JPH09316475A - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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JPH09316475A
JPH09316475A JP7692197A JP7692197A JPH09316475A JP H09316475 A JPH09316475 A JP H09316475A JP 7692197 A JP7692197 A JP 7692197A JP 7692197 A JP7692197 A JP 7692197A JP H09316475 A JPH09316475 A JP H09316475A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿式摩擦機構の係合を繰り返しても摩擦
特性が変化せず、かつディスクやプレートなどの摩擦部
分の摩耗が少ない等、湿式摩擦機構に要求される摩擦特
性を満足させることができ、かつこの特性を長期間維持
しうることを特徴とする潤滑油組成物を提供すること。 【解決手段】 100℃における粘度が2〜50mm2
/秒であり、かつ芳香族分が2%以下である高度精製鉱
油又は合成潤滑油に、N−アシルサルコシンを0.1〜1
0重量%、更に必要に応じ、脂肪酸アミドを0.01〜1.
0重量%、金属系清浄剤を0.1〜10重量%、無灰系分
散剤を0.1〜10重量%、無灰系酸化防止剤を0.1〜1
0重量%配合してなる潤滑油組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潤滑油組成物に関
し、詳しくは、湿式摩擦機構を有する全ての車両、産業
機械、例えば、ホイールローダ,ダンプトラック,農業
用トラックなどに用いられる潤滑油組成物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】動力伝達機構あるいは
制動機構として、湿式クラッチや湿式ブレーキが自動
車,建設機械,農業機械,産業機械等に使用されてい
る。これらの湿式摩擦機構を有する部位の摺動部分に
は、良好な摩擦特性や耐久性を付与するためにペーパー
系摩擦材や焼結金属系摩擦材が使用されている。このよ
うな摩擦材が、回転する鋼製プレートに結合する過程を
詳細に観察すると、結合初期は該プレートと摩擦材が互
いに滑りあい、時間の経過とともに滑り速度は低下し、
ついには0となり、プレートと摩擦材は同一回転で回転
することになる(このような状態を、係合状態とい
う)。ここでは、上記係合開始から係合完了までの時間
は概ね1秒以内であり、短時間で滑り速度の大きな変化
が生じるため、これら湿式摩擦機構に使用される潤滑油
には次のような特性が要求されている。すなわち、プレ
ート−摩擦材間の摩擦係数μとその間の滑り速度Vの関
係は、通常は、Vが減少するに従ってμが上昇する傾向
にあり、μの値はVが0に近づき係合直前に最大となる
ため、異常振動や異音発生の原因となる。このため、湿
式摩擦機構における上記μ−V特性は、Vの減少に従っ
てμが減少する傾向にあるもの、すなわち、すべり速度
Vにおける摩擦係数μd とすべり速度が0になる直前の
摩擦係数μs の比、μs /μd が1より小さい値である
ものが必要であり、かつこの状態を長期間保つことので
きる耐久性が要求されている。
【0003】このような湿式摩擦機構における摩擦係数
を調整する目的で、従来から、油脂,脂肪酸,ある種の
エステル系化合物,アミド系化合物が摩擦調整剤として
用いられてきたが、これらの化合物は潤滑油の使用時間
の経過とともに、その効果が逓減するため、長時間初期
の摩擦特性を維持することは困難であるという欠点を有
していた。また、米国特許第3,156,652号、同第3,
640,872号各明細書には、N−アシルサルコシンを
摩擦調整剤として使用する例が記載されているが、この
ような添加剤のみではやはり摩擦調整剤の効果を長時間
維持するのは困難であった。更に、ジチオリン酸亜鉛は
酸化防止剤及び摩耗防止剤として潤滑油には広く使用さ
れているが、このような化合物は使用中に分解反応を起
こし、酸化物や硫化物または硫酸塩に変化して摩擦材を
目詰まりさせ、摩擦特性に悪影響を及ぼすので湿式摩擦
機構の潤滑油には好ましくないものであった。すなわ
ち、本発明は、湿式摩擦機構の係合を繰り返しても摩擦
