JPH09325791A - 音質診断装置 - Google Patents
音質診断装置Info
- Publication number
- JPH09325791A JPH09325791A JP8146132A JP14613296A JPH09325791A JP H09325791 A JPH09325791 A JP H09325791A JP 8146132 A JP8146132 A JP 8146132A JP 14613296 A JP14613296 A JP 14613296A JP H09325791 A JPH09325791 A JP H09325791A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound quality
- characteristic
- sound
- calculated
- calculating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、物理特性と音質との定量的対応モ
デルを用いることによって、音響再生機器の音質を、物
理特性より演算することができる音質診断装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 物理特性演算手段4において、信号出力
手段1と信号入力手段2の出力信号S1、S2より音響
機器の物理特性が演算され、音質演算手段5で物理特性
と音質との定量的対応モデルに基づいて音質が演算さ
れ、音質表示手段6に表示される。
デルを用いることによって、音響再生機器の音質を、物
理特性より演算することができる音質診断装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 物理特性演算手段4において、信号出力
手段1と信号入力手段2の出力信号S1、S2より音響
機器の物理特性が演算され、音質演算手段5で物理特性
と音質との定量的対応モデルに基づいて音質が演算さ
れ、音質表示手段6に表示される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響機器や試聴室
等の音質傾向を評価するための音質診断装置に関するも
のである。
等の音質傾向を評価するための音質診断装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の、音響機器や試聴室等の音響特性
の測定装置について、特許登録1763244に開示さ
れた例によって説明する。その音響特性測定装置の構成
図を図7に示す。図7において、101はノイズ発生
器、102は増幅器、103はスピーカ、104はダミ
ーヘッド、105はマイクロホン、106は加算器、1
07はアナライザ、108は試聴室である。
の測定装置について、特許登録1763244に開示さ
れた例によって説明する。その音響特性測定装置の構成
図を図7に示す。図7において、101はノイズ発生
器、102は増幅器、103はスピーカ、104はダミ
ーヘッド、105はマイクロホン、106は加算器、1
07はアナライザ、108は試聴室である。
【0003】この音響特性測定装置は以下のように動作
する。それぞれのノイズ発生器101で出力されたノイ
ズ信号は、増幅器102を通じてスピーカ103で再生
される。再生された信号は、ダミーヘッド104の耳の
位置に取り付けられた左右のマイクロホン105によっ
て取り込まれ、加算器106で左右の信号が加算され、
アナライザ107で音響特性が演算、表示される。演算
される物理特性には、音圧周波数特性や位相特性、イン
パルス応答等がある。
する。それぞれのノイズ発生器101で出力されたノイ
ズ信号は、増幅器102を通じてスピーカ103で再生
される。再生された信号は、ダミーヘッド104の耳の
位置に取り付けられた左右のマイクロホン105によっ
て取り込まれ、加算器106で左右の信号が加算され、
アナライザ107で音響特性が演算、表示される。演算
される物理特性には、音圧周波数特性や位相特性、イン
パルス応答等がある。
【0004】以上のような系で測定された物理特性は、
主には試聴室とスピーカとの総合特性であるが、再生場
所が無響室の場合は、スピーカそのものの特性となる。
そして、この物理特性でもって、その試聴室やスピーカ
の音響特性を知ることができた。
主には試聴室とスピーカとの総合特性であるが、再生場
所が無響室の場合は、スピーカそのものの特性となる。
そして、この物理特性でもって、その試聴室やスピーカ
の音響特性を知ることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成によ
る従来の音響特性測定装置では、音響特性としてその場
所やスピーカの物理特性を知ることはできるが、その音
質傾向までを知ることはできなかった。一般に音響再生
機器や試聴室の音質傾向を評価したいという場合、その
目的は人間が聞いた際の感覚に与える傾向を知りたいこ
とにあり、このことから音質は一組の音質表現語対によ
る1次元の心理カテゴリー軸上の尺度値として扱われる
ことが多い。すなわち、図3にある音質表現語の例のよ
うに、「艶のある」対「艶のない」とか、「派手な」対
「地味な」のような相反する意味合いの一対の表現語の
幾つかの組として、例えば「艶のある」と「艶のない」
の両極端の間のどのあたりに位置するか、という位置づ
けをもって音質の評価とするわけである。
る従来の音響特性測定装置では、音響特性としてその場
所やスピーカの物理特性を知ることはできるが、その音
質傾向までを知ることはできなかった。一般に音響再生
機器や試聴室の音質傾向を評価したいという場合、その
目的は人間が聞いた際の感覚に与える傾向を知りたいこ
とにあり、このことから音質は一組の音質表現語対によ
る1次元の心理カテゴリー軸上の尺度値として扱われる
ことが多い。すなわち、図3にある音質表現語の例のよ
うに、「艶のある」対「艶のない」とか、「派手な」対
「地味な」のような相反する意味合いの一対の表現語の
幾つかの組として、例えば「艶のある」と「艶のない」
の両極端の間のどのあたりに位置するか、という位置づ
けをもって音質の評価とするわけである。
【0006】例えば、従来の装置によって測定した物理
特性が音圧周波数特性であった場合に、1KHzに5d
Bの鋭いピークが存在するとか、10KHz以上のレベ
ルが低い等は分かるが、はたしてそれがどのような音質
であるか、艶のある音質なのかそうでないのか、派手な
音質なのか地味な音質なのか等々の評価をすることはで
きず、そのため音質の評価をするにあたっては数人の人
間による試聴評価実験を行う必要があった。特に、音響
機器等の開発においては、「設計−試作−物理特性測定
−試聴−設計−変更−試作−物理特性測定−試聴 ・・
・」という流れを繰り返すことが多く、設計・試作後の
評価にあたって物理特性測定に加えて人手を要する試聴
の段階が必ず含まれることは機器開発に多大な時間と労
力を費やしていた。
特性が音圧周波数特性であった場合に、1KHzに5d
Bの鋭いピークが存在するとか、10KHz以上のレベ
