JPH09301950A - エビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する方法及び装置 - Google Patents

エビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する方法及び装置

Info

Publication number
JPH09301950A
JPH09301950A JP11859196A JP11859196A JPH09301950A JP H09301950 A JPH09301950 A JP H09301950A JP 11859196 A JP11859196 A JP 11859196A JP 11859196 A JP11859196 A JP 11859196A JP H09301950 A JPH09301950 A JP H09301950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shrimp
alcohol
crab
astaxanthin
shell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11859196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3918103B2 (ja
Inventor
Kozo Fukuda
幸藏 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON KIREETO KK
Original Assignee
NIPPON KIREETO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON KIREETO KK filed Critical NIPPON KIREETO KK
Priority to JP11859196A priority Critical patent/JP3918103B2/ja
Publication of JPH09301950A publication Critical patent/JPH09301950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3918103B2 publication Critical patent/JP3918103B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルコールの揮発性を低下させ、臭気を発生
させることなく、また引火、爆発といった危険を伴うこ
となく、安全にして確実にエビ、カニの殻からアスタキ
サンチンの分離が容易にできるエビ、カニの殻からアス
タキサンチンを抽出する方法及び装置の提供。 【解決手段】 エビ、カニ殻を塩酸に浸漬させてエビ、
カニ殻中のカルシウムを除去した後、該エビ、カニ殻を
水酸化ナトリウム溶液に浸漬させて中和処理するととも
にエビ、カニ殻中の蛋白質を除去した後、78°C±5
°Cの温度の醸造用アルコール80%、水20%からな
る溶媒中に浸漬させて、前記溶媒からアスタキサンチン
を分離抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来、廃棄処分を
していたエビ、カニの殻等からカロテノイド色素の一種
であるアスタキサンチンを抽出する方法及び装置の技術
の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】アスタキサンチンは、カニやエビ等の甲
殻動物や、鮭や鱒、おきあみ等の魚に多く含まれている
天然色素であり、肉色改良を目的として魚類の飼料添加
剤として使用されている化合物である。そして、アスタ
キサンチンは、一般には、化学的方法によって合成され
た製品が主流となっており、天然物からの抽出されたも
のは極わめて少なく、カニやエビの殻からの抽出は殆ど
なされていないのが現状である。
【0003】ところで、キチン、キトサンは白色質のも
のが要求されるために、エビ、カニ殻からキチン、キト
サンを製造する場合、エビ、カニ殻の色素を漂白剤を使
用して除去している。キチン・キトサンは、エビやカニ
の殻を塩酸に浸し、炭酸カルシウムを溶かし出した後、
アルカリと煮沸して蛋白質を取り除き、残った沈澱物を
洗浄し、乾燥させることによって得られている。
【0004】エビ、カニの殻には、カルシウム、タンパ
