JPH09304357A - 超音波による充填物の充填状態の検査法 - Google Patents
超音波による充填物の充填状態の検査法Info
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- JPH09304357A JPH09304357A JP8140805A JP14080596A JPH09304357A JP H09304357 A JPH09304357 A JP H09304357A JP 8140805 A JP8140805 A JP 8140805A JP 14080596 A JP14080596 A JP 14080596A JP H09304357 A JPH09304357 A JP H09304357A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼板等の裏側のモルタル等の充填状態を表面
から簡単に知ることができる検査方法を提供することを
目的とする。 【構成】 金属板等の板の裏側のモルタル2等の充填物
の充填状態の検査法において、板の表面3の一定距離を
隔てた位置に超音波の送信探触子4及び受信探触子5を
配置して該表面3に密着し、該送信探触子4より縦波の
超音波パルスを該表面3に対して縦波臨界角で入射し、
生じたクリーピング波6の一部が横波7にモード変換し
て、1回又は複数回該板の裏面8及び表面3で反射した
エコーを該受信探触子5により検出し、該エコーの減衰
率から該板の裏面8に接する充填物の充填状態を検査す
ることを特徴とする超音波による充填物の充填状態の検
査法。
から簡単に知ることができる検査方法を提供することを
目的とする。 【構成】 金属板等の板の裏側のモルタル2等の充填物
の充填状態の検査法において、板の表面3の一定距離を
隔てた位置に超音波の送信探触子4及び受信探触子5を
配置して該表面3に密着し、該送信探触子4より縦波の
超音波パルスを該表面3に対して縦波臨界角で入射し、
生じたクリーピング波6の一部が横波7にモード変換し
て、1回又は複数回該板の裏面8及び表面3で反射した
エコーを該受信探触子5により検出し、該エコーの減衰
率から該板の裏面8に接する充填物の充填状態を検査す
ることを特徴とする超音波による充填物の充填状態の検
査法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は構築物等の外側の鋼
板等の裏側のモルタル等の充填状態を外側から検査する
方法に関するものである。
板等の裏側のモルタル等の充填状態を外側から検査する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高架道路や鉄道その他の構築物、建築物
の耐震性を補強するために橋脚柱等の柱の外側に鋼板を
巻き、鋼板と柱の間隙に樹脂モルタル等を充填する補強
方法が行われている。又水力発電用等の導水路の内面に
沿って鋼製の内張管を設け、導水路内面と内張管の間隙
に樹脂モルタル等を充填して補強する方法が行われてい
る。この際鋼板とその裏側の構造物の間隙に完全にモル
タルが充填されていないと、充分な強度が発揮できない
から、内部のモルタル等の充填状態を外側から検査する
必要がある。
の耐震性を補強するために橋脚柱等の柱の外側に鋼板を
巻き、鋼板と柱の間隙に樹脂モルタル等を充填する補強
方法が行われている。又水力発電用等の導水路の内面に
沿って鋼製の内張管を設け、導水路内面と内張管の間隙
に樹脂モルタル等を充填して補強する方法が行われてい
る。この際鋼板とその裏側の構造物の間隙に完全にモル
タルが充填されていないと、充分な強度が発揮できない
から、内部のモルタル等の充填状態を外側から検査する
必要がある。
【0003】従来このような検査の方法として、ハンマ
ー等による打撃音により調べる打診法、放射性同位元素
からの放射線の透過法等が知られている。
ー等による打撃音により調べる打診法、放射性同位元素
からの放射線の透過法等が知られている。
【0004】一方試験体の探傷作業に超音波のクリーピ
ング波を用いる方法が知られている。クリーピング波は
超音波の縦波を試験体表面に対し縦波臨界角(第1臨界
角)の入射角で入射したときに発生し、試験体内をその
自由表面に沿う方向に伝播する縦波であっる。クリーピ
ング波はエネルギーの一部を連続的に横波にモード変換
して試験体内部に放射しつつ、減衰しながら伝播する。
ング波を用いる方法が知られている。クリーピング波は
超音波の縦波を試験体表面に対し縦波臨界角(第1臨界
