JPH09325203A - 回折光学素子 - Google Patents

回折光学素子

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JPH09325203A
JPH09325203A JP13864696A JP13864696A JPH09325203A JP H09325203 A JPH09325203 A JP H09325203A JP 13864696 A JP13864696 A JP 13864696A JP 13864696 A JP13864696 A JP 13864696A JP H09325203 A JPH09325203 A JP H09325203A
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に製造でき、しかも回折効率の波長依存
を低減して、フレアやゴースト等の発生を有効に防止で
きる回折光学素子を提供する。 【解決手段】 密接または近接して順次に積層した第
1、第2、第3および第4の領域(11,12,13,14) と、第
1および第2の領域(11,12) の境界面に形成した第1の
レリーフパターン(21)と、第3および第4の領域(13,1
4) の境界面に形成した第2のレリーフパターン(22)と
を有し、第1、第2、第3および第4の領域(11,12,13,
14) は、使用する光の波長で実質的に透明な少なくとも
3種類の材料で、かつ第1の領域11と第2の領域12、お
よび第3の領域13と第4の領域14とが、それぞれ互いに
異なる材料をもって構成され、第1および第2のレリー
フパターン(21,22) は、実質的に等しいピッチ分布で、
互いに異なる溝深さを有し、それらの対応する部位が近
接して配置されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の波長、あ
るいは帯域光で使用する回折光学素子に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】回折光学素子、例えば、レンズ作用を有
するように構成した回折光学素子(回折レンズ)は、以
下に示すように、従来からある屈折レンズにはない特長
を有することが知られている。 非球面波を容易に生成することができるので、収差を
効果的に補正することができる。 実質的に厚みを持たないので、設計の自由度が高く、
コンパクトな光学系を実現することができる。 屈折レンズでのアッベ数に相当する量が、回折レンズ
では負の値となるので、屈折素子との組み合わせによっ
て、色収差を効果的に補正することができる。
【0003】このような回折レンズの特長を利用し、光
学系の性能を向上させることに関しては、例えば、Bina
ry Optics Technology; The Theory and Design of Mul
ti-Level Diffractive Optical Element, Gary J.Swans
on, Technical Report 854,MIT Lincoln Laboratory, A
ugust 1989.に詳しく記述されている。
【0004】上述したように、回折光学素子には、従来
の屈折素子にはない多くの有用な特長があるが、他方で
は、回折効率が波長に依存するために、以下のような原
理的な問題がある。例えば、光学系に適用する回折光学
素子は、レンズ素子として利用する場合が多いが、この
ような用途においては、複数の回折光(複数の焦点)が
存在するのは、一般に好ましくない。そこで、従来の回
折光学素子(具体的には回折レンズ)においては、一般
に、図20に示すように、使用する波長で透明な基材1
に、断面を鋸歯波状とした(ブレーズ化した)レリーフ
パターン2を形成して、特定次数の回折光にエネルギー
を集中させるようにしている。
【0005】しかしながら、図20に示すように、断面
を鋸歯波状に加工すると、その溝深さによってエネルギ
ーを集中できる波長、すなわち回折効率が最大になる波
長が異なるため、波長幅を有する帯域光のエネルギーを
特定次数の回折光に集中させることができなくなる。こ
のような現象は、例えば、レーザーのような、単色光を
利用する光学系の場合には問題にならないが、カメラの
ように白色光を利用する光学系では、特定の波長の光で
回折効率を最適化すると、その他の波長で回折効率が低
下してしまうという問題がある。
【0006】図21は、図20に示した断面形状を有す
る回折光学素子において、基材1としてBK7を用い、
レリーフパターン2を、波長λ=510nmにおいて1
次回折効率が100%となるような溝深さで形成した場
合の1次回折効率と波長との関係を示したものである。
図21から明らかなように、一般に可視波長領域と見な
せるλ=400nmからλ=700nmにおいて、回折
効率は、最適化した波長λ=510nmから離れるに従
って減少し、特に、短波長領域での低下が著しくなる。
このような回折効率の低下は、単に分光透過率が低下す
るといった問題にとどまらず、溝深さが最適化されてい
ない波長において、不要次数の回折光が発生することに
なる。このため、かかる回折光学素子を、帯域光を用い
る光学系、例えば、白色光で用いる撮像光学系に適用し
た場合には、フレアーやゴーストが生じて、光学系の性
能を低下させることになる。
【0007】ここで、図20に示した断面が鋸歯波状の
レリーフパターンは、図22に示すような位相シフト関
数φ(x)で表すことができる。このφ(x)は、レリ
ーフパターンの波面変調作用を特長づける関数で、その
形状は、レリーフパターンの断面形状に対応した周期関
数となる。この位相シフト関数φ(x)で表されるレリ
ーフパターンのm次回折効率ηm は、その振れ幅(以
後、位相振幅と呼ぶことにする)aを用いれば、
【数3】 で与えられる。
【0008】(1)式において、位相振幅aは、空気の
屈折率を1、レリーフパターンを形成した基材の屈折率
をn、溝深さをd、および使用する光の波長をλとし
て、
【数4】 で定義される量である。ここで、波長λ0 で、m0 次回
折効率が100%となるように最適化した溝深さd
0 は、
【数5】 となるので、このときの位相振幅aは、
【数6】 となる。
【0009】(4)式は、ある定まった溝深さd0 に対
して、位相振幅aが波長に依存することを意味し、この
位相振幅aの波長依存によって、(1)式から明らかな
ように、回折効率の波長依存が引き起こされる。例え
ば、図21に示した回折効率の波長依存も、このような
現象の結果である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、上述した
ような回折効率の波長依存性の仕組みを詳細に検討し、
回折効率の波長依存性を低減した新しいタイプのレリー
フ型回折光学素子を既に提案している(特願平7−22
0754号)。ここで提案している回折光学素子は、図
23に示すように、高屈折率低分散の光学材料10a
