JPH09302132A - 多孔性水素化ニトリルブタジエンゴム - Google Patents

多孔性水素化ニトリルブタジエンゴム

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JPH09302132A
JPH09302132A JP14793796A JP14793796A JPH09302132A JP H09302132 A JPH09302132 A JP H09302132A JP 14793796 A JP14793796 A JP 14793796A JP 14793796 A JP14793796 A JP 14793796A JP H09302132 A JPH09302132 A JP H09302132A
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JP
Japan
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salt
butadiene rubber
hydrogenated nitrile
nitrile butadiene
product
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Pending
Application number
JP14793796A
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English (en)
Inventor
Tomosuke Fukuda
智丞 福田
Yuji Tanaka
佑司 田中
Yoji Ogawa
洋史 小川
Keiichi Sakai
啓一 阪井
Kenichi Harada
賢一 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IIDESU KYODO KUMIAI
Original Assignee
IIDESU KYODO KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐油性、硬さ、引張強度、伸び率等
の優れた力学的特性を備え、多目的使用が可能な多孔性
水素化ニトリルブタジエンゴムの提供にある。 【解決手段】 水素化ニトリルブタジエンゴム、架橋
剤、塩の微粒子、遷移金属酸化物、飽和脂肪酸を混練し
たのちに成形し、160℃の温度条件下で加熱すること
により架橋をして得られる架橋生成物から、前記塩の微
粒子を溶出させて脱塩し、乾燥して得られる多孔性水素
化ニトリルブタジエンゴム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多孔性水素化ニ
トリルブタジエンゴムに係り、その目的は、優れた耐熱
性、耐油性、および、硬さ、引張強度、伸び率などの優
れた力学的特性を兼ね備え、感熱型印字装置用の多孔性
シート、印字装置用の多孔性シート、コピー機等の定着
ロール、ハンコのゴム板等、多目的使用が可能な多孔性
水素化ニトリルブタジエンゴムの提供にある。
【0002】
【従来の技術】従来、合成ゴムを用いた、多孔性インキ
含浸体の製造方法としては、従来、特公昭59−394
58、特開昭60−174682、特公昭63−348
35等の製造方法によるものが存在した。特公昭59−
39458の製造方法は、エラストマー粉末粒径と接合
用有機弾性素材とを熱気流体中で衝突させる方法であ
る。特開昭60−174682の製造方法は、ゴム弾性
を有する熱可塑性樹脂粉末もしくは熱可塑性樹脂粉末と
加硫ゴム粉末の混合物に、粉末状繊維を混合し、焼結す
る方法である。特公昭63−34835の製造方法は、
食塩を加熱して焼結して、食塩粒子相互間に間隙形成
し、ゴムまたは合成樹脂を上記間隙に侵入させ、冷却加
熱してゴムまたは合成樹脂を固化させたのちに、食塩を
流出させる方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
59−39458の方法においては、強靱性、磨耗性等
の物理特性は優れているが、耐熱性が悪いという問題点
が存在した。特開昭60−174682の方法において
は、優れたゴム弾性を有するが耐熱性が悪いという問題
点が存在した。特公昭63−34835の方法において
は、強度が優れているが、耐熱性が悪いという問題点が
存在した。また、多目的使用が可能で、かつ、優れた耐
熱性、耐油性、および、硬さ、引張強度、伸び率などの
優れた力学的特性を兼ね備えた多孔性ゴムは存在しなか
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みなされたものであって、請求項1記載の発明は、水素
化ニトリルブタジエンゴム、架橋剤、塩の微粒子、遷移
金属酸化物、飽和脂肪酸を混練したのちに成形し、加圧
下、160℃の温度条件下で加熱することにより架橋し
て得られる架橋生成物を、前記塩が可溶な溶液中で攪拌
することにより、該架橋生成物に含有される塩を溶出さ
せることにより脱塩し、乾燥して得られる多孔性水素化
ニトリルブタジエンゴムに関する。請求項2記載の発明
は、水素化ニトリルブタジエンゴム、架橋剤、塩の微粒
子、遷移金属酸化物、飽和脂肪酸を混練したのちに成型
し、160℃の温度条件下で加熱することにより架橋し
