JPH09314658A - 一軸延伸脂肪族ポリエステルフィルム及びその製造方法 - Google Patents

一軸延伸脂肪族ポリエステルフィルム及びその製造方法

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JPH09314658A
JPH09314658A JP8159153A JP15915396A JPH09314658A JP H09314658 A JPH09314658 A JP H09314658A JP 8159153 A JP8159153 A JP 8159153A JP 15915396 A JP15915396 A JP 15915396A JP H09314658 A JPH09314658 A JP H09314658A
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修一 守田
Fumio Hotta
文夫 堀田
Mitsuhiro Imaizumi
光博 今泉
Takashi Fujimaki
隆 藤巻
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重縮合法脂肪族ポリエステルを用いて成形さ
れた、透明性、機械的強度及び製品寸法安定性に優れた
一軸延伸脂肪族ポリエステルフィルム及びその製造方法
を提供する。 【構成】 主として1,4−ブタンジオールとコハク酸
等から合成された、温度190℃、せん断速度100
(sec-1)における溶融粘度が4,000〜100,
000ポイズ、融点が80〜120℃、数平均分子量が
30,000以上の脂肪族ポリエステルを、押出製膜法
によって成形した。次いでこれを樹脂の融点よりも35
〜50℃低い温度で縦方向に3〜8倍延伸し、ヘイズ
2.0〜10.0%、衝撃強度が2kg・cm以上の一
軸延伸脂肪族ポリエステルフィルムを得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収縮包装材料及び透
明材料に関し、更に詳しくは、実用上充分な高分子量を
持った脂肪族ポリエステル樹脂を用いて成形された、透
明性、機械的強度及び製品寸法安定性に優れた一軸延伸
脂肪族ポリエステルフィルム及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、収縮包装に使用される包装材料
は、ポリ塩化ビニル系、ポリプロピレン系、ポリエチレ
ン系などのフィルムが公知であり、熱収縮性の他にヒー
トシール性、耐衝撃性などそれぞれ固有の特性を持って
いる。しかし、これらのフィルムは非生分解性であるた
め、再利用或いは焼却処理されなければ自然界に半永久
的に存在することになり、今日ではその廃棄物処理の困
難さが問題となっている。焼却処理には多額の費用がか
かるばかりか、焼却の際に発生する高熱量、或いはポリ
塩化ビニル系においては焼却の際に発生する腐食性ガス
により焼却炉を傷めることもある。
【0003】廃棄物処理の問題の解決策の一つに、生分
解性の樹脂を原料とした成形品が注目されており、生分
解性樹脂としては、例えば、デンプンとエチレンビニル
アルコールの共重合体、キチンとセルロースの複合体、
微生物発酵によって生産される脂肪族ポリエステル、ε
−カプロラクトンより化学合成された脂肪族ポリエステ
ル等が報告されている。しかし、これらは成形加工性に
劣る等の欠点を有しているため、利用範囲に制約を受け
ている。
【0004】本発明者らは、主としてグリコール類と脂
肪族二塩基酸またはその酸無水物から、生分解性を有す
る、従来にない高分子量の脂肪族ポリエステルが得られ
ること、これらが実用上充分な物性と成形性を有してい
ることを、例えば特開平4−189822号公報、等に
より提案した。また本発明者らは、かかる樹脂の特性を
利用して、シートあるいはフィルムに利用できること、
得られたシート或いはフィルムは、微生物による分解が
可能であり、廃棄されたとしても燃焼発熱量が小さく、
熱安定性及び機械的性質に優れ、ヒートシール性を有
し、更に延伸されたものは透明性があるという、包装用
シートあるいはフィルムとして優れた性質を有するもの
であることを、例えば、特開平6−170941号公
報、特開平7−47598号公報等により提案した。
【0005】更に一軸延伸フィルムの収縮包装材料とし
て、特開平7−292134号公報により充分な収縮性
を持つ熱収縮性フィルムを提案した。しかしながら、こ
れらのフィルムは延伸温度が樹脂の融点付近であるため
衝撃強度が低く、延伸後の熱固定処理が不充分なため、
倉庫等に保管の際に経時による収縮のために製品価値を
失う場合があるという問題があった。また、一軸に延伸
されたフィルムは収縮包装の際に延伸された方向の収縮
は充分であるが、延伸方向と垂直の方向には収縮せず反
対に収縮率がマイナス数%となってフィルムが伸びるた
め、特にスリーブ包装等に使用した場合、フィルムの横
方向のエッジ部が美麗な仕上がりになりにくいという問
題があった。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリ塩化
ビニル系、ポリプロピレン系、ポリエチレン系等の従来
の熱収縮性フィルムが有する、再利用や焼却処理がなさ
れなければ自然界に半永久的に存在するという問題や焼
却された際の発生熱量が高いという問題、或いは焼却の
際に腐食性ガスが発生するという問題がなく、かつ、従
来の脂肪族ポリエステルフィルムで得られなかった収縮
