JPH09303122A - 内燃機関の電磁駆動弁の始動方法 - Google Patents

内燃機関の電磁駆動弁の始動方法

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JPH09303122A
JPH09303122A JP8116542A JP11654296A JPH09303122A JP H09303122 A JPH09303122 A JP H09303122A JP 8116542 A JP8116542 A JP 8116542A JP 11654296 A JP11654296 A JP 11654296A JP H09303122 A JPH09303122 A JP H09303122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸排気弁として電磁駆動弁を使用する内燃機
関において、バネ質量系の固有振動を利用して電磁駆動
弁を始動する場合に、弁体とピストンとの干渉を防止す
る。 【解決手段】 電磁力により該バネ質量系の固有振動の
励起が開始されてから該弁体が該全閉位置に達し該全閉
位置に保持されるまでに要する時間である第1の時間A
stが、該内燃機関のピストンがクランク軸の回転により
該弁体と干渉を起こす位置へ達するまでの時間である第
2の時間よりも小さくなるクランク角度の領域で、該電
磁駆動弁の始動開始時期P0 を設定し、クランク角度位
置が該始動開始時期に達したことを検出した時点で、該
バネ質量系の固有振動数に一致した振動をする電磁力を
該プランジャへ作用させるべく駆動電流を該電磁駆動弁
へ印加し始めることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関において
吸排気弁として使用される電磁駆動弁に関し、より詳細
には、バネ質量系の固有振動を利用したその始動方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の吸排気弁としては、ク
ランク軸の回転に基づいて駆動されるカム軸により開閉
操作されるものが一般的である。そして、内燃機関の高
性能化を図るという観点から、運転状態に応じて最適な
弁開閉時期を達成するために動弁系の可変機構が種々実
用化されつつあり、2段切り替え式(ON/OFF制御
式)のものを始めとして連続可変式のものも開発されて
いる。これら可変機構には、カム軸の回転位相をずらす
ものや、カム軸に複数のカムプロファイルを備えるもの
等がある。
【0003】しかしながら、上述のようなカム軸により
駆動される吸排気弁では、弁リフト量、開弁期間及び弁
開閉時期の全てを独立かつ任意に設定することは不可能
である。そこで、近年においては、内燃機関に対する更
なる高性能化の要求に応えるべく、運転状態に応じてそ
れらのパラメータを理想的な値に設定可能な電磁駆動式
動弁系に関する研究が活発化してきている。
【0004】例えば、特開昭 59-213913号公報は、一対
のバネによる付勢力により中立位置に支持される弁体
を、その弁体と連結したプランジャに電磁力を作用させ
ることにより、その中立位置から全開方向又は全閉方向
へと移動させる構造の電磁駆動弁に関するものであり、
特に、その始動方法について開示している。その始動方
法は、省電力化を図るべく、共振現象を利用しようとい
うものである。
【0005】すなわち、物理学の教えるところによれ
ば、バネ質量系(spring-mass system)では、摩擦その他
の損失を無視すると、初期変位が与えられれば固有振動
数の持続正弦振動を生じ、さらにその固有振動数に一致
した振動をする外力をその質量に加え続ければ、その振
幅は漸次限りなく増大していく。前記公報に係る始動方
法は、プランジャを質量として含むバネ質量系に外力と
して電磁力を加え、固有振動(自励振動)を励起し、最
終的に一方の電磁石にプランジャを吸着して、始動を完
了させるものである。このような共振現象を利用するこ
とにより、始動時の電磁力、従ってその電磁力を生成す
るための初期電流を小さくすることができ、その結果、
始動時における省電力化が図られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関では、一般的
に、圧縮比を向上させるため、ピストンの上死点位置と
弁体の全開位置とが干渉するような寸法に設計されてい
る。そのため、不慮の事態に備え、ピストンの上部に弁
体との干渉を回避するためのリセスが従来設けられてい
た。しかし、最近では、クランク軸とカム軸との機械的
結合が強固となり、そのようなリセスが廃止される傾向
にある。
【0007】このようなリセスを設けていないピストン
を有する内燃機関に上述の電磁駆動弁を使用する際に
は、弁体とクランク軸とが機械的に結合されていないた
め、ピストンと弁体との干渉が改めて問題となってく
る。すなわち、上記公報で開示された始動方法を、ピス
トンの位置を考慮することなく実施した場合について考
えると、固有振動により弁体の変位が増大していく過程
