JPH09314308A - 消失模型鋳造方法 - Google Patents

消失模型鋳造方法

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JPH09314308A
JPH09314308A JP8153204A JP15320496A JPH09314308A JP H09314308 A JPH09314308 A JP H09314308A JP 8153204 A JP8153204 A JP 8153204A JP 15320496 A JP15320496 A JP 15320496A JP H09314308 A JPH09314308 A JP H09314308A
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pipe
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molten metal
cast
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日出武 後藤
Munehiro Sawada
宗寛 澤田
Tsurujiro Ise
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Daido Steel Co Ltd
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    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳物の貫通孔を高精度で形成する。 【解決手段】 発泡ポリスチレンを用いて成形した消失
模型10の所要位置に、パイプ12を必要数だけ貫通す
るよう埋設する。消失模型10に、発泡ポリスチレンに
より成形された湯口14、湯道16、堰18および押湯
20の模型を接着する。パイプ12が一体的に埋設され
た消失模型10を内部に位置決めした型枠22の内部
に、鋳物砂24を充填することにより、消失模型10を
埋没させた鋳型26を得る。鋳型26の湯口14から溶
湯を鋳込むと、溶湯は、湯口14、湯道16および堰1
8の模型を燃焼しつつ消失模型10の底部に至り、該模
型10が燃焼して下部側から順次入れ替わる。このと
き、消失模型10に埋設されているパイプ12は消失し
ないから、パイプ12が一体的に鋳ぐまれた鋳物が鋳造
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、消失模型鋳造方
法に関し、更に詳細には、消失模型に予めパイプを埋設
しておくことにより、貫通孔が正確な位置に形成された
鋳物を鋳造し得る消失模型鋳造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】所要形状の鋳物を製造する鋳造方法の一
つとして、消失模型鋳造方法(フルモールド法)が知られ
ている。これは鋳造しようとする製品の模型を、高温で
消失する発泡ポリスチレンで成形し、この消失模型を鋳
物砂中に埋没させて造型することにより鋳型を形成す
る。そして、この鋳型に溶湯を鋳込むことにより、消失
模型が溶湯により燃焼してガス化して消失し、その場所
に溶湯が入れ替わって充填されることによって鋳物が得
られるというものである。
【0003】各種の産業分野で使用される鋳物製品で
は、その所要部位に貫通孔を形成する要請がある。この
場合に、鋳物を鋳造した後にドリル加工により貫通孔を
形成することは、後工程が増えて製造能率の低下を招く
欠点がある。しかも貫通孔が小径であったり長いものに
ついては、ドリル加工による正確な形成が困難であっ
た。そこで、前述した消失模型鋳造方法により、貫通孔
を形成した鋳物を鋳造することが行なわれている。すな
わち、消失模型の所要位置に通孔を穿設し、この消失模
型を鋳物砂中に埋没する際に該通孔内にも砂を充填して
おくことにより、鋳型に鋳込まれた溶湯は通孔内を除く
消失模型と入れ替わり、これにより貫通孔が形成された
鋳物が鋳造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記消失模型に予め通
孔を形成することで鋳物に貫通孔を形成する方法では、
溶湯を鋳込むと模型が消失するために通孔に充填されて
いる細い砂の柱が、溶湯や模型からの発生ガス圧または
湯圧により変形したり型崩れしてしまい、貫通孔が変形
したり途中で塞がってしまう問題があった。また砂を用
いるために、貫通孔内面の肌荒れが問題となり、貫通孔
内面に滑らかさが要求される製品においては、後工程で
の処理が必要となって工程数が増える難点も指摘され
る。更に、貫通孔の高い寸法精度も得られなかった。
【0005】そこで、消失模型の通孔に充填される砂に
バインダーを混合して砂を強固に固めることが提案され
るが、通孔に充填されている砂の柱の径が小さいため、
依然として変形や型崩れを防止し得るものではなかっ
た。更には、貫通孔内で砂が焼結してしまうという新た
な問題を招くおそれもある。
【0006】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、鋳物の貫通孔を高精度で形成し
得る消失模型鋳造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明に係る消失模型
鋳造方法は、消失模型を鋳物砂に埋没させて造型した鋳
