JPH09307133A - フォトダイオードとその製造方法 - Google Patents
フォトダイオードとその製造方法Info
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- JPH09307133A JPH09307133A JP8140970A JP14097096A JPH09307133A JP H09307133 A JPH09307133 A JP H09307133A JP 8140970 A JP8140970 A JP 8140970A JP 14097096 A JP14097096 A JP 14097096A JP H09307133 A JPH09307133 A JP H09307133A
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Landscapes
- Light Receiving Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 特性の優れたフォトダイオードを提供する。
【解決手段】 基本の半導体材料としてシリコンを用い
たフォトダイオードにおける光が入射する側のn型半導
体層3内に、前記したn型半導体層3と真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を設けて、光が入射する側のn型半導体層におけ
る前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分に
電位勾配(電位傾度)生じさせ、それにより光が入射す
る側の不純物半導体層で入射光5により発生した電子・
ホール対におけるホールが、前記した光が入射する側の
不純物半導体層における前記したシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層の部分に電位勾配(電位傾度)によってシ
リコンによる真性半導体層の方にドリフトして電流を発
生させることができるようにして、光が入射する側の不
純物半導体層を薄くすることなく(電気抵抗値が低い状
態のままで)、光が入射する側の不純物半導体層を薄く
した場合と同様な効果を容易に得る。
たフォトダイオードにおける光が入射する側のn型半導
体層3内に、前記したn型半導体層3と真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を設けて、光が入射する側のn型半導体層におけ
る前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分に
電位勾配(電位傾度)生じさせ、それにより光が入射す
る側の不純物半導体層で入射光5により発生した電子・
ホール対におけるホールが、前記した光が入射する側の
不純物半導体層における前記したシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層の部分に電位勾配(電位傾度)によってシ
リコンによる真性半導体層の方にドリフトして電流を発
生させることができるようにして、光が入射する側の不
純物半導体層を薄くすることなく(電気抵抗値が低い状
態のままで)、光が入射する側の不純物半導体層を薄く
した場合と同様な効果を容易に得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基本の半導体材料と
してシリコンを用いたフォトダイオード、及びその製造
方法に関する。
してシリコンを用いたフォトダイオード、及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光を電気信号に変換する場合に使用され
る光ー電気変換素子としては、pin構造のフォトダイ
オードやpn接合型のフォトタイオード等が実用されて
いる。図1は基本の半導体材料としてシリコンを用いた
pin構造のフォトダイオードの構成例を示す斜視図で
あり、図において1はシリコンのp型半導体層によるp
型基板であり、2はシリコンの真性半導体層(i型
層)、3はシリコンのn型半導体層、4は電源、5は入
射光である。なお、図1に例示したpin構造のフォト
ダイオードは、基板にシリコンのp型半導体層を用い、
シリコンのn型半導体層側に入射光5を与えるような構
成のものとされているが、pin構造のフォトダイオー
ドが、基板にシリコンのn型半導体層を用い、シリコン
のp型半導体層側に入射光5を与えるような構成のもの
として構成されても良いことは当然である。
る光ー電気変換素子としては、pin構造のフォトダイ
オードやpn接合型のフォトタイオード等が実用されて
いる。図1は基本の半導体材料としてシリコンを用いた
pin構造のフォトダイオードの構成例を示す斜視図で
あり、図において1はシリコンのp型半導体層によるp
型基板であり、2はシリコンの真性半導体層(i型
層)、3はシリコンのn型半導体層、4は電源、5は入
射光である。なお、図1に例示したpin構造のフォト
ダイオードは、基板にシリコンのp型半導体層を用い、
シリコンのn型半導体層側に入射光5を与えるような構
成のものとされているが、pin構造のフォトダイオー
ドが、基板にシリコンのn型半導体層を用い、シリコン
のp型半導体層側に入射光5を与えるような構成のもの
として構成されても良いことは当然である。
【0003】図12は、図1に例示したpin構造のフ
ォトダイオードにおけるバンド構造を説明している図で
あり、入射光5が図12の右方からシリコンのn型半導
体層3に入射している。なお、図12中の点線Fで示す
エネルギレベルはフェルミ準位である(他の図において
も、フェルミ準位を点線Fで示してある)。さて、pi
n構造のフォトダイオードでは、電源4から印加された
電圧の大部分がシリコンの真性半導体層(i型層)2に
かかっているために、シリコンの真性半導体層(i型
層)2内に空乏層が広がっている。なお、pin構造の
フォトダイオードでは、シリコンのp型半導体層とシリ
コンのn型半導体層とにおける空乏層の幅は図示できな
い程に小さいので、図12中にはシリコンのp型半導体
層とシリコンのn型半導体層とにおける空乏層は示して
いない。
ォトダイオードにおけるバンド構造を説明している図で
あり、入射光5が図12の右方からシリコンのn型半導
体層3に入射している。なお、図12中の点線Fで示す
エネルギレベルはフェルミ準位である(他の図において
も、フェルミ準位を点線Fで示してある)。さて、pi
n構造のフォトダイオードでは、電源4から印加された
電圧の大部分がシリコンの真性半導体層(i型層)2に
かかっているために、シリコンの真性半導体層(i型
層)2内に空乏層が広がっている。なお、pin構造の
フォトダイオードでは、シリコンのp型半導体層とシリ
コンのn型半導体層とにおける空乏層の幅は図示できな
い程に小さいので、図12中にはシリコンのp型半導体
層とシリコンのn型半導体層とにおける空乏層は示して
いない。
【0004】入射光5が、pin構造のフォトダイオー
ドにおけるシリコンのn型半導体層3側から入射した場
合に、光のエネルギ(hν)がバンドギャップ(Eg)
よりも大きいと、シリコンのn型半導体層3内で吸収さ
れて電子・ホール対を発生する。ところで、シリコンの
n型半導体層3の多数キャリアは電子であるために、シ
リコンのn型半導体層3内で発生した前記のホールは、
エネルギを失ないながら価電子帯の頂上の方(バンド図
中の上方)に行き、その後、間もなく近傍の電子と再結
合して光を発生させる。しかし前記のホールはエネルギ
を失なっているので、前記の再結合によって発生した光
のエネルギはエネルギギャップと同じである。図13に
例示されているように、エネルギギャップと同じエネル
ギの光は吸収効率が著るしく低いので、前記した再結合
によって発生した光は、事実上再利用できないのであ
り、前記のようにシリコンのn型半導体層3内で吸収さ
れて光は殆ど無駄になってしまう。
ドにおけるシリコンのn型半導体層3側から入射した場
合に、光のエネルギ(hν)がバンドギャップ(Eg)
よりも大きいと、シリコンのn型半導体層3内で吸収さ
れて電子・ホール対を発生する。ところで、シリコンの
n型半導体層3の多数キャリアは電子であるために、シ
リコンのn型半導体層3内で発生した前記のホールは、
エネルギを失ないながら価電子帯の頂上の方(バンド図
中の上方)に行き、その後、間もなく近傍の電子と再結
合して光を発生させる。しかし前記のホールはエネルギ
を失なっているので、前記の再結合によって発生した光
のエネルギはエネルギギャップと同じである。図13に
例示されているように、エネルギギャップと同じエネル
ギの光は吸収効率が著るしく低いので、前記した再結合
によって発生した光は、事実上再利用できないのであ
り、前記のようにシリコンのn型半導体層3内で吸収さ
れて光は殆ど無駄になってしまう。
【0005】前記したシリコンのn型半導体層3内で吸
収されなかった光が、シリコンの真性半導体層(i型
層)2に達すると、前記の光はシリコンの真性半導体層
(i型層)2内で吸収されて電子・ホール対を発生す
る。ところで、シリコンの真性半導体層(i型層)2内
には、電子もホールも少ないので、前記のようにシリコ
ンの真性半導体層(i型層)2内で発生した電子・ホー
ル対は、互いの間でしか再結合することができないが、
既述のように、シリコンの真性半導体層(i型層)2に
は大きな電界が掛かっているために、前記の電子・ホー
ル対における電子はシリコンのn型半導体層3の方に移
動し、また前記の電子・ホール対におけるホールはシリ
コンのp型半導体層1の方に移動して、両者が離れるこ
とにより再結合を行なえず、したがって1個の光子につ
いて電荷eと対応するような電流が発生する。
収されなかった光が、シリコンの真性半導体層(i型
層)2に達すると、前記の光はシリコンの真性半導体層
(i型層)2内で吸収されて電子・ホール対を発生す
る。ところで、シリコンの真性半導体層(i型層)2内
には、電子もホールも少ないので、前記のようにシリコ
ンの真性半導体層(i型層)2内で発生した電子・ホー
ル対は、互いの間でしか再結合することができないが、
既述のように、シリコンの真性半導体層(i型層)2に
は大きな電界が掛かっているために、前記の電子・ホー
ル対における電子はシリコンのn型半導体層3の方に移
動し、また前記の電子・ホール対におけるホールはシリ
コンのp型半導体層1の方に移動して、両者が離れるこ
とにより再結合を行なえず、したがって1個の光子につ
いて電荷eと対応するような電流が発生する。
【0006】また、前記のシリコンの真性半導体層(i
型層)2内でも吸収されなかった光は、シリコンのp型
半導体層によるp型基板1に達して吸収され、電子・ホ
ール対を発生する。前記の電子・ホール対における電子
はエネルギを失ないながら伝導帯の底に落ちて行くが、
シリコンのp型半導体層によるp型基板1の多数キャリ
アはホールであるために、前記の電子は間もなくホール
と再結合して光を発生する。しかし、前記の再結合によ
って発生した光のエネルギは、エネルギギャップと同じ
であるために吸収効率が著るしく低く、前記した再結合
によって発生した光は、事実上、再利用できない。前述
のことからフォトダイオードにおける光から電気への変
換は、殆ど空乏層で行なわれから、フォトダイオードの
光ー電気の変換効率を向上させるためには、フォトダイ
オードにおける光が入射する側の不純物半導体層をでき
るだけ薄くし、空乏層[pin構造のフォトダイオード
ではシリコンの真性半導体層(i型層)]をできるだけ厚
くすればよい。
型層)2内でも吸収されなかった光は、シリコンのp型
半導体層によるp型基板1に達して吸収され、電子・ホ
ール対を発生する。前記の電子・ホール対における電子
はエネルギを失ないながら伝導帯の底に落ちて行くが、
シリコンのp型半導体層によるp型基板1の多数キャリ
アはホールであるために、前記の電子は間もなくホール
と再結合して光を発生する。しかし、前記の再結合によ
って発生した光のエネルギは、エネルギギャップと同じ
であるために吸収効率が著るしく低く、前記した再結合
によって発生した光は、事実上、再利用できない。前述
のことからフォトダイオードにおける光から電気への変
換は、殆ど空乏層で行なわれから、フォトダイオードの
光ー電気の変換効率を向上させるためには、フォトダイ
オードにおける光が入射する側の不純物半導体層をでき
るだけ薄くし、空乏層[pin構造のフォトダイオード
ではシリコンの真性半導体層(i型層)]をできるだけ厚
くすればよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォト
ダイオードの光ー電気の変換効率を向上させるためにフ
ォトダイオードにおける光が入射する側の不純物半導体
層を薄くした場合には、前記の光が入射する側の不純物
半導体層の電気抵抗値が高くなる。それで、電流が流れ
ると前記した光が入射する側の不純物半導体層に大きな
電圧降下が生じて、空乏層[pin構造のフォトダイオ
ードではシリコンの真性半導体層(i型層)]に印加され
る電圧が低下するために、光ー電気変換効率が低下して
しまい、また、前記の電気抵抗の増加により素子の周波
数特性が劣化するという問題が生じる。また、近年にな
って光ディスクの記録密度の向上のために、波長の短い
光が使用されるようになったのに伴って、光ディスクの
記録再生装置における光検出器として使用されるフォト
ダイオードで変換の対象にする光も短波長されたが、光
の波長が短くなる程(光子のエネルギが大になる程)、
フォトダイオードにおける光が入射する側の不純物半導
体層における光の吸収量が多くなるために、再生出力が
低下するということも問題になる。
ダイオードの光ー電気の変換効率を向上させるためにフ
ォトダイオードにおける光が入射する側の不純物半導体
層を薄くした場合には、前記の光が入射する側の不純物
半導体層の電気抵抗値が高くなる。それで、電流が流れ
ると前記した光が入射する側の不純物半導体層に大きな
電圧降下が生じて、空乏層[pin構造のフォトダイオ
ードではシリコンの真性半導体層(i型層)]に印加され
る電圧が低下するために、光ー電気変換効率が低下して
しまい、また、前記の電気抵抗の増加により素子の周波
数特性が劣化するという問題が生じる。また、近年にな
って光ディスクの記録密度の向上のために、波長の短い
光が使用されるようになったのに伴って、光ディスクの
記録再生装置における光検出器として使用されるフォト
ダイオードで変換の対象にする光も短波長されたが、光
の波長が短くなる程(光子のエネルギが大になる程)、
フォトダイオードにおける光が入射する側の不純物半導
