JPH09321809A - 柔軟なadsl受信機、これを利用する中央局およびその方法 - Google Patents

柔軟なadsl受信機、これを利用する中央局およびその方法

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JPH09321809A
JPH09321809A JP9057184A JP5718497A JPH09321809A JP H09321809 A JPH09321809 A JP H09321809A JP 9057184 A JP9057184 A JP 9057184A JP 5718497 A JP5718497 A JP 5718497A JP H09321809 A JPH09321809 A JP H09321809A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ツイスト・ペア銅線18上でアップストリー
ムADSL信号およびISDN信号を遠隔端末32から
受信するADSL受信機200を提供する。 【解決手段】 遠隔端末32のADSL送信機100
は、ADSL信号がISDN信号の周波数範囲と重複し
ないように、ISDN周波数範囲より上の周波数範囲で
ADSL信号を送信する。一実施例では、ADSL受信
機200は、帯域通過フィルタ201,アナログ/デジ
タル・コンバータ203,デシメータ205,高速フー
リエ変換210およびデジタル信号プロセッサ212を
含む。デシメータ205は、ADSL信号をベースバン
ドに変換し戻し、それによりADSL信号源は、ADS
Lスループットをあまり低下させずに、ISDN信号源
と同時に電話回線を利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に通信に関し、さ
らに詳しくは、ADSL(asymmetrical digital subscr
iber line)受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】米国規格協会(ANSI)によって規定
される北米ISDN(Integrated Service Digital Netw
ork)規格は、電話回線上の情報伝送のプロトコルを規定
する。特に、ISDN規格は、情報を伝送できるレート
およびそのフォーマットを規定する。ISDNでは、2
本の64キロビット/秒(kbps)のチャネルの全二
重デジタル伝送が可能で、従来のアナログ・モデムを利
用したデータ伝送の能力を大幅に上回る。
【0003】ビデオ会議などの高データ・レートのイン
タラクティブ・サービスをより多くの家庭および小企業
利用者に利用できるようにするためには、高速データ通
信路が必要になる。光ファイバ・ケーブルはこのような
高データ・レート・サービスの好適な伝送媒体である
が、既設の通信ネットワークで容易に利用できず、光フ
ァイバ・ケーブルの設置費用は極めて高価である。銅ツ
イスト・ペア媒体からなる現在の電話配線接続は、イン
タラクティブ・サービスに必要なデータ・レートまたは
帯域幅をサポートするように設計されていない。ADS
L(Asymmetric Digital Subscriber Lines)技術は、既
設のツイスト・ペア接続の有効帯域幅を増加して、新た
な光ファイバ・ケーブルの設置を必要とせずに、インタ
ラクティブ・サービスの提供を可能にすべく開発され
た。
【0004】DMT(Discrete Multi-Tone) は、ツイス
ト・ペア接続の利用可能な帯域幅を多くのサブチャネル
に分割するマルチキャリア方法である。DMT方法は、
ADSLシステム用としてANSI T1E1.4(A
DSL)委員会によって採択された。ADSLでは、エ
ンド・ユーザへのダウンストリーム伝送のため26kH
z〜1.1MHzの250本の個別の4.3125kH
zサブチャネルと、エンド・ユーザによるアップストリ
ーム伝送のための26kHz〜138kHzの26本の
サブチャネルとを生成するためDMTが用いられる。個
別のサブチャネルの伝送能力は各接続について評価さ
れ、その伝送能力(各サブチャネルがサポートできるビ
ット数)に応じて、データはサブチャネルに割り当てら
れる。データ伝送をサポートできないサブチャネルは利
用されず、一方、伝送をサポートできるサブチャネルの
ビット伝達容量(bit-carrying capacity) は最大とな
る。従って、ADSLシステムにおいてDMTを利用す
ることにより、各ツイスト・ペア接続の伝送能力は固定
帯域幅上で最大となる。
【0005】接続の伝送能力が確立されると、データ転
送プロセスはデータを符号化することによって開始す
る。ADSLシステムにおけるデータはフレームにまと
められ、ここで一つのフレームは、送信すべきデータの
タイム・スライス(time-slice)を表す。フレームからの
ビットは、各サブチャネルがサポートできるビット数に
基づいてサブチャネルに割り当てられ、サブチャネルは
周波数領域ベクトル・セットを生成することによって符
号化される。ベクトル・セットにおける周波数領域ベク
トル(frequency-domain vectors)は、位相成分および大
きさ成分を利用して、ビットの値を符号化する。逆高速
フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Trans
form) は、周波数領域ベクトルの周波数/時間変換を行
い、その結果、デジタル時間領域情報が得られる。次
に、デジタル/アナログ・コンバータ(DAC)は、デ
ジタル情報をアナログ信号に変換し、送信機がこのアナ
ログ信号を銅ツイスト・ペア媒体上に送信する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ISDNは、0kHz
から80kHzの周波数範囲で動作する。ISDNおよ
びADSLは重複する周波数帯域を有するので、ISD
NデータおよびADSLデータの両方は同一ツイスト・
ペア上で同時に伝送することは自動的にできない。同時
伝送を可能にする従来の方法の一つとして、中央局(cen
tral office)のADSL受信機が0Hzから80kHz
の周波数範囲におけるDMT信号を受信することをフィ
ルタにより防ぐ方法がある。これによりADSLおよび
ISDN受信機は同時に動作できるが、全てのチャネル
が利用できないので、ADSLチャネルのスループット
は低下する。
【0007】
【実施例】一般に、本発明は、ISDN通信にも用いら
れるツイスト・ペア銅線上で、遠隔端末から修正された
アップストリームADSL信号を受信するADSL受信
機を提供する。遠隔端末の送信機は、ADSL信号がI
SDN信号の周波数成分と重複したり、あるいは干渉し
ないように、ISDN周波数成分より上の周波数成分を
有する修正されたアップストリームADSL信号を送信
