JPH09317413A - 接合型バルブシート - Google Patents

接合型バルブシート

Info

Publication number
JPH09317413A
JPH09317413A JP13357796A JP13357796A JPH09317413A JP H09317413 A JPH09317413 A JP H09317413A JP 13357796 A JP13357796 A JP 13357796A JP 13357796 A JP13357796 A JP 13357796A JP H09317413 A JPH09317413 A JP H09317413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve seat
alloy
cylinder head
layer
joined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13357796A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Kawamura
治 川村
Teruo Takahashi
輝夫 高橋
Arata Kakiuchi
新 垣内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Piston Ring Co Ltd filed Critical Nippon Piston Ring Co Ltd
Priority to JP13357796A priority Critical patent/JPH09317413A/ja
Priority to GB9707409A priority patent/GB2313651A/en
Priority to DE1997121406 priority patent/DE19721406A1/de
Publication of JPH09317413A publication Critical patent/JPH09317413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/02Selecting particular materials for valve-members or valve-seats; Valve-members or valve-seats composed of two or more materials
    • F01L3/04Coated valve members or valve-seats

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合時および運転時にクラックが発生しな
い、耐摩耗性に優れた接合型バルブシートを提案する。 【解決手段】 Al合金製シリンダヘッドと抵抗溶接に
より接合するバルブシートの面に、バルブシート基材と
シリンダヘッドとの中間の熱膨張率を有する被覆層を10
μm 以下の厚みに形成する。被覆層は、バルブシート基
材がFe基焼結合金製の場合は15×10-6〜25×10-6(1/
K)の熱膨張率を有する純金属層あるいは合金層が好ま
しい。バルブシート基材がCu基合金製の場合は、18×
10-6〜27×10-6(1/K)の熱膨張率を有する純金属層あ
るいは合金層が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用のバル
ブシートに関し、とくにシリンダヘッドに接合できるバ
ルブシートに関する。
【0002】
【従来の技術】バルブシートは、燃焼ガスのシールとバ
ルブを冷却する役割を担ってエンジンのシリンダヘッド
に圧入されて使用されてきた。しかし、最近では、自動
車の高速化・軽量化等の要望から、内燃エンジンでは多
バルブ化が進んでおり、各気筒には複数の吸・排気ポー
トが近接して配置されている。このような最近の傾向か
ら、バルブ間の距離を狭くしたり、吸・排気ポート径を
大きくする等の設計の自由度を確保したり、あるいは、
バルブ・バルブシートの熱引け性を良くし熱負荷の軽減
を図る等の目的で、シリンダヘッドにバルブシートを接
合する接合型バブルシートが考えられている。
【0003】従来のバルブシート用焼結合金材として
は、例えば、特開昭59-25959号公報には、C、Ni、Cr、
Mo、Coを多量に含み、基地組織中にC−Cr−W−Co−Fe
粒子とFe−Mo粒子の硬質粒子が分散し、連続空孔が銅合
金にて溶浸されたバルブシート用焼結合金材が開示さ
れ、強度および剛性に優れかつ耐摩耗性に優れたバルブ
シートとして使用されてきた。
