JPH09307467A - Fm受信機 - Google Patents

Fm受信機

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JPH09307467A
JPH09307467A JP14352196A JP14352196A JPH09307467A JP H09307467 A JPH09307467 A JP H09307467A JP 14352196 A JP14352196 A JP 14352196A JP 14352196 A JP14352196 A JP 14352196A JP H09307467 A JPH09307467 A JP H09307467A
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリコンが不要であって設計時や製造時の手
間を軽減することができ、しかも集積化に適したFM受
信機を提供すること。 【解決手段】 このFM受信機は、アンテナ、高周波増
幅回路、同調回路4、FM検波回路、低周波増幅回路、
スピーカを含んで構成されている。同調回路4は、2つ
のインバータ回路24、26と、インダクタ導体間にp
n接合層による分布定数的なキャパシタが形成されたL
C素子30と、インバータ回路24の入力側に接続され
た抵抗22と、インバータ回路24に並列接続されて可
変抵抗として機能するFET28とを含んで構成されて
いる。この同調回路4は、LC素子30のインダクタ導
体が有するインダクタンスと分布定数的に形成されたキ
ャパシタが有する静電容量によって定まる所定周波数近
傍の信号を通過させることができ、このキャパシタの静
電容量を変化させることにより所望のFM放送を受信す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM波を受信する
FM受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、スーパーヘテロダイン方式の
FMモノラル受信機の構成を示す図である。
【0003】AM受信機と同様に、FM受信機もスーパ
ーヘテロダイン方式が用いられる。FM受信機の場合、
スーパーヘテロダイン方式を用いることで、100MH
zに近い高い周波数の放送波を扱いやすい1/10程度
の低い周波数(中間周波数)に変換するため、増幅・復
調処理が容易となる。
【0004】アンテナで受信された放送波は、高周波増
幅回路に入力され、次の周波数変換処理に必要なレベル
までに増幅される。入力回路および高周波増幅回路は、
バンドパスフィルタ特性となっており、希望波以外の信
号はここで適度に減衰される。
【0005】周波数変換回路は混合回路と局部発振回路
からなり、希望波は局部発振回路からの信号と混合さ
れ、希望波の周波数と局部発振周波数との差の周波数が
ちょうど中間周波数となるように変換される。
【0006】周波数変換回路で中間周波数に変換された
信号は、中間周波数増幅回路のバンドパスフィルターに
より、希望信号だけが選択分離されて増幅される。FM
信号は元来振幅が一定で周波数が変化する信号である
が、FM電波が受信アンテナに達する途中で、電気雑音
やマルチパスなどの影響で振幅が一定でなくなる。これ
をそのままFM検波すると、検波出力に雑音成分が出て
音質を低下させるので、振幅制限回路を通して振幅一定
のFM信号にしたのちFM検波する。
【0007】モノラル放送を受信した場合、FM検波出
力には50〜15000Hzの音声信号が得られるが、
この信号は送信側のプリエンファシス回路で高域が強め
られているので、ディエンファシス回路で高域を減衰さ
せ平坦な周波数特性に補正する。
【0008】ステレオ放送を受信した場合には、FM検
波出力に和信号(50〜15000Hz)のほかに、2
3〜53kHzのステレオ用副チャンネル信号および1
9kHzのパイロット信号が含まれるが、それらはディ
エンファシス回路を通ると減衰し、和信号だけが残りモ
ノラル再生が行われる(日本放送協会編「NHKラジオ
技術教科書」237〜239頁より引用)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したス
ーパーヘテロダイン方式を用いたFM受信機において
は、選択度を向上させるためにアンテナで受信した高周
波信号を同調回路に入力して所定の同調処理を行ってお
り、この同調周波数を局部発振回路の発振周波数に連動
して変化させることにより1つの放送局の電波のみを選
択するようになっている。そのため、従来のFM受信機
は機械式の多連バリコンを備えており、この多連バリコ
ンは受信周波数に応じて所定の静電容量を有するように
大きさが決まっていることから、FM受信機全体の小型
化や集積化が難しかった。また、最近では多連バリコン
の代わりに可変容量ダイオードを用いたFM受信機も出
回っているが、複数の可変容量ダイオードを連動させる
必要があり、構成部品の特性のばらつき等を考慮した設
計が必要であった。
【0010】また、従来のFM受信機では、アンテナで
受信したFM波と局部発振回路で発生した信号から中間
周波信号をつくっており、中間周波信号の歪みを少なく
するためには局部発振回路で発生する信号も歪みの少な
い正弦波信号としなければならなかった。そのため、局
部発振回路としてはLC発振回路が用いられており、中
間周波増幅回路とともにコイルやトランス類が多用され
ており、集積化を行った場合であっても多くの外付け部
品が必要であって、FM受信機全体の集積化が難しかっ
た。
【0011】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的はバリコンが不要であって設計
