JPH09323950A - メタクロレインの製造方法 - Google Patents

メタクロレインの製造方法

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JPH09323950A
JPH09323950A JP8142458A JP14245896A JPH09323950A JP H09323950 A JPH09323950 A JP H09323950A JP 8142458 A JP8142458 A JP 8142458A JP 14245896 A JP14245896 A JP 14245896A JP H09323950 A JPH09323950 A JP H09323950A
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butyl alcohol
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徹 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イソブチレンおよび/又はt−ブチルアルコ
ールから選ばれる少なくとも1種を分子状酸素含有ガス
を用いて固定床多管式反応器で気相接触酸化し、メタク
ロレインを高収率で製造する方法を提供することであ
る。 【解決手段】 各反応管内の触媒層を管軸方向に3層以
上に分割して設けた複数個の反応帯に於いて、原料ガス
入口部の1層目に充填する触媒の単位容積当たりの活性
を2層目の反応帯に充填する単位容積当たりの活性より
高くし、かつ3層目以降に充填する触媒の単位体積当た
りの活性を2層目の単位容積当たりの活性より高く充填
することを特徴とするメタクロレインの製造方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イソブチレンおよ
び/又はt−ブチルアルコールから選ばれる少なくとも
1種を分子状酸素含有ガスを用いて固定床多管式反応器
内で気相接触酸化によってメタクロレインの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】イソブチレンおよび/又はt−ブチルア
ルコールを気相接触酸化反応して、メタクロレインを製
造する方法に関しては数多くの提案がなされている。こ
れらは主として触媒を構成する成分及びその比率にかか
わるものである。例えば、特開昭63−122642号
公報、特開昭48−32814号公報、特開昭51−6
3112号公報、特公昭62−36740号公報、特開
平4−41453号公報等があげられる。しかし、これ
ら公知の触媒を工業的にメタクロレインの製造を行う場
合には種々の問題を生じる。
【0003】これら問題の一つは、本反応が多量の発熱
を伴う酸化反応である為、触媒層の局部で発熱に伴う蓄
熱が起こりメタクロレインの選択率、収率を低下させ
る。また、局部発熱によって触媒が劣化し触媒寿命が短
くなってしまう問題がある。触媒層で蓄熱する部分に不
活性な物質を混合し、発熱量を低く抑える方法が特公昭
34−9895号公報、特公昭43−24403号公
報、特公昭53−30688号公報、特開昭51−12
7013号公報が提案されている。これらの方法は蓄熱
を抑える方法としては充分とは言えない。また、t−ブ
チルアルコールからメタクロレインを製造する方法に関
して、特開平4−217932号公報の比較例6に、ガ
ス入口部から触媒層を2層に分け、ガス入口部の1層目
で触媒とラッシヒリングを混合しで充填を行い、ガス入
口部から2層目で触媒のみを充填する方法が開示されて
いる。この比較例の場合には、1層目の活性制御が不十
分で、2層目で反応温度が高くなって、メタクロレイン
の収率が低くなっていると考えられる。
【0004】特開平3−176440号公報、特開平3
−200733号公報、特開平3−215441号公
報、特開平3−294238号公報には、固定床多管式
反応器を用いてイソブチレンおよび/又はt−ブチルア
ルコールを分子状酸素により気相酸化してメタクロレイ
ンおよび/又はメタクリル酸を製造する方法が開示され
ている。この開示に於いては、触媒層を分割して複数個
の反応帯を設け、この複数個の反応帯に、触媒構成元素
の種類および/又は比率を変えることにより、あるいは
触媒調製時の焼成温度を変えることにより活性を調整し
た触媒を入口部から出口部に向かって、活性が高くなる
ように充填してイソブチレンおよび/又はt−ブチルア
ルコールを分子状酸素により気相酸化してメタクロレイ
ンおよび/又はメタクリル酸を製造する方法が記載され
ている。
【0005】特開平4−217932号公報には、占有
容積の異なる触媒を用いて、反応管内の管軸方向に複数
個の反応帯を設け、反応管の入口から出口へ向かって、
占有容積が小さくなるように上記反応帯に充填し、イソ
ブチレンおよび/又はt−ブチルアルコールを気相接触
酸化しメタクロレインおよび/又はメタクリル酸を製造
する方法が記載されている。
【0006】特開平6−192144号公報には触媒活
性成分を担体に担持した触媒を、反応管内に管軸方向に
複数個の反応帯を設け、反応管の入口から出口へ向かっ
て、担持量が高くなるように充填し、イソブチレンおよ
び/又はt−ブチルアルコールを気相接触酸化しメタク
ロレインおよび/又はメタクリル酸を製造する方法が記
載されている。
