JPH0931079A - 海草由来の生物学的活性を有する有機ケイ素化合物の抽出法 - Google Patents
海草由来の生物学的活性を有する有機ケイ素化合物の抽出法Info
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- JPH0931079A JPH0931079A JP8089989A JP8998996A JPH0931079A JP H0931079 A JPH0931079 A JP H0931079A JP 8089989 A JP8089989 A JP 8089989A JP 8998996 A JP8998996 A JP 8998996A JP H0931079 A JPH0931079 A JP H0931079A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】生物学的活性を有するケイ素に基づく化合物に
関するものであり、特に生物学的活性を有する有機ケイ
素化合物の海草からの抽出方法、海草の特定部分におけ
るその様な化合物の位置を特定する方法、およびこれら
の化合物の抽出に利用される海草の養殖方法。 【解決手段】本質的に藻の生殖器官および幼若組織から
得られる藻由来の化合物で、一般式 (式中R1、R2、R3およびR4は有機基であり、少
なくともその内1つは加水分解可能で、−X−R′の形
を取り、Xはヘテロ原子でR′は水素または有機基を意
味する)で示される生物学的活性を有する有機ケイ素化
合物。紅藻科の海草が特にこの抽出に適している。
関するものであり、特に生物学的活性を有する有機ケイ
素化合物の海草からの抽出方法、海草の特定部分におけ
るその様な化合物の位置を特定する方法、およびこれら
の化合物の抽出に利用される海草の養殖方法。 【解決手段】本質的に藻の生殖器官および幼若組織から
得られる藻由来の化合物で、一般式 (式中R1、R2、R3およびR4は有機基であり、少
なくともその内1つは加水分解可能で、−X−R′の形
を取り、Xはヘテロ原子でR′は水素または有機基を意
味する)で示される生物学的活性を有する有機ケイ素化
合物。紅藻科の海草が特にこの抽出に適している。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、生物学的活性を有するケイ素に
基づく化合物に関するものであり、特に生物学的活性を
有する有機ケイ素化合物の海草からの抽出方法、海草の
特定部分におけるその様な化合物の位置を特定する方
法、およびこれらの化合物の抽出に利用される海草の養
殖方法に関する。
基づく化合物に関するものであり、特に生物学的活性を
有する有機ケイ素化合物の海草からの抽出方法、海草の
特定部分におけるその様な化合物の位置を特定する方
法、およびこれらの化合物の抽出に利用される海草の養
殖方法に関する。
【0002】
【技術の現状】ケイ素は自然界に広く存在する元素で、
シリカおよびケイ酸塩などの天然無機物として最もよく
知られ、また合成ポリマーであるシリコーンとしても知
られている。これらのケイ素化合物は、水性媒質に僅か
に溶けるか、あるいは全く溶けず、これによって、これ
らの化合物が生体中に僅かしか存在しない事を説明する
事ができる。
シリカおよびケイ酸塩などの天然無機物として最もよく
知られ、また合成ポリマーであるシリコーンとしても知
られている。これらのケイ素化合物は、水性媒質に僅か
に溶けるか、あるいは全く溶けず、これによって、これ
らの化合物が生体中に僅かしか存在しない事を説明する
事ができる。
【0003】本出願人の研究は、ケイ素化合物が、低分
子量のオリゴマーとして水溶液中に存在する特性を持つ
ならば、(鉱物ケイ素またはシリコーンと異なり)身体
により同化可能なケイ素化合物を構成できる事を証明し
た。更に、水溶液中のこれらのオリゴマーが活性を示す
ために必要なその他の特徴としては、Si−OH官能基
を多く有する事が挙げられる。従って、身体により同化
可能なこれらのケイ素化合物の生物学的特性は、Si−
O−Siシロキサン結合によって結合され、Si−OH
官能基に富み、溶液に溶けるオリゴマーを形成する場合
にのみ観察される様に思われる。
子量のオリゴマーとして水溶液中に存在する特性を持つ
ならば、(鉱物ケイ素またはシリコーンと異なり)身体
により同化可能なケイ素化合物を構成できる事を証明し
た。更に、水溶液中のこれらのオリゴマーが活性を示す
ために必要なその他の特徴としては、Si−OH官能基
を多く有する事が挙げられる。従って、身体により同化
可能なこれらのケイ素化合物の生物学的特性は、Si−
O−Siシロキサン結合によって結合され、Si−OH
官能基に富み、溶液に溶けるオリゴマーを形成する場合
にのみ観察される様に思われる。
【0004】上記の生物学的機構の大部分において示唆
される化学種は、可溶性のケイ素化合物としてのケイ酸
で、その化学式はSi(OH)4 である。しかし、この
化合物は重縮合し、シリカ形成能が高い事が知られてい
るため、抽出後直ちに安定化されなくてはならなかっ
た。出願者が見いだした困難の1つは、1つ以上のSi
−OH官能基を持つ生物学的活性を有する有機ケイ素化
合物を得るために、ケイ素が加水分解可能な結合によっ
て結合されているケイ素化合物を得る事である。勿論、
この種の化合物を合成する事は可能であるが、植物から
これらの化合物を直接抽出できた方がより有利である。
残念ながら、全ての植物がこの種のケイ素化合物を含ん
でいるわけではない。
される化学種は、可溶性のケイ素化合物としてのケイ酸
で、その化学式はSi(OH)4 である。しかし、この
化合物は重縮合し、シリカ形成能が高い事が知られてい
るため、抽出後直ちに安定化されなくてはならなかっ
た。出願者が見いだした困難の1つは、1つ以上のSi
−OH官能基を持つ生物学的活性を有する有機ケイ素化
合物を得るために、ケイ素が加水分解可能な結合によっ
て結合されているケイ素化合物を得る事である。勿論、
この種の化合物を合成する事は可能であるが、植物から
これらの化合物を直接抽出できた方がより有利である。
残念ながら、全ての植物がこの種のケイ素化合物を含ん
でいるわけではない。
【0005】
【発明の概要】本発明の創出にあたり支配的であった基
本的な考えは、2つの概念に基づいている。その一つ
は、ヒトの体液のミネラル含有量と海水のミネラル含有
量は定性的に同等であるということであり、もう一つ