時や製造時の手間を軽減することができ、しかも集積化
に適したFM受信機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】各請求項のFM受信機に
おいては、アンテナで受信したFM波を直接あるいは周
波数変換した後に同調回路に入力しており、同調回路の
同調周波数を変化させることにより所望のFM波のみを
抽出している。また、同調回路の前段において、あるい
はこれに加えて同調回路の後段において高周波増幅を行
うことにより、良好なSN比を実現することができる。
【0013】特に、この同調回路は、半導体基板上に形
成された分布定数型のLC素子と2つのインバータ回路
あるいは反転増幅器とを含む単純な回路構成により実現
でき、同調回路以外の回路とともにFM受信機のほとん
どの部品を半導体基板上に一体形成することが可能とな
る。また、同調回路に含まれる第1の抵抗の抵抗値を変
えることにより帯域幅を調整することができ、1段ある
いは少ない段数でも所望のFM波を分離することができ
るため、従来のスーパーヘテロダイン方式で用いられて
いるような多連バリコンが不要となる。
【0014】さらに具体的には、上述したLC素子は渦
巻き形状を有する2本のインダクタ導体とこれらのイン
ダクタ導体に沿った渦巻き形状を有するpn接合層とを
有しており、インダクタ導体間にpn接合層による分布
定数的なキャパシタが形成されている。このpn接合層
に印加する逆バイアス電圧を変えることにより、分布定
数的に形成されるキャパシタの静電容量、すなわちLC
素子の素子定数が変化するため、LC素子の素子定数に
よって定まる同調回路の同調周波数も任意に変化させる
ことができ、バリコンが不要となる。
【0015】また、同調回路に含まれる第2の抵抗の抵
抗値を変化させることにより、同調回路の出力振幅を変
えることができ、簡単な構成で利得制御を行うことがで
きる。上述した第2の抵抗はFETのチャネルを抵抗体
として用いることにより実現でき、特に、pチャネルF
ETとnチャネルFETとを並列接続して用いる場合に
はFETの非線形特性を改善することができるため、歪
みの少ない同調信号を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一の実施
形態のFM受信機について、図面を参照しながら具体的
に説明する。
【0017】図1は、本発明を適用した一の実施形態の
FM受信機の構成を示す図である。同図に示すFM受信
機は、高周波増幅回路1、局部発振回路(LOC)2、
混合回路3、同調回路4、自動利得制御(AGC)回路
5、FM検波回路6、低周波増幅回路7、スピーカ8を
含んで構成されている。
【0018】高周波増幅回路1は、アンテナ10によっ
て受信したFM波に対して高周波増幅を行うものであ
り、SN比の改善や不要放射の軽減等を目的として設け
られている。FM波の送信局に近い場所でのみFM受信
機を使用する場合、例えば館内放送を受信するような場
合等においては、この高周波増幅回路1を省略してアン
テナ10で受信したFM波を次段の混合回路3に直接入
力するようにしてもよい。
【0019】局部発振回路2は、発振周波数が一定(例
えば数十MHz)の正弦波発振回路であり、水晶発振子を
利用した周波数安定度の高い正弦波信号を出力する。
【0020】混合回路3は、高周波増幅回路1から出力
される信号と局部発振回路2から出力される正弦波信号
とを混合して、中間周波信号(差信号あるいは和信号)
を出力する。高周波増幅回路1の出力信号の周波数をf
1 、局部発振回路2から出力される正弦波信号の周波数
をf2 とすると、例えば周波数f1 −f2 を有する差信
号が中間周波信号として出力される。
【0021】同調回路4は、同調周波数がf3 に設定さ
れており、前段の混合回路3から入力される中間周波信
号の中から周波数がf3 近傍のものだけを選択して出力
する。この同調回路4の詳細構成および動作については
後述する。
【0022】AGC回路5は、同調回路4から出力され
る同調後のFM波の振幅を一定に制御するためのもので
あり、同調回路4の出力振幅に応じた制御電圧を同調回
路4に帰還入力する。具体的には、図2(A)あるいは
(B)に示すように、同調回路4から出力されるFM波
を半波整流してFM波の振幅に応じた制御電圧を作り出
している。
【0023】FM検波回路6は、同調回路4によって選
択された周波数f3 近傍の信号に対してFM検波を行
う。FM検波には種々の方式があるが、その中でも回路
の集積化に適したPLL検波方式、パルスカウント検波
方式、クォドラチュア検波方式、ANDゲートによる検
波方式等を適用することができる。
【0024】図3は、PLL検波方式を適用した場合の
FM検波回路6の構成を示す図である。同図に示すFM
検波回路6は、電圧制御型発振器(VCO)、位相比較
器(PD)、チャージポンプ(CP)、ローパスフィル
タ(LPF)を含んだPLL構成を有している。
【0025】通常のPLLは、位相比較器の一方の入力
端には発振器からの基準信号が入力されるが、このFM
検波回路6では位相比較器の一方の入力端に同調回路4
の出力信号が入力されている。同調回路4の出力信号は
FM変調がかかった信号であるため音声信号に対応して
周波数がわずかに変化しており、ローパスフィルタから
電圧制御型発振器に印加される制御電圧も音声信号に対
応して変化する。したがって、このローパスフィルタの
出力を音声信号として取り出すことができる。
【0026】低周波増幅回路7は、FM検波回路6から
出力される信号に対して電圧増幅および電力増幅を行っ
て、スピーカ8から受信音声を出力する。なお、受信音
声をスピーカ8から出力する代わりに、イヤホン等のレ
