JPH09310603A - ガスタービン - Google Patents

ガスタービン

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Publication number
JPH09310603A
JPH09310603A JP12556896A JP12556896A JPH09310603A JP H09310603 A JPH09310603 A JP H09310603A JP 12556896 A JP12556896 A JP 12556896A JP 12556896 A JP12556896 A JP 12556896A JP H09310603 A JPH09310603 A JP H09310603A
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JP
Japan
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cooling medium
rotor
rotor shaft
gas turbine
joint surface
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Application number
JP12556896A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Kitsuka
宣明 木塚
Manabu Matsumoto
学 松本
Shunichi Anzai
俊一 安斉
Kazuhiko Kawaike
和彦 川池
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却媒体の流通路が動翼とロータ軸体の接合面
を貫通して設けられたものであっても、冷却媒体の漏れ
がなく、蒸気の漏れによりプラント効率の性能低下やガ
スタービン自体の信頼性低下を招くことのないガスター
ビンを提供する。 【解決手段】ガスタービンロータ軸体8と、このロータ
軸体の周囲に周方向に並設配置され、かつ内部に冷却媒
体流通路を有する動翼1とを備え、この動翼1の冷却媒
体流通路に冷却媒体を給排する冷却媒体給排路11,1
2が、動翼1とロータ軸体8との接合面を貫通して設け
られているガスタービンにおいて、前記動翼1とロータ
軸体8との接合面で、かつ接合面を貫通する給排路の周
囲に凹溝20を設けるとともに、この凹溝に弾性変形す
る部材25を配設し、かつ前記接合面にロータ軸方向の
段差または勾配を設けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービンの改良
に係わり、特に動翼を冷却するための冷却媒体の給排路
が動翼とロータとの接合面を貫通して設けられているガ
スタービンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に採用されているこの種のガス
タービンは、タービン軸に直結された圧縮機により高圧
力の圧縮空気を発生させ、そしてこの圧縮空気に燃料を
加えて燃焼させ、この燃焼により高温高圧の作動流体を
得てタービンを駆動するように構成されている。このタ
ービンの回転エネルギーは、一般には,タービンに結合
されている発電機により電気エネルギーに変換される。
【0003】最近においては、ガスタービンと蒸気ター
ビンを組み合わせたコンバインドサイクルの性能および
効率向上に大きな期待が寄せられている。そのコンバイ
ンドサイクルの性能および効率向上を図るには、ガスタ
ービン作動流体のより一層の高温高圧化が必要である。
そこで、ガスタービンの作動流体の温度をこれまで以上
に一層高温としても、蒸気で積極的にガスタービン高温
部を冷却し、その冷却により温度上昇した蒸気を回収し
て蒸気タービンの駆動に用いて熱エネルギーを回収する
高効率および高信頼性コンバインドプラントの開発が急
務とされている。
【0004】冷却媒体の回収を前提とし、かつ蒸気を冷
却媒体としてガスタービン動翼を冷却する場合、大きな
問題となるのは冷却媒体である蒸気の漏れの問題であ
り、この種の漏れ防止を有するガスタービンに関連する
ものとしては、例えば特開平6−257403号公報が
ある。
【0005】すなわち、従来から多くのガスタービンに
採用されてきた空気冷却ガスタービンにおいては、図9
