JPH0929301A - プレスによるスラブ幅サイジング方法 - Google Patents
プレスによるスラブ幅サイジング方法Info
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- JPH0929301A JPH0929301A JP20667795A JP20667795A JPH0929301A JP H0929301 A JPH0929301 A JP H0929301A JP 20667795 A JP20667795 A JP 20667795A JP 20667795 A JP20667795 A JP 20667795A JP H0929301 A JPH0929301 A JP H0929301A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 幅圧下後の熱間スラブ先端のクロップ形状に
起因する歩留低下の抑制と幅圧下時のキャンバ発生を抑
制する。 【構成】 幅圧下プレスの上流側で熱間スラブの幅端面
をサイドガイドで挟持して幅圧下するプレスによるスラ
ブ幅サイジング方法において、予め使用する幅圧下プレ
スの幅圧下開始時のプレス後の先端形状指数Sとスラブ
先端停止位置Lとの関係を求めておき、スラブ先端停止
位置をプレス後の先端形状指数Sの管理範囲に初期設定
し、幅圧下を開始する。 【効果】 製品歩留低下と熱間圧延における通板性の悪
化を防止できる。
起因する歩留低下の抑制と幅圧下時のキャンバ発生を抑
制する。 【構成】 幅圧下プレスの上流側で熱間スラブの幅端面
をサイドガイドで挟持して幅圧下するプレスによるスラ
ブ幅サイジング方法において、予め使用する幅圧下プレ
スの幅圧下開始時のプレス後の先端形状指数Sとスラブ
先端停止位置Lとの関係を求めておき、スラブ先端停止
位置をプレス後の先端形状指数Sの管理範囲に初期設定
し、幅圧下を開始する。 【効果】 製品歩留低下と熱間圧延における通板性の悪
化を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱間スラブを幅圧下
プレスにより全長に亘って幅圧下し、所定幅に整えるた
めのプレスによるスラブ幅サイジング方法に関する。
プレスにより全長に亘って幅圧下し、所定幅に整えるた
めのプレスによるスラブ幅サイジング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱炉から抽出された熱間スラブの幅圧
下プレスによる幅圧下は、スラブ進行方向の入側が傾斜
部、これに続く出側が平行部となった押圧面を有する一
対のプレス金型を、スラブ進行方向と直角方向に往復移
動させてスラブを幅端面から全長に亘ってプレスし、幅
方向に圧縮して所定幅に調整するものである。
下プレスによる幅圧下は、スラブ進行方向の入側が傾斜
部、これに続く出側が平行部となった押圧面を有する一
対のプレス金型を、スラブ進行方向と直角方向に往復移
動させてスラブを幅端面から全長に亘ってプレスし、幅
方向に圧縮して所定幅に調整するものである。
【0003】上記幅圧下プレスによる熱間スラブの幅圧
下は、ロール幅圧延に比較して大きな幅圧下量を得るこ
とができるが、熱間スラブの幅圧下を繰り返す間に熱間
スラブにキャンバが生じ、曲がってしまう場合がある。
下は、ロール幅圧延に比較して大きな幅圧下量を得るこ
とができるが、熱間スラブの幅圧下を繰り返す間に熱間
スラブにキャンバが生じ、曲がってしまう場合がある。
【0004】また、上記熱間スラブのプレスによる幅圧
下においては、スラブ先端にフィッシュテール状あるい
は幅方向中央部がより長手方向に突出した舌状のクロッ
プ形状に変形し、これが歩留の低下を招く。
下においては、スラブ先端にフィッシュテール状あるい
は幅方向中央部がより長手方向に突出した舌状のクロッ
プ形状に変形し、これが歩留の低下を招く。
【0005】この熱間スラブの幅圧下プレスによって生
じるキャンバの原因の一つとしては、幅圧下プレス装置
自体に起因するものがあり、図7に示すとおり、熱間ス
ラブ71の幅方向両側のプレス金型72の取付け位置の
ライン方向のずれがある(l1>l2)と、スラブ71側
面とプレス金型72の近い方が先に接触するため、スラ
ブ71に対し回転モーメントが働き、スラブ71が斜め
になる。一旦斜めになったスラブ71は、プレス金型7
2面でライン長手方向に平行になるように矯正されるた
め、幅圧下力に加え、曲げ力が加わるためにキャンバが
生じる。
じるキャンバの原因の一つとしては、幅圧下プレス装置
自体に起因するものがあり、図7に示すとおり、熱間ス
ラブ71の幅方向両側のプレス金型72の取付け位置の
ライン方向のずれがある(l1>l2)と、スラブ71側
面とプレス金型72の近い方が先に接触するため、スラ
ブ71に対し回転モーメントが働き、スラブ71が斜め
になる。一旦斜めになったスラブ71は、プレス金型7
2面でライン長手方向に平行になるように矯正されるた
め、幅圧下力に加え、曲げ力が加わるためにキャンバが
生じる。
【0006】また、熱間スラブの幅圧下条件に起因する
ものとしては、熱間スラブの幅方向両側の温度条件の違
いによる場合がある。熱間スラブは、加熱炉の特性上、
スラブの幅方向に温度差が生じることは避けられない。
特に、通常使用されているウオーキングビーム方式の加
熱炉では、圧延スケジュールに応じて空窯が不可避的に
生じるため、前記熱間スラブの幅方向両側の温度差が大
きくなる。
ものとしては、熱間スラブの幅方向両側の温度条件の違
いによる場合がある。熱間スラブは、加熱炉の特性上、
スラブの幅方向に温度差が生じることは避けられない。
特に、通常使用されているウオーキングビーム方式の加
熱炉では、圧延スケジュールに応じて空窯が不可避的に
生じるため、前記熱間スラブの幅方向両側の温度差が大
きくなる。
【0007】熱間スラブの幅方向両側に温度差がある場
合は、左右のプレス金型による圧縮量が異なり、高温側
の圧縮量が多く、低温側の圧縮量が少なくなる。このた
め、熱間スラブの幅方向両側に温度差がある場合は、左
右のプレス金型を相対位相のずれを無くして幅圧下して
も、高温側の圧縮範囲が低温側よりも熱間スラブの長手
方向上流側に拡張され、左右非対称となってキャンバが
生じてしまう。
合は、左右のプレス金型による圧縮量が異なり、高温側
の圧縮量が多く、低温側の圧縮量が少なくなる。このた