て得られる架橋生成物を、前記塩が可溶な溶液中で攪拌
することにより、該架橋生成物に含有される水溶性の塩
を水に溶出させることにより脱塩し、乾燥して得られる
多孔性水素化ニトリルブタジエンゴムに関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
詳細に説明する。この発明に係る多孔性水素化ニトリル
ブタジエンゴムの製造方法について説明する。
【0006】この発明に係る多孔性水素化ニトリルブタ
ジエンゴムの第一の製造方法として、水素化ニトリルブ
タジエンゴム、架橋剤、塩の微粒子、遷移金属酸化物、
飽和脂肪酸を混練したのちに成形し、加圧下、160℃
の温度条件下で加熱して得られる架橋生成物を、上記塩
が可溶な溶液中で攪拌しながら、その架橋生成物に含有
される水溶性の塩を溶解させることにより脱塩し、乾燥
する方法が挙げられる。
【0007】出発物質として使用する物質を、具体的に
挙げれば、水素化ニトリルブタジエンゴムとしては、ム
ーニー粘度が、55〜85ML100℃/212°F、
ヨウ素化が、25以上のものが好ましく用いられる。架
橋剤としては、硫黄、硫黄化合物等が好適に使用でき
る。架橋剤の混合量は、水素化ニトリルブタジエンゴム
100重量部に対して、3〜10重量部程度が好まし
い。その理由は、上記重量部が3未満であると、目的物
質である多孔性水素化ニトリルブタジエンゴムの硬度が
小さくなり、十分な機械的強度が得られず好ましくな
く、10を越えると目的物質である多孔性水素化ニトリ
ルブタジエンゴムの硬度が大きくなり、材料としてもろ
くなり好ましくないからである。
【0008】塩の微粒子としては、食塩のほかに、適当
な溶液を用いて溶出させることが可能な塩であれば、全
て好適に使用される。具体例としては水溶性の塩化ナト
リウム、炭酸水素カリウム、弱塩基に可溶な炭酸カルシ
ウム等が挙げられる。
【0009】水溶性の塩の微粒子の粒径としては、目的
物質である多孔性水素化ニトリルブタジエンゴムが優れ
た空隙率、通気性、流体流通性を有するために、0.0
1〜0.1μm程度のものが望ましい。水溶性の塩の微
粒子の混合量は、水素化ニトリルブタジエンゴムに対し
て、重量で4倍程度が望ましい。塩の微粒子を混練し、
架橋したのちに、上記塩が可溶な溶液に塩の微粒子を溶
出させて、脱塩することにより、この発明に係る水素化
ニトリルブタジエンゴムは、空隙を有する多孔質体とな
る。
【0010】遷移金属酸化物としては、酸化亜鉛等が好
ましく用いられる。
【0011】飽和脂肪酸としては、ステアリン酸等が好
ましく用いられる。
【0012】混練は、オープンロールで、20〜30分
行うのが望ましい。
【0013】架橋は加圧下、160℃の温度条件下で金
型のなかで行う。加圧の大きさは、成型する水素化ニト
リルブタジエンゴムの形状、厚みに応じて、適宜換算し
て定めればよい。例えば、後記実施例に示す、縦150
mm×横150mm×厚み1mm程度の場合には、40
〜50kg/m2 程度が好ましい。
【0014】架橋生成物に含有される塩の溶出液は、使
用する塩に応じて定めればよい。水溶性の塩化ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム等を用いる場合は、水が好適に使
用できる。この場合、温湯、沸騰水等温度が高い水を使
用するほうが溶出速度が高く好ましい。弱塩基に可溶な
炭酸カルシウム等を用いる場合には、アンモニア水等を
使用すればよい。
【0015】この発明に係る多孔性水素化ニトリルブタ
ジエンゴムの第二の製造方法として、水素化ニトリルブ
タジエンゴム、架橋剤、塩の微粒子、遷移金属酸化物、
飽和脂肪酸を混練したのちに成型し、160℃の温度条
件下で加熱して得られる架橋生成物を、上記塩が可溶な
溶液中で攪拌しながら、その架橋生成物に含有される水
溶性の塩を水に溶出させることにより脱塩し、乾燥する
方法が挙げられる。
【0016】出発物質である水素化ニトリルブタジエン
ゴム、架橋剤、塩の微粒子、遷移金属酸化物、固体の飽
和脂肪酸としては、上記第一の製造方法と同じ物質が、
使用できる。
【0017】混練は、オープンロールで、20〜30分
行うのが望ましい。
【0018】架橋は、160℃の温度条件下で金型のな
かで行う。
【0019】架橋生成物に含有される塩を溶出させる溶
液も、第一の実施の形態と同様のものが使用できる。
【0020】上記の方法で得られた多孔性水素化ニトリ
ルブタジエンゴムは、後記実施例において示すように、
優れた耐熱性、耐油性及び硬さ、引張強度、伸び率など
の優れた力学的特性を兼ね備える。
【0021】また、この発明に係る多孔性水素化ニトリ
ルブタジエンゴムは、流体流通性を利用して、感熱型印
字装置用の多孔性シート、印字装置用の多孔性シート、
コピー機等の定着ロール、ハンコのゴム板、自動券売機
用の紙送りロール等、多目的の使用が可能であり、ま
た、これに限定されず、多孔性水素化ニトリルブタジエ
ンゴムの耐熱性、耐油性、および、硬さ、引張強度、伸
び率などの優れた特性を利用した使用が可能である。
【0022】この発明に係る多孔性水素化ニトリルブタ
ジエンゴムの成型方法としては、上記製造方法の成型工
程において、目的形状に成型すればよい。具体的には、
シート状に押し出し、一定長さに切断しする方法が挙げ
られるが、この発明においては、この方法に限定され
ず、使用する多孔性水素化ニトリルブタジエンゴムの耐
