JPH09309726A - チタン酸リチウム水和物およびその製造方法 - Google Patents

チタン酸リチウム水和物およびその製造方法

Info

Publication number
JPH09309726A
JPH09309726A JP9082322A JP8232297A JPH09309726A JP H09309726 A JPH09309726 A JP H09309726A JP 9082322 A JP9082322 A JP 9082322A JP 8232297 A JP8232297 A JP 8232297A JP H09309726 A JPH09309726 A JP H09309726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
lithium titanate
lithium
titanate hydrate
hydrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9082322A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuo Fukita
徳雄 吹田
Yoshiki Kinoshita
義樹 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishihara Sangyo Kaisha Ltd filed Critical Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Priority to JP9082322A priority Critical patent/JPH09309726A/ja
Publication of JPH09309726A publication Critical patent/JPH09309726A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄片状あるいは板状の粒子形状を有するチタ
ン酸リチウム水和物、さらには、粒子の大きさが制御さ
れたチタン酸リチウム水和物を提供すること。 【解決手段】 チタン化合物とアンモニウム化合物とを
水中で反応させてチタン酸化合物を得、次いで、該チタ
ン酸化合物とリチウム化合物とを水中で反応させる。 【効果】 本発明のチタン酸リチウム水和物は、粒子の
大きさや形状が制御されているため、紫外線吸収材など
の種々の用途に利用できる有用な化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チタン酸リチウム
の前駆体などとして有用な化合物であるチタン酸リチウ
ム水和物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム電池用負極として有用なチタン
酸リチウムは、一般式LiX TiY 4 で表される化合
物であり、代表的化合物としてはLi2.67Ti
1.334 、LiTi2 4 、Li1.33Ti1.674 、L
1.14Ti1.714 などがある。このチタン酸リチウム
を得るには、酸化チタン粉末とリチウム化合物粉末との
混合物を700〜1600℃の温度で熱処理する方法が
用いられている(特開平6−275263号を参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術の方法
で得られるチタン酸リチウムは、粒子間の焼結が不均一
に起こった焼結体であるため、粒子の大きさや形状が制
御できないという問題がある。さらには、チタン酸リチ
ウムを得る反応が酸化チタン粉末とリチウム化合物粉末
との固固反応であるため、高温度の熱処理を行っても反
応性が悪く、原料粉末が多く残存するという問題もあ
る。一方、酸化チタンとリチウム化合物との混合物を7
00℃以下の低い温度で熱処理しても、反応が進まずチ
タン酸リチウムを得られないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、粒子の大
きさや形状が制御されたチタン酸リチウムを得るため
に、その熱処理前の酸化チタン粉末とリチウム化合物粉
末との混合物の状態を改良すべく種々検討した結果、チ
タン化合物とアンモニウム化合物とを水中で反応させて
チタン酸化合物を得、次いで、該チタン酸化合物とリチ
ウム化合物とを水中で反応させることにより、粒子の大
きさや形状が制御されたチタン酸リチウム水和物が得ら
れること、このチタン酸リチウム水和物を熱処理すると
所望のチタン酸リチウムが得られることなどを見出し、
その後さらに検討して、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、薄片状あるいは板状
の粒子形状を有するチタン酸リチウム水和物、さらに
は、粒子の大きさが制御されたチタン酸リチウム水和物
を提供することにある。また、本発明は、前記のチタン
酸リチウム水和物を効率よく得る方法を提供することに