において、弁体が全開位置近傍に達した時点でピストン
も上死点近傍にきているような事態が生じうる。このと
きには、ピストンと弁体との干渉、即ちいわゆる弁スタ
ンプが発生し、その結果、電磁駆動弁の始動が正常にな
されず、また、内燃機関も損傷を受けることとなる。
【0008】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、吸排
気弁として電磁駆動弁を使用する内燃機関において、バ
ネ質量系の固有振動を利用して電磁駆動弁を始動する場
合に、弁体とピストンとの干渉を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく案
出された、本願第1の発明に係る、内燃機関の電磁駆動
弁の始動方法は、バネにより弁体が中立位置に弾性的に
支持されてバネ質量系を構成するとともに該弁体と一体
となったプランジャに電磁力が作用せしめられて該弁体
が該中立位置から全開位置又は全閉位置へと変位せしめ
られる内燃機関の電磁駆動弁を始動する方法において、
電磁力により該バネ質量系の固有振動の励起が開始され
てから該弁体が該全閉位置に達し該全閉位置に保持され
るまでに要する時間である第1の時間が、該内燃機関の
ピストンがクランク軸の回転により該弁体と干渉を起こ
す位置へ達するまでの時間である第2の時間よりも小さ
くなるクランク角度の領域で、該電磁駆動弁の始動開始
時期を設定し、クランク角度位置が該始動開始時期に達
したことを検出した時点で、該バネ質量系の固有振動数
に一致した振動をする電磁力を該プランジャへ作用させ
るべく駆動電流を該電磁駆動弁へ印加し始めることを特
徴とする。
【0010】また、第2の発明に係る、内燃機関の電磁
駆動弁の始動方法は、前記第1の発明に係る方法におい
て、前記始動開始時期が、検出されるクランキング速度
に基づいて設定されることを特徴とする。
【0011】また、第3の発明に係る、内燃機関の電磁
駆動弁の始動方法は、前記第2の発明に係る方法におい
て、前記クランキング速度が大きいほど前記駆動電流が
大きくされることを特徴とする。
【0012】また、第4の発明に係る、内燃機関の電磁
駆動弁の始動方法は、前記第2の発明に係る方法におい
て、前記駆動電流が小さいほど前記クランキング速度が
小さくされることを特徴とする。
【0013】また、第5の発明に係る、内燃機関の電磁
駆動弁の始動方法は、前記第1又は第2の発明に係る方
法において、該内燃機関が複数の気筒を備えており、ク
ランク角度位置が前記始動開始時期に達した気筒より該
駆動電流の印加を開始して弁体が全閉位置に保持された
後に、ピストンの動きに対応して電磁駆動弁の開閉を行
うことを、順次、次の点火順序の気筒に展開していくこ
とを特徴とする。
【0014】また、第6の発明に係る、内燃機関の電磁
駆動弁の始動方法は、前記第1の発明に係る方法におい
て、前記始動開始時期が、前記第1の時間より所定の時
間だけ長い時間よりも、前記第2の時間が小さくなるク
ランク角度に設定されることを特徴とする。
【0015】また、第7の発明に係る、内燃機関の電磁
駆動弁の始動方法は、前記第2の発明に係る方法におい
て、1つの気筒に複数の電磁駆動弁が設けられ、該複数
の電磁駆動弁の始動開始時期がずらされて設定されるこ
とを特徴とする。
【0016】上述の如く構成された、第1の発明に係
る、内燃機関の電磁駆動弁の始動方法によれば、弁体と
ピストンとの干渉が確実に回避される。また、弁体が全
開位置から全閉位置へ又は全閉位置から全開位置へ移動
するのに要する時間はクランキング速度に依存しないた
め、始動を開始することができるクランク角度は進角側
になるが、第2の発明によれば、クランキング速度に応
じた始動開始時期の設定が可能となる。また、クランキ
ング速度が大きいほど、始動が許容される時間が短くな
るため、第3の発明によれば、クランキング速度が大き
いほど、駆動電流が大きくされることにより、始動に要
する時間が短縮される。換言すれば、駆動電流が小さい
ほど、始動に要する時間が長くなるが、第4の発明によ
れば、駆動電流が小さいほど、クランキング速度が小さ
くされることにより、始動許容時間が長くされる。
【0017】また、第5の発明によれば、電磁駆動弁を
始動して全閉位置に保持し、その後ピストンに同期して
作動させることを、他の気筒の準備の完了を待つことな
く実行することができるようになる。また、第6の発明
によれば、電磁駆動弁を全閉位置に保持してからピスト
ンに同期して作動させるまでの時間を短くすることがで
き、省電力化が図られる。また、第7の発明によれば、
同一気筒内の電磁駆動弁から発生する熱量のピーク値を
抑えることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施形態に係る電子制
御式内燃機関の全体概要図である。エンジンの燃焼に必
要な空気は、エアクリーナ2でろ過され、スロットルボ
デー4を通ってサージタンク(インテークマニホルド)
6で各気筒の吸気管7に分配される。なお、その吸入空