シーバから出力してもよい。
【0027】図4は、上述した同調回路4の詳細構成を
示す回路図である。同図に示す同調回路4は、入力端子
34を介して混合回路3の出力が一方端に入力される抵
抗22と、直列に接続された2つのインバータ回路24
および26と、後段のインバータ回路26の入出力端の
それぞれにソースあるいはドレインが接続されて可変抵
抗として機能するFET28と、インバータ回路24お
よび26の各入出力端子に接続された分布定数型のLC
素子30と、インバータ回路26の出力端とLC素子3
0との間に挿入された直流電流阻止用のキャパシタ32
とを含んで構成されている。
【0028】後段のインバータ回路26の出力端が同調
回路4の出力端子36に接続されており、インバータ回
路26から出力される信号が出力端子36を介して後段
のAGC回路5およびFM検波回路6にそれぞれ入力さ
れる。また、FET28のゲートが振幅制御端子40に
接続されており、AGC回路5の出力電圧がこの振幅制
御端子40を介してFET28のゲートに印加される。
【0029】また、LC素子30は複数の入出力端子を
有しており、この中の1つが同調制御端子38に接続さ
れている。この同調制御端子38には、図1に示す可変
電圧電源9が接続されており、この同調制御端子38に
印加される電圧の高低に応じてLC素子30が有する素
子定数が変化して同調回路4の同調周波数が変化するよ
うになっている。
【0030】インバータ回路24、26のそれぞれは、
通常はデジタル信号が入力され、この入力信号の論理を
反転して出力するものであるが、本実施形態ではアナロ
グ素子として使用している。例えば、一般に市販されて
いるCMOSの4000シリーズ等のインバータ回路が
用いられる。
【0031】LC素子30は、2本のインダクタ導体を
含んでおり、これら2本のインダクタ導体間にpn接合
層による分布定数的なキャパシタが形成された複合素子
である。一方のインダクタ導体の両端近傍のそれぞれに
は第1あるいは第2の入出力端子が接続されており、こ
れら2つの入出力端子が前段のインバータ回路24の入
出力端にそれぞれ接続されている。また、他方のインダ
クタ導体の一方端近傍には第3の入出力端子が接続され
ており、この第3の入出力端子がキャパシタ32を介し
て後段のインバータ回路26の出力端に接続されてい
る。なお、この第3の入出力端子が図4に示す同調制御
端子38に接続されている。
【0032】このような構成を有する同調回路4は、抵
抗22の一方端に交流信号が入力されると、その中から
所定の周波数近傍の信号のみを選択して後段のインバー
タ回路26から出力する。したがって、混合回路3から
出力される信号の中から所望の放送波に対応する周波数
を有する信号のみを選択することができる。
【0033】本出願人は、図4に示す抵抗22の抵抗値
とFET28による可変抵抗の抵抗値をともに無限大に
した回路を実際に製作して電源を投入した場合に、この
回路が正弦波発振器として動作することを確かめてい
る。そして、その発振周波数は、LC素子30のインダ
クタ導体が有するインダクタンスと2つのインダクタ導
体間に分布定数的に形成されるキャパシタの静電容量に
よって決定され、これらの値を変えると発振周波数も変
化することを確かめている。
【0034】また、この正弦波発振器において、後段の
インバータ回路26に並列に可変抵抗を接続し、この抵
抗値を小さくしていくと、発振出力の振幅が次第に小さ
くなっていってある値以下では発振が停止する。
【0035】図5は、後段のインバータ回路26に並列
接続された可変抵抗の抵抗値R2と発振出力の振幅との
関係を示す図である。同図に示すように、上述した正弦
波発振器は抵抗値R2がAより小さいときに発振が停止
し、AからBの間では抵抗値の変化に応じて振幅も変化
し、B以上では出力振幅がほぼ飽和する。
【0036】(同調回路の使用例1)まず、図4に示す
本実施形態の同調回路4において、後段のインバータ回
路26に並列接続されたFET28のソース・ドレイン
間のチャネル抵抗の抵抗値R2を図5に示すAより若干
小さな値aに設定するとともに、インバータ回路24の
入力側に接続された抵抗22の抵抗値を所定の値(有限
の値)に設定した場合を考える。このように各抵抗の抵
抗値を設定することにより、本実施形態の同調回路4
は、入力端子34に入力される混合回路3の出力の中か
ら、上述した正弦波発振器の発振周波数近傍の信号のみ
を引き込んで出力するため、発振周波数近傍の信号のみ
を通過させるフィルタとして動作する。
【0037】図6は、このように各抵抗値を設定した本
実施形態の同調回路4の周波数特性を示す図である。同
図において、横軸は入力信号の周波数を、縦軸はゲイン
すなわち入出力信号間の信号振幅の比をdB単位で表し
たものである。
【0038】同図に示すように、ある周波数近傍の信号
のみが通過し、その中心周波数においては入力信号とほ
ぼ振幅が等しい出力信号が出力され、それ以外の周波数
では入力信号が減衰する。
【0039】また、インバータ回路24の前段に設けら
れた抵抗22の抵抗値R1を変えることにより、同調回
路4のQ、すなわち信号の通過帯域幅を変えることがで
きる。図6に示すように、抵抗22の抵抗値R1が大き
いときには上述した正弦波発振器の発振周波数近傍の極
狭い周波数の信号のみを引き込むためQが大きく通過帯
域幅が狭くなる。これに対し、抵抗22の抵抗値R1を
小さくすると比較的広い範囲の信号を引き込むためQが
小さく通過帯域幅が広くなる。
【0040】このように、抵抗値R1を変えることによ
り同調回路4の帯域幅を任意に変更することができるた
め、隣接するFM波同士の分離を考慮して音声信号等を
