JPH09318619A - 金属溶湯中の水素濃度測定用プローブ - Google Patents
金属溶湯中の水素濃度測定用プローブInfo
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- JPH09318619A JPH09318619A JP8159104A JP15910496A JPH09318619A JP H09318619 A JPH09318619 A JP H09318619A JP 8159104 A JP8159104 A JP 8159104A JP 15910496 A JP15910496 A JP 15910496A JP H09318619 A JPH09318619 A JP H09318619A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2孔セラミックス管の挿入角度や挿入深さの
制限がなく、測定が容易であると共に、不活性ガスが逆
循環されても測定不能とならないような水素濃度測定用
プローブを提供する。 【解決手段】 2孔セラミックス管を備えた循環式水素
濃度測定用プローブにおいて、窒化ケイ素製の2孔セラ
ミックス管11の先端部をくりぬいて充填部22を作成
し、セラミックフィルタ一22aとセラミック繊維22
bとを充填する。すると、セラミック繊維22bの金属
溶湯12に濡れない性質によって、金属溶湯12が2孔
セラミックス管11の吸引流路17に入ることはなくな
り、循環用不活性ガスが溶湯12中に入らず、金属溶湯
12への2孔セラミックス管11の挿入角度の自由度が
大きくなると共に挿入深さが小さくて済むようになるの
で、従来よりも応用範囲が広がる。
制限がなく、測定が容易であると共に、不活性ガスが逆
循環されても測定不能とならないような水素濃度測定用
プローブを提供する。 【解決手段】 2孔セラミックス管を備えた循環式水素
濃度測定用プローブにおいて、窒化ケイ素製の2孔セラ
ミックス管11の先端部をくりぬいて充填部22を作成
し、セラミックフィルタ一22aとセラミック繊維22
bとを充填する。すると、セラミック繊維22bの金属
溶湯12に濡れない性質によって、金属溶湯12が2孔
セラミックス管11の吸引流路17に入ることはなくな
り、循環用不活性ガスが溶湯12中に入らず、金属溶湯
12への2孔セラミックス管11の挿入角度の自由度が
大きくなると共に挿入深さが小さくて済むようになるの
で、従来よりも応用範囲が広がる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムや、
アルミニウム合金等の金属溶湯中の水素濃度を測定する
プローブに係り、特に挿入深さの影響、吸引口への金属
溶湯の詰まり及び挿入角度の影響を除いて応用範囲を拡
大し、寿命の向上をはかったプローブに関するものであ
る。
アルミニウム合金等の金属溶湯中の水素濃度を測定する
プローブに係り、特に挿入深さの影響、吸引口への金属
溶湯の詰まり及び挿入角度の影響を除いて応用範囲を拡
大し、寿命の向上をはかったプローブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムやアルミニウム合金等は、
その溶湯中に水素ガスが溶解乃至存在していると、かか
る溶湯の凝固の際に、その水素ガスが金属内部に気孔を
生じせしめ、得られる鋳造金属の品質を低下させる。こ
のため、それらアルミニウムやアルミニウム合金等の金
属では、その溶湯中の溶存水素を除去する操作(所謂脱
水素操作)が一般に行われている。しかし、この脱水素
操作には時間がかかり、又必要以上の脱水素操作は製品
のコストアップを招く為、一般には、その操作に先立っ
て、予め金属溶湯中の水素濃度を測定し、その測定結果
に基づいて必要最小限の脱水素操作を施すことが行なわ
れている。そして、その脱水素操作に先立って行われる
金属溶湯中の水素濃度測定には、金属溶湯中の水素濃度
を溶湯状態のまま直接測定でき、測定に要する時間が短
くて済むなどの理由より、英国特許第684865号明細書や
米国特許第2861450 号明細書等に記載されている如き、
目的とする金属溶湯中に所定の不活性ガスを繰り返し循
環せしめて、該不活性ガス中に拡散する水素濃度を測定
