JPH09295388A - 積層フィルム及びこれを用いた耐煮沸破袋性に優れた包装袋 - Google Patents

積層フィルム及びこれを用いた耐煮沸破袋性に優れた包装袋

Info

Publication number
JPH09295388A
JPH09295388A JP11101896A JP11101896A JPH09295388A JP H09295388 A JPH09295388 A JP H09295388A JP 11101896 A JP11101896 A JP 11101896A JP 11101896 A JP11101896 A JP 11101896A JP H09295388 A JPH09295388 A JP H09295388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
laminated film
film
boiling
base layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11101896A
Other languages
English (en)
Inventor
Naganari Matsuda
修成 松田
Katsuro Kuze
勝朗 久世
Chikao Morishige
地加男 森重
Tsutomu Isaka
勤 井坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP11101896A priority Critical patent/JPH09295388A/ja
Publication of JPH09295388A publication Critical patent/JPH09295388A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分含有食品や薬品等の包装袋、あるいは沸
水処理やレトルト処理等などの過酷な処理、特に極めて
過酷な処理である含気煮沸処理(気体を含んだ状態での
煮沸処理を意味し、煮沸処理による気体と水蒸気の急激
な膨張によって強力な破袋力を受ける、以下同じ)にも
耐える強度特性を備えた積層フィルムおよび包装袋を提
供すること。 【解決手段】 ポリアミド系基層フィルムの少なくとも
片面に、接着剤層を介してシーラント層が形成された積
層フィルムにおいて、発明の詳細な説明で定義する方法
によって測定される変形度の積が1.22以上である耐
煮沸破袋性に優れた包装袋を与える積層フィルムおよび
このフィルムを用いた包装袋を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミド系の積
層フィルムおよび該フィルムを用いた包装袋に関するも
のであり、より詳しくは、例えば水分含有食品や薬品等
の包装袋、あるいは沸水処理やレトルト処理等などの過
酷な処理、特に極めて過酷な処理である含気煮沸処理
(気体を含んだ状態での煮沸処理を意味し、煮沸処理に
よる気体と水蒸気の急激な膨張によって強力な破袋力を
受ける、以下同じ)にも耐える強度特性を備えた積層フ
ィルム、およびこの積層フィルムを用いた包装袋に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド系の二軸延伸フィルムは、強
靭性、耐ピンポール性、耐屈曲性および耐熱性等に優れ
ていることから、様々の用途で広く利用されている。そ
れらのポリアミドフィルムを包装袋として使用する際に
は、通常はその片面もしくは両面に印刷を施してその上
に接着剤層を設け、更にその上にドライラミネート法や
押出ラミネート法によりシーラント層を設けるなどして
ポリアミド系の積層フィルムを製造し、この積層フィル
ムを用いて袋を作製する。そしてこの袋内に内容物を充
填し、開口部をヒートシールすることによって密封包装
体とする。この様な包装袋は、たとえば味噌や醤油など
の調味料、スープやレトルト食品等の水分含有食品ある
いは薬品などの包装用として使用されている。
【0003】また近年、食文化の向上により本物指向が
強くなり、たとえば麺類等のインスタント食品において
も、乾麺タイプから生麺タイプへの切替えが進んでい
る。生麺タイプの場合は、生麺を密封包装した後で加熱
殺菌処理が行われるが、この加熱殺菌処理は、内部に気
