JPH09294475A - 樹木の根付け石への促成セット及び促成方法 - Google Patents

樹木の根付け石への促成セット及び促成方法

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JPH09294475A
JPH09294475A JP13423296A JP13423296A JPH09294475A JP H09294475 A JPH09294475 A JP H09294475A JP 13423296 A JP13423296 A JP 13423296A JP 13423296 A JP13423296 A JP 13423296A JP H09294475 A JPH09294475 A JP H09294475A
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stone
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rooting
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JP13423296A
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Tetsuo Sato
哲郎 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹木の活着率を高め、短期間で風情のある石
付樹木を促成できるようにする。 【解決手段】 根付け石1に穴1aを上方又は下方に傾
斜状に穿設する一方、前記根付け石1に樹木6の根6a
を露出状態に抱きつかせた後、針金2を前記穴1aに嵌
合固着して、根6aを針金2で根締めして、根付け石1
の根付かせた部位を外囲い部材3で囲い、仮植え土5を
盛り込んで樹木を促成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、庭園ないしは盆栽
用に、通常では促成の難しい、根で石を抱いた状態の樹
木を促成するための促成セット及び促成方法の技術分野
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、凹凸屈曲する石の表面に、松等の
樹木の根を露出状に抱き付かせた状態で根張りさせ、根
の先端を庭園土、盛り土あるいは鉢土内に根を活着させ
るように促成し、そして庭園、盛り土あるいは鉢上に、
山水画の如き深山幽谷の趣のある大自然の景観を造形す
るようなことが試みられている。そしてこのような景観
を造形するための手段として、従来、次のようなものが
あった。 小型の石付盆栽では、石と根を結束する針金を石の
表面に接着剤で固定する手法や、針金を石の割れ目に打
ち込んで固定する手法が知られている。 石に乗せた根を石と共にロープで巻き止めて土中に
植え込み、5〜6年後に掘り出すと共に、ロープを除去
して根張りを露出する方法も知られている。 石に窪みを人工的に造り、そこに樹木を植え込む方
法も知られている。 石と窪みとを人工的に造り、内部を空洞にして、該
空洞内に土を詰め、石の窪みの底に穿孔して根を土中に
活着させる方法も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の手
法では、少し大きな樹木になると根の固定が不安定でま
た抜けやすく、風雨による倒伏や、曲根の反発による針
金の脱落等の問題があった。また、の手法では、石と
根との間にどうしても隙間が生じやすいため、石と根が
必ずしも密着せずに根が浮き上がった状態になりやすい
うえ、完成までに長い年月がかかるという問題があっ
た。さらにの手法は、窪みへの潅水の加減が難しく、
加減を誤ると折角の樹木が枯死したり、根腐れを生じや
すいとの問題を抱えていた。の手法は、人工石を使用
するものであるため、大自然の趣を演出する上では今一
つ魅力に欠けるものであるほか、根は、基本的には該人
工石の内部を主体に根張りが進んでしまうため、肝心
の、石を抱く雄勁な根張りを見せる表現の演出が充分に
はなされないという問題があった。すなわち、従来技術
によれば、樹木の活着率が悪いことや、石付樹木の完成
までに長年月を要すること、或いは完成した石付樹木が
今一つ風情に欠けるものとなる等の未解決の課題が残さ
れており、本発明ではこれらを解決することを課題とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、穴の穿設される根付け石と、木の
根を根締めする状態で前記穴に固定される固定手段と、
根付け石の根締め部位を少なくとも外囲いして仮植え土
を盛り込むための空間を提供する外囲い手段から構成さ
れるのである。この様にすることによって、樹木の大小