する。一実施例では、ADSL受信機は、帯域通過フィ
ルタ,アナログ/デジタル・コンバータ,デシメータ,
時間/周波数コンバータおよびデジタル信号プロセッサ
を含む。デシメータは、修正アップストリームADSL
信号をベースバンドに戻し、それによりADSL信号源
がADSLスループットを大幅に低減せずにISDN信
号源と電話回線を同時に利用できるようにする。
【0008】図1は、従来技術によるADSL送信機1
0をブロック図形式で示す。送信機10は、一般に、デ
ジタル信号プロセッサ(DSP)11,逆高速フーリエ
変換(IFFT)12,高域通過フィルタ13,デジタ
ル/アナログ・コンバータ(DAC)14および帯域通
過フィルタ15を含み、これらはすべて導体のツイスト
・ペア18として表される電話伝送回線に結合される。
なお、図1の送信機10において、エコー・キャンセ
ラ,伝送回線ハイブリッドなどの追加信号処理機能は存
在するが、説明を簡単にするため省略していることに留
意されたい。また、「POTSトランシーバ」と記され
た電話受信機16もツイスト・ペア18に接続される。
POTSトランシーバ16は、従来の電話、すなわち
「plain oldtelephone set 」なのでそのように記され
る。
【0009】DSP11は、アップストリームADSL
チャネルを実施するために必要なデジタル信号処理機能
を表し、ANS T1.43規格によって規定される全
ての機能を含む。DSP11は、32個の複素シンボル
を与える出力を有する。各シンボルは実数成分と虚数成
分とによって表され、ADSL規格によって規定される
ように所定の周波数帯域における信号を表す。DSP1
1の有効データ・レートは276キロワード/秒(kW
/s)であり、各ワードは複素シンボルの実数部分また
は虚数部分を表す。DSP11は、適切なソフトウェア
を有するMotorola, Inc.から入手可能なDSP5630
0などの汎用デジタル信号プロセッサや、専用DSPま
たはこの2つの組み合わせによって構築できる。
【0010】IFFT12は、実数シンボルおよび虚数
シンボルを対応する時間領域表現に変換する信号プロセ
ッサ・ブロックであり、任意の従来のIFFT信号プロ
セッサでもよい。IFFT12は、276kW/sのデ
ータ・レートで時間領域信号を出力する。高域通過フィ
ルタ13は、IFFT12の出力に接続された入力と、
出力とを有する。高域通過フィルタ13は、約26kH
zで低周波数カットオフを行うデジタル高域通過フィル
タである。高域通過フィルタ13は、同様に276kW
/sで出力を与える。DAC14は、高域通過フィルタ
13の出力に接続された入力と、出力とを有する。DA
C14は、高域通過濾波されたデジタル信号を対応する
アナログ表現に変換する。DAC14は、シグマ・デル
タ,抵抗ラダー(resistor ladder) など任意の従来のD
ACアーキテクチャでもよい。帯域通過フィルタ15
は、DAC14の出力に接続された入力と、伝送回線ハ
イブリッド(図1で図示せず)を介してツイスト・ペア
18に接続された出力とを有する。帯域通過フィルタ1
5は、26kHz〜138kHzの通過帯域を有する。
音声信号を伝送するために設計されたPOTSトランシ
ーバ16は、0〜4kHzの帯域幅を有する。従って、
ツイスト・ペア18へのPOTSトランシーバ16の接
続は、2つの信号源の周波数成分が重複しないので、A
DSL伝送と干渉しない。
【0011】図2は、従来技術によるADSL受信機2
0をブロック図形式で示す。ADSL受信機20は、中
央局(CO:central office)におけるアップストリー
ムADSLデータの受信機として利用でき、図1の送信
機10とともに利用できる。受信機20は、一般に、帯
域通過フィルタ21,アナログ/デジタル・コンバータ
(ADC)22,高域通過フィルタ23,高速フーリエ
変換(FFT)24およびDSP25を含む。帯域通過
フィルタ21は、図示しない伝送回線ハイブリッドを介
してツイスト・ペア18に接続された入力と、出力とを
有する。帯域通過フィルタ21は、26kHz〜138
kHzの通過帯域を有する。ADC2は、帯域通過フィ
ルタ21の出力に接続された入力と、出力とを有する。
ADC22は、シグマ・デルタ,連続近似(successive
approximation)など任意の従来のアナログ/デジタル変
換方法を利用できる。ADC22は、276kW/sの
データ・レートで出力を与える。高域通過フィルタ23
は、ADC22の出力に接続された入力と、出力とを有
する。高域通過フィルタ23は、26kHzの低周波数
カットオフを有し、276kW/sのデータ・レートで
出力信号を与える。FFT24は、高域通過フィルタ2
3の出力に接続された入力と、出力とを有する。FFT
24は32個の複素数を与え、各複素数は実数成分およ
び虚数成分を有し、ADSL規格によって規定されるア
ップストリーム・データ伝送に伴う各周波数帯域におけ
る信号を表す。また、FFTは、276kW/sのデー
タ・レートで出力を与える。DSP25は、FFT24
の出力に接続された入力と、「データ」と記された信号
を与える出力とを有する。なお、受信機20は送信機1
0と同様であるが反対方向の機能を実行することに留意
されたい。
【0012】図1および図2を一緒に検討すると、送信
機10および受信機20は、ADSLアップストリーム
・データ・チャネルを構築するために利用できる。さら
に、POTSトランシーバ16は、同じツイスト・ペア
18上で同時に動作できる。従って、音声電話呼出は、
ADSL伝送と同時に行うことができる。また、ISD
N信号源をツイスト・ペア18に接続することが望まし
い。しかし、送信機10からツイスト・ペア18に与え
られる出力信号は26kHz〜138kHzの範囲の周
波数成分を有し、これは0〜80kHz周波数成分を有
するISDN信号と干渉するため、ADSLアップスト
リーム・システムは確実に動作しない。本発明につい
て、図3ないし図19を参照してさらに詳しく説明す
る。図3は、本発明により同一電話回線上でISDNお
よびADSLの同時伝送を可能にする通信システム30
をブロック図形式で示す。通信システム30は、ADS
L中央局40,ADSL遠隔端末32,ISDNトラン
シーバ38およびISDNトランシーバ46を含む。A
DSL遠隔端末32は、ADSLトランシーバ34およ
びスプリッタ36を含む。ADSL遠隔端末32には、
テレビジョン受信機48などの通信装置が接続できる。
ツイスト・ペア18は、ADSL遠隔端末32をADS
L中央局40に結合する。ADSL中央局40には、ビ
デオ・サーバ58などの通信装置を結合できる。
【0013】ADSL中央局40は、ADSLトランシ
ーバ42およびスプリッタ44を含む。スプリッタ44
は、ADSLトランシーバ42をツイスト・ペア18に
結合し、受信したISDN信号およびADSL信号を適
切な対応する受信機に分離させる。同様に、スプリッタ