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、一般式LiX TiY
4 ・nH2 Oで表されるチタン酸リチウム水和物に関す
るものであって、チタン酸リチウム水和物の単一相であ
ってもチタン酸リチウム水和物と酸化チタンとの混合状
態であってもよく、さらには、水素やアンモニアなどの
不純物を少量含んでいてもよい。前記一般式中のX、Y
の値は、X/Yの値で表して0.5〜2の範囲が好まし
い組成物となる値である。本発明のチタン酸リチウム水
和物は、薄片状あるいは板状の粒子形状を有することを
特徴とするものであり、その粒子形状が制御されてい
る。チタン酸リチウム水和物粒子が薄片状あるいは板状
の粒子形状を有すると、リチウムイオンのドープ、脱ド
ープをすみやかに行うことができるチタン酸リチウムを
得ることができるため、好ましい形状である。この薄片
状あるいは板状の形状には、鱗片状、雲母状、薄膜状、
厚膜状といわれる形状を包含し、このような粒子形状は
電子顕微鏡観察により確認することができる。また、本
発明のチタン酸リチウム水和物は、薄片状あるいは板状
の形状を有する粒子が2以上積み重なって積層構造をと
ることもできる。このような積層構造を有するチタン酸
リチウム水和物からは、同じような積層構造を有するチ
タン酸リチウムが得られ、このものはその層間にリチウ
ムなどの物質やイオンを捕捉することができ、リチウム
電池の負極材料などに用いる際の特性に優れているた
め、特に好ましい。また、チタン酸リチウム水和物の比
表面積は1〜300m2 /gの範囲が好ましく、より好
ましくは5〜300m2 /gの範囲であり、もっとも好
ましくは10〜300m2 /gの範囲である。
【0007】また、本発明の好ましいチタン酸リチウム
水和物は微粒子状に大きさが制御されたものである。そ
の粒子径(最長径)は適宜設計することができるが、リ
チウム電池の負極材料などに用いる際の特性に優れたチ
タン酸リチウムを得られることから、0.1〜50μm
が好ましい範囲であり、0.2〜30μmがより好まし
い範囲である。さらに、本発明のチタン酸リチウム水和
物は、結晶性に優れたものが好ましく、これはX線回折
により確認することができる。
【0008】次に、本発明はチタン酸リチウム水和物の
製造方法であって、チタン化合物とアンモニウム化合
物とを水中で反応させてチタン酸化合物を得る工程、
該チタン酸化合物とリチウム化合物とを水中で反応させ
る工程からなることを特徴とする。まず、前記の工程
はチタン酸の化合物を得る工程であって、それに用いる
チタン化合物としては、硫酸チタン、硫酸チタニル、塩
化チタンなどの無機チタン化合物やチタンアルコキシド
などの有機チタン化合物を用いることができ、特に、チ
タン酸リチウム内の不純物残量を少なくできる塩化チタ
ンが好ましい。また、アンモニウム化合物としては、ア
ンモニア水、炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウムなどを用いることができる。このアンモ
ニウム化合物に代えて、ナトリウム化合物、カリウム化
合物などのアルカリ金属化合物を用いると、得られるチ
タン酸化合物内にナトリウムやカリウムの元素が残留
し、その後のチタン酸リチウムを得る熱処理の際に粒子
間の焼結を引き起こし、粒子の大きさや形状を不均一に
しやすいため好ましくない。前記のチタン化合物とアン
モニウム化合物とを水中で混合することにより反応が進
み、オルトチタン酸(H4 TiO4 )またはその水素イ
オンがアンモニウムイオンに置換されたH4-n(N
4 n TiO4 で表される化合物であるチタン酸化合
物が得られる。H4-n (NH4 n TiO4 のアンモニ
ウムイオンの置換量は、反応の際のアンモニウムイオン
濃度、遊離水酸基濃度、水素イオン濃度や反応温度など
の条件を調整することにより任意に変えられる。得られ
るチタン酸化合物の粒子径はその後の工程で得られるチ
タン酸リチウム水和物の粒子径に影響を及ぼすため、前
記の反応温度を0〜50℃の範囲に設定して行うと微粒
子状のチタン酸化合物が得られ、さらには、微粒子状の
チタン酸リチウム水和物が得られるため好ましく、より
好ましい温度範囲は5〜40℃であり、もっとも好まし
い温度範囲は10〜30℃である。
【0009】このようにして得られたチタン酸化合物
を、必要に応じて、濾過したり、洗浄したり、酸洗浄し
たり、あるいは乾燥したりしてもよい。
【0010】次のの工程は、前記の工程で得られた
チタン酸化合物を用いてチタン酸リチウム水和物を得る
工程であって、該チタン酸化合物とリチウム化合物とを
水中で反応させる工程である。前記のリチウム化合物と
しては、水酸化リチウム、炭酸リチウム、硝酸リチウ
ム、硫酸リチウムなどの水可溶性リチウム化合物を用い
ることができる。このリチウム化合物とチタン酸化合物
とを水中で混合することにより反応が進む。この反応の
温度を50℃以上にすると、結晶性の優れたチタン酸リ