気流量は、スロットルボデー4に設けられたスロットル
弁5により調節されるとともに、エアフローメータ40
により計測される。また、吸入空気温度は、吸気温セン
サ43により検出される。
【0020】また、スロットル弁5の開度は、スロット
ル開度センサ42により検出される。また、スロットル
弁5が全閉状態のときには、アイドルスイッチ52がオ
ンとなり、その出力であるスロットル全閉信号がアクテ
ィブとなる。
【0021】一方、燃料タンク10に貯蔵された燃料
は、燃料ポンプ11によりくみ上げられ、燃料配管12
を経て燃料噴射弁60により吸気管7に噴射される。
【0022】吸気管7では、空気と燃料とが混合され、
その混合気は、吸気弁24を介してエンジン本体すなわ
ち気筒(シリンダ)20の燃焼室21に吸入される。燃
焼室21において、混合気は、ピストン23により圧縮
された後、点火されて爆発・燃焼し、動力を発生する。
また、エンジンは、冷却水通路22に導かれた冷却水に
より冷却され、その冷却水温度は、水温センサ44によ
って検出される。なお、実際の車速は、車速を表す出力
パルスを発生させる車速センサ53によって検出され
る。
【0023】燃焼した混合気は、排気ガスとして排気弁
26を介して排気マニホルド30に放出され、次いで排
気管34に導かれる。なお、排気管34には、排気ガス
中の酸素濃度を検出するO2 センサ45が設けられてい
る。さらにそれより下流の排気系には、触媒コンバータ
38が設けられており、その触媒コンバータ38には、
排気ガス中の未燃成分(HC,CO)の酸化と窒素酸化
物(NOx )の還元とを同時に促進する三元触媒が収容
されている。こうして触媒コンバータ38において浄化
された排気ガスが大気中に排出される。
【0024】エンジン電子制御ユニット(エンジンEC
U)70は、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回
転速度制御、吸排気弁制御などを実行するマイクロコン
ピュータシステムであり、そのハードウェア構成は、図
2のブロック図に示される。リードオンリメモリ(RO
M)73に格納されたプログラム及び各種のマップに従
って、中央処理装置(CPU)71は、各種センサ及び
スイッチからの信号をA/D変換回路75又は入力イン
タフェース回路76を介して入力し、その入力信号に基
づいて演算処理を実行し、その演算結果に基づき駆動制
御回路77a,77dを介して各種アクチュエータ用制
御信号を出力する。ランダムアクセスメモリ(RAM)
74は、その演算・制御処理過程における一時的なデー
タ記憶場所として使用される。また、バックアップRA
M79は、バッテリに直接接続されることにより電力の
供給を受け、イグニションスイッチがオフの状態におい
ても保持されるべきデータ(例えば、各種の学習値)を
格納するために使用される。また、これらのECU内各
構成要素は、アドレスバス、データバス、及びコントロ
ールバスからなるシステムバス72によって接続されて
いる。
【0025】図3は、吸気弁24及び排気弁26として
使用される電磁弁を示す縦断面図である。同図に示され
る弁体80は、弁頭(バルブヘッド:valve head、又は
「弁がさ」ともいう)81及び弁軸82からなり、弁頭
81の弁フェース(valve face)81aが、内燃機関の吸
排気用ポート92に設けられた弁座(バルブシート:va
lve seat)93に着座し又は弁座93から離座すること
により、吸排気用ポート92を開閉する。弁体80の弁
軸82は、バルブガイド91により軸方向に摺動可能な
状態で保持される。また、弁軸82には、プランジャ(p
lunger) 83が固定されている。
【0026】プランジャ83は、軟磁性材料で構成され
た円板状の部材である。プランジャ83の上方には、所
定距離だけ離隔してアッパコア(upper core)84が、一
方、プランジャ83の下方には、同様に所定距離だけ離
隔してロアコア(lower core)86がそれぞれ配設されて
いる。アッパコア84及びロアコア86は、軟磁性材料
で構成されており、非磁性材料で構成されるケース90
により所定の位置関係に保持されている。また、アッパ
コア84にはアッパコイル(upper coil)85が把持され
るとともに、ロアコア86にはロアコイル(lower coil)
87が把持されている。
【0027】また、弁軸82は、アッパスプリング(upp
er spring)88及びロアスプリング(lower spring)89
により、軸方向に弾性的に支持されている。そして、ア
ッパコイル85及びロアコイル87に通電がなされない
場合におけるプランジャ83の位置(中立位置)が、ア
ッパコア84とロアコア86との中間位置となるよう
に、アッパスプリング88とロアスプリング89との釣
り合いが図られている。なお、プランジャ83が中立位
置にあるときには、弁体80は、全開側変位端と全閉側
変位端との中間位置をとるようになっている。
【0028】かかる構成によれば、アッパコイル85の