包装材料としての性能、特に一軸延伸フィルムに関して
美麗な包装状態を得るため、透明性が良好で、機械的強
度に優れ、縦横の収縮率のバランスが良く、製品保管の
際に経時による収縮が小さい、生分解性の一軸延伸脂肪
族ポリエステルフィルム及びその製造方法を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の脂肪族ポリエ
ステル樹脂を使用した場合延伸温度と衝撃強度との間に
相関関係があること、特定の製膜方法及び延伸条件で透
明性及び機械的強度に優れる一軸延伸フィルムが得られ
ること、更に特定の熱固定条件によると経時による収縮
が小さいこと、しかも熱収縮材料として充分な収縮率を
有していることを見出し、本発明に到達したものであ
る。すなわち本発明は、主として1,4−ブタンジオー
ルとコハク酸、または20%モル以下のアジピン酸等の
コモノマーを含むコハク酸とから合成された、温度19
0℃、せん断速度100(sec-1)における溶融粘度
が4,000〜100,000ポイズであり、融点が8
0〜120℃であり、数平均分子量が30,000以上
である線状構造または長鎖分岐構造の脂肪族ポリエステ
ルを、押出製膜法によって成形後、樹脂の融点よりも3
5〜50℃低い温度で縦方向に3〜8倍延伸することに
よって得られる、ヘイズ2.0〜10.0%、衝撃強度
が2kg・cm以上である一軸延伸脂肪族ポリエステル
フィルム及びその製造方法を提供するものである。
【0008】以下、本発明の内容を詳細に説明する。本
発明でいう脂肪族ポリエステルとは、主として1,4−
ブタンジオールとコハク酸から重縮合法で合成されるポ
リエステルを主成分とするものであり、分子量を充分に
高くするため、末端にヒドロキシル基を有する比較的高
分子量のポリエステルのプレポリマーを合成した後にカ
ップリング剤により、これらプレポリマーをカップリン
グさせて更に高分子化したものであり、例えば、特開平
4−189822号公報、同4−189823号公報、
同6−41288号公報、同6−298920号公報、
同7−53700号公報、同7−70296号公報、同
7−90043号公報に開示された方法で製造されるも
のである。
【0009】具体的には、主として1,4−ブタンジオ
ールとコハク酸、または20モル%以下のアジピン酸等
のコモノマーを含むコハク酸とからなる数平均分子量が
20,000以上、かつ融点が80℃以上、好ましくは
85℃以上の脂肪族ポリエステルのプレポリマー100
重量部に、0.1〜5重量部のジイソシアナート、好ま
しくはヘキサメチレンジイソシアナートのような脂肪族
系のもの、を反応させることにより得られる線状構造体
(A)、1,4−ブタンジオール及びコハク酸、または
20モル%以下のアジピン酸等のコモノマーを含むコハ
ク酸とを主体とし、且つグリセリン、トリメチロールプ
ロパン、あるいはペンタエリトリットなどの3官能以上
の多価アルコール、クエン酸或いは酒石酸のような3官
能以上のオキシカルボン酸(またはその無水物)及び無
水トリメット酸のような3官能以上の多価カルボン酸
(またはその無水物)等からなる群から選ばれる少なく
とも1種類の多官能成分(0.1〜2モル%)を加えて
反応させてなる数平均分子量が20,000以上のポリ
エステルのプレポリマーをジイソシアナートで連鎖した
構造を有した長鎖分岐構造体(B)を挙げることができ
る。また、1,4−ブタンジオール及びコハク酸、また
は20モル%以下のアジピン酸を含むコハク酸とを主体
として得られ、かつ数平均分子量が20,000以上の
ポリエステルのプレポリマーに、ヘキサメチレン・ジイ
ソシアネートの3量体あるいはブロックイソシアネート
のような多官能イソシアネートを反応して得られる、数
平均分子量が30,000以上であり比較的長い長鎖分
岐構造体(C)等を挙げることができる。
【0010】本発明で使用される脂肪族ポリエステル樹
脂は、温度190℃、せん断速度100(sec-1)に
おける溶融粘度が4,000〜100,000ポイズ、
好ましくは8,000〜50,000ポイズであり、数
平均分子量が30,000以上、融点が80〜120℃
のものである。溶融粘度が4,000ポイズより小さい
と押し出し成形において安定して均一な未延伸の原反シ
ートの成形が困難となる。一方、100,000ポイズ
をこえると押出機のモーター負荷が大きくなり溶融押し
出しが困難となる。また、数平均分子量が30,000
未満である場合、延伸加工において均一な延伸が困難と
なる。更に、融点が80℃未満である場合、収縮包装の
際には収縮トンネル内でフィルムが白化或いはヤケドを
生じ、フィルムを製品ロールで倉庫等に保管する際の経
時収縮が著しく大きくなる。一方、融点が120℃を超
える場合、押出成形や延伸加工における設定温度をより
高温にする必要があり、収縮包装の際には充分な熱収縮
率を得るため高温を要するようになり、通常の収縮包装
ではタイト感のある美麗な包装状態が得られない。
【0011】本発明の脂肪族ポリエステル樹脂は、線状
構造体(A)を単独で、或いは長鎖分岐構造体((B)
及び(C))を単独で使用することができるが、3者を
混合して使用することもできる。
【0012】本発明の脂肪族ポリエステルを製造するた
めのコモノマーとしては、アジピン酸、セバシン酸ある
いはドデカンニ酸などを使用することができる。これら
コモノマーの添加量は、融点が80〜120℃になる範
囲であり、例えばコハク酸に対して通常は25モル%以