め、熱間スラブの幅方向両側に温度差がある場合は、左
右のプレス金型を相対位相のずれを無くして幅圧下して
も、高温側の圧縮範囲が低温側よりも熱間スラブの長手
方向上流側に拡張され、左右非対称となってキャンバが
生じてしまう。
【0008】上記熱間スラブの幅圧下プレスによって生
じるキャンバを防止する方法としては、幅圧下プレスの
下流側に設けたピンチロールの送り力をキャンバの曲が
り方向とは逆の方向へ作用するようにピンチロールの角
度を変え、発生したキャンバを修正する方法(特開昭6
1−222602号公報)、幅圧下プレスのライン方向
前後の少なくとも一方側にガイドローラを備えた幅ガイ
ド装置を設け、熱間スラブの幅中心がプレス中心と一致
するように両側のガイドローラで押し付けるように案内
し、曲がりを防止する(実開昭62−96943号公
報、特開平4−172101号公報)、熱間スラブの幅
方向両側に配置したプレス金型をライン方向に相対移動
させ、熱間スラブにキャンバと逆の曲げ力を加えて幅圧
下すると共に、幅圧下プレスの上流側に設けたサイドガ
イドを幅圧下後の熱間スラブの中心に合わせて移動して
熱間スラブの幅方向温度差により生じるキャンバを修正
する方法(特開平3−254301号公報)等が提案さ
れている。
じるキャンバを防止する方法としては、幅圧下プレスの
下流側に設けたピンチロールの送り力をキャンバの曲が
り方向とは逆の方向へ作用するようにピンチロールの角
度を変え、発生したキャンバを修正する方法(特開昭6
1−222602号公報)、幅圧下プレスのライン方向
前後の少なくとも一方側にガイドローラを備えた幅ガイ
ド装置を設け、熱間スラブの幅中心がプレス中心と一致
するように両側のガイドローラで押し付けるように案内
し、曲がりを防止する(実開昭62−96943号公
報、特開平4−172101号公報)、熱間スラブの幅
方向両側に配置したプレス金型をライン方向に相対移動
させ、熱間スラブにキャンバと逆の曲げ力を加えて幅圧
下すると共に、幅圧下プレスの上流側に設けたサイドガ
イドを幅圧下後の熱間スラブの中心に合わせて移動して
熱間スラブの幅方向温度差により生じるキャンバを修正
する方法(特開平3−254301号公報)等が提案さ
れている。
【0009】また、熱間スラブの幅圧下プレスによって
生じる先後端部のクロップ形状に起因する歩留低下を抑
制する方法としては、傾斜部の傾斜角度が12〜15°
のプレス金型を使用すると共に、スラブ長手方向端部の
成形をプレス金型の入側傾斜部で開始し、かつプレス金
型への少なくとも第1回目のスラブのフイード量を50
0mm以下とする方法(特開昭64−22403号公
報)が提案されている。
生じる先後端部のクロップ形状に起因する歩留低下を抑
制する方法としては、傾斜部の傾斜角度が12〜15°
のプレス金型を使用すると共に、スラブ長手方向端部の
成形をプレス金型の入側傾斜部で開始し、かつプレス金
型への少なくとも第1回目のスラブのフイード量を50
0mm以下とする方法(特開昭64−22403号公
報)が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭61−22
2602号公報に開示の方法は、幅圧下プレスの下流側
にピンチロールを設け、発生したキャンバをその後修正
するもので、上下のピンチロールで挟んだ状態でキャン
バを修正しようとすると、非常に大きな力が必要となる
と共に、幅圧下プレスの下流側にピンチロールを必要と
するため、設備が長く複雑となり、幅圧下後のキャンバ
修正により作業性も悪化するという問題がある。
2602号公報に開示の方法は、幅圧下プレスの下流側
にピンチロールを設け、発生したキャンバをその後修正
するもので、上下のピンチロールで挟んだ状態でキャン
バを修正しようとすると、非常に大きな力が必要となる
と共に、幅圧下プレスの下流側にピンチロールを必要と
するため、設備が長く複雑となり、幅圧下後のキャンバ
修正により作業性も悪化するという問題がある。
【0011】また、実開昭62−96943号公報、特
開平4−172101号公報に開示の方法は、熱間スラ
ブの幅方向の温度分布に差が生じた場合には、左右のプ
レス金型の圧縮量が異なるため、プレス中心と熱間スラ
ブの中心とがずれ、これを幅ガイド装置で拘束するた
め、この拘束力によって曲がりが生じてしまうという新
たな問題が生じる。
開平4−172101号公報に開示の方法は、熱間スラ
ブの幅方向の温度分布に差が生じた場合には、左右のプ
レス金型の圧縮量が異なるため、プレス中心と熱間スラ
ブの中心とがずれ、これを幅ガイド装置で拘束するた
め、この拘束力によって曲がりが生じてしまうという新
たな問題が生じる。
【0012】さらに、特開平3−254301号公報に
開示の方法は、上記問題点を解消し、熱間スラブの幅圧
下プレスによって生じるキャンバを防止できるが、先後
端部のクロップ形状に起因する歩留低下の抑制について
は考慮されていない。
開示の方法は、上記問題点を解消し、熱間スラブの幅圧
下プレスによって生じるキャンバを防止できるが、先後
端部のクロップ形状に起因する歩留低下の抑制について
は考慮されていない。
【0013】さらにまた、特開昭64−22403号公
報に開示の方法は、スラブ長手方向端部の成形を傾斜部
の傾斜角度が12〜15°のプレス金型の入側傾斜部で
開始し、かつプレス金型への少なくとも第1回目のスラ
ブのフイード量を500mm以下とするものであるが、
プレス金型の傾斜部で熱間スラブ先端の幅圧下を開始す
ると、幅広材での幅圧下後の熱間スラブ先端がフィッシ
ュテイル状のクロップ形状を呈し、クロップ形状に起因
する歩留低下の抑制効果が十分でない。また、特開昭6
4−22403号公報に開示の方法は、幅圧下プレスに
よって生じるキャンバの防止については言及されていな
い。
報に開示の方法は、スラブ長手方向端部の成形を傾斜部
の傾斜角度が12〜15°のプレス金型の入側傾斜部で
開始し、かつプレス金型への少なくとも第1回目のスラ
ブのフイード量を500mm以下とするものであるが、
プレス金型の傾斜部で熱間スラブ先端の幅圧下を開始す
ると、幅広材での幅圧下後の熱間スラブ先端がフィッシ
ュテイル状のクロップ形状を呈し、クロップ形状に起因
する歩留低下の抑制効果が十分でない。また、特開昭6
4−22403号公報に開示の方法は、幅圧下プレスに
よって生じるキャンバの防止については言及されていな
