JPH09310074A - キュポラ用コークス - Google Patents
キュポラ用コークスInfo
- Publication number
- JPH09310074A JPH09310074A JP14855296A JP14855296A JPH09310074A JP H09310074 A JPH09310074 A JP H09310074A JP 14855296 A JP14855296 A JP 14855296A JP 14855296 A JP14855296 A JP 14855296A JP H09310074 A JPH09310074 A JP H09310074A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coke
- cupola
- glaze
- slag
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Manufacture Of Iron (AREA)
- Coke Industry (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、排ガス顕熱を上昇させることな
く、しかも従来から使用されているキュポラ設備を改造
することなく、また燃料比を増加することなくキュポラ
用燃料として安価な小径コークスを使用する。 【解決手段】 キュポラを用いて冷鉄源を溶解するため
の主燃料として使用されるコークスにおいて、冶金用コ
ークスに融点が1000℃から1400℃の範囲内にあ
る釉薬を塗布すること、または冶金用コークスに溶融し
た製鋼スラグを塗布すること。さらに、キュポラから排
出されるスラグの塩基度が所望の値となるよう、予め釉
薬の下地にカルシウム化合物を1次塗布して乾燥させた
キュポラ用コークス。
く、しかも従来から使用されているキュポラ設備を改造
することなく、また燃料比を増加することなくキュポラ
用燃料として安価な小径コークスを使用する。 【解決手段】 キュポラを用いて冷鉄源を溶解するため
の主燃料として使用されるコークスにおいて、冶金用コ
ークスに融点が1000℃から1400℃の範囲内にあ
る釉薬を塗布すること、または冶金用コークスに溶融し
た製鋼スラグを塗布すること。さらに、キュポラから排
出されるスラグの塩基度が所望の値となるよう、予め釉
薬の下地にカルシウム化合物を1次塗布して乾燥させた
キュポラ用コークス。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷鉄源を溶解する
ための主燃料としてのキュポラ用コークスに関するもの
である。
ための主燃料としてのキュポラ用コークスに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】代表的な冷鉄源の溶解方法の1つである
キュポラ法は、竪型炉に冷鉄源とコークスを充填し、そ
の下部より送風した時に生じるコークスの燃焼熱を利用
して冷鉄源を溶解する方法である。近年、キュポラのコ
ークス比を低下して冷鉄源の溶解コストを削減するため
に補助燃料を使用する方法が実用化されており、補助燃
料として、ガス、オイル、石炭が使用されている。ま
た、キュポラの羽口を多段にすることで、コークスがガ
ス化して発生するCOガスの2次燃焼を促進することで
コークス比を低下する方法も実用化されている。
キュポラ法は、竪型炉に冷鉄源とコークスを充填し、そ
の下部より送風した時に生じるコークスの燃焼熱を利用
して冷鉄源を溶解する方法である。近年、キュポラのコ
ークス比を低下して冷鉄源の溶解コストを削減するため
に補助燃料を使用する方法が実用化されており、補助燃
料として、ガス、オイル、石炭が使用されている。ま
た、キュポラの羽口を多段にすることで、コークスがガ
ス化して発生するCOガスの2次燃焼を促進することで
コークス比を低下する方法も実用化されている。
【0003】コークスのガス化反応は、コークス中のC
とCO2 の反応速度と反応面積に比例する。すなわち、
CとCO2 の反応速度が大きいほど、また反応面積が大
きいほどコークスのガス化は促進される。従って、コー
クス品質が一定の条件では、キュポラ1基当たりの出銑
量を増加するために、キュポラの炉内容積を大きくする
と炉内ガスの滞留時間が増加することから、コークスの
ガス化反応が進行し、コークス比が増加してしまう。そ
こで、キュポラの炉内容積に応じた粒径のコークスを使
用することで、キュポラ内におけるコークスのガス化反
応率およびコークス比を制御するのが一般的である。と
ころが、コークスの価格はその粒径によって大きく異な
り、キュポラ用コークスで粒径200mm程度のものの
価格は、高炉用コークスの如く粒径50mm程度のもの
の2〜5倍程度になる。
