JPH09294777A - 電動車椅子のクラッチ操作装置 - Google Patents

電動車椅子のクラッチ操作装置

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JPH09294777A
JPH09294777A JP8109913A JP10991396A JPH09294777A JP H09294777 A JPH09294777 A JP H09294777A JP 8109913 A JP8109913 A JP 8109913A JP 10991396 A JP10991396 A JP 10991396A JP H09294777 A JPH09294777 A JP H09294777A
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JP
Japan
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clutch
electric wheelchair
clutch means
operating device
lever
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Application number
JP8109913A
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English (en)
Inventor
Motoaki Matsuyama
元昭 松山
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動車椅子のクラッチ操作装置において、介
助者がクラッチ手段を容易に操作できるようにする。 【解決手段】 駆動モータ60から後輪66へ伝わる動
力を断続させるクラッチ手段を操作するための電動車椅
子2のクラッチ操作装置において、クラッチ手段に操作
ワイヤ4を介して接続され、かつ、握るとクラッチ手段
を解除する一方、離すとクラッチ手段を自動的に係合さ
せるクラッチレバー6を介助者用の手押しハンドル58
に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動車椅子のクラ
ッチ操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動車椅子の一例を図5に示す。
図5に示すように、この電動車椅子50は、搭乗者用シ
ート52と、搭乗者用シート52の背後で立ち上がる背
もたれ54と、搭乗者用シート52および背もたれ54
を支持するフレーム体56と、フレーム体56の後上端
に突設された左右一対の介助者用の手押しハンドル58
と、駆動モータ60を駆動源としてフレーム体56に搭
載された駆動ユニット62と、この駆動ユニット62に
車軸64(後述)が支持されると共に駆動ユニット62
により駆動される左右一対の後輪66とを備える。駆動
ユニット62は、左右の後輪66それぞれに対応して左
右一対設けられており、各駆動ユニット62には、駆動
モータ60から後輪66に伝達される動力を断続させる
クラッチ手段68(後述)が備えられている。左右の各
クラッチ手段68は、それぞれ独自のクラッチレバー7
0を有し、各クラッチレバー70は、後輪66の中心部
の前側近傍にてクラッチ手段68に接続される。
【0003】ここで、図6〜図9を参照して、クラッチ
レバー70を含むクラッチ操作装置72の構成および作
用を駆動ユニット62全体の構成と併せて説明する。各
駆動ユニット62は、図6および図7に示すように(図
は右側の駆動ユニット62を示す)、駆動モータ60
と、駆動モータ60の動力を後輪66の車軸64に伝達
するための動力伝達機構74と、フレーム体56に取り
付けられて動力伝達機構74を収容したギアケース76
とから主に構成される。動力伝達機構74と駆動モータ
60との間には、駆動モータ60からの動力を断続させ
るクラッチ手段68が介在されており、またクラッチ手
段68は、図8に示すように、クラッチ操作装置72に
よって動作する。
【0004】駆動モータ60は、図7に示すように、略
円筒形のヨーク部60aと、ヨーク部60aから外側方
に突出した動力取出軸60bと、動力取出軸60bの端
部にボルト78で締着されたモータピニオン60cと、
動力取出軸60bを回転自在に支持するボールベアリン