周囲には、アッパコア84とプランジャ83とそれらの
間に形成されるエアギャップとからなる磁気回路が形成
される。従って、アッパコイル85に電流が流される
と、上記磁気回路中を磁束が還流し、エアギャップを小
さくする方向すなわちプランジャ83を上方へ変位させ
る方向の電磁力が発生する。一方、ロアコイル87の周
囲には、ロアコア86とプランジャ83とそれらの間に
形成されるエアギャップとからなる磁気回路が形成され
る。従って、ロアコイル87に電流が流されると、同様
の原理から、プランジャ83を下方へ変位させる方向の
電磁力が発生する。
【0029】かくして、アッパコイル85及びロアコイ
ル87に交互に電流を流すことにより、プランジャ83
を上下に往復運動せしめること、すなわち弁体80を開
閉方向に交互に駆動することが可能となる。エンジンE
CU70は、各種センサからの信号に基づいて電磁弁の
開閉タイミングを決定し、駆動制御回路77dにより、
バッテリ94からアッパコイル85及びロアコイル87
への通電(電力供給)を制御することにより、電磁弁を
駆動する。
【0030】図4は、エンジンの始動装置の構成を示す
図である。なお、このエンジンは、4気筒エンジンであ
り、#1気筒と#4気筒とが同一のピストン位置を有
し、#3気筒と#2気筒とが同一のピストン位置を有し
ており、それらのピストン位置の差は、180°CAで
ある。エンジンの始動時には、スタータモータ95の動
力がスタータピニオン96及びリングギヤ97を介して
クランク軸98に伝えられることにより、クランク軸9
8が回転せしめられる。このようなスタータモータによ
るクランキングの速度は、スタータモータ95の端子電
圧に比例する。エンジンECU70は、チョッパ回路9
8におけるデューティ比信号を変化させることにより、
バッテリ94からスタータモータ95に与える電圧を制
御し、それにより、クランキング速度を変えることがで
きる。
【0031】また、クランク軸の角度を検出するため
に、クランク角センサ51が設けられている。クランク
角センサ51は、クランク軸に取り付けられたスリット
円盤エンコーダ102及び投受光器103から構成され
ている。スリット円盤エンコーダ102には、図5に示
されるように、例えば、1個のXスリット及び360個
のYスリットが設けられている。投受光器103を用い
てこのようなXスリット及びYスリットを検出すること
により、クランク軸の回転速度及び各気筒ごとのクラン
ク角度位置を求めることが可能となる。
【0032】以上のようなハードウェア構成を有する内
燃機関(エンジン)において実行されるECU70のエ
ンジン制御処理について、以下、説明する。
【0033】燃料噴射制御は、基本的には、エンジン1
回転当たりの吸入空気量に基づいて、所定の目標空燃比
を達成する燃料噴射量すなわち燃料噴射弁60による噴
射時間を演算し、所定のクランク角に達した時点で燃料
を噴射すべく、駆動制御回路77aを介して燃料噴射弁
60を制御するものである。なお、エンジン1回転当た
りの吸入空気量は、エアフローメータ40により計測さ
れる吸入空気流量とクランク角センサ51から得られる
エンジン回転速度とから算出される。そして、かかる燃
料噴射量演算の際には、スロットル開度センサ42、吸
気温センサ43、水温センサ44等の各センサからの信
号に基づく基本的な補正、O2 センサ45からの信号に
基づく空燃比フィードバック補正、そのフィードバック
補正値の中央値が理論空燃比となるようにする空燃比学
習補正、等が加えられる。
【0034】また、点火時期制御は、クランク角センサ
51から得られるエンジン回転速度、エアフローメータ
40から得られる吸入空気流量、及びその他のセンサか
らの信号により、エンジンの状態を総合的に判定し、最
適な点火時期を決定する。
【0035】以下、吸排気弁制御について詳細に説明す
る。図6において実線で示される複数の曲線は、プラン
ジャ83の位置(アッパコア84と接する位置を零とす
る)とアッパコア84に係る電磁石がプランジャ83に
及ぼす電磁力(吸引力)との関係を、アッパコイル85
に流れる電流値をパラメータとして表したものである。
これらの曲線に示されるように、プランジャに作用する
電磁力(吸引力)は、弁体80が全閉側変位端に近接す
るにつれて急増する。一方、図6において破線で示され
る直線は、同じくプランジャ83の位置とアッパスプリ
ング88及びロアスプリング89が弁体80に及ぼす付
勢力(ロアコア86側)との関係を表したものである。
この直線からわかるように、付勢力は、弁体80が全閉
側変位端に近接しても、直線的に増加するだけである。
なお、ロアコア86に係る電磁石による電磁力も同様に
図6の曲線に示されるようになり、単に全閉位置が全開
位置に変わるだけである。従って、全開位置又は全閉位
置に近づくほど、中立位置に比較して小さな電流で付勢
力を上回る電磁力を得ることができる。このような電磁
力及び付勢力の特性を考慮した電磁弁駆動方法につい
て、次に説明する。
【0036】図7は、アッパコイル85の電流、ロアコ
