JPH09293577A - 被覆電線の接合方法及び被覆電線の接合構造 - Google Patents

被覆電線の接合方法及び被覆電線の接合構造

Info

Publication number
JPH09293577A
JPH09293577A JP10777596A JP10777596A JPH09293577A JP H09293577 A JPH09293577 A JP H09293577A JP 10777596 A JP10777596 A JP 10777596A JP 10777596 A JP10777596 A JP 10777596A JP H09293577 A JPH09293577 A JP H09293577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
covered electric
electric wire
joining
chips
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10777596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3121764B2 (ja
Inventor
Naoto Kogure
直人 木暮
Keiichi Ozaki
圭一 尾▲崎▼
Nobuyuki Asakura
信幸 朝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP08107775A priority Critical patent/JP3121764B2/ja
Publication of JPH09293577A publication Critical patent/JPH09293577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3121764B2 publication Critical patent/JP3121764B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接合作業を簡略化し、機械的強度を向上さ
せ、接合に要する範囲を狭く抑えて十分な絶縁性を確保
でき、高い汎用性が得られる接合方法の提供。 【構成】 互いに導通接続する2本の被覆電線W1 ,W
2 を接続部Sで重ね、重ねた接続部Sを一対の樹脂チッ
プ53,55で挟み、被覆部3を溶融させ、かつ樹脂チ
ップ53,55の外側からの加圧によって両被覆電線W
1 ,W2 の導体線部1を接続部Sで導通接触させた後、
一対の樹脂チップ53,55相互を溶着させて接続部S
を密封する接合方法で、樹脂チップ53,55の被覆電
線W1 ,W2 の導出端部53b,53c,55b,55
cに、相手チップとの溶着面53a,55aよりも凹む
樹脂収容部Hを設け、樹脂チップ53,55相互の溶着
時に流出した溶融樹脂を樹脂収容部Hに収容して硬化さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の被覆電線
の接合方法及び被覆電線の接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】被覆電線Wを他の部材に導通接続する態
様としては、被覆電線Wと端子の接合、被覆電線W同士
の接合、及び被覆電線Wとコネクタの接合などがある。
【0003】被覆電線を端子に接合する従来の方法とし
ては、圧着、圧接(実公昭60−37814号公報参
照)、はんだ付け、超音波溶接(特開平2−10609
2号公報参照)などが知られている。
【0004】圧着による接合は、図17及び図18に示
すように端子金具11の接続部Sの両側に相対向して立
設された導体加締め片13により、被覆電線Wの導体線
部1を加締めて導通接続させるもので、図18(a)に
示すように、被覆電線W端部の接続部Sで被覆部3を除
去して導体線部1を露出させた後、図18(b)に示す
ように導体加締め片13を加締めている。端子金具11
には、機械的接続強度を高めるための被覆加締め片15
が設けられ、導体加締め片13及び被覆加締め片15に
よって、導体線部1及び被覆部3がそれぞれ端子金具1
1に圧着されている。
【0005】圧接による接合は、図19及び図20に示
すように、圧接端子17の接続部Sに設けた圧接刃19
のスロット21に、被覆電線Wの接続部Sを圧入するこ
とにより、圧接刃19によって被覆部3を剥ぎ取り、圧
接刃19を導体線部1に導通接触させている。
【0006】はんだ付けや超音波溶接による接合では、
図21に示すように、被覆電線W端部の接続部Sで被覆
部3を除去して導体線部1を露出させ、露出した導体線
部1を端子金具23の接続部Sにはんだ付けや超音波溶
接によって溶着して導通接続させている。
【0007】また、2本の被覆電線W同士を接合する従
来の方法としては、ジョイント端子による接合や、熱圧
着による接合(特開平3−1462号公報参照)などが
知られている。
【0008】ジョイント端子による接合では、図22
(a)に示すように両被覆電線Wの接続部Sで被覆部3
を除去して導体線部1を露出させ、図22(b)に示す
ように露出した両導体線部1にジョイント端子25を加
締めて圧着し、両者を導通接続している。
【0009】熱圧着による接合では、図22(c)に示
すように両被覆電線Wの接続部Sで被覆部3を除去して
導体線部1を露出させ、露出した両導体線部1同士を重
ねて電極27,29間に挟み、加圧状態で通電加熱する
ことにより、両導体線部1同士を熱圧着し、両者を導通
接続している。導体線部1の加熱方法としては、このほ
か超音波振動による摩擦熱を利用する方法等も知られて
いる。
【0010】このようにジョイント端子25や熱圧着に
より接合を行った場合には、接続部Sでの絶縁性を確保
するため、図22(d)に示すように接続部Sの外周に
テープ等の絶縁材31を巻付けている。
【0011】被覆電線Wとコネクタを接合する従来の方
法としては、超音波溶接による接合が知られている(特
開平4−61777号公報参照)。
【0012】係る接合では、図23(a)(b)に示す
ように、コネクタ33を構成する下型35と上型37
に、それぞれ溝部39及びこれに嵌合する突条41を設
け、下型35の溝部39内に配した導通接続部材43の
接続部S上に被覆電線Wの接続部Sを重ね、その上から
上型37の突条41を溝部39に嵌合し、嵌合した上下
型37,35の外側から接続部Sに超音波振動を加える
ことにより、被覆電線Wの被覆部3を溶融させて導体線
部1と導通接続部材43を導通接触させている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、被覆電線W
と端子との接合を、圧着、はんだ付け、又は超音波溶接
で行うと、予め被覆電線Wの被覆部3を除去して導体線
