JPH09298431A - 利得可変装置 - Google Patents
利得可変装置Info
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- JPH09298431A JPH09298431A JP8129321A JP12932196A JPH09298431A JP H09298431 A JPH09298431 A JP H09298431A JP 8129321 A JP8129321 A JP 8129321A JP 12932196 A JP12932196 A JP 12932196A JP H09298431 A JPH09298431 A JP H09298431A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディジタル信号処理により再生信号の利得を
可変にする利得可変装置に関し、いかなる時でもボリュ
ーム操作時の異音発生を防止し、かつボリューム操作時
の応答性を確保することを目的とする。 【解決手段】 ゼロクロス検出による更新タイミング制
御が有効となる利得変更対象の被信号に利得係数を乗算
して出力する乗算手段41と、被信号に対する利得を指
示する利得指示手段10と、被信号の振幅を監視して被
信号波形が交流信号的に振幅ゼロ軸と交差するタイミン
グを検出するゼロクロス検出処理手段42と、ゼロクロ
ス検出処理手段により検出された被信号のゼロクロス時
に同期して乗算手段での乗算処理係数を利得指示手段に
より指示された係数に更新する係数更新処理手段43と
を備えてなる
可変にする利得可変装置に関し、いかなる時でもボリュ
ーム操作時の異音発生を防止し、かつボリューム操作時
の応答性を確保することを目的とする。 【解決手段】 ゼロクロス検出による更新タイミング制
御が有効となる利得変更対象の被信号に利得係数を乗算
して出力する乗算手段41と、被信号に対する利得を指
示する利得指示手段10と、被信号の振幅を監視して被
信号波形が交流信号的に振幅ゼロ軸と交差するタイミン
グを検出するゼロクロス検出処理手段42と、ゼロクロ
ス検出処理手段により検出された被信号のゼロクロス時
に同期して乗算手段での乗算処理係数を利得指示手段に
より指示された係数に更新する係数更新処理手段43と
を備えてなる
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種オーディオ装
置のボリューム機能として、ディジタル信号処理により
再生信号の利得を可変する利得可変装置に関する。
置のボリューム機能として、ディジタル信号処理により
再生信号の利得を可変する利得可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、オーディオ機器のボリューム機
能として一般的な利得可変装置に用いられているアナロ
グ電子ボリュームのゼロクロス検出部の一例を示してい
る。図5において、50は利得可変の対象となるディジ
タルオーディオ信号波形が交流信号的に振幅ゼロ軸と交
差する時点を検出するゼロクロス検出器であり、このゼ
ロクロス検出器50には、直流電源Vccとアースとの間
に直列接続されたゼロクロス検出タイマ設定用の抵抗R
およびコンデンサCの接続中点が接続され、さらに入力
端子INからオーディオ信号が入力される。
能として一般的な利得可変装置に用いられているアナロ
グ電子ボリュームのゼロクロス検出部の一例を示してい
る。図5において、50は利得可変の対象となるディジ
タルオーディオ信号波形が交流信号的に振幅ゼロ軸と交
差する時点を検出するゼロクロス検出器であり、このゼ
ロクロス検出器50には、直流電源Vccとアースとの間
に直列接続されたゼロクロス検出タイマ設定用の抵抗R
およびコンデンサCの接続中点が接続され、さらに入力
端子INからオーディオ信号が入力される。
【0003】この構成において、利得可変時に異音発生
を防止するためのゼロクロス検出タイマ設定用の抵抗R
とコンデンサCとは、 タイマ時間T=0.69×R×C[sec] の関係にある。例えば、抵抗Rが200kΩ、コンデン
サCが0.22μFの場合、タイマ時間Tは30msと
なる。
を防止するためのゼロクロス検出タイマ設定用の抵抗R
とコンデンサCとは、 タイマ時間T=0.69×R×C[sec] の関係にある。例えば、抵抗Rが200kΩ、コンデン
サCが0.22μFの場合、タイマ時間Tは30msと
なる。
【0004】これをボリュームの応答性に関係づける
と、いかに早くボリュームを操作しても、30msに1
