JPH09300084A - 中空ロ−ル胴体部材及びその製造方法 - Google Patents
中空ロ−ル胴体部材及びその製造方法Info
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- JPH09300084A JPH09300084A JP8143501A JP14350196A JPH09300084A JP H09300084 A JPH09300084 A JP H09300084A JP 8143501 A JP8143501 A JP 8143501A JP 14350196 A JP14350196 A JP 14350196A JP H09300084 A JPH09300084 A JP H09300084A
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Abstract
きタイプ中空ロ−ル胴体部材を提供すること。 【解決手段】 金属板の円筒状成形体1の、又は2個の
半円筒状成形体1′,1′の直線端辺2,3同士を接合に
より閉じて円筒体4とした、接合部5を有する中空ロ−
ル胴体用の部材であって、上記接合部5の少なくとも円
筒外面側の部分が、液相拡散接合法によって形成するこ
とにより、溶接接合による凝固組織が接合部5の表面に
露呈しないようにした。
Description
使用される中空状の胴体を有する板巻きタイプのロ−ル
に、優れた表面特性を具備させるための胴体部材の構
成、ならびに、該構成の胴体部材を有利に製造する方法
に関する。
スチックフィルムなどのシ−ト材の製造,加工プロセス
においては、ロ−ルが多数使用される。これらのロ−ル
は、圧延用のワ−クロ−ルやレベラ−ロ−ルのように特
に高荷重で用いられるものを除けば、大多数のロ−ルは
その胴体部分が中空状に形成された中空ロ−ルである。
心鋳造法,鍛造法、あるいは板巻き法によって製造され
る。この中で、板巻き法は、寸法対応性,材質の均質性
あるいは安価に製造できるという点において、他の方式
よりも格段に勝っているが、金属板を丸めて接合すると
いう製造過程に由来して、製品には必らず接合部が存在
する。
ては、各種溶接が利用されており、溶接の形態は種々異
なっても、溶加材あるいは被溶接材そのものが加熱溶融
され凝固することによって接合部が形成されるという共
通の履歴を有している。このため、溶接部の性状を母材
部と大差がないようにするための種々の工夫がなされて
きた。
溶接部の組成を他の部分と同じにする仕様の溶接が行わ
れても、前記凝固過程において初析フェライトバンドが
形成されて局部的な組成むらが生じるなどの凝固組織特
有の状況が生じ、これは、溶接後の熱処理等によっても
完全に解消されるものではなく、上記組成むらに起因し
て焼入れ硬度差、ひいてはむら状の摩耗が、あるいは研
摩やブラスチングに対する感受性の差による肌目のむら
が微妙ながら生じて、ロ−ルに接するシ−ト材の表面に
好ましくない影響をもたらすことがあった。
鑑みてなされたものであって、板巻き法で製造される中
空ロ−ル胴体部材の、前述の接合部に関わる問題点を払
拭した中空ロ−ル胴体部材及びその製造方法を提供する
ことを、その課題とする。
における接合部を、前記問題点の原因となる凝固組織を
生じないように形成することを指向し、実現策を検討し
た。凝固組織を生じない接合手段としては、ガス圧接
法,液相拡散接合法,固相拡散接合法,摩擦圧接法、あ
るいは、超音波接合法が挙げられる。中でも、液相拡散
接合法はロ−ル胴体に要請される接合強度,組織の連続
性,寸法精度,作業性をバランス良く満たすことができ
る好ましい方法である。しかしながら、この液相拡散接
合法は、高々100cm2の小面積の接合に利用されてきた接
合手段であって、板巻き法中空ロ−ルの接合部のような
1000cm2に及ぶこともある大面積の接合には、設備規
模,作業性などの点で適用が困難と見られた。
織の問題がロ−ルの表面側に限られたものであることに
思い到り、接合部のロ−ル表面側の部分のみを液相拡散