角)の入射角で入射したときに発生し、試験体内をその
自由表面に沿う方向に伝播する縦波であっる。クリーピ
ング波はエネルギーの一部を連続的に横波にモード変換
して試験体内部に放射しつつ、減衰しながら伝播する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記打撃音や放射線を
用いる従来の検査方法は、検査をする部分の全面にわた
る極めて多数の検査点について検査をする必要があり、
手数が掛かること、放射性物質を用いる場合は、線量の
大きさによっては特別な取扱い資格と防護設備を必要と
する等の問題がある。
用いる従来の検査方法は、検査をする部分の全面にわた
る極めて多数の検査点について検査をする必要があり、
手数が掛かること、放射性物質を用いる場合は、線量の
大きさによっては特別な取扱い資格と防護設備を必要と
する等の問題がある。
【0006】従って本発明は、鋼板等の裏側のモルタル
等の充填状態を表面から簡単に知ることができる検査方
法を提供することを目的とする。
等の充填状態を表面から簡単に知ることができる検査方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、超音波のクリーピ
ング波を用いると、クリーピング波が横波にモード変換
して鋼板の裏面で反射する際に、鋼板の裏側の充填状態
により反射率が異なるので、反射波の強度を測定するこ
とにより、鋼板裏側の充填状態を知ることができるこ
と、クリーピング波は鋼板表面に沿って進みながら徐々
に横波にモード変換され、その横波が鋼板を横切り鋼板
裏側の異なる点で反射されるので、超音波の入射点と受
信点の離れた2点間の鋼板裏側全体の充填状態が一回の
測定で検査することができることを見出し、本発明を完
成するに至った。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、超音波のクリーピ
ング波を用いると、クリーピング波が横波にモード変換
して鋼板の裏面で反射する際に、鋼板の裏側の充填状態
により反射率が異なるので、反射波の強度を測定するこ
とにより、鋼板裏側の充填状態を知ることができるこ
と、クリーピング波は鋼板表面に沿って進みながら徐々
に横波にモード変換され、その横波が鋼板を横切り鋼板
裏側の異なる点で反射されるので、超音波の入射点と受
信点の離れた2点間の鋼板裏側全体の充填状態が一回の
測定で検査することができることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0008】即ち、本発明は金属板等の板の裏側のモル
タル等の充填物の充填状態の検査法において、板の表面
の一定距離を隔てた位置に超音波の送信探触子及び受信
探触子を配置して該表面に密着し、該送信探触子より縦
波の超音波パルスを該表面に対して縦波臨界角で入射
し、生じたクリーピング波の一部が横波にモード変換し
て、1回又は複数回該板の裏面及び表面で反射したエコ
ーを該受信探触子により検出し、該エコーの減衰率から
該板の裏面に接する充填物の充填状態を検査することを
特徴とする超音波による充填物の充填状態の検査法を要
旨とする。
タル等の充填物の充填状態の検査法において、板の表面
の一定距離を隔てた位置に超音波の送信探触子及び受信
探触子を配置して該表面に密着し、該送信探触子より縦
波の超音波パルスを該表面に対して縦波臨界角で入射
し、生じたクリーピング波の一部が横波にモード変換し
て、1回又は複数回該板の裏面及び表面で反射したエコ
ーを該受信探触子により検出し、該エコーの減衰率から
該板の裏面に接する充填物の充填状態を検査することを
特徴とする超音波による充填物の充填状態の検査法を要
旨とする。
【0009】板状の試験体表面に沿って進行する縦波で
あるクリーピング波は、そのエネルギーの一部を連続的
に横波にモード変換して試験体内部に放射しつつ、減衰
しながら伝播する。試験体内に放射された横波は試験体
の裏面に達すると、そのエネルギーの一部は試験体の裏
面を通過して試験体の裏面に接する媒体中に進入する。
試験体の裏面を通過しなかった残りのエネルギーの大部
分は試験体裏面で再びクリーピング波に変換され、試験
体の裏面に沿って伝播する。この裏面に沿うクリーピン
グ波は表面に沿うクリーピング波と同様に連続的に横波
にモード変換されつつ伝播し、モード変換された横波は
再び試験体表面に向かう。このように板状試験体に入射
された超音波のクリーピング波は、表面及び裏面に沿っ
て伝播する縦波のクリーピング波と表面と裏面の間を往