回しか利得が更新されないことになる。また、ゼロクロ
ス検出による更新タイミング制御が有効となる利得変更
の対象となる信号(以下、被信号、という)の周波数の
下限は、 タイマ時間T=1/ゼロクロス下限周波数/2 の関係から167Hzとなる。
と、いかに早くボリュームを操作しても、30msに1
回しか利得が更新されないことになる。また、ゼロクロ
ス検出による更新タイミング制御が有効となる利得変更
の対象となる信号(以下、被信号、という)の周波数の
下限は、 タイマ時間T=1/ゼロクロス下限周波数/2 の関係から167Hzとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の利得可変装置で
は、アナログ電子ボリュームのゼロクロス検出タイマ値
によって、最小の利得更新可能時間間隔と、ゼロクロス
検出による更新タイミング制御が有効となる被信号の下
限周波数とが決定される。
は、アナログ電子ボリュームのゼロクロス検出タイマ値
によって、最小の利得更新可能時間間隔と、ゼロクロス
検出による更新タイミング制御が有効となる被信号の下
限周波数とが決定される。
【0006】これはボリュームの応答性を重視して、ゼ
ロクロス検出タイマ時間を小さくし利得更新可能時間間
隔を小さくすれば、ゼロクロス下限周波数が大きくな
り、非ゼロクロス時の利得更新による異音発生(被信号
の段階的な振幅変化による異音の発生)頻度が大きくな
る。
ロクロス検出タイマ時間を小さくし利得更新可能時間間
隔を小さくすれば、ゼロクロス下限周波数が大きくな
り、非ゼロクロス時の利得更新による異音発生(被信号
の段階的な振幅変化による異音の発生)頻度が大きくな
る。
【0007】図6に、ボリュームを5ms毎に1ステッ
プ変化させ、タイマ時間を2.5ms(下限周波数20
0Hz)とし、被信号が20Hz正弦波の場合の利得更
新時の異音発生の関係を示す。図中の×印が異音発生ポ
イントである。
プ変化させ、タイマ時間を2.5ms(下限周波数20
0Hz)とし、被信号が20Hz正弦波の場合の利得更
新時の異音発生の関係を示す。図中の×印が異音発生ポ
イントである。
【0008】一方、音質を重視し、低域の被信号におい
ても異音が発生しないようにゼロクロス検出タイマ時間
を大きくすると、利得更新可能間隔が大きくなり、応答
性が鈍くなったりする。とくに高域の被信号に対して早
いボリューム操作を行った場合、利得変化が粗くなり、
聴感上違和感が生じる。
ても異音が発生しないようにゼロクロス検出タイマ時間
を大きくすると、利得更新可能間隔が大きくなり、応答
性が鈍くなったりする。とくに高域の被信号に対して早
いボリューム操作を行った場合、利得変化が粗くなり、
聴感上違和感が生じる。
【0009】図7に、ボリュームを5ms毎に1ステッ
プ変化させ、タイマ時間を25ms(下限周波数200
Hz)とし、被信号が2kHz正弦波の場合、応答性が
悪く感じられる利得更新の関係を示す。
プ変化させ、タイマ時間を25ms(下限周波数200
Hz)とし、被信号が2kHz正弦波の場合、応答性が
悪く感じられる利得更新の関係を示す。
【0010】従って、応答性と音質(異音発生防止)と
は相反する条件であり、アナログ電子ボリュームのゼロ
クロス検出タイマの設定には聴感上の評価経験を要する
という不都合がある。
は相反する条件であり、アナログ電子ボリュームのゼロ
クロス検出タイマの設定には聴感上の評価経験を要する
という不都合がある。
【0011】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、いかなる時でもボリューム操作時の
異音発生を防止し、かつボリューム操作時の応答性を確
保できるディジタル信号処理による利得可変装置を提供
することを目的とする。
になされたもので、いかなる時でもボリューム操作時の
異音発生を防止し、かつボリューム操作時の応答性を確
保できるディジタル信号処理による利得可変装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はディジタル信号
処理により再生信号の利得を可変にする利得可変装置で
あって、ゼロクロス検出による更新タイミング制御が有
効となる利得変更対象の被信号に利得係数を乗算して出
力する乗算手段と、被信号に対する利得を指示する利得
指示手段と、被信号の振幅を監視して被信号波形が交流
信号的に振幅ゼロ軸と交差するタイミングを検出するゼ
ロクロス検出処理手段と、ゼロクロス検出処理手段によ
り検出された被信号のゼロクロス時に同期して乗算手段
