JPH09325668A - 電子写真用ユニット及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真用ユニット及び電子写真装置

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JPH09325668A
JPH09325668A JP8138700A JP13870096A JPH09325668A JP H09325668 A JPH09325668 A JP H09325668A JP 8138700 A JP8138700 A JP 8138700A JP 13870096 A JP13870096 A JP 13870096A JP H09325668 A JPH09325668 A JP H09325668A
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JP
Japan
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charging
electrophotographic
photoconductor
width
photosensitive member
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JP8138700A
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English (en)
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Akio Maruyama
晶夫 丸山
Hiroyuki Tanaka
博幸 田中
Noboru Kashimura
昇 樫村
Kazunari Nakamura
一成 中村
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ブラシの長手端部の磁性粉体が、感光体
に電気的な力で付着することによって生じる帯電不良、
更にそれによる画像不良の発生をを防止した電子写真用
ユニット及び電子写真装置を提供する。 【解決手段】 回転可能な電子写真感光体に、電圧を印
加した導電性磁性粉体を有する磁気ブラシを接触させて
帯電を行う帯電装置と少なくともクリーニング装置を有
する電子写真装置用のユニットにおいて、像担持体上の
回転軸方向において該帯電装置による帯電幅Lt がクリ
ーニング幅Lc を越えている電子写真用ユニット及び電
子写真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体を
帯電処理(除電処理も含む)する電子写真用ユニットに
関し、より詳しくは電子写真感光体に電圧を印加した導
電性磁性粉体を接触させて帯電を行う接触方式の電子写
真用ユニットに関する。また、本発明は電子写真感光体
に電圧を印加した導電性磁性粉体を接触させて帯電を行
う工程を含む作像プロセスを適用して画像形成を実行す
る、電子写真方式の複写機及びプリンター等の電子写真
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置にお
いて、電子写真感光体の帯電手段としてはコロナ帯電器
が使用されてきた。
【0003】しかし、近年はこれに代わって、低オゾン
や低電力等の利点を有することから、接触帯電装置、即
ち感光体に電圧を印加した帯電部材を当接させて感光体
の帯電を行う方式の装置が実用化されている。特に、帯
電部材として導電ローラを用いたローラ帯電方式の装置
が帯電の安定性という点から好ましく用いられている。
【0004】ローラ帯電方式の接触帯電装置では、帯電
部材として導電性の弾性ローラを感光体に加圧当接さ
せ、これに電圧を印加することにより感光体を帯電処理
する。具体的には、帯電は帯電部材から感光体への放電
によって行われるため、あるしきい値電圧以上の電圧を
印加することによって帯電が開始される。例を示すと、
感光体として膜厚25μmの感光体に対して帯電ローラ
を加圧当接させて帯電処理するためには、帯電ローラに
対して約640V以上の電圧を印加すれば感光体の表面
