JPH09295650A - 包装用袋口結束具及びその製造方法 - Google Patents

包装用袋口結束具及びその製造方法

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JPH09295650A
JPH09295650A JP8142093A JP14209396A JPH09295650A JP H09295650 A JPH09295650 A JP H09295650A JP 8142093 A JP8142093 A JP 8142093A JP 14209396 A JP14209396 A JP 14209396A JP H09295650 A JPH09295650 A JP H09295650A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手作業による、パン等の包装用袋口結束にお
いて、結束部周囲を瞬時に包囲、速やかな結束作業を実
現させた、パン等の包装用袋口結束具の提供及び対称形
によって裁断をするロスを生じない製造方法。 【解決手段】 構成の一部箇所を方形に見立て、同箇所
によって喩えられる辺と対角線の寸法差を掛止機能部分
の要所に応用。巻き付け片の根元部分の幅(I)(I
I)間寸法よりも、対角線に喩える掛止片(I)(II
I)間寸法の方を大きく設ける。差し込み孔直径より大
きく設けた掛止片の(I)(III)間寸法によって、
掛止片の側面箇所の一部が差し込み孔縁に掛止し、同時
に係合片平面に別箇所の掛止片側面が掛止する。結束箇
所を素早く包囲するためのコの字状または鉤の手状に囲
まれた空間を備える。概ね0.2mm程度の合成樹脂製
シートで充分機能を果たす事が出来る。また、素材枠内
にて上述する物品が互いに噛み合う形で隣接し合い、か
つ互いに対称の形においてロスなく効率裁断がなされる
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手作業によるパン等
の包装用袋の袋口結束具の改良、及びその製造方法に関
するものであって、構成の一部箇所を方形に見立て、同
箇所によって喩えられる辺と対角線の寸法差を掛止機能
部分の要所に応用したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パン等の包装用袋の袋口結束具と
して、一般に用いられている物としては、合成樹脂製板
による四角状小片が有る、この四角状小片は、そのまま
の形で結束維持が出来るよう成されたもので、同片中央
辺りにかけての位置に結束孔を設け、かつそれに繋がる
細い誘導溝が有り、同誘導溝を通して袋口の結束箇所を
同孔に誘い入れて使用する袋口結束具である。
【0003】その他用いられるものとしては、手で捻っ
て使う塩ビ被覆の針金が有り、同針金によって結束箇所
を固定する為には、結束箇所に巻き付け後、交差させ、
指先で数回捩じる必要が有って、その際、同時に手首も
捩じるので反復作業においては、手首への負担が相当か
かるものであり、作業も手間取る。
【0004】その他、結束箇所周囲に接着の上巻き付け
て用いる、粘着テープ等も有るが、最も多く用いられる
物としては前記四角状小片である。そしてこの四角状小
片には賞味期限等の日付を記すスペースが有り、日付を
記すスペースの無い前記針金や粘着テープとは、その点
でも異なるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この四角状小片の用い
られ方は大半が機械包装によって為されるものである
が、これを手作業によって結束に用いる場合には、甚だ
煩わしさが生ずるものである。すなわち、被結束体の結
束箇所を手作業によって、締め付けて細くし、四角状小
片に設けられた細い誘導溝を通して、中央付近にかけて
の結束孔に誘い入れて結束するのであるが、被結束体の
結束箇所をよく捩じり、相当細くしてから誘導溝に通し
入れなければならず、その場合、余程捩って細くしてお
かなければ、往々にして誘導溝入口箇所に引っ掛かって
しまい、同小片中央付近にかけての結束孔には、簡単に
誘導する事が出来ない煩わしさとしての欠点が有る。
【0006】また、同小片中央付近にかけての位置に設
けられた結束孔で被結束体結束箇所の締め付け状態を保
持するわけであるが、これは、すなわち、合成樹脂製板
の側面部分によって、撓む事なく締め付け状態を維持す
るわけであるから、同部分にはそれなりの剛性が求めら
れる結果、厚さも1mm程度を要しており、本物品に較
べほぼ5倍程度の厚みを備えている。パン等の本体に付
属させて用いる使い捨ての結束具にしては、素材を多く
用い過ぎの無駄としての欠点がある。
【0007】また、結束孔寸法が固定されているため、
対象は比較的狭い範囲の被結束体のみに使用されてい
る。
【0008】また、結束部周囲に水平状に広がる出っ張
りを生じさせており、被結束体には馴染みにくい、かさ
張りとなっている。
【0009】本発明は従来の物が持つ以上のような問題
点を解消させ、手作業による袋口結束作業が従来の物に
較べて、極めて簡単、迅速に出来、また被結束体の対象
範囲を広げ、結束箇所をかさ張る事なくコンパクトに収
めるようにする。また本物品自体の素材量が少なくて済
む事と、ロスを生じない製造方法とが相俟って従来品よ
り遥かに廉価な提供を可能にさせる事を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を図1及び
図6より図24に至る図面を参照しながら説明する。そ
れぞれ本発明を示す本体の図面である。
【0011】(a) 可撓性合成樹脂よりなるシート、
または可撓性を備えた薄膜状の物によって、掛止片
(1)巻き付け片(2)及び係合片(3)を一体に形成
する。
【0012】(b) 係合片(3)に差し込み孔(4)
を設ける。
【0013】(c) 図9、10、15、16、21、
22、においては係合片に差し込み孔(4)を複数設け
る。
【0014】(d) 差し込み孔(4)の最大差し渡し
寸法より、掛止片の(イ)(ハ)間寸法の方を大きく設
ける。
【0015】(e) 差し込み孔の最大差し渡し寸法に
対し、巻き付け片の最下端部(イ)(ロ)間寸法を同寸
法以下に設ける。
【0016】(f) 図1及び図6より図12に至る図
面、図18より図24に至る図面においての巻き付け片
(2)は係合片(3)の縦辺一端側に連接している。
【0017】(g) 図13より図17に至る図面にお
いての巻き付け片(2)は、係合片(3)の下端側の中
央付近に連接している。
【0018】(h) 図1及び図6より図17に至る図
面においては、掛止片(1)、巻き付け片(2)及び係
合片(3)によって、コの字状に三方を囲まれた空間を
備える。
【0019】(i) 図18より図24に至る図面にお
いては、巻き付け片(2)及び係合片(3)の両片によ
って鉤形状に囲まれた空間を備える。
【0020】(j) 掛止片先端付近の太さを差し込み
孔の差し渡し寸法以下に設ける。
【0021】(k) 図12、17、24、それぞれの
図面においては、巻き付け片一端側の最下端(ロ)、ま
たは同箇所より、若干下寄りの箇所より、巻き付け片垂
直軸の延長方向に対し、外側に向けて斜行させ、掛止片
下側一端側に接して、差し込み孔内掛止限界点(ハ)を
形成する。
【0022】(l) 差し込み孔の形状は真円形、円状
形、長円状形、多角形、その他の適する形状によって形
成する。
【0023】(m) 図26、27、28、に示すよう
に、長方形、または平行四辺形による最小単位の素材シ
ート枠内において、図1及び図6より図11に至る図面
において示される形状が、対称状の形を以て裁断され、
同枠内で本物品二個が同時に生産される製造方法。
【0024】(n) 図29、30、31、32、それ
ぞれの図面に示すように、一列、もしくは複数列に、連
接可能な素材シート枠内において、図12より図24に
至る図面に示される形状が、それぞれ対称状に連接する
形を以て裁断され、本物品が複数、同時に生産される製
造方法。
【0025】さらに、本発明の構成説明において、使用
する符号について定義をする。
【0026】そして、符号(イ)から(ニ)について定
義をすると、
【0027】符号(イ)は、係合片に連接する側を上端
とする巻き付け片の一端側が、その最下端を掛止片に連
接し、点(イ)を成す。
【0028】符号(ロ)は、点(イ)を起点とし、巻き
付け片垂直軸と直交方向に直進、同片他端側の最下端に
接し、点(ロ)を成す。
【0029】符号(ハ)は、巻き付け片の他端側が、そ
の最下端、掛止片との連接点(ロ)を越え、掛止片側に
延伸し、掛止片下側一端側の端に接し、点(ハ)を成
す。
【0030】符号(ニ)は、点(イ)を起点に、掛止片
の太さの中心を成す中心線と直交方向に直進、掛止片下
側一端側に接し、点(ニ)を成す。
【0031】従って、点(イ)(ロ)間は、巻き付け片
根元部分の太さを示す。
【0032】さらに、点(イ)(ニ)間は、掛止片根元
部分の太さを示す。
【0033】そして、点(ロ)(ハ)間は、差し込み孔
内 掛止範囲となる。従って、点(ハ)は、差し込み孔
内 掛止限界点となる。
【0034】そして、この様な構成により、結束箇所の
周囲を締め付けつつ巻き付く、巻き付け片平面、及び一
部係合片平面に、同結束箇所が発する反発力が作用す
る。そして、この反発力は、掛止片の側面二か所に分散
されて受け継がれる為、該箇所には、それぞれ弱められ
て作用する。
【0035】すなわち、結束によって発生した、元の反
発力を分担する掛止片側面二か所が、それぞれ、差し込
み孔縁、及び係合片平面に、余力を以て圧接する事によ
っての抑止力は完全なものとなる。
【0036】さらに、差し込み孔の中心を通る、差し渡
しの寸法に対し、掛止片(イ)(ハ)間寸法を大きく設
ける事により生ずる寸法差は、大きい程差し込み孔内で
の掛止の安定度が高まる。
【0037】円形のように、差し込み孔の中心を通る差
し渡し寸法が、どこを取っても同じであれば、掛止片
が、差し込み孔縁に掛止する位置によって、掛止の安定
度に差が生ずる事はない。しかし、各々の差し渡しの寸
法が一定でなく、しかもその最長と最短の差が大きな場
合は、差し込み孔縁に掛止する掛止片の掛止位置によっ
て、安定度に大きな差異が生ずる。従って、円形以外の
形状、すなわち、差し込み孔の中心を通る、各々の差し
渡しが一定でなく、その寸法に差異がある形状において
は、同差し渡しの最長の寸法部分に対応させた掛止片
(イ)(ハ)間を形成する必要が有る。
【0038】また、差し込み孔の差し渡しに対し、巻き
付け片(イ)(ロ)間が、同寸法以下である事が、掛止
を安定させる上で望ましい。その理由は、巻き付け片
(イ)(ロ)間の方を仮に大きく設けた場合、概ね巻き
付け片の(イ)(ロ)付近より(ハ)(ニ)付近にかけ
ての一帯が、寸法の差によって、差し込み孔内にて湾曲
状に撓み、それに起因し、掛止片が差し込み孔内から、
外れ易くなるからである。巻き付け片(イ)(ロ)の辺
りは結束状態において、差し込み孔内に継続して位置す
る為、一定した安定状態が求められ、差し込み孔の差し
渡しに対して、前記するように、同寸法以下である事
が、掛止の安定上望ましい。
【0039】差し込み孔の差し渡し寸法と、掛止片
(イ)(ハ)間寸法との、差の確保については、掛止安
定の面より、掛止片(イ)(ハ)間寸法を充分なものに
する必要が有って、その為には、巻き付け片(イ)
(ロ)間、及び掛止片(ロ)(ハ)間それぞれを大にす
る事で可能となるが、上述するように、巻き付け片
(イ)(ロ)間については、差し込み孔の差し渡し寸法
より大きく設ける事は好ましくない。従って、掛止片
(ロ)(ハ)間寸法を大きくする事が、充分な掛止片
(イ)(ハ)間寸法を確保する上で望ましい事となる。
【0040】因に、差し込み孔差し渡し寸法に対し、掛
止片(ロ)(ハ)間寸法を、かなり大きくした場合で
も、後述するように、些かも支障はなく、全てに都合よ
く適応する。掛止片の太さについては、差し込み孔に挿
入し易くする為に、掛止片先端付近の幅を、差し込み孔
差し渡し寸法より、若干小さく設ける必要がある以外、
掛止片の他の全ての部分は、同差し込み孔差し渡し寸法
を、かなり超える寸法であっても、何等差し支える事が
ない。
【0041】結束の操作においては、何の抵抗も生ずる
事なく、掛止片が差し込み孔内を簡単に通過する。すな
わち、L字状におけるコーナー箇所を通り越し、巻き付
け片最下端(イ)(ロ)箇所迄、一瞬の操作において差
し込めるのは、同孔差し渡しの寸法より大きい掛止片の
幅が、差し込み孔の中に押し込められ、同孔の縁に沿っ
た形に、撓んだ状態になるからであり、差し込み孔の差
し渡し寸法以下に、必然的に曲げられる結果である。
【0042】L字状における、コーナー箇所にあって、
且つ、又、最も寸法を大きく有する部分である掛止片
(イ)(ハ)間箇所も、差し込み孔内での撓みによっ
て、差し渡し寸法内に縮まる事は、前述するのと同様で
あり、何等抵抗が発生する余地はない。無論、差し込み
孔内掛止限界点(ハ)の形状が、尖った状態において
も、同孔内にて撓み、些かの抵抗も示さぬ形に変形する
ので、全く問題を生ずる事はなく、コーナー箇所通過の
困難性は微塵も存在しない。
【0043】そして、結束操作において、コーナー箇所
を通過の際、通過するや否や「パチッ」と反発復元する
音が同箇所復元に伴って発生し、目と併せての結束完了
確認が明確に得られる。このように、掛止片(ロ)
(ハ)間を太くする事によっての操作上の不都合は全く
無く、結束操作完了後は、充分な長さの掛止片(ロ)
(ハ)間によって、必然的に掛止片(イ)(ハ)間寸法
が充分に確保される結果、結束の安定性は完全なものと
なる。
【0044】ところで、前述する通り、掛止の安定を計
るうえでの要となる(イ)(ハ)間寸法については、差
し込み孔最大差し渡し寸法が一定にあるとき、大になる
程、より安定性を得易い。辺と対角線の寸法差の活用
は、本発明の基本とするところであって、辺に喩える
(イ)(ロ)間寸法、及び(ロ)(ハ)間寸法をそれぞ
れ1としたとき対角線(イ)(ハ)間寸法は約1.41
であり、これだけの寸法差によっても、掛止機能は得ら
れる。しかし、(イ)(ハ)間寸法を、より充分確保す
る方法については、差し込み孔寸法以下にしておく事が
望ましい巻き付け片(イ)(ロ)間寸法を除外して、差
し込み孔内掛止範囲の(ロ)(ハ)間寸法のみを大きく
設ける事が最適であって、その方法としては、次の三通
りが有る。
【0045】(a) 巻き付け片、掛止片、両片の連接
が、概ね直角状をなす状態において、掛止片太さ、点
(イ)(ニ)間寸法を大きくする、その結果、点(ロ)
(ハ)間寸法が大きくなり、それによって、必然的に
(イ)(ハ)間寸法が大きくなる。
【0046】(b) 巻き付け片、掛止片、両者の連接
する角度を、直角状より鋭角の方向に角度を進め、それ
により得られる結果で、点(ロ)(ハ)間寸法を大きく
し、それによって、点(イ)(ハ)間寸法を大きくす
る。
【0047】(c) さらに、必要に応じては(a)
(b)両者を組合わす形、すなわち、鋭角方向に角度を
進め、且つ、掛止片太さ点(イ)(ニ)間寸法を増や
す。その結果、点(ロ)(ハ)間寸法を大きくし、それ
によって、点(イ)(ハ)間寸法を大きくする。
【0048】上記(a)(b)(c)それぞれについ
て、具体的に例えて示すと、(a)の場合、巻き付け片
根元部分の太さ、点(イ)(ロ)間寸法を1とし掛止片
太さ、点(イ)(ニ)間寸法を、それぞれ1.2、1.