での乗算処理係数を利得指示手段により指示された係数
に更新する係数更新処理手段とから構成した。
処理により再生信号の利得を可変にする利得可変装置で
あって、ゼロクロス検出による更新タイミング制御が有
効となる利得変更対象の被信号に利得係数を乗算して出
力する乗算手段と、被信号に対する利得を指示する利得
指示手段と、被信号の振幅を監視して被信号波形が交流
信号的に振幅ゼロ軸と交差するタイミングを検出するゼ
ロクロス検出処理手段と、ゼロクロス検出処理手段によ
り検出された被信号のゼロクロス時に同期して乗算手段
での乗算処理係数を利得指示手段により指示された係数
に更新する係数更新処理手段とから構成した。
【0013】本発明によれば、いかなる時でもボリュー
ム操作時の異音発生を防止し、かつボリューム操作時の
応答性を確保できる利得可変装置が得られる。
ム操作時の異音発生を防止し、かつボリューム操作時の
応答性を確保できる利得可変装置が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディジタル信号処理により再生信号の利得を可変に
する利得可変装置であって、ゼロクロス検出による更新
タイミング制御が有効となる利得変更対象の被信号に利
得係数を乗算して出力する乗算手段と、被信号に対する
利得を指示する利得指示手段と、被信号の振幅を監視し
て被信号波形が交流信号的に振幅ゼロ軸と交差するタイ
ミングを検出するゼロクロス検出処理手段と、ゼロクロ
ス検出処理手段により検出された被信号のゼロクロス時
に同期して乗算手段での乗算処理係数を利得指示手段に
より指示された係数に更新する係数更新処理手段とから
構成したものであり、ゼロクロス検出処理手段は被信号
の振幅を監視しながら、被信号波形が交流信号的に振幅
ゼロ軸と交差するタイミングを検出し、係数更新処理手
段はゼロクロス検出処理手段により検出された被信号の
ゼロクロス時に同期して乗算手段での乗算処理係数を利
得指示手段により指示された係数に更新し、これによ
り、利得更新を行う際に、異音発生を防止し、かつボリ
ューム操作時の応答性を確保する。
は、ディジタル信号処理により再生信号の利得を可変に
する利得可変装置であって、ゼロクロス検出による更新
タイミング制御が有効となる利得変更対象の被信号に利
得係数を乗算して出力する乗算手段と、被信号に対する
利得を指示する利得指示手段と、被信号の振幅を監視し
て被信号波形が交流信号的に振幅ゼロ軸と交差するタイ
ミングを検出するゼロクロス検出処理手段と、ゼロクロ
ス検出処理手段により検出された被信号のゼロクロス時
に同期して乗算手段での乗算処理係数を利得指示手段に
より指示された係数に更新する係数更新処理手段とから
構成したものであり、ゼロクロス検出処理手段は被信号
の振幅を監視しながら、被信号波形が交流信号的に振幅
ゼロ軸と交差するタイミングを検出し、係数更新処理手
段はゼロクロス検出処理手段により検出された被信号の
ゼロクロス時に同期して乗算手段での乗算処理係数を利
得指示手段により指示された係数に更新し、これによ
り、利得更新を行う際に、異音発生を防止し、かつボリ
ューム操作時の応答性を確保する。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ゼロクロス検出処理手段のゼロクロス
検出中に利得指示手段からの新たな利得可変が生じたと
きに、利得に対応した係数が係数更新処理に使用される
構成にしたものであり、常に最新の利得に対応した係数
が、係数更新処理に使用でき、ゼロクロス検出処理のタ
イムアウト時間に依存しない応答性を実現できる。
の発明において、ゼロクロス検出処理手段のゼロクロス
検出中に利得指示手段からの新たな利得可変が生じたと
きに、利得に対応した係数が係数更新処理に使用される
構成にしたものであり、常に最新の利得に対応した係数
が、係数更新処理に使用でき、ゼロクロス検出処理のタ
イムアウト時間に依存しない応答性を実現できる。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、ゼロクロス検出処理手段が一
定時間以上ゼロクロスを検出できない場合に、利得指示
手段の利得に対応した係数で強制的に係数更新処理させ
る構成にしたものであり、被信号が直流信号であった
り、直流信号成分のオフセットにより交流的な振幅ゼロ
が、本来のゼロ軸と差異が生じ、ある一定時間以上ゼロ
クロスが検出できない場合でも、確実に係数更新処理が
実施され、異音の発生を防止し得る。
1に記載の発明において、ゼロクロス検出処理手段が一