電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して傾き1
で線形に感光体表面電位が上昇する。以後、このしきい
値電圧をVthと定義する。つまり、電子写真に必要とさ
れる感光体表面電位Vd を得るためには帯電ローラには
Vd +VthのDC電圧が必要となる。このようにDC帯
電のみを接触帯電部材に印加して感光体の帯電を行う接
触帯電方式をDC帯電方式と称する。
【0005】しかし、DC帯電方式では装置周辺の温湿
度の変動等により接触帯電部材の抵抗値が変動するた
め、また感光体としての感光体が削れることによって膜
厚が変化するとVthが変動するため、感光体の電位を所
望する値にすることが困難であった。このため、更なる
帯電均一性を図るために特開昭63−149669号公
報等に開示されるように、所望のVd c相当するDC電
圧に2×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重畳
した振動電圧を接触帯電部材に印加して感光体の帯電を
行うAC帯電方式が用いられる。これはACによる電位
のならし効果を目的にしたものであり、感光体の電位は
Vd に収束し、環境や感光体削れ等の外的要因に影響さ
れることはない。
【0006】しかしながら、このような接触帯電装置に
おいても、その本質的な帯電機構は帯電部材から感光体
への放電現象を用いているため、先に述べたように帯電
に必要とされる電圧は感光体表面電位以上の値が必要と
され、微量のオゾンは発生する。また、帯電均一化のた
めにAC帯電方式を用いた場合には、更なるオゾン発生
量の増加、AC電圧の電界による帯電部材と感光体の振
動音の発生、また放電による感光体表面の劣化が顕著に
なる等新しい問題点となっていた。
【0007】そこで、新たな帯電方式として、感光体へ
の電荷の直接注入による帯電方式が、特開平06−00
3921に開示されている。この帯電方式は、帯電ロー
ラ、帯電ブラシ及び帯電磁気ブラシ等の接触導電部材に
電圧を印加し、感光体表面にある電荷注入層の電荷トラ
ップ準位、あるいは導電性粒子に電荷を直接注入して帯
電を行う方法である。この帯電方式では、放電現象を用
いないため、帯電に必要とされる電圧は所望する感光体
表面電位分のみであり、オゾンの発生もない。更に、A
C電圧を印加しないので、帯電音の発生もなく、ローラ
帯電方式と比べると、オゾンレスかつ低電力の優れた帯
電方式である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において接触帯電部材として磁気ブラシを用いた場
合は、ブラシの長手端部の磁性粉体であるキャリアが、
磁気ブラシと感光体の当接部であるニップ内では図1の
C領域からD領域(長手外側)へ押し出されてしまう
(矢印Aの方向)。このD領域は、ブラシが感光体に常
時接触していないため、感光体表面が均一に帯電されて
おらず、感光体の表面電位としては帯電電位よりもかな
り低くなっている。ところが、磁気ブラシには帯電電位
分の電圧(例;−700V)が印加されているので、磁
気ブラシと感光体表面の間には電位差が生じ、キャリア
にスリーブより電荷が注入されて生じる力(矢印Bの方
向)により、キャリアが磁気ブラシから感光体へ移動し
てしまう。この現象は、中抵抗の磁性粉体により構成さ
れる磁気ブラシで帯電する注入帯電に特有の現象であ
り、高抵抗の磁気ブラシや、単に磁気ブラシで摺擦した
場合には生じない。
【0009】また、二成分現象等の磁気ブラシの場合
は、通常、現象コントラスト(現像電位とドラム表面電
位の差)は帯電コントラスト(帯電電位と感光体表面電
位の差)よりも小さいので、感光体へのキャリア付着
は、磁気ブラシを帯電に用いた場合ほど顕著ではない。
更に、現象に磁気ブラシを用いた場合は、磁気ブラシ内
にトナーが存在し、キャリアよりも先にトナーが感光体
に付着する。これは、トナーの方がキャリアよりも軽
く、かつ、抵抗が高いために保持電荷も高いことによっ
て、トナーが電気的な力で感光体に付着し易くなる。そ
のため、キャリアが感光体に付着することは少ない。
【0010】磁気ブラシ帯電において感光体へのキャリ
ア付着が生じると、帯電部材である磁気ブラシのキャリ
アが徐々に減少し、徐々に帯電不良等による画像不良が