ルが低い等は分かるが、はたしてそれがどのような音質
であるか、艶のある音質なのかそうでないのか、派手な
音質なのか地味な音質なのか等々の評価をすることはで
きず、そのため音質の評価をするにあたっては数人の人
間による試聴評価実験を行う必要があった。特に、音響
機器等の開発においては、「設計−試作−物理特性測定
−試聴−設計−変更−試作−物理特性測定−試聴 ・・
・」という流れを繰り返すことが多く、設計・試作後の
評価にあたって物理特性測定に加えて人手を要する試聴
の段階が必ず含まれることは機器開発に多大な時間と労
力を費やしていた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、少なくとも1
回の人間による試聴試験の結果を有効に利用し、以後は
測定により物理特性を知ることによって、人間による試
聴試験なしに音響機器等の音質を調べることのできる音
質診断装置を提供することを目的とする。
回の人間による試聴試験の結果を有効に利用し、以後は
測定により物理特性を知ることによって、人間による試
聴試験なしに音響機器等の音質を調べることのできる音
質診断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は音響再生機器や試聴室等の
音質傾向を評価するための音質診断装置において、音質
を調べる音響機器等に分析用信号を出力する信号出力手
段と、音響機器等から出力された分析用信号を入力する
信号入力手段と、上記信号出力手段と上記信号入力手段
を制御する制御手段と、上記信号入力手段からの出力信
号を入力し、この出力信号から音響機器の物理特性を演
算する物理特性演算手段と、上記物理特性演算手段で演
算された物理特性を用いて、少なくとも1種類以上の音
質を演算する音質演算手段と、上記演算された音質を表
示する音質表示手段とを備え、上記物理特性演算手段が
演算した物理特性から、上記音質演算手段が定量対応モ
デルを用いて音質を演算し、上記音質表示手段が即時こ
れを表示するものである。
め、請求項1にかかる発明は音響再生機器や試聴室等の
音質傾向を評価するための音質診断装置において、音質
を調べる音響機器等に分析用信号を出力する信号出力手
段と、音響機器等から出力された分析用信号を入力する
信号入力手段と、上記信号出力手段と上記信号入力手段
を制御する制御手段と、上記信号入力手段からの出力信
号を入力し、この出力信号から音響機器の物理特性を演
算する物理特性演算手段と、上記物理特性演算手段で演
算された物理特性を用いて、少なくとも1種類以上の音
質を演算する音質演算手段と、上記演算された音質を表
示する音質表示手段とを備え、上記物理特性演算手段が
演算した物理特性から、上記音質演算手段が定量対応モ
デルを用いて音質を演算し、上記音質表示手段が即時こ
れを表示するものである。
【0009】また、請求項2にかかる発明は請求項1記
載の音質診断装置において、上記音質演算手段が、音質
を一組の音質表現語対による1次元の心理カテゴリー軸
上の尺度値とするとき、その音質を物理特性の線形一次
結合の形で表現した重回帰式を用いて演算するものであ
る。
載の音質診断装置において、上記音質演算手段が、音質
を一組の音質表現語対による1次元の心理カテゴリー軸
上の尺度値とするとき、その音質を物理特性の線形一次
結合の形で表現した重回帰式を用いて演算するものであ
る。
【0010】また、請求項3にかかる発明は請求項1の
音質診断装置において、上記物理特性演算手段が、上記
信号入力手段からの出力信号を複数の周波数帯域に分割
し、その帯域ごとに帯域幅平均の振幅周波数特性を演算
するものである。
音質診断装置において、上記物理特性演算手段が、上記
信号入力手段からの出力信号を複数の周波数帯域に分割
し、その帯域ごとに帯域幅平均の振幅周波数特性を演算
するものである。
【0011】また、請求項4にかかる発明は音響再生機
器や試聴室等の音質傾向を評価するための音質診断装置
において、音質を調べる音響機器や試聴室等の音響特性
をあらかじめ入力された試聴室の形状や材料のデータ及
び音響機器の配置位置のデータを用いてシミュレーショ
ンする音響特性シミュレーション手段と、上記音響特性
シミュレーション手段で演算された音響特性データを用
いて別の物理特性を演算する物理特性演算手段と、上記
物理特性演算手段で演算された物理特性を用いて少なく
とも1種類以上の音質を演算する音質演算手段と、上記
演算された音質を表示する音質表示手段を備えたもの
で、上記シミュレーション手段が演算した音響特性デー
タにより、上記物理特性手段が物理特性間の関係により
他の物理特性を演算し、この結果を元に上記音質演算手
段が物理特性と音質の定量対応モデルを用いて音質を演
算し、上記音質表示手段がこれを表示するものである。
器や試聴室等の音質傾向を評価するための音質診断装置
において、音質を調べる音響機器や試聴室等の音響特性
をあらかじめ入力された試聴室の形状や材料のデータ及
び音響機器の配置位置のデータを用いてシミュレーショ
ンする音響特性シミュレーション手段と、上記音響特性
シミュレーション手段で演算された音響特性データを用
いて別の物理特性を演算する物理特性演算手段と、上記
物理特性演算手段で演算された物理特性を用いて少なく
とも1種類以上の音質を演算する音質演算手段と、上記
演算された音質を表示する音質表示手段を備えたもの
で、上記シミュレーション手段が演算した音響特性デー
タにより、上記物理特性手段が物理特性間の関係により
他の物理特性を演算し、この結果を元に上記音質演算手
段が物理特性と音質の定量対応モデルを用いて音質を演
算し、上記音質表示手段がこれを表示するものである。
【0012】また、請求項5にかかる発明は、請求項4
記載の音質診断装置において、上記音質演算手段が、音
質を一組の音質表現語対による1次元の心理カテゴリー
軸上の尺度値とするとき、その音質を物理特性の線形一
次結合の形で表現した重回帰式を用いて演算するもので
ある。
記載の音質診断装置において、上記音質演算手段が、音
質を一組の音質表現語対による1次元の心理カテゴリー
軸上の尺度値とするとき、その音質を物理特性の線形一
次結合の形で表現した重回帰式を用いて演算するもので
ある。
【0013】また、請求項6にかかる発明は上記請求項
4の音質診断装置において、上記物理特性演算手段が、
上記シミュレーション手段が演算した音響特性データを
複数の周波数帯域に分割し、その帯域ごとに帯域幅平均
の振幅周波数特性を演算するものである。
4の音質診断装置において、上記物理特性演算手段が、
上記シミュレーション手段が演算した音響特性データを
複数の周波数帯域に分割し、その帯域ごとに帯域幅平均
の振幅周波数特性を演算するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1から図6を用いて説明する。実施の形態1. 本発明の実施の形態1として、測定され
た物理特性から音質を演算する音質演算手段を備えた音
質診断装置について説明する。図1は本発明の実施の形
態1の音質診断装置の構成図である。図1において、1