ク、キチン質、色素であるアスタキサンチンが含有され
ており、特にキチン質は約30%、アスタキサンチンは
約2%含有されている。また、エビ、カニ殻100g中
から1〜1.5gのアスタキサンチン抽出液が得られ
る。アスタキサンチンは、抗酸化剤として食品添加物、
着色料、動物の体内で代謝されてビタミンAとなること
から貴重な栄養素として、また、アスタキサンチンは、
化粧品、医薬品等に広く使用されている。
【0005】ところで、特開平6−25156号公報に
は、「黄色色素として食品等に広く利用されているβ−
カロチンを、任意の濃度のサイクロデキストリン溶液
(CD溶液)による包接処理して無彩色とすること、C
D溶液としては、水溶液を使用するが、メタノール、エ
タノール、プロパノール等のアルコール類を使用するこ
と。」が記載されている。
【0006】また、カンタキサンチン、アドニルビンな
どのカロテノイドを含有するアスタキサンチンにクロロ
ホルムを加えて攪拌したのち、溶液の温度を下げるか、
あるいは溶媒を蒸発させることによってアスタキサンチ
ンを精製することは、特開平7−118226号公報に
記載されている。
【0007】特表平6−506689号公報には、「カ
ロチノイドの天然資源例えばニンジンをカロチノイド含
有液体画分およびパルプ画分に分離し、カロチノイド含
有液体画分をカロチノイド濃縮固体沈澱物部分とカロチ
ノイド減少液体部分に分画するために該液体画分を有効
分画量の塩化カルシウムと接触させ、そしてカロチノイ
ド濃縮固体部分をカロチノイド減少液体部分から分離す
るカロチノイド含有天然資源からカロチノイドを抽出す
る方法」が記載されている。
【0008】また、特開平5−255241号公報に
は、「カロチン含有植物から有機溶媒を用いてカロチン
を抽出した抽出液から該有機溶媒を蒸発させて得られる
カロチン含有油脂中のカロチン結晶を一旦溶解させ、結
晶溶媒としてカロチン結晶中に取り込まれていた残留有
機溶媒を油脂中に溶出させてから不活性ガスを通気しな
がら減圧蒸発することにより、カロチン含有植物から有
機溶剤媒除去方法」が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平5−255
241号公報に記載されているものは、ニンジンや藻類
等のカロチン含有植物から有機溶媒を用いてカロチンを
抽出した抽出液から前記有機溶媒を蒸発させて得られる
カロチン含有油脂中のカロチン結晶を一旦溶解させ、結
晶溶媒としてカロチン結晶中に取り込まれていた残留有
機溶媒を油脂中に溶出させてから不活性ガスを通気しな
がら減圧蒸発するというものであり、工程が複雑である
ためにそのコストが高くなるというものであり、この方
法によってはエビ、カニの殻に含有されている色素であ
るアスタキサンチンを安全にして容易且つ安価に抽出す
ることができるというものではない。
【0010】そして、上記公報に記載されているよう
に、従来より、カロチン含有植物を破砕して有機溶媒で
カロチンを抽出し、該抽出液から前記有機溶媒を蒸発さ
せて天然色素であるカロチンを製造する方法は、種々行
われており、溶媒として低級アルコールを加えてアルコ
ーリシス化することによって脂肪酸低級アルコールエス
テルを生成させ、減圧蒸留してカロチンを得る方法は、
特開昭51ー147532号公報に、また、このアルコ
ーリシス化した溶媒に脂肪酸低級アルキルエステルを主
成分とする油層に親水性溶剤及び水を加えて、疎水性の
強いカロチンを析出分離する方法は、特開昭61ー11
5062号公報に記載されている。そして、これらアル
コーリシス化によりカロチンを製造する方法は、カロチ
ンを含有する植物油脂をアルコーリシス化することによ
り親水性のエステルに化学変化させて蒸留したり、或い
は、カロチン濃縮層と親水層との液−液分離で取り除い
たりしており、いわば化学的な処理により余計な脂肪を
エステル化して取り除く方法についてのものである。
【0011】特開平7ー118226号公報に記載され
ているものは、カンタキサンチン、アドニルビンなどの
カロテノイドを含有するアスタキサンチンにクロロホル
ムを加えるので、製品アスタキサンチンを食品に利用す
る場合に問題がある。
【0012】特開平5−255241号公報に記載され
ているものは、溶媒としてエタノール、ヘキサン、石油
ベンジン、ベンゼン、エーテル、メタノール、クロロホ
ルム、アセトン等を使用として色素を得ており、溶媒と
色素の分離に難点があり、溶媒が残留物として色素中に
残り、毒性等の危険性を有しており、溶媒の濃度が高