とCO2 の反応速度と反応面積に比例する。すなわち、
CとCO2 の反応速度が大きいほど、また反応面積が大
きいほどコークスのガス化は促進される。従って、コー
クス品質が一定の条件では、キュポラ1基当たりの出銑
量を増加するために、キュポラの炉内容積を大きくする
と炉内ガスの滞留時間が増加することから、コークスの
ガス化反応が進行し、コークス比が増加してしまう。そ
こで、キュポラの炉内容積に応じた粒径のコークスを使
用することで、キュポラ内におけるコークスのガス化反
応率およびコークス比を制御するのが一般的である。と
ころが、コークスの価格はその粒径によって大きく異な
り、キュポラ用コークスで粒径200mm程度のものの
価格は、高炉用コークスの如く粒径50mm程度のもの
の2〜5倍程度になる。
【0004】大型キュポラで安価な小粒径コークスを使
用して燃料比を抑制する方法として、従来から様々な方
法が提案されてきた。その例として、特開昭53−11
2203号公報と特開平6−228623号公報が挙げ
られる。特開昭53−112203号公報で提案されて
いる方法は、キュポラの送風羽口を高さ方向に2段設置
し、上方の羽口より支燃性ガスを吹き込むことで、コー
クスのガス化によって生じたCOガスを燃焼して熱効率
を高めるものである。また、特開平6−228623号
公報で提案されている方法は、冷鉄源をキュポラ上部か
ら、コークスをキュポラ中段からそれぞれ別々に装入す
ることで、コークスの炉内滞留時間を低下し、その結果
コークスのガス化反応を抑制するものである。
用して燃料比を抑制する方法として、従来から様々な方
法が提案されてきた。その例として、特開昭53−11
2203号公報と特開平6−228623号公報が挙げ
られる。特開昭53−112203号公報で提案されて
いる方法は、キュポラの送風羽口を高さ方向に2段設置
し、上方の羽口より支燃性ガスを吹き込むことで、コー
クスのガス化によって生じたCOガスを燃焼して熱効率
を高めるものである。また、特開平6−228623号
公報で提案されている方法は、冷鉄源をキュポラ上部か
ら、コークスをキュポラ中段からそれぞれ別々に装入す
ることで、コークスの炉内滞留時間を低下し、その結果
コークスのガス化反応を抑制するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭53−112203号公報で提案されている方法で
は、上部に設けた羽口からの送風により該上部羽口前の
温度が上昇し、これが炉頂排ガス温度を上昇させてしま
うことから、結果としてコークスのガス化反応も増加し
てしまい、排ガス顕熱分の燃料比を増加する必要があっ
た。また、前記特開平6−228623号公報で提案さ
れている方法は、冷鉄源とコークスを別々に装入するこ
とから設備費が増加する。また、比較的高温の炉中段に
常温のコークスを装入することから、このコークスの装
入が不均一になれば一旦炉上部にて溶融した冷鉄源が再
凝固して棚吊りを起こすことがあった。本発明は、排ガ
ス顕熱を上昇させることなく、しかも従来から使用され
ているキュポラ設備を改造することなく、また燃料比を
増加することなくキュポラ用燃料として安価な小径コー
クスを使用することを課題とするものである。
開昭53−112203号公報で提案されている方法で
は、上部に設けた羽口からの送風により該上部羽口前の
温度が上昇し、これが炉頂排ガス温度を上昇させてしま
うことから、結果としてコークスのガス化反応も増加し
てしまい、排ガス顕熱分の燃料比を増加する必要があっ
た。また、前記特開平6−228623号公報で提案さ
れている方法は、冷鉄源とコークスを別々に装入するこ
とから設備費が増加する。また、比較的高温の炉中段に
常温のコークスを装入することから、このコークスの装
入が不均一になれば一旦炉上部にて溶融した冷鉄源が再
凝固して棚吊りを起こすことがあった。本発明は、排ガ
ス顕熱を上昇させることなく、しかも従来から使用され
ているキュポラ設備を改造することなく、また燃料比を
増加することなくキュポラ用燃料として安価な小径コー
クスを使用することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、その手段は、キュポラ
を用いて冷鉄源を溶解するための主燃料として使用され
るコークスにおいて、冶金用コークスに融点が1000
℃から1400℃の範囲内にある釉薬を塗布すること、
または冶金用コークスに溶融した製鋼スラグを塗布する
ことにある。さらに、キュポラから排出されるスラグの
塩基度が所望の値となるよう、予め釉薬の下地にカルシ
ウム化合物を1次塗布して乾燥させることにある。
するためになされたものであり、その手段は、キュポラ
を用いて冷鉄源を溶解するための主燃料として使用され
るコークスにおいて、冶金用コークスに融点が1000
℃から1400℃の範囲内にある釉薬を塗布すること、