部1を露出させる必要があり作業が煩雑であった。これ
に対し、圧接による接合では被覆部3の除去は不要とな
るが、圧着やはんだ付けに比して接続部Sの機械的強度
の低下が否めず、接合作業の簡略化と機械的強度の向上
とを両立して図ることは難しかった。
【0014】また、2本の被覆電線W同士の接合を、ジ
ョイント端子25や熱圧着により行うと、前記と同様に
被覆部3を除去を要するため作業が煩雑となる。また、
ジョイント端子25の加締めや熱圧着の作業を容易に行
うためには、被覆部3を除去する範囲Lをある程度長く
設定する必要があり、絶縁材31の巻付けは被覆部3を
除去した範囲Lよりも長く行う必要があるため、絶縁材
31の巻付範囲が導体線部1同士の接触部分に比し大き
くなり、被覆電線Wの屈曲性が損なわれて配索自由度が
低下してしまう恐れがあった。さらに、熱圧着では、ジ
ョイント端子25に比して接続部Sの機械的強度の低下
が否めなかった。
【0015】また、被覆電線Wとコネクタ33の接合
を、図23に示す超音波溶接により行う場合は、下型3
5及び上型37に溝部39及び突条41を設けた特殊な
形状のコネクタ33を必要とするため、あらゆるコネク
タに対して適応できるとは限らず、また被覆電線Wと端
子の接合や被覆電線W同士の接合に容易に適用すること
ができず、汎用性に欠けるという不都合があった。
【0016】そこで本発明は、上記事情を考慮し、接合
作業の簡略化と機械的強度の向上を両立して図ることが
でき、接合に要する範囲を狭く抑えて十分な絶縁性を確
保することができ、且つ被覆電線と端子の接合や被覆電
線同士の接合等の種々の接合に容易に適用でき高い汎用
性が得られる被覆電線の接合方法を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、互いに導通接続する部材の少なくとも一方が、導体
線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆した被覆電線
であり、前記両部材を接続部で重ね、重ねた接続部を一
対の樹脂チップで挟む第1の工程と、前記被覆部を飛散
溶融させ、かつ前記樹脂チップの外側からの加圧によっ
て前記両部材を接続部で導通接触させた後、前記一対の
樹脂チップ相互を溶着させて前記接続部を密封する第2
の工程とからなる被覆電線の接合方法であって、前記一
対の樹脂チップの少なくとも一方に、前記被覆電線が導
出される導出端部で相手チップとの溶着面よりも凹むよ
うに形成された樹脂収容部を設け、前記第2の工程で
は、前記樹脂チップ相互の溶着時に流出した溶融樹脂を
前記樹脂収容部に収容して硬化させることを特徴とする
ものである。
【0018】請求項2に記載の発明は、互いに導通接続
する部材の少なくとも一方が、導体線部の外周を樹脂製
の被覆部によって被覆した被覆電線であり、前記両部材
を接続部で重ね、重ねた接続部を一対の樹脂チップで挟
み、前記被覆部を飛散溶融させ、かつ前記樹脂チップの
外側からの加圧によって前記両部材を接続部で導通接触
させた後、前記一対の樹脂チップ相互を溶着させて前記
接続部を密封してなる被覆電線の接合構造であって、前
記一対の樹脂チップの少なくとも一方に、前記被覆電線
が導出される導出端部で相手チップとの溶着面よりも凹
むように形成され、前記樹脂チップ相互の溶着時に流出
した溶融樹脂が収容されて硬化する樹脂収容部を設けた
ことを特徴とするものである。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の被覆電線の接合構造であって、前記樹脂収容部は、切
欠状に形成したことを特徴とするものである。
【0020】請求項1〜請求項3に記載の発明では、両
部材を接続部で重ね、重ねた接続部を一対の樹脂チップ
で挟んだ状態で、被覆部を飛散溶融させ、かつ樹脂チッ
プの外側から加圧することにより、両部材を接続部で導
通接触させることができるので、予め被覆部を除去する
必要がなく、簡単な作業で両部材を導通接続させること
ができる。
【0021】また、両部材を接続部で導通接触させた後
は、一対の樹脂チップ相互を溶着させて接続部を密封す
るので、溶着して硬化した樹脂チップにより、接続部に
おいて高い機械的強度が得られる。
【0022】また、一対の樹脂チップは、導通接触され
る接続部を上下方向から挟むことができる寸法形状で済
むため、接合に要する範囲を狭く抑えることができ、且
つ接続部は樹脂チップによって密封されているので、十
分な絶縁性を確保することができる。
【0023】また、係る接合方法は、重ねた接続部を一
対の樹脂チップで挟み、被覆部を溶融させ、樹脂チップ
の外側から加圧するという、比較的簡単な方法であり、
被覆電線を導通接続する相手の部材について、形状等を
特に限定するものではないので、被覆電線と端子の接合
や被覆電線同士の接合等の種々の接合に容易に適用する
ことができ、高い汎用性が得られる。
【0024】さらに、樹脂チップ相互の溶着時には、導
出端部の溶着面間から溶融樹脂が外側へ流出しようと
し、樹脂収容部に収容される。樹脂収容部に収容された
溶融樹脂は、流出後方(接続部に近い側)では高温状態
にあるため、被覆電線の被覆部を溶融して導体線部を露
出させるが、流出前方(接続部から遠い側)へ移動する
に伴って温度が低下するため、被覆部を完全に溶融せ
ず、被覆部の外周面に溶着する。このため、樹脂チップ
からの導出部分において、被覆電線の導体線部を被覆部
と溶融樹脂とによって完全に覆った状態とすることがで
きる。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の被覆電線の接合構造であって、前記一対の樹脂チップ
の少なくとも一方に、接合前の被覆電線を仮保持する電
線保持部を設けたことを特徴とするものである。
【0026】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明の作用に加えて、接合前に被覆電線を樹脂チッ
プに仮保持させておくことにより、樹脂チップに対する
接続部の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。
【0027】請求項5に記載の発明は、請求項2または
請求項4に記載の被覆電線の接合構造であって、前記一
対の樹脂チップに、相互に係合して前記接続部を挟んだ
接合前の状態を維持する係合部を設けたことを特徴とす
るものである。
【0028】請求項5に記載の発明では、請求項2また
は請求項4に記載の発明の作用に加えて、接合前に樹脂
チップを接続部に予め取り付けておくことができ、接合
作業性が向上する。また、係合部の係合によって溶着後
の樹脂チップ同士が一段と剥離し難くなり、機械的強度
が増強される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0030】図1及び図2は、第1の実施の形態の被覆