と、低屈折率高分散の光学材料10bとの異なる2種類
の光学材料を組み合わせ、その異なる2種類の光学材料
10a、10bの境界面にレリーフパターン20を形成
したものである。
【0011】ここで、レリーフパターン20の断面形状
を、図23に示すように鋸歯波状として、その溝深さ
を、波長λ0 でm0 次回折効率が100%となるように
最適化した場合の位相振幅a(λ)は、
【数7】 で与えられる。ただし、n1(λ) は、高屈折率低分散の
光学材料10aの屈折率を示し、n2(λ) は、低屈折率
高分散の光学材料10bの屈折率を示す。
【0012】(5)式において、2種類の光学材料の屈
折率n1 ,n2 が、使用する波長帯域にわたって、例え
ば、図24に示すように、n1(λ) >n2(λ) であると
すると、分子に現われる屈折率差は波長λの増加に伴っ
て増加し、分母のλの変化分を打ち消すようになる。し
たがって、位相振幅の波長変化は、(4)式で表される
場合と比較して小さく抑えられるので、結果として、回
折効率の波長変化を小さく抑えることができる。
【0013】しかしながら、現実に存在する光学材料の
屈折率と分散(屈折率の波長分散)との関係は、おおよ
そ、屈折率が大きくなるほど分散も大きくなる傾向を示
すため、十分な効果を有する光学材料の組み合わせを見
い出すのは容易ではない。例えば、可視帯域光で使用す
る光学材料には、豊富な種類があるが、基本的には屈折
率の増加に伴って分散も増加する。また、可視帯域光で
使用する光学材料の多くは、いわゆる光学ガラスである
が、2種類の光学材料としてそれぞれ光学ガラスを選ん
だ場合には、加工性が悪いことから、その境界面に微細
なレリーフパターンを形成するのは容易ではない。さら
に、製造の容易さを考慮して、2種類の光学材料の少な
くとも一方を、加工の容易なプラスチック光学材料とす
ることもできるが、プラスチック光学材料は種類が少な
いため、十分な効果を有する光学材料の組み合わせは大
きく制限される。特に、プラスチック光学材料どうしの
組み合わせでは、回折効率の波長依存性を改善するのは
容易ではない。
【0014】この発明は、上述した問題点に着目してな
されたもので、容易に製造でき、しかも回折効率の波長
依存を低減して、フレアやゴースト等の発生を有効に防
止できるよう適切に構成した回折光学素子を提供するこ
とを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明にかかる回折光学素子は、密接または近
接して順次に積層した第1、第2、第3および第4の領
域と、前記第1および第2の領域の境界面に形成した第
1のレリーフパターンと、前記第3および第4の領域の
境界面に形成した第2のレリーフパターンとを有し、前
記第1、第2、第3および第4の領域は、使用する光の
波長で実質的に透明な少なくとも3種類の材料で、かつ
前記第1の領域と第2の領域、および前記第3の領域と
第4の領域とが、それぞれ互いに異なる材料をもって構
成され、前記第1および第2のレリーフパターンは、実
質的に等しいピッチ分布で、互いに異なる溝深さを有
し、それらの対応する部位が近接して配置されているこ
とを特徴とするものである。
【0016】さらに、第2の発明にかかる回折光学素子
は、密接または近接して順次に積層した第1、第2、第
3および第4の領域と、前記第1および第2の領域の境
界面に形成した第1のレリーフパターンと、前記第3お
よび第4の領域の境界面に形成した第2のレリーフパタ
ーンとを有し、前記第1の領域は、使用する光を反射す
る材料をもって構成され、前記第2、第3および第4の
領域は、使用する光の波長で実質的に透明な少なくとも
2種類の材料で、かつ前記第3の領域と第4の領域と
が、互いに異なる材料をもって構成され、前記第1およ
び第2のレリーフパターンは、実質的に等しいピッチ分
布で、互いに異なる溝深さを有し、それらの対応する部
位が近接して配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0017】さらに、第3の発明にかかる回折光学素子
は、密接または近接して順次に積層した第1、第2、第
3および第4の領域と、前記第1および第2の領域の境
界面に形成した第1のレリーフパターンと、前記第3お
よび第4の領域の境界面に形成した第2のレリーフパタ
ーンとを有し、前記第1、第2、第3および第4の領域
は、使用する光の波長で実質的に透明な少なくとも3種
類の材料で、かつ前記第1の領域と第2の領域、および
前記第3の領域と第4の領域とが、それぞれ互いに異な
る材料をもって構成され、前記第1および第2のレリー
フパターンは、実質的に等しいピッチ分布で、対応する
部位が近接して配置され、かつ、前記第1、第2、第3
および第4の領域をそれぞれ構成する材料の屈折率を、
1(λ) 、n2(λ) 、n3(λ) およびn4(λ) とし、前
記第1および第2のレリーフパターンのそれぞれの溝深
さを、d1 およびd 2 、それらの比を、α=d2/d1
して、
【数8】ΔN(λ)={n1(λ) −n2(λ) }+α{n
3(λ) −n4(λ) } ただし、λ:光の波長 とするとき、
【数9】 |ΔN(λ2 )|>|ΔN(λ1 )|>0;λ2 >λ1 ただし、λ1 :使用する光の波長域の短波長端の波長 λ2 :使用する光の波長域の長波長端の波長 を満たすことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、第1の発明にかかる回折
光学素子の概念図で、断面の一部を模式的に示したもの
である。この回折光学素子は、順次に積層した第1の領
域11、第2の領域12、第3の領域13および第4の
領域14と、第1の領域11および第2の領域12の境
界面に形成した第1のレリーフパターン21と、第3の
領域13および第4の領域14の境界面に形成した第2
のレリーフパターン22とを有する。第1,第2,第3
および第4の領域11,12,13および14は、使用
する光の波長で実質的に透明な少なくとも3種類の材料
で、かつ第1の領域11と第2の領域12、および第3
の領域13と第4の領域14とが、それぞれ互いに異な
る材料をもって構成する。ここでは、第1の領域11の
屈折率をn1(λ)、第2の領域12の屈折率をn2(λ)
、第3の領域13の屈折率をn3(λ) 、第4の領域1
4の屈折率をn4(λ) とする。
【0019】また、第1および第2のレリーフパターン
21および22は、等しいピッチ分布を有する、例えば
断面鋸歯波状に形成して、対応する部位を対向させる。
ここでは、第1のレリーフパターン21の溝深さを
1 、第2のレリーフパターン22の溝深さをd2 とす
る。また、第2,第3の領域12,13の境界面と、第
1のレリーフパターン21の頂部との間隔をd3 、第
2,第3の領域12,13の境界面と、第2のレリーフ
パターン22の底部との間隔をd4 とする。
【0020】図1に示す構成において、回折光学素子に
入射した光は、第1,第2のレリーフパターン21,2