下である。
【0013】なお、脂肪族ポリエステル樹脂の他に、本
発明の目的に支障をきたさない範囲で、他の樹脂、例え
ばポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリヒドロキシ・ブ
チレート・バリレート、ポリエチレン・ワックス、ポリ
プロピレン・ワックス、ポリビニルアルコール、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、石油樹脂等を
混合して使用することができる。更に、本発明の目的に
支障をきたさない範囲であれば、酸化防止剤、着色防止
剤、滑剤、アンチブロッキング剤、帯電防止剤、防曇
剤、UV吸収剤等の添加剤が、それぞれ有効な作用を具
備される目的で、適宜使用されるのは当然である。
【0014】本発明の一軸延伸脂肪族ポリエステルフィ
ルムは、上述の一般に用いられている酸化防止剤等の添
加剤を必要に応じて添加し、一台の押出機で100〜2
50℃の範囲で溶融混練してT型ダイスから押し出し、
チルロールで冷却することによって得られる厚み30〜
300μmのフラットな未延伸の原反シートを、樹脂の
融点より35〜50℃低い温度で3〜8倍に縦方向(機
械方向、原反シートを作成する際に押出される樹脂の流
れと平行な方向)に延伸し、樹脂の融点よりも10〜4
0℃低い温度で、弛緩率0.900〜0.998で熱固
定することにより製造することができる。
【0015】押出機の溶融混練温度が100℃未満であ
ると樹脂の溶融が不充分で押出機のモーター負荷が大き
くなり均一な原反シートが得られず、250℃以上では
樹脂が劣化してゲルや異物の発生が多くなり安定したフ
ィルムの成形が困難となる。また、一軸延伸フィルムの
厚みは、原反シートの厚みと延伸倍率によって決まる
が、10〜100μm、好ましくは12〜60μmであ
る。延伸フィルムが10μm未満では安定で均一な延伸
が困難で、収縮包装の際の機械的強度及び耐熱性に劣
る。一方100μ以上では収縮包装を行う際のトンネル
温度設定で高温を要し、通常の温度設定では収縮が不充
分となるため美麗な収縮状態が得られない。
【0016】また、本発明における延伸は、熱ロール延
伸機の予熱及び主熱ロールにて樹脂の融点から35〜5
0℃低い温度で、主熱ロールと冷却ロールの周速比で3
〜5倍に縦方向に延伸することによって行われる。延伸
温度が上記温度範囲よりも低い温度では、収縮率が過剰
に大きくなって、収縮包装の際は美麗な収縮状態が得ら
れるが、35℃雰囲気下に24時間放置した際の縦方向
の収縮率が2%を超え、常温で長時間倉庫等に保管した
場合経時によって収縮を生じるため、製品としての価値
を損なうことになる。一方、上記延伸温度範囲よりも高
い温度では、延伸によるフィルムの配向が充分でなく、
フィルムの機械的強度が、特に衝撃強度が2kg・cm
未満と低下するため、包装の際に破袋し易くなるため好
ましくない。更に延伸温度が高温になると、得られるフ
ィルムの横方向(原反シートを作成する際に押出される
樹脂の流れと垂直な方向)の収縮率がマイナス数%とな
って、収縮包装の際にフィルムが伸びるため、特にスリ
ーブ包装ではフィルムエッジ部の仕上がりが悪くなる。
また、延伸倍率は3〜8倍が好ましく、3倍未満では良
好な透明性が得られず、収縮包装の際の収縮率が小さ
く、機械的強度に劣る。8倍以上では、上記延伸温度範
囲において本発明で用いる樹脂は破断し易くなるため、
安定で持続性のある延伸が困難となり、延伸できたフィ
ルムは経時における収縮が大きくなるため寸法安定性に
劣る。
【0017】本発明における熱固定処理は、熱ロール延
伸機の熱固定ロールにて樹脂の融点から10〜40℃低
い温度に加熱し、熱固定ロールと冷却ロールの周速比、
すなわち弛緩率0.900〜0.998で行われる。熱
固定温度が上記温度範囲よりも低い温度または弛緩率が
0.998以上では熱処理の効果が小さく、経時による
収縮が大きくなり低温における寸法安定性に欠ける。一
方、熱固定温度が上記温度範囲よりも高い温度または弛
緩率が0.900未満では、熱固定の効果が過剰となっ
てフィルムの配向が消失し、縦方向の熱収縮性は低下
し、横方向のフィルムのエッジ部が伸びて良好な収縮仕
上がりが得られない。
【0018】更に、上記の条件で延伸と熱固定処理を行
うことによって得られる一軸延伸フィルムは、JIS法
Z1709で測定される90℃の熱収縮率が熱固定処理
を施さないフィルムに比べて熱収縮性が低下するが、こ
れは低温での寸法安定性を得るために生じた効果であ
り、100℃における収縮率は40%以上と大きく、タ
イトな包装仕上がりが得られるため、通常の収縮包装に
は何ら問題にならない。
【0019】本発明の特徴の一つは、樹脂の融点よりも
35〜50℃低い温度で延伸を行う点にある。本発明者
らは、実験例に見られる通り、脂肪族ポリエステル樹脂
の延伸温度が、フィルムの引張強度等に影響を与えるこ
となく、衝撃強度と相関関係があることを見いだし、か
かる知見をもとに優れた機械的強度を有するフィルムを
得たものであり、また、延伸温度を選択することによ
り、寸法安定性にも優れたフィルムとすることができた
ものである。
【0020】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0021】尚、メルトフローレート(MFR)の測定
は、JIS法K7210−1976のA法操作(手動切
り取り法)の条件4(試験温度190℃、試験荷重2.
16kgf、ポリエチレン及びポリプロピレンなど用)
に従った。測定試料は、ペレットまたは切断小片を、予
め90℃の真空下で3〜6時間乾燥したものを使用し
た。特に断らない限りは安定剤ほかの添加剤を含む。
【0022】数平均分子量及び重量平均分子量の測定
は、次のようにGPC法に従った。 使用機種:Shodex GPC SYSTEM-11(昭和電工社製) 溶剤:クロロホルム サンプルカラム:Shodex GPC K-801(1本)、K-80M(2
本)、K-800P(1本) リファレンスカラム:同上 ポリマー溶液:0.1wt%、200μl 操作条件:液流量1.0ml/分、カラム温度40℃、圧力3
0kg/cm2 検出器:Shodex RI(4×10-5 RI/FS) 分子量スタンダード:PMMA(Shodex STANDARD M-75)
【0023】融点はDSC装置(理学電機製)を使用
し、試料約7mg、昇温速度10℃/分、窒素中にて行
い、ピーク温度を測定して決定した。
【0024】溶液粘度は、東洋精機社製キャピラリー式
レオメーターを用いて、温度190℃、せん断速度10
0sec-1で測定した。ノズル径は1.0mmであり、
L/D=10のノズルを用い樹脂温度190℃で測定し
たせん断速度が100sec-1のときの粘度を求めた。
【0025】また、本発明におけるフィルムの特性値及
び生分解性の評価方法は、次の通りである。 1)厚み :JIS法Z1709 2)ヘイズ :JIS法K6714 3)熱収縮率 :JIS法Z1709 4)衝撃強度 :JIS法P8134 5)引張強度 :JIS法Z1707 6)自然収縮率 :常温で長時間フィルムを倉庫等に
保管した際、経時によって生じるフィルムの収縮の目安
として測定した評価方法。フィルムを200×200m
mにサンプリングし、35℃の乾燥器内に放置し、24
時間後の縦及び横の寸法を測定した後、次式にて縦横そ
れぞれの収縮率を求める。 自然収縮率(%)=((L1−L0)/L0)×100 ただし、サンプリング時のフィルムの寸法長さをL1
24時間後のフィルムの寸法長さをL0とする。 7)燃焼発熱量:JIS法M8814 8)生分解性評価方法:廃棄処理が行われなかった場合を
想定し、自然界でフィルムが生分解する目安として測定
した評価方法。フィルムを土壌中に埋設し、8カ月間の
生分解性を試験。 ○:8カ月後にフィルムに穴あきを伴い、ボロボロの状
態であるとき。 ×:8カ月後にも穴あきがなく、フィルムの形状がしっ
かりとしているとき。
【0026】製造例1 (線状構造のポリブチレン・サクシネート(図1、A)
の合成) ◎重縮合反応 80リットルの反応機を窒素置換してから、1,4−ブ
タンジオール18.3kg、コハク酸22.4kgを仕
込んだ。窒素気流下に昇温を行い、190〜220℃に
て3.5時間、更に窒素を停止して20〜2mmHgの
減圧下にて3.5時間にわたり脱水縮合によるエステル
化反応を行った。採取された試料は、酸価が9.2mg
/g、数平均分子量が5,160、また重量平均分子量
が10,670であった。引き続いて、常圧の窒素気流
下に触媒のテトライソプロポキシチタン3.4gを添加
した。温度を上昇させ、温度215〜220℃で15〜
0.2mmHgの減圧下にて5.5時間、脱グリコール
反応を行った。採取された試料は数平均分子量が25,
200、また重量平均分子量が65,400であった。
このプレポリマーは、凝縮水を除くと有機酸基準の理論
収量は33.9kgであった。 ◎結合反応 プレポリマー33.9kgを含む反応器に、160℃で
着色防止剤として亜リン酸を3.4gを投入し、次いで
抗酸化剤としてイルガノックスB225を34g、及び
滑剤としてステアリン酸カルシウムを34gを加えて、
更に30分間攪拌を続けた。次いで反応器に攪拌下にヘ
キサメチレンジイソシアナート356g(プレポリマー
100重量部に対して1.05重量部)を添加し、19
0〜200℃で1.5時間、次いで30分間の200〜
400mmHgの減圧下脱泡と1.5時間の攪拌停止下
の静置(全3.5時間)のカップリング反応を行った。
粘度は急激に増大したが、ゲルは生じなかった。この反
応生成物を釜下のギヤポンプを稼働させて、190〜2
00℃のダイスで4本ストランドを水中に押し出し、回
転カッターで裁断してペレットにした。90℃で6時
間、真空乾燥した後のポリエステルの収量は32kgで