電線の接合構造を得る手段を示す斜視図であり、図1は
接合開始前の状態を示し、図2は接合開始後の状態を示
している。図3は図2のA方向からの要部矢視断面を示
す模式図であり、(a)は接合開始直後の状態を示し、
(b)は接合後の状態を示している。
【0031】図1に示すように本実施の形態は、導体線
部1の外周を樹脂製の被覆部3によって被覆した2本の
被覆電線W1 ,W2 をそれぞれの中間の接続部Sで接合
するもので、この2本の被覆電線W1 ,W2 が互いに導
通接続する部材である。
【0032】2本の被覆電線W1 ,W2 の接合には、樹
脂材51としての一対の樹脂チップ53,55と、超音
波振動を発生させるホーン57と、接合時に被覆電線W
1 ,W2 及び樹脂チップ53,55を支持するアンビル
59を用いる。アンビル59は、基台61と、基台61
から突設された支持部63を備え、支持部63は略矩形
筒体状に形成されている。支持部63は反基台側(図中
上側)が開口する断面矩形の収容凹部65を有し、支持
部63の相対向する周壁63a,63bには、収容凹部
65のほぼ中心を挟んで相対向する2本1組の溝部6
7,69がそれぞれ設けられている。この4本の溝部6
7,69は、収容凹部65と同じ側で開口し、支持部6
3の突設方向に沿って形成され、相対向する溝部67,
69同士は収容凹部65を介して連通している。
【0033】一対の樹脂チップ53,55は、アンビル
59の収容凹部65よりも僅かに小さい外周を有する矩
形板体状に形成され、ホーン57の頭部71の端面71
aは樹脂チップ53,55とほぼ同じか又は僅かに小さ
い外周を有する矩形状に形成されている。樹脂チップ5
3,55の材質は、アクリル系樹脂、ABS(アクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)系樹脂、P
C(ポリカーボネイト)系樹脂、PVC(ポリ塩化ビニ
ル)系樹脂、PE(ポリエチレン)系樹脂等である。こ
れらの樹脂を樹脂チップ53,55に使用した場合の適
性は、導通性及び導通安定性の点においては全ての樹脂
にその実用性が認められ、外観性及び絶縁性をも含めて
判断した場合には、特にアクリル系樹脂及びPC系樹脂
が適し、次いでABS系樹脂が適する。
【0034】各樹脂チップ53,55の一表面は、樹脂
チップ53,55をアンビル59の収容凹部65内で上
下に重ねた際に相互に面当接する溶着面53a,55a
を構成し、アンビル59の収容凹部65内で溝部67,
69に近接する各溶着面53a,55aの両端部は、被
覆電線W1 ,W2 が導出される導出端部53b,53
c,55b,55cを構成している。各導出端部53
b,53c,55b,55cには、溶着面53a,55
aよりも凹むように切欠状に形成された樹脂収容部Hが
設けられている。
【0035】2本の被覆電線W1 ,W2 を接合するに
は、両被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで重ね、重ねた接
続部Sを上下から一対の樹脂チップ53,55で挟む。
具体的には、アンビル59の収容凹部65に一方(下
側)の樹脂チップ55を、溶着面55aが上方を向くよ
うに挿入し、その上から一方の被覆電線W1 を一方の相
対向する溝部67に挿入し、さらにその上から他方の被
覆電線W2 を他方の相対向する溝部69に挿入し、最後
に他方(上側)の樹脂チップ53を、溶着面53aが下
方を向くように挿入する。両被覆電線W1 ,W2 は、そ
れぞれの接続部Sが収容凹部65の中央で交叉するよう
に配し、これにより、図3(a)に示すように接続部S
は上側及び下側の樹脂チップ53,55のほぼ中心で、
溶着面53a,55a間で重ね方向の上下から挟まれた
状態となる。
【0036】次に、図3(a)(b)に示すように、接
続部Sの被覆部3を飛散溶融させ、かつ樹脂チップ5
3,55の外側からの加圧によって両被覆電線W1 ,W
2 の導体線部(芯線)1同士を接続部Sで導通接触させ
た後、一対の樹脂チップ53,55相互を溶着面53
a,55aで溶着させて接続部Sを密封する。
【0037】具体的には、前記最後に挿入した上側(他
方)の樹脂チップ53の上からホーン57の頭部71を
挿入し、接続部Sを、上下の樹脂チップ53,55の外
側からホーン57とアンビル59間で加圧及び加振す
る。接続部Sへの加圧は、ホーン57をアンビル59に
向かって押圧することによって行われ、加圧の方向は両
被覆電線の重ね方向と一致している。
【0038】また、樹脂材51同士を超音波振動によっ
て溶着する場合、樹脂材51の接合面とほぼ垂直に交叉
する方向に加振するのが最も良好な溶着状態が得られる
ため、接続部Sへの加振の方向は、両樹脂チップ53,
55の相対向する面53a,55aと交叉する方向、す
なわち両被覆電線W1 ,W2 の重ね方向と一致する方向
(図3(a)中矢印X方向)に設定してあり、これによ
りホーン57からいわゆる縦振動が発信される。
【0039】係る状態で接続部Sを加圧及び加振する
と、被覆部3が先に溶融して、両被覆電線W1 ,W2 の
導体線部1が樹脂チップ53,55の間の接続部Sで露
出する。このとき接続部Sは上下方向から加圧されてい
るので、溶融した被覆部3は樹脂チップ53,55の中
心側から外側に向かって押出され、導体線部1がより良
好に露出し、両者が確実に導通接触する。また、接続部
Sへの加振の方向も加圧方向と同様に両被覆電線W1 ,
W2 の重ね方向に設定したので、被覆部3を樹脂チップ
53,55の中心側から外側に押出す作用が増長され
る。
【0040】被覆部3の溶融後も接続部Sの加圧及び加
振を継続すると、樹脂チップ53,55が溶融して、両
樹脂チップ53,55の溶着面53a,55a同士が溶
着されるとともに、前記導通接触した導体線部1に隣接
する被覆部3の外周面と樹脂チップ53,55が溶着す
る。これにより、導通接触した導体線部1の周りは、樹
脂チップ53,55によって覆われた状態となる。
【0041】また、係る樹脂チップ53,55相互の溶
着時には、溶着面53a,55a間から溶融樹脂Rが外
側へ流出しようとするが、導出端部53b,53c,5
5b,55c以外の部分では、収容凹部65の内壁面に
よって溶融樹脂Rの流出が抑えられるため、溶融樹脂R
は、専ら導出端部53b,53c,55b,55cから
外側へ流出しようとし、樹脂収容部Hに収容される。樹
脂収容部Hに収容された溶融樹脂Rは、流出後方(接続
部Sに近い側)では高温状態にあるため、被覆電線W1
,W2 の被覆部3を溶融して導体線部1を露出させる
が、流出前方(接続部Sから遠い側)へ移動するに伴っ
て温度が低下するため、被覆部3を完全に溶融せず、被
覆部3の外周面に溶着する。このため、樹脂チップ5
3,55からの導出部分における被覆電線W1 ,W2 の
導体線部1の外周は、被覆部3と溶融樹脂Rとによって
完全に覆われた状態となる。