44は、ISDN送信機およびADSL送信機からの送
信信号をツイスト・ペア18に結合する。スプリッタ4
4は、受信ADSL信号をISDN信号から分離する帯
域通過フィルタ回路と、ツイスト・ペア上で送信するた
めADSL信号とISDN信号とを合成する回路とを含
む。スプリッタ36はスプリッタ44と同じように機能
し、ADSL信号およびISDN信号を必要に応じて分
離または合成する。
【0014】電話52またはコンピュータ端末50など
の通信装置は、ISDNトランシーバ38に結合でき
る。同様に、ISDNトランシーバ46には、コンピュ
ータ端末56および/または電話54を結合できる。動
作時に、通信システム30は、ツイスト・ペア18上で
ISDN信号およびADSL信号の同時送信および受信
を可能にする。ADSLトランシーバ34は、図4,図
6,図8または図10に示すように、本発明によるAD
SL送信機を含む。ADSLトランシーバ34は、ツイ
スト・ペア18を介してADSL中央局40にアップス
トリームADSL信号を送信する。ADSLトランシー
バ42および中央局40は、図12,図14,図16ま
たは図18に示す受信機のうちの一つを含み、ADSL
トランシーバ34からアップストリーム・データ信号を
受信する。以下で詳細に説明するように、ADSLトラ
ンシーバ34は、ISDNネットワークが利用する周波
数よりも高い周波数までアップストリームASDL信号
をシフトまたは修正する。この修正されたアップストリ
ームADSL信号は、ISDN信号と同時にツイスト・
ペア18で送信できる。中央局40のADSLトランシ
ーバ42のADSL受信機は、ISDN信号を帯域通過
濾波し、修正アップストリームADSL信号を元のスペ
クトル帯域に戻し、ここでDSPで用いるためデジタル
出力データに変換される。ADSL中央局40からのダ
ウンストリームADSLは、ISDN信号によって占め
られる周波数帯域を利用しないように修正される。この
修正は、ADSLトランシーバ42のダウンストリーム
送信機の高域通過フィルタのカットオフ周波数およびA
DSLトランシーバ34のダウンストリーム受信機の高
域通過フィルタのカットオフ周波数を変更することによ
り達成される。
【0015】図4は、図3の通信システム30で用いら
れるADSL送信機100の第1実施例をブロック図形
式で示す。ADSL送信機100は、一般に、DSP1
1,IFFT106,補間回路(interpolator)110,
高域通過フィルタ114,DAC118および帯域通過
フィルタ122を含む。DSP11は、図1のDSP1
1と同じ信号処理機能を実行し、出力104を与える。
出力104は、それぞれが実数成分および虚数成分を有
する32個の複素シンボルを276キロワード/秒(k
W/s)のデータ・レートで伝達する。IFFT106
は、出力104に接続された入力と、出力108とを有
する。IFFT106は、276kW/sのデータ・レ
ートで出力104上で伝達される32個の複素シンボル
の時間領域表現を与える。補間回路110は、出力10
8に接続された入力と、出力112とを有する。補間回
路110は、出力108上の276kW/s時間領域信
号を、出力112上の552kW/s補間信号に変換す
る。補間回路110は、任意の従来のデジタル補間回路
を利用して構築できる。広帯域通過フィルタ114は、
出力112に接続された入力と、出力116とを有す
る。高域通過フィルタ114は、138kHzのカット
オフ周波数を有し、80kHz〜138kHzまでロー
ルオフするため、出力116上で与えられる高域濾波信
号には、80kHz以下で有意な信号エネルギは存在し
ない。DAC118は、出力116に接続された入力
と、出力120とを有する。DAC118は、出力11
6上の高域通過濾波信号をアナログ形式に変換する。D
AC118は、シグマ・デルタ,抵抗ラダーなど任意の
従来のDACアーキテクチャを利用してもよい。好まし
くは、DAC118は、周知のデジタル回路を利用する
構築が簡単なためシグマ・デルタ・コンバータとして構
築される。帯域通過フィルタ122は、出力120に接
続された入力と、図4に図示しない伝送回線ハイブリッ
ドを介してツイスト・ペア18に接続された出力とを有
する。帯域通過フィルタ122は、138kHz〜27
6kHzの通過帯域を有する。
【0016】動作時、送信機100は、同一の物理媒体
上でISDNトランシーバの動作と同時に、修正ADS
Lアップストリーム信号をツイスト・ペア18に与える
ことができる。送信機100は、かなりのエネルギがあ
る周波数帯域を、ISDN信号源の周波数成分と重複し
ない周波数帯域に変更することにより、ADSLシンボ
ルの周波数成分を変更する。なお、送信機100は、A
DSLシンボルを生成する際にDSP11の動作にあま
り影響を及ぼさずに、周波数変更を行うことに留意され
たい。従って、送信機100は、最小限の回路修正で、
図1の送信機10などの既存の規格準拠のADSL送信
機から構築できる。
【0017】図5は、図4の送信機100において流れ
る信号の周波数成分のグラフを示す。図5およびそれ以
降の図面において、縦軸は、例えば、ワット/ヘルツ
(W/Hz)単位の電力密度(power density) を表す。
横軸は周波数を表し、例えばHz単位である。各信号
は、縦軸の左側の対応する参照番号によって記される。
ベースライン値は「p」と記され、これは理論的にゼロ
であるが、実際の実施では、ホワイトノイズのためゼロ
でないことがある。斜線部分は、ISDN信号源によっ
て導入される電力密度を表す。
【0018】ここで、図4とともに図5を検討すると、
出力信号108は、0〜138kHzで有意な周波数成
分を有する。補間回路110は、信号108を補間する
ことにより出力信号112を与える。この補間の効果
は、138kHzの周波数を中心にして電力スペクトル
を鏡映させることである。次に、高域通過フィルら11
4は0〜80kHzの周波数を減衰し、そのため出力信
号116は0〜138kHzで比較的小さい電力密度
と、138〜276kHzで、異なる周波数範囲である
が出力信号108の電力密度に対応する電力密度を有す
る。DAC118は、出力信号116と実質的に同じ電
力密度であるが、アナログ形式で表されたアナログ出力
信号120を与える。なお、DAC118がシグマ・デ
ルタ方法を利用して構築される場合、周波数スペクトル
に導入される量子化雑音を除去するため、追加の低域通
過雑音整形フィルタが必要なことに留意されたい。次
に、帯域通過フィルタ122は、138kHz〜276
kHzの範囲外の周波数をさらに濾波する。
【0019】ツイスト・ペア18に接続されるISDN
信号源の存在のため、ツイスト・ペア18上に0〜80
kHzで有意な電力密度を有する追加信号が存在するこ
とに留意されたい。ただし、送信機100の動作のた
め、これら2つの周波数スペクトルは重複しない。従っ