あった。本ポリエステル(A)は、白色ペレット状で、
融点が115.6℃、数平均分子量が69,800、重
量平均分子量が167,500、MFR(190℃、
2.16kg)は2.96g/10分であった。また、
せん断速度100sec-1(190℃)における溶融粘
度は12,000ポイズであり、燃焼発熱量は5,60
0kcal/kgであった。
【0027】試験例 製造例1で得られた樹脂を1台の押出機で120〜18
0℃で溶融混練し、180℃に保った単層Tダイにより
冷却ロールに接触するように押出し、ロール温度55
℃、引取速度2.5m/minで、厚み100μmの原
反シートを得た。このシートを、表1記載の温度の熱ロ
ール間を通すことによって縦方向に4.0倍延伸し、厚
み25μmの一軸延伸フィルムを得た。得られたフィル
ムの衝撃強度、引張強度を表1に示す。表1から明かな
通り、延伸温度と衝撃強度との間に相関関係がみられ
る。
【0028】
【表1】
【0029】実施例1 製造例1で得られた線状構造のポリブチレン・サクシネ
ート(A)の脂肪族ポリエステル樹脂を1台の押出機で
120〜180℃で溶融混練し、180℃に保った単層
Tダイにより冷却ロールに接触するように押出し、ロー
ル温度55℃、引取速度4.2m/minで、厚み60
μmの原反シートを得た。このシートを80℃の熱ロー
ル間を通すことによって縦方向に4.0倍に延伸し、1
00℃の熱固定ロールによって弛緩率0.920の熱処
理の後、厚み15μmの一軸延伸フィルムを得た。得ら
れた延伸フィルムの特性値を表2に示した。このフィル
ムでロール状の障子紙をフィルムの縦方向に余裕率15
%でスリーブ形態に仮包装し、設定温度が80℃で通過
時間が4秒の収縮トンネルを通過させたところ、フィル
ムには白化やヤケドがなく、フィルムの縦方向にはタイ
ト感があり、横方向のフィルムエッジ部分の収縮も良好
で美麗な包装仕上がりとなった。また、このフィルムの
製品ロールを室温で3カ月間放置したが、フィルムの平
面性の低下、フィルム幅の縮小、ロールの巻き締まり等
は全く見られなかった。
【0030】実施例2 製造例1で得られた脂肪族ポリエステル樹脂を1台の押
出機で120〜180℃で溶融混練し、180℃に保っ
た単層Tダイにより冷却ロールに接触するように押出
し、ロール温度55℃、引取速度2.8m/minで、
厚み80μmの原反シートを得た。このシートを65℃
の熱ロール間を通すことによって縦方向に3.2倍に延
伸し、75℃の熱固定ロールによって弛緩率0.920
の熱処理の後、厚み25μmの一軸延伸フィルムを得
た。得られた延伸フィルムの特性値を表2に示した。こ
のフィルムを用い、ペットフードの缶詰4個を集積し、
縦方向に余裕率13%でスリーブ形態に仮包装し、設定
温度が70℃で通過時間が4秒の収縮トンネルを通過さ
せたところ、4缶は密着してタイト感のある仕上がりと
なった。また、この包装物をダンボールに箱詰めして
も、フィルムやシール部が破れるようなことはなかっ
た。更に、このフィルムの製品ロールを室温で3カ月間
放置したが、フィルムの平面性の低下、フィルム幅の縮
小、ロールの巻き締まり等は全く見られなかった。
【0031】実施例3 製造例1で得られた脂肪族ポリエステル樹脂を1台の押
出機で120〜180℃で溶融混練し、180℃に保っ
た単層Tダイにより冷却ロールに接触するように押出
し、ロール温度55℃、引取速度0.8m/minで、
厚み280μmの原反シートを得た。このシートを80
℃の熱ロール間を通すことによって縦方向に4.9倍に
延伸し、90℃の熱固定ロールによって弛緩率0.99
0の熱処理の後、厚み57μmの一軸延伸フィルムを得
た。得られた延伸フィルムの特性値を表2に示した。こ
のフィルムを用い、10kgの荷材が入った295×2
35×95mmのダンボール箱を縦方向に余裕率11%
でスリーブ形態に仮包装し、設定温度が85℃で通過時
間が4秒の収縮トンネルを通過させたところ、タイト感
のある仕上がりとなった。また、この包装物を数段積み
重ねる際に多少の衝撃を与えても、フィルムやシール部
が破れるようなことはなかった。
【0032】実施例4 製造例1で得られた脂肪族ポリエステル樹脂を1台の押
出機で120〜180℃で溶融混練し、180℃に保っ
た単層Tダイにより冷却ロールに接触するように押出
し、ロール温度55℃、引取速度3.0m/minで、
厚み75μmの原反シートを得た。このシートを70℃
の熱ロール間を通すことによって縦方向に3.0倍に延
伸し、85℃の熱固定ロールによって弛緩率0.995
の熱処理の後、厚み25μmの一軸延伸フィルムを得
た。得られた延伸フィルムの特性値を表2に示した。こ
のフィルムでビデオテープをフィルムの縦方向に余裕率
15%でスリーブ形態に仮包装し、設定温度が75℃で
通過時間が4秒の収縮トンネルを通過させたところ、タ
イト感のある仕上がりとなった。更に、このフィルムの
ロールを室温で3カ月間放置したが、フィルムの平面性
の低下、フィルム幅の縮小、ロールの巻き締まり等は全
く見られなかった。
【0033】比較例1 延伸倍率を縦方向2.5倍にした以外は実施例1と同様
にして一軸延伸フィルムを製造し、その特性値を表2に
示した。透明性、熱収縮性及び機械的強度が著しく低下
した。このフィルムでロール状の障子紙をフィルムの縦
方向に余裕率15%でスリーブ形態に仮包装し、設定温
度が80℃で通過時間が4秒の収縮トンネルを通過させ
たところ、フィルムが充分に収縮せず綺麗な包装仕上が
りは得られなかった。
【0034】比較例2 延伸倍率を縦方向8.8倍にした以外は実施例1と同様
にして一軸延伸フィルムを得ようと試みたが、延伸機の
主熱ロールに接した箇所からフィルムが破断し安定な延
伸が持続しなかった。
【0035】比較例3 延伸温度を55℃にした以外は実施例2と同様にして一
軸延伸フィルムを製造し、その特性値を表2に示した。
熱収縮率及び自然収縮率が大きい値を示した。このフィ
ルムを用い、ペットフードの缶詰4個を集積し、縦方向
に余裕率13%でスリーブ形態に仮包装し、設定温度が
70℃で通過時間が4秒の収縮トンネルを通過させたと
ころ、4缶は密着してタイト感のある仕上がりとなっ
た。しかしながら、このフィルムの製品ロールを室温に
放置し3ヶ月後の観察すると、フィルムの平面性が低下
し、フィルム幅は縮小し、ロールは巻き締まりを生じて
おり製品価値を失っていた。
【0036】比較例4 延伸温度を90℃にした以外は実施例2と同様にして一
軸延伸フィルムを製造し、その特性値を表2に示した。
衝撃強度及び引張強度が低い値を示した。このフィルム
を用い、ペットフードの缶詰4個を集積し、縦方向に余
裕率13%でスリーブ形態に仮包装し、設定温度が70
℃で通過時間が4秒の収縮トンネルを通過させたとこ
ろ、収縮状態にタイト感がなく、更には横方向のフィル
ムエッジ部が伸びて見栄えの悪い仕上がりとなった。ま
た、この包装物をダンボールに箱詰めした際、フィルム
が破れ、缶詰はバラバラになってしまった。
【0037】比較例5 熱固定処理温度を70℃に、熱固定弛緩率を0.999
にした以外は実施例4と同様にして一軸延伸フィルムを
製造し、その特性値を表2に示した。熱収縮率及び自然
収縮率が大きい値を示した。このフィルムでビデオテー
プをフィルムの縦方向に余裕率15%でスリーブ形態に
仮包装し、設定温度が75℃で通過時間が4秒の収縮ト
ンネルを通過させたところ、タイト感のある仕上がりと
なった。しかしながら、このフィルムの製品ロールを室
温に放置し3ヶ月後の観察するとフィルムの平面性が低
下し、フィルム幅は縮小し、ロールは巻き締まりを生じ
ており、製品価値を失っていた。
【0038】比較例6 熱固定処理温度を70℃に、熱固定弛緩率を0.999
にした以外は実施例4と同様にして一軸延伸フィルムを
製造し、その特性値を表2に示した。衝撃強度及び引張
強度が低い値を示した。このフィルムでビデオテープを
フィルムの縦方向に余裕率15%でスリーブ形態に仮包
装し、設定温度が75℃で通過時間が4秒の収縮トンネ
ルを通過させたところ、収縮状態にタイト感がなく、更
には横方向のフィルムエッジ部が伸びて見栄えの悪い仕
上がりとなった。更に、この包装物を数段積み重ね、ダ
ンボールに箱詰めした際、フィルムの破れが観察され
た。
【0039】製造例2 (長鎖分岐構造のポリブチレン・サクシネート・アジペ
ート共重合体(図1、B)の合成) ◎重縮合反応 80リットルの反応機を窒素置換してから、1,4−ブ
タンジオール17.4kg、コハク酸17.3kg、ア
ジピン酸5.4kg(コハク酸対アジピン酸のモル%
比、80:20)、トリメチロールプロパン126g
(コハク酸に対して0.5モル%)を仕込んだ。窒素気
流下に昇温を行い、190〜220℃にて3.5時間、
更に窒素を停止して20〜2mmHgの減圧下にて3.