【0007】特開平4−217932号公報、特開平6
−192144号公報の方法も、実質的には触媒を入口
部から出口部に向かって、活性が高くなるように充填し
てイソブチレンおよび/又はt−ブチルアルコールを分
子状酸素により気相酸化してメタクロレインおよび/又
はメタクリル酸を製造する方法である。特開平3−17
6440号公報、特開平3−200733号公報、特開
平3−215441号公報、特開平H3−294238
号公報上記方法、特開平4−217932号公報、特開
平6−192144号公報では、触媒層の蓄熱防止策と
してはある程度の効果があるものの、これらの特許の充
填方法では、低い温度で原料ガスを導入する場合に、入
口部分の活性が低く、イソブチレンおよび/又はt−ブ
チルアルコールの転化率を高める為には触媒層が長くな
り、圧力損失が高くなる欠点を有している。また、原料
ガス温度を高めた場合には、触媒層での温度が高まるの
で触媒の活性を低下させる必要がある。従って、反応温
度が高くならないようにする為に、これらの特許の充填
方法では、活性の低いガス入口部の触媒層を長くする
か、充填層を多くする不都合が生じてしまう。短時間で
原料ガスを所定の温度に高める場合には、別途加熱装置
を設定する必要もあり、触媒層の入口部分で原料ガスを
高める工夫をとった方が工業的には有利である。
【0008】特開平3−176440号公報、特開平3
−200733号公報、特開平3−215441号公
報、特開平3−294238号公報、特開平4−217
932号公報、特開平6−192144号公報の実施例
に於いて、アクロレインおよびアクリル酸の合成反応で
は反応管の内径38(mm)で実施されているが、メタ
クロレインおよび/又はメタクリル酸製造に於いては、
反応管の内径は最大でも25.4(mm)でしか実施さ
れていない。イソブチレンおよび/又はt−ブチルアル
コールを気相接触反応してメタクロレインおよび/又は
メタクリル酸を生成する反応に於いては、これら出発原
料はいずれもプロピレンと異なり、並列反応、逐次反応
などの副反応が多く、副生成物は数、量とも多い。従っ
て、イソブチレンおよび/又はt−ブチルアルコ−ルか
らメタクロレインおよび/又はメタクリル酸を生成する
場合の反応熱は、プロピレンからアクロレインおよび/
又はアクリル酸を生成する場合の反応熱よりも大きい。
このことが触媒層の蓄熱を助長し、暴走反応を生じさせ
てしまう為に、従来の方法では敢えて反応管径を細く
し、除熱効果を高めた反応管を用いてメタクロレインお
よびメタクリル酸製造を製造していた。しかも、t−ブ
チルアルコールからメタクロレインおよび/又はメタク
リル酸を製造する際には、ガス入口部でt−ブチルアル
コールの脱水反応による反応温度の低下が起こる。反応
管径が大きくなる程吸熱の影響が大きくなり、ガス入口
部の触媒層の温度が低下する。t−ブチルアルコールを
高転化率で得る為には、触媒充填層が長くなり、圧力損
失が高くなって、メタクロレインおよび/又はメタクリ
ル酸を高選択率、高収率で得るには不利な傾向にあっ
た。工業的規模の生産にとって、反応管径を大きくする
ことは、反応器の製造コストを低減できるのみならず、
反応管本数が減少するので触媒の充填が容易になる。従
って、反応管径を大きくしたメタクロレインの製造方法
が望まれていた。
【0009】さらに、特開平H3−176440号公
報、特開平3−200733号公報、特開平H3−21
5441号公報、特開平H3−294238号公報上記
方法、特開平4−217932号公報、特開平6−19
2144号公報の実施例では触媒の活性を変える為に、
触媒の成分、焼成温度、形状、担持率等を変えることに
よって、触媒活性を変化させている。複数の触媒を製造
する際には、工業的規模では触媒製造工程が増え、煩雑
となる欠点を有している。従って、同一の触媒を用いて
メタクロレインを製造する方法が望まれていた。
【0010】特開昭63−216835号公報では、t
−ブチルアルコールを含む原料ガスを触媒層に導入する
前に、予めt−ブチルアルコールをイソブチレンと水に
脱水分解して供給することで、触媒寿命が長くなること
を提案している。しかし、t−ブチルアルコールを分解
するため、新しい装置や触媒を使用する必要が生じ、t
−ブチルアルコールを直接触媒層に供給する方法が望ま
れていた。
【0011】以上説明したように今迄に知られていた反
応手段は充分と言い難く、触媒充填方法、メタクロレイ
ン製造工程の実用性の点で工業的見知から更に改良が望
まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イソ
ブチレンおよび/又はt−ブチルアルコールから選ばれ
る少なくとも1種を分子状酸素含有ガスを用いて固定床
多管式反応器で気相接触酸化し、メタクロレインを高収
率で製造する方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、イソブチ
レンおよび/又はt−ブチルアルコールから選ばれる少
なくとも1種を分子状酸素含有ガスを用いて固定床多管
式反応器内で気相接触酸化し、メタクロレインを製造す
る方法に関して、原料ガス入口部の触媒充填密度、充填
方法、原料ガス温度、多管式反応器のジャケット部分の
温度について鋭意検討を進めた結果、驚くべきことに、
従来提案されていたような、ガス入口部分の触媒活性を
低くするのではなく、ガス入口部の触媒活性を高くする
ことによってイソブチレンおよび/又はt−ブチルアル