は信号出力手段で音質を測定対象となる音響機器に分析
用信号を出力する。2は信号入力手段で、音響機器等で
再生された信号が入力される。3は制御手段で1及び2
の入出力のタイミング調整や分析用信号の選択を行う。
4は物理特性演算手段で、信号入力手段2から信号を入
力し、物理特性を演算する。5は音質演算手段で、統計
処理法の一つである重回帰分析によって導かれた物理特
性と音質に関する回帰式を用いて物理特性から音質を演
算するものである。6は音質表示手段で、音質演算手段
の演算した音質を視覚的に分かりやすい表現で表示する
ものである。7は増幅器、8はスピーカ、9はマイクロ
ホン、10は無響室であり、音響特性の測定に使用され
るものである。この場合スピーカー8は音質診断の対象
となる音響機器である。
て図1から図6を用いて説明する。実施の形態1. 本発明の実施の形態1として、測定され
た物理特性から音質を演算する音質演算手段を備えた音
質診断装置について説明する。図1は本発明の実施の形
態1の音質診断装置の構成図である。図1において、1
は信号出力手段で音質を測定対象となる音響機器に分析
用信号を出力する。2は信号入力手段で、音響機器等で
再生された信号が入力される。3は制御手段で1及び2
の入出力のタイミング調整や分析用信号の選択を行う。
4は物理特性演算手段で、信号入力手段2から信号を入
力し、物理特性を演算する。5は音質演算手段で、統計
処理法の一つである重回帰分析によって導かれた物理特
性と音質に関する回帰式を用いて物理特性から音質を演
算するものである。6は音質表示手段で、音質演算手段
の演算した音質を視覚的に分かりやすい表現で表示する
ものである。7は増幅器、8はスピーカ、9はマイクロ
ホン、10は無響室であり、音響特性の測定に使用され
るものである。この場合スピーカー8は音質診断の対象
となる音響機器である。
【0015】以上のように構成される音質診断装置を用
いて、スピーカー8の音質特性を知るにあたり、実施の
形態1の音質診断装置は次のように動作する。まず、制
御手段3の出力タイミング調整や分析用信号の選択に関
する制御に従って、信号出力手段1は分析用信号を出力
する。制御手段3が選択し、信号出力手段1が出力する
分析用信号としては、インパルス信号やランダムノイ
ズ、チャープ信号、M系列信号等を用いることができ
る。これらはいずれもフラットな振幅周波数特性を有す
るもので、一般的によく音響特性の測定に用いられる信
号である。信号出力手段1で出力された分析用信号は、
増幅器7を通じてスピーカ8より再生され、再生された
分析用信号は、やはり制御手段3のタイミング調整の制
御に従って、マイクロホン9によって信号入力手段2に
入力される。
いて、スピーカー8の音質特性を知るにあたり、実施の
形態1の音質診断装置は次のように動作する。まず、制
御手段3の出力タイミング調整や分析用信号の選択に関
する制御に従って、信号出力手段1は分析用信号を出力
する。制御手段3が選択し、信号出力手段1が出力する
分析用信号としては、インパルス信号やランダムノイ
ズ、チャープ信号、M系列信号等を用いることができ
る。これらはいずれもフラットな振幅周波数特性を有す
るもので、一般的によく音響特性の測定に用いられる信
号である。信号出力手段1で出力された分析用信号は、
増幅器7を通じてスピーカ8より再生され、再生された
分析用信号は、やはり制御手段3のタイミング調整の制
御に従って、マイクロホン9によって信号入力手段2に
入力される。
【0016】物理特性演算手段4では、信号入力手段2
に入力された信号を受け、これについて、まず1オクタ
ーブバンド幅ごとの帯域に分割して各帯域ごとで平均し
た音圧周波数特性を演算し、次にこの結果得られた各帯
域ごとの音圧レベルから全帯域における平均音圧レベル
を演算し、次いでこの全帯域の平均音圧レベルと各帯域
の音圧レベルとのレベル差を帯域ごとに演算する。音圧
周波数特性の測定の結果から、1オクターブバンド幅ご
との帯域で平均した結果が図4に示すものであったとす
る。これは、中心周波数が32、63、125、25
0、500、1K、2K、4K、8K、16KHzの1
オクターブバンド幅の平均特性である。この平均特性
は、32Hzの音圧レベルは10dB、63Hzのレベ
ルは15dB、125Hzのレベルは20dB、250
Hzのレベルは30dB、500Hzのレベルは25d
B、1KHzのレベルは30dB、2KHzのレベルは
35dB、4KHzのレベルは30dB、8KHzのレ
ベルは20dB、16KHzのレベルは15dBであ
る。従って、全帯域の平均音圧レベルは(10+15+
20+30+25+30+35+30+20+15)/
10 =23dBとなる。
に入力された信号を受け、これについて、まず1オクタ
ーブバンド幅ごとの帯域に分割して各帯域ごとで平均し
た音圧周波数特性を演算し、次にこの結果得られた各帯
域ごとの音圧レベルから全帯域における平均音圧レベル
を演算し、次いでこの全帯域の平均音圧レベルと各帯域
の音圧レベルとのレベル差を帯域ごとに演算する。音圧
周波数特性の測定の結果から、1オクターブバンド幅ご
との帯域で平均した結果が図4に示すものであったとす
る。これは、中心周波数が32、63、125、25
0、500、1K、2K、4K、8K、16KHzの1
オクターブバンド幅の平均特性である。この平均特性
は、32Hzの音圧レベルは10dB、63Hzのレベ
ルは15dB、125Hzのレベルは20dB、250
Hzのレベルは30dB、500Hzのレベルは25d
B、1KHzのレベルは30dB、2KHzのレベルは
35dB、4KHzのレベルは30dB、8KHzのレ
ベルは20dB、16KHzのレベルは15dBであ
る。従って、全帯域の平均音圧レベルは(10+15+
20+30+25+30+35+30+20+15)/
10 =23dBとなる。
【0017】よって、各帯域における平均音圧レベルか
らのレベル差は、32Hzでは−13dB、63Hzで
は−8dB、125Hzでは−3dB、250Hzでは
7dB、500Hzでは2dB、1KHzでは7dB、
2KHzでは12dB、4KHzでは7dB、8KHz
では−3dB、16KHzでは−8dB となる。
らのレベル差は、32Hzでは−13dB、63Hzで
は−8dB、125Hzでは−3dB、250Hzでは
7dB、500Hzでは2dB、1KHzでは7dB、
2KHzでは12dB、4KHzでは7dB、8KHz
では−3dB、16KHzでは−8dB となる。
【0018】音質演算手段5はこの各帯域のレベル差か
ら、あらかじめ用意された回帰式に従って、音質を演算
する。この回帰式について、音質と音圧周波数特性とを
線形一次結合の形で表現した重回帰式の一般式を(式
1)に示す。この重回帰式は、前もって複数の音響特性
を持つサンプルの物理特性とそれを試聴したときの少な
くとも一つ以上の音質のデータを用いて、統計処理法の
一つである重回帰分析を施すことによって導くことがで
きる。
ら、あらかじめ用意された回帰式に従って、音質を演算
する。この回帰式について、音質と音圧周波数特性とを
線形一次結合の形で表現した重回帰式の一般式を(式