にも示されているように、動翼1はロータ軸体8の周囲
に周方向に並設配置され、そしてその結合は、動翼1の
根本側(ロータ軸体側)に設けられている動翼ダブテイ
ル凸部2とロータ軸体外周に設けられているダブテイル
凹部9が互いにかみ合って結合固定されるようになって
いる。
【0006】そしてこの動翼の冷却は、図10にその断
面が示されているように、動翼の冷却空気33bおよび
33cは、動翼ダブテイル部2とロータ軸体ダブテイル
9との間に形成されるキャビティ80から供給されるよ
うに形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この場合、動翼1とロ
ータ軸体8は回転体であるため当然遠心力が作用し、ま
た動翼はロータ軸体よりも回転半径が外側に配置されて
いるためにより大きな遠心力が作用し、動翼ダブテイル
部2の底面とロータ軸体8との接合部には僅かな隙間6
5が生じる。ここで、供給冷却空気33bおよび33c
は周囲の圧力よりも少し高めで供給されるため、この隙
間65から冷却空気が外部に漏れることとなる。しか
し、従来の空気冷却ガスタービンでは、動翼冷却後冷却
空気は最終的に主流ガス中に排出するためキャビティ内
の供給冷却空気と外部との圧力差は比較的小さくて良
く、隙間65からの冷却空気の漏れは比較的少量であ
り、ガスタービンの性能上特に大きな影響を与える程問
題とはならなっかた。
【0008】ところが、回収を前提とした蒸気冷却を行
う場合、回収圧力をある程度得られるようにするのと動
翼内の圧力損失を考慮して、蒸気は空気冷却の場合と比
較してより高い圧力で供給されるため、その圧力差の大
きいことにより少しの隙間からでも多量の蒸気が漏れ
る。また、蒸気を漏らすということは、冷却媒体回収を
前提とするシステムでは排熱回収の著しい損失ともなり
得てしまう。
【0009】サイクルサーベイによれば、ガスタービン
圧縮機入口空気流量に対する蒸気量の1%の漏れによる
損失は、コンバインド効率0.7ポイント低下につなが
るという報告がある。また、蒸気が漏れると周囲の部材
がその蒸気により腐食される可能性も出てきて、ガスタ
ービン全体の信頼性を著しく損なう危険性もある。
【0010】本発明はこれに鑑みなされたもので、その
目的とするところは、冷却媒体の流通路が動翼とロータ
軸体の接合面を貫通して設けられたものであっても、冷
却媒体の漏れがなく、蒸気の漏れによりプラント効率の
性能低下やガスタービン自体の信頼性低下を招くことの
ないこの種のガスタービンを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ガス
タービンロータ軸体と、このロータ軸体の周囲に周方向
に並設配置され、かつ内部に冷却媒体流通路を有する動
翼とを備え、この動翼の冷却媒体流通路に冷却媒体を給
排する冷却媒体給排路が、動翼とロータ軸体との接合面
を貫通して設けられているガスタービンにおいて、前記
動翼とロータ軸体との接合面で、かつ接合面を貫通する
給排路の周囲に凹溝を設けるとともに、この凹溝に弾性
変形する部材を配設し、かつ前記接合面にロータ軸方向
の段差を設けるようにし所期の目的を達成するようにし
たものである。
【0012】また、動翼とロータ軸体との接合面部にお
ける冷却媒体の供給路と排出路を、ロータ軸方向に並設
して設けるとともに、動翼とロータ軸体との接合面をロ
ータ軸方向の段差を有するように形成し、かつ接合面の
冷却媒体供給路および冷却媒体排出路の周囲にそれぞれ
凹溝を設けるとともに、そのそれぞれの凹溝に弾性変形
する部材を配設するようにしたものである。
【0013】また、この場合、前記動翼とロータ軸体と
の接合面部における冷却媒体の供給路と排出路を、前記
段差の異なる面上に設けるようにしたものである。ま
た、前記接合面における凹溝を、ロータ軸体側の接合面
に設けるようにしたものである。また、前記弾性変形す
る部材を、金属Oリングあるいは棒状の金属ピンで形成
するようにしたものである。
【0014】また、ガスタービンロータ軸体と、このロ
ータ軸体の周囲に周方向に並設配置され、かつ内部に冷
却媒体流通路を有する動翼とを備え、この動翼の冷却媒
体流通路に冷却媒体を供給する冷却媒体供給路と冷却媒
体流通路から冷却媒体を排出する冷却媒体排出路が、動
翼とロータ軸体との接合面を貫通して設けられているガ
スタービンにおいて、前記動翼とロータ軸体との接合面
部における冷却媒体の供給路と排出路を、ロータ軸方向