コールから高選択率、高収率で、長時間にわたってメタ
クロレインを製造する方法を見いだして本発明を完成し
た。
【0014】すなわち、本発明は、固定床多管式反応器
を用いてイソブチレンおよび/又はt−ブチルアルコー
ルを分子状酸素含有ガスを用いて気相接触酸化し、メタ
クロレインを製造する方法に於いて、各反応管内の触媒
層を管軸方向に3層以上に分割して設けた複数個の反応
帯に於いて、原料ガス入口部の1層目に充填する触媒の
単位容積当たりの活性を2層目の反応帯に充填する単位
容積当たりの活性より高くし、かつ3層目以降に充填す
る触媒の単位体積当たりの活性を2層目の単位容積当た
りの活性より高く充填することを特徴とするメタクロレ
インの製造方法である。
【0015】本発明に於いて、反応管の内径R(m)が
18.0(mm)<R<55.0(mm)の範囲が好ま
しく、より好ましくは30.0(mm)<R<50.0
(mm)の範囲で、メタクロレインが高収率で反応する
ことができる。本発明に於いて、固定床多管式反応器に
充填した触媒層の全長をL0(m)とし、原料ガス入口
部から反応管内の触媒層を管軸方向に3層以上に分割し
た反応帯の長さを原料ガス入口部から順次、L1
(m)、L2(m)、L3(m)・・・とし、原料ガス
入口部から反応管内の触媒層を管軸方向に3層以上に分
割した反応帯の各触媒層の触媒充填密度C(Kg/cm
3 )を、原料ガス入口部から順次C1、C2、C3・・
・とし、3層目以降で最も触媒充填密度が高い触媒層の
触媒充填密度をChとした場合、1層目の反応帯L1
(m)が全長L0(m)に対して、0.01<L1/L
0<0.3が好ましく、より好ましくは0.018<L
1/L0<0.26であり、2層目の反応帯L2(m)
が全長L0(m)に対して、0.2<L2/L0<0.
5が好ましく、より好ましくは0.1<L2/L0<
0.6である。
【0016】また、反応管全長L0(m)は、1(m)
<L0<10(m)が好ましく、より好ましくは2
(m)<L0<6.5(m)である。この範囲でメタク
ロレインを高収率で反応することができる。L0が短い
と、イソブチレンおよび/又はt−ブチルアルコールの
転化率が低く、メタクロレインを高収率で得ることがで
きない。また、L0が長いと、圧力損失が高くなり、メ
タクロレインの選択率が低下する。
【0017】本発明に於いて、固定床多管式反応器に充
填した触媒層で、原料ガス入口部から反応管内の触媒層
を管軸方向に3層以上に分割した反応帯の各触媒層の触
媒充填密度C(Kg/cm3 )を、原料ガス入口部から
順次C1(Kg/cm3 )、C2(Kg/cm3 )、C
3(Kg/cm3 )・・・とし、3層目以降で最も触媒
充填密度が高い触媒層の触媒充填密度をCh(Kg/c
3 )とした場合に於いて、た場合に於いて、2層目の
充填密度C2(Kg/cm3 )が、C1(Kg/c
3 )、Ch(Kg/cm3 )に対して、C1/C2>
1.9、Ch/C2>2.0の範囲になるように充填す
ることが好ましい。
【0018】本発明に於いて、いずれの触媒でも本発明
の効果を期待することができるが、上記提案に示された
ような、Mo-Bi-Fe系、Mo-Bi-Fe-Co/Ni- アルカリ金属
系、Mo-W-Bi-Fe-Co/Ni- アルカリ金属系に適用すること
ができる。好ましくは、下記一般式で表される複合酸化
物を用いることがぎる。 Mo12Bia Ceb c Fed e f g (式中、Aはコバルト単独、またはコバルトとマグネシ
ウムの混合物で、混合物中のマグネシウムのコバルに対
する原子比率は0.7以下、Bはルビジウム、セシウム
またはそれらの混合物であり、a、b、c、d、e、f
及びgは、それぞれ、モリブデン12原子に対するビス
マス、セリウム、鉄、A、B及び酸素の原子比率を表
し、0<a≦8、0<b≦8、0<c≦1.2、0<d
≦2.5、1.0<e≦12、0<f≦2.0で、gは
存在する他の元素の原子価条件を満足させるのに必要な
酸素の原子数であり、a、b、c及びdは、0.05≦
b/(a+b+c)≦0.7、0<c/(a+b+c)
≦0.4、0<d/(a+b+d)≦0.9の条件を満
足する。) 本発明に於いて、活性の異なる複数の触媒を用いてもい
いが、活性の異なる触媒を製造する際には、工業的規模
では触媒製造工程が増え、煩雑となるので、1種類の触
媒を用いることが好ましい。
【0019】本発明に於いて、接触気相酸化反応では、
原料ガス組成としては、1〜10vol%のイソブチレ
ンおよびt−ブチルアルコールから選ばれる少なくとも
1種、より好ましくはt−ブチルアルコールを用い、4
〜20vol%の分子状酸素、および70〜90vol
%の希釈ガスからなる混合ガスを用い、触媒層に250
〜450℃の温度範囲および常圧〜5気圧の圧力下で、
空間速度400〜4000/hr(STP)で導入する
ことで実施される。
【0020】分子状酸素を含むガスとして通常空気を使
用するが、純酸素を希釈ガスと混合してもよい。希釈ガ
スには窒素や二酸化炭素などの他、水蒸気を用いてもよ
く、これらの希釈ガスの混合ガスを用いてもよい。原料
ガス中の水蒸気は、触媒へのコーキングを防ぐ点では必
要であるが、メタクリル酸や酢酸等のカルボン酸の副生
を抑制する点に於いては、できるだけ希釈ガス中に含ま
せない方が好ましい。原料ガス中の水蒸気は通常0〜3
0vol%の範囲で使用される。
【0021】本発明に於いて、反応管内の触媒層を管軸