イル87の電流、及び弁リフトの時間的変化を示すタイ
ムチャートである。なお、電流は、ECU70が与える
駆動指令値である。この図に示されるように、電磁弁の
駆動は、3つの区間、始動区間、保持区間及び実動区間
に分けてなされる。まず、始動区間では、省電力化を図
るべく、共振現象が利用される。すなわち、無通電状態
での中立位置を中心として弁体の固有振動が生ずるよう
に、プランジャを質量として含むバネ質量系の固有振動
数に応じた周期で、アッパコイル及びロアコイルに交互
に電流が流される。そうすると、弁体は、同図(C)に
示されるように、中立位置より徐々に振幅を大きくして
いく。このように、共振現象を利用することにより、始
動時の電磁力、従ってその電磁力を生成するための電流
を小さくすることができ、その結果、始動時における省
電力化が図られ、回路構成も簡素化される。
【0037】そして、最終的に、保持区間において、ア
ッパコア側にプランジャが吸引されて閉弁状態となる。
この保持区間では、始動区間における通電時間よりも長
くアッパコイル電流が流される。これによって、プラン
ジャの加速度が大きくなりすぎて、プランジャとアッパ
コアとの衝突により、プランジャがはねかえり、プラン
ジャが吸引されないという状態を避けることができる。
そして、プランジャが完全に吸着された後から実動区間
開始時までは、余分な電力消費を削減すべく、プランジ
ャの吸引保持に最低限必要な電流(以下、保持電流とい
う)が流され続ける。
【0038】実動区間では、図7(A)及び(B)に示
されるように、ロアコイル及びアッパコイルに交互に電
流が流されて弁体の上下作動が達成される。すなわち、
開弁しようとするときには、まず、アッパコイル85へ
の保持電流の供給が停止される。すると、弁体80は、
バネ質量系の単振動(自由振動)により全開方向へと移
動していくが、弁軸82とバルブガイド91との間の摩
擦損失やスプリング自体の内部摩擦損失等により、弁体
80の振幅は、理想状態に対して減衰するため、あるタ
イミングでロアコイル87に電流が供給される。その電
流は、同図(B)に示されるように、吸引電流、遷移電
流及び保持電流の3つに分けることができる。すなわ
ち、まず、プランジャ83を移動させるための吸引電流
が流される。次いで、電磁力(吸引力)が弱められた状
態にてプランジャ83の吸着が行われるように、ある時
間的変化割合をもって減少する遷移電流が流される。そ
して、プランジャ83の吸着後には、弁体80の吸着保
持に最低限必要な電流すなわち保持電流が供給される。
全開状態から閉弁しようとする場合にも、同様に、ま
ず、ロアコイル87への保持電流の供給が停止され、ア
ッパコイル85への吸引電流、遷移電流及び保持電流の
供給が順次行われていく。
【0039】上記駆動方法において、電磁弁の始動に要
する時間(始動所要時間)“T1 −T0 ”は、始動時の
駆動電流の大きさに依存する。図8は、始動時における
アッパコイル電流、ロアコイル電流、及び弁リフトの時
間的変化を、駆動電流が大きい場合(A)と小さい場合
(B)とについて例示するタイムチャートである。この
図に示されるように、駆動電流が大きいときには、電磁
力が大きくなるため、弁リフトの振幅の増大速度が大き
くなり、その結果、始動所要時間は短くなる。一方、そ
の逆に、駆動電流が小さいときには、電磁力が小さくな
るため、弁リフトの振幅の増大速度が小さくなり、その
結果、始動所要時間は長くなる。
【0040】さて、前述のように、内燃機関では、一般
的に、圧縮比を向上させるため、ピストンの上死点位置
と弁体の全開位置とが干渉するような寸法に設計されて
いる。すなわち、ピストンと弁体とが弁リフトによって
は干渉する可能性のあるクランク角度範囲が存在する。
そのようなクランク角度範囲を弁スタンプ領域と定義す
ると、弁スタンプ領域は、例えば、図9に示されるよう
なクランク角度範囲となり、弁スタンプ領域以外のクラ
ンク角度範囲は、開弁許容期間と称することができる。
この弁スタンプ領域は、回転速度に依存しない一定のク
ランク角度範囲である。
【0041】バネ質量系として構成される電磁駆動弁で
は、全閉位置から全開位置へ又は全開位置から全閉位置
への遷移時間Tは、クランク軸の角速度に依存せず、時
間に依存して、 T=π√(M/K) M:可動部分の重量 K:バネ定数 で与えられ、図10に示されるように、従来のカム駆動
弁のそれに比較して非常に短い。また、カム駆動弁で
は、遷移時間は、時間に依存せず、クランク軸の角速度
に依存するため、それらの遷移時間の差は、回転速度が
低いときほど大きくなる。このようにクランク角度に依
存せずリフト勾配がきついという特性を考慮して、電磁
駆動弁において弁スタンプの発生を防止する必要があ
る。
【0042】図11は、クランク角度(上死点後クラン
ク角度 [°CA-ATDC])、ピストン位置及び弁リフトの関
係を示す図である。この図において、弁スタンプ領域
は、所定の余裕代を考慮してA2 からA1 までのクラン
ク角度範囲となる。従って、弁スタンプを防止するため
には、クランク角度位置がA2 に達した時点で遅くとも