型に溶湯を鋳込むことにより、前記消失模型を燃焼消失
させて溶湯と入れ替えて鋳物を鋳造する消失模型鋳造方
法において、前記消失模型の所要位置に予めパイプを埋
設した状態で、該消失模型を鋳物砂に埋没させて造型
し、得られた鋳型に溶湯を鋳込むことにより、パイプを
一体的に鋳ぐるんだ鋳物を鋳造するようにしたことを特
徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る消失模型鋳造
方法を用いて直線案内装置の一構成部品である移動ブロ
ックを作る場合の実施例を挙げて、添付図面を参照しな
がら以下説明する。
【0009】図1は、本発明を適用した直線案内装置
(直動案内装置)の概略図を示すものであって、符号1は
軌道レールを示し、該軌道レール1にはボール2が転走
するボール転走面が形成されており、各転走面は夫々が
ラジアル方向およびスラスト方向に対して45°の角度
をなしている。この軌道レール1は、固定ボルトによっ
てベッド等の固定部(何れも図示せず)に固定される。ま
た、符号3は前記軌道レール1に沿って移動するスライ
ダを示し、該スライダ3は、軌道レール1と相俟って多
数のボール2を挟み込む移動ブロック28と、この移動
ブロック28の前後両端面に取付けられる一対の蓋体5
とから構成される。
【0010】前記移動ブロック28は軌道レール1を跨
ぐサドル状に形成され、その水平部28aの両側から垂
下した一対の袖部28b,28bの内面側には、軌道レ
ール1のボール転走面と相俟ってボール2を挟み込む4
条の負荷転走面が形成されている。また前記各袖部28
bには、各負荷転走面と対応する位置にボール戻し孔6
が夫々貫通している。
【0011】次に、図に示す移動ブロックを消失模型鋳
造方法を用いて作る方法を説明する。所望する移動ブロ
ック28の模型を発泡ポリスチレンを用いて成形すると
共に、この消失模型10における移動ブロック28のボ
ール戻し孔6に相当する位置にパイプ12を貫通するよ
う埋設する(図2参照)。このパイプ12は、溶湯の鋳込
み時における高温に耐える適宜の金属材料から形成され
るものであって、その長手方向の両端は、消失模型10
の端部から夫々所要長さ(例えば50mm)だけ延出して
いる。また消失模型10には、発泡ポリスチレンにより
成形された湯口14、湯道16、堰18および押湯20
の模型が接着されている。なお堰18は、消失模型10
の底部において、パイプ12の配設位置から離間すると
共に、該堰18からの溶湯の流れ込み方向がパイプ12
と略平行となる位置に接続されている。
【0012】前記パイプ12が一体的に埋設された消失
模型10を、図3に示すように、型枠22の内部に位置
決めした状態で、該型枠22の内部にバインダーを含ま
ないジルコン、クロマイト砂または炭硅粒等の鋳物砂2
4を充填して造型することにより、消失模型10を埋没
させた鋳型26を得る。このとき、消失模型10の端部
から延出するパイプ12の延出部12a,12aは、鋳
物砂24により強固に保持される。鋳物砂24による造
型に際しては、大気圧を利用して鋳物砂24を緊密に結
合させて、鋳型26としての定型の保持と強度の確保と
を行なう減圧造型法(Vプロセスともいう)が好適に採用
される。なお、鋳物砂24をバインダーにより固めるこ
とにより鋳型26を造型することも可能である。
【0013】前述したようにして得られた鋳型26の湯
口14から溶湯を鋳込むと、該溶湯は、湯口14、湯道
16および堰18の模型を燃焼しつつ消失模型10の底
部に至り、該模型10が燃焼して下部側から順次入れ替
わって充填される。このとき、消失模型10に埋設され
ているパイプ12は消失しないから、該パイプ12が一
体的に鋳ぐまれた鋳物としての移動ブロック28が鋳造
される。そして、移動ブロック28から湯口14、湯道
16、堰18、押湯20およびパイプ12の延出部12
a,12aを切除することにより、図4に示すように、
前記パイプ12が貫通孔として機能する製品が製造され
る。前記パイプ12は、溶湯の鋳込みに際して湯圧や模
型10が燃焼する際に発生するガス圧によって、従来の
砂柱のように容易に変形したり型崩れすることはない。
しかも、パイプ12における消失模型10の端部から突
出する両延出部12a,12aが鋳物砂24で強固に保
持されているから、該パイプ12は消失模型10が消失
しても位置がずれたり変形することはない。従って、得
られた移動ブロック28のパイプ12、すなわち貫通孔
(ボール戻し孔6に相当する)は正確な位置に形成され
る。なお、鋳型26への溶湯の鋳込みは、鋳型26内を
減圧して大気圧を利用して溶湯を注入する減圧鋳造方法
が好適に採用される。ちなみに、前記パイプ12の延出
部12a,12aが短かいと、消失模型10が消失した
とき、該パイプ12が所定の位置からずれたりパイプ1
2内に溶湯が流入するので、延出部12a,12aの長
さは、30mm以上、好ましくは50mm以上とするの
が推奨される。
【0014】前述したように、移動ブロック28におけ
る貫通孔の形成位置と対応する消失模型10の位置に予
めパイプ12を埋設しておくことにより、得られた移動
ブロック28に正確に貫通孔を形成することができる。
またパイプ12の内面は滑らかであるので、貫通孔の内
面に滑らかさを要求されるものにおいても、後工程での
加工を必要としないから製造能率を向上させることが可
能である。なお、前記堰18を消失模型10におけるパ
イプ12の配設位置から離間する底部に設けて押上げ方