通過させるために必要な帯域を適宜決定することが可能
となる。
【0041】(同調回路の使用例2)ところで、上述し
た説明ではインバータ回路26に並列に接続されたFE
T28のチャネル抵抗の抵抗値R2を、図5に示すAよ
り若干小さいaに設定したが、A以上に設定してもよ
い。図5に示すAからBの間のbに設定した場合とは交
流信号が入力されない状態で正弦波発振が行われる状態
であり、このような状態において交流信号を入力した場
合であっても発振周波数近傍の信号のみが引き込まれ
て、この周波数近傍の信号のみが通過することが確かめ
られている。
【0042】図7は、交流信号が入力されない状態で発
振するように抵抗値R2が設定された同調回路の周波数
特性を示す図である。同図において、横軸は入力信号の
周波数を、縦軸はゲインすなわち入出力信号間の信号振
幅の比をdB単位で表したものである。
【0043】同図に示す周波数特性は、基本的には図6
に示した周波数特性に類似しており、同調回路4に入力
された交流信号の中からある周波数近傍の信号のみが通
過し、それ以外の周波数では入力信号が減衰する。
【0044】また、通過帯域の中心周波数近傍ではゲイ
ンが0より大きくなって、入力信号が増幅される現象が
確かめられている。したがって、入力信号がない状態で
正弦波発振を行うようにして同調回路4を使用した場合
には、発振周波数近傍の信号のみを通過させるとともに
信号の増幅を行う同調増幅器として動作させることがで
きる。
【0045】また、抵抗22の抵抗値R1を可変した場
合には、図6に示した特性と同様に、同調回路のQすな
わち通過帯域幅を変化させることができるため、容易に
最適な帯域幅を確保することができる。
【0046】以上に示した同調回路4の2つの使用例
は、FET28のソース・ドレイン間の抵抗値R2をあ
る値に設定した場合に、同調回路4がどのような同調特
性を有するかを表したものであるが、実際の同調回路4
にはAGC回路5が接続されているため、同調回路4の
出力振幅の大小に応じて抵抗値R2が変化する。
【0047】例えば、79.5MHzと80.0MHz
の放送波が存在し、その間の周波数には放送波が存在し
ない場合を考える。79.5MHzと80.0MHzの
間の放送波が存在しない周波数においては、図4に示す
入力端子34に入力される信号がないにもかかわらず出
力端子36から一定振幅の信号を出力するようにAGC
回路5によって制御が行われるため、FET28のソー
ス・ドレイン間の抵抗値R2が高い方、すなわち図5に
示すaからbに向かって変化する。この状態では、同調
回路4は入力がない状態で自己発振している。
【0048】自己発振している状態から同調周波数を7
9.5MHzあるいは80.0MHzに変えたとする。
自己発振している状態で入力端子34に79.5MHz
あるいは80.0MHzの放送波が入力されると、入力
が増えた分出力振幅も大きくなるため、AGC回路5に
よる制御によってFET28のソース・ドレイン間の抵
抗値R2がbからaに向かって低い方に変化する。
【0049】このように、放送波がない場合であっても
同調回路4により自己発振が行われるため、従来のFM
受信機のように放送波間の搬送波がない状態で雑音が発
生するという現象がなく、この雑音を消すために用いる
スケルチ回路やミューティング回路が不要となる。
【0050】また、実際に商品名「フィルマック」(新
潟精密株式会社製)を分布定数型のLC素子30として
用いるとともに、CMOSの4000シリーズのインバ
ータ回路24、26を用いて図4の回路を構成して実験
したところ、通過域の周波数が30MHz程度の同調回
路4を実現できることが確かめられている。この周波数
は、CMOSの4000シリーズのインバータ回路2
4、26をデジタル回路として使用する場合の動作周波
数をはるかに越えている。すなわち、同調周波数を数十
MHzという高周波に設定した場合でも、一般に汎用さ
れている安価なCMOSインバータを用いて同調回路4
を構成することができ、同調回路4あるいは同調回路4
を含むFM受信機のほとんどの構成部品を安価な半導体
製造プロセスで製造することができる。
【0051】(LC素子の具体例)次に、同調回路4に
含まれるLC素子30の具体例を詳細に説明する。図8
は、半導体基板上に形成されたLC素子の平面図であ
る。また、図9は図8に示したA−A線拡大断面図であ
る。
【0052】これらの図に示すLC素子30は、半導体
基板であるp型シリコン基板(p−Si基板)200の
表面付近に形成された渦巻き形状のn+ 領域202と、
さらにその一部に形成された渦巻き形状のp+ 領域20
4とを含んでおり、これらのn+ 領域202とp+ 領域
204とによってpn接合層206が形成されている。
また、p−Si基板200とn+ 領域202との間には
逆バイアス電圧が印加されており、周回して隣接するn
+ 領域202同士の間においてp−Si基板200がア
イソレーション領域として機能している。
【0053】また、本実施形態のLC素子30は、上述
したn+ 領域202の表面であって、このn+ 領域20
2に沿った位置に渦巻き形状の第1の電極210が形成
されている。同様に、p+ 領域204の表面であって、
+ 領域204に沿った位置に渦巻き形状の第2の電極
212が形成されている。また、第1の電極210の両
端および第2の電極212の一方端(例えば外周側)に
は、3つの入出力電極214、216、218がそれぞ
れ接続されている。なお、3つの入出力電極214、2
16、218の取付けは、図8に示すように薄いn+
域202あるいはp+ 領域204を傷つけないように能
動領域の外側で行われる。
【0054】このような構造を有するLC素子30は、