チウム水和物が得られるため好ましい。より好ましい温
度範囲は100℃以上であり、さらに好ましい温度範囲
は100〜250℃であり、もっとも好ましい温度範囲
は130〜200℃である。100℃以上の温度で反応
を行う場合には、リチウム化合物とチタン酸化合物とを
オートクレーブに入れ、飽和蒸気圧下または加圧下で水
熱処理するのが好ましい。この水熱処理をアンモニウム
化合物の存在下で行うと、より低い水熱処理温度でも結
晶性のよい形状の整ったチタン酸リチウム水和物が得ら
れるため、より好ましい。水熱処理の際に存在させるア
ンモニウム化合物としては、アンモニア水、アンモニア
ガス、炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アン
モニウムなどを用いることができる。存在させるアンモ
ニウム化合物の量は0.01〜5モル/l程度であり、
好ましくは0.1〜3モル/lである。このような水熱
処理により、積層構造を有するチタン酸リチウム水和物
を得ることができる。
【0011】このようにして得られたチタン酸リチウム
水和物を濾過し、必要に応じて洗浄したり、乾燥したり
してもよい。乾燥の温度は、チタン酸リチウム水和物が
結晶水を放出する温度以下の温度であれば適宜設定する
ことができ、30〜200℃程度の温度が適当である。
【0012】このようにして得られたチタン酸リチウム
水和物は、200〜1300℃程度の温度で熱処理する
と、チタン酸リチウムが得られる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0014】実施例1 (1)チタン酸化合物の合成 5l4ツ口フラスコに、28重量%のアンモニア水91
1mlと純水1339mlとを入れ、攪拌下、溶液の温
度が10〜15℃になるように氷冷しながら、1.25
モル/lの四塩化チタン水溶液2250mlを2時間か
けて加え、その後、1時間熟成して沈殿物を得た。熟成
後のpHは8.85であり、TiO2 濃度は50g/l
であり、遊離水酸基濃度は0.5モル/lであった。
【0015】次に、前記の熟成後のスラリーに、35重
量%の塩酸199mlを純水300mlで希釈した塩酸
水溶液を1時間かけて添加してpHを5.50に調整し
た後、そのpHを保持しながら1時間熟成した。その
後、沈殿物を濾過し、洗浄して、アンモニア、塩素イオ
ンを除去した後、得られた濾過ケーキをリパルプしてT
iO2 濃度50g/lのスラリーにした。次いで、氷冷
しながら、このスラリーに、35重量%の塩酸26ml
を純水104mlで希釈した塩酸水溶液を1時間かけて
添加してpHを5.50に調整した後、そのpHを保持
しながら1時間熟成し、次いで、沈殿物を濾過し、洗浄
して、チタン酸化合物を得た。
【0016】このようにして得られたチタン酸化合物少
量を50℃の温度で乾燥して、その物性を調べた。その
結果、このチタン酸化合物は、微細な粒子の集合体(不
定形)であり、X線的に非晶質であった。また、化学分
析によると、その成分割合は、Ti47.0重量%、N
4 1.44重量%、Cl 0.07重量%であり、そ
の組成はH3.92(NH4 0.08TiO4 であると推定さ
れる。さらに、DSC分析によると、111℃で脱水
し、440℃でアナターゼに結晶化することがわかっ
た。
【0017】(2)チタン酸リチウム水和物の合成 前記(1)で得られたチタン酸化合物をリパルプしてT
iO2 濃度55.02g/lのスラリーを得た。このス
ラリーのpHは6.90であり、導電率は330μS/
cmであった。このスラリー3.64lを5l4ツ口フ
ラスコに仕込み、スラリーの温度が10〜15℃になる
ように氷冷しながら、84.97gの水酸化リチウム一
水塩を純水360mlに溶解した水溶液を1時間かけて
加え、その後、1時間熟成した。添加終了後のスラリー
のpHは12.1であり、TiO2 濃度は50g/lで
あった。また、添加したリチウム化合物は、Li/Ti
モル比が0.8であった。次に、このようにして得られ
たスラリーをオートクレーブに仕込み、190℃の温度
で2時間水熱処理した。水熱処理後のスラリーは、ペー
スト状に増粘しており、pHは13であり、アンモニア
臭がした。次いで、水熱処理後のスラリーを濾過した
後、洗浄せずに50℃の温度で乾燥して、本発明のチタ
ン酸リチウム水和物(試料A)を得た。
【0018】このようにして得られた試料Aの物性を調
べた。その結果、このチタン酸リチウム水和物は、電子
顕微鏡観察により、長径が1μm、短径が0.8μm、
厚さ16nm程度の極薄い板状形状を有する微粒子であ
って、厚み方向に4層程度重なった積層構造を有し、そ
の層間隔はおよそ4nmであることがわかった。比表面
積は105.2m2 /gであり、空隙量は0.386m
l/gであった。なお、空隙量の測定には、日本ベル社
製、ベルソープ−28を用いた。また、X線回折の回折
パターンから、結晶性に優れていることがわかった。さ
らに、化学分析によると、その成分割合は、Ti45.
