JPH09296041A - ポリベンズアゾールの製造方法 - Google Patents

ポリベンズアゾールの製造方法

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JPH09296041A
JPH09296041A JP8109202A JP10920296A JPH09296041A JP H09296041 A JPH09296041 A JP H09296041A JP 8109202 A JP8109202 A JP 8109202A JP 10920296 A JP10920296 A JP 10920296A JP H09296041 A JPH09296041 A JP H09296041A
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pbz monomer
pbz
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polybenzazole
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JP8109202A
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Seishi Hotta
清史 堀田
Fuyuhiko Kubota
冬彦 久保田
Yoshio Araki
良夫 荒木
Masakatsu Oguchi
正勝 大口
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Toyobo Co Ltd
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程中および最終的に得られるポリマーの
重合度制御が可能であるポリベンズアゾールの製造方法
を得ること。 【解決手段】PBZモノマー塩を主原料とするポリベン
ズアゾールの製造方法において、脱水作用を有する非酸
化性溶媒中、AA−PBZモノマーあるいはBB−PB
Zモノマーのいずれか一方を、前記PBZモノマー塩と
共存させ、オリゴマーを形成させた後、AA−PBZモ
ノマーあるいはBB−PBZモノマーのいずれか一方を
添加し、所望の重合度のポリマーを得ることを特徴とす
るポリベンズアゾールの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強力繊維やフィ
ルムに成形することができるポリベンズアゾールの製造
方法に関するものであり、より詳しくはポリベンズアゾ
ールの重合度制御方法を改良するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾ
ール、ポリパラフェニレンベンゾビスチアゾール、ポリ
パラフェニレンベンゾビスイミダゾール等に代表される
ポリベンズアゾールは下記一般構造式(c)で表される
ポリマーであり、下記反応式(IV)に示すごとく化合物
(a)と(b)との重縮合反応により得られることが知
られている。
【0003】
【化4】
【0004】ポリベンズアゾールの原料である式(IV)
中の化合物(a)、(b)は、それぞれ一般的にAA−
PBZモノマー、BB−PBZモノマーと呼称される。
式(IV)中のArは芳香族基であり、Yはカルボキシル
基、カルボン酸ハライド基、ハロアルキル基、ニトリル
基等の電子不足炭素を有する官能基である。またZは−
O−,−S−,−NH−のいずれかを表す。以上のよう
なAA−PBZモノマーとBB−PBZモノマーを原料
とするポリベンズアゾールの製造方法の他に、米国特許
明細書第5276128号には、下記構造式(I)で表
されるPBZモノマー塩を原料とする方法が開示されて
いる。このPBZモノマー塩は、重縮合反応せしめるこ
とでポリベンズアゾールを与える。
【0005】ここで構造式(I)中のArは芳香族基を
表し、またZは−O−、−S−のいずれかを表す。以上
のようにして得られるポリベンズアゾールは、繊維、フ
ィルム等に利用されるが、その強度、弾性率等の品質に
はポリマーの重合度が大きく影響する。またポリマーを
安定に生産するためには製造工程中の重合度の厳密な管
理が必要である。このように最終的に得られるポリマー
と製造工程中の重合度管理がポリベンズアゾールの製造
において、重要な技術の一つとなっている。
【0006】前記の構造式(I)を有するPBZモノマ
ー塩を用いるポリベンズアゾールの製造においては、モ
