JPH093089A - 新規ポリフェノール配糖体、その製造法およびその用途 - Google Patents
新規ポリフェノール配糖体、その製造法およびその用途Info
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- JPH093089A JPH093089A JP7176923A JP17692395A JPH093089A JP H093089 A JPH093089 A JP H093089A JP 7176923 A JP7176923 A JP 7176923A JP 17692395 A JP17692395 A JP 17692395A JP H093089 A JPH093089 A JP H093089A
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Abstract
水酸基あるいは重合度2から10のマルトオリゴ糖残
基、Xは水酸基あるいは水素、Yは水酸基あるいはガロ
イル基、nは1から9の整数を示す。)で表されるポリ
フェノール配糖体。 並びにエピガロカテキン、ガロカテキン、エピガロカテ
キン3−O−ガレ−ト、ガロカテキン3−O−ガレ−
ト、エピカテキン、エピカテキン3−O−ガレ−ト、カ
テキン3−O−ガレ−トあるいはこれらを2種類以上含
むポリフェノール類混合物とデキストリン、サイクロデ
キストリン、澱粉もしくはこれらの混合物にサイクロマ
ルトデキストリングルカノトランスフェラーゼを作用さ
せるポリフェノール配糖体の製造方法と該ポリフェノー
ル配糖体を含む組成物。 【効果】 上記ポリフェノール配糖体は、従来のポリフ
ェノール類の持つ強い渋味や収斂性を効果的に改善し、
呈味性に優れているだけでなく、生体内でポリフェノー
ル類を遊離することが期待できる。
Description
配糖体、その製造法およびその用途に関し、さらに詳細
には、呈味性を改良した新規構造のポリフェノール配糖
体、その製造法およびその用途に関する。
リフェノール類は、コレステロール上昇抑制作用(特公
平2−44449号公報)、抗菌作用(特開平2−27
6562号公報)、抗酸化作用(特公平1−44234
号公報)、抗腫瘍作用(特開昭60−190719号公
報)、血圧上昇抑制作用および酵素活性阻害作用(特開
平3−133928号公報)などの生理活性作用を示
し、その有効成分はエピガロカテキン、エピカテキン3
−O−ガレートおよびエピガロカテキン3−O−ガレー
トであることが知られている。しかしながら、これらの
物質は強い収斂性を持つ渋味成分であることから、呈味
性が著しく損なわれ、食品をはじめ各種分野への利用を
考える上で大きな欠点となっている。
つ(+)−カテキンについては、(+)−カテキンとグ
ルコース−1−リン酸あるいはシュークロースとの混合
液にシュークロースホスホリラーゼを作用させることに
より、易溶性や色沢安定性を付与した(+)−カテキン
配糖体を製造する方法(特開平5−176786号公
報)や(+)−カテキン配糖体をメラニン色素の生成に
関与するチロシナーゼの阻害剤として皮膚外用剤に利用
する方法(特開平4−273890号公報)が開発され
ている。しかし、コレステロール上昇抑制作用、抗菌作
用、抗酸化作用、抗腫瘍作用や血圧上昇抑制作用などの
生理活性作用においては、(+)−カテキンはエピガロ
カテキン、エピガロカテキン3−O−ガレートおよびエ
ピカテキン3−O−ガレートに比べ、その生理活性が著
しく弱く、また場合によっては活性を持たない。従っ
て、配糖体についても(+)−カテキン配糖体よりもエ
ピガロカテキン、エピガロカテキン3−O−ガレートお
よびエピカテキン3−O−ガレートの配糖体の方がより
生理活性を期待することができる。
ピカテキン、(−)−エピカテキン3−O−ガレート、
(−)−エピガロカテキンや(−)−エピガロカテキン
3−O−ガレートの配糖体については、これまでに本発
明に示すような構造が明らかにされたとの報告がない。