い。
【0014】この発明の目的は、上記従来技術の欠点を
解消し、幅圧下後の熱間スラブ先端のクロップ形状に起
因する歩留低下を抑制できると共に、幅圧下プレスによ
って生じるキャンバの発生を抑制できるプレスによるス
ラブ幅サイジング方法を提供することにある。
解消し、幅圧下後の熱間スラブ先端のクロップ形状に起
因する歩留低下を抑制できると共に、幅圧下プレスによ
って生じるキャンバの発生を抑制できるプレスによるス
ラブ幅サイジング方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、加熱炉
から抽出された熱間スラブの幅圧下プレスによる幅圧下
においては、幅圧下開始時のスラブ先端位置によって幅
圧下後の先端形状が左右されること、幅圧下開始時のス
ラブ先端位置をプレス金型の傾斜部と平行部との交点の
前後100mm以内、望ましくは50mm以内とするこ
とによって、熱間スラブ先端のクロップ形状に起因する
歩留低下を抑制できること、また、幅圧下開始時のスラ
ブ先端位置をプレス金型の傾斜部と平行部との交点の前
後100mm以内とした場合、特に傾斜部で幅圧下プレ
スによって生じるキャンバが問題となるが、幅圧下プレ
スの上流側にサイドガイドを設置し、幅圧下開始時に熱
間スラブを挟圧することによって、スラブの振れを抑制
でき、キャンバの発生が抑制されて曲がりを大幅に低減
できることを究明し、この発明に到達した。
を達成すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、加熱炉
から抽出された熱間スラブの幅圧下プレスによる幅圧下
においては、幅圧下開始時のスラブ先端位置によって幅
圧下後の先端形状が左右されること、幅圧下開始時のス
ラブ先端位置をプレス金型の傾斜部と平行部との交点の
前後100mm以内、望ましくは50mm以内とするこ
とによって、熱間スラブ先端のクロップ形状に起因する
歩留低下を抑制できること、また、幅圧下開始時のスラ
ブ先端位置をプレス金型の傾斜部と平行部との交点の前
後100mm以内とした場合、特に傾斜部で幅圧下プレ
スによって生じるキャンバが問題となるが、幅圧下プレ
スの上流側にサイドガイドを設置し、幅圧下開始時に熱
間スラブを挟圧することによって、スラブの振れを抑制
でき、キャンバの発生が抑制されて曲がりを大幅に低減
できることを究明し、この発明に到達した。
【0016】すなわち本願の請求項1の発明は、幅圧下
プレスの上流側で熱間スラブの幅端面をサイドガイドで
挟持して幅圧下するプレスによるスラブ幅サイジング方
法において、予め使用する幅圧下プレスの幅圧下開始時
のプレス後の先端形状指数とスラブ先端停止位置との関
係を求めておき、スラブ先端停止位置をプレス後の先端
形状指数の管理範囲に初期設定し、幅圧下を開始するこ
とを特徴とするプレスによるスラブ幅サイジング方法で
ある。
プレスの上流側で熱間スラブの幅端面をサイドガイドで
挟持して幅圧下するプレスによるスラブ幅サイジング方
法において、予め使用する幅圧下プレスの幅圧下開始時
のプレス後の先端形状指数とスラブ先端停止位置との関
係を求めておき、スラブ先端停止位置をプレス後の先端
形状指数の管理範囲に初期設定し、幅圧下を開始するこ
とを特徴とするプレスによるスラブ幅サイジング方法で
ある。
【0017】また、本願の請求項2の発明は、幅圧下プ
レスの上流側で熱間スラブの幅端面をサイドガイドで挟
持して幅圧下するプレスによるスラブ幅サイジング方法
において、スラブ先端停止位置をプレス金型の傾斜部と
平行部との交点から±100mmで初期設定し、かつ、
上流側のサイドガイド設定幅をスラブ幅〜(スラブ幅+
50mm以下)で挟圧した状態で幅圧下を開始すること
を特徴とするプレスによるスラブ幅サイジング方法であ
る。
レスの上流側で熱間スラブの幅端面をサイドガイドで挟
持して幅圧下するプレスによるスラブ幅サイジング方法
において、スラブ先端停止位置をプレス金型の傾斜部と
平行部との交点から±100mmで初期設定し、かつ、
上流側のサイドガイド設定幅をスラブ幅〜(スラブ幅+
50mm以下)で挟圧した状態で幅圧下を開始すること
を特徴とするプレスによるスラブ幅サイジング方法であ
る。
【0018】さらに、本願の請求項3の発明は、幅圧下
プレスの上流側で熱間スラブの幅端面をサイドガイドで
挟持して幅圧下するプレスによるスラブ幅サイジング方
法において、幅圧下プレスの上流側にレーザー位置検出
器と測長機構を備えたピンチローラを設け、レーザー位
置検出器によりスラブ先端を検出したのち、スラブ先端
停止位置がプレス金型の傾斜部と平行部との交点から±
100mmとなるようテーブルローラにより搬送し、か
つ、上流側のサイドガイド設定幅をスラブ幅〜(スラブ
幅+50mm以下)で挟圧した状態で幅圧下を開始する
ことを特徴とするプレスによるスラブ幅サイジング方法
である。
プレスの上流側で熱間スラブの幅端面をサイドガイドで
挟持して幅圧下するプレスによるスラブ幅サイジング方
法において、幅圧下プレスの上流側にレーザー位置検出
器と測長機構を備えたピンチローラを設け、レーザー位
置検出器によりスラブ先端を検出したのち、スラブ先端
停止位置がプレス金型の傾斜部と平行部との交点から±
100mmとなるようテーブルローラにより搬送し、か
つ、上流側のサイドガイド設定幅をスラブ幅〜(スラブ
幅+50mm以下)で挟圧した状態で幅圧下を開始する
ことを特徴とするプレスによるスラブ幅サイジング方法
である。
【0019】
【発明の実施の形態】本願の請求項1の発明において、
幅圧下開始時のスラブ先端停止位置を、プレス後の先端
形状指数の管理範囲としたのは、使用する幅圧下プレス
のプレス金型条件、圧下条件等によってプレス後の先端
形状指数とスラブ先端停止位置との関係が異なるため、
予めプレス後の先端形状指数とスラブ先端停止位置との
関係を求めておき、スラブ先端停止位置をプレス後の先
端形状指数の管理範囲内とすることによって、幅圧下後
のスラブ先端形状指数Sを管理範囲内に抑制するためで
ある。
幅圧下開始時のスラブ先端停止位置を、プレス後の先端
形状指数の管理範囲としたのは、使用する幅圧下プレス
のプレス金型条件、圧下条件等によってプレス後の先端
形状指数とスラブ先端停止位置との関係が異なるため、
予めプレス後の先端形状指数とスラブ先端停止位置との
関係を求めておき、スラブ先端停止位置をプレス後の先