5時間にわたり脱水縮合によるエステル化反応を行っ
た。採取された試料は、酸価が9.6mg/g、数平均
分子量が6,100、また重量平均分子量が12,20
0であった。引き続いて、常圧の窒素気流下に触媒のテ
トライソプロポキシチタン2.0gを添加した。温度を
上昇させ、温度210〜220℃で15〜0.2mmH
gの減圧下にて6.5時間、脱グリコール反応を行っ
た。採取された試料は数平均分子量が28,250、ま
た重量平均分子量が68,910であった。このプレポ
リマーは、凝縮水を除くと有機酸基準の理論収量は3
2.6kgであった。 ◎結合反応 プレポリマー32.6kgを含む反応器に、160℃で
着色防止剤として亜リン酸を3.3gを投入し、次いで
抗酸化剤としてイルガノックス1010を34g、及び
滑剤としてステアリン酸カルシウムを34gを加えて、
更に30分間攪拌を続けた。次いで反応器に攪拌下にヘ
キサメチレンジイソシアナート253g(プレポリマー
100重量部に対して0.775重量部)を添加し、1
60〜190℃で2時間、次いで30分間の200〜4
00mmHgの減圧下脱泡と1.5時間の攪拌停止下の
静置(全3.5時間)のカップリング反応を行った。粘
度は急激に増大したが、ゲルは生じなかった。この反応
生成物を釜下のギヤポンプを稼働させて、190〜20
0℃のダイスで4本ストランドを水中に押し出し、カッ
ターで裁断してペレットにした。70℃で6時間、真空
乾燥した後のポリエステルの収量は30kgであった。
本ポリエステル共重合体(B)は、白色ペレット状で、
融点が92.7℃、数平均分子量が45,200、重量
平均分子量が226,300、MFR(190℃、2.
16kg)は2.2g/10分であった。また、せん断
速度100sec-1(190℃)における溶融粘度は
9,000ポイズであり、燃焼発熱量は5,700kc
al/kgであった。
【0040】実施例5 製造例2で得られた長鎖分岐構造体のポリブチレン・サ
クシネート・アジペート共重合体(B)の脂肪族ポリエ
ステル樹脂を1台の押出機で120〜180℃で溶融混
練し、170℃に保った単層Tダイにより冷却ロールに
接触するように押出し、ロール温度50℃、引取速度
2.8m/minで、厚み80μmの原反シートを得
た。このシートを60℃の熱ロール間を通すことによっ
て縦方向に3.2倍に延伸し、70℃の熱固定ロールに
よって弛緩率0.920の熱処理の後、厚み25μmの
一軸延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの特性
値を表2に示した。このフィルムを用い、ペットフード
の缶詰4個を集積し、縦方向に余裕率13%でスリーブ
形態に仮包装し、設定温度が65℃で通過時間が4秒の
収縮トンネルを通過させたところ、4缶は密着してタイ
ト感のある仕上がりとなった。また、この包装物をダン
ボールに箱詰めしても、フィルムやシール部が破れるよ
うなことはなかった。更に、このフィルムの製品ロール
を室温で3カ月間放置したが、フィルムの平面性の低
下、フィルム幅の縮小、ロールの巻き締まり等はほとん
ど見られなかった。
【0041】製造例3 (比較的長い長鎖分岐構造のポリブチレン・サクシネー
ト(図1、C)の合成) ◎重縮合反応 80リットルの反応機を窒素置換してから、1,4−ブ
タンジオール20.0kg、コハク酸25.0kgを仕
込んだ。窒素気流下に昇温を行い、190〜220℃に
て3.5時間、更に窒素を停止して20〜1.2mmH
gの減圧下にて2.5時間にわたり脱水縮合によるエス
テル化反応を行った。採取された試料は、酸価が23m
g/g、数平均分子量が5,200、また重量平均分子
量が7,800であった。引き続いて、常圧の窒素気流
下に触媒のテトライソプロポキシチタン2.0gを添加
した。温度を上昇させ、温度210〜220℃で1.5
〜0.7mmHgの減圧下にて4.5時間、脱グリコー
ル反応を行った。採取された試料は数平均分子量が2
4,000、また重量平均分子量が47,740であっ
た。このプレポリマーは、凝縮水を除くと有機酸基準の
理論収量は36.4kgであった。 ◎結合反応 プレポリマー36.4kgを含む反応器に、160℃で
着色防止剤として亜リン酸を9.0gを投入し、次いで
抗酸化剤としてイルガノックスB225を36g、及び
滑剤としてステアリン酸カルシウムを36gを加えて、
更に30分間攪拌を続けた。次に攪拌下にヘキサメチレ
ン・ジイソシアナート291g(プレポリマー100重
量部に対して0.8重量部)を添加し、160℃で20
分間攪拌をし、引き続いてトリメチロールプロパン・ヘ
キサメチレンジイソシアナート・アダクト291g(有
効成分75%の酢酸エチル溶液、プレポリマー100重
量部に対して0.8重量部、日本ポリウレタン工業社製
の商品コロネートHL)を更に添加し、180〜200
℃で2時間反応させた。粘度は急速に増大したが、ゲル
は生じなかった。この反応生成物をギヤポンプとダイス
を経由し水中に押し出し、回転カッターで裁断してペレ
ットにした。90℃で6時間、真空乾燥した後、本発明
の脂肪族ポリエステル樹脂(C)を得た。収量は32k
gであった。本ポリエステル(C)は、白色ペレット状
で、融点が116.1℃、数平均分子量が65,13
0、重量平均分子量が186,440、MFR(190
℃、2.16kg)は3.5g/10分であった。ま
た、せん断速度100sec-1(190℃)における溶
融粘度は12,000ポイズであり、燃焼発熱量は5,
600kcal/kgであった。
【0042】実施例6 製造例3で得られた比較的長い長鎖分岐構造のポリブチ