渦巻き形状を有している第1および第2の電極210、
212のそれぞれがインダクタ導体として機能する。ま
た、第1および第2の電極210、212のそれぞれに
電気的に接続されたpn接合層206が逆バイアスの状
態で使用されると渦巻き形状のキャパシタとして機能す
る。したがって、第1および第2の電極210、212
により形成されるインダクタとpn接合層206によっ
て形成されるキャパシタとが分布定数的に存在する複合
素子が形成される。
【0055】なお、p−Si基板200には、上述した
構造を有するLC素子30の他に、図4に示したインバ
ータ回路24等の他の構成部品が一体形成されており、
同調回路4の全体が1チップ上に集積化されている。
【0056】図10は、図8および図9に構造を示した
LC素子の等価回路を示す図である。同図(A)に示す
ように、第1の電極210がインダクタンスL1を有す
るインダクタとして機能し、第2の電極212がインダ
クタンスL2を有するインダクタとして機能する。ま
た、これら第1および第2の電極210、212の間に
は渦巻き形状の周回方向に沿ってpn接合層206が形
成されており、このpn接合層206を逆バイアスで使
用することにより、静電容量Cを有する分布定数的なキ
ャパシタが形成されている。なお、図4に示した回路に
含まれるLC素子30は、図10(A)に示した等価回
路を簡略化したものであり、実質的に同じものを表して
いる。
【0057】図10(B)は、LC素子30に含まれる
pn接合層206に逆バイアス電圧を印加するための構
成を示す。具体的には、第1の入出力電極214と第3
の入出力電極218との間に可変の逆バイアス電圧を印
加するための可変バイアス用の可変電圧電源9を接続す
る。
【0058】また、同調回路4の入力端子34に入力さ
れる信号の直流成分が一定である場合には、図4や図1
0(C)に示すように入出力電極218側の電位のみを
変化させることにより、pn接合層206の逆バイアス
を相対的に変化させることができる。すなわち、第1の
電極214の両端にはインバータ回路24の入力端ある
いは出力端が接続されているが、例えばこのインバータ
回路24をCMOSインバータとすると、電源電圧Vcc
の半分の電圧Vcc/2がインバータ回路24の入力端あ
るいは出力端の平均電圧レベルとなって直流的に一定す
るため、入出力電極218に接続された周波数制設定の
制御端子38の電位のみを変化させることにより、pn
接合層206の逆バイアスを相対的に変化させることが
できる。反対に、同調回路4の出力端子から出力される
信号の直流成分が一定である場合、すなわち入出力電極
218の直流成分が一定である場合には、入出力電極2
14あるいは216側の電位のみを変化させることによ
り、pn接合層206の逆バイアスを相対的に変化させ
ることができる。
【0059】このように、図8に示すpn接合層206
のn+ 領域202とp+ 領域204との間に印加する逆
バイアス電圧を変更可能なLC素子30を用いて図4に
示す同調回路4を構成することにより、同調周波数をあ
る範囲で任意に変更することができる。例えば、一般の
可変容量ダイオードでは逆バイアス電圧を可変すること
により静電容量を50%程度変えることができるため、
図8に構造を示すLC素子30を用いることにより、通
過域の周波数を少なくとも数十%程度可変できることが
わかる。したがって、同調回路4の出力周波数を50M
Hz前後に設定した場合には、十数MHzから数十MH
zの範囲で同調周波数を可変することができ、全てのF
M放送を受信できる同調回路4を容易に実現することが
できる。
【0060】図11は、図8等に示したLC素子30の
製造工程の一例を示す図である。図8のB−B線拡大断
面の各製造工程毎の状態が示されている。
【0061】(1)エピタキシャル層の成長:まず最初
に、p−Si基板200(ウエハ)表面の酸化膜を除去
した後に、p−Si基板200の表面全体にn+ 型エピ
タキシャル層226を成長させる(図11(A))。
【0062】(2)アイソレーション領域の形成:次
に、図8に示したn+ 領域202およびp+ 領域204
を除く領域をアイソレーション領域とするために、p型
不純物の拡散あるいはイオン注入を行う。
【0063】具体的には、まずエピタキシャル層226
の表面を熱酸化して酸化膜228を形成する。そして、
フォトリソグラフィによってp領域を形成すべき位置の
酸化膜228を除去した後に、p型不純物を熱拡散ある
いはイオン注入により選択的に添加することにより、p
領域が選択的に形成される。このようにして形成された
p領域は、p−Si基板200の一部となってアイソレ
ーション領域を形成する(同図(B))。
【0064】このようにしてアイソレーション領域の形
成が行われた結果、残されたエピタキシャル層226に
よって渦巻き形状のn+ 領域202が形成される。
【0065】(3)pn接合層の形成:次に、渦巻き形
状に形成されたn+ 領域202の一部にp型不純物を熱
拡散あるいはイオン注入により導入することにより、渦
巻き形状のp+ 領域204を形成する(同図(C))。
【0066】具体的には、まずn+ 領域202を含むp
−Si基板200の表面を熱酸化して酸化膜230を形
成する。そして、フォトリソグラフィによってp+ 領域
204を形成すべき位置の酸化膜230を除去した後
に、p型不純物を熱拡散あるいはイオン注入により選択
的に添加することにより、p+ 領域204が選択的に形
成される。
【0067】このp+ 領域204は、先に形成されたn
+ 領域202中に形成する必要があるため、既に導入さ
れているn型不純物の量以上のp型不純物を添加するこ
とにより、p+ 領域204が形成される。
【0068】このようにして、n+ 領域202とp+