【0042】これに対し、図5に示すように、樹脂収容
部Hを設けていない樹脂チップ73,75(樹脂材7
1)を使用した場合は、図6(a)(b)に示すよう
に、導出端部73b,73c,75b,75cの溶着面
73a,75a間から溶融樹脂Rが外側へ流出した溶融
樹脂Rは、溝部67,69(図1参照)内に流入する。
このとき、被覆電線W1 ,W2 の下方は、溝部67,6
9の底部と近接又は当接しており、溶融樹脂Rの流入を
許容するのに十分な空隙が形成されていないため、流出
量の増大に伴って、溶融樹脂Rは被覆電線W1 ,W2 の
上方(溝部67,69の開口側)に堆積してゆく。この
ため、高温状態の溶融樹脂Rによって被覆部3が溶融し
た場合、樹脂が堆積する被覆電線W1 ,W2 の上方で
は、導体線部1が溶融樹脂Rによって被覆されるが、樹
脂が滞積し難い下方では、被覆部3が溶融したにもかか
わらず導体線部1が露出状態に維持されてしまう恐れが
生じる(符号1aは露出した導体線部1を示す)。この
ため、係る下方において、被覆部3を貫通する孔が生じ
たり、導体線部1が全体的に露出してしまう可能性があ
る。従って、溶融樹脂Rの流出量を少なく抑えるべく、
ホーン57による加圧及び加振力を制限する必要があ
り、樹脂チップ73,75間の溶着力の強化と、導出端
部73b,73c,75b,75cにおける導体線部1
の被覆性の向上とを両立して図ることが難しかった。
【0043】すなわち、樹脂収容部Hを設けた本実施の
形態に係る樹脂チップ53,55によれば、ホーン57
による加圧及び加振力を増大させた場合でも、樹脂チッ
プ53,55からの導出部分における導体線部1の外周
が、樹脂収容部H内の溶融樹脂Rと被覆部3とによって
完全に覆われた状態となるので、樹脂収容部Hを設けて
いない樹脂チップ73,75に比して、樹脂チップ5
3,55間の溶着力の強化と導体線部1の被覆性の向上
とを容易に両立して図ることが可能となる。
【0044】そして、樹脂チップ53,55の溶融後
は、ホーン57による加圧及び加振を止め、被覆部3及
び樹脂チップ53,55を硬化させ、接合作業を終了す
る。
【0045】次に、前記接合方法により得られる被覆電
線の接合構造について説明する。図4は第1の実施の形
態の被覆電線の接合構造を示す斜視図であり、(a)は
外観を示し、(b)は内部構造を示している。
【0046】同図(a)に示すように、この接合構造
は、一対の樹脂チップ53,55からなる樹脂材51の
内部で、2本の被覆電線W1 ,W2 が接続部Sで交叉す
るもので、接続部Sで両被覆電線W1 ,W2 の導体線部
1が露出して導通接触している。導通接触した導体線部
1に隣接する被覆部3は樹脂材51に溶着され、これに
より導通接触した導体線部1の周りが樹脂材51によっ
て覆われ、接続部Sが樹脂材51によって密封されてい
る。
【0047】また、樹脂チップ53,55の導出端部5
3b,53c,55b,55cでは、樹脂チップ53,
55相互の溶着時に流出した溶融樹脂Rが樹脂収容部H
に収容され硬化し、樹脂チップ53,55からの導出部
分における被覆電線W1 ,W2 の導体線部1の外周は、
被覆部3と溶融樹脂Rとによって完全に覆われた状態と
なっている。
【0048】以上説明してきたように、本実施の形態に
係る接合方法によれば、被覆電線W1 ,W2 同士を接続
部Sで重ね、この接続部Sを一対の樹脂チップ53,5
5で挟んだ状態で、樹脂チップ53,55の外側から加
圧しながら被覆部3を飛散溶融させるだけで、被覆電線
W1 ,W2 同士を接続部Sで導通接触させることができ
るので、導通接続に際して予め被覆部3を除去する必要
がなく、簡単な作業で導通接続を得ることができる。
【0049】また、係る接合方法及び接合構造によれ
ば、被覆電線W1 ,W2 を接続部Sで導通接触させた後
は、上下の樹脂チップ53,55同士を溶着させて接続
部Sを密封するので、溶着して硬化した樹脂チップ5
3,55により、接続部Sにおいて高い機械的強度が得
られる。
【0050】また樹脂チップ53,55は、導通接触さ
れる接続部Sを上下方向から挟むことができる寸法形状
で済むため、接合に要する範囲を狭く抑えることがで
き、且つ接続部Sは樹脂チップ53,55によって密封
されるので、十分な絶縁性を確保することができる。
【0051】従って、高い機械的強度と十分な絶縁性と
により、接続部Sにおける被覆電線W1 ,W2 間の通電
特性を安定化させることができる。
【0052】また、係る接合方法は、重ねた接続部Sを
樹脂チップ53,55で挟み、樹脂チップ53,55の
外側から接続部Sをホーン57とアンビル59間で加圧
及び加振するという、比較的簡単な方法であり、且つ係
る接合方法及び接合構造は、一方の被覆電線W1 と導通
接続する相手の部材(本実施の形態における他方の被覆
電線W2 )について、形状等を特に限定するものではな
いので、被覆電線W1,W2 と端子の接合等の種々の接
合に容易に適用することができ、高い汎用性が得られ
る。
【0053】また、一対の樹脂チップ53,55を被覆
電線W1 ,W2 の重ね方向の上下から挟み、樹脂チップ
53,55の外側から接続部Sをホーン57とアンビル
59間で加圧及び加振し、その加圧方向は被覆電線W1
,W2 の重ね方向としたので、接続部Sの加圧時に、
溶融した被覆部3は樹脂チップ53,55の中心側から
外側に向かって押出され、導体線部1がより良好に露出
し、確実な導通接触状態が得られる。また、接続部Sへ
の加振の方向も加圧方向と同様に被覆電線W1 ,W2 の
重ね方向としたので、樹脂チップ53,55の良好な溶
着状態が得られるとともに、被覆部3を押出す作用が増
長される。
【0054】さらに、樹脂チップ53,55に樹脂収容
部Hを設けたので、ホーン57による加圧及び加振によ
って溶着面53a,55a間から外側へ流出した溶融樹
脂Rは樹脂収容部Hに収容され、樹脂チップ53,55
からの導出部分における被覆電線W1 ,W2 の導体線部
1の外周は、被覆部3と溶融樹脂Rとによって完全に覆
われた状態となる。従って、ホーン57による加圧及び
加振力を強めて樹脂チップ53,55間の溶着力を強化
させた場合でも、導出端部53b,53c,55b,5
5cにおける導体線部1を確実かつ完全に覆うことがで
き、導体線部1の酸化を防止することができる。これに
より、樹脂チップ53,55間の溶着力の強化と導体線
部1の被覆性の向上とを両立して容易に図ることができ
る。
【0055】なお、溶融時における粘性が比較的低い樹
脂チップ53,55を使用し、樹脂チップ53,55で
接続部Sを挟んで溶着する際に、接続部Sをのぞいて隣
接する導体線部1において導体線部1を構成する複数の
芯線の間に溶融した樹脂チップ53,55を充填させる
ことによって、被覆電線W1 ,W2 の被覆部3と芯線の
間や芯線間に形成された空隙を樹脂材51によって埋め