レン・サクシネート(C)の脂肪族ポリエステル樹脂を
1台の押出機で120〜180℃で溶融混練し、180
℃に保った単層Tダイにより冷却ロールに接触するよう
に押出し、ロール温度55℃、引取速度4.0m/mi
nで、厚み60μmの原反シートを得た。このシートを
80℃の熱ロール間を通すことによって縦方向に4.0
倍に延伸し、100℃の熱固定ロールによって弛緩率
0.920の熱処理の後、厚み15μmの一軸延伸フィ
ルムを得た。得られた延伸フィルムの特性値を表2に示
した。このフィルムでロール状の障子紙をフィルムの縦
方向に余裕率15%でスリーブ形態に仮包装し、設定温
度が80℃で通過時間が4秒の収縮トンネルを通過させ
たところ、フィルムには白化やヤケドがなく、フィルム
の縦方向にはタイト感があり、横方向のフィルムエッジ
部分の収縮も良好で美麗な包装仕上がりとなった。ま
た、このフィルムの製品ロールを室温で3カ月間放置し
たが、フィルムの平面性の低下、フィルム幅の縮小、ロ
ールの巻き締まり等は全く見られなかった。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のフィ
ルムは、微生物分解性を有し、熱処理したとしてもポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂と比
較して燃焼発熱量が低く、廃棄の問題が少ない。また、
比較的低温で延伸するため、透明性及び衝撃強度に代表
される機械的強度に優れ、更に熱固定処理を行うことで
経時による収縮率が小さく寸法安定性に優れるため、フ
ィルム製品ロールを長時間倉庫に保存した場合も商品価
値を損なうことがなく、収縮包装材料として好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で示された樹脂の骨格構造の概略図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 5/18 CFD C08J 5/18 CFD // B29K 67:00 B29L 7:00 (72)発明者 今泉 光博 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−2 昭和 電工株式会社川崎樹脂研究所内 (72)発明者 藤巻 隆 東京都千代田区神田錦町3丁目20番地 昭 和高分子株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として1,4−ブタンジオールとコハ
    ク酸、または20モル%以下のアジピン酸等を含むコハ
    ク酸とから合成された、温度190℃、せん断速度10
    0(sec-1)における溶融粘度が4,000〜10
    0,000ポイズであり、融点が80〜120℃であ
    り、数平均分子量が30,000以上である線状構造ま
    たは長鎖分岐構造の脂肪族ポリエステルを、押出製膜法
    によって成形後、樹脂の融点よりも35〜50℃低い温
    度で縦方向に3〜8倍延伸した、ヘイズ2.0〜10.
    0%、衝撃強度が2kg・cm以上である一軸延伸脂肪
    族ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 延伸後融点よりも10〜40℃低い温度
    で、弛緩率0.900〜0.998で熱処理を施した、
    35℃雰囲気下に24時間保管された際の縦方向の収縮
    率が2%以下である、製品保管時の寸法安定性に優れ
    た、請求項1記載の一軸延伸脂肪族ポリエステルフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 JIS法Z1709で測定される100
    ℃における縦方向の収縮率が40%以上である、請求項
    1及び2記載の一軸延伸脂肪族ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 主として1,4−ブタンジオールとコハ
    ク酸、または20モル%以下のアジピン酸等を含むコハ
    ク酸とから合成された、温度190℃、せん断速度10
    0(sec-1)における溶融粘度が4,000〜10
    0,000ポイズであり、融点が80〜120℃であ
    り、数平均分子量が30,000以上である線状構造ま
    たは長鎖分岐構造の脂肪族ポリエステルからなる樹脂を
    押出製膜法によって成形の後、樹脂の融点よりも35〜
    50℃低い温度で縦方向に3〜8倍延伸し、融点よりも
    10〜40℃低い温度で弛緩率0.900〜0.998
    で熱処理することを特徴とする、ヘイズ2.0〜10.
    0%、衝撃強度が2kg・cm以上、35℃雰囲気下に
    24時間保管された際の縦方向の収縮率が2%以下であ
    る、一軸延伸脂肪族ポリエステルの製造方法。
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JP2004255670A (ja) * 2003-02-25 2004-09-16 Inoac Corp 射出成形方法及び射出成形機
CN117162437A (zh) * 2023-11-02 2023-12-05 河南银金达新材料股份有限公司 一种低纵向收缩率pla热缩膜及其制备方法
WO2024203640A1 (ja) * 2023-03-24 2024-10-03 株式会社カネカ 延伸フィルムの製造方法
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