体が封入された含気状態で行われるため、熱により密封
体内部の空気および水蒸気が急激に膨張し、シール部に
引き剥し方向の大きな力がかかる。そのため、従来の包
装材料に要求されてきた通常の耐水接着性のみでは耐シ
ール性が不十分であり、含気煮沸処理によって生じる内
圧にも耐え得る高レベルの耐水接着性が必要になってく
る。味覚に対する消費者の要求は益々高度化する傾向が
あり、こうした要求に答えるため、含気煮沸処理条件も
一段と過酷になってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、煮沸
処理やレトルト処理等の熱処理、とりわけ含気煮沸処理
時においても高い耐破袋性を発揮し得る様なポリアミド
系の積層フィルム、および該積層フィルムを用いた耐煮
沸破袋性に優れた包装袋を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明の積層フィルムとは、ポリアミド系基層
フィルムの少なくとも片面に、接着剤層を介してシーラ
ント層が形成された積層フィルムにおいて、後で定義す
る方法によって測定される変形度の積が1.22以上で
あるところにその特徴を有している。上記ポリアミド系
基層フィルムは、接着剤層形成面側に接着改質層を設け
たものを使用し、また該ポリアミド系基層フィルムとし
て、90℃の熱水中で縦方向または横方向に75%伸長
させた時の、縦方向応力および横方向応力のいずれかも
しくは両方が6.5×107 Pa以下であるものを使用
することにより、得られる積層フィルムの耐煮沸破性を
一段と優れたものとすることができるので好ましい。そ
して、該積層フィルムのシーラント層同士をシールして
製袋すれば、内部に気体を含む状態でも非常に優れた耐
煮沸破袋性を有する包装袋を得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の様に本発明では、ポリアミ
ド系基層フィルムの少なくとも片面に接着剤層を介して
シーラント層を設けた積層フィルムにおいて、特に後述
する方法によって測定される変形度の積が「1.22以
上」の高い値を示すところにその特徴を有しており、こ
の様な積層フィルムの特性は、ポリアミド系基層フィル
ムとして、「90℃の熱水中で縦方向または横方向に7
5%伸長させた時の、縦方向応力および横方向応力のい
ずれかもしくは両方が6.5×107 Pa以下」のもの
を使用することによって容易に達成される。
【0007】上記本発明においてポリアミド系基層フィ
ルムとは、ポリアミド系樹脂を主成分とするフィルムで
あり、ポリアミド系樹脂としては、たとえば3員環以上
のラクタム類の重縮合によるポリアミド系樹脂、ω−ア
ミノ酸の重縮合によるポリアミド系樹脂、二塩基酸とジ
アミンとの重縮合によるポリアミド系樹脂が挙げられ
る。
【0008】ここで3員環以上のラクタム類としては、
ω−カプロラクタム、エナントラクタム、カプリルラク
タム、ラウリルラクタム等;ω−アミノ酸としては、6
−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、9−アミ
ノノナン酸、11−アミノウンデカン酸等;二塩基酸と
しては、アジピン酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカジオン酸、
ドデカジオン酸、ヘキサデカジオン酸、エイコサンジオ
ン酸、エイコサジエンジオン酸、2,2,4−トリメチ
ルアジピン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2、6−
ナフタレンジカルボン酸、キシリレンジカルンボン酸
等;ジアミン類としては、エチレンジアミン、トリメチ
レンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサジエチ
レンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ウンデカメチ
レンジアミン、2,2,4(または2,4,4)−トリ
メチルヘキサメチレンジアミン、シクロヘキサンジアミ
ン、ビスー(4,4’−アミノシクロヘキシル)メタ
ン、メタキシリレンジアミン等が挙げられる。
【0009】これらを重縮合して得られる重合体または
これらの共重合体としては、たとえばナイロン6、ナイ