2によってそれぞれ位相変調を受けることになる。この
場合、第1のレリーフパターン21の位相振幅a1(λ)
は、
【数10】 となり、第2のレリーフパターン22の位相振幅a
2(λ) は、
【数11】 となる。
【0021】ここで、第1,第2のレリーフパターン2
1,22よりなる構造を一体と考えて、回折光学素子に
入射した光が実質的に同時に変調されるとすると、その
位相シフト作用を特長づける位相振幅a(λ)は、
【数12】 のように表すことができる。
【0022】さらに、このときの溝深さを、波長λ0
おいてm0 次回折効率が100%となるように最適化す
れば、a(λ0 )=m0 なる条件から、
【数13】 となる。ただし、αは、以下のように、第1のレリーフ
パターン21の溝深さd 1 と、第2のレリーフパターン
22の溝深さd2 との比で定義される量である。
【数14】
【0023】このように、第1の発明にかかる回折光学
素子の位相振幅a(λ)は、(8)式で示すように、第
1のレリーフパターン21の位相振幅a1(λ) と、第2
のレリーフパターン22の位相振幅a2(λ) との和で与
えられるが、その波長依存特性は、(10)式で定義し
たパラメータαに依存している。ここで、パラメータα
は、(9)式が示すように、特定波長λ0 における回折
効率の最適化とは無関係に、任意に決めることができる
パラメータである。
【0024】また、図1に示す構成によれば、第1〜第
4の領域11〜14は、使用する光の波長で実質的に透
明な少なくとも3種類の材料で、かつ第1の領域11と
第2の領域12、および第3の領域13と第4の領域1
4とが、それぞれ互いに異なる材料をもって構成されて
おり、屈折率差Δn1(λ) およびΔn2(λ) が、異なる
波長依存性を示すことになるので、パラメータαの設定
を変えることにより、(9)式の位相振幅a(λ)を、
種々の異なった波長依存性を有するようにすることがで
きる。
【0025】したがって、第1の発明によれば、第1,
第2のレリーフパターンの溝深さの比、すなわちパラメ
ータαを最適に設定することにより、特定波長λ0 にお
ける回折効率を最適に保ったまま、それとは独立に回折
効率の波長依存だけを好適に制御するたとができる。な
お、一般に、二つのレリーフパターンの溝深さを互いに
相違させれば、すなわち、α≠1とすれば、回折効率の
波長依存を最適に設定することができるが、この発明に
よれば、第1〜第4の領域を構成する材料を適切に組み
合わせることにより、α=1で、回折効率の波長依存を
最適に設定することも可能である。
【0026】図2は、第2の発明にかかる回折光学素子
の概念図を示すものである。この回折光学素子は、順次
に積層した第1の領域15、第2の領域16、第3の領
域17および第4の領域18と、第1の領域15および
第2の領域16の境界面に形成した第1のレリーフパタ
ーン23と、第3の領域17および第4の領域18の境
界面に形成した第2のレリーフパターン24とを有す
る。第1の領域15は、使用する光を反射する材料をも
って構成し、第2,第3および第4の領域16,17お
よび18は、使用する光の波長で実質的に透明な少なく
とも2種類の材料で、かつ第3の領域17と第4の領域
18とが、互いに異なる材料をもって構成する。
【0027】ここでは、第2の領域16の屈折率をn
2(λ) 、第3の領域17の屈折率をn 3(λ) 、第4の領
域18の屈折率をn4(λ) とする。また、第1,第2の
レリーフパターン23,24は、等しいピッチ分布を有
し、かつ対応する部位が対向するように、図1の場合と
同様に、断面鋸歯波状に形成する。ここでは、図1の場
合と同様に、第1のレリーフパターン21の溝深さをd
1 、第2のレリーフパターン22の溝深さをd2 とす
る。また、第2,第3の領域12,13の境界面と、第
1のレリーフパターン21の頂部との間隔をd3 、第
2,第3の領域12,13の境界面と、第2のレリーフ
パターン22の底部との間隔をd4 とする。
【0028】図2に示す構成において、第4の領域18
側から回折光学素子に入射した光は、第2,第1のレリ
ーフパターン24,23によってそれぞれ位相変調を受
けることになる。ここで、第1のレリーフパターン23
は、反射材料で構成された第1の領域15に面している
ので、素子に入射した光は、この第1のレリーフパター
ン23で反射される。したがって、かかる構成の回折光
学素子は、全体として反射型回折格子として機能する。
【0029】ここで、図1の場合と同様に、第1,第2
のレリーフパターン23,24よりなる構造を一体と考
え、回折光学素子に入射した光が実質的に同時に変調さ
れるとすると、波長λ0 においてm0 次回折効率が10
0%となるように、レリーフパターン23,24の溝深
さを設定した場合の位相振幅は、
【数15】 のように表すことができる。この(11)式は、図1に
示す構成の位相振幅を表す(9)式に相当するもので、
パラメータαも、第1のレリーフパターン23の溝深さ
1 と、第2のレリーフパターン24の溝深さd2 とに
より、(10)式で定義されるものである。
【0030】上記(11)式は、図1に示す構成の位相
振幅を表す(9)式において、光が侵入しない第1の領
域15の屈折率を0とおいたものと一致する。すなわ
ち、図2に示す構成の反射型回折格子の場合も、その位
相振幅は、図1に示す構成の場合と同様に、任意のパラ
メータαを含む形式で表現される。したがって、図2に
示す構成の回折光学素子においても、任意のパラメータ
αを最適に設定することにより、図1に示す構成の回折
光学素子の場合と同様に、特定波長λ0 における回折効
率を最適に保ったまま、それとは独立に回折効率の波長
依存だけを好適に制御することができる。
【0031】上記第1の発明において、回折効率の波長
依存をより小さくするためには、(8)式、もしくは
(9)式で示された位相振幅a(λ)の波長依存をより
小さくする必要がある。例えば、(9)式において、位
相振幅a(λ)の波長依存を決めるのは、分子にある2
つの屈折率差の項、Δn1(λ) およびαΔn2(λ) と、
分母にあるλである。したがって、この波長依存をより
小さくするためには、2つの屈折率差の項の和の絶対値
ΔN(λ)を、
【数16】 ΔN(λ)=|Δn1(λ) +αΔn2(λ) | (12) としたとき、第3の発明におけるように、ΔN(λ)が
波長λの増加に伴って増加するように、材料の組み合わ
せと、溝深さの比とを最適に設定するのが効果的であ
る。
【0032】このようにすれば、(9)式の分子および
分母の波長依存の効果は、互いに相殺し合うので、回折
効率の波長依存をより低減した回折光学素子を実現する
ことができる。なお、(9)式は、第1の発明の構成に
対して定義した式であるが、n1(λ) =0、とすること
により、(11)式が得られるので、上記(12)式に
関する説明は、第2の発明に対しても同様に成り立つ。
【0033】ところで、実在する光学材料を組み合わせ