復する横波の間で交互にモード変換しつつ、試験体の両
面で反射を繰り返して試験体内を伝播し、反射の際エネ
ルギーの一部が外部に透過して急速に減衰してゆく。
あるクリーピング波は、そのエネルギーの一部を連続的
に横波にモード変換して試験体内部に放射しつつ、減衰
しながら伝播する。試験体内に放射された横波は試験体
の裏面に達すると、そのエネルギーの一部は試験体の裏
面を通過して試験体の裏面に接する媒体中に進入する。
試験体の裏面を通過しなかった残りのエネルギーの大部
分は試験体裏面で再びクリーピング波に変換され、試験
体の裏面に沿って伝播する。この裏面に沿うクリーピン
グ波は表面に沿うクリーピング波と同様に連続的に横波
にモード変換されつつ伝播し、モード変換された横波は
再び試験体表面に向かう。このように板状試験体に入射
された超音波のクリーピング波は、表面及び裏面に沿っ
て伝播する縦波のクリーピング波と表面と裏面の間を往
復する横波の間で交互にモード変換しつつ、試験体の両
面で反射を繰り返して試験体内を伝播し、反射の際エネ
ルギーの一部が外部に透過して急速に減衰してゆく。
【0010】一般に超音波が媒質中を伝播して、異なる
媒質の境界面に達すると、反射と通過が起こるが、その
反射波と通過波のエネルギーの割合は、境界面の両側の
媒質の密度(ρ)と音速(c)の積であらわされる音響
インピーダンス(Z=ρC)により定まる。
媒質の境界面に達すると、反射と通過が起こるが、その
反射波と通過波のエネルギーの割合は、境界面の両側の
媒質の密度(ρ)と音速(c)の積であらわされる音響
インピーダンス(Z=ρC)により定まる。
【0011】即ち媒質1、2間の境界面の音圧反射率γ
は垂直入射の場合、媒質1の音響インピーダンスを
Z1 、媒質2の音響インピーダンスをZ2 とすると、 γ=|(Z2 −Z1 )/(Z2 +Z1 )| で表される。例えば鋼とモルタルの境界面では、鋼とモ
ルタルの音響インピーダンスZが、鋼が約23×106
kg/m2sec、モルタルが約4×106 kg/m2secであるか
ら、両者間の音圧反射率γは約0.7となる。
は垂直入射の場合、媒質1の音響インピーダンスを
Z1 、媒質2の音響インピーダンスをZ2 とすると、 γ=|(Z2 −Z1 )/(Z2 +Z1 )| で表される。例えば鋼とモルタルの境界面では、鋼とモ
ルタルの音響インピーダンスZが、鋼が約23×106
kg/m2sec、モルタルが約4×106 kg/m2secであるか
ら、両者間の音圧反射率γは約0.7となる。
【0012】鋼と空気の間ではγ≒1であり、略100
%が反射するのに対し、鋼とモルタル間では約70%が
反射し、30%が透過するから、鋼板とモルタルが密着
しておれば、鋼板に入射した超音波は鋼板とモルタルの
境界面で1回反射する毎に反射波は30%ずつ減衰し、
反射回数に応じてエコーの強度は急速に低下する。この
エコーの減衰を測定することにより、鋼板の裏面のモル
タルの充填状態を知ることができる。
%が反射するのに対し、鋼とモルタル間では約70%が
反射し、30%が透過するから、鋼板とモルタルが密着
しておれば、鋼板に入射した超音波は鋼板とモルタルの
境界面で1回反射する毎に反射波は30%ずつ減衰し、
反射回数に応じてエコーの強度は急速に低下する。この
エコーの減衰を測定することにより、鋼板の裏面のモル
タルの充填状態を知ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の超音波による鋼板裏
側のモルタル等の充填状態の検査法の実施の形態につい
て、図面により具体的に説明する。
側のモルタル等の充填状態の検査法の実施の形態につい
て、図面により具体的に説明する。
【0014】図1に示すように、鋼板1とモルタル2が
接している場合、鋼板1の表面3に送信探触子4と受信
探触子5を一定距離隔てて密着する。送信探触子4より
超音波の縦波を縦波臨界角で鋼板1の表面3より入射す
ると、表面3に沿って伝播する縦波よりなるクリーピン
グ波6が発生する。このクリーピング波は鋼板1の表面
3に沿って伝播しつつ徐々に横波7にモード変換して、
生じた横波7は鋼板1の裏面8に達する。この裏面8に
モルタル2が密着している場合には、上記鋼とモルタル
2の間の反射率70%で反射し、残りの30%はモルタ
ル2中に透過する。この反射波は反射の際再び縦波に変
換され、裏面8に沿って伝播するクリーピング波6とな
る。この裏面に沿うクリーピング波6も表面に沿うクリ
ーピング波6と同様に、徐々に横波7にモード変換し