端形状指数の管理範囲内とすることによって、幅圧下後
のスラブ先端形状指数Sを管理範囲内に抑制するためで
ある。
【0020】本願の請求項2の発明において、スラブ先
端停止位置をプレス金型の傾斜部と平行部との交点から
±100mmとしたのは、使用する幅圧下プレスのプレ
ス金型条件、圧下条件等によってプレス後の先端形状指
数とスラブ先端停止位置との関係が異なるが、図6
(a)に示すとおり、一般的にプレス金型61の傾斜部
62と平行部63との交点からスラブ64先端停止位置
までの距離Lが大きくなるほど、幅圧下による変形の浸
透度がスラブ64中央部まで到るので、スラブ先端の舌
状形状が助長される。一方、図6(b)に示すとおり、
プレス金型61の傾斜部62と平行部63との交点から
スラブ64先端停止位置までの距離Lが小さくなるほ
ど、幅圧下による変形断面積が少ないため、スラブ64
両側面に変形が集中し、自由端であるスラブ64先端側
へのメタルフローの比率が高まり、スラブ先端のフィッ
シュテイル形状が助長される。以上の結果から、幅圧下
後のスラブ先端形状指数を管理範囲内に抑制するため、
スラブ先端停止位置をプレス金型の傾斜部と平行部との
交点から±100mmとした。
端停止位置をプレス金型の傾斜部と平行部との交点から
±100mmとしたのは、使用する幅圧下プレスのプレ
ス金型条件、圧下条件等によってプレス後の先端形状指
数とスラブ先端停止位置との関係が異なるが、図6
(a)に示すとおり、一般的にプレス金型61の傾斜部
62と平行部63との交点からスラブ64先端停止位置
までの距離Lが大きくなるほど、幅圧下による変形の浸
透度がスラブ64中央部まで到るので、スラブ先端の舌
状形状が助長される。一方、図6(b)に示すとおり、
プレス金型61の傾斜部62と平行部63との交点から
スラブ64先端停止位置までの距離Lが小さくなるほ
ど、幅圧下による変形断面積が少ないため、スラブ64
両側面に変形が集中し、自由端であるスラブ64先端側
へのメタルフローの比率が高まり、スラブ先端のフィッ
シュテイル形状が助長される。以上の結果から、幅圧下
後のスラブ先端形状指数を管理範囲内に抑制するため、
スラブ先端停止位置をプレス金型の傾斜部と平行部との
交点から±100mmとした。
【0021】上記スラブ先端停止位置がプレス金型の傾
斜部と平行部との交点からの距離Lが−100mm〜+
100mmの条件下では、L>+100mmの場合より
幅圧下時のスラブの振れの程度が大きい。これは、スラ
ブ先端停止位置がプレス金型の傾斜部と平行部との交点
からの距離Lが大きい時、プレス金型の平行部でスラブ
が回転しようとするモーメントを抑制しようとする働き
があるので、スラブの振れは目立たないが、前記距離L
≦100mmでは、スラブとプレス金型の接触長が短い
ために、芯外れが生じた場合、前記スラブの回転抑制効
果が得られず、その結果、幅圧下後のキャンバの発生に
よるスラブ曲がりが問題となるからである。
斜部と平行部との交点からの距離Lが−100mm〜+
100mmの条件下では、L>+100mmの場合より
幅圧下時のスラブの振れの程度が大きい。これは、スラ
ブ先端停止位置がプレス金型の傾斜部と平行部との交点
からの距離Lが大きい時、プレス金型の平行部でスラブ
が回転しようとするモーメントを抑制しようとする働き
があるので、スラブの振れは目立たないが、前記距離L
≦100mmでは、スラブとプレス金型の接触長が短い
ために、芯外れが生じた場合、前記スラブの回転抑制効
果が得られず、その結果、幅圧下後のキャンバの発生に
よるスラブ曲がりが問題となるからである。
【0022】また、この発明において、幅圧下開始時の
サイドガイドによるスラブ挟圧条件をスラブ幅〜(スラ
ブ幅+50mm以下)としたのは、サイドガイドの設定
幅がスラブ幅と同一のときに最も効果があるが、摺動に
よりスラブ側端にスリ疵が発生する可能性が高く、スラ
ブ幅+50mm以下で実用上芯合わせが可能であるから
である。
サイドガイドによるスラブ挟圧条件をスラブ幅〜(スラ
ブ幅+50mm以下)としたのは、サイドガイドの設定
幅がスラブ幅と同一のときに最も効果があるが、摺動に
よりスラブ側端にスリ疵が発生する可能性が高く、スラ
ブ幅+50mm以下で実用上芯合わせが可能であるから
である。
【0023】この発明において、幅圧下プレスの上流側
に配置するサイドガイドは、材質は特定しないが、機械
構造用鋼等の一般鋼材で十分である。また、サイドガイ
ドによるスラブ側面のスリ疵対策としては、埋め込み式
のロールをサイドガイド摺動面に組込んでおけば十分で
ある。サイドガイドの駆動は、油圧シリンダ+サーボ機
構でもよく、また、電動シリンダでも可能である。この
サイドガイドの自動圧力コントロール用軸は、連続鋳造
における鋳込み中の幅替え時に発生するテーパスラブを
センタリングするためには、片側2本必要となるが、テ
ーパスラブを対象外とするのであれば、1本で十分であ
る。
に配置するサイドガイドは、材質は特定しないが、機械
構造用鋼等の一般鋼材で十分である。また、サイドガイ
ドによるスラブ側面のスリ疵対策としては、埋め込み式
のロールをサイドガイド摺動面に組込んでおけば十分で
ある。サイドガイドの駆動は、油圧シリンダ+サーボ機
構でもよく、また、電動シリンダでも可能である。この
サイドガイドの自動圧力コントロール用軸は、連続鋳造
における鋳込み中の幅替え時に発生するテーパスラブを
センタリングするためには、片側2本必要となるが、テ
ーパスラブを対象外とするのであれば、1本で十分であ
る。
【0024】この発明における測長ロールとしては、幅
圧下プレスの上流側のサイドガイドの次に上下ピンチロ
ールを配置し、スラブの上下方向のレベル変動に追従で
きるように、油圧で自動圧力コントロールするのが望ま
しい。この場合の測長は、上下いずれのロールであって
もよい。
圧下プレスの上流側のサイドガイドの次に上下ピンチロ
ールを配置し、スラブの上下方向のレベル変動に追従で
きるように、油圧で自動圧力コントロールするのが望ま
しい。この場合の測長は、上下いずれのロールであって
もよい。
【0025】上記測長ロールとプレス金型との間にレー
ザー位置検出器を配置する。レーザー位置検出器として
は、反射型でも送受光型でもいずれでもよく、レーザー
照射方向は、熱間スラブに対して鉛直方向でも、幅方向
でもよいが、メンテナンス性を考慮すれば、熱間スラブ