方向に分割して設ける反応帯の数については、3〜4層
とすることが好ましい。反応帯の数を多くするほど、触
媒層の温度分布制御の効果は増すが、触媒の製造及び充
填が著しく煩雑になるデメリットが生じてくる。工業的
には3〜4層に分割することにより十分目的とする効果
を得ることができる。また、分割長比については各層の
触媒、希釈剤をいかなる大きさと割合にするかによって
左右されるが触媒充填層全体にわたって温度分布幅が小
さくなるように分割長比を調整することが好ましい。
【0022】本発明に於いて、触媒の活性を制御する方
法として、触媒と不活性な物質との混合によって行って
いるが、不活性な物質としては磁器物質(主成分はシリ
カとアルミナ)、シリカ、アルミナ、SUS鋼等で、不
活性物質の形状は触媒との物理的混合性がよく、反応管
中でメタクロレインの収率を低下させない形状であれば
球状、円柱状、リング状、板状等が挙げられ、特に限定
されない。また、不活性な物質が、圧力損失を小さくす
るような形状であればさらに好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】本願発明において、転化率および
選択率は、それぞれ次の通り定義される。 転化率(%)=(反応したイソブチレンおよび/又はt
−ブチルアルコールのモル数)/(供給したイソブチレ
ンおよび/又はt−ブチルアルコールのモル数)×10
0 選択率(%)=(生成したメタクロレインおよび/又は
メタクリル酸のモル数)/(反応したイソブチレンまた
はt−ブチルアルコールのモル数)×100 分析はガスクロマトグラフィーにより行った。
【0024】
【実施例1】約50℃の温水1820gにヘプタモリブ
デン酸アンモニウム364gを溶解させた(A液)。ま
た、硝酸ビスマス133g、硝酸セリウム29.8g、
硝酸鉄58.8g、硝酸セシウム13.4g、硝酸カリ
ウム3.34gおよび硝酸コバルト400gを15wt
%の硝酸水溶液290gに溶解させた(B液)。A液と
B液の両液を約2時間程度撹拌混合した後、この混合溶
液を噴霧乾燥し、さらにここに得られた噴霧乾燥触媒を
200℃で3時間仮焼した。かくして得られた擬似球形
の仮焼触媒を直径5mm、高さ4mmの円柱触媒に打錠
成型し、460℃で3時間焼成した。この触媒の組成
は、Mo12原子を基準として酸素を除いた原子比で表
すと触媒(1):Mo12Bi1.6 Ce0.4 Fe1 Co8
Cs0.4 0.2 である。
【0025】この打錠触媒を外径50.7mm、内径4
6.7mmのジャッケト付きステンレス製反応管(SU
S304製)に、ガス入口部から出口部に向かって、触
媒層を3層の反応帯に分け、入口部から順次触媒充填密
度(以下単位はKg/m3 )C1=800、C2=40
0、C3=1000で、各反応帯の充填層の高さ(以下
単位はm)はそれぞれ、L1=0.6、L2=1.5、
L3=2.5となるように充填した。
【0026】触媒充填密度の調製は、直径5mm、高さ
4mm、貫通経3mmの円柱状磁器製ラッシヒリングと
打錠触媒を混合して行った。ジャッケト部の熱媒温度を
320℃でt−ブチルアルコール5.75vol%、酸
素8.37vol%、水蒸気4.17vol%および窒
素81.71vol%の混合ガスを290℃で導入し、
空間速度(SV)900hr-1で反応を行った。結果は
t−ブチルアルコール転化率が100%に於いてメタク
ロレイン選択率が85.6%、メタクロレイン収率が8
5.6%であった。また、各反応帯の最高温度をそれぞ
れT1、T2,T3(℃)とすると、T1=384、T
2=384,T3=383であった。
【0027】この条件で、4000時間経過した時の反
応成績は、t−ブチルアルコール転化率が100%に於
いてメタクロレイン選択率が85.6%、メタクロレイ
ン収率が85.6%で変化がなく、また、T1、T2,
T3も変化が無かった。
【0028】
【実施例2】実施例1に於いて、磁性ラッシヒリングの
代わりに、直径6.4(mm)の磁性ボールに変えた以
外は、実施例1と同様にして反応を行った。結果は、t
−ブチルアルコール転化率が100%に於いてメタクロ
レイン選択率が85.2%、メタクロレイン収率が8
5.2%であった。また、T1=388、T2=38
8、T3=381であった。
【0029】
【実施例3】実施例1に於いて、磁性ラッシヒリングの
代わりに、直径6(mm)、高さ64(mm)、貫通経
4.7(mm)の円柱状SUS製ラッシヒリングに変え
た以外は、実施例1と同様にして反応を行った。結果
は、t−ブチルアルコール転化率が100%に於いてメ
タクロレイン選択率が85.8%、メタクロレイン収率
が85.8%であった。また、T1=382、T2=3
82、T3=383であった。
【0030】実施例1〜3より、触媒充填密度の調製
に、反応に不活性な物質が触媒と充分混合する場合に
は、不活性な物質に関係なく、良い結果が得られる。
【0031】
【実施例4】実施例1と同じ触媒を、外径50.7m
m、内径46.7mmのジャッケト付きステンレス製反
応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口部に向
かって、触媒層を3層の反応帯に分け、入口部から順次
触媒充填密度がC1=800、C2=400、C3=1
000とし、各反応帯の充填層の高さはそれぞれ、L1
=0.8、L2=1.35、L3=2.4となるように