1)に示す。この重回帰式は、前もって複数の音響特性
を持つサンプルの物理特性とそれを試聴したときの少な
くとも一つ以上の音質のデータを用いて、統計処理法の
一つである重回帰分析を施すことによって導くことがで
きる。
【0019】 Wj =Aj +Bij・Xi (i≧1、j≧1) …(式1) ただし、 Wj :音質 Xi :物理特性 Aj :重回帰定数 Bij:重回帰係数(音質Wj 、物理特性Xi にかかる係
数) ここで、(式1)で用いる音質とは、図2に示すよう
に、音質表現語対で構成される一次元尺度上を複数のカ
テゴリーに分割し、そのカテゴリーの順番に得点を与え
た時の値である。図2の例では、非常に地味な音質は1
点、かなり地味な音質は2点、やや地味な音質は3点、
中間の音質は4点、やや派手な音質は5点、かなり派手
な音質は6点、非常に派手な音質は7点としている。
数) ここで、(式1)で用いる音質とは、図2に示すよう
に、音質表現語対で構成される一次元尺度上を複数のカ
テゴリーに分割し、そのカテゴリーの順番に得点を与え
た時の値である。図2の例では、非常に地味な音質は1
点、かなり地味な音質は2点、やや地味な音質は3点、
中間の音質は4点、やや派手な音質は5点、かなり派手
な音質は6点、非常に派手な音質は7点としている。
【0020】図3に音質表現語対の一例を示す。音質演
算手段5では、これら全ての音質要素に関して演算する
ことも、これらの音質表現語対の中から意味内容が似た
ものを一つにまとめた独立の音質因子に関して演算する
こともできる。つまり、音質の評価にあたっては、図3
のように様々な表現語の対を用意して、この軸上に行っ
た評価をそのまま用いることもできるし、例えば「おと
なしい」対「激しい」の評価は「派手な」対「地味な」
の評価とは関連性が高いが、「自然な」対「不自然な」
の評価とは関連性が低い、などということを分析して、
関連性の高いものはひとまとめにしてグループとして扱
い、相互に関連性の低い因子または因子のグループを独
立した因子として扱うこともできるのであるが、音質演
算手段5ではこのいずれの演算もできるものである。独
立の音質因子は、統計処理法の一つである因子分析法を
施すことによって抽出することができる。
算手段5では、これら全ての音質要素に関して演算する
ことも、これらの音質表現語対の中から意味内容が似た
ものを一つにまとめた独立の音質因子に関して演算する
こともできる。つまり、音質の評価にあたっては、図3
のように様々な表現語の対を用意して、この軸上に行っ
た評価をそのまま用いることもできるし、例えば「おと
なしい」対「激しい」の評価は「派手な」対「地味な」
の評価とは関連性が高いが、「自然な」対「不自然な」
の評価とは関連性が低い、などということを分析して、
関連性の高いものはひとまとめにしてグループとして扱
い、相互に関連性の低い因子または因子のグループを独
立した因子として扱うこともできるのであるが、音質演
算手段5ではこのいずれの演算もできるものである。独
立の音質因子は、統計処理法の一つである因子分析法を
施すことによって抽出することができる。
【0021】音質演算手段5では次のように音質を演算
する。ここで因子分析により、幾つかの音質表現語対の
中から、「迫力のない−迫力のある」と「地味な−派手
な」は独立の因子として抽出されたものであったとし、
この2種の音質について音質演算手段5は音質の演算を
行う例を示す。(式2)に「迫力のない−迫力のある」
と「地味な−派手な」の音質表現語対に関する重回帰式
を示す。
する。ここで因子分析により、幾つかの音質表現語対の
中から、「迫力のない−迫力のある」と「地味な−派手
な」は独立の因子として抽出されたものであったとし、
この2種の音質について音質演算手段5は音質の演算を
行う例を示す。(式2)に「迫力のない−迫力のある」
と「地味な−派手な」の音質表現語対に関する重回帰式
を示す。
【0022】 W1=4+0.1 X32+0.1X63+0.4X125+0.2 X250 -0.1X2K-0.2X4K-0.2X8K-0.2X16K W2=4-0.3 X250-0.2 X500+0.1 X1K+0.2X2K+0.4X4K+0.2X8K …(式2) ただし、 W1:「迫力のない−迫力のある」に関する音質 W2:「地味な−派手な」に関する音質 X32:32Hzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X63:63Hzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X125 :125Hz の周波数帯域の平均音圧レベルからのレ
ベル差[dB] X250 :250Hz の周波数帯域の平均音圧レベルからのレ
ベル差[dB] X500 :500Hz の周波数帯域の平均音圧レベルからのレ
ベル差[dB] X1K:1KHzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X2K:2KHzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X4K:4KHzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X8K:8KHzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X16K :16KHz の周波数帯域の平均音圧レベルからのレ
ベル差[dB] この(式2)はあらかじめ試聴試験の結果から与えられ
たものであり、物理特性演算手段4によって演算された
各帯域におけるレベル差を(式2)に代入し、音質演算
手段5は上記の音質2種を演算する。その結果、「迫力
のない−迫力のある」は、1.7点、「地味な−派手
な」は、6.8点となる。
差[dB] X63:63Hzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X125 :125Hz の周波数帯域の平均音圧レベルからのレ
ベル差[dB] X250 :250Hz の周波数帯域の平均音圧レベルからのレ
ベル差[dB] X500 :500Hz の周波数帯域の平均音圧レベルからのレ
ベル差[dB] X1K:1KHzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X2K:2KHzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X4K:4KHzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X8K:8KHzの周波数帯域の平均音圧レベルからのレベル
差[dB] X16K :16KHz の周波数帯域の平均音圧レベルからのレ
ベル差[dB] この(式2)はあらかじめ試聴試験の結果から与えられ
たものであり、物理特性演算手段4によって演算された
各帯域におけるレベル差を(式2)に代入し、音質演算
手段5は上記の音質2種を演算する。その結果、「迫力
のない−迫力のある」は、1.7点、「地味な−派手