従って、本発明の新規ポリフェノール配糖体の特性や機
能性についても明らかになっていない。
ポリフェノール類とデキストリン、サイクロデキストリ
ン、澱粉もしくはこれらの混合物に、バチルス・ステア
ロサーモフィラス由来のサイクロマルトデキストリング
ルカノトランスフェラーゼを作用させることによって、
ポリフェノール類を配糖化できることを見いだした。さ
らに、得られたポリフェノール配糖体を単離して茶ポリ
フェノール類の3’位、3’と5位および3’と7位が
配糖化された新規化合物の構造を明らかにした。また、
本発明の新規ポリフェノール配糖体は、収斂性のある渋
味がほとんどなく呈味性に優れていることを確認し、本
発明を完成した。
R2 はそれぞれ独立に水酸基あるいは重合度2から10
のマルトオリゴ糖残基、Xは水酸基あるいは水素、Yは
水酸基あるいはガロイル基を、またnは1から9の整数
を示す。)で表されるポリフェノール配糖体を提供し、
さらにエピガロカテキン、ガロカテキン、エピガロカテ
キン3−O−ガレ−ト、ガロカテキン3−O−ガレ−
ト、エピカテキン、エピカテキン3−O−ガレ−ト、カ
テキン3−O−ガレ−トあるいはこれらを2種類以上含
むポリフェノール類混合物とデキストリン、サイクロデ
キストリン、澱粉もしくはこれらの混合物にサイクロマ
ルトデキストリングルカノトランスフェラーゼを作用さ
せることを特徴とする上記のポリフェノール配糖体の製
造方法並びに上記のポリフェノール配糖体を含む組成物
を提供するものである。
に用いるポリフェノールの基本骨格は下記の一般式5で
表される。
位と3位はそれぞれR配置またはS配置のいずれであっ
てもよい。例えば、配糖体のアグリコン部分として
(+)あるいは(−)−ガロカテキン、(+)あるいは
(−)−エピガロカテキン、(+)あるいは(−)カテ
キン3−O−ガレート、(+)あるいは(−)−エピカ
テキン3−O−ガレート、(+)あるいは(−)−ガロ
カテキン3−O−ガレート、(+)あるいは(−)−エ
ピガロカテキン3−O−ガレートが挙げられる。
配糖体の製造方法に関しては、特に限定するものではな
く、化学合成法,植物組織培養細胞法や微生物菌体を用
いる方法などが考えられる。これらポリフェノール類の
安定性や呈味性を改善するためには、当該ポリフェノー
ル類の1種あるいは2種以上の混合物に、デキストリ
ン、サイクロデキストリン、澱粉もしくはこれらの混合
物を添加し、これにサイクロマルトデキストリングルカ
ノトランスフェラーゼを作用させる方法を用いることが
できる。 サイクロマルトデキストリングルカノトラン
スフェラーゼとしては、バチルス属由来のものが用いら
れ、特にバチルス・ステアロサーモフィラス(Bacillus
stearothermophilus)由来の酵素がポリフェノール類へ
の配糖化能が高く、有利に利用できる。
〜9、好ましくはpH5〜8、反応温度を20〜80
℃、好ましくは30〜70℃、基質濃度としてポリフェ
ノール類を0.1〜20%(w/v)、好ましくは0.
5〜10%(w/v)、デキストリン、サイクロデキス
トリン、澱粉もしくはこれらの混合物を1〜40%(w
/v)、好ましくは2〜30%(w/v)含む反応液を
用いる。また、酵素量や反応時間は、上記の反応条件に
合わせ最適に設定することができる。
ェノール配糖体が得られる。ポリフェノール配糖体とし
ては、ポリフェノールとして、例えばガロカテキンを用
いた場合は、一般式2で表されるポリフェノール配糖体
が得られ、ガロカテキン3−O−ガレートを用いた場合
は、一般式3で表されるポリフェノール配糖体が得ら
れ、カテキン3−O−ガレートを用いた場合は、一般式
4で表されるポリフェノール配糖体が得られる。
糖体を含有する反応溶液は、そのまま各種用途に使用す
ることができるが、反応溶液を必要に応じてシロップや
粉末とした後に使用することもできる。また、以下に述
べるように精製したものを使用することもできる。
場合には、多孔性合成吸着剤、例えば三菱化学株式会社
製の商品名、ダイアイオンHP−10,ダイアイオンH