て、送信機100は、干渉せずに、ISDN信号源と同
時に、共通の電話回線上でADSLアップストリーム信
号を送信できる。なお、送信機100は、ツイスト・ペ
ア18上でISDN信号源の同時動作を可能にするだけ
でなく、138kHz以下の周波数成分のみを有する任
意の他の信号源と同時に動作できる。
【0020】図6は、図3の通信システムで用いられる
ADSL送信機130の第2実施例をブロック図形式で
示す。送信機100と同様に、送信機130は、DSP
11,IFFT106,補間回路110,DAC118
および帯域通過フィルタ122を含み、これらは全て図
4における対応する要素と同じ参照番号で記され、同じ
ように動作する。
【0021】しかし、送信機130は、低域通過フィル
タ132および乗算器135を内蔵することにより送信
機100とは異なる。低域通過フィルタ132は、出力
122に接続された入力と、出力134とを有する。低
域通過フィルタ132は、218kHz以上で有意な信
号エネルギが通過されないように138kHz以上の周
波数を減衰する。乗算器135は、出力134に接続さ
れた第1入力と、「混合信号(MIXING SIGNAL) 」と記さ
れた信号を受ける第2入力と、出力136とを有する。
混合信号は、276kHzの周波数を有する正弦波信号
である。出力信号134はデジタル信号なので、混合信
号は、+1と−1との間で変化する値を有するデジタル
正弦波信号として表すことができる。DAC118は、
出力136に接続された入力を有し、帯域通過フィルタ
122への出力信号138として与えられるアナログ表
現に変換する。帯域通過フィルタ122は、出力138
に接続された入力を有し、図4の送信機100について
説明したように帯域通過濾波を行う。なお、前と同様
に、DAC118がシグマ・デルタ方法を利用して構築
される場合には、低域通過量子化雑音フィルタも内蔵す
ることに留意されたい。送信機130は、送信機100
の機能を実施する別の方法である。送信機100と同様
に、送信機130でもDSP11は実質的に変更せずに
済む。
【0022】図7は、図6の送信機130において流れ
る信号の周波数成分のグラフを示す。ここで、図6とと
もに図7を検討して、信号108,112は図5の対応
する信号と同一であることに留意されたい。出力信号1
34は、0〜138kHzで有意な電力密度を有する
が、低域通過フィルタ132により、138kHz〜2
76kHzでは減衰された電力密度を有する。乗算器1
35は、138kHzの周波数を中心にして出力信号1
34の電力密度を鏡映させ、そのため出力信号136の
みが138kHz〜276kHzで有意な電力密度を有
する。信号は、前と同様に138kHz〜276kHz
の範囲の周波数を通過させる帯域通過フィルタ122に
より、0〜138kHzの範囲においてさらに減衰され
る。前と同様に、ツイスト・ペア18は、0〜80kH
zの範囲で有意な電力を有するISDN信号源の情報を
伝達できる。
【0023】図8は、図3の通信システム30で用いら
れるADSL送信機140の第3実施例をブロック図形
式で示す。前述のように、共通の要素は同じ参照番号が
割り当てられる。送信機140は、一般に、DSP1
1,IFFT106,補間回路110,DAC142お
よび帯域通過フィルタ144を含む。DSP11,IF
FT106および補間回路110は、図4および図6を
参照して説明したように動作し、さらに詳しく説明しな
い。DAC142は、出力112に接続された入力と、
出力143とを有する。なお、DAC142は、図4お
よび図6のDAC118と同様に動作してもよいが、D
AC142は、送信機100における高域通過フィルタ
114または送信機130における低域通過フィルタ1
32を必要とせずに、出力112に直接接続されること
に留意されたい。帯域通過フィルタ144は、出力14
3に接続された入力と、図8において図示しない伝送回
線ハイブリッドを介してツイスト・ペア18に接続され
る出力とを有する。送信機140は、帯域通過フィルタ
144が138kHz以下の周波数成分を減衰するため
にのみ用いられる点で、送信機100とは異なる。
【0024】図9は、図8の送信機140において流れ
る信号の周波数成分のグラフを示す。ここで、図8とと
もに図9を検討すると、信号108は、0〜138kH
zの範囲で有意なエネルギを有し、また以前同様、出力
信号112も138kHz〜276kHzでエネルギを
有する。なお、雑音整形量子化フィルタは276kHz
以上の信号しか減衰しないので、DAC142はこれら
全ての周波数を通過させることに留意されたい。しか
し、帯域通過フィルタ144は、0〜138kHzの範
囲の信号におけるエネルギを減衰する。なお、帯域通過
フィルタ144は、図4および図6の帯域通過フィルタ
122に必要なかった0〜138kHzにおける有意な
エネルギを濾波するために用いられるため、より鋭いカ
ットオフ応答が必要になる。従って、帯域通過フィルタ
144は、帯域通過フィルタ122よりも高品位なフィ
ルタで構築する必要がある。
【0025】図10は、図3の通信システム30で用い
られるADSL送信機150の第4実施例をブロック図
形式で示す。以前同様、DSP11は、送信機100,
130および140で用いられたDSPと同様である。
ただし、送信機150は、出力信号104に接続された
修正IFFT152を含む。修正IFFT152は、3
2個の複素ADSLシンボルを出力153上で与えられ
る対応する時間領域表現に、552kW/sのより高い
データ・レートで変換する。図示の実施例では、修正I
FFT152は、64入力IFFTとして構築され、こ
こで0〜138kHzに対応する32個の複素入力はゼ
ロ・エネルギで入力される。なお、この修正IFFT
は、ゼロになることがあらかじめわかっているこれらの
計算を行いことにより、簡略化できることに留意された
い。DAC154は、出力153に接続された入力と、
出力156とを有する。帯域通過フィルタ158は、出
力156に接続された入力と、図10において図示しな
い伝送回線ハイブリッドを介してツイスト・ペア18に
接続された出力とを有する。
【0026】図11は、図10の送信機150において
流れる信号の周波数成分のグラフを示す。ここで、図1
0とともに図11を検討すると、修正IFFT152
は、0〜138kHzの範囲におけるゼロ値シンボルの
入力のため、0〜138kHzにおいて有意なエネルギ
のない出力信号153を与える。138〜276kHz
の周波数成分は、出力104上で与えられるシンボルを
表す。DAC154は、出力156上で出力153の周
波数成分を維持し、また以前同様、シグマ・デルタDA
Cとして構築される場合、276kHz以上のカットオ
フ周波数を有する低域通過量子化雑音整形フィルタを有
する。帯域通過フィルタ158は、138kHz〜27
6kHzの範囲の周波数を通過させ、そのため、ツイス