閉弁方向へ移動するための駆動を開始しなければならな
い。閉弁動作の所要時間は、前述のように時間的に一定
となるため、全閉状態に達するクランク角度位置A
3 は、クランク軸の回転速度に応じて変化し、例えば、
回転速度が大きくなると、同図に示されるように、A3
からA3'へと遅角側に移行する。
【0043】また、上死点後最も早く弁全開状態にあっ
てもよい時期は、クランク角度位置がA1 に達した時点
である。そのため、全閉状態から全開状態へと駆動を開
始することができるクランク角度位置は、A1 よりも一
定時間だけ前の時点に相当するクランク角度位置A0
あるが、このクランク角度位置A0 は、クランク軸の回
転速度に応じて変化し、例えば、回転速度が大きくなる
と、同図に示されるように、A0 からA0'へと進角側に
移行する。なお、回転速度がより大きくなれば、リフト
の遷移を示す2直線が交差することも当然に起こりう
る。
【0044】以上の説明からわかるように、バネ質量系
の固有振動を利用して電磁駆動弁を始動するときに弁ス
タンプを防止するためには、A0 を最早始動開始時期と
し、A2 を最遅始動終了時期とし、従って、A0 からA
2 までを始動許容期間とし、その始動許容期間に相当す
る時間範囲(始動許容時間)内に、図7に示される始動
所要時間“T1 −T0 ”(Tstとする)が収まるように
始動開始時期T0 を設定すればよいこととなる。ここ
で、始動許容時間“A0 〜A2 ”は、エンジン始動時に
おけるクランク軸の回転角速度(クランキング速度)に
依存し、クランキング速度が大きいほど小さくなる。ま
た、始動所要時間Tstは、電磁駆動弁の駆動電流値に依
存し、駆動電流値が大きくなるほど小さくなる。以下、
電磁弁の具体的な始動方法について説明する。
【0045】図12及び図13は、電磁弁始動ルーチン
の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステッ
プ202では、チョッパ回路98におけるデューティ比
を所定の初期値に設定して、スタータモータ95を駆動
することにより、クランキングを開始する。次いで、ス
テップ204では、クランク角センサ51の出力に基づ
いて、クランク軸の回転速度すなわちクランキング速度
NEを検出する。次いで、ステップ206では、クラン
キング速度NEが所定の範囲内にあるか否かを判定し、
判定結果がYESのときにはステップ210に進み、N
Oのときにはステップ208に進む。ステップ208で
は、スタータモータの端子電圧を調整すべく、チョッパ
回路98におけるデューティ比を変化させる。このよう
な制御により、例えば、電磁弁に与える駆動電流をあま
り大きくすることができない場合においてクランキング
速度が過度に大きいとき、すなわち電磁弁の始動許容時
間に対し始動所要時間が大きすぎるときには、クランキ
ング速度を抑えることができる。ステップ208の実行
後は、ステップ204にループバックする。
【0046】ステップ210では、図14に示される如
きマップを参照することにより、クランキング速度NE
に応じた電磁弁駆動電流値Idrを決定する。クランキン
グ速度NEが大きいほど、始動許容時間は短くなるの
で、同図に示されるように駆動電流値Idrは大きくされ
る。なお、図14のマップその他以下の説明に現れるマ
ップは、全て、予めROM73に格納されている。次い
で、ステップ212では、図15に示される如きマップ
を参照することにより、駆動電流値Idrに応じた始動所
要時間Tstを求める。次いで、ステップ214では、ク
ランキング速度NEに応じて、始動所要時間Tstをクラ
ンク角度による始動所要期間Astに換算する。次いで、
ステップ216では、クランキング速度NEに基づいて
クランク角度による始動許容期間“A0 〜A2 ”を決定
する。なお、最遅始動終了時期A2は、一定値であり、
最早始動開始時期A0 は、図16に示される如きマップ
を参照することにより求められる。
【0047】次いで、ステップ218では、始動所要期
間Astが始動許容期間“A0 〜A2”内に収まるという
条件の下で、各気筒の各電磁弁について始動開始時期P
0 を決定する。このような始動開始時期P0 の決定方法
については、いくつか考えられ、それらについては後述
する。次いで、ステップ220では、クランク角センサ
51の出力に基づいて現在のクランク角度位置を検出す
る。次いで、ステップ222では、いずれかの電磁弁が
始動開始時期になっているか否かを判定し、判定結果が
YESのときにはステップ224に進み、NOのときに
はステップ220にループバックする。ステップ224
では、その始動開始時期になっている電磁弁の始動を開
始し、ステップ226に進む。ステップ226では、全
電磁弁について始動を開始したか否かを判定し、判定結
果がNOのときにはステップ220にループバックし、
YESのときには本ルーチンを終了する。
【0048】次に、前述したステップ218における始
動開始時期P0 の決定方法に関する実施形態について説