6重量%、Li5.37重量%、NH4<0.01重量
%、Cl<0.005重量%であり、その組成は熱処理
による減量からLi1.33Ti1.674 ・H2 Oであると
推定される。さらに、DSC分析によると、75℃で付
着水が脱離し、215℃で結晶水を放出してLi1.33
1.674 に相転移し、337℃で結晶化することがわ
かった。
【0019】実施例2 (1)チタン酸化合物の合成 前記実施例1の(1)に記載された方法に準じて、チタ
ン酸化合物を得た。 (2)チタン酸リチウム水和物の合成 前記(1)で得られたチタン酸化合物をリパルプしてT
iO2 濃度56.24g/lのスラリーを得た。このス
ラリー1.494lと純水0.208lを3l4ツ口フ
ラスコに仕込み、スラリーの温度が10〜15℃になる
ように氷冷しながら、3.075Nの水酸化リチウム水
溶液を1時間かけて加え、次いで、純水0.376lを
加えて1時間攪拌し熟成した。次に、このようにして得
られたスラリーをオートクレーブに仕込み、170℃の
温度で4時間水熱処理した。次いで、水熱処理後のスラ
リーを濾過した後、洗浄せずに110℃の温度で乾燥し
て、本発明のチタン酸リチウム水和物(試料B)を得
た。
【0020】このようにして得られた試料Bの物性を調
べた。その結果、このチタン酸リチウム水和物は、電子
顕微鏡観察により、長径が0.8μm、短径が0.65
μm、厚さ20nm程度の極薄い板状形状を有している
ことがわかった。比表面積は119.2m2 /gであ
り、空隙量は0.408ml/gであった。なお、空隙
量の測定には、日本ベル社製、ベルソープ−28を用い
た。また、X線回折の回折パターンから、結晶性に優れ
ていることがわかった。さらに、化学分析によると、そ
の成分割合は、Ti43.1重量%、Li4.85重量
%、NH4 <0.01重量%、Cl<0.005重量%
であり、X線回折からLi1.33Ti1.674 ・H2 Oの
存在が確認された。さらに、DSC分析によると、20
8℃で結晶水を放出してLi1.33Ti1.674 に相転移
し、345℃で結晶化することがわかった。
【0021】実施例3 実施例2において、水熱処理温度を150℃とすること
以外は実施例2と同様に処理して、本発明のチタン酸リ
チウム水和物(試料C)を得た。
【0022】このようにして得られた試料Cの物性を調
べた。その結果、このチタン酸リチウム水和物は、電子
顕微鏡観察により、長径が0.8μm、短径が0.65
μm、厚さ20nm程度の極薄い板状形状を有している
ことがわかった。比表面積は130.1m2 /gであ
り、空隙量は0.327ml/gであった。なお、空隙
量の測定には、日本ベル社製、ベルソープ−28を用い
た。また、X線回折の回折パターンから、結晶性に優れ
ていることがわかった。さらに、化学分析によると、そ
の成分割合は、Ti43.2重量%、Li4.80重量
%、NH4 <0.01重量%、Cl<0.005重量%
であり、X線回折からLi1.33Ti1.674 ・H2 Oの
存在が確認された。さらに、DSC分析によると、20
6℃で結晶水を放出してLi1.33Ti1.674 に相転移
し、355℃で結晶化することがわかった。
【0023】実施例4 (1)チタン酸化合物の合成 前記実施例1の(1)に記載された方法に準じて、チタ
ン酸化合物を得た。 (2)チタン酸リチウム水和物の合成 前記(1)で得られたチタン酸化合物をリパルプしてT
iO2 濃度55.02g/lのスラリーを得た。このス
ラリーのpHは6.90であり、導電率は330μS/
cmであった。このスラリー3.64lを5l4ツ口フ
ラスコに仕込み、スラリーの温度が10〜15℃になる
ように氷冷しながら、84.97gの水酸化リチウム一
水塩を純水360mlに溶解した水溶液を1時間かけて
加え、その後、1時間熟成した。添加終了後のスラリー
のpHは12.1であり、TiO2 濃度は50g/lで
あった。また、添加したリチウム化合物は、Li/Ti
モル比が0.8であった。次に、このようにして得られ
たスラリーを95℃に昇温し、その温度で2時間反応さ
せた。次いで、得られた反応スラリーを冷却し、次い
で、濾過した後、洗浄せずに50℃の温度で乾燥して、
本発明のチタン酸リチウム水和物(試料D)を得た。
【0024】このようにして得られた試料Dの物性を調
べた。その結果、このチタン酸リチウム水和物は、電子
顕微鏡観察により、300nm程度の微粒子の集合体で
あり、極薄い板状形状を有していることがわかった。比
表面積は6.2m2 /gであり、空隙量は0.016m
l/gであった。また、化学分析によると、その成分割
合は、Ti44.1重量%、Li4.61重量%、NH
4 0.02重量%、Cl<0.005重量%であり、X