な」は、6.8点となる。
【0023】音質が演算されると、音質表示手段6によ
って図5の(a)や(b)のような形で音質が表現され
る。(a)は2つの音質を独立に表示させた例であり、
(b)は2つの音質の軸で構成される2次元の平面上に
表示させた例である。特に(b)の場合は、因子分析法
を施すことによって抽出された独立な音質因子を表示さ
せる場合に用いられる。この例ではスピーカ8の音質特
性は、「非常に迫力がない」に近いものであり、かつ
「非常に派手である」に近いものであるなどということ
が分かる。
って図5の(a)や(b)のような形で音質が表現され
る。(a)は2つの音質を独立に表示させた例であり、
(b)は2つの音質の軸で構成される2次元の平面上に
表示させた例である。特に(b)の場合は、因子分析法
を施すことによって抽出された独立な音質因子を表示さ
せる場合に用いられる。この例ではスピーカ8の音質特
性は、「非常に迫力がない」に近いものであり、かつ
「非常に派手である」に近いものであるなどということ
が分かる。
【0024】以上のように、本発明の実施の形態1の音
質診断装置によれば、物理特性から音質を演算する音質
演算手段を備えたことにより、従来の音響測定装置では
不可能であった人間の試聴試験に頼らない音質の評価
を、音響機器等について物理特性を測定することによ
り、演算によって行うことが可能となる。
質診断装置によれば、物理特性から音質を演算する音質
演算手段を備えたことにより、従来の音響測定装置では
不可能であった人間の試聴試験に頼らない音質の評価
を、音響機器等について物理特性を測定することによ
り、演算によって行うことが可能となる。
【0025】なお以上の説明において、重回帰式で用い
る各帯域のレベル差の基準レベルとして、全帯域の平均
音圧レベルを用いたが、ある一定の値の音圧レベルや、
各帯域における最大レベル、最小レベル、A特性等の補
正カーブによるレベル等周知のものを用いても良い。
る各帯域のレベル差の基準レベルとして、全帯域の平均
音圧レベルを用いたが、ある一定の値の音圧レベルや、
各帯域における最大レベル、最小レベル、A特性等の補
正カーブによるレベル等周知のものを用いても良い。
【0026】また、周波数帯域幅を1オクターブ間隔と
しているが、この限りではない。ただしこれらの場合、
重回帰モデルを構築し直す必要がある。
しているが、この限りではない。ただしこれらの場合、
重回帰モデルを構築し直す必要がある。
【0027】また、重回帰式で用いる物理特性は、歪特
性や位相特性、過渡特性等のように音圧周波数特性以外
の物理特性を用いても良いが、この場合、それらの物理
特性と音質との対応関係が、定量的に明確にされたモデ
ルを用いる必要がある。
性や位相特性、過渡特性等のように音圧周波数特性以外
の物理特性を用いても良いが、この場合、それらの物理
特性と音質との対応関係が、定量的に明確にされたモデ
ルを用いる必要がある。
【0028】また、測定場所は無響室としているが、通
常の有響室でも良い。ただし、この場合は部屋を含めた
スピーカの音質が演算される。
常の有響室でも良い。ただし、この場合は部屋を含めた
スピーカの音質が演算される。
【0029】また、スピーカを音質診断の対象物として
説明したが、アンプやグラフィックイコライザ等のよう
な電気音響機器を対象としても良い。ただしこの場合
は、マイクロホンを用いて信号を入力する必要はなく直
接信号入力手段が信号として扱える。
説明したが、アンプやグラフィックイコライザ等のよう
な電気音響機器を対象としても良い。ただしこの場合
は、マイクロホンを用いて信号を入力する必要はなく直
接信号入力手段が信号として扱える。
【0030】また、演算される音質表現語対の一例とし
て図3の16種類を示したが、この限りではない。
て図3の16種類を示したが、この限りではない。
【0031】実施の形態2.図6は、本発明の実施の形
態2の構成図を示したものである。図6において、11
は試聴室の形状や壁の音響特性やスピーカの位置等のデ
ータを用いて試聴位置でのインパルス応答を演算する音
響特性シミュレーション手段、12は物理特性演算手
段、5は音質演算手段、6は音質表示手段である。
態2の構成図を示したものである。図6において、11
は試聴室の形状や壁の音響特性やスピーカの位置等のデ
ータを用いて試聴位置でのインパルス応答を演算する音
響特性シミュレーション手段、12は物理特性演算手
段、5は音質演算手段、6は音質表示手段である。
【0032】音響特性シミュレーション手段11では、
あらかじめ入力された試聴室の形状や寸法、壁や床の吸
音率、スピーカの位置等のデータを用いて、試聴室内の
任意の位置でのインパルス応答が演算される。この演算
にあたっては、例えば、有限要素法や境界要素法により
試聴室の全領域を小さく分割し、その分割された領域を
要素として要素内でインパルス応答を求めるために解く
べき微分方程式を計算可能な数式に近似して演算する、
或いは音線法により音の直進という仮定のもとに信号の
壁での反射を演算する、或いはモード解析法により試聴
室固有の複数の音響モード(定在波)をあらかじめ計算
しその時間的重ね合わせにより演算する等の周知の手法
のいずれかにより、試聴室に関する各データとインパル
ス応答に関する演算式を立てておき、音響特性シミュレ
ーション手段11はこの演算式に従って演算を行うよう
にすることができる。 物理特性演算手段12は、この
インパルス応答を用いて、FFT(高速フーリエ変換)
処理を施して、1オクターブバンド幅で平均した音圧周
波数特性を演算により求める。そしてこの音圧周波数特
性から、全帯域における平均音圧レベルを求め、その平
均音圧レベルと各帯域の音圧レベルとのレベル差が演算
される。 音質演算手段5では演算されたレベル差を用
いて、音質が演算され、音質表示手段6に表示される。
演算方法については、実施の形態1で述べた方法と同じ
である。
あらかじめ入力された試聴室の形状や寸法、壁や床の吸
音率、スピーカの位置等のデータを用いて、試聴室内の
任意の位置でのインパルス応答が演算される。この演算
にあたっては、例えば、有限要素法や境界要素法により
試聴室の全領域を小さく分割し、その分割された領域を
要素として要素内でインパルス応答を求めるために解く
べき微分方程式を計算可能な数式に近似して演算する、
或いは音線法により音の直進という仮定のもとに信号の
壁での反射を演算する、或いはモード解析法により試聴
室固有の複数の音響モード(定在波)をあらかじめ計算
しその時間的重ね合わせにより演算する等の周知の手法
のいずれかにより、試聴室に関する各データとインパル
ス応答に関する演算式を立てておき、音響特性シミュレ
ーション手段11はこの演算式に従って演算を行うよう
にすることができる。 物理特性演算手段12は、この
インパルス応答を用いて、FFT(高速フーリエ変換)
処理を施して、1オクターブバンド幅で平均した音圧周
波数特性を演算により求める。そしてこの音圧周波数特
性から、全帯域における平均音圧レベルを求め、その平
均音圧レベルと各帯域の音圧レベルとのレベル差が演算