する、所謂テレガス(Telegas)法によって該金属溶湯中
の水素濃度を測定することが望ましいとされている。
その溶湯中に水素ガスが溶解乃至存在していると、かか
る溶湯の凝固の際に、その水素ガスが金属内部に気孔を
生じせしめ、得られる鋳造金属の品質を低下させる。こ
のため、それらアルミニウムやアルミニウム合金等の金
属では、その溶湯中の溶存水素を除去する操作(所謂脱
水素操作)が一般に行われている。しかし、この脱水素
操作には時間がかかり、又必要以上の脱水素操作は製品
のコストアップを招く為、一般には、その操作に先立っ
て、予め金属溶湯中の水素濃度を測定し、その測定結果
に基づいて必要最小限の脱水素操作を施すことが行なわ
れている。そして、その脱水素操作に先立って行われる
金属溶湯中の水素濃度測定には、金属溶湯中の水素濃度
を溶湯状態のまま直接測定でき、測定に要する時間が短
くて済むなどの理由より、英国特許第684865号明細書や
米国特許第2861450 号明細書等に記載されている如き、
目的とする金属溶湯中に所定の不活性ガスを繰り返し循
環せしめて、該不活性ガス中に拡散する水素濃度を測定
する、所謂テレガス(Telegas)法によって該金属溶湯中
の水素濃度を測定することが望ましいとされている。
【0003】ところで、このテレガス法によって金属溶
湯中の水素濃度を測定する水素濃度測定装置では、金属
溶湯に対して不活性ガスを吹き込み、またその金属溶湯
中に吹き込んだ不活性ガスを回収するために、一般に、
ガス通路として軸方向に2つの貫通孔を備えたセラミッ
クス製の管、所謂2孔セラミックス管を有するプローブ
が採用されている。この2孔セラミックス管の先端部が
金属溶湯中に浸漬されることにより、該金属溶湯を含む
不活性ガスの循環閉回路が形成されるのであり、不活性
ガスがこの金属溶湯を含む閉回路を繰り返し循環せしめ
られる過程で、該不活性ガス中に金属溶湯中の水素ガス
が拡散せしめられるのである。そして、不活性ガス中の
水素濃度が該閉回路上に設けられた循環検出部で検出さ
れることにより、その金属溶湯中の水素濃度が測定され
るのである。
湯中の水素濃度を測定する水素濃度測定装置では、金属
溶湯に対して不活性ガスを吹き込み、またその金属溶湯
中に吹き込んだ不活性ガスを回収するために、一般に、
ガス通路として軸方向に2つの貫通孔を備えたセラミッ
クス製の管、所謂2孔セラミックス管を有するプローブ
が採用されている。この2孔セラミックス管の先端部が
金属溶湯中に浸漬されることにより、該金属溶湯を含む
不活性ガスの循環閉回路が形成されるのであり、不活性
ガスがこの金属溶湯を含む閉回路を繰り返し循環せしめ
られる過程で、該不活性ガス中に金属溶湯中の水素ガス
が拡散せしめられるのである。そして、不活性ガス中の
水素濃度が該閉回路上に設けられた循環検出部で検出さ
れることにより、その金属溶湯中の水素濃度が測定され
るのである。
【0004】このようなプローブでは、従来より、2孔
セラミックス管の金属溶湯中に浸漬せしめられる側の先
端面が、該2孔セラミックス管の軸芯に直角な面とさ
れ、金属溶湯中に不活性ガスを吹き込むための孔がその
先端面に開口せしめられて、その先端面に閉口した孔か
ら金属溶湯中に不活性ガスが吹き込まれることにより、
水素濃度の測定が行われている。従来のプローブ(実開
平5-75661 公報)を図6に示す。図6において、2孔セ
ラミックス管11は金属溶湯12中に挿入される。循環
ポンプ(図示せず)が吐き出しになったとき、循環用不
活性ガスはステンレス管13及び不活性ガス吐き出し流
路14を通って供給され、2孔セラミックス管先端11
aより出て溶湯内を通りカップ15内に集められる。
セラミックス管の金属溶湯中に浸漬せしめられる側の先
端面が、該2孔セラミックス管の軸芯に直角な面とさ
れ、金属溶湯中に不活性ガスを吹き込むための孔がその
先端面に開口せしめられて、その先端面に閉口した孔か
ら金属溶湯中に不活性ガスが吹き込まれることにより、
水素濃度の測定が行われている。従来のプローブ(実開
平5-75661 公報)を図6に示す。図6において、2孔セ
ラミックス管11は金属溶湯12中に挿入される。循環
ポンプ(図示せず)が吐き出しになったとき、循環用不