生じるため長期に渡って使用できないという欠点があっ
た。
【0011】本発明の目的は、磁気ブラシの長手端部の
磁性粉体が、感光体に電気的な力で付着することによっ
て生じる帯電不良、更にそれによる画像不良の発生をを
防止した電子写真用ユニット及び電子写真装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転可能な電
子写真感光体に、電圧を印加した導電性磁性粉体を有す
る磁気ブラシを接触させて帯電を行う帯電装置と少なく
ともクリーニング装置を有する電子写真装置用のユニッ
トにおいて、該電子写真感光体上の回転軸方向において
該帯電装置による帯電幅Lt がクリーニング幅Lc を越
えることを特徴とする電子写真用ユニットである。
【0013】また、本発明は、回転可能な電子写真感光
体に、電圧を印加した導電性磁性粉体を接触させて帯電
を行う帯電装置を有し、少なくとも帯電、露光、現像、
転写及びクリーニングのプロセスを繰り返す電子写真装
置において、該電子写真感光体上の回転軸方向において
該帯電装置による帯電幅Lt がクリーニング幅Lc を越
えることを特徴とする電子写真装置である。
【0014】このような構成にすることにより、帯電時
に磁気ブラシ長手方向端部より感光体上に付着した磁性
粉体はクリーニング部材によりクリーニング装置内に回
収されず、感光体上に付着したまま再度磁気ブラシに達
する。従って、磁性粉体の付着量は数回の帯電の繰り返
しで飽和し、それ以降は磁気ブラシによる回収と感光体
への付着が平衡状態になるため、磁気ブラシの磁性粒子
量は減少せず、帯電不良や画像不良の発生を防止するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2に本発明の電子写真用ユニッ
トの概略図を示す。図2に示すように磁気ブラシによる
帯電幅Lt がクリーニング幅Lc を越えるように形成さ
れている。
【0016】まず、帯電部材である磁気ブラシについて
説明する。
【0017】電荷の注入性及び帯電の均一性は帯電部材
の形状及び抵抗等に大きく依存する。十分な電荷注入性
及び帯電の均一性を得るためには、帯電部材と感光体表
面の接触を十分に行わせることが重要であり、この十分
な接触を図る上で本発明で用いる磁気ブラシは非常に優
れている。磁気ブラシを形成するためには、マグネタイ
ト及びフェライト等の導電性磁性粉体をマグネット棒の
周りにブラシ状に配する。
【0018】磁性粉体の粒径は細かい程、電荷注入性が
向上するが、細か過ぎるとマグネットから感光体表面上
への粒子の移動・付着が増加する。従って、粒径は0.
1〜50μmが好ましく、1〜30μmがより好まし
い。
【0019】また、磁気ブラシは感光体に対して周速差
をもって回転させることにより、ブラシと感光体表面と
の接触が増し、電荷注入性を向上させることができる。
【0020】次に、本発明における磁気ブラシの電気抵
抗と帯電性能の関係は、磁気ブラシの抵抗が高過ぎた場
合には帯電不良が発生し、低過ぎる場合にはピンホール
周辺の帯電不良やピンホールの拡大、磁気ブラシの通電
破壊が生じる。本発明においては磁気ブラシの電気抵抗
の範囲1×104 〜1×107 Ωcmで特に良好な帯電
性が得られた。
【0021】なお、このときの磁気ブラシの電気抵抗は
金属製のφ30、長さ250mmのドラムにニップ幅3
mmで当接させ、100Vの電圧を印加したときに流れ
る電流値から換算した。
【0022】次に、電子写真感光体について説明する。
【0023】本発明に用いる感光体は電荷発生層と電荷
輸送層とを積層した機能分離型の感光体であればよく、
特に他に制約を受けるものではない。ただし、磁気ブラ
シで帯電する場合の耐久性及び電位安定性等の特性か
ら、導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸送層をこの順
に積層した感光体が優れ、更にその上に保護層を積層し
た感光体は磁性ブラシと感光体を周速差をもたせて回転
させて用いる場合に、耐キズ性や耐削れ性の点からより
好ましい。
【0024】また、本発明では磁気ブラシから感光体表
面への電荷注入性を向上させる目的で、感光体表面に
金、銀及び銅等の金属;酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イン