【0004】しかしながら、従来のバルブシート用焼結
合金材を接合型バルブシートに適用すると、バルブシー
トを接合するとき、あるいは、エンジンの運転時に、バ
ルブシートにクラック(亀裂)が発生し、バルブシート
のシール性が低下するという問題があり、量産化されな
かった。このクラックの発生は、圧入型のバルブシート
に比較し、接合型バルブシートでは寸法形状が小さく、
抵抗溶接時あるいはエンジンの運転時の応力に耐えられ
ないためであった。
【0005】このような問題に対し、例えば、特開平7-
189628号公報には、Cu基合金またはオーステナイト基地
鉄系合金を抵抗溶接によりシリンダヘッドに接合されて
なる接合型バルブシートが提案されている。しかし、こ
のバルブシートは、接合時、あるいは運転時にクラック
が発生しないが、高価な合金元素を含んでおり経済的に
不利であること、あるいはさらに、強度、剛性が低いこ
と、また、耐摩耗性が劣るという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題点を有利に解決し、接合型バルブシートとしても抵抗
溶接接合時あるいはエンジン運転時にクラックを発生し
ない、強度、剛性および耐摩耗性に優れた接合型バルブ
シートを提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、抵抗溶接
時あるいはエンジンの運転時に接合型バルブシートに発
生するクラックは、シリンダヘッド材とバルブシート材
の間の熱膨張率の相違により、抵抗溶接時の加熱冷却、
あるいはエンジン運転時の加熱冷却で発生するシリンダ
ヘッドとバルブシートの膨張量の差が原因であると考
え、鋭意検討した結果、シリンダヘッド材の熱膨張率と
バルブシート材の熱膨張率との中間の熱膨張率を有する
被覆層を、シリンダヘッドと接合されるバルブシートの
面に形成することにより、接合型バルブシートに発生す
るクラックは防止できることを見いだした。また、シリ
ンダヘッドとの接合面に被覆層を形成したバルブシート
を、抵抗溶接によりAl合金製シリンダヘッドに接合する
と、接合面にAl合金との金属間化合物が形成され、接合
強度が増加するとともに、シリンダヘッドとバルブシー
トの間の熱膨張差を緩和し、クラックの発生を抑えるこ
とができるという新規な知見を得た。
【0008】本発明は、上記した知見をもとに構成され
たものである。すなわち、本発明は、内燃エンジンのA
l合金製シリンダヘッドに抵抗溶接により接合される接
合型バルブシートであって、該バルブシートがFe基焼
結合金製であり、かつ該バルブシート面の少なくとも該
シリンダヘッドと接合する面に15×10-6〜25×10-6(1/
K)の熱膨張率を有する純金属層あるいは合金層が10μ
m 以下被覆されたことを特徴とする接合型バルブシート
であり、また、前記バルブシートを銅溶浸Fe基焼結合
金製あるいは空孔がCuにより封孔されたFe基焼結合
金製としてもよく、また、前記バルブシートを鋳鉄製あ
るいは鋳鋼製あるいはNi基合金溶製材製としてもよ
い。
【0009】さらに、本発明は、内燃エンジンのAl合
金製シリンダヘッドに抵抗溶接により接合される接合型
バルブシートであって、該バルブシートがCu基合金製
であり、かつ該バルブシート面の少なくとも該シリンダ
ヘッドと接合する面に18×10 -6〜27×10-6(1/K)の熱
膨張率を有する純金属層あるいは合金層が10μm 以下被
覆されたことを特徴とする接合型バルブシートである。
【0010】また、本発明は、内燃エンジンのAl合金
製シリンダヘッドに抵抗溶接により接合される接合型バ
ルブシートであって、該バルブシートがセラミック製で
あり、かつ該バルブシート面の少なくとも該シリンダヘ
ッドと接合する面に10×10-6〜20×10-6(1/K)の熱膨
張率を有する純金属層あるいは合金層が10μm 以下被覆
されたことを特徴とする接合型バルブシートである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の接合型バルブシートは、
素材を所定の形状に加工し、Al合金製シリンダヘッドに
抵抗溶接により接合される。なお、接合方法は、抵抗溶
接が好ましいが、その他、摩擦圧接、電子ビーム溶接等
によっても問題はない。本発明の接合型バルブシートに
は、少なくともシリンダヘッドと接合する面に10μm 以
下の被覆層が形成される。被覆層は、シリンダヘッドと
接合する面以外に形成しても何ら問題がないのは言うま
でもない。
【0012】被覆層を有するバルブシートを、抵抗溶接
によりAl合金製シリンダヘッドに接合すると、接合面に
Al合金との金属間化合物が形成される。これにより、接