P−20,ダイアイオンHP−40等や、Rohm & Haas
社製の商品名、アンバーライトXAD−1,アンバーラ
イトXAD−4,アンバーライトXAD−7,アンバー
ライトXAD−8等を用いて、ポリフェノール配糖体と
夾雑物との吸着性の違いを利用して精製することができ
る。
ノール類および遊離の糖類を分離する場合は、反応溶液
を多孔性合成吸着剤を充填したカラムに通液すれば、遊
離の糖類はカラムに吸着されずに溶出するが、ポリフェ
ノール化合物は吸着される。次いで、吸着されたポリフ
ェノール配糖体などのポリフェノール化合物を低級アル
コール溶液、例えば50%(v/v)エタノール水溶液
などで溶出し、この溶出液を濃縮してシロップ化、さら
には乾燥、粉末化して採取することができる。さらに、
ポリフェノール配糖体と未反応のポリフェノール類とを
分離する必要がある場合には、分液などによりこれらの
化合物の極性の差を利用して、酢酸エチルなどの有機溶
媒相に未反応のポリフェノール類を移行させて除去する
こともできる。また、ポリフェノール配糖体をクロマト
グラフィーなどの方法によって、特定の画分を採取して
利用することもできる。
のポリフェノール配糖体は、従来のポリフェノール類と
は異なり、苦味,渋味,えぐみや収斂性などの嫌味がほ
とんどなく、その精製の程度や純度を問わず、そのまま
で、あるいは他の素材と共に含有させて食品、医薬部外
品、化粧品、医薬品などの広い分野に用いることができ
る。
α−グルコシダーゼやグルコアミラーゼによって分解さ
れて元のポリフェノールを遊離することが確認されてい
る。従って、本発明のポリフェノール配糖体を人体に投
与した場合、体内のα−アミラーゼやα−グルコシダー
ゼなどの作用により、容易にポリフェノール類が遊離
し、ポリフェノール類本来の生理活性機能、例えばコレ
ステロール上昇抑制作用、抗菌作用、抗酸化作用、抗腫
瘍作用や血圧上昇抑制作用などを示すようになる。それ
故、本発明のポリフェノール配糖体は、ポリフェノール
類本来の生理活性機能を低減させることなく、食品、医
薬部外品、化粧品、医薬品などの広い分野に用いること
ができる。特に、健康増進食品、健康維持食品、健康回
復食品などに有利に利用できる。
を列挙すれば、調味料、和菓子、洋菓子、氷菓子、シロ
ップ類、果実加工品、野菜加工品、漬物類、畜肉製品、
魚肉製品、珍味類、缶詰・ビン詰類、酒類、清涼飲料、
即席飲食品などの食品類、タバコ、練歯磨、口紅、リッ
プクリーム、内服薬、トローチ、肝油ドロップ、口中清
涼剤、口中香錠、うがい薬など各種固形状、ペースト
状、液状の嗜好品、化粧品、医薬品などやこれらの原料
である。
が、かかる説明によって本発明は何ら制限されるもので
はない。 実施例1 デキストリン(商品名:パインデックス#1、松谷化学
株式会社製)100gと(−)−エピガロカテキン(三
井農林株式会社製)5gを10mM塩化カルシウムを含
む0.1M酢酸緩衝液(pH5.5)500mlに溶解
後、バチルス・ステアロサーモフィラス由来のサイクロ
マルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ(株式
会社林原生物化学研究所製)をデキストリン固形分1グ
ラム当たり1000単位加え、50℃で24時間反応さ
せた。次いで、UF膜濾過により酵素を除去後、この反
応液に0.1M酢酸緩衝液(pH4.5)1000ml
とリゾプス・ニベウス由来のグルコアミラーゼ(生化学
工業株式会社製)を固形物1グラム当たり50単位加
え、40℃で20時間反応を行った。反応終了後、酵素
をUF膜を用いて取り除いた後、得られた反応液を水で
平衡化したダイアイオンHP−10(三菱化学株式会社
製)1000mlを充填したカラムに吸着させた。
後、50%(v/v)メタノール水溶液1000ml、
次いで100%(v/v)メタノール2000mlを用
いて溶出し、吸着画分を回収した。溶出液を減圧濃縮し
てメタノールを除去したのち、500mlの蒸留水に溶