される。 音質演算手段5では演算されたレベル差を用
いて、音質が演算され、音質表示手段6に表示される。
演算方法については、実施の形態1で述べた方法と同じ
である。
【0033】以上のように構成される音質診断装置を用
いて、例えば試聴室の音質特性を知るにあたり、実施の
形態2の音質診断装置は次のように動作する。音質特性
を知りたい試聴室の形状や寸法、壁や床の吸音率、スピ
ーカの位置等のデータが音響特性シミュレーション手段
11に入力される。音響特性シミュレーション手段11
は入力された試聴室のデータに基づいて、上記演算式に
基づいて試聴室内でのある位置でのインパルス応答を演
算する。
いて、例えば試聴室の音質特性を知るにあたり、実施の
形態2の音質診断装置は次のように動作する。音質特性
を知りたい試聴室の形状や寸法、壁や床の吸音率、スピ
ーカの位置等のデータが音響特性シミュレーション手段
11に入力される。音響特性シミュレーション手段11
は入力された試聴室のデータに基づいて、上記演算式に
基づいて試聴室内でのある位置でのインパルス応答を演
算する。
【0034】音響特性シミュレーション手段によって演
算されたインパルス応答は、物理特性演算手段12に渡
され、物理特性演算手段12はこのインパルス応答を用
いて、高速フーリエ変換処理により、1オクターブバン
ド幅で平均した音圧周波数特性を演算し、次いでこの結
果を用いて全帯域に於ける平均音圧レベル、及びその平
均音圧レベルと各帯域の音圧レベルとのレベル差を演算
する。この結果実施の形態1における場合と同様に各帯
域における平均音圧レベルからのレベル差として、32
Hzでは−13dB、63Hzでは−8dB、125H
zでは−3dB、250Hzでは7dB、500Hzで
は2dB、1KHzでは7dB、2KHzでは12d
B、4KHzでは7dB、8KHzでは−3dB、16
KHzでは−8dB という値が得られたものとする。
算されたインパルス応答は、物理特性演算手段12に渡
され、物理特性演算手段12はこのインパルス応答を用
いて、高速フーリエ変換処理により、1オクターブバン
ド幅で平均した音圧周波数特性を演算し、次いでこの結
果を用いて全帯域に於ける平均音圧レベル、及びその平
均音圧レベルと各帯域の音圧レベルとのレベル差を演算
する。この結果実施の形態1における場合と同様に各帯
域における平均音圧レベルからのレベル差として、32
Hzでは−13dB、63Hzでは−8dB、125H
zでは−3dB、250Hzでは7dB、500Hzで
は2dB、1KHzでは7dB、2KHzでは12d
B、4KHzでは7dB、8KHzでは−3dB、16
KHzでは−8dB という値が得られたものとする。
【0035】音質演算手段5は実施の形態1におけるの
と同様に、(2式)と上の各帯域におけるレベル差を用
いて、音質を演算して、「迫力のない−迫力のある」
は、1.7点、「地味な−派手な」は、6.8点のよう
な結果を出す。
と同様に、(2式)と上の各帯域におけるレベル差を用
いて、音質を演算して、「迫力のない−迫力のある」
は、1.7点、「地味な−派手な」は、6.8点のよう
な結果を出す。
【0036】音質が演算されると実施の形態1と同様
に、音質表示手段6によって図5の(a)や(b)のよ
うな形で音質が表現される。この例ではこの試聴室の音
質特性は、「非常に迫力がない」に近いものである、と
か「非常に派手である」に近いものであるなどというこ
とが分かる。
に、音質表示手段6によって図5の(a)や(b)のよ
うな形で音質が表現される。この例ではこの試聴室の音
質特性は、「非常に迫力がない」に近いものである、と
か「非常に派手である」に近いものであるなどというこ
とが分かる。
【0037】以上のように、本発明の実施の形態2の音
質診断装置によれば、入力された形状・材質等データか
ら音響特性をシミュレーションする音響特性シミュレー
ション手段と、その音響特性より他の物理特性を演算す
る物理特性演算手段と、その物理特性から音質を演算す
る音質演算手段を備えることにより、入力された試聴室
の形状や寸法、壁や床の吸音率、スピーカの位置等のデ
ータを用いて、試聴位置での音響特性をシミュレーショ
ンし、その結果を用いて音質を演算することによって、
人間による試聴試験に頼らず試聴室の音質特性を評価で
きるのみならず、実際に試験信号を出して測定を行う従
来の音響特性測定装置では不可能であった、試聴室を作
る前の設計の段階における音質の予測も可能となる。
質診断装置によれば、入力された形状・材質等データか
ら音響特性をシミュレーションする音響特性シミュレー
ション手段と、その音響特性より他の物理特性を演算す
る物理特性演算手段と、その物理特性から音質を演算す
る音質演算手段を備えることにより、入力された試聴室
の形状や寸法、壁や床の吸音率、スピーカの位置等のデ
ータを用いて、試聴位置での音響特性をシミュレーショ
ンし、その結果を用いて音質を演算することによって、
人間による試聴試験に頼らず試聴室の音質特性を評価で
きるのみならず、実際に試験信号を出して測定を行う従
来の音響特性測定装置では不可能であった、試聴室を作
る前の設計の段階における音質の予測も可能となる。
【0038】なお、音響特性シミュレーション手段11
で演算する特性は、試聴室でのインパルス応答とした
が、音圧周波数特性でも良い。また周波数帯域幅を1オ
クターブ間隔としているが、この限りではない。また音
質診断の対象物は試聴室に限らず、スピーカやアンプ、
グラフィックイコライザ等の音響再生機器でもよい。
で演算する特性は、試聴室でのインパルス応答とした
が、音圧周波数特性でも良い。また周波数帯域幅を1オ
クターブ間隔としているが、この限りではない。また音
質診断の対象物は試聴室に限らず、スピーカやアンプ、
グラフィックイコライザ等の音響再生機器でもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように、請求項1、2、3記載の
音質診断装置によれば、物理特性に基づいて音質を演算
する音質演算手段を備えることにより、音質と物理特性
との定量的な対応モデルを用いることによって、測定し
た音響機器の物理特性から音質を導くことができる。
音質診断装置によれば、物理特性に基づいて音質を演算
する音質演算手段を備えることにより、音質と物理特性
との定量的な対応モデルを用いることによって、測定し
た音響機器の物理特性から音質を導くことができる。
【0040】また、請求項4、5、6記載の音質診断装
置によれば、入力された形状・材質等データから音響特
性をシミュレーションする音響特性シミュレーション手
段と、その音響特性より他の物理特性を演算する物理特
性演算手段と、その物理特性から音質を演算する音質演
算手段を備えることにより、あらかじめ入力された試聴
室の形状や寸法、壁や床の吸音率、スピーカの位置等の
データを用いて、試聴位置での音響特性をシミュレーシ
ョンし、その結果を用いて音質を演算することによっ
て、試聴室を作る前の設計の段階において、音質を予測
することができる。そしてこのことは、スピーカやアン
プ等の音響再生機器開発にも応用することができる。