または冶金用コークスに溶融した製鋼スラグを塗布する
ことにある。さらに、キュポラから排出されるスラグの
塩基度が所望の値となるよう、予め釉薬の下地にカルシ
ウム化合物を1次塗布して乾燥させることにある。
【0007】
【発明の実施の形態】コークスの反応性は、コークスの
反応性指数(以下CRIと略す)とコークスの粒径によ
って決定し、CRIが低いほど、また粒径が大きいほど
低下する。CRIは、粒径を20mm±1mmに調整し
たコークスを無酸素雰囲気で1100℃に加熱した後、
CO2 ガスを一定時間流入することで、コークス中のC
の消費速度を求め、これを指数化したものである。ま
た、コークス粒径が小さくなるとコークスの比表面積す
なわち反応面積が大きくなることから、コークスの反応
性は上昇する。
反応性指数(以下CRIと略す)とコークスの粒径によ
って決定し、CRIが低いほど、また粒径が大きいほど
低下する。CRIは、粒径を20mm±1mmに調整し
たコークスを無酸素雰囲気で1100℃に加熱した後、
CO2 ガスを一定時間流入することで、コークス中のC
の消費速度を求め、これを指数化したものである。ま
た、コークス粒径が小さくなるとコークスの比表面積す
なわち反応面積が大きくなることから、コークスの反応
性は上昇する。
【0008】前記CRIを低下する手段は様々あり、反
応性の低い銘柄の石炭をコークスの原料炭に使用するこ
とおよび、石炭の充填密度を上昇することでコークスの
気孔率を低下する等の方法がある。しかしながら、現在
のコークス炉を使用する場合にはCRI=30%が最小
値であり、これ以下にするには新たなコークス製造技術
が必要となる。コークス粒径を大きくする方法も様々あ
り、コークスの乾留温度を低下すると共に乾留時間を延
長する等の方法がある。しかし、この場合コークスの生
産性が低下してしまうことから、コークスの価格が上昇
してしまう。
応性の低い銘柄の石炭をコークスの原料炭に使用するこ
とおよび、石炭の充填密度を上昇することでコークスの
気孔率を低下する等の方法がある。しかしながら、現在
のコークス炉を使用する場合にはCRI=30%が最小
値であり、これ以下にするには新たなコークス製造技術
が必要となる。コークス粒径を大きくする方法も様々あ
り、コークスの乾留温度を低下すると共に乾留時間を延
長する等の方法がある。しかし、この場合コークスの生
産性が低下してしまうことから、コークスの価格が上昇
してしまう。
【0009】そこで本発明者等は、キュポラ中段より上
方においてコークスとCO2 ガスとの接触面積を低下す
ることで、この部分におけるコークスのガス化反応を抑
制することを狙い、様々な釉薬をコークス表面に塗布し
てCRIを調査した。その結果、融点が1000℃の釉
薬を塗布することで、CRIを通常の30%から27%
まで低下できることを見出した。釉薬と同様に溶融した
製鋼スラグを塗布した後、これを凝固させることで、や
はりCRIを低下できることも判明した。さらに、前記
塗布材の下地としてカルシウム化合物、例えば石灰乳を
コークスの表面に塗布した後、乾燥させてもCRIの低
下効果は殆ど変化しないことも見出した。
方においてコークスとCO2 ガスとの接触面積を低下す
ることで、この部分におけるコークスのガス化反応を抑
制することを狙い、様々な釉薬をコークス表面に塗布し
てCRIを調査した。その結果、融点が1000℃の釉
薬を塗布することで、CRIを通常の30%から27%
まで低下できることを見出した。釉薬と同様に溶融した
製鋼スラグを塗布した後、これを凝固させることで、や
はりCRIを低下できることも判明した。さらに、前記
塗布材の下地としてカルシウム化合物、例えば石灰乳を
コークスの表面に塗布した後、乾燥させてもCRIの低
下効果は殆ど変化しないことも見出した。
【0010】次に、CRIの低下がキュポラの燃料比に
及ぼす効果を図1を用いて詳細に説明する。図1中、1
はコークス、2は石灰乳浸漬槽、3は乾燥ヤード、4は
釉薬浸漬槽、5はスラグ塗布槽、6は養生ヤード、7は
キュポラ、8は冷鉄源、9は溶銑、10はスラグであ
る。まず、コークス1を石灰乳浸漬槽2に浸漬し、約1
日経過後引き上げる。このとき石灰乳浸漬槽の石灰濃度
は10%から30%の範囲が望ましい。その後、石灰乳
と共に多くの水分を含有したコークスからその水分を蒸
発させるために乾燥ヤード3にコークスを堆積し、含有
水分が10%程度に低下するまで天日乾燥する。
及ぼす効果を図1を用いて詳細に説明する。図1中、1
はコークス、2は石灰乳浸漬槽、3は乾燥ヤード、4は
釉薬浸漬槽、5はスラグ塗布槽、6は養生ヤード、7は
キュポラ、8は冷鉄源、9は溶銑、10はスラグであ
る。まず、コークス1を石灰乳浸漬槽2に浸漬し、約1
日経過後引き上げる。このとき石灰乳浸漬槽の石灰濃度
は10%から30%の範囲が望ましい。その後、石灰乳