に並設して設け、かつ動翼とロータ軸体との接合面を動
翼の挿入方向に対し、勾配を有するように形成するとと
もに、この接合面の冷却媒体供給路および冷却媒体排出
路の周囲にそれぞれ凹溝を設け、このそれぞれの凹溝に
弾性変形する部材を配設するようにしたものである。
【0015】すなわちこのように形成されているガスタ
ービンであると、ロータ軸体と動翼の冷却媒体流路接合
部に配置されている弾性変形可能な部材は、動翼のロー
タ軸体への挿入時にうける損傷は和らげられ、したがっ
て蒸気冷却回収型ガスタービンにおいて、ガスタービン
運転時に生じる冷却媒体供給流路接合部の隙間を無くす
ることができ、冷却媒体である蒸気の漏れを充分防止す
ることが可能となり、冷却媒体の流通路が動翼とロータ
軸体の接合面を貫通して設けられたものであっても、冷
却媒体の漏れがなく、蒸気の漏れによりプラント効率の
性能低下やガスタービン自体の信頼性低下を充分防止す
ることができるのである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図示した実施例に基づいて本
発明を詳細に説明する。図1にはそのガスタービンの動
翼部周辺が断面で示され、また図2には、動翼と接合さ
れるロータ軸体接合面が示されている。
【0017】これらの図において、1は動翼、2は動翼
ダブテイル部、8はロータ軸体、10は動翼1の冷却蒸
気供給流路(冷却媒体供給流路)、12は動翼1の冷却
蒸気回収流路(冷却媒体排出流路)、14はロータ軸体
8内部に設けられた動翼1への冷却蒸気供給流路、同様
に16はロータ軸体8内部に設けられた動翼1からの冷
却蒸気回収流路である。また、11は動翼1の冷却蒸気
吸入口、13は動翼1の冷却蒸気排出口、15はロータ
軸体8に設けられた動翼1への冷却蒸気供給口、同様に
17はロータ軸体8に設けられた動翼1からの冷却蒸気
回収口である。
【0018】なお、この構造では動翼ダブテイル部2の
冷却蒸気吸入口11とロータ軸体8の冷却蒸気供給口1
5との接合面および動翼ダブテイル部2の冷却蒸気排出
口13とロータ軸体8の冷却蒸気回収口17との接合面
は共に動翼挿入方向51に平行に形成されている。ここ
で、動翼ダブテイル部2の冷却蒸気吸入口11とロータ
軸体8の冷却蒸気供給口15との接合部には、ロータ軸
体8側にシール溝(凹溝)20が形成されている。同様
に、動翼ダブテイル部2の冷却蒸気排出口13とロータ
軸体8の冷却蒸気回収口17との接合部には、シール溝
21が形成されている。これらのシール溝20および2
1には、弾性変形体である金属Oリング24および25
が、圧縮され弾性変形した状態で挿入されている。
【0019】次にこのように形成されているガスタービ
ン動翼とロータ軸体の作動原理を説明すると、動翼1へ
の供給冷却蒸気30は冷却蒸気供給流路14および10
を通して供給され、動翼1を冷却した後、回収冷却蒸気
32は冷却蒸気回収流路12および16を通して回収さ
れる。図3に本発明の構造を有するガスタービンの運転
時におけるガスタービン動翼とロータ軸体の状態を示
す。動翼1とロータ軸体8は回転体であるため運転時に
おいては当然遠心力が働く。
【0020】ロータ軸体8より回転半径が外側である動
翼1には、より大きな遠心力60が働く。その結果、動
翼ダブテイル部2の底面とロータ軸体8との接合部に隙
間65a、65b、65cが生じる。しかし、本発明の
この構造では、動翼ダブテイル部2の底面とロータ軸体
8との接合部に隙間が生じても、弾性変形体である金属
Oリング24および25が復元変形し、動翼の冷却蒸気
吸入口11周囲とロータ軸体の冷却蒸気供給口15周囲
との間は金属Oリング24との密着が保たれ、また、冷
却蒸気排出口13周囲とロータ軸体の冷却蒸気回収口1
7周囲との間は金属Oリング25との密着が保たれる。
【0021】したがって、供給冷却蒸気30が隙間65
aから外部へ漏れるのを防止、また同様に回収冷却蒸気
32隙間65cを通して外部へ漏れるのを防止、さらに
は供給冷却蒸気30が隙間65bを通して動翼1の冷却
に寄与しないで回収冷却蒸気32側に漏れるのを防止す
ることができる。
【0022】このように形成することにより、冷却媒体
である蒸気の外部への漏れは格段に低減し、発電プラン
ト全体の効率および性能低下を防止することができる。
また、蒸気の周囲への漏れを防止することで、周囲部材
の腐食等の問題も無くなり、ガスタービンの信頼性の向