熱性、耐油性、および、硬さ、引張強度、伸び率などの
優れた特性を利用した用途に応じた方法で成型すればよ
い。
【0023】
【実施例】以下、実施例、比較例、試験例をあげて、こ
の発明を詳細に説明する。 (実施例)次表(表1)に示す物質をオープンロールに
て混練し、160±1℃の条件で実施例1、2について
は15分間、実施例3、4については10分間加硫を行
った後に、沸騰水で3時間脱塩処理を行い、45℃で1
5時間乾燥処理を行った。(表中、H−NBRは、水素
化ニトリルブタジエンゴムを表す。)
【表1】
【0024】(比較例)次表(表2)に示す出発物質を
混練し、160±1℃の条件で10分間加硫を行った後
に、沸騰水で3時間脱塩処理を行い、45℃で15時間
乾燥処理を行った。(表中、SEPはシリコンとEPD
Mの混合物を、TAICは、トリアリルイソシアヌレー
トを、DAPは、ジアリルフタレートを表す。)
【表2】
【0025】(試験例1)表1示す実施例1〜4、表2
に示す比較例1〜5について、脱塩後及び乾燥後の寸法
変化を測定した。その結果を表3に示す。
【表3】
【0026】(試験例2)表1に示す実施例1〜4、表
2に示す比較例1〜5について、硬さ、引張強さ、伸
び、密度の測定を行った。結果を表4に示す。
【表4】
【0027】(試験例3)表1に示す実施例1〜4、表
2に示す比較例1〜5について、薄膜成型した物質につ
いて、平均厚さ、引張強さ、伸びの測定を行った。結果
を表5に示す。
【表5】 表4、5のから明らかな如く、この発明に係る多孔性水
素化ニトリルブタジエンゴムは、硬さ、引張強度、伸び
率等の優れた力学的を特性を有する。
【0028】(試験例4)表1に示す実施例1〜4、表
2に示す比較例1〜5について、耐熱性の試験を行っ
た。老化後の物性として、硬さ変化、引張強さ変化率、
伸び変化率の測定を行った。結果を表6に示す。
【表6】 表6の記載から、明らかな如く、この発明に係る多孔性
水素化ニトリルブタジエンゴムは、優れた耐熱性を有す
る。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、水素化ニトリル
ブタジエンゴム、架橋剤、塩の微粒子、遷移金属酸化
物、飽和脂肪酸を混練したのちに成形し、加圧下、16
0℃の温度条件下で加熱することにより架橋して得られ
る架橋生成物を、前記塩が可溶な溶液中で攪拌すること
により、該架橋生成物に含有される塩を溶出させること
により脱塩し、乾燥して得られる多孔性水素化ニトリル
ブタジエンゴムであり、請求項2記載の発明は、水素化
ニトリルブタジエンゴム、架橋剤、塩の微粒子、遷移金
属酸化物、飽和脂肪酸を混練したのちに成型し、160
℃の温度条件下で加熱することにより架橋して得られる
架橋生成物を、前記塩が可溶な溶液中で攪拌することに
より、該架橋生成物に含有される水溶性の塩を水に溶出
させることにより脱塩し、乾燥して得られる多孔性水素
化ニトリルブタジエンゴムであるから、上記実施例にし
めす如く、次の効果を奏する。
【0030】表4、5に示す如く、この発明に係る多孔
性水素化ニトリルブタジエンゴムは、優れた硬さ、引張
強度、伸び率等の力学的を特性を有するという優れた効
果を奏する。
【0031】また、表6に示す如く、この発明に係る多
孔性水素化ニトリルブタジエンゴムは、上記効果に合わ
せて優れた耐熱性を有するという優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 洋史 大阪市北区芝田1丁目4番8号 フジキン ソフト株式会社内 (72)発明者 阪井 啓一 大阪市住之江区浜口西2丁目10番7号 マ ルエス電機工業株式会社内 (72)発明者 原田 賢一 大阪市西成区南津守5丁目6番56号 マル トミプレス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素化ニトリルブタジエンゴム、架橋
    剤、塩の微粒子、遷移金属酸化物、飽和脂肪酸を混練し
    たのちに成形し、加圧下、160℃の温度条件下で加熱
    することにより架橋して得られる架橋生成物を、前記塩
    が可溶な溶液中で攪拌することにより、該架橋生成物に
    含有される塩を溶出させることにより脱塩し、乾燥して
    得られる多孔性水素化ニトリルブタジエンゴム。
  2. 【請求項2】 水素化ニトリルブタジエンゴム、架橋
    剤、塩の微粒子、遷移金属酸化物、飽和脂肪酸を混練し
    たのちに成型し、160℃の温度条件下で加熱すること
    により架橋して得られる架橋生成物を、前記塩が可溶な
    溶液中で攪拌することにより、該架橋生成物に含有され
    る水溶性の塩を水に溶出させることにより脱塩し、乾燥
    して得られる多孔性水素化ニトリルブタジエンゴム。
JP14793796A 1996-05-16 1996-05-16 多孔性水素化ニトリルブタジエンゴム Pending JPH09302132A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103980574A (zh) * 2014-06-05 2014-08-13 常州市五洲化工有限公司 一种改性丁腈橡胶及其制备方法

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