JPH09295719A - 板紙の給紙装置 - Google Patents

板紙の給紙装置

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JPH09295719A
JPH09295719A JP10928296A JP10928296A JPH09295719A JP H09295719 A JPH09295719 A JP H09295719A JP 10928296 A JP10928296 A JP 10928296A JP 10928296 A JP10928296 A JP 10928296A JP H09295719 A JPH09295719 A JP H09295719A
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Noriyuki Hoshino
則之 星野
Osamu Hatano
治 波多野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の段ボール製凾機に設置する板紙の給紙
装置は、給紙ホッパに積重ねた板紙を上下に配列した一
対のフィードロールで挟持して移送するため板紙を押し
潰すとかバウンジング(振動)を発生させるとか、ま
た、これらのために搬送力が不足するとか等の不具合を
伴うものであった。本発明はこれらの不具合を解消し、
板紙を安全、確実に後流へ送給するようにしたものを提
供することを課題とする。 【解決手段】 給紙ホッパの給紙部出口で、板紙の下面
側のみにフィードロールを配設し、このフィードロール
上の板紙に空気の吸引圧とか、空気の吹き付け押圧等の
密着力を作用させ板紙をフィードロール上に保持するよ
うにし、板紙の上面側にフィードロールを設けることな
く同板紙を確実に移送し、これにより移送の過程で板紙
を潰したり、不要な振動を発生させたりせず、安全、確
実な移送を行いうるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は段ボールシート用製
函機等に設置する板紙の給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13および図14に基づいて従来のも
のを説明する。図13の(a)は、段ボール製凾機に設
置した代表的な板紙給紙装置の一例であるリードエッジ
方式の構成、機能の説明図で、同(b)はそのタイムサ
イクル図、また図14の(a)は前記同様の板紙給紙装
置の他の例であるキッカー方式の構成、機能の説明図
で、かつ同(b)はそのタイムサイクル図である。
【0003】同図13及び図14に示す段ボールシート
用製凾機に設置する板紙給紙装置は、フロンドガイド
2、バックストップ3及び給紙テーブル4等にて構成さ
れた給紙部ホッパ15内へ積重した段ボールシート1を
最下層シート1aから1枚ずつ順次フロントガイド2の
下端隙間を通して送り出し、上下に対設された一対のフ
ィードロール16a,16bを経て、所定のタイミング
で下流印刷部へ移送する装置であり、給紙部ホッパ15
より送り出す方式として種々の方式が提案実用化されて
いる。
【0004】まず、図13に示すリードエッジ方式のも
のでは、給紙テーブル4上へ積重した段ボールシート1
を送り出し、ロール5の回転によって最下層シート1a
から一枚ずつ順次搬出するように構成されている。
【0005】6は吸引ブロア8に連接したサクションボ
ックスであり、該サクションボックス6は上部吸着面を
前記最下層シート1aで遮蔽される事によって略密閉さ
れた状態となり、吸引ブロア8の作動によって内部に負
圧域が形成され、最下層シート1aと搬送手段である送
り出しロール5との摩擦力F0 を増加させるようになっ
ている。
【0006】又、送り出しロール5の設置部には、同ロ
ール5の外周面との相対的高さを可変できる受板10が
設けてある。該受板10は所定のタイミングで昇降する
事によって、最下層シート1aを送り出しロール5の外
周面から接離させるようになっている。
【0007】上記構造のもとで段ボールシート1は、最
下層シート1aと送り出しロール5の摩擦力をF0 、最
下層シート1aと二段目シート1bの摩擦抵抗をFと
し、シートへ発生する搬送力をfとすれば、f=F0
F、の作用をもって下流で上下に対設された一対のフィ
ードロール16a,16b間に移送され、更に該フィー
ドロール16a,16bの挟持回転によって更に下流の
図示してない印刷工程へ移送される。
【0008】タイムサイクルとしては同図13(b)に
示すように、段ボールシート1aは送り出しロール5の
加速回転によって走行速度が増速され、定速回転するフ