グ60dと、ボールベアリング60dを側面部に備えか
つ駆動モータ60をギアケース76に固定するための取
付フランジ60eとから主になる。
【0005】動力伝達機構74は、図7に示すように、
モータピニオン60cに従動するカウンタギア80と、
ギアケース76の内側面にボールベアリング82を介し
て取り付けられかつカウンタギア80を支持するカウン
タシャフト84と、カウンタシャフト84に摺動自在に
設けられてカウンタギア80に係合・離脱可能なスライ
ドギア86と、スライドギア86に噛み合って車軸64
に一体形成されたファイナルギア88とを備える。な
お、車軸64は、ギアケース76の内側面に取り付けら
れたボールベアリング90に回転自在に支持されると共
に、その外側の軸端部には、後輪66がナット92で締
着される。
【0006】クラッチ手段68は、図7に示すように、
スライドギア86とカウンタギア80とを係合・離脱さ
せるものであり、スライドギア86の内側部に一体形成
されたドッグ部68aと、カウンタギア80の外側面に
設けられたドッグ部68bとから構成されており、スラ
イドギア86は、カウンタシャフト84に装着されたコ
イルスプリング94によってドッグ部68a,68b同
士が噛み合う方向に常時付勢される。
【0007】クラッチ操作装置72は、図8に示すよう
に、ギアケース76に左右両端が支持されたクラッチシ
ャフト96と、このクラッチシャフト96に摺動自在に
軸着された摺動筒98と、この摺動筒98の外側端に溶
接されると共に前記スライドギア86を挟みスライドギ
ア86を軸方向に摺動させるシフトフォーク100とを
有する。また、摺動筒98の内側端には、カムフォロア
102が溶接されていて、クラッチシャフト96には、
クラッチシャフト96と一体的に回転してカムフォロア
102を軸方向外側に摺動させるクラッチカム104が
固定されている。さらに、クラッチシャフト96の内側
端部には、クラッチレバー70がボルト106により固
定される。
【0008】クラッチレバー70は、クラッチ手段68
の解除状態(図9に示す各ドッグ部68a,68bの離
脱状態)では、図6に二点鎖線で示すように、車両側面
視で後傾した位置にあり、一方、クラッチ手段68の係
合状態(図8に示す各ドッグ部68a,68bの噛み合
う状態)では、図6に実線で示すように、車両側面視で
やや前傾した位置にある。
【0009】次に作用について説明する。まず、図6に
二点鎖線で示すクラッチレバー70の状態では、図9に
示すようにカムフォロア102がクラッチカム104に
よって車両外側方に移動されていて、それに伴いシフト
フォーク100がコイルスプリング94のスプリング力
に抗してスライドギア86をカウンタシャフト84にお
いて車両外側方に移動させかつその状態を保持してい
る。このため、スライドギア86のドッグ部68aがカ
ウンタギア80のドッグ部68bから離脱しており、駆
動モータ60と後輪66との間の動力の伝達は遮断され
ている。したがって、この状態で介助者は、手押しハン
ドル58を持って負荷の低い状態で電動車椅子50を手
押しすることができる。
【0010】このクラッチ手段68の解除状態から、ク
ラッチ手段68を係合させて駆動モータ60により後輪
66を駆動したい場合、搭乗者または介助者はクラッチ
レバー70を図6に二点鎖線で示す位置から実線で示す
位置まで前方に回動させる。すると、図8に示すよう
に、コイルスプリング94の復元力によりスライドギア
86が車両内側方に移動すると共にカムフォロア102
がカムシャフト96の回転によりクラッチカム104側
に移動し、スライドギア86のドッグ部68aがカウン
タギア80のドッグ部68bと噛み合ってクラッチ手段
68が係合する。
【0011】なお、クラッチ手段68を係合状態から解
除状態にする場合は、介助者または搭乗者は、クラッチ
レバー70を操作して図6に実線で示す位置から二点鎖
線で示す位置に回動させることにより、クラッチカム1
04を回動させてカムフォロア102を車両外側方に押
圧する。するとカムフォロア102の移動に従って摺動
筒98およびシフトフォーク100が摺動するため、ス
ライドギア86がシフトフォーク100によってカウン
タシャフト84上を車両外側方に移動する。これによ
り、スライドギア86のドッグ部68aがカウンタギア
80のドッグ部68bから離脱してクラッチ手段68が
解除される(図9参照)。
【0012】このように作用する従来の電動車椅子50