ノマーの組成モル比が1:1であるため、理論上は反応
が100%完結すれば、最終的に得られるポリマーの重
合度は無限大となる。このため重合度を管理するには反
応度を制御する必要がある。反応度は反応条件(重合温
度、反応時間等)によりある程度制御され得るが、反応
器や移送管内に存在する滞留部で過度の重合度上昇が起
こり製造工程が停止する危険性が高く、また生産量の変
動にも対応し難い。従って反応条件のみで重合度を厳密
に重合度を制御することは実際上困難である。
【0007】また前記の米国特許明細書第527612
8号には、末端停止剤による重合度制御方法の記載があ
る。この場合、最終的に得られるポリマーの重合度の制
御は可能であるが、製造工程中の重合度管理は依然とし
て困難であり、さらに末端停止剤を添加する時点のポリ
マーの反応度を厳密に制御しなければ、得られるポリマ
ーの分子量分布が変動するため実用的な方法とは言えな
い。このようにPBZモノマー塩を原料とするポリベン
ズアゾールの製造方法においては有効な重合度制御技術
が知られていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、モノマーの
組成モル比が1:1であるPBZモノマー塩を原料とす
るポリベンズアゾールの製造において重合度をうまく制
御できる方法を得ることを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、前
記課題を解決するために研究、検討を加えた結果、モノ
マーの組成モル比が1:1であるPBZモノマー塩を主
原料とするポリベンズアゾールの製造方法において、以
下の方法が実用上有用であることを見い出し、本発明を
完成するに到った。すなわち本発明は、下記構造式
(I)で示されるPBZモノマー塩を主原料とするポリ
ベンズアゾールの製造方法において、脱水作用を有する
非酸化性溶媒中、下記構造式(II)で示されるAA−P
BZモノマーあるいは下記構造式(III) で示されるBB
−PBZモノマーのいずれか一方を、前記PBZモノマ
ー塩と共存させ、オリゴマーを形成させた後、AA−P
BZモノマーあるいはBB−PBZモノマーのいずれか
一方を添加し、所望の重合度のポリマーを得ることを特
徴とするポリベンズアゾールの製造方法である。
【0010】
【化5】 (Arは芳香族基を表し、Zは−O−,−S−のいずれ
かを表す。)
【0011】
【化6】 (Arは芳香族基を表し、Xはカルボン酸、カルボン酸
エステルあるいはカルボン酸ハライドを示す。)
【0012】
【化7】 (Arは芳香族基を表し、Zは−O−、−S−、−NH
−のいずれかを表す。)
【0013】本発明で用いられるPBZモノマー塩は、
前記構造式(I)で示される化合物であり、式(I)中
Arは芳香族基であり、、フェニル基、ビスフェニル基
が好ましく、特にフェニル基が好ましい。またZは−O
−、−S−のいずれでもよい。具体的には、4,6−ジ
アミノレゾルシノール、2,4−ジアミノ−1,5−ジ
チオベンゼン、2,5−ジアミノ−1,4−ジチオベン
ゼン等のテレフタル酸塩、イソフタル酸塩、4,4’−
ビス(安息香酸)塩、4,4’−オキシビス(安息香
酸)塩等が挙げられる。その中でも、4,6−ジアミノ
レゾルシノール、2,4−ジアミノ−1,5−ジチオベ
ンゼン、2,5−ジアミノ−1,4−ジチオベンゼンの
テレフタル酸塩の使用が好ましい。
【0014】本発明で用いられるAA−PBZモノマー
は、前記構造式(II)で示される化合物であり、式(I
I)中Arは芳香族基を示し、フェニル基、ビスフェニ
ル基、オキシビスフェニル基、ナフチル基等が挙げられ
るが、特にフェニル基が好ましい。またXはカルボキシ
ル基もしくはカルボン酸ハライド、カルボン酸エステル
等のカルボン酸から誘導される官能基を示す。具体的に
は、テレフタル酸、イソフタル酸、4,4’−ビス(安
息香酸)、4,4’−オキシビス(安息香酸)、2,6
−ナフタレンジカルボン酸等のジカルボン酸化合物の使
用が好ましいが、それらの誘導体である塩化テレフタロ
イル等のジカルボン酸ハライド化合物、またジメチルテ
レフタレート等のジカルボン酸エステル化合物を用いる
こともできる。
【0015】本発明で用いられるBB−PBZモノマー
は、前記構造式(III )で示される化合物であり、式
(III )中Arは芳香族基を示し、フェニル基、ビスフ
ェニル基、オキシビスフェニル基等が挙げられ、特にフ
ェニル基が好ましい。Zは−O−、−S−、−NH−の
いずれでもよい。具体的には、BB−PBZモノマーと