て遮断することができ、被覆電線W1 ,W2 の内部にお
いて止水効果を得ることができる。これにより、例え
ば、被覆電線W1 ,W2 の一端側を防水を必要とする部
位(防水部)に接続し、他端側を機能上防水を必要とし
ない部位(非防水部)に接続するような場合において、
毛細管現状によって、他端側から被覆電線W1 ,W2 の
内部に水等が流入し、被覆電線W1 ,W2 の内部を流通
しても、前記止水効果によって一端側への水等の流出が
阻止されるので、他端側を防水構造とすることなく、一
端側の防水性を確保することができる。すなわち、被覆
電線W1 ,W2 の両端を防水部と非防水部とに接続する
場合に、非防水部を防水構造とすることなく、簡単で安
価な方法及び構造によって、防水部における防水性を確
保することができる。
【0056】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0057】図7は、第2の実施の形態に係る被覆電線
の接合構造を得る手段を示す斜視図であり、第1の実施
の形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0058】図7に示すように、第2の実施の形態は、
被覆電線W1 を端子金具81の接続部Sに接合するもの
で、被覆電線W1 と端子金具81が互いに導通接続する
部材である。
【0059】第2の実施の形態に係る被覆電線の結合方
法は、基本的には、第1の実施の形態とほぼ同じであ
る。すなわち、端子金具81の接続部Sに被覆電線W1
端部の接続部Sを載置すると共に、この接続部Sを上下
から一対の樹脂チップ83,85で挟み、接続部Sを、
上下の樹脂チップ83,85の外側からホーン87とア
ンビル89間で加圧及び加振する。これにより、被覆電
線W1 の導体線部1が樹脂チップ83,85の間の接続
部Sで露出して端子金具81と導通接触した後、上下の
樹脂チップ83,85が溶融して、両樹脂チップ83,
85の相対向する溶着面83a,85a同士が溶着さ
れ、導通接触した導体線部1の周りは、樹脂チップ83
によって覆われた状態となる。なお樹脂チップ83,8
5は、幅が2〜8mm程度の矩形状であり、これに合わせ
て、アンビル89の上面に樹脂チップ85の収容凹部8
9aが形成されている。
【0060】各樹脂チップ83,85の各溶着面83
a,85aの一端部は、被覆電線W1が導出される導出
端部83b,85bを構成し、各導出端部83b,85
bには、溶着面83a,85aよりも凹むように切欠状
に形成された樹脂収容部Hが設けられている。
【0061】第2の実施の形態によれば、被覆電線W1
を端子金具81に導通接続する場合にも、前記第1の実
施の形態と同様の効果を得ることができる。また、端子
金具81の加締め作業が不要となるので、接合作業を容
易に行うことができる。
【0062】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0063】図8は、第3の実施の形態に係る被覆電線
の接合構造の接合前の状態を示す分解斜視図、図9は第
3の実施の形態に係る被覆電線の接合構造と該構造を得
る手段とを示す斜視図、図10は図8の要部断面図、図
11は図9の要部断面図である。なお、第1の実施の形
態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0064】図8及び図10に示すように、第3の実施
の形態は、複数(本実施の形態では4本)の被覆電線W
1 ,W2,W3,W4 同士をそれぞれの端末部で接合する
もので、係る端末部が接続部Sを構成している。これに
合わせて、上下の樹脂チップ103,105の溶着面1
03a,105aの一端側のみが、被覆電線W1 〜W4
が導出される導出端部103b,105bを構成し、こ
の導出端部103b,105bに溶着面103a,10
5aよりも凹む切欠状の樹脂収容部Hが形成されてい
る。
【0065】第3の実施の形態に係る被覆電線の結合方
法も、基本的には、第1の実施の形態とほぼ同じであ
る。すなわち、被覆電線W1 〜W4 を接続部Sで重なり
合うように相互に絡み合わせた後、該接続部Sを上下か
ら一対の樹脂チップ103,105で挟み、接続部S
を、上下の樹脂チップ103,105の外側からホーン
107とアンビル109(図9参照)間で加圧及び加振
する。これにより、図11に示すように、各被覆電線W
1 〜W4 の導体線部1が樹脂チップ103,105の
間の接続部Sで露出して相互に導通接触した後、上下の
樹脂チップ103,105が溶融して、両樹脂チップ1
03,105の相対向する溶着面103a,105a同
士が溶着され、導通接触した導体線部1の周りは、樹脂
チップ103,105によって覆われた状態となる。な
お、アンビル109には、図9に示すように、樹脂チッ
プ103,105が収容支持される収容凹部111と、
被覆電線W1 〜W4 が挿通される溝部113とが設け
られている。
【0066】図11に示すように、この接合構造は、一
対の樹脂チップ103,105からなる樹脂材101の
内部で、4本の被覆電線W1 〜W4 の導体線部1同士
が端末の接続部Sで絡み合って導通接触し、導通接触し
た導体線部1に隣接する被覆部3が樹脂材101に溶着
されているものである。これにより、導通接触した導体
線部1の周りが、導出端部103b,105bの反対側
103c,105cを含めて全体的に樹脂材101によ
って覆われ、接続部Sが樹脂材101によって密封され
ている。
【0067】また、樹脂チップ103,105の導出端
部103b,105bでは、樹脂チップ103,105
相互の溶着時に流出した溶融樹脂Rが樹脂収容部Hに収
容され硬化し、樹脂チップ103,105からの導出部
分における被覆電線W1 〜W4 の導体線部1の外周
は、被覆部3と溶融樹脂Rとによって完全に覆われた状
態となっている。
【0068】第3の実施の形態によれば、複数の被覆電
線W1 〜W4 の端末部同士を導通接続する場合にも、
前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0069】また、互いに絡み合った状態にある被覆電
線W1 〜W4 の被覆部3を飛散溶融させるので、接続
部Sで露出した導体線部1同士も互いに絡み合った状態
となる。従って、導体線部1同士を複数箇所で接触させ
ることができ、通電特性を一段と安定させることができ
る。また、樹脂チップ103,105(樹脂材101)
の外部において被覆電線W1 〜W4 に引き剥がし力が
作用しても、それに対する応力は、絡み合った複数箇所
で樹脂チップ103,105に分散して作用するので、
ピーリング力(引き剥がし強度)が高まり、溶着した樹
脂チップ103,105同士の剥離、及び樹脂チップ1
03,105と被覆電線W1 〜W4 との間の剥離を確
実に防止して機械的強度を一段と高めることができる。