解した。この溶液を酢酸エチル500mlで5回洗浄
し、未反応の(−)−エピガロカテキンを除去した。次
いで、この水溶液画分をダイアイオンHP−20SSカ
ラム2500mlに展開し、蒸留水で十分に洗浄後、2
5%(v/v)メタノール水溶液8000mlで溶出し
て2000mlづつを分画した。さらに、50%(v/
v)メタノール溶液5リットルで溶出した。これらの画
分についてHPLCで分析を行い、エピガロカテキン配
糖体を含む画分AおよびBを得た。これらの画分につい
ては、分取用HPLCで分離を行いA画分からエピガロ
カテキン配糖体1(127mg)とエピガロカテキン配
糖体2(85mg)、B画分からエピガロカテキン配糖
体3(327mg)を得た。これらの配糖体はHPLC
分析で単一ピークを示した。
250mm) 移動相:アセトニトリル:酢酸エチル:0.05%(v
/v)燐酸水=12:0.6:90 流 速:1.0ml/min 検 出:UV 280nm (40℃) 分取HPLC条件は、以下の通りである。 カラム:カプセルパック ODS AG-120 S-5 (50×500mm) 移動相:A画分:0.05%(v/v)燐酸水を含む10%(v/v)メタノ ール水溶液 B画分:0.05%(v/v)燐酸水を含む15%(v/v)メタノ ール水溶液 流 速:120ml/min 検 出:UV 280nm (室温)
よびMSによる機器分析で解析した結果、下記の構造で
あると決定した。また、機器分析の結果も併せて列記し
た。なお、参考として(−)−エピガロカテキン配糖体
3の 1H−NMR、13C−NMRスペクトルおよびマス
スペクトルを図1、図2および図3にそれぞれ示した。
グルコピラノシド1 H-NMR(ppm, methanol(d4)-D2O) 2.80(1H,dd,H-4a), 2.
87(1H,dd,H-4b),3.45-3.92(12H,ring H,Glcx2), 4.21(1
H,m,H-3), 4.83(1H,s,H-2),5.36(1H,d,H-1'",JH-1'",H-
2'"=4 Hz), 5.41(1H,d,H-1",JH-1",H-2"=4 Hz), 6.26(1
H,d,H-8), 6.31(1H,d,H-6), 6.76(1H,d,H-6'), 6.98(1
H,d,H-2')13 C-NMR(ppm, methanol(d4)-D2O) 28.5(C-4), 60.5(C-
6",C-6'"), 64.5(C-3),69.8(C-4",C-4'"), 71.6(C-2"),
72.0(C-2'"), 73.0(C-3"), 73.1(C-3'"), 73.5(C-5"),
73.6(C-5'"), 78.2(C-2), 95.6(C-8), 96.7(C-6), 98.
0(C-1"), 100.6(C-1'"), 101.5(C-4a), 107.9(C-2'), 1
09.8(C-6'), 129.6(C-1'), 134.9 (C-4'), 145.1(C-
3'), 145.3(C-5'), 155.6(C-8a), 156.3(C-7), 156.5(C
-5) FAB-MS(pos.) m/z=631 =(M+H)+ , 分子量630
グルコピラノシド1 H-NMR(ppm, methanol(d4)) 2.79(1H,dd,H-4a), 3.03(1
H,dd,H-4b),3.43-3.92(12H,ring H,Glcx2), 4.20(1H,m,
H-3), 4.83(1H,s,H-2), 5.37(1H,d,H-1'", JH-1'",H-
2'"=3.5 Hz), 5.52 (1H,d,H-1",JH-1",H-2"=3.5 Hz),
6.09(1H,d,H-8), 6.33(1H,d,H-6), 6.74(1H,d,H-6'),
6.97(1H,d,H-2') FAB-MS(pos.) m/z=631 =(M+H)+ , 分子量630
ラノシド1 H-NMR(ppm, methanol(d4)-D2O) 2.73(1H,dd,H-4a), 2.