た場合の屈折率差Δn(λ)は、その絶対値が波長λの
増加に伴って減少する場合が多い。すなわち、所望の特
性とは逆の波長依存性を生じることが多い。これは、実
在する光学材料が、高屈折率高分散から低屈折率低分散
の方向に多く分布しているためである。このような場合
には、上述した第1発明および第2の発明において、2
つの屈折率差の項が互いに打ち消し合うように、溝深さ
比αの代数符号を設定することが、所望の特性とは逆の
波長依存性が打ち消される点で効果的である。これによ
り、材料選択の容易さの点で好適な、高屈折率高分散材
料と低屈折率低分散材料とを組み合わせた場合でも、所
望の特性とは逆の波長依存性が打ち消されるので、回折
効率の波長依存性をより低減することができる。
【0034】ここで、溝深さ比αの代数符号の違いは、
レリーフパターンの凹凸の反転に対応する。すなわち、
(10)式で示したαの定義において、αが正となるの
は、図3で示すように、第1,第2のレリーフパターン
の山と山(谷と谷)とが対応している場合、つまり、2
つのレリーフパターンの凹凸が対応している場合であ
る。これとは反対に、αが負となるのは、図8で示すよ
うに、第1,第2のレリーフパターンの山と谷(谷と
山)とが対応している場合、つまり、2つのレリーフパ
ターンの凹凸が反転して対応している場合である。
【0035】なお、第1〜3の各発明において、第2の
領域と第3の領域との境界には、レリーフパターンが形
成されていないので、これら2つの領域を同じ材料をも
って構成することもできる。このようにすれば、構造が
単純になるので、製造上有利となる。
【0036】また、第1〜3の各発明において、第4の
領域は、該領域の接する環境の雰囲気とすることもでき
る。例えば、通常の使用状態において、環境は空気なの
で、第4の領域を空気で構成することもできる。この場
合には、組み合わせる透明材料との屈折率差を大きくす
ることができるので、必要なレリーフパターンの溝深さ
を浅くすることができ、これにより高性能な回折光学素
子を実現することができる。
【0037】ところで、回折光学素子は、一般に厚型と
薄型とに分類されるが、波長幅を有する帯域光で、特に
結像光学系に適用する場合は、入射角依存や波長依存が
比較的少ない薄型をとすることが好ましい。ここで、回
折光学素子の厚さを特長づけるパラメータとしては、
【数17】 で与えられるQ値がよく知られており、一般に、Q<1
のとき、その回折光学素子は薄型に分類される。ただ
し、(13)式において、λは波長、Tは周期構造のピ
ッチ、Dは周期構造の深さ、n0 は周期構造の平均屈折
率である。したがって、この発明に係る回折光学素子に
おいても、Q<1を満たすように構成することが好まし
い。
【0038】(13)式から、回折光学素子の厚さを示
すパラメータQは、波長λに依存しているが、使用する
波長範囲全般にわたって回折効率の均一性を維持するた
めには、概ね使用する帯域光の中心波長について、薄型
の条件、Q<1が満たされていればよい。したがって、
この発明に係る回折光学素子においても、使用する帯域
光の中心波長について、Q<1を満たすように構成する
のが好ましい。例えば、この発明に係る回折光学素子
を、可視帯域光で使用する光学系に適用する場合には、
該中心波長を概ね480nmから550nmの範囲に設
定することができる。ただし、パラメータQが波長λに
依存していることを考慮し、全波長範囲で薄型の条件、
Q<1を満たすことが望ましいのは言うまでもない。
【0039】さらに、本発明者による検討によれば、Q
<0.1のときのレリーフ格子は、薄型の性質をより良
く表すことが確認された。したがって、この発明に係る
回折光学素子においても、より好適には、Q<0.1と
なるように、周期構造を構成するのが望ましい。
【0040】ここで、図1に示した構成の回折光学素子
における、周期構造の深さDおよび平均屈折率n0 は、
【数18】 で与えられる。また、図2に示した構成の回折光学素子
における、周期構造の深さDおよび平均屈折率n0 は、
【数19】 で与えられる。
【0041】この発明に係る回折光学素子は、使用する
波長範囲が、所定量以上の幅を有する場合に効果が大き
い。ここで、任意の波長λで回折効率を最適化した通常
のレリーフ格子において、回折効率の変化が無視できる
波長変化の幅は、λの±5%程度が目安であるため、こ
の発明に係る回折光学素子は、任意の中心波長λに対し
て、その±5%以上の波長幅の帯域光を使用する場合に
効果的である。
【0042】以上、この発明を、各領域が密接した場合
を例にとって説明したが、この発明はこれに限らず、上
記の各領域の境界に接着層を設けて、各領域が近接する
ように構成しても同等の効果を奏することができる。
【0043】また、この発明に係る回折光学素子は、複
数の波長、あるいは帯域光で使用する光学装置全般に適
用することができる。その中でも、特に、結像光学系を
有する光学装置に適用すると効果的である。
【0044】図18は、その一適用例を示すもので、こ
の発明に係る回折光学素子を撮像装置、例えば、カメラ
の撮影レンズに適用した場合の概念図である。図18に
おいて、撮像光学系60は、屈折レンズ51と、この発
明による回折レンズ41とを有し、物体の像を撮像素子
61上に結像するよう構成されている。ここで、この発
明による回折レンズ41は、例えば、可視帯域光の全域
において、高い回折効率を得ることができるので、カラ
ー映像を撮影した場合のフレアやゴーストの発生を有効
に防止することができる。
【0045】また、図19は、この発明に係る回折光学
素子の他の適用例を示すもので、観察光学系を含む光学
装置、例えば、カメラのファインダや顕微鏡の接眼レン
ズに適用した場合の概念図である。図19において、対
物レンズ53は、物体の拡大実像を形成し、屈折レンズ
52と、この発明による回折レンズ42とを有する接眼
光学系62は、その実像をさらに拡大して観察者の網膜
に投影するよう構成されている。この場合も、図18に
示した撮像装置の場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0046】
【実施例】図3は、この発明の第1実施例を示すもので
ある。この実施例は、透過型の回折レンズを示すもの
で、第1の領域101としてオハラ製の光学ガラスLa
L14(nd=1.6968,νd=55.5)を、第
2の領域102および第3の領域103として紫外線硬
化樹脂(nd=1.52,νd=52)を、第4の領域
104としてポリカーボネイト(nd=1.58,νd
=30.5)をそれぞれ用い、これらを順次積層する。
すなわち、この実施例では、第2の領域102および第
3の領域103を同一の光学材料をもって構成する。
【0047】また、第1の領域101と第2の領域10
2との境界面、および第3の領域103と第4の領域1
04との境界面には、等しいピッチ分布を有する第1の
レリーフパターン201および第2のレリーフパターン
202を、第1のレリーフパターン201の頂部と第2