と共に多くの水分を含有したコークスからその水分を蒸
発させるために乾燥ヤード3にコークスを堆積し、含有
水分が10%程度に低下するまで天日乾燥する。
【0011】乾燥されたコークスは、釉薬浸漬槽4に浸
漬する、またはスラグ塗布槽5に払出し後スラグを塗布
して該スラグを凝固させる。次に、前記処理を施したコ
ークスの含有水分が10%程度に低下するまで養生ヤー
ド6にて天日養生する。前記全処理が完了したコークス
は、燃料としてキュポラ7に使用され、同じくキュポラ
に装入される冷鉄源8を溶解して製品である溶銑9およ
び副産物であるスラグ10を得る。
漬する、またはスラグ塗布槽5に払出し後スラグを塗布
して該スラグを凝固させる。次に、前記処理を施したコ
ークスの含有水分が10%程度に低下するまで養生ヤー
ド6にて天日養生する。前記全処理が完了したコークス
は、燃料としてキュポラ7に使用され、同じくキュポラ
に装入される冷鉄源8を溶解して製品である溶銑9およ
び副産物であるスラグ10を得る。
【0012】次に、キュポラ内の状態を図2を用いて詳
細に説明する。図2中、1はキュポラ本体、2は送風
管、3は送風羽口、4は出銑滓口である。また、ここで
はキュポラ本体内をゾーンからゾーンの3区域に分
け、それぞれのゾーン内で起こる現象を説明する。な
お、ゾーンは常温から500℃、ゾーンは500℃
から1200℃、ゾーンは1200℃以上の温度域で
ある。
細に説明する。図2中、1はキュポラ本体、2は送風
管、3は送風羽口、4は出銑滓口である。また、ここで
はキュポラ本体内をゾーンからゾーンの3区域に分
け、それぞれのゾーン内で起こる現象を説明する。な
お、ゾーンは常温から500℃、ゾーンは500℃
から1200℃、ゾーンは1200℃以上の温度域で
ある。
【0013】前記処理を施したコークスを燃料としてキ
ュポラ本体1の上部より装入すると、先ずゾーンにて
昇温乾燥される。このゾーンは500℃以下と比較的低
温であり、コークスのガス化反応はほとんど起こらない
ことから、コークスのガス化反応によるエネルギーロス
はほとんどない。次にゾーンにてコークスの表面に存
在する塗布材が徐々に軟化を開始する。この作用によ
り、コークスのガス化反応は唯一塗布材に被覆されてい
ない部分のみで進行することから、コークスのガス化反
応によるエネルギーロスは極めて低い。
ュポラ本体1の上部より装入すると、先ずゾーンにて
昇温乾燥される。このゾーンは500℃以下と比較的低
温であり、コークスのガス化反応はほとんど起こらない
ことから、コークスのガス化反応によるエネルギーロス
はほとんどない。次にゾーンにてコークスの表面に存
在する塗布材が徐々に軟化を開始する。この作用によ
り、コークスのガス化反応は唯一塗布材に被覆されてい
ない部分のみで進行することから、コークスのガス化反
応によるエネルギーロスは極めて低い。
【0014】その後ゾーンにてコークス表面を覆って
いた塗布材が溶融滴下し、コークスの表面が炉内ガスに
晒される。従って、コークス粒内にCO2 ガスが浸透し
始めコークスのガス化反応がコークス全表面で進行す
る。コークスのガス化反応の大半は、ゾーンで起こる
ことになる。このゾーンは送風による酸素ポテンシャル
が高いので、炉内ガス中のCO2 濃度はCOよりも高
く、結果としてCOのまま炉頂から排出されるガスは少
なくなり、キュポラの燃料比は低下する。
いた塗布材が溶融滴下し、コークスの表面が炉内ガスに
晒される。従って、コークス粒内にCO2 ガスが浸透し
始めコークスのガス化反応がコークス全表面で進行す
る。コークスのガス化反応の大半は、ゾーンで起こる
ことになる。このゾーンは送風による酸素ポテンシャル
が高いので、炉内ガス中のCO2 濃度はCOよりも高
く、結果としてCOのまま炉頂から排出されるガスは少
なくなり、キュポラの燃料比は低下する。
【0015】本発明法により、塗布材の軟化開始温度と
溶融開始温度を調整することで、このゾーンの領域を
制御することができ、キュポラの燃料比を調整すること
ができる。溶融滴下した塗布材は、スラグとしてキュポ
ラの出銑滓口4より排出される。キュポラにおいては、
溶銑の品質およびスラグの排出特性を向上するためにス
ラグの塩基度を調整する。その方法は石灰石等を原料や
燃料に混合して装入するのが一般的である。
溶融開始温度を調整することで、このゾーンの領域を
制御することができ、キュポラの燃料比を調整すること
ができる。溶融滴下した塗布材は、スラグとしてキュポ
ラの出銑滓口4より排出される。キュポラにおいては、
溶銑の品質およびスラグの排出特性を向上するためにス
ラグの塩基度を調整する。その方法は石灰石等を原料や
燃料に混合して装入するのが一般的である。
【0016】本発明者らは、石灰石の代わりに石灰乳を
前記塗布材の下地として塗布することで、石灰石装入と