85(1H,dd,H-4b), 3.45(1H,dd,H-4"), 3.57(1H,dd,H-
2"), 3.78(3H,m,H-3",6"), 3.88(1H,m,H-5"), 4.18(1H,
m,H-3), 4.79(1H,s,H-2),5.35(1H,d,H-1", JH-1",H-2"=
3.2 Hz), 5.91(1H,d,H-8), 5.93(1H,d,H-6), 6.75(1H,
d,H-6'), 6.95(1H,d,H-2')13 C-NMR(ppm, methanol(d4)-D2O) 29.3(C-4), 62.4(C-
6"), 67.4(C-3), 71.4(C-4"), 73.5(C-2"), 74.4(C-
3"), 74.9(C-5"), 79.3(C-2), 95.9(C-8), 96.4(C-6),1
00.0(C-4a), 101.2(C-1"), 108.9(C-2'), 110.4(C-6'),
131.6(C-1'), 135.9 (C-4'), 146.7(C-3',5'), 157.2
(C-8a), 157.6(C-7), 158.0(C-5) FAB-MS(pos.) m/z=469 =(M+H)+ , 分子量468
株式会社製)5gを用いて実施例1と同様にサイクロマ
ルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ反応とグ
ルコアミラーゼ反応を行った後、ダイアイオンHP−1
0を用いて未反応の糖を除去した。吸着画分をメタノー
ル水溶液を用いて溶出させ減圧濃縮後、分取HPLCに
供し、エピガロカテキンガレート配糖体1(315m
g)およびエピガロカテキンガレート配糖体2(780
mg)を得た。この配糖体は、上記条件(実施例1)に
よるHPLC分析でそれぞれ単一のピークを示した。
0mm) 移動相:0.05%(v/v)燐酸水を含む20%(v
/v)メタノール水溶液; 40min 流 速:120ml/min 検 出:UV 280nm(室温)
機器分析で解析した結果、下記の構造であると決定し
た。また、機器分析の結果も併せて列記した。 (−)−エピガロカテキンガレート配糖体1 (−)−エピガロカテキンガレート3’,7−ジ−O−
α−D−グルコピラノシド1 H-NMR(ppm, methanol(d4)-D2O) 2.94(1H,dd,H-4a), 3.
08(1H,dd,H-4b),3.43-3.92(12H,ring H,Glcx2), 4.87(1
H,d,H-1"", JH-1"",H-2""=4 Hz), 5.06(1H,s,H-2), 5.5
0(1H,d,H-1'",JH-1'",H-2'"=3.5 Hz), 5.51(1H,m,H-3),
6.38(1H,d, H-8), 6.38(1H,d,H-6), 6.71(1H,d,H-6'),
7.02(2H,s,H-2",6"), 7.13(1H,d,H-2')13 C-NMR(ppm, methanol(d4))-D2O) 27.7(C-4), 62.7(C-
6'"), 63.1(C-6""), 70.5(C-3), 71.7(C-4'"), 72.3(C-
4""), 74.1(C-2'"), 74.2(C-2""), 74.7(C-3'"), 75.0
(C-3""), 75.7(C-5'"), 75.7(C-5""), 79.6(C-2), 98.4
(C-8), 99.0(C-6), 99.9(C-4a), 101.9(C-1'"), 102.9
(C-1""), 109.5(C-2'), 111.1(C-6'), 111.2(C-2",6"),
122.0(C-1"), 131.4(C-1'), 136.7(C-4"), 140.8(C-
4'), 147.1(C-3",5"), 147.3(C-3'), 147.8(C-5'), 15
7.9(C-8a), 158.5(C-7), 158.9(C-5),168.1(C-7") FAB-MS(pos.) m/z=783 =(M+H)+ , 分子量782
2 (−)−エピガロカテキンガレート3’−O−α−D−
グルコピラノシド1 H-NMR(ppm, methanol(d4)-D2O) 2.87(1H,dd,H-4a), 2.