定時間以上ゼロクロスを検出できない場合に、利得指示
手段の利得に対応した係数で強制的に係数更新処理させ
る構成にしたものであり、被信号が直流信号であった
り、直流信号成分のオフセットにより交流的な振幅ゼロ
が、本来のゼロ軸と差異が生じ、ある一定時間以上ゼロ
クロスが検出できない場合でも、確実に係数更新処理が
実施され、異音の発生を防止し得る。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図4を用いて説明する。
〜図4を用いて説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態による利得可
変装置をオーディオ機器に適用した場合の構成を示すブ
ロック図である。図1において、1はアナログオーディ
オ信号を出力する音源であり、ローパスフィルタ(LP
F)2を通過した音源1からのアナログオーディオ信号
は、A/D変換器3によってディジタル信号に変換さ
れ、ディジタル・シグナル・プロセッサ(以下、DS
P、という)4に出力される。
変装置をオーディオ機器に適用した場合の構成を示すブ
ロック図である。図1において、1はアナログオーディ
オ信号を出力する音源であり、ローパスフィルタ(LP
F)2を通過した音源1からのアナログオーディオ信号
は、A/D変換器3によってディジタル信号に変換さ
れ、ディジタル・シグナル・プロセッサ(以下、DS
P、という)4に出力される。
【0019】DSP4は、被信号の利得を可変する乗算
器41、被信号の振幅を監視して被信号波形が交流信号
的に振幅ゼロ軸と交差するタイミングを検出するゼロク
ロス検出処理部42、利得を決定する乗算処理の係数を
更新する係数更新処理部43および係数更新処理部43
内に設けた更新係数格納メモリ44を備える。
器41、被信号の振幅を監視して被信号波形が交流信号
的に振幅ゼロ軸と交差するタイミングを検出するゼロク
ロス検出処理部42、利得を決定する乗算処理の係数を
更新する係数更新処理部43および係数更新処理部43
内に設けた更新係数格納メモリ44を備える。
【0020】DSP4の出力端には、DSP4から利得
変換されて出力されるディジタル信号をアナログ信号に
変換するD/A変換器5が接続され、このD/A変換器
5によってアナログ信号に変換されたオーディオ信号は
ローパスフィルタ(LPF)6および増幅器7を通して
スピーカ8に出力される。
変換されて出力されるディジタル信号をアナログ信号に
変換するD/A変換器5が接続され、このD/A変換器
5によってアナログ信号に変換されたオーディオ信号は
ローパスフィルタ(LPF)6および増幅器7を通して
スピーカ8に出力される。
【0021】9はDSP4を制御するマイクロコンピュ
ータ等の制御部であり、この制御部9には、使用者が操
作するボリューム調整キーに相当する利得指示器10が
接続されている。
ータ等の制御部であり、この制御部9には、使用者が操
作するボリューム調整キーに相当する利得指示器10が
接続されている。
【0022】次に、このように構成された実施の形態の
動作について、図2〜図4を参照して説明する。
動作について、図2〜図4を参照して説明する。
【0023】使用者のボリューム操作に従い利得指示器
10からの利得指示情報が制御部9の入力されると、制
御部9により算出された係数が係数更新処理部43内の
更新係数格納メモリ44に転送されて格納される。
10からの利得指示情報が制御部9の入力されると、制
御部9により算出された係数が係数更新処理部43内の
更新係数格納メモリ44に転送されて格納される。
【0024】同時にゼロクロス検出処理部42は被信号
のゼロクロス検出を開始し、そのゼロクロス時またはタ
イムアウト時(ゼロクロス検出の開始から強制的な係数
更新処理までの経過時間をタイムアウト時間と称し、該
当タイミングをタイムアウト時という)に同期して係数
更新処理部43を制御することにより、乗算器41に該
当する係数を係数更新処理部43から乗算器41に転送
する。このとき、ゼロクロス検出中に新たなボリューム
操作が行われた場合でも、更新係数格納メモリ44には
常に制御部9からの最新の係数が上書きされる。
のゼロクロス検出を開始し、そのゼロクロス時またはタ
イムアウト時(ゼロクロス検出の開始から強制的な係数
更新処理までの経過時間をタイムアウト時間と称し、該
当タイミングをタイムアウト時という)に同期して係数
更新処理部43を制御することにより、乗算器41に該
当する係数を係数更新処理部43から乗算器41に転送
