JPH0929695A - 不良除去装置 - Google Patents

不良除去装置

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JPH0929695A
JPH0929695A JP20405395A JP20405395A JPH0929695A JP H0929695 A JPH0929695 A JP H0929695A JP 20405395 A JP20405395 A JP 20405395A JP 20405395 A JP20405395 A JP 20405395A JP H0929695 A JPH0929695 A JP H0929695A
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峰夫 向井
Naoki Horiguchi
直樹 堀口
Hidenori Nakamura
英規 中村
Masao Omori
昌夫 大森
Noboru Yamakawa
山川  昇
Takumi Horii
巧 堀井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スリッター等の装置に適用することのできる不
良除去装置を提供する。 【解決手段】ウェブの不良データを入力する不良データ
入力手段と、移送されるウェブの不良開始位置と不良除
去位置とを一致させてウェブの移送を停止する制御手段
と、ウェブの不良部分をウェブの良品部分から切離し除
去する不良除去手段と、を有する不良除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェブの製造加工装
置において、ウェブの不良品部分を除去する技術に属す
る。特に、不良除去工程において得られた、または、そ
の前工程において得られた不良データに基づいて、不良
を除去するための所定の位置に正確にウェブの不良部分
を停止させるこができる不良除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機、グラビア印刷機、コ
ーティング装置、ラミネート装置、シート加工装置等の
製造加工装置においては、ウェブに印刷またはその他の
加工を施しウェブの巻取体が得られる。この巻取体は、
「巻き返し検査機」と呼ばれる装置において巻き返しが
行われ、その際オペレータによって、目視検査、不良指
示部分(指示テープが添付された部分)のチェック等が
行われ、さらに不良部分の除去が手作業によって行われ
る。その後、その巻取体が包装用フィルムのように狭幅
で使用される巻取体である場合には、スリッターによっ
て所定の幅にスリットされ、さらにドクター筋のような
面損の不良はこのスリット後巻き取った後、巻き返し装
置で巻き返しながら、除去等の処理が手作業によって行
われる。広幅の巻取体をジャンボロールといい、スリッ
ト後の狭幅の巻取体をパンケーキともいう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】巻き返し検査機では不
良を検出した場合はまずウェブの移送を停止し、次にオ
ペレータは不良除去を行うために不良部分が所定の位置
に来るよう逆転させて行き過ぎた分のウェブを巻き戻
す。巻き返し検査機に不良検出装置を設けることはでき
るが、巻き返し検査機に適用できる不良除去装置はなく
不良除去の自動化はできない。さらにスリッター機の場
合、品質上、ウェブの移送方向を逆転させることができ
ず、行き過ぎた分のウェブを巻き戻すことができない。
すなわち不良を検出しても所定の位置に停止することが
できず、不良の除去はできない。
【0004】そこで本発明の目的は、スリッター等の装
置に適用した場合にも不良部分を所定の位置に停止する
ことのできる不良除去装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の本発
明により達成される。すなわち、本発明は、ウェブの不
良データを入力する不良データ入力手段と、装置の不良
除去位置と移送されるウェブの不良開始位置とを一致さ
せてウェブの移送を停止する制御手段と、ウェブの不良
部分をウェブの良品部分から切離し除去する不良除去手
段と、を有する不良除去装置、である。また本発明は、
前記不良データは不良除去の前工程において得られ、巻
取体のウェブ全長と全幅に渡って不良位置と不良内容が
記録され、その不良データに基づいて不良を除去する不
良除去装置、である。したがって、巻取体のウェブを巻
解くことなくウェブの不良位置の同定を行うことがで
き、ウェブの不良開始位置が不良除去装置の不良除去装
置に到達する時点を十分前に予測することができる。す
なわち、ウェブの移送速度の制御を行って、良品部分は