【0070】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。
【0071】図12は、第4の実施の形態に係る被覆電
線の接合構造を得る手段を接合前において示す斜視図、
図13及び図14は、被覆電線を一方の樹脂チップに保
持させる方法を示す斜視図、図15は、図12の手段に
よる接合後の状態を示す外観斜視図、図16は図15の
要部断面図である。なお、第1の実施の形態と同一の部
分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0072】図12に示すように、第4の実施の形態
は、一方(下側)の樹脂チップ125に、溶着面125
aの両側で接合前の被覆電線W1 ,W2 を仮保持する電
線保持部としての支持溝145,147を設け、さら
に、一対の樹脂チップ123,125に、相互に係合し
て被覆電線W1 ,W2 の接続部S(図14参照)を挟ん
だ接合前の状態を維持する係合部としての係止突起13
7と係合凹部139とを設けたものである。
【0073】下側の樹脂チップ125の溶着面125a
と該溶着面125a両側の導出端部125b,125c
との間には、溶着面125aよりも上方に突出する立壁
部141,143が、樹脂チップ125と一体的に設け
られている。前記支持溝145,147は、両側の立壁
部141,143にそれぞれ2箇所ずつ形成されてい
る。各支持溝145,147の溝径は、対応する被覆電
線W1 ,W2 の外径よりもわずかに小さく形成されてお
り、上方から支持溝145,147内へ被覆電線W1 ,
W2 を押し込むことによって、被覆電線W1 ,W2 が支
持溝145,147内に収容保持される。また、下側の
樹脂チップ125の両側の導出端部125b,125c
には、第1の実施の形態と同様の樹脂収容部Hが設けら
れている。
【0074】上側の樹脂チップ123の下面側は、下側
の樹脂チップ125の上面形状に合致するように、下側
の溶着面125aに対応して突出した溶着面123a
と、該溶着面123aの両側で下側の樹脂チップ125
の支持溝145,147及び樹脂収容部Hの上方開口部
分を閉止する蓋部149とを有した形状をなしており、
この上側の樹脂チップ123には樹脂収容部Hは設けら
れていない。
【0075】上側の樹脂チップ123の幅方向両側部に
は、可撓性アーム135が溶着面123aと交叉して下
方へ延設され、前記係止突起137は可撓性アーム13
5の先端部内側に突設されている。前記係合凹部139
は、下側の樹脂チップ125の溶着面125aと交叉す
る側面下部に切欠状に形成されている。なお、可撓性ア
ーム135、係止突起137、及び係合凹部139は、
幅方向の一側のみ図示し、他側は図示していない。
【0076】第4の実施の形態に係る被覆電線の結合方
法は、第1の実施の形態の接合方法に加えて、接合前に
被覆電線W1 ,W2 を樹脂チップ125によって予め仮
保持させるものである。すなわち、図13に示すよう
に、まず被覆電線W1 ,W2 の一方側を下側の樹脂チッ
プ125の支持溝145に収容保持させ、被覆電線W
1,W2 を接続部Sで重なり合うように相互に絡み合わ
せた後、図14に示すように、被覆電線W1 ,W2 の他
方側を支持溝145,147に収容保持させる。これに
より、両被覆電線W1 ,W2 は接続部Sで重ねられた状
態で、下側の樹脂チップ125に仮保持される。
【0077】次に、溶着面123a,125a間で接続
部Sを挟むように、上側の樹脂チップ123を下側の樹
脂チップ125の上面に被せ、係止突起137を係合凹
部139に係合させる。これにより、上下の樹脂チップ
123,125が、予め接合部Sに取り付けられた状態
となる。また、係る状態で、上側の樹脂チップ123
は、挟まれた被覆電線W1 ,W2 の分だけ下側の樹脂チ
ップ125から若干浮いた状態となる。
【0078】そして、接続部Sを、上下の樹脂チップ1
23,125の外側からホーン107とアンビル109
(図12参照)間で加圧及び加振する。これにより、図
15及び図16に示すように、被覆電線W1 ,W2 の
導体線部1が樹脂チップ123,125の間の接続部S
で露出して相互に導通接触した後、上下の樹脂チップ1
23,125が溶融して、両樹脂チップ123,125
の相対向する溶着面123a,125a同士が溶着さ
れ、導通接触した導体線部1の周りは、樹脂チップ12
3,125によって覆われた状態となる。なお、アンビ
ル129には、図12に示すように、樹脂チップ12
3,125が収容支持される収容凹部131と、被覆電
線W1 ,W2 が挿通される窓部133とが設けられて
いる。
【0079】図16に示すように、この接合構造は、一
対の樹脂チップ123,125からなる樹脂材121の
内部で、被覆電線W1 ,W2 の導体線部1同士が接続部
Sで絡み合って導通接触し、導通接触した導体線部1に
隣接する被覆部3が樹脂材121に溶着されているもの
である。これにより、導通接触した導体線部1の周りが
全体的に樹脂材121によって覆われ、接続部Sが樹脂
材121によって密封されている。
【0080】また、樹脂チップ123,125の導出端
部123b,123c,125b,125Cでは、樹脂
チップ123,125相互の溶着時に流出した溶融樹脂
Rが支持溝145,147(図12参照)を流通して樹
脂収容部Hに収容され硬化し、樹脂チップ123,12
5からの導出部分における被覆電線W1 ,W2 の導体線
部1の外周は、被覆部3と溶融樹脂Rとによって完全に
覆われた状態となっている。
【0081】第4の実施の形態によれば、前記第1の実
施の形態と同様の効果に加えて、ホーン127とアンビ
ル129による接合前に、被覆電線W1 ,W2 を下側の
樹脂チップ125に仮保持させておくので、下側の樹脂
チップ125に対する接続部Sの位置決めを、アンビル
の支持凹部内で行う第1の実施の形態に比して容易且つ
確実にに行うことができる。
【0082】また、接合前に、上下の樹脂チップ12
3,125を接続部Sに予め取り付けておくことができ
るので、アンビルの支持凹部内で上下の樹脂チップを順
次重ねて接合作業を行う第1の実施の形態に比し、接合
作業性が向上する。
【0083】さらに、係止突起137と係合凹部139
との係合によって、溶着後の樹脂チップ123,125
同士が一段と剥離し難くなり、接合部Sにおける機械的
強度が増強される。
【0084】また、アンビル129に、被覆電線W1 ,
W2 の位置決めを行うための溝部を設ける必要がなく、
被覆電線W1 ,W2 の挿通を許容する大きさの窓部13
3を設ければ良いので、接合する被覆電線W1 ,W2 の
本数が相違しても樹脂チップ123,125の寸法形状
が変わらない限り、同じアンビル129を用いることが
できる。
【0085】また、互いに絡み合った状態にある被覆電
線W1 ,W2 の被覆部3を飛散溶融させるので、前記第