域204とからなる渦巻き形状のpn接合層206が形
成される。
【0069】(4)スパイラル電極の形成:次に、熱酸
化により表面に酸化膜232を形成した後にフォトリソ
グラフィによってn+ 領域202とp+ 領域204のそ
れぞれの表面に渦巻き形状の孔あけを行い、その後この
渦巻き形状に孔あけされた部分に、例えばアルミニウム
を蒸着することにより第1および第2の電極210、2
12を形成する(同図(D))。また、その後3つの入
出力電極214、216、218のそれぞれをアルミニ
ウムの蒸着により形成する。
【0070】上述したLC素子30を製造する工程は、
基本的には通常のバイポーラトランジスタあるいはダイ
オードを製造する工程と類似しており、pn接合層20
6やその間のアイソレーション領域の形状等が異なるも
のである。したがって、一般のバイポーラトランジスタ
を製造する工程においてフォトマスクの形状を変更する
ことにより対応することができ、製造が容易であるとと
もに小型化にも適している。
【0071】また、上述したLC素子30の製造工程に
おいては、最初にエピタキシャル成長によりn+ 領域を
表面全体に形成した後にアイソレーションを行う場合を
例にとり説明したが、p−Si基板200の表面に酸化
膜を形成した後にフォトリソグラフィにより渦巻き形状
のn+ 領域202に対応する孔あけを行い、この部分に
熱拡散あるいはイオン注入によりn型不純物を導入する
ことによりn+ 領域202を形成した後に、同様の方法
により直接的にp+ 領域204を形成してもよい。ま
た、pn接合層を形成する方法については、その他の一
般的な半導体製造技術を用いることができる。
【0072】このように、本実施形態のFM受信機は、
同調回路4内のLC素子30のpn接合層206に印加
する逆バイアス電圧を可変することにより、同調周波数
を連続的に変化させることができる。したがって、従来
必要不可欠であったバリコンを省くことができ、FM受
信機全体の回路規模を大幅に小型化することができる。
【0073】また、従来のように多連バリコンやこれら
に対応する複数のバリキャップを使用していないため、
連動誤差等がなく、設計時や製造時にこれらを考慮する
必要がない。
【0074】また、本実施形態のFM受信機は、同調回
路4をインバータ回路やLC素子等の半導体基板上に形
成可能な部品によって形成しており、発振周波数が固定
の局部発振回路2もインバータ回路等を用いて形成可能
であるため、バリコンやコイルあるいはトランスを使用
せずにスピーカ8等を除くFM受信機のほとんどを半導
体基板上に一体形成して1チップ化することができ、F
M受信機全体の小型化および低コスト化を図ることがで
きる。
【0075】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実
施が可能である。
【0076】例えば、上述した本実施形態のFM受信機
は、同調回路4の出力を直接FM検波回路6に入力する
場合を説明したが、これらの間に高周波増幅回路を設け
ることにより、同調回路の前後で2段の高周波増幅を行
うようにしてもよい。このように2段の高周波増幅を行
った場合には、前段の高周波増幅ではある程度増幅度を
抑えることができ、全体として良好なSN比を実現する
ことができる。
【0077】また、本実施形態のFM受信機では、同調
回路4の前段に混合回路3を設けて周波数変換を行った
が、高周波増幅回路1の出力を直接同調回路4に入力し
て同調を行うようにしてもよい。
【0078】また、本実施形態において、FM受信機に
含まれる同調回路4は、2つのインバータ回路24、2
6を用いて構成したが、これらのインバータ回路はアナ
ログ素子として使用していることから、少なくとも一方
をソース接地回路等の反転増幅器で構成するようにして
もよい。
【0079】また、図8に示したLC素子30は、第1
および第2の電極210、212のほぼ全長に対応する
ようにpn接合層206を形成したが、図12に示すよ
うに部分的に対応させたLC素子30aに置き換えても
よい。
【0080】また、上述した本実施形態の同調回路4で
はFET28を可変抵抗として使用したが、pチャネル
のFETとnチャネルのFETとを並列接続して可変抵
抗を構成し、各FETのゲート電圧を変えるようにして
もよい。ゲート電圧の大きさを変えることにより抵抗値
を可変することができる点は図4に示したFET28の
場合と同様であるが、このように2つのFETを組み合
わせて可変抵抗を構成することによりFETの非線形領
域の改善を行うことができるため、同調回路4の出力信
号の歪みをより少なくすることができる。
【0081】また、上述した各実施形態では、必要に応
じてFM波として放送波を例示して説明を行ったが、他
の周波数領域を使用するFM波あるいは音声信号以外の
FM変調信号を用いたFM波を受信するFM受信機、例
えば携帯用電話や文字放送の受信機等についても適用す
ることができる。
【0082】また、上述したLC素子30の説明では、
p−Si基板200とpn接合層206との間に生じる
浮遊容量を無視したが、実際に図4に示した各構成部品
を半導体基板上に形成するとこの浮遊容量の影響を無視
することができない。この点は、シミュレーションによ
っても確かめられており、図6に示した特性よりもかな
り変化がなだらかな特性となる。また、浮遊容量がある
ためpn接合層206の静電容量を可変した際の同調周
波数の変化の度合いも少なくなり、実用的でない。浮遊
容量が発生するとこのような数々の不都合が生じるた
め、不要容量の発生自体を回避できれば都合がよい。
【0083】図13は、浮遊容量の発生を抑えたLC素
子30bの平面図である。また、図14は図13に示し