て、生じた横波7は鋼板1の表面3に向かう。鋼板1表
面3に到達した横波7は略100%反射され、その際再
び縦波のクリーピング波6にモード変換される。
接している場合、鋼板1の表面3に送信探触子4と受信
探触子5を一定距離隔てて密着する。送信探触子4より
超音波の縦波を縦波臨界角で鋼板1の表面3より入射す
ると、表面3に沿って伝播する縦波よりなるクリーピン
グ波6が発生する。このクリーピング波は鋼板1の表面
3に沿って伝播しつつ徐々に横波7にモード変換して、
生じた横波7は鋼板1の裏面8に達する。この裏面8に
モルタル2が密着している場合には、上記鋼とモルタル
2の間の反射率70%で反射し、残りの30%はモルタ
ル2中に透過する。この反射波は反射の際再び縦波に変
換され、裏面8に沿って伝播するクリーピング波6とな
る。この裏面に沿うクリーピング波6も表面に沿うクリ
ーピング波6と同様に、徐々に横波7にモード変換し
て、生じた横波7は鋼板1の表面3に向かう。鋼板1表
面3に到達した横波7は略100%反射され、その際再
び縦波のクリーピング波6にモード変換される。
【0015】このようにして、鋼板1の表面3と裏面8
の間でクリーピング波6と横波7に交互にモード変換さ
れながら、反射と一部透過を繰り返し、裏面8での反射
回数に従ってエネルギーが減衰してゆく。例えば受信探
触子5で受信されるエコーはそれまでに3回裏面8で反
射されたものは10dB低下し、5回の反射では15dB、
10回の反射で30dB低下する。
の間でクリーピング波6と横波7に交互にモード変換さ
れながら、反射と一部透過を繰り返し、裏面8での反射
回数に従ってエネルギーが減衰してゆく。例えば受信探
触子5で受信されるエコーはそれまでに3回裏面8で反
射されたものは10dB低下し、5回の反射では15dB、
10回の反射で30dB低下する。
【0016】送信探触子4から縦波超音波パルスを入射
して、上記の様々な伝播経路を辿ってきた反射波を受信
探触子5で受信し、パルス発射からエコーの検出までの
時間と、エコーの強度をオシロスコープ等の表示装置上
に表示し、又は記録して読み取ると、エコーはその反射
回数に応じて、鋼板1の厚みを往復する時間だけ到達が
遅れるから、これらが重なって図2及び図3に示すよう
に複数の底面エコーが観測される。図2は裏面8に全く
充填物がなく空気に接している場合であり、図3は裏面
8全体にモルタル2が完全に充填されている場合であ
る。但し図2の測定感度は54dB、図3の測定感度は9
3dBであり、両図ともピーク高さがそれぞれ同じくフル
スケールの80%になるように測定感度を調節してある
ので、実際の図3のピーク高さは図2のピーク高さの−
39dB即ち約100分の1である。
して、上記の様々な伝播経路を辿ってきた反射波を受信
探触子5で受信し、パルス発射からエコーの検出までの
時間と、エコーの強度をオシロスコープ等の表示装置上
に表示し、又は記録して読み取ると、エコーはその反射
回数に応じて、鋼板1の厚みを往復する時間だけ到達が
遅れるから、これらが重なって図2及び図3に示すよう
に複数の底面エコーが観測される。図2は裏面8に全く
充填物がなく空気に接している場合であり、図3は裏面
8全体にモルタル2が完全に充填されている場合であ
る。但し図2の測定感度は54dB、図3の測定感度は9
3dBであり、両図ともピーク高さがそれぞれ同じくフル
スケールの80%になるように測定感度を調節してある
ので、実際の図3のピーク高さは図2のピーク高さの−
39dB即ち約100分の1である。
【0017】モルタル2が充填されている場合は、上記
の如く音圧反射率γが70%と小さく、減衰率が大きい
ため、反射回数を重ねるにつれて急速にエコーが減衰す
る。モルタル2の充填率に応じてエコーの減衰率が変化
し、エコーの減衰率からモルタル2の充填率を求めるこ
とができる。
の如く音圧反射率γが70%と小さく、減衰率が大きい
ため、反射回数を重ねるにつれて急速にエコーが減衰す
る。モルタル2の充填率に応じてエコーの減衰率が変化
し、エコーの減衰率からモルタル2の充填率を求めるこ
とができる。
【0018】
〔実施例1〕図4に示す幅123mm、長さ1600mmの
コ字状形鋼よりなる試験体11を用い、図4cに示すよ
うに、試験体11の内側に試験体11の長手方向に沿っ
て、両側にモルタル充填部分9を、中央に空洞部分10
を設け、試験体11の幅の中央で且つ両端からそれぞれ
300mmの位置に互いに1000mm離して、局部水浸型
の送信探触子4及び受信探触子5を配置し、これを接触