ィードロール16a,16bの周速度と一致した時点で
該フィードロール16a,16bへ引き渡される。そし
て送り出しロール5は、引き続き所定時間同期回転した
後受台10の上昇により段ボールシート1aとの係合を
解除され、減速停止する。
【0009】次に図14に示すキッカー方式は、給紙テ
ーブル4上に積重した段ボールシート1を、所定のタイ
ミングで往復動するキッカー17を介して最下層シート
1aから一枚ずつ順次蹴り出すように構成されたもので
ある。
【0010】タイムサイクルとしては同図14(b)に
示すように、段ボールシート1aは、キッカー17の加
速移動によって定速回転するフィードロール16a,1
6bの周速度と一致した時点で、該フィードロール16
a,16bへ引き渡される。尚、キッカー17は、段ボ
ールシート1aを受け渡した後後退し、所定待機位置に
於いて停止する。
【0011】前記したようにこれら従来の板紙給紙装置
は、積上げシート1の下部より搬出された段ボールシー
ト1aを、シートパスラインの上下に対設した一対のフ
ィードロール16a,16bで挟持し発生した摩擦力F
0 を介して回転移送するもので、積重したシート1から
最下層シート1aを引き抜くため、積重シート1の重量
による直圧力やサクションボックスによる吸引力に打ち
勝つ引出力が要求される。
【0012】従って、従来の給紙装置は、前記引出力
(摩擦力)を得るために上下一対のフィードロール16
a,16bでシート1aを押し潰しながら移送する構造
になっており、変形によりシートの剛性(積圧強度)が
低下し、このため剛性低下を見込んだ高品質の原紙を使
用する必要があった。
【0013】又、初期条件として段ボールシート1の標
準厚さに対しフィードロール16a,16bの間隙を狭
く設定するため、シートグリップ(挟持)時上下方向の
負荷が急激に変動(増加)し、フィードロール16a,
16bがバウンシング(振動)を起こし極部的なシート
潰れや搬送力不足を引き起こす不具合があった。
【0014】その他コルゲータ罫線部や前記振動に伴う
極部的なシート潰れ部分と、フィードロール16a,1
6bが係合(合致)した場合も、シート押圧力の低下に
よって搬送力不足となり、シートのスリップが起こりや
すく、同スリップにより下流に於いて印刷ズレが発生す
る等品質を低下させる欠点があった。
【0015】更に又、搬送力の低下を考慮しフィードロ
ール16a,16bの軸間距離を狭く設定した場合に
は、通常状態(厚さ)の段ボールシート1を大幅に押し
潰す事になる。このように従来のフィードロール16
a,16bは、上下からシート1aを挟持し移送する構
造上多くの不具合点を有したもので、改善対策が望まれ
ていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前記したように従来の
段ボール製凾機に設置する代表的な板紙の給紙装置とし
ては、給紙テーブル上に積重した段ボールシートを、送
り出しロールの回転によってフロントガイド下端部に形
成した間隙を通過させ、最下層シートより1枚ずつ順次
下流へ搬出すべく構成したリードエッジフィーダー方
式、及び前記給紙テーブル上に積重した段ボールシート
を、所定のタイミングで往復動するキッカーによってフ
ロントガイド下端部に形成した間隙を通過させ、最下層
シートより1枚ずつ順次下流へ搬出すべく構成したキッ
カー方式である。
【0017】しかし、前記両方式により送り出された段
ボールシート等を含む板紙を、次工程の印刷部へ移送す
る手段としては、すべてシートパスラインの上下に対設
した一対のフィードロールにより同板紙を挟持回転移送
する方式が採られている。
【0018】したがって、これら従来のものにあって
は、シートパスラインの上下に設けた一対のフィードロ
ールでシートを挟持し押し潰しながら移送する構造上、
段ボールシートの剛性(積圧強度)が低下する不具合が
あり、このため剛性低下を考慮し段ボールシートの材質
を選定するに当ってより高品質(高強度)の原紙を採用
する必要がある。
【0019】また、初期条件として、対を成すフィード
ロール外周面の間隙を段ボールシートの厚さに対し狭く
しておくため、シート前端挿入時に於いて上下方向へ瞬
間的に負荷が作用し、フィードロールがバウンシング
(振動)を起こすことになり、このため、極部的なシー
ト潰れや搬送力不足によるスリップが発生するものであ
る。
【0020】また、前記フィードロール外周面の間隙は
段ボールシートの標準厚さを基準として設定するもの
で、コルゲータ罫線部やバウンシングによりシートが極
部的に潰れて厚みが薄くなった部分では挟持力が小さく
なり、このため搬送力不足となるものである。