ロン7、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6・
6、ナイロン6・9、ナイロン6・11、ナイロン6・
12、ナイロン6T、ナイロン6I、ナイロンMXD
6、ナイロン6/6・6、ナイロン6/12、ナイロン
6/6T、ナイロン6/6I、ナイロン6/MXD6等
が挙げられる。
【0010】上記ポリアミド系基層フィルムは、目的性
能を損なわない限度で各種の添加剤、たとえば酸化防止
剤、耐光剤、ゲル化防止剤、滑剤、ブロッキング防止
剤、顔料、帯電防止剤、界面活性剤等を含有していても
良い。
【0011】ポリアミド系基層フィルムは、公知のフィ
ルム製造法、たとえばTダイ法、インフレーション法な
どによって製造することができ、このフィルムは単層フ
ィルムであってもよく、また共押出し等により多層構造
としたものであっても勿論構わない。
【0012】本発明における接着剤層は、上記ポリアミ
ド系基層フィルムとシーラント層との接着を目的として
設けられるもので、該接着剤の種類や厚みは、追って詳
述する本発明に係る積層フィルムに求められる変形度の
実現を妨げるものでなければ特に制限はないが、架橋反
応タイプの接着剤を用いるのが好ましい。その例として
は、主剤がポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、あるいはそれ
らの複合樹脂などが挙げられ、架橋剤としては、イソシ
アネート系化合物、オキサゾリン系化合物、エポキシ系
化合物、シラン系化合物、メラミン系化合物、フェノー
ル・ホルムアルデヒド系樹脂などが挙げられる。
【0013】これらの中でも特に好ましいのは、ポリエ
ステル系あるいはポリエステル系ポリウレタン樹脂と多
官能イソシアネートとの組合せである。また該接着剤層
はガラス転移点(Tg)が10℃以下、より好ましくは
8℃以下の架橋反応型のものが好ましく、Tgが10℃
を超えるものでは、接着剤層が脆くなる傾向があるので
あまり好ましくない。接着剤層は、上記の樹脂および架
橋剤の溶液あるいはエマルションを常法に従って塗布す
ることによって形成される。
【0014】上記ポリアミド系基層フィルムと接着剤層
との間には、任意の方式で任意の図柄の印刷インキ層を
設けることができる。印刷インキ層は、ポリアミド系基
層フィルムあるいはその表面に形成される接着改質層の
上に形成され、該印刷インキ層の構成成分としては、セ
ルロース系誘導体をバインダーとするインキ、あるいは
合成樹脂をバインダーとするグラビアインキが主として
用いられる。特に末端に水酸基等の官能基を有する塩化
ビニル、ポリエステル、ポリエステルポリオール等をバ
インダーとし、これに硬化剤を併用したインキが好まし
いものとして推奨される。このインキ層は、全面的また
は部分的あるいは任意の図柄として印刷により形成する
ことができる。
【0015】次にシーラント層の構成樹脂としては、L
DPE(低密度ポリエチレン)、EVA(エチレン−ビ
ニルアセテート共重合体)、アイオノマー、PP(ポリ
プロピレン)等の合成樹脂を好ましいものとして例示す
ることができ、これらの樹脂を、ポリアミド系基層フィ
ルムの少なくとも片面に設けた接着剤層の表面に押出し
ラミネート法やドライラミネート法等によって積層され
るが、最終的に得られる積層体に求められる99℃での
含気煮沸処理時の積層フィルムの縦方向と横方向の変形
度の積で1.22以上という値を実現し得る限り、シー
ラント層の種類、組成、厚み、構成等は特に制限されな
い。即ちこのシーラント層は、単層あるいは2層以上の
複層のどちらでもよく、2層構造とする場合のベース層
とシール層の厚み構成比等も一切制限がない。
【0016】上記の様にシーラント層の構成は、上記要
求特性を満たし得る限度で任意に選択できるが、最終の
積層フィルムとしたときのシールエネルギーは大きい方
が好ましく、そのためには、例えば、シーラント層にお
けるシール面側のポリマー組成がエチレン含有量2〜8
重量%であるエチレンランダム共重合ポリプロピレン系
重合体100重量部に対し、ポリオレフィン系エラスト
マーを0〜7重量部配合してなるポリプロピレン系無延
伸フィルムが特に好ましいものとして推奨される。
【0017】本発明の積層フィルムは、これを99℃で
含気煮沸処理した時の縦方向と横方向の変形度の積が
1.22以上でなければならず、より好ましくは、1.
