JPH0931744A - 人造セルロース繊維 - Google Patents

人造セルロース繊維

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JPH0931744A
JPH0931744A JP18412695A JP18412695A JPH0931744A JP H0931744 A JPH0931744 A JP H0931744A JP 18412695 A JP18412695 A JP 18412695A JP 18412695 A JP18412695 A JP 18412695A JP H0931744 A JPH0931744 A JP H0931744A
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cellulose
fiber
ray
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Chihiro Yamane
千弘 山根
Toshihiko Matsui
敏彦 松井
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐フィブリル性及び湿潤下機械的強度に優れ
た再生セルロース繊維の提供。 【構成】 X線結晶化度が40%以上、X線配向度が8
0%以上90%未満、粘度平均重合度が100以上13
00未満で、かつ200℃以上の動的粘弾性におけるt
anδの極大温度(Tmax)が258℃以上であるセ
ルロースII型の結晶性を有するセルロース繊維。 【効果】 耐フィブリル性を有し、湿潤下における機械
的物性に優れるセルロース繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,強度、及び弾性率
が高く、且つフィブリル化し難い衣料用途に適した再生
セルロース繊維に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビスコースレーヨンは、機械物性、特に
湿潤時の機械物性が低い。衣料用途で使用される代表的
なビスコースレーヨンの強伸度物性について例示する
と、乾弾性率85g/d、湿弾性率5g/d、乾強度
1.8g/d、湿強度は0.85g/d等で対抗する衣
料用の化学繊維と比べて著しく劣っている。反面、フィ
ブリル化し難く,加工時の取扱性や,耐洗濯性などの消
費性能に優れている。一方、テンセル(商品名、コート
ールズ社製品)等の有機溶剤紡糸による人造セルロース
繊維は、機械強度に優れているものの加工時や洗濯時あ
るいは着用過程で容易にフィブリル化し,耐擦れ性が低
い欠点がある。キュプラアンモニウムレーヨンは、耐フ
ィブリル性について、テンセルなどの有機溶媒紡糸系セ
ルロース繊維よりもやや優れているものの,満足のでき
るレベルの耐フィブリル化性を有するセルロース繊維素
材ではない。 人造セルロース繊維の耐擦れ性を向上さ
せるために、例えば特開平5−117970号公報等に
記載される人造セルロース繊維の架橋処理の発明がなさ
れたが,耐擦れ性を実用上満足できるできる程度にまで
改良できる処理方法ではない。高い機械的強度を確保し
つつ優れた耐フィブリル性を有する人造セルロース繊
維、特に衣料用のセルロース繊維については知られてい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は,フィ
ブリル化し難く、それでいて湿潤強度や弾性率が高い人
造セルロース繊維を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、X線結
晶化度が40%以上であり,X線配向度が80%以上9
0%未満、かつ200℃以上の動的粘弾性におけるta
nδの極大温度が258℃以上である粘度平均重合度が
100以上1300未満のセルロースII型の結晶性を有
するセルロース繊維によって達成される。
【0005】本発明のセルロースII型の結晶性を有する
セルロース繊維(以下、II型セルロース繊維という)
は、後述の実施例で定義する耐フィブリル化値が90以