明する。まず、第1実施形態は、始動所要期間Astに対
し始動許容期間“A0 〜A2 ”が余裕のあるものである
ときに適したものである。すなわち、第1実施形態で
は、図17に示されるように、ピストン位置が下死点
(BDC)近傍にあるときに電磁弁の始動を開始しても
干渉の問題が発生しない場合に、そのような下死点近傍
で各気筒の各電磁弁の始動を開始しようというものであ
る。この場合、4気筒エンジンを例にとると、#1気筒
と#4気筒とは同一のピストン位置を有し、#3気筒と
#2気筒とは同一のピストン位置を有するため、各気筒
の吸排気弁の始動の様子は、例えば、図18に示される
ようになる。
【0049】第2実施形態は、始動所要期間Astに対し
始動許容期間“A0 〜A2 ”が余裕のないものであると
きに有効なものである。すなわち、第2実施形態では、
図19に示されるように、始動開始時期P0 が最早始動
開始時期A0 に一致せしめられる。その場合、図20に
示されるように、4気筒のうち最初にA0 に達する2気
筒のうちの1気筒を選択し、その気筒から点火順序に従
って180°CAごとに順次始動を開始していく。さら
に、その順序に吸入行程、圧縮行程、爆発行程及び排気
行程を実施していく。
【0050】次に、第3実施形態について説明する。第
3実施形態は、保持区間を最小にして保持電流供給時間
を最短化し、消費電力の低減を図ろうというものであ
る。すなわち、第3実施形態では、図21に示されるよ
うに、最遅始動終了時期A2 より余裕代だけ手前の時期
に始動が完了するように始動開始時期P0 が設定され
る。始動展開順序は、第2実施形態と同様であり、その
様子は、図22に例示される。
【0051】次に、第4実施形態について説明する。第
4実施形態は、図23に示されるように、第2実施形態
のように最も早く始動する状態から第3実施形態のよう
に最も遅く始動する状態まで自由に始動開始時期P0
設定することができるようにしたものである。こうする
ことにより該当気筒よりいち早く電磁弁の始動を開始す
ることができ、エンジン始動性の優れたものとなる。
【0052】最後に、第5実施形態について説明する。
前述の各実施形態では、各気筒で吸気弁と排気弁とを同
時に始動していたが、必ずしもそうする必要はない。そ
のため、第5実施形態では、図24に示されるように、
吸気弁の始動と排気弁の始動とをずらして行う。これに
より、供給電流のピーク値を下げ、システム全体の所要
最大電流を抑えることができ、また、同一気筒内の電磁
弁から発生する熱量を抑えることができる。
【0053】以上、本発明の実施形態について述べてき
たが、もちろん本発明はこれに限定されるものではな
く、様々な実施形態を案出することは当業者にとって容
易なことであろう。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸排気弁として電磁駆動弁を使用する内燃機関におい
て、バネ質量系の固有振動を利用して電磁駆動弁を始動
する場合に、弁体とピストンとの干渉を確実に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子制御式内燃機関
の全体概要図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るエンジンECUのハ
ードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】吸気弁及び排気弁として使用される電磁弁の構
成を示す縦断面図である。
【図4】エンジン始動装置の構成を示す図である。
【図5】スリット円盤エンコーダを示す図である。
【図6】プランジャ位置とアッパ側電磁石がプランジャ
に及ぼす電磁力(吸引力)との関係を、アッパコイル電
流をパラメータとして表す特性図(実線)、及びプラン
ジャ位置と一対のスプリングがプランジャに及ぼす付勢
力との関係を表す特性図(破線)である。
【図7】アッパコイル電流(A)、ロアコイル電流
(B)及び弁リフト(C)のタイムチャートである。
【図8】始動時におけるアッパコイル電流、ロアコイル
電流及び弁リフトの時間的変化を、駆動電流値が大きい
場合(A)と小さい場合(B)とについて例示するタイ
ムチャートである。
【図9】弁スタンプ領域及び開弁許容期間を示す図であ
る。
【図10】電磁駆動弁及びカム駆動弁について全閉位置
から全開位置へ又は全開位置から全閉位置への遷移時間
を示す図である。
【図11】クランク角度(上死点後クランク角度 [°CA
-ATDC])、ピストン位置及び弁リフトの関係を示す図で
ある。
【図12】電磁弁始動ルーチンの処理手順を示すフロー
チャート(1/2)である。
【図13】電磁弁始動ルーチンの処理手順を示すフロー
チャート(2/2)である。
【図14】クランキング速度NEに応じた電磁弁駆動電
流値Idrを決定するためのマップを示す図である。
【図15】電磁弁駆動電流値Idrに応じた始動所要時間
stを定めたマップを示す図である。
【図16】クランキング速度NEに応じた最早始動開始
時期A0 を定めたマップを示す図である。