接合法によって形成することを着想して、本発明を達成
した。
ることを目的としてなされた本発明中空ロ−ル胴体部材
の構成は、金属板の円筒状成形体の、又は2個の半円筒
状成形体の直線端辺同士を接合により閉じて円筒体とし
た、接合部を有する中空ロ−ル胴体用の部材であって、
上記接合部の少なくとも円筒外面側の部分が、液相拡散
接合法によって形成されていることを特徴とするもので
ある。
合すべき両母材面の間に母材より融点の低いインサ−ト
材を介在させた被接合部を、加圧下でインサ−ト材の融
点以上,母材の融点未満の温度に加熱して、インサ−ト
材のみを溶融させる操作により、インサ−ト材中の作用
成分を両側の母材中に拡散同化させて接合する方法であ
る。即ち、インサ−ト材は溶融はするものの、その凝固
は、主として上記作用成分の拡散逸出によるインサ−ト
材融点の上昇に伴って等温的に起こるので、系の冷却に
伴って起る通常の凝固過程のような偏析を生じることが
なく、又、加熱温度が溶接法に比べて顕著に低くて済ん
で、熱影響による近傍の母材組織の変化も軽微であるた
め、接合部は熱影響部も含めて、母材部と性状差が殆ん
どない状態に形成される。
き法で製造される中空ロ−ルの胴体表面に、前記凝固組
織等の問題点を含んだ接合部が露呈されなくなり、又、
液相拡散接合法を胴体外面側の必要な小領域のみに適用
すればよいため、前記設備規模や作業性に関する制約な
しに実施できるところとなって、前記課題が解決される
のである。
を液相拡散接合法による接合部とするかは、ロ−ルの用
途に応じて設定するのがよい。即ち、再研摩を行わずに
使用し続けるロ−ルの場合には、ロ−ル製作時の削り代
が十分確保されていればよいので、外面から深さ3mm程
度迄の部分が液相拡散接合されていればよい。一方、再
研摩を繰返しながら使用する用途については、たとえ
ば、延べ10mmの削り代に対して15mm程度の液相拡散接合
部を設けるとよい。又、設備規模,作業性の点からも1
〜2m巾のロ−ル胴体について、15mm程度迄が液相拡散
接合を実施しやすい範囲である。
れていない部分の接合手段は原則的には任意であるが、
接合部全体の強度の確保,液相拡散接合法で形成された
接合部に対する過大な熱影響の回避,低コストと云った
点で、サブマ−ジア−ク溶接法,炭酸ガスア−ク溶接法
などが推奨される。
より説明する。図1は本発明中空ロ−ル胴体部材の接合
部態様の一例を示す断面図、図2は金属板の円筒状成形
体の断面図、図3は2個の半円筒状成形体の突合わせ状
態の断面図、図4は成形加工前の金属板に対する被接合
端辺の精整を示す断面図、図5は本発明中空ロ−ル胴体
部材の接合部外面側の接合線を横切る方向の表面硬さ分
布を示す図表である。
属板の円筒状成形体1の直線端辺2と3を接合して成る
円筒体4の接合部5を、液相拡散接合法によって形成さ
れた円筒外面側の部分5aと、たとえばV字状に形成した
開先部へのサブマ−ジア−ク溶接によって形成された円
筒内面側の部分5bとにより構成したものである。
は、前述のように、ロ−ル製作時ないしは使用時の削り
代に応じて3〜15mm程度とすればよいが、円筒体4の肉
厚が30mm以上の厚いものである場合には、残り部分の溶
接を行いやすくする等の観点から、上記削り代に関わり
なく10mm以上確保した方がよい。上記肉厚が15mm以下の
薄いものである場合には、上記5aの部分の深さはロ−ル
の使用条件に応じて設定してもよいが、接合部を全肉厚
に亘って液相拡散法によって形成する構成として製造工
程を簡略化することもできる。
図2に示した1ピ−ス型(円筒状成形体1による)、図
3に示した2ピ−ス型(2個の半円筒状成形体1′によ
る)のいずれかとなる。1ピ−ス型は成形及び接合の工
程数が少なく、又、接合される端辺が位置決めされてい
る点に、一方、2ピ−ス型は、成形後の端面精整を行い
やすいという点に、それぞれ特長を有するものであり、
寸法等の仕様に応じて好都合な方を選定すればよい。こ
こで、上記円筒状,半円筒状といった形状は、必ずしも
断面が真円又は半円である必要はなく、特開平3−16
9412号公報に開示されているように、接合すべき端