活性ガスはステンレス管13及び不活性ガス吐き出し流
路14を通って供給され、2孔セラミックス管先端11
aより出て溶湯内を通りカップ15内に集められる。
【0005】続いて、循環ポンプが吸引に変化すると、
カップ15内のガスはフィルター16を介されてから吸
引側流路17及びステンレス管18を通って循環ポンプ
に戻される。この動作の繰り返しの間に金属溶湯12中
の水素が循環用不活性ガスに拡散平衡する。図6におい
て、ステンレス管13,18と2孔セラミックス管12
との接続部分は保護スリープ20内に収容され、その接
続は、ガス漏れ無きよう融着用ガラス19により強固に
接着されることによって行われている。
カップ15内のガスはフィルター16を介されてから吸
引側流路17及びステンレス管18を通って循環ポンプ
に戻される。この動作の繰り返しの間に金属溶湯12中
の水素が循環用不活性ガスに拡散平衡する。図6におい
て、ステンレス管13,18と2孔セラミックス管12
との接続部分は保護スリープ20内に収容され、その接
続は、ガス漏れ無きよう融着用ガラス19により強固に
接着されることによって行われている。
【0006】2孔セラミックス管11には、表面コーテ
ィング層21が施されている。それは、2孔セラミック
ス管11が金属溶湯12中に挿入されたとき、熱衝撃に
より割れを生じることを防止するため、あるいは、金属
溶湯12との濡れ性を向上させて、金属溶湯12と2孔
セラミックス管11との間隙を通って空気が混入するこ
とを防止するためである。
ィング層21が施されている。それは、2孔セラミック
ス管11が金属溶湯12中に挿入されたとき、熱衝撃に
より割れを生じることを防止するため、あるいは、金属
溶湯12との濡れ性を向上させて、金属溶湯12と2孔
セラミックス管11との間隙を通って空気が混入するこ
とを防止するためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に係るプ
ローブでは、図6に示すように、2孔セラミックス管1
1の不活性ガス吐き出し流路14は、溶湯中に開放され
ている。このため、2孔セラミックス管11の接続用ス
テンレス管18をポンプの吸引側に誤って接続して測定
してしまったような場合には、溶湯12が2孔セラミッ
クス管11の流路14に侵入して固化してしまい、測定
不能となってしまっていた。又、図6に示す従来の2孔
セラミックス管11では、金属溶湯12中への挿入角度
が制限されるという問題もある。即ち、図6の2孔セラ
ミックス管11では、2孔セラミックス管11が斜めに
挿入されると、2孔セラミックス管先端11aから吐き
出された循環用不活性ガスがカップ15に回収されない
ため、不活性ガスの循環ができず測定ができなくなるの
である。更に、図6のプローブは、空気の混入を防止す
るため金属溶湯12中へ深さ50mm以上挿入する必要
があり、金属溶湯深さが50mm以下の浅い位置での測
定ができなかった。
ローブでは、図6に示すように、2孔セラミックス管1
1の不活性ガス吐き出し流路14は、溶湯中に開放され
ている。このため、2孔セラミックス管11の接続用ス
テンレス管18をポンプの吸引側に誤って接続して測定
してしまったような場合には、溶湯12が2孔セラミッ
クス管11の流路14に侵入して固化してしまい、測定
不能となってしまっていた。又、図6に示す従来の2孔
セラミックス管11では、金属溶湯12中への挿入角度
が制限されるという問題もある。即ち、図6の2孔セラ
ミックス管11では、2孔セラミックス管11が斜めに
挿入されると、2孔セラミックス管先端11aから吐き
出された循環用不活性ガスがカップ15に回収されない
ため、不活性ガスの循環ができず測定ができなくなるの
である。更に、図6のプローブは、空気の混入を防止す
るため金属溶湯12中へ深さ50mm以上挿入する必要
があり、金属溶湯深さが50mm以下の浅い位置での測
定ができなかった。
【0008】本発明は以上のような課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、2孔セラミックス管の挿入角
度や挿入深さの制限をなくし、測定をしやすくすること
によって、目視確認できないような場所でも測定可能と
すると共に、不活性ガスが逆循環されても測定不能とな