体層における光の吸収量が多くなるために、再生出力が
低下するということも問題になる。
【0008】さらに、最近になって電池駆動によるポー
タブル型の電子機器が多く使用されるようになったが、
電池駆動によるポータブル型の電子機器では、機器の動
作用の電源電圧が低く設定される傾向にあり、機器で使
用されているフォトダイオードに印加される電圧値も低
くなって来ている。ところで、フォトダイオードに印加
される電圧値が、充分に高い場合には、空乏層[pin
構造のフォトダイオードではシリコンの真性半導体層
(i型層)]に印加される電圧も高くできるために、ホー
ルを飽和速度で移動させている状態でフォトダイオード
を使用できるが、前記のような理由で、機器の電源の電
圧が低く設定された場合には、フォトダイオードをホー
ルが飽和速度で移動している状態で動作させることがで
きないことになる。一方、例えば光ディスクの記録再生
装置におけるデータの読出し、転送レート等は高速化の
傾向にあるため、低い印加電圧によっても高速に動作す
るようなフォトダイオードの出現が望まれていた。
タブル型の電子機器が多く使用されるようになったが、
電池駆動によるポータブル型の電子機器では、機器の動
作用の電源電圧が低く設定される傾向にあり、機器で使
用されているフォトダイオードに印加される電圧値も低
くなって来ている。ところで、フォトダイオードに印加
される電圧値が、充分に高い場合には、空乏層[pin
構造のフォトダイオードではシリコンの真性半導体層
(i型層)]に印加される電圧も高くできるために、ホー
ルを飽和速度で移動させている状態でフォトダイオード
を使用できるが、前記のような理由で、機器の電源の電
圧が低く設定された場合には、フォトダイオードをホー
ルが飽和速度で移動している状態で動作させることがで
きないことになる。一方、例えば光ディスクの記録再生
装置におけるデータの読出し、転送レート等は高速化の
傾向にあるため、低い印加電圧によっても高速に動作す
るようなフォトダイオードの出現が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基本の半導体
材料としてシリコンを用いたpin構造のフォトダイオ
ードにおける光が入射する側の不純物半導体層内に、前
記した光が入射する側の不純物半導体層と真性半導体層
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を構成させてなるフォトダイオード、及び基本の
半導体材料としてシリコンを用いたpin構造のフォト
ダイオードにおける真性半導体層内に、p型不純物半導
体層と真性半導体層との接合面におけるゲルマニウムの
割合いが最大で、前記の接合面から離隔するにしたがっ
てゲルマニウムの割合いが減少して行くようなシリコン
とゲルマニウムとの混晶層を構成させてなるフォトダイ
オード、ならびに基本の半導体材料としてシリコンを用
いたpin構造のフォトダイオードにおける基板側の不
純物半導体層内に、前記した基板側の不純物半導体層と
真性半導体層との接合面におけるゲルマニウムの割合い
が最大で、前記の接合面から離隔するにしたがってゲル
マニウムの割合いが減少して行くようなシリコンとゲル
マニウムとの混晶層を構成させてなるフォトダイオー
ド、及び基本の半導体材料としてシリコンを用いたpn
接合構造のフォトダイオードにおけるpn接合面におけ
るゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離
隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行
くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させ
てなるフォトダイオード、及びシリコン基板上に気相成
長法によりフォトダイオードを構成させるときに、所定
の接合面におけるゲルマニウムの割合いが予め定めた最
大値となるように反応ガスの割合いを制御するようにし
たフォトダイオードの製造方法、及びシリコン基板上に
気相成長法により構成させたフォトダイオードにおける
所定の接合面に、ゲルマニウム・イオンの分布の最大部
分が位置するように、ゲルマニウム・イオンの注入時の
エネルギを制御し、その後熱処理によりシリコンとゲル
マニウムとを混晶させるようにしたフォトダイオードの
製造方法を提供する。
材料としてシリコンを用いたpin構造のフォトダイオ
ードにおける光が入射する側の不純物半導体層内に、前
記した光が入射する側の不純物半導体層と真性半導体層
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を構成させてなるフォトダイオード、及び基本の
半導体材料としてシリコンを用いたpin構造のフォト
ダイオードにおける真性半導体層内に、p型不純物半導
体層と真性半導体層との接合面におけるゲルマニウムの
割合いが最大で、前記の接合面から離隔するにしたがっ
てゲルマニウムの割合いが減少して行くようなシリコン
とゲルマニウムとの混晶層を構成させてなるフォトダイ
オード、ならびに基本の半導体材料としてシリコンを用
いたpin構造のフォトダイオードにおける基板側の不
純物半導体層内に、前記した基板側の不純物半導体層と
真性半導体層との接合面におけるゲルマニウムの割合い
が最大で、前記の接合面から離隔するにしたがってゲル
マニウムの割合いが減少して行くようなシリコンとゲル
マニウムとの混晶層を構成させてなるフォトダイオー
ド、及び基本の半導体材料としてシリコンを用いたpn
接合構造のフォトダイオードにおけるpn接合面におけ
るゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離
隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行
くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させ
てなるフォトダイオード、及びシリコン基板上に気相成
長法によりフォトダイオードを構成させるときに、所定
の接合面におけるゲルマニウムの割合いが予め定めた最
大値となるように反応ガスの割合いを制御するようにし
たフォトダイオードの製造方法、及びシリコン基板上に
気相成長法により構成させたフォトダイオードにおける
所定の接合面に、ゲルマニウム・イオンの分布の最大部
分が位置するように、ゲルマニウム・イオンの注入時の
エネルギを制御し、その後熱処理によりシリコンとゲル
マニウムとを混晶させるようにしたフォトダイオードの
製造方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
のフォトダイオードとその製造方法についての具体的な
内容を詳細に説明する。まず、図2は基本の半導体材料
としてシリコンを用いたpin構造のフォトダイオード
における光が入射する側の不純物半導体層(シリコンの
n型半導体層3)内に、前記した光が入射する側のシリ
コンのn型半導体層3とシリコンによる真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を構成させた本発明の第1の実施態様のフォトダ
イオードのバンド構造を示している図である(外形状は
図1に示す斜視図と同様)。
のフォトダイオードとその製造方法についての具体的な
内容を詳細に説明する。まず、図2は基本の半導体材料
としてシリコンを用いたpin構造のフォトダイオード
における光が入射する側の不純物半導体層(シリコンの
n型半導体層3)内に、前記した光が入射する側のシリ
コンのn型半導体層3とシリコンによる真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を構成させた本発明の第1の実施態様のフォトダ
イオードのバンド構造を示している図である(外形状は
図1に示す斜視図と同様)。
【0011】図2において矢印7は、光が入射する側の
シリコンのn型半導体層3とシリコンによる真性半導体
層2との接合面の位置を指示している図面符号であり、
また矢印8はシリコンによる真性半導体層2とシリコン
のp型半導体層1の接合面の位置を指示している図面符
号である(他の図中における矢印7,8も同様の図面符
号である)。また図2中の6は光が入射する側のシリコ
ンのn型半導体層3内に、前記した光が入射する側のシ
リコンのn型半導体層3とシリコンによる真性半導体層
2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、
前記の接合面から離隔するにしたがいゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層におけるゲルマニウムの割合の変化態様を示して
いる。
シリコンのn型半導体層3とシリコンによる真性半導体
層2との接合面の位置を指示している図面符号であり、
また矢印8はシリコンによる真性半導体層2とシリコン
のp型半導体層1の接合面の位置を指示している図面符
号である(他の図中における矢印7,8も同様の図面符
号である)。また図2中の6は光が入射する側のシリコ
ンのn型半導体層3内に、前記した光が入射する側のシ
リコンのn型半導体層3とシリコンによる真性半導体層
2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、
前記の接合面から離隔するにしたがいゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層におけるゲルマニウムの割合の変化態様を示して
いる。
【0012】本発明の第1の実施態様のフォトダイオー
ドにおいては、前記のように光が入射する側のシリコン
のn型半導体層3内に、前記した光が入射する側のシリ
コンのn型半導体層3とシリコンによる真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を設けたことにより、光が入射する側のシリコン
のn型半導体層3における価電子帯の頂部が、前記した
シリコンとゲルマニウムとの混晶層におけるゲルマニウ
ムの割合いと対応して、図2中の曲線9のように、シリ
コンによる真性半導体層2との接合面に近付くにつれて
エネルギの高い方に曲がって行くために、光が入射する
側のシリコンのn型半導体層3におけるバンドギャップ
が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけ
るゲルマニウムの割合いと対応して狭くなるように変化
する。それで、光が入射する側のシリコンのn型半導体
層3における前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶
層の部分には電位勾配(電位傾度)が生じる。
ドにおいては、前記のように光が入射する側のシリコン
のn型半導体層3内に、前記した光が入射する側のシリ
コンのn型半導体層3とシリコンによる真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を設けたことにより、光が入射する側のシリコン
のn型半導体層3における価電子帯の頂部が、前記した
シリコンとゲルマニウムとの混晶層におけるゲルマニウ
ムの割合いと対応して、図2中の曲線9のように、シリ
コンによる真性半導体層2との接合面に近付くにつれて
エネルギの高い方に曲がって行くために、光が入射する
側のシリコンのn型半導体層3におけるバンドギャップ
が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけ
るゲルマニウムの割合いと対応して狭くなるように変化
する。それで、光が入射する側のシリコンのn型半導体
層3における前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶
層の部分には電位勾配(電位傾度)が生じる。
【0013】したがって、本発明の第1の実施態様のp
in構造のフォトダイオードにおけるシリコンのn型半
導体層3側に入射光5が入射して、シリコンのn型半導
体層3内で吸収され、その結果として発生した電子・ホ
ール対におけるホールは、前記の光が入射する側のシリ
コンのn型半導体層3内の前記したシリコンとゲルマニ
ウムとの混晶層の部分の電位勾配(電位傾度)によって
シリコンによる真性半導体層2の方にドリフトする。そ
のために、光が入射する側のシリコンのn型半導体層3
内に発生した多数の電子・ホール対におけるかなりの数
のホールが、n型半導体層3の多数キャリアの電子と再
結合する前にシリコンによる真性半導体層2内に達して
電流を発生させることができるようになる。すなわち、
本発明の第1の実施態様のpin構造のフォトダイオー
ドでは、光が入射する側のシリコンのn型半導体層3を
薄くすることなく(電気抵抗値が低い状態のままで)、
光が入射する側のシリコンのn型半導体層3を薄くした
場合と同様な効果を容易に得ることができる。
in構造のフォトダイオードにおけるシリコンのn型半
導体層3側に入射光5が入射して、シリコンのn型半導
体層3内で吸収され、その結果として発生した電子・ホ
ール対におけるホールは、前記の光が入射する側のシリ
コンのn型半導体層3内の前記したシリコンとゲルマニ
ウムとの混晶層の部分の電位勾配(電位傾度)によって
シリコンによる真性半導体層2の方にドリフトする。そ
のために、光が入射する側のシリコンのn型半導体層3
内に発生した多数の電子・ホール対におけるかなりの数
のホールが、n型半導体層3の多数キャリアの電子と再
結合する前にシリコンによる真性半導体層2内に達して
電流を発生させることができるようになる。すなわち、
本発明の第1の実施態様のpin構造のフォトダイオー
ドでは、光が入射する側のシリコンのn型半導体層3を
薄くすることなく(電気抵抗値が低い状態のままで)、
光が入射する側のシリコンのn型半導体層3を薄くした
場合と同様な効果を容易に得ることができる。
【0014】次に、図3は基本の半導体材料としてシリ
コンを用いたpin構造のフォトダイオードにおける光
が入射する側の不純物半導体層(シリコンのn型半導体
層3)内に、前記した光が入射する側のシリコンのn型
半導体層3とシリコンによる真性半導体層2との接合面
の近傍にゲルマニウムの割合いの一定なシリコンとゲル
マニウムとの混晶層を構成させた本発明の第2の実施態
様のフォトダイオードのバンド構造を示している図であ
る(外形状は図1に示す斜視図と同様)。そして、図3
中の10は光が入射する側のシリコンのn型半導体層3
内に、前記した光が入射する側のシリコンのn型半導体
層3とシリコンによる真性半導体層2との接合面の近傍