【図17】第1実施形態に係る始動開始時期(クランク
角度)P0 の決定方法を説明するための図である。
【図18】第1実施形態に係る各気筒の吸排気弁の始動
の様子を示す図である。
【図19】第2実施形態に係る始動開始時期(クランク
角度)P0 の決定方法を説明するための図である。
【図20】第2実施形態に係る各気筒の吸排気弁の始動
の様子を示す図である。
【図21】第3実施形態に係る始動開始時期(クランク
角度)P0 の決定方法を説明するための図である。
【図22】第3実施形態に係る各気筒の吸排気弁の始動
の様子を示す図である。
【図23】第4実施形態に係る始動開始時期(クランク
角度)P0 の決定方法を説明するための図である。
【図24】第5実施形態に係る各気筒の吸排気弁の始動
の様子を示す図である。
【符号の説明】
2…エアクリーナ 4…スロットルボデー 5…スロットル弁 6…サージタンク(インテークマニホルド) 7…吸気管 10…燃料タンク 11…燃料ポンプ 12…燃料配管 20…気筒(エンジン本体) 21…燃焼室 22…冷却水通路 23…ピストン 24…吸気弁 26…排気弁 30…排気マニホルド 34…排気管 38…触媒コンバータ 40…エアフローメータ 42…スロットル開度センサ 43…吸気温センサ 44…水温センサ 45…O2 センサ 51…クランク角センサ 52…アイドルスイッチ 53…車速センサ 60…燃料噴射弁 65…スパークプラグ 70…エンジンECU 71…CPU 72…システムバス 73…ROM 74…RAM 75…A/D変換回路 76…入力インタフェース回路 77a,77d…駆動制御回路 79…バックアップRAM 80…弁体 81…弁頭 81a…弁フェース 82…弁軸 83…プランジャ 84…アッパコア 85…アッパコイル 86…ロアコア 87…ロアコイル 88…アッパスプリング 89…ロアスプリング 90…ケース 91…バルブガイド 92…内燃機関の吸排気用ポート 93…弁座 94…バッテリ 95…スタータモータ 96…スタータピニオン 97…リングギヤ 98…チョッパ回路 102…スリット円盤エンコーダ 103…投受光器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネにより弁体が中立位置に弾性的に支
    持されてバネ質量系を構成するとともに該弁体と一体と
    なったプランジャに電磁力が作用せしめられて該弁体が
    該中立位置から全開位置又は全閉位置へと変位せしめら
    れる内燃機関の電磁駆動弁を始動する方法において、電
    磁力により該バネ質量系の固有振動の励起が開始されて
    から該弁体が該全閉位置に達し該全閉位置に保持される
    までに要する時間である第1の時間が、該内燃機関のピ
    ストンがクランク軸の回転により該弁体と干渉を起こす
    位置へ達するまでの時間である第2の時間よりも小さく
    なるクランク角度の領域で、該電磁駆動弁の始動開始時
    期を設定し、クランク角度位置が該始動開始時期に達し
    たことを検出した時点で、該バネ質量系の固有振動数に
    一致した振動をする電磁力を該プランジャへ作用させる
    べく駆動電流を該電磁駆動弁へ印加し始めることを特徴
    とする、内燃機関の電磁駆動弁の始動方法。
  2. 【請求項2】 前記始動開始時期は、検出されるクラン
    キング速度に基づいて設定されることを特徴とする、請
    求項1に記載の内燃機関の電磁駆動弁の始動方法。
  3. 【請求項3】 前記クランキング速度が大きいほど前記
    駆動電流が大きくされることを特徴とする、請求項2に
    記載の内燃機関の電磁駆動弁の始動方法。
  4. 【請求項4】 前記駆動電流が小さいほど前記クランキ
    ング速度が小さくされることを特徴とする、請求項2に
    記載の内燃機関の電磁駆動弁の始動方法。
  5. 【請求項5】 該内燃機関は複数の気筒を備えており、
    クランク角度位置が前記始動開始時期に達した気筒より
    該駆動電流の印加を開始して弁体が全閉位置に保持され
    た後に、ピストンの動きに対応して電磁駆動弁の開閉を
    行うことを、順次、次の点火順序の気筒に展開していく
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の内燃
    機関の電磁駆動弁の始動方法。
  6. 【請求項6】 前記始動開始時期は、前記第1の時間よ
    り所定の時間だけ長い時間よりも、前記第2の時間が小
    さくなるクランク角度に設定されることを特徴とする、
    請求項1に記載の内燃機関の電磁駆動弁の始動方法。
  7. 【請求項7】 1つの気筒に複数の電磁駆動弁が設けら
    れ、該複数の電磁駆動弁の始動開始時期がずらされて設
    定されることを特徴とする、請求項2に記載の内燃機関
    の電磁駆動弁の始動方法。
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