によれば、電動で車両を移動させる場合は、クラッチ手
段68を係合状態として、搭乗者は操作スティック10
8を操作して電動車椅子50を所望の方向および所望の
速度で移動させる。一方、介助者が電動車椅子50を手
押しする場合は、クラッチ手段68を解除して後輪66
を空転可能とし、手押しハンドル58を持って負荷の低
い状態で電動車椅子50を移動させることができる。
【0013】そして、これらの場合のクラッチ手段68
に対する操作は、前述のようにクラッチレバー70によ
り行われ、左右のクラッチレバー70は、搭乗者と介助
者との間で共用される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電動車椅子50のクラッチ操作装置72において
は、車両側面視で後輪66の上部にクラッチレバー70
が配置されているため、介助者が操作する場合は、腰を
屈めて手を前方に延ばす必要があり、介助者が操作しず
らいという不具合がある。
【0015】本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、介助者がクラッチ手段を容易に操作
できる電動車椅子のクラッチ操作装置を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次のような構成を有する。すなわち、請求
項1の発明は、駆動モータから後輪へ伝わる動力を断続
させるクラッチ手段を操作するための電動車椅子のクラ
ッチ操作装置において、前記クラッチ手段に連結部材を
介して接続され、かつ、握ると前記クラッチ手段を解除
する一方、離すと前記クラッチ手段を自動的に係合させ
るクラッチレバーを介助者用の手押しハンドルに取り付
けたことを特徴とする電動車椅子のクラッチ操作装置で
ある。
【0017】請求項2の発明は、左右一対の介助者用の
手押しハンドルと、左右の後輪をそれぞれ独自に駆動す
る左右一対の駆動モータと、該左右の駆動モータそれぞ
れに対応した左右一対のクラッチ手段とを備えた電動車
椅子において、二つの前記クラッチレバーを前記左右の
クラッチ手段それぞれに対応させて前記左右の手押しハ
ンドルに互いに独立させて設けたことを特徴とする請求
項1記載の電動車椅子のクラッチ操作装置である。
【0018】請求項3の発明は、前端を中心にして前記
手押しハンドルと一体的に上方に回動する搭乗者用シー
トを備えた電動車椅子において、前記連結部材は、操作
ワイヤからなり、かつ、前記手押しハンドルから搭乗者
用シートの下側を通ると共に搭乗者用シートの前端近傍
に達した後に後方に延びて前記クラッチ手段に接続され
ることを特徴とする請求項1または2記載の電動車椅子
のクラッチ操作装置である。
【0019】請求項4の発明は、左右の後輪をそれぞれ
独自に駆動する左右一対の駆動モータと、該左右の駆動
モータそれぞれに対応した左右一対のクラッチ手段とを
備えた電動車椅子において、前記クラッチレバーは、前
記左右のクラッチ手段を同時に操作するものであること
を特徴とする請求項1または3記載の電動車椅子のクラ
ッチ操作装置である。
【0020】請求項1の発明によれば、介助者は、手押
しによって車両を移動させる場合、前記クラッチレバー
を握りながら手押しハンドルを持って押すことにより、
クラッチ手段を切って手押しが行える一方、車両を停止
させたときには、クラッチレバーを離すだけで自動的に
クラッチ手段が係合する。したがって、従来のように車
両の移動前・移動後において腰を屈めてクラッチレバー
を操作する必要はなく、容易にクラッチ手段を操作する
ことが可能となる。
【0021】これに対して、従来のクラッチ操作装置に
おいては、クラッチ手段が自動復帰しないので、搭乗者
および介助者が操作できる位置にクラッチレバーを設置
せざるを得ない。なお、電動車椅子のクラッチ操作装置
は、介助者が車両を押して移動させるときに負荷を少な
くするため、クラッチ手段を切るもので搭乗者が必ずし
も操作する必要はない。
【0022】請求項2の発明によれば、二つのクラッチ
レバーを左右のクラッチ手段それぞれに対応させて左右
の手押しハンドルに互いに独立させて設けたので、車両
方向転換時など小径のコーナを曲がるときに、内側の後
輪のクラッチ手段のみを係合状態にして内側の後輪にブ
レーキをかけることにより、車両を容易に移動させるこ
とができる。
【0023】請求項3の発明によれば、操作ワイヤで構
成された連結部材を搭乗者用シートの前端近傍を通すよ