高速でウェブを移送し、不良部分が近づいたら減速して
ウェブを移送することができ、生産性の向上と位置合わ
せ精度の向上が図れる。
【0006】また本発明は、ウェブの移送経路に設けら
れた検査手段と、その検査手段の出力信号により前記不
良データの不良位置の補正を行う位置補正手段と、を有
する不良除去装置、である。前述の巻取体のウェブ全長
に渡って不良位置と不良内容が記録された不良データに
よるデータ上の不良位置と、実際のウェブの巻取体にお
ける実体上の不良位置との間に誤差が発生した場合で
も、検査手段を併用することによりその誤差を補正する
ことができる。また本発明は、ウェブの移送経路に設け
られた検査手段を有し、前記不良データは前記検査手段
が出力する不良データである不良除去装置、である。こ
の場合には、ウェブの実体上の不良部分を検出するか
ら、不良位置の誤差が無い。一方、不良検出後の停止制
御の時間は一般的に短い。
【0007】また本発明は、前記不良除去手段の上流ま
たは下流にウェブ蓄積手段を有する不良除去装置、であ
る。ウェブ蓄積手段が不良除去手段の上流にある場合、
蓄積されたウェブの移送時間だけ不良検出後の停止制御
の許容時間を長くすることができる。すなわちフィーダ
部の原反はかなり重いため、精度良く短時間に減速制御
するためには、容量の大きなモーターが必要になる。一
方減速される間に巻き出されるウェブはかなりの長さに
なる。したがって、適当なウェブの蓄積部を設けること
によって、安価な設備(容量の小さなモーター)で短時
間に精度良く減速停止を可能とする。また、不良除去部
へのウェブの停止位置の微調整を蓄積部の可動ローラー
にても行うことができるため、制御が簡単になる。ウェ
ブ蓄積手段が不良除去手段の下流にある場合、不良検出
後の後工程の装置を停止制御する許容時間を長くするこ
とができる。すなわち、急な減速停止による巻きの品質
の悪化を防ぐために、スリッタ以降の急な減速を緩和す
る。また本発明は、前記不良除去手段の後に移送方向に
ウェブをスリットするスリット手段を有する不良除去装
置、である。すなわち、スリットと不良除去を同一の機
械において一連の動きの中で行える。また本発明は、前
記不良除去手段の前に移送方向にウェブをスリットする
スリット手段を有する不良除去装置、である。すなわ
ち、スリットと不良除去を同一の機械において一連の動
きの中で行えるとともに、ドクター筋のような面損の不
良はこのスリット後に除去することで製品の歩留りが良
くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の好適な実施の形態に
ついて説明する。図1は本発明の不良除去装置の実施の
形態を示す図である。図1において、1はウェブの不良
データを入力する不良入力手段、2は不良入力手段1に
接続されウェブの不良データ等を不良入力手段1にネッ
トワーク経由で入力するためのイーサーネット等のLA
N(Local Area Network)、3はウェブの不良データ等
を不良入力手段1に入力するためのフロッピーディス
ク、MO(光磁気ディスク)等の携帯可能な記録媒体、
4はウェブの不良を検出する検査手段、5は前工程で得
られた不良データの不良位置と実際のウェブの検査手段
4によって得られる不良位置との誤差補正する位置補正
手段である。
【0009】また、6は移送されるウェブの不良開始位
置と不良除去装置の不良除去位置とを一致させてウェブ
の移送を停止する制御手段、7はウェブの不良部分をウ
ェブの良品部分から切離し除去する不良除去手段、8は
不良検出後の停止制御の許容時間を長くするために不良
除去手段の上流に設けられたウェブ蓄積手段、9は不良
検出後の後工程の装置を停止制御する許容時間を長くす
るため不良除去手段の下流に設けられたウェブ蓄積手
段、10はフィーダー、11はスリッター、12は原反
(ジャンボロール)、13はウェブ、14a,14b,
15cはスリット後の巻取体(パンケーキ)、15は不
良巻取体である。
【0010】上記の構成において次に動作を説明する。
不良データ入力手段1は複数の動作モードを有してお
り、第1の動作モードにおいては検査手段4から入力し
た不良データだけに基づいた動作を行う。また第2の動
作モードにおいては記録媒体3あるいはLAN2から入
力した不良データだけに基づいた動作を行う。また第3
の動作モードにおいては記録媒体3あるいはLAN2か
ら入力した不良データと、検査手段4から入力した不良
データとの両方の不良データに基づいた動作を行う。
【0011】まず第1の動作モードの場合について説明
する。フィーダー10において巻取体(ジャンボロー
ル)の原反12から巻解かれたウェブ13は検査手段4
によって不良部分の有無が検査される。不良部分が検出
されると、検査手段4は不良データを出力し、不良デー