辺近傍を平坦な形状に形成し、端辺同士を当接しやすく
して接合を行い、接合後の異形円筒体を真円状の円筒体
に形状矯正する方式によってもよい。なお、3ピ−ス以
上の構成とすることもできるが、手間が増えるだけであ
り、メリットは考えられない。
は、概して、成形加工前の金属板Mbに対して図4に例
示したように行うのが容易であるが、液相拡散接合のた
めの突合わせ面の形成については、被接合面間を平行に
形成しやすいという点で成形後の精整に歩がある。な
お、通常の溶接法によって接合する、図1の5bの部分に
ついては、溶接仕様に応じてV字開先等を設けるもので
あるが、この開先加工も成形前の金属板段階で図4の5b
のように行うのが容易である。
たとえば、以下のように行う。先ず研削,研摩,ブラス
チングなどによる上記5aの部分の平坦化,清浄化を行
い、両面間に液相拡散接合用のインサ−ト材を挿入した
被接合部に10MPa程度の圧縮力をかけた状態におく。因
に、鋼材に適したインサ−ト材としては、液相拡散接合
用に処方された、Fe基,Ni基,Ni-P基等の、融点900〜1
100℃程度の材料が適しており、接合部の要求仕様ある
いは接合作業条件に応じて箔材,粉体層,溶射層、ある
いはめっき層の形で適用することができる。インサ−ト
材の厚さは薄すぎると接合が不完全となり、厚すぎると
拡散が容易でなくなるので20〜200μm程度が好適であ
る。
0〜1250℃程度に加熱して3分間程度温度保持すること
により、インサ−ト材が溶融してその作用成分が両側の
母材中に拡散同化するとともにインサ−ト材が等温的に
凝固して接合が完了する。
的に急速加熱できるという点で誘導加熱法が好適であ
る。上記誘導加熱は、被接合系全体に対して一気に行っ
てもよく、又、部分的な加熱を移動方式で順次進めて行
くようにしてもよい。更に、上記加熱は、被接合部の酸
化を避けるために、無酸化雰囲気下であるいは突合わせ
部の外周に粘土質スリップコ−ティングなどの外気遮断
被覆を施して行うのがよい。本発明は大型部材を対象と
するので、設備の簡略化を図ることが可能な後者の方法
が推奨される。
接合は、通常の溶接法によって行うものであり、その手
段は任意であるが、液相拡散接合されている5aの部分に
過度の熱影響を及ぼさない溶接法によるのがよい。又、
5bの部分に比べて5aの部分の比率が小さいなど、上記熱
影響が懸念される場合には、既に液相拡散接合されてい
る5aの部分を、円筒外面側から冷却しながら5b部分の溶
接を行うとよい。
筒体外面側は、液相拡散接合のための900℃以上の加熱
を経ており、粗粒化しているが、溶接接合部のように初
析フェライトバンド等の偏析組織が存在しないため、そ
の後の焼入れ,焼ならし等の熱処理によって、母材部と
の間の特性差は解消され、前記摩耗むら,ブラスチング
むら等の問題点は払拭される。
る中空ロ−ル胴体部材を、本発明構成(1ピ−ス型)に
より製作した。製作仕様は下記の通りである。 液相拡散接合部(外面側) ・深さ15mm ・50μm厚さのFe基インサ−ト材(融点1100℃)使用 ・母材端面間に上記インサ−ト材を介在させた被接合部
の外周を市販の酸化防止用塗布剤(東京熱化学工業(株)
製「サ−モジンブラック」)にて封じ、該被接合部をそ
の表裏に亘って接合線に沿って取囲む形で1タ−ンの電
磁コイルを配し、被接合部に10MPaの圧縮力を加えた状
態で該コイルに2kHz,400kW(max)の通電を行って、被
接合系を誘導加熱し、180秒で1250℃に到達させ、120秒
温度保持し、放冷して接合操作を終えた。 溶接接合部(内面側) ・深さ25+αmm ・V字開先を形成しサブマ−ジア−ク溶接により溶接。 熱処理 ・焼ならし(850℃) ・表面高周波焼入れ(900℃) ・焼戻し(200℃)
合部外面側の接合線を横切る方向の表面硬さ分布を測定
し、図5に示す結果を得た。即ち、前記摩耗むら等のパ
ラメ−タとなる表面硬さの分布は接合線においても乱れ
ることがなく平坦であり、本発明の効果が確認された。
(150μm厚さ、融点1050℃)に変更した被接合部を、移
動方式で誘導加熱して液相拡散接合させる構成とし、他