28以上、更に好ましくは、1.35以上である。この
様に99℃での含気煮沸処理時の変形度を規定すること
により、含気煮沸処理時にシール部にかかる応力を大幅
に緩和させることができ、それによって初めて高度の耐
含気煮沸性を確保することが可能となる。該変形度を高
める手段は特に制限されないが、次の様な方法が好まし
い方法として例示される。
【0018】即ち、99℃での含気煮沸処理時の変形度
の積を1.22以上とする好ましい手段としては、基層
となるポリアミド系基層フィルムとして、90℃の熱水
中で75%伸長させたときの縦方向および横方向の少な
くとも一方の応力(以下、単に熱水中での伸長応力と略
称する)が、6.5×107 Pa以下であるポリアミド
系基層フィルムを用いる方法である。熱水中での上記伸
長応力の値としてより好ましいのは6.2×107 Pa
以下、更に好ましくは6.0×107 Pa以下であり、
この様な伸長応力は、該ポリアミド系基層フィルムの製
膜条件、例えば延伸倍率、熱セット温度、リラックス率
などを最適化することにより達成できる。
【0019】上記の様に本発明の積層フィルムは、基本
的には、ポリアミド系基層フィルム−接着剤層−シーラ
ント層よりなる3層積層構造で、上記の様に99℃で含
気煮沸処理した時の縦・横方向の変形度の積が1.22
以上という値を満足するものであればその目的を果たす
ことができるが、積層間の耐水接着性を一層高めるた
め、上記ポリアミド系基層フィルムと接着剤層の間に接
着改質層を設けることは、好ましい方法として推奨され
る。ここで用いられる接着改質層の例としては、ポリエ
ステル系樹脂をイソシアネート、オキサゾリン、メラミ
ン、エポキシ化合物、シラン化合物等で架橋したもの;
アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、あるいはポリウレタン系樹脂のアクリルグラフト
共重合体など、あるいはこれらの樹脂を多官能性化合物
で架橋した架橋樹脂等が好ましい例として挙げられる。
該接着改質層には、本発明の特長を損なわない範囲で帯
電防止剤、無機滑剤、有機滑剤等の添加剤を含有させて
も構わない。
【0020】この様に、接着改質層を設けたポリアミド
系積層フィルムを使用すると、積層フィルムにおける層
間の耐水接着性が一層高められ、含気煮沸処理時のシー
ル強度が一段と高められるので好ましい。
【0021】上記構成からなる本発明の積層フィルム
は、その優れた特性を活かして様々の形態の包装に利用
できるが、その特長が最も有効に発揮されるのは、内容
物を含気状態で密封包装するための包装袋としての利用
である。
【0022】そして本発明の包装袋は、上記積層フィル
ムにおけるシーラント層同士をヒートシール等によりシ
ールし製袋してなるものであり、この袋内に被包装物を
含気状態で密封包装した状態で煮沸処理したときでも、
該積層フィルムに付与された含気煮沸処理時の前記変形
度特性が有効に発揮され、あるいは更に接着改質層を設
けることによって一段と高められた耐水接着性が有効に
発揮されて、煮沸処理時の層間剥離が抑えられ、後述す
る含気煮沸パンク試験等においても非常に優れた特性を
示す包装袋を与える。
【0023】ここで含気状態での包装とは、内容物を気
体を含んだ状態で密封包装することを意味しており、気
体とは、空気、酸素、二酸化炭素、窒素等の単体、混合
物、化合物等が含まれる。気体の量は内容物の種類によ
っても変わってくるので一律に規定することはできない
が、生麺用包装体では、通常は袋の内容量に対し3体積
%程度以上封入することが多い。
【0024】また上記において煮沸処理とは、熱水ある
いは蒸気中での煮沸処理あるいはレトルト処理を言い、
処理温度や処理時間は特に規定しないが、殺菌を目的と
する場合は70℃以上で行われることが多い。
【0025】この様に、99℃での含気煮沸処理時の変
形度の積が1.22以上である本発明の積層フィルム
は、例えば含水食品の包装材料として好適に使用するこ