ト・ペア18上で0〜80kHzのISDN信号を同時
に伝達することができる。
【0027】図12は、図3のADSLシステム30の
ADSLトランシーバ40において用いられるADSL
受信機200の第1実施例をブロック図形式で示す。受
信機200は、帯域通過フィルタ201,アナログ/デ
ジタル・コンバータ203,デシメータ205,高速フ
ーリエ変換210およびデジタル信号プロセッサ212
を含む。デシメータ205は、ISDN高域通過フィル
タ206およびダウンサンプラ208を含む。帯域通過
フィルタ201は、アップストリーム信号を受信するた
めツイスト・ペア18に接続された入力を有し、また帯
域通過濾波信号を与える出力202を有する。アナログ
/デジタル・コンバータ203は、帯域通過濾波信号を
受けるため出力202に接続された入力と、出力204
とを有する。ISDN高域通過フィルタ206は、デジ
タル信号を受けるため出力204に接続された入力と、
高域通過濾波されたデジタル信号を与える出力207と
を有する。ダウンサンプラ208は、出力207に接続
された入力と、出力209とを有する。高速フーリエ変
換210は、出力209に接続された入力と、出力21
1とを有する。DSP212は、出力211に接続され
た入力と、「データ」と記されたデジタル・データを与
える出力とを有する。
【0028】動作時、受信機200は、ツイスト・ペア
18から修正アップストリームADSL信号およびIS
DN信号を受信し、このアップストリームADSL信号
に対応する復号デジタル・データを与える。
【0029】図13は、図12の受信機において流れる
各信号のスペクトル成分のグラフを示す。図13のグラ
フは、縦軸の電力密度と、横軸の周波数として記されて
いる。各グラフは、同じ参照番号を有する受信機200
の入力および出力に対応する参照番号で記される。ま
た、各グラフは、「p」と記されたベース電力密度から
開始する。グラフは図示のために過ぎず、縮尺通りでは
ない。図13,図15,図17および図17において、
各グラフの斜線部分は伝量密度と周波数の関係としての
ISDN信号を表す。
【0030】受信機200の動作について、図12およ
び図13を参照して説明する。上述のように、ISDN
周波数は、一般に、0〜80kHzの領域を占める。I
SDN信号の周波数成分のほとんどは80kHzまでの
周波数帯域であるが、80から約138kHz(図13
に示す)まで存在する残留ISDNエネルギがある。受
信機200によって受信される修正ADSL信号は、上
記の送信機の実施例のうちの一つによって送信される1
38kHz〜276kHzまでの領域を占める周波数成
分を有する。受信機200は、ツイスト・ペア18から
の修正ADSLアップストリーム信号を規格準拠のAD
SL信号に変換し戻す。これにより、DSP212は、
従来の図2のDSP25とあまり変更がなくて済み、そ
のため受信機200を構築するコストおよび複雑さが低
減される。
【0031】帯域通過フィルタ201は、ツイスト・ペ
ア18から受信したアナログ信号を帯域通過濾波し、I
SDN信号を減衰して、ADSL信号をアナログ/デジ
タル・コンバータ203に通過させることができる。な
お、別の実施例では、ISDN信号は、欧州に存在する
タックス・トーン(tax tone)や、米国におけるPOTS
など他の規格に準拠する別の信号と入れ替えてもよいこ
とに留意されたい。また、わかりやすく簡単にするた
め、全てのデジタル信号について図13,図15,図1
7および図19に示す電力密度グラフは、サンプリング
・レートの半分までしか示していないことに留意された
い。
【0032】アナログ/デジタル・コンバータ203は
出力204に結合され、出力202上でアナログADS
L信号を表す複数のデジタル信号を与える。好適な実施
例では、アナログ/デジタル・コンバータ203は、従
来のシグマ・デルタ・コンバータである。ISDN高域
通過フィルタ206およびデシメータ205は、出力2
07上で与えられたISDN信号をさらに濾波する。出
力204,207におけるデータ・レートは552kW
/sである。ダウンサンプラ208は従来のダウンサン
プラであり、出力207に結合される。ダウンサンプラ
208は、図13において参照番号209で示されるよ
うに、約0〜138kHzのベースバンドにADSL信
号をシフトバックまたはダウンサンプルする。同時に、
ダウンサンプラ208は、データ・レートを552kW
/sから276kW/sに変換する。なお、図示の実施
例では、ダウンサンプラ208は2分の1にダウンサン
プリングすることに留意されたい。しかし、別の実施例
では、ダウンサンプリングは別の係数を用いて行っても
よい。
【0033】図13の出力207,209について、I
SDN信号からの残留電力密度が示されている。残留電
力密度は雑音として認識され、ADSL信号と望ましく
ない干渉を発生する。従って、ISDN高域通過フィル
タ206は、ISDN信号のほとんどを除去または減衰
することが重要である。なお、FFTの前のデータ・ス
トリームには、等化器,エコー・キャンセラなどの追加
ハードウェアおよび/またはソフトウェアがある(図1
2,図14,図16および図18には図示せず)ことに
留意されたい。ただし、追加ハードウェアまたはソフト
ウェアは、本発明を説明する目的とは関係ない。
【0034】FFT210は、ダウンサンプラ208か
ら信号を受け、出力209におけるダウンサンプラ20
8からの信号を時間領域から周波数領域に変換する。D
SP212は、FFT210から周波数領域信号を受
け、この信号をさらに復号して、図3に示すビデオ・サ
ーバ58などの通信装置によって用いられる「出力デー
タ」と記されたデジタル出力データを与える。受信機2
00は、ツイスト・ペア18上でISDN信号源の同時
動作を可能にするだけでなく、138kHz以下の周波
数成分のみを有する任意の他の信号源とも同時に動作で
きる。
【0035】図14は、本発明の第2実施例による受信
機220をブロック図形式で示す。受信機220は、帯
域通過フィルタ221,アナログ/デジタル・コンバー
タ223,乗算器225,デシメータ227,FFT2
32およびDSP233を含む。帯域通過フィルタ22
1は、ツイスト・ペア18に結合された入力と、222
と記された出力とを有する。アナログ/デジタル・コン
バータ223は、出力222に結合された入力と、22
4と記された出力とを有する。乗算器225は、出力2
24に結合された第1入力と、ミキシング信号を受ける
第2入力とを有する。好適な実施例では、ミキシング信
号は、276kHzの周波数を有する正弦波である。乗
算器225は、226と記された出力を有する。デシメ
ータ227は、低域通過フィルタ228およびダウンサ
ンプラ229を含む。低域通過フィルタ228は、出力
226に結合された入力と、230と記された出力とを