同等の効果があること、すなわちコークスからS分を吸
収してスラグとなることを見出した。なお、石灰乳とは
微粉石灰を水中に分散させたもので、塊石灰石よりも安
価である。通常の一段羽口キュポラの場合、炉内径の1
/8から1/12程度の粒径のコークスが使用されてお
り、この場合の燃料比は120kg/tから140kg
/t程度である。
前記塗布材の下地として塗布することで、石灰石装入と
同等の効果があること、すなわちコークスからS分を吸
収してスラグとなることを見出した。なお、石灰乳とは
微粉石灰を水中に分散させたもので、塊石灰石よりも安
価である。通常の一段羽口キュポラの場合、炉内径の1
/8から1/12程度の粒径のコークスが使用されてお
り、この場合の燃料比は120kg/tから140kg
/t程度である。
【0017】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。まず、図中1の石灰乳槽にコークスを浸漬し、
約1日経過後引き上げる。このとき石灰乳槽の石灰濃度
は10%から30%の範囲が望ましい。次に、石灰乳で
被覆されたコークスを自然乾燥させる。最後に前記コー
クスを釉薬槽に浸漬し、約1日経過後引き上げる。これ
を燃料としてキュポラに使用する。
明する。まず、図中1の石灰乳槽にコークスを浸漬し、
約1日経過後引き上げる。このとき石灰乳槽の石灰濃度
は10%から30%の範囲が望ましい。次に、石灰乳で
被覆されたコークスを自然乾燥させる。最後に前記コー
クスを釉薬槽に浸漬し、約1日経過後引き上げる。これ
を燃料としてキュポラに使用する。
【0018】
【表1】
【0019】上記方法で改質したコークスCRIを表1
に示す。本実施例においてはCRI=30.0%のコー
クスをCRIを27.0%まで低下することができた。
このコークスを使用してキュポラを操業する場合、コー
クス粒径で20%大きなものを使用した場合と同じ燃料
比で操業することができる。例えば、高炉用コークスで
CRI=30.0%、粒径75mmのものを使用する場
合、燃料比130kg/tで操業するためには炉内径で
750mm、出銑量で3.3t/hr程度のキュポラが
最大である。
に示す。本実施例においてはCRI=30.0%のコー
クスをCRIを27.0%まで低下することができた。
このコークスを使用してキュポラを操業する場合、コー
クス粒径で20%大きなものを使用した場合と同じ燃料
比で操業することができる。例えば、高炉用コークスで
CRI=30.0%、粒径75mmのものを使用する場
合、燃料比130kg/tで操業するためには炉内径で
750mm、出銑量で3.3t/hr程度のキュポラが
最大である。
【0020】本発明によりCRIを27.0%まで低下
することで炉内径1000mm、出銑量で5.8t/h
r(75%増)の操業が可能となる。また、通常はスラ
グの塩基度を調整するために炉頂より装入する石灰石を
コークスに被覆して装入するので、石灰石の偏析による
溶銑品質悪化や棚吊り等の操業トラブルが減少する。さ
らに、製鋼スラグは通常は産業廃棄物として処理する
が、これをその品質特性からみてキュポラの塩基度調製
材として有効に利用した上、高価な高炉水砕スラグ並み
の品質まで向上することができる。
することで炉内径1000mm、出銑量で5.8t/h
r(75%増)の操業が可能となる。また、通常はスラ
グの塩基度を調整するために炉頂より装入する石灰石を
コークスに被覆して装入するので、石灰石の偏析による
溶銑品質悪化や棚吊り等の操業トラブルが減少する。さ
らに、製鋼スラグは通常は産業廃棄物として処理する
が、これをその品質特性からみてキュポラの塩基度調製
材として有効に利用した上、高価な高炉水砕スラグ並み
の品質まで向上することができる。
【0021】かくして、本発明により、排ガス顕熱を上
昇させることなく、しかも従来から使用されているキュ
ポラ設備を改造することなく、小径コークスをキュポラ
で使用することができる。なお、本実施例では、石灰乳
を下地として使用したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、Ca化合物を含有する粉末状物質であれば
使用できる。またCa化合物を下地と使用する代わりに
塗布材と混合使用しても、その融点さえ本発明条件内に
入っていれば問題は起こらない。
昇させることなく、しかも従来から使用されているキュ
ポラ設備を改造することなく、小径コークスをキュポラ
で使用することができる。なお、本実施例では、石灰乳
を下地として使用したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、Ca化合物を含有する粉末状物質であれば
使用できる。またCa化合物を下地と使用する代わりに
塗布材と混合使用しても、その融点さえ本発明条件内に
入っていれば問題は起こらない。