うにしたので、搭乗者用シートをその前端を中心として
上方に回動させても、連結部材が引っ張られるなどの不
具合が生じない。
【0024】請求項4の発明によれば、前記クラッチレ
バーが前記左右のクラッチ手段を同時に操作するもので
あるので、介助者は、片手でクラッチレバーを握るだけ
で左右の後輪に対応した左右のクラッチ手段を同時に操
作することが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。なお、本実施形態の各部の構成に
おいて、前記従来の電動車椅子50と略同一機能の構成
については同一の符号を付して説明を省略する。
【0026】まず、第1実施形態の電動車椅子2のクラ
ッチ操作装置について説明する。この電動車椅子2のク
ラッチ操作装置は、図1および図2に示すように、クラ
ッチ手段68に操作ワイヤ(連結部材の一例)4を介し
て接続され、かつ、握るとクラッチ手段68を解除する
一方、離すとクラッチ手段68を自動的に係合させるク
ラッチレバー6を介助者用の手押しハンドル58に取り
付けたものである。以下、各部の構成を詳細に説明す
る。
【0027】介助者用の手押しハンドル58は、図1に
示すように、背もたれ54を支持するフレーム体56の
左右一対の後フレーム56aそれぞれの上端に設けられ
ており、図2に示すように各手押しハンドル58はグリ
ップ58aを有する。手押しハンドル58の前部には、
前記クラッチレバー6を回動自在に支持するブラケット
8がボルト10で締着される。
【0028】操作ワイヤ4は、図2に示すように、クラ
ッチレバー6での把持力をクラッチ手段68に伝達する
インナワイヤ4aと、このインナワイヤ4aを通す内孔
を有するワイヤアウタ4bとから構成されており、ワイ
ヤアウタ4bの上端部および下端部それぞれは、手押し
ハンドル58側のブラケット8およびギアケース76の
側面に設けたブラケット14に固定される。ギアケース
76側のブラケット14は、ボルト16でギアケース7
6に締着されていて、このブラケット14の内側方に突
出した取付片部14aに、ナット18を用いてワイヤア
ウタ4bの下端部を固着する。
【0029】クラッチシャフト96は、図2に示すよう
に、カウンタシャウフト84の下方位置に配置され、か
つ、従来と同様にシフトフォーク100、クラッチカム
104、カムフォロア102を備える。クラッチシャフ
ト96は、その内側端部をギアケース76の外部に臨出
させ、その臨出した部分には、クラッチシャフトレバー
20の後端部がボルト22により固定される。このクラ
ッチシャフトレバー20の前端部には、インナワイヤ4
aの下端部を保持したアジャスタロッド24がアジャス
タナット26およびロックナット28により固定され
る。また、ワイヤアウタ4bを固定するナット18と、
クラッチシャフトレバー20の前端部上面との間には、
ワイヤインナ4aおよびアジャスタロッド24に遊嵌さ
れたリターンスプリング30が配設され、このリターン
スプリング30は、クラッチシャフトレバー20の前端
部を常時下方に付勢し、シフトフォーク100がクラッ
チ手段68を係合させる方向にクラッチシャフト96を
付勢し、それと同時にワイヤインナ4aを引っ張ってク
ラッチレバー6を手押しハンドル58から離れる方向に
付勢する。
【0030】左右のクラッチレバー6は、図1に示すよ
うに、それぞれ左右方向において逆側の駆動ユニット6
2に互いに独立して対応している。すなわち、左側のク
ラッチレバー6は、右側の駆動ユニット62におけるク
ラッチシャフトレバー20に操作ワイヤ4を介して接続
される一方、右側のクラッチレバー6は、左側の駆動ユ
ニット62におけるクラッチシャフトレバー20に操作
ワイヤ4を介して接続されており、二つの操作ワイヤ4
は、背もたれ54の上端部の後側にて交差している。
【0031】なお、図3に示す第1実施形態の変形例に
示すように、電動車椅子2Aが前端を中心にして手押し
ハンドル58と一体的に上方に回動する搭乗者用シート
52を備えたものである場合には、搭乗者用シート52
の回動中心近傍に操作ワイヤ4を通すように配線するこ
とが望ましい。すなわち、図3に示す搭乗者用シート5
2は、シート支持フレーム56bおよび前記後フレーム
56aと一体的に前端の回動軸52aを中心に上方に揺
動可能になっており、緊張部材32によりその回動範囲
が規制されている。操作ワイヤ4は、手押しハンドル5
8から後フレーム56aに沿って下方に延びると共に車