にゲルマニウムの割合いの一定な状態のシリコンとゲル
マニウムとの混晶層におけるゲルマニウムの割合を示し
ている。
コンを用いたpin構造のフォトダイオードにおける光
が入射する側の不純物半導体層(シリコンのn型半導体
層3)内に、前記した光が入射する側のシリコンのn型
半導体層3とシリコンによる真性半導体層2との接合面
の近傍にゲルマニウムの割合いの一定なシリコンとゲル
マニウムとの混晶層を構成させた本発明の第2の実施態
様のフォトダイオードのバンド構造を示している図であ
る(外形状は図1に示す斜視図と同様)。そして、図3
中の10は光が入射する側のシリコンのn型半導体層3
内に、前記した光が入射する側のシリコンのn型半導体
層3とシリコンによる真性半導体層2との接合面の近傍
にゲルマニウムの割合いの一定な状態のシリコンとゲル
マニウムとの混晶層におけるゲルマニウムの割合を示し
ている。
【0015】前記した本発明の第2の実施態様のフォト
ダイオードにおいては、前記のように光が入射する側の
シリコンのn型半導体層3内に、前記した光が入射する
側のシリコンのn型半導体層3とシリコンによる真性半
導体層2との接合面の近傍にゲルマニウムの割合いの一
定なシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けたことに
より、光が入射する側のシリコンのn型半導体層3にお
ける価電子帯の頂部が、前記したシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層におけるゲルマニウムの割合いと対応し
て、図3中の曲線11のように、シリコンによる真性半
導体層2との接合面の近傍においてエネルギが高くなっ
ているために、光が入射する側のシリコンのn型半導体
層3におけるバンドギャップが、前記したシリコンとゲ
ルマニウムとの混晶層の部分で狭くなっている。
ダイオードにおいては、前記のように光が入射する側の
シリコンのn型半導体層3内に、前記した光が入射する
側のシリコンのn型半導体層3とシリコンによる真性半
導体層2との接合面の近傍にゲルマニウムの割合いの一
定なシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けたことに
より、光が入射する側のシリコンのn型半導体層3にお
ける価電子帯の頂部が、前記したシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層におけるゲルマニウムの割合いと対応し
て、図3中の曲線11のように、シリコンによる真性半
導体層2との接合面の近傍においてエネルギが高くなっ
ているために、光が入射する側のシリコンのn型半導体
層3におけるバンドギャップが、前記したシリコンとゲ
ルマニウムとの混晶層の部分で狭くなっている。
【0016】したがって、本発明の第2の実施態様のp
in構造のフォトダイオードにおけるシリコンのn型半
導体層3側に入射光5が入射して、シリコンのn型半導
体層3内で吸収され、その結果として発生した電子・ホ
ール対におけるホールが再結合して発生したエネルギの
低い光でも、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶
層の部分における狭いバンドギャップの部分に達すれ
ば、その部分で光を再び吸収させることができ、その結
果として発生した電子・ホール対におけるホールがシリ
コンによる真性半導体層2内に達して電流を発生させる
ことも可能とするのである。
in構造のフォトダイオードにおけるシリコンのn型半
導体層3側に入射光5が入射して、シリコンのn型半導
体層3内で吸収され、その結果として発生した電子・ホ
ール対におけるホールが再結合して発生したエネルギの
低い光でも、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶
層の部分における狭いバンドギャップの部分に達すれ
ば、その部分で光を再び吸収させることができ、その結
果として発生した電子・ホール対におけるホールがシリ
コンによる真性半導体層2内に達して電流を発生させる
ことも可能とするのである。
【0017】次に図4は基本の半導体材料としてシリコ
ンを用いたpin構造のフォトダイオードにおけるシリ
コンによる真性半導体層2内に、基板側の不純物半導体
層1(シリコンのp型半導体層1)と真性半導体層2との
接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の
接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割合い
が減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶
層を構成させた本発明の第3の実施態様のフォトダイオ
ードのバンド構造を示している図である(外形状は図1
に示す斜視図と同様)。そして、図4中の12はシリコ
ンによる真性半導体層2内に、基板側のシリコンのp型
半導体層1とシリコンによる真性半導体層2との接合面
におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面
から離隔するにしたがいゲルマニウムの割合いが減少し
て行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけ
るゲルマニウムの割合の変化態様を示している。
ンを用いたpin構造のフォトダイオードにおけるシリ
コンによる真性半導体層2内に、基板側の不純物半導体
層1(シリコンのp型半導体層1)と真性半導体層2との
接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の
接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割合い
が減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶
層を構成させた本発明の第3の実施態様のフォトダイオ
ードのバンド構造を示している図である(外形状は図1
に示す斜視図と同様)。そして、図4中の12はシリコ
ンによる真性半導体層2内に、基板側のシリコンのp型
半導体層1とシリコンによる真性半導体層2との接合面
におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面
から離隔するにしたがいゲルマニウムの割合いが減少し
て行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけ
るゲルマニウムの割合の変化態様を示している。
【0018】本発明の第3の実施態様のフォトダイオー
ドにおいては、前記のようにシリコンによる真性半導体
層2内に、前記した基板側のシリコンのp型半導体層1
とシリコンによる真性半導体層2との接合面におけるゲ
ルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔す
るにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行くよ
うなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けたことに
より、シリコンによる真性半導体層2における伝導帯の
頂部が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層に
おけるゲルマニウムの割合いと対応して、図4中の線1
3のように、基板側のシリコンのp型半導体層1との接
合面に近付くにつれてエネルギが高い方に移動するため
に、シリコンによる真性半導体層2におけるバンドギャ
ップが、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層に
おけるゲルマニウムの割合いと対応して狭くなるように
変化する。それで、シリコンによる真性半導体層2にお
ける前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分
には電位勾配(電位傾度)が生じる。
ドにおいては、前記のようにシリコンによる真性半導体
層2内に、前記した基板側のシリコンのp型半導体層1
とシリコンによる真性半導体層2との接合面におけるゲ
ルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔す
るにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行くよ
うなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けたことに
より、シリコンによる真性半導体層2における伝導帯の
頂部が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層に
おけるゲルマニウムの割合いと対応して、図4中の線1
3のように、基板側のシリコンのp型半導体層1との接
合面に近付くにつれてエネルギが高い方に移動するため
に、シリコンによる真性半導体層2におけるバンドギャ
ップが、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層に
おけるゲルマニウムの割合いと対応して狭くなるように
変化する。それで、シリコンによる真性半導体層2にお
ける前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分
には電位勾配(電位傾度)が生じる。
【0019】したがって、本発明の第3の実施態様のp
in構造のフォトダイオードにおけるシリコンのn型半
導体層3側に入射光5が入射して、シリコンのn型半導
体層3内で吸収され、その結果として発生した電子・ホ
ール対におけるホールで、シリコンによる真性半導体層
2に達したものと、真性半導体層2内で発生したホール
とは、シリコンによる真性半導体層2における前記した
シリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分における電位
勾配(電位傾度)によって、大きな移動速度でシリコン
による真性半導体層2を移動して基板側のシリコンのp
型半導体層1に供給される。
in構造のフォトダイオードにおけるシリコンのn型半
導体層3側に入射光5が入射して、シリコンのn型半導
体層3内で吸収され、その結果として発生した電子・ホ
ール対におけるホールで、シリコンによる真性半導体層
2に達したものと、真性半導体層2内で発生したホール
とは、シリコンによる真性半導体層2における前記した
シリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分における電位
勾配(電位傾度)によって、大きな移動速度でシリコン
による真性半導体層2を移動して基板側のシリコンのp
型半導体層1に供給される。
【0020】前記のように本発明の第3の実施態様のp
in構造のフォトダイオードでは、前記のようにシリコ
ンによる真性半導体層2におけるシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層の部分における電位勾配(電位傾度)によ
り、大きな移動速度でホールをシリコンによる真性半導
体層2内を移動させることができるようにしたために、
次のような効果が得られる。すなわち、周知のようにホ
ールの有効質量が大であるために、ホールの移動速度は
電子の移動速度よりも遅い。ところで、フォトダイオー
ドによって検出された光は、フォトダイオードから電流
の形で出力されるから、フォトダイオードの周波数特性
は移動速度の遅いホールの移動速度によって決定され
る。
in構造のフォトダイオードでは、前記のようにシリコ
ンによる真性半導体層2におけるシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層の部分における電位勾配(電位傾度)によ
り、大きな移動速度でホールをシリコンによる真性半導
体層2内を移動させることができるようにしたために、
次のような効果が得られる。すなわち、周知のようにホ
ールの有効質量が大であるために、ホールの移動速度は
電子の移動速度よりも遅い。ところで、フォトダイオー
ドによって検出された光は、フォトダイオードから電流
の形で出力されるから、フォトダイオードの周波数特性
は移動速度の遅いホールの移動速度によって決定され
る。
【0021】それで、フォトダイオードの周波数特性を
改善するためには、ホールの移動速度を上昇させること
が必要とされる。ところで、フォトダイオードに対して
充分に高い電圧(例えば10ボルト)が印加できる場合
には、ホールは飽和速度で移動できるので、その場合の
フォトダイオードの周波数特性は、前記したホールの飽
和速度によって決定される。しかし、既述のように電池
駆動によるポータブル型の電子機器では、機器の動作用
の電源電圧が低く設定される傾向にあり、機器で使用さ
れているフォトダイオードに印加される電圧値も低くな
って来ており、フォトダイオードに印加される電圧値
が、例えば3ボルト程度というようなことがあり、その
ように低い電圧が印加されたような場合には、ホールの
移動速度を飽和速度に達しさせうるような大きさの電界
を、シリコンの真性半導体層(i型層)に対して与える
ことができないことも生じる。
改善するためには、ホールの移動速度を上昇させること
が必要とされる。ところで、フォトダイオードに対して
充分に高い電圧(例えば10ボルト)が印加できる場合
には、ホールは飽和速度で移動できるので、その場合の
フォトダイオードの周波数特性は、前記したホールの飽
和速度によって決定される。しかし、既述のように電池
駆動によるポータブル型の電子機器では、機器の動作用
の電源電圧が低く設定される傾向にあり、機器で使用さ
れているフォトダイオードに印加される電圧値も低くな
って来ており、フォトダイオードに印加される電圧値
が、例えば3ボルト程度というようなことがあり、その
ように低い電圧が印加されたような場合には、ホールの
移動速度を飽和速度に達しさせうるような大きさの電界
を、シリコンの真性半導体層(i型層)に対して与える
ことができないことも生じる。
【0022】ところが、既述した本発明の第3の実施態
様のフォトダイオードのように、シリコンによる真性半
導体層2内に、前記した基板側のシリコンのp型半導体
層1とシリコンによる真性半導体層2との接合面におけ
るゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離
隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行
くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けて、
シリコンによる真性半導体層2における伝導帯の頂部
が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけ
るゲルマニウムの割合いと対応して、図4中の線13の
ように、基板側のシリコンのp型半導体層1との接合面
に近付くにつれてエネルギが高い方に移動し、シリコン
による真性半導体層2におけるバンドギャップが、前記
したシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけるゲルマ
ニウムの割合いと対応して狭くなるように変化して、シ
リコンによる真性半導体層2における前記したシリコン
とゲルマニウムとの混晶層の部分に電位勾配(電位傾
度)が生じている場合には、前記のシリコンとゲルマニ
ウムとの混晶層の部分の電位勾配(電位傾度)によって
ホールの移動速度が大きくなるために、フォトダイオー
ドの周波数特性を向上できるのである。
様のフォトダイオードのように、シリコンによる真性半
導体層2内に、前記した基板側のシリコンのp型半導体
層1とシリコンによる真性半導体層2との接合面におけ
るゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離
隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行
くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けて、
シリコンによる真性半導体層2における伝導帯の頂部
が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけ
るゲルマニウムの割合いと対応して、図4中の線13の
ように、基板側のシリコンのp型半導体層1との接合面
に近付くにつれてエネルギが高い方に移動し、シリコン
による真性半導体層2におけるバンドギャップが、前記
したシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけるゲルマ
ニウムの割合いと対応して狭くなるように変化して、シ
リコンによる真性半導体層2における前記したシリコン
とゲルマニウムとの混晶層の部分に電位勾配(電位傾
度)が生じている場合には、前記のシリコンとゲルマニ
ウムとの混晶層の部分の電位勾配(電位傾度)によって
ホールの移動速度が大きくなるために、フォトダイオー
ドの周波数特性を向上できるのである。
【0023】前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶
層の部分の電位勾配(電位傾度)は、電子に対してはそ
の移動速度を遅くする方向の電界となるが、フォトダイ
オードの周波数特性は、もっぱらホールの移動速度によ
って決定されるので、前記の原因によって電子の移動速
度が減少したとしても、フォトダイオードの周波数特性
には影響を与えることがない。前記のように、本発明の
第3の実施態様のフォトダイオードでは、フォトダイオ
ードに印加される電圧が低い場合でも、シリコンによる
真性半導体層2における前記したシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層の部分に生じる電位勾配(電位傾度)によ
って、実質的に高い電圧が印加されたと同様にホールの
移動速度を高めることが可能となるが、本発明の第3の
実施態様のフォトダイオードに対して高い電圧(例えば
10ボルト)が印加された場合でも良い結果が得られ
る。すなわち、シリコンとゲルマニウムとの混晶層に
は、ホールの移動速度の飽和速度が大きくなるという性
質があるから、本発明の第3の実施態様のフォトダイオ
ードに対して高い電圧(例えば10ボルト)が印加され
た場合には、より一層高速にホールを移動させることが
できるからである。
層の部分の電位勾配(電位傾度)は、電子に対してはそ
の移動速度を遅くする方向の電界となるが、フォトダイ
オードの周波数特性は、もっぱらホールの移動速度によ
って決定されるので、前記の原因によって電子の移動速
度が減少したとしても、フォトダイオードの周波数特性
には影響を与えることがない。前記のように、本発明の
第3の実施態様のフォトダイオードでは、フォトダイオ
ードに印加される電圧が低い場合でも、シリコンによる
真性半導体層2における前記したシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層の部分に生じる電位勾配(電位傾度)によ
って、実質的に高い電圧が印加されたと同様にホールの
移動速度を高めることが可能となるが、本発明の第3の
実施態様のフォトダイオードに対して高い電圧(例えば
10ボルト)が印加された場合でも良い結果が得られ
る。すなわち、シリコンとゲルマニウムとの混晶層に
は、ホールの移動速度の飽和速度が大きくなるという性
質があるから、本発明の第3の実施態様のフォトダイオ
ードに対して高い電圧(例えば10ボルト)が印加され
た場合には、より一層高速にホールを移動させることが
できるからである。
【0024】次に、図5は基本の半導体材料としてシリ
コンを用いたpin構造のフォトダイオードにおける基
板側の不純物半導体層(シリコンのp型半導体層1)内
に、前記した基板側のシリコンのp型半導体層1と真性
半導体層2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが
最大で、前記の接合面から離隔するにしたがってゲルマ
ニウムの割合いが減少して行くようなシリコンとゲルマ
ニウムとの混晶層を構成させた本発明の第4の実施態様
のフォトダイオードのバンド構造を示している図である
(外形状は図1に示す斜視図と同様)。図5中の14は
基板側のシリコンのp型半導体層1内に、前記した基板
側のシリコンのp型半導体1とシリコンによる真性半導
体層2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大
で、前記の接合面から離隔するにしたがいゲルマニウム
の割合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウム
との混晶層におけるゲルマニウムの割合の変化態様を示
している。
コンを用いたpin構造のフォトダイオードにおける基
板側の不純物半導体層(シリコンのp型半導体層1)内
に、前記した基板側のシリコンのp型半導体層1と真性
半導体層2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが
最大で、前記の接合面から離隔するにしたがってゲルマ
ニウムの割合いが減少して行くようなシリコンとゲルマ
ニウムとの混晶層を構成させた本発明の第4の実施態様
のフォトダイオードのバンド構造を示している図である
(外形状は図1に示す斜視図と同様)。図5中の14は
基板側のシリコンのp型半導体層1内に、前記した基板
側のシリコンのp型半導体1とシリコンによる真性半導
体層2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大
で、前記の接合面から離隔するにしたがいゲルマニウム
の割合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウム
との混晶層におけるゲルマニウムの割合の変化態様を示
している。
【0025】本発明の第4の実施態様のフォトダイオー
ドにおいては、前記のように基板側のシリコンのp型半
導体1内に、前記した基板側のシリコンのp型半導体1
とシリコンによる真性半導体層2との接合面におけるゲ
ルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔す
るにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行くよ
うなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けたことに
より、基板側のシリコンのp型半導体1における伝導帯
の頂部が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層
におけるゲルマニウムの割合いと対応して、図5中の曲
線15のように、シリコンによる真性半導体層2との接
合面に近付くにつれてエネルギの低い方に曲がって行く
ために、基板側のシリコンのp型半導体1におけるバン
ドギャップが、前記したシリコンとゲルマニウムとの混
晶層におけるゲルマニウムの割合いと対応して狭くなる
ように変化する。それで、基板側のシリコンのp型半導
体1における前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶
層の部分には電位勾配(電位傾度)が生じる。
ドにおいては、前記のように基板側のシリコンのp型半
導体1内に、前記した基板側のシリコンのp型半導体1
とシリコンによる真性半導体層2との接合面におけるゲ
ルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔す
るにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行くよ
うなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けたことに
より、基板側のシリコンのp型半導体1における伝導帯
の頂部が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層
におけるゲルマニウムの割合いと対応して、図5中の曲
線15のように、シリコンによる真性半導体層2との接
合面に近付くにつれてエネルギの低い方に曲がって行く
ために、基板側のシリコンのp型半導体1におけるバン
ドギャップが、前記したシリコンとゲルマニウムとの混
晶層におけるゲルマニウムの割合いと対応して狭くなる
ように変化する。それで、基板側のシリコンのp型半導
体1における前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶
層の部分には電位勾配(電位傾度)が生じる。
【0026】したがって、本発明の第4の実施態様のp
in構造のフォトダイオードでは、前記した基板側のシ
リコンのp型半導体1内で発生した電子・ホール対にお
ける電子が、前記の基板側のシリコンのp型半導体1内
の前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分の
電位勾配(電位傾度)によってシリコンによる真性半導
体層2の方にドリフトして行く。そして前記の多数の電
子・ホール対におけるかなりの数の電子が、基板側のシ
リコンのp型半導体1内の多数キャリアのホールと再結
合する前にシリコンによる真性半導体層2内に達して電
流の発生に寄与できるようにする。
in構造のフォトダイオードでは、前記した基板側のシ
リコンのp型半導体1内で発生した電子・ホール対にお
ける電子が、前記の基板側のシリコンのp型半導体1内
の前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分の
電位勾配(電位傾度)によってシリコンによる真性半導
体層2の方にドリフトして行く。そして前記の多数の電
子・ホール対におけるかなりの数の電子が、基板側のシ
リコンのp型半導体1内の多数キャリアのホールと再結
合する前にシリコンによる真性半導体層2内に達して電
流の発生に寄与できるようにする。
【0027】次に図6にバンド構造を示してある本発明
の第5の実施態様のフォトダイオードは、 バンド構
造が図2によって例示されている本発明の第1の実施態
様の基本の半導体材料としてシリコンを用いたpin構
造のフォトダイオードと同様に、光が入射する側の不純
物半導体層3(シリコンのn型半導体層3)内に、前記の
シリコンのn型半導体層3とシリコンの真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少(図2中の曲線6参照)して行くようなシリコ
ンとゲルマニウムとの混晶層を構成させ、 バンド構
造が図4によって例示されている本発明の第3の実施態
様のフォトダイオードと同様に、基本の半導体材料とし
てシリコンを用いたpin構造のフォトダイオードにお
けるシリコンの真性半導体層2内に、基板側の不純物半
導体層1(シリコンのp型半導体層1)と前記のシリコ
ンの真性半導体層2との接合面におけるゲルマニウムの
割合いが最大で、前記の接合面から離隔するにしたがっ
てゲルマニウムの割合いが減少(図4中の曲線12参
照)して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層
を構成させ、 バンド構造が図5によって例示されて
いる本発明の第4の実施態様のフォトダイオードと同様
に、基本の半導体材料としてシリコンを用いたpin構
造のフォトダイオードにおける基板側の不純物半導体層
1(シリコンのp型半導体層1)内に、前記した基板側
のシリコンのp型半導体層1とシリコンの真性半導体層
2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、
前記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの
割合いが減少(図5中の曲線14参照)して行くようなシ
リコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させてなるもの
である。
の第5の実施態様のフォトダイオードは、 バンド構
造が図2によって例示されている本発明の第1の実施態
様の基本の半導体材料としてシリコンを用いたpin構
造のフォトダイオードと同様に、光が入射する側の不純
物半導体層3(シリコンのn型半導体層3)内に、前記の
シリコンのn型半導体層3とシリコンの真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少(図2中の曲線6参照)して行くようなシリコ
ンとゲルマニウムとの混晶層を構成させ、 バンド構
造が図4によって例示されている本発明の第3の実施態
様のフォトダイオードと同様に、基本の半導体材料とし
てシリコンを用いたpin構造のフォトダイオードにお
けるシリコンの真性半導体層2内に、基板側の不純物半
導体層1(シリコンのp型半導体層1)と前記のシリコ