合強度が増加するとともに、シリンダヘッドとバルブシ
ートの間の熱膨張差を緩和し、クラックの発生を抑え
る。被覆層の厚みが10μm を超えると、接合部に金属間
化合物層以外に被覆材の単一層も存在することになり接
合部の組織が不均一となる。被覆材の単一層が存在する
と、抵抗溶接時の押し込み圧力で塑性流動層が形成さ
れ、そのため、強度が低下し、接合溶接時あるいはエン
ジン運転時にクラックが発生しやすくなる。このような
ことから、10μm を被覆層厚みの上限とした。
【0013】バルブシート表面に形成される被覆層は、
バルブシートの材質に対応した熱膨張率を有する純金属
層あるいは合金層である。純金属層としては、Cu、Ni、
Agが、合金層としてはCu、Ni、Ag基の合金が好適であ
る。被覆層は、めっき、コーティング、蒸着等により形
成するのが好ましい。
【0014】バルブシートが、Fe基焼結合金製の場合
は、被覆層は15×10-6〜25×10-6(1/K)の熱膨張率を
有する純金属層あるいは合金層が好ましい。被覆層の熱
膨張率が15×10-6(1/K)未満では、シリンダヘッドの
熱膨張率との差が大きく、また、25×10-6(1/K)を超
えるとバルブシートの熱膨張率との差が大きく、抵抗溶
接時もしくはエンジン運転時にクラックが発生するた
め、バルブシートがFe基焼結合金製の場合は、被覆層
の熱膨張率は15×10-6〜25×10 -6(1/K)の範囲とし
た。
【0015】バルブシートの基材を、Fe基焼結合金に
代えて、銅溶浸Fe基焼結合金あるいは空孔がCuによ
り封孔されたFe基焼結合金としてもよく、また、鋳鉄
あるいは鋳鋼あるいはNi基合金溶製材を用いてもよ
く、この場合、被覆層の熱膨張率は同一範囲のものが好
適に適用できる。バルブシート材として、適用可能なF
e基焼結合金は、通常公知なバルブシート用Fe基焼結
合金がすべて好適に適用できる。なかでも、C、Ni、C
r、Coを含み、基地組織中にC−Cr−W−Co−Fe粒子の
硬質粒子が分散したFe基焼結合金や、C、Ni、Cr、M
o、Coを含み、基地組織中にC−Cr−W−Co−Fe粒子とF
e−Mo粒子の硬質粒子が分散したFe基焼結合金が好適
である。また、Ni、Moを少なくとも1種 0.5〜8%含有
する低合金系、ハイス系、ステンレス鋼系Fe基焼結合
金も好適である。
【0016】また、銅溶浸Fe基焼結合金は、原料粉末
を金型に充填し、成形プレスにより圧縮・成形し圧粉体
としたのち、圧粉体を焼結させ、さらに、焼結体を溶浸
用銅合金とともに銅合金の融点以上に加熱し、空孔に銅
合金を溶浸させる溶浸処理を施して得る。また、溶浸処
理のかわりに、あらかじめ原料粉末に銅粉末を混合し焼
結時にCuを液相として、空孔をCuで封孔してもよい。
【0017】また、銅溶浸処理時に、焼結体表面にCu層
を10μm 以下残存させるようにし、被覆層の形成処理を
省略してもよい。本発明では、必ずしも焼結合金に限ら
ず溶製材でもよい。溶製材としては、鋳鉄あるいは鋳鋼
あるいはNi基合金が好適に利用できる。バルブシート材
として、好適な鋳鉄としては、FCD600の球状黒鉛鋳鉄お
よびCr、B等を含む合金片状黒鉛鋳鉄が挙げられる。ま
た、好適な鋳鋼としては、Ni含有量の高い高Ni鋳鋼、高
Cr鋳鋼、Cr−Si系鋳鋼がある。Ni基合金は、NCF(JIS G
4901〜4902) 系、Ni−Cr系等がよい。
【0018】バルブシートがCu基合金製の場合は、被覆
層は18×10-6〜27×10-6(1/K)の熱膨張率を有する純
金属層あるいは合金層が好ましい。バルブシートをCu基
合金を用いて製造するには、粉末焼結法、溶製法あるい
は圧延材からの削り出し法いずれも好適に利用できる。
バルブシートがCu基合金製の場合は、被覆層の熱膨張率
が18×10-6(1/K)未満では、シリンダヘッドの熱膨張
率との差が大きく、また、27×10-6(1/K)を超えると
バルブシートの熱膨張率との差が大きく、抵抗溶接時も
しくはエンジン運転時にクラックが発生するため、被覆
層の熱膨張率は18×10-6〜27×10-6(1/K)の範囲とし
た。
【0019】本発明のバルブシートに適用できるCu基合
金としては、Cu−Ni−Si合金、Cu−Be合金、Cu−Cr合金
が好ましい。バルブシートがセラミック製の場合には、
被覆層は10×10-6〜20×10-6(1/K)の熱膨張率を有す
る純金属層あるいは合金層が好ましい。本発明のバルブ
シートに適用できるセラミックとしては、Si3N4 、Al20
3 、SiC が好ましい。
【0020】バルブシートをセラミックを用いて製造す
るには、粉末焼結法が好適に利用でき、Si3N4 、Al
203 、SiC の粉末を焼結助剤(例えば、ポリビニルアル