有する。ダウンサンプラ229は、出力230に結合さ
れた入力と、231と記された出力とを有する。FFT
232は、出力231に結合された入力と、出力とを有
する。DSP233は、FFT232の出力に結合され
た入力と、出力データと記された出力デジタル・データ
とを有する。
【0036】図15は、受信機220において流れる各
信号の周波数成分のグラフを示す。受信機220の動作
について、図14および図15とともに説明する。動作
時、帯域通過フィルタ221は、ツイスト・ペア18か
らISDN信号および修正アップストリームADSL信
号を受ける。帯域通過フィルタ221は、出力222の
グラフについて図15に示すように、ISDN信号を減
衰し、ADSL信号を通過させる。帯域通過濾波信号
は、アナログ/デジタル・コンバータ223に与えられ
る。アナログ/デジタル・コンバータ223は、帯域通
過濾波信号のデジタル表現を乗算器225の第1入力に
与える。乗算器225は、出力226について図13に
示すように、0〜138kHzの周波数範囲で、138
kHzから276kHzの周波数バンドにADSL信号
を多重(folding) する。ADSL信号の倍増と同時に、
ISDN信号は138kHzから276kHzに周波数
がシフトアップされる。低域通過フィルタ228は、図
15における出力230について示すように、ISDN
信号をさらに減衰し、減衰したISDN信号およびAD
SL信号をダウンサンプラに送る。デシメータ227の
ダウンサンプラ229は、552kW/sのデータ・レ
ートで低域通過濾波信号を受けて、出力231について
グラフで示されるように、デシメートまたはダウンサン
プリングされた信号を276kW/sのレートで与え
る。同時に、ISDN残留電力密度は、138kHz〜
276kHzの周波数帯域から0kHz〜138kHz
の周波数帯域までシフトダウンされる。シフトダウンさ
れた残留ISDN信号は、出力231のグラフで示され
るように、ADSL信号上で雑音として認識される。従
って、帯域通過フィルタ221および低域通過フィルタ
228によって行われる全減衰は、望ましくない残留I
SDN信号の電力密度を決定する。残留ISDN信号の
電力密度が低ければ、ベースバンドADSL信号の全体
的な品質は向上する。FFT232は、出力231から
受けた信号について時間領域から周波数領域への変換を
行い、周波数領域信号をDSP233に与える。DSP
233は、ADSL信号をさらに復号し、出力データと
記されたデジタル出力データを、通信システム30に結
合された通信装置に与える。
【0037】受信機220は、図12に示す受信機20
0と実質的に同じ出力を与える。ただし、受信機220
において、ISDN高域通過フィルタ206の代わり
に、低域通過フィルタおよびミキサが用いられる。これ
により、若干異なるハードウェアおよび/またはソフト
ウェアを用いて同じ結果が得られる。なお、好適な実施
例では、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ
が用いられるが、別の実施例では、濾波およびダウンサ
ンプリングをハードウェア,ソフトウェアまたはその組
み合わせで行ってもよい。
【0038】図16は、図3のシステムで用いられる本
発明の第3実施例による受信機240をブロック図形式
で示す。受信機240は、帯域通過フィルタ214,ア
ナログ/デジタル・コンバータ243,高域通過フィル
タ245,修正FFT247およびDSP248を含
む。帯域通過フィルタ241は、ISDN信号および修
正アップストリームADSL信号を同時に受けるためツ
イスト・ペア18に結合された入力を有する。また、帯
域通過フィルタ241は、242と記された出力も有す
る。アナログ/デジタル・コンバータ243は、出力2
42に結合された入力と、出力242における信号のデ
ジタル信号表現を与える244と記された複数の出力と
を有する。高域通過フィルタ245は、出力244に結
合された入力と、246と記された出力とを有する。修
正FFT247は、高域通過フィルタ245の出力に結
合された入力と、出力とを有する。DSP248は、修
正FFT247の出力に結合された入力と、出力データ
と記された出力とを有する。図17は、受信機240に
おいて流れる各信号の周波数成分のグラフを示す。受信
機240の動作について、図16および図17を参照し
て説明する。動作時、帯域通過フィルタ241は、ツイ
スト・ペア18から受けたISDN信号を帯域通過濾波
または減衰し、138kHz〜276kHzの周波数成
分を有するアップストリームADSL信号を通過させ
る。帯域通過濾波信号は、図17に示すように出力24
2に与えられる。出力244は、ADSL信号のデジタ
ル表現を含み、これを552kW/sのデータ・レート
で高域通過フィルタ245に与える。高域通過フィルタ
245は、ISDN信号をさらに減衰し、同じ552k
W/sのデータ・レートでADSL信号を通過させる。
【0039】修正FFT247は、出力246上の信号
を時間領域から周波数領域に変換すべく機能する。図1
6に示す修正FFT247は、276kW/sのレート
の二倍、すなわち552kW/sでデータを受けるとい
う点で、FFT210,FFT257,FFT232か
ら修正されている。修正FFT247は、276kW/
sのデータ・レートでのみ出力する。これは、FFT2
47の出力を「剪定(pruning) 」することによって達成
される。実際、修正FFT247は、実質的には、27
6kW/s出力データのみを有するように最適化された
552kW/s出力のFFTである。また、これらの出
力は、FFT247からの出力がFFT210,23
2,257からの出力と整合するように再配列される。
なお、図16の受信機240は、修正FFT247を利
用して再配列および剪定を行うことに留意されたい。再
配列は、ADSL信号の上部の傾きを反対にすることに
よって、図15において示される。なお、別の実施例で
は、再配列はFFTではなくDSPにおいて行ってもよ
いことに留意されたい。修正FFT247から出力され
た信号は、DSP248に与えられる。DSP248
は、アップストリームADSL信号をさらに復号して、
出力データと記されたデジタル出力データを与える。図
12および図14に示す実施例とは異なり、受信機24
0は、ダウンサンプラを有する個別のデシメータを利用
せずに、修正FFTブロックにおいてダウンサンプリン
グ機能を行う。上記のように、残留ISDN信号は、修
正FFT247の出力(図17において図示せず)後に
ADSL信号上で雑音として現れる。
【0040】図18は、図3のシステムにおいて用いら
れる本発明の第4実施例による受信機250をブロック
図形式で示す。
【0041】受信機250は、帯域通過フィルタ25
1,アナログ/デジタル・コンバータ253,ダウンサ
ンプラ255,FFT257およびDSP258を含