く、揮発性による臭気の発生や引火、爆発の危険性の高
く、そして溶媒の回収工程で事故が発生する恐れがある
というものである。
【0013】また、常温下でのエタノール等のアルコー
ルによるエビ、カニの殻からアスタキサンチンを分離抽
出する方法では、分離抽出に長時間を要し、その効率が
悪いという問題がある。
【0014】本発明は、醸造用アルコール80%、水2
0%からなる溶媒の温度を上げるという温度コントロー
ルと溶媒の濃度を下げるという溶媒の濃度のコントロー
ルとにより、アルコールの揮発性を低下させ、臭気を発
生させることなく、また引火、爆発といった危険を伴う
ことなく、安全にして確実にエビ、カニの殻からアスタ
キサンチンの分離が容易にできるエビ、カニの殻からア
スタキサンチンを抽出する方法及び装置の提供を目的と
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエビ、カニ
の殻からアスタキサンチンを抽出する方法は、エビ、カ
ニ殻を塩酸に浸漬させてエビ、カニ殻中のカルシウムを
除去した後、該エビ、カニ殻を水酸化ナトリウム溶液に
浸漬させて中和処理するとともにエビ、カニ殻中の蛋白
質を除去した後、78℃±5℃の温度の醸造用アルコー
ル20%、水80%からなる溶媒中に浸漬させて、前記
溶媒からアスタキサンチンを分離抽出する。
【0016】本発明に係るエビ、カニの殻からアスタキ
サンチンを抽出する方法は、エビ、カニ殻を塩酸に浸漬
させてエビ、カニ殻中のカルシウムを除去した後、該エ
ビ、カニ殻を水酸化ナトリウム溶液に浸漬させて中和処
理し、エビ、カニ殻中の蛋白質を除去した後、該エビ、
カニ殻を醸造用アルコール80%、水20%からなる溶
媒中に浸漬させ、前記溶媒からアスタキサンチンを分離
抽出するとともに、前記溶媒中のアルコールを蒸発器に
より蒸発させた後、該アルコールを凝縮コンデンサーに
より冷却して液化しアルコール回収槽に回収し、回収さ
れたアルコールを再使用する。
【0017】本発明に係るエビ、カニ殻を塩酸に浸漬さ
せてエビ、カニ殻中のカルシウムを除去した後、該エ
ビ、カニ殻を水酸化ナトリウム溶液に浸漬させて中和処
理とエビ、カニ殻中の蛋白質の除去処理とを行う原料エ
ビ、カニ殻槽と、蛋白質が除去されたエビ、カニ殻を醸
造用アルコール80%、水20%からなる溶媒に浸漬さ
せる抽出釜と、前記溶媒からアルコールを蒸発させる蒸
発器と、該アルコールを冷却して液化しアルコールをア
ルコール回収槽に回収する凝縮コンデンサーと、前記蒸
発器内に残留した水とアスタキサンチンを分離する分離
器からなり、回収されたアルコールを再使用する。
【0018】 本発明に係るエビ、カニ殻を塩酸に浸漬
させてエビ、カニ殻中のカルシウムを除去した後、該エ
ビ、カニ殻を水酸化ナトリウム溶液に浸漬させて中和処
理とエビ、カニ殻中の蛋白質の除去処理とを行う原料エ
ビ、カニ殻槽と、蛋白質が除去されたエビ、カニ殻を醸
造用アルコール80%、水20%からなる溶媒に浸漬さ
せる抽出釜と、抽出液貯溜槽と、溶媒からアルコールを
蒸発させる蒸発器と、該アルコールを冷却して液化しア
ルコールをアルコール回収槽に回収する凝縮コンデンサ
ーと、前記蒸発器内に残留した水とアスタキサンチンを
分離する分離器からなり、前記抽出釜と前記抽出液貯溜
槽、前記抽出液貯溜槽と前記蒸発器、前記蒸発器と前記
凝縮コンデンサー、及び前記凝縮コンデンサーと前記分
離器及び前記アルコール回収槽と前記抽出釜の各装置は
それぞれポンプを介して或いは介することなくパイプで
連結されており、回収されたアルコールを再使用する。
【0019】
【作用】原料カニ槽1においてエビ、カニの殻のカルシ
ウムと蛋白質を除去し、アスタキサンチンを含有したエ
ビ、カニ殻はキチン質を含んだ状態で抽出釜2におい
て、醸造アルコール80%と水20%の溶液温度78℃
±5℃まで上昇させ、4時間の間欠攪拌される。
【0020】抽出液貯留槽3、4内において、真空ポン
プ17により減圧され、蒸発器8でアルコールを蒸発さ
せ、凝縮コンデンサー9によりアルコールを冷却して液
化しアルコール回収槽10に回収し、液送ポンプ11に
て分離器12へアスタキサンチンと水の懸濁状態の抽出
液が送られ、分離機12により水とアスタキサンチンが
分離し、アスタキサンチンが得られる。換言すると、キ
チン質中の赤色の色素であるアスタキサンチンが除去さ
れ、白色のキチンが得られる。
【0021】溶媒であるアルコールは蒸発器8で減圧蒸
発し、アルコールの分離が容易にでき、アスタキサンチ
ンは水に溶けないので、分離器12で容易に分離され、