ンの真性半導体層2との接合面におけるゲルマニウムの
割合いが最大で、前記の接合面から離隔するにしたがっ
てゲルマニウムの割合いが減少(図4中の曲線12参
照)して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層
を構成させ、 バンド構造が図5によって例示されて
いる本発明の第4の実施態様のフォトダイオードと同様
に、基本の半導体材料としてシリコンを用いたpin構
造のフォトダイオードにおける基板側の不純物半導体層
1(シリコンのp型半導体層1)内に、前記した基板側
のシリコンのp型半導体層1とシリコンの真性半導体層
2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、
前記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの
割合いが減少(図5中の曲線14参照)して行くようなシ
リコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させてなるもの
である。
【0028】次に図7にバンド構造を示してある本発明
の第6の実施態様のフォトダイオードは、バンド構造が
図6によって示されている本発明の第5の実施態様のフ
ォトダイオードにおける基板側の不純物半導体層1(シ
リコンのp型半導体層1)の導電型と、光が入射する側
の不純物半導体層3(シリコンのn型半導体層3)の導電
型とを逆にした構成態様の基本の半導体材料としてシリ
コンを用いたpin構造のフォトダイオードであり、こ
の本発明の第6の実施態様のフォトダイオードは、
光が入射する側の不純物半導体層1(シリコンのp型半
導体層1)内に、前記のシリコンのp型半導体層1とシ
リコンの真性半導体層2との接合面におけるゲルマニウ
ムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔するにした
がってゲルマニウムの割合いが減少(図7中の曲線14
参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶
層を構成させ、 シリコンの真性半導体層2内に、p
型不純物半導体層1(シリコンのp型半導体層1)と前
記のシリコンの真性半導体層2との接合面におけるゲル
マニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔する
にしたがってゲルマニウムの割合いが減少(図7中の曲
線12参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムと
の混晶層を構成させ、 基板側の不純物半導体層3
(シリコンのn型半導体層3)内に、前記した基板側の
シリコンのn型半導体層3とシリコンの真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少(図7中の曲線6参照)して行くようなシリコ
ンとゲルマニウムとの混晶層を構成させてなるものであ
る。
の第6の実施態様のフォトダイオードは、バンド構造が
図6によって示されている本発明の第5の実施態様のフ
ォトダイオードにおける基板側の不純物半導体層1(シ
リコンのp型半導体層1)の導電型と、光が入射する側
の不純物半導体層3(シリコンのn型半導体層3)の導電
型とを逆にした構成態様の基本の半導体材料としてシリ
コンを用いたpin構造のフォトダイオードであり、こ
の本発明の第6の実施態様のフォトダイオードは、
光が入射する側の不純物半導体層1(シリコンのp型半
導体層1)内に、前記のシリコンのp型半導体層1とシ
リコンの真性半導体層2との接合面におけるゲルマニウ
ムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔するにした
がってゲルマニウムの割合いが減少(図7中の曲線14
参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶
層を構成させ、 シリコンの真性半導体層2内に、p
型不純物半導体層1(シリコンのp型半導体層1)と前
記のシリコンの真性半導体層2との接合面におけるゲル
マニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔する
にしたがってゲルマニウムの割合いが減少(図7中の曲
線12参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムと
の混晶層を構成させ、 基板側の不純物半導体層3
(シリコンのn型半導体層3)内に、前記した基板側の
シリコンのn型半導体層3とシリコンの真性半導体層2
との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少(図7中の曲線6参照)して行くようなシリコ
ンとゲルマニウムとの混晶層を構成させてなるものであ
る。
【0029】図6にバンド構造が示されている本発明の
第5の実施態様のフォトダイオードと、図7にバンド構
造が示されている本発明の第6の実施態様のフォトダイ
オードとの動作態様や、それぞれの構成とされたことに
よって得られる効果は、図2,図4,図5の各図を参照
し、本発明の第1,第3,第4の各実施態様のフォトダ
イオードについて既述したところから明らかであると思
われるので、ここで、再度の説明の記載を行なうことは
省略する。
第5の実施態様のフォトダイオードと、図7にバンド構
造が示されている本発明の第6の実施態様のフォトダイ
オードとの動作態様や、それぞれの構成とされたことに
よって得られる効果は、図2,図4,図5の各図を参照
し、本発明の第1,第3,第4の各実施態様のフォトダ
イオードについて既述したところから明らかであると思
われるので、ここで、再度の説明の記載を行なうことは
省略する。
【0030】次に図8は、基本の半導体材料としてシリ
コンを用いたpn接合構造のフォトダイオードにおける
pn接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を構成させた本発明の第7の実施態様のフォトダ
イオードのバンド構造を示している図であり、図中の矢
印jはフォトダイオードにおけるpn接合面の位置を指
示している図面符号である。図8中の曲線16は、基板
側のシリコンのp型半導体層1内と、光が入射する側の
不純物半導体層3(シリコンのn型半導体層3)内とに、
前記した両不純物半導体層1,3間に形成されるpn接
合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接
合面から離隔するにしたがいゲルマニウムの割合いが減
少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層に
おけるゲルマニウムの割合の変化態様を示している。
コンを用いたpn接合構造のフォトダイオードにおける
pn接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前
記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割
合いが減少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を構成させた本発明の第7の実施態様のフォトダ
イオードのバンド構造を示している図であり、図中の矢
印jはフォトダイオードにおけるpn接合面の位置を指
示している図面符号である。図8中の曲線16は、基板
側のシリコンのp型半導体層1内と、光が入射する側の
不純物半導体層3(シリコンのn型半導体層3)内とに、
前記した両不純物半導体層1,3間に形成されるpn接
合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接
合面から離隔するにしたがいゲルマニウムの割合いが減
少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層に
おけるゲルマニウムの割合の変化態様を示している。
【0031】そして本発明の第7の実施態様のフォトダ
イオードにおいては、前記のように基板側のシリコンの
p型半導体1内と、光が入射する側の不純物半導体層3
(シリコンのn型半導体層3)内とに、前記した両不純物
半導体層1,3間に形成されるpn接合面におけるゲル
マニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔する
にしたがいゲルマニウムの割合いが減少(図8中の曲線
16参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を設けたことにより、前記した両不純物半導体層
1,3内に形成される空乏層におけるエネルギギャップ
が、図8中の線17,18,Fの相互関係から明らかな
ように、光が入射する側の不純物半導体層3(シリコン
のn型半導体層3)における価電子帯と、基板側のシリ
コンのp型半導体1における伝導帯とが、空乏層へ向か
って傾斜するようになるから、その結果として、前記し
た両不純物半導体層1,3内で発生したキャリアが出力
電流に寄与するようになる。また、前記のように両不純
物半導体層1,3間に形成されるpn接合面におけるゲ
ルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔す
るにしたがいゲルマニウムの割合いが減少(図8中の曲
線16参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムと
の混晶層を設けたことにより、フォトダイオードが、ど
のようなバイアス条件で動作しても前記の効果が得られ
る。
イオードにおいては、前記のように基板側のシリコンの
p型半導体1内と、光が入射する側の不純物半導体層3
(シリコンのn型半導体層3)内とに、前記した両不純物
半導体層1,3間に形成されるpn接合面におけるゲル
マニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔する
にしたがいゲルマニウムの割合いが減少(図8中の曲線
16参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を設けたことにより、前記した両不純物半導体層
1,3内に形成される空乏層におけるエネルギギャップ
が、図8中の線17,18,Fの相互関係から明らかな
ように、光が入射する側の不純物半導体層3(シリコン
のn型半導体層3)における価電子帯と、基板側のシリ
コンのp型半導体1における伝導帯とが、空乏層へ向か
って傾斜するようになるから、その結果として、前記し
た両不純物半導体層1,3内で発生したキャリアが出力
電流に寄与するようになる。また、前記のように両不純
物半導体層1,3間に形成されるpn接合面におけるゲ
ルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔す
るにしたがいゲルマニウムの割合いが減少(図8中の曲
線16参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムと
の混晶層を設けたことにより、フォトダイオードが、ど
のようなバイアス条件で動作しても前記の効果が得られ
る。
【0032】次に、本発明のフォトダイオードの製造方
法について説明する。本発明のフォトダイオードの製造
方法についての以下の実施例の説明は、図6にバンド構
造を示してある本発明の第5の実施態様のフォトダイオ
ード、すなわち、バンド構造が図2によって例示され
ている本発明の第1の実施態様の基本の半導体材料とし
てシリコンを用いたpin構造のフォトダイオードと同
様に、光が入射する側の不純物半導体層3(シリコンの
n型半導体層3)内に、前記のシリコンのn型半導体層
3とシリコンの真性半導体層2との接合面におけるゲル
マニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔する
にしたがってゲルマニウムの割合いが減少(図2中の曲
線6参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を構成させ、バンド構造が図4によって例示さ
れている本発明の第3の実施態様のフォトダイオードと
同様に、基本の半導体材料としてシリコンを用いたpi
n構造のフォトダイオードにおけるシリコンの真性半導
体層2内に、基板側の不純物半導体層1(シリコンのp
型半導体層1)と前記のシリコンの真性半導体層2との
接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の
接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割合い
が減少(図4中の曲線12参照)して行くようなシリコ
ンとゲルマニウムとの混晶層を構成させる。
法について説明する。本発明のフォトダイオードの製造
方法についての以下の実施例の説明は、図6にバンド構
造を示してある本発明の第5の実施態様のフォトダイオ
ード、すなわち、バンド構造が図2によって例示され
ている本発明の第1の実施態様の基本の半導体材料とし
てシリコンを用いたpin構造のフォトダイオードと同
様に、光が入射する側の不純物半導体層3(シリコンの
n型半導体層3)内に、前記のシリコンのn型半導体層
3とシリコンの真性半導体層2との接合面におけるゲル
マニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔する
にしたがってゲルマニウムの割合いが減少(図2中の曲
線6参照)して行くようなシリコンとゲルマニウムとの
混晶層を構成させ、バンド構造が図4によって例示さ
れている本発明の第3の実施態様のフォトダイオードと
同様に、基本の半導体材料としてシリコンを用いたpi
n構造のフォトダイオードにおけるシリコンの真性半導
体層2内に、基板側の不純物半導体層1(シリコンのp
型半導体層1)と前記のシリコンの真性半導体層2との
接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の
接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割合い
が減少(図4中の曲線12参照)して行くようなシリコ
ンとゲルマニウムとの混晶層を構成させる。
【0033】バンド構造が図5によって例示されてい
る本発明の第4の実施態様のフォトダイオードと同様
に、基本の半導体材料としてシリコンを用いたpin構
造のフォトダイオードにおける基板側の不純物半導体層