特性が変化せず、かつディスクやプレートなどの摩擦部
分の摩耗が少ない等、湿式摩擦機構に要求される摩擦特
性を有効に満足させることができ、かつこの特性を長期
間維持しうることを特徴とする潤滑油組成物を提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情下にお
いてなされたものである。本発明者等は上記目的を達成
するために鋭意研究を重ねた結果、特定の高度精製鉱油
あるいは合成潤滑油を用い、更にこれに特定の添加剤を
配合したものが、湿式摩擦機構に要求される上記μ−V
特性を満足させ、該摩擦特性を長時間維持することを可
能にすることを見出したものである。本発明はこのよう
な知見に基づいてなし遂げられたものである。すなわ
ち、本発明は、100℃における動粘度が2〜50mm
2 /秒であり、かつ芳香族分が2%以下である高度精製
鉱油あるいは合成潤滑油からなる基油に、N−アシルサ
ルコシンを0.1〜10重量%配合してなる潤滑油組成物
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を更に詳細に説明
する。本発明の潤滑油組成物は、基油にN−アシルサル
コシンを0.1〜10重量%配合してなるものであるが、
本発明においては、基油として、100℃における動粘
度が2〜50mm2 /秒、芳香族分が2%以下であるも
のが用いられる。本発明の潤滑油組成物に用いられる基
油としては、上記の特性を有する高度精製鉱油あるいは
合成潤滑油が用いられる。高度精製鉱油としては、10
0℃における動粘度が2〜50mm2 /秒であり、かつ
芳香族分が2%以下であるものを使用することができ、
このようなものとしては、上記特性を有するものであれ
ば、従来公知の種々のものがいずれも使用可能である
が、例えばパラフィン基系鉱油,中間基系鉱油,ナフテ
ン基系鉱油などであって、水素化改質または溶剤精製後
水素化仕上げ処理などの精製方法により得られたものが
好ましく使用できる。また、合成潤滑油としては、やは
り上記特性を有するものであれば従来公知の種々のもの
がいずれも使用可能であるが、例えば、α−オレフィン
オリゴマー、炭素数2〜16のオレフィンの(共)重合
物、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ポリフェ
ニル系炭化水素、各種エステルすなわちネオペンチルグ
リコール,トリメチロールプロパン,ペンタエリスリト
ールなどの脂肪酸エステル、更にはヒンダードエステル
などを用いることができる。
【0006】上記高度精製鉱油または合成潤滑油は、芳
香族分、例えばndm法で測定した%CA が2%以下で
あるものが使用される。この値が2%を超える場合は、
芳香族分含有量が多くなり、摩擦調整剤の寿命を短くす
るため好ましくない。このような観点から、芳香族分は
0.5%以下であることが好ましい。また、上記鉱油また
は合成潤滑油としては、100℃における動粘度が2〜
50mm2 /秒のものが用いられる。この値が2mm2
/秒未満である場合は油膜強度の低下や蒸発損失の増加
などの不具合が生じ、50mm2 /秒を超える場合は粘
性抵抗による動力損失が大き過ぎるので好ましくない。
このような点から、上記粘度は3〜15mm2 /秒の範
囲にあることが好ましい。また、上記基油の粘度指数
(VI)としては、特に、低温時における流動性低下の
点から、本発明では50以上、更に80以上であること
が好ましい。更に、上記高度精製鉱油または合成潤滑油
の硫黄分含有量は100重量ppm以下であることが好
ましい。硫黄分含有量が100重量ppmを超える場合
は添加剤の効果を妨げる恐れがある。従って、本発明に
おいては、上記含有量は50重量ppm以下であること
が更に好ましい。上記高度精製鉱油及び合成潤滑油は、
一種のみを単独で用いることもできるが、二種以上を任
意の割合で混合して用いることもできる。
【0007】本発明の潤滑油組成物においては、プレー
トと摩擦材間のμ−V特性を向上させることを目的とし
て、上記基油にN−アシルサルコシンが0.1〜10重量
%配合される。N−アシルサルコシンとしては、好まし
くは下記一般式(I)で表されるものが用いられる。
【0008】
【化1】
【0009】(式中、Rは炭素数2〜30のアルキル
基,シクロアルキル基あるいはアルケニル基を表す。) 上記一般式(I)におけるRとしては、具体的には、エ