充填した以外は、実施例1と同様にして、反応を行っ
た。結果は、t−ブチルアルコール転化率が100%に
於いてメタクロレイン選択率が85.1%、メタクロレ
イン収率が85.1%であった。また、T1=397、
T2=397、T3=380であった。
【0032】
【実施例5】実施例1と同じ触媒を、外径50.7(m
m)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステンレ
ス製反応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口
部に向かって、触媒層を3層の反応帯に分け、入口部か
ら順次触媒充填密度がC1=800、C2=400、C
3=1000とし、各反応帯の充填層の高さはそれぞ
れ、L1=1.1、L2=1.0、L3=2.3となる
ように充填した以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。結果は、t−ブチルアルコール転化率が100%に
於いてメタクロレイン選択率が82.9%、メタクロレ
イン収率が82.9%であった。また、T1=420、
T2=420、T3=378であった。
【0033】
【実施例6】実施例1と同じ触媒を、外径50.7m
m、内径46.7mmのジャッケト付きステンレス製反
応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口部に向
かって、触媒層を3層の反応帯に分け、入口部から順次
触媒充填密度がC1=800、C2=400、C3=1
000とし、各反応帯の充填層の高さはそれぞれ、L1
=0.1、L2=2.5、L3=2.5となるように充
填した以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果
は、t−ブチルアルコール転化率が100%に於いてメ
タクロレイン選択率が83.1%、メタクロレイン収率
が83.1%であった。また、T1=303、T2=3
72、T3=391であった。
【0034】
【実施例7】実施例1と同じ触媒を、外径50.7(m
m)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステンレ
ス製反応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口
部に向かって、触媒層を3層の反応帯に分け、入口部か
ら順次触媒充填密度がC1=800、C2=400、C
3=1000とし、各反応帯の充填層の高さはそれぞ
れ、L1=0.25、L2=2.2、L3=2.5とな
るように充填した以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。結果は、t−ブチルアルコール転化率が100%に
於いてメタクロレイン選択率が84.3%、メタクロレ
イン収率が84.3%であった。また、T1=336、
T2=375、T3=389であった。
【0035】
【比較例1】実施例1と同じ触媒を、外径50.7(m
m)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステンレ
ス製反応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口
部に向かって、触媒層を2層の反応帯に分け、入口部か
ら順次触媒充填密度がC1=400、C2=1000と
し、各反応帯の充填層の高さはそれぞれ、L1=2.
9、L2=2.5となるように充填した以外は、実施例
1と同様にして、反応を行った。反応結果は、t−ブチ
ルアルコール転化率が100%に於いてメタクロレイン
選択率が81.9%、メタクロレイン収率が81.9%
であった。また、T1=378、T2=392であっ
た。
【0036】実施例1と比較例1を比較すると実施例1
のように入口部の触媒充填密度を高めた場合にメタクロ
レイン収率が高くなるが、比較例1のように入口部分の
触媒充填密度が低い場合には、触媒充填層高が長くなる
ばかりでなく、メタクロレインの収率が低下することが
判った。
【0037】
【比較例2】実施例1と同じ触媒を、外径50.7(m
m)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステンレ
ス製反応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口
部に向かって、触媒層を2層の反応帯に分け、入口部か
ら順次触媒充填密度がC1=500、C2=1000と
し、各反応帯の充填層の高さはそれぞれ、L1=2.
6、L2=2.4となるように充填した以外は、実施例
1と同様に反応を行った。結果は、t−ブチルアルコー
ル転化率が100%に於いてメタクロレイン選択率が8
2.6%、メタクロレイン収率が82.6%であった。
また、T1=395、T2=396であった。
【0038】
【比較例3】実施例1と同じ触媒を、外径50.7(m
m)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステンレ
ス製反応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口
部に向かって、触媒層を2層の反応帯に分け、入口部か
ら順次触媒充填密度がC1=600、C2=1000と
し、各反応帯の充填層の高さはそれぞれ、L1=2.