ジウム、酸化チタン及び酸化アンチモン等の金属酸化
物;ポリチオフェン、ポリアニリン及びポリアセチレン
等の導電性高分子等の導電性粒子を含有させることもで
きる。これによって電荷注入性は飛躍的に向上し、帯電
の均一性及び繰り返し使用時の電位安定性は大幅に改善
される。また同様に、電子受容性化合物を感光体表面僧
に含有させることも電荷注入性を向上させる上で非常に
効果的である。ここで使用可能な電子受容性化合物と
は、カロメル電極を参照電極として測定した還元電位が
0.5V以下の化合物であり、例えばテトラシアノキノ
ジメタン、トリニトロフルオレノン及びクロラニル等で
ある。
【0025】積層型の感光層の構成としては、導電性支
持体上に電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に積層した
ものと、逆に電荷輸送層、電荷発生層の順に積層したも
のがある。
【0026】本発明で用いる導電性支持体は導電性を有
するものであれば、いずれのものでもよく、例えばアル
ミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛及びステンレス
等の金属をドラムあるいはシート状に成形したもの、ア
ルミニウム及び銅等の金属箔をプラスチックフィルムに
ラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム及
び酸化スズ等をプラスチックフィルムに蒸着したもの、
導電性物質を単独またはバインダー樹脂とともに塗布し
て導電層を設けた金属、プラスチックフィルムあるいは
紙等が挙げられる。
【0027】積層型感光体の電荷輸送層はピラゾリン化
合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物及びトリアリ
ールアミン化合物等の電荷輸送物質を成膜性を有する樹
脂に溶解させた塗工液を用いて形成される。
【0028】このような成膜性を有する樹脂としてはポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン及びポリ
メタクリル酸エステル等が挙げられる。電荷輸送層の厚
さは、好ましくは5〜40μm、より好ましくは10〜
30μmである。
【0029】積層型感光体の電荷発生層はスーダンレッ
ド及びダイアンブルー等のアゾ顔料;ピレンキノン及び
アントアントロン等のキノン顔料;キノシアニン顔料;
ペリレン顔料;インジゴ及びチオインジゴ等のインジゴ
顔料;及びフタロシアニン顔料等の電荷発生物質をポリ
ビニルブチラール、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル及び
アクリル樹脂等のバインダー樹脂に分散させて、この分
散液を塗工するか、前記顔料を真空蒸着することによっ
て形成する。このような電荷発生層の膜厚は、好ましく
は5μm以下、より好ましくは0.05〜3μmであ
る。
【0030】本発明においては、感光層と保護層の接着
性をより向上させるために、これらの層の間に、好まし
くは0.1〜5μm程度の膜厚の中間層を設けることが
できる。
【0031】また、本発明においては、導電性支持体と
感光層の間にバリアー機能と接着機能をもつ下引層を設
けることもできる。下引層は、カゼイン、ポリビニルア
ルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コ
ポリマー、アルコール可溶アミド、ポリウレタン及びゼ
ラチン等によって形成できる。下引層の膜厚は0.1μ
m〜0.3μmが好ましい。
【0032】本発明の感光体の塗工方法はスプレーコー
ティング、ビームコーティング及び浸漬コーティング等
の方法を用いる。また、本発明の感光体の表面層には必
要に応じて酸化防止剤及び紫外線吸収剤等の添加物を添
加してもよい。
【0033】本発明に用いるクリーニング装置は幅Lc
が帯電幅Lt に満たない幅であれば、汎用のクリーニン
グ部材が使用可能である。
【0034】汎用のクリーニング部材とは、例えばゴ
ム、プラスチック、金属等の材料を用いたブレード、繊
維をブラシ状に配したブラシ、ゴムやスポンジ等をロー