む。帯域通過フィルタ251は、ツイスト・ペア18に
結合された入力と、252と記された出力とを有する。
アナログ/デジタル・コンバータ253は、出力252
に結合された入力と、ツイスト・ペア18からのADS
L信号のデジタル表現を与える複数の出力254とを有
する。ダウンサンプラ255は、出力254に結合され
た入力と、出力256とを有する。FFT257は、出
力256に結合された入力と、出力とを有する。DSP
258は、FFT257の出力に結合された入力と、
「出力データ」と記されたデジタル出力データを与える
出力とを有する。
【0042】図19は、図18の受信機において流れる
各信号の周波数成分のグラフを示す。動作時、帯域通過
フィルタ251は、ツイスト・ペア18からISDN信
号および修正アップストリームADSL信号の両方を受
け、ISDN信号を帯域通過濾波または減衰し、ADS
L信号を出力252に通過させる。アナログ/デジタル
・コンバータ253は、帯域通過濾波信号を受け、デジ
タル信号をダウンサンプラ255に与える。アナログ/
デジタル・コンバータ253のデータ・レートは、アッ
プストリームADSL信号の最も高い周波数よりも高
い。出力252は、図19において参照番号252とし
て示される。アナログ/デジタル・コンバータからの出
力254は図19において示され、ダウンサンプラ25
5の入力に対して552kW/sのサンプリング・レー
トを有する。ダウンサンプラ255は、138kHz〜
276kHzから0〜138kHzの周波数帯域にシフ
トされたデシメートまたはダウンサンプリングADSL
信号を出力256に与える。上述のように、減衰された
または残留ISDN信号は雑音として現れる。ダウンサ
ンプラ255は、出力254における信号のデータ・レ
ートを552kW/sから276kW/sのデータ・レ
ートに変換し、このダウンサンプリング信号を出力25
6に与える。
【0043】FFT257は、FFT210,FFT2
32と実質的に同じである。FFT257は、276k
W/sのデータ・レートで信号を与える。DSP258
は、FFT257の出力をさらに復号し、修正アップス
トリームADSL信号を表すデジタル出力データを与え
る。
【0044】デジタル領域およびアナログ領域の両方の
フィルタを内蔵する図12,図14および図16に示し
た受信機とは対照的に、帯域通過フィルタ251は、受
信機250におけるISDN信号の全ての濾波をアナロ
グ領域で行わなければならない。全ての濾波および減衰
をアナログ領域において行うことは、上記の実施例に比
べて高価になるという欠点がある。しかし、帯域通過フ
ィルタ251は、ISDN信号をアナログ領域で減衰お
よび帯域通過濾波することにより、デジタル・フィルタ
の必要性を省き、そのため、デジタル信号を処理するた
めに必要な動作が少なくなるので、高価でないデジタル
・プロセッサが可能になる。
【0045】本発明について、好適な実施例の観点から
説明してきたが、本発明はさまざまな点で修正でき、上
で具体的に説明した以外の多くの実施例が可能なことは
当業者に明白である。なお、各送信機実施例において説
明した補間回路は、デジタル論理回路において容易に実
現できる係数2で入力信号を補間したが、別の補間係数
も利用できることに留意されたい。また、本発明による
通信システムは、欧州タックス・トーン,POTSトラ
ンシーバまたは低周波数信号エネルギの任意の別の信号
源など、他のISDNでない信号源でも利用できる。従
って、特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲
内の一切の修正を網羅するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるADSL送信機を示すブロック
図である。
【図2】従来技術によるADSL受信機を示すブロック
図である。
【図3】同一電話回線上で同時ISDN伝送を可能にす
る、本発明によるADSLシステムを示すブロック図で
ある。
【図4】図3のシステムにおいて用いられるADSL送
信機の第1実施例を示すブロック図である。
【図5】図4の送信機において流れる信号のスペクトル
成分を示すグラフである。
【図6】図3のシステムにおいて用いられるADSL送
信機の第2実施例を示すブロック図である。
【図7】図6の送信機において流れる信号のスペクトル
成分を示すグラフである。
【図8】図3のシステムにおいて用いられるADSL送
信機の第3実施例を示すブロック図である。
【図9】図8の送信機において流れる信号のスペクトル
成分を示すグラフである。
【図10】図3のシステムにおいて用いられるADSL
送信機の第4実施例を示すブロック図である。
【図11】図10の送信機において流れる信号のスペク
トル成分を示すグラフである。
【図12】図3のシステムにおいて用いられるADSL
受信機の第1実施例を示すブロック図である。
【図13】図12の受信機において流れる信号のスペク
トル成分を示すグラフである。
【図14】図3のシステムにおいて用いられるADSL
受信機の第2実施例を示すブロック図である。
【図15】図14の受信機において流れる信号のスペク
トル成分を示すグラフである。
【図16】図3のシステムにおいて用いられるADSL
受信機の第3実施例を示すブロック図である。
【図17】図16の受信機において流れる信号のスペク
トル成分を示すグラフである。
【図18】図3のシステムにおいて用いられるADSL
受信機の第4実施例を示すブロック図である。
【図19】図18の受信機において流れる信号のスペク
トル成分を示すグラフである。
【符号の説明】
11 デジタル信号プロセッサ(DSP) 18 ツイスト・ペア 30 通信システム 32 ADSL遠隔端末 34 ADSLトランシーバ 36 スプリッタ 38 ISDNトランシーバ 40 ADSL中央局 42 ADSLトランシーバ 44 スプリッタ 46 ISDNトランシーバ 48 テレビジョン受信機 50,56 コンピュータ端末 52,54 電話 58 ビデオ・サーバ 100 ADSL送信機 104 出力 106 IFFT 108 出力 110 補間回路 112 出力 114 高域通過フィルタ 116 出力 118 DAC 120 出力 122 帯域通過フィルタ 130 ADSL送信機 132 低域通過フィルタ 134 出力 135 乗算器 136 出力 138 出力 140 ADSL送信機 142 DAC 143 出力 144 帯域通過フィルタ 150 ADSL送信機 152 修正IFFT 153 出力 154 DAC 156 出力 158 帯域通過フィルタ 200 ADSL受信機 201 帯域通過フィルタ 202 出力 203 アナログ/デジタル・コンバータ 204 出力 205 デシメータ 206 ISDN高域通過フィルタ 207 出力 208 ダウンサンプラ 209 出力 210 高速フーリエ変換 