3、L2=2.2となるように充填した以外は、実施例
1と同様に反応を行った。反応結果は、t−ブチルアル
コール転化率が100%に於いてメタクロレイン選択率
が80.8%、メタクロレイン収率が80.8%であっ
た。また、T1=420、T2=425であった。
【0039】比較例1、2、3に比べ、実施例1は、メ
タクロレイン収率が高く、本発明が優れていることが判
る。
【0040】
【比較例4】実施例1の触媒を500℃で焼成した触媒
を触媒(2)とした、この打錠触媒8.0(g)を直径
10mmのジャッケット月SUS製反応管に充填し、反
応温度350℃でイソブチレン6vol%、酸素10.
8vol%、水蒸気10.0vol%および窒素73.
2vol%の混合ガスを100ml/min(STP)
の流量で通気しメタクロレイン合成反応を遂行した。触
媒(1)の触媒を4.0(g)を反応させた場合のイソ
ブチレン転化率=97.4%、メタクロレイン選択率=
87.1%と同じであった。外径50.7(mm)、内
径46.7(mm)のジャッケト付きステンレス製反応
管(SUS304製)に、ガス入口部から出口部に向か
って、触媒層を2層の反応帯に分け、1層目に触媒
(2)を充填密度がC1=1000、2層目に触媒
(1)が充填密度C2=1000とし、各反応帯の充填
層の高さはそれぞれ、L1=2.6、L2=2.4とな
るように充填した以外は、比較例2と同様に反応を行っ
た。結果は、t−ブチルアルコール転化率が100%に
於いてメタクロレイン選択率が80.9%、メタクロレ
イン収率が80.9%であった。また、T1=405、
T2=395であった。
【0041】比較例2と比較例4から、触媒活性を低下
させた触媒を1層目に充填する方法に比べ、比較例2の
様に希釈剤と混合させて活性を低下させた場合にメタク
ロレイン収率が高くなった。これは、希釈剤を使用した
場合には圧力損失が低下し、メタクロレイン収率が高く
なったと考えられる。比較例4のように触媒の活性を低
下させる方法では、触媒量が希釈剤を使用した場合に比
べ多くなり、工業的使用に際しては不利なことが判っ
た。
【0042】
【比較例5】実施例1と同じ触媒を、外径50.7(m
m)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステンレ
ス製反応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口
部に向かって、触媒層を2層の反応帯に分け、入口部か
ら順次触媒充填密度がC1=400、C2=1000と
し、各反応帯の充填層の高さはそれぞれ、L1=2.
6、L2=2.35となるように充填し、混合ガスを3
50℃で導入した以外は、実施例1と同様にして、反応
を行った。反応結果は、t−ブチルアルコール転化率が
100%に於いてメタクロレイン選択率が82.7%、
メタクロレイン収率が82.7%であった。また、T1
=392、T2=395であった。
【0043】
【比較例6】実施例1と同じ触媒を、外径50.7(m
m)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステンレ
ス製反応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口
部に向かって、触媒層を2層の反応帯に分け、入口部か
ら順次触媒充填密度がC1=400、C2=1000と
し、各反応帯の充填層の高さはそれぞれ、L1=2.
3、L2=2.3となるように充填し、ジャッケト部の
熱媒温度を350(℃)、混合ガス温度を350℃で導
入した以外は、実施例1と同様にして反応を行った。反
応結果は、t−ブチルアルコール転化率が100%に於
いてメタクロレイン選択率が81.2%、メタクロレイ
ン収率が81.2%であった。また、T1=419、T
2=422であった。
【0044】比較例5、比較例6は、入口部分の触媒充
填密度を高めるのではなく、入口のガス温度と多管式反
応器のジャケット部分の温度を高める方法を試みたが、
比較例1に比べ、比較例5の場合には、入口部のガス温
度を高めることでメタクロレインの収率が高まった。し
かし、比較例5を実施例1と比較すると、比較例5は、
メタクロレイン収率が低く、本発明の充填方法の効果が
高いことが判った。
【0045】
【比較例7】実施例1と同じ触媒を、外径50.7(m
m)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステンレ
ス製反応管(SUS304製)に、ガス入口部から出口
部に向かって、触媒層を3層の反応帯に分け、入口部か
ら順次触媒充填密度がC1=200、C2=400、C
3=1000とし、各反応帯の充填層の高さはそれぞ
れ、L1=1.4、L2=2.3、L3=2.5となる
ように充填した以外は、実施例1と同様に反応を行っ
た。結果は、t−ブチルアルコール転化率が100%に
於いてメタクロレイン選択率が81.2%、メタクロレ
イン収率が81.2%であった。また、T1=331、
T2=362、T3=393であった。
【0046】また、実施例1と比較例7を比較すると実
施例1のように入口部の触媒充填密度を高めた場合にメ
タクロレイン収率が高くなるが、比較例7のように入口
部分の触媒充填密度が低い場合には、触媒充填層高が長
くなるばかりでなく、メタクロレインの収率が低下する
ことが判った。
【0047】
【比較例8】実施例1と同じ打錠触媒を、外径50.7
(mm)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステ
ンレス製反応管(SUS304製)に、T1=1000
とし、L1=3.6となるように充填した以外は、実施
例1と同様に反応を行った。結果は、反応温度が450
℃以上になり反応を続けることができなかった。
【0048】
【実施例8】実施例1と同じ打錠触媒、外径50.7
(mm)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステ
ンレス製反応管(SUS304製)に、C1=800、
C2=400、C3=1000とし、L1=0.4、L
2=1.4、L3=2.5となるように充填した。ジャ
ッケト部の熱媒温度を320(℃)でイソブチレン5.