アスタキサンチンの収率が向上する。
【0022】エビ、カニの殻に含まれる赤色色素である
アスタキサンチンを蒸発器8で蒸発分離して、アスタキ
サンチンを抽出することと、アルコールを回収すること
が同時平行してなされる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明に係る装
置の実施の形態を説明すると、原料エビ、カニ殻槽1
は、合成樹脂製の浸漬槽ともいえるものであり、塩酸用
パイプ18を介して塩酸タンク13と、水用パイプ19
を介して水タンク14と、そして、水酸化ナトリウム用
パイプ26を介して水酸化ナトリウムタンク15とそれ
ぞれ連結している。原料エビ、カニ殻槽1では、原料で
あるエビ、カニ殻を2〜3cmの大きさに細断し、常温
または45℃に加温された濃度5%の水酸化ナトリウム
溶液に約5時間浸漬して蛋白質を除去した後、水洗いす
る。その後、常温または45℃に加温された濃度5%の
塩酸に10〜12時間浸漬した後、水洗いしてカルシウ
ム分を除去する。また、原料エビ、カニ殻槽1は、原料
の水洗いにより生ずる洗浄廃水を排水する洗浄廃水用パ
イプ23を介して、廃水処理槽(図示せず)に繋がって
いる。
【0024】原料エビ、カニ殻槽1で上記の処理をされ
た原料であるエビ、カニ殻のは、籠(図示せず)等によ
りステンレス製の抽出釜2に投入され、抽出釜2におい
て、アルコール用パイプ20を介してアルコール槽6か
ら注入される醸造用アルコールと、水用パイプ19を介
して水タンク14から注入される水との割合が水20
%、醸造用アルコール80%の濃度の溶媒中に浸漬され
る。醸造用アルコール80%、水20%の溶媒は、蒸気
用パイプ22を介して蒸気発生用ボイラー16からの蒸
気により、温度78℃±5℃まで上昇し、その温度下に
おいて浸漬されているエビ、カニ殻とともに4時間、間
欠攪拌され、エビ、カニ殻中のアスタキサンチンは、ア
ルコール溶液中に抽出する。なお、アルコール溶液の温
度は、水タンク14からの水により前記温度を維持する
ように制御される。
【0025】抽出釜2のエビ、カニの殻が浸漬されてい
るアスタキサンチンの抽出液は、抽出液用パイプ21を
介してステンレス製の抽出液貯溜槽3、4に貯留され
る。
【0026】抽出液貯溜槽3、4内の空気は、真空ポン
プ27により吸引され空気排出用パイプ28から大気中
に放出され、抽出液貯溜槽3、4内の抽出液は減圧状態
におかれ、エビ、カニ殻が浸漬されている濃度80%の
醸造アルコール溶液からなる抽出液中へのアスタキサン
チンの抽出が促進する。抽出液貯溜槽3、4内の抽出液
は、抽出液ポンプ5により抽出液用パイプ21を介して
ステンレス製の蒸発器8に流入する。そして、その温度
が低下している抽出液は、蒸発器8において、蒸気発生
用ボイラー16からの蒸気により、温度78℃±5℃ま
で再上昇し、抽出液中のアルコールを蒸発させ、アルコ
ール用パイプ20を介してステンレス製の凝縮コンデン
サー9に流入させる。
【0027】そして、アルコールは凝縮コンデンサー9
により液化し、液化したアルコールはアルコール用パイ
プ20を介してステンレス製のアルコール回収槽10に
貯留される。アルコール回収槽10のアルコールは、ア
ルコール用パイプ20、アルコールポンプ7、アルコー
ル用パイプ20を経て抽出釜2に戻され、再使用する。
水は蒸気復水用パイプ24、冷却廃水用パイプ25から
排水処理装置(図示せず)に流入する。
【0028】蒸発器8においてアルコールが蒸発した抽
出液は、液送ポンプ11によりステンレス製の分離器1
2に給送され、分離器12により水とアスタキサンチン
が比重分離される。すなわち、水より比重の大きいアス
タキサンチンは沈降し、上部の水は排水パイプ30から
廃水処理装置(図示せず)に排出される。そして、分離
器12の底部に沈降し沈殿したアスタキサンチンは、水
分を幾分か含みどろどろした状態で分離器から製品とし
て取り出される。
【0029】本発明に係るエビ、カニの殻からアスタキ
サンチンを抽出する方法の発明の実施例について説明す
る。原料であるエビ、カニ殻を2〜3cmの大きさに細
断し、塩酸4〜5%溶液に12時間浸漬した後、水洗い
して、カルシウムを除去する。その後、濃度5%の水酸
化ナトリウム溶液に4〜5時間浸漬して、蛋白質を分離
除去する。
【0030】そして、キチン質とアスタキサンチンの分
離抽出は、醸造用アルコール濃度80%、温度78℃±
5℃まで上昇させ、4時間間欠攪拌すると、アスタキサ
ンチンが分離抽出できる。換言すると、キチン質中の赤