らないような水素濃度測定用プローブを提供することに
ある。
ものであり、その目的は、2孔セラミックス管の挿入角
度や挿入深さの制限をなくし、測定をしやすくすること
によって、目視確認できないような場所でも測定可能と
すると共に、不活性ガスが逆循環されても測定不能とな
らないような水素濃度測定用プローブを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために、本発明に係る水素濃度測定用プローブにお
いては、2孔セラミックス管の先端部にその内側をくり
抜くか或いは外筒を2孔セラミックス管に接合すること
により充填部を設け、その充填部内にセラミックフルタ
一及びセラミック繊維を順次充填したことを特徴とす
る。
するために、本発明に係る水素濃度測定用プローブにお
いては、2孔セラミックス管の先端部にその内側をくり
抜くか或いは外筒を2孔セラミックス管に接合すること
により充填部を設け、その充填部内にセラミックフルタ
一及びセラミック繊維を順次充填したことを特徴とす
る。
【0010】より具体的には、本願の第一の発明に係る
水素濃度測定用プローブにおいては、金属溶湯中に所定
の不活性ガスを繰り返し循環せしめて、該不活性ガス中
に拡散する水素濃度を検出することにより、かかる金属
溶湯中の水素濃度を測定する金属溶湯中の水素濃度測定
装置において用いられる、軸方向にガス通路としての2
つの貫通孔を有し、先端部を該金属溶湯中に浸漬せしめ
て、それら2つの貫通孔のうち1つを通じて該金属溶湯
に前記不活性ガスを吹き込む一方、該金属溶湯に吹き込
んだ不活性ガスを他の1つの貫通孔を通じて回収するよ
うにした、2孔セラミックス管を備えた水素濃度測定用
プローブにおいて、前記2孔セラミックス管の先端部に
充填部を設け、その充填部内に耐熱性フィルター、並び
に、金属溶湯に対して濡れ性の低い耐熱性繊維を順次充
填してなることを特徴とする。
水素濃度測定用プローブにおいては、金属溶湯中に所定
の不活性ガスを繰り返し循環せしめて、該不活性ガス中
に拡散する水素濃度を検出することにより、かかる金属
溶湯中の水素濃度を測定する金属溶湯中の水素濃度測定
装置において用いられる、軸方向にガス通路としての2
つの貫通孔を有し、先端部を該金属溶湯中に浸漬せしめ
て、それら2つの貫通孔のうち1つを通じて該金属溶湯
に前記不活性ガスを吹き込む一方、該金属溶湯に吹き込
んだ不活性ガスを他の1つの貫通孔を通じて回収するよ
うにした、2孔セラミックス管を備えた水素濃度測定用
プローブにおいて、前記2孔セラミックス管の先端部に
充填部を設け、その充填部内に耐熱性フィルター、並び
に、金属溶湯に対して濡れ性の低い耐熱性繊維を順次充
填してなることを特徴とする。
【0011】本願の第二の発明に係る水素濃度測定用プ
ローブにおいては、上記第一の発明に係る水素濃度測定
用プローブにおいて、前記充填部内に順次充填される耐
熱性フィルター及び耐熱性繊維は、セラミックフィルタ
ー及びセラミック繊維であることを特徴とする。
ローブにおいては、上記第一の発明に係る水素濃度測定
用プローブにおいて、前記充填部内に順次充填される耐
熱性フィルター及び耐熱性繊維は、セラミックフィルタ
ー及びセラミック繊維であることを特徴とする。
【0012】本願の第三の発明に係る水素濃度測定用プ
ローブにおいては、上記第二の発明に係る水素濃度測定
用プローブにおいて、前記セラミック繊維が、炭化ケイ
素繊維、窒化ケイ素繊維又はアルミナ繊維であることを
特徴とする。
ローブにおいては、上記第二の発明に係る水素濃度測定
用プローブにおいて、前記セラミック繊維が、炭化ケイ
素繊維、窒化ケイ素繊維又はアルミナ繊維であることを
特徴とする。
【0013】本願の第四の発明に係る水素濃度測定用プ
ローブにおいては、上記第一から第三のいずれかの発明
に係る水素濃度測定用プローブにおいて、前記充填部
は、その末端に向かっての末広がり形状とされているこ
とを特徴とする。
ローブにおいては、上記第一から第三のいずれかの発明
に係る水素濃度測定用プローブにおいて、前記充填部
は、その末端に向かっての末広がり形状とされているこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜4は本発明に係る水素濃度
測定用プローブの実施の形態を示したものである。な
お、従来技術(図6)と同一の構成要素には同一符号を
付し、その説明を省略する。
測定用プローブの実施の形態を示したものである。な
お、従来技術(図6)と同一の構成要素には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0015】[第一の形態]図1は本発明に係る水素濃
度測定用プローブの縦断面図である。この図1に示され
るように、本発明に係る水素濃度測定用プローブは、窒
化ケイ素製の2孔セラミックス管11の先端部をくりぬ
いて充填部22を作成し、セラミックフィルタ一22a
とセラミック繊維22bとを充填している。金属溶湯1
2中への2孔セラミックス管11の挿入は、循環用不活
性ガスの循環流路13,18双方からの吹き出しを伴い
ながら行われる。2孔セラミックス管11を金属溶湯中
へ挿入した後、不活性ガスの供給を停止すると、循環用
不活性ガスは、2孔セラミックス管11先端のセラミッ
ク繊維22b、セラミックフィルタ一22aを含む全循
環回路に閉じ込められる。金属溶湯12中に溶解してい
る水素は、セラミック繊維22bと金属溶湯12の界面
から、セラミック繊維22b中の不活性ガスに拡散す
る。図示しない循環ポンプが作動すると、不活性ガス
は、セラミックフィルター22a及びセラミック繊維2
2bを通って循環する。セラミック繊維22b中の不活
性ガスに拡散していた水素ガスは、循環する不活性ガス
中に移動する。セラミック繊維22b中の不活性ガス中
水素分圧が金属溶湯12中の平衡水素分圧と等しくなる
まで、金属溶湯12中から水素が不活性ガス中に拡散す
る。
度測定用プローブの縦断面図である。この図1に示され
るように、本発明に係る水素濃度測定用プローブは、窒
化ケイ素製の2孔セラミックス管11の先端部をくりぬ
いて充填部22を作成し、セラミックフィルタ一22a
とセラミック繊維22bとを充填している。金属溶湯1
2中への2孔セラミックス管11の挿入は、循環用不活
性ガスの循環流路13,18双方からの吹き出しを伴い
ながら行われる。2孔セラミックス管11を金属溶湯中
へ挿入した後、不活性ガスの供給を停止すると、循環用
不活性ガスは、2孔セラミックス管11先端のセラミッ
ク繊維22b、セラミックフィルタ一22aを含む全循
環回路に閉じ込められる。金属溶湯12中に溶解してい
る水素は、セラミック繊維22bと金属溶湯12の界面
から、セラミック繊維22b中の不活性ガスに拡散す
る。図示しない循環ポンプが作動すると、不活性ガス
は、セラミックフィルター22a及びセラミック繊維2
2bを通って循環する。セラミック繊維22b中の不活
性ガスに拡散していた水素ガスは、循環する不活性ガス
中に移動する。セラミック繊維22b中の不活性ガス中
水素分圧が金属溶湯12中の平衡水素分圧と等しくなる
まで、金属溶湯12中から水素が不活性ガス中に拡散す
る。
【0016】ここで、セラミック繊維22bには、金属
溶湯12に濡れない性質が必要である。この性質によっ
て、金属溶湯12が2孔セラミックス管11の吸引流路
17に入ることはなくなるからである。そして、循環用
不活性ガスが溶湯12中に入ることがないことから、金
属溶湯12への2孔セラミックス管11の挿入角度の自
由度が大きくなるのである。また、このような構成によ
れば、測定にあたって2孔セラミックス管先端部分は、
金属溶湯12中に10〜15mm以上浸漬できれば十分
であり、測定位置や炉中の金属溶湯12に挿入する際の
目視確認が難しいときでも水素濃度の測定が可能とな
る。このようなことより、本発明に係る水素濃度測定用
プローブは、従来のそれよりも応用範囲が広くなる。
溶湯12に濡れない性質が必要である。この性質によっ
て、金属溶湯12が2孔セラミックス管11の吸引流路
17に入ることはなくなるからである。そして、循環用
不活性ガスが溶湯12中に入ることがないことから、金
属溶湯12への2孔セラミックス管11の挿入角度の自
由度が大きくなるのである。また、このような構成によ
れば、測定にあたって2孔セラミックス管先端部分は、
金属溶湯12中に10〜15mm以上浸漬できれば十分
であり、測定位置や炉中の金属溶湯12に挿入する際の
目視確認が難しいときでも水素濃度の測定が可能とな
る。このようなことより、本発明に係る水素濃度測定用
プローブは、従来のそれよりも応用範囲が広くなる。
【0017】[第二の形態]2孔セラミック管11の先
端部分に充填部22を作成する方法で、当該部分をくり
ぬいて充填部22を作成する方法以外の方法としては、
外筒を2孔セラミックス管の先端部分に接合する方法が
ある。図2及び図3はその様な方法により充填部22が
作成された水素濃度測定用プローブの要部拡大断面図で
あり、これらのプローブは、2孔セラミック管11の先
端部分に外筒23を嵌め込み、それをセラミック接着剤
24を用いて固定することにより作成されている。
端部分に充填部22を作成する方法で、当該部分をくり
ぬいて充填部22を作成する方法以外の方法としては、
外筒を2孔セラミックス管の先端部分に接合する方法が
ある。図2及び図3はその様な方法により充填部22が
作成された水素濃度測定用プローブの要部拡大断面図で
あり、これらのプローブは、2孔セラミック管11の先
端部分に外筒23を嵌め込み、それをセラミック接着剤
24を用いて固定することにより作成されている。
【0018】[第三の形態]ここで、図3のプローブで
は、充填部22が、その末端に向かっての末広がり形状
とされている。このようなスカート形状の充填部22を
備えるがゆえに、充填される充填部22の直径が、その
末端に行くに従って拡大する。従って、このプローブの
場合は、セラミック繊維22bが金属溶湯12に接触す
る面積が図6のものよりも大きくなるため、金属溶湯1
2中からの水素の拡散効率を向上させることができる。
は、充填部22が、その末端に向かっての末広がり形状
とされている。このようなスカート形状の充填部22を
備えるがゆえに、充填される充填部22の直径が、その
末端に行くに従って拡大する。従って、このプローブの
場合は、セラミック繊維22bが金属溶湯12に接触す
る面積が図6のものよりも大きくなるため、金属溶湯1
2中からの水素の拡散効率を向上させることができる。
【0019】[第四の形態]図4に示す水素濃度測定用
プローブは、図1に示す水素濃度測定用プローブの改良
例であり、2孔セラミックス管のセラミックス部を長く
することにより、従来測定が困難であった高温の炉内、
例えば保持炉内の金属溶湯中の水素濃度測定を可能にし
たものである。図4において、他の形態と対応する要素
には同一符号を付している。ここにおいて、2孔セラミ
ックス管11のセラミックス部が長くなったことに対応
させて保護ケーシング25が取り付けられており、その
上部からは冷却管27を介して冷却空気を送るようにし
ている。
プローブは、図1に示す水素濃度測定用プローブの改良
例であり、2孔セラミックス管のセラミックス部を長く
することにより、従来測定が困難であった高温の炉内、
例えば保持炉内の金属溶湯中の水素濃度測定を可能にし
たものである。図4において、他の形態と対応する要素
には同一符号を付している。ここにおいて、2孔セラミ
ックス管11のセラミックス部が長くなったことに対応
させて保護ケーシング25が取り付けられており、その
上部からは冷却管27を介して冷却空気を送るようにし
ている。
【0020】このような水素濃度測定用プローブによれ
ば、2孔セラミックス管先端に充填する消耗品のセラミ
ック繊維は簡単に取り替えることができるので、2孔セ
ラミックス管本体の寿命は飛躍的に向上する。
ば、2孔セラミックス管先端に充填する消耗品のセラミ
ック繊維は簡単に取り替えることができるので、2孔セ
ラミックス管本体の寿命は飛躍的に向上する。
【0021】[具体的態様]2孔セラミック管11の太
さや長さは使用目的に応じて自由に設定することができ
る。また、その材質は、窒化ケイ素、アルミナ等が用い
られるが、耐熱衝撃性から、窒化ケイ素がより好まし
い。
さや長さは使用目的に応じて自由に設定することができ
る。また、その材質は、窒化ケイ素、アルミナ等が用い
られるが、耐熱衝撃性から、窒化ケイ素がより好まし
い。
【0022】充填部22の寸法は、内径が6〜20m
m、空間容量は0.2〜3mlの範囲が適当である。こ
こで、前述したように、セラミック繊維22bには金属
溶湯12に濡れない性質が必要である。このようなもの
として、セラミック繊維22bには、炭化ケイ素繊維、
窒化ケイ素繊維、アルミナ繊維が適している。但し、金
属溶湯12に濡れない性質のもの、若しくは濡れ難い性
質を有するものであれば如何なるものも用いることがで
きる。
m、空間容量は0.2〜3mlの範囲が適当である。こ
こで、前述したように、セラミック繊維22bには金属
溶湯12に濡れない性質が必要である。このようなもの
として、セラミック繊維22bには、炭化ケイ素繊維、
窒化ケイ素繊維、アルミナ繊維が適している。但し、金
属溶湯12に濡れない性質のもの、若しくは濡れ難い性
質を有するものであれば如何なるものも用いることがで
きる。
【0023】セラミック繊維は強度的に可能な限り、細
い物を適度な充填密度で充填して使用する。セラミック
繊維径は2〜10μm、長さは20〜60mm、充填密
度は0.2〜0.5g/cm3 で軽く充填するのが好ま
しい。セラミックフィルターは、Al2 O3 =92〜9
9%,SiO2 =1〜8%の組成からなるアルミナ繊維
が好ましい。
い物を適度な充填密度で充填して使用する。セラミック
繊維径は2〜10μm、長さは20〜60mm、充填密
度は0.2〜0.5g/cm3 で軽く充填するのが好ま
しい。セラミックフィルターは、Al2 O3 =92〜9
9%,SiO2 =1〜8%の組成からなるアルミナ繊維
が好ましい。
【0024】
【実施例】窒化ケイ素製、直径8mmにした図1の2孔
セラミックス管と、図6の従来の2孔セラミックス管を
用い、金属溶湯中の水素濃度を測定した際の浸漬角度の
影響(表1)、浸漬深さの影響(表2)、並びに、測定
精度の比較(表3)についての結果を示す。又、図5に
は、応答時間の比較結果を示す。
セラミックス管と、図6の従来の2孔セラミックス管を
用い、金属溶湯中の水素濃度を測定した際の浸漬角度の
影響(表1)、浸漬深さの影響(表2)、並びに、測定
精度の比較(表3)についての結果を示す。又、図5に
は、応答時間の比較結果を示す。
【0025】
【表1】 《表注》○:測定可 △:測定困難 ×:測定不可
【0026】
【表2】 《表注》○:可 △:困難 ×:不可
【0027】
【表3】
【0028】表1〜3、並びに図5から分かるように、
応答時間や測定精度においては従来のものと同等で、か
つ浸漬角度や浸漬深さの影響に関しては従来より優れた
2孔セラミックス管が得られている。
応答時間や測定精度においては従来のものと同等で、か
つ浸漬角度や浸漬深さの影響に関しては従来より優れた
2孔セラミックス管が得られている。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る水素
濃度測定用プローブでは、2孔セラミックス管の先端部
に設けられた充填部内にセラミックフルタ一及びセラミ
ック繊維を順次充填したことにより、不活性ガス循環中
に吹き出し孔から2孔セラミックス管内に金属溶湯が侵
入して測定不能となる事態が防止できるようになる。ま
た、2孔セラミックス管の挿入角度や挿入深さの制限が
なくなり、測定が容易になる。測定の容易化により、目
視確認できないような場所でも測定が可能となり、プロ
ーブとしての仕様が改善される。
濃度測定用プローブでは、2孔セラミックス管の先端部
に設けられた充填部内にセラミックフルタ一及びセラミ
ック繊維を順次充填したことにより、不活性ガス循環中
に吹き出し孔から2孔セラミックス管内に金属溶湯が侵
入して測定不能となる事態が防止できるようになる。ま
た、2孔セラミックス管の挿入角度や挿入深さの制限が
なくなり、測定が容易になる。測定の容易化により、目
視確認できないような場所でも測定が可能となり、プロ
ーブとしての仕様が改善される。
【図1】 本発明の実施の形態に係る水素濃度測定用プ
ローブの構成を示す縦断面図である。
ローブの構成を示す縦断面図である。
【図2】 図1とは別の態様に係る水素濃度測定用プロ
ーブの構成を示す要部拡大断面図である。
ーブの構成を示す要部拡大断面図である。
【図3】 図1とは別の形態に係る水素濃度測定用プロ
ーブの構成を示す要部拡大断面図である。
ーブの構成を示す要部拡大断面図である。
【図4】 図1の改良例に係る水素濃度測定用プローブ
の構成を示す縦断面図である。
の構成を示す縦断面図である。
【図5】 本発明に係る水素濃度測定用プローブ(図
1)との従来の水素濃度測定用プローブ(図6)の応答
時間の比較結果を示すグラフである。
1)との従来の水素濃度測定用プローブ(図6)の応答
時間の比較結果を示すグラフである。
【図6】 従来例に係る水素濃度測定用プローブの構成
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
11 2孔セラミックス管 11a 2孔セラミックス管先端 12 金属溶湯 13 ステンレス管 14 不活性ガス吐き出し流路 15 カップ 16 フィルター 17 吸引側流路 18 ステンレス管 19 融着用ガラス 20 保護スリープ 21 表面コーティング層 22 充填部 22a セラミックフィルター 22b セラミック繊維 23 外筒 24 セラミック接着剤 25 保護ケーシング 27 冷却管
Claims (2)
- 【請求項1】 金属溶湯中に所定の不活性ガスを繰り返
し循環せしめて、該不活性ガス中に拡散する水素濃度を
検出することにより、かかる金属溶湯中の水素濃度を測
定する金属溶湯中の水素濃度測定装置において用いられ
る、軸方向にガス通路としての2つの貫通孔を有し、先
端部を該金属溶湯中に浸漬せしめて、それら2つの貫通
孔のうち1つを通じて該金属溶湯に前記不活性ガスを吹
き込む一方、該金属溶湯に吹き込んだ不活性ガスを他の
1つの貫通孔を通じて回収するようにした、2孔セラミ
ックス管を備えた水素濃度測定用プローブにおいて、前
記2孔セラミックス管の先端部に充填部を設け、その充
填部内に耐熱性フィルター、並びに、金属溶湯に対して
濡れ性の低い耐熱性繊維を順次充填してなることを特徴
とする水素濃度測定用プローブ。 - 【請求項2】 前記充填部内に順次充填される耐熱性フ
ィルター及び耐熱性繊維は、セラミックフィルター及び
セラミック繊維であることを特徴とする請求項1記載の
水素濃度測定用プローブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8159104A JPH09318619A (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 金属溶湯中の水素濃度測定用プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8159104A JPH09318619A (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 金属溶湯中の水素濃度測定用プローブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09318619A true JPH09318619A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15686336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8159104A Pending JPH09318619A (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | 金属溶湯中の水素濃度測定用プローブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09318619A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100848623B1 (ko) * | 2001-12-13 | 2008-07-28 | 주식회사 포스코 | 용강중의 수소성분 채집분석 장치 및 그 방법 |
-
1996
- 1996-05-30 JP JP8159104A patent/JPH09318619A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100848623B1 (ko) * | 2001-12-13 | 2008-07-28 | 주식회사 포스코 | 용강중의 수소성분 채집분석 장치 및 그 방법 |
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