とができ、また、該積層フィルムのシーラント層同士を
シールして製袋した包装袋は、耐含気煮沸パンク性にお
いて非常に優れた特性を発揮する。従って、この袋を生
麺の密封包装に適用した場合、加熱殺菌工程での熱膨張
による破袋を可及的に抑えることができ、最終密封包装
段階での製品歩留りを著しく高めることが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は、もとより下記実施例により制限
をうけるものではなく、前後記の趣旨に適合しうる範囲
で変更を加えて実施することも可能であり、それらはい
ずれも本発明の技術範囲に含まれる。
【0027】なお、本明細書で採用した測定、評価法は
下記の通りである。 (1)含気煮沸処理時の変形度の測定 積層フィルムを用いて、内寸130mm×130mmの
三方シール袋に製袋し、内部に水200ccと空気20
0ccを充填して密封する。この密封袋を90℃の熱水
中で30分間煮沸処理し、風船状に膨らんだ状態の袋の
中央部の内寸(縦方向と横方向の寸法:図1参照、図中
Sはシール部、A,Bは膨らんだ状態での縦方向寸法お
よび横方向寸法を表わす)を測定し、この値から下記式
によって変形度の積を算出する。 変形度の積=(含気煮沸時の縦方向寸法/130)×
(含気煮沸時の横方向寸法/130)
【0028】(2)含気煮沸パンク性の測定 積層フィルムを用いて、内寸130mm×130mmの
三方シール袋に製袋し、内部に水200ccと空気20
0ccを充填して密封する。この密封袋を90℃の熱水
中で60分間煮沸処理し、シール部から破袋したものの
数から下記式によって破袋率を算出する。 破袋率(%)=(破れた密封袋数/試験した密封袋数)
×100
【0029】(3)熱水中のポリアミド系基層フィルム
の伸長応力の測定 ポリアミド系基層フィルムを幅15mmに裁断してサン
プルとし、これを90℃の熱水中に保持し引張り試験機
により100mm/minの引張速度で伸長させ、伸長
度75%の時の応力を伸長応力とする。
【0030】実施例1 [接着改質層用塗布液の調製]撹拌器、温度計、還流装
置および定量滴下装置を備えた反応器内に、下記組成の
ポリエステル樹脂75重量部、メチルエチルケトン56
重量部およびイソプロピルアルコール19重量部を入
れ、65℃で加熱・撹拌して樹脂を溶解させる。 (ポリエルテル樹脂の組成) ジカルボン酸成分 テレフタル酸:48モル%、 イソフタル酸:39モル% セバシン酸 : 9モル% フマール酸 : 4モル% ジオール成分 ネオペンチルグリコール:50モル% エチレングリコール :50モル%
【0031】樹脂が完全溶解した後、メタクリル酸1
7.5重量部とアクリル酸エチル7.5重量部の混合物
と、アゾビスジメチルバレロニトリル1.2重量部を2
5重量部のメチルエチルケトンに溶解した溶液とを、
0.2ml/minの速度で上記ポリエステル樹脂溶液
に滴下し、更に65℃で2時間撹拌を続ける。
【0032】反応溶液から分析用のサンプル(5g)を
採取した後、水300重量部とトリエチルアミン25重
量部を反応溶液に加えて1時間撹拌する。次いで温度を
100℃にまで上げて、メチルエチルケトン、イソプロ
ピルアルコールおよび過剰のトリエチルアミンを留去す
ると、ポリエステル樹脂のアクリルグラフト重合体が得
られる。この水分散体は、白色で平均粒子径300n
m、25℃におけるB型粘度は50cpsであり、固形
分の共重合ポリエステル部を加水分解してGPCにより
ラジカル重合体の分子量を測定したところ、重量平均分
子量は10,000であった。該グラフト重量体の水分
散体を固形分濃度20重量%となる様に水で希釈し、接
着改質層用の塗布液とした。
【0033】[積層ポリアミド系基層フィルムの製法]
ポリカプロアミド樹脂98部、ポリアミドエラストマー
2部よりなる配合物をスクリュー式押出し機で260℃
に加熱溶融し、Tダイより押出した冷却ドラムで冷却し
未延伸シートを得た。この未延伸シートを50℃で3.