色の色素であるアスタキサンチンが除去され、白色のキ
チン質が得られる。
【0031】アルコール溶媒温度78°Cでのアルコー
ル濃度とアスタキサンチンの分離抽出に要する時間との
関係を示すグラフ図である図2によると、分離抽出に要
する時間は、アルコール濃度80%以上のものは、それ
以下の濃度のものに比べて、時間の低減勾配が極端に小
さくなっていることが分かる。そして、アルコール溶媒
の濃度が低いほどその取り扱い上安全であるので、本発
明においては、アルコール濃度80〜85%のものを使
用している。
【0032】
【表1】 表1に示すように、アルコール濃度80%、アルコール
溶媒温度78゜Cのとき、水とアスタキサンチンとの分
離抽出に要する時間が短い。
【0033】溶液を蒸発器8でアルコールと水とを蒸発
分離させ、純度98%のアスタキサンチンを収率1.5
/100で得ることができた。
【0034】濃度80%の醸造アルコールの溶液の温度
を78℃±5℃に上昇させ、エビ、カニ殻を浸漬させ、
アスタキサンチンを分離抽出するので、分離抽出中に引
火したり発火することなく、安全にその製造ができる。
【0035】蒸発器8によりアルコールを蒸発させて、
アルコールを回収循環させ、再使用することができると
ともに、水とアスタキサンチンの分離が容易かつ的確に
できる。また、醸造用アルコール溶媒を使用するので、
安全である。
【0036】水とアスタキサンチンの分離が容易であ
り、濃度80%の醸造アルコールの溶液の温度を78℃
±5℃に上昇させ、エビ、カニ殻を浸漬させ、アスタキ
サンチンを分離抽出するので、アスタキサンチンの沈降
分離が速く、容易にできる。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るエビ、カニの殻からアスタ
キサンチンを抽出する方法及び装置は、アスタキサンチ
ンは水に溶けないという性質に着目し、エビ、カニの殻
からアルコールの溶媒を用いて、アスタキサンチンを容
易に分離抽出することができるので、白色のキトサンが
得られ、キトサンの品質を向上させるという効果を有す
る。
【0038】本発明に係るエビ、カニの殻からアスタキ
サンチンを抽出する方法及び装置は、溶媒液である醸造
用アルコール80%、水20%の濃度を下げた溶媒を使
用し、その温度を78℃±5℃に上昇させその温度を維
持することによって、毒性のある危険な溶媒を使用する
ことなく、醸造用アルコール80%、水20%の溶媒を
使用するので、揮発性を抑制し、引火爆発の危険を除
き、アスタキサンチンを安全に抽出することができ、溶
液の揮発による引火、あるいは臭気の発生もなく、良好
な製造環境が生成でき、しかも安全にアスタキサンチン
がエビ、カニの殻から抽出することができるという効果
を有する。
【0039】本発明に係るエビ、カニの殻からアスタキ
サンチンを抽出する方法及び装置は、アルコールの循環
使用ができ、抽出コストを低減することができるととも
に、減圧蒸発によるので、製品であるでアスタキサンチ
ンの品質を向上させることができる。そして、2系統の
蒸発工程としているので、アスタキサンチンと水との沈
降分離が促進されるという効果を有する。
【0040】本発明に係るエビ、カニの殻からアスタキ
サンチンを抽出する方法及び装置は、アルコールを蒸発
器で、水とアスタキサンチンを懸濁しておき、アルコー
ルを分離、回収、循環、再利用することができ、操作が
容易であるとともにその製造コストも安価であるという
効果を有する。
【0041】また、従来のアスタキサンチンの分離抽出
方法が、アルコール、ヘキサン、石油ベンジン等の溶剤
を使用しているので、食品の添加剤に使用する場合、そ
の毒性や臭いのために不適切であったが、本発明に係る
エビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する方法及
び装置は、有害物質を使用することなく、容易且つ安価
に、晶折を要しないで、純度の高い色素が得られ、液状
販売も可能であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の一実施の態様を示す装置全
体の図である。
【図2】アルコール溶媒温度78°Cでのアルコール濃
度とアスタキサンチンの分離抽出に要する時間との関係