上好ましくは95以上を示し、その耐フィブリル化性は
汎用のヴィスコースレーヨンに匹敵するもので有りなが
ら、機械的物性、特に湿潤下の機械物性が高いレベルを
有する。本発明のII型セルロース繊維ついて得られる代
表的な機械物性(JISL 1013)は、次の通りで
ある。
【0006】 乾物性 湿潤物性 強度(g/d) 2〜3 1.0〜1.5 伸度(%) 10〜15 15〜20 弾性率(g/d) 100〜200 10〜20 本発明による人造セルロース繊維の動的粘弾性における
200℃以上のtanδの極大温度(Tmax)は、2
58℃以上である。Tmaxに上限は、設定しないが、
330℃以上の温度ではセルロースの分解が始まるの
で、これ以上の高い温度で実用の繊維素材としてのセル
ロース繊維の物性を特定する意味がなくなる。ここで、
本発明でいう動的粘弾性におけるtanδの値は、セイ
コー電子工業株式会社製DMS200型粘弾性スペクト
ロメーターを用いて周波数100Hz,温度100℃〜
350℃で測定したものである。
【0007】II型セルロース繊維の場合,200℃以上
のtanδ値の極大ピークは、セルロース分子主鎖のミ
クロブラウン運動に基づくもので、α分散といわれる
(Polymer Journal Vol.18、N
o.1、pp1〜14〔1986〕)。このピーク温度
(Tmax)は、セルロース繊維の非晶密度を相対的に
表しており,温度が高いほど非晶密度が高いことを示
す。本発明者等は、このピーク温度(Tmax)とII型
セルロース繊維のフィブリル化し易さにとの間に顕著な
相関が認められること、そしてTmaxが258℃以上
を示すII型セルロース繊維は、後述の水中20分間のホ
ームミキサーで撹拌処理後においても繊維の表面に微細
なフィブリルが発生するのみで、原繊維の形態が保持さ
れ、原繊維の機械的物性、繊維の耐磨耗性能も実用上実
質的に保持されることを知った。一方、Tmaxが25
8℃未満の非晶密度のII型セルロース繊維は、水存在下
の機械的刺激により容易にフィブリル化するので、液流
染色工程で被る擦れにより著しくフィブリル化すること
や,着用者の運動,洗濯の過程で被る擦れによってさえ
フィブリル化を起こすことが避けられない。したがっ
て、Tmaxが258°Cに至らないII型セルロース繊
維は、裏地やサンドウォッシュ加工を受ける繊維製品等
ごく限られた分野の用途以外に汎用外衣料用繊維として
好ましい素材ではない。
【0008】II型セルロース繊維の代表例の一つで有る
汎用のレギュラービスコースレーヨンは、Tmaxが2
70°C前後以上若しくは若しくは280℃を越えるレ
ベルに有り、フィブリルカ化抵抗性が著しく大きい素材
では有るが、ビスコースレーヨンのX線結晶化度は低く
いので前記したように機械的物性、特に湿潤下の強度1
g/d前後以下、弾性率5〜40g/d前後以下等と機
械物性が著しく劣り特に外衣用途に向けた人造セルロー
ス繊維の用途が阻まれている。II型セルロース繊維の他
の代表例であるキュプランモニウムーヨン及びリヨセル
のTmaxは、市販の原糸素材で245°C〜256°
C及び230°C〜250°Cのレベルであり、後記す
る水中20分間のホームミキサー撹拌処理後フィブリル
化度評価値が前記の汎用のレギュラービスコースレーヨ
ンの100であるのに対して、それぞれ70前後以下を
示し、耐フィブリル化性が著しく劣る素材であるが確か
められた。
【0009】本発明によるII型セルロース繊維は、X線
結晶化度40% 以上を示すセルロース繊維である。X線
結晶化度が40%未満のII型セルロース繊維は、機械的
物性、特に湿純下の機械物性が外衣用途向けセルロース
繊維素材適当ではない。本発明でいう結晶化度は、広角
X線回折パターンをシンチレーションカウンター付きの
理学電気株式会社製Rotor Flex RU−20
0PL型X線回折装置で反射法で測定から算出したもの
で有る。測定においては、結晶配向の影響をなくすた
め,繊維を細かくきざんでパウダー状にし,タブレット
に成型してから測定した。結晶化度は,(101)面に
相当する2θ=12°の回折ピーク(ピーク高さIt)