両側面視で搭乗者用シート52の下側を通って回動軸5
2aの前側で折り返した後に最下端のメインフレーム5
6cに沿って後方に延びて駆動ユニット62に接続され
る。
【0032】以上のように構成された第1実施形態によ
れば、次のようにして介助者がクラッチ手段68を操作
する。図2に二点鎖線で示すように、クラッチレバー6
を握らない状態では、リターンスプリング30によりク
ラッチ手段68が係合する状態に保持されていて、駆動
モータ60と後輪66とはクラッチ手段68を介して結
合している。したがって、この状態で搭乗者は、操作ス
ティック108を使って駆動モータ60の動力で車両を
走行させることができる。
【0033】この通常の状態から介助者が手押しにより
車両を移動をさせるときは、介助者は、図2に実線で示
すように、左右の手押しハンドル58と共に左右のクラ
ッチレバー6を握って、左右の駆動ユニット62それぞ
れのクラッチ手段68を解除する。すなわち、クラッチ
レバー6を握ると、ワイヤインナ4aが上方に引張ら
れ、リターンスプリング30のスプリング力に抗してク
ラッチシャフトレバー20を図2に実線で示す位置まで
上方に回動させる。このクラッチシャフトレバー20の
回動に伴ってクラッチシャフト96が回動し、これによ
りクラッチカム104およびカムフォロア102により
シフトフォーク100が摺動してクラッチ手段68を解
除する。したがって、介助者は、左右のクラッチレバー
6を握ったままで手押しをすることにより、軽い力で車
両を移動させることができる。
【0034】そして、介助者が目的地に到達して車両を
停止させ、クラッチレバー6から手を離すと、リターン
スプリング30の復元力によりクラッチシャフトレバー
20が下方に回動してクラッチカム104がカムフォロ
ア102を摺動させてシフトフォーク100によりスラ
イドギア86がカウンタギア80に近づく方向に摺動す
る。これによりスライドギア86のドッグ部がカウンタ
ギア80のドッグ部に噛み合い、クラッチ手段68が係
合する。
【0035】このように作用する第1実施形態によれ
ば、介助者は、クラッチレバー6を握りながら手押しハ
ンドル58を押すことによりクラッチ手段68を切って
手押しが行える一方、車両を停止させたときには、クラ
ッチレバー6を離すだけで自動的にクラッチ手段68が
係合する。したがって、従来のように車両の移動前・移
動後において腰を屈めてクラッチレバーを操作する必要
はなく、容易にクラッチ手段68を操作することができ
る。
【0036】また、二つのクラッチレバー6を左右のク
ラッチ手段68それぞれに対応させて左右の手押しハン
ドル58に互いに独立させて設けたので、車両方向転換
時など小径のコーナを手押しで曲がるときに、内側の後
輪66のクラッチ手段68のみを係合状態にして内側の
後輪66にブレーキをかけることにより、車両を容易に
移動させることができる。
【0037】また、搭乗者用シート52が手押しハンド
ル58と一体的に上方に回動する場合(図3参照)は、
操作ケーブル4を搭乗者用シート52の回動軸52a近
傍を通すようにすれば、搭乗者用シート52を上方に回
動させても、操作ワイヤ4が引っ張られるなどの不具合
が生じない。
【0038】次に第2実施形態の電動車椅子2Bを説明
する。この電動車椅子2Bは、図4に示すように、左右
の後フレーム56aの上端部背面を、左右両端部が前方
に屈曲したパイプ状の一本の手押しハンドル34で連結
したものであって、本発明に係るクラッチレバー36は
左右のクラッチ手段68を同時に操作するものである。
【0039】すなわち、クラッチレバー36は、図4に
示すように、左右両端部が前方に屈曲して手押しハンド
ル34の形状に略対応した形状を呈しており、クラッチ
レバー36の左右両端部は、手押しハンドル34の左右
両端部に設けたブラケット38に回動自在に取り付けら
れている。そして、手押しハンドル34の左右両端部に
は、下端部が前記クラッチシャフトレバー20の前端に
取り付けられた左右一対のリンク部材40の上端が回動
自在に連結されており、手押しハンドル34を持ってク
ラッチレバー36を握ると、二本のリンク部材40によ
るリンク機構により、左右両側のクラッチシャフトレバ
ー20を上方に同時に回動させる。この第2実施例にお
いてもクラッチシャフトレバー20の上方への回動によ
り、第1実施形態と同様に、クラッチ手段68が解除さ
れるようになっている。なお、この第2実施形態におい