チル,プロピル,ブチル,ペンチル,ヘキシル,シクロ
ヘキシル,オクチル,2−エチルヘキシル,デシル,ラ
ウリル,ミリスチル,パルミチル,ステアリル,オレイ
ル等の各基が挙げられる。本発明においては上記N−ア
シルサルコシンは、直鎖状,分岐鎖状,環状のいずれで
あってもよく、本発明においては、好ましくは、N−オ
レイルサルコシン,N−ステアリルサルコシン等を使用
することができる。上記N−アシルサルコシンは、本発
明の潤滑油組成物中、0.1〜10重量%配合することが
好ましい。この配合量が0.1重量%未満の場合は本発明
の効果が十分に認められず、10重量%を超える場合は
当該効果が飽和し、それ以上の添加は経済的に不利であ
り好ましくない。上記の点から、上記配合量は0.2〜5
重量%の範囲内の値であることが好ましい。
【0010】本発明の潤滑油組成物は、上記高度精製鉱
油及び/又は合成潤滑油にN−アシルサルコシンを配合
してなるものであるが、更に必要に応じて、μ−V特性
を長時間安定に保つために脂肪酸アミドを配合すること
ができる。このような脂肪酸アミドはとしては、炭素数
1〜24の飽和若しくは不飽和の脂肪酸とアンモニア,
脂肪族アミン,芳香族アミン等とから得られる化合物が
好ましく、更に、ミリスチン酸アミド,パルミチン酸ア
ミド,ステアリン酸アミド,オレイン酸アミド,アラキ
ン酸アミドなどの一価の脂肪酸アミドが好ましく使用さ
れる。上記脂肪酸アミドは、本発明の潤滑油組成物中、
0.01〜1.0重量%配合することが好ましい。この配合
量が0.01重量%未満の場合は本発明の効果が十分に認
められず、1.0重量%を超える場合は沈殿(スラッジ)
を発生する恐れがある。上記の点から、上記配合量は0.
03〜0.5重量%の範囲内の値であることが好ましい。
本発明においては、上記脂肪酸アミドは、上記配合量範
囲内であれば一種のみで用いることもできるが、二種以
上を任意の割合で混合して用いることもできる。
【0011】本発明の潤滑油組成物には、更に必要に応
じて、μ−V特性を一層向上させるために、金属清浄剤
を配合することができる。このような金属清浄剤として
は、好ましくはアルカリ金属のスルホネート,サリチレ
ートあるいはフェネート、又はアルカリ土類金属のスル
ホネート,サリチレートあるいはフェネートを使用する
ことができる。アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属
のスルホネート,サリチレートあるいはフェネートとし
ては、従来公知の種々のものを使用可能であるが、本発
明においては、K,Naなどのアルカリ金属あるいはC
a,Mg,Baなどのアルカリ土類金属のスルホネー
ト,サリチレートあるいはフェネートが好ましく用いら
れる。特に、安定性の向上の点からCa又はMgのスル
ホネートが好ましく使用される。また、スルホネートと
しては、例えばアルキル置換された芳香族化合物スルホ
ン化物のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金属塩、
及びこのものをアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属
の水酸化物あるいは酸化物と二酸化炭素とにより、さら
に過塩基化したものが好適である。サリチレートとして
は、サリチル酸あるいは硫化サリチル酸のアルカリ金属
塩あるいはアルカリ土類金属塩、及びこのものをアルカ
リ金属あるいはアルカリ土類金属の水酸化物あるいは酸
化物と二酸化炭素とにより、さらに過塩基化したものが
好適である。また、フェネートとしては、アルキルフェ
ノール硫化物のアルカリ金属塩あるいはアルカリ土類金
属塩、及びこのものをアルカリ金属あるいはアルカリ土
類金属の水酸化物あるいは酸化物とにより、更に過塩基
化したものが好適である。このようなスルホネート,サ
リチレートあるいはフェネートは置換基として炭素数1
〜20のアルキル基を有することができる。
【0012】上記アルカリ金属塩,アルカリ土類金属塩
としては、プレートと摩擦材間のμ d を高く保つ点から
過塩基性のものが好ましく使用される。その塩基価(T
BN)は特に限定はされないが、アルカリ金属塩の場合
は好ましくは100〜500mgKOH/gであり、ア
ルカリ土類金属塩の場合は好ましくは10〜500mg
KOH/g、更に好ましくは20〜300mgKOH/
gである。上記金属系清浄剤は本発明の組成物中に、0.
1〜10重量%含有されることが好ましい。上記含有量
が0.1重量%未満では効果が十分に認められず、また、
10重量%を超える場合は効果が飽和し、それ以上の添
加は経済的に不利である。これらの点から上記含有量
は、1〜5重量%であることが更に好ましい。本発明に
おいては、上記金属系清浄剤は、一種のみで用いること
もできるが、二種以上を任意の割合で混合して用いるこ
ともできる。
【0013】また、本発明の潤滑油組成物には、更に必
要に応じて、摩擦材の表面を清浄に保つ目的から無灰系
分散剤を配合することができる。このような無灰系分散
剤としては、その種類は特に制限はなく、従来一般に使
用されるものがいずれも使用可能であり、例えば、モノ
イミド型あるいはビスイミド型のコハク酸イミド系化合
物,ベンジルアミン系化合物,アルケンアミン系化合物
が使用可能である。特に、本発明においては、コハク酸
イミド系化合物、特にアルケニルコハク酸イミド類が好
ましく使用できる。上記無灰系分散剤は、本発明の組成
物中に0.1〜10重量%含有されることが好ましい。上
記含有量が0.1重量%未満では効果が十分に認められ
ず、10重量%を超える場合は効果が飽和し、それ以上
の添加は経済的に不利である。これらの点から上記含有
量は、0.2〜5重量%であることが更に好ましい。本発
明においては、上記無灰系分散剤は一種のみで用いるこ
ともできるが、二種以上を任意の割合で混合して用いる
こともできる。
【0014】更に、本発明の潤滑油組成物には、必要に
応じて、摩擦特性の経時変化を抑えるために、無灰系酸
化防止剤を配合することができる。このような無灰系酸
化防止剤としては、その種類は特に制限はなく、従来一
般に使用されるものがいずれも使用可能であるが、ジフ
ェニルアミン系,ナフチルアミン系等のアミン系酸化防
止剤,ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(DBP
C)等のフェノール系酸化防止剤,ジラウリルチオジプ
ロピオネート等のカルボキシレート系酸化防止剤,ビス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)スルフィド等のスルフィド系酸化防止剤,アルキ
ルフェニルグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル
系酸化防止剤,3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等
のエポキシド系酸化防止剤の各化合物が好ましく使用で
きる。特に、本発明においては、ジフェニルアミン系,
ナフチルアミン系等のアミン系酸化防止剤が好ましく使
用できる。このような、無灰系酸化防止剤は、本発明の
組成物中に0.1〜10重量%含有されることが好まし
い。上記含有量が0.1重量%未満では効果が十分に認め
られず、10重量%を超える場合は効果が飽和し、それ
以上の添加は経済的に不利である。これらの点から上記
含有量は、0.2〜3重量%であることが更に好ましい。
本発明においては、上記無灰系酸化防止剤は一種のみで
用いることもできるが、二種以上を任意の割合で混合し
て用いることもできる。
【0015】また、本発明の潤滑油組成物には、必要に
応じて、歯車油としての特性の付与も考慮して、極圧剤
を配合することができる。このような極圧剤としては、
その種類は特に制限はなく、従来一般に使用されるもの
がいずれも使用可能であるが、本発明では、リン酸エス
テル,亜リン酸エステル,これらのアルキルアミン塩等
のリン系化合物、硫化オレフィン,硫化アルキル等の硫
黄系化合物、また、これら硫黄化合物とリン酸エステル
との混合物等のリン−硫黄系化合物が好ましく用いられ
る。このような、極圧剤は、本発明の組成物中に0.1〜
3重量%含有されることが好ましい。上記含有量が0.1
重量%未満では効果が十分に認められず、3重量%を超
える場合は熱安定性を損なったりあるいは腐食を生じる
恐れがある。
【0016】本発明の潤滑油組成物は、上記高度精製鉱
油または合成潤滑油に上記各成分を配合することによっ
て調製されるが、さらに所望により、本発明の目的を阻
害しない範囲で腐食防止剤,防錆剤,粘度指数向上剤,
流動点降下剤,泡消し剤等を適宜配合することもでき
る。これらの添加剤ははその種類については特に制限は
ないが、例えば、腐食防止剤としては、ベンゾトリアゾ
ール,ベンゾイミダゾール等が、防錆剤としては、アル
ケニルコハク酸やその部分エステル等が、また粘度指数
向上剤としては、エチレン−プロピレン共重合体などの
オレフィン(共)重合体,ポリメタクリレート,ポリイ
ソブチレン等が、流動点降下剤としてはポリメタアクリ
レート(PMA)等が、また、泡消し剤としては、ポリ
シロキサン(分子量約1万〜50万),ポリアクリル酸
エステル等が使用できる。これらの添加剤は一般に、本
発明の組成物中、各々10重量%以下の量で配合され
る。
【0017】本発明においては、上記の各成分を適宜混
合することにより潤滑油組成物を得ることができるが、
このようにして得られた潤滑油組成物は、例えば、プレ
ートと摩擦材との間のすべり速度Vにおける摩擦係数μ
d とすべり速度が0になる直前の摩擦係数μs の比、μ
s /μd を1より小さい値とすることができ、かつこの
状態を長期間保つことができるものである。従って、本
発明の潤滑油組成物は、湿式摩擦機構を有する全ての車
両、産業機械、例えば、ホイールローダ,ダンプトラッ
ク,農業用トラックなどに用いられ、特に、湿式クラッ
チまたは湿式ブレーキを有する部分の潤滑に好適に用い
ることができる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基いてさらに具体
的に説明する。 実施例1〜3および比較例1〜4 第1表に示すような配合割合(重量%)で潤滑油を調製
した。得られた潤滑油の各々について、SAE No.