コール、メチルセルロース)とともに、混合し成型した
のち、焼結する。バルブシートがセラミック製の場合
は、被覆層の熱膨張率が10×10-6(1/K)未満では、シ
リンダヘッドの熱膨張率との差が大きく、また、20×10
-6(1/K)を超えるとバルブシートの熱膨張率との差が
大きく、抵抗溶接時もしくはエンジン運転時にクラック
が発生するため、被覆層の熱膨張率は10×10-6〜20×10
-6(1/K)の範囲とした。
【0021】
【実施例】
(実施例1)まず、接合型バルブシートの素材の製造に
ついて説明する。 (試験No.1およびNo.2)原料粉末として、C粉末、Co粉
末、Ni粉末、C−Co−W−Cr−Fe合金粉末、アトマイズ
純鉄粉に、ステアリン酸亜鉛を配合し、混練した。この
混合原料粉末を圧粉成形し、還元性雰囲気で焼結し、焼
結合金材の組成が、重量%で、C:1.2%、Ni:2.0
%、Cr:6.5 %、W:2.0 %、Co:7.0 %、残部は不純
物およびFeであり、基地中に硬質粒子が分散したFe基焼
結合金材を得た。これらの焼結合金材から、接合型バル
ブシートを加工した。試験No.1は、シリンダヘッドに接
合する面にCuをめっきにより3μm の厚さで被覆した。
試験No.2は、とくに、被覆層の形成は実施しなかった。
【0022】(試験No.3およびNo.4)原料粉末として、
C粉末、ハイス鋼粉末に、ステアリン酸亜鉛を配合し、
混練した。この混合原料粉末を圧粉成形し、還元性雰囲
気で焼結した。ついで、焼結体をCu溶浸し、焼結材の組
成が、重量%で、C:1.0 %、Cr:2.0 %、Mo:2.5
%、W:3.0 %、V:3.0 %、Cu:15.0%、残部は不純
物およびFeであり、基地中に微細炭化物が分散したCu溶
浸Fe基焼結合金材を得た。これらの焼結合金材から、接
合型バルブシートに加工し、試験No.3は、ついで、めっ
きにより5μm 厚のCu層を、試験No.4は、20μm 厚のCu
層を被覆した。
【0023】(試験No.5およびNo.6)原料粉末として、
C粉末、Cr−Fe合金粉末、Fe−Mo粉末、純鉄粉に、ステ
アリン酸亜鉛を配合し、混練した。この混合原料粉末を
圧粉成形し、還元性雰囲気で焼結し、焼結材の組成が、
重量%で、C:2.0 %、Cr:12.0%、Mo:1.0 %、残部
は不純物およびFeである、基地中にCr炭化物が析出した
Fe基焼結合金材を得た。これらの焼結合金材から、接合
型バルブシートに加工し、試験No.5は、ついで、めっき
により4μm 厚のCu層を被覆した。試験No.6は、つい
で、めっきにより3μm 厚のAg層を被覆した。
【0024】(試験No.7およびNo.8)電気炉−鋳造工程
でC:2.5 %、Si:2.0 %、Mn:1.0 %、Ni:20.0%、
Cr:5.0 %の高Ni鋳鋼を得た。この素材から接合型バル
ブシートを加工し、試験No.7は、ついで、めっきにより
5μm 厚のNi層を被覆した。試験No.8は、ついで、めっ
きにより18μm 厚のCu層を被覆した。
【0025】(試験No.9およびNo.10 )高周波溶解炉−
鋳造工程でC:3.6 %、Si:2.0 %、Mn:0.3 %、Cu:
1.0 %の球状黒鉛鋳鉄を得た。この素材から接合型バル
ブシートを加工し、試験No.9は、ついで、めっきにより
1μm 厚のCu層を被覆した。試験No.10 は、めっきによ
り2μm 厚のNi層を被覆した。
【0026】(試験No.11 〜No.14 )原料粉末として、
C粉末、Co粉末、Ni粉末、C−Co−W−Cr−Fe合金粉
末、アトマイズ純鉄粉に、ステアリン酸亜鉛を配合し、
混練した。この混合原料粉末を圧粉成形し、還元性雰囲
気で焼結した。溶浸用銅合金を載置し溶浸処理を行い、
ついで熱処理(焼入れ、焼戻し)を行った。焼結合金材
の組成が、重量%で、C:1.3 %、Ni:2.0 %、Cr:7.
0 %、W:2.2 %、Co:7.0 %、Cu:15.0%、残部は不
純物およびFeであり、基地中に硬質粒子が分散し、焼結
空孔が銅合金に溶浸されたFe基焼結合金材を得た。これ
らの焼結合金材から、接合型バルブシートを加工し、つ
いで、試験No.11 は、めっきにより2μm 厚のCu層を、
試験No.13は、30μm 厚のNi層を、試験No.14 は、6μm
厚のAg層をめっきにより被覆した。なお、試験No.12
は、とくに、被覆層の形成は実施しなかった。
【0027】これら接合型バルブシート基材の種類とそ
の熱膨張率およびバルブシート基材に被覆した被覆層の
種類とその熱膨張率を纏めて表1に示す。つぎに、これ
らの接合型バルブシートをAl合金(AC4C)製のシリ
ンダヘッドに抵抗溶接した。図1に抵抗溶接による接合
方法を示す。図1(a) に示すように、バルブシート1