ラ形状にしたもの等でありこれらを感光体表面に当接
し、残留トナーをかき落とす。本発明ではこれらクリー
ニング部材が感光体表面と長手方向において接する幅を
Lc とし、Lc が帯電幅Lt に満たない幅とする。
【0035】本発明においては、磁気ブラシ長手端部よ
り感光体表面に付着した磁性粉体は、感光体が回転して
再度帯電部材に戻るまで感光体上に付着している必要が
ある。従って、クリーニング部材以外のものでも磁気ブ
ラシ長手端部の外側10mmの幅では感光体表面に接触
するものがあってはならない。
【0036】また、帯電−露光−現像−転写−クリーニ
ングのプロセスを繰り返す電子写真装置においては、磁
気ブラシ端部から感光体表面に付着した磁性粉体が現像
装置に混入した場合には現像性の低下を招き、画像不良
が発生する。従って、現像幅Ld は帯電幅Lt に満たな
いことが好ましい。次に、感光体表面に付着した磁性粉
体は、転写装置においては転写部材に付着したり、飛び
散って装置内を汚す。これを防止し、かつ感光体表面に
付着した磁性粉体をそのまま帯電装置位置に戻すために
は、感光体長手方向の転写幅Ltrも帯電幅Lt に満たな
いことが好ましい。
【0037】また、露光においても磁性粉体が付着する
磁気ブラシ端部では露光によって感光体の表面電荷が除
電されると磁性粉体の付着がより増大するため露光は、
像露光、除電露光いずれも露光幅Le は帯電幅Lt に満
たないことが好ましい。
【0038】本発明の電子写真用ユニット及び電子写真
装置は電子写真複写機のみならず、レーザープリンタ
ー、CRTプリンター、LEDプリンター、液晶プリン
ター及びレーザー製版等の電子写真応用分野にも広く用
いることができ、更に本発明の帯電装置は前記複写機や
プリンターに用いるカートリッジ内に収容することもで
きる。
【0039】
【実施例】
(実施例1)本発明の帯電方式である電荷注入帯電の原
理について説明する。
【0040】電荷注入帯電とは、中抵抗の接触帯電部材
により、中抵抗の表面抵抗を持つ感光体表面に電荷注入
を行うものであり、感光体表面層の導電性粒子またはト
ラップ準位または電子受容性化合物に電荷を充電して帯
電を行う方式である。
【0041】具体的に図3に感光体として導電性支持体
上に電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に積層した感光
層と、更にその上に酸化スズ微粒子を分散・含有させた
保護層を積層したものを用いた場合の例を示す。感光層
14を誘電体とし、アルミニウム支持体11と保護層1
6内の導電性粒子15を両電極板とする微小なコンデン
サーに、磁気ブラシ2で電荷を充電する理論に基づくも
のである。この際、導電性粒子は互いに電気的には独立
であり、一種の微小なフロート電極を形成している。こ
のため、マクロ的には感光体表面は均一電位に充電、帯
電されているように見えるが、実際には微小な無数の充
電された導電性粒子が感光体表面を覆っているような状
況となっている。このため、レーザーによって画像露光
を行ってもそれぞれの導電性粒子は電気的に独立なた
め、静電潜像を保持することが可能になる。
【0042】次に、本実施例の電子写真装置について説
明する。
【0043】図4は電子写真装置の一例の概略構成図で
ある。本実施例の電子写真装置は電子写真プロセス利用
のレーザービームプリンターである。
【0044】1は感光体としての回転ドラム型の電子写
真感光体である。本実施例は直径30mmのOPC感光
体(有機感光体)であり、矢示の時計方向に100mm
/secのプロセススピード(周速度)をもって回転駆
動される。
【0045】2は回転感光体1に当接された接触帯電部
材としての磁気ブラシであり、回転可能な非磁性の電極
スリーブ21にマグネット22の磁力により導電性磁性
粉体23が付着している。この磁気ブラシ2には帯電バ
イアス印加電源S1から−700VのDC帯電バイアス
が印加されていて、電荷注入帯電によって感光体1の外
周面がほぼ−700Vに一様に帯電される。
【0046】この感光体1の帯電面に対してレーザーダ
イオード・ポリゴンミラー等を含む不図示のレーザービ
ームスキャナから出力される目的の画像情報の時系列電
気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザ
ービームによる走査露光Lがなされ、感光体1の周面に
対して目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。その静電潜像は磁性一成分絶縁トナーを用いた反転
現像装置3によりトナー像として現像される。3aはマ
グネット3bを内包する直径16mmの非磁性現象のス
リーブであり、この現象スリーブに上記のネガトナーを
コートし、感光体1表面との距離を300μmに固定し
た状態で、感光体1と等速で回転させ、スリーブ3aに
現像バイアス電源S2より現像バイアス電圧を印加す
る。電圧は、−500VのDC電圧と、周波数1800
Hz、ピーク間電圧1600Vの矩形のAC電圧を重畳
したものを用い、スリーブ3aと感光体1の間でジャン
ピング現象を行わせる。
【0047】一方、不図示の給紙部から記録材としての
転写材Pが供給されて、感光体1と、これに所定の押圧
力で当接させた接触転写手段としての、中抵抗の転写ロ
ーラ4との圧接ニップ部(転写部)Tに所定のタイミン
グにて導入される。転写ローラ4には転写バイアス印加
電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加される。
【0048】本実施例ではローラ抵抗値は5×108 Ω
のものを用い、+2000VのDC電圧を印加して転写
を行った。
【0049】転写部Tに導入された転写材Pはこの転写
部Tを挟持搬送されて、その表面側に感光体1の表面に
形成担持されているトナー画像が順次に静電気力と押し
圧力にて転写されていく。
【0050】トナー画像の転写を受けた転写材Pは感光
体1の面から分離されて熱定着方式等の定着装置5へ導
入されてトナー画像の定着を受け、画像形成物(プリン
ト、コピー)として装置外へ排出される。
【0051】また、転写材Pに対するトナー画像転写後
の感光体表面はクリーニング装置6により残留トナー等
の付着汚染物の除去を受けて清掃され繰り返して作像に
供される。
【0052】本実施例の電子写真装置は、感光体1、磁
気ブラシ2、現像装置3及びクリーニング装置6の4つ
のプロセス機器をカートリッジ20に抱含させて画像形
成装置本体に対して一括して着脱交換自在のカートリッ
ジ方式の装置であるが、これに限るものではない。
【0053】次に、本実施例で用いた電子写真感光体に
ついて述べる。
【0054】本実施例における電子写真感光体1は負帯
電用のOPC感光体(有機感光体)であり、表面を陽極
酸化によって面を粗しレーザー露光によるモアレの発生
を防止したφ30mmのアルミニウム製の支持体上に下
記の3層を積層する。
【0055】第1層はアルコール可溶性共重合ナイロン
樹脂(平均分子量29000)10部(重量部、以下同
様)及びメトキシメチル化6ナイロン樹脂(平均分子量
32000)30部を、メタノール260部及びブタノ
ール40部の混合溶媒中に溶解した。この調合液を浸漬
コーティングすることにより、膜厚1μmの下引層を形
成した。
【0056】次に、下記構造式のジスアゾ顔料4部、
【0057】
【化1】 ポリビニルブチラール樹脂(ブチラール化率68%、平
均分子量24000)2部及びシクロヘキサノン34部
をサンドミル装置にて12時間分散した電荷発生層用分
散液を調製し、これを用いて前記下引層上に浸漬コーテ
ィングすることにより、膜厚0.2μmの電荷発生層を
形成した。
【0058】次に、表面層として下記構造式で示される
ヒドラゾン化合物7部、
【0059】
【化2】 下記構造式で示される還元電位0.5V以下の化合物
0.5部
【0060】
【化3】 及びポリスチレン樹脂10部をモノクロルベンゼン50
部に溶解し、この液を用いて浸漬コーティングすること
により、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0061】次に、接触帯電部材について述べる。
【0062】接触帯電部材としての磁気ブラシは、回転
可能な非磁性の電極スリーブ21にマグネット22の磁
力により導電性磁性粉体23が付着している。スリーブ
上でのマグネットによる磁束密度は800×10-4
(テスラ)である。
【0063】スリーブ上の磁性粉体は厚さ1mmでコー