211 出力 212 デジタル信号プロセッサ 220 受信機 221 帯域通過フィルタ 222 出力 223 アナログ/デジタル・コンバータ 224 出力 225 乗算器 226 出力 227 デシメータ 228 低域通過フィルタ 229 ダウンサンプラ 230 出力 231 出力 232 FFT 233 DSP 240 受信機 241 帯域通過フィルタ 242 出力 243 アナログ/デジタル・コンバータ 244 出力 245 高域通過フィルタ 246 出力 247 修正FFT 248 DSP 250 受信機 251 帯域通過フィルタ 252 出力 253 アナログ/デジタル・コンバータ 254 出力 255 ダウンサンプラ 256 出力 257 FFT 258 DSP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マシュー・エー・ペンドルトン アメリカ合衆国テキサス州セダー・パー ク、ベイベリー・コート503 (72)発明者 テレンス・エル・ジョンソン アメリカ合衆国テキサス州オースチン、チ ャカー・サークル10100 (72)発明者 ピーター・アール・モルナー アメリカ合衆国テキサス州オースチン、ウ ェスト37ス・ストリート1812

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ADSL受信機(200,220,24
    0,250)であって:アナログADSL信号を受ける
    入力と、出力とを有する帯域通過フィルタ(201,2
    21,241,251);前記帯域通過フィルタ(20
    1,221,241,251)の前記出力に結合された
    入力と、前記アナログADSL信号を表すデジタル信号
    を与える出力とを有するアナログ/デジタル・コンバー
    タ(203,223,241,251);前記アナログ
    /デジタル・コンバータの前記出力に結合された入力
    と、出力とを有するデシメータ(205,227);前
    記デシメータ(205,227)の前記出力に結合され
    た入力と、出力とを有する時間/周波数コンバータ(2
    10,233,247,257);および前記時間/周
    波数コンバータ(210,233,247,257)の
    前記出力に結合された入力と、デコードされたデジタル
    ・データを与える出力とを有するデジタル信号プロセッ
    サ(212,233,248,258);によって構成
    されることを特徴とするADSL受信機(200,22
    0,240,250)。
  2. 【請求項2】 ADSL受信機(220)であって:ア
    ナログADSL信号を受ける入力と、出力とを有する帯
    域通過フィルタ(221);前記帯域通過フィルタ(2
    21)の前記出力に結合された入力と、前記アナログA
    DSL信号を表すデジタル信号を与える出力とを有する
    アナログ/デジタル・コンバータ(223);前記アナ
    ログ/デジタル・コンバータ(223)の前記出力に結
    合された第1入力と、混合信号を受ける第2入力と、多
    重周波数信号を与える出力とを有する乗算器(22
    5);前記アナログ/デジタル・コンバータ(223)
    の前記出力に結合され、前記多重周波数信号を受ける入
    力と、デシメートされた信号を与える出力とを有するデ
    シメータ(227);前記デシメータ(227)の前記
    出力に結合され前記デシメートされた信号を受ける入力
    と、周波数領域信号を与える出力とを有する時間/周波
    数コンバータ(232);および前記時間/周波数コン
    バータ(232)の前記出力に結合され、前記周波数領
    域信号を受ける入力と、デコードされたデジタル・デー
    タを与える出力とを有するデジタル信号プロセッサ(2
    33);によって構成されることを特徴とするADSL
    受信機(220)。
  3. 【請求項3】 電話回線(18)に接続するための中央
    局端末であって:第1周波数成分を有するADSL信号
    源に結合された第1端末(40);第2周波数成分を有
    する第2信号源に結合された第2端末(46)であっ
    て、前記第1および第2周波数成分の周波数が重複しな
    い、第2端末(46);および前記第1端末(40)に
    結合された受信機回路(200,220,240,25
    0)であって、前記受信機回路(200,220,24
    0,250)は、前記第1および第2周波数成分を受信
    し、前記第2周波数成分を実質的に除去し、前記第1周
    波数成分をデコードして、デコードされたデジタル信号
    を与える受信機回路(200,220,240,25
    0);によって構成され、前記ADSL信号源および前
    記第2信号源は前記電話回線(18)を同時に利用でき
    ることを特徴とする中央局端末。
  4. 【請求項4】 アナログADSL信号をデコードする方
    法であって:前記アナログADSL信号を帯域通過濾波
    して、濾波されたアナログADSL信号を与える段階;
    前記濾波されたADSL信号を、前記アナログADSL
    信号を表すデジタル・データ信号に変換する段階;前記
    デジタル・データ信号をデシメートして、デシメートさ
    れたデジタル・データ信号を与える段階;前記デシメー
    トされたデジタル・データ信号を周波数領域デジタル・
    データ信号に変換する段階;および前記周波数領域デジ
    タル・データ信号をデコードして、デコードされたデジ
    タル・データを与える段階;によって構成されることを
    特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 アナログADSL信号をデコードする方
    法であって:前記アナログADSL信号を帯域通過濾波
    する段階;前記アナログADSL信号をデジタルADS
    L信号に変換する段階;前記デジタルADSL信号にミ
    キシング信号を混合して、多重周波数デジタルADSL
    信号を生成する段階;前記多重周波数デジタルADSL
    信号をデシメートして、デシメートされた多重周波数デ
    ジタルADSL信号を生成する段階;前記デシメートさ
    れた多重周波数デジタルADSL信号を周波数領域のデ
    シメートされた周波数倍増デジタルADSL信号に変換
    する段階;および前記周波数領域のデシメートされた多
    重周波数デジタルADSL信号をデコードして、デコー
    ドされたデジタル・データを生成する段階;によって構
    成されることを特徴とする方法。
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