する。このとき、ゼロクロス検出中に新たなボリューム
操作が行われた場合でも、更新係数格納メモリ44には
常に制御部9からの最新の係数が上書きされる。
【0025】次に、ゼロクロス検出処理部42の動作に
ついて説明する。本実施の形態では、被信号の振幅状態
がディジタル信号上、次の式を満たす場合をゼロクロ
ス時と判断する。
ついて説明する。本実施の形態では、被信号の振幅状態
がディジタル信号上、次の式を満たす場合をゼロクロ
ス時と判断する。
【0026】 1サンプリング前の信号の振幅値×現サンプリングの信号の振幅値≦0… つまり、図2に示すように、信号波形が振幅ゼロ軸と交
差するタイミングを検出することができる。
差するタイミングを検出することができる。
【0027】また、ゼロクロス検出のタイムアウト時間
を、再生周波数帯域の下限周波数から次の式で定め
る。
を、再生周波数帯域の下限周波数から次の式で定め
る。
【0028】 タイムアウト時間T[s]=1/下限周波数F[Hz]/2 … つまり、下限周波数の正弦波を仮定した場合のゼロクロ
ス間隔と定める。本実施の形態の場合は、下限周波数F
を20Hzとし、タイムアウト時間Tを25msとす
る。
ス間隔と定める。本実施の形態の場合は、下限周波数F
を20Hzとし、タイムアウト時間Tを25msとす
る。
【0029】次に、DSP4による1サンプリング周期
内の信号処理について、図3に示すフローチャートを参
照して説明する。まず、使用者のボリューム操作によっ
て利得更新が行われると、制御部9は利得変更開始フラ
グが設定されたか否かを判定する(ステップS1)。こ
こで、利得変更開始フラグが設定されていた場合は、制
御部9から転送された利得係数を更新係数格納メモリ4
4に転送し格納する(ステップS2)。
内の信号処理について、図3に示すフローチャートを参
照して説明する。まず、使用者のボリューム操作によっ
て利得更新が行われると、制御部9は利得変更開始フラ
グが設定されたか否かを判定する(ステップS1)。こ
こで、利得変更開始フラグが設定されていた場合は、制
御部9から転送された利得係数を更新係数格納メモリ4
4に転送し格納する(ステップS2)。
【0030】次いで、現在のサンプリング周期が、更新
開始後初めてのサンプリング周期か否かを判定する(ス
テップS3)。始めてのサンプリング周期である場合
は、時間測定用のカウンタを初期設定し(ステップS
4)、被信号に対して式からゼロクロスかどうかを検
出する(ステップS5)。また、ステップS3で始めて
のサンプリング周期でないと判定された場合もゼロクロ
スかどうかを検出する(ステップS5)。
開始後初めてのサンプリング周期か否かを判定する(ス
テップS3)。始めてのサンプリング周期である場合
は、時間測定用のカウンタを初期設定し(ステップS
4)、被信号に対して式からゼロクロスかどうかを検
出する(ステップS5)。また、ステップS3で始めて
のサンプリング周期でないと判定された場合もゼロクロ
スかどうかを検出する(ステップS5)。
【0031】ここで、ゼロクロス時である場合は、更新
係数格納メモリ44に格納されている利得係数を乗算器
41に転送する(ステップS6)。そして、利得変更開
始フラグを解除し(ステップS7)、次いで、乗算器4
1で利得更新の乗算処理が行われ(ステップS8)、利
得更新処理が完了する。
係数格納メモリ44に格納されている利得係数を乗算器
41に転送する(ステップS6)。そして、利得変更開
始フラグを解除し(ステップS7)、次いで、乗算器4
1で利得更新の乗算処理が行われ(ステップS8)、利
得更新処理が完了する。
【0032】ステップS5でゼロクロス時でないと判定
された場合は、ゼロクロス検出の開始から強制的な係数
更新処理までの経過時間(タイムアウト時間)を測定し
(ステップS9)、次のタイムアウトであるか否かを判
定する(ステップS10)。ここで、タイムアウトの場
合はステップS6に移行し、タイムアウトでない場合は
ステップS8に移行する。
された場合は、ゼロクロス検出の開始から強制的な係数
更新処理までの経過時間(タイムアウト時間)を測定し
(ステップS9)、次のタイムアウトであるか否かを判
定する(ステップS10)。ここで、タイムアウトの場
合はステップS6に移行し、タイムアウトでない場合は
ステップS8に移行する。
【0033】このように利得更新の有無にかかわらず、
被信号は乗算器41により、サンプリング周期毎に利得
調整される。
被信号は乗算器41により、サンプリング周期毎に利得
調整される。
【0034】このように本実施の形態においては、利得