てリンク部材40は、クラッチレバー36を手押しハン
ドル34から離す方向つまりクラッチ手段68を係合さ
せる方向にリターンスプリング(図示略)等によって付
勢される。
【0040】この第2実施形態によれば、介助者は、一
本のクラッチレバー36を握ったり離したりすること
で、左右の後輪66に対応した左右のクラッチ手段68
の係合・離脱を同時に片手で操作することができる。
【0041】なお、以上の第1実施形態および第2実施
形態は本発明の好適な実施の態様であり、本発明の技術
的範囲は本実施形態に限定されない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明によれば、介
助者は、従来のように車両の移動前・移動後において腰
を屈めてクラッチレバーを操作する必要はなく、容易に
クラッチ手段を操作することができる。また、車両方向
転換時など小径のコーナを手押しで曲がるときに、車両
を容易に移動させることができる。また、搭乗者用シー
トをその前端を中心として上方に回動させても、連結部
材が引っ張られるなどの不具合が生じない。また、介助
者は、片手でクラッチレバーを握るだけで左右の後輪に
対応した左右のクラッチ手段を同時に操作することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る電動車椅子の斜視図であ
る。
【図2】第1実施形態のクラッチ操作装置の側面図であ
る。
【図3】第1実施形態の変形例に係る電動車椅子の斜視
図である。
【図4】第2実施形態に係る電動車椅子の斜視図であ
る。
【図5】従来例に係る電動車椅子の斜視図である。
【図6】従来例のクラッチ操作装置の側面図である。
【図7】従来例に係る駆動ユニットの断面図である。
【図8】従来例に係るクラッチ操作装置周辺の断面図で
あって、クラッチ手段が係合した状態を示すものであ
る。
【図9】従来例に係るクラッチ操作装置周辺の断面図で
あって、クラッチ手段が解除した状態を示すものであ
る。
【符号の説明】
4 操作ワイヤ(連結部材の一例) 6 クラッチレバー 34 手押しハンドル 36 クラッチレバー 40 リンク部材(連結部材の一例) 52 搭乗者用シート 52a 搭乗者用シートの回動軸 58 手押しハンドル 60 駆動モータ 66 後輪 68 クラッチ手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータから後輪へ伝わる動力を断続
    させるクラッチ手段を操作するための電動車椅子のクラ
    ッチ操作装置において、 前記クラッチ手段に連結部材を介して接続され、かつ、
    握ると前記クラッチ手段を解除する一方、離すと前記ク
    ラッチ手段を自動的に係合させるクラッチレバーを介助
    者用の手押しハンドルに取り付けたことを特徴とする電
    動車椅子のクラッチ操作装置。
  2. 【請求項2】 左右一対の介助者用の手押しハンドル
    と、左右の後輪をそれぞれ独自に駆動する左右一対の駆
    動モータと、該左右の駆動モータそれぞれに対応した左
    右一対のクラッチ手段とを備えた電動車椅子において、
    二つの前記クラッチレバーを前記左右のクラッチ手段そ
    れぞれに対応させて前記左右の手押しハンドルに互いに
    独立させて設けたことを特徴とする請求項1記載の電動
    車椅子のクラッチ操作装置。
  3. 【請求項3】 前端を中心にして前記手押しハンドルと
    一体的に上方に回動する搭乗者用シートを備えた電動車
    椅子において、前記連結部材は、操作ワイヤからなり、
    かつ、前記手押しハンドルから搭乗者用シートの下側を
    通ると共に搭乗者用シートの前端近傍に達した後に後方
    に延びて前記クラッチ手段に接続されることを特徴とす
    る請求項1または2記載の電動車椅子のクラッチ操作装
    置。
  4. 【請求項4】 左右の後輪をそれぞれ独自に駆動する左
    右一対の駆動モータと、該左右の駆動モータそれぞれに
    対応した左右一対のクラッチ手段とを備えた電動車椅子
    において、前記クラッチレバーは、前記左右のクラッチ
    手段を同時に操作するものであることを特徴とする請求
    項1または3記載の電動車椅子のクラッチ操作装置。
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