は、その突起部1aがシリンダヘッド2のテーパ面2a
に当接するようにセットされ、電極3によりテーパ面2
aとの間で矢印の方向に加圧され、続いて通電される。
シリンダヘッド2とバルブシート1との接合面およびそ
の近傍が溶融温度あるいはそれに近い温度まで加熱され
ると通電を遮断する。バルブシートより硬度の低いシリ
ンダヘッドが塑性変形して、図1(b) 示すようにバルブ
シート1がシリンダヘッド2に埋め込まれた状態で接合
される。
【0028】接合後、バルブシートに発生したクラック
の有無を調査した。その結果を表1に示す。また、シリ
ンダヘッドに接合された状態と同じ状態にした接合型バ
ルブシートについて、実機耐久試験と同等の温度、バル
ブ叩かれ状況でリグ試験を実施し、バルブシートに発生
するクラックの有無を調査した。
【0029】試験条件は、つぎのとおりである。 試験温度:400 ℃(測温位置:図2) 運転時間:30時間 カム回転数: 3000rpm バルブ回転数:10rpm リフト量:7mm 着座荷重:89kg その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】(実施例2)原料粉末として、Cu−Be合金
粉末あるいはCu−Cr合金粉末あるいはCu−Ni−Si合金粉
末を焼結助剤とともに混練し、圧粉成形・焼結・熱処理
によりバルブシート用素材とした。また、セラミックと
して、Si3N4 あるいは、Al2O3 粉末を焼結助剤とともに
混練し、圧粉成形・焼結・熱処理によりバルブシート用
素材とした。これらの素材から、接合型バルブシートに
加工し、バルブシートのシリンダヘッドと接合する面
に、表2に示す被覆層をめっきにより形成した。一部、
被覆層を形成しないものも比較例として準備した。
【0032】表2に示す被覆層を有する接合型バルブシ
ート(比較例の中には被覆層のないものも含む)を、実
施例1と同様に、抵抗溶接により、Al合金製のシリンダ
ヘッドに接合し、バルブシートに発生するクラックの有
無を調査した。その結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】また、実施例1と同様に、実機耐久試験と
同等の温度、バルブ叩かれ状況でリグ試験を実施し、バ
ルブシートに発生するクラックの有無を調査した。それ
らの結果を表2に示す。本発明の範囲であれば、接合時
の熱応力により、クラックを発生することはなく、実機
と同等の条件でのリグ試験においてもクラックを発生す
ることはない。
【0035】しかし、本発明の範囲を外れる被覆層を有
する、比較例の試験No.4、試験No.8、試験No.13 、試験
No.18 、試験No.21 、試験No.24 の接合型バルブシート
では、抵抗溶接による接合時にはクラックの発生はない
が、リグ試験ではクラックの発生が見られる。また、被
覆層を形成しない、比較例の試験No.2、試験No.12 、試
験No.16 、試験No.22 の接合型バルブシートでは、抵抗
溶接による接合時にクラックが発生している。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、抵抗溶接による接合時
はもちろんエンジン運転時においてもクラックを生じる
ことがなく、高いシール性を維持することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルブシートのシリンダヘッドへの抵抗溶接に
よる接合方法を示す説明図である。
【図2】リグ試験機の概略説明図である。
【図3】リグ試験における試験体の測温位置を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 バルブシート 1a バルブシートの突起部 2 シリンダヘッド 2a テーパ面 3 電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンのAl合金製シリンダヘッ
    ドに抵抗溶接により接合される接合型バルブシートであ
    って、該バルブシートがFe基焼結合金製であり、かつ
    該バルブシート面の少なくとも該シリンダヘッドと接合
    する面に15×10-6〜25×10-6(1/K)の熱膨張率を有す
    る純金属層あるいは合金層が10μm 以下被覆されたこと
    を特徴とする接合型バルブシート。
  2. 【請求項2】 前記バルブシートが銅溶浸Fe基焼結合
    金製あるいは空孔がCuにより封孔されたFe基焼結合
    金製であることを特徴とする請求項1記載の接合型バル
    ブシート。
  3. 【請求項3】 前記バルブシートが鋳鉄製あるいは鋳鋼