しては、4,6−ジアミノレゾルシノール、2,4−ジ
アミノ−1,5−ジチオベンゼン、2,5−ジアミノ−
1,4−ジチオベンゼン、1,2,4,5−テトラアミ
ノベンゼン、3’,3,4’,4−ビフェニルテトラミ
ン等を用いることができる。またこれらモノマーの塩
酸、硫酸、リン酸等の無機酸塩を使用することも可能で
ある。
【0016】前記PBZモノマー塩と共存させるモノマ
ーが、AA−PBZモノマーの場合には、オリゴマーに
添加する化合物としてはBB−PBZモノマーが用いら
れ、逆にBB−PBZモノマーの場合は、AA−PBZ
モノマーが用いられる。特に、PBZモノマー塩と共存
させる化合物としてBB−PBZモノマーを用い、オリ
ゴマーに添加するモノマーとしてAA−PBZモノマー
を用いることが望ましい。
【0017】PBZモノマー塩に対するAA−PBZモ
ノマーあるいはBB−PBZモノマー塩の共存量は、2
5モル%以下が好ましく、10モル%以下がより望まし
く、5モル%以下が特に望ましい。なお本発明において
AA−PBZモノマーあるいはBB−PBZモノマーの
いずれか一方を、前記PBZモノマー塩と共存させ、反
応させて得られるオリゴマーの固有粘度は10dL/g
以下が好ましく、特に1.0〜9.0dL/gが望まし
い。
【0018】また本発明における脱水作用を有する非酸
化性溶媒としては、ポリリン酸、硫酸、メタンスルホン
酸等あるいはその混合物が使用される。また溶媒の脱水
能力を高めるために五酸化リンをさらに適当量添加して
も構わない、この場合には溶媒としてポリリン酸を用い
ることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明方法を具体的に説明
する。まずポリリン酸等の脱水作用を有する非酸化性溶
媒100部に対して、PBZ塩を5〜50部、好ましく
は10〜40部、AA−PBZモノマーあるいはBB−
PBZモノマーのいずれか一方および必要により五酸化
二リンを50部以下添加し、200℃以下、好ましくは
30〜180℃で反応させて固有粘度10dL/g以下
のオリゴマーを形成させ、次いで、AA−PBZモノマ
ーあるいはBB−PBZモノマーのいずれか一方を添加
し、100〜300℃、好ましくは150〜250℃で
反応させて最終のPBZポリマーを得ることができる。
なおこの際、得られるポリマーの重合度の指標となる粘
度等の物性値をオンラインで測定し、その値に応じ、A
A−PBZモノマーあるいはBB−PBZモノマーの添
加量を連続的に変化させ、重合度を調節する方法をとる
ことも可能である。得られたポリマーは繊維やフィルム
等に成形することができ、特に繊維としては、強度、耐
熱性が非常に優れているので、セメント、ゴム、プラス
チック等の補強材、防護衣料、防炎材、摩擦材等に利用
することができる。
【0020】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するために以下
に実施例を示すが、本実施例は本発明を限定するもので
はない。なお実施例中の固有粘度は、メタンスルホン酸
を溶媒として25℃で測定したものである。 比較例1 4,6−ジアミノレゾルシノール/テレフタル酸塩1
3.12g(42.8mmol)、116%ポリリン酸
43.9g、五酸化二リン14.5gを、窒素気流下、
70℃で撹拌混合し、続いて130℃で24時間反応を
行った。得られたポリベンズアゾールの固有粘度は4
8.5dL/gと非常に高くなり、撹拌軸にポリマーが
固着して、均一な撹拌混合が困難となった。
【0021】実施例1 4,6−ジアミノレゾルシノール/テレフタル酸塩2
5.39g(82.9ミリモル)、4,6−ジアミノレ
ゾルシノール塩酸塩0.60g(2.8ミリモル)、1
16%ポリリン酸87.8g、五酸化二リン29.0g
を、窒素気流下、70℃で撹拌混合し、続いて130℃
で反応を行い、24時間毎にオリゴマーを40gずつ採
取した。得られたオリゴマーに所定量のテレフタル酸を
それぞれ添加し、200℃で2時間反応させポリマーを
合成した。その結果を表1に示す。
【0022】
【表1】 表1に示すように24時間、48時間、72時間が経過
してもオリゴマーの固有粘度は5〜6dL/gと安定し
ており、均一な撹拌が容易で、過度の重合度上昇も、熱
分解等による重合度低下も見られなかった。またオリゴ
マーにテレフタル酸を添加し、重合することで重合度が
上昇し、長時間反応後も重合性にはなんら影響がないこ
とが確認された。
【0023】実施例2 4,6−ジアミノレゾルシノール/テレフタル酸塩2