媒質を介して試験体11の表面3に密着させる。送信探
触子4から2.25MHz の縦波の超音波パルスを鋼の縦
波臨界角、14.5°で入射して、受信探触子5で受信
したエコーを観測し、図2、図3に示すようなエコーを
観測した。観測される複数のエコーのうち、最大の底面
エコーについてそのピーク高さを測定した。
コ字状形鋼よりなる試験体11を用い、図4cに示すよ
うに、試験体11の内側に試験体11の長手方向に沿っ
て、両側にモルタル充填部分9を、中央に空洞部分10
を設け、試験体11の幅の中央で且つ両端からそれぞれ
300mmの位置に互いに1000mm離して、局部水浸型
の送信探触子4及び受信探触子5を配置し、これを接触
媒質を介して試験体11の表面3に密着させる。送信探
触子4から2.25MHz の縦波の超音波パルスを鋼の縦
波臨界角、14.5°で入射して、受信探触子5で受信
したエコーを観測し、図2、図3に示すようなエコーを
観測した。観測される複数のエコーのうち、最大の底面
エコーについてそのピーク高さを測定した。
【0019】空洞部分10の長さDを変えることにより
モルタル充填率を変えて測定を繰り返した。エコーのピ
ーク高さをオシロスコープ上で直接読み取る代わりに、
オシロスコープの感度を調節して、観測される最大の底
面エコーのピーク高さがオシロスコープ上で丁度フルス
ケールの80%となるように調節し、その時の感度目盛
りの値をdB値として読取り、その結果を表1に示す。
モルタル充填率を変えて測定を繰り返した。エコーのピ
ーク高さをオシロスコープ上で直接読み取る代わりに、
オシロスコープの感度を調節して、観測される最大の底
面エコーのピーク高さがオシロスコープ上で丁度フルス
ケールの80%となるように調節し、その時の感度目盛
りの値をdB値として読取り、その結果を表1に示す。
【表1】
【0020】更にその結果を図5のグラフに示した。図
5のグラフはモルタル充填率(%)を横軸に、モルタル
充填率0の場合とある充填率でモルタルを充填した場合
のピーク高さの比を、ピーク高をそれぞれ80%に調節
したときの感度差(dB)で表わして縦軸に目盛る。
5のグラフはモルタル充填率(%)を横軸に、モルタル
充填率0の場合とある充填率でモルタルを充填した場合
のピーク高さの比を、ピーク高をそれぞれ80%に調節
したときの感度差(dB)で表わして縦軸に目盛る。
【0021】これらの結果から、対数で表示したエコー
のピーク高さの比(dB値)とモルタル充填率が正比例す
ることがわかる。
のピーク高さの比(dB値)とモルタル充填率が正比例す
ることがわかる。
【0022】
【発明の効果】本発明の超音波による内部の充填状態の
検査法によれば、試験体11の表面3に一定距離を隔て
て配置した送信探触子4と受信探触子5の間の部分の試
験体11の裏側のモルタル等の充填状態を、その間の直
線部分の平均の充填率として定量的に把握することがで
き、観測した充填率が100%であれば、その間の各部
分の充填は完全であることが1回の測定で確認でき、極
めて能率よく検査を行うことができる。もし充填率が1
00でない場合、あるいは充填率が所定の限界よりも低
い場合には、打診法や超音波による垂直探傷法により、
モルタル充填不良個所を特定することができる。
検査法によれば、試験体11の表面3に一定距離を隔て
て配置した送信探触子4と受信探触子5の間の部分の試
験体11の裏側のモルタル等の充填状態を、その間の直
線部分の平均の充填率として定量的に把握することがで
き、観測した充填率が100%であれば、その間の各部
分の充填は完全であることが1回の測定で確認でき、極
めて能率よく検査を行うことができる。もし充填率が1
00でない場合、あるいは充填率が所定の限界よりも低
い場合には、打診法や超音波による垂直探傷法により、
モルタル充填不良個所を特定することができる。
【図1】本発明の超音波による内部の充填状態の検査法
の説明図である。
の説明図である。
【図2】モルタル充填率0%の場合の底面エコーを示す
図である
図である
【図3】モルタル充填率100%の場合の底面エコーを
示す図である
示す図である
【図4】本発明の超音波による内部の充填状態の検査法
の実施例に用いた試験体の説明図である。
の実施例に用いた試験体の説明図である。
【図5】本発明の超音波による内部の充填状態の検査法
の実施例の測定結果を示すグラフである。
の実施例の測定結果を示すグラフである。
1 鋼板 2 モルタル 3 表面 4 送信探触子 5 受信探触子 6 クリーピング波 7 横波 8 裏面 9 モルタル充填部分 10 空洞部分 11 試験体