1(シリコンのp型半導体層1)内に、前記した基板側
のシリコンのp型半導体層1とシリコンの真性半導体層
2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、
前記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの
割合いが減少(図5中の曲線14参照)して行くようなシ
リコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させてなる、基
本の半導体材料としてシリコンを用いたpin構造のフ
ォトダイオードの製造する場合を例にとり、(1)シリ
コン基板上に気相成長法によりフォトダイオードを構成
させるときに、所定の接合面におけるゲルマニウムの割
合いが予め定めた最大値となるように反応ガスの割合い
を制御するようにしたフォトダイオードの製造方法、及
び(2)シリコン基板上に気相成長法により構成させた
フォトダイオードにおける所定の接合面に、ゲルマニウ
ム・イオンの分布の最大部分が位置するように、ゲルマ
ニウム・イオンの注入時のエネルギを制御し、その後活
性化のための熱処理を行なうことにより、シリコンとゲ
ルマニウムとを混晶させるようにしたフォトダイオード
の製造方法とについて行なわれている。
る本発明の第4の実施態様のフォトダイオードと同様
に、基本の半導体材料としてシリコンを用いたpin構
造のフォトダイオードにおける基板側の不純物半導体層
1(シリコンのp型半導体層1)内に、前記した基板側
のシリコンのp型半導体層1とシリコンの真性半導体層
2との接合面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、
前記の接合面から離隔するにしたがってゲルマニウムの
割合いが減少(図5中の曲線14参照)して行くようなシ
リコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させてなる、基
本の半導体材料としてシリコンを用いたpin構造のフ
ォトダイオードの製造する場合を例にとり、(1)シリ
コン基板上に気相成長法によりフォトダイオードを構成
させるときに、所定の接合面におけるゲルマニウムの割
合いが予め定めた最大値となるように反応ガスの割合い
を制御するようにしたフォトダイオードの製造方法、及
び(2)シリコン基板上に気相成長法により構成させた
フォトダイオードにおける所定の接合面に、ゲルマニウ
ム・イオンの分布の最大部分が位置するように、ゲルマ
ニウム・イオンの注入時のエネルギを制御し、その後活
性化のための熱処理を行なうことにより、シリコンとゲ
ルマニウムとを混晶させるようにしたフォトダイオード
の製造方法とについて行なわれている。
【0034】図9は気相成長法による製造装置(ゲルマ
ニウムとシリコンとを混晶させることができるシリコン
エピタキシャル装置)を使用し、前記の(1)として挙
げた製造方法を適用して、既述した本発明の第5の実施
態様のフォトダイオードを製造する場合の1実施例につ
いての概略工程を示す図である。図9の(a)はp型シ
リコン基板19上に、不純物を含まないシリコンとゲル
マニウムとの混晶層20を気相成長法により形成させ
る。この状態において前記の不純物を含まないシリコン
とゲルマニウムとの混晶層20は真性半導体(i型層)
層の状態になっている。前記のシリコンとゲルマニウム
との混晶層20におけるゲルマニウムの割合いは、前記
したシリコンとゲルマニウムとの混晶層20の表面にお
けるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から
離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少(図
5,図6中の曲線14参照)して行くように制御されて
いる。
ニウムとシリコンとを混晶させることができるシリコン
エピタキシャル装置)を使用し、前記の(1)として挙
げた製造方法を適用して、既述した本発明の第5の実施
態様のフォトダイオードを製造する場合の1実施例につ
いての概略工程を示す図である。図9の(a)はp型シ
リコン基板19上に、不純物を含まないシリコンとゲル
マニウムとの混晶層20を気相成長法により形成させ
る。この状態において前記の不純物を含まないシリコン
とゲルマニウムとの混晶層20は真性半導体(i型層)
層の状態になっている。前記のシリコンとゲルマニウム
との混晶層20におけるゲルマニウムの割合いは、前記
したシリコンとゲルマニウムとの混晶層20の表面にお
けるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から
離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少(図
5,図6中の曲線14参照)して行くように制御されて
いる。
【0035】次に前記の不純物を含まないシリコンとゲ
ルマニウムとの混晶層20に対してp型不純物を拡散さ
せて、図9の(b)に示されているように、前記の混晶
層20をp型シリコン基板19と同一の導電型に属する
シリコンとゲルマニウムとの混晶半導体層21にする。
シリコンとゲルマニウムとの混晶層20に対してp型不
純物を拡散させて、シリコンとゲルマニウムとの混晶不
純物半導体層21を形成させるようにする方法として
は、例えば拡散炉を用いてp型不純物をシリコンとゲル
マニウムとの混晶層20内に熱拡散させる方法、あるい
はイオン注入装置を用いて、真性半導体層(i型層)の
状態の前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層20
に、p型不純物のイオンを注入させた後に活性化のため
の熱処理を行なう方法等が用いられてもよい。そして、
図9の(b)に示されているように、p型シリコン基板
19と同一の導電型に属するシリコンとゲルマニウムと
の混晶半導体層21とは一体的にp型シリコン基板19
として機能する構成部分とされるのであり、前記したシ
リコンとゲルマニウムとの混晶半導体層21の表面はp
型シリコン基板19の表面とされる。
ルマニウムとの混晶層20に対してp型不純物を拡散さ
せて、図9の(b)に示されているように、前記の混晶
層20をp型シリコン基板19と同一の導電型に属する
シリコンとゲルマニウムとの混晶半導体層21にする。
シリコンとゲルマニウムとの混晶層20に対してp型不
純物を拡散させて、シリコンとゲルマニウムとの混晶不
純物半導体層21を形成させるようにする方法として
は、例えば拡散炉を用いてp型不純物をシリコンとゲル
マニウムとの混晶層20内に熱拡散させる方法、あるい
はイオン注入装置を用いて、真性半導体層(i型層)の
状態の前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層20
に、p型不純物のイオンを注入させた後に活性化のため
の熱処理を行なう方法等が用いられてもよい。そして、
図9の(b)に示されているように、p型シリコン基板
19と同一の導電型に属するシリコンとゲルマニウムと
の混晶半導体層21とは一体的にp型シリコン基板19
として機能する構成部分とされるのであり、前記したシ
リコンとゲルマニウムとの混晶半導体層21の表面はp
型シリコン基板19の表面とされる。
【0036】次いで、前記したp型シリコン基板19の
表面(シリコンとゲルマニウムとの混晶不純物半導体層
21の表面)上には、図9の(c)に示されているよう
に、シリコンとゲルマニウムとの混晶層を含んだ構成態
様のシリコンの真性半導体層(i型層)22が形成され
る。前記したシリコンの真性半導体層(i型層)22内
に設けられるシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけ
るゲルマニウムの割合いは、前記したp型シリコン基板
19の表面(シリコンとゲルマニウムとの混晶不純物半
導体層21の表面)との接合面におけるゲルマニウムの
割合いが最大で、前記の接合面から離隔するにしたがっ
てゲルマニウムの割合いが減少(図4,図6中の曲線1
2参照)して行くように制御されている。なお、前記し
たシリコンの真性半導体層(i型層)22には、1立方
センチメートル当り、14乗オーダの不純物(シリコン
の真性半導体層22の導電型を基板の不純物半導体の導
電型と同一にさせるような不純物…設例ではボロン)を
極めて小量添加されることが多い。
表面(シリコンとゲルマニウムとの混晶不純物半導体層
21の表面)上には、図9の(c)に示されているよう
に、シリコンとゲルマニウムとの混晶層を含んだ構成態
様のシリコンの真性半導体層(i型層)22が形成され
る。前記したシリコンの真性半導体層(i型層)22内
に設けられるシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけ
るゲルマニウムの割合いは、前記したp型シリコン基板
19の表面(シリコンとゲルマニウムとの混晶不純物半
導体層21の表面)との接合面におけるゲルマニウムの
割合いが最大で、前記の接合面から離隔するにしたがっ
てゲルマニウムの割合いが減少(図4,図6中の曲線1
2参照)して行くように制御されている。なお、前記し
たシリコンの真性半導体層(i型層)22には、1立方
センチメートル当り、14乗オーダの不純物(シリコン
の真性半導体層22の導電型を基板の不純物半導体の導
電型と同一にさせるような不純物…設例ではボロン)を
極めて小量添加されることが多い。
【0037】次に、図9の(c)に示されているシリコ
ンの真性半導体層(i型層)層22の上に、図9の
(d)に示されているように、シリコンとゲルマニウム
との混晶層を含んだ構成態様の薄いシリコンのn型半導
体層23が形成される。前記したシリコンのn型半導体
層23内に設けられるシリコンとゲルマニウムとの混晶
層におけるゲルマニウムの割合いは、前記したシリコン
の真性半導体層(i型層)層22の表面との接合面にお
けるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から
離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少(図
2,図6中の曲線6参照)して行くように制御されてい
る。
ンの真性半導体層(i型層)層22の上に、図9の
(d)に示されているように、シリコンとゲルマニウム
との混晶層を含んだ構成態様の薄いシリコンのn型半導
体層23が形成される。前記したシリコンのn型半導体
層23内に設けられるシリコンとゲルマニウムとの混晶
層におけるゲルマニウムの割合いは、前記したシリコン
の真性半導体層(i型層)層22の表面との接合面にお
けるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から
離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少(図
2,図6中の曲線6参照)して行くように制御されてい
る。
【0038】前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶
層を含んだ構成態様の薄いシリコンのn型半導体層23
は、シリコンとゲルマニウムとの混晶層を含んだ半導体
層を気相成長法によって形成させる際にn型不純物も添
加することにより、一度の工程でシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層を含んだ構成態様の薄いシリコンのn型半
導体層23を、シリコンの真性半導体層(i型層)層2
2の上に形成させるようにしたり、あるいはシリコンの
真性半導体層(i型層)層22の上に、一たんシリコン
とゲルマニウムとの混晶層を含んだ真性半導体層を形成
させた後に、前記のシリコンとゲルマニウムとの混晶層
を含んだ真性半導体層にn型不純物を熱拡散させて構成
させたり、n型不純物(例えば、燐、砒素)のイオンを
注入した後に活性化のための熱処理を行なって構成させ
たりすることができる。
層を含んだ構成態様の薄いシリコンのn型半導体層23
は、シリコンとゲルマニウムとの混晶層を含んだ半導体
層を気相成長法によって形成させる際にn型不純物も添
加することにより、一度の工程でシリコンとゲルマニウ
ムとの混晶層を含んだ構成態様の薄いシリコンのn型半
導体層23を、シリコンの真性半導体層(i型層)層2
2の上に形成させるようにしたり、あるいはシリコンの
真性半導体層(i型層)層22の上に、一たんシリコン
とゲルマニウムとの混晶層を含んだ真性半導体層を形成
させた後に、前記のシリコンとゲルマニウムとの混晶層
を含んだ真性半導体層にn型不純物を熱拡散させて構成
させたり、n型不純物(例えば、燐、砒素)のイオンを
注入した後に活性化のための熱処理を行なって構成させ
たりすることができる。
【0039】次に、図10は先に製造方法の(2)とし
て挙げた製造方法を適用して、既述した本発明の第5の
実施態様のフォトダイオードを製造する場合の1実施例
についての概略工程を示す図であり、図10の(a)は
気相成長法による製造装置(ゲルマニウムとシリコンと
を混晶させることができるシリコンエピタキシャル装
置)を使用して、p型シリコン基板24上に、シリコン
の真性半導体層25と、n型シリコン層26とを順次に
形成させて構成したフォトダイオードである。図10の
(b)は、前記した図10の(a)に示してあるフォト
ダイオードのp型シリコン基板24と、シリコンの真性
半導体層25と、n型シリコン層26とにおける所定の
部分に対してゲルマニウムイオンを注入27した後に、
活性化のための熱処理を行なうことにより、前記した所
定の部分にシリコンとゲルマニウムとの混晶層が構成さ
れた状態のp型シリコン基板24xと、シリコンとゲル
マニウムとの混晶層が構成された状態のシリコンの真性
半導体層25xと、シリコンとゲルマニウムとの混晶層
が構成された状態のn型シリコン層26xとからなるフ
ォトダイオードを示している。
て挙げた製造方法を適用して、既述した本発明の第5の
実施態様のフォトダイオードを製造する場合の1実施例
についての概略工程を示す図であり、図10の(a)は
気相成長法による製造装置(ゲルマニウムとシリコンと
を混晶させることができるシリコンエピタキシャル装
置)を使用して、p型シリコン基板24上に、シリコン
の真性半導体層25と、n型シリコン層26とを順次に
形成させて構成したフォトダイオードである。図10の
(b)は、前記した図10の(a)に示してあるフォト
ダイオードのp型シリコン基板24と、シリコンの真性
半導体層25と、n型シリコン層26とにおける所定の