1倍に縦延伸を行った。得られたポリアミド系基層フィ
ルムに、前記と同じ接着改質層用の塗布液を塗工量が4
g/m3 になる様にグラビア方式で塗布し、この塗布さ
れたポリアミド系基層フィルムの水分含有率が1%にな
る様に乾燥し、120℃で4倍に横延伸した後、横方向
に6%リラックスさせながら215℃熱固定を行い、接
着改質層の形成された厚み25μmの積層ポリアミド系
基層フィルムを得た。該積層ポリアミド系フィルムの熱
水中での伸長応力は、縦方向5.2×107 Pa、横方
向12.7×107 Paであり、縦方向は6.5×10
7 Paより小さかった。
【0034】[積層フィルムの調製]上記で得た積層ポ
リアミド系基層フィルムの接着改質面に、厚さ40μm
の無延伸ポリプロピレンフィルム(東洋紡績社製「パイ
レンP1503」)を、主剤が芳香族/脂肪族共重合ポ
リエステルポリオール(Tg:−160℃)、架橋剤が
ヘキサメチレンジイソシアネート三量体からなるポリエ
ステルポリウレタン系接着剤(架橋後のTg:5℃)を
用い、接着剤層厚みが2.4g/m2 となる様に常法に
よりドライラミネートして積層フィルムを得た。
【0035】この積層フィルムを用いて3方シール袋を
製袋し、この中に内容物として、水200ccと空気2
00ccを密封して含気煮沸処理を行い、袋のサイズを
測定した。その結果、縦160mm、横138mmとな
り、含気煮沸処理時の変形度の積は1.31となり、本
発明で規定する限界値である1.22よりも大きかっ
た。次に煮沸パンク特性の評価を行ったところ、破袋率
0%で良好であった。
【0036】この積層フィルムを生麺用密封包装袋とし
て実際に使用したところ、加熱殺菌工程での熱膨張によ
る破袋の発生は殆んど起こらず、極めて実用性の高いも
のであった。
【0037】比較例1 上記実施例1において、積層ポリアミド系基層フィルム
の製膜条件を下記の様に変更した以外は同様にして積層
フィルムを製造した。 縦方向延伸倍率 :3.2倍 横方向延伸倍率 :4.0倍 横方向リラックス率:3% 熱セット温度 :210℃ なお、用いた積層ポリアミド系基層フィルムの熱水中で
の伸長応力は、縦方向7.2×107 Pa、横方向1
2.9×107 Paであり、両方向とも6.5×107
Paより大きかった。
【0038】得られた積層フィルムを用いて実施例1と
同様にして製袋し、水と空気の所定量封入、含気煮沸処
理時の袋のサイズの測定と煮沸パンク特性の評価を行っ
た。その結果、袋サイズは縦148mm、横134mm
で、変形度の積は1.17となり、本発明で規定する限
界値である1.22よりも小さかった。次に、煮沸パン
ク特性の評価を行ったところ、破袋率は25%で著しく
劣っていた。
【0039】実施例2 前記実施例1において、接着改質層用の塗布液を塗布せ
ず、また製膜条件を次の様に変更してポリアミド系基層
フィルムを得た。 縦方向延伸倍率 :3.2倍 横方向延伸倍率 :3.5倍 横方向リラックス率 :5.5% 熱セット温度 :215℃ このポリアミド系基層フィルムの熱水中での伸長応力
は、縦方向5.4×10 7 Pa、横方向8.10×10
7 Paであり、縦方向は6.5×107 Paより小さか
った。
【0040】このポリアミド系基層フィルムの片面に、
綿状ポリエステル樹脂(「バイロン300」東洋紡績社
製)とポリイソシアネート(「コロネートL」日本ポリ
ウレタン社製)を100:100(固形分比)となる様
に混合して固形分濃度4%になる様に酢酸エチルで調整
した混合液を、グラビアコートにより塗布し、乾燥後4
0℃で2日間熟成を行なって接着改質層を形成した。な
お接着改質層には、ブロッキング防止および滑り性付与
の目的で不定形シリカ(「サイリシア310」富士シリ
シア化学社製)を固形分比で0.5%となる様に添加し
た。
【0041】この積層ポリアミド系基層フィルムを使用
し、実施例1と同様にしてドライラミネートを行って、
積層ポリアミド系基層フィルム/接着剤/シーラント層
よりなる積層フィルムを作製した。
【0042】この積層フィルムについて実施例1と同様
に含気煮沸処理を行い、袋の変形度を測定したところ、
縦方向は158mm、横方向は142mmでその積は
1.33となり、本発明で規定する限界値である1.2
2よりも大きく、また煮沸パンク特性の評価でも、表1
に示す如く良好な結果を得た。
【0043】比較例2 上記実施例2において、積層ポリアミド系基層フィルム
の製膜条件を下記の様に変更した以外は同様にして、積
層フィルムを得た。 縦方向延伸倍率 :3.3倍 横方向延伸倍率 :4.2倍 横方向リラックス率:2.8% 熱セット温度 :210℃ なお、基層として用いた積層ポリアミド系基層フィルム
の熱水中での伸長応力は、縦方向7.5×107 Pa、
横方向13.5×107 Paであり、両方向とも6.5