を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 原料エビ、カニ殻槽 2 抽出釜 3 抽出液貯溜槽 4 抽出液貯溜槽 5 抽出液ポンプ 6 アルコール槽 7 アルコールポンプ 8 蒸発器 9 凝縮コンデンサー 10 アルコール回収槽 11 液送ポンプ 12 分離器 19 水用パイプ 20 アルコール用パイプ 21 抽出液用パイプ 22 蒸気用パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エビ、カニ殻を塩酸に浸漬させてエビ、
    カニ殻中のカルシウムを除去した後、該エビ、カニ殻を
    水酸化ナトリウム溶液に浸漬させて中和処理するととも
    にエビ、カニ殻中の蛋白質を除去した後、78°C±5
    °Cの温度の醸造用アルコール80%、水20%からな
    る溶媒中に浸漬させて、前記溶媒からアスタキサンチン
    を分離抽出することを特徴とするエビ、カニの殻からア
    スタキサンチンを抽出する方法。
  2. 【請求項2】 エビ、カニ殻を塩酸に浸漬させてエビ、
    カニ殻中のカルシウムを除去した後、該エビ、カニ殻を
    水酸化ナトリウム溶液に浸漬させて中和処理し、エビ、
    カニ殻中の蛋白質を除去した後、該エビ、カニ殻を醸造
    用アルコール80%、水20%からなる溶媒中に浸漬さ
    せ、前記溶媒からアスタキサンチンを分離抽出するとと
    もに、前記溶媒中のアルコールを蒸発器により蒸発させ
    た後、該アルコールを凝縮コンデンサーにより冷却して
    液化しアルコール回収槽に回収し、回収されたアルコー
    ルを再使用することを特徴とするエビ、カニの殻からア
    スタキサンチンを抽出する方法。
  3. 【請求項3】 エビ、カニ殻を塩酸に浸漬させてエビ、
    カニ殻中のカルシウムを除去した後、該エビ、カニ殻を
    水酸化ナトリウム溶液に浸漬させて中和処理とエビ、カ
    ニ殻中の蛋白質の除去処理とを行う原料エビ、カニ殻槽
    と、蛋白質が除去されたエビ、カニ殻を醸造用アルコー
    ル80%、水20%からなる溶媒に浸漬させる抽出釜
    と、前記溶媒からアルコールを蒸発させる蒸発器と、該
    アルコールを冷却して液化しアルコールをアルコール回
    収槽に回収する凝縮コンデンサーと、前記蒸発器内に残
    留した水とアスタキサンチンを分離する分離器からな
    り、回収されたアルコールを再使用することを特徴とす
    るエビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する装
    置。
  4. 【請求項4】 エビ、カニ殻を塩酸に浸漬させてエビ、
    カニ殻中のカルシウムを除去した後、該エビ、カニ殻を
    水酸化ナトリウム溶液に浸漬させて中和処理とエビ、カ
    ニ殻中の蛋白質の除去処理とを行う原料エビ、カニ殻槽
    と、蛋白質が除去されたエビ、カニ殻を醸造用アルコー
    ル80%、水20%からなる溶媒に浸漬させる抽出釜
    と、抽出液貯溜槽と、溶媒からアルコールを蒸発させる
    蒸発器と、該アルコールを冷却して液化しアルコールを
    アルコール回収槽に回収する凝縮コンデンサーと、前記
    蒸発器内に残留した水とアスタキサンチンを分離する分
    離器からなり、前記抽出釜と前記抽出液貯溜槽、前記抽
    出液貯溜槽と前記蒸発器、前記蒸発器と前記凝縮コンデ
    ンサー、及び前記凝縮コンデンサーと前記分離器及び前
    記アルコール回収槽と前記抽出釜の各装置はそれぞれポ
    ンプを介して或いは介することなくパイプで連結されて
    おり、回収されたアルコールを再使用することを特徴と
    するエビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する装
    置。
JP11859196A 1996-05-14 1996-05-14 エビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する方法及び装置 Expired - Fee Related JP3918103B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11859196A JP3918103B2 (ja) 1996-05-14 1996-05-14 エビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11859196A JP3918103B2 (ja) 1996-05-14 1996-05-14 エビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09301950A true JPH09301950A (ja) 1997-11-25