のレリーフパターン202の底部とが接するようにそれ
ぞれ形成する。
【0048】第1,第2のレリーフパターン201,2
02は、所定のレンズ作用を持つように各ピッチ配列を
最適化すると共に、各断面を鋸歯波状として、波長λ=
550nmで1次回折効率が最大となるようにその溝深
さを最適化する。この実施例では、第1のレリーフパタ
ーン201の溝深さd1 を、d1 =7.90μm、第2
のレリーフパターン202の溝深さd2 を、d2 =1
3.74μmとして、上記(10)式で定義したパラメ
ータαを、α≒1.74とする。また、外側に面する2
つの端面301および302は、ともに平面として、各
端面上に反射防止コートを施す。
【0049】図4は、この実施例による回折レンズにお
いて、(6)式で与えられるΔn1と、(7)式で与え
られるΔn2 とのそれぞれの波長依存特性を、可視波長
域について示すものである。図4から明らかなように、
LaL14(第1の領域101)と紫外線硬化樹脂(第
2の領域102)との屈折率差Δn1 は、LaL14の
屈折率のほうが紫外線硬化樹脂の屈折率よりも大きいの
で、可視波長帯域で正となり、また、LaL14と紫外
線硬化樹脂とのアッベ数νdが比較的近いことから、波
長λの増加に伴ってわずかに減少する傾向を示す。これ
に対して、紫外線硬化樹脂(第3の領域103)とポリ
カーボネイト(第4の領域104)との屈折率差Δn2
は、ポリカーボネイトの屈折率のほうが紫外線硬化樹脂
の屈折率よりも大きいので、可視波長帯域で負となり、
また、波長λの増加に伴って相対的に大きく増加する傾
向を示す。
【0050】この実施例では、図4のΔn1 およびΔn
2 の波長依存特性から明らかなように、αΔn2 の絶対
値が、Δn1 の大きさを超えないような正の値のαを選
んでいるので、(12)式で定義した屈折率差の項N
(λ)の波長依存は、波長λの増加に伴って増加するこ
とになる。したがって、(9)式の分母に現れるλは、
この屈折率差の項N(λ)で良好に相殺され、これによ
り位相振幅の波長依存が低減され、回折効率の波長依存
が低減される。
【0051】図5は、この実施例による回折レンズと従
来の回折レンズとの位相振幅の波長依存特性を比較して
示すものである。図5において、実線はこの実施例によ
る回折レンズの位相振幅の波長依存特性を示す。また、
破線は従来の回折レンズの位相振幅の波長依存特性を示
したもので、波長λ=510nmで1次回折効率が最大
となるように、LaL14の基板にブレーズパターンを
形成した場合のものである。図5から明らかなように、
αの値を最適化することによって、位相振幅の波長依存
が良好に低減されていることがわかる。
【0052】図6は、図5に示した位相振幅の波長依存
特性に対応する回折効率の波長依存特性を示すもので、
実線および破線は、図5の場合と同じものを表す。図6
から明らかなように、この実施例による回折レンズによ
れば、回折効率の波長依存が従来のものと比較してきわ
めて良好に補正されていることがわかる。
【0053】このように、この実施例による回折レンズ
によれば、可視帯域光の全域において高い回折効率を得
ることができるので、可視帯域光を用いる場合のフレア
やゴーストの発生を有効に防止できる。したがって、例
えば、カメラのような撮像光学系に好適に適用すること
ができる。
【0054】なお、図5および図6にみられるように、
この実施例では、1次回折効率が100%となるように
最適化した波長を、従来例とは違えて設定してある。こ
れは、一般に、最適化波長は、使用する波長範囲におい
て回折効率をバランスさせるように設定するからであ
る。つまり、この実施例の場合と従来例の場合とでは、
回折効率の波長依存がバランスする最適波長が異なるか
らである。例えば、図5においては、従来例の最適化波
長は510nmであるが、この実施例では550nmで
ある。
【0055】この実施例においては、回折効率の波長依
存が、使用する波長帯域の短波長側でより効果的に低減
される。したがって、回折効率が最大となるように最適
化する波長は、従来の場合と比較してより長波長側に設
定することが好ましい。具体的には、使用する波長帯域
の中間波長に対し、使用する波長幅の±10%以内の波
長範囲に最適化波長を設定するのが望ましい。ここで、
使用する波長幅は、例えば、可視帯域光で用いる結像光
学系の場合には、400nm〜700nmとすることが
できる。
【0056】さらに、この実施例によれば、第2の領域
102および第3の領域103を紫外線硬化樹脂をもっ
て構成したので、第1,第2のレリーフパターン20
1,202を、それぞれ第1,第4の領域101,10
4に別々に形成し、その後、これらを紫外線硬化樹脂を
介して貼り合わせるという極めて簡単な工程で、回折効
率の波長依存性が低減された回折レンズを製造すること
ができる。したがって、低コストにできるという効果も
ある。
【0057】なお、かかる効果は、第2の領域102お
よび第3の領域103を紫外線硬化樹脂をもって構成す
る場合に最も大きいが、より一般的には、第2、第3の
領域102、103をプラスチック材料をもって構成す
ることにより、同様の効果を得ることができる。
【0058】また、第1,第2のレリーフパターン20
1,202を貼り合わせるにあたっては、第1,第2の
レリーフパターン201,202によって発生するモア
レ縞を位置合わせに用いることができる。すなわち、モ
アレ縞が完全に消えるように、第1,第2のレリーフパ
ターン201,202を位置合わせすることにより、そ
れらの対応する部分を対向させることができる。
【0059】図7は、第1実施例の変形例を示すもので
ある。この回折レンズは、外側に面する2つの端面30
3,304のうち、一方の端面303を正の屈折力を有
する曲面に、他方の端面304を負の屈折力を有する曲
面に形成したもので、その他の構成は第1実施例と同様
である。なお、端面303,304には、それぞれ反射
防止コートを施す。
【0060】かかる回折レンズによれば、回折作用によ
るパワーと屈折作用によるパワーとの両方のパワーを有
するので、全体として大きなパワーを持ったレンズ素子
を実現することができる。また、回折作用によるパワー
と屈折作用によるパワーとは、波長分散(アッベ数)が
逆符号であるので、その波長分散の打ち消し合いによ
り、色収差が補正されたレンズ素子を実現することがで
きる。特に、図7に示すように、外側に面する端面30
3,304の屈折力の符号を反転させることにより、2
次スペクトルまで補正された色消し単レンズを実現する
ことができる。
【0061】図8は、この発明の第2実施例を示すもの
である。この実施例は、透過型の回折レンズを示すもの
で、第1の領域105として旭硝子製のフッ素系樹脂サ
イトップ(nd=1.34149,νd=93.8)
を、第2の領域106および第3の領域107として紫
外線硬化樹脂(nd=1.52,νd=51.8)を、
第4の領域108としてポリカーボネイト(nd=1.