部分に対してゲルマニウムイオンを注入27した後に、
活性化のための熱処理を行なうことにより、前記した所
定の部分にシリコンとゲルマニウムとの混晶層が構成さ
れた状態のp型シリコン基板24xと、シリコンとゲル
マニウムとの混晶層が構成された状態のシリコンの真性
半導体層25xと、シリコンとゲルマニウムとの混晶層
が構成された状態のn型シリコン層26xとからなるフ
ォトダイオードを示している。
【0040】ところで、図10の(a),(b)に示さ
れているような工程を有する製造方法で採用しているイ
オン注入法によって、ゲルマニウムのイオンを前記した
図10の(a)に示してあるフォトダイオードのp型シ
リコン基板24と、シリコンの真性半導体層25と、n
型シリコン層26とにおける所定の部分に対してゲルマ
ニウムイオンを注入27した場合に、注入されたゲルマ
ニウムはガウス分布となるために、気相成長法が適用さ
れた場合のように特定の部分からゲルマニウムの割合い
を急激に増加させる、というようなことは実現できな
い。すなわち、フォトダイオードのp型シリコン基板2
4と、シリコンの真性半導体層25と、n型シリコン層
26とにおける所定の部分に、シリコンとゲルマニウム
との混晶層を構成させるのにイオン注入法が採用された
場合には、p型シリコン基板24、シリコンの真性半導
体層25、n型シリコン層26の内の特定な1つの半導
体層だけに、独立した状態でシリコンとゲルマニウムと
の混晶層を構成させることはできない。
れているような工程を有する製造方法で採用しているイ
オン注入法によって、ゲルマニウムのイオンを前記した
図10の(a)に示してあるフォトダイオードのp型シ
リコン基板24と、シリコンの真性半導体層25と、n
型シリコン層26とにおける所定の部分に対してゲルマ
ニウムイオンを注入27した場合に、注入されたゲルマ
ニウムはガウス分布となるために、気相成長法が適用さ
れた場合のように特定の部分からゲルマニウムの割合い
を急激に増加させる、というようなことは実現できな
い。すなわち、フォトダイオードのp型シリコン基板2
4と、シリコンの真性半導体層25と、n型シリコン層
26とにおける所定の部分に、シリコンとゲルマニウム
との混晶層を構成させるのにイオン注入法が採用された
場合には、p型シリコン基板24、シリコンの真性半導
体層25、n型シリコン層26の内の特定な1つの半導
体層だけに、独立した状態でシリコンとゲルマニウムと
の混晶層を構成させることはできない。
【0041】図11はフォトダイオードのp型シリコン
基板24xとシリコンの真性半導体層25xとの接合面
(矢印8で指示されている部分)と、シリコンの真性半
導体層25xとn型シリコン層26xとの接合面(矢印
7で指示されている部分)とが、ゲルマニウムの割合い
が最大値となるように、イオン注入法を採用してゲルマ
ニウムのイオンが注入された場合に、前記した各部に構
成されるシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけるゲ
ルマニウムの割合いの変化状態を示している図である。
図11に例示されているように、イオン注入法によって
シリコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させる場合
に、p型シリコン基板24xとシリコンの真性半導体層
25xとの接合面(矢印8で指示されている部分)と、
シリコンの真性半導体層25xとn型シリコン層26x
との接合面(矢印7で指示されている部分)とをゲルマ
ニウムの割合いが最大値となるようにして、ゲルマニウ
ムのイオンが注入されたときは、前記した各接合面の両
側にゲルマニウムが分布されることになる。
基板24xとシリコンの真性半導体層25xとの接合面
(矢印8で指示されている部分)と、シリコンの真性半
導体層25xとn型シリコン層26xとの接合面(矢印
7で指示されている部分)とが、ゲルマニウムの割合い
が最大値となるように、イオン注入法を採用してゲルマ
ニウムのイオンが注入された場合に、前記した各部に構
成されるシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけるゲ
ルマニウムの割合いの変化状態を示している図である。
図11に例示されているように、イオン注入法によって
シリコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させる場合
に、p型シリコン基板24xとシリコンの真性半導体層
25xとの接合面(矢印8で指示されている部分)と、
シリコンの真性半導体層25xとn型シリコン層26x
との接合面(矢印7で指示されている部分)とをゲルマ
ニウムの割合いが最大値となるようにして、ゲルマニウ
ムのイオンが注入されたときは、前記した各接合面の両
側にゲルマニウムが分布されることになる。
【0042】ところで、フォトダイオードのp型シリコ
ン基板24xとシリコンの真性半導体層25xとの接合
面(矢印8で指示されている部分)において、ゲルマニ
ウムの割合が最大値となるように、イオン注入法を採用
してゲルマニウムのイオンを注入した場合に、前記した
p型シリコン基板24xとシリコンの真性半導体層25
xとの各部に構成されるシリコンとゲルマニウムとの混
晶層におけるゲルマニウムの割合いの変化状態は、フォ
トダイオードの動作に悪影響を生じさせるようなことは
ない。
ン基板24xとシリコンの真性半導体層25xとの接合
面(矢印8で指示されている部分)において、ゲルマニ
ウムの割合が最大値となるように、イオン注入法を採用
してゲルマニウムのイオンを注入した場合に、前記した
p型シリコン基板24xとシリコンの真性半導体層25
xとの各部に構成されるシリコンとゲルマニウムとの混
晶層におけるゲルマニウムの割合いの変化状態は、フォ
トダイオードの動作に悪影響を生じさせるようなことは
ない。
【0043】しかし、シリコンの真性半導体層25xと
n型シリコン層26xとの接合面(矢印7で指示されて
いる部分)とが、ゲルマニウムの割合いが最大値となる
ように、イオン注入法を採用してゲルマニウムのイオン
を注入した場合に、前記したシリコンの真性半導体層2
5xとn型シリコン層26xとの双方に分布するゲルマ
ニウムの分布状態において、図11中に28で示してあ
る部分は、既述したところから判かるように、ホールの
移動速度を低下させるように機能するために、フォトダ
イオードの周波数特性の劣化を招くおそれがある。それ
で、イオン注入法を採用してゲルマニウムのイオンを注
入してシリコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させる
場合には、前記の点に留意して、シリコンの真性半導体
層25xにシリコンとゲルマニウムとの混晶層が構成さ
れた場合に得られる特性の改善効果と、n型シリコン層
26xにシリコンとゲルマニウムとの混晶層が構成され
た場合に得られる特性の改善効果とのどちらを優先させ
るのかを考えて実施することが必要である。
n型シリコン層26xとの接合面(矢印7で指示されて
いる部分)とが、ゲルマニウムの割合いが最大値となる
ように、イオン注入法を採用してゲルマニウムのイオン
を注入した場合に、前記したシリコンの真性半導体層2
5xとn型シリコン層26xとの双方に分布するゲルマ
ニウムの分布状態において、図11中に28で示してあ
る部分は、既述したところから判かるように、ホールの
移動速度を低下させるように機能するために、フォトダ
イオードの周波数特性の劣化を招くおそれがある。それ
で、イオン注入法を採用してゲルマニウムのイオンを注
入してシリコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させる
場合には、前記の点に留意して、シリコンの真性半導体
層25xにシリコンとゲルマニウムとの混晶層が構成さ
れた場合に得られる特性の改善効果と、n型シリコン層
26xにシリコンとゲルマニウムとの混晶層が構成され
た場合に得られる特性の改善効果とのどちらを優先させ
るのかを考えて実施することが必要である。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明のフォトダイオードの製造方法で製造
された本発明のフォトダイオードにおいては、基本の半
導体材料としてシリコンを用いたフォトダイオードにお
ける光が入射する側の不純物半導体層内に、前記した光
が入射する側の不純物半導体層と真性半導体層との接合
面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合
面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減
少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を
設けたことにより、前記した光が入射する側の不純物半
導体層における価電子帯の頂部が、前記したシリコンと
ゲルマニウムとの混晶層におけるゲルマニウムの割合い
と対応して、真性半導体層との接合面に近付くにつれて
エネルギの高い方に曲がって行くために、光が入射する
側の不純物半導体層におけるバンドギャップが、前記し
たシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけるゲルマニ
ウムの割合いと対応して狭くなるように変化して、光が
入射する側の不純物半導体層における前記したシリコン
とゲルマニウムとの混晶層の部分に電位勾配(電位傾
度)生じ、それにより光が入射する側の不純物半導体層
で入射光5により発生した電子・ホール対におけるホー
ルが、前記した光が入射する側の不純物半導体層におけ
る前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分に
電位勾配(電位傾度)によってシリコンによる真性半導
体層の方にドリフトして電流を発生させることができる
ようになるから、光が入射する側の不純物半導体層を薄
くすることなく(電気抵抗値が低い状態のままで)、光
が入射する側の不純物半導体層を薄くした場合と同様な
効果を容易に得ることができる。また、本発明のフォト
ダイオードでは、真性半導体層内に、p型不純物半導体
層とシリコンによる真性半導体層との接合面におけるゲ
ルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔す
るにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行くよ
うなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けたことに
より、シリコンによる真性半導体層における伝導帯の頂
部が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層にお
けるゲルマニウムの割合いと対応して、p型不純物半導
体層との接合面に近付くにつれてエネルギが高い方に移
動するために、シリコンによる真性半導体層におけるバ
ンドギャップが、前記したシリコンとゲルマニウムとの
混晶層におけるゲルマニウムの割合いと対応して狭くな
るように変化する。それで、シリコンによる真性半導体
層における前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層
の部分には電位勾配(電位傾度)が生じ、したがって、
本発明のフォトダイオードでは、光が入射する側の不純
物半導体層内に入射光によって発生した電子・ホール対
におけるホールが、シリコンによる真性半導体層に達し
た場合、または真性半導体層中に発生したホールが、シ
リコンによる真性半導体層2における前記したシリコン
とゲルマニウムとの混晶層の部分における前記の電位勾
配(電位傾度)によって、大きな移動速度でシリコンに
よる真性半導体層を移動して基板側の不純物半導体層に
供給されるから、フォトダイオードの周波数特性が改善
できる。さらに、本発明のフォトダイオードにおいて
は、基板側の不純物半導体内に、前記した基板側の不純
物半導体層とシリコンによる真性半導体層との接合面に
おけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面か
ら離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少し
て行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設け
たことにより、基板側の不純物半導体における伝導帯の
頂部が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層に
おけるゲルマニウムの割合いと対応して、シリコンによ
る真性半導体層との接合面に近付くにつれてエネルギの
低い方に曲がって行くために、基板側の不純物半導体に
おけるバンドギャップが、前記したシリコンとゲルマニ
ウムとの混晶層におけるゲルマニウムの割合いと対応し
て狭くなるように変化し、基板側の不純物半導体におけ
る前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分に
は電位勾配(電位傾度)が生じるために、前記した基板
側の不純物半導体内で発生した電子・ホール対における
電子が、前記の基板側の不純物半導体内の前記したシリ
コンとゲルマニウムとの混晶層の部分の電位勾配(電位
傾度)によってシリコンによる真性半導体層の方にドリ
フトして行き、前記の多数の電子・ホール対におけるか
なりの数の電子が、基板側の不純物半導体内の多数キャ
リアのホールと再結合する前にシリコンによる真性半導
体層内に達して電流の発生に寄与できるようにする。
なように、本発明のフォトダイオードの製造方法で製造
された本発明のフォトダイオードにおいては、基本の半
導体材料としてシリコンを用いたフォトダイオードにお
ける光が入射する側の不純物半導体層内に、前記した光
が入射する側の不純物半導体層と真性半導体層との接合
面におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合
面から離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減
少して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を
設けたことにより、前記した光が入射する側の不純物半
導体層における価電子帯の頂部が、前記したシリコンと
ゲルマニウムとの混晶層におけるゲルマニウムの割合い
と対応して、真性半導体層との接合面に近付くにつれて