44vol%、酸素7.92vol%、水蒸気9.39
vol%および窒素77.25vol%の混合ガスを導
入し、空間速度(SV)950hr-1で反応を行った。
結果はイソブチレン転化率が98.0%に於いてメタク
ロレイン選択率が85.6%、メタクロレイン収率が8
3.9%であった。また、T1=387、T2=38
7、T3=383であった。
【0049】この条件に於いて、4000時間経過した
時点での反応成績は、イソブチレン転化率が98.0%
に於いてメタクロレイン選択率が87.6%、メタクロ
レイン収率が85.8%であった。また、T1、T2、
T3は変化がなかった。
【0050】
【比較例9】実施例1と同じ打錠触媒を、外径50.7
(mm)、内径46.7(mm)のジャッケト付きステ
ンレス製反応管(SUS304製)に、ガス入口部から
出口部に向かって、触媒層を2層の反応帯に分け、入口
部から順次触媒充填密度がC1=400、C2=100
0とし、L1=2.5、L2=2.5となるように充填
した以外は、実施例8と同様に反応を行った。結果はイ
ソブチレン転化率が97.9%に於いてメタクロレイン
選択率が84.0%、メタクロレイン収率が82.2%
であった。また、T1=380、T2=391であっ
た。
【0051】
【比較例10】実施例1と同じ打錠触媒を、外径50.
7(mm)、内径46.7(mm)のジャッケト付きス
テンレス製反応管(SUS304製)に、C1=20
0、C2=400、C3=1000とし、各反応帯の充
填層の高さはそれぞれ、L1=1.2、L2=1.8、
L3=2.5となるように充填した以外は、実施例8と
同様に反応を行った。結果はイソブチレン転化率が9
8.1%に於いてメタクロレイン選択率が83.6%、
メタクロレイン収率が82.0%であった。また、T1
=342、T2=365、T3=391であった。
【0052】実施例8と比較例9、比較例10を比較す
ると、イソブチレン原料の場合においても、t−ブチル
アルコールと同様に、入口部分の触媒充填密度を高める
と、メタクロレイン収率が高まり、本発明の充填方法の
効果が高いことが判った。
【0053】
【実施例9】実施例1と同じ打錠触媒を、外径38.1
(mm)、内径34.1(mm)のジャッケト付きステ
ンレス製反応管(SUS304製)に、C1=800、
C2=400、C3=1000とし、L1=0.5、L
2=1.4、L3=2.1となるように充填した。ジャ
ッケト部の熱媒温度を320(℃)で、t−ブチルアル
コール5.75vol%、酸素8.37vol%、水蒸
気4.17vol%および窒素81.71vol%の混
合ガスを290(℃)で導入し、空間速度(SV)12
00hr-1で反応を行った。結果はt−ブチルアルコー
ル転化率が100.0%に於いてメタクロレイン選択率
が85.3%、メタクロレイン収率が85.3%であっ
た。また、T1=387、T2=391、T3=391
であった。この条件に於いて、6000時間経過した時
点での反応成績は、t−ブチルアルコール転化率が10
0.0%に於いてメタクロレイン選択率が85.3%、
メタクロレイン収率が85.3%であった。また、T1
=387、T2=391、T3=391であった。
【0054】
【比較例11】実施例1と同じ打錠触媒を、外径38.
1(mm)、内径34.1(mm)のジャッケト付きス
テンレス製反応管(SUS304製)に、C1=40
0、C2=1000とし、各反応帯の充填層の高さはそ
れぞれ、L1=2.6、L2=2.3となるように充填
した以外は、実施例9と同様に反応を行った。結果はt
−ブチルアルコール転化率が100.0%に於いてメタ
クロレイン選択率が82.2%、メタクロレイン収率が
82.2%であった。また、T1=386、T2=39
3であった。
【0055】
【実施例10】実施例1と同じ打錠触媒を、外径21.
7(mm)、内径18.4(mm)のジャッケト付きス
テンレス製反応管(SUS304製)に、C1=100
0、C2=500、C3=1000とし、L1=0.
4、L2=0.7、L3=1.1となるように充填し
た。ジャッケト部の熱媒温度を330(℃)で、t−ブ
チルアルコール5.75vol%、酸素8.37vol
%、水蒸気4.17vol%および窒素81.71vo
l%の混合ガスを290(℃)で導入し、空間速度(S
V)1600hr-1で反応を行った。結果はt−ブチル
アルコール転化率が100.0%に於いてメタクロレイ
ン選択率が85.0%、メタクロレイン収率が85.0
%であり、T1=379、T2=389、T3=388
であった。
【0056】実施例9、実施例10、比較例11は反応
管径を実施例1に比べて細くした場合であるが、実施例
9、実施例10から判るように、入口部分の触媒充填密
度を高くするとメタクロレインが高収率で得られること
が分かった。
【0057】
【実施例11】実施例1と同じ打錠触媒を、外径60.