99(1H,dd,H-4b), 3.42(1H,dd,H-4'"), 3.51(1H,t,H-
2'"), 3.68(1H,dt,H-5'"), 3.81(1H,t,H-3'"), 3.85(2
H,m,H-6'"), 4.90(1H,d,H-1'", JH-1'",H-2'"=4 Hz),
5.94(1H,d,H-8), 5.95(1H,d,H-6), 6.64(1H,d,H-6'),
7.00(2H,s,H-2",6"), 7.11(1H,d,H-2')13 C-NMR(ppm, methanol(d4)-D2O) 27.8(C-4), 63.0(C-
6'"), 70.2(C-3), 71.0(C-4'"), 74.2(C-2'"), 74.7(C-
3'"), 75.5(C-5'"), 80.1(C-2),98.6(C-8), 99.3(C-6),
100.2(C-4a),101.8(C-1'"), 109.8(C-2'), 111.3(C-
6'), 111.5(C- 2",6"), 122.1(C-1"), 131.5(C-1'), 13
6.5(C-4"), 141.0(C-4'), 147.1(C-3", 5"),147.1(C-
3'), 147.5(C-5'), 158.0(C-8a), 158.5(C-7), 158.6(C
-5), 168.0(C-7") FAB-MS(pos.) m/z=621 =(M+H)+ , 分子量620
いて実施例1と同様にサイクロマルトデキストリングル
カノトランスフェラーゼ反応とグルコアミラーゼ反応を
行った後、ダイアイオンHP−10を用いて未反応の糖
を除去した。吸着画分をメタノール水溶液を用いて溶出
させ減圧濃縮後、酢酸エチルと水で溶媒分画を行った。
水層を減圧濃縮した後に、分取用HPLCに供し、ガロ
カテキン配糖体1(750mg)を得た。この配糖体
は、実施例1によるHPLC分析で単一のピークを示し
た。
0mm) 移動相:10%(v/v)アセトニトリル水溶液; 40
min 流 速:100ml/min 検 出:UV 280nm(室温)
分析で解析した結果、下記の構造であると決定した。ま
た、機器分析の結果も併せて列記した。 (−)−ガロカテキン配糖体1 (−)−ガロカテキン3’−O−α−D−グルコピラノ
シド1 H-NMR(ppm, methanol-d4) 2.73(1H,dd,H-4a), 2.87(1
H,dd,H-4b),3.42-3.94(6H, ring H,Glc), 4.00(1H,ddd,
H-3), 5.39(1H,d,H-1", JH-1",H-2"=4.1 Hz), 5.55(1H,
d,H-2) 5.88(1H,d,H-8), 5.96(1H,d,H-6), 6.63(1H,d,
H-6'), 6.89(1H,d,H-2') FAB-MS(pos.) m/z=455 =(M+H)+ , 分子量454
会社製)5gを用いて実施例1と同様にサイクロマルト
デキストリングルカノトランスフェラーゼ反応とグルコ
アミラーゼ反応を行った後、ダイアイオンHP−10を
用いて未反応の糖を除去した。吸着画分をメタノール水
溶液を用いて溶出させ減圧濃縮後、分取HPLCに供
し、エピカテキンガレート配糖体1(923mg)を得
た。この配糖体は、実施例1によるHPLC分析で単一
のピークを示した。
る。 カラム:カプセルパック AG-120 ODS S-5 (50×50
0mm) 移動相:0.05%(v/v)燐酸水を含む20%(v
/v)メタノール水溶液; 40min 流 速:120ml/min 検 出:UV 280nm(室温)
分析で解析した結果、下記の構造であると決定した。ま
た、機器分析の結果も併せて列記した。 (−)−エピカテキン3−O−ガレート配糖体1 (−)−エピカテキンガレート3’−O−α−D−グル
コピラノシド1 H-NMR(ppm, methanol-d4) 2.86(1H,dd,H-4a), 3.01(1
H,dd,H-4b),3.30-3.87(6H, ring H,Glc), 4.93(1H,d,H-
1'", JH-1'",H-2'"=3.8 Hz), 5.05(1H,s,H-2),5.48(1H,
m,H-3), 5.95(1H,d,H-8), 5.97(1H,d,H-6), 6.77(1H,d,
H-5'), 7.00(1H,dd,H-6'), 7.01(2H,s, H-2",6"), 7.57
(1H,d,H-2')13 C-NMR(ppm, methanol-d4) 26.9(C-4), 61.8(C-6'"),
70.0(C-3), 70.7(C-4'"), 73.4(C-2'"), 73.9(C-5'"),