線回折からLi1.33Ti1.674 ・H2 Oの存在が確認
された。さらに、DSC分析によると、348℃でLi
1.33Ti1.674 に相転移し、476℃で結晶化するこ
とがわかった。
【0025】実施例5 実施例2において、水酸化リチウム水溶液を1時間かけ
て加えた後、8.71Nのアンモニア水溶液0.138
lと純水0.238lを加えて1時間攪拌し熟成するこ
と以外は実施例2と同様に処理して、本発明のチタン酸
リチウム水和物(試料E)を得た。なお、水熱処理時の
アンモニウム化合物の濃度は0.5モル/lである。
【0026】このようにして得られた試料Eの物性を調
べた。その結果、このチタン酸リチウム水和物は、電子
顕微鏡観察により、長径が0.8μm、短径が0.65
μm、厚さ20nm程度の極薄い板状形状を有している
ことがわかった。比表面積は126.9m2 /gであ
り、空隙量は0.389ml/gであった。なお、空隙
量の測定には、日本ベル社製、ベルソープ−28を用い
た。また、X線回折の回折パターンから、結晶性に優れ
ていることがわかった。さらに、化学分析によると、そ
の成分割合は、Ti43.0重量%、Li4.83重量
%、NH4 0.05重量%、Cl<0.005重量%で
あり、X線回折からLi1.33Ti1.674・H2 Oの存
在が確認された。さらに、DSC分析によると、208
℃で結晶水を放出してLi1.33Ti1.674 に相転移
し、344℃で結晶化することがわかった。
【0027】実施例6 実施例2において、水酸化リチウム水溶液を1時間かけ
て加えた後、8.71Nのアンモニア水溶液0.276
lと純水0.1lを加えて1時間攪拌し熟成すること以
外は実施例2と同様に処理して、本発明のチタン酸リチ
ウム水和物(試料F)を得た。なお、水熱処理時のアン
モニウム化合物の濃度は1.0モル/lである。
【0028】このようにして得られた試料Fの物性を調
べた。その結果、このチタン酸リチウム水和物は、電子
顕微鏡観察により、長径が0.8μm、短径が0.65
μm、厚さ20nm程度の極薄い板状形状を有している
ことがわかった。比表面積は113.9m2 /gであ
り、空隙量は0.559ml/gであった。なお、空隙
量の測定には、日本ベル社製、ベルソープ−28を用い
た。また、X線回折の回折パターンから、結晶性に優れ
ていることがわかった。さらに、化学分析によると、そ
の成分割合は、Ti42.7重量%、Li4.97重量
%、NH4 0.05重量%、Cl<0.005重量%で
あり、X線回折からLi1.33Ti1.674・H2 Oの存
在が確認された。さらに、DSC分析によると、209
℃で結晶水を放出してLi1.33Ti1.674 に相転移
し、334℃で結晶化することがわかった。
【0029】水熱処理の際にアンモニウム化合物を存在
させて得られた試料E、F(実施例5、6)とアンモニ
ウム化合物を存在させずに得られた試料A、B(実施例
1、2)とを比較すると、アンモニウム化合物を存在さ
せた試料E、Fの方が空隙量が大きく、しかも、同じ水
熱処理温度では結晶性のよい形状の整ったチタン酸リチ
ウム水和物が得られることがわかった。
【0030】前記実施例1〜6で得られた試料A〜Fを
250〜1300℃の温度で熱処理した結果、チタン酸
リチウムが得られることを確認した。
【0031】
【発明の効果】本発明は、薄片状あるいは板状の粒子形
状を有することを特徴とするチタン酸リチウム水和物で
あって、優れた特性を有するチタン酸リチウムを得るこ
とができる。また、本発明のチタン酸リチウム水和物
は、粒子の大きさや形状が制御されているため、紫外線
吸収材などの種々の用途に利用できる有用な化合物であ
る。
【0032】また、本発明は、チタン化合物とアンモニ
ウム化合物とを水中で反応させてチタン酸化合物を得る
工程、該チタン酸化合物とリチウム化合物とを水中で反
応させる工程からなることを特徴とするチタン酸リチウ
ム水和物の製造方法であって、前記のチタン酸リチウム
水和物を効率よくに得ることができる方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたチタン酸リチウム水和物の
粒子形状を示す電子顕微鏡写真である。
【図2】実施例1で得られたチタン酸リチウム水和物の
X線回折図形である。
【図3】実施例1で得られたチタン酸リチウム水和物の
DSC分析図形である。
【図4】実施例4で得られたチタン酸リチウム水和物の
粒子形状を示す電子顕微鏡写真である。
【図5】実施例4で得られたチタン酸リチウム水和物の
X線回折図形である。
【図6】実施例4で得られたチタン酸リチウム水和物の
DSC分析図形である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄片状あるいは板状の粒子形状を有するこ