更新の際に被信号のゼロクロス時に同期して利得を定め
るDSPで乗算処理の係数更新処理を行うので、ゼロク
ロス時はディジタル信号処理上の1サンプリング周期
(44.1kHzの場合、約22.7μs)の時間精度
で波形のゼロクロスを監視でき、矩形波のような特殊の
場合を除き、普通の音声音楽再生時においては、一般的
に小さいため、つまり、ゼロクロス検出処理による同期
処理がない場合に比較して、常に被信号の振幅が十分に
小さい時に利得が変更されるため、被信号の階段的な振
幅変化による異音の発生を防止できる。
更新の際に被信号のゼロクロス時に同期して利得を定め
るDSPで乗算処理の係数更新処理を行うので、ゼロク
ロス時はディジタル信号処理上の1サンプリング周期
(44.1kHzの場合、約22.7μs)の時間精度
で波形のゼロクロスを監視でき、矩形波のような特殊の
場合を除き、普通の音声音楽再生時においては、一般的
に小さいため、つまり、ゼロクロス検出処理による同期
処理がない場合に比較して、常に被信号の振幅が十分に
小さい時に利得が変更されるため、被信号の階段的な振
幅変化による異音の発生を防止できる。
【0035】また、被信号の再生周波数帯域の下限値に
よって、ゼロクロス検出処理内の時間管理処理の条件と
なるゼロクロス検出の開始から強制的な係数更新処理ま
での時間(タイムアウト時間)を設定する。このタイム
アウト時間は、ゼロクロス検出が有効となる被信号の下
限周波数を決定すると同時に、被信号が直流信号であっ
たり、直流信号成分のオフセットにより交流的な振幅ゼ
ロが、本来のゼロ軸(ディジタル信号処理上のゼロ)と
差異が生じ、ある一定時間以上ゼロクロスが検出できな
い場合でも、強制的に係数更新処理を行うことができ
る。つまり、いかなる場合も確実に利得更新処理が実施
され、誤動作を防ぐ。
よって、ゼロクロス検出処理内の時間管理処理の条件と
なるゼロクロス検出の開始から強制的な係数更新処理ま
での時間(タイムアウト時間)を設定する。このタイム
アウト時間は、ゼロクロス検出が有効となる被信号の下
限周波数を決定すると同時に、被信号が直流信号であっ
たり、直流信号成分のオフセットにより交流的な振幅ゼ
ロが、本来のゼロ軸(ディジタル信号処理上のゼロ)と
差異が生じ、ある一定時間以上ゼロクロスが検出できな
い場合でも、強制的に係数更新処理を行うことができ
る。つまり、いかなる場合も確実に利得更新処理が実施
され、誤動作を防ぐ。
【0036】例えば、被信号を正弦波とし、再生周波数
帯域の影値が20Hzの場合、25msに1回ゼロクロ
スが発生する。従って、タイムアウト時間が25msで
あれば、20Hz以上の被信号に対して常にゼロクロス
に同期した利得更新が実現できる。これにより、異音発
生を防止できる。
帯域の影値が20Hzの場合、25msに1回ゼロクロ
スが発生する。従って、タイムアウト時間が25msで
あれば、20Hz以上の被信号に対して常にゼロクロス
に同期した利得更新が実現できる。これにより、異音発
生を防止できる。
【0037】また、本実施の形態においては、ゼロクロ
ス検出処理が被信号のゼロクロスを待っている間も、常
に最新の利得(ボリューム操作と連動した値)に対応し
た係数が係数更新処理に使用できるから、ゼロクロス検
出処理のタイムアウト時間に依存しない応答性を実現で
きる。つまり、ボリューム操作にのみ依存した応答性を
実現することができる。
ス検出処理が被信号のゼロクロスを待っている間も、常
に最新の利得(ボリューム操作と連動した値)に対応し
た係数が係数更新処理に使用できるから、ゼロクロス検
出処理のタイムアウト時間に依存しない応答性を実現で
きる。つまり、ボリューム操作にのみ依存した応答性を
実現することができる。
【0038】例えば、使用者による一連のボリューム操
作例として、0dBから−20dBまで、5ms毎に1
ステップで1dBの減衰で、計100msの場合を図4
に示す。
作例として、0dBから−20dBまで、5ms毎に1
ステップで1dBの減衰で、計100msの場合を図4
に示す。
【0039】図4において、再生周波数帯域の下限値を
20Hzとし、タイムアウト時間を25msに設定する
と、20Hzの被信号に対しては、ボリュームが5ステ
ップで5dB減衰する毎にゼロクロスが検出され、係数
更新が実施される。つまり、25ms毎にゼロクロスに
同期して、ボリュームが−5,−10,−15,−20
dBと変化し、異音発生もなく、応答時間に遅れが生じ
ることがない。この場合、ボリューム操作に比較して変
化が粗くなるが、低域信号であるため、聴感上の違和感