【0022】
【発明の効果】本発明により、安価な小粒径コークスを
使用しても燃料比を増加せずに大型のキュポラの操業が
でき、さらに、製鋼スラグの再利用ができる等の多大な
効果を奏するものである。
使用しても燃料比を増加せずに大型のキュポラの操業が
でき、さらに、製鋼スラグの再利用ができる等の多大な
効果を奏するものである。
【図1】本発明のフローを示す図
【図2】キュポラ内の現象を説明する図
1 コークス 2 石灰乳浸漬槽 3 乾燥ヤード 4 釉薬浸漬槽 5 スラグ塗布槽 6 養生ヤード 7 キュポラ 8 冷鉄源 9 溶銑 10 スラグ 11 キュポラ本体 12 送風管 13 送風羽口 14 出銑滓口
フロントページの続き (72)発明者 重松 耕吉 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内 (72)発明者 八重樫 健二 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内
Claims (3)
- 【請求項1】 キュポラを用いて冷鉄源を溶解するため
の主燃料として使用されるコークスにおいて、冶金用コ
ークスに融点が1000℃から1400℃の範囲内にあ
る釉薬を塗布することを特徴とするキュポラ用コーク
ス。 - 【請求項2】 請求項1の釉薬が製鉄スラグであること
を特徴とするキュポラ用コークス。 - 【請求項3】 請求項1または2において、予め釉薬の
下地にカルシウム化合物を一次塗布することを特徴とす
るキュポラ用コークス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14855296A JPH09310074A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | キュポラ用コークス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14855296A JPH09310074A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | キュポラ用コークス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09310074A true JPH09310074A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=15455321
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14855296A Withdrawn JPH09310074A (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | キュポラ用コークス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09310074A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007131929A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Jfe Steel Kk | 竪型スクラップ溶解炉用固体燃料及び竪型スクラップ溶解炉の操業方法 |
| JP2013001895A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | コークス熱間反応後強度の推定方法 |
| JP2024511901A (ja) * | 2021-11-04 | 2024-03-15 | サンコーク テクノロジー アンド ディベロップメント リミテッド ライアビリティ カンパニー | 鋳物用コークス生産物、及び関連システム、装置並びに方法 |
| JP2024515896A (ja) * | 2021-05-04 | 2024-04-10 | サンコーク テクノロジー アンド ディベロップメント リミテッド ライアビリティ カンパニー | 鋳物用コークス製品ならびに関連するシステム及び方法 |
| US12190701B2 (en) | 2016-06-03 | 2025-01-07 | Suncoke Technology And Development Llc | Methods and systems for automatically generating a remedial action in an industrial facility |
| US12195671B2 (en) | 2012-08-17 | 2025-01-14 | Suncoke Technology And Development Llc | Automatic draft control system for coke plants |