の幅方向にスラブ側面からレーザー光線を照射するのが
望ましい。このレーザー位置検出器がスラブ先端を検出
した時点から、前記測長ロールでスラブ先端位置をトラ
ッキングし、例えば、プレス金型の傾斜部と平行部との
交点からスラブ先端停止位置までの距離L=0となるよ
うにスラブを搬送させる。
ザー位置検出器を配置する。レーザー位置検出器として
は、反射型でも送受光型でもいずれでもよく、レーザー
照射方向は、熱間スラブに対して鉛直方向でも、幅方向
でもよいが、メンテナンス性を考慮すれば、熱間スラブ
の幅方向にスラブ側面からレーザー光線を照射するのが
望ましい。このレーザー位置検出器がスラブ先端を検出
した時点から、前記測長ロールでスラブ先端位置をトラ
ッキングし、例えば、プレス金型の傾斜部と平行部との
交点からスラブ先端停止位置までの距離L=0となるよ
うにスラブを搬送させる。
【0026】本願の請求項1の発明においては、予め使
用する幅圧下プレスの幅圧下開始時のプレス後の先端形
状指数とスラブ先端停止位置との関係を求めておき、ス
ラブ先端停止位置をプレス後の先端形状指数の管理範囲
に初期設定し、幅圧下を開始することによって、スラブ
先端のクロップ形状に起因する歩留低下を大幅に抑制す
ることができる。
用する幅圧下プレスの幅圧下開始時のプレス後の先端形
状指数とスラブ先端停止位置との関係を求めておき、ス
ラブ先端停止位置をプレス後の先端形状指数の管理範囲
に初期設定し、幅圧下を開始することによって、スラブ
先端のクロップ形状に起因する歩留低下を大幅に抑制す
ることができる。
【0027】また、本願の請求項2の発明においては、
スラブ先端停止位置をプレス金型の傾斜部と平行部との
交点から±100mmで初期設定し、かつ、上流側のサ
イドガイド設定幅をスラブ幅〜(スラブ幅+50mm以
下)で挟圧した状態で幅圧下を開始することによって、
スラブ先端のクロップ形状に起因する歩留低下を大幅に
抑制できると共に、幅圧下時のスラブの振れを抑制して
キャンバの発生を大幅に低減することができる。
スラブ先端停止位置をプレス金型の傾斜部と平行部との
交点から±100mmで初期設定し、かつ、上流側のサ
イドガイド設定幅をスラブ幅〜(スラブ幅+50mm以
下)で挟圧した状態で幅圧下を開始することによって、
スラブ先端のクロップ形状に起因する歩留低下を大幅に
抑制できると共に、幅圧下時のスラブの振れを抑制して
キャンバの発生を大幅に低減することができる。
【0028】さらに、本願の請求項3の発明において
は、幅圧下プレスの上流側にレーザー位置検出器と測長
機構を備えたピンチローラを設け、レーザー位置検出器
によりスラブ先端を検出したのち、スラブ先端停止位置
がプレス金型の傾斜部と平行部との交点から±100m
mとなるようテーブルローラにより搬送し、かつ、上流
側のサイドガイド設定幅をスラブ幅〜(スラブ幅+50
mm以下)で挟圧した状態で幅圧下を開始することによ
って、スラブ先端のクロップ形状に起因する歩留低下を
大幅に抑制できると共に、幅圧下時のスラブの振れを抑
制してキャンバの発生を大幅に低減することができる。
は、幅圧下プレスの上流側にレーザー位置検出器と測長
機構を備えたピンチローラを設け、レーザー位置検出器
によりスラブ先端を検出したのち、スラブ先端停止位置
がプレス金型の傾斜部と平行部との交点から±100m
mとなるようテーブルローラにより搬送し、かつ、上流
側のサイドガイド設定幅をスラブ幅〜(スラブ幅+50
mm以下)で挟圧した状態で幅圧下を開始することによ
って、スラブ先端のクロップ形状に起因する歩留低下を
大幅に抑制できると共に、幅圧下時のスラブの振れを抑
制してキャンバの発生を大幅に低減することができる。
【0029】
実施例1 以下にこの発明方法の詳細を実施の一例を示す図1に基
づいて説明する。図1はこの発明のプレスによるスラブ
幅サイジング方法の説明のための機器配置の説明図であ
る。図1において、1は幅圧下に供する熱間スラブ、2
は熱間スラブ1の幅圧下を行う傾斜部3と平行部4を有
する一対のプレス金型で、クランク軸5により熱間スラ
ブ1に対して接離し、熱間スラブ1を所定の幅寸法に幅
圧下する。6はプレス金型2の上流側に配置した熱間ス
ラブ1を挟圧してセンタリングを実施するためのサイド
ガイドで、油圧シリンダ7により挟圧幅、すなわちサイ
ドガイド6の設定幅が調整自在に構成されている。
づいて説明する。図1はこの発明のプレスによるスラブ
幅サイジング方法の説明のための機器配置の説明図であ
る。図1において、1は幅圧下に供する熱間スラブ、2
は熱間スラブ1の幅圧下を行う傾斜部3と平行部4を有
する一対のプレス金型で、クランク軸5により熱間スラ
ブ1に対して接離し、熱間スラブ1を所定の幅寸法に幅
圧下する。6はプレス金型2の上流側に配置した熱間ス
ラブ1を挟圧してセンタリングを実施するためのサイド
ガイドで、油圧シリンダ7により挟圧幅、すなわちサイ
ドガイド6の設定幅が調整自在に構成されている。
【0030】8はサイドガイド6とプレス金型2間に配
置した測長機能を有するピンチロールで、熱間スラブ1
の搬送距離を測定し、先端位置制御部9に出力するよう
構成されている。また、ピンチロール8は、図示してい
ないが熱間スラブ1の上下方向のレベル変動に追従でき
るよう油圧機構による自動圧力コントロール機構を備え
ている。10はピンチロール8とプレス金型2間の熱間
スラブ1の幅方向側部に配置したレーザー位置検出器
で、熱間スラブ1の先端を検出すると、前記先端位置制
御部9に出力するよう構成されている。先端位置制御部
9は、レーザー位置検出器10から熱間スラブ1の先端
検出信号が入力した時点から、ピンチロール8から入力
される熱間スラブ1の搬送距離により熱間スラブ1の先
端位置をトラッキングし、熱間スラブ1先端の停止位置
Lがプレス金型2の傾斜部3と平行部4の交点、すなわ
ちL=0となるように熱間スラブ1を搬送させるよう構
成されている。
置した測長機能を有するピンチロールで、熱間スラブ1
の搬送距離を測定し、先端位置制御部9に出力するよう
構成されている。また、ピンチロール8は、図示してい
ないが熱間スラブ1の上下方向のレベル変動に追従でき
るよう油圧機構による自動圧力コントロール機構を備え
ている。10はピンチロール8とプレス金型2間の熱間
スラブ1の幅方向側部に配置したレーザー位置検出器
で、熱間スラブ1の先端を検出すると、前記先端位置制