    とを特徴とするチタン酸リチウム水和物。
  2. 【請求項2】積層構造を有することを特徴とする請求項
    1に記載のチタン酸リチウム水和物。
  3. 【請求項3】1〜300m2 /gの範囲の比表面積を有
    することを特徴とする請求項1に記載のチタン酸リチウ
    ム水和物。
  4. 【請求項4】0.1〜50μmの範囲の最長粒子径を有
    することを特徴とする請求項1に記載のチタン酸リチウ
    ム水和物。
  5. 【請求項5】チタン化合物とアンモニウム化合物とを水
    中で反応させてチタン酸化合物を得る工程、該チタン酸
    化合物とリチウム化合物とを水中で反応させる工程から
    なることを特徴とするチタン酸リチウム水和物の製造方
    法。
  6. 【請求項6】チタン酸化合物とリチウム化合物とを水中
    で水熱処理することを特徴とする請求項5に記載のチタ
    ン酸リチウム水和物の製造方法。
  7. 【請求項7】水熱処理をアンモニウム化合物の存在下で
    行うことを特徴とする請求項6に記載のチタン酸リチウ
    ム水和物の製造方法。
JP9082322A 1996-03-18 1997-03-14 チタン酸リチウム水和物およびその製造方法 Pending JPH09309726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9082322A JPH09309726A (ja) 1996-03-18 1997-03-14 チタン酸リチウム水和物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-90403 1996-03-18
JP9040396 1996-03-18
JP9082322A JPH09309726A (ja) 1996-03-18 1997-03-14 チタン酸リチウム水和物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09309726A true JPH09309726A (ja) 1997-12-02

Family

ID=26423349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9082322A Pending JPH09309726A (ja) 1996-03-18 1997-03-14 チタン酸リチウム水和物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09309726A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005239460A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd チタン酸リチウムの製造方法及び該チタン酸リチウムを用いてなるリチウム電池
JP2009054298A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Toshiba Corp 非水電解質二次電池用負極材料、非水電解質二次電池用負極材料の製造方法、非水電解質二次電池および電池パック
WO2011019171A3 (ko) * 2009-08-11 2011-05-19 삼성정밀화학(주) 리튬티타네이트 나노입자의 제조방법
JP2014143004A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Toshiba Corp 負極及び非水電解質電池
KR20150065866A (ko) * 2012-10-10 2015-06-15 하이드로-퀘벡 계층화된 스피넬 티탄산 리튬들 및 이를 준비하기 위한 프로세스들
CN116323490A (zh) * 2020-09-18 2023-06-23 三井金属矿业株式会社 钛酸水溶液
WO2023153235A1 (ja) * 2022-02-08 2023-08-17 大塚化学株式会社 全固体電池用バインダー組成物

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005239460A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd チタン酸リチウムの製造方法及び該チタン酸リチウムを用いてなるリチウム電池
JP2009054298A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Toshiba Corp 非水電解質二次電池用負極材料、非水電解質二次電池用負極材料の製造方法、非水電解質二次電池および電池パック