5.38g(82.9ミリモル)、4,6−ジアミノレ
ゾルシノール塩酸塩0.58g(2.6ミリモル)、1
16%ポリリン酸87.8g、五酸化二リン29.0g
を、窒素気流下、70℃で撹拌混合し、続いて130℃
で24時間反応を行い、オリゴマーを合成した。オリゴ
マーの固有粘度は、5.5dL/gであった。得られた
オリゴマーを40gずつ反応器に分け取り、所定量のテ
レフタル酸をそれぞれ添加し、200℃で2時間反応さ
せポリマーを合成した。その結果を表2に示す。
【0024】
【表2】 表2より明らかなように、固有粘度10〜30dL/g
の各ポリマーが得られ、重合度の制御が容易であること
が確認された。
【0025】実施例3 他のPBZモノマー塩についても実施例2と同様の操作
でポリベンズアゾールオリゴマーおよびポリマーを合成
した。その結果を表3に示す。いずれの場合もオリゴマ
ーは均一な撹拌が可能であり、添加するモノマーの量を
変化することでポリベンズアゾールポリマーの固有粘度
が変化し、重合度が容易に制御可能であることが判明し
た。
【0026】
【表3】 なお表3中のAA−PBZモノマーとBB−PBZモノ
マーの使用量は、いずれもPBZモノマー塩に対するモ
ル%である。 表3中略号表 DAR/TA 4,6−ジアミノレゾルシノール/テレフタル酸塩 DAR/IA 4,6−ジアミノレゾルシノール/イソフタル酸塩 DAR/BBA 4,6−ジアミノレゾルシノール/4,4’−ビス(安息香酸)塩 DAR/OBBA 4,6−ジアミノレゾルシノール/4,4’−オキシビス(安息香酸 )塩 DAT/TA 2,5−ジアミノ−1,4−ジチオベンゼン/テレフタル酸塩 DAR-Cl 4,6−ジアミノレゾルシノール塩酸塩 DARー P 4,6−ジアミノレゾルシノールジりん酸塩 DAT 2,5−ジアミノ−1,4−ジチオベンゼン塩酸塩 BPTA 3’,3,4’,4−ビフェニルテトラミン TA テレフタル酸 TA-Cl 塩化テレフタロイル DMT ジメチルテレフタレート IA イソフタル酸 BBA 4,4’−ビス(安息香酸) OBBA 4,4’−オキシビス(安息香酸)
【0027】
【発明の効果】以上かかる構成よりなる本発明のポリベ
ンズアゾールの製造方法を採用することにより、製造工
程中と最終的に得られるポリマーの厳密な重合度制御が
可能となり、つまりある一定の重合度で反応が完結する
ために、製造工程の停止を招く重合反応器や移送管内に
存在する滞留部での過度の重合度上昇を回避でき、また
オリゴマーの貯蔵も可能となるため生産量の変動にも対
応し易くなる。さらに得られたオリゴマーは重合反応性
を保持しているために、鎖延長剤の作用をするAA−P
BZモノマーあるいはBB−PBZモノマーと所定量反
応させることにより所望の重合度のポリマーを得ること
ができ、即ちオリゴマー化とポリマー化プロセスを分離
することが可能となるため製造工程中の重合度管理が容
易となる等、工業的に安定して生産することができるの
で産業界に寄与すること大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大口 正勝 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記構造式(I)で示されるPBZモノマ
    ー塩を主原料とするポリベンズアゾールの製造方法にお
    いて、脱水作用を有する非酸化性溶媒中、下記構造式
    (II)で示されるAA−PBZモノマーあるいは下記構
    造式(III) で示されるBB−PBZモノマーのいずれか
    一方を、前記PBZモノマー塩と共存させ、オリゴマー
    を形成させた後、AA−PBZモノマーあるいはBB−
    PBZモノマーのいずれか一方を添加し、所望の重合度
    のポリマーを得ることを特徴とするポリベンズアゾール
    の製造方法。 【化1】 (Arは芳香族基を表し、Zは−O−,−S−のいずれ
    かを表す。) 【化2】 (Arは芳香族基を表し、Xはカルボン酸、カルボン酸
    エステルあるいはカルボン酸ハライドを示す。) 【化3】 (Arは芳香族基を表し、Zは−O−、−S−、−NH
    −のいずれかを表す。)
  2. 【請求項2】PBZモノマー塩に対するAA−PBZモ
    ノマーあるいはBB−PBZモノマーの共存量が、25
    モル%以下である請求項1記載のポリベンザゾールの製
    造方法。
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