74.9(C-3'"), 78.6(C-2), 95.9(C-8), 96.6(C-6), 99.2
(C-4a), 101.1(C-1'"), 110.4(C-2",6"), 116.6(C-5'),
117.3(C-2'),121.2(C-1"), 123.0(C-6'), 131.6(C-
1'), 139.9(C-4"), 146.3(C-4'), 146.3(C-3",5"), 14
8.0(C-3'), 157.2(C-8a), 157.8(C-7), 157.8(C-5), 16
7.3(C-7") FAB-MS(pos.) m/z=605 =(M+H)+ , 分子量604
株式会社製)100gと(−)−エピガロカテキン、
(−)−エピガロカテキン 3−O−ガレート、(−)
−エピカテキン3−O−ガレート(すべて三井農林株式
会社製)それぞれ5gずつを10mM塩化カルシウムを
含む0.1M酢酸緩衝液(pH5.5)500mlに別
々に溶解した。各混合液にバチルス・ステアロサーモフ
ィラス由来のサイクロマルトデキストリングルカノトラ
ンスフェラーゼ(株式会社林原生物化学研究所製)をデ
キストリン固形分1グラム当たり1000単位加え、5
0℃で24時間反応させた。次いで、反応液を100℃
で30分加熱して酵素を失活させた。
衡化したダイアイオンHP−10(三菱化学株式会社
製)1000mlを充填したカラムに吸着させた。カラ
ムを脱イオン水3000mlで洗浄後、70%(v/
v)エタノール水溶液1000mlを用いて溶出し吸着
画分を回収した。溶出液を減圧濃縮してエタノールを除
去し、500mlの蒸留水に溶解した。この溶液を酢酸
エチル500mlで5回洗浄し、未反応のポリフェノー
ル類を除去した。未反応のポリフェノールが除去されて
いることを実施例1のHPLC法で確認した。酢酸エチ
ルで洗浄した反応液をそれぞれ凍結乾燥してポリフェノ
ール配糖体を得た。このようにして得られた配糖体の収
量はエピガロカテキンから21.4g、エピガロカテキ
ン3−O−ガレートから13.8g、エピカテキンガレ
ートから16.2gであった。得られた配糖体をそれぞ
れ蒸留水に溶解して紫外線の吸収を測定した。分子吸光
係数から各ポリフェノール1分子当り平均で6〜8個グ
ルコースが結合しているものと考えられた。
れぞれ100mgずつ秤取って、1mlの蒸留水に溶解
した。溶解した液にそれぞれグルコアミラーゼ(グルク
ザイムAF6、天野製薬株式会社製)1.6mgとα−グ
ルコシダーゼ(シグマ社製)0.23mgずつを加えて
よく撹拌した。混合液を37℃で3時間インキュベート
した。反応液を以下のHPLC法で分析した。
250mm) 移動相:アセトニトリル:酢酸エチル:0.05%(v
/v)燐酸水=12:0.6:90 流 速:1.0ml/min 検 出:フォトダイオードアレイ検出器
ピガロカテキンが、エピガロカテキン3−O−ガレート
配糖体の反応液からはエピガロカテキン3−O−ガレー
トが、エピカテキン3−O−ガレート配糖体の反応液か
らはエピカテキン3−O−ガレートがそれぞれ検出され
た。
応によって実際にポリフェノール類がそのまま配糖化さ
れていることを示すものである。さらに、本ポリフェノ
ール配糖体はα−グルコシダーゼやグルコアミラーゼに
よって加水分解されて、ポリフェノール類が遊離するこ
とから、生体内においてもα−グルコシダーゼやα−ア
ミラーゼ等の酵素によっても容易に加水分解されて、生
理活性機能を持つポリフェノール類を遊離して、ポリフ
ェノール類本来の生理活性機能を示すものと考えられ
る。
ラーに対して官能検査を行って調べた。結果を第1表に
示した。
ル類が100〜200ppmで渋味を感じ始めるのに対
して、ポリフェノール配糖体では1000ppmでも渋
味は感じられず、2000ppmでわずかに収斂性を感
じ始めるようになった。このように、ポリフェノール配
糖体は従来のポリフェノール類に比べて呈味性が改善さ
れた物質である。従って、本発明のポリフェノール配糖
体は食品、嗜好品、化粧品、医薬品を問わずその呈味を
味わうことのできるすべての物品に応用できる。
ガレート配糖体10gとカップリングシュガー(登録商
標、株式会社林原製)126g、オリゴメイト50(商
品名:ヤクルト薬品工業社製)136g、乳糖6g、ア
スパルテーム(商品名、味の素株式会社製)0.3gに
水150gを加えて混合後、撹拌しつつ溶解した。この
溶液にペクチン4.5gを徐々に加えて溶解後、50%
(w/v)クエン酸溶液3.3g、1/5濃縮レモン果
汁6g、天然色素0.1gおよびレモンフレーバー0.