×107 Paより大きかった。
【0044】得られた積層フィルムを用いて、実施例2
と同様に製袋し、水と空気を所定量密封してから、含気
煮沸処理時の袋のサイズの測定と煮沸パンク特性の評価
を行った。その結果、縦方向は145mm、横方向は1
33mmでその積は1.14となり、本発明で規定する
限界値である1.22よりも小さく、煮沸パンク特性の
評価結果も表1に示す様に劣っていた。
【0045】実施例3 前記実施例1において、接着改質層用の塗布液として水
分散タイプポリウレタン樹脂(「ハイドランHW−14
0」大日本インキ社製)とトリメチロールメラン(「ベ
ッカミン PM−N」大日本インキ社製)を固形分比率
で100:20となる様に配合したものを用いて接着改
質層を形成し、更に製膜条件を次の様に変更して積層ポ
リアミド系基層フィルムを得た。 縦方向延伸倍率 :3.2倍 横方向延伸倍率 :3.2倍 横方向リラックス率:6.0% 熱セット温度 :220℃ 該積層ポリアミド系基層フィルムの熱水中での伸長応力
は、縦方向5.5×107 Pa、横方向5.5×107
Paであり、両方向とも6.5×107 Paより小さか
った。
【0046】更に、この積層ポリアミド系基層フィルム
を使用し前記実施例1と同様にラミネートして積層フィ
ルムとした。この積層フィルムについて、実施例1と同
様に含気煮沸処理を行い袋の変形度を測定したところ、
縦方向は158mm、横方向は148mmでその積は
1.37となり、本発明で規定する限界値である1.2
2よりも大きく、また煮沸パンク特性の評価結果も表1
に示す如く良好であった。
【0047】比較例3 上記実施例3において、ポリアミド系基層フィルムの製
膜条件を下記の様に変更した以外は同様にして積層フィ
ルムを得た。 縦方向延伸倍率 :3.4倍 横方向延伸倍率 :4.2倍 横方向リラックス率:2.5% 熱セット温度 :205℃ 基層として用いたポリアミド系基層フィルムの熱水中で
の伸長応力は、縦方向7.7×107 Pa、横方向1
3.8×107 Paであり、両方向とも6.5×107
Paより小さかった。
【0048】得られた積層フィルムを用いて実施例3と
同様に製袋し、水と空気を所定量密封してから含気煮沸
処理時の袋のサイズの測定と煮沸パンク特性の評価を行
った結果、含気煮沸処理時の袋サイズは、縦方向が14
4mm、横方向が130mmとなり、その積は1.11
であって、本発明で規定する限界値である1.22より
も小さく、また、煮沸パンク特性の評価結果も表1に示
す様に劣っていた。
【0049】
【表1】
【0050】表1からも明らかである様に、実施例1,
2,3の積層フィルムは、耐含気煮沸パンク性に優れて
おり、これらの積層フィルムを生麺用の密封包装体とし
て用いたが、いずれも加熱殺菌工程での熱膨張による破
袋の発生は殆んど起こらず、極めて実用性の高いもので
あった。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、ポ
リアミド系基層フィルムに接着剤層を介してシーラント
層が形成され、好ましくは基層と接着剤層との間に接着
改質層を設けた積層フィルムにおける含気煮沸処理時の
縦・横方向の変形度の積を特定値以上とすることによっ
て、煮沸、レトルト処理の厳しい処理、特に極めて過酷
な処理である耐含気煮沸パンク性に優れ、生麺をはじめ
とする水分含有食品等の様々な物品の包装分野において
広く活用することができる。
【0052】そして、この様な特性を備えた積層フィル
ムは、基層フィルムとして、90℃の熱水中で縦・横方
向伸長時の応力の規定されたポリアミド系基層フィルム
を使用することによって、より確実かつ簡単に得ること
ができ、更には、この積層フィルムにおけるシーラント
層同士をシールして製袋することにより、該袋内に気体
を含んだ状態で被包装物を密封包装して煮沸処理したと
きでも、優れた耐破袋性を示す包装袋を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】含気煮沸処理時の変形度の測定方法を示す概略
図である。
フロントページの続き (72)発明者 井坂 勤 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド系基層フィルムの少なくとも
    片面に、接着剤層を介してシーラント層が形成された積
    層フィルムにおいて、発明の詳細な説明で定義する方法
    によって測定される変形度の積が1.22以上であるこ
    とを特徴とする積層フィルム。
  2. 【請求項2】 前記ポリアミド系基層フィルムは、接着
    剤層形成面側に接着改質層が設けられたものである請求
    項1に記載の積層フィルム。
  3. 【請求項3】 前記ポリアミド系基層フィルムを90℃