Claims (2)
- 【請求項1】金属板等の板の裏側のモルタル等の充填物
の充填状態の検査法において、板の表面の一定距離を隔
てた位置に超音波の送信探触子及び受信探触子を配置し
て該表面に密着し、該送信探触子より縦波の超音波パル
スを該表面に対して縦波臨界角で入射し、生じたクリー
ピング波の一部が横波にモード変換して、1回又は複数
回該板の裏面及び表面で反射したエコーを該受信探触子
により検出し、該エコーの減衰率から該板の裏面に接す
る充填物の充填状態を検査することを特徴とする超音波
による充填物の充填状態の検査法。 - 【請求項2】該充填物が橋脚柱等の柱の補強のために、
該柱の周囲に鋼板等を巻付けて該鋼板と該柱の間隙に充
填した樹脂モルタル等のモルタル、又は導水路の内面に
沿って内張管を設けて該導水路内面と該内張管の間隙に
充填した樹脂モルタル等のモルタルよりなる充填物であ
る請求項1記載の超音波による充填物の充填状態の検査
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8140805A JPH09304357A (ja) | 1996-05-11 | 1996-05-11 | 超音波による充填物の充填状態の検査法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8140805A JPH09304357A (ja) | 1996-05-11 | 1996-05-11 | 超音波による充填物の充填状態の検査法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09304357A true JPH09304357A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=15277158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8140805A Pending JPH09304357A (ja) | 1996-05-11 | 1996-05-11 | 超音波による充填物の充填状態の検査法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09304357A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003014704A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-15 | Nkk Corp | 腐食検査方法 |
| JP2009270824A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 超音波探傷方法及び装置 |
| JP2011133415A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Shimizu Corp | Sc構造における空隙検査方法 |
| JP2013096065A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Hideyuki Abe | 建造物の補強方法 |
-
1996
- 1996-05-11 JP JP8140805A patent/JPH09304357A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003014704A (ja) * | 2001-07-02 | 2003-01-15 | Nkk Corp | 腐食検査方法 |
| JP2009270824A (ja) * | 2008-04-30 | 2009-11-19 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 超音波探傷方法及び装置 |
| JP2011133415A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Shimizu Corp | Sc構造における空隙検査方法 |
| JP2013096065A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Hideyuki Abe | 建造物の補強方法 |
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