5、2.0、と設定した場合、差し込み孔内掛止範囲
(ロ)(ハ)間寸法は、それぞれ1.2、1.5、2.
0、であって、対角線(イ)(ハ)間寸法はそれぞれ約
1.56、1.80、2.23、の数値を得る。
【0049】(b)の場合、巻き付け片根元部分の太
さ、点(イ)(ロ)間寸法、及び掛止片太さ、点(イ)
(ニ)間寸法をそれぞれ1とし、両片のなす角度をそれ
ぞれ、80度、70度、60度と設定した場合、差し込
み孔内掛止範囲(ロ)(ハ)間寸法は、それぞれ約1.
19、1.42、1.72、の数値を得、対角線(イ)
(ハ)間寸法は、それぞれ約1.55、1.73、1.
99、の数値を得る。
【0050】(c)の場合、巻き付け片根元部分の太
さ、点(イ)(ロ)間寸法を1とし、掛止片太さ、点
(イ)(ニ)間寸法を1.2に設定、両片のなす角度を
それぞれ、80度、70度、60度と設定した場合、差
し込み孔内掛止範囲(ロ)(ハ)間寸法は、それぞれ約
1.40、1.64、1.95、の数値を得、対角線
(イ)(ハ)間寸法は、それぞれ約1.72、1.9
1、2.19、の数値を得る。
【0051】因に、巻き付け片、掛止片の両片連接角度
を鈍角100度にした場合、巻き付け片根元部分の太
さ、点(イ)(ロ)間寸法及び掛止片太さ、点(イ)
(ニ)間寸法をそれぞれ1として(ロ)(ハ)間寸法は
約0.84となり、対角線(イ)(ハ)間寸法は約1.
3となる。
【0052】このように、掛止の安定を計る上での要と
なる、対角線(イ)(ハ)間寸法については、90度を
境にし、鋭角の方向にあっては増加し、鈍角の方向にあ
っては減少する事が分かる。従って、巻き付け片、掛止
片、両者の連接形状は、概ね直角状から適度な鋭角に至
る範囲で形成することが望ましい。
【0053】この事をより具体的に、数字を以て説明す
れば、巻き付け片、掛止片、両片の連接角度は下記の理
由により、概ね90度前後乃至60度前後の範囲に設定
する事が望ましい。 (a) 上記角度の範囲内による場合、対角線長さ
(イ)(ハ)間寸法を充分得易く、掛止の安定が充分に
得られる。 (b) 鋭角60度位迄は、素材枠内において、隣接す
る係合片の形状に大きく影響を及ぼさない。 (c) 鋭角60度辺りを越えて、なお鋭角方向に角度
を進める事は、隣接する係合片形状に影響を与えると同
時に、対角線(イ)(ハ)間寸法を極端に長く設け過ぎ
の欠点が生じてしまう。その結果、結束操作において、
差し込み孔を(イ)(ハ)間箇所が通過するのに際し、
抵抗が大きすぎるなど、円滑な結束操作が望めなくな
る。 (d) 上記角度の範囲を外れて、両片の連接角度を形
成すると、結束完了後の係合片平面に、掛止片上側一端
側が掛止する際、両箇所がぴったり沿う形に収まりにく
くなる欠点が生ずる。
【0054】ところで、巻き付け片、掛止片、両者の連
接する形における角度について、詳細に述べると、二通
りの角度があって、一方は点(ハ)を起点とする掛止片
二辺の成す角度であり、もう一方は点(イ)を起点とす
る、巻き付け片、掛止片、それぞれの一端側が成す角度
である。そして、両者の成す角度は同一角度でなくても
よいのであって、対角線(イ)(ハ)間の寸法に、最も
影響を及ぼすのは、点(ハ)を起点とする、掛止片二辺
による、一方の角度の方であるから、その角度を決める
事によって、自ずと対角線(イ)(ハ)間寸法が定まっ
てくる。そして、点(イ)を起点とする、もう一方の側
の角度を点(ハ)を起点とする一方の角度より適度に大
きくする事で、掛止片先端方向にかけて、徐々に細くす
る事が出来、差し込み孔に通し易くする事が出来る。
【0055】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
ずき図面を参照して説明する。可撓性合成樹脂よりなる
シートによって、一体に形成された、図1及び図6より
図11に至るそれぞれについて説明する。係合片3の縦
辺一端側の下端を起点に下方に向けて、適当な幅と適当
な長さによって巻き付け片2を設け、同巻き付け片、下
端部より適当な幅を以て、同片の垂直軸に対し、直角方
向、若しくは鋭角方向に曲折を加え、巻き付け片の長さ
に対し、ほぼ同様、または適度な長短の差による長さに
よって、掛止片1を設けたものである。そして、掛止片
先端付近の太さを差し込み孔4の寸法以下に設ける。係
合片、巻き付け片、掛止片それぞれによって、三方をコ
の字状に囲まれた空間が備わる。
【0056】図13より図16に至る図に示される実施
例では、係合片下端側の左右いずれかの端より、中央箇
所へかけての任意な位置において、下方向に向け、適当
な幅と適当な長さを以て延伸させた巻き付け片2を設
け、同巻き付け片下端部より、適当な幅を以て、同片の
垂直軸に対し、直角方向、若しくは鋭角方向に曲折を加
え、巻き付け片の長さに対し、ほぼ同様、または適度な
長短の差による長さによって、掛止片1を設けたもので
ある。そして、掛止片先端付近の太さを差し込み孔4の
寸法以下に設ける。係合片、巻き付け片、掛止片それぞ
れによって、三方をコの字状に囲まれた空間が備わる。
【0057】図18より図23に至る図に示される実施
例では、係合片3の縦辺一端側の下端を起点に下方に向
けて、適当な幅と適当な長さによって、巻き付け片2を
設け、同巻き付け片下端部より適当な幅を以て、同片の
垂直軸に対し、直角方向、若しくは鋭角方向に曲折を加
え、巻き付け片の長さに対し、ほぼ同様、または適度な
長短の差による長さによって、掛止片1を設けたもので
ある。そして、掛止片先端付近の太さを差し込み孔4の
寸法以下に設ける。係合片、巻き付け片によって、L字
状に囲まれた空間が備わる。
【0058】図12、17、24、に示される実施例で
は、掛止片の形のみが、前記三例とは異なるものであっ
て、巻き付け片一端側の最下端(ロ)、又は同箇所より
若干下寄りの箇所より、巻き付け片垂直軸の延長方向に
対し、外側に向けて斜行させ、掛止片下側一端側に接し
て、差し込み孔内掛止限界点(ハ)を成すものである。
そして、同じく、掛止片先端付近の太さを差し込み孔4
の寸法以下に設ける。図12及び図17においては、係
合片、巻き付け片、掛止片、それぞれによって、三方を
コの字状に囲まれた空間が備わり、図24においては、
係合片、巻き付け片によってL字状に囲まれた空間が備
わる。
【0059】図25に示すように、差し込み孔差し渡し
寸法に対し、対角線(イ)(ハ)間の寸法に充分余裕あ
る状態において、差し込み孔内掛止限界点である、点
(ハ)の箇所を(ロ)の方向に若干移動した形に形成、
同時に掛止片下側一端側において直線の境箇所、点
(ホ)を形成し、両箇所(ハ)(ホ)を直線、又は曲線
によって結ぶ。掛止片の一部をこのような形に形成する
事によって、鋭角の頂点(ハ)箇所の尖りを無くして、
なだらかにする事も可能となる。このような形状による
とき、角度との関係について述べると、巻き付け片、掛
止片、両者の連接によって成す角度に於いて、一方の角
度の表し方は掛止片の(ロ)(ハ)を結ぶ直線の延長線
と掛止片(ニ)(ホ)を結ぶ直線の延長線が互いに接す
る点を起点にして、両方の直線が成す角度により示され
るものである。
【0060】図26、27、28、に示される図面は、
本物品の製造方法であって、図1及び図6より図11に
至るそれぞれに対する製造方法である。適当な長方形、
又は適当な平行四辺形を形成する素材シートを最小単位
とした同枠内において、本物品二個が、互いに噛み合う
形で隣り合わせ、又は一部の箇所を除き、噛み合う形に
於いて隣り合わせ、且つ互いに対称形、又は概ね対称状
の形を以て分割裁断する方法である。
【0061】図29、30、31、32、に示される図
面は、本物品の図12、より図24に至る、それぞれに
対する製造方法である。本物品を互い違いの状態で一列
に、もしくは複数列に適当数連接させ得る、適当な形状
の素材枠内に於いて、本物品が同列内に於いて、それぞ
れ互いに噛み合う形、又は一部の箇所を除いて噛み合う
形で隣接し合い、且つ互いに対称、又は概ね対称状の形
による、連接の状態を以て分割裁断する方法である。
【0062】そして、本物品の使用方法を図1を例に取
り説明すると、図4に示すように、まず本物品を親指、
人差し指、中指で持つのであるが、この時、各指の位置
は本物品を挟んで手前側が親指であって、概ね巻き付け
片中央辺りに位置し、向かい側に人差し指、及び中指が
位置し、概ね係合片及び巻き付け片部分に位置してい
る。そして、コの字状に囲まれた空間部分、すなわち、
巻き付け片の上に軽く絞った被結束体の結束箇所を乗
せ、上から親指で押さえる、次に他方の手の親指、人差
し指で掛止片を摘まみ、巻き付け片軸に対し、時計の針
と反対方向に、約80度程回し、係合片の差し込み孔
に、その先端を差し込む。差し込まれた掛止片部分を当
初より本物品を支え持つ方の親指、人差し指で摘まみ引
っ張る、この時、掛止片を差し込み孔に差し込んだ方の
親指、又は人差し指のどちらかを係合片の反対側に移動
させて、係合片の上の部分を両指で摘まみ持つ、そし
て、引っ張られた掛止片は、簡単にL字状のコーナー箇
所を通過し、そこで操作は完了する。
【0063】そして、上述する操作は、少し慣れると、
次に述べるように、簡単な操作で済む様になる。係合片
の差し込み孔に、掛止片の先端を差し込む際、本物品を
当初より持つ方の手の親指の腹で、掛止片の概ね中間辺
りを時計の針と反対方向に、巻き付け片軸に対し80度
程、ほぼ機械的に動かすと、掛止片先端が差し込み孔の
近接位置に近ずく、この時反対の方の手の親指、人差し
指、中指、等で被結束体をコの字状に囲まれた空間、す
なわち、巻き付け片部分に押し付けているので本物品は
湾曲の状態にある。そして、そのまま親指で誘導し続
け、差し込み孔にその先端を差し込むことが出来る。こ
の操作はごく簡単に行える、そしてこれに続く操作は、
差し込み孔に差し込んだ方とは別の親指、人差し指で差
し込み孔から一部分が出ている掛止片を摘まみ引っ張る
事で完了する。こうした、一連の操作は一瞬に行えるの
で、一段と素早い操作が可能となる。
【0064】上記するように、操作に際して、本物品は
結束操作の開始と同時に、結束箇所の三方を取り囲んで
しまう形状なので、結束箇所への巻き付けが頗る簡単、
且つスピーディーである。そして、指先の機械的な動き
と共に、掛止片の付け根を基軸に、恰も一定の軌道を描
くように、差し込み孔に掛止片先端を誘導する事が適う
のは、こうした特異な形状によるものである。指先のご
く自然な、軽い動きの中で操作が進行し、瞬く間に結束
操作は完了する。
【0065】
【発明の効果】
(a) 本発明が、このように薄い素材、且つコンパク
トな形状でも成り立つ理由は、本物品の構成上、大きく
影響をもたらす部分である、巻き付け片、及び掛止片の
両片共が、それぞれスリム状にして、且つ単純な帯状形
であるからであって、両片がこのような形状において
も、優れた結束機能を生み出せるのは、以下の理由によ
るものである。
【0066】 両片の平面部分、側面部分、両者の巧
みな使い分けによって、個々に生み出される、それぞれ
の特性が、機能上求められる各部分の役割とうまく適合
しているからであり、掛止片二か所の側面が、差し込み
孔の縁、及び係合片の平面に、それぞれ余力を以て圧接