上を図ることができる。
【0023】なお、以上の説明では、シール溝20およ
び21の両方をロータ軸体8側に設けたが、これはシー
ル溝20および21の片方あるいは両方を動翼ダブテイ
ル部2側に設けても同様の効果が得られ、構造上特に限
定されるものではない。また、シール溝20および21
に挿入される金属Oリング24および25は、耐高温で
500℃位まで耐える弾性体のOリングであれば効果に問
題はなく、特に限定されるものではない。
【0024】また、図1および図2では、シール溝20
と21が同一平面上ではなく、相平行する異なる平面上
に設けられている。これは、動翼1をロータ軸体8に組
立配置する際に有効となる構造である。図1において、
動翼1は組立の際、ガスタービンの回転軸と同一の矢印
51の方向に沿って静止しているロータ軸体8に挿入さ
れる。動翼1を挿入する時、動翼1は動翼ダブテイル部
2の底面3を金属Oリング24に接触させ金属Oリング
24上をスライドさせて金属Oリング24を上から圧縮
変形させる様にして、また動翼ダブテイル部2の底面4
を金属Oリング25に接触させ金属Oリング25上をス
ライドさせて金属Oリング25を上から圧縮変形させる
様にして所定の位置まで挿入される。
【0025】ここで、仮にシール溝20と21が同一平
面上にある場合を考えてみる。動翼1は、動翼ダブテイ
ル部2の底面4で最初に金属Oリング24を前に示した
方法で圧縮変形させた後、金属Oリング25を同様に圧
縮変形させて挿入される。金属Oリングにとって、圧縮
変形させられた後はシール面上には復元力により力が作
用するため、なるべくそのシール面上をこすられるのは
傷等が容易に発生して望ましいことではない。
【0026】しかし、この場合金属Oリング24は動翼
ダブテイル部の底面4が所定の位置まで達するまでその
シール面上をこすられ続けることになり金属Oリング2
4のシール面を痛めかねない。一方、シール溝20と2
1を異なる平面上に設けた構造では、動翼ダブテイル部
2の底面は異なる二平面に分割されるので、挿入側に近
い金属Oリング24が動翼ダブテイル部の底面にこすら
れる距離が短くて済み、金属Oリングを痛めるのを和ら
げられる利点がある。
【0027】次に本発明の変形例を示す。図4は、動翼
ダブテイル部とロータ軸体の部分断面図であり、図5は
そのロータ軸体接合面上面図である。これらの図におい
て基本的構造および動作原理は図1と同様であるが、図
4では、動翼ダブテイル部2とロータ軸体8の接合部に
微小な勾配70をつけてあり、シール溝20bおよび2
1bもこの勾配70をつけた接合面に合わせて形成され
ている。
【0028】このシール溝20bには金属Oリング24
が、一方シール溝21bには金属Oリング25が挿入さ
れている。ここで、勾配70は微小であるため図1で示
した構造と同様に、ガスタービン運転時に金属Oリング
24および25が復元変形して、動翼の冷却蒸気吸入口
11周囲とロータ軸体の冷却蒸気供給口15周囲との間
および動翼の冷却蒸気排出口13周囲とロータ軸体の冷
却蒸気回収口17周囲との間の密着を保ち冷却蒸気の漏
れを防止するものである。
【0029】図6はロータ軸体8に動翼1を組み込む挿
入途中を示した図である。動翼1は図1の場合と同様に
ガスタービンの回転軸と同一の矢印51の方向に沿って
ロータ軸体8に挿入される。この時、接合面には勾配7
0をつけてあり、しかも挿入方向は51の方向であるか
ら、動翼ダブテイル部2の底面7とロータ軸体8の接合
面との隙間の距離67は、最初ある程度確保されていた
ものが動翼1を挿入していくにしたがって線形減少し、
完全に挿入し終わったところでほとんど0になる。
【0030】すなわち、図1に示した構造では、動翼ダ
ブテイルの底面3および4で金属Oリング24および2
5上をスライドさせながら圧縮弾性変形させるのに対
し、本構造では動翼ダブテイル部底面7で金属Oリング
を上から押さえつけにより圧縮弾性変形させることがで
きるため、動翼1のロータ軸体8への挿入が前に示した
例と比べて容易となり、また金属Oリングのシール面も
より損傷の可能性が減り、冷却媒体である蒸気の漏れ防
止効果へ信頼性も向上する。また、本変形例において
も、シール溝20bおよび21bの片方あるいは両方を
動翼ダブテイル側に設けても同様の効果が得られ、特に
限定されるものではない。
【0031】以上は弾性変形体が環状の金属Oリングに