に対し2θ=10,16°に接する接線を引き,12°
の該接線の高さ(Iu)を求め,次式より計算した[磯
貝(A.Isogai)等:繊維学会誌,Vol.4
6,No.8、1990参照)。
【0010】 X線結晶化度=〔It−Iu〕/It〕×100 本発明のII型セルロース繊維のX線結晶化度の上限は、
限定的なものではない。一般に、セルロース濃度が3〜
20重量%のドープを紡糸して得られるセルロース繊維
のX線結晶化度は、60%を超えることはない。従来の
II型セルロース繊維でも強力レーヨン、キュプラアンモ
ニウムレーヨン、セルロースの溶媒にNMMOを使用し
た有機溶媒紡糸繊維等で、結晶化度が40%以上で乾強
度は2.0g/d以上,弾性率は200g/d以上を有
する繊維はあったが、これらの従来のII型セルロース繊
維のTmaxは258℃未満であり、耐フィブリル化性
について満足なものではない。
【0011】本発明によるII型セルロース繊維のX線配
向度(fc)は、80%以上90%未満である。X線配
向度(fc)が80%未満のII型セルロース繊維は、耐
フィブリル性は良好であるが,強度や弾性率などの機械
的物性が低い。例えば、キュプラアンモニウムレーヨン
用の原液を低ドラフトで11wt%NaOH水溶液に中
に押し出し凝固させ延伸無しで精練乾燥した人工腎臓用
の中空糸では,Tmax261℃,X線結晶化度46%
であったが,X線配向度が79%と80%未満で、乾強
度1.2g/d,弾性率43g/dであった。一方、X
線配向度(fc)が90%以上のII型セルロース繊維
は、強度や弾性率などの機械物性がより高く繊維となる
が,繊維のTmaxが258℃以上であっても耐フィブ
リル化性の劣る繊維しか得られない。
【0012】ここで、X線配向度(fc)は,透過法で
求めた値である。シンチレーションカウンターを(10
1)面の回折角度に相当する2θ=20.1°に固定
し,繊維束を入射X線に対し垂直に回転させ,方位角ψ
の回折X線強度を測定し、E.Ott、M.Spurl
in編「Cellulose and Cellulo
se Derivatives」2nd.ed.、Vo
l.II,Interscience publishe
rs,New York(1954)の第 頁に記載さ
れる次式により算出したものである。式中、ψ1/2 は、
方位角度(degrees)で表した半値幅である。
【0013】fc={1−(ψ1/2 /180)} 本発明のII型セルロース繊維の重合度は、100以上1
300未満である。重合度が100未満のセルロース繊
維は、繊維の機械的強度が著しく低い。重合度が130
0を超えると、繊維製造の際のセルロース溶液の粘度の
急激な増加、溶液の安定性の減少等がにより、安定して
セルロース繊維を紡糸することが困難である。ここで、
重合度は,セルロース/カドキセン溶液の[η]を求
め、Euro.,Polym.,J.,1,1(196
6)に記載されるブラウン、ウイクストローム(Bro
wn, Wikstrom)の粘度式に代入して得た粘
度平均分子量Mwを,162で割って粘度平均重合度と
した。
【0014】[η]=3.85×10-2・Mw0.76 本発明の人造セルロース繊維は、繊度やフィラメント数
及びフィラメントの断面形状について任意の条件を選ぶ
ことができる。衣料用のセルロース繊維素材としては,
25〜1000デニールの繊維が、長繊維糸として使用
する場合には、10〜100フィラメントで構成される
10乃至500デニールの糸とするのが一般的である。
【0015】本発明の再生セルロース繊維は,任意のセ
ルロース原料を使用して以下に方法によって製造するこ
とができる。天然セルロース原料には、重合度100〜
1300の範囲にある木材パルプ,綿リンター等を用い
ることができる。セルロース原料をセルロース濃度3w
t%〜15wt%の紡糸ドープ(原液ということがあ
る)を調製して、アルカリ性の凝固浴乃至凝固・再生浴
に押出し、押出しフィラメントに殆どドラフトをかけな
いか若しくは比較的小さいドラフト好ましくは3以下の
ドラフトをかけながら適当な巻き取手段により巻き取り
ことによって調製することができる。凝固液には、0.
5wt%〜15wt%好ましくは1〜5wt%のNaOH
水溶液を用いその浴温度は、所定濃度NaOH水溶液の
凍結温度温度以上50℃以下が望ましい。紡糸用原液
は、ビスコース法、銅アンモニア法、Nーメチルモルホ
リン等の適当なセルロース溶解性の溶剤による溶解法に
よって調製することができる。
【0016】一例として、銅アンモニア法による本発明
の繊維の調製方法について述べると、まず精製綿リンタ
ーを銅アンモニア溶液に溶解し、濾過、脱泡して紡糸用
原液を調製する。原液中のセルロース濃度は、セルロー
スの重合度によって決定すべき問題であるが,経済的観
点から3wt%以上が好ましい。この原液を0.05m
mφ〜0.5mmφのオリフィスを有する紡糸ノズルか
ら凝固液中に吐出させる。オリフィス径の選定は得られ
る繊維の単糸デニールと,紡糸用原液のセルロース濃度
とドラフトによって決定される。ドラフトは1〜3であ
る。凝固液には、0.5wt%〜15wt%のNaOH
水溶液を用いその浴温度50℃以下に維持して紡糸す
る。紡糸方法は特に限定しないが、一般的な横引き静止
浴,ビスコースレーヨンフィラメントの高速紡糸で使用
されている直管流管の流動浴紡糸法など紡糸速度や設備
コスト等に応じて選定し用いることができる。ただし、
キュプラアンモニウムレーヨンフィラメントの製造で用
いられている流下緊張紡糸方法は,凝固がキュプラアン
モニウムレーヨン系よりも速いので適用が(?)困難で
ある。凝固が完了した糸条は無緊張状態で精練するか若
しくは1.5倍延伸までの延伸をかけた後、精練して乾
燥する。乾燥は、無緊張状態,一定長状態のいずれでも
かまわない。
【0017】以下実施例により本発明を説明するが,本
発明はこれになんら限定されるものではない。
【0018】
【実施例】実施例において、繊維の機械物性及びフィブ
リル化度の測定・評価は下記によるものである。 (1)繊維構造物性の測定 X線結晶化度、X線配向度(fc)及び200℃以上の
動的粘弾性におけるtanδの極大温度は、前述した方
法により測定した。 (2)セルロ−ス繊維、セルロース原料の重合度測定 前述した粘度法により算出した。 (3)機械物性の測定 JIS L 1013に準じて測定した。 (4)フィブリル化度の測定・評価 1)フィブリル化処理 各繊維試料約0.5gを70℃,3wt%硫酸水溶液3
00gに30分間浸漬した後,イオン交換水で洗浄し
て、該繊維試料をイオン交換水300ml,o温度70
°Cを媒体にしてホームミキサー(消費電力260W,
容量1200ml)中で5分間撹拌した。
【0019】2)フィブリル化度の測定・評価 スラリー状態のまま繊維を拡大倍率200倍の光学顕微
鏡下での破壊状況を観測し、この観測に結果を以下の繊
維の破壊状態を下記の基準に照らして評価して、評価点
数を割り付けた。各試料について3回の試験をいその平
均値をフィブリル化度とした。フィブリル化度が90点
以上の繊維は、加工時や洗濯時もしくは着用過程におい
てフィブリル化の問題は発生しない。
【0020】 繊維の破壊状態 評価点数 全く破壊の認められない繊維 100 単糸長さあたりのフィブリル発生個数1〜2 80 単糸長さあたりのフィブリル発生個数4〜6 50 単糸長さあたりのフィブリル発生個数10以上 20 原直径が認められない破壊繊維 0 実施例1 アンモニア水と塩基性硫酸銅を混合し銅アンモニア溶液
を調製した。この溶液に所定量の精製綿リンターを加
え,さらに10重量%のNaOH水溶液を徐々に加えな
がら撹拌し、セルロースを溶解してセルロース濃度10
wt%の均一な溶液を得た。かかる溶液を300メッシ
ュの金属網2枚とポリアミド不織布2枚を重ねた濾過層
をへて濾過した後、減圧、脱泡し紡糸用ドープを調製し
た。このドープをギアポンプ付きの押し出し機を用いて
孔径0.065mmφのオリフィスが100個開いた紡
糸ノズルから1重量%〜30重量%NaOH水溶液の凝
固液浴(25°C)中に吐出量5ml/minで押出し
た。凝固液浴の浸漬長25cmの条件で10倍のドラフ
トをかけながら凝固させた後、連続して室温の水で洗浄
し、油剤を付与して120℃の熱ロール上で定長乾燥さ
せ,15m/minの条件で紙管に巻き取り、330d
/100fの多フィラメント糸を調製した。得られたそ
れぞれのセルロース繊維について、重合度及び繊維の諸
物性並びにフィブリル化度及び機械的性質の測定結果を
表1に示す。参考までに、市販のII型セルロース繊維で
あるレギュラービスコースレーヨンフィラメント、キュ
プラアンモニウムレーヨンフィラメント、「テンセル」
及びポリノジックレーヨンのTmax,X線結晶化度,
X線配向度,重合度,フィブリル化度,機械的物性を表
2に示す。
【0021】表1から明らかなように、実施例1(N
o.1〜4)のセルロース繊維はTmaxが258℃以
上でありX線配向度が90未満の試料1〜4は,いずれ
もフィブリル化度が95点以上であって、耐フィブリル
性に優れ、機械的物性、特に湿潤強度、湿潤弾性率が汎
用のビスコースレーヨンと比べて著しく改善されでい
る。表1、2を参照すれば、II型セルロース繊維のTm
axが耐フィブリルに付いて臨界性を示すことが明らか
である。レギュラービスコースレーヨンフィラメントを
除いては、キュプラアンモニウムレーヨンフィラメン
ト,NMMO系溶媒の有機溶媒紡糸繊維「テンセル」,
ポリノジックレーヨンは、機械的物性は優れているが何
れもTmaxが244℃以下で容易にフィブリル化し耐
フィブリル化性にの劣るである。 実施例2 実施例1の方法に準拠して調製したドープをギアポンプ
付きの押出し機を用いて,孔径が0.065mmφ、
0.080mmφ、0.131mmφと異なるそれぞれ
孔数100を有する3種の紡糸ノズルを通して5重量%
のNaOH水溶液からなる25°C凝固浴に吐出量5m
l/minで押出し引き取速度が15m/分でフィラメ
ント糸を巻き取った。各紡糸におけるドラフトはそれぞ
れ1、1.5及び4で25°Cの凝固液浸漬長25cm
の条件で凝固させた後,室温の水で洗浄し,油剤を付与
して10m/minの表面速度で回転している120℃
の熱ロール上で定長乾燥させ、紡糸中のドラフト条件に
ついて相違する3種類の多フィラメント繊糸(ドラフト
の小さい順に、No.7、8及び9とする)を調製し
た。得られた繊維の重合度は、816〜830であっ
た。表3に本例で得られたセルロース繊維の物性、及び
性能評価値を示す。
【0022】試料No.7〜8のドラフト1〜1.5の
繊維については,Tmax,X線結晶化度,X線配向
度,重合度ともに本発明の範囲内にあり、フィブリル化
度はいずれも95以上を呈し,耐フィブリル性に優れ、
機械物性もビスコースレーヨンよりも著しく優れたII型
セルロース繊維である。試料No.9の繊維は、機械的
性能が高いがフィブリル化度は62と、耐フィブリル性
が著しく劣っている。試料No.9の繊維は、高いドラ
フトによって優れた機械物性を示すが、耐フィブリル性
が劣っていることを示している。
【0023】
【発明の効果】本発明は、X線結晶化度が高く、かつT
maxの高いすなわち非晶部の密度の高い人造セルロー
ス繊維である。X線結晶化度が高いため強度や弾性率に
代表される湿潤機械的強度が高く、又Tmaxが高く非
晶部の密度が高いので耐フィブリル性に優れた外衣用途
に適したII型セルロース繊維を得ることができる。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線結晶化度が40%以上、X線配向度
    が80%以上90%未満、かつ200℃以上の動的粘弾
    性におけるtanδの極大温度が258℃以上である粘
    度平均重合度が100以上1300未満のセルロースII
    型の結晶性を有するセルロース繊維。
JP18412695A 1995-07-20 1995-07-20 人造セルロース繊維 Withdrawn JPH0931744A (ja)

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