は生じない。
20Hzとし、タイムアウト時間を25msに設定する
と、20Hzの被信号に対しては、ボリュームが5ステ
ップで5dB減衰する毎にゼロクロスが検出され、係数
更新が実施される。つまり、25ms毎にゼロクロスに
同期して、ボリュームが−5,−10,−15,−20
dBと変化し、異音発生もなく、応答時間に遅れが生じ
ることがない。この場合、ボリューム操作に比較して変
化が粗くなるが、低域信号であるため、聴感上の違和感
は生じない。
【0040】また、2kHzの被信号に対しては、ボリ
ュームの変化により頻繁に、0.25ms毎にゼロクロ
スが検出されるため、係数変更はボリューム操作に全く
等しく、ゼロクロスに同期して、−1,−2,…,−1
9,−20dBと変化する。このため、異音発生もな
く、応答時間に遅れが生じることもなく、ボリューム操
作に同期した利得変化が得られる。
ュームの変化により頻繁に、0.25ms毎にゼロクロ
スが検出されるため、係数変更はボリューム操作に全く
等しく、ゼロクロスに同期して、−1,−2,…,−1
9,−20dBと変化する。このため、異音発生もな
く、応答時間に遅れが生じることもなく、ボリューム操
作に同期した利得変化が得られる。
【0041】このように、ボリューム操作間隔t[s]
と被信号周波数f[Hz]との関係において、「f<
(t/2)」ならば、一連のボリューム操作の一部を読
み飛ばし変化を粗くするが、高域に比較し低域の被信号
においては違和感がなく、応答性を確保しながら確実に
ゼロクロスに同期して利得を更新できる。
と被信号周波数f[Hz]との関係において、「f<
(t/2)」ならば、一連のボリューム操作の一部を読
み飛ばし変化を粗くするが、高域に比較し低域の被信号
においては違和感がなく、応答性を確保しながら確実に
ゼロクロスに同期して利得を更新できる。
【0042】また、「f≧(t/2)」ならば、一連の
ボリューム操作の一部を読み飛ばすことなく応答性を確
保しながら確実にゼロクロスに同期して利得を更新する
ことができる。
ボリューム操作の一部を読み飛ばすことなく応答性を確
保しながら確実にゼロクロスに同期して利得を更新する
ことができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、利得更新の際に、被信
号のゼロクロス時に同期して、利得を定めるDSPで乗
算処理の係数更新処理を行うから、被信号波形に依存し
た利得更新により、異音発生を防止でき、かつ応答性を
確保できる、ディジタル信号処理による利得可変装置を
提供することができる。
号のゼロクロス時に同期して、利得を定めるDSPで乗
算処理の係数更新処理を行うから、被信号波形に依存し
た利得更新により、異音発生を防止でき、かつ応答性を
確保できる、ディジタル信号処理による利得可変装置を
提供することができる。
【図1】本発明の実施の形態における利得可変装置ブロ
ック図
ック図
【図2】本発明の実施の形態におけるディジタルオーデ
ィオ信号に対するゼロクロス時の波形図
ィオ信号に対するゼロクロス時の波形図
【図3】本発明の実施の形態におけるDSPによる1サ
ンプリング周期内の信号処理手順を示すフローチャート
図
ンプリング周期内の信号処理手順を示すフローチャート
図
【図4】本発明の実施の形態における利得更新の関係を
示す図
示す図
【図5】従来の利得可変装置に用いられるアナログ電子
ボリュームのゼロクロス検出部の構成図
ボリュームのゼロクロス検出部の構成図
【図6】従来の異音発生する利得更新の関係を示す図
【図7】従来の応答性が悪く感じられる利得更新の関係
を示す図
を示す図
1 音源 2 LPF 3 A/D変換器 4 DSP 41 乗算器 42 ゼロクロス検出処理部 43 係数更新処理部 44 更新係数格納メモリ 5 D/A変換器 6 LPF 7 増幅器 8 スピーカ 9 制御部 10 利得指示部
Claims (3)
- 【請求項1】 ディジタル信号処理により再生信号の利
得を可変にする利得可変装置であって、 ゼロクロス検出による更新タイミング制御が有効となる
利得変更対象の被信号に利得係数を乗算して出力する乗
算手段と、 前記被信号に対する利得を指示する利得指示手段と、 前記被信号の振幅を監視して被信号波形が交流信号的に
振幅ゼロ軸と交差するタイミングを検出するゼロクロス
検出処理手段と、 前記ゼロクロス検出処理手段により検出された前記被信
号のゼロクロス時に同期して前記乗算手段での乗算処理
係数を前記利得指示手段により指示された係数に更新す
る係数更新処理手段と、を備えることを特徴とする利得