は、ヒトの胚組織と海草由来組織との間には細胞増殖機
構に類似性があるということである。
本的な考えは、2つの概念に基づいている。その一つ
は、ヒトの体液のミネラル含有量と海水のミネラル含有
量は定性的に同等であるということであり、もう一つ
は、ヒトの胚組織と海草由来組織との間には細胞増殖機
構に類似性があるということである。
【0006】それ故、本発明の主な目的は、海草由来の
生物学的活性を有する有機化合物を提供する事と、海草
のどの部分に前記生物学的活性を有する有機ケイ素化合
物が含まれているかを正確に特定する事である。本発明
のもう1つの目的は、海草から生物学的活性を有する有
機ケイ素化合物を抽出する事である。
生物学的活性を有する有機化合物を提供する事と、海草
のどの部分に前記生物学的活性を有する有機ケイ素化合
物が含まれているかを正確に特定する事である。本発明
のもう1つの目的は、海草から生物学的活性を有する有
機ケイ素化合物を抽出する事である。
【0007】本発明のもう1つの目的は、生物学的活性
を有する有機ケイ素化合物を抽出できる海草を養殖する
事である。従って、本発明の主な目的は一般式:
を有する有機ケイ素化合物を抽出できる海草を養殖する
事である。従って、本発明の主な目的は一般式:
【0008】
【化2】
【0009】(式中R1 、R2 、R3 およびR4 は有機
基であり、少なくともその内1つは加水分解可能で、−
X−R' の形を取り、Xはヘテロ原子でR' は水素また
は有機基を意味する)で示される生物学的活性を有する
有機ケイ素化合物であり、前記化合物は本質的に藻の生
殖器官と幼若組織から得られる藻類由来の抽出物であ
る。
基であり、少なくともその内1つは加水分解可能で、−
X−R' の形を取り、Xはヘテロ原子でR' は水素また
は有機基を意味する)で示される生物学的活性を有する
有機ケイ素化合物であり、前記化合物は本質的に藻の生
殖器官と幼若組織から得られる藻類由来の抽出物であ
る。
【0010】本発明のもう1つの目的は、上記の海草部
分の試料から得られる本発明の化合物を抽出できる海草
の部分の位置を特定する方法であり、これには以下の工
程が含まれる:試料を重合樹脂塊に固定し、重合樹脂塊
を微細切片にスライスし、予め設定した濃度以上のケイ
素を含む藻の部分を検出するために、切片の1つを分光
法により微量分析する。
分の試料から得られる本発明の化合物を抽出できる海草
の部分の位置を特定する方法であり、これには以下の工
程が含まれる:試料を重合樹脂塊に固定し、重合樹脂塊
を微細切片にスライスし、予め設定した濃度以上のケイ
素を含む藻の部分を検出するために、切片の1つを分光
法により微量分析する。
【0011】本発明のもう1つの目的は、抽出される化
合物を含む細胞を破砕し、沈殿法により粘液質を除去し
て本来存在するSi−OH結合またはSi−OR' 結合
の加水分解によって得られるSi−OH結合を有機ケイ
素化合物内で安定化させ、超遠心分離法による安定化法
により、得られた濃縮物を精製する事から成る諸工程を
含む、本発明の有機ケイ素化合物の抽出方法である。
合物を含む細胞を破砕し、沈殿法により粘液質を除去し
て本来存在するSi−OH結合またはSi−OR' 結合
の加水分解によって得られるSi−OH結合を有機ケイ
素化合物内で安定化させ、超遠心分離法による安定化法
により、得られた濃縮物を精製する事から成る諸工程を
含む、本発明の有機ケイ素化合物の抽出方法である。
【0012】本発明のもう1つの目的は、養殖が実行さ
れる海草の若木を、海水を満たしたタンクに浸される多
数の微小片を作成するために多数の断片にスライスし、
次いで微小片を養殖支持体にひっかけるためにロープな
どの長い形状の養殖支持体をタンク内に配置し、最後に
微小片がひっかけられた養殖支持体を海の養殖領域に予
め設定した深さに、海面と平行に設置する事から成る、
有機ケイ素化合物が抽出される海草の養殖方法である。
れる海草の若木を、海水を満たしたタンクに浸される多
数の微小片を作成するために多数の断片にスライスし、
次いで微小片を養殖支持体にひっかけるためにロープな
どの長い形状の養殖支持体をタンク内に配置し、最後に
微小片がひっかけられた養殖支持体を海の養殖領域に予
め設定した深さに、海面と平行に設置する事から成る、
有機ケイ素化合物が抽出される海草の養殖方法である。
【0013】本発明の目標、目的、特徴は、図を参考に
し、以下の説明を読む事によってより明確となるであろ
う。 (発明の詳細な説明)出願者等は、マクロ的に見た海草
の特定部が一般式:
し、以下の説明を読む事によってより明確となるであろ
う。 (発明の詳細な説明)出願者等は、マクロ的に見た海草
の特定部が一般式:
【0014】
【化3】
【0015】(式中R1 、R2 、R3 およびR4 は有機
基であり、少なくともその内1つは加水分解可能で、−
X−R' の形を取り、Xはヘテロ原子でR' は水素また
は有機基を意味する)で示される生物学的活性を有する
有機ケイ素化合物を含む事を発見した。
基であり、少なくともその内1つは加水分解可能で、−
X−R' の形を取り、Xはヘテロ原子でR' は水素また
は有機基を意味する)で示される生物学的活性を有する
有機ケイ素化合物を含む事を発見した。
【0016】下記に示す独創的な部位特定法は、これら
のケイ素化合物が主に特定の海草種の生殖器官および/
または幼若組織に存在する事を証明している。 部位特定法 一般に海草は、無機あるいは有機化合物としてケイ素を
含有する。従って、珪藻類などの単細胞海草中に無機ケ
イ素が存在する事はよく知られており、珪藻類では、ケ
イ素を含む被殻が細胞外ケイ素の蓄積によって形成され
ている。しかし、本出願人は、本発明の範囲から逸脱す
るケイ素化合物が細胞間質に存在してはいたものの、本
発明の有機化合物の殆どが海草の細胞内に存在すること
を発見した。
のケイ素化合物が主に特定の海草種の生殖器官および/
または幼若組織に存在する事を証明している。 部位特定法 一般に海草は、無機あるいは有機化合物としてケイ素を
含有する。従って、珪藻類などの単細胞海草中に無機ケ
イ素が存在する事はよく知られており、珪藻類では、ケ
イ素を含む被殻が細胞外ケイ素の蓄積によって形成され
ている。しかし、本出願人は、本発明の範囲から逸脱す
るケイ素化合物が細胞間質に存在してはいたものの、本
発明の有機化合物の殆どが海草の細胞内に存在すること
を発見した。