置によれば、入力された形状・材質等データから音響特
性をシミュレーションする音響特性シミュレーション手
段と、その音響特性より他の物理特性を演算する物理特
性演算手段と、その物理特性から音質を演算する音質演
算手段を備えることにより、あらかじめ入力された試聴
室の形状や寸法、壁や床の吸音率、スピーカの位置等の
データを用いて、試聴位置での音響特性をシミュレーシ
ョンし、その結果を用いて音質を演算することによっ
て、試聴室を作る前の設計の段階において、音質を予測
することができる。そしてこのことは、スピーカやアン
プ等の音響再生機器開発にも応用することができる。
【0041】従って、音響機器開発の流れの中で、試作
や試聴を省くことができるため、音響機器の開発時間を
大幅に短縮するという有利な効果が得られる。
や試聴を省くことができるため、音響機器の開発時間を
大幅に短縮するという有利な効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態1における音質診断装置の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図2】音質表現語対のカテゴリーの一例を示す図であ
る。
る。
【図3】音質表現語対の一例を示す図である。
【図4】音圧周波数特性の一例を示す図である。
【図5】音質表示手段に表示される音質の一例を示す図
である。
である。
【図6】本発明の実施の形態2における音質診断装置の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図7】従来の音質診断装置の構成を示す図である。
1:信号出力手段 2:信号入力手段 3:制御手段 4:物理特性演算手段 5:音質演算手段 6:音質表示手段 7:増幅器 8:スピーカ 9:マイクロホン 10:無響室 11:音響特性シミュレーション手段 12:物理特性演算手段
Claims (6)
- 【請求項1】 音響機器や試聴室等の音質傾向を評価す
るための音質診断装置において、音質を調べる対象の音
響機器等に分析用信号を出力する信号出力手段と、上記
音響機器等から出力された分析用信号を入力する信号入
力手段と、上記信号出力手段と上記信号入力手段を制御
する制御手段と、上記信号入力手段からの出力信号を入
力し、この信号から音響機器の物理特性を演算する物理
特性演算手段と、上記物理特性演算手段で演算された物
理特性を用いて、少なくとも1種類以上の音質を演算す
る音質演算手段と、上記音質演算手段において演算され
た音質特性を表示する音質表示手段とを備えたことを特
徴とする音質診断装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の音質診断装置において、 上記音質演算手段は、一組の音質表現語対による1次元
の心理カテゴリー軸上の尺度値を音質とするとき、物理
特性の線形一次結合の形で表現した重回帰式を用いてそ
の音質を演算するものであることを特徴とする音質診断
装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の音質診断装置において、 上記物理特性演算手段は、上記信号入力手段からの出力
信号を複数の周波数帯域に分割し、その帯域ごとに帯域
幅平均の振幅周波数特性を演算するものであることを特
徴とする音質診断装置。 - 【請求項4】 音響機器や試聴室等の音質傾向を評価す
るための音質診断装置において、 音質を調べる対象の音響機器や試聴室の音響特性をあら
かじめ入力された試聴室の形状や材料のデータ及び音響
機器の配置位置のデータを用いてシミュレーションする
音響特性シミュレーション手段と、 上記音響特性シミュレーション手段で演算された音響特
性データを用いて別の物理特性を演算する物理特性演算
手段と、 上記物理特性演算手段で演算された物理特性を用いて少
なくとも1種類以上の音質を演算する音質演算手段と、 上記音質演算手段において演算された音質を表示する音
質表示手段とを備えたことを特徴とする音質診断装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の音質診断装置において、 上記音質演算手段は、一組の音質表現語対による1次元
の心理カテゴリー軸上の尺度値を音質とするとき、物理
特性の線形一次結合の形で表現した重回帰式を用いてそ
の音質を演算するものであることを特徴とする音質診断
装置。 - 【請求項6】 請求項4記載の音質診断装置において、 上記物理特性演算手段は、上記音響特性シミュレーショ
ン手段で演算された音響特性データを複数の周波数帯域
に分割し、その帯域ごとに帯域幅平均の振幅周波数特性
を演算するものであることを特徴とする音質診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8146132A JPH09325791A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 音質診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8146132A JPH09325791A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 音質診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09325791A true JPH09325791A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15400873
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8146132A Pending JPH09325791A (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 音質診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09325791A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006195449A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-07-27 | Yamaha Corp | 声質判定装置、声質判定方法、および声質判定プログラム |
| JP2013138374A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Yamaha Corp | 残響解析装置 |
| JP2015155978A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | トヨタホーム株式会社 | 音環境シミュレーション装置 |
| WO2021081333A1 (en) * | 2019-10-24 | 2021-04-29 | Roku, Inc. | Measuring and evaluating a test signal generated by a device under test (dut) |