を問わず活着性が高く、しかも比較的短期に充分な風情
を有する根付け石に樹木を促成することができる。この
ものにおいて、穴は、奥が入口より大きいものとするこ
とができ、この様にすることで、固定手段を抜け難くす
ることができる。また、穴を上下方向に傾斜状に穿設す
ることができ、この様にすることで、固定手段をさらに
抜け難くできる。さらに、外囲い手段は、可撓性を有す
るシート状物とその固定具とすることができ、これによ
り、仮植え土の盛り込みが簡単にできる。また外囲い手
段としては、段積みできるブロック状物とその固定具と
することができ、この場合にも仮植え土の盛り込みが簡
単になる。また本発明は、表面に穴が穿設される根付け
石の表面に樹木の根を露出状態に抱き付かせた後、針金
を前記穴に嵌合して固着し、該穴から突出する針金で前
記露出する樹木の根の根締めをし、しかる後、前記根付
け石の少なくとも根を抱き付かせた部位を外囲いし、該
外囲い内に仮植え土を盛り込んで前記露出する根を覆っ
た状態で樹木を促成する樹木の根付け石への促成方法で
ある。
【0005】
【実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図面において、1は根付け石であって、
該根付け石1には、穴1aが複数穿設されている。2は
針金、3は外囲い部材、4は根保護材、5は仮植え土、
6は樹木であるが、これらの詳細については後述する。
【0006】前記穴1aが穿設された根付け石1の適宜
位置に樹木6を載置し、該樹木6の根6aを石表面に露
出する状態で抱き付けて這わせ、根6aを挟んで両側に
ある適宜一対の穴1a、1a間に亘って配された針金2
を、該穴1a、1aに嵌合固定した後、根締め作業を行
う。該針金2を固定するための手段としては、速乾性の
セメント、瞬間接着剤等の固着剤7を穴1aに充填する
ことで行うことができる。
【0007】前記穴1aとしては、穴奥まで同径状のも
の、穴奥が大径になったもの等、種々のものとすること
ができるが、穴奥が大径になった蟻溝状のものでは、図
5または図6に示すように、針金2をU字形に折り返し
折曲してその折り返し端2aを穴1aに無理押し状に挿
入したものや、LもしくはJ字形に曲げた端部2bを穴
1aに無理押し状に挿入した場合のように、針金2のス
プリングバック(弾性復元)による膨らみを期待できる
ものでは、これらが穴奥で大きくなることによって該針
金2の抜け防止が計れることになる。尚、針金2として
は、錆づらくて耐久性に富み、しかも軟らかくて根を傷
付けづらい材質のものが好ましく、この様なものとし
て、例えば銅線、アルミニューム線、真鍮線があるが、
通常の鉄製であっても勿論よい。さらに根6aを傷付け
ない配慮のため、根保護材4を根6aに被覆した状態で
根締め作業をすることが好ましい。また、針金2として
は、単線に限らず、2本、3本等の複数本を同時に用い
ることができる。そしてこの場合に、長尺物を途中で折
り返し折曲して穴嵌合部を形成する連続ものとすること
もでき、また一対の穴1aに両端部を嵌合するだけの短
いものとすることもでき、これらは必要において適宜選
択できることはいうまでもない。そうして、根締め作業
は、左右の穴1aにそれぞれ固定された両針金2の先端
部同士を捻って弛みをとる手法、あるいは左右両端部が
穴1aに固定された針金2の余長部を捻って弛みをとる
手法のいずれでもよく、要は、根締め作業は、針金2を
穴1aに固定後、根を確りと固定するため針金2の弛み
をとるべく捻り作業が行われればよく、根張り作業によ
り針金2には捻り部2cが形成される。
【0008】また、穴1aとしては、水平方向を向くも
のでなく、図5に示すごとく、穴奥ほど低位になった傾
斜状のもの、図6に示すごとく、逆に穴奥ほど高位にな
った傾斜状のもの等、適宜に傾斜させたものを採用で
き、穴奥ほど低位のものは、固着剤7が固まるまでのあ
いだに流れ落ちてしまうのを有効に回避でき、また穴奥
ほど高位のものは、促成時に水分が穴奥に溜ってしまう
ことを有効に回避できる。さらに穴1aとしては、予め
根付け石1に穿設しておくことが作業上の点からは好ま
しいが、根張り状態は個々の樹木によって異なり、そこ
で一部の穴を予め穿設したものに根張りを施し、その
後、根締め作業をしながら根張り状況に対応して適宜穿
設することができ、さらには、根張り状況に対応させる
ため、根張りした後に全ての穴を穿設するようにしても
よいことはいうまでもない。
【0009】この様にして、根6aについて、図4に示
すように適数箇所の根締め作業をして根張り石1の表面
に支持させて全体の根締め作業が終了する。しかる後、
前記根締めした根付け石1の周囲を外囲い部材3を用い
て外囲いすることになるが、外囲い部材3としては、ポ
リ塩化ビニール等からなる可撓性シート、石やす焼き等