【0017】本発明の範囲内の唯一の興味ある化合物で
ある有機ケイ素化合物は、海草の種によって含有量が異
なり、海草のあらゆる部分に認められるわけではない。
従って、紅藻類由来の様な特定の種がとりわけ興味深い
様に思われる。海草の部分を特定する方法を考案し、こ
の方法に従って有機ケイ素化合物を抽出するためにどの
種を選択するかを決定する事が必要であった。
ある有機ケイ素化合物は、海草の種によって含有量が異
なり、海草のあらゆる部分に認められるわけではない。
従って、紅藻類由来の様な特定の種がとりわけ興味深い
様に思われる。海草の部分を特定する方法を考案し、こ
の方法に従って有機ケイ素化合物を抽出するためにどの
種を選択するかを決定する事が必要であった。
【0018】ある特定の海草種に関して、部位を特定す
る好ましい方法は、海草試料を樹脂内に固定し、次に固
定された試料を薄い切片にスライスする事から成る。後
者はエックス線分光法分析から成る組織微量分析を実行
し、続いてイオン分析を行うためのものである。試料を
樹脂に固定するための第一工程は、10-3バール未満に
相当する軽度の減圧下で、グルタルアルデヒドまたはホ
ルムアルデヒド・グルタルアルデヒド混合物などの通常
の固定剤の海水溶液中に試料を入れる。固定された試料
は後に、四酸化オスミウムにより固定する事ができる。
第二工程において、試料をアルコール比を漸増させた浴
中で連続して脱水する。細胞の天然媒質と同じ浸透圧を
維持するために、純粋な水より海水が適している。第三
工程は、減圧が消失した時点で、細胞内にアルコールと
樹脂をより十分に拡散させるために、僅かな減圧下で液
体熱硬化性樹脂中に試料を入れる。この技術によって、
試料内のアルコールは段階的に樹脂に置き換えられる。
使用される樹脂は、好ましくはエポキシ樹脂である。最
後の工程において、樹脂の重合反応を、より具体的には
70℃に加熱する事によって実行する。
る好ましい方法は、海草試料を樹脂内に固定し、次に固
定された試料を薄い切片にスライスする事から成る。後
者はエックス線分光法分析から成る組織微量分析を実行
し、続いてイオン分析を行うためのものである。試料を
樹脂に固定するための第一工程は、10-3バール未満に
相当する軽度の減圧下で、グルタルアルデヒドまたはホ
ルムアルデヒド・グルタルアルデヒド混合物などの通常
の固定剤の海水溶液中に試料を入れる。固定された試料
は後に、四酸化オスミウムにより固定する事ができる。
第二工程において、試料をアルコール比を漸増させた浴
中で連続して脱水する。細胞の天然媒質と同じ浸透圧を
維持するために、純粋な水より海水が適している。第三
工程は、減圧が消失した時点で、細胞内にアルコールと
樹脂をより十分に拡散させるために、僅かな減圧下で液
体熱硬化性樹脂中に試料を入れる。この技術によって、
試料内のアルコールは段階的に樹脂に置き換えられる。
使用される樹脂は、好ましくはエポキシ樹脂である。最
後の工程において、樹脂の重合反応を、より具体的には
70℃に加熱する事によって実行する。
【0019】固定された試料を薄い切片(0.7m)とや
や薄い切片(2m)にカットし、それらに関して有機ケ
イ素化合物を含む藻の部分の位置を特定するために、微
量分析を実施する。試料中のケイ素を検出するため、固
定試料の微量分析は、薄い切片(0.7m)のエックス線
分光法から開始する。この方法は、特異的なエックス線
吸収帯によって、生物組織の構成元素を同定する。この
目的のため、試料は銅製の棒上に設置される。試料は、
0.1〜50Kev のエネルギーの“電子的ゾンデ”と呼ば
れる細い電子線によって剥離される。試料から放射され
るエックス線スペクトルは、エネルギー分光計によって
分析される。これらのエネルギーの関数としてインパル
スが選択され、エキスパートシステムが結果を解釈す
る。この技術によって、原子番号が4より大きい全ての
元素が検出される。この検出法の限界は、約10 -14 〜
10-15 gで、これは100ppm 未満の濃度に相当す
る。
や薄い切片(2m)にカットし、それらに関して有機ケ
イ素化合物を含む藻の部分の位置を特定するために、微
量分析を実施する。試料中のケイ素を検出するため、固
定試料の微量分析は、薄い切片(0.7m)のエックス線
分光法から開始する。この方法は、特異的なエックス線
吸収帯によって、生物組織の構成元素を同定する。この
目的のため、試料は銅製の棒上に設置される。試料は、
0.1〜50Kev のエネルギーの“電子的ゾンデ”と呼ば
れる細い電子線によって剥離される。試料から放射され
るエックス線スペクトルは、エネルギー分光計によって
分析される。これらのエネルギーの関数としてインパル
スが選択され、エキスパートシステムが結果を解釈す
る。この技術によって、原子番号が4より大きい全ての
元素が検出される。この検出法の限界は、約10 -14 〜
10-15 gで、これは100ppm 未満の濃度に相当す
る。
【0020】分析された試料がケイ素を含む場合には、
試料のどの部分にケイ素が存在するかを特定するため
に、二次イオンのイオン分析に進。この二次イオン分析
は切片の腐蝕を誘発するため、この技術には後に四散化
オスミウムで固定する事によって得られるやや薄い切片
(2m)を使用するのが好ましい。二次イオンの分析
は、質量スペクトル法と粒子顕微鏡法を組み合わせた微
量分析法である。質量スペクトル法では、化学反応によ
り分子はイオン化している。異なるイオンは、それらの
質量と電荷の比(m/z)の関数として、分析装置によ
り分離される。二次イオンは、一次電離放射線(この一
次放射線の電位は、約12kVまでに調節される)による
試料の照射後に放出される。この一次イオンが試料の原
子と、表面に隣接する原子を攻撃する。原子を剥がされ
た試料は電荷を帯びるか、あるいは中性状態となる。電
荷を帯びた粒子(二次イオン)が分析に使用される。二
次イオンは単原子構造または多原子構造を持つ。二方向
フォーカシングを備えた粒子光学顕微鏡は、固体試料表
面の濾光された二次イオン画像を提供する。この方法の
特異性は、周期表の全ての元素を同定し、1μmの空間
解像力で分布画像を提供する点である。
試料のどの部分にケイ素が存在するかを特定するため
に、二次イオンのイオン分析に進。この二次イオン分析
は切片の腐蝕を誘発するため、この技術には後に四散化
オスミウムで固定する事によって得られるやや薄い切片
(2m)を使用するのが好ましい。二次イオンの分析
は、質量スペクトル法と粒子顕微鏡法を組み合わせた微
量分析法である。質量スペクトル法では、化学反応によ
り分子はイオン化している。異なるイオンは、それらの
質量と電荷の比(m/z)の関数として、分析装置によ
り分離される。二次イオンは、一次電離放射線(この一
次放射線の電位は、約12kVまでに調節される)による
試料の照射後に放出される。この一次イオンが試料の原
子と、表面に隣接する原子を攻撃する。原子を剥がされ
た試料は電荷を帯びるか、あるいは中性状態となる。電
荷を帯びた粒子(二次イオン)が分析に使用される。二
次イオンは単原子構造または多原子構造を持つ。二方向
フォーカシングを備えた粒子光学顕微鏡は、固体試料表
面の濾光された二次イオン画像を提供する。この方法の
特異性は、周期表の全ての元素を同定し、1μmの空間
解像力で分布画像を提供する点である。
【0021】残念ながら、質量スペクトル分析はアーチ
ファクトを誘発し、ケイ素と、ケイ素と同じ質量数28
を有する化合物を混同する可能性がある。この様な化合
物として考えられるのは、Al−H+ だけである。なぜ
ならば、C2H4、N2、CO、CNH2 などの他の化合
物は生体化合物の通常の構成成分であり、試料全体にお
いて拡散画像を提供するからである。Alを含む試料部
分を明らかにするため、アルミニウム(質量数=27)
のイオン分析を実施する必要がある。結果が、ケイ素分
析によって得られた結果と同じ場合には、それはケイ素
ではなくAl−H+ 化合物である事を意味する。この試
料は廃棄しなくてはならない。結果が一致しない場合に
は、(微量分析によって)位置が特定された試料部分が
実際にケイ素を含んでいる事を意味する。
ファクトを誘発し、ケイ素と、ケイ素と同じ質量数28
を有する化合物を混同する可能性がある。この様な化合
物として考えられるのは、Al−H+ だけである。なぜ
ならば、C2H4、N2、CO、CNH2 などの他の化合
物は生体化合物の通常の構成成分であり、試料全体にお
いて拡散画像を提供するからである。Alを含む試料部
分を明らかにするため、アルミニウム(質量数=27)
のイオン分析を実施する必要がある。結果が、ケイ素分
析によって得られた結果と同じ場合には、それはケイ素
ではなくAl−H+ 化合物である事を意味する。この試
料は廃棄しなくてはならない。結果が一致しない場合に
は、(微量分析によって)位置が特定された試料部分が
実際にケイ素を含んでいる事を意味する。
【0022】上記の部位特定法により、特定の藻の種の
どの部分にケイ素が存在するかを明らかにし、藻の諸部
分の中でより興味深い部分を得るために、養殖を実現す
る事ができる。この様に、 Asparagopsis armata(カギ
ケノリ:紅藻網)において我々は、重要な事であるが、
嚢果体(生殖器官)および頂端組織(幼若組織)にケイ
素種の存在を特定した。葉状体と古い枝にケイ素が認め
られる事は少ない。 養殖方法 (本発明の)ケイ素の有機化合物は経済的利益が大き
く、それらを抽出できる藻の種と変種の集中養殖は正当
と思われる。
どの部分にケイ素が存在するかを明らかにし、藻の諸部
分の中でより興味深い部分を得るために、養殖を実現す
る事ができる。この様に、 Asparagopsis armata(カギ
ケノリ:紅藻網)において我々は、重要な事であるが、
嚢果体(生殖器官)および頂端組織(幼若組織)にケイ
素種の存在を特定した。葉状体と古い枝にケイ素が認め
られる事は少ない。 養殖方法 (本発明の)ケイ素の有機化合物は経済的利益が大き
く、それらを抽出できる藻の種と変種の集中養殖は正当
と思われる。
【0023】これが上記の独創的な養殖法に従って、出
願人により独創的な養殖過程が開発された理由である
(図1ないし図4を参照)。以下の方法は多くの種に利
用できるが、Bonnemaisoniaceae (カギノリ)科、特に
Asparagopsis armata(カギノリ)種に適している。事
実、 Asparagopsisarmataなどの様な藻の中には、もり
状分枝を持つものがある:Asparagopsisは、図1のもり
状分枝12が付いた枝10の様に、それぞれ5本から1
0本のもり状分枝を持つ。自然環境においては、海の物
理的作用によって外れた枝は海流によって流され、自分
自身を新しい支持体に固定し、この方法によって種の繁
殖と永続を図る。
願人により独創的な養殖過程が開発された理由である
(図1ないし図4を参照)。以下の方法は多くの種に利
用できるが、Bonnemaisoniaceae (カギノリ)科、特に
Asparagopsis armata(カギノリ)種に適している。事
実、 Asparagopsisarmataなどの様な藻の中には、もり
状分枝を持つものがある:Asparagopsisは、図1のもり
状分枝12が付いた枝10の様に、それぞれ5本から1
0本のもり状分枝を持つ。自然環境においては、海の物
理的作用によって外れた枝は海流によって流され、自分
自身を新しい支持体に固定し、この方法によって種の繁
殖と永続を図る。
【0024】養殖方法には、微小片を利用し、これには
全てのもり状分枝(枝毎に10から20本のもり状分枝
が付いている)を1〜2cmの小片にカットする。カット
した枝の小片は全て1本以上のもり状分枝を含んでい
る。従って、不ねん性の断片が全く無い(これを回避す
る事は極めて困難である)ものと仮定すれば、50〜2
00倍まで植物を増殖させる事が可能である。
全てのもり状分枝(枝毎に10から20本のもり状分枝
が付いている)を1〜2cmの小片にカットする。カット
した枝の小片は全て1本以上のもり状分枝を含んでい
る。従って、不ねん性の断片が全く無い(これを回避す
る事は極めて困難である)ものと仮定すれば、50〜2
00倍まで植物を増殖させる事が可能である。
【0025】この方法に不可欠な特徴の1つは、海中に
浸す前に、微小片を支持体に固定する事である。この方
法において、我々は微小片の Asparagopsis armataを含
む海水(1kgの微小片につき5の海水)を満たしたタン
クが設置された固定ボート(20)(図2)を使用して
いる。移動ボート(図示されていない)によって牽引さ
れるロープまたは小さい網などの支持体24は、このタ
ンク22を通過する。移動ボートによって養殖領域に牽
引される支持体24は、タンク22を通過する間に微小
片を固定するためにけば立ったものか、滑らかでないも
のが好ましい。これが、破れたポリエチレンロープが新
しいロープよりも好ましい理由である。ロープの径は、
多数の藻を発生させるための重要な表面を確保するため
25〜50mmでなくてはならない。ロープ(または網)
のストック26は、ストック用タンク28に入れる。
浸す前に、微小片を支持体に固定する事である。この方
法において、我々は微小片の Asparagopsis armataを含
む海水(1kgの微小片につき5の海水)を満たしたタン
クが設置された固定ボート(20)(図2)を使用して
いる。移動ボート(図示されていない)によって牽引さ
れるロープまたは小さい網などの支持体24は、このタ
ンク22を通過する。移動ボートによって養殖領域に牽
引される支持体24は、タンク22を通過する間に微小
片を固定するためにけば立ったものか、滑らかでないも
のが好ましい。これが、破れたポリエチレンロープが新
しいロープよりも好ましい理由である。ロープの径は、
多数の藻を発生させるための重要な表面を確保するため
25〜50mmでなくてはならない。ロープ(または網)
のストック26は、ストック用タンク28に入れる。
【0026】外力によって引かれるため、牽引力を受け
たロープ(または網24)は、3つの指向手段を利用し
て、タンク22を通過する。(ガイドとしての)第一の
指向手段(30)は、その軸の周囲を自由に動く事がで
きる滑らかなプラスチック製の単純な円筒形のチューブ
である。第二の指向手段(32)は、空のプラスチック
のチューブで、精密なボールベアリング上に固定されず
に設置されている。この種のチューブ(図3)は、ロー
プ24との接触を制限するため、六角形の形状と線(3
4)を有するのが望ましい。この様に接触を制限する事
は、指向手段(32)が滑らかに作動すれば、確実に到
着するはずの微小片が、ロープから脱落するのを避ける
ために必要である。第三の指向手段(36)は、微小片
の脱落を避けるために図3に表示されているものと同じ
形状を有する。しかし、この指向手段(36)は、ロー
プ24に力を加え、養殖支持体がタンク22内を確実に
通過できる様に、(固定されず自由に動くのではなく)
回転駆動力を持つであろう事が予想される。これは、養
殖支持体との接触を減らすために突起状の表面を持つ
“パワーブロック”型(水力駆動)が可能である。タン
ク22の中の海水が吸収されるのを防止するために、養
殖支持体24(ロープまたは網)を予め海水で濡らして
おかなくてはならない事に注意しなくてはならない。こ
れを行うために、解決策はロープのストックを、ストッ
ク用タンク28を満たす海水に保存する事である。
たロープ(または網24)は、3つの指向手段を利用し
て、タンク22を通過する。(ガイドとしての)第一の
指向手段(30)は、その軸の周囲を自由に動く事がで
きる滑らかなプラスチック製の単純な円筒形のチューブ
である。第二の指向手段(32)は、空のプラスチック
のチューブで、精密なボールベアリング上に固定されず
に設置されている。この種のチューブ(図3)は、ロー
プ24との接触を制限するため、六角形の形状と線(3
4)を有するのが望ましい。この様に接触を制限する事
は、指向手段(32)が滑らかに作動すれば、確実に到
着するはずの微小片が、ロープから脱落するのを避ける
ために必要である。第三の指向手段(36)は、微小片
の脱落を避けるために図3に表示されているものと同じ
形状を有する。しかし、この指向手段(36)は、ロー
プ24に力を加え、養殖支持体がタンク22内を確実に
通過できる様に、(固定されず自由に動くのではなく)
回転駆動力を持つであろう事が予想される。これは、養
殖支持体との接触を減らすために突起状の表面を持つ
“パワーブロック”型(水力駆動)が可能である。タン
ク22の中の海水が吸収されるのを防止するために、養
殖支持体24(ロープまたは網)を予め海水で濡らして
おかなくてはならない事に注意しなくてはならない。こ
れを行うために、解決策はロープのストックを、ストッ
ク用タンク28を満たす海水に保存する事である。
【0027】海水に沈める際、支持体から微小片が除去
されるのを防止するために、出口装置(40)(詳細な
図4を参照)によって養殖支持体の周囲に被覆鞘を設置
しなくてはならない。この様な装置は、細かいメッシュ
の木綿の網(1/10mm)によって実現できる。その被
覆部42は、ポリ塩化ビニル製の先端の屈曲したスリー
ブまたは送出口44を取り囲む。鞘46は、移動ボート
(図に示されていない)によってロープ24と同様に牽
引される。スリーブ44から引き出される際に、鞘46
はロープに引きつけられ、メッシュは長軸方向に伸ばさ
れると収縮するという事実によってロープ24に近づき
密着する。鞘46の正しい張力を得るために、すなわち
鞘46の直径を縮小してロープ24に正しく密着させる
ために、送出口44の出口にはゴムの輪でできたブレー
キ48が設置される。
されるのを防止するために、出口装置(40)(詳細な
図4を参照)によって養殖支持体の周囲に被覆鞘を設置
しなくてはならない。この様な装置は、細かいメッシュ
の木綿の網(1/10mm)によって実現できる。その被
覆部42は、ポリ塩化ビニル製の先端の屈曲したスリー
ブまたは送出口44を取り囲む。鞘46は、移動ボート
(図に示されていない)によってロープ24と同様に牽
引される。スリーブ44から引き出される際に、鞘46
はロープに引きつけられ、メッシュは長軸方向に伸ばさ
れると収縮するという事実によってロープ24に近づき
密着する。鞘46の正しい張力を得るために、すなわち
鞘46の直径を縮小してロープ24に正しく密着させる
ために、送出口44の出口にはゴムの輪でできたブレー
キ48が設置される。
【0028】鞘46は、養殖支持体に微小片がひっかか
った状態を維持する事を目的としている。この鞘は海水
中で10日〜20日間の間にゆっくりと分解される様
に、“分解可能な”物質で製造されることに留意しなく
てはならない。この期間は、支持体上の微小片の成長開
始を妨げる事なく、支持体上の微小片が固定するのに十
分な期間である。
った状態を維持する事を目的としている。この鞘は海水
中で10日〜20日間の間にゆっくりと分解される様
に、“分解可能な”物質で製造されることに留意しなく
てはならない。この期間は、支持体上の微小片の成長開
始を妨げる事なく、支持体上の微小片が固定するのに十
分な期間である。
【0029】次に、鞘に包まれた養殖支持体またはロー
プ24は、日光が十分浸透する様に、約1mの適切な深
さで養殖領域に沈められる。支持体はフロートセットに
よってこの深さで水面と平行に維持される。養殖領域
(100m四方)においては、4つの群の養殖支持体が
フロートを設置したプラスチック(PVC)バーセット
によって区分される。従って、上記の養殖領域は50m
の長さの80本までの養殖支持体を収容し、すなわち1
00m×100mの領域に、4kmの養殖支持体という事
になる。
プ24は、日光が十分浸透する様に、約1mの適切な深
さで養殖領域に沈められる。支持体はフロートセットに
よってこの深さで水面と平行に維持される。養殖領域
(100m四方)においては、4つの群の養殖支持体が
フロートを設置したプラスチック(PVC)バーセット
によって区分される。従って、上記の養殖領域は50m
の長さの80本までの養殖支持体を収容し、すなわち1
00m×100mの領域に、4kmの養殖支持体という事
になる。
【0030】この養殖方法に好ましい支持体は、微小片
の容器中を通過する連続するロープであるとしても、本
発明の限界を越えない範囲で種々の装置が可能である。
従って、連続するロープを利用する代わりに、養殖領域
に設置する前に、微小片の容器内に沈められるロープの
長さ(10、20または50m)を使用する事が可能で
ある。
の容器中を通過する連続するロープであるとしても、本
発明の限界を越えない範囲で種々の装置が可能である。
従って、連続するロープを利用する代わりに、養殖領域
に設置する前に、微小片の容器内に沈められるロープの
長さ(10、20または50m)を使用する事が可能で
ある。
【0031】前述の様に、ケイ素の有機化合物は、藻の
幼若器官に局在化する。従って、この事実により、また
最初にカット後迅速に藻は新しい枝を生成できるので、
養殖は1カ月間隔で続けて採取する事によって実行され
る。このため、ケイ素の有機化合物に富んだ枝の殆どが
収穫される。この1カ月毎の枝の採取方法は、1年間を
通じて行う事が可能である。しかも、藻の生物学的な進
化によって、7月と8月に容易に採取される生殖器官が
毎年生成される事になる。 抽出方法 前述の様に部位特定法によって、本発明のケイ素の有機
化合物の抽出によって興味深い藻の種を選択する事が可
能である。同時に、抽出によって最も興味深い藻の部分
からケイ素の有機化合物を選択的に抽出する事が可能で
ある。
幼若器官に局在化する。従って、この事実により、また
最初にカット後迅速に藻は新しい枝を生成できるので、
養殖は1カ月間隔で続けて採取する事によって実行され
る。このため、ケイ素の有機化合物に富んだ枝の殆どが
収穫される。この1カ月毎の枝の採取方法は、1年間を
通じて行う事が可能である。しかも、藻の生物学的な進
化によって、7月と8月に容易に採取される生殖器官が
毎年生成される事になる。 抽出方法 前述の様に部位特定法によって、本発明のケイ素の有機
化合物の抽出によって興味深い藻の種を選択する事が可
能である。同時に、抽出によって最も興味深い藻の部分
からケイ素の有機化合物を選択的に抽出する事が可能で
ある。
【0032】ケイ素の有機化合物の抽出を実現するに
は、藻の細胞壁を破壊する事が不可欠である。2種類の
方法が利用できる:凍結乾燥粉末化法と超高圧法であ
る。凍結乾燥粉末化法は5〜6kgのシート毎に藻を予め
凍結する。これらのシートを、化合物が最終的に−50
℃となる様に液体窒素が注入される破砕器に入れる。こ
の化合物は粒子状の空胞状(粒子は広い空隙によって分
離されている)であり、従って凍結乾燥粉末化法により
多数の細胞が破砕され、その結果細胞内容物が放出され
るために、容積が増す。細胞の破砕を起こすために他の
技術を利用する事が可能である事に留意されたい。
は、藻の細胞壁を破壊する事が不可欠である。2種類の
方法が利用できる:凍結乾燥粉末化法と超高圧法であ
る。凍結乾燥粉末化法は5〜6kgのシート毎に藻を予め
凍結する。これらのシートを、化合物が最終的に−50
℃となる様に液体窒素が注入される破砕器に入れる。こ
の化合物は粒子状の空胞状(粒子は広い空隙によって分
離されている)であり、従って凍結乾燥粉末化法により
多数の細胞が破砕され、その結果細胞内容物が放出され
るために、容積が増す。細胞の破砕を起こすために他の
技術を利用する事が可能である事に留意されたい。
【0033】超高圧法においては、藻は6〜30分間4
000〜1000バールの範囲にわたって圧力が加えら
れる。これによって藻の細胞は全て等方加圧され、全方
向に高圧を受け、破砕される。細胞壁が破砕されたら直
ちに、藻の粘液質(すなわちカラゲナン)をアンモニウ
ム系化合物または他の全ての方法によって沈殿させる事
が不可欠である。
000〜1000バールの範囲にわたって圧力が加えら
れる。これによって藻の細胞は全て等方加圧され、全方
向に高圧を受け、破砕される。細胞壁が破砕されたら直
ちに、藻の粘液質(すなわちカラゲナン)をアンモニウ
ム系化合物または他の全ての方法によって沈殿させる事
が不可欠である。
【0034】ケイ素の有機化合物は天然の藻由来の安定
化剤によって不完全ながら安定化されるとしても、これ
らの天然の安定化剤を利用してこの安定化を完全に行わ
なくてはならない。この安定化はSi−OH結合による
重縮合を防止して弱い結合(水素結合)を生み出す事に
よる。用いる安定化剤はヒドロキシカルボン酸化合物、
特にα−およびβ−ヒドロキシ酸、グルクロニド、ヒド
ロキシルまたはフェノールアミノ酸、多数のアルコール
(またはフェノール)基が付いた化合物である。このク
ラスにおいて、我々はグリコール、カテコールおよびカ
テコールアミン、グリセロールなどの多価アルコール、
多糖類または没食子酸などのフェノール酸を挙げる。
化剤によって不完全ながら安定化されるとしても、これ
らの天然の安定化剤を利用してこの安定化を完全に行わ
なくてはならない。この安定化はSi−OH結合による
重縮合を防止して弱い結合(水素結合)を生み出す事に
よる。用いる安定化剤はヒドロキシカルボン酸化合物、
特にα−およびβ−ヒドロキシ酸、グルクロニド、ヒド
ロキシルまたはフェノールアミノ酸、多数のアルコール
(またはフェノール)基が付いた化合物である。このク
ラスにおいて、我々はグリコール、カテコールおよびカ
テコールアミン、グリセロールなどの多価アルコール、
多糖類または没食子酸などのフェノール酸を挙げる。
【0035】安定化後、最後にケイ素の有機化合物の濃
縮物を超遠心分離法(極めて高速の遠心分離法)と透析
により精製する。目的の有機化合物以外のケイ素の副生
成物は、遠心分離の残留物内に除去される。前記の種の
場合、この抽出法によって得られる溶液のケイ素含有量
は約0.3g/lである。 応用例 一般に、前記の方法により抽出される化合物は、抗炎
症、水和、組織再生、抗変性、正常化、脂肪分解、代謝
刺激、抗フリーラジカルまたは抗グリケーション活性あ
るいはより一般的な生体防御機構刺激作用により、これ
らが有機ケイ素化合物の特徴(治療、栄養、化粧品用の
特徴)を備えているという事実から、多くの分野に応用
される。
縮物を超遠心分離法(極めて高速の遠心分離法)と透析
により精製する。目的の有機化合物以外のケイ素の副生
成物は、遠心分離の残留物内に除去される。前記の種の
場合、この抽出法によって得られる溶液のケイ素含有量
は約0.3g/lである。 応用例 一般に、前記の方法により抽出される化合物は、抗炎
症、水和、組織再生、抗変性、正常化、脂肪分解、代謝
刺激、抗フリーラジカルまたは抗グリケーション活性あ
るいはより一般的な生体防御機構刺激作用により、これ
らが有機ケイ素化合物の特徴(治療、栄養、化粧品用の
特徴)を備えているという事実から、多くの分野に応用
される。
【0036】従って、更に実施例において、藻から抽出
された有機ケイ素化合物の作用を、化粧品学(実施例
1)および栄養学(実施例2、3、4)の分野において
説明する。 実施例1(栄養療法) 複数のカプセルを調製した。その1つには、発明の原理
に従って藻から抽出された粉末形態の0.59gのケイ素
の有機化合物が含まれ(抽出物がポリアミド粉末に吸着
されている)、これはカプセル当たり0.1mgのケイ素に
等しい。
された有機ケイ素化合物の作用を、化粧品学(実施例
1)および栄養学(実施例2、3、4)の分野において
説明する。 実施例1(栄養療法) 複数のカプセルを調製した。その1つには、発明の原理
に従って藻から抽出された粉末形態の0.59gのケイ素
の有機化合物が含まれ(抽出物がポリアミド粉末に吸着
されている)、これはカプセル当たり0.1mgのケイ素に
等しい。
【0037】投与量は、1日当たり6から9カプセルで
あった。藻のケイ素を毎日吸収する事によって良好な形
態で回復が得られ、骨の痛みが減少または消失した。治
療は数カ月間継続する必要があった。 実施例2(組織再生作用) 微量滴定用プレートにおいてヒト繊維芽細胞の細胞培養
を実施した。藻由来の有機ケイ素化合物の滴定済溶液8
mlを、FCS 2 .5%を加えたMEM培地1に希釈し、
ウェルに分配した。
あった。藻のケイ素を毎日吸収する事によって良好な形
態で回復が得られ、骨の痛みが減少または消失した。治
療は数カ月間継続する必要があった。 実施例2(組織再生作用) 微量滴定用プレートにおいてヒト繊維芽細胞の細胞培養
を実施した。藻由来の有機ケイ素化合物の滴定済溶液8
mlを、FCS 2 .5%を加えたMEM培地1に希釈し、
ウェルに分配した。
【0038】10%FCSを含む対照を2連調製した。
Neutral Red 発色法(Borenfreund1984)を用い
て、細胞増殖を監視した。色素の波長吸収測定値は、生
存している細胞の数と直接比例する。藻の有機ケイ素の
存在下に細胞増殖は55%増加した。 実施例3(水和作用) 本発明の12%の藻由来の有機ケイ素化合物を含む水性
ゲルを調製した。このゲルを右前腕に3日間塗布した。
水和作用を、フーリエ変換赤外分光光度法により測定
し、水和度は、表面の1650cm-1(C=O)のアミド
吸収帯と、表面の1550cm-1(C−N)のアミド吸収
帯との比によって得られる。我々はこの水和度を4日目
から10日目まで毎日測定し、ケイ素を塗布しない左前
腕の対照ゲルと比較した。
Neutral Red 発色法(Borenfreund1984)を用い
て、細胞増殖を監視した。色素の波長吸収測定値は、生
存している細胞の数と直接比例する。藻の有機ケイ素の
存在下に細胞増殖は55%増加した。 実施例3(水和作用) 本発明の12%の藻由来の有機ケイ素化合物を含む水性
ゲルを調製した。このゲルを右前腕に3日間塗布した。
水和作用を、フーリエ変換赤外分光光度法により測定
し、水和度は、表面の1650cm-1(C=O)のアミド
吸収帯と、表面の1550cm-1(C−N)のアミド吸収
帯との比によって得られる。我々はこの水和度を4日目
から10日目まで毎日測定し、ケイ素を塗布しない左前
腕の対照ゲルと比較した。
【0039】このテストを6人に実施した。平均値を以
下に示す。 −塗布後1日目、対照の1.5に対し、水和度2.3を測定
した。 −塗布後7日目、対照の1.37に対し、水和度は2.09
に達した。 これらの結果は、作用が迅速で、更に持続性があり、生
体の水和作用(水を結合する)が明らかである事を示し
ている。 実施例4(脂肪分解作用) ヒト脂肪細胞を生存状態で維持した。100μLの0.0
1M NH4HCO3に希釈され、クリブス−リンガー緩
衝液により最終的に3mlにされた10μLの藻の有機ケ
イ素溶液(1L当たり30mgのケイ素を含む)を加え
た。
下に示す。 −塗布後1日目、対照の1.5に対し、水和度2.3を測定
した。 −塗布後7日目、対照の1.37に対し、水和度は2.09
に達した。 これらの結果は、作用が迅速で、更に持続性があり、生
体の水和作用(水を結合する)が明らかである事を示し
ている。 実施例4(脂肪分解作用) ヒト脂肪細胞を生存状態で維持した。100μLの0.0
1M NH4HCO3に希釈され、クリブス−リンガー緩
衝液により最終的に3mlにされた10μLの藻の有機ケ
イ素溶液(1L当たり30mgのケイ素を含む)を加え
た。
【0040】酵素法を用いてグリセロールの遊離量を測
定する事によって、脂肪分解作用を測定した。結果は総
脂肪1g当たりのグリセロールのナノモル数として報告
した。選択された投与量の藻のケイ素含有化合物は、0
〜60分の間で基礎脂肪分解を刺激できる。対照と比し
て134%の改善が得られる。
定する事によって、脂肪分解作用を測定した。結果は総
脂肪1g当たりのグリセロールのナノモル数として報告
した。選択された投与量の藻のケイ素含有化合物は、0
〜60分の間で基礎脂肪分解を刺激できる。対照と比し
て134%の改善が得られる。
【図1】海草Asparagopsis armata のもり状分枝の図で
ある。この中のいくつかの部分に本発明の有機ケイ素化
合物がふくまれる
ある。この中のいくつかの部分に本発明の有機ケイ素化
合物がふくまれる
【図2】海の養殖領域に設置する前に、海草養殖支持体
が設置される固定ボートの図である。
が設置される固定ボートの図である。
【図3】海の養殖領域で養殖支持体として使用されるひ
もを通過させるベースとなるロールの図である。
もを通過させるベースとなるロールの図である。
【図4】本発明の養殖仮定において養殖支持体として使
用されるロープを包むケースが付いた漏斗型の筒の図で
ある。
用されるロープを包むケースが付いた漏斗型の筒の図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596050296 アルゲス エ メール エス.ア.エー ル.エル. ALGUES ET MER S.A. R.L. フランス、29242 イール ドウェサン、 ケリネゴー(番地なし) (71)出願人 596050300 オセアリス エス.ア.エール.エル. OCEALYS S.A.R.L. フランス、29200 ブレスト、テクノポー ル デ ブレスト イロイセ(番地なし) (72)発明者 マリー−クリスチーヌ サガン モナコ公国、98000 モナコ、 ブールバ ール ディタリー、44 (72)発明者 アンドレー フランコ フランス、06500 マントン、アブニュ ローレンチ、9 (72)発明者 エミール フェーノ フランス、06000 ニース、アブニュ デ ュ ドクトール メナール、22 (72)発明者 ジャン−イーブ モアーネ フランス、29242 イール ドウェサン、 ケリネーク (72)発明者 ファビエンヌ ブレスダン フランス、29840 ランデュンベーツ、ト レマザン、グェル ケール
Claims (15)
- 【請求項1】 本質的に藻の生殖器官と幼若組織から得
られる藻類由来の抽出物である事を特徴とする下記一般
式 【化1】 (式中R1 、R2 、R3 およびR4 は有機基であり、少
なくともその内1つは加水分解可能で、−X−R' の形
を取り、Xはヘテロ原子でR' は水素または有機基を意
味する)で示される生物学的活性を有する有機ケイ素化
合物。 - 【請求項2】 前記ヘテロ原子が酸素原子である請求項
1に記載の化合物。 - 【請求項3】 試料を重合樹脂塊に固定し、 前記重合樹脂塊を微細切片にスライスし、 予め設定した値よりもケイ素含有量が多い藻の部分を特
定するために、分光法により前記微細切片を元素分析す
る事からなる、藻の当該部分の試料に関して実施される
諸工程を含む、請求項1または2に記載の化合物を抽出
できる藻の部分の位置を特定する方法。 - 【請求項4】 重合樹脂中の前記藻試料の前記固定工程
が:グルタルアルデヒドなどの固定剤により、軽度の減
圧下に前記試料を固定し、 アルコール度を漸増させた一連のアルコール含有浴中に
連続して浸す事によって前記固定試料を脱水し、 前記試料に含まれるアルコールを樹脂にゆっくりと置き
換える事ができる様な方法で、前記脱水試料を重合して
いない樹脂の中に入れ、 樹脂を重合させる諸工程を含む、請求項3に記載の方
法。 - 【請求項5】 前記元素分析工程が: エックス線分光法を用いて分析試料がある程度ケイ素を
含有しているかどうか検出し、 ケイ素の存在が確認された試料部分を視覚化するため
に、二次イオンのイオン分析を実施し、 アルミニウムのイオン分析によって同定されたものと同
じである場合には、前記部分を残りの試料から除去する
事から成る請求項3または4に記載の方法。 - 【請求項6】 できるだけ多くの微小片を得るために、
養殖される藻の若木を断片にカットし、前記微小片を海
水に満たしたタンク(22)に浸しロープなどの長い形
状の養殖支持体を、微小片が前記養殖支持体に固定でき
る様に、前記タンク(24)に浸し、 次に、前記微小片が固定される前記養殖支持体を予め設
定した深さで海洋の養殖領域に設置し、水面と平行に維
持する諸工程を含む事を特徴とする請求項1または2に
記載の有機ケイ素含有化合物が抽出される藻の養殖手
順。 - 【請求項7】 前記微小片を含む前記タンク(22)が
固定されたボート(20)内にあり、前記養殖支持体
が、移動するボートによって牽引される連続するロープ
(24)であり、微小片をロープに徐々に固定させるた
めに前記容器内に浸されている請求項第6項記載の養殖
手順。 - 【請求項8】 前記ロープ(24)が、前記微小片を前
記ロープに良好に固定できる様にけば立ったものである
請求項第6項記載の養殖手順。 - 【請求項9】 前記養殖領域に設置される前に、前記養
殖支持体(24)が生物分解性被覆鞘(38)で覆われ
る請求項6、7または8のいずれか1項に記載の養殖手
順。 - 【請求項10】 前記藻の若木がもり様の小枝(10)
を持つ藻から選択され、前記微小片のそれぞれが少なく
とも1本のもり(12)を有しているため、養殖支持体
(24)への固定が容易となる、請求項6ないし9のい
ずれか1項に記載の養殖手順。 - 【請求項11】 もり様の小枝(10)を付けた前記藻
が Asparagopsisarmata(カゲキノリ)科に属する請求
項9に記載の養殖手順。 - 【請求項12】 前記化合物を含む藻の部分の細胞の破
砕を誘起し、 アンモニウム系薬剤を使用する選択的沈殿法により藻の
粘液質を除去し、 前記有機ケイ素化合物中で、本来のSi−OH結合また
は、Si−OR' 結合の加水分解によって得られる結合
を安定化させ、 超遠心分離法による安定化の結果として得られた濃縮物
を精製する事から成る、請求項1または2に記載の前記
有機ケイ素化合物の抽出手順。 - 【請求項13】 前記有機ケイ素化合物を含む藻の部分
の細胞破砕が、約−50℃で凍結乾燥粉末化法により達
成される請求項12に記載の抽出手順。 - 【請求項14】 前記有機ケイ素化合物を含む藻の部分
の細胞破砕が、4000〜10000バールの超高圧に
より達成される請求項12に記載の抽出手順。 - 【請求項15】 抗炎症、組織再生、正常化、脂肪分
解、代謝刺激、抗フリーラジカルまたは抗グリケーショ
ン活性、あるいはより一般的にヒトまたは動物の器官の
防御機構の刺激活性を有する治療、栄養または化粧品組
成物を得るための、請求項1または2に記載の有機ケイ
素化合物の応用。
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