2gを加えて十分に混合し、この溶液を型に流し込み、
室温で12時間放冷して固化させペクチンゼリーを作製
した。本品はポリフェノール類特有の渋味がなく、風味
に優れたゼリー菓子である。また、ポリフェノール類の
機能性を有するゼリー菓子として好適である。
キン3−O−ガレート配糖体0.6g、砂糖2.7g、
ビタミンC0.6g、発泡剤(重曹)0.6g、酸味料
(クエン酸)0.6g、粉末発酵乳0.5g、粉末香料
(ストロベリー)0.2gを均一に混合して粉末乳酸発
泡飲料を試作した。本品を冷水180mlに溶かして飲
んだところ、さわやかな味と香りを持つ飲みやすい飲料
であった。また、本品はポリフェノール類本来の、例え
ばコレステロール上昇抑制作用、血糖値上昇抑制作用、
抗酸化作用などの機能性を有する飲み易い粉末乳酸発砲
飲料である。
ール0.8g、モノステアリン酸ポリエチレングリコー
ル2g、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン2.5
g、酸化チタン2.5gおよびパラオキシ安息香酸メチ
ル0.05gを加熱溶解後80℃とし、これにアラント
イン0.1g、1,3−ブチレングリコール2g、パラ
オキシ安息香酸メチル0.15g、実施例6と同様に調
製したエピガロカテキンガレート配糖体1gおよび精製
水を加熱溶解して80℃としたものを加えて、混合乳化
した。よく撹拌しながら30℃まで冷却後、容器に充填
して製品とした。本品はポリフェノール類特有の、例え
ば抗酸化作用、紫外線吸収作用などの機能性を有する化
粧用クリームである。
のポリフェノール類の持つ強い渋味や収斂性を効果的に
改善し、呈味性に優れているだけでなく、生体内でポリ
フェノール類を遊離することが期待できることから、食
品、嗜好品、化粧品、医薬部外品、医薬品などに応用可
能な新規化合物である。
−グルコピラノシドの1H−NMRスペクトルである。
−グルコピラノシドの13C−NMRスペクトルである。
−グルコピラノシドのマススペクトルである。
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式1(式中R1 、R2 はそれぞれ独
立に水酸基あるいは重合度2から10のマルトオリゴ糖
残基、Xは水酸基あるいは水素、Yは水酸基あるいはガ
ロイル基を、またnは1から9の整数を示す。)で表さ
れるポリフェノール配糖体。 【化1】 - 【請求項2】 ポリフェノール配糖体が、一般式2(式
中R1 、R2 はそれぞれ独立に水酸基あるいは重合度2
から10のマルトオリゴ糖残基を、またnは1から9の
整数を示す。)で表されるガロカテキン配糖体である請
求項1記載のポリフェノール配糖体。 【化2】 - 【請求項3】 ポリフェノール配糖体が、一般式3(式
中R1 、R2 はそれぞれ独立に水酸基あるいは重合度2
から10のマルトオリゴ糖残基を、またnは1から9の
整数を示す。)で表されるガロカテキン3−O−ガレ−
ト配糖体である請求項1記載のポリフェノール配糖体。 【化3】 - 【請求項4】 ポリフェノール配糖体が、一般式4(式
中R1 、R2 はそれぞれ独立に水酸基あるいは重合度2
から10のマルトオリゴ糖残基を、またnは1から9の
整数を示す。)で表されるカテキン3−O−ガレ−ト配
糖体である請求項1記載のポリフェノール配糖体。 【化4】 - 【請求項5】 渋味を低減したことを特徴とする請求項
1記載のポリフェノール配糖体。 - 【請求項6】 エピガロカテキン、ガロカテキン、エピ
ガロカテキン3−O−ガレ−ト、ガロカテキン3−O−
ガレ−ト、エピカテキン、エピカテキン3−O−ガレ−
ト、カテキン3−O−ガレ−トあるいはこれらを2種類
以上含むポリフェノール類混合物とデキストリン、サイ
クロデキストリン、澱粉もしくはこれらの混合物にサイ
クロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼを
作用させることを特徴とする請求項1記載のポリフェノ
ール配糖体の製造方法。 - 【請求項7】 サイクロマルトデキストリングルカノト
ランスフェラーゼが、バチルス・ステアロサーモフィラ
ス由来のものである請求項6記載のポリフェノール配糖
体の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1記載のポリフェノール配糖体を
含む組成物。 - 【請求項9】 組成物が、飲食物,嗜好品,化粧品,医
薬部外品,医薬品およびそれらの原料のうちのいずれか
である請求項8記載の組成物。
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