    製あるいはNi基合金溶製材製であることを特徴とする
    請求項1記載の接合型バルブシート。
  4. 【請求項4】 内燃エンジンのAl合金製シリンダヘッ
    ドに抵抗溶接により接合される接合型バルブシートであ
    って、該バルブシートがCu基合金製であり、かつ該バ
    ルブシート面の少なくとも該シリンダヘッドと接合する
    面に18×10-6〜27×10-6(1/K)の熱膨張率を有する純
    金属層あるいは合金層が10μm 以下被覆されたことを特
    徴とする接合型バルブシート。
  5. 【請求項5】 内燃エンジンのAl合金製シリンダヘッ
    ドに抵抗溶接により接合される接合型バルブシートであ
    って、該バルブシートがセラミック製であり、かつ該バ
    ルブシート面の少なくとも該シリンダヘッドと接合する
    面に10×10-6〜20×10-6(1/K)の熱膨張率を有する純
    金属層あるいは合金層が10μm 以下被覆されたことを特
    徴とする接合型バルブシート。
JP13357796A 1996-05-28 1996-05-28 接合型バルブシート Pending JPH09317413A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13357796A JPH09317413A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 接合型バルブシート
GB9707409A GB2313651A (en) 1996-05-28 1997-04-11 Coated valve seat
DE1997121406 DE19721406A1 (de) 1996-05-28 1997-05-22 Ventilsitz

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13357796A JPH09317413A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 接合型バルブシート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09317413A true JPH09317413A (ja) 1997-12-09

Family

ID=15108071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13357796A Pending JPH09317413A (ja) 1996-05-28 1996-05-28 接合型バルブシート

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPH09317413A (ja)
DE (1) DE19721406A1 (ja)
GB (1) GB2313651A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19822930C2 (de) * 1998-05-22 2001-11-22 Daimler Chrysler Ag Verfahren zum haftenden Aufbringen einer Beschichtung auf eine freiliegende und tribologisch beanspruchte Oberfläche eines Bauteils eines Ventils, vorzugsweise eines Ventilschafts und/oder einer Ventillaufbuchse bzw. -führungen sowie Bauteil und dessen Verwendung als Ventil für Brennkraftmaschinen
DE10353473B4 (de) * 2003-11-15 2007-02-22 Daimlerchrysler Ag Bauteil einer Brennkraftmaschine und Verfahren zu dessen Herstellung
FR2877247B1 (fr) * 2004-10-29 2007-03-02 Peugeot Citroen Automobiles Sa Procede d'assemblage d'une piece en acier et d'une piece en fonte
WO2008156821A1 (en) * 2007-06-19 2008-12-24 Flexible Ceramics, Inc. A California Corporation Silicone resin composites for high temperature durable elastic composite applications and methods for fabricating same
JP5998308B1 (ja) * 2014-12-09 2016-09-28 オリジン電気株式会社 接合物品の製造方法及び接合物品
DE102016014537A1 (de) 2016-12-07 2017-06-29 Daimler Ag Zylinderkopf für eine Verbrennungskraftmaschine und Verfahren zum Herstellen eines Zylinderkopfes

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3287916B2 (ja) * 1993-07-20 2002-06-04 ヤマハ発動機株式会社 バルブシートの接合構造
US5742020A (en) * 1995-01-23 1998-04-21 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Valve seat-bonded cylinder head and method for producing same
JPH08312800A (ja) * 1995-05-15 1996-11-26 Yamaha Motor Co Ltd 接合型バルブシート

Also Published As

Publication number Publication date
GB9707409D0 (en) 1997-05-28
DE19721406A1 (de) 1997-12-04
GB2313651A (en) 1997-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0051300B1 (en) Method for making an exhaust valve for a diesel engine
EP2682571B1 (en) An exhaust valve spindle for an exhaust valve in an internal combustion engine and a method of manufacturing the exhaust valve spindle
EP1347068B1 (en) Sintered alloy for valve seats, valve seat and manufacturing method thereof
CN101970811B (zh) 用于内燃机的排气门杆或活塞形式的可运动的壁构件及制造这种构件的方法
EP3333283A1 (en) Sliding member and manufacturing method therefor
EP3162475B1 (en) Sintered valve seat and method for manufacturing same
US5692726A (en) Bonded valve seat
JPH09317413A (ja) 接合型バルブシート
JPH09324615A (ja) 接合型バルブシート
JPH09125921A (ja) 内燃機関のシリンダヘッド
JPH0647187B2 (ja) 肉盛用分散強化銅基合金
JP3542702B2 (ja) ディーゼル機関用弁棒
JP3758748B2 (ja) 焼結合金製接合型バルブシートおよび接合型バルブシート用焼結合金材の製造方法
JP3492088B2 (ja) 焼結合金製接合型バルブシートおよび接合型バルブシート材の製造方法
CN110248752B (zh) 滑动构件和内燃机的滑动构件
JPH06179937A (ja) バルブシート用焼結合金
JP3573872B2 (ja) 焼結合金製接合型バルブシートおよび接合型バルブシート用焼結合金材の製造方法
JP3492087B2 (ja) 焼結合金製接合型バルブシート
JPH0137466B2 (ja)
JPH11141316A (ja) 2層構造のバルブ・シート体およびその製法
KR102914628B1 (ko) 레이저 클래딩으로 제조된 엔진 밸브시트용 구리합금
JPH07116493B2 (ja) 鉄系部材の接合方法
JP2002179473A (ja) 金属−セラミック接合体
JP2002292491A (ja) 肉盛溶接用合金粉末及びそれを用いた肉盛溶接部並びに粉末肉盛溶接部の形成方法
JPS5847139A (ja) 内燃機関用耐摩耗性部材の製造方法