御部9に出力するよう構成されている。先端位置制御部
9は、レーザー位置検出器10から熱間スラブ1の先端
検出信号が入力した時点から、ピンチロール8から入力
される熱間スラブ1の搬送距離により熱間スラブ1の先
端位置をトラッキングし、熱間スラブ1先端の停止位置
Lがプレス金型2の傾斜部3と平行部4の交点、すなわ
ちL=0となるように熱間スラブ1を搬送させるよう構
成されている。
【0031】上記のとおり構成したことによって、熱間
スラブ1の幅圧下を開始するに先立ち、油圧シリンダ7
を操作してサイドガイド6の設定幅を熱間スラブ1の幅
+25mmに設定したのち、熱間スラブ1をテーブルロ
ーラを駆動して搬送し、熱間スラブ1のセンタリングを
行う。次いで熱間スラブ1先端がレーザー位置検出器1
0により検出され、熱間スラブ1の先端検出信号が先端
位置制御部9に入力されると、先端位置制御部9は、レ
ーザー位置検出器10から熱間スラブ1の先端検出信号
が入力した時点から、ピンチロール8から入力される熱
間スラブ1の搬送距離により熱間スラブ1の先端位置を
トラッキングし、熱間スラブ1先端がプレス金型2の傾
斜部3と平行部4の交点に至るとテーブルローラを停止
し、熱間スラブ1先端の停止位置L=0で停止させる。
スラブ1の幅圧下を開始するに先立ち、油圧シリンダ7
を操作してサイドガイド6の設定幅を熱間スラブ1の幅
+25mmに設定したのち、熱間スラブ1をテーブルロ
ーラを駆動して搬送し、熱間スラブ1のセンタリングを
行う。次いで熱間スラブ1先端がレーザー位置検出器1
0により検出され、熱間スラブ1の先端検出信号が先端
位置制御部9に入力されると、先端位置制御部9は、レ
ーザー位置検出器10から熱間スラブ1の先端検出信号
が入力した時点から、ピンチロール8から入力される熱
間スラブ1の搬送距離により熱間スラブ1の先端位置を
トラッキングし、熱間スラブ1先端がプレス金型2の傾
斜部3と平行部4の交点に至るとテーブルローラを停止
し、熱間スラブ1先端の停止位置L=0で停止させる。
【0032】しかるのち、クランク軸5を駆動させてプ
レス金型2により熱間スラブ1の幅圧下を開始し、熱間
スラブ1の全長に亘って幅寸法を所定幅に順次幅圧下す
る。この場合、熱間スラブ1の後端部は、サイドガイド
6により挟圧されているから、熱間スラブ1の幅方向に
温度偏差が有ったとしても、熱間スラブ1の振れが抑制
され、キャンバーの発生を防止して幅圧下後の曲がりを
抑制することができる。また、熱間スラブ1の先端停止
位置Lを、L=±100mm、望ましくは±50mm以
下とすることによって、幅圧下後の熱間スラブ1先端形
状指数Sを、S=±10mm以下に抑制でき、熱間圧延
における仕上げ圧延前の先端形状指数Sを50mm以下
に抑制でき、先端クロップ形状による歩留低下を大幅に
軽減することができる。
レス金型2により熱間スラブ1の幅圧下を開始し、熱間
スラブ1の全長に亘って幅寸法を所定幅に順次幅圧下す
る。この場合、熱間スラブ1の後端部は、サイドガイド
6により挟圧されているから、熱間スラブ1の幅方向に
温度偏差が有ったとしても、熱間スラブ1の振れが抑制
され、キャンバーの発生を防止して幅圧下後の曲がりを
抑制することができる。また、熱間スラブ1の先端停止
位置Lを、L=±100mm、望ましくは±50mm以
下とすることによって、幅圧下後の熱間スラブ1先端形
状指数Sを、S=±10mm以下に抑制でき、熱間圧延
における仕上げ圧延前の先端形状指数Sを50mm以下
に抑制でき、先端クロップ形状による歩留低下を大幅に
軽減することができる。
【0033】実施例2 加熱炉から抽出した厚さ227mm、幅1000mm、
C:0.05%の一般低炭素材からなる温度1180℃
の熱間スラブを、傾斜角度13°、傾斜部長さ800m
m、平行部長さ500mmのプレス金型を用い、プレス
金型の傾斜部と平行部との交点からスラブ先端停止位置
までの距離Lを−100mm〜230mmの範囲で変化
させて幅圧下プレスにより350mm幅圧下し、幅圧下
後の先端形状指数Sとスラブ先端停止位置Lとの関係を
求めた。その結果を図2に示す。なお、幅圧下後の先端
形状指数Sは、図3(a)に示すとおり、幅圧下後のス
ラブ先端の舌状あるいはフィッシュテイル状の長さをい
う。また、スラブ先端停止位置Lは、図3(b)に示す
とおり、プレス金型の傾斜部と平行部との交点からスラ
ブ先端停止位置までの距離をいう。
C:0.05%の一般低炭素材からなる温度1180℃
の熱間スラブを、傾斜角度13°、傾斜部長さ800m
m、平行部長さ500mmのプレス金型を用い、プレス
金型の傾斜部と平行部との交点からスラブ先端停止位置
までの距離Lを−100mm〜230mmの範囲で変化
させて幅圧下プレスにより350mm幅圧下し、幅圧下
後の先端形状指数Sとスラブ先端停止位置Lとの関係を
求めた。その結果を図2に示す。なお、幅圧下後の先端
形状指数Sは、図3(a)に示すとおり、幅圧下後のス
ラブ先端の舌状あるいはフィッシュテイル状の長さをい
う。また、スラブ先端停止位置Lは、図3(b)に示す
とおり、プレス金型の傾斜部と平行部との交点からスラ
ブ先端停止位置までの距離をいう。
【0034】図2に示すとおり、幅圧下開始時のプレス
金型位置に対するスラブ先端停止位置によって幅圧下後
のスラブ先端の形状が変動し、プレス金型の傾斜部と平
行部との交点からスラブ先端停止位置までの距離Lが大
きくなるほど、変形の浸透度がスラブ中央部まで到り、
舌状形状が助長されている。一方、プレス金型の傾斜部
と平行部との交点からスラブ先端停止位置までの距離L
が小さい、すなわち、マイナスになると、変形断面積が
少ないため、スラブ両側面に変形が集中し、自由端であ
るスラブ先端側へのメタルフローの比率が高まることに
よって、フィッシュテイル状形状が助長される傾向にあ
る。したがって、幅圧下後の先端形状指数Sを管理範囲
内に抑制するためには、プレス金型の傾斜部と平行部と
の交点からスラブ先端停止位置までの距離Lを±100
mm以内、望ましくは±50mm以内とすることが必要
である。
金型位置に対するスラブ先端停止位置によって幅圧下後
のスラブ先端の形状が変動し、プレス金型の傾斜部と平
行部との交点からスラブ先端停止位置までの距離Lが大
きくなるほど、変形の浸透度がスラブ中央部まで到り、
舌状形状が助長されている。一方、プレス金型の傾斜部
と平行部との交点からスラブ先端停止位置までの距離L