WO2011019171A3 (ko) * 2009-08-11 2011-05-19 삼성정밀화학(주) 리튬티타네이트 나노입자의 제조방법
CN102471086A (zh) * 2009-08-11 2012-05-23 三星精密化学株式会社 钛酸锂纳米粒子的制造方法
JP2013501704A (ja) * 2009-08-11 2013-01-17 三星精密化学株式会社 チタン酸リチウムナノ粒子の製造方法
US8398953B2 (en) 2009-08-11 2013-03-19 Samsung Fine Chemicals Co., Ltd. Method of preparing lithium titanate nanoparticles
KR20150065866A (ko) * 2012-10-10 2015-06-15 하이드로-퀘벡 계층화된 스피넬 티탄산 리튬들 및 이를 준비하기 위한 프로세스들
JP2014143004A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Toshiba Corp 負極及び非水電解質電池
CN116323490A (zh) * 2020-09-18 2023-06-23 三井金属矿业株式会社 钛酸水溶液
WO2023153235A1 (ja) * 2022-02-08 2023-08-17 大塚化学株式会社 全固体電池用バインダー組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3894614B2 (ja) チタン酸リチウムの製造方法
KR101562722B1 (ko) 재충전 전지용 유리 코팅된 캐소드 분말
JP3894615B2 (ja) チタン酸リチウムおよびその製造方法ならびにそれを用いてなるリチウム電池
CN103688143B (zh) 具有优异的高倍率性能的纳米结构的Li4Ti5O12的制备
JPWO1999003784A1 (ja) チタン酸水素リチウム及びその製造方法
JPH10251020A (ja) 金属置換チタン酸リチウムおよびその製造方法ならびにそれを用いてなるリチウム電池
WO2012060085A1 (ja) リチウムシリケート系化合物およびその製造方法
CN115458804A (zh) 一种纳米固态电解质磷酸钛铝锂及制备方法和应用
CN113461054B (zh) 一种BiOCl粉体及其制备方法和应用
US7829061B2 (en) Zirconium oxide hydrate particles and method for producing the same
Dambournet et al. Toward high surface area TiO 2 brookite with morphology control
US20070205389A1 (en) Titanium-Containing Perovskite Compound and Production Method Thereof
JPH10310428A (ja) チタン酸リチウム水和物およびチタン酸リチウムの製造方法
JPH1179746A (ja) ペロブスカイト型複合酸化物及びその製造方法
JP7094927B2 (ja) 線状多孔チタン酸リチウム材料及びその調製並びに製品
JP7217514B2 (ja) チタン酸化物、チタン酸化物の製造方法、およびチタン酸化物を含む電極活物質を用いたリチウム二次電池
Yamazoe et al. Synthetic mechanism of perovskite-type KNbO3 by modified solid-state reaction process
He et al. Morphology-controlled synthesis of sodium hexa-titanate nanowhiskers by changing evaporation rate of NaCl–KCl molten salts
JP7054658B2 (ja) 二次電池の固体電解質用latp結晶粒子の製造方法
US7871595B2 (en) Fine barium titanate particles
CN102677145B (zh) 一种钙钛矿相钛酸铅单晶纳米颗粒的制备方法
JP2009269790A (ja) 長繊維状チタン酸金属塩並びにその製造方法
CN103449511A (zh) 一种钛酸锶亚微米晶体及其制备方法
JP2004175644A (ja) マグネシア質粒子及びその製造方法
KR20120094636A (ko) 2차원 나노구조 리튬 티타늄 산화물, 그 제조방법 및 상기 2차원 나노구조 리튬 티타늄 산화물을 포함한 전극 물질