58,νd=30.5)をそれぞれ用い、これらを順次
積層する。また、第1の領域105と第2の領域106
との境界面、および第3の領域107と第4の領域10
8との境界面には、等しいピッチ分布を有する第1のレ
リーフパターン203および第2のレリーフパターン2
04を、第1のレリーフパターン203の頂部と第2の
レリーフパターン204の底部とが接するようにそれぞ
れ形成する。
【0062】第1,第2のレリーフパターン203,2
04は、所定のレンズ作用を持つように、各ピッチ配列
を最適化すると共に、各断面を鋸歯波状で、凹凸が互い
に反転した構造として、波長λ=550nmで1次回折
効率が最大となるように、その溝深さを最適化する。し
たがって、第1のレリーフパターン203の溝深さd 1
と第2のレリーフパターン204の溝深さd2 とは、互
いに逆符号の関係にある。この実施例では、第1のレリ
ーフパターン203の溝深さd1 を、d1 =−9.20
μm、第2のレリーフパターン204の溝深さd2 を、
2 =17.84μmとして、上記(10)式で定義し
たパラメータαを、α≒−1.94とする。また、外側
に面する2つの端面305および306は、ともに平面
として、各端面上に反射防止コートを施す。
【0063】図9は、この実施例による回折レンズにお
いて、(6)式で与えられるΔn1と(7)式で与えら
れるΔn2 とのそれぞれの波長依存特性を示すものであ
る。図9から明らかなように、サイトップ(第1の領域
105)と紫外線硬化樹脂(第2の領域106)との屈
折率差Δn1 、および紫外線硬化樹脂(第3の領域10
7)とポリカーボネイト(第4の領域108)との屈折
率差Δn2 は、上述した屈折率の大小関係から、ともに
可視波長帯域で負の値をとる。また、これら2つの材料
の組み合わせは、ともに高屈折率高分散−低屈折率低分
散の関係になるので、Δn1 およびΔn2 は、ともに波
長の増加に伴って大きさ(絶対値)が減少する。
【0064】この実施例では、αΔn2 の大きさ(絶対
値)が、Δn1 の大きさ(絶対値)を超えないような負
の値のαを選んで設定してあるので、(12)式で定義
した屈折率差の項N(λ)の波長依存は、波長λの増加
に伴って増加するようになる。したがって、(9)式の
分母に現れるλは、この屈折率差の項N(λ)で良好に
相殺され、これにより位相振幅の波長依存が低減され、
回折効率の波長依存が低減される。
【0065】図10は、この実施例による回折レンズ
と、従来の回折レンズとの回折効率の波長依存特性を比
較して示すものである。図10において、実線はこの実
施例による回折レンズの場合を、破線はサイトップ製の
基板にブレーズパターンを形成した従来の回折レンズ
(最適化波長λ=510nm)の場合をそれぞれ示して
いる。図10から明らかなように、この実施例による回
折レンズによれば、従来のものと比較して回折効率の波
長依存がきわめて良好に補正されていることがわかる。
【0066】このように、この実施例によれば、可視帯
域光の全域において高い回折効率を得ることができるの
で、可視帯域光で用いた場合にフレアやゴーストの問題
が生じにくく、したがって、例えばカメラのような撮像
光学系に好適に適用することができる。また、第1、第
4の領域105,108をプラスチック材料をもって構
成したので、第1,第2のレリーフパターン203,2
04を極めて容易に形成することができると共に、特
に、第2の領域106および第3の領域107を紫外線
硬化樹脂をもって構成しているので、第1,第4の領域
105,108に形成した第1,第2のレリーフパター
ン203,204どうしを容易に貼り合わせることがで
き、これにより、回折効率の波長依存が低減された回折
光学素子を容易に製造することができる。
【0067】図11は、この発明の第3実施例を示すも
のである。この実施例は、2重焦点の回折レンズを示す
もので、順次積層した第1〜4の領域101〜104
は、第1実施例におけると同じ材料をもって構成する。
すなわち、第1の領域101をオハラ製の光学ガラスL
aL14(nd=1.6968,νd=55.5)で、
第2,第3の領域102,103を紫外線硬化樹脂(n
d=1.52,νd=52)で、第4の領域104をポ
リカーボネイト(nd=1.58,νd=30.5)で
構成する。また、第1の領域101と第2の領域102
との境界面、および第3の領域103と第4の領域10
4との境界面には、等しいピッチ分布を有する第1のレ
リーフパターン205および第2のレリーフパターン2
06を、第1のレリーフパターン205の頂部と第2の
レリーフパターン206の底部とが接するようにそれぞ
れ形成する。
【0068】第1,第2のレリーフパターン205,2
06は、所定のレンズ作用を持つように、各ピッチ配列
を最適化すると共に、各断面を凹凸比の等しい矩形状と
して、波長λ=600nmで±1次回折効率が最大とな
るように、その溝深さを最適化する。この実施例では、
第1のレリーフパターン205の溝深さd1 を、d1
4.02μm、第2のレリーフパターン206の溝深さ
2 を、d2 =7.03μmとして、上記(10)式で
定義したパラメータαを、α≒1.75とする。また、
外側に面する2つの端面307および308は、ともに
平面として、各端面上に反射防止コートを施す。
【0069】この実施例において、±1次回折効率が最
大となるときの、上記(9)式に相当する位相振幅は、
【数20】 で表され、そのときのm次回折効率ηm は、
【数21】 で与えられる。上記(18)式で表される位相振幅は、
(9)式で表される位相振幅に、係数1/2が掛かった
だけであるので、第1実施例の場合と全く同じ作用で、
位相振幅の波長依存を低減することができる。
【0070】図12は、この実施例による回折レンズの
±1次回折効率の波長依存特性を示すもので、(18)
式を(19)式に適用した結果を示すものである。図1
2において、実線はこの実施例による回折レンズの場合
を、破線はLaL14の材料基板に矩形位相格子を形成
した従来の回折レンズ(最適化波長λ=510nm)の
場合を示す。図12から明らかなように、この実施例に
よれば、従来のものと比較して回折効率の波長依存が良
好に補正されていることがわかる。このように、この実
施例によれば、可視帯域光の全域において、回折効率の
波長依存を低減できるので、可視帯域光で使用する2重
焦点光学系に好適に適用することができる。
【0071】以上、第1〜3実施例において、第1,第
2のレリーフパターンが断面鋸歯波状の場合と、断面矩
形の場合とについて説明したが、第1,第2のレリーフ
パターンの断面形状は、上記の例に限らず、種々の断面
形状の場合でも、この発明を有効に適用することがで
き、同様の効果を得ることができる。
【0072】図13は、この発明の第4実施例を示すも
のである。この実施例は、透過型の回折レンズを示すも
ので、第1の領域109としてアクリル樹脂(nd=
1.49,νd=57.7)を、第2の領域110およ
び第3の領域111としてポリカーボネイト(nd=
1.58,νd=30.5)をそれぞれ用い、これらを
順次積層する。また、第4の領域は、該回折レンズが置
かれる雰囲気、実用上は空気とする。第1の領域109
と第2の領域110との境界面、および第3の領域11
1と空気との境界面には、等しいピッチ分布を有する第
1のレリーフパターン207、および第2のレリーフパ
ターン208を、第1のレリーフパターン207の頂部
と第2のレリーフパターン208の底部とが接するよう
にそれぞれ形成する。
【0073】第1,第2のレリーフパターン207,2
08は、集光作用を持つように、各ピッチ配列を最適化
すると共に、各断面を鋸歯波状として、波長λ=550
nmで1次回折効率が最大となるように、その溝深さを
最適化する。この実施例では、第1のレリーフパターン
207の溝深さd1 を、d1 =15.16μm、第2の
レリーフパターン208の溝深さd2 を、d2 =3.3
4μmとして、上記(10)式で定義したパラメータα
を、α≒0.22とする。
【0074】この実施例では、第4の領域を、この回折
レンズが置かれる雰囲気、実用上は空気として、その屈
折率を1としているので、上述した実施例の場合と同様