3の実施の形態と同様に、通電特性を一段と安定させる
と共に、機械的強度を一段と高めることができる。
【0086】なお、前記第1〜第3の各実施の形態で
は、上下の樹脂チップの双方に樹脂収容部Hを設けた
が、必ずしも双方に設ける必要はなく、第4実施例のよ
うに、少なくとも一方に設けてあれば良い。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
3に記載の発明によれば、予め被覆部を除去する必要が
なく導通接続の作業を簡単に行うことができ、硬化した
樹脂チップによって接続部で高い機械的強度と十分な絶
縁性が得られ通電特性の安定化を図ることができ、高い
汎用性が得られ、かつ、樹脂チップ間の溶着力の強化と
導体線部の被覆性の向上とを容易に両立して図ることが
できる。
【0088】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、樹脂チップに対する接続
部の位置決めを容易且つ確実に行うことができる。
【0089】請求項5に記載の発明では、請求項2また
は請求項4に記載の発明の効果に加えて、接合作業性の
向上と接合後の機械的強度の増強とを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の被覆電線の接合構造を得る
手段を示す斜視図である(接合開始前の状態)。
【図2】第1の実施の形態の被覆電線の接合構造を得る
手段を示す斜視図である(接合開始後の状態)。
【図3】図2のA方向からの要部矢視断面を示す模式図
であり、(a)は接合開始直後の状態を示し、(b)は
接合後の状態を示している。
【図4】実施の形態の被覆電線の接合構造を示す斜視図
であり、(a)は外観を示し、(b)は内部構造を示し
ている。
【図5】樹脂収容部を設けていない樹脂チップを示す斜
視図である。
【図6】樹脂収容部を設けていない樹脂チップを使用し
た場合の接合構造の模式図であり、(a)は斜視図を示
し、(b)は側面図を示している。
【図7】第2の実施の形態の被覆電線の接合構造を得る
手段を示す斜視図である。
【図8】第3の実施の形態に係る被覆電線の接合構造の
接合前の状態を示す分解斜視図である。
【図9】第3の実施の形態に係る被覆電線の接合構造と
該構造を得る手段とを示す斜視図である。
【図10】図8の要部断面図である。
【図11】図9の要部断面図である。
【図12】第4の実施の形態に係る被覆電線の接合構造
を得る手段を接合前において示す斜視図である。
【図13】被覆電線を一方の樹脂チップに保持させる方
法を示す斜視図である。
【図14】被覆電線を一方の樹脂チップに保持させる方
法を示す斜視図である。
【図15】図12の手段による接合後の状態を示す外観
斜視図である。
【図16】図15の要部断面図である。
【図17】従来例を示す斜視図である。
【図18】図17の側面図であり、(a)は接合前の状
態を示し、(b)は接合後の状態を示している。
【図19】他の従来例を示す斜視図である。
【図20】図19の側断面図である。
【図21】他の従来例を示す斜視図である。
【図22】他の従来例を示す斜視図であり、(a)は接
合前の状態を示し、(b)はジョイント端子による接合
状態を示し、(c)は熱圧着時の状態を示し、(d)は
絶縁材の巻付け状態を示している。
【図23】他の従来例を示す断面図であり、(a)は側
断面図を示し、(b)は正面断面図を示している。
【符号の説明】
1 導体線部 3 被覆部 53 樹脂チップ 53a 溶着面 53b 導出端部 53c 導出端部 55 樹脂チップ 55a 溶着面 55b 導出端部 55c 導出端部 81 端子金具(互いに導通接続する部材) 83 樹脂チップ 83a 溶着面 83b 導出端部 85 樹脂チップ 85a 溶着面 85b 導出端部 103 樹脂チップ 103a 溶着面 103b 導出端部 105 樹脂チップ 105a 溶着面 105b 導出端部 123 樹脂チップ 123a 溶着面 123b 導出端部 123c 導出端部 125 樹脂チップ 125a 溶着面 125b 導出端部 125c 導出端部 137 係止突起(係合部) 139 係合凹部(係合部) 145 支持溝(電線保持部) 147 支持溝(電線保持部) W1 被覆電線(互いに導通接続する部材) W2 被覆電線(互いに導通接続する部材) W3 被覆電線(互いに導通接続する部材) W4 被覆電線(互いに導通接続する部材) S 接続部 H 樹脂収容部 R 溶融樹脂

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに導通接続する部材の少なくとも一
    方が、導体線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆し
    た被覆電線であり、前記両部材を接続部で重ね、重ねた
    接続部を一対の樹脂チップで挟む第1の工程と、前記被
    覆部を飛散溶融させ、かつ前記樹脂チップの外側からの
    加圧によって前記両部材を接続部で導通接触させた後、
    前記一対の樹脂チップ相互を溶着させて前記接続部を密
    封する第2の工程とからなる被覆電線の接合方法であっ
    て、 前記一対の樹脂チップの少なくとも一方に、前記被覆電
    線が導出される導出端部で相手チップとの溶着面よりも
    凹むように形成された樹脂収容部を設け、 前記第2の工程では、前記樹脂チップ相互の溶着時に流
    出した溶融樹脂を前記樹脂収容部に収容して硬化させる
    ことを特徴とする被覆電線の接合方法。
  2. 【請求項2】 互いに導通接続する部材の少なくとも一
    方が、導体線部の外周を樹脂製の被覆部によって被覆し
    た被覆電線であり、前記両部材を接続部で重ね、重ねた
    接続部を一対の樹脂チップで挟み、前記被覆部を飛散溶
    融させ、かつ前記樹脂チップの外側からの加圧によって
    前記両部材を接続部で導通接触させた後、前記一対の樹
    脂チップ相互を溶着させて前記接続部を密封してなる被
    覆電線の接合構造であって、 前記一対の樹脂チップの少なくとも一方に、前記被覆電
    線が導出される導出端部で相手チップとの溶着面よりも
    凹むように形成され、前記樹脂チップ相互の溶着時に流
    出した溶融樹脂が収容されて硬化する樹脂収容部を設け
    たことを特徴とする被覆電線の接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の被覆電線の接合構造で
    あって、 前記樹脂収容部は、切欠状に形成したことを特徴とする
    被覆電線の接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の被覆電線の接合構造で
    あって、 前記一対の樹脂チップの少なくとも一方に、接合前の被
    覆電線を仮保持する電線保持部を設けたことを特徴とす
    る被覆電線の接合構造。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項4に記載の被覆電
    線の接合構造であって、 前記一対の樹脂チップに、相互に係合して前記接続部を
    挟んだ接合前の状態を維持する係合部を設けたことを特
    徴とする被覆電線の接合構造。
JP08107775A 1996-04-26 1996-04-26 被覆電線の接合方法及び被覆電線の接合構造 Expired - Fee Related JP3121764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08107775A JP3121764B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 被覆電線の接合方法及び被覆電線の接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08107775A JP3121764B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 被覆電線の接合方法及び被覆電線の接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09293577A true JPH09293577A (ja) 1997-11-11
JP3121764B2 JP3121764B2 (ja) 2001-01-09

Family

ID=14467708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08107775A Expired - Fee Related JP3121764B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 被覆電線の接合方法及び被覆電線の接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3121764B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6482051B1 (en) 1998-07-09 2002-11-19 Yazaki Corporation Connection structure for clad electric wire
JP5505530B1 (ja) * 2013-02-15 2014-05-28 三菱電機株式会社 回転電機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6482051B1 (en) 1998-07-09 2002-11-19 Yazaki Corporation Connection structure for clad electric wire
DE19932237B4 (de) * 1998-07-09 2007-07-05 Yazaki Corp. Verbindungsverfahren und Verbindungsanordnung für ummantelte elektrische Leitungsdrähte
JP5505530B1 (ja) * 2013-02-15 2014-05-28 三菱電機株式会社 回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3121764B2 (ja) 2001-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3311604B2 (ja) 被覆電線の接合構造
EP0881708B1 (en) Connection structure of wire and terminal, connecting method therefor and a terminal
JP3231242B2 (ja) 被覆電線の接合構造
JP3522974B2 (ja) 被覆電線の接合構造
JP3311625B2 (ja) 電線接続構造
US6072124A (en) Waterproof covered wire connection
JP3110954B2 (ja) 被覆電線の接合方法及び被覆電線の接合構造
JP3311639B2 (ja) 被覆電線の接合構造
JP3311645B2 (ja) 電線と端子との接続方法
JP2006156052A (ja) 高圧電線の接続構造及び高圧電線の接続方法
JP3311638B2 (ja) 被覆導体導出部の防水方法
JP3394179B2 (ja) 被覆電線の接続構造
JP2000048901A (ja) 防水コネクタ
JP3311641B2 (ja) 端子及び端子と電線との接続構造
JP3311644B2 (ja) 電線と端子との接続構造
JP3311623B2 (ja) コネクタの電線接続部構造
JP3121764B2 (ja) 被覆電線の接合方法及び被覆電線の接合構造
JP3295331B2 (ja) 電線接続構造及び接続方法
KR19980032460A (ko) 피복전선 접합방법 및 구조
JP3311627B2 (ja) 電線接続構造
JP3160202B2 (ja) 被覆電線の接合構造
JP3295330B2 (ja) 被覆電線と端子の接続構造及び接続方法
JP3523065B2 (ja) 電線と端子との接続構造及び接続方法並びに端子
JP2002134244A (ja) 被覆電線の接合方法および被覆電線の接合構造並びにその接合構造を備えた電気接続箱
JP2022127252A (ja) コネクタ付き電線の製造方法、及び、コネクタ付き電線

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071020

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081020

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081020

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101020

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111020

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121020

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131020

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees