JPH09312334A - 層間絶縁膜の形成方法 - Google Patents

層間絶縁膜の形成方法

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JPH09312334A
JPH09312334A JP12661996A JP12661996A JPH09312334A JP H09312334 A JPH09312334 A JP H09312334A JP 12661996 A JP12661996 A JP 12661996A JP 12661996 A JP12661996 A JP 12661996A JP H09312334 A JPH09312334 A JP H09312334A
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organic film
film
forming
conductive pattern
silicon oxide
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JP12661996A
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Toshiaki Hasegawa
利昭 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性パターン(配線)の側壁に空洞の形成
する方法では、空洞が形成される部分と空洞が形成され
ない部分とが生じ、また配線間を空洞で形成すると配線
間で放電が発生して絶縁耐圧が劣化した。 【解決手段】 第1工程で、基板11上に形成した酸化シ
リコン膜12上に導電性パターン13を形成した後、酸化シ
リコン膜12の表面にシランカップリング剤14を塗布し、
第2工程で、基板11上に、導電性パターン13を覆う状態
に有機膜15を形成し、第3工程で、有機膜15のガラス転
移温度以上熱分解温度よりも低い温度で、上記有機膜15
をアニーリングした後冷却して、導電性パターン13と有
機膜15との間に空間17を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特に
0.25μm以下の設計ルールの半導体装置の層間絶縁
膜の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の微細化、低消費電力化およ
び高速化などの要求にともない、層間絶縁膜の低誘電率
化が提案されている。その一つに基板上に導電性パター
ン(例えば配線)を形成した後、その配線を覆う状態に
層間絶縁膜となる有機膜を形成する方法が提案されてい
る。この方法では、上記有機膜を形成する際に、有機膜
と配線との間に空洞が形成される場合もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法による空洞の形成では、ウエハ上において空洞
が形成される部分と空洞が形成されない部分とが生じ、
空洞の形成に関しては不安定であった。このように、空
洞を利用した配線構造は提案されてはいるが、その形成
方法は未だ開発途上であり、確立されていない。また、
配線間を空洞として形成すると、配線間の絶縁耐圧が不
十分になり、配線間で放電が発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた層間絶縁膜の形成方法である。す
なわち、第1工程で、表面が酸化シリコン系膜の基板上
に導電性パターンを形成した後、酸化シリコン系膜にシ
ランカップリング剤を塗布する。次いで第2工程で、基
板上に、導電性パターンを覆う状態に有機膜を形成す
る。続いて第3工程で、有機膜を、この有機膜のガラス
転移温度以上この有機膜の熱分解温度よりも低い温度で
アニーリングを行った後冷却して、導電性パターンと有
機膜との間に空間を形成することを特徴とする層間絶縁
膜の形成方法である。
【0005】また、上記導電性パターンは並列に形成さ
れていて、上記第3工程によって導電性パターンの側壁
と有機膜との間に空間を形成するとともに、導電性パタ
ーン間に有機膜からなる壁を形成することを特徴とする
層間絶縁膜の形成方法である。
【0006】上記層間絶縁膜の形成方法では、シランカ
ップリング剤を塗布することから、導電性パターンと有
機膜との密着性はほとんど変わらずに、酸化シリコン系
膜と有機膜との密着性が高くなるので、両者の密着性の
差は拡大する。それにより、導電性パターンの側壁から
有機膜の剥がれを確実に起こすことが可能になる。そし
て有機膜のガラス転移温度以上熱分解温度よりも低い温
度でこの有機膜をアニーリングして膨張させ、その後冷
却を行うことにより、有機膜に体積収縮が生じて、密着
性の比較的弱い導電性パターンの側壁と有機膜との間に
空間が生じることになる。このように、酸化シリコン系
膜に比較して導電性パターンのほうが有機膜は剥がれ易
くなること、および有機膜の熱膨張係数が大きいことを
利用して、その有機膜の熱収縮により導電性パターンの
側壁には空間が確実に形成されることになる。したがっ
て、導電性パターン間の容量を減少させる方法として理
論的に最も効果がある比誘電率がおよそ1.0の空間が
容易に形成される。
【0007】また、導電性パターンが並列に形成され、
各導電性パターンの側壁に空間を形成する方法では、上
記説明した理由により導電性パターンの側壁と有機膜と
の間には空間が形成される。その際、導電性パターン間
のほぼ中央部には有機膜が残る状態になり、それが有機
膜の壁となる。この壁が形成されることによって、導電
性パターン間が空間を挟んで相対することがなくなるの
で、空間を介して導電性パターン間での放電は起きなく
なる。したがって、導電性パターン間の絶縁耐圧は確保
される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の第1例を図1
によって説明する。
【0009】図1の(1)に示すように、一般的な化学
的気相成長(以下、CVDという、CVDはChemical V
apour Depositionの略)法によって、基板(例えばシリ
コン基板)11上に酸化シリコン系膜として酸化シリコ
ン膜12を例えば500nmの厚さに形成する。このC
VD法では、原料ガスに、モノシラン(SiH4 )と酸
素(O2 )とを用いた。または上記酸化シリコン膜12
の形成をプラズマCVD法によって行ってもよい。その
際には、原料ガスに例えばテトラエトキシシラン(TE
OS)と酸素とを用いる。
【0010】次いでスパッタリングによって、上記酸化
シリコン膜12上に導電層を形成した後、リソグラフィ
ック技術とエッチングとによって上記導電層をパターニ
ングして、導電性パターン13を形成した。この導電層
は、ここでは一例として、シリコンを含有するアルミニ
ウムで形成した。
【0011】続いて酸化二窒素(N2 O)ガスを用いた
プラズマを照射して、基板11上の酸化シリコン膜12
の表面を水酸基で終端する。このプラズマ照射は、例え
ば平行平板型のプラズマ発生器を用い、13.56MH
zのRFパワーを300Wで印加した。その際、イオン
の方向性から導電性パターン13の側壁には水酸基(−
OH)はでき難く、導電性パターン13間の酸化シリコ
ン膜12の表面に水酸基ができる。
【0012】次に図1の(2)に示すように、回転塗布
法によって、上記酸化シリコン膜12の表面にシランカ
ップリング剤14として、ナノフルオロヘキシトリクロ
ロシラン〔CF3 (CF2 n CH2 SiCl3 ;ただ
し、n≧2とする〕もしくはナノフルオロヘキシトリメ
トキシシラン〔CF3 (CF2 n CH2 Si(OM
e)3 ;ただし、n≧2とし、Meはメチル基を表す〕
を塗布する。なお、この図面では、酸化シリコン膜12
上のシランカップリング剤14を示し、導電性パターン
13の表面に塗布されたシランカップリング剤14の図
示は省略した。
【0013】次に図1の(3)に示すように、減圧CV
D法によって、上記酸化シリコン膜12上に上記導電性
パターン13を覆う状態に有機膜15を形成する。ここ
では有機膜15として、フロロカーボンの1種であるポ
リパラキシリレンを例えば500nmの厚さに成膜し
た。この減圧CVD法では、原料ガスに例えばジパラキ
シリレン(Di-Para-Xylylene) を用い、CVD時には原
料ガスを200℃に加熱して昇華させ、650℃でキシ
リレンモノマーに分解し、150℃に加熱した基板11
上に導入した。
【0014】次いで図1の(4)に示すように、一般的
なCVD法によって、有機膜15上に酸化シリコン膜1
6を例えば500nmの厚さに形成する。このCVD法
では、原料ガスに、モノシランと酸素とを用いた。また
は上記酸化シリコン膜16の形成を原料ガスに例えばテ
トラエトキシシランと酸素とを用いたプラズマCVD法
によって行ってもよい。
【0015】続いて不活性な雰囲気として窒素ガス雰囲
気でアニーリングを行う。このアニーリングでは、アニ
ーリング温度をポリパラキシリレンのガラス転移温度
(一例として250℃)以上熱分解温度(一例として4
00℃)よりも低い温度に設定し、ここでは一例として
350℃に設定した。その後、例えば50℃/分〜10
0℃/分の範囲の冷却速度で冷却した。このとき、有機
膜15の熱収縮によってこの有機膜15は導電性パター
ン13面から剥がれる一方、酸化シリサイド膜12面で
は密着性が高いため剥がれない。その結果、導電性パタ
ーン13の側壁と有機膜15との間に空間17が形成さ
れた。
【0016】上記層間絶縁膜の形成方法では、シランカ
ップリング剤を塗布してから上記有機膜15を形成する
ことから、導電性パターン13と有機膜15との密着性
はほとんど変わらずに、酸化シリコン膜12と有機膜1
5との密着性は高くなる。そのため、両者の密着性の差
は拡大する。それにより、導電性パターン13の側壁か
ら有機膜15の剥がれを確実に起こすことが可能にな
る。
【0017】また有機膜15のガラス転移温度以上熱分
解温度よりも低い温度でこの有機膜15をアニーリング
することから、有機膜15は膨張する。その後、有機膜
15が収縮するような冷却速度で冷却することから、有
機膜15は体積収縮を生じ、さらに密着性の比較的弱い
導電性パターン13の側壁と有機膜15との間に空間1
7が生じる。
【0018】このように、酸化シリコン膜12に比較し
て導電性パターン13の方が有機膜15は剥がれ易くな
ること、および有機膜15の熱膨張係数が大きいことを
利用して、その有機膜15の熱収縮により導電性パター
ン13の側壁には空間17が確実に形成されることにな
る。したがって、導電性パターン13間の容量を減少さ
せる方法として理論的に最も効果がある比誘電率がおよ
そ1.0の空間が容易に形成される。
【0019】また前記図1に示すように、導電性パター
ン13が並列に形成され、各導電性パターン13の側壁
に空間17を形成する方法では、上記説明した理由によ
り導電性パターン13の側壁には有機膜15の熱収縮に
より空間17が形成される。そのため、導電性パターン
13間のほぼ中央部には有機膜15が残る状態になり、
それが有機膜15の壁18となる。この壁18が形成さ
れることによって空間17の耐圧は確保される。
【0020】次に実施形態の第2例として、有機膜15
にフロロカーボンの1種であるポリテトラフルオロエチ
レンを用いる層間絶縁膜の形成方法を以下に説明する。
この第2例では、有機膜15の形成方法とこの有機膜1
5のアニーリング以外は、上記第1例で説明した方法と
同様である。したがって、ここでは有機膜15の形成方
法とそのアニーリングのみを説明する。
【0021】前記第1例で説明したようにシランカップ
リング剤を塗布した後、回転塗布法によって、酸化シリ
コン膜12上に導電性パターン13を覆う状態に有機膜
15を形成する。ここでは有機膜15として、(1)式
で表されるようなポリテトラフルオロエチレンを、例え
ば500nmの厚さに成膜した。上記ポリテトラフルオ
ロエチレンとしては、例えばアモルファステフロンと呼
ばれる物が知られている。
【0022】
【化1】
【0023】上記回転塗布法では、ポリテトラフルオロ
エチレンをフロロカーボン系の溶剤に溶かし、粘度を3
0cpに調整した。それを回転塗布法により基板11上
に塗布して、厚さが500nmの上記有機膜を形成し
た。その時の回転数は3000rpmとした。その後、
不活性な雰囲気として窒素ガス雰囲気中で100℃、2
分間のベーキングを行った。なお、上記フロロカーボン
系の溶剤としては、例えばフロリナートと呼ばれる物が
知られている。
【0024】その後、上記第1例と同様にして、有機膜
15上に酸化シリコン膜16を例えば500nmの厚さ
に形成した後、不活性な雰囲気として窒素ガス雰囲気で
アニーリングを行った。このアニーリングでは、アニー
リング温度をポリテトラフルオロエチレンのガラス転移
温度(一例として160℃)以上、その熱分解温度(一
例として450℃)よりも低い温度に設定し、ここでは
一例として350℃に設定した。その後、例えば50℃
/分〜100℃/分の範囲の冷却速度で冷却した。この
とき、有機膜15の熱収縮によってこの有機膜15は導
電性パターン13面から剥がれる一方、酸化シリサイド
膜12面では密着性が高いため剥がれない。その結果、
導電性パターン13の側壁と有機膜15との間に空間1
7が形成された。
【0025】この第2例では、上記第1例で説明した作
用の他に、有機膜15を回転塗布法によって形成したこ
とにより、酸化シリコン膜12の表面にシランカップリ
ング剤を塗布した効果が十分に発揮される。すなわち、
前記第1例に比較して、有機膜15を形成する際にシラ
ンカップリング剤が蒸発することが少なくなるためであ
る。
【0026】次に実施形態の第3例として、有機膜15
にフロロカーボンの1種であるシクロポリマライズドフ
ロリネーテッドポリマーを用いる層間絶縁膜の形成方法
を以下に説明する。この第3例では、有機膜15の形成
方法とこの有機膜15のアニーリング以外は、上記第1
例で説明した方法と同様である。したがって、ここでは
有機膜15の形成方法とそのアニーリングのみを説明す
る。
【0027】前記第1例で説明したようにシランカップ
リング剤を塗布した後、回転塗布法によって、酸化シリ
コン膜12上に導電性パターン13を覆う状態に有機膜
15を形成する。ここでは有機膜15として、(2)式
で表されるようなフロロカーボン系のシクロポリマライ
ズドフロリネーテッドポリマーを用い、例えば500n
mの厚さに成膜した。上記シクロポリマライズドフロリ
ネーテッドポリマーとしては、例えばサイトップと呼ば
れる物が知られている。
【0028】
【化2】
【0029】上記回転塗布法では、シクロポリマライズ
ドフロリネーテッドポリマーをフロロカーボン系の溶剤
に溶かし、粘度を30cpに調整した。それを回転塗布
法により基板11上に塗布して、厚さが500nmの上
記有機膜を形成した。その時の回転数は3000rpm
とした。その後、不活性な雰囲気として窒素ガス雰囲気
中で100℃、2分間のベーキングを行った。
【0030】その後、上記第1例と同様にして、有機膜
15上に酸化シリコン膜16を例えば500nmの厚さ
に形成した後、不活性な雰囲気として窒素ガス雰囲気で
アニーリングを行った。このアニーリングでは、アニー
リング温度をシクロポリマライズドフロリネーテッドポ
リマーのガラス転移温度(一例として120℃)以上、
その熱分解温度(一例として420℃)よりも低い温度
に設定し、ここでは一例として350℃に設定した。そ
の後、例えば50℃/分〜100℃/分の範囲の冷却速
度で冷却した。このとき、有機膜15の熱収縮によって
この有機膜15は導電性パターン13面から剥がれる一
方、酸化シリサイド膜12面では密着性が高いため剥が
れない。その結果、導電性パターン13の側壁と有機膜
15との間に空間17が形成された。
【0031】次に実施形態の第4例として、有機膜15
にフロロカーボンの1種であるフッ化ポリアリルエーテ
ルを用いる層間絶縁膜の形成方法を以下に説明する。こ
の第4例では、有機膜15の形成方法とこの有機膜15
のアニーリング以外は、上記第1例で説明した方法と同
様である。したがって、ここでは有機膜15の形成方法
とそのアニーリングのみを説明する。
【0032】前記第1例で説明したようにシランカップ
リング剤を塗布した後、回転塗布法によって、酸化シリ
コン膜12上に導電性パターン13を覆う状態に有機膜
15を形成する。ここでは有機膜15として、(3)式
で表されるようなフッ化ポリアリルエーテルを例えば5
00nmの厚さに成膜して形成した。上記フッ化ポリア
リルエーテルとしては、例えばフレア(FLARE)と
呼ばれる物が知られている。
【0033】
【化3】
【0034】上記回転塗布法では、フッ化ポリアリルエ
ーテルをフロロカーボン系の溶剤に溶かし、粘度を30
cpに調整した。それを回転塗布法により基板11上に
塗布して、厚さが500nmの上記有機膜を形成した。
その時の回転数は3000rpmとした。その後、不活
性な雰囲気として窒素ガス雰囲気中で100℃、2分間
のベーキングを行った。
【0035】その後、上記第1例と同様にして、有機膜
15上に酸化シリコン膜16を例えば500nmの厚さ
に形成した後、不活性な雰囲気として窒素ガス雰囲気で
アニーリングを行った。このアニーリングでは、アニー
リング温度をフッ化ポリアリルエーテルのガラス転移温
度(一例として260℃)以上、その熱分解温度(一例
として460℃)よりも低い温度に設定し、ここでは一
例として350℃に設定した。その後、例えば50℃/
分〜100℃/分の範囲の冷却速度で冷却した。このと
き、有機膜15の熱収縮によってこの有機膜15は導電
性パターン13面から剥がれる一方、酸化シリサイド膜
12面では密着性が高いため剥がれない。その結果、導
電性パターン13の側壁と有機膜15との間に空間17
が形成された。
【0036】次に実施形態の第5例として、有機膜15
にフロロカーボンの1種であるフッ化ポリイミドを用い
る層間絶縁膜の形成方法を以下に説明する。この第4例
では、有機膜15の形成方法とこの有機膜15のアニー
リング以外は、上記第1例で説明した方法と同様であ
る。したがって、ここでは有機膜15の形成方法とその
アニーリングのみを説明する。
【0037】前記第1例で説明したようにシランカップ
リング剤を塗布した後、回転塗布法によって、酸化シリ
コン膜12上に導電性パターン13を覆う状態に有機膜
15を形成する。ここでは有機膜15としてフッ化ポリ
イミドを例えば500nmの厚さに成膜して形成した。
上記回転塗布法では、フッ化ポリイミドをフロロカーボ
ン系の溶剤に溶かし、粘度を30cpに調整した。それ
を回転塗布法により基板11上に塗布して、厚さが50
0nmの上記有機膜を形成した。その時の回転数は30
00rpmとした。その後、不活性な雰囲気として窒素
ガス雰囲気中で100℃、2分間のベーキングを行っ
た。
【0038】その後上記第1例と同様にして、有機膜1
5上に酸化シリコン膜16を例えば500nmの厚さに
形成した後、不活性な雰囲気として窒素ガス雰囲気でア
ニーリングを行った。このアニーリングでは、アニーリ
ング温度をフッ化ポリイミドのガラス転移温度(一例と
して200℃)以上、その熱分解温度(一例として42
0℃)よりも低い温度に設定し、ここでは一例として3
50℃に設定した。その後、例えば50℃/分〜100
℃/分の範囲の冷却速度で冷却した。このとき、有機膜
15の熱収縮によってこの有機膜15は導電性パターン
13面から剥がれる一方、酸化シリサイド膜12面では