式で溶湯を鋳込むようにしたから、堰18から流れ込む
溶湯によってパイプ12が局部的に溶損するのを防ぐこ
とができる。
【0015】ここで、前記移動ブロック28を鋳造する
に際し、溶湯によりパイプ12が溶損するおそれがある
から、これを防ぐためにパイプ12の内部に、図5に示
すように、砂30を充填しておく。これにより、パイプ
全体の熱容量が増えるから溶損は生じ難くなると共に、
仮にパイプ12に溶損が生じたとしても、パイプ内部に
溶湯が浸入するのを防止することができる。従って、パ
イプ12を鋳ぐるんだ後に、該パイプ12の内部から砂
30を取り除くことによって貫通孔は確保される。
【0016】また前記パイプ12の材質は適宜に選定す
ることが可能であるから、移動ブロック母材が錆びる材
質の場合は、例えばステンレス製のパイプ12を用いる
ことにより、貫通孔内の錆の発生を防止することができ
る。すなわち、後工程で貫通孔内に防錆処理を施す必要
はなく、製造工程数を低減することが可能となる。
【0017】なお、実施例では消失模型の端部からパイ
プを延出させた場合につき説明したが、該パイプの長さ
を消失模型の長さと同一に設定してもよい。この例にお
いても、パイプは溶湯や模型からの発生ガス圧または湯
圧により変形したり移動したりすることはなく、高精度
で貫通孔を形成することができる。また鋳型に溶湯を鋳
込む方法としては、減圧鋳造方法に限らずその他の鋳造
方法が適宜に採用し得るものである。
【0018】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る消失模
型鋳造方法によれば、消失模型にパイプを予め埋設する
ことにより、得られた鋳物の正確な位置に貫通孔を形成
することができる。またパイプは精度よく形成できるか
ら、得られた鋳型の貫通孔の寸法精度も良好となる。し
かもパイプの内面は滑らかにできるので、貫通孔の内面
も滑らかとなり、後工程での加工処理を必要としない利
点を有する。またパイプの長手方向両端部を消失模型の
端部から延出させて、この延出部を鋳物砂により保持さ
せることにより、溶湯の鋳込み時におけるパイプの移動
を確実に防止することができ、極めて精度の高い貫通孔
が形成できる。すなわち、後工程での修正等を施す必要
はないから、工程数を低減し得ると共に煩雑な手間を省
くことができ、製造能率が向上する効果を奏する。
【0019】また、パイプの内部に砂を充填した状態で
溶湯の鋳込みを行なうことで、パイプの溶損を防止する
と共に肌荒れも防ぐことができる。更に、パイプの材質
としては、鋳物母材の材質とは異なるものを適宜に選定
し得るので、例えば錆の発生しない貫通孔を形成するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る消失模型鋳造方法により
鋳造される移動ブロックが用いられる直線案内装置を示
す概略斜視図である。
【図2】本発明の実施例に係る消失模型鋳造方法に用い
られる消失模型を示す概略斜視図である。
【図3】実施例に係る消失模型を鋳物砂に埋没した鋳型
を示す説明図である。
【図4】実施例に係る鋳型により鋳造された移動ブロッ
クを示す概略斜視図である。
【図5】実施例に係る消失模型のパイプの内部に砂を充
填した状態を示す要部説明図である。
【符号の説明】
10 消失模型 12 パイプ 12a 延出部 24 鋳物砂 26 鋳型 28 移動ブロック(鋳物) 30 砂

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消失模型(10)を鋳物砂(24)に埋没させて
    造型した鋳型(26)に溶湯を鋳込むことにより、前記消失
    模型(10)を燃焼消失させて溶湯と入れ替えて鋳物(28)を
    鋳造する消失模型鋳造方法において、 前記消失模型(10)の所要位置に予めパイプ(12)を埋設し
    た状態で、該消失模型(10)を鋳物砂(24)に埋没させて造
    型し、得られた鋳型(26)に溶湯を鋳込むことにより、パ
    イプ(12)を一体的に鋳ぐるんだ鋳物(28)を鋳造するよう
    にしたことを特徴とする消失模型鋳造方法。
  2. 【請求項2】 前記パイプ(12)の長手方向両端を消失模
    型(10)の端部から所要長さ延出させ、この延出部(12a,1
    2a)を鋳物砂(24)により保持させるようにした請求項1
    記載の消失模型鋳造方法。
  3. 【請求項3】 前記パイプ(12)の延出部(12a,12a)を3
    0mm以上とした請求項2記載の消失模型鋳造方法。
  4. 【請求項4】 前記パイプ(12)の内部に砂(30)を充填し
    た状態で溶湯を鋳込むようにした請求項1ないし3記載
    の消失模型鋳造方法。
  5. 【請求項5】 減圧鋳造方法により溶湯を鋳込むように
    した請求項1〜4の何れかに記載の消失模型鋳造方法。
  6. 【請求項6】 前記パイプ(12)の材質を、鋳物(28)の材
    質とは異なるようにした請求項1〜5の何れかに記載の
    消失模型鋳造方法。
  7. 【請求項7】 前記鋳物は、直動案内装置の移動ブロッ
    ク(28)であり、前記パイプ(12)は、前記移動ブロック(2
    8)のボール戻し孔(6)に相当する位置に配設されるよう
    にした請求項1記載の消失模型鋳造方法。
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