の条件は実施例1と同じにして中空ロ−ル胴体部材を製
作した。液相拡散接合の誘導加熱の仕様は下記の通りで
ある。 ・コイル:180mm長さの直線部を有する1タ−ンコイル
を、該直線部を接合線に近接して沿わせる形で円筒外面
側に配置。 ・操 作:上記コイルに2kHz,100〜150kWの通電を行
いながら、コイルを接合線の一端側から他端側へ1mm/s
の速度で移動。 上記のようにして製作した中空ロ−ル胴体部材について
も、接合線を横切る方向の硬度分布は、実施例1と同様
に良好であった。
プの中空ロ−ル胴体部材の接合部の、少なくとも円筒外
面側を液相拡散接合法によって形成する構成により、従
来の溶接接合法では皆無にできなかった、接合部に関わ
る表面硬さむら等の問題を払拭できたものである。液相
拡散接合法は、従来より、上記硬さむら等を生じにくい
接合法と目されていたが、板巻き中空ロ−ルのような大
面積の接合に適用できるなどとは考えられていなかっ
た。本願の発明者らは、中空ロ−ルにおける品質要求が
特に外面側にあることに思い到り、ロ−ル胴体の外面側
の部分に液相拡散接合を適用することを着想し、中空ロ
−ル胴体部材への適用を実現し得たものである。
た他の中空ロ−ル胴体製造方式と比べて、前記接合部の
硬度むら等の問題を除けば、設計の自由度,品質,ある
いはコストにおいて格段に勝っており、本発明による接
合部問題の解決によって全面的に優位性を確保できたこ
とになる。
を示す断面図。
図。
を示す断面図。
合線を横切る方向の表面硬さ分布を示す図表。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属板の円筒状成形体の、又は2個の半
円筒状成形体の直線端辺同士を接合により閉じて円筒体
とした、接合部を有する中空ロ−ル胴体用の部材であっ
て、上記接合部の少なくとも円筒外面側の部分が、液相
拡散接合法によって形成されていることを特徴とする中
空ロ−ル胴体部材。 - 【請求項2】 前記接合部の、円筒外面側の液相拡散接
合法によって形成されている部分の深さが3〜15mmであ
る請求項1に記載の中空ロ−ル胴体部材。 - 【請求項3】 金属板を円筒状に、又は半円筒状に成形
加工するとともに、直線端辺の形状を、端面の円筒外面
側の所定部分同士を突合わせうるように形成し、次いで
上記所定部分の端面同士をインサ−ト材を介して突合わ
せ、加熱により上記インサ−ト材を溶融させて液相拡散
接合し、このあと、端面の液相拡散接合されていない部
分同士を常法により溶接して前記円筒体を形成させるこ
とを特徴とする中空ロ−ル胴体部材の製造方法。 - 【請求項4】 前記インサ−ト材を介して突合わせた部
分の外周に外気遮断被覆を施して前記加熱を行う請求項
3に記載の中空ロ−ル胴体部材の製造方法。
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| JP14350196A JP3699779B2 (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 中空ロール胴体部材及びその製造方法 |
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|---|---|---|---|
| JP14350196A JP3699779B2 (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 中空ロール胴体部材及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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-
1996
- 1996-05-15 JP JP14350196A patent/JP3699779B2/ja not_active Expired - Fee Related
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