    の熱水中で縦方向または横方向に75%伸長させた時
    の、縦方向応力および横方向応力のいずれかもしくは両
    方が6.5×107 Pa以下である請求項1または2に
    記載の積層フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の積層フ
    ィルムのシーラント層同士をシールして製袋したもので
    あることを特徴とする耐煮沸破袋性に優れた包装袋。
JP11101896A 1996-05-01 1996-05-01 積層フィルム及びこれを用いた耐煮沸破袋性に優れた包装袋 Withdrawn JPH09295388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11101896A JPH09295388A (ja) 1996-05-01 1996-05-01 積層フィルム及びこれを用いた耐煮沸破袋性に優れた包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11101896A JPH09295388A (ja) 1996-05-01 1996-05-01 積層フィルム及びこれを用いた耐煮沸破袋性に優れた包装袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09295388A true JPH09295388A (ja) 1997-11-18

Family

ID=14550318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11101896A Withdrawn JPH09295388A (ja) 1996-05-01 1996-05-01 積層フィルム及びこれを用いた耐煮沸破袋性に優れた包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09295388A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100522604C (zh) 多层取向的高模量薄膜
FI100510B (fi) Kutistuskalvo
JP4961632B2 (ja) ポリアミド延伸フィルム
EP2237951A2 (en) Gas-barrier films and sheets
US6517920B1 (en) Multilayer, coextruded, biaxially stretched high-barrier plastic casing
CA2358278A1 (en) New heat-shrinkable multi-layer thermoplastic film and container obtained therfrom
EP0701898B2 (en) Biaxally stretched laminated film
JPS62158043A (ja) 積層体
EP0967073B1 (en) Biaxially stretched multilayer film
EP2395044B1 (en) Heat-shrinkable film
CA2586198C (en) Stretched aromatic-polyamide film
TW202110638A (zh) 積層膜及其製造方法
JP5068085B2 (ja) ポリアミド系多層フィルム
EP3539770B1 (en) Heat shrinkable multilayer film
JP3823395B2 (ja) 積層体およびそれを用いた包装体
JPH09295388A (ja) 積層フィルム及びこれを用いた耐煮沸破袋性に優れた包装袋
JPH06190996A (ja) ヒートシール性ポリエステルフイルムおよびその製造方法
JP2000079669A (ja) 二軸延伸多層フィルム
JP3684670B2 (ja) 積層フィルム及びこれを用いた耐煮沸破袋性に優れた包装袋
JP3663723B2 (ja) 積層ポリアミドフィルム
EP1792933A1 (en) Stretched polyamide film
JP3663724B2 (ja) ポリアミドフィルム積層体および含気ボイル用包装体
JPH09295387A (ja) 積層フィルム及びこれを用いた耐煮沸破袋性に優れた包装袋
CN104080857B (zh) 隐蔽性膜、层叠体以及包装材料
JPS60139733A (ja) ポリマーブレンド及びそれから作られるフイルム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050405

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050530