の作用により、回折効率の波長依存を補正することがで
きる。さらに、この実施例では、第4の領域の屈折率が
低いので、第3の領域111と第4の領域との屈折率差
Δn2 が十分大きな値となり、第2のレリーフパターン
208の溝深さd2 を比較的浅くすることができる。こ
れにより、回折レンズをより薄型にできるので、レリー
フパターンのピッチをより小さくすることができる。
【0075】図14は、この実施例による回折レンズ
と、従来の回折レンズとの回折効率の波長依存特性を比
較して示すものである。図14において、実線はこの実
施例による回折レンズの場合を、破線はアクリル基板に
ブレーズパターンを形成した従来の回折レンズ(最適化
波長λ=510nm)の場合を示している。図14から
明らかなように、この実施例の場合も、従来のものと比
較して回折効率の波長依存を極めて良好に補正できるこ
とがわかる。
【0076】以上説明した第1〜4実施例では、第2,
第3の領域を同じ材料で構成したが、この発明の第5実
施例では、第2,第3の領域を互いに異なる材料をもっ
て構成する。図15は、この発明の第5実施例を示すも
のである。この実施例は、透過型の回折レンズを示すも
ので、第1の領域112としてオハラ製光学ガラスLa
L14(nd =1.6968,νd =55.5)を、第
2の領域113としてポリカーボネイト(nd =1.5
8,νd =30.5)を、第3の領域114として紫外
線硬化樹脂(nd =1.52,νd =52)をそれぞれ
用い、これらを順次積層する。また、第4の領域は、該
回折レンズがおかれる雰囲気、実用上は空気とする。
【0077】さらに、第1の領域112と第2の領域1
13との境界面、および第3の領域114と空気との境
界面には、等しいピッチ分布を有する第1のレリーフパ
ターン221および第2のレリーフパターン222を、
第1のレリーフパターン221の頂部と第2のレリーフ
パターン222の底部とが接するようにそれぞれ形成す
る。これら、第1、第2のレリーフパターン221、2
22は、所定のレンズ作用を持つように、各ピッチ配列
を最適化すると共に、各断面を鋸歯波状として、波長λ
=550nmで1次回折効率が最大となるように、その
溝深さを最適化する。この実施例では、第1のレリーフ
パターン221の溝深さd1 を、d1 =−12.98μ
m、第2のレリーフパターン222の溝深さd2 を、d
2 =1.82μmとして、上記(10)式で定義したパ
ラメータαを、α≒−0.14とする。
【0078】この実施例の場合も、第1の領域112と
第2の領域113との屈折率差Δn 1 、および第3の領
域114と空気との屈折率差Δn2 とが、それぞれ
(6)式および(7)式で与えられるから、その回折効
率の波長依存の低減の作用は、上述した第1〜4実施例
の場合と全く同じである。すなわち、この実施例では、
第1のレリーフパターン221と第2のレリーフパター
ン222との位相シフト作用が互いに打ち消し合うよう
に、αの代数符号を選んであるので、その絶対値が波長
λの増加に伴って低下するΔn2 が、Δn1 とは逆符号
である。したがって、屈折率差の項N(λ)の波長依存
は、全体として波長λの増加に伴って増加する傾向を示
すことになる。これにより、(9)式の分母に現れるλ
は、この屈折率差の項N(λ)で良好に相殺され、位相
振幅の波長依存が低減され、回折効率の波長依存が低減
される。
【0079】さらに、この実施例では、第2の領域11
3および第3の領域114をそれぞれ構成する材料が互
いに異なるので、Δn1 とΔn2 とを独立に設定するこ
とができ、これにより、その組合せとして、より効果的
な組合せを選択することができる。具体的には、第1〜
第4の領域を、第1実施例を構成する材料と空気とで構
成しているので、第1、第2のレリーフパターン22
1、222の溝深さを、それぞれ第1実施例の場合より
も浅くすることができ、より薄型の回折レンズを実現す
ることができる。
【0080】図17は、この実施例による回折レンズと
従来の回折レンズとの回折効率の波長依存特性を比較し
て示すものである。図17において、実線はこの実施例
による回折レンズの場合を、破線はLaL14基板にブ
レーズパターンを形成した従来の回折レンズ(最適化波
長λ=510nm)の場合を示している。図17から明
らかなよう、この実施例の場合も、従来のものと比較し
て回折効率の波長依存を極めて良好に補正できることが
わかる。
【0081】なお、この発明は、上述した実施例にのみ
限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能
である。例えば、上述した第1〜第5実施例では、2つ
のレリーフパターンの間隔d=(d3 +d4 )を0とし
たが、この発明による回折光学素子の位相振幅は、上記
(9)式または(11)式から明らかなように、基本的
には2つのレリーフパターンの間隔dに依存しない。
【0082】図16は、図15に示した第5実施例の変
形例を示すもので、第2の領域113と第3の領域11
4とを接着層120を介して積層したものである。図1
6に示すように、第2,第3の領域113,114の間
に第5の層状領域120が存在する場合であっても、位
相振幅の値は上記(9)式または(11)式で与えられ
る。したがって、その回折効率の波長依存の低減の作用
と効果は、上述した第5実施例の場合とまったく同じで
ある。
【0083】しかし、2つのレリーフパターンの間隔d
は、回折光学素子の厚さを考慮するときに意味をもつ。
すなわち、回折効率の波長依存を十分に低減するために
は、回折光学素子をできるだけ薄型にすることが好まし
い。すなわち、(13)式で定義したパラメータQの値
が、Q<1を満たすようにdの値を選択することが好ま
しい。この条件を満たすとき、該回折光学素子は薄型で
あるとみなせ、また、2つのレリーフパターンは実質的
に接しているとみなせる。
【0084】ここで、図16に示す構成において、接着
層120の厚さをd5 、およびその屈折率をn5 とすれ
ば、(14)式および(15)式に対応した周期構造の
深さDおよび平均屈折率n0 は、
【数22】 となる。すなわち周期構造の深さDは、2つのレリーフ
パターンが形成されている領域、およびそ領域に挟まれ
た領域の厚さの単純な和であり、また、平均屈折率n0
は、それらのにおける屈折率の平均値で与えられる。
【0085】付記項 1.請求項1記載の回折光学素子において、 前記第1、第2、第3および第4の領域をそれぞれ構成
する材料の屈折率を、n1(λ) 、n2(λ) 、n3(λ) お
よびn4(λ) とし、前記第1および第2のレリーフパタ
ーンのそれぞれの溝深さを、d1 およびd 2 、それらの
比を、α=d2/d1 として、
【数23】ΔN(λ)={n1(λ) −n2(λ) }+α
{n3(λ) −n4(λ) } ただし、λ:光の波長 とするとき、
【数24】 |ΔN(λ2 )|>|ΔN(λ1 )|>0;λ2 >λ1 ただし、λ1 :使用する光の波長域の短波長端の波長 λ2 :使用する光の波長域の長波長端の波長 を満たすことを特徴とする回折光学素子。 2.請求項1,2または3記載の回折光学素子におい
て、 前記第1のレリーフパターンの位相シフト作用、および
第2のレリーフパターンの位相シフト作用が、代数的に
打ち消し合うように、前記第1のレリーフパターンおよ
び第2のレリーフパターンの溝深さ比αを設定したこと
を特徴とする回折光学素子。ただし、α=d2 /d1
1 ,d2 は、それぞれ第1,第2のレリーフパターン
の溝深さである。 3.請求項1,2または3記載の回折光学素子におい
て、 前記第2の領域および第3の領域を、同一材料をもって
構成したことを特徴とする回折光学素子。 4.請求項1,2または3記載の回折光学素子におい
て、 前記第4の領域は、該領域の接する環境の雰囲気である
ことを特徴とする回折光学素子。 5.請求項1,2または3記載の回折光学素子におい
て、 前記第1のレリーフパターンおよび第2のレリーフパタ
ーンで構成された複合レリーフ構造領域の平均屈折率を
0 、厚さをD、およびレリーフパターンの最小ピッチ
をTとするとき、
【数25】 を満たすことを特徴とする回折光学素子。ただし、λ0