5(mm)、内径54.9(mm)のジャッケト付きス
テンレス製反応管(SUS304製)に、C1=10
0、C2=450、C3=1000とし、L1=0.
6、L2=1.8、L3=2.4となるように充填し
た。ジャッケト部の熱媒温度を320(℃)で、t−ブ
チルアルコール5.75vol%、酸素8.37vol
%、水蒸気4.17vol%および窒素81.7vol
%の混合ガスを290(℃)で導入し、空間速度(S
V)600hr-1で反応を行った。結果はt−ブチルア
ルコール転化率が100.0%に於いてメタクロレイン
選択率が84.8%、メタクロレイン収率が84.8%
であった。また、T1=395、T2=397、T3=
397であった。
【0058】
【実施例12】実施例1と同じ触媒を、外径60.5
(mm)、内径54.9(mm)のジャッケト付きステ
ンレス製反応管(SUS304製)に、C1=100
0、C2=450、C3=1000とし、各反応帯の充
填層の高さはそれぞれ、L1=0.9、L2=2.1、
L3=3.0となるように充填し、ジャッケト部の熱媒
温度を310(℃)にし、空間速度(SV)950hr
-1にし以外は、実施例11と同様に反応を行った。結果
は、t−ブチルアルコール転化率が100%に於いてメ
タクロレイン選択率が84.2%、メタクロレイン収率
が84.2%であった。また、T1=391、T2=3
94、T3=395であった。
【0059】
【比較例12】実施例1と同じ打錠触媒を、外径60.
5(mm)、内径54.9(mm)のジャッケト付きス
テンレス製反応管(SUS304製)に、C1=50
0、C2=1000とし、L1=3.0、L2=2.6
となるように充填した以外は、実施例11と同様に反応
を行った。結果はt−ブチルアルコール転化率が10
0.0%に於いてメタクロレイン選択率が81.5%、
メタクロレイン収率が81.5%であった。また、T1
=393、T2=395であった。
【0060】実施例11、実施例12、比較例12は実
施例1に比べ反応管径を太くした実施例であるが、実施
例8はメタクロレインを高収率で得られているが、実施
例1に比べ空間速度が小さい。実施例12は空間速度が
大きい場合には、メタクロレインの収率が低下すること
が判った。また、実施例11と比較例12から、反応管
径を太くしても、入口部分の触媒充填密度を高くすると
メタクロレインが高収率で得られ、本発明の充填方法の
効果が高いことが判った。
【0061】
【発明の効果】本発明の方法により、メタクロレインを
高収率で得ることができる。また、1種類の触媒を用い
ることで、メタクロレインを高収率で得るので、複数の
触媒を工業的製造する際に生じる製造工程増加の煩雑さ
がなくなった。本発明の充填方法で、反応管径が細い反
応管に比べ、反応管径が太い反応管でもメタクロレイン
を高収率に得ることができ、さらに長時間安定にメタク
ロレインを製造できることが判った。
【0062】原料がTBAの場合には、触媒充填層高を
従来の方法に比べ短くでき、メタクロレインが高収率に
得られ、長期運転も高い安定性がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定床多管式反応器を用いて原料ガスイ
    ソブチレンおよび/又はt−ブチルアルコールを分子状
    酸素含有ガスを用いて気相接触酸化し、メタクロレイン
    を製造する方法に於いて、各反応管内の触媒層を管軸方
    向に3層以上に分割して設けた複数個の反応帯に於い
    て、原料ガス入口部の1層目に充填する触媒の単位容積
    当たりの活性を2層目の反応帯に充填する単位容積当た
    りの活性より高くし、かつ3層目以降に充填する触媒の
    単位体積当たりの活性を2層目の単位容積当たりの活性
    より高く充填することを特徴とするメタクロレインの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法に於いて、固定床多
    管式反応器の内径をR(mm)とし、充填した触媒層の
    全長をL0(m)とし、原料ガス入口部から反応管内の
    触媒層を管軸方向に3層以上に分割した反応帯の長さを
    原料ガス入口部から順次、L1(m)、L2(m)、L
    3(m)・・・とし、原料ガス入口部から反応管内の触
    媒層を管軸方向に3層以上に分割した反応帯の各触媒層
    の触媒充填密度C(Kg/cm3 )を、原料ガス入口部
    から順次C1、C2、C3・・・とし、3層目以降で最
    も触媒充填密度が高い触媒層の触媒充填密度をChとし
    た場合、(1)反応管内径R(mm)が18.0<R<
    55.0、(2)1層目の反応帯L1(m)が全長L0
    (m)に対して、0.01<L1/L0<0.3、0.
    1<L2/L0<0.6、1(m)<L0<10
    (m)、(3)2層目の充填密度C2、C1、Chの関
    係がC1/C2>1.9、Ch/C2>2.0であるこ
    とを特徴とするメタクロレインの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方法に於いて、0.01
    8<L1/L0<0.26、0.2<L2/L0<0.
    5であることを特徴とするメタクロレインの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の方法におい
    て、原料ガスがt−ブチルアルコールであることを特徴
    とするメタクロレインの製造方法。
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