たC−C線拡大断面図である。
【0084】これらの図に示すLC素子30bは、図8
に示したLC素子30に対して、pn接合層206をn
−Si基板300の一部に形成したpウェル302の表
面近傍に形成した点が異なっている。また、このpウェ
ル302には、所定の電圧を印加するために電極310
が設けられている。
【0085】このような構成を有するLC素子30bに
おいて、pn接合層206に逆バイアス電圧を印加する
際に、pウェル302の電位とこのpウェル302と接
するn+ 領域202の電位とがほぼ同じになるように、
電極310に対して所定の電圧を印加する。このように
してpウェル302とn+ 領域202の電位がほぼ同じ
になれば、これらが隣接する境界近傍での浮遊容量の発
生を抑えることができる。同様に、図15は浮遊容量の
発生を抑えたLC素子30cの平面図であり、図12に
示したLC素子30aに対応する構成が示されている。
【0086】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、同調回
路の同調周波数を変化させることにより所望のFM波の
みを直接取り出している。この同調回路は、半導体基板
上に形成された分布定数型のLC素子と2つのインバー
タ回路あるいは反転増幅器とを含む単純な回路構成によ
り実現でき、同調回路以外の回路とともにFM受信機の
ほとんどの部品を半導体基板上に一体形成することが可
能となる。また、同調回路に含まれる第1の抵抗の抵抗
値を変えることにより帯域幅を調整することができ、1
段あるいは少ない段数でも所望のFM波を分離すること
ができるため、従来のスーパーヘテロダイン方式で用い
られているような多連バリコンが不要となる。さらに具
体的には、上述したLC素子は渦巻き形状を有する2本
のインダクタ導体とこれらのインダクタ導体に沿った渦
巻き形状を有するpn接合層とを有しており、このpn
接合層に印加する逆バイアス電圧を変えることにより、
分布定数的に形成されるキャパシタの静電容量、すなわ
ちLC素子の素子定数が変化するため、LC素子の素子
定数によって定まる同調回路の同調周波数も任意に変化
させることができ、バリコンが不要となる。
【0087】また、同調回路の前段において、あるいは
これに加えて同調回路の後段において高周波増幅を行う
ことにより、良好なSN比を実現することができる。
【0088】また、同調回路に含まれる第2の抵抗の抵
抗値を変化させることにより、同調回路の出力振幅を変
えることができ、簡単な構成で利得制御を行うことがで
きる。上述した第2の抵抗はFETのチャネルを抵抗体
として用いることにより実現でき、特に、pチャネルF
ETとnチャネルFETとを並列接続して用いる場合に
はFETの非線形特性を改善することができるため、歪
みの少ない同調信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一の実施形態のFM受信機の
構成を示すブロック図である。
【図2】AGC回路の具体例を示す図である。
【図3】FM検波回路の具体例を示す図である。
【図4】図1に示すFM受信機に含まれる同調回路の回
路図である。
【図5】2段目のインバータ回路に並列接続された可変
抵抗の抵抗値と発振出力の信号振幅の関係を示す図であ
る。
【図6】同調回路の周波数特性を示す図である。
【図7】同調回路の周波数特性を示す図である。
【図8】半導体基板上に形成したLC素子の平面図であ
る。
【図9】図8に示したA−A線拡大断面図である。
【図10】図8に示したLC素子の等価回路を示す図で
ある。
【図11】LC素子の製造工程の一例を示す図である。
【図12】LC素子の変形例を示す図である。
【図13】LC素子の他の変形例を示す図である。
【図14】図13に示したC−C線拡大断面図である。
【図15】LC素子の他の変形例を示す図である。
【図16】従来のFM受信機の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 高周波増幅回路 2 局部発振回路(LOC) 3 混合回路 4 同調回路 5 自動利得制御(AGC)回路 6 FM検波回路 7 低周波増幅回路 8 スピーカ 9 可変電圧電源 10 アンテナ 22 抵抗 24、26 インバータ回路 28 FET 30 LC素子

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナで受信したFM波の中から所定
    の周波数近傍のものを選択する同調回路と、前記同調回
    路の出力信号からFM変調信号を取り出すFM検波回路
    とを有するFM受信機において、 前記同調回路は、 第1の抵抗を介して交流信号が入力される第1のインバ
    ータ回路と、 第2の抵抗が並列接続されており、前記第1のインバー
    タ回路の出力側に接続された第2のインバータ回路と、 半導体基板上に並行して形成された2本のインダクタ導
    体とこれら2本のインダクタ導体の間に分布定数的に形
    成されたpn接合層によるキャパシタとを有しており、
    前記2本のインダクタ導体のいずれか一方を介して前記
    第1のインバータ回路の出力を入力側に帰還させるとと
    もに、前記2本のインダクタ導体のいずれか他方の一部
    が前記第2のインバータ回路の出力側に接続されたLC
    素子と、 を備え、前記第1の抵抗に入力されたFM波の中から所
    定の周波数近傍の信号を通過させて前記第2のインバー
    タ回路から出力することにより同調を行うことを特徴と
    するFM受信機。
  2. 【請求項2】 アンテナで受信したFM波の中から所定