ついて示してきたが、弾性変形体はシールに適した構造
であれば特に限定されるわけでなく、図7には、動翼ダ
ブテイル部2とロータ軸体8の接合部に挿入される弾性
変形体が棒状で断面が円形の金属ピンの場合を示す。図
8はそのロータ軸体接合面上面図である。これらの図に
おいて、冷却蒸気供給流路10および14と冷却蒸気回
収流路12および16を両側からはさむ形でシール溝2
6、27、28がロータ軸体側に形成されており、シー
ル溝26には金属ピン41、シール溝27には金属ピン
42、シール溝28には金属ピン43が圧縮され弾性変
形した状態で挿入されている。
【0032】このように構成されている構造において
も、ガスタービン運転時に動翼ダブテイル部2とロータ
軸体8との接合面に隙間が生じても、図1、図3および
図4で示した構造の金属Oリング24および25の場合
と同様に、金属ピン41、42、43が復元変形し、冷
却蒸気の漏れを防止するものである。ここで、金属ピン
の断面は円形に限らず楕円でも効果は同様であり、効果
的に復元変形しシール面を保つ形状であれば特に限定さ
れるものではない。
【0033】なお、本構造においてもシール溝26、2
7、28の一部あるいは全てを動翼ダブテイル部2側に
設けることも可能であり、特に限定されるものではな
い。また、シール溝26、27、28をそれぞれ相平行
する異なる平面上に配置すれば、図1に示した構造でシ
ール溝20および21を異なる平面上に配置した効果と
同様に、動翼1をロータ軸体8に挿入する際に動翼ダブ
テイル部2の底面で金属ピン41および42のシール面
上をスライドさせる距離が短くなり、そのシール面を痛
めるのを和らげることができる。また、動翼ダブテイル
部2とロータ軸体8の接合部に微小な勾配をつければ、
図4で示した構造と同様に、動翼1のロータ軸体8への
挿入の際、挿入が容易かつ効果的に金属ピン41、4
2、43を圧縮変形させることができるものである。
【0034】以上本発明の実施例を説明してきたが、本
発明の構造は冷却媒体が蒸気にかかわらず空気、水、窒
素など様々な冷却媒体にも適用可能かつ適用効果があ
り、いずれの場合においても、本発明の構造を有する動
翼およびロータ軸体を用いれば、信頼性の高い冷却媒体
回収型ガスタービンを提供することが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、冷却媒体の流通路が動翼とロータ軸体の接合面を貫
通して設けられたものであっても、冷却媒体の漏れがな
く、蒸気の漏れによりプラント効率の性能低下やガスタ
ービン自体の信頼性低下を招くことのないこの種のガス
タービンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービンの一実施例を示す縦断側
面図である。
【図2】図1のロータ軸体接合面の平面図である。
【図3】ガスタービン運転時における本発明のガスター
ビン動翼およびロータ軸体を示す要部縦断面図である。
【図4】本発明のガスタービン動翼およびロータ軸体の
他の実施例を示す要部縦断面図である。
【図5】図4のロータ軸体接合面上面図である。
【図6】ロータ軸体へ動翼挿入時の図4に示す本発明の
他の実施例のガスタービン動翼をロータ軸体に挿入する
状況を示す要部縦断面図である。
【図7】本発明のガスタービン動翼およびロータ軸体の
他の実施例を示す要部縦断面図である。
【図8】図7のロータ軸体接合面上面図である。
【図9】従来の空気冷却ガスタービン動翼およびロータ
軸体の部分側面図である。
【図10】従来の空気冷却ガスタービン動翼およびロー
タ軸体の要部縦断面図である。
【符号の説明】
1…動翼、2…動翼ダブテイル部、3…動翼ダブテイル
部底面、4…動翼ダブテイル部底面、7…動翼ダブテイ
ル部底面、8…ロータ軸体、9…ロータ軸体ダブテイル
部、10…動翼冷却蒸気供給流路、11…動翼冷却蒸気
吸入口、12…動翼冷却蒸気回収流路、13…動翼冷却
蒸気排出口、14…ロータ軸体冷却蒸気供給流路、15
…ロータ軸体冷却蒸気供給口、16…ロータ軸体冷却蒸
気回収流路、17…ロータ軸体冷却蒸気回収口、20…
シール溝、20b…シール溝、21…シール溝、21b
…シール溝、24…金属Oリング、25…金属Oリン
グ、26…シール溝、27…シール溝、28…シール
溝、30…供給冷却蒸気、32…回収冷却蒸気、33b
…供給冷却空気、33c…供給冷却空気、41…金属ピ
ン、42…金属ピン、43…金属ピン、51…動翼挿入