密着性が高いため剥がれない。その結果、導電性パター
ン13の側壁と有機膜15との間に空間17が形成され
た。
【0039】上記第3例〜第5例においても、上記第2
例と同様の作用が得られる。また、上記有機膜15とし
て有機SOG(Spin on glass )を用いることも可能で
ある。
【0040】なお、上記各材料のガラス転移温度および
熱分解温度は、各材料中に添加物を入れることにより変
化する。したがって、添加物が添加されているような場
合には、適宜、アニーリングの温度条件は変更される。
【0041】なお、上記説明した有機膜15は、炭素原
子およびフッ素原子を含有することで誘電率を下げてい
る。そのような材料では、誘電率が1.5〜2.5程度
のものが実現されつつある。上記材料としては、前記実
施形態で説明したフロロカーボンポリマー、ポリイミ
ド、ポリパラキシリレンの他に有機SOG等が知られて
いる。これらの材料は、炭素原子をアルキル基として含
むことで材料の密度を下げること、および分子自体の分
極率を低くすることで、低誘電率になっていると言われ
ている。また、上記材料は、単に誘電率が低いだけでは
なく、半導体装置を構成する材料として必要不可欠な耐
熱性を有している。例えばポリイミドはイミド結合を有
することで、ポリパラキシリレン、フロロカーボンポリ
マー等はベンゼン環を有することで、有機SOGはシロ
キサン構造を有することで、それぞれ耐熱性を有してい
る。
【0042】そして、低誘電率膜の誘電率の低減に対す
る要望は、ULSIの微細化が進むにつれて益々強くな
ってきている。その中で現在の実用化されそうな低誘電
率膜は、次世代の膜として有望視されている有機フロロ
カーボン膜であり、その誘電率は2.0程度である。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
酸化シリコン系膜にシランカップリング剤を塗布するの
で、導電性パターンと有機膜との密着性はほとんど変わ
らずに、酸化シリコン系膜と有機膜との密着性を高くす
ることができる。そのため、有機膜をアニーリングした
後冷却した際に、導電性パターンの側壁から有機膜が剥
がれ易くなるので、導電性パターンの側壁に確実に空間
を形成することが可能になる。また、導電性パターンの
側壁に空間が形成された際、導電性パターン間のほぼ中
央部には有機膜が残る状態になり、それが有機膜の壁と
なる。この壁が形成されるので導電性パターン間の絶縁
耐圧を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施形態の説明図である。
【符号の説明】
11 基板 12 酸化シリコン膜 13 導電性
パターン 14 シランカップリング剤 15 有機膜 17
空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が酸化シリコン系膜の基板上に導電
    性パターンを形成した後、前記酸化シリコン系膜の表面
    にシランカップリング剤を塗布する第1工程と、 前記基板上に、前記導電性パターンを覆う状態に有機膜
    を形成する第2工程と、 前記有機膜を、該有機膜のガラス転移温度以上該有機膜
    の熱分解温度よりも低い温度でアニーリングを行った後
    冷却して、前記導電性パターンと前記有機膜との間に空
    間を形成する第3工程とを備えたことを特徴とする層間
    絶縁膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の層間絶縁膜の形成方法に
    おいて、 前記導電性パターンを形成した後で前記シランカップリ
    ング剤を塗布する前に、前記酸化シリコン系膜の表面を
    水酸基で終端することを特徴とする層間絶縁膜の形成方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の層間絶縁膜の形成方法に
    おいて、 前記導電性パターンは並列に形成されていて、 前記第3工程によって前記導電性パターンの側壁と前記
    有機膜との間に空間を形成するとともに、前記導電性パ
    ターン間に前記有機膜からなる壁を形成することを特徴
    とする層間絶縁膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の層間絶縁膜の形成方法に
    おいて、 前記導電性パターンは並列に形成されていて、 前記第3工程によって前記導電性パターンの側壁と前記
    有機膜との間に空間を形成するとともに、前記導電性パ
    ターン間に前記有機膜からなる壁を形成することを特徴
    とする層間絶縁膜の形成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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