    の周波数近傍のものを選択する同調回路と、前記同調回
    路の出力信号からFM変調信号を取り出すFM検波回路
    とを有するFM受信機において、 前記同調回路は、 第1の抵抗を介して交流信号が入力される第1の反転増
    幅器と、 第2の抵抗が並列接続されており、前記第1の反転増幅
    器の出力側に接続された第2の反転増幅器と、 半導体基板上に並行して形成された2本のインダクタ導
    体とこれら2本のインダクタ導体の間に分布定数的に形
    成されたpn接合層によるキャパシタとを有しており、
    前記2本のインダクタ導体のいずれか一方を介して前記
    第1の反転増幅器の出力を入力側に帰還させるととも
    に、前記2本のインダクタ導体のいずれか他方の一部が
    前記第2の反転増幅器の出力側に接続されたLC素子
    と、 を備え、前記第1の抵抗に入力されたFM波の中から所
    定の周波数近傍の信号を通過させて前記第2の反転増幅
    器から出力することにより同調を行うことを特徴とする
    FM受信機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記同調回路の前段に、前記アンテナで受信したFM波
    を増幅する高周波増幅回路をさらに備えることを特徴と
    するFM受信機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記同調回路と前記FM検波回路の間に前記同調回路か
    ら出力される信号を増幅する高周波増幅回路をさらに備
    えることを特徴とするFM受信機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 固定周波数の正弦波を発生する発振器と、前記発振器の
    出力と前記アンテナで受信したFM波を混合することに
    よりこれらの差信号あるいは和信号を前記同調回路に入
    力する混合回路とをさらに備え、受信したFM波に対し
    て周波数変換を行うことを特徴とするFM受信機。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記同調回路の出力振幅の大小に応じた制御信号を出力
    する利得制御回路をさらに備えており、前記制御信号に
    応じて前記同調回路に含まれる前記第2の抵抗の抵抗値
    を可変することにより前記同調回路の出力振幅を調整す
    ることを特徴とするFM受信機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記第2の抵抗をFETのチャネルによって形成し、前
    記利得制御回路から出力される制御信号に応じて前記F
    ETのゲート電圧を変えてチャネル抵抗を変えることを
    特徴とするFM受信機。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 前記第2の抵抗をpチャネル型のFETとnチャネル型
    のFETとを並列接続することにより形成し、前記利得
    制御回路から出力される制御信号に応じて各FETのゲ
    ート電圧の大きさを変えてチャネル抵抗を変えることを
    特徴とするFM受信機。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかにおいて、 前記同調回路に含まれる前記第1の抵抗の抵抗値を変え
    ることにより同調の帯域幅を調整することを特徴とする
    FM受信機。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかにおいて、 前記LC素子は、 前記半導体基板上でほぼ同心状に隣接して配置されてお
    り、前記2本のインダクタ導体として機能する渦巻き形
    状の2つの電極と、 前記半導体基板の表面近傍であって前記2つの電極に沿
    った位置に形成され、前記2つの電極のいずれか一方に
    p領域が、他方にn領域が電気的に接続されており、逆
    バイアス電圧を印加することにより前記キャパシタとし
    て機能する渦巻き形状のpn接合層と、 を備えることを特徴とするFM受信機。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかにおいて、 前記LC素子は、 前記半導体基板上に形成されたウェルと、 前記ウェル上でほぼ同心状に隣接して配置されており、
    前記2本のインダクタ導体として機能する渦巻き形状の
    2つの電極と、 前記ウェルの表面近傍であって前記2つの電極に沿った
    位置に形成され、前記2つの電極のいずれか一方にp領
    域が、他方にn領域が電気的に接続されており、逆バイ
    アス電圧を印加することにより前記キャパシタとして機
    能する渦巻き形状のpn接合層と、 を備え、前記ウェルの電位と、前記ウェルに接する前記
    p領域あるいは前記n領域の電位とをほぼ同じにするこ
    とを特徴とするFM受信機。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、 前記pn接合層に印加する逆バイアス電圧を変えて前記
    pn接合層が有する静電容量を変化させることにより、
    同調周波数を変えることを特徴とするFM受信機。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかにおいて、 前記半導体基板上に構成部品を一体形成したことを特徴
    とするFM受信機。
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