| JP2022061771A (ja) * | 2020-10-07 | 2022-04-19 | 株式会社デンソーテン | 音像描画装置及び音像描画方法 |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP8146132A patent/JPH09325791A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006195449A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-07-27 | Yamaha Corp | 声質判定装置、声質判定方法、および声質判定プログラム |
| JP2013138374A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Yamaha Corp | 残響解析装置 |
| JP2015155978A (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | トヨタホーム株式会社 | 音環境シミュレーション装置 |
| WO2021081333A1 (en) * | 2019-10-24 | 2021-04-29 | Roku, Inc. | Measuring and evaluating a test signal generated by a device under test (dut) |
| US11153043B2 (en) | 2019-10-24 | 2021-10-19 | Roku, Inc. | Measuring and evaluating a test signal generated by a device under test (DUT) |
| JP2022061771A (ja) * | 2020-10-07 | 2022-04-19 | 株式会社デンソーテン | 音像描画装置及び音像描画方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR101500254B1 (ko) | 잔향의 지각 레벨에 대한 측정을 결정하는 장치, 방법 및 컴퓨터로 읽을 수 있는 저장 매체와, 직접 신호 성분으로부터 혼합 신호를 생성하기 위한 오디오 프로세서, 오디오 신호를 처리하는 방법 및 컴퓨터로 읽을 수 있는 저장 매체 | |
| JPH1070796A (ja) | 立体音響処理装置 | |
| Forssén et al. | Auralization model for the perceptual evaluation of tyre–road noise | |
| Song et al. | Using beamforming and binaural synthesis for the psychoacoustical evaluation of target sources in noise | |
| de Diego et al. | Multichannel active noise control system for local spectral reshaping of multifrequency noise | |
| CN111816207A (zh) | 声音分析方法、系统、汽车及存储介质 | |
| JP4130779B2 (ja) | 音場制御システム及び音場制御方法 | |
| Aboutiman et al. | Subjective perception analysis of active noise control algorithms in an encapsulated structure: An experimental study | |
| US7020581B2 (en) | Medical hearing aid analysis system | |
| CN110942781B (zh) | 声音处理方法及声音处理设备 | |
| JPH09325791A (ja) | 音質診断装置 | |
| JP4080210B2 (ja) | 拡声明瞭度改善装置および拡声明瞭度改善方法 | |
| JP5057518B2 (ja) | 聴覚特性模擬装置、ミキシングバランス表示システム及びそれらのプログラム | |
| Rämö et al. | Perceptual frequency response simulator for music in noisy environments | |
| Antsalo et al. | Comparison of modal equalizer design methods | |
| Osses Vecchi et al. | Assessing the perceived reverberation in different rooms for a set of musical instrument sounds | |
| Morimoto et al. | Effects of frequency characteristics of reverberation time on listener envelopment | |
| Li et al. | Evaluation of headphone phase equalization on sound reproduction | |
| Zhou et al. | Adaptive geometric sound propagation based on a-weighting variance measure | |
| de Santis et al. | Perception & thresholds of nonlinear distortion using complex signals | |
| Lee et al. | Development of a clarity parameter using a time-varying loudness model | |
| JP2007534990A (ja) | バイノーラル音信号の主観的特性の判定法 | |
| Oetjen et al. | Influence of whole-body vibrations on modulation-based psychoacoustic measures | |
| Tenenbaum et al. | Virtual reality: A new approach to validate computer modeling auralizations by using articulation indexes | |
| Jeong et al. | Prediction of reverberance in rooms with simulated non-single-exponential sound decays |