可変装置。 - 【請求項2】 ゼロクロス検出処理手段のゼロクロス検
出中に利得指示手段からの新たな利得可変が生じたとき
に、この利得に対応した係数が係数更新処理に使用され
るように構成したことを特徴とする請求項1記載の利得
可変装置。 - 【請求項3】 ゼロクロス検出処理手段が一定時間以上
ゼロクロスを検出できない場合に、利得指示手段の利得
に対応した係数で強制的に係数更新処理させるように構
成したことを特徴とする請求項1記載の利得可変装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8129321A JPH09298431A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 利得可変装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8129321A JPH09298431A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 利得可変装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09298431A true JPH09298431A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15006697
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8129321A Pending JPH09298431A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 利得可変装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09298431A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012010366A (ja) * | 2000-03-04 | 2012-01-12 | Qualcomm Inc | 通信システムのための送信機のアーキテクチャ |
| JP2013513262A (ja) * | 2010-01-17 | 2013-04-18 | メディア テック シンガポール ピーティーイー.リミテッド | ゲイン制御モジュールを有する電子機器及び集積回路並びにその方法 |
| JP2014107834A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Rohm Co Ltd | D/a変換回路、ゼロクロス点検出方法、それを用いた車載用オーディオ装置、オーディオコンポーネント装置、電子機器 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP8129321A patent/JPH09298431A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012010366A (ja) * | 2000-03-04 | 2012-01-12 | Qualcomm Inc | 通信システムのための送信機のアーキテクチャ |
| JP2013513262A (ja) * | 2010-01-17 | 2013-04-18 | メディア テック シンガポール ピーティーイー.リミテッド | ゲイン制御モジュールを有する電子機器及び集積回路並びにその方法 |
| US9647620B2 (en) | 2010-01-17 | 2017-05-09 | Mediatek Pte Ltd. | Electronic device and integrated circuit comprising a gain control module and method therefor |
| CN107093990A (zh) * | 2010-01-17 | 2017-08-25 | 联发科技(新加坡)私人有限公司 | 增益控制装置、集成电路、电子装置以及增益控制方法 |
| JP2014107834A (ja) * | 2012-11-29 | 2014-06-09 | Rohm Co Ltd | D/a変換回路、ゼロクロス点検出方法、それを用いた車載用オーディオ装置、オーディオコンポーネント装置、電子機器 |
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