| US12215289B2 (en) | 2020-05-03 | 2025-02-04 | Suncoke Technology And Development Llc | High-quality coke products |
| US12227699B2 (en) | 2019-12-26 | 2025-02-18 | Suncoke Technology And Development Llc | Oven health optimization systems and methods |
| US12286591B2 (en) | 2022-11-04 | 2025-04-29 | Suncoke Technology And Development Llc | Coal blends, foundry coke products, and associated systems, devices, and methods |
| US12325828B2 (en) | 2012-12-28 | 2025-06-10 | Suncoke Technology And Development Llc | Exhaust flow modifier, duct intersection incorporating the same, and methods therefor |
| US12410369B2 (en) | 2023-11-21 | 2025-09-09 | Suncoke Technology And Development Llc | Flat push hot car for foundry coke and associated systems and methods |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP14855296A patent/JPH09310074A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007131929A (ja) * | 2005-11-11 | 2007-05-31 | Jfe Steel Kk | 竪型スクラップ溶解炉用固体燃料及び竪型スクラップ溶解炉の操業方法 |
| JP2013001895A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | コークス熱間反応後強度の推定方法 |
| US12195671B2 (en) | 2012-08-17 | 2025-01-14 | Suncoke Technology And Development Llc | Automatic draft control system for coke plants |
| US12325828B2 (en) | 2012-12-28 | 2025-06-10 | Suncoke Technology And Development Llc | Exhaust flow modifier, duct intersection incorporating the same, and methods therefor |
| US12190701B2 (en) | 2016-06-03 | 2025-01-07 | Suncoke Technology And Development Llc | Methods and systems for automatically generating a remedial action in an industrial facility |
| US12227699B2 (en) | 2019-12-26 | 2025-02-18 | Suncoke Technology And Development Llc | Oven health optimization systems and methods |
| US12215289B2 (en) | 2020-05-03 | 2025-02-04 | Suncoke Technology And Development Llc | High-quality coke products |
| JP2024515896A (ja) * | 2021-05-04 | 2024-04-10 | サンコーク テクノロジー アンド ディベロップメント リミテッド ライアビリティ カンパニー | 鋳物用コークス製品ならびに関連するシステム及び方法 |
| US12553004B2 (en) | 2021-05-04 | 2026-02-17 | Suncoke Technology And Development Llc | Foundry coke products, and associated systems and methods |