タ入力手段1はその不良データを入力する。不良データ
入力手段1はその不良データから不良除去手段7によっ
て除去されるべき不良内容であるか否かを判定する。不
良の大部分は不良除去手段7によって除去されるべきも
のであるが、不良内容によっては別の工程で除去するほ
うが良い場合もある。たとえば、グラビア印刷機、グラ
ビアコーターで生産されたウェブにはドクター筋という
不良が発生するが、この不良はウェブの移送方向に走
り、移送方向に対して直角方向(幅方向)の特定の部位
にのみ発生する。したがって、スリッター11によって
ウェブ13が幅方向に区分された後に、欠陥を含む巻取
体(パンケーキ)14から除去する方が製品の歩留りが
良くなる。別の工程で除去するほうが良い不良の場合も
不良データは検査データファイルに登録されて、後工程
で不良除去等を行う場合の品質管理データとして利用さ
れる。
【0012】不良の内で不良除去手段7によって除去す
べきものと、除去すべきでないものとは、あらかじめ判
定パラメータとして不良データ入力手段1に設定され
る。不良除去手段7によって除去すべき不良であると判
定された場合には、不良データ入力手段1は制御手段6
が停止動作を開始するように制御手段6に停止信号を出
力する。制御手段6は停止信号を入力すると、フィーダ
ー10、ウェブ蓄積手段8、不良除去手段7、ウェブ蓄
積手段9、スリッター11等のウェブ移送に係わりのあ
る全ての構成部分に対して停止動作の制御信号を出力す
る。ウェブ蓄積手段8は蓄積されたウェブの移送時間だ
け不良検出後の停止制御の許容時間を長くすることがで
きる。またウェブ蓄積手段9は蓄積されたウェブの移送
時間だけ不良検出後の後工程のスリッター11を停止制
御する時間を長くすることができ、これらにより円滑な
停止動作が行われる。
【0013】その結果、検査手段4によって検出された
ウェブ13の不良部分の開始位置、あるいはそれより少
し手前の位置が不良除去手段7の不良除去位置に達した
ところで全ての構成部分がウェブ13の移送動作を停止
する。この不良開始位置と不良除去位置との位置合わせ
は、検査手段4によって不良を検出する位置と不良除去
位置との間のウェブ経路の距離と、検査手段4によって
不良が検出された後におけるウェブ13が移送された距
離とを一致させることにより行われる。ウェブ13の不
良開始位置が不良除去手段7の不良除去位置に達して停
止した状態で、不良除去手段7は不良を除去する動作を
開始する。不良除去手段7はウェブ13の不良部分の開
始位置あるいは少し手前においてウェブ13を切断し、
上流側のウェブ13を不良巻取体15に接続し巻き取
る。下流側のウェブ13は停止状態で良品側保持手段に
よって保持される。
【0014】検査手段4は不良検出後もウェブ13の検
査を継続しており、不良終了位置を検出する。その不良
終了位置も不良データとして検査手段4が出力し、不良
データ入力手段1が入力する。不良終了位置は繰返し出
力される不良データが途絶えたウェブ13上の位置とし
て判別することもできる。不良データ入力手段1は不良
終了位置のデータを入力するか不良終了位置を判別する
と、制御手段6にウェブ13の不良巻取体15への巻き
取りを停止するための不良巻取停止信号を出力する。制
御手段6はその不良巻取停止信号を入力して、不良除去
手段7が行っているウェブ13を不良巻取体15に巻き
取る動作を、不良終了位置まで、あるいはその位置を少
し越えてウェブ13を巻き取ったところで停止する。こ
のウェブ13の巻取動作の不良終了位置での停止は検査
手段4によって不良を検出する位置と不良除去位置との
間のウェブ経路の距離と、検出手段4によって不良終了
が検出された後に、あるいは検出手段4によって不良終
了が検出されたと見なされる後におけるウェブ13が移
送された距離とを一致させることにより行われる。
【0015】不良除去手段はウェブ13を不良巻取体1
5に巻き取る動作を停止した後、ウェブ13を切断し不
良巻取体15から分離し、上流側のウェブ13を停止状
態で良品側保持手段によって保持された下流側のウェブ
13に接続する。不良巻取体15側のウェブは不良側保
持手段によって保持される。接続が終了すると、制御手
段6は運転を再開する制御を行う。フィーダー10、ウ
ェブ蓄積手段8、不良除去手段7、ウェブ蓄積手段9、
スリッター11が通常の運転に戻り、スリッター11に
おいて原反(ジャンボロール)12がスリットされて、
スリッター後の狭幅の巻取体(パンケーキ)14が得ら
れる。以上で検査手段4から入力した不良データだけに
基づいた動作を行う第1の動作モードの場合についての
説明を終える。
【0016】次に記録媒体3あるいはLAN2から入力
した不良データだけに基づいた動作を行う第2の動作モ
ードについて説明する。前述の第1の動作モードと共通
する説明は省略し、第2の動作モードの特徴部分に限定
して説明する。第2の動作モードでは前工程において得
られた原反(ジャンボロール)12の不良データだけに
基づいた不良除去動作が行われる。不良データは不良位
置データと不良内容データを有しており、不良位置デー
タと原反(ジャンボロール)12の実際の不良位置との
対応付けが不良データ入力手段1において最初に行われ
る。巻取体(前)からウェブを巻解いて加工を行いウェ
ブを巻き取って加工済みの巻取体(後)を得る場合、巻
取体(前)のウェブの先頭は、巻取体(後)の巻芯に近
いウェブの後尾となる。したがって、前工程で得られた
不良位置データと原反(ジャンボロール)12の実際の
不良位置とは、前後関係が入れ替わっており、不良位置
データの前後関係の入替え処理が行われる。また、当然
ながら前工程における不良の開始位置は不良の終了位置
に、前工程の不良の終了位置は不良の開始位置になる。
【0017】さらに、前工程における最終不良の終了位
置データについては、最初の不良の開始位置データであ
るから、前工程において最終不良の終了位置データの後
にウェブが移送され巻取体(後)に巻き取られている距
離(長さ)または位置(ピッチ、画面数)を示すデータ
が必要である。最初の不良の開始位置データが得られれ
ば、他の不良位置については相対的な距離として単純な
計算で不良位置を計算することができる。通常は、全て
の巻取体には巻取体の全長が属性データとし付随してい
るから、その全長から前工程における最終不良の終了位
置を差し引くと、最初の不良の開始位置データが得られ
る。また詳細な説明は行わないが、巻取体を不良除去装
置のウェブ経路にセットする場合において巻取体からウ
ェブを引き出して行うか、ウェブ経路に残された前回処
理したウェブに継ぎ足して使用するかといった、実際の
取り扱い方法の違いに合わせた不良位置データの補正が
行われる。
【0018】上述のように前工程で得られた不良位置デ
ータを変換して新たに得られた不良位置データに基づい
て不良除去が行われる。ウェブ13の移送距離の計測デ
ータと新たに得られた不良位置データから、前述の第1
の動作モードで説明した検査手段4が出力する不良デー
タと同等のデータが得られることは明らかであり、不良
除去の詳細な動作の説明は重複するから省略する。第2
の動作モードでは、不良位置データと実体としての不良
位置を一致させることが巻取体の取り扱い方法によって
は難しいか、誤差が大きくなる。したがって、不良とし
て除去する範囲を不良位置データが示す不良範囲よりも
拡大するか、または、不良開始位置と不良終了位置に印
(紙テープを挿入、インクジェット等で印字、他)を付
けて、容易に位置を検出し、確実に実体としての不良を
除去する。その一方で第2の動作モードの特徴点として
は、巻取体のウェブを巻解くことなくウェブの不良位置
の同定を行うことができ、ウェブの不良開始位置が不良
除去装置の不良除去装置に到達する時点を十分前に予測
することができる。すなわち、ウェブの移送速度の制御
を行って、良品部分は高速でウェブを移送し、不良部分
が近づいたら減速してウェブを移送することができ、生
産性の向上と位置合わせ精度の向上が図れる。以上で記
録媒体3あるいはLAN2から入力した不良データだけ
に基づいた動作を行う第2の動作モードについての説明
を終える。
【0019】次に記録媒体3あるいはLAN2から入力
した不良データと、検査手段4から入力した不良データ
との両方の不良データに基づいた動作を行う第3の動作
モードについて説明する。前述の第1,2の動作モード
と共通する説明は省略し、第3の動作モードの特徴部分
に限定して説明する。もうすでに明らかなように、第3
の動作モードでは第1の動作モードにおけるウェブの不
良位置データが正確に得られる特徴と、第2の動作モー
ドにおけるウェブの不良開始位置が不良除去装置の不良
除去装置に到達する時点を十分前に予測することのでき
る特徴と、を合わせ持つものである。
【0020】記録媒体3あるいはLAN2から入力した
不良データに基づいて前述の第2の動作モードの場合と
同様の方法で新たな不良データを生成し、その新たな不
良データに基づいて不良の除去が行われる。その際、第
1の動作モードの場合と同様に検査手段4から出力され
る不良データが不良データ入力手段1に入力される。こ
の検査手段4から出力される不良データと前述の新たな
不良データとが比較され、一致しない場合は検査手段4
から出力される不良データによって新たな不良データに
おける不良位置データの補正が位置補正手段5によって
行われる。
【0021】新たな不良データにおける最初の不良の開
始位置データと検査手段4から出力される最初の不良デ
ータとを比較して、あるいは、原反の開始位置にテープ
やインクジェット等でマーキングしておきそれを自動で
読み込むか人手で入力を行って実体と前工程で取得した
不良データを照合して、位置補正手段5はそれら不良デ
ータの位置の差の距離だけ、新たな不良データにおける
不良位置データの全てを補正する。この補正が行われる
と補正された新たな不良データと検査手段4から出力さ
れる不良データとの不良位置データにおける差はほとん
ど無くなる。ただし、ジャンボロールの搬送中に不良が
新たに発生することも考えられるため、全不良の位置補
正を行った後も検査手段4から出力される不良データに
よっても不良除去のための動作が行われるようにする。
また、ウェブの材料によっては加工工程において熱や張
力が加えらウェブの伸縮が生じ、その伸縮は通常は小さ
いが、補正を行った方がよい場合もある。したがって、
新たな不良データにおける最初の不良の開始位置データ
と検査手段4から出力される最初の不良データとを比較
して補正するとともに、続く不良データについても同様
の補正を行うと、ウェブの除去範囲を厳密に限定するこ
とができ良品の歩留りを良くすることができる。以上で
記録媒体3あるいはLAN2から入力した不良データ
と、検査手段4から入力した不良データとの両方の不良
データに基づいた動作を行う第3の動作モードについて
説明を終える。
【0022】
【実施例1】次に本発明の実施例に基づき具体的に説明
する。図2は検査手段から入力した不良データに基づい
て不良除去を行う不良除去装置の構成を示す図である。
図2において、21はフィーダー部、22は検査部、2
3はウェブ蓄積手段であるアキューム部、24は不良除
去部、25はスリッターである。また12は原反(ジャ
ンボロール)、13は原反12から巻き出されたウェ
ブ、14a,14bはスリット後の巻取り(パンケー
キ)、15は除去された不良ウェブの巻取体である。ま
た、アキューム部23において28a,28b,28
c,28dは可動ローラ、29a,29b,29c,2
9d,29eは固定ローラである。図1において説明済
の不良データ入力手段や制御手段については、図2にお
いては、図と説明を省略する(図4において具体的な構
成を示す)。
【0023】図2に示すように、原反12(ジャンボロ
ール)はフィーダー部21においてウェブ13が巻き解
かれて検査部22を通過しアキューム部23へと移送さ
れる。原反12(ジャンボロール)はフィーダー部21
の支持軸に取り付けられており、その支持軸には逆回転
トルクを発生しバックテンションを与えるモーターの回
転軸が接続されるか、その支持軸にはパウダーブレーキ
等の回転制動機構が接続され、移送されるウェブにテン
ションが与えられる。
【0024】ウェブ蓄積手段であるアキューム部23は
固定ローラ群(29a,29b,29c,29d,29
e)とウェブ移送方向(x軸)と固定ローラの軸方向
(z軸)に対してほぼ直角方向(y軸)に各固定ローラ
の間を移動可能に構成された可動ローラ群(28a,2
8b,28c,28d)とによって構成される。ウェブ
をアキューム部23に最初に通す場合には、実線で示す
位置に可動ローラ群が配置されウェブはアキューム部を
ほぼ直線を描くように最短距離で通過するようにする。
アキューム部23にウェブ13を蓄積する場合には、点
線で示す位置に可動ローラ群が配置されウェブはアキュ
ーム部をジグザグに方向を変えて蛇行し、アキューム部
23におけるウェブの経路は長くなる。アキューム部2
3におけるウェブの経路は可動ローラ群のy軸(上記参
照)上の位置によって一意的に決まり連続的に変化させ
ることができる。
【0025】すなわち、アキューム部23におけるウェ
ブの経路の距離Mは下記の数1で与えられる。
【数1】M = F(y) ただし、F(y)はyの関数であり実測により決定する
か、近似式による。したがって、可動ローラ群の位置を
検出することによって、ウェブ経路の正確な距離データ
が得られる。前述の図1においては省略されているが、
ウェブ蓄積手段8,9からは制御手段6に可動ローラ群
の位置の検出データが出力されており、その検出データ
を入力することにより、制御手段6においてウェブ経路
の正確な距離データが得られる。アキューム部23がウ
ェブ13の移送を制御する際の動作を円滑かつ確実に行
い、また不良部分がウェブの移送を停止するまでの間に
不良除去部を通過することを防止するように動作してい
る間においても、上記のようにしてウェブ経路の正確な
距離データが得られる。
【0026】アキューム部を通過したウェブ13は不良
除去部24を経て、スリッター部25に到達しスリット
された巻取体(パンケーキ)が得られる。図3は不良除
去部の構成を示す図である。図3において、31は検出
センサー、32はウェブ停止位置、33は切断部、34