のブロック、枕木、棒杭、竹製の簾状物等の適宜部材を
単独または併用して使用でき、そして、これら外囲い部
材3を、根付け石1とのあいだに適宜間隙が生じるよう
にして配し、シュロ等の縄材、バンド、ロープその他の
適宜固定具3aによって固定する。そして該外囲い部材
3の内部に仮植え土5を入れ、充分に潅水する。この場
合に、湿った仮植え土5を根付け石1の表面に貼着させ
た後、外囲い部材3で外囲いしても勿論よい。外囲いに
ついては、根付け石1と根張りの高さによって、二段、
三段と積み上げ形成しても良く、このようにすれば、充
分な活着性を維持しつつ仮植え土5の使用量を少なくで
きるばかりか、根6aが根付け石1を離れて仮植え土5
方向へ徒長することを防ぐ効果も期待できる。なお、強
風による樹木6の倒伏を防止するためには、樹木6に対
して四方から支柱を渡しかけることがなされても良い。
そして、このように外囲いしたもので促成すれば、充分
に樹勢を保った状態で根6aの活着を待つことができ
る。
【0010】このようにして石付樹木を育成すれば、植
え付けてから二年目の春頃には外囲い部材3を取り外す
と共に仮植え土5を取り除くことができ、而して、根付
け石に見事に根張りされた状態の樹木の促成栽培ができ
る。なお、外囲い部材3は、根6aの活着状況に応じて
上側から適宜取り除くというような調整も可能である
し、主要な根6aが庭園土ないし鉢土に活着していれ
ば、一部の根6aの活着の如何を問わず一気に仮植え土
5を全段除去することもできる。尚、根付け石1への樹
木の促成栽培が終了した後に、針金2をペンチ等の工具
によって抜き取る(途中で一部の仮植え土5を除去した
場合、該除去した部分についても施すことができる)
か、根付け石1から突出している部分を切断することに
なるが、この様な針金2の除去作業は、一度に全てでな
く、根張り状況により分けて行っても勿論よい。そして
針金2を抜き取った場合には、穴1aが開いてしまう
が、これに不自然さがある場合、根付け石1の色に合わ
せて適宜着色セメントを充填したりして塞げばよく、こ
れにより風趣は損なわれることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】石付樹木の斜視図である。
【図2】石付樹木促成状態を示す斜視図である。
【図3】石付樹木促成状態の他の態様を示す斜視図であ
る。
【図4】根の固定状態を示す正面図である。
【図5】根の固定状態の詳細を示す断面図である。
【図6】根の固定状態の詳細の他の態様を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 根付け石 1a 穴 2 針金 3 外囲い部材 3a 固定具 4 根保護材 5 仮植え土 6 樹木 6a 根 7 固着材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穴の穿設される根付け石と、樹木の根を
    根締めする状態で前記穴に固定される固定手段と、根付
    け石の根締め部位を少なくとも外囲いして仮植え土を盛
    り込むための空間を提供する外囲い手段からなる樹木の
    根付け石への促成セット。
  2. 【請求項2】 請求項1において、穴は、奥が入口より
    大きいものである樹木の根付け石への促成セット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、穴は上下方向
    に傾斜状に穿設されている樹木の根付け石への促成セッ
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、外囲い
    手段は、可撓性を有するシート状物とその固定具とした
    樹木の根付け石への促成セット。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3において、外囲い
    手段は、段積みできるブロック状物とその固定具とした
    樹木の根付け石への促成セット。
  6. 【請求項6】 表面に穴が穿設される根付け石の表面に
    樹木の根を露出状態に抱き付かせた後、針金を前記穴に
    嵌合して固着し、該穴から突出する針金で前記露出する
    樹木の根の根締めをし、しかる後、前記根付け石の少な
    くとも根を抱き付かせた部位を外囲いし、該外囲い内に
    仮植え土を盛り込んで前記露出する根を覆った状態で樹
    木を促成する樹木の根付け石への促成方法。
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Cited By (6)

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