【0021】そして、これら従来型給紙装置は、板紙圧
潰により積圧強度の低下を起こすと共に搬送力変動に伴
うスリップにより下流印刷部に於いて印刷位置のズレ等
品質を低下させる欠点を有するものであった。
【0022】本発明は、このような従来装置における種
々の不具合を解消し、安全、確実に板紙を後流へ送るよ
うにした給紙装置を提供することを課題とするものであ
る。なお、板紙と段ボールシートとは、狭義に解する場
合には異なる用語として使い分けられるが、本明細書に
於いてはこれを広義に解し、板紙と段ボールシートとを
同類のものとして扱い、板紙のなかに段ボールシートも
含まれるものとして説明をする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するべくなされたもので、給紙ホッパーに積重した板紙
を最下層より順次排出する給紙部と、同給紙部の出口に
続いて設けられ板紙の下面側のみに配設されたフィード
ロールと、同フィードロール上の板紙に空気の吸引圧又
は吹き付け押圧等の密着力を作用させて板紙をフィード
ロール上に密着させる手段とよりなる板紙の給紙装置を
提供し、給紙部を出た板紙の下面側だけに配設したフィ
ードロール上に板紙を支持し、同板紙に空気の吸引圧又
は空気の吹き付け押圧等の密着力を作用させることによ
り板紙とフィードロールとの接触圧(摩擦力)を大きく
して板紙をフィードロールの回転によりより確実に移送
し、上下対のフィードロールの設置を不要として、シー
トの圧潰、バウンシング(振動)等々の発生と無縁とな
ったものである。
【0024】また、本発明は、前記フィードロールは、
大径部と小径部を交互に連続して繰り返した形状のロー
ルの対で構成し、一方のロールの連接する大径部の谷間
に他方のロールの大径部を嵌め込ませて同対のロールの
軸間距離を大径部の直径より小さくなるように配置した
板紙の給紙装置を提供し、このように対のフィードロー
ルの大径部を互に入り組ませて軸間距離を接近させるこ
とにより、大径部の曲率を有効に活用し、対のフィード
ロール間の平面度合を大きく保って、軟弱なシートであ
っても曲がり変形を抑えて確実に移送できるようにする
ものである。
【0025】また、本発明は、前記密着させる手段は、
フィードロール上の板紙の上面から空気を吹き付ける押
圧手段と下面から空気を吸引して負圧を発生する手段の
少なくともいずれか一方を設けて構成した板紙の給紙装
置を提供し、給紙部を出た板紙をフィードロール上に確
実に保持するように密着させる手段として、具体的に、
板紙の上面から空気を吹き付けてその押圧力で板紙を密
着させる手段か、又は、板紙の下面から空気を吸引して
負圧をかけ、板紙を密着させる手段かのいずれか一つを
備えるかまたはこの両方の手段を備えて、板紙のフィー
ドロール上への保持を確実にしたものである。
【0026】また、本発明は、前記フィードロールは、
少なくとも一対のロールで構成され同ロール間にベルト
を掛け渡してなる板紙の給紙装置を提供し、一対のフィ
ードロールで張ったベルトにより、より平面度合の高い
移送区域を形成し、板紙の移送を安全、確実に行うよう
にしたものである。
【0027】更にまた、本発明は、前記給紙部内に最下
位置の板紙と当接する送りロールを設け、同送りロール
と前記フィードロールの周速を所定区間において同速で
同期回転するようにした板紙の給紙装置を提供し、フィ
ードロールとそれに先行する給紙部内の送りロールとが
勝手ばらばらに動くのではなく速度を合せて協働するこ
とにより連続する作用として確実、安全に板紙の移送を
行うようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図1は段ボール製凾機に
設置した板紙給紙装置の概略構成を示し、図2はその要
部を抜き出して詳細に示すものである。なお、前記した
従来のものと同一の部位については図面中に同一の符号
を付して示し、重複する説明は省略する。
【0029】図示省略の前工程(装置)より1枚ずつ移
送投入された段ボールシート1はフロントガイド(前
当)2に当接して落下し、バックストップ(シート止
め)3との間で給紙テーブル4上へ順次積重される。積
重した最下層シート1aの下方部には給紙テーブル4よ
りやや上部へ突出した状態で複数個の送り出しロール5
が設けられている。
【0030】図中6はサクションボックスであり、該サ
クションボックス6の内部はダクト7を介して吸引ブロ
ア8に連接されている。このサクションボックス6は上
部吸着面を最下層シート1aによって遮蔽され略密閉さ
れた状態となり、吸引ブロア8の作動により最下層シー
ト1aを下方へ引き寄せ、係合する送り出しロール5の