方向、60…動翼に作用する遠心力、65…隙間、65
a…隙間、65b…隙間、65c…隙間、67…動翼挿
入時における動翼ダブテイル部底面とロータ軸体との接
合部の隙間距離、70…勾配、80…冷却空気供給用キ
ャビティ、81a…冷却空気供給流路、81b…冷却空
気供給流路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02C 7/28 F02C 7/28 Z (72)発明者 川池 和彦 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンロータ軸体と、このロータ
    軸体の周囲に周方向に並設配置され、かつ内部に冷却媒
    体流通路を有する動翼とを備え、この動翼の冷却媒体流
    通路に冷却媒体を給排する冷却媒体給排路が、動翼とロ
    ータ軸体との接合面を貫通して設けられているガスター
    ビンにおいて、 前記動翼とロータ軸体との接合面で、かつ接合面を貫通
    する給排路の周囲に凹溝を設けるとともに、この凹溝に
    弾性変形する部材を配設し、かつ前記接合面にロータ軸
    方向の段差を設けるようにしたことを特徴とするガスタ
    ービン。
  2. 【請求項2】 ガスタービンロータ軸体と、このロータ
    軸体の周囲に周方向に並設配置され、かつ内部に冷却媒
    体流通路を有する動翼とを備え、この動翼の冷却媒体流
    通路に冷却媒体を供給する冷却媒体供給路と冷却媒体流
    通路から冷却媒体を排出する冷却媒体排出路が、動翼と
    ロータ軸体との接合面を貫通して設けられているガスタ
    ービンにおいて、 前記動翼とロータ軸体との接合面部における冷却媒体の
    供給路と排出路を、ロータ軸方向に並設して設けるとと
    もに、動翼とロータ軸体との接合面をロータ軸方向の段
    差を有するように形成し、かつ接合面の冷却媒体供給路
    および冷却媒体排出路の周囲にそれぞれ凹溝を設けると
    ともに、そのそれぞれの凹溝に弾性変形する部材を配設
    するようにしたことを特徴とするガスタービン。
  3. 【請求項3】 前記動翼とロータ軸体との接合面部にお
    ける冷却媒体の供給路と排出路が、前記段差の異なる面
    上に設けられている請求項1または2記載のガスタービ
    ン。
  4. 【請求項4】 ガスタービンロータ軸体と、このロータ
    軸体の周囲に周方向に並設配置され、かつ内部に冷却媒
    体流通路を有する動翼とを備え、この動翼の冷却媒体流
    通路に冷却媒体を供給する冷却媒体供給路と冷却媒体流
    通路から冷却媒体を排出する冷却媒体排出路が、動翼と
    ロータ軸体との接合面を貫通して設けられているガスタ
    ービンにおいて、 前記動翼とロータ軸体との接合面部における冷却媒体の
    供給路と排出路を、ロータ軸方向に並設して設け、かつ
    動翼とロータ軸体との接合面を動翼の挿入方向に対し、
    勾配を有するように形成するとともに、この接合面の冷
    却媒体供給路および冷却媒体排出路の周囲にそれぞれ凹
    溝を設け、このそれぞれの凹溝に弾性変形する部材を配
    設するようにしたことを特徴とするガスタービン。
  5. 【請求項5】 前記接合面における凹溝が、ロータ軸体
    側の接合面に設けられている請求項1,2,3または4
    記載のガスタービン。
  6. 【請求項6】 前記弾性変形する部材が、金属Oリング
    である請求項1,2,3,4または5記載のガスタービ
    ン。
  7. 【請求項7】 前記弾性変形する部材が、棒状の金属ピ
    ンである請求項1,2,3,4または5記載のガスター
    ビン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004232642A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 General Electric Co <Ge> ブレードシムのスナップ嵌合
JP2012062895A (ja) * 2011-10-31 2012-03-29 Kawasaki Heavy Ind Ltd タービンのシール構造

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