トして感光体との間に幅約5mmの帯電ニップを形成
し、図3の矢印の方向(感光体表面に対してカウンター
方向)に回転しながら、感光体表面に接触している。本
実施例で磁気ブラシのキャリア量は約10gで電極スリ
ーブ21と感光体1とのニップでのギャップは500μ
mである。ここで、磁気ブラシと感光体との周速比は、
以下の式で定義する。 周速比%=(磁気ブラシ周速−感光体周速)/感光体周
速×100 *磁気ブラシの周速はカウンター回転の場合は負の値。
【0064】周速比は、−100%は磁気ブラシが停止
している状態なので、磁気ブラシの感光体表面に停止し
た形状がそのまま帯電不良となって画像に出てしまう。
また、順方向の回転は、カウンター方向と同じ周速比を
得ようとすると、磁気ブラシの回転数が高くなってしま
う。磁気ブラシが遅い速度で感光体と順回転で接触する
と、磁気ブラシの磁性粉体が感光体に付着し易くなる。
よって、周速比は−100%以下が好ましく、本実施例
では−150%とした。
【0065】磁気ブラシの磁性粉体としては、 ・樹脂とマグネタイト等の磁性粉体を混練して粒子に成
形したもの、もしくはこれに抵抗値調節のために導電性
カーボンを混ぜたもの、 ・焼結したマグネタイト、フェライト、もしくはこれら
を還元または酸化処理して抵抗値を調節したもの、 ・上記の磁性粉体を抵抗調整をしたコート材(フェノー
ル樹脂にカーボンを分散したもの等)でコートまたはN
i等の金属でメッキ処理して抵抗値を適当な値にしたも
の 等が考えられる。これらの磁性粉体の抵抗値としては、
高過ぎると感光体に電荷が均一に注入できず、微小な帯
電不良によるカブリ画像となってしまう。低過ぎると感
光体表面にピンホールがあったとき、ピンホールに電流
が集中して帯電電圧が降下し感光体表面を帯電すること
ができず、帯電ニップ状の帯電不良となる。よって、磁
性粉体の抵抗値としては、1×104 〜1×108 Ωが
望ましい。磁性粉体の抵抗値は、電圧が印加できる金属
セル(底面積227mm2 )に磁性粉体を2g入れた後
6.6kg/cm2 加重し、電圧を1〜1000V印加
して測定した。
【0066】磁性粉体の磁気特性としては、感光体への
磁性粉体付着を防止するために磁気拘束力を高くする方
がよく、飽和磁化が50(A・m2 /kg)以上が望ま
しい。実際に、本実施例で用いた磁性粉体は、平均粒径
が30μmで、抵抗値が1×106 Ω、飽和磁化が58
(A・m2 /kg)であった。
【0067】次に、クリーニング部材について述べる。
【0068】本実施例で用いるクリーニング部材として
はウレタンゴムブレードを用いこれを感光体表面に当接
角30度、当接圧5gr/cmで回転に対してカウンタ
ー方向に当接した。
【0069】本装置における各部材の幅の関係を図5に
示す。
【0070】図5に示すように帯電幅Lt はクリーニン
グ幅Lc 、露光幅Le 、転写幅Ltr及び現像幅Ld を全
て越える設定となっている。
【0071】本装置を用いて画像出しを繰り返し行った
ところ、磁気ブラシからの磁性粉体の減少はほとんど発
生せず、1000枚の繰り返し画像出しを行った後も帯
電不良による画像欠陥の発生のない良好な画像が得られ
た。
【0072】従って、本装置によって磁気ブラシの磁性
粉体が感光体表面に付着することを抑制し、磁気ブラシ
の性能の低下を防止することができた。
【0073】(比較例1)図5においてクリーニング幅
Lc が帯電幅Lt よりも広く、これを包含する以外は実
施例1と同様の装置により繰り返し画像出しを行った結
果、200枚の繰り返し後、帯電器中の磁性粉体の減少
により帯電不良が発生し、その結果として画像像欠陥が
発生した。更に、500枚以降は磁性粉体の減少が進み
帯電ができなくなった。
【0074】(実施例2)実施例1において感光体を以
下に記すものに変更した。
【0075】本実施例に使用する感光体としては、まず
実施例1で使用した感光体において電荷輸送層中の還元
電位0.5V以下の化合物を含有しない他は、実施例1
と全く同様にして支持体上に電荷輸送層までを積層し
た。次に、その上に更に表面保護層を積層した。
【0076】まず、下記構造式で示されるアクリルモノ
マー60部、
【0077】
【化4】 平均粒径400Åの酸化錫超微粒子30部、光重合開始