外周面との摩擦抵抗F0 を増加するようになっている。
【0031】一方、最下層シート1aの上面には、二段
目シート1bより上方に積重するシートの重量(直圧
力)に起因した摩擦抵抗Fが発生し、最下層シート1a
はその上面、及び下面に発生する摩擦抵抗差f=F0
F、によってフロントガイド2下端に形成した隙間から
搬出され、下流の印刷部9へ移送されていく。
【0032】図中10は受板であり、送り出しロール5
の群と上下に対応する部位に形成した複数個の孔を介し
て該ロール5の上部外周面との相対的高さ位置が可変で
きるように、図示省略の昇降装置を介して支承されてい
る。なお、この昇降装置は、順次繰り返えされる給紙作
動の1サイクルについて1回転するカムの駆動軸に取り
付けた昇降カムを持っており、送り出しロール5に対す
る最下層シート1aの給紙作動タイミングが自由に設定
できるように構成されている。
【0033】このように構成された本実施の形態におい
て、受板10を下降させ最下層シート1aを送り出しロ
ール5外周面へ係合させた後、該送り出しロール5を加
速回転し、下流フィードロール11a,11bの周速度
と同期させた状態で、該段ボールシート1aを送り出し
ロール5からフィードロール11a,11bへ移送す
る。
【0034】このように本実施の形態ではフロントガイ
ド2の下流シートパスラインの下側へのみフィードロー
ル11a,11bを配設した点が強調すべき構造的特徴
である。
【0035】そして図2に詳細に示すようにこのフィー
ドロール11a,11bは、夫々大径部と小径部を交互
に連続して繰り返した形状のロールで構成され、かつ一
方のフィードロール11aの連接する大径部で形成する
谷間に、他方のフィードロール11bの大径部が嵌め込
まれるように配置され、その結果両フィードロール11
a,11bの軸間距離は前記大径部の直径より小さい距
離となり、平面図で見たとき、各フィードロール11
a,11bの大径部同志又は小径部同志が互いに千鳥状
となるような位置関係を以ってサクションボックス12
内に配置され、同サクションボックス12内に形成され
る負圧により、段ボールシート1aをフィードロール1
1a,11b外周面へ密着させ、これによって増大した
摺接抵抗(摩擦力、F0 )により該シート1を回転移送
するようになっている。
【0036】給紙ホッパーに積上げたシート1の抵抗に
打勝ってシート1をフィードロール11a,11bで引
出すには、強い引出力が必要であり、そのためには高い
真空圧を必要とする。
【0037】しかし、余り真空圧が高いとシート1が軟
弱な場合や、段ボールの段がシート進行方向に直角の状
態で通紙する必要がある場合、図3に示す様にシート1
が変形してシート1の下部がガイド面18を擦る様にな
る。するとここで摩擦抵抗が発生して引出力を相殺して
しまう。特に2本のフィードロール11a,11bの中
間部は真空圧がたち易いので、この傾向が強い。
【0038】そこでこの様にシート1がガイド面18を
擦らないようにするためには、1つはフィードロール1
a,1bの表面とガイド面18との高さの差を大きくす
ることが考えられるが、こうすると、シート1の変形量
が大きくなり、シート1がしごかれながらフィードロー
ル部を通過するうちに、シートの強度を低下させてしま
う。
【0039】また、もう1つの方法は、フィードロール
11a,11bの径を小さくして前後のロールの軸間距
離を狭めることであるが、ロール径を小さくすると図4
に略示するように変形量(歪)が大きくなってやはりシ
ート1に傷をつけたり、段山が永久変形したりして、シ
ートの強度低下を来す。
【0040】即ち、フィードロール11a,11bに接
触している箇所は図の様に変化しており、真空圧が同じ
であれば、フィードロール11a,11bの径が小さい
程、変形が大きく、変形の度合(歪)も大きいことは当
然である。
【0041】このような問題を解決するには、ロール径
はできるだけ大きくし、且つ中心距離はある程度小さい
方が良い。これを実現するために図2に示すように千鳥
状配置とした。こうすることにより、大きいフィードロ
ール径で、外径が互いに入込んだ分中心距離を短かく
し、フィードロール11a,11bで形成する平面度合
を高めることができる。
【0042】なお、前記フィードロール11a,11b
外周面の材質としてはゴム、鉄、或いは表面へコーティ
ングしたもの等種々多様なものが考えられる。また、こ
こではフィードロール11a,11bを2本設けたもの
について示したが、図5又は図6に示すようにこれを1
本又は3本でもよく、更に特に図示しないが、4本以上
複数本であってもよいことは勿論である。
【0043】次に本発明の第2,第3,第4の実施の形
態についてそれぞれ図7,図8,図9に基づいて説明す
る。これらの実施の形態は、前記第1の実施の形態と多
くの部位について同一であるので、異なる部分に焦点を
合せて説明し、同一の部分については図中に同一の符号
を付して示し、重複する説明は極力省略するようにし
た。
【0044】まず、図7に示す第2の実施の形態は、前
記第1の実施の形態におけるサクションボックス12に
替えて、走行する段ボールシート1の上側に、フィード
ロール11a,11bの上部を覆う位置で圧力室14を
形成し、同シート1の上側から所定の角度、圧力を以っ
て圧縮空気を吹き付けるよう構成したもので、同圧縮空
気の押圧力により段ボールシート1をフィードロール1
1a,11b外周面へ密着させ、これによって増大した
摺接抵抗(摩擦力、F0 )により該シート1を回転移送
するようにしたものである。
【0045】また、第3の実施の形態は図8に示すよう
に、フィードロール11a,11bの設置部のシートパ
スライン上方に、シート1が通過する所定の間隙を持っ
てシートガイド13を配置させたものであり、特に前端
が上反り変形した段ボールシート1を誘導し該変形を矯
正すると共にサクションボックス12内の空気洩れを減
少させ、負圧を高める事によってシート1aとフィード
ロール11a,11bとの摩擦力を増大させたものであ
る。
【0046】更にまた図9に示す第4の実施の形態は、
フィードロール11a,11bの設置部を挟んで、シー
トパスラインの下側にサクションボックス12を配置す
ると共にシートパスラインの上側にエア加圧装置14を
配置させている。
【0047】つまり、前記した第1の実施の形態と第2
の実施の形態を共に併設したもので、フィードロール1
1a,11bの外周面と段ボールシート1aとの摩擦力
0をより効率的に発生させるよう考慮したものであ
り、変形シートの矯正機能に於いても大きな効果を得る
事ができるようになっている。
【0048】なお、図10には更に異なる第5の実施の
形態を示す。即ち、本実施の形態は、2本のフィードロ
ール11a,11bの中間で、シート1が変形してテー
ブル18に接するのを確実に防ぐようにしたものであっ
て、フィードロール11a,11bを間隔をおいて配置
し、その間に複数のベルト19を掛け渡す構造としたも
のである。ここで20は、ベルトに適宜の張力を与える
テンションロールである。
【0049】このようにすることによりフィードロール
11a,11bの間でシートが真空圧により撓んでベル
ト19に接しても、ベルト19はフィードロール11
a,11bの周速で進行しているからシート引出力の抵
抗力となることはなく、確実に移送されるものである。
【0050】なお、前記第1ないし第5の各実施の形態
におけるフィードロール11a,11b及び送りロール
5の相互の動作関連について説明する。
【0051】従来の装置においては、図15に示すよう
に、上下に対設したニップ型のフィードロール16a,
16bのシート引出力は、シート1の先端が少しフィー
ドロール16a,16bに噛み込めば急速にシート引出
力が発生するものである。
【0052】従って図14の事例のものは、図15
(c)に示すようにキッカー17の速度はシート1がフ
ィードロール16a,16bの周速に達し、シート1を
フィードロール16a,16bに受渡した瞬間に減速に
入っても、シート1に対する引出力はフィードロール1
6a,16bが遅滞なく発生するから、シート1の受渡
しはスムーズに行われる。
【0053】ところが本実施の形態によるサクション圧
により、引出力を発生させる場合は図11(b)に示す
様に、シート1がフィードロール11bに接する(ア
点)と、シート1引出力が発生しはじめるが、この時は
まだシート1をフィードロール11bに吸引する面積が
小さいから、引出力は小さく、シート1が進行するにつ
れ吸引面積が増し、それにつれシート1の引出力も増し
ていく。この時、送り出しロール5により送られるシー
ト1の速度はフィードロール11bの周速より遅いか
ら、シート1にはフィードロール11bにより引出力が
作用する。
【0054】しかし、最初はフィードロール11bの引
出力が小さいから、フィードロール11bが送り出しロ
ール5のシート保持力に打勝ってシート1を引張り出す
ことはない。ところがシート1が更に進行し、フィード
ロール11bに係合し、その引出力がある程度大きくな
りフィードロール11bと送り出しロール5のシート保
持力とが拮抗する様になり((イ)点に達する時)、且
つもしフィードロール11bの周速と送り出しロール5
の送り速度との間に速度差があると、シート1の送りは
どちらに支配されるか分らないことになる。
【0055】この様子を図12で説明する。ここで
(ウ)点(図11も同じ)は、シート1が進行してフィ
ードロール11a,11bと係合しその引出力が十分な
大きさに達し、常に送り出しロール5の保持力より大き
くなる点を示す。図12は(イ)と(ウ)の間で送りロ
ール5の速度がまだ増速途上にあるように制御されてい
る場合である。
【0056】(イ)と(ウ)の間のある点(エ)で、も
しフィードロール11a,11bの引出力が勝るとシー
ト1は本来Xの経路で増速されていくべきところ、フィ
ードロール11a,11bに引張られてYの経路の様な
速度で進行することになり、正規の位置より進んでしま
いこれが給紙誤差となる。従ってシート1を正確に送る
ためには、図11の様にシート1が(イ)点に達した時
には、送り出しロール5とフィードロール11a,11
bの周速は同じである必要がある。
【0057】ところで、フィードロール11a,11b
の引出力とか送り出しロール5のシート保持力とかは、
真空圧やシートの状態(反り等)又給紙部ホッパ15へ
のシートの積上状態の他多くの要因で変動するので、こ
のフィードロール11a,11bと送りロール5の拮抗
する領域はかなりの範囲に亘る。
【0058】シートが(ウ)点に達し、フィードロール
11a,11bの引出力が十分大きくなれば、シート1
の送りはフィードロール11a,11bのみに支配され
るので、送りロール5は減速に入ってもよい。このた
め、このフィードロール11a,11bの引出力と送り
出しロール5の保持力とが拮抗して、どちらがシート1
の送りを支配するのか不安定な領域(イ)−(ウ)間
は、フィードロール11a,11bと送り出しロール5
の周速が等しいことが望ましい。
【0059】従って本実施の形態ではこの(イ)−
(ウ)の領域を所定区間としてフィードロール11a,
11bと送り出しロール5の周速を同じとし、両者を同
期して作動するようにしている。
【0060】なお、図11(b)において(ア)−
(イ)の区間に当るAは、フィードロール11bの引出
力が十分小さく、シート1の送りに影響しない領域を示
し、(イ)−(ウ)の区間に当るBは、フィードロール
11a,11bの引出力と送り出しロール5の保持力と
が拮抗する領域を示し、(ウ)を越える区間に当るC
は、フィードロール11a,11bの引出力が十分に大
きい領域を示す。
【0061】また図11(c)において、前記図11
(b)における(イ)−(ウ)の区間に対応するDは、
送り出しロール5とフィードロール11a,11bとが
周速を合せ同期回転するように、最低限同調して作動さ
せるのが好ましい区間を示している。
【0062】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上、本発明によれば、板紙移送に際し
て板紙を上下から押圧挟持することなく、圧縮空気を吹
付けるとか、サクション圧により吸引する等の密着力を
付加して、シートパスラインの下側に設けたフィードロ
ール外周面へ強制的に接触させ、これによって発生(増
大)した摩擦力を活用して前記板紙を移送するようにし
ているので、シートの潰れがなくなり、かつ、剛性、つ
まり積圧強度の低下もなくなり、このため段ボールシー
ト等の板紙の原紙として低級の紙が使用でき、製品の製
造コストを低減させることができたものである。
【0064】また、板紙を挟持しないためフィードロー
ルのバウンシング(振動)がなくなり、シートの極部的
圧潰、搬送力不足(変動)がなくなるので、それに関連
して機械の耐久性を向上することができたものである。
【0065】更にまた、サクション圧、空気圧を手段と
して、搬送する板紙をフィードロールへ強力に接触させ
るため、従来コルゲータ罫線通過時に発生していたシー
トスリップがなくなり、移送状態が安定するため下流工
程に於いて印刷精度等品質を大幅に向上させる事ができ
る等々、種々の効果が期待できるものである。
【0066】そしてまた、特に請求項2の発明によれ
ば、フィードロールに大径部と小径部を形成し、大径部
相互を入り組ませて一対のフィードロールを組み合せる
ことにより、シートの移送面をより確実、安定した面と
して正確で安定した操業を行いうるようにしたものであ
る。
【0067】また、特に請求項3の発明によれば、フィ
ードロール上のシートは上面から空気で押圧されるか、
下面から吸引されるか、またはその両方によって、フィ
ードロール上に確実に保持されて前記の諸効果を奏する
ことができたものである。
【0068】また、特に請求項4の発明によれば、シー
トは一対のフィードロールに張られたベルトで支持され
て移送されるので、安定した平面を形成して確実に支持
され、前記同様シートの移送面をより確実、安定した面
として正確で安定した操業を行いうる等の種々の効果を
奏することができたものである。
【0069】更にまた、特に請求項5の発明によれば、
送りロールとフィードロールの周速をシートの存在位置
に応じて調整し、より適切な移送作業を実行することが
できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る板紙給紙装置
の概要を示す説明図。
【図2】図1の要部であるA部詳細説明図。
【図3】図1のものにおける作動の説明図。
【図4】図3と同様、図1のものの作動の説明図。
【図5】図1のものの部分変形した応用例を示す説明
図。
【図6】図5と同様に図1のものの部分変形した応用の
他の例を示す説明図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る板紙給紙装置
の概要を示す説明図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る板紙給紙装置
の概要を示す説明図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る板紙給紙装置
の概要を示す説明図。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る板紙給紙装
置の概要を示す説明図。
【図11】本発明の各実施の形態に於けるフィードロー
ルとシートの係合関係、シートにかかる引出力の関係、
シートの速度の変化を夫々(a),(b),(c)に区
分して示す説明図。
【図12】図11と同様、フィードロール配列、シート
引出力、シートの速度変化を夫々(a),(b),
(c)で示す説明図。
【図13】従来の板紙給紙装置の一例を示し、(a)は
その構造の概要を(b)はタイムサイクルを示す説明
図。
【図14】従来の板紙給紙装置の他の例を示し、(a)
はその構造の概要を(b)はタイムサイクルを示す説明
図。
【図15】図13又は図14の従来の装置におけるフィ
ードロール配列、シート引出力、シートの速度変化を夫
々(a),(b),(c)で示す説明図。
【符号の説明】
1 段ボールシート 2 フロントガイド 3 バックストップ 4 給紙テーブル 5 送り出しロール 6,12 サクションボックス 7 ダクト 8 吸引ブロア 9 印刷部 10 受板 11a,11b,1b フィードロール 13 シートガイド 14 エア加圧装置 15 給紙部ホッパ 17 キッカー 18 テーブル板 19 ベルト 20 テンションロール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙ホッパーに積重した板紙を最下層よ
    り順次排出する給紙部と、同給紙部の出口に続いて設け
    られ板紙の下面側のみに配設されたフィードロールと、
    同フィードロール上の板紙に空気の吸引圧又は吹き付け
    押圧等の密着力を作用させて板紙をフィードロール上に
    密着させる手段とよりなることを特徴とする板紙の給紙
    装置。
  2. 【請求項2】 前記フィードロールは、大径部と小径部
    を交互に連続して繰り返した形状のロールの対で構成
    し、一方のロールの連接する大径部の谷間に他方のロー
    ルの大径部を嵌め込ませて同対のロールの軸間距離を大
    径部の直径より小さくなるように配置したことを特徴と
    する請求項1に記載の板紙の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記密着させる手段は、フィードロール
    上の板紙の上面から空気を吹き付ける押圧手段と下面か
    ら空気を吸引して負圧を発生する手段の少なくともいず
    れか一方を設けて構成したことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の板紙の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記フィードロールは、少なくとも一対
    のロールで構成され同ロール間にベルトを掛け渡してな
    ることを特徴とする請求項1に記載の板紙の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記給紙部内に最下位置の板紙と当接す
    る送りロールを設け、同送りロールと前記フィードロー
    ルの周速を所定区間において同速で同期回転するように
    したことを特徴とする請求項1に記載の板紙の給紙装
    置。
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