| US12319976B2 (en) | 2021-11-04 | 2025-06-03 | Suncoke Technology And Development Llc | Foundry coke products, and associated systems, devices, and methods |
| JP2024511901A (ja) * | 2021-11-04 | 2024-03-15 | サンコーク テクノロジー アンド ディベロップメント リミテッド ライアビリティ カンパニー | 鋳物用コークス生産物、及び関連システム、装置並びに方法 |
| US12331367B2 (en) | 2021-11-04 | 2025-06-17 | Suncoke Technology And Development Llc | Foundry coke products, and associated systems, devices, and methods |
| US12286591B2 (en) | 2022-11-04 | 2025-04-29 | Suncoke Technology And Development Llc | Coal blends, foundry coke products, and associated systems, devices, and methods |
| US12410369B2 (en) | 2023-11-21 | 2025-09-09 | Suncoke Technology And Development Llc | Flat push hot car for foundry coke and associated systems and methods |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN1037528C (zh) | 转炉炼铁法 | |
| AU2008301651B2 (en) | Process for producing molten iron | |
| WO2014112432A1 (ja) | 転炉製鋼法 | |
| US5540751A (en) | Method for recovering zinc from zinc containing dust | |
| CN112481439B (zh) | 一种转炉低磷钢的冶炼工艺 | |
| CN101956038B (zh) | 一种铁矿石熔融还原低碳炼铁和炼钢工艺方法及装置 | |
| JPH09310074A (ja) | キュポラ用コークス | |
| CN1031000C (zh) | 氧气煤粉熔剂风口复合喷吹高炉炼铁工艺 | |
| CN102127610B (zh) | 一种铁矿石直接熔融还原炼铁设备及炼钢工艺 | |
| CN102851449A (zh) | 一种成分调整密封吹氩、吹氧精炼炉钢水脱磷方法 | |
| US4098603A (en) | Method for melting steel | |
| EP0249006B1 (en) | Method for manufacturing chromium-bearing pig iron | |
| US3089766A (en) | Controlled chemistry cupola | |
| CN101956035A (zh) | 一种含铁物料渣浴熔融还原炼钢工艺方法及装置 | |
| JP4507429B2 (ja) | 低りん銑の溶製方法 | |
| CN111575431A (zh) | 一种提高转炉煤气co含量的方法 | |
| CN111440917A (zh) | 一种控制炼钢炉底吹砖和炉底均匀侵蚀的方法 | |
| AU686512B2 (en) | Method and apparatus for producing pig iron by smelting reduction and method of obtaining such a plant | |
| CN1073628C (zh) | 熔融还原炼铁的终还原装置及其方法 | |
| CN107326148A (zh) | 一种半钢脱磷的方法 | |
| US2643185A (en) | Cupola melting of cast iron | |
| CN111440913A (zh) | 一种熔融还原炉灌铁水启动的方法 | |
| JPS61261408A (ja) | 高炉操業方法 | |
| CN115418434B (zh) | 一种增碳用低磷铁水的生产方法 | |
| CN115537491B (zh) | 一种低温低硅铁水的转炉吹炼方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |