JPH09321321A - 電力用ダイオード - Google Patents

電力用ダイオード

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JPH09321321A
JPH09321321A JP13246696A JP13246696A JPH09321321A JP H09321321 A JPH09321321 A JP H09321321A JP 13246696 A JP13246696 A JP 13246696A JP 13246696 A JP13246696 A JP 13246696A JP H09321321 A JPH09321321 A JP H09321321A
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JP
Japan
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layer
conductivity type
base region
power diode
diode
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Withdrawn
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JP13246696A
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English (en)
Inventor
Michio Nemoto
道生 根本
Isao Yoshikawa
功 吉川
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】pinダイオードの良好な逆回復特性を劣化さ
せずに、大きなサージ電流耐量をもつ電力用ダイオード
とする。 【解決手段】pinダイオードのpアノード層3の表面
層の一部にnベース領域4を形成し、そのnベース領域
4の表面層の一部にpソース領域5を形成する。そし
て、pアノード層3の表面上に設けられたアノード電極
7をnベース領域4およびpソース領域5の表面露出部
にも接触させて、pinダイオード部10と並列にサイ
リスタ部20を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用整流素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力用ダイオードは様々な用途の
ために、より高耐圧化、大容量化を目指し、開発が行わ
れてきた。更に、近年、絶縁ゲートバイポーラトランジ
スタなど、高耐圧、大容量用で、しかも高い周波数で動
作可能なスイッチング素子が開発され、それらとともに
インバータを始めとする様々な電力変換装置等に使用さ
れる電力用ダイオードにも、同様に高い周波数で動作可
能な高速逆回復特性が要求されている。
【0003】特に高速逆回復特性を目指して、MPS
(Merged P-I-N Schottky )ダイオードやSFD(Soft
and Fast recovery Diode)といった構造のダイオード
も各種報告されており、電力用ダイオードの特性改善が
進められている。最も広く用いられている電力用ダイオ
ードの代表例の一つとしてpinダイオードがある。図
4にpinダイオードの部分断面図を示す。
【0004】アノード電極7に接触しているpアノード
層3と、カソード電極6に接触しているn+ カソード層
1との間に、高い耐圧を確保するために両層よりも高比
抵抗(低不純物濃度)のnドリフト層(i層と呼ぶこと
もある)2を持っている。このpinダイオードの逆回
復特性を改善するために、電子線照射などを用いた少数
キャリアのライフタイム制御が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】pinダイオードはイ
ンバータなどの実機にフリーホイールダイオード(FW
D)として使用されるが、負荷短絡など発生した際に、
そのFWDに例えば1000A/cm2 以上といった非
常に大きな電流が流れることがある。このときダイオー
ドの温度が上昇し、さらに真性キャリア密度が注入キャ
リア密度より大きくなると、ダイオードは負性抵抗を示
し、破壊や劣化が生じる[ 例えば、Silber,D.and Rober
tson,M.J.,Solid State Electron. 16, p.1337 (1973)
参照] [2]。そのような場合におけるダイオードのサ
ージ電流耐量を向上させるには、pアノード層3の不純
物濃度を増大させ、pアノード層3からの注入キャリア
を多くすることで対応できる。しかし、そのようにする
と、逆に通常の逆回復特性は悪くなる。このように、サ
ージ電流耐量と逆回復特性との間には、トレードオフ関
係がある。従って、pinダイオードの構造のみでは、
両者の特性を同時に向上させることはできなかった。
【0006】電気鉄道用インバータなど、大容量でしか
も高い周波数での動作が必要な用途へのダイオードの適
用では、大電流が流れる場合に対する高いサージ電流耐
量のみならず、高速な逆回復特性も要求される。そし
て、今後、両者を同時に満たす新しい電力用ダイオード
の開発は、その重要度が増すと考えられる。以上の問題
に鑑み本発明の目的は、上記二つの要求すなわち、高速
な逆回復特性と大きいサージ電流耐量の両方を兼ね備え
た電力用ダイオードを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため本発
明は、第一導電型カソード層、その第一導電型カソード
層より低不純物濃度の第一導電型ドリフト層、第二導電
型アノード層のいずれも半導体の三層をこの順に積み重
ね、第二導電型アノード層の表面に接するアノード電極
と、第一導電型カソード層の裏面に接するカソード電極
とを有する電力用ダイオードにおいて、第二導電型アノ
ード層の表面層の一部に形成された第一導電型ベース領
域と、その第一導電型ベース領域の表面層の一部に形成
された第二導電型ソース領域を有し、第二導電型ソース
領域の表面に前記カソード電極が接するものとする。
【0008】そのようにすれば、第一導電型ベース領域
が形成されない部分はpinダイオード部となり、第二
導電型ソース領域の形成された部分はpnpin四層の
サイリスタ部となり、それらが共通のカソード電極、ア
ノード電極を有するので並列接続されていることにな
る。電流密度が低い通常使用範囲では、電流はpinダ
イオード部を流れるが、高電流密度になると、第二導電
型ソース領域から第一導電型ベース領域へのキャリアの
注入が始まり、サイリスタ部が動作する。サイリスタで
は二重のキャリア注入が起きるので、第一導電型ドリフ
ト層内のキャリアが大幅に増加し、伝導度変調効果も大
きい。従って、順電圧が低く、サージ電流が流れても温
度上昇が少ない。また、通常使用範囲では、電流はpi
nダイオード部を流れるので、逆回復特性はpinダイ
オードのそれと変わらない。
【0009】特に、複数の第一導電型ベース領域が均等
に配置されているものとする。そして、第一導電型ベー
ス領域が、ストライプ状、ドット状或いは環状であるも
のとする。そのようにすれば、電流の分布が均等で、電
流集中等がなく、特性が安定する。
【0010】一方電流が小さいときは、サイリスタは動
作せず、素子はpinダイオードの動作をする。このと
きの逆回復特性はpinダイオードの特性を示す。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施例の電力用ダイオードについて説明する。以下の記
述で、n、pを冠した層、領域等はそれぞれ電子、正孔
を多数キャリアとする層、領域等を意味するものであ
る。また、すべて第一導電型をn型、第二導電型をp型
とするが、これを逆にすることもできる。 [実施例1]図2は、本発明第一の実施例の電力用ダイ
オードのチップの電極を透視したシリコン基板表面の平
面図である。中央部分には電流を流す活性部8として、
内部にpソース領域5をもつストライプ状のnベース領
域4が、pソース層3に多数配置されている。チップの
周辺部分には、耐圧部9として、ガードリング構造が形
成されているが、本発明の本質に係わる部分ではないの
で詳しくは図示していない。
【0012】図1は、図2の電力用ダイオードのチップ
中央付近の単位部分の拡大斜視断面図である。高比抵抗
のnドリフト層(i層とも呼ぶ)2の一方の側にpアノ
ード層3が形成されており、その表面上にアノード電極
7が設けられている。nドリフト層2の他方の側には、
+ カソード層1が形成されており、n+ カソード層1
のnドリフト層2と反対側の表面上には、カソード電極
6が設けられている。pアノード層3の表面層の一部に
は、nベース領域4が形成され、そのnベース領域4の
表面層の一部にさらにpソース領域5が形成されてい
て、アノード電極7が接触している。nベース領域4の
形成されていない部分はpin三層のpinダイオード
部10となり、pソース領域5の形成された部分はpn
p(i)n四層のサイリスタ部20となっている。
【0013】この電力用ダイオードは、通常のpinダ
イオードと同様の製造方法で製造されたn+ カソード層
1、nドリフト層2、pアノード層3からなる三層構造
に、選択的な燐イオンの注入および熱処理により、nベ
ース領域4を形成し、選択的なホウ素イオンの注入およ
び熱処理により、pソース領域5を形成したのち、両面
にAl等の金属膜を蒸着してカソード電極6、アノード
電極7を形成して製造される。また、必要により絶縁膜
で被覆する。
【0014】各層、領域等の、不純物濃度あるいは表面
不純物濃度、厚さ或いは接合深さは例えば次のような値
である。 n+ カソード層1:1×1020/cm3 、80μm、n
ドリフト層2:3×10 13/cm3 、320μm、pア
ノード層3:3×1016/cm3 、3.4μm、nベー
ス領域4:2.0×1017/cm3 、1.0μm、pソ
ース領域5:1×1019/cm3 、0.4μm 、pソ
ース領域5の半幅:4μm、pアノード層3の表面露出
部の半幅:11μm。
【0015】以上のように形成された電力用ダイオード
の動作を、図1を用いて説明する。カソード電極6を接
地し、アノード電極7に正の電圧を印加すると、pアノ
ード層3からnドリフト層2へ正孔が、またn+ カソー
ド層1からnドリフト層2、さらにpアノード層3へ電
子がそれぞれ注入される。アノード電流が大きくなる
と、nベース領域4とpアノード層3との間のpn接合
の電位差が小さくなり、電子がnベース領域4まで達す
るようになる。nベース領域4は、アノード電極7に接
触しているので、そこに達した電子は、nベース領域4
を通ってアノード電極7に流れる。電子がnベース領域
4を通過するとき、nベース領域4の抵抗分による電圧
降下が生じる。アノード電流が更に大きくなり、ある電
流値以上になると、nベース領域4とpソース領域5間
のpn接合が順方向バイアスとなる。すると、正孔がp
ソース領域5からnベース領域4へ注入されるようにな
り、さらにpアノード層3へ流れる。
【0016】従って、pソース領域5−nベース領域4
−pアノード層3のpnpトランジスタと、nベース領
域4−pアノード層3−nドリフト層2(n+ カソード
層1)のnpnトランジスタを集積したサイリスタ部2
0が動作するようになる。ここで、このサイリスタは、
例えば200A/cm2 以上の大電流領域で動作するよ
うに設計する。これは、実機上の使用において、通常は
pinダイオード部10のみ動作するようにして、他の
部分の異常で整流素子にサージ電流が流れるときにの
み、素子内のサイリスタ部分を動作させることを意味す
る。すなわち、サイリスタが動作しない電流領域(10
0A/cm2 以下)では、通常のターンオフが行われ、
pinダイオードと同じ逆回復特性となる。
【0017】図5は、本発明による電力用ダイオードと
従来型pinダイオードの順方向特性を、比較したもの
である。横軸は順電圧、縦軸は順電流である。本発明の
電力用ダイオードは、通常使用の電流領域(約100A
/cm2 )では、従来型pinダイオードのものと同等
の特性を示している。それに対し、200A/cm2
度から、順電圧曲線の傾きが大きくなっている。そし
て、200A/cm2 以上の高電流領域では、本発明の
電力用ダイオードは従来型pinダイオードに比べて低
い順電圧を示すことがわかる。
【0018】これは、高電流領域において、本発明の電
力用ダイオードではサイリスタ動作が始まるが、サイリ
スタ動作では二重のキャリア注入が起きるので、nドリ
フト層2内のキャリアが大幅に増加し、伝導度変調効果
も大きいためと思われる。従来型pinダイオードのみ
の場合では、サージ電流が流れると温度上昇で素子が劣
化し易くなったが、本発明の電力用ダイオードでは、サ
ージ電流が流れるときはサイリスタ部分を動作させ、注
入キャリアを増加させる。このため、順電圧が低く、サ
ージ電流が流れても温度上昇が少なく、素子の劣化を回
避することができる。すなわちサージ電流耐量は増大す
ることになる。
【0019】図6は、本発明の整流素子と従来型pin
ダイオードの、順方向電流密度が100A/cm2 にお
ける逆回復波形を示したものである。この図に示すよう
に、通常の動作電流領域では、本発明の電力用ダイオー
ドは従来型pinダイオードとほぼ同等の逆回復特性を
示すことがわかる。なお、本発明の整流素子および従来
型pinダイオードの耐圧は、いずれも3500V以上
を示した。
【0020】なお、図2の耐圧部9はガードリング構造
に限らず、その他の構造であってもよいことは勿論であ
る。 [実施例2]サイリスタ動作を開始する電流値は、例え
ばnベース領域4の不純物濃度を変えることによって調
整可能である。すなわち、nベース領域4の不純物濃度
を高くすると、nベース領域4の抵抗分が下がるので、
nベース領域4内での電圧降下が小さくなって、サイリ
スタが動作しにくくなる。
【0021】図5にnベース領域4の不純物濃度を高く
した本発明第二の実施例の順方向特性をも示した。この
例は、nベース領域4形成時の燐イオンの注入量を増
し、表面不純物濃度を2.3×1017/cm3 としたも
のである。pソース領域5の表面不純物濃度、接合深さ
は実施例1の電力用ダイオードと同じである。この実施
例の順方向特性は、先の実施例1の曲線とpinダイオ
ードのそれとの間にあり、400A/cm2 付近からサ
イリスタ動作が始まっていることがわかる。このように
nベース領域4またはpソース領域5の表面不純物濃度
や接合深さを変えるなど、既存のプロセス技術の応用に
より、デバイス構造ならびに素子特性の最適化ができ
る。 [実施例3]図1、2の第一の実施例のnベース領域は
ストライプ状であったが、他のパターンも考えられる。
電流密度が大きくなったとき、nベース領域4中を流れ
る電子電流によって電圧降下を生じ、pソース領域5か
らnベース領域4への正孔の注入が始まること、しかも
電流集中がなく分散する構造であればよい。そのような
パターンとしては、中にpソース領域5をもつドット状
のnベース領域4でもよい。ドツトの形としては、円
形、多角形、あるいはそれらの変形が考えられる。更
に、環状でもよい。
【0022】図3は、本発明第三の実施例の電力用ダイ
オードのチップの電極を透視したシリコン基板表面の平
面図である。中央部分には電流を流す活性部8として、
内部にpソース領域5をもつ環状のnベース領域4が、
pソース層3に多数配置されている。チップの周辺部分
には、耐圧部9があるのは図2の第一の実施例と同じで
ある。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、p
inダイオードに四層のサイリスタ部を並設し、大電流
密度領域ではそのサイリスタを動作させることによっ
て、従来のpinダイオードでは困難であった、大きい
サージ電流耐量と、高速な逆回復特性との両立を可能と
した電力用ダイオードが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一の実施例の電力用ダイオードの拡大
斜視断面図
【図2】本発明第一の実施例の電力用ダイオードのシリ
コン基板表面の平面図
【図3】本発明第三の実施例の電力用ダイオードのシリ
コン基板表面の平面図
【図4】従来型pinダイオードの部分断面図
【図5】本発明実施例の電力用ダイオードおよび従来型
pinダイオードの順方向特性比較図
【図6】本発明実施例の電力用ダイオードおよび従来型
pinダイオードの逆回復波形比較図
【符号の説明】
1 n+ カソード層 2 nドリフト層 3 pアノード層 4 nベース領域 5 pソース領域 6 カソード電極 7 アノード電極 8 活性部 9 耐圧部 10 ダイオード部 11 サイリスタ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電型カソード層、その第一導電型カ
    ソード層より低不純物濃度の第一導電型ドリフト層、第
    二導電型アノード層のいずれも半導体の三層をこの順に
    積み重ね、第二導電型アノード層の表面に接するアノー
    ド電極と、第一導電型カソード層の裏面に接するカソー
    ド電極とを有する電力用ダイオードにおいて、 第二導電型アノード層の表面層の一部に形成された第一
    導電型ベース領域と、その第一導電型ベース領域の表面
    層の一部に形成された第二導電型ソース領域を有し、第
    一導電型ベース領域および第二導電型ソース領域の表面
    に前記アノード電極が接することを特徴とする電力用ダ
    イオード。
  2. 【請求項2】複数の第一導電型ベース領域が均等に配置
    されていることを特徴とする請求項1記載の電力用ダイ
    オード。
  3. 【請求項3】第一導電型ベース領域がストライプ状であ
    ることを特徴とする請求項2記載の電力用ダイオード。
  4. 【請求項4】第一導電型ベース領域がドット状であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の電力用ダイオード。
  5. 【請求項5】第一導電型ベース領域が環状であることを
    特徴とする請求項2記載の電力用ダイオード。
JP13246696A 1996-05-28 1996-05-28 電力用ダイオード Withdrawn JPH09321321A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10046936A1 (de) * 2000-09-21 2002-04-18 Infineon Technologies Ag Diodenvorrichtung aus zwei monolithisch miteinander integrierten Dioden

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10046936A1 (de) * 2000-09-21 2002-04-18 Infineon Technologies Ag Diodenvorrichtung aus zwei monolithisch miteinander integrierten Dioden

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