JP3918103B2 JP3918103B2 (ja) 2007-05-23

Family

ID=14740383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11859196A Expired - Fee Related JP3918103B2 (ja) 1996-05-14 1996-05-14 エビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3918103B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002000908A3 (en) * 2000-09-25 2002-05-10 Novozymes As Methods for processing crustacean material
US7052721B2 (en) 2000-04-05 2006-05-30 Hafsteinn Helgason Recovery of compounds using a natural adsorbent
CN100365072C (zh) * 2000-09-25 2008-01-30 诺维信公司 加工甲壳纲动物物料的方法
CN102746206A (zh) * 2012-07-31 2012-10-24 扬州日兴生物科技股份有限公司 一种龙虾头中虾青素的提取方法
JP2012206987A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Kanda Giko:Kk キチン・アスタキサンチン分離生産方法
CN103483182A (zh) * 2013-08-26 2014-01-01 湖南农业大学 克氏原螯虾副产物综合利用方法
KR101409327B1 (ko) * 2013-03-06 2014-06-30 인하대학교 산학협력단 분자각인 고체상 추출법 및 분산형 액-액 미세추출법을 연속으로 이용하여 새우 찌꺼기로부터 아스타크산틴을 추출하는 방법
KR101521151B1 (ko) * 2013-03-27 2015-05-20 인하대학교 산학협력단 새우 찌꺼기로부터 아스타크산틴을 추출하는 방법
US20220356272A1 (en) * 2019-09-23 2022-11-10 Politecnico Di Milano Processes for extracting and purifying chitin by using green solvents

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7052721B2 (en) 2000-04-05 2006-05-30 Hafsteinn Helgason Recovery of compounds using a natural adsorbent
WO2002000908A3 (en) * 2000-09-25 2002-05-10 Novozymes As Methods for processing crustacean material
US7241463B2 (en) 2000-09-25 2007-07-10 Novozymes A/S Methods for processing crustacean material
CN100365072C (zh) * 2000-09-25 2008-01-30 诺维信公司 加工甲壳纲动物物料的方法
JP2012206987A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Kanda Giko:Kk キチン・アスタキサンチン分離生産方法
CN102746206A (zh) * 2012-07-31 2012-10-24 扬州日兴生物科技股份有限公司 一种龙虾头中虾青素的提取方法
KR101409327B1 (ko) * 2013-03-06 2014-06-30 인하대학교 산학협력단 분자각인 고체상 추출법 및 분산형 액-액 미세추출법을 연속으로 이용하여 새우 찌꺼기로부터 아스타크산틴을 추출하는 방법
KR101521151B1 (ko) * 2013-03-27 2015-05-20 인하대학교 산학협력단 새우 찌꺼기로부터 아스타크산틴을 추출하는 방법