が小さい、すなわち、マイナスになると、変形断面積が
少ないため、スラブ両側面に変形が集中し、自由端であ
るスラブ先端側へのメタルフローの比率が高まることに
よって、フィッシュテイル状形状が助長される傾向にあ
る。したがって、幅圧下後の先端形状指数Sを管理範囲
内に抑制するためには、プレス金型の傾斜部と平行部と
の交点からスラブ先端停止位置までの距離Lを±100
mm以内、望ましくは±50mm以内とすることが必要
である。
【0035】実施例3 加熱炉から抽出した厚さ227mm、幅1000mm、
C:0.05%の一般低炭素材からなる温度1180℃
の熱間スラブを、プレス金型の傾斜部と平行部との交点
からスラブ先端停止位置までの距離Lを−90mm〜2
50mmの範囲で変化させ、幅圧下プレスにより350
mm幅圧下した場合の、サイドガイドによる熱間スラブ
の挟圧(挟圧幅1025mm)の有無とによる幅圧下後
のスラブ曲り量への影響を調査した。その結果を図4に
示す。
C:0.05%の一般低炭素材からなる温度1180℃
の熱間スラブを、プレス金型の傾斜部と平行部との交点
からスラブ先端停止位置までの距離Lを−90mm〜2
50mmの範囲で変化させ、幅圧下プレスにより350
mm幅圧下した場合の、サイドガイドによる熱間スラブ
の挟圧(挟圧幅1025mm)の有無とによる幅圧下後
のスラブ曲り量への影響を調査した。その結果を図4に
示す。
【0036】図4に示すとおり、サイドガイドにより熱
間スラブを挟圧しないAの場合は、スラブ先端停止位置
をL=0±100mmとした場合に大きなスラブ曲がり
が発生し、かつ、Lが小さくなるほど曲がり量が増大す
る傾向にある。これに対しサイドガイドにより熱間スラ
ブを挟圧したBの場合は、幅圧下プレス後のスラブ曲り
量は、Lの値によらず10mm以下で安定している。な
お、幅圧下プレス後のスラブ先端形状は、L<0ではフ
ィッシュテイル状、L≧0では舌状で、プレス後の先端
形状指数Sが±10mmは、L=−50mm〜50mm
の間であった。因みに、サイドガイドにより熱間スラブ
を挟圧した時の、熱間圧延の仕上げスタンド前の先端ク
ロップ形状は、L=0の場合、S=+5mmの舌状形状
を呈しており、先端形状管理レベルのS≦10mm以下
と良好なレベルであった。
間スラブを挟圧しないAの場合は、スラブ先端停止位置
をL=0±100mmとした場合に大きなスラブ曲がり
が発生し、かつ、Lが小さくなるほど曲がり量が増大す
る傾向にある。これに対しサイドガイドにより熱間スラ
ブを挟圧したBの場合は、幅圧下プレス後のスラブ曲り
量は、Lの値によらず10mm以下で安定している。な
お、幅圧下プレス後のスラブ先端形状は、L<0ではフ
ィッシュテイル状、L≧0では舌状で、プレス後の先端
形状指数Sが±10mmは、L=−50mm〜50mm
の間であった。因みに、サイドガイドにより熱間スラブ
を挟圧した時の、熱間圧延の仕上げスタンド前の先端ク
ロップ形状は、L=0の場合、S=+5mmの舌状形状
を呈しており、先端形状管理レベルのS≦10mm以下
と良好なレベルであった。
【0037】実施例4 加熱炉から抽出した厚さ227mm、幅1000mm、
C:0.05%の一般低炭素材からなる温度1180℃
の熱間スラブを、プレス金型の傾斜部と平行部との交点
からスラブ先端停止位置までの距離Lを25mm一定と
し、サイドガイド設定幅を熱間スラブ幅〜(熱間スラブ
幅+120mm)の間で変化させて挟圧して幅圧下プレ
スにより350mm幅圧下し、幅圧下後のスラブ曲り量
への影響を調査した。その結果を図5に示す。
C:0.05%の一般低炭素材からなる温度1180℃
の熱間スラブを、プレス金型の傾斜部と平行部との交点
からスラブ先端停止位置までの距離Lを25mm一定と
し、サイドガイド設定幅を熱間スラブ幅〜(熱間スラブ
幅+120mm)の間で変化させて挟圧して幅圧下プレ
スにより350mm幅圧下し、幅圧下後のスラブ曲り量
への影響を調査した。その結果を図5に示す。
【0038】図5に示すとおり、サイドガイド設定幅を
熱間スラブ幅〜(熱間スラブ幅+50mm)以内とすれ
ば、幅圧下後のスラブ曲り量を管理レベルの20mm以
下に抑制することができた。
熱間スラブ幅〜(熱間スラブ幅+50mm)以内とすれ
ば、幅圧下後のスラブ曲り量を管理レベルの20mm以
下に抑制することができた。
【0039】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法によれ
ば、熱間スラブの幅圧下時における先端クロップ形状に
よる歩留低下を軽減できると共に、幅圧下後のスラブ曲
がりを抑制でき、スラブ曲がりに起因する製品キャンバ
ーによる歩留低下、熱間圧延における通板性の悪化を防
止することができる。
ば、熱間スラブの幅圧下時における先端クロップ形状に
よる歩留低下を軽減できると共に、幅圧下後のスラブ曲
がりを抑制でき、スラブ曲がりに起因する製品キャンバ
ーによる歩留低下、熱間圧延における通板性の悪化を防
止することができる。
【図1】この発明のプレスによるスラブ幅サイジング方
法の説明のための機器配置の説明図である。
法の説明のための機器配置の説明図である。
【図2】実施例2におけるスラブ先端停止位置Lと幅圧
下後の先端形状指数Sとの関係を示すグラフである。
下後の先端形状指数Sとの関係を示すグラフである。
【図3】スラブ先端停止位置Lと幅圧下後の先端形状指
数Sの説明図で、(a)図は幅圧下後の先端形状指数S
の説明図、(b)図はスラブ先端停止位置Lの説明図で
ある。
数Sの説明図で、(a)図は幅圧下後の先端形状指数S
の説明図、(b)図はスラブ先端停止位置Lの説明図で
ある。
【図4】実施例3におけるスラブ先端停止位置Lとプレ
ス後スラブ曲がり量との関係を示すグラフである。
ス後スラブ曲がり量との関係を示すグラフである。
【図5】実施例4における(サイドガイド設定幅−スラ
ブ幅)とプレス後スラブ曲がり量との関係を示すグラフ
である。
ブ幅)とプレス後スラブ曲がり量との関係を示すグラフ
である。
【図6】幅圧下開始時のスラブ先端停止位置Lによる先
端形状の変化を示すもので、(a)図はLが大きい場
合、(b)図はLが小さい場合である。
端形状の変化を示すもので、(a)図はLが大きい場
合、(b)図はLが小さい場合である。
【図7】スラブ先端の中心位置が外れた場合の幅圧下後
のスラブ曲がりメカニズムの説明図である。
のスラブ曲がりメカニズムの説明図である。
1 熱間スラブ 2、61、72 プレス金型 3、62 傾斜部 4、63 平行部 5 クランク軸 6 サイドガイド 7 油圧シリンダ 8 ピンチロール 9 先端位置制御部 10 レーザー位置検出器 64、71 スラブ
Claims (3)
- 【請求項1】 幅圧下プレスの上流側で熱間スラブの幅
端面をサイドガイドで挟持して幅圧下するプレスによる
スラブ幅サイジング方法において、予め使用する幅圧下
プレスの幅圧下開始時のプレス後の先端形状指数とスラ
ブ先端停止位置との関係を求めておき、スラブ先端停止
位置をプレス後の先端形状指数の管理範囲に初期設定
し、幅圧下を開始することを特徴とするプレスによるス
ラブ幅サイジング方法。 - 【請求項2】 幅圧下プレスの上流側で熱間スラブの幅
端面をサイドガイドで挟持して幅圧下するプレスによる
スラブ幅サイジング方法において、スラブ先端停止位置
をプレス金型の傾斜部と平行部との交点から±100m
mで初期設定し、かつ、上流側のサイドガイド設定幅を
スラブ幅〜(スラブ幅+50mm以下)で挟圧した状態
で幅圧下を開始することを特徴とするプレスによるスラ
ブ幅サイジング方法。 - 【請求項3】 幅圧下プレスの上流側で熱間スラブの幅
端面をサイドガイドで挟持して幅圧下するプレスによる
スラブ幅サイジング方法において、幅圧下プレスの上流
側にレーザー位置検出器と測長機構を備えたピンチロー
ラを設け、レーザー位置検出器によりスラブ先端を検出
したのち、スラブ先端停止位置がプレス金型の傾斜部と
平行部との交点から±100mmとなるようピンチロー
ラで搬送し、かつ、上流側のサイドガイド設定幅をスラ
ブ幅〜(スラブ幅+50mm以下)で挟圧した状態で幅
圧下を開始することを特徴とするプレスによるスラブ幅
サイジング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20667795A JPH0929301A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | プレスによるスラブ幅サイジング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20667795A JPH0929301A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | プレスによるスラブ幅サイジング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0929301A true JPH0929301A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16527293
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20667795A Pending JPH0929301A (ja) | 1995-07-19 | 1995-07-19 | プレスによるスラブ幅サイジング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0929301A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015217399A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | Jfeスチール株式会社 | 鋼片の幅圧下プレス方法および幅圧下プレス装置 |
| US9619016B2 (en) | 2014-03-31 | 2017-04-11 | Xiaomi Inc. | Method and device for displaying wallpaper image on screen |
| TWI664033B (zh) * | 2016-05-13 | 2019-07-01 | 日商新日鐵住金股份有限公司 | 修邊方法及修邊裝置 |
| US10799925B2 (en) | 2016-05-13 | 2020-10-13 | Nippon Steel Corporation | Edging method and edging device |
| CN113732075A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-03 | 重庆钢铁股份有限公司 | 板坯测宽分流方法 |
| CN116140383A (zh) * | 2022-12-29 | 2023-05-23 | 中重科技(天津)股份有限公司 | 一种h型钢生产用异型坯调宽装置 |
-
1995
- 1995-07-19 JP JP20667795A patent/JPH0929301A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9619016B2 (en) | 2014-03-31 | 2017-04-11 | Xiaomi Inc. | Method and device for displaying wallpaper image on screen |
| JP2015217399A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | Jfeスチール株式会社 | 鋼片の幅圧下プレス方法および幅圧下プレス装置 |
| TWI664033B (zh) * | 2016-05-13 | 2019-07-01 | 日商新日鐵住金股份有限公司 | 修邊方法及修邊裝置 |
| US10799925B2 (en) | 2016-05-13 | 2020-10-13 | Nippon Steel Corporation | Edging method and edging device |
| CN113732075A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-12-03 | 重庆钢铁股份有限公司 | 板坯测宽分流方法 |
| CN116140383A (zh) * | 2022-12-29 | 2023-05-23 | 中重科技(天津)股份有限公司 | 一种h型钢生产用异型坯调宽装置 |
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