は、使用する帯域光の中心波長である。 6.請求項1,2または3記載の回折光学素子におい
て、 使用する帯域光の短波長端の波長λ1 、長波長端の波長
λ2 が、
【数26】λ2 −λ1 >0.05λ0 を満たすことを特徴とする回折光学素子。ただし、λ0
は、
【数27】 で定義した、λ1 とλ2 との中間波長である。 7.請求項1〜3、付記項1〜5のいずれか一つに記載
の回折光学素子を有する光学装置。
【0086】
【発明の効果】この発明によれば、第1,第2の2つの
レリーフパターンの溝深さの比を制御することにより、
すなわち2つのレリーフパターンの溝深さの比を最適に
違えて設定することにより、基板材料等の光学特性とは
独立に、位相振幅の波長依存を制御することができるの
で、回折効率の波長依存性を目的に応じて最適化するこ
とができる。したがって、回折効率の波長依存を低減で
きる材料の組み合わせに制限がなくなるので、例えば、
製造の容易な材料を組み合わせて、効果的に回折効率の
波長依存を低減できると共に、安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明にかかる回折光学素子の概念図であ
る。
【図2】第2の発明にかかる回折光学素子の概念図であ
る。
【図3】この発明の第1実施例を示す断面図である。
【図4】第1実施例の回折レンズにおける順次の領域間
の屈折率差の波長依存特性を示す図である。
【図5】第1実施例による回折レンズと従来の回折レン
ズとの位相振幅の波長依存特性を比較して示す図であ
る。
【図6】図5に示した位相振幅の波長依存特性に対応す
る回折効率の波長依存特性を示す図である。
【図7】第1実施例の変形例を示す断面図である。
【図8】この発明の第2実施例を示す断面図である。
【図9】第2実施例の回折レンズにおける順次の領域間
の屈折率差の波長依存特性を示す図である。
【図10】第2実施例による回折レンズと従来の回折レ
ンズとの回折効率の波長依存特性を比較して示す図であ
る。
【図11】この発明の第3実施例を示す断面図である。
【図12】第3実施例の回折レンズにおける±1次回折
効率の波長依存特性を示す図である。
【図13】この発明の第4実施例を示す断面図である。
【図14】第4実施例による回折レンズと従来の回折レ
ンズとの回折効率の波長依存特性を比較して示す図であ
る。
【図15】この発明の第5実施例を示す断面図である。
【図16】第5実施例の変形例を示す断面図である。
【図17】第5実施例による回折レンズと従来の回折レ
ンズとの回折効率の波長依存特性を比較して示す図であ
る。
【図18】この発明に係る回折光学素子の一適用例を示
す図である。
【図19】同じく、他の適用例を示す図である。
【図20】従来の回折光学素子を示す断面図である。
【図21】図20に示す従来の回折光学素子における1
次回折効率の波長依存特性の一例を示す図である。
【図22】図20に示す断面鋸歯波状のレリーフパター
ンの位相シフト関数φ(x)を示す図である。
【図23】本出願人が先に提案した回折光学素子の基本
構成を示す断面図である。
【図24】図23に示す回折光学素子における2種類の
光学材料の屈折率の波長依存特性の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
11,15,101,105,109,112 第1の
領域 12,16,102,106,110,113 第2の
領域 13,17,103,107,111,114 第3の
領域 14,18,104,108 第4の領域 21,23,201,203,205,207,221
第1のレリーフパターン 22,24,202,204,206,208,222
第2のレリーフパターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密接または近接して順次に積層した第
    1、第2、第3および第4の領域と、 前記第1および第2の領域の境界面に形成した第1のレ
    リーフパターンと、 前記第3および第4の領域の境界面に形成した第2のレ
    リーフパターンとを有し、 前記第1、第2、第3および第4の領域は、使用する光
    の波長で実質的に透明な少なくとも3種類の材料で、か
    つ前記第1の領域と第2の領域、および前記第3の領域
    と第4の領域とが、それぞれ互いに異なる材料をもって
    構成され、 前記第1および第2のレリーフパターンは、実質的に等
    しいピッチ分布で、互いに異なる溝深さを有し、それら
    の対応する部位が近接して配置されていることを特徴と
    する回折光学素子。
  2. 【請求項2】 密接または近接して順次に積層した第
    1、第2、第3および第4の領域と、 前記第1および第2の領域の境界面に形成した第1のレ
    リーフパターンと、 前記第3および第4の領域の境界面に形成した第2のレ
    リーフパターンとを有し、 前記第1の領域は、使用する光を反射する材料をもって
    構成され、 前記第2、第3および第4の領域は、使用する光の波長
    で実質的に透明な少なくとも2種類の材料で、かつ前記
    第3の領域と第4の領域とが、互いに異なる材料をもっ
    て構成され、 前記第1および第2のレリーフパターンは、実質的に等
    しいピッチ分布で、互いに異なる溝深さを有し、それら
    の対応する部位が近接して配置されていることを特徴と
    する回折光学素子。
  3. 【請求項3】 密接または近接して順次に積層した第
    1、第2、第3および第4の領域と、 前記第1および第2の領域の境界面に形成した第1のレ
    リーフパターンと、 前記第3および第4の領域の境界面に形成した第2のレ
    リーフパターンとを有し、 前記第1、第2、第3および第4の領域は、使用する光
    の波長で実質的に透明な少なくとも3種類の材料で、か
    つ前記第1の領域と第2の領域、および前記第3の領域
    と第4の領域とが、それぞれ互いに異なる材料をもって
    構成され、 前記第1および第2のレリーフパターンは、実質的に等
    しいピッチ分布で、対応する部位が近接して配置され、 かつ、前記第1、第2、第3および第4の領域をそれぞ
    れ構成する材料の屈折率を、n1(λ) 、n2(λ) 、n
    3(λ) およびn4(λ) とし、 前記第1および第2のレリーフパターンのそれぞれの溝
    深さを、d1 およびd 2 、それらの比を、α=d2/d1
    として、 【数1】ΔN(λ)={n1(λ) −n2(λ) }+α{n
    3(λ) −n4(λ) } ただし、λ:光の波長 とするとき、 【数2】 |ΔN(λ2 )|>|ΔN(λ1 )|>0;λ2 >λ1 ただし、λ1 :使用する光の波長域の短波長端の波長 λ2 :使用する光の波長域の長波長端の波長 を満たすことを特徴とする回折光学素子。
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JP2002107523A (ja) * 2000-10-02 2002-04-10 Canon Inc 回折光学素子及びそれを用いた光学系
KR100506498B1 (ko) * 2001-03-06 2005-08-08 캐논 가부시끼가이샤 회절광학소자와, 이 회절광학소자를 가진 광학계 및광학장치
JP2006507526A (ja) * 2002-11-22 2006-03-02 オーファオデー キネグラム アーゲー レンズ的効果を生じさせる光学的回折構造を備えた層配列
JP2009092765A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Canon Inc 画像表示装置
JP2010048997A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Asahi Glass Co Ltd 撮像レンズ
WO2013168740A1 (ja) * 2012-05-09 2013-11-14 旭硝子株式会社 回折光学素子および撮像光学系

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