2試験機によるサイクルテストを行い、0.7rpmにお
ける摩擦係数(μs )と100rpmにおける摩擦係数
(μd )の比、μs /μd が1を超えるまでの係合回数
を下記条件にて測定した。測定条件 ディスク材: D−0526−30 初期回転数: 3300rpm 慣性力 : 0.035kg・m・sec2 油量 : 0.4リットル 油温 : 120℃ また、各々の潤滑油についてJIS K 2513(1
00℃,3時間)に準じて銅板腐食試験を行った。結果
を第1表に示す。
【0019】
【表1】
【0020】*1 鉱油I: 水素化改質鉱油〔%CA
=0(ASTM−D−3238により測定),VI=1
05,動粘度(100℃)=5.2mm2 /s,硫黄分含
量=5重量ppm〕 *2 鉱油II: 溶剤精製鉱油〔%CA =5.0(AST
M−D−3238により測定),VI=103,動粘度
(100℃)=5.3mm2 /s,硫黄分含量=200重
量ppm〕 *3 FM : オレイン酸とジエタノールアミンの反
応物 *4 Caスルホネート: 過塩基性Caスルホネート
(TBN=100mgKOH/g) *5 無灰系酸化防止剤: アルキル化ジフェニルアミ
ン *6 リン硫黄系極圧剤: 硫化ブテンとリン酸エステ
ルの7:3(重量比)混合物 *7 硫黄系極圧剤: ジ−tert−ノニルポリサル
ファイド *8 リン系極圧剤: リン酸エステルアミン塩 *9 脂肪酸アミド: オレイン酸アミド *10 その他: 粘度指数向上剤(PMA),防錆剤,
腐食防止剤,泡消し剤
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明の潤滑油組成物に
よれば、湿式摩擦機構の係合を繰り返しても摩擦特性が
変化せず、かつディスクやプレートなどの摩擦部分の摩
耗が少ない等、湿式摩擦機構に要求される摩擦特性を満
足することができ、かつこの特性を長期間維持すること
が可能となる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100℃における動粘度が2〜50mm
    2 /秒であり、かつ芳香族分が2%以下である高度精製
    鉱油及び/又は合成潤滑油からなる基油に、N−アシル
    サルコシンを0.1〜10重量%配合してなる潤滑油組成
    物。
  2. 【請求項2】 基油が100重量ppm以下の硫黄分を
    含有することを特徴とする請求項1記載の潤滑油組成
    物。
  3. 【請求項3】 更に、脂肪酸アミドを0.01〜1.0重量
    %含有することを特徴とする請求項1または2に記載の
    潤滑油組成物。
  4. 【請求項4】 更に、無灰系分散剤を0.1〜10重量%
    含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の潤滑油組成物。
  5. 【請求項5】 更に、無灰系酸化防止剤を0.1〜10重
    量%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の潤滑油組成物。
  6. 【請求項6】 更に、金属系清浄剤を0.1〜10重量%
    含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の潤滑油組成物。
  7. 【請求項7】 湿式クラッチまたは湿式ブレーキを有す
    る部分の潤滑に用いることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の潤滑油組成物。
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