掛止し、また係合片の一部平面と共に、巻き付け片の平
面が、被結束体の結束箇所周囲を締め付けるようにして
いるなど、平面、側面の箇所箇所での使い分けによっ
て、それぞれ固有の働きを箇所箇所で発揮させている結
果である。すなわち、側面部の使用が剛性を得易い事に
よって、掛止片側面部分が剛性を発揮する事で、同部分
が圧接に難無く抗する事が出来、差し込み孔縁、及び係
合片平面への安定した圧接掛止をもたらす。そして同時
に、巻き付け片の平面部分が柔軟にして、且つ引っ張り
に対する強さを発揮することで両者相俟って、結束の安
定をもたらす事となる。
【0067】 構成上、比較的小さな差し込み孔の縁
を掛止片の掛止箇所としているので、同孔に適合させて
の巻き付け片、及び掛止片の両片は、必然的にスリム状
を要件として成り立つ。
【0068】 さらに、両片の形状は、単に帯状だけ
であるにもかかわらず、充分な結束機能を果たせるの
は、概ね、巻き付け片と掛止片の連接部付近における、
一定箇所が、差し込み孔に掛止した際の、掛止片におけ
る掛止位置となるからであり、同位置がそのまま、掛止
機能を発揮させる箇所として成り立っているからであ
る。
【0069】(b) このような、独特な形状によって
生まれた、コの字状に囲まれた空間や鉤の手状に囲まれ
た空間によって、被結束体の結束箇所周囲を瞬時に包囲
出来る。そして、単に機械的な指先の操作によるだけで
も、差し込み孔への導入が簡単に出来、結束作業は極め
てスピーディーに出来る。
【0070】(c) 係合片に設けられた複数の差し込
み孔によって、結束寸法が選べるので被結束体の対象範
囲が広がり、パン等の包装用袋の結束のみならず、広範
囲な用途が可能となる。
【0071】(d) 製造に際して、本物品形成の素材
枠内に於いて、一方の形成に於ける型取りの残りが、そ
のままで、隣接部分に形成される、もう一方の型取りと
して成り立つ。この事によって、素材のロスを防ぎ、裁
断作業の効率を高め、一段と廉価な供給を可能とさせ
る。
【0072】(e) 素材の厚みが、例えば0.2mm
程度と薄いので、より多数枚重ねての裁断が可能とな
り、裁断効率の面においては、前述するのと相俟って、
更に有利となる。
【0073】(f) 巻き付け片を正味、結束箇所に巻
き付くだけの寸法に、短くする事が出来たのは、巻き付
け片、掛止片がL字状に連接した、特異な形状による為
であって、操作の際は、充分な長さの掛止片が誘導片と
しての役割を担い、同片を指先で摘まんでの操作が行わ
れる。又結束完了後の掛止片は、被結束体の長手方向に
沿った形に収まる形状をしているので、比較的短く設け
た巻き付け片と相俟って、袋の水平方向に出っ張る事な
く、結束箇所がすっきり、コンパクトに収まる。
【0074】(g) 素材枠内にて、隣接して本物品が
形成されながらも、不用な部分を備えず、機能上不可欠
な部分によってのみ、且つ理想的な形状にて成り立って
いる理由は、本物品各片の形状はもとより、それぞれの
部分の相関関係において、絶妙の合理性を以て構成され
ている故である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】従来の例を示す正面図である。
【図3】本発明の使用方法を示す斜視図である。
【図4】本発明の使用方法を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例による結束完了を示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の実施例を示す正面図である。
【図7】本発明の実施例を示す正面図である。
【図8】本発明の実施例を示す正面図である。
【図9】本発明の実施例を示す正面図である。
【図10】本発明の実施例を示す正面図である。
【図11】本発明の実施例を示す正面図である。
【図12】本発明の実施例を示す正面図である。
【図13】本発明の実施例を示す正面図である。
【図14】本発明の実施例を示す正面図である。
【図15】本発明の実施例を示す正面図である。
【図16】本発明の実施例を示す正面図である。
【図17】本発明の実施例を示す正面図である。
【図18】本発明の実施例を示す正面図である。
【図19】本発明の実施例を示す正面図である。
【図20】本発明の実施例を示す正面図である。
【図21】本発明の実施例を示す正面図である。
【図22】本発明の実施例を示す正面図である。
【図23】本発明の実施例を示す正面図である。
【図24】本発明の実施例を示す正面図である。
【図25】本発明実施の応用例を示す正面図である。
【図26】本発明の製造方法を示す正面図である。
【図27】本発明の製造方法を示す正面図である。
【図28】本発明の製造方法を示す正面図である。
【図29】本発明の製造方法を示す正面図である。
【図30】本発明の製造方法を示す正面図である。
【図31】本発明の製造方法を示す正面図である。
【図32】本発明の製造方法を示す正面図である。
【符号の説明】
1・・・・掛止片 2・・・・巻き付け片 3・・・・係合片 4・・・・差し込み孔 5・・・・掛止片先端 6・・・・被結束体 イ・・・・両片の内側連接点 ロ・・・・両片の外側連接点 ハ・・・・差し込み孔掛止限界点 ニ・・・・掛止片外側根元箇所 ホ・・・・掛止片下側の直線境箇所 ヘ・・・・結束箇所
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 包装用袋口結束具及びその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば、手作業によ
るパン等の包装用袋の袋口結束具及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の袋口結束具として、一般
に用いられている物としては、図32に示すように、合
成樹脂製板による四角状小片101が有る、この四角状
小片101は、そのままの形で包装用袋の袋口を結束維
持が出来るよう成されたもので、同片の中央位置に結束
孔102を設け、かつそれに繋がる細い誘導溝103が
有り、その誘導溝103を通して袋口の結束箇所を結束
孔102に誘い入れて使用する袋口結束具である。
【0003】その他用いられるものとしては、手で捻っ
て使う塩ビ被覆の針金が有り、この針金によって結束箇
所を固定する為には、針金を結束箇所に巻き付け後、交
差させ、指先で数回捩じる必要があって、その際、同時
に手首も捩じるので反復作業においては、手首への負担
が相当かかるものであり、作業も手間取る。
【0004】その他、結束箇所周囲に接着した後巻き付
けて用いる粘着テープ等も有る。最も多く用いられる物
としては前記四角状小片である。そして、この四角状小
片には賞味期限等の日付を記すスペースが有り、日付を
記すスペースの無い前記針金や粘着テープとは、その点
でも異なるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の包装用袋口結束
具は以上のように構成されているので、四角状小片は大
半が機械包装によって為されるものであるが、これを手
作業によって結束に用いる場合には、甚だ煩わしさが生
じるものである。すなわち、被結束体の結束箇所を手作
業によって、締め付けて細くし、四角状小片101に設
けられた細い誘導溝103を通して、結束孔102に誘
い入れて結束するのであるが、被結束体の結束箇所をよ
く捩じり、相当細くしてから誘導溝103に通し入れな
ければならず、その場合、余程捩って細くしておかなけ
れば、往々にして誘導溝入口箇所に引っ掛かってしま
い、結束孔102には、簡単に誘導する事が出来ない煩
わしさがあった。
【0006】そして、四角状小片101の結束孔102
で被結束体結束箇所の締め付け状態を保持するわけであ
るが、これは、合成樹脂製板の側面部分、つまり孔内面
によって、撓む事なく締め付け状態を維持するわけであ
るから、四角状小片101はそれなりの剛性が求められ
る結果、厚さも1mm程度を要しており、被結束体に付
属させて用いる使い捨ての結束具にしては、素材を多く
用い過ぎ、無駄が多いという課題があった。
【0007】また、結束孔寸法が固定されているため、
比較的細く締め付けることのできる被結束体のみに使用
され、適用対象範囲が限られている。また、結束部周囲
に水平状に広がる出っ張り104を形成させてあり、被
結束体の結束孔への誘導が困難で、結束作業がしにくい
という課題があった。
【0008】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたもので、手作業による袋口結束作業が極めて簡単、
迅速に出来、また結束すべき被結束体の適用対象範囲を
広げ、結束箇所をかさ張る事なくコンパクトに収めるこ
とができ、賞味期限等の日付けを記すことができる袋口
結束具を得ることを目的とする。また、使用する素材量
が少なく、無駄のロスを生じない製造方法によって安価
に得る事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る包装用袋口結束具は、薄膜状の可撓性を備えた素材シ
ートより成り、差し込み孔を形成した係合片と、被結束
体の結束箇所に巻き付けるように前記係合片の一辺に延
伸させた細幅の巻き付け片と、前記差し込み孔に挿入掛
止めするように前記巻き付け片の先端に概ねL字状を成
すように設けた掛止片とを備えたものである。
【0010】請求項2記載の発明に係る包装用袋口結束
具は、巻き付け片の先端部分の幅寸法より掛止片の根本
部分の幅寸法を大としたものである。
【0011】請求項3記載の発明に係る包装用袋口結束
具は、掛止片の根元端側の角部を、後方に向けて突出さ
せて差し込み孔内掛止限界点を形成したものである。
【0012】請求項4記載の発明に係る包装用袋口結束
具の製造方法は、適当な長方形、または平行四辺形の薄
膜状の可撓性を備えた素材シートを最小単位とした同枠
内において、二個の結束具素材を互いに噛み合う形で隣
り合わせ、かつ互いに概ね対称形を以て分割裁断し、係
合片と巻き付け片および掛止片を一体形成したものであ
る。
【0013】請求項5記載の発明に係る包装用袋口結束
具の製造方法は、適当な長方形、または平行四辺形の薄
膜状の可撓性を備えた素材シートから一列に、もしくは
複数列に適当数連接させた結束具素材を、互いに噛み合
う形で隣接し合わせ、かつ互いに概ね対称状を以て分割
裁断し、係合片と巻き付け片および掛止片を一体形成す
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施の一形態について説明
する。 実施の形態1.図1から図7に示すように薄膜状の可撓
性合成樹脂製素材シートよりなり、差し込み孔4を形成
した係合片3の一辺に該辺と直交する辺端に連接して適
当な幅と長さの巻き付け片2を設け、この巻き付け片2
の先端より適当な幅を以て、該巻き付け片に対し、直角
方向、若しくは鋭角方向に曲折を加え、巻き付け片の長
さに対し、ほぼ同様、または適度な長短の差による長さ
の概ねL字状を成すように掛止片1を設け、掛止片先端
付近の寸法W3を差し込み孔4の孔径寸法W1以下とし
ている。このように、係合片3、巻き付け片2、掛止片
1をそれぞれ一体形成することによって、三方をコの字
状に囲まれた空間7が形成される。
【0015】イは掛止片1と巻き付け片2との内側連接
点(以下、点イと称する)、ロは両片1、2の外側連接
点(以下、点ロと称する)、ハは差し込み孔掛止限界点
(以下、点ハと称する)、ニは掛止片外側根元点(以
下、点ニと称する)、ホは掛止片下側の直線境点(以
下、点ホと称する)、ヘは結束箇所である。
【0016】上記差し込み孔4の孔径寸法W1より、差
し込み孔内掛止範囲としての掛止片1の点ロ、ハ間(掛
止片根元部分の幅寸法w2)を大きく該掛止片の先端付
近の幅寸法W3は孔径寸法W1より小さく設ける。ま
た、孔径寸法W1に対し、巻き付け片2の点イ、ロ間
(巻き付け片2の幅寸法w4)を同寸法以下とする。差
し込み孔4の形状は真円形、円状形、長円状形、多角形
その他の適する形状に形成する。
【0017】図1は掛止片1の外側辺ニの途中から先端
に向って先細りに形成したものであるが、図2に示すよ
うに、上記外側辺ニの根元、点ハから先端に向って傾斜
させて先細りに形成する、図3に示すように、掛止片1
と平行する係合片3の辺を該掛止片1の先細り傾斜辺と
平行に傾斜させて形成する、図4に示すように、掛止片
1の内側辺を根元から先端に向って傾斜させて先細りに
形成するとともに、この内側辺と平行する係合片3の一
辺を傾斜させて形成する。図7に示すように、係合片3
の空間7の形成辺に凹部9を形成してもよい。
【0018】また、上記各図の構成例では、差し込み孔
4は1つであるが、図5に示すように巻き付け片2と平
行する方向に2以上の差し込み孔4を設ける他、図6に
示すように巻き付け片2と直交する方向に2以上の差し
込み孔4を設けてもよい。
【0019】次に上記構成の包装用袋口結束具10の使
用方法を図8から図10について説明する。図8に示す
ように、上記各図の結束具10の1つを親指、人差し
指、中指で持つのであるが、この時、各指の位置は結束
具10を挟んで手前側が親指であって、概ね巻き付け片
2の中央辺りに位置し、向かい側に人差し指、及び中指
が位置し、概ね係合片3及び巻き付け片2の部分に位置
している。そして、コの字状に囲まれて空間7、すなわ
ち、巻き付け片2の上に軽く絞った被結束体6の結束箇
所ヘを乗せ、上から親指で押さえる。
【0020】次に他方の手の親指、人差し指で掛止片1
を摘まみ、巻き付け片2に対し、時計の針と反対方向
に、約80度程回し、係合片3の差し込み孔4に、その
先端5を差し込む。差し込まれた掛止片1を当初より結
束具10を支え持つ方の親指、人差し指で摘まみ引っ張
る、この時、掛止片1を差し込み孔4に差し込んだ方の
親指、又は人差し指のどちらかを係合片3の反対側に移
動させて、係合片3の上の部分を両指で摘まみ持つ。そ
して、引っ張られた掛止片3は、巻き付け片2に対する
L字状のコーナー箇所が簡単に差し込み孔4を通過して
結束操作は完了する。
【0021】そして、上述する結束操作は、少し慣れる
と、次に述べるように、簡単な操作で済む様になる。係
合片3の差し込み孔4に、掛止片1の先端を差し込む
際、結束具10を当初より持つ方の手の親指の腹で、掛
止片1の概ね中間辺りを時計の針と反対方向に、巻き付
け片2に対し80度程、ほぼ機械的に動かすと、掛止片
1の先端5が差し込み孔4の近接位置に近ずく。この
時、反対の方の手の親指、人差し指、中指等で被結束体
6をコの字状に囲まれた空間7、すなわち、巻き付け片
2の部分に押し付けているので、結束具10は湾曲の状
態にある。そして、そのまま親指で誘導し続け、差し込
み孔4に掛止片1の先端5を差し込み、この差し込みを
行なったとは別の親指、人差し指で差し込み孔4から一
部分が出ている掛止片1を摘まみ引っ張る事で結束操作
を完了する。そして、結束を解くときは、一方の手の親
指と人差し指で結束箇所を保持する。この時の人差し指
の位置は、巻き付け片の一部を覆う形で押さえており、
親指の位置は係合片の端側部と被結束体の間に差し込ん
だ状態にある。他方の親指、人差し指で係合片の上端部
分を摘まみ、巻き付け片の延長線方向に持ち上げる、す
ると「パチッ」と音を発し、結束は一瞬に解ける。
【0022】上記のように、結束具10は結束操作の開
始と同時に、結束箇所の三方を取り囲んでしまう形状な
ので、結束箇所ヘの巻き付けが頗る簡単、且つスピーデ
ィーにできる。そして、指先の機械的な動きと共に、掛
止片1の付け根を軸に、恰も一定の軌道を描くように、
差し込み孔4に掛止片1の先端5を誘導する事が適する
ので、指先のごく自然な、軽い動きの中で結束操作が進
行し、熟練を要することなく結束操作は完了することが
できる。
【0023】そして、上記の構成により、結束箇所ヘの
周囲を締め付けつつ巻き付く、巻き付け片2の平面、及
び一部係合片3の平面に同結束箇所から発する反発力が
作用する。そして、この反発力は、掛止片1の側面二か
所に分散されて受け継がれる為、該箇所には、それぞれ
弱められて作用する。すなわち、結束によって発生した
元の反発力を分担する掛止片1の側面二か所が、それぞ
れ、差し込み孔縁、及び係合片平面に、余力を以て圧接
する事によって抑止力は完全なものとなる。
【0024】さらに、孔径寸法W1(差し込み孔の中心
を通る差し渡しの寸法)に対し、掛止片1の点イ、ハ間
寸法W5を大きく設ける事により生ずる寸法差は、大き
い程差し込み孔内での掛止の安定度が高まる。
【0025】円形のように、差し込み孔4の孔径寸法W
1が、どこを取っても同じであれば、掛止片1が、差し
込み孔縁に掛止する位置によって、掛止の安定度に差が
生ずる事はない。しかし、各々の孔径寸法W1が一定で
なく、しかもその最長と最短の差が大きな場合は、差し
込み孔縁に掛止する掛止片の掛止位置によって、安定度
に大きな差異が生ずる。従って、円形以外の形状、すな
わち、差し込み孔の孔径寸法W1が一定でなく、その孔
径寸法W1に差異がある形状においては、その孔径寸法
W1部分に対応させて掛止片1の点イ、ハ間寸法W5を
形成する必要がある。
【0026】また、差し込み孔4の孔径寸法W1に対
し、巻き付け片2の点イ、ロ間寸法W4が、同寸法以下
である事が、掛止を安定させる上で望ましい。その理由
は、巻き付け片2の点イ、ロ間寸法W4の方を仮に大き
く設けた場合、概ね巻き付け片2の点イ、ロ付近より点
ハ、ニ付近にかけての一帯が、寸法の差によって差し込
み孔4内で湾曲状に撓み、それに起因し、掛止片1が差
し込み孔4内から外れ易くなるからである。
【0027】つまり、巻き付け片2の点イ、ロの辺りは
結束状態において、差し込み孔4内に継続して位置する
為、一定した安定状態が求められ、差し込み孔4に対し
て、前記するように、同寸法以下である事が掛止の安定
上望ましい。
【0028】差し込み孔4の孔径寸法W1と、巻き付け
片2と掛止片1の境界点イ、ハ間寸法W5との、差の確
保については、掛止安定の面より、境界点イ、ハ間寸法
W5を充分なものにする必要があって、その為には、巻
き付け片2の先端付近の幅寸法W4及び掛止片1の点
ロ、ハ間寸法W2それぞれを大にする事で可能となる
が、上述するように、巻き付け片2の点イ、ロ間寸法W
4については、差し込み孔4の孔径寸法W1より大きく
設ける事は好ましくない。従って、掛止片1の点ロ、ハ
間寸法W2を大きくする事が、点イ、ハ間寸法W5を確
保する上で望ましい事となる。
【0029】因に、差し込み孔4の孔径寸法W1に対
し、掛止片1の点ロ、ハ間寸法W2を、かなり大きくし
た場合でも、後述するように、些かも支障はなく、全て
に都合よく適応する。掛止片1の点ロ、ハ間寸法W2
(太さ)については、差し込み孔4に挿入し易くする為
に、掛止片1の先端付近の幅寸法W3を、差し込み孔4
の孔径寸法W1より若干小さく設ける必要がある以外、
掛止片1の他の全ての部分は、差し込み孔4の孔径寸法
W1を、かなり超える寸法であっても、何等差し支える
事がない。
【0030】結束操作においては、何の抵抗も生ずる事
なく、掛止片1が差し込み孔4内を簡単に通過する。す
なわち、巻き付け片2に対するL字状におけるコーナー
箇所が差し込み孔4を通り越し、巻き付け片2の最先端
箇所迄、差し込めるのは、孔径寸法W2より大きい掛止
片1の点ロ、ハ間寸法W2が、差し込み孔4の中に押し
込められ、同孔4の孔縁に沿った形に、撓んだ状態にな
るからであり、差し込み孔4の孔径寸法以下に、必然的
に曲げられる結果である。
【0031】L字状におけるコーナー箇所にあって、且
つ、又、最も寸法を大きく有する部分である巻き付け片
2と掛止片1の境界点イ、ハ間も、差し込み孔4内での
撓みによって、孔径寸法内に縮まる事は、前述するのと
同様であり、何等抵抗が発生する余地はない。無論、差
し込み孔内掛止限界点ハの形状が、尖った状態において
も、差し込み孔内で撓み、些かの抵抗も示さぬ形に変形
するので、全く問題を生ずる事はなく、コーナー箇所通
過の困難性はない。
【0032】そして、結束操作において、コーナー箇所
が差し込み孔4を通過して反発復元することで結束が完
了する。このように、掛止片1の点ロ、ハ間寸法W2を
大きくする事によって操作上の不都合は全く無く、結束
操作完了後は、充分な長さの掛止片1の点ロ、ハ間寸法
W2によって、必然的に巻き付け片2と掛止片1の境界
点イ、ハ間寸法W5が充分に確保される結果、結束の安
全性は完全なものとなる。
【0033】ところで、前述する通り、掛止の安全を計
る上での要となる巻き付け片2と掛止片1の境界点イ、
ハ間寸法W5については、差し込み孔4の最大孔径寸法
が一定にあるとき、大になる程、より安全性を得易い。
点ロ、ハ間寸法W2と境界点イ、ハ間寸法W5の寸法差
の活用は、本発明の基本とするところであって、巻き付
け片2の点イ、ロ間寸法W4及び掛止片1の点ロ、ハ間
寸法W2をそれぞれ1としたとき、境界点イ、ハ間寸法
W5は約1.41であり、これだけの寸法差によって
も、掛止機能は得られる。しかし、境界点イ、ハ間寸法
W5を、より充分確保する方法については、差し込み孔
寸法以下にしておく事が望ましい巻き付け片2の点イ、
ロ間寸法W4を除外して、掛止片1の点ロ、ハ間寸法W
2のみを大きく設ける事が最適であって、その方法とし
ては、次の三通りが有る。
【0034】(a)巻き付け片2、掛止片1の両片の連
接が、概ね直角状をなす状態において、掛止片1の点
ロ、ハ間寸法W2を大きくする、その結果、必然的に境
界点イ、ハ間寸法W5も大きくなる。
【0035】(b)巻き付け片2、掛止片1の両片の連
接する角度を、直角状より鋭角の方向に角度を進め、そ
れにより得られる結果で、掛止片1の点ロ、ハ間寸法W
2も大きくなり、境界点イ、ハ間寸法W5も大きくな
る。
【0036】(c)さらに、必要に応じて(a)(b)
両者を組合わす形、すなわち、鋭角方向に角度を進め、
且つ、掛止片1の点ロ、ハ間寸法W2を増やす。その結
果、境界点イ、ハ間寸法W5も大きくする。
【0037】上記(a)(b)(c)それぞれについ
て、具体例を示すと、(a)の場合、巻き付け片2の点
イ、ロ間寸法W4を1とし、掛止片1の点イ、ニ間寸法
W2を、それぞれ1.2、1.5、2.0と設定した場
合、掛止片1の点ロ、ハ間寸法W2は、それぞれ1.
2、1.5、2.0であって、境界点イ、ハ間寸法はそ
れぞれ約1.56、1.80、2.23の数値を得る。
【0038】(b)の場合、巻き付け片2の点イ、ロ間
寸法W4、及び掛止片1の点イ、ニ間寸法W2をそれぞ
れ1とし、両片のなす角度をそれぞれ80度、70度、
60度と設定した場合、掛止片1の点ロ、ハ間寸法W2
は、それぞれ約1.19、1.42、1.72の数値を
得、境界点イ、ハ間寸法W5は、それぞれ約1.55、
1.73、1.99の数値を得る。
【0039】(c)の場合、巻き付け片2の点イ、ロ間
寸法W4を1とし、掛止片1の点イ、ニ間寸法W2を
1.2に設定し、両片のなす角度をそれぞれ80度、7
0度、60度と設定した場合、差し込み孔4内の掛止範
囲である点ロ、ハ間寸法W2は、それぞれ約1.40、
1.64、1.95の数値を得、境界点イ、ハ間寸法W
5は、それぞれ約1.72、1.91、2.19の数値
を得る。
【0040】因に、巻き付け片2、掛止片1の両片連接
角度を鈍角100度にした場合、巻き付け片2の点イ、
ロ間寸法W4及び掛止片1の点イ、ニ間寸法W2をそれ
ぞれ1とした場合、点ロ、ハ間寸法W2は約0.84と
なり、境界点イ、ハ間寸法W5は約1.3となる。
【0041】このように、掛止の安定を計る上での要と
なる、境界線イ、ハ間寸法W5については、90度を境
にし、鋭角の方向にあっては増加し、鈍角の方向にあっ
ては減少する事が分かる。
【0042】従って、巻き付け片2、掛止片1の両片の
連接形状は、概ね直角状から適度な鋭角に至る範囲で形
成することが望ましい。
【0043】この事をより具体的に、数字を以て説明す
れば、巻き付け片2、掛止片1の両片の連接角度は下記
の理由により、概ね90度前後乃至60度前後の範囲に
設定する事が望ましい。
【0044】(a)上記角度の範囲内による場合、境界
点イ、ハ間寸法W5を充分得易く、掛止の安定が充分に
得られる。
【0045】(b)鋭角60度位迄は、素材枠内におい
て、隣接する係合片3の形状に大きく影響を及ぼさな
い。
【0046】(c)鋭角60度辺りを越えて、なお鋭角
方向に角度を進める事は、隣接する係合片形状に影響を
与えると同時に、境界点イ、ハ間寸法W5を極端に長く
設け過ぎの欠点が生じてしまう。その結果、結束操作に
おいて、差し込み孔4を境界点イ、ハ間箇所が通過する
のに際し、抵抗が大きすぎるなど、円滑な結束操作が望
めなくなる。
【0047】(d)上記角度の範囲を外れて、両片の連
接角度を形成すると、結束完了後の係合片平面に、掛止
片上側一端側が掛止する際、両箇所がぴったり沿う形に
収まりにくくなる欠点が生ずる。
【0048】次に、巻き付け片2、掛止片1の両片の連
接する形における角度について、詳細に述べると、二通
りの角度があって、一方は点ハを起点とする掛止片二辺
の成す角度であり、もう一方は点イを起点とする、巻き
付け片2、掛止片1のそれぞれの一端側が成す角度であ
る。
【0049】両片の成す角度は同一角度でなくてもよい
のであって、境界点イ、ハ間寸法W5に、最も影響を及
ぼすのは、点ハを起点とする掛止片1の二辺による、一
方の角度の方であるから、その角度を決める事によっ
て、自ずと境界点イ、ハ間寸法W5が定まってくる。そ
して、点イを起点とする、他方の辺の角度を点ハを起点
とする一方の角度より適度に大きくする事で、掛止片1
の先端方向にかけて、徐々に細くする事が出来、差し込
み孔4に通し易くする事が出来る。
【0050】実施の形態2.図11は実施の形態2を示
す結束具10の正面図であり、掛止片1の根元側の外側
辺を後方へ斜行させて突設し、境界点(イ)、(ハ)間
寸法W5を拡げて差し込み孔内掛止限界点ハを形成した
もので、差し込み孔4に通した掛止片1の係合を確実に
行うことができる。
【0051】実施の形態3.図12から図16は実施の
形態3を示す結束具10の正面図であり、図12は係合
片3の外側辺の1つの中央部に適当な幅と長さを以て延
伸させた巻き付け片2を設け、この巻き付け片2の先端
部より、適当な幅を以て、直角方向、若しくは鋭角方向
に曲折を加え該巻き付け片の長さに対し、ほぼ同様、ま
たは適度な長短の差による長さの掛止片1を概ねL字状
を成すように設けたものである。そして、掛止片1を途
中から先細りに形成して先端寸法W3を差し込み孔4の
孔径寸法W1以下としている。
【0052】また、図13に示すように、掛止片1を根
元から先細りに形成する。図14に示すように、巻き付
け片2と平行する方向に2以上の差し込み孔4を設け
る、あるいは図15に示すように、掛止片1と平行する
方向に2以上の差し込み孔4を設ける、図16に示すよ
うに、掛止片1の根元側の外側辺を後方へ突設して対角
点(イ)、(ハ)間の幅寸法W5を拡げた構成であって
もよい。このように係合片3、巻き付け片2、掛止片1
をそれぞれ素材シートに一体形成することによって、三
方をコの字状に囲まれた空間7が形成される。
【0053】図12から図16に示す構成の結束具10
による結束操作は、前記図7から図10に示す実施の形
態1の結束具10と同じ仕方であるから重複説明は省略
する。
【0054】実施の形態4.図17から図23に示す実
施の形態4による結束具10は、掛止片1を巻き付け片
2を中心に係合片3とは反対方向に設けたもので、他の
構成は前記図1から図3、図5から図7および図11と
同じであるから、同一部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0055】特に、図11、16、23に示される構成
では、掛止片1の形のみが、他の構成例とは異なるもの
であって、巻き付け片2の点ロ、又は同箇所より若干下
寄りの箇所より、巻き付け片2の延長方向に対し、外側
に向けて斜行させ、掛止片1の外側辺に接して、差し込
み孔内掛止限界点ハを成すものである。そして、掛止片
1の先端寸法W3を差し込み孔4の孔径寸法W1以下に
設ける。図11及び図16においては、係合片3、巻き
付け片2、掛止片1それぞれによって、三方をコの字状
に囲まれた空間7が形成され、図23においては、係合
片3、巻き付け片2によって鉤形状に囲まれた空間8が
形成される。
【0056】図24に示すように、差し込み孔4の孔径
寸法W1に対し、境界点イ、ハ間の寸法に充分余裕があ
る状態においては、差し込み孔内掛止限界点である、鋭
角の頂点ハの箇所を点ロの方向に若干移動した形に形成
し、同時に掛止片1の外側辺において直線の境箇所、点
ホを形成し、両箇所ハ、ホを直線、又は曲線によって結
ぶ。
【0057】掛止片1の一部をこのような形に形成する
事によって、鋭角の頂点ハ箇所の尖りを無くして、なだ
らかにする事も可能となる。このような形状によるとき
の角度との関係について述べると、巻き付け片2、掛止
片1の両片の連接によって成す角度において、一方の角
度の表し方は掛止片1の点(ロ)(ハ)を結ぶ直線の延
長線と掛止片(ニ)(ホ)を結ぶ直線の延長線が互いに
接する点を起点にして、両方の直線が成す角度により示
されるものである。
【0058】実施の形態5.図25、26、27は前記
図1から図6に示す結束具10の製造方法を示す実施の
形態5であり、適当な長方形、又は適当な平行四辺形を
形成する素材シート11を最小単位とした同枠内におい
て、二個の結束具素材12を互いに噛み合う形で隣り合
わせ、かつ互いに概ね対称状の形を以て分割裁断し、前
記結束具素材より必要に応じて不用部分13を裁断除去
して、係合片3と巻き込み片2および掛止片1を一体形
成するもので、素材シートの無駄をなくし、結束具10
を同時に2個効率よく得ることができる。
【0059】実施の形態6.図28、29、30、31
は前記図11から図23に示す結束具10の製造方法を
示す実施の形態6であり、適当な長方形、または平行四
辺形の薄膜状の可撓性を備えた素材シート11から一列
に、もしくは複数列に適当数連接させた結束具素材12
を、互いに噛み合う形で隣接し合わせ、かつ互いに概ね
対称状を以て、分割裁断し、この各結束具素材より必要
に応じて不用部分13を裁断除去して、係合片3と巻き
込み片2および掛止片1を一体形成するもので、前記実
施の形態5と同様の効果が得られ、結束具10を複数個
同時に得ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、薄膜状
の可撓性を備えた素材シートで、差し込み孔を形成した
係合片と、被結束体の結束箇所に巻き付けるように前記
係合片の一辺に延伸させた細幅の巻き付け片と、前記差
し込み孔に挿入掛止めするように前記巻き付け片の先端
に概ねL字状を成すように設けた掛止片とを一体形成し
たので、掛止片の側面が、差し込み孔縁に圧接掛止し、
また係合片の一部平面と共に、巻き付け片の平面が、被
結束体の結束箇所周囲を締め付け、結束を強固に、かつ
確実に行うことができる。
【0061】すなわち、掛止片側面部分が剛性を発揮す
る事で、この側面部分が圧接に難無く抗する事が出来、
差し込み孔縁、及び係合片平面への安定した圧接掛止を
もたらす。そして同時に、巻き付け片の平面部分が柔軟
にして、且つ引っ張りに対する強さを発揮することで両
者相俟って、結束の安定をもたらす事となる。
【0062】さらに、一体形成された係合片と巻き付け
片および掛止片により、コの字状に囲まれた空間や掛止
片と巻き付け片により形成された鉤の手状に囲まれた空
間によって、被結束体の結束箇所周囲を瞬時に包囲出来
る。そして、十分な長さの掛止片が誘導片として役割を
担い、同片を指先で摘んで差し込み孔に導入することに
より、単に機械的な指先の操作によるだけでも、巻き付
け片の差し込み孔への導入が簡単に出来、結束作業は極
めてスピーディーに出来る。
【0063】そして、結束完了後は、掛止片が、被結束
体の長手方向に沿った形に収まるように構成したので、
比較的短く設けた巻き付け片と相俟って、袋の水平方向
に出っ張る事なく、結束箇所がすっきり、コンパクトに
収まる。
【0064】係合片に複数の差し込み孔を設けることに
より、結束寸法が選べるので被結束体の対象範囲が広が
り、パン等の包装用袋の結束のみならず、広範囲な用途
を可能とする。しかも、掛止片あるいは係合片に賞味期
限等の日付けを記すことができる等の効果が得られる。
【0065】また、この発明によれば、適当な長方形、
または平行四辺形の薄膜状の可撓性を備えた素材シート
を最小単位とした同枠内において、二個の結束具素材を
互いに噛み合う形で隣り合わせ、かつ互いに概ね対称形
を以て分割裁断し、前記結束具素材より必要に応じて不
用部分を裁断除去して、係合片と巻き付け片および掛止
片を一体形成するように構成したので、一方の結束具形
成に於ける型取りの残りが、そのままで、隣接部分に形
成される、他方の結束具として成り立ち、素材シートの
ロスを防ぎ、裁断作業の効率を高め、一段と廉価な結束
具を得ることができる効果がある。
【0066】また、素材シートの厚みは、例えば0.2
mm程度と薄いので、多数枚重ねての裁断が可能とな
り、裁断効率の面においては、前述と相俟って、更に製
造コストを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図7】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図8】本発明の実施の形態1の使用方法を示す斜視図
である。
【図9】本発明の実施の形態1の使用方法を示す斜視図
である。
【図10】本発明の実施の形態1による結束完了を示す
斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態2を示す正面図である。
【図12】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図13】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図14】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図15】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図16】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図17】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図18】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図19】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図20】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図21】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図22】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図23】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図24】本発明の実施の形態1、及び形態2、形態
3、形態4による応用例を示す正面図である。
【図25】本発明の実施の形態5による製造方法を示す
正面図である。
【図26】本発明の実施の形態5による製造方法を示す
正面図である。
【図27】本発明の実施の形態5による製造方法を示す
正面図である。
【図28】本発明の実施の形態6による製造方法を示す
正面図である。
【図29】本発明の実施の形態6による製造方法を示す
正面図である。
【図30】本発明の実施の形態6による製造方法を示す
正面図である。
【図31】本発明の実施の形態6による製造方法を示す
正面図である。
【図32】従来の例を示す正面図である。
【符号の説明】 1…掛止片、2…巻き付け片、3…係合片、4…差し込
み孔、5…掛止片先端、6…被結束体、イ…両片の内側
連接点、ロ…両片の外側連接点、ハ…差し込み孔掛止限
界点、ニ…掛止片外側根元箇所、ホ…掛止片下側の直線
境箇所、ヘ…結束箇所。
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 包装用袋口結束具及びその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば、手作業によ
るパン等の包装用袋の袋口結束具及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の袋口結束具として、一般
に用いられている物としては、図32に示すように、合
成樹脂製板による四角状小片101が有る、この四角状
小片101は、そのままの形で包装用袋の袋口を結束維
持が出来るよう成されたもので、同片の中央位置に結束
孔102を設け、かつそれに繋がる細い誘導溝103が
有り、その誘導溝103を通して袋口の結束箇所を結束
孔102に誘い入れて使用する袋口結束具である。
【0003】その他用いられるものとしては、手で捻っ
て使う塩ビ被覆の針金が有り、この針金によって結束箇
所を固定する為には、針金を結束箇所に巻き付け後、交
差させ、指先で数回捩じる必要があって、その際、同時
に手首も捩じるので反復作業においては、手首への負担
が相当かかるものであり、作業も手間取る。
【0004】その他、結束箇所周囲に接着した後巻き付
けて用いる粘着テープ等も有る。最も多く用いられる物
としては前記四角状小片である。そして、この四角状小
片には賞味期限等の日付を記すスペースが有り、日付を
記すスペースの無い前記針金や粘着テープとは、その点
でも異なるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の包装用袋口結束
具は以上のように構成されているので、四角状小片は大
半が機械包装によって為されるものであるが、これを手
作業によって結束に用いる場合には、甚だ煩わしさが生
じるものである。すなわち、被結束体の結束箇所を手作
業によって、締め付けて細くし、四角状小片101に設
けられた細い誘導溝103を通じて、結束孔102に誘
い入れて結束するのであるが、被結束体の結束箇所をよ
く捩じり、相当細くしてから誘導溝103に通し入れな
ければならず、その場合、余程捩って細くしておかなけ
れば、往々にして誘導溝入口箇所に引っ掛かってしま
い、結束孔102には、簡単に誘導する事が出来ない煩
わしさがあった。
【0006】そして、四角状小片101の結束孔102
で被結束体結束箇所の締め付け状態を保持するわけであ
るが、これは、合成樹脂製板の側面部分、つまり孔内面
によって、撓む事なく締め付け状態を維持するわけであ
るから、四角状小片101はそれなりの剛性が求められ
る結果、厚さも1mm程度を要しており、被結束体に付
属させて用いる使い捨ての結束具にしては、素材を多く
用い過ぎ、無駄が多いという課題があった。
【0007】また、結束孔寸法が固定されているため、
比較的細く締め付けることのできる被結束体のみに使用
され、適用対象範囲が限られている。また、結束部周囲
に水平状に広がる出っ張り104を形成させてあり、被
結束体の結束孔への誘導が困難で、結束作業がしにくい
という課題があった。
【0008】本発明は上記の課題を解消するためになさ
れたもので、手作業による袋口結束作業が極めて簡単、
迅速に出来、また結束すべき被結束体の適用対象範囲を
広げ、結束箇所をかさ張る事なくコンパクトに収めるこ
とができ、賞味期限等の日付けを記すことができる袋口
結束具を得ることを目的とする。また、使用する素材量
が少なく、無駄のロスを生じない製造方法によって安価
に得る事を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る包装用袋口結束具は、薄膜状の可撓性を備えた素材シ
ートより成り、差し込み孔を形成した係合片と、被結束
体の結束箇所に巻き付けるように前記係合片の一辺に延
伸させた細幅の巻き付け片と、前記差し込み孔に挿入掛
止めするように前記巻き付け片の先端に概ねL字状を成
すように設けた掛止片とを備えたものである。
【0010】請求項2記載の発明に係る包装用袋口結束
具は、巻き付け片の先端部分の幅寸法より掛止片の根元
部分の幅寸法を大としたものである。
【0011】請求項3記載の発明に係る包装用袋口結束
具は、掛止片の根元端側の角部を、後方に向けて突出さ
せて差し込み孔内掛止限界点を形成したものである。
【0012】請求項4記載の発明に係る包装用袋口結束
具の製造方法は、適当な長方形、または平行四辺形の薄
膜状の可撓性を備えた素材シートを最小単位とした同枠
内において、二個の結束具素材を互いに噛み合う形で隣
り合わせ、かつ互いに概ね対称形を以て分割裁断し、係
合片と巻き付け片および掛止片を一体形成したものであ
る。
【0013】請求項5記載の発明に係る包装用袋口結束
具の製造方法は、適当な長方形、または平行四辺形の薄
膜状の可撓性を備えた素材シートから一列に、もしくは
複数列に適当数連接させた結束具素材を、互いに噛み合
う形で隣接し合わせ、かつ互いに概ね対称状を以て分割
裁断し、係合片と巻き付け片および掛止片を一体形成す
るものである。
【0014】
【発明実施の形態】以下、実施の一形態について説明す
る。 実施の形態1.図1から図7に示すように薄膜状の可撓
性合成樹脂製素材シートよりなり、差し込み孔4を形成
した係合片3の一辺に該辺と直交する辺端に連接して適
当な幅と長さの巻き付け片2を設け、この巻き付け片2
の先端より適当な幅を以て、該巻き付け片に対し、直角
方向、若しくは鋭角方向に曲折を加え、巻き付け片の長
さに対し、ほぼ同様、または適度な長短の差による長さ
の概ねL字状を成すように掛止片1を設け、掛止片先端
付近の寸法W3を差し込み孔4K孔径寸法W1以下とし
ている。このように、係合片3、巻き付け片2、掛止片
1をそれぞれ一体形成することによって、三方をコの字
状に囲まれた空間7が形成される。
【0015】Iは掛止片1と巻き付け片2との内側連接
点(以下、点Iと称する)、IIは両片1、2の外側連
接点(以下、点IIと称する)、IIIは差し込み孔掛
止限界点(以下、点IIIと称する)、IVは掛止片外
側根元点(以下、点IVと称する)、Vは掛止片下側の
直線境点(以下、点Vと称する)、VIは結束箇所であ
る。
【0016】上記差し込み孔4の孔径寸法W1より、差
し込み孔内掛止範囲としての掛止片1の点II、III
間(掛止片根元部分の幅寸法W2)を大きく該掛止片の
先端付近の幅寸法W3は孔径寸法W1より小さく設け
る。また、孔径寸法W1に対し、巻き付け片2の点I、
II間(巻き付け片2の幅寸法W4)を同寸法以下とす
る。差し込み孔4の形状は真円形、円状形、長円状形、
多角形その他の適する形状に形成する。
【0017】図1は掛止片1の外側辺の途中から先端に
向かって先細りに形成したものであるが、図2に示すよ
うに、上記外側辺、点IIIから先端に向かって傾斜さ
せて先細りに形成する、図3に示すように、掛止片1と
平行する係合片3の辺を該掛止片1の先細り傾斜辺と平
行に傾斜させて形成する、図4に示すように、掛止片1
の内側辺を根元から先端に向かって傾斜させて先細りに
形成するとともに、この内側辺と平行する係合片3の一
辺を傾斜させて形成する。図7に示すように、係合片3
の空間7の形成辺に凹部9を形成してもよい。
【0018】また、上記各図の構成例では、差し込み孔
4は1つであるが、図5に示すように巻き付け片2と平
行する方向に2以上の差し込み孔4を設ける他、図6に
示すように巻き付け片2と直交する方向に2以上の差し
込み孔4を設けてもよい。
【0019】次に上記構成の包装用袋口結束具10の使
用方法を図8から図10について説明する。図8に示す
ように、上記各図の結束具10の1つを親指、人差し
指、中指で持つのであるが、この時、各指の位置は結束
具10を挟んで手前側が親指であって、概ね巻き付け片
2の中央辺りに位置し、向かい側に人差し指、及び中指
が位置し、概ね係合片3及び巻き付け片2の部分に位置
している。そして、コの字状にかこまれて空間7、すな
わち、巻き付け片2の上に軽く絞った被結束体6の結束
箇所VIを乗せ、上から親指で押さえる。
【0020】次に他方の手の親指、人差し指で掛止片1
を摘まみ、巻き付け片2に対し、時計の針と反対方向
に、約80度程回し、係合片3の差し込み孔4に、その
先端5を差し込む。差し込まれた掛止片1を当初より結
束具10を支え持つ方の親指、人差し指で摘まみ引っ張
る、この時、掛止片1を差し込み孔4に差し込んだ方の
親指、又は人差し指のどちらかを係合片3の反対側に移
動させて、係合片3の上の部分を両指で摘まみ持つ。そ
して、引っ張られた掛止片1は、巻き付け片2に対する
L字状のコーナー箇所が簡単に差し込み孔4を通過して
結束操作は完了する。
【0021】そして、上述する結束操作は、少し慣れる
と、次に述べるように、簡単な操作で済む様になる。係
合片3の差し込み孔4に、掛止片1の先端を差し込む
際、結束具10を当初より持つ片の手の親指の腹で、掛
止片1の概ね中間辺りを時計の針と反対方向に、巻き付
け片2に対し80度程、ほぼ機械的に動かすと、掛止片
1の先端5が差し込み孔4の近接位置に近ずく。この
時、反対の方の手の親指、人差し指、中指等で被結束体
6をコの字状に囲まれた空間7、すなわち、巻き付け片
2の部分に押し付けているので、結束具10は湾曲の状
態にある。そして、そのまま親指で誘導し続け、差し込
み孔4に掛止片1の先端5を差し込み、この差し込みを
行ったとは別の親指、人差し指で差し込み孔4から一部
分が出ている掛止片1を摘まみ引っ張る事で結束操作を
完了する。そして、結束を解くときは、一方の手の親指
と人差し指で結束箇所を保持する。この時の人差し指の
位置は、一方の手の親指と人差し指で結束箇所を保持す
る。この時の人差し指の位置は、巻き付け片の一部を覆
う形で押さえており、親指の位置は係合片の端側部と被
結束体の間に差し込んだ状態にある。他方の親指、人差
し指で係合片の上端部分を摘まみ、巻き付け片の延長線
方向に持ち上げる、すると「パチッ」と音を発し、結束
は一瞬に解ける。
【0022】上記のように、結束具10は結束操作の開
始と同時に、結束箇所の三方を取り囲んでしまう形状な
ので、結束箇所への巻き付けが頗る簡単、且つスピーデ
ィーにできる。そして、指先の機械的な動きと共に、掛
止片1の付け根を軸に、恰も一定の軌道を描くように、
差し込み孔4に掛止片1の先端5を誘導する事が適する
ので、指先のごく自然な、軽い動きの中で結束操作が進
行し、熟練を要することなく結束操作は完了することが
できる。
【0023】そして、上記の構成により、結束箇所への
周囲を締め付けつつ巻き付く、巻き付け片2の平面、及
び一部係合片3の平面に同結束箇所から発する反発力が
作用する。そして、この反発力は、掛止片1の側面二か
所に分散されて受け継がれる為、該箇所には、それぞれ
弱められて作用する。すなわち、結束によって発生した
元の反発力を分担する掛止片1の側面二か所が、それぞ
れ、差し込み孔縁、及び係合片平面に、余力を以て圧接
する事によって抑止力は完全なものとなる。
【0024】さらに、孔径寸法W1(差し込み孔の中心
を通る差し渡しの寸法)に対し、掛止片1の点I、II
I間寸法W5を大きく設ける事により生ずる寸法差は、
大きい程差し込み孔内での掛止の安定度が高まる。
【0025】円形のように、差し込み孔4の孔径寸法W
1が、どこを取っても同じであれば、掛止片1が、差し
込み孔縁に掛止する位置によって、掛止の安定度に差が
生ずる事はない。しかし、各々の孔径寸法W1が一定で
なく、しかもその最長と最短の差が大きな場合は、差し
込み孔縁に掛止する掛止片の掛止位置によって、安定度
に大きな差異が生ずる。従って、円形以外の形状、すな
わち、差し込み孔の孔径寸法W1が一定でなく、その孔
径寸法W1に差異がある形状においては、その孔径寸法
W1部分に対応させて掛止片1の点I、III間寸法W
5を形成する必要がある。
【0026】また、差し込み孔4の孔径寸法W1に対
し、巻き付け片2の点I、II間寸法W4が、同寸法以
下である事が、掛止を安定させる上で望ましい。その理
由は、巻き付け片2の点I、II間寸法W4の方を仮に
大きく設けた場合、概ね巻き付け片2の点I、II付近
より点III、IV付近にかけての一帯が、寸法の差に
よって差し込み孔4内で湾曲状に撓み、それに起因し、
掛止片1が差し込み孔4内から外れ易くなるからであ
る。
【0027】つまり、巻き付け片2の点I、IIの辺り
は結束状態において、差し込み孔4内に継続して位置す
る為、一定した安定状態が求められ、差し込み孔4に対
して、前記するように、同寸法以下である事が掛止の安
定上望ましい。
【0028】差し込み孔4の孔径寸法W1と、巻き付け
片2と掛止片1の境界点I、III間寸法W5との、差
の確保については、掛止安定の面より、境界点I、II
I間寸法W5を充分なものにする必要があって、その為
には、巻き付け片2の先端付近の幅寸法W4及び掛止片
1の点II、III間寸法W2それぞれを大にする事で
可能となるが、上述するように、巻き付け片2の点I、
II間寸法W4については、差し込み孔4の孔径寸法W
1より大きく設ける事は好ましくない。従って、掛止片
1の点II、III間寸法W2を大きくする事が、点
I、III間寸法W5を確保する上で望ましい事とな
る。
【0029】因に、差し込み孔4の孔径寸法W1に対
し、掛止片1の点II、III間寸法W2を、かなり大
きくした場合でも、後述するように、些かも支障はな
く、全てに都合よく適応する。掛止片1の点II、II
I間寸法W2(太さ)については、差し込み孔4に挿入
し易くする為に、掛止片1の先端付近の幅寸法W3を、
差し込み孔4の孔径寸法W1より若干小さく設ける必要
がある以外、掛止片1の他の全ての部分は、差し込み孔
4の孔径寸法W1を、かなり超える寸法であっても、何
等差し支える事がない。
【0030】結束操作においては、何の抵抗も生ずる事
なく、掛止片1が差し込み孔4内を簡単に通過する。す
なわち、巻き付け片2に対するL字状におけるコーナー
箇所が差し込み孔4を通り越し、巻き付け片2の最先端
箇所迄、差し込めるのは、孔径寸法W1より大きい掛止
片1の点II、III間寸法W2が、差し込み孔4の中
に押し込められ、同孔4の孔縁に沿った形に、撓んだ状
態になるからであり、差し込み孔4の孔径寸法以下に、
必然的に曲げられる結果である。
【0031】L字状におけるコーナー箇所にあって、且
つ、又、最も寸法を大きく有する部分である巻き付け片
2と掛止片1の境界点I、III間も、差し込み孔4内
での撓みによって、孔径寸法内に縮まる事は、前述する
のと同様であり、何等抵抗が発生する余地はない。無
論、差し込み孔内掛止限界点IIIの形状が、尖った状
態においても、差し込み孔内で撓み、些かの抵抗も示さ
ぬ形に変形するので、全く問題を生ずる事はなく、コー
ナー箇所通過の困難性はない。
【0032】そして、結束操作において、コーナー箇所
が差し込み孔4を通過して反発復元することで結束が完
了する。このように、掛止片1の点II、III間寸法
W2を大きくする事によって操作上の不都合は全く無
く、結束操作完了後は、充分な長さの掛止片1の点I
I、III間寸法W2によって、必然的に巻き付け片2
と掛止片1の境界点I、III間寸法W5が充分に確保
される結果、結束の安定性は完全なものとなる。
【0033】ところで、前述する通り、掛止の安定を計
る上での要となる巻き付け片2と掛止片1の境界点I、
III間寸法W5については、差し込み孔4の最大孔径
寸法が一定にあるとき、大になる程、より安定性を得易
い。点II、III間寸法W2と境界点I、III間寸
法W5の寸法差の活用は、本発明の基本とするところで
あって、巻き付け片2の点I、II間寸法W4及び掛止
片1の点II、III間寸法W2をそれぞれ1としたと
き、境界点I、III間寸法W5は約1.41であり、
これだけの寸法差によっても、掛止機能は得られる。し
かし、境界点I、III間寸法W5を、より充分確保す
る方法については、差し込み孔寸法以下にしておく事が
望ましい巻き付け片2の点I、II間寸法W4を除外し
て、掛止片1の点II、III間寸法W2のみを大きく
設ける事が最適であって、その方法としては、次の三通
りが有る。
【0034】(a)巻き付け片2、掛止片1の両方の連
接が、概ね直角状をなす状態において、掛止片1の点I
I、III間寸法W2を大きくする、その結果、必然的
に境界点I、III間寸法W5も大きくなる。
【0035】(b)巻き付け片2、掛止片1の両片の連
接する角度を、直角状より鋭角の方向に角度を進め、そ
れにより得られる結果で、掛止片1の点II、III間
寸法W2も大きくなり、境界点I、III間寸法W5も
大きくなる。
【0036】(c)さらに、必要に応じて(a)(b)
両者を組合わす形、すなわち、鋭角方向に角度を進め、
且つ、掛止片1の点II、III間寸法W2を増やす。
その結果、境界点I、III間寸法W5も大きくする。
【0037】上記(a)(b)(c)それぞれについ
て、具体例を示すと、(a)の場合、巻き付け片2の点
I、II間寸法W4を1とし、掛止片1の点I、IV間
寸法W2を、それぞれ1.2、1.5、2.0と設定し
た場合、掛止片1の点II、III間寸法W2は、それ
ぞれ1.2、1.5、2.0であって、境界点I、II
I間寸法はそれぞれ約1.56、1.80、2.23の
数値を得る。
【0038】(b)の場合、巻き付け片2の点I、II
間寸法W4、及び掛止片1の点I、IV間寸法W2をそ
れぞれ1とし、両片のなす角度をそれぞれ80度、70
度、60度と設定した場合、掛止片1の点II、III
間寸法W2は、それぞれ約1.19、1.42、1.7
2の数値を得、境界点I、III間寸法W5は、それぞ
れ約1.55、1.73、1.99の数値を得る。
【0039】(c)の場合、巻き付け片2の点I、II
間寸法W4を1とし、掛止片1の点I、IV寸法W2を
1.2に設定し、両片のなす角度をそれぞれ80度、7
0度、60度と設定した場合、差し込み孔4内の掛止範
囲である点II、III間寸法W2は、それぞれ約1.
40、1.64、1.95の数値を得、境界点I、II
I間寸法W5は、それぞれ約1.72、1.91、2.
19の数値を得る。
【0040】因に、巻き付け片2、掛止片1の両片連接
角度を鈍角100度にした場合、巻き付け片2の点I、
II間寸法W4及び掛止片1の点I、IV間寸法W2を
それぞれ1とした場合、点II、III間寸法W2は約
0.84となり、境界点I、III間寸法W5は約1.