剤として2−メチルチオキサントン10部、トルエン1
00部及びメチルセルソルブ200部を、サンドミルに
て48時間分散を行い保護層用の調合液を得た。次に、
この調合液を用いて、前記感光層上にスプレーコーティ
ングすることにより成膜し、乾燥した後、高圧水銀灯に
て8mW/cm2 の光強度で20秒間光照射し硬化させ
て膜厚3μmの保護層を形成した。
【0078】以上のような構成の本実施例のプリンター
で画像出力を行ったところ、実施例1と同様に、どのよ
うな環境下においても良好な画像を繰り返し10000
枚以上出力することができた。
【0079】また、本構成をとることにより磁性粉体が
感光体に付着することを防止するとともに電荷注入が非
常に良好であり、繰り返し画像出しにおいても電位が安
定し、良好な画像を繰り返し画出し時にも保つことがで
きた。
【0080】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば磁
気ブラシの長手方向の幅がクリーニング幅を越えている
ことにより、帯電時に磁気ブラシ端部より感光体表面に
もれて付着した磁性粉体がクリーニング装置には回収さ
れず、感光体表面に付着したまま再度磁気ブラシに達す
るので、磁性粉体の付着量は飽和し、磁気ブラシによる
回収と感光体表面への付着が平衡状態となるため、磁気
ブラシの磁性粒子量は減少せず、帯電不良や画像不良の
発生を防止し、良好な画像を繰り返し出力することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の問題点をを説明する図。
【図2】本発明の実施例を説明する図。
【図3】注入帯電の原理を説明する図。
【図4】本発明の実施例1の装置の断面図。
【図5】本発明実施例1の各部材の長手方向の幅を示す
図。
【符号の説明】
1 感光体 2 磁気ブラシ 11 アルミニウム支持体 12 電荷発生層 13 電荷輸送層 14 感光層 15 導電性粒子 16 保護層 21 スリーブ 22 マグネット棒 23 磁性粉体 61 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 一成 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な電子写真感光体に、電圧を印
    加した導電性磁性粉体を有する磁気ブラシを接触させて
    帯電を行う帯電装置と少なくともクリーニング装置を有
    する電子写真装置用のユニットにおいて、像担持体上の
    回転軸方向において該帯電装置による帯電幅Lt がクリ
    ーニング幅Lc を越えることを特徴とする電子写真用ユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 前記電子写真感光体が導電性支持体上に
    感光層、及び該感光層上の保護層を有する請求項1記載
    の電子写真用ユニット。
  3. 【請求項3】 前記帯電部材が回転可能なブラシローラ
    である請求項1または2記載の電子写真用ユニット。
  4. 【請求項4】 回転可能な電子写真感光体に、電圧を印
    加した導電性磁性粉体を接触させて帯電を行う帯電装置
    を有し、少なくとも帯電、露光、現像、転写及びクリー
    ニングのプロセスを繰り返す電子写真装置において、該
    電子写真感光体上の回転軸方向において該帯電装置によ
    る帯電幅Lt がクリーニング幅Lc を包含することを特
    徴とする電子写真装置。
  5. 【請求項5】 前記電子写真感光体上の回転軸方向にお
    いて前記該帯電装置による帯電幅Lt 、現像幅Ld 、転
    写幅Ltr及び露光幅Le が以下の関係にある請求項4項
    記載の電子写真装置。 Lt >Ld , Lt >Ltr, Lt >Le
  6. 【請求項6】 前記電子写真感光体が導電性支持体上に
    感光層、及び該感光層上の保護層を有する請求項4また
    は5記載の電子写真装置。
  7. 【請求項7】 前記帯電部材が回転可能なブラシローラ
    である請求項4、5または6記載の電子写真装置。
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