はテープ貼接合部、35はウェブ切換部、36は不良ウ
ェブ巻取部である。検出センサー31はウェブが印刷等
により所定の周期を有する場合に、その周期における特
定位置を検出するためにある。印刷が施されたウェブの
ようにウェブが所定の周期を有する場合には良品ウェブ
を接続する場合に、接続部分があっても不良ウェブとな
らないように所定の切断箇所において切断を行い、所定
の周期を乱さないように接続が行われる。すなわち、ウ
ェブ13の不良開始部分が不良除去部24に導入される
直前において検出センサー31によってウェブ13の特
定位置が検出されると、そこから切断部33にウェブ1
3の切断箇所が到達するまでウェブ13を移送してウェ
ブの移送が停止される。
【0027】切断部33においてウェブ13が切断さ
れ、ウェブ13の上流側端はウェブ停止位置32に保持
される。ウェブ停止位置32はたとえば多数の吸引穴を
有し真空吸引によりウェブを保持する保持手段を有す
る。ウェブ13の下流側端はウェブ切換部35の良品保
持部に同様の保持手段によって保持される。その後、ウ
ェブ切換部35は不良ウェブ巻取体15の一端を保持す
る部分をウェブ停止位置32の側に移動する。その状態
でテープ貼接合部34によってウェブ13の上流側端と
不良ウェブ巻取体15の一端がテープ貼接合される。不
良ウェブ巻取部36においてウェブ13の不良部分を巻
き取り不良ウェブ巻取体15を得る。
【0028】不良部分を全て巻き取ると、検出センサー
31によってウェブ13の特定位置が検出され、そこか
ら切断部33にウェブ13の切断箇所が到達するまでウ
ェブ13を移送してウェブの移送が停止される。切断部
33においてウェブ13が切断され、ウェブ13の上流
側端はウェブ停止位置32に保持される。ウェブ13の
下流側端はウェブ切換部35の不良保持部に保持され
る。その後、ウェブ切換部35は良品ウェブの一端を保
持する部分をウェブ停止位置32の側に移動する。その
状態でテープ貼接合部34によってウェブ13の上流側
端と良品ウェブの一端がテープ貼接合される。ウェブ1
3の移送が再開されスリッター部25によって良品ウェ
ブがスリットされ良品ウェブの狭幅の巻取体(パンケー
キ)14が得られる。
【0029】
【実施例2】次に本発明の別の実施例に基づき具体的に
説明する。図4は記録媒体3あるいはLAN2から入力
した不良データと、検査手段4から入力した不良データ
との両方の不良データに基づいて不良除去を行う不良除
去装置の構成を示す図である。図4において前述の実施
例1の図2等と同一部分には同一の番号が付してある。
フィーダー部21、検査部22、不良除去部24、スリ
ッター部25を有する点は前述の実施例1と同様の構成
であるが、アキューム部23は構成に含まない。アキュ
ーム部23を構成に含まない理由は、前述の図1の第3
の動作モードの説明においてすでに説明したように、ウ
ェブの不良開始位置が不良除去装置の不良除去装置に到
達する時点を十分前に予測することができ、ウェブ13
の不良位置を不良除去装置24の不良除去位置に位置合
わせを行う制御等をウェブを蓄積することなく行えるた
めである。
【0030】また図2において図示しなかった部分を説
明すると、37は前工程の検査機、38はパーソナルコ
ンピュータやワークステーションのようなコンピュータ
上に実現された不良データ入力手段である品質情報入出
力保管装置、39は制御手段であるシーケンサーであ
る。前工程の検査機37によって不良データが収集さ
れ、その不良データは記録媒体、またはLAN等の通信
回線によって品質情報入出力保管装置38に入力され
る。前述の図1の第3の動作モードの説明においてすで
に説明したように、品質情報入出力保管装置38におい
て不良データから新たな不良データが生成されて、その
新たな不良データに基づいてシーケンサー39によっ
て、フィーダー部21、不良除去部24、スリッター部
25が制御される。また、検査部22において検出され
たウェブ13の不良データに基づいてその新たな不良デ
ータの補正が行われる。
【0031】
【実施例3】次に本発明のさらに別の実施例に基づき具
体的に説明する。図5はスリット後の狭幅のウェブから
不良除去を行う不良除去装置の構成を示す図である。図
5において前述の実施例1の図2、実施例2の図4等と
同一部分には同一の番号が付してある。フィーダー部2
1、検査部22、を有する点は前述の実施例1と同様の
構成であるが、アキューム部23は構成に含まない。理
由は実施例2においてすでに説明したとおりである。ま
た、前工程の検査機37、パーソナルコンピュータ3
8、制御手段39、検査部22の動作については図4に
おいてすでに説明済であるからここでは説明を省略す
る。図5において、24aは不良除去部の第1ユニッ
ト、24bは不良除去部の第2ユニット、25は不良除