エネルギの高い方に曲がって行くために、光が入射する
側の不純物半導体層におけるバンドギャップが、前記し
たシリコンとゲルマニウムとの混晶層におけるゲルマニ
ウムの割合いと対応して狭くなるように変化して、光が
入射する側の不純物半導体層における前記したシリコン
とゲルマニウムとの混晶層の部分に電位勾配(電位傾
度)生じ、それにより光が入射する側の不純物半導体層
で入射光5により発生した電子・ホール対におけるホー
ルが、前記した光が入射する側の不純物半導体層におけ
る前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分に
電位勾配(電位傾度)によってシリコンによる真性半導
体層の方にドリフトして電流を発生させることができる
ようになるから、光が入射する側の不純物半導体層を薄
くすることなく(電気抵抗値が低い状態のままで)、光
が入射する側の不純物半導体層を薄くした場合と同様な
効果を容易に得ることができる。また、本発明のフォト
ダイオードでは、真性半導体層内に、p型不純物半導体
層とシリコンによる真性半導体層との接合面におけるゲ
ルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔す
るにしたがってゲルマニウムの割合いが減少して行くよ
うなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設けたことに
より、シリコンによる真性半導体層における伝導帯の頂
部が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層にお
けるゲルマニウムの割合いと対応して、p型不純物半導
体層との接合面に近付くにつれてエネルギが高い方に移
動するために、シリコンによる真性半導体層におけるバ
ンドギャップが、前記したシリコンとゲルマニウムとの
混晶層におけるゲルマニウムの割合いと対応して狭くな
るように変化する。それで、シリコンによる真性半導体
層における前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層
の部分には電位勾配(電位傾度)が生じ、したがって、
本発明のフォトダイオードでは、光が入射する側の不純
物半導体層内に入射光によって発生した電子・ホール対
におけるホールが、シリコンによる真性半導体層に達し
た場合、または真性半導体層中に発生したホールが、シ
リコンによる真性半導体層2における前記したシリコン
とゲルマニウムとの混晶層の部分における前記の電位勾
配(電位傾度)によって、大きな移動速度でシリコンに
よる真性半導体層を移動して基板側の不純物半導体層に
供給されるから、フォトダイオードの周波数特性が改善
できる。さらに、本発明のフォトダイオードにおいて
は、基板側の不純物半導体内に、前記した基板側の不純
物半導体層とシリコンによる真性半導体層との接合面に
おけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面か
ら離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少し
て行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を設け
たことにより、基板側の不純物半導体における伝導帯の
頂部が、前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層に
おけるゲルマニウムの割合いと対応して、シリコンによ
る真性半導体層との接合面に近付くにつれてエネルギの
低い方に曲がって行くために、基板側の不純物半導体に
おけるバンドギャップが、前記したシリコンとゲルマニ
ウムとの混晶層におけるゲルマニウムの割合いと対応し
て狭くなるように変化し、基板側の不純物半導体におけ
る前記したシリコンとゲルマニウムとの混晶層の部分に
は電位勾配(電位傾度)が生じるために、前記した基板
側の不純物半導体内で発生した電子・ホール対における
電子が、前記の基板側の不純物半導体内の前記したシリ
コンとゲルマニウムとの混晶層の部分の電位勾配(電位
傾度)によってシリコンによる真性半導体層の方にドリ
フトして行き、前記の多数の電子・ホール対におけるか
なりの数の電子が、基板側の不純物半導体内の多数キャ
リアのホールと再結合する前にシリコンによる真性半導
体層内に達して電流の発生に寄与できるようにする。
【図1】基本の半導体材料としてシリコンを用いたpi
n構造のフォトダイオードの構成例を示す斜視図である
n構造のフォトダイオードの構成例を示す斜視図である
【図2】本発明の第1の実施態様のフォトダイオードに
おけるバンド構造を示している図である。
おけるバンド構造を示している図である。
【図3】本発明の第2の実施態様のフォトダイオードに
おけるバンド構造を示している図である。
おけるバンド構造を示している図である。
【図4】本発明の第3の実施態様のフォトダイオードに
おけるバンド構造を示している図である。
おけるバンド構造を示している図である。
【図5】本発明の第4の実施態様のフォトダイオードに
おけるバンド構造を示している図である。
おけるバンド構造を示している図である。
【図6】本発明の第5の実施態様のフォトダイオードに
おけるバンド構造を示している図である。
おけるバンド構造を示している図である。
【図7】本発明の第6の実施態様のフォトダイオードに
おけるバンド構造を示している図である。
おけるバンド構造を示している図である。
【図8】本発明の第7の実施態様のフォトダイオードに
おけるバンド構造を示している図である。
おけるバンド構造を示している図である。
【図9】本発明のフォトダイオードの製造方法の工程図
である。
である。
【図10】本発明のフォトダイオードの製造方法の工程
図である。
図である。
【図11】本発明のフォトダイオードの製造方法によっ
て製造されたフォトダイオードのおけるバンド構造の例
を示している図である。
て製造されたフォトダイオードのおけるバンド構造の例
を示している図である。
【図12】pin構造のフォトダイオードにおけるバン
ド構造を説明している図である。
ド構造を説明している図である。
【図13】光エネルギと吸収係数との関係を示す図であ
る。
る。
1…シリコンのp型半導体層によるp型基板、2…シリ
コンの真性半導体層(i型層)、3…シリコンのn型半
導体層、4…電源、5…入射光、6,7,J…異なる半
導体層の接合面の位置を示す符号、9…p型シリコン基
板、20…不純物を含まないシリコンとゲルマニウムと
の混晶層、21…p型シリコン基板19と同一の導電型
に属するシリコンとゲルマニウムとの混晶半導体層、2
2…シリコンとゲルマニウムとの混晶層を含んだ構成態
様のシリコンの真性半導体層(i型層)、23…シリコ
ンとゲルマニウムとの混晶層を含んだ構成態様の薄いシ
リコンのn型半導体層、24,24x…フォトダイオー
ドのp型シリコン基板、25,25x…シリコンの真性
半導体層、26,26x…n型シリコン層、27…イオ
ンビーム、
コンの真性半導体層(i型層)、3…シリコンのn型半
導体層、4…電源、5…入射光、6,7,J…異なる半
導体層の接合面の位置を示す符号、9…p型シリコン基
板、20…不純物を含まないシリコンとゲルマニウムと
の混晶層、21…p型シリコン基板19と同一の導電型
に属するシリコンとゲルマニウムとの混晶半導体層、2
2…シリコンとゲルマニウムとの混晶層を含んだ構成態
様のシリコンの真性半導体層(i型層)、23…シリコ
ンとゲルマニウムとの混晶層を含んだ構成態様の薄いシ
リコンのn型半導体層、24,24x…フォトダイオー
ドのp型シリコン基板、25,25x…シリコンの真性
半導体層、26,26x…n型シリコン層、27…イオ
ンビーム、
Claims (6)
- 【請求項1】 基本の半導体材料としてシリコンを用い
たpin構造のフォトダイオードにおける光が入射する
側の不純物半導体層内に、前記した光が入射する側の不
純物半導体層と真性半導体層との接合面におけるゲルマ
ニウムの割合いが最大で、前記の接合面から離隔するに
したがってゲルマニウムの割合いが減少して行くような
シリコンとゲルマニウムとの混晶層を構成させてなるフ
ォトダイオード。 - 【請求項2】 基本の半導体材料としてシリコンを用い
たpin構造のフォトダイオードにおける真性半導体層
内に、p型不純物半導体層と真性半導体層との接合面に
おけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面か
ら離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少し
て行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を構成
させてなるフォトダイオード。 - 【請求項3】 基本の半導体材料としてシリコンを用い
たpin構造のフォトダイオードにおける基板側の不純
物半導体層内に、前記した基板側の不純物半導体層と真
性半導体層との接合面におけるゲルマニウムの割合いが
最大で、前記の接合面から離隔するにしたがってゲルマ
ニウムの割合いが減少して行くようなシリコンとゲルマ
ニウムとの混晶層を構成させてなるフォトダイオード。 - 【請求項4】 基本の半導体材料としてシリコンを用い
たpn接合構造のフォトダイオードにおけるpn接合面
におけるゲルマニウムの割合いが最大で、前記の接合面
から離隔するにしたがってゲルマニウムの割合いが減少
して行くようなシリコンとゲルマニウムとの混晶層を構
成させてなるフォトダイオード。 - 【請求項5】 シリコン基板上に気相成長法によりフォ
トダイオードを構成させるときに、所定の接合面におけ
るゲルマニウムの割合いが予め定めた最大値となるよう
に反応ガスの割合いを制御することを特徴とするフォト
ダイオードの製造方法。 - 【請求項6】 シリコン基板上に構成させたフォトダイ
オードにおける所定の接合面に、ゲルマニウム・イオン
の分布の最大部分が位置するように、ゲルマニウム・イ
オンの注入時のエネルギを制御し、その後熱処理により
シリコンとゲルマニウムとを混晶させることを特徴とす
るフォトダイオードの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8140970A JPH09307133A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | フォトダイオードとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8140970A JPH09307133A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | フォトダイオードとその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09307133A true JPH09307133A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=15281077
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8140970A Pending JPH09307133A (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | フォトダイオードとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09307133A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6927380B2 (en) * | 2001-02-01 | 2005-08-09 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Radiation-image data readout apparatus and line sensor to be utilized therein |
| JP2010034226A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Univ Of Tokyo | 光半導体素子、光電変換素子及び光変調素子 |
| JP2017534182A (ja) * | 2014-11-13 | 2017-11-16 | アーティラックス インコーポレイテッドArtilux Inc. | 光吸収装置 |
| US10074677B2 (en) | 2014-11-13 | 2018-09-11 | Artilux Inc. | Light absorption apparatus |
-
1996
- 1996-05-10 JP JP8140970A patent/JPH09307133A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6927380B2 (en) * | 2001-02-01 | 2005-08-09 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Radiation-image data readout apparatus and line sensor to be utilized therein |
| JP2010034226A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Univ Of Tokyo | 光半導体素子、光電変換素子及び光変調素子 |
| JP2017534182A (ja) * | 2014-11-13 | 2017-11-16 | アーティラックス インコーポレイテッドArtilux Inc. | 光吸収装置 |
| US10074677B2 (en) | 2014-11-13 | 2018-09-11 | Artilux Inc. | Light absorption apparatus |
| US10128303B2 (en) | 2014-11-13 | 2018-11-13 | Artilux Inc. | Light absorption apparatus |
| US10861884B2 (en) | 2014-11-13 | 2020-12-08 | Artilux, Inc. | Light absorption apparatus |
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