3となる。
【0041】このように、掛止の安定を計る上での要と
なる、境界点I、III間寸法W5については、90度
を境にし、鋭角の方向にあっては増加し、鈍角の方向に
あっては減少する事が分かる。
【0042】従って、巻き付け片2、掛止片1の両片の
連接形状は、概ね直角状から適度な鋭角に至る範囲で形
成することが望ましい。
【0043】この事をより具体的に、数字を以て説明す
れば、巻き付け片2、掛止片1の両片の連接角度は下記
の理由により、概ね90度前後乃至60度前後の範囲に
設定する事が望ましい。
【0044】(a)上記角度の範囲内による場合、境界
点I、III間寸法W5を充分得易く、掛止の安定が充
分に得られる。
【0045】(b)鋭角60度位迄は、素材枠内におい
て、隣接する係合片3の形状に大きく影響を及ぼさな
い。
【0046】(c)鋭角60度辺りを越えて、なお鋭角
方向に角度を進める事は、隣接する係合片形状に影響を
与えると同時に、境界点I、III間寸法W5を極端に
長く設け過ぎの欠点が生じてしまう。その結果、結束操
作において、差し込み孔4を境界点I、III間箇所が
通過するのに際し、抵抗が大きすぎるなど、円滑な結束
操作が望めなくなる。
【0047】(d)上記角度の範囲を外れて、両片の連
接角度を形成すると、結束完了後の係合片平面に、掛止
片上側一端側が掛止する際、両箇所がぴったり沿う形に
収まりにくくなる欠点が生ずる。
【0048】次に、巻き付け片2、掛止片1の両片の連
接する形における角度について、詳細に述べると、二通
りの角度があって、一方は点IIIを起点とする掛止片
二辺の成す角度であり、もう一方は点Iを起点とする、
巻き付け片2、掛止片1のそれぞれの一端側が成す角度
である。
【0049】両片の成す角度は同一角度でなくてもよい
のであって、境界点I、III間寸法W5に、最も影響
を及ぼすのは、点IIIを起点とする掛止片1の二辺に
よる、一方の角度の方であるから、その角度を決める事
によって、自ずと境界点I、III間寸法W5が定まっ
てくる。そして、点Iを起点とする、他方の辺の角度を
点IIIを起点とする一方の角度より適度に大きくする
事で、掛止片1の先端方向にかけて、徐々に細くする事
が出来、差し込み孔4に通し易くする事が出来る。
【0050】実施の形態2.図11は実施の形態2を示
す結束具10の正面図であり、掛止片1の根元側の外側
辺を後方へ斜行させて突設し、境界点I、III間寸法
W5を拡げて差し込み孔内掛止限界点IIIを形成した
もので、差し込み孔4に通した掛止片1の係合を確実に
行うことができる。
【0051】実施の形態3.図12から図16は実施の
形態3を示す結束具10の正面図であり、図12は係合
片3の外側辺の1つの中央部に適当な幅と長さを以て延
伸させた巻き付け片2を設け、この巻き付け片2の先端
部より、適当な幅を以て、直角方向、若しくは鋭角方向
に曲折を加え該巻き付け片の長さに対し、ほぼ同様、ま
たは適度な長短の差による長さの掛止片1を概ねL字状
を成すように設けたものである。そして、掛止片1を途
中から先細りに形成して先端寸法W3を差し込み孔4の
孔径寸法W1以下としている。
【0052】また、図13に示すように、掛止片1を根
元から先細りに形成する。図14に示すように、巻き付
け片2と平行する方向に2以上の差し込み孔4を設け
る、あるいは図15に示すように、掛止片1と平行する
方向に2以上の差し込み孔4を設ける、図16に示すよ
うに、掛止片1の根元側の外側辺を後方へ突設して対角
点I、III間の幅寸法W5を拡げた構成であってもよ
い。このように係合片3、巻き付け片2、掛止片1をそ
れぞれ素材シートに一体形成することによって、三方を
コの字状に囲まれた空間7が形成される。
【0053】図12から図16に示す構成の結束具10
による結束操作は、前記図7から図10に示す実施の形
態1の結束具10と同じ仕方であるから重複説明は省略
する。
【0054】実施の形態4.図17から図23に示す実
施の形態4による結束具10は、掛止片1を巻き付け片
2を中心に係合片3とは反対方向に設けたもので、他の
構成は前記図1から図3、図5から図7および図11と
同じであるから、同一部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。
【0055】特に、図11、16、23に示される構成
では、掛止片1の形のみが、他の構成例とは異なるもの
であって、巻き付け片2の点II、又は同箇所より若干
下寄りの箇所より、巻き付け片2の延長方向に対し、外
側に向けて斜行させ、掛止片1の外側辺に接して、差し
込み孔内掛止限界点ハを成すものである。そして、掛止
片1の先端寸法W3を差し込み孔4の孔径寸法W1以下
に設ける。図11及び図16においては、係合片3、巻
き付け片2、掛止片1それぞれによって、三方をコの字
状に囲まれた空間7が形成され、図23においては、係
合片3、巻き付け片2によって鉤形状に囲まれた空間8
が形成される。
【0056】図24に示すように、差し込み孔4の孔径
寸法W1に対し、境界点I、III間の寸法に充分余裕
がある状態においては、差し込み孔内掛止限界点であ
る、鋭角の頂点IIIの箇所を点IIの方向に若干移動
した形に形成し、同時に掛止片1の外側辺において直線
の境箇所、点Vを形成し、両箇所III、Vを直線、又
は曲線によって結ぶ。
【0057】掛止片1の一部をこのような形に形成する
事によって、鋭角の頂点III箇所の尖りを無くして、
なだらかにする事も可能となる。このような形状による
ときの角度との関係について述べると、巻き付け片2、
掛止片1の両片の連接によって成す角度において、一方
の角度の表し方は掛止片1の点(II)(III)を結
ぷ直線の延長線と掛止片(IV)(V)を結ぶ直線の延
長線が互いに接する点を起点にして、両方の直線が成す
角度により示されるものである。
【0058】実施の形態5.図25、26、27は前記
図1から図6に示す結束具10の製造方法を示す実施の
形態5であり、適当な長方形、又は適当な平行四辺形を
形成する素材シート11を最小単位とした同枠内におい
て、二個の結束具素材12を互いに噛み合う形で隣り合
わせ、かつ互いに概ね対称状の形を以て分割裁断し、前
記結束具素材より必要に応じて不用部分13を裁断除去
して、係合片3と巻き付け片2および掛止片1を一体形
成するもので、素材シートの無駄をなくし、結束具10
を同時に2個効率よく得ることができる。
【0059】実施の形態6.図28、29、30、31
は前記図11から図23に示す結束具10の製造方法を
示す実施の形態6であり、適当な長方形、または平行四
辺形の薄膜状の可撓性を備えた素材シート11から一列
に、もしくは複数列に適当数連接させた結束具素材12
を、互いに噛み合う形で隣接し合わせ、かつ互いに概ね
対称状を以て、分割裁断し、この各結束具素材より必要
に応じて不用部分13を裁断除去して、係合片3と巻き
付け片2および掛止片1を一体形成するもので、前記実
施の形態5と同様の効果が得られ、結束具10を複数個
同時に得ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、薄膜状
の可撓性を備えた素材シートで、差し込み孔を形成した
係合片と、被結束体の結束箇所に巻き付けるように前記
係合片の一辺に延伸させた細幅の巻き付け片と、前記差
し込み孔に挿入掛止めするように前記巻き付け片の先端
に概ねL字状を成すように設けた掛止片とを一体形成し
たので、掛止片の側面が、差し込み孔縁に圧接掛止し、
また係合片の一部平面と共に、巻き付け片の平面が、被
結束体の結束箇所周囲を締め付け、結束を強固に、かつ
確実に行うことができる。
【0061】すなわち、掛止片側面部分が剛性を発揮す
る事で、この側面部分が圧接に難無く抗する事が出来、
差し込み孔縁、及び係合片平面への安定した圧接掛止を
もたらす。そして同時に、巻き付け片の平面部分が柔軟
にして、且つ引っ張りに対する強さを発揮することで両
者相俟って、結束の安定をもたらす事となる。
【0062】さらに、一体形成された係合片と巻き付け
片および掛止片により、コの字状に囲まれた空間や掛止
片と巻き付け片により形成された鉤の手状に囲まれた空
間によって、被結束体の結束箇所周囲を瞬時に包囲出来
る。そして、十分な長さの掛止片が誘導片として役割を
担い、同片を指先で摘んで差し込み孔に導入することに
より、単に機械的な指先の操作によるだけでも、巻き付
け片の差し込み孔への導入が簡単に出来、結束作業は極
めてスピーディーに出来る。
【0063】そして、結束完了後は、掛止片が、被結束
体の長手方向に沿った形に収まるように構成したので、
比較的短く設けた巻き付け片と相俟って、袋の水平方向
に出っ張る事なく、結束箇所がすっきり、コンパクトに
収まる。
【0064】係合片に複数の差し込み孔を設けることに
より、結束寸法が選べるので被結束体の対象範囲が広が
り、パン等の包装用袋の結束のみならず、広範囲な用途
を可能とする。しかも、掛止片あるいは係合片に賞味期
限等の日付けを記すことができる等の効果が得られる。
【0065】また、この発明によれば、適当な長方形、
または平行四辺形の薄膜状の可撓性を備えた素材シート
を最小単位とした同枠内において、二個の結束具素材を
互いに噛み合う形で隣り合わせ、かつ互いに概ね対称形
を以て分割裁断し、前記結束具素材より必要に応じて不
用部分を裁断除去して、係合片と巻き付け片および掛止
片を一体形成するように構成したので、一方の結束具形
成に於ける型取りの残りが、そのままで、隣接部分に形
成される、他方の結束具として成り立ち、素材シートの
ロスを防ぎ、裁断作業の効率を高め、一段と廉価な結束
具を得ることができる効果がある。
【0066】また、素材シートの厚みは、例えば0.2
mm程度と薄いので、多数枚重ねての裁断が可能とな
り、裁断効率の面においては、前述と相俟って、更に製
造コストを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図7】本発明の実施の形態1を示す正面図である。
【図8】本発明の実施の形態1の使用方法を示す斜視図
である。
【図9】本発明の実施の形態1の使用方法を示す斜視図
である。
【図10】本発明の実施の形態1による結束完了を示す
斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態2を示す正面図である。
【図12】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図13】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図14】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図15】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図16】本発明の実施の形態3を示す正面図である。
【図17】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図18】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図19】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図20】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図21】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図22】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図23】本発明の実施の形態4を示す正面図である。
【図24】本発明の実施の形態1、及び形態2、形態
3、形態4による応用例を示す正面図である。
【図25】本発明の実施の形態5による製造方法を示す
正面図である。
【図26】本発明の実施の形態5による製造方法を示す
正面図である。
【図27】本発明の実施の形態5による製造方法を示す
正面図である。
【図28】本発明の実施の形態6による製造方法を示す
正面図である。
【図29】本発明の実施の形態6による製造方法を示す
正面図である。
【図30】本発明の実施の形態6による製造方法を示す
正面図である。
【図31】本発明の実施の形態6による製造方法を示す
正面図である。
【図32】従来の例を示す正面図である。
【符号の説明】 1‥‥掛止片 2‥‥巻き付け片 3‥‥係合片 4‥‥差し込み孔 5‥‥掛止片先端 6‥‥被結束体 7‥‥コの字状に囲まれた空間 8‥‥鉤形状に囲まれた空間 9‥‥凹部 10‥‥結束具 11‥‥素材シート 12‥‥結束具素材 13‥‥不用部分 I‥‥両片の内側連接点 II‥‥両片の外側連接点 III‥‥差し込み孔掛止限界点 IV‥‥掛止片外側根元点 V‥‥掛止片下側の直線境点 VI‥‥結束箇所
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図10】
【図14】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図24】
【図25】
【図32】
【図23】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成よりなるパン等の包装用袋口
    結束具。 (a)可撓性合成樹脂より成る、シート、もしくは薄膜
    状の物、または可撓性を備えた素材より成る、シート、
    もしくは薄膜状の物によって、係合片、巻き付け片、及
    び掛止片を一体に形成する。 (b)差し込み孔の中心を通る各々の差し渡しの寸法
    が、どれも等距離なるが故の円形の孔を最適な形状と
    し、同形状の差し渡しの寸法、すなわち、直径の寸法を
    掛止片(イ)(ハ)間寸法より適度に小さく形成し、差
    し込み孔として用い、または他の形状による長円状、多
    角形状、その他の適する形状において、差し込み孔の中
    心を通る、各々の差し渡しの寸法における最長の寸法
    が、掛止片(イ)(ハ)間寸法より適度に小さく形成さ
    れた差し込み孔を用いる。 (c) 差し込み孔を一個、または、任意数係合片の適
    宜な位置に設ける。 (d) 係合片の左右いずれか一方の縦辺一端側から下
    方に向けた概ね延長線上方向に、係合片の下端を起点に
    適当な幅と、適当な長さを以て延伸させた巻き付け片を
    設け、または係合片下端側の左右いずれかの端より中央
    箇所へかけての任意な位置において、下方向に向け、適
    当な幅と適当な長さを以て延伸させた巻き付け片を設け
    る。 (e) 巻き付け片下端部より適当な幅を以て、同片垂
    直軸に対し、直角方向に曲折させ、巻き付け片に連接す
    る形が、概ねL字状を成すように掛止片の延伸方向を設
    け、または、更に鋭角方向に曲折を加え、連接する両片
    の形がV字状、もしくはV字を適度に広げた形に形成さ
    れるよう掛止片の延伸方向を設け、かつ、巻き付け片長
    手方向の長さに対比し、ほぼ同様の長さ、または適度な
    長短の差による長さによって、掛止片の長手方向を設け
    た掛止片を形成する。 (f) 巻き付け片の根元部分の幅(イ)(ロ)間の寸
    法より掛止片における(ロ)(ハ)間の寸法を大きく設
    ける。
  2. 【請求項2】 巻き付け片一端側の最下端(ロ)、また
    は同箇所より若干下寄りの箇所より、巻き付け片垂直軸
    の延長方向に対し、外側に向けて斜行させ、掛止片下側
    一端側に接して、差し込み孔内掛止限界点(ハ)を成す
    「請求項1」記載のパン等の包装用袋口結束具。
  3. 【請求項3】 巻き付け片の根元部分の幅(イ)(ロ)
    間寸法及び掛止片における(ロ)(ハ)寸法をそれぞれ
    適した寸法によって設ける「請求項1」または「請求項
    2」記載のパン等の包装用袋口結束具。
  4. 【請求項4】 適当な長方形、または適当な平行四辺形
    を形成する素材シートを最小単位とした同枠内におい
    て、本物品二個が互いに噛み合う形で隣り合わせ、また
    は一部の箇所を除き、噛み合う形において隣り合わせ、
    かつ互いに対称形または概ね対称状の形を以て、分割裁
    断を成す「請求項1」「請求項3」記載のパン等の包装
    用袋口結束具の製造方法。
  5. 【請求項5】 本物品を互い違いの状態で一列に、もし
    くは複数列に適当数連接させ得る適当な形状の素材枠内
    において、本物品が同列内においてそれぞれ互いに噛み
    合う形、または一部の箇所を除いて噛み合う形で隣接し
    合い、かつ互いに対称、または概ね対称状の形による連
    接の状態を以て、分割裁断を成す「請求項1」「請求項
    2」または「請求項3」記載のパン等の包装用袋口結束
    具の製造方法。
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