去部の上流に設けられたスリッター部25である。図5
には図示していないがウェブ蓄積部を必要に応じて設け
ることができる。
【0032】以上の構成において動作を説明する。ジャ
ンボロール12から供給される広幅のウェブがスリッタ
ー部22において2分割される2列取りの場合におい
て、1列だけ発生した不良を取り除く場合を想定する。
ここでは第1ユニット24aの側のウェブに不良が発生
したものとする。 前工程で検出された不良データの位置補正処理を行い
実体と対応する不良データを得る。不良データ(品質情
報)と現物との位置合わせは、ジャンボロール12(原
反)の巻き出し位置に印を付けておくか、原反全長に渡
り、シリアルNo.等を印字しておき、自動または人手
で現物の位置とデータを合わせる。 実体と対応する不良データに基づきウェブの不良が不
良除去部に達する前に制御手段39によって移送中のウ
ェブの減速停止制御が開始される。 不良部分(取り除く部分)の先端が、不良除去部の第
1ユニット24aの不良除去位置(不良切断位置)に一
致したところでウェブの移送を停止する。
【0033】第1ユニット24a側のウェブの不良部
分の先端を第1ユニット24aの切断部にて切断する。 第1ユニット24aのウェブ切替部を切り換え、第1
ユニット24aの不良ウェブ巻取側のウェブと取り除く
部分のウェブの先端をテープ貼りにより突き合わせ接合
する。 ウェブの不良部分(取り除く部分)を不良ウェブに巻
き取る。このとき、第1ユニット24aの不良ウェブ巻
き取り速度と同期をとって、全体のウェブはスリットさ
れながら移送されており、スリット後の第2ユニット2
4b側の良品ウェブは巻き取られている。 不良ウェブの巻き取りが完了したら、ウェブの移送を
停止しウェブを切断し、ウェブ切替部を切り換えて良品
のウェブどうしを接合する。 通常運転を再開し、次の不良部分までのウェブの移送
およびスリットを行う。 以上2列取りの場合を例として説明したが、多列取りの
場合は、不良除去部に列数分のユニットを設ける構成と
し、同様の動作を行う。また、複数同時、もしくは、時
間差で発生した場合も、停止、不良除去を優先して動作
する。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スリッタ
ー等の装置に適用した場合にも不良部分を所定の位置に
停止することのできる不良除去装置が提供される。また
本発明の不良除去装置によれば、不良データ入力手段に
よりウェブの不良データが入力され、ウェブの不良位置
が同定される。その不良データに基づいて停止制御手段
によりウェブが停止する。その状態において、不良除去
手段によりウェブの不良部分がウェブの良品部分から切
離され除去される。また本発明の不良除去装置によれ
ば、不良データは不良除去の前工程において得られ、巻
取体のウェブ全長に渡って不良位置と不良内容が記録さ
れた不良データである。したがって、巻取体のウェブを
巻解くことなくウェブの不良位置の同定を行うことがで
き、ウェブの不良開始位置が不良除去装置の不良除去装
置に到達する時点を十分前に予測することができる。す
なわち、ウェブの移送速度の制御を行って、良品部分は
高速でウェブを移送し、不良部分が近づいたら減速して
ウェブを移送することができ、生産性向上と位置合わせ
精度向上が図れる。
【0035】また本発明の不良除去装置によれば、ウェ
ブの移送経路に設けられた検査手段と、その検査手段の
出力信号により不良データの不良位置の補正を行う位置
補正手段と、を有する。前述の巻取体のウェブ全長に渡
って不良位置と不良内容が記録された不良データによる
データ上の不良位置と、実際のウェブの巻取体における
実体上の不良位置とは誤差を有するが、検査手段を併用
することによりその誤差を補正することができる。また
本発明の不良除去装置によれば、ウェブの移送経路に設
けられた検査手段を有し、不良データは検査手段が出力
する不良データである。この場合には、ウェブの実体上
の不良部分を検出するから、不良位置の誤差が無い。一
方、不良検出後の停止制御の時間は一般的に短い。
【0036】また本発明の不良除去装置によれば、不良
除去手段の上流または下流にウェブ蓄積手段を有する。
ウェブ蓄積手段が不良除去手段の上流にある場合、蓄積
されたウェブの移送時間だけ不良検出後の停止制御の許
容時間を長くすることができる。すなわちフィーダ部の
原反はかなり重いため、精度良く短時間に減速制御する
ためには、容量の大きなモーターが必要になる。一方減
速される間に巻き出されるウェブはかなりの長さにな
る。したがって、適当なウェブの蓄積部を設けることに
よって、安価な設備(容量の小さなモーター)で短時間
に精度良く減速停止を可能とする。また、不良除去部へ
のウェブの停止位置の微調整を蓄積部の可動ローラーに
ても行うことができるため、制御が簡単になる。ウェブ
蓄積手段が不良除去手段の下流にある場合、不良検出後
の後工程の装置を停止制御する許容時間を長くすること
ができる。すなわち、急な減速停止による巻きの品質の
悪化を防ぐために、スリッタ以降の急な減速を緩和す
る。また本発明の不良除去装置によれば、不良除去手段
の後に移送方向にウェブをスリットするスリット手段を
有する。すなわち、スリットと不良除去を同一の機械に
おいて一連の動きの中で行える。また本発明の不良除去
装置によれば、不良除去手段の前に移送方向にウェブを
スリットするスリット手段を有する。すなわち、スリッ
トと不良除去を同一の機械において一連の動きの中で行
えるとともに、ドクター筋のような面損の不良はこのス
リット後に除去することで製品の歩留りが良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不良除去装置の実施の形態を示す図で
ある。
【図2】検査手段から入力した不良データに基づいて不
良除去を行う除去装置の構成を示す図である。
【図3】不良除去部の構成を示す図である。
【図4】記録媒体あるいはLANから入力した不良デー
タと、検査手段から入力した不良データとの両方の不良
データに基づいて不良除去を行う除去装置の構成を示す
図である。
【図5】スリット後の狭幅のウェブから不良除去を行う
不良除去装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 不良データ入力手段 2 LAN 3 記録媒体 4 検査手段 5 位置補正手段 6 制御手段 7 不良除去手段 8,9 ウェブ蓄積手段 10 フィーダー 11 スリッター 12 原反(ジャンボロール) 13 ウェブ 14 巻取体(パンケーキ) 15 不良巻取体 21 フィーダー部 22 検査部 23 アキューム部 24 不良除去部 24a 第1ユニット 24a 第2ユニット 25 スリッター部 26 スリット後の巻取 28a,28b,28c,28d 可動ローラ 29a,29b,29c,29d,29e 固定ローラ 31 検出センサー 32 ウェブ停止位置 33 切断部 34 テープ貼接合部 35 ウェブ切換部 36 不良ウェブ巻取部 37 前工程の検査機 38 品質情報入出力保管装置 39 シーケンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 昌夫 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 山川 昇 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 堀井 巧 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェブの不良データを入力する不良データ
    入力手段と、 装置の不良除去位置と移送されるウェブの不良開始位置
    とを一致させてウェブの移送を停止する制御手段と、 ウェブの不良部分をウェブの良品部分から切離し除去す
    る不良除去手段と、 を有することを特徴とする不良除去装置。
  2. 【請求項2】前記不良データは不良除去の前工程におい
    て得られ、巻取体のウェブ全長と全幅に渡って不良位置
    と不良内容が記録された不良データであることを特徴と
    する請求項1記載の不良除去装置。
  3. 【請求項3】ウェブの移送経路に設けられた検査手段
    と、 その検査手段の出力信号により前記不良データの不良位
    置の補正を行う位置補正手段と、 を有することを特徴とする請求項2記載の不良除去装
    置。
  4. 【請求項4】ウェブの移送経路に設けられた検査手段を
    有し、前記不良データは前記検査手段が出力する不良デ
    ータであることを特徴とする請求項1記載の不良除去装
    置。
  5. 【請求項5】前記不良除去手段の上流または下流にウェ
    ブ蓄積手段を有する請求項1または4記載の不良除去装
    置。
  6. 【請求項6】前記不良除去手段の後に移送方向にウェブ
    をスリットするスリット手段を有することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか記載の不良除去装置。
  7. 【請求項7】前記不良除去手段の前に移送方向にウェブ
    をスリットするスリット手段を有することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか記載の不良除去装置。
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