CN103483182A (zh) * 2013-08-26 2014-01-01 湖南农业大学 克氏原螯虾副产物综合利用方法
CN103483182B (zh) * 2013-08-26 2014-08-13 湖南农业大学 克氏原螯虾副产物综合利用方法
US20220356272A1 (en) * 2019-09-23 2022-11-10 Politecnico Di Milano Processes for extracting and purifying chitin by using green solvents

Also Published As

Publication number Publication date
JP3918103B2 (ja) 2007-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2843669B2 (ja) 植物、海草、細菌、オキアミ類、小エビ及びその他のザリガニ及び甲殻類からのアスタキサンチン及び関連するカロチノイド、アスタキサンチンエステル、キチン、タンパク質及び食肉の生産方法
CN110156861B (zh) 鱼油胆固醇
JP2772213B2 (ja) ツェインの製造方法
RU2242505C2 (ru) Способ удаления свободных жирных кислот из жиров и масел биологического происхождения или их паровых дистиллятов (варианты)
ES3042554T3 (en) Process for the extraction of cutin from tomato processing waste
CN110846130A (zh) 从油组合物中去除不需要的组分
JPH09301950A (ja) エビ、カニの殻からアスタキサンチンを抽出する方法及び装置
CA2891246A1 (en) Method to recover free fatty acids from fats and oils
JP2000175696A (ja) ドナリエラ藻体の抽出方法
EP3303532A2 (en) Removal of free fatty acids from glyceride oils
JP2022031139A (ja) クリルオイル製造方法及びクリルオイル組成物
JPH1149972A (ja) 殻廃棄物からアスタキサンチン及びキトーサンを同時に生成する方法
US5210242A (en) Process for soap splitting using a high temperature treatment
JP3944532B2 (ja) 高純度β−クリプトキサンチンの製造方法
JPH07304977A (ja) 安定性の優れたカロテノイド色素の製造法
US2451116A (en) Method of recovering albumin adhering to egg shells
FR2780969A1 (fr) Procede de separation de l'acide hydroxymethylthiobutyrique
Zhang et al. Extraction of high-value compounds from marine biomass via ionic liquid-based techniques
JPH0219880B2 (ja)
SU1463743A1 (ru) Способ выделени жира из отходов при производстве майонеза
FR2666965A1 (fr) Procede de preparation d'extrait concentre d'algues.
JPH01290659A (ja) 天然カロチン濃縮物の製造法
JPH07304976A (ja) カロテノイド色素の製造法
FI110951B (fi) Menetelmä suovan hapottamiseksi
JP3558540B2 (ja) 油脂の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20070109

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070130

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees