JPH09326930A - リニアイメージセンサの出力画像信号の補正方法 - Google Patents

リニアイメージセンサの出力画像信号の補正方法

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JPH09326930A
JPH09326930A JP8144650A JP14465096A JPH09326930A JP H09326930 A JPH09326930 A JP H09326930A JP 8144650 A JP8144650 A JP 8144650A JP 14465096 A JP14465096 A JP 14465096A JP H09326930 A JPH09326930 A JP H09326930A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿を光電的に読み取って忠実な画像を再現す
るための画像データを作成する。 【解決手段】原稿Fに担持された画像情報を有する光L
を3色分解光学系32(32r、32g、32b)を介
してR、G、B用各リニアイメージセンサ1(1r、1
g、1b)により2次元的に読み取り、各リニアイメー
ジセンサ1から出力される奇数画素信号Soと偶数画素
信号Seとを交互に取り込んで画素信号の列からなる出
力信号としての画像信号Sを得、この画像信号Sを出力
画像が高品位の画像となる画像信号にするために補正す
る際、基本的には、オフセット補正処理131、感度補
正処理132、副走査湾曲・奇偶差補正処理135(副
走査湾曲補正処理と奇偶差補正処理の処理順番は問わな
い。)、主走査収差倍率補正処理138、濃度変換補正
処理139の順で補正を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原稿に担持され
た画像情報を有する光を、反射光または透過光として光
電的に読み取る画像撮像手段として、各々主走査方向に
多数の光電変換画素が連結された、R、G、B用のリニ
アイメージセンサを3個用いたカラー画像読取装置に適
用して好適なリニアイメージセンサの出力画像信号の補
正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー画像読取装置は、例えば、原稿台
上に載せられた原稿に照明光を照射することにより、前
記原稿に担持された画像情報を含む光を、反射光または
透過光として集光光学系(結像光学系)に導いた後、3
色分解プリズム等の3色分解光学系に供給し、この3色
分解プリズムのR、G、B用各光線の出射面に一体的に
取り付けられたR、G、B用各リニアイメージセンサで
光電的に読み取るように構成されている。
【0003】この場合、各リニアイメージセンサにより
原稿を主走査方向に読み取るとともに、前記原稿を前記
主走査方向と直交する副走査方向に相対的に移送するこ
とで、R、G、B各色についての2次元的な画像情報を
得ることができる。
【0004】図14に模式的に示すように、一般的なリ
ニアイメージセンサ1(特に、各色用のイメージセンサ
を表す場合には、R色用イメージセンサとしては符号1
rを、G色用イメージセンサとしては符号1gを、B色
用イメージセンサとしては符号1bを用いる。)は、基
本的には、多数の光電変換画素(単に、画素ともい
う。)Pが長手方向(主走査方向)に直線状に連結され
た受光部2と、この受光部2に沿って両側に形成された
奇数画素転送部3oと偶数画素転送部3eとからなる転
送部3とから構成されている。
【0005】一定時間毎に発生するシフトパルス毎に奇
数画素Poおよび偶数画素Peに係る電荷がそれぞれ対
応する奇偶画素転送部3o、3eに図示しない転送ゲー
トを通じてシフトされた後、転送クロックによりFDA
(フローティング ディフュージョン アンプ)等の奇
偶出力部4o、4eを通じ、リニアイメージセンサ1の
出力端子を介して奇数画素信号Soおよび偶数画素信号
Seとして出力される。
【0006】この奇偶画素信号So、Seは、各々図示
していないCDS回路(相関2重サンプリング回路)、
増幅器およびA/D変換器を介してデジタル画像信号に
変換された後、切換スイッチを通じて交互に取り込ま
れ、図示しないラインメモリ等に受光部2に対応した1
ライン分のデジタル画像信号として順次記憶される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した3
色分解光学系を有するカラー画像読取装置において、解
像度を上げようとする場合、基本的には、光電変換画素
Pの数の多いリニアイメージセンサを用いればよい。最
近では、光電変換画素数が7000個を超えるリニアイ
メージセンサが市場に提供されている。また、出力画像
の階調を高めようとする場合、リニアイメージセンサの
ダイナミックレンジの大きいことが必要条件であるが、
前記の光電変換画素数が7000個を超えるリニアイメ
ージセンサにおいても3桁以上のダイナミックレンジが
得られ、かつ安価なものも提供されるようになってき
た。
【0008】このようなリニアイメージセンサを利用し
た画像の読み取り(取り込み)において、以下に掲げる
種々の問題および要望が存在している。 (1)白抜け部を有する高濃度原稿を読み取る際に、電
荷転送部で不要なオフセットレベルの変動である、いわ
ゆるオフセットシフト成分が発生する。 (2)リニアイメージセンサを構成する画素毎に感度が
異なる場合がある。 (3)欠陥画素が存在する場合がある。 (4)より一層解像度を向上させたい。 (5)リニアイメージセンサの受光部(光電変換画素の
連結部)に副走査方向の湾曲が存在する。 (6)奇数画素と偶数画素とで、リニアリティが異なる
場合がある。 (7)主走査方向内で結像光学系に起因する収差が発生
する場合がある。 (8)輝度信号を濃度信号に変換する際に雑音の影響が
現れる場合がある。 (9)輝度信号レベルが低い高濃度レベル部分側でリニ
アイメージセンサのノイズを原因とするざらつき感が発
生する場合がある。
【0009】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、出力画像が高階調で高品位の画像とな
る画像信号を得ることを可能とするリニアイメージセン
サの出力画像信号の補正方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1のこの発明は、例え
ば、図3に示すように、原稿Fに担持された画像情報を
有する光Lを3色分解光学系32(32r、32g、3
2b)を介してR、G、B用各リニアイメージセンサ1
(1r、1g、1b)により2次元的に読み取り、各リ
ニアイメージセンサ1から出力される奇数画素信号So
と偶数画素信号Seとを交互に取り込んで画素信号の列
からなる出力信号としての画像信号Sを得、この画像信
号Sを高品位の画像信号にするために補正する際、基本
的には、オフセット補正処理131、感度補正処理13
2、副走査湾曲・奇偶差補正処理135(・は、副走査
湾曲補正処理と奇偶差補正処理の処理順番を問わないこ
とを意味する。)、主走査収差および倍率補正処理13
8、濃度変換補正処理139の順で補正を行うようにす
る。
【0011】この場合、オフセット補正処理により、リ
ニアイメージセンサの電荷転送部で発生する不要なレベ
ルシフトを低減することができる。感度補正処理では、
リニアイメージセンサの個々の光電変換画素のばらつき
を合わせることができる。副走査湾曲・奇偶差補正処理
では、各リニアイメージセンサの副走査方向のランダム
な湾曲を補正することにより色ずれを低減することがで
きるとともに、奇数画素と偶数画素間のリニアリティの
ばらつきを補正することができる。主走査収差および倍
率補正処理では、指定された主走査解像度に基づき個々
の画素データに対して必要な電気倍率を求めておき、こ
れにより補正することで、光学系の収差を含めた主走査
方向の倍率補正を行うことができる。濃度変換補正処理
では、輝度信号を濃度信号に変換することにより、容易
に網%データを作成することができる。
【0012】また、第1の発明において、前記濃度変換
補正処理の次に、濃度が低い側で平均化することにより
ランダムノイズを除去する濃度依存平均化補正処理14
0を実施することにより、結果として出力される画像の
低濃度側のざらつき感を取り除くことができる(第2の
発明)。
【0013】さらに、第1の発明において、前記副走査
湾曲・奇偶差補正処理の直前に、主走査方法画素ずらし
手法を用いた解像度向上補正処理134を実施すること
により、出力画像の解像度を向上することができる。こ
れと同時に、前記濃度変換補正処理の次に、濃度が低い
側で平均化してランダムノイズを除去する濃度依存平均
化補正処理140を実施することにより、結果として出
力される画像の低濃度側のざらつき感を取り除くことが
できる(第3の発明)。
【0014】さらにまた、第4のこの発明は、第1の発
明と同等な作用効果を、オフセット補正処理131、感
度補正処理132、副走査湾曲・奇偶差・濃度変換補正
処理141、主走査収差および倍率補正処理138の順
で補正処理を行っても得ることができるようにしたもの
である。
【0015】また、第5のこの発明は、第4の発明にお
いて、主走査収差および倍率補正処理の前側または後側
で濃度依存平均化補正処理を行うようにしたものであ
り、第2の発明と同等の作用効果が得られる。
【0016】さらに、第6のこの発明は、第4の発明に
おいて、副走査湾曲・奇偶差・濃度変換補正処理の直前
に解像度向上補正処理を挿入するとともに、副走査湾曲
・奇偶差・濃度変換補正処理の後であれば順番を問わず
に濃度依存平均化補正処理を挿入するようにしたもので
あり、第3の発明と同等の作用効果が得られる。
【0017】さらに、第7のこの発明は、第4の発明に
おいて、奇偶差補正処理を実施しないようにしたので、
奇数画素信号と偶数画素信号との区別がないリニアイメ
ージセンサ(奇数画素転送部と偶数画素転送部が1つの
画素転送部としてまとめられているリニアイメージセン
サ)においてもこの発明を適用することができる。
【0018】さらに、第8のこの発明は、第1〜第7の
発明において、感度補正処理の直後に欠陥画素補正処理
を行うようにしているので、リニアイメージセンサに欠
陥画素が存在しても、その欠陥画素に係る画像上の不都
合、例えば、副走査方向に延びる縦筋が発生することが
ない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、以下に参照する
図面において、前記図14に示したものと対応するもの
には同一の符号を付けてその詳細な説明は省略する。ま
た、図面を繰り返して掲載する煩雑さを避けるために、
必要に応じてその図面をも参照する。
【0020】この発明は、図1に示すような透過原稿読
取用の画像読取装置10Tおよび図2に示すような反射
原稿読取用の画像読取装置10Rのいずれの読取形式の
画像読取装置にも適用することができる。なお、この実
施の形態において、透過型の画像読取装置10Tには、
反射型の画像読取装置10Rに設けられている後述する
反射光学系(第1および第2ミラーユニット61、6
2)が設けられていない。まず、これら画像読取装置1
0T、10Rについて説明する。
【0021】図1に示す画像読取装置10Tは、搬送機
構11により矢印Y方向(副走査方向Yともいう。)に
搬送される原稿カセット12が照明光学系14からの照
明光によって矢印X方向(主走査方向Xともいう。)に
沿って照明され、原稿カセット12に保持された透過型
読取原稿(単に、透過原稿ともいう。)FTに記録され
た画像情報が、透過光Lとしてズームレンズを含む結像
光学系16により結像部18に集光され、結像部18に
より電気信号に変換されるように構成される。なお、照
明光学系14、結像光学系16および結像部18とは、
図示しない固定部材によりハウジングに位置決めして固
定されている。
【0022】照明光学系14は、内周面に光の拡散面が
形成され、長手方向に沿ってスリット20が形成された
円筒状の拡散キャビティ22と、この拡散キャビティ2
2の両端部に装着されたハロゲンランプ等からなる光源
24a、24bとから構成される。
【0023】結像部18は、スリット31が形成された
基台28の下面部に装着され、透過光LをR、G、Bの
光に分解するためのプリズム(3色分解プリズム、3色
分解光学系)32r、32g、32b(代表的には、プ
リズム32という。)を有し、各プリズム32r、32
g、32bの光出射面には、光電変換素子としてのライ
ン状のCCDリニアイメージセンサ1r、1g、1b
(代表的には、リニアイメージセンサ1という。)が固
定されている。このリニアイメージセンサ1r、1g、
1bの基本的な構成は、図14に示したものと同一の構
成である。なお、この実施の形態において、リニアイメ
ージセンサ1r、1g、1bの画素数は7500個であ
り、画素ピッチPp(図14参照)は、Pp≒9μmで
ある。
【0024】また、結像部18を構成する基台28の主
走査方向Xの端部には、この基台28と3色分解プリズ
ム32r、32g、32bとリニアイメージセンサ1
r、1g、1bとを主走査方向Xの複数の所定位置に変
位させるための変位手段(変位素子)であるピエゾ素子
27が取り付けられている。このピエゾ素子27は、図
示しない制御部からのライン同期信号に同期してピエゾ
信号発生部(図示していない)から発生するピエゾ信号
により変位が駆動される公知の構成とされている(例え
ば、特開平7−283915号公報参照)。
【0025】この図1例に示す透過型の画像読取装置1
0Tでは、搬送機構11により矢印Y方向に搬送される
原稿カセット12に対してリニアイメージセンサ1r、
1g、1bにより矢印X方向に主走査されることで、原
稿カセット12に保持された原稿FTの全面の画像が2
次元的に読み取られる。
【0026】このようにしてリニアイメージセンサ1
r、1g、1bにより読み取られた光電変換信号は、後
述する画像信号補正装置に供給される。
【0027】一方、図2に示す画像読取装置10Rは、
ハウジングの上部に、原稿載置台52が開閉自在に配置
されている。原稿載置台52には、反射型読取原稿(単
に、反射原稿ともいう。)FRを載せるための透明なガ
ラス板54が設けられるとともに、このガラス板54上
には、原稿押え板56が揺動自在に配置される。なお、
図2においても、図1および図14に示したものと対応
するものには同一の符号を付け、その詳細な説明を省略
する。
【0028】図2において、ハウジング内には、反射原
稿FRからの反射光Lの光路を変更する反射光学系であ
る第1および第2ミラーユニット61、62と、これら
第1および第2ミラーユニット61、62を副走査方向
Yに移送させる移送機構60と、第1および第2ミラー
ユニット61、62を介して得られた画像情報を含む光
Lを集光するズームレンズを含む結像光学系16と、こ
の結像光学系16により集光された光Lに含まれる画像
情報を光電的に読み取る結像部18とが配設される。な
お、第1ミラーユニット61は、照明光学系14を含
む。
【0029】第1ミラーユニット61には、反射原稿F
Rに照明光Laを照射するための照明用光源64a、6
4b(照明用光源64ともいう。)を含む照明光学系1
4と、反射原稿FRからの鉛直の反射光Lの光路を水平
方向に変更して第2のミラーユニット62に導くための
反射ミラー66とが配設される。これら照明用光源64
a、64bと反射ミラー66とは、副走査方向Yと直交
する(図2において、紙面と直交する)主走査方向Xに
延びた長尺な構成とされている。
【0030】第1ミラーユニット61を構成する反射ミ
ラー66により反射された反射光Lの光路は、第2ミラ
ーユニット62を構成する、主走査方向Xに延びた長尺
な反射ミラー76、78によりさらに2回光路が変更さ
れて、結像光学系16に導かれる。なお、結像光学系1
6の前方には、後に詳しく説明する、光路上に挿抜可能
なNDフィルタ105が配されている。
【0031】結像部18は、光Lの光路状に配置されか
つ結像光学系16に一体的に設けられた3色分解プリズ
ム32r、32g、32bを有し、各プリズム32r、
32g、32bの光出射面には、CCDリニアイメージ
センサ1r、1g、1bが固定されている。
【0032】移送機構60は、第1および第2ミラーユ
ニット61、62を副走査方向Yへ移送するステッピン
グモータ70を備え、このステッピングモータ70の駆
動軸側に回転軸72が連結される。この回転軸72に第
1紐状体73と第2紐状体74とが巻かれ、これら第1
および第2紐状体73、74は、図示しない複数のプー
リを介して第1および第2ミラーユニット61、62に
対して係合され、第1ミラーユニット61を第2ミラー
ユニット62の移送速度の2倍の速度で移送する周知の
構成とされている。換言すれば、第1ミラーユニット6
1の移送速度の半分の移送速度で第2ミラーユニット6
2を移送するようにしているので、第1ミラーユニット
61の移送距離の半分の距離だけ第2ミラーユニット6
2が矢印Y方向に移送される。このため、副走査方向Y
への移送中に、換言すれば、画像情報の読取中に、反射
原稿FRと結像光学系16との間の反射光Lの光路長が
一定の距離に保持され、ピントがずれることがない。
【0033】このようにして、第1および第2のミラー
ユニット61、62が、図2中、実線で示す位置から二
点鎖線の位置まで移送されることにより、反射原稿FR
に担持された画像情報が、リニアイメージセンサ1r、
1g、1bにより2次元的に全て読み取られることにな
る。このリニアイメージセンサ1r、1g、1bから出
力される光電変換信号は、後述する画像信号補正装置に
供給される。
【0034】図3は、図1例および図2例の画像読取装
置10T、10Rに適用可能であって、この発明の一実
施の形態が適用された画像信号補正装置101と、上述
した原稿FR、FT等から結像部18に至るまでの光学
系である画像読取部102とを合わせた全体的な画像信
号補正システム103の構成を示している。なお、画像
信号補正システム103は、リニアイメージセンサ1駆
動用の各種クロック等を発生するタイミング信号発生器
81と、制御・演算・処理手段等として機能するCPU
82と、このCPU82に動作様式等を入力するための
入力手段として機能するキーボード83等を含み、この
CPU82の制御の下に各種内部処理動作が遂行され
る。
【0035】図3において、原稿F(透過原稿FT、反
射原稿FR、後に説明するテストチャート、後に説明す
るシェーディング板等を含む。この場合、テストチャー
トやシェーディング板等は、テスト用原稿であり、原稿
の一種と考えることができる。)の画像情報を担持した
光Lがズームレンズを含む結像光学系16を介し、3色
分解プリズム32r、32g、32bを通じて結像部1
8を構成するリニアイメージセンサ1r、1g、1bに
入射する。なお、結像光学系16の前方には、画像情報
を有する光Lの光量を1/1000に減光する濃度値D
がD=3.0のNDフィルタ105(図1には図示して
いない。)が、光路を遮る矢印方向に挿抜自在に配置さ
れている。リニアイメージセンサ1r、1g、1bから
の出力信号である奇数画素信号Soと偶数画素信号Se
は、それぞれ、画像信号補正装置101を構成する周知
のCDS(相関2重サンプリング)回路110、111
に供給され、いわゆるリセットノイズが除去される。
【0036】CDS回路110、111によりリセット
ノイズが除去された奇数画素信号と偶数画素信号とは、
それぞれ、利得とオフセットレベルを調節可能な増幅器
112、113を介して14ビットの分解能を有するA
/D変換器121、122に供給される。
【0037】A/D変換器121、122によりデジタ
ル信号(デジタルデータ、デジタル画像信号、デジタル
画像データ、並びに、必要に応じて画素信号または画素
データともいう。)とされた奇数画素信号と偶数画素信
号とは、マルチプレクサ等の切換スイッチ123を通じ
て交互に取り込まれ、受光部2に対応した1ライン分の
デジタル画像信号S毎に画像信号補正システム103を
構成するオフセットレベル補正部(以下、必要に応じ
て、補正部は、補正回路、補正処理または補正過程とも
いう。)131に供給される。なお、図示はしていない
が、CDS回路110、111から切換スイッチ123
の出力側までの系統は、リニアイメージセンサ1r、1
g、1bのそれぞれに対応して3系統分存在する。この
実施の形態において、画像信号補正システム103を構
成するオフセットレベル補正部131等は、いわゆるP
GA(プログラマブル ゲートアレイ)により作成され
た回路を含んで構成される。
【0038】以下の説明において、画像信号の符号とし
ては、理解の容易性を考慮して、どの補正部の出力信号
であっても符号としてSを用いることとする。また、必
要に応じて画像信号のレベルも符号Sを用い、同様に画
素信号およびそのレベルについても符号Sを用いる。し
たがって、符号Sを用いるときには、それらのいずれの
ものであるかを分かるようにして用いる。
【0039】オフセットレベル補正部131は、あるラ
インの各画素信号のオフセットレベルの補正量を、前記
あるラインの空転送レベルとその1ライン前の空転送レ
ベルとの傾斜加算により求め、この補正量で補正した画
像信号を感度ばらつき補正部132に供給する。
【0040】感度ばらつき補正部132では、白色原稿
F(反射原稿読取用画像読取装置10Rに対応する。以
下、同様)または透明原稿F(透過原稿読取用画像読取
装置10Tに対応する。以下、同様)を直接リニアイメ
ージセンサ1で読み取ったときの画像信号と、NDフィ
ルタ105を光路に挿入して読み取った画像信号とに基
づいて、各画素についての感度の補正量を決定し、この
補正量で補正した画像信号を欠陥画素補正部133に供
給する。
【0041】欠陥画素補正部133では、白色原稿Fま
たは透明原稿Fをリニアイメージセンサ1により読み取
ったときの各画素信号が所定の閾値より小さいときに欠
陥画素と特定し、この欠陥画素信号に代替して前後の画
素信号のレベルの相加平均レベルを有する画素信号を作
成して解像度向上補正部134に供給する。
【0042】なお、欠陥画素補正部133では、このよ
うな補正処理に代替して、以下に説明するような、いわ
ゆるオフライン処理により、予め欠陥画素を特定し、こ
の欠陥画素の画素番号を記憶しておき、実際に、図3の
画像信号補正システム103が搭載された画像読取装置
により原稿Fから画像を読み込んだとき、この欠陥画素
に係る画素信号に代替して前後の画素信号のレベルの相
加平均レベルを有する画素信号を作成して解像度向上補
正部134に供給する処理とすることもできる。
【0043】すなわち、このオフライン処理では、図示
しない光源からの光を拡散板(不図示)で拡散した拡散
光とし、この拡散光を直接リニアイメージセンサ1の各
光電変換画素で読み取ったときの光量値(濃度値D=0
とする。:ハイライト側近傍の光量と考えてもよい。)
に対する画素信号のレベルを測定して保持しておき(例
えば、A/D変換後のレベルでLh=16000レベル
とする。)、次に、前記拡散板とリニアイメージセンサ
1との光路間に濃度値DがD=3.0のNDフィルタ
(不図示)を挿入して減光した場合の光量(シャドウ側
近傍の光量と考える。)に係る画素信号のレベルを測定
して保持する(この場合、A/D変換後のレベルをLs
3とするとき、そのレベルは、16000×10-3.0=
16となるので、レベルLs3=16になる。)。
【0044】そして、次に、前記濃度値DがD=3.0
のNDフィルタに代替して濃度値DがD=3.2のND
フィルタ(不図示)を挿入し、この場合の光量(前記シ
ャドウ側近傍の光量より小さい光量)に係る画素信号の
レベルを測定して保持する(例えば、A/D変換後のレ
ベルでLs3.2とする)。この場合、レベルLs3.
2の値は、理論的には16000×10-3.2≒10とな
るので、この値に±Δの余裕を見た値10±Δを閾値と
する。したがって、レベルLs3.2の測定値がこの閾
値範囲内であれば正常画素であると判定し、この閾値範
囲外であれば欠陥画素であると判定する。なお、NDフ
ィルタによる前記拡散光の減光機能に代替して、前記図
示しない光源の光量を同様に低減してもよいことはもち
ろんである。
【0045】結局、この欠陥画素補正部133における
処理は、予め、各リニアイメージセンサ1r、1g、1
bを構成する各光電変換画素Pによりハイライト側近傍
に対応する光量とシャドウ側近傍に対応する光量に係る
画素信号レベルLh、Ls3を読み取り、その信号レベ
ル間を結ぶ直線式を得、次に、前記シャドウ側近傍に対
応する光量よりも小さい光量に係る画素信号レベルLs
3.2を読み取り、この画素信号レベルLs3.2が、
前記直線式から推定される推定値(前記理論的値≒1
0)に対して所定値±Δ以上ずれていた場合に欠陥画素
と特定し、特定した欠陥画素番号を記憶しておき、実際
に、この欠陥画素番号に係る欠陥画素信号を読み取った
とき、この欠陥画素信号に代替して前後の画素信号のレ
ベルの平均レベルを有する信号を出力する処理である。
【0046】この実施の形態において、以下にその動作
を説明する解像度向上補正部134は、透過型の画像読
取装置10Tにのみ適用され、また、その透過型の画像
読取装置10Tにおいても、オンオフスイッチを兼ねる
キーボード83の操作に応じてCPU82の制御の下に
動作、非動作が選択できるようにされている。非動作を
選択した場合には、欠陥画素補正部133の出力信号が
副走査湾曲・奇偶差補正部135に直接供給されるよう
に結線が変更される。
【0047】解像度向上補正部134では、副走査方向
Yに移送される原稿FTに対して、リニアイメージセン
サ1r、1g、1bを各ライン毎に主走査方向Xの、例
えば、2/3画素ピッチ毎に、例えば、3位置に変位さ
せることで得られる各画素信号を主走査線上に配列し、
その画素信号を主走査方向に対して3画素移動平均処理
を行うことにより、画像の解像度を向上させるととも
に、主走査方向に対する画像のむらを除去する処理を行
う。解像度向上補正部134の出力信号は、副走査湾曲
・奇偶差補正部135に供給される。
【0048】なお、図3中、解像度向上補正部134の
出力側から副走査湾曲・奇偶差・濃度変換補正部141
に至る点線で描いた経路は、この発明の他の実施の形態
に係る経路であるが、補正部内の処理内容が同一である
ものには同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略す
る。
【0049】副走査湾曲・奇偶差補正部135は、副走
査湾曲補正部136と奇偶差補正部137を有し、これ
らの補正処理はどちらを先に行ってもよく、その順番は
問わない。同様に、他の実施の形態に係る副走査湾曲・
奇偶差・濃度変換補正部141においても、副走査湾曲
補正部136、奇偶差補正部137、濃度変換補正部1
39における各補正処理の順番は問わない。
【0050】副走査湾曲補正部136では、主走査方向
Xに延びる、例えば、黒色の直線画像が担持されたテス
トチャートを2次元的に読み取り、読み取った各主走査
ラインの各画素毎に画像データファイルを作成する。こ
の画像データファイルに基づき、基準とする、例えば、
Gチャンネル用のリニアイメージセンサ1gの画素と、
残りのリニアイメージセンサ1r、1bを構成する同一
画素番号の画素との間の副走査方向の色ずれに対応する
画素ずれ量を画素番号毎に計算して画素ずれ量補正テー
ブルを作成する。実際に、原稿に担持された画像情報を
前記R、G、B用各リニアイメージセンサ1r、1g、
1bにより画像データとして読み取ったとき、読み取っ
た各画像データを前記画素ずれ量補正テーブルに基づい
て補正する。この補正後の画像データが奇偶差補正部1
37に供給される。
【0051】奇偶差補正部137では、リニアイメージ
センサ1から出力される奇数画素信号Soと偶素画素信
号Seとを交互に取り込んで出力信号として画像信号S
を得、この画像信号Sを構成する各画素信号についての
奇数画素信号Soと偶数画素信号Seのレベル差を補正
する際、補正後の当該画素信号として、補正前の当該画
素信号のレベルに対して、この前後の補正前画素信号の
レベルの平均値を加算した値の平均値として得るように
している。この奇偶差補正処理後の画像信号が主走査収
差および倍率補正部138に供給される。
【0052】なお、リニアイメージセンサ1としては、
受光部2(図14参照)に対して、奇数画素転送部3o
と偶数画素転送部3eの2つの奇偶画素転送部が存在せ
ずに、これらを1つの画素転送部としてまとめたものも
あるが、この発明は、このような受光部2に対して1つ
の画素転送部を有するリニアイメージセンサに対しても
適用することが可能であり、その場合には、この奇偶差
補正部137は不要である。
【0053】主走査収差および倍率補正部138では、
各イメージセンサ1r、1g、1bにより主走査方向X
に等間隔でマークが設けられた基準チャートを読み取っ
た後、前記等間隔マークの読取画像信号を理論データに
基づいて補正することで結像光学系16の主走査方向の
収差と倍率を補正する公知の技術を用いることができる
(特公平6−48844号公報または特公平6−855
56号公報参照)。さらに、濃度変換補正部139で
は、ルックアップテーブルである輝度・濃度変換テーブ
ルにより各イメージセンサ1から得られた輝度レベルの
画像信号を濃度レベルの画像信号に変換する。
【0054】最後に、濃度依存平均化補正部140で
は、濃度変換補正部139で変換した濃度レベルの画像
信号について、濃度が低い側、言い換えれば、ハイライ
ト側では、入力された画像信号をそのまま出力し、濃度
が高い側、言い換えれば、シャドウ側では、所定のマス
クサイズで平均化された画像信号を出力するようにして
いる。
【0055】次に、図3に示した画像信号補正システム
103の各補正部の動作について、さらに詳しく説明す
る。
【0056】まず、オフセットレベル補正部131で
は、図14に示すように、多数の光電変換画素Pが連結
されたライン状の受光部2で一主走査ライン毎に一定時
間光Lを受光したときに、タイミング信号発生器81か
ら供給されるシフトパルスにより、奇数画素Poと偶数
画素Peに蓄積された電荷が、それぞれ対応する奇偶画
素転送部3o、3eにシフトされる。次に、タイミング
信号発生器81から供給される2相の転送クロックによ
り、FDA等の奇偶出力部4o、4eを通じて奇数画素
信号Soと偶数画素信号Seとをリニアイメージセンサ
1の出力端子を通じて出力する。そして、このとき、1
ラインの全画素数(符号をNとする。この実施の形態で
は、N=7500)に対応する奇数画素信号Soと偶数
画素信号Seとを出力した後に、連続して、さらに、複
数(この実施の形態では、奇数と偶数合わせて128画
素分)の転送クロックをリニアイメージセンサ1に供給
し、空となっている転送部(以下、空転送部ともい
う。)3o、3eのレベル(以下、空転送レベルとい
う。)の光電変換信号(奇数画素信号Soと偶数画素信
号Se)とを出力するようにする。
【0057】この空転送レベルの光電変換信号を含む奇
数画素信号Soと偶数画素信号Seとは、各々、図3に
示すように、CDS回路110、111、利得可変増幅
器112、113、A/D変換器121、122および
切換スイッチ123を通じて交互に画素番号順(画素順
番)にオフセットレベル補正部131に供給され、オフ
セットレベル補正部131を構成するラインメモリ等に
記憶される。
【0058】図4は、オフセットレベル補正部131の
作用説明に供される図である。図4中、上側には、ライ
ンメモリ151に7500画素分の現ラインの画像デー
タSと、現ラインの128画素分の空転送データV2
と、現ラインの前の、すなわち1ライン前の128画素
分の空転送データV1とが記憶されている状態を示して
いる。
【0059】オフセットレベル補正部131では、ま
ず、1ライン前の128画素分の空転送レベルの平均化
データAV1と、現ラインの128画素分の空転送レベ
ルの平均化データAV2とを計算する。次に、現ライン
の画像データSを構成する各画素データSの補正量ΔC
(図4中、下側参照)として、次の(1)式に基づく比
例配分量(傾斜平均量、内分量)を計算する。
【0060】 ΔC=AV1+(AV2−AV1)×n/N …(1) (1)式において、nは補正したい画素の画素番号、N
はリニアイメージセンサ1の全画素数である。
【0061】補正後の画素データ(画像データ)S′
は、補正しようとする現ラインの画素番号nに対応する
画素データ(画像データ)Sから補正量ΔCを引いた次
の(2)式で得られる。
【0062】 S′=S−ΔC …(2) なお、この空転送レベルに係るオフセットレベル(オフ
セットシフトともいう。)の補正は、周囲がべた(黒一
色等)で中央部に白抜け部が存在する原稿Fをイメージ
センサ1で読み取る際に、前記べた部から白抜け部に読
み取り範囲(スキャン範囲)が移動したときに発生する
オフセットレベルの変動を補正するのに特に有効であ
る。このオフセットレベル補正後の画像データS′が画
像データSとして感度ばらつき補正部132に供給され
る。
【0063】感度ばらつき補正部132では、リニアイ
メージセンサ1r、1g、1bを構成する各画素の感度
ばらつきを補正する。この場合、各画素毎に、原稿Fと
して、透過原稿用の画像読取装置10Tにおいては、透
明原稿に係る透過光Lを読み取る。また、反射原稿用の
画像読取装置10Rにおいては、シェーディング板等の
白色原稿に係る反射光Lを読み取る。さらに、いずれの
画像読取装置10T、10Rにおいても、濃度DがD=
3のNDフィルタ105(図3参照)を光Lの光路に挿
入した状態において、その減光後の光Lを読み取る。
【0064】ここで、各リニアイメージセンサ1の画素
番号i(i=1、2、…7500)の画素Pに入射する
光量Eに対して、シェーディングに係る光量(シェーデ
ィング光量ともいう。)をE=EHとし、この光量EH
のオフセットレベル補正後の画素データをHi(測定
値)とする。また、NDフィルタ105を挿入したとき
の光量(NDフィルタ光量ともいう。)をE=ESと
し、この光量ESのオフセットレベル補正後の画素デー
タをSi(測定値)とする。
【0065】これらを図示した図5から分かるように、
入射光量をE、補正前の画像データをQbfとした場
合、補正前の画像データQbは、次の(3)式により得
られる。
【0066】 Qbf=gi×E+dmin …(3) (3)式において、giは傾き(傾斜)であり、この傾
きgiは、各画素Pについて測定した2点の光量ESと
光量EHとが1000倍の差があることと、14ビット
のA/D変換器121、122の分解能が16384で
あることから、値16000とその1000分の1の値
である16を考慮すれば、次の(4)式で得られる。
【0067】 gi=(Hi−Si)/(16000−16)=(Hi−Si)/15984 =(Hi−Si)/(EH−ES) …(4) また、いわゆるY軸の切片dminは、次の(5)式で
計算することができる。
【0068】 dmin=Hi−gi×EH …(5) そこで、補正後の画像データをQafとしたとき、この
補正後の画像データQafは、信号処理の利便性を考慮
して、全ての画素Pがあたかも同じ光電変換特性を持つ
ように変換する。その光電変換特性を図6に示す。
【0069】図6において、値ΔSはオフセット値であ
り、このオフセット値は、光量Eの値がゼロ値の、いわ
ゆる暗時レベルの場合であってもノイズ成分が存在する
ことを考慮したため正の値にしている。すなわち、オフ
セット値ΔSを持たせない場合には、A/D変換レベル
がゼロ値以下となるノイズが除去されてしまう。そこ
で、オフセット値ΔSをΔS>0の適当な値に設定する
ことにより、ノイズ成分が存在するにしても、後に行う
補正後の信号の平均値処理によれば、真の平均値が得ら
れ、そのようなシャドー部において濃度分解能が不足し
ないようにすることができる。実際の値は、この実施の
形態では、実験の確認によりΔS=40とした。
【0070】このようにオフセット値ΔSを決定した場
合、補正後の画像データQafは次の(6)式で得られ
る。
【0071】 Qaf=E+ΔS …(6) 補正前の画像データQbf(オフセットレベル補正後の
画像データSを意味する。)を補正後の画像データQa
fに変換する場合、感度ばらつき補正部132の図示し
ない補正用テーブルに記憶しておくべき補正データを暗
時データDDiとシェーディング補正データSDiとす
れば、加算器と乗算器とを使用して、次の(7)式で変
換することができる。
【0072】 Qaf=(Qbf+DDi)×SDi …(7) (7)式において、シェーディング補正データSDiは
傾きを合わせる必要があるので、次の(8)式で表さ
れ、暗時データDDiは次の(9)式で表されることが
容易に理解される。
【0073】 SDi=1/gi=15984/(Hi−Si) …(8) DDi=(−1)×dmin+ΔS×gi …(9) (7)式に(3)式、(8)式および(9)式を代入す
れば、上述した(6)式が得られる。
【0074】 Qaf=(Qbf+DDi)×SDi ={(gi×E+dmin)−dmin+ΔS×gi}/gi =E+ΔS …(6) このようにして、リニアイメージセンサ1r、1g、1
bを構成する各画素P毎に感度ばらつきが補正された画
像データQaf=Sが、感度ばらつき補正部132の出
力側に現れることになる。
【0075】次に、欠陥画素補正部133では、前記の
感度ばらつき補正部132の処理としても説明したよう
に、各画素毎に、原稿Fとして、透明原稿に係る透過光
L、または、シェーディング板等の白色原稿に係る反射
光Lを読み取る。読み取った各画素信号Sのレベルと所
定閾値とを比較し、画素信号Sのレベルが、この所定閾
値よりも小さいときには、当該画素信号Sに対応する光
電変換画素Pについては、光電変換感度が低いか光電変
換作用を行わない欠陥画素と特定する。この場合、この
欠陥画素に係るリニアイメージセンサ1の画素番号を欠
陥画素テーブルに記憶しておき、この欠陥画素に係る画
素信号Sが入力されたとき、この画素信号Sに代替し
て、その前後の画素信号S(レベルをSpとSaとす
る。)の平均レベルを有する画素信号S{S=(Sp+
Sa)/2}を出力する。
【0076】次に、透過原稿用の画像読取装置10Tに
適用される解像度向上補正部134では、原稿Fを主走
査方向Xに1ライン毎に読み取るとき、例えば、図7に
模式的に示すように、矢印X方向に読み取る場合には、
CPU82によりピエゾ素子27を駆動することにより
各リニアイメージセンサ1を、基準位置PR1(変位が
ゼロ位置)と、この基準位置PR1から2/3画素ピッ
チ分ずらした位置PR2と、さらにその位置PR2から
2/3画素ピッチ分ずらした位置PR3の各変位位置で
画素毎に読み取り、各位置PR1、PR2、PR3での
画像データS1、S2、S3を、それぞれ、リニアイメ
ージセンサ1の1本の全光電変換画素数である7500
個のメモリアドレスを有するラインメモリ161、16
2、163に記憶させる。図7において、画像データS
1の第1画素データの値がa1であることを意味してい
る。
【0077】次に、矢印X方向と反対方向に読み取る場
合には、前記とは逆に、基準位置PR1から4/3画素
ピッチ分ずれた位置PR3と、基準位置PR1から2/
3画素ピッチ分ずれた位置PR2と、基準位置PR1と
の3位置で読み取り、各位置PR3、PR2、PR1で
の画像データS4、S5、S6を、それぞれ、7500
個のメモリアドレスを有するラインメモリ164、16
5、166に記憶させる。
【0078】そして、実際の第1ライン分の画像データ
Sは、図8に示すように、1本のリニアイメージセンサ
1の全光電変換画素数の3倍の22500個のメモリア
ドレスを有するラインメモリ170に、画像データS1
〜S3を構成する画素データを変位量順(図7から最左
側の画素データがa1、次がb1、その次がa2、その
次がc1であることが理解できる。)に並べた画像デー
タとする。実際の第2ライン分の画像データSは、図示
はしないが、画像データS4〜S6を構成する画素デー
タを変位量順に並べた画像データとして得られる。この
ようにすれば、画像の解像度を3倍に向上することがで
きる。
【0079】ただし、このように2/3画素ずつずらし
て解像度を3倍に向上させた場合に、その解像度を3倍
にすることを原因として、再生画像の主走査方向Xに沿
って、画像のエッジ部にむらが現れる場合がある。そこ
で、このむらを取り除くために、解像度向上後の図8の
上側に示す画像データSについての3画素移動平均後の
画像データS′(図8の下側参照)を解像度向上画像デ
ータSとして出力することとする。なお、実際上、第1
番目〜第3番目までの画素データa1、b1、a2は、
第4番目以降の画素データc1、b2、a3、c2、…
の配列に比べて不規則な、いわゆるイレギュラーな配列
となっているので3画素移動平均には使用しない。
【0080】したがって、ラインメモリ171に記憶さ
れる第4番目の画素データc1′は、次の(10)式に
示す値とされ、第5番目の画素データb2′は、次の
(11)式に示す値とされる。以下、同様に3画素移動
平均後の画素データa3′、c2′、…を計算すること
ができる。
【0081】 c1′=(c1+b2+a3)/3 …(10) b2′=(b2+a3+c2)/3 …(11) なお、この実施の形態では、リニアイメージセンサ1を
2/3画素ずつずらしているが、隣接する光電変換画素
間の距離、すなわち画素ピッチPp未満において、2/
3画素とは異なる変位量に設定することもできる。一般
に、隣り合う2つの画素Pの画素ピッチをPpとすると
き、リニアイメージセンサ1を主走査方向に対して変位
量Mが、 M=Pp×q×2/(2×m+1) (m:1以上の整数) …(12) を満足するように、qを各ライン後に値0から値2mま
で順次変えるようにピエゾ素子27を制御することで変
位させて読み取って解像度を上げる。そして、さらに、
解像度を上げた後の画像信号を構成する各画素信号につ
いて連続する(2m+1)個の画素信号の移動平均を取
り、最終的な解像度向上後の画素信号とする。この場
合、解像度は、リニアイメージセンサ1の元の1画素分
の画素信号が、(2m+1)個分の画素信号に増加す
る。
【0082】例えば、mがm=1のときには、qがq=
0、1、2となるので、変位量Mは、M=0、Pp×2
/3、Pp×4/3の2/3画素毎になり、解像度は、
(2m+1)=(2×1+1)=3倍になる。また、m
がm=2のときには、qがq=0、1、2、3、4とな
るので、変位量Mは、M=0、Pp×2/5、Pp×4
/5、Pp×6/5、Pp×8/5の2/5画素毎にな
り、解像度は、(2m+1)=(2×2+1)=5倍に
なる。
【0083】このようにして解像度が向上された画像信
号Sが副走査湾曲・奇偶差補正部135に供給される。
なお、この副走査湾曲・奇偶差補正部135以降の補正
処理の説明をするにあたり、解像度向上後の画像信号S
に基づいて説明すると繁雑になり理解をすることが困難
になるので、解像度向上前の欠陥画素補正部133によ
る補正処理後の画像信号Sにより説明する。
【0084】そこで、副走査湾曲補正部136では、図
9に示すように、主走査方向Xに延びる直線画像(横一
本線)180が担持されたテストチャート182を、図
1に示す原稿カセット12に透過原稿FTとして取り付
け、または、図2に示す原稿載置台52上に反射原稿F
Rとして載せる。そして、そのテストチャート182に
担持された直線画像180を含む副走査方向Yの一定範
囲を結像光学系16、色分解プリズム32r、32g、
32bを介してリニアイメージセンサ1r、1g、1b
により読み取る。
【0085】この場合、直線画像180の副走査方向Y
の太さは、数画素分に対応する太さにしてある。また、
直線画像180の色は黒色であるが、灰色でもよい。あ
るいは、テストチャート182全体を黒色とし、白色
(反射原稿の場合)または透明(透過原稿の場合)とし
てもよい。このように、テストチャート182上の直線
画像180の色を無彩色にするのは、リニアイメージセ
ンサ1r、1g、1bからの出力信号のレベルを同じに
するためである。
【0086】副走査方向Yの一定範囲の読取範囲は、副
走査方向Yの読み取り解像度(単位は、ドット/mm)
と光学系の倍率とリニアイメージセンサ1の湾曲量から
決定することができるが、この実施の形態においては、
各リニアイメージセンサ1r、1g、1bとも16ライ
ン分(16主走査分)のデータにしている。
【0087】そして、このようにテストチャート182
を一定範囲分、読み込んだとき、リニアイメージセンサ
1r、1g、1b毎に、その測定データである、750
0画素×16ライン個からなる画像データファイルを作
成する。
【0088】各画像データファイルの各アドレスには、
14ビットの画像データSが記憶されている。この画像
データファイル記憶されている内容のイメージを図10
に示す。図10から副走査湾曲特性Rchd、Gch
d、Bchdは、それぞれ、画素連結方向(主走査方
向)、すなわち、横軸に対しては滑らかに変換している
が、R、G、B各チャンネル間では、特に相関関係がな
く湾曲していることが分かる。
【0089】次に、副走査方向Yの画素ずれ量(位置ず
れ量)を計算する。この場合、任意の1色、この実施の
形態では、G色用のリニアイメージセンサ1gを基準と
し、このリニアイメージセンサ1gを構成する各画素と
残りのリニアイメージセンサ1r、1bを構成する同一
画素番号の画素との間の副走査方向Yの色ずれに対応す
る画素ずれ量を図10に示した画像データファイルから
画素番号毎に0.1画素単位で計算する。
【0090】このようにして計算した画素番号毎のGチ
ャンネル基準のBチャンネルの画素ずれ量とGチャンネ
ル基準のRチャンネルの画素ずれ量とを画素ずれ量補正
テーブルに格納しておき、実際に、原稿Fに担持された
画像情報をR、G、B用各リニアイメージセンサ1r、
1g、1bで画像データとして読み取ったとき、読み取
った画像データを前記画素ずれ量補正テーブルに基づい
て補正すればよい。例えば、画素ずれ量補正テーブルに
記憶されている画素ずれ量が2.5画素分であった場合
には、当該画素から副走査方向Yに2画素分離れた画素
信号と3画素分離れた画素信号の平均値を補正後の画素
信号とすればよい。
【0091】次に、奇偶差補正部137では、図11に
示す補正回路256により奇偶差補正処理を行う。
【0092】すなわち、まず、入力端子260を通じて
供給される、1ラインの画像信号Sを構成する、連続す
る3つの画素信号Sp、S、Sa(レベルもSp、S、
Saとする。)をレジスタ261〜263に順次記憶す
る。
【0093】次に、補正しようとする当該画素信号Sの
補正後の画素信号S′を作成する際、連続3画素移動平
均器71により、当該画素信号Sと、この前後の画素信
号Sp、Saから次の(13)式に示す重み付け連続3
画素の移動平均信号Scを作成しておく。
【0094】 Sc={S+(Sp+Sa)/2}/2 =(Sp+2S+Sa)/4 …(13) そして、濃度演算器275により前後の画素信号Sp、
Saからこれらの平均である(14)式に示す濃度対応
信号Dxを計算する。
【0095】 Dx=(Sp+Sa)/2 …(14) そして、画像の濃度が高いとき人間の視覚のMTFが高
い事実を考慮して、濃度が一定の基準レベルDr(基準
濃度設定入力器281から入力されるレベル)より高い
とき(この実施の形態では、濃度D=1.0、輝度レベ
ルでは、濃度基準Dr=1000以下のとき)であって
(比較器277の比較結果2値信号G1がハイレベルに
なる。)、かつコントラスト演算器276で前後の画素
信号Sp、Saの差として得られるコントラストCx=
Sp−Saが基準コントラストCr(基準コントラスト
設定入力器282から入力されるレベル)より小さいと
き(比較器277の比較結果2値信号G2がハイレベル
になる。)、補正オンオフスイッチ283がオン状態と
されることにより2値信号G3がハイレベルになること
を条件として、アンド回路273の出力信号であるスイ
ッチ制御信号SEがハイレベルとなる。このとき、スイ
ッチ272の共通接点272aが固定接点272c側に
切り換えられて、補正後の画素信号S′として連続3画
素移動平均信号Scが出力端子274に供給される。
【0096】なお、コントラストCxが基準コントラス
トCrより小さいときには、濃度差(輝度差)が小さい
ので奇偶差に基づく等ピッチの縦筋が見えやすい(再現
されやすい)。
【0097】このように補正することにより、奇偶差に
基づく等ピッチの縦筋を見えなくすることができる。こ
の場合、補正後の画素信号S′=Scは、当該画素を含
む連続する3画素の移動平均信号であるので、補正後の
画素信号S′=Scの重心位置が移動することもない。
【0098】さらに、前後の画素の平均の濃度対応信号
Dxの値が大きいとき(濃度Dが低いとき、原稿画像の
ハイライト側)、またはコントラストが大きいときに
は、切換信号SEがローレベルとなって、共通接点27
2aが固定接点272b側に接続される。この場合に
は、3画素移動平均処理を行わないで、補正後の画素信
号S′として当該画素信号S′=Sを出力する。このよ
うにすれば、画像のシャープ感が保持される。ここで、
基準濃度Dr、基準コントラストCrは、ともに、画像
読取・製版システム全体の特性から、画質評価を通じ
て、最終的な値を決定することが好ましい。
【0099】次に、主走査収差および倍率補正部138
では、各イメージセンサ1r、1g、1bにより主走査
方向Xに等間隔でマークが設けられた基準チャートを読
み取った後、前記等間隔マークの読取画像信号を理論デ
ータ(基準変倍率と考えることができる。)に基づいて
補正する公知の技術を用いることができる(特公平6−
48844号公報または特公平6−85556号公報参
照)。
【0100】この実施の形態では、主走査方向Xに4.
5mmピッチの等間隔で黒色のマークが25本描かれた
基準チャートを各リニアイメージセンサ1r、1g、1
bで読み込み、各リニアイメージセンサ1r、1g、1
bの前記マーク間の画素の数が、前記理論データ(この
場合、隣接するマーク間の画素数)に対応する数になる
ように、リニアイメージセンサ1r、1g、1bの各画
素について主走査方向Xの変倍係数を定め、変倍補正係
数テーブル(電気的な倍率補正であって、アドレスと補
間係数とからなる。)として格納しておく。すなわち、
主走査方向Xに等間隔でマークが設けられた基準チャー
トを各イメージセンサ1r、1g、1bにより読み取っ
た後、前記等間隔マークの読取画像信号に基づく再生画
像が等間隔となるように各画素についての電気的倍率を
計算することで、主走査方向の倍率を補正するようにし
ている。なお、この変倍補正係数テーブルには、ズーム
レンズ等の光学系の収差も含まれることになるので収差
補正テーブルと考えてもよい。
【0101】このような主走査収差および倍率補正処理
を各リニアイメージセンサの各画素について行うことに
より、再生画像上における主走査方向の色ずれを解消す
ることができる。
【0102】次に、濃度変換補正部139では、図12
に模式的に示すように、ルックアップテーブルである輝
度・濃度変換テーブル290により各イメージセンサ1
から得られ入力端子289に供給された、いわゆる光量
リニアの14ビットの輝度レベルの画像信号Sを10ビ
ットの濃度レベルの画像信号S′に変換して出力端子2
91から出力する。換言すれば、後に網%データとする
ために、いわゆるポジ画像データをいわゆるネガ画像デ
ータに変換する。この場合、輝度・濃度変換テーブル2
90に格納される値は、次の(15)式により得られる
値である。
【0103】 S′=(1023/3.6)×log10(16000/S) …(15) この(15)式において、画像信号Sは、基本的には、
上述の(6)式で説明した補正後の画像データQafで
あるので、光量Lがゼロ値のときの暗示レベルがオフセ
ット値ΔS=40になり、光量Lが最大光量のとき、値
16000+40になる画像信号である。なお、図12
中の輝度・濃度変換テーブル290中のグラフにおい
て、縦軸の濃度に対応する値0〜1023は、濃度値と
して0〜3.6に対応させている。
【0104】最後に、濃度依存平均化補正部140は、
例えば、図13に示すように構成される。
【0105】平均化信号Uを出力する平均化部306
と、補正係数kを出力する補正形成テーブル307に
は、キーボード83により指定されCPU82によって
設定されるマスクサイズMSと濃度依存係数指定CDが
供給される。
【0106】出力端子142に得られる濃度依存平均後
の画像データをS′とするとき、これは、次の(16)
式で与えられる。
【0107】 S′=S×k+U×(1−k) …(16) この(16)式の意味は以下の通りである。
【0108】原稿Fのシャドウ部は、輝度信号のレベル
が低いのでS/Nが劣化する領域である。S/Nの劣化
は、画像上ではざらつき感として現れ画像品質が劣化す
る。このざらつきは、本発明者等の研究により各リニア
イメージセンサ1から出力されるノイズ成分の寄与が一
番大きいことが分かっている。このノイズ成分はランダ
ムノイズであるので、ざらつきを低減するためには、所
定のマスクサイズMS(この実施の形態では、1画素×
1画素〜4画素×4画素の範囲を採用した。)で平均化
演算することが効果的であることが分かっている。そこ
で、平均化信号Uを計算している。しかし、平均化処理
は、信号の周波数レスポンスであるMTF特性の劣化を
引き起こす副作用がある。
【0109】一方、上述したように、視覚特性上、明る
いハイライト部分では、シャドウ部に比較してMTF劣
化の度合いがより確認されやすいが、上述のざらつき感
は視認されにくい。
【0110】そこで、入力画像信号Sの濃度レベルが低
いハイライト側では、入力画像信号Sをそのまま補正後
の画像信号S′(k=1)として出力し、入力画像信号
Sの濃度レベルが高い部分では、平均化信号Uを用いた
画像信号S′を出力するように構成することにより、画
像のハイライト側のMTF特性を保存しつつ、画像のシ
ャドウ側のざらつきの改善の両立を図っている。なお、
マスクサイズMSや濃度依存係数指定CDの各値は、原
稿Fの処理条件、特に、倍率や解像度の指定値に応じ
て、それらの処理後に最適な値を予め決めておいて設定
するようにすればよい。
【0111】このように上述の実施の形態によれば、原
稿Fに担持された画像情報を有する光Lを3色分解光学
系32(32r、32g、32b)を介してR、G、B
用各リニアイメージセンサ1(1r、1g、1b)によ
り2次元的に読み取り、各リニアイメージセンサ1から
出力される奇数画素信号Soと偶数画素信号Seとを交
互に取り込んで画素信号の列からなる出力信号としての
画像信号Sを得、この画像信号Sを、原稿Fの画像を印
刷またはディスプレイ等により忠実に再現するための高
品位の画像信号S′に補正する際、入力画像信号Sに対
してオフセットレベル補正部131、感度ばらつき補正
部132、副走査湾曲・奇偶差補正部135、主走査収
差および倍率補正部138、濃度変換補正部139の順
番による各補正処理を基本的な必須の処理(第1の基本
的な処理順番という。)として行うように構成してい
る。このような構成とすることで、出力画像が高品質の
画像となる補正後の画像信号S′を得ることができる。
【0112】なお、この基本的な必須の処理は、オフセ
ットレベル補正部131、感度ばらつき補正部132、
副走査湾曲・奇偶差・濃度変換補正部141、主走査収
差および倍率補正部138の順番(第2の基本的な処理
順番という。)で行うようにしても同等の結果が得られ
る。
【0113】また、これら第1および第2の基本的な処
理順番に対して、感度ばらつき補正部132の直後に欠
陥画素補正部133、解像度向上補正部134の順番で
補正処理を挿入することにより、出力画像が一層高品位
の画像となる画像信号S′を得ることができる。
【0114】さらに、第1の基本的な処理順番に対して
は、濃度変換補正部139の次に濃度依存平均化補正部
140による処理を行う。また、第2の基本的な処理順
番に対しては、副走査湾曲・奇偶差・濃度変換補正部1
41の後側に順番を問わずに濃度依存平均化補正部14
0による処理を挿入することにより、出力画像がより一
層高品位の画像となる画像信号S′を得ることができ
る。
【0115】これらの補正処理により、以下のような作
用効果が得られる。 (1)白抜け部を有する高濃度原稿を読み取る際に電荷
の転送部で発生する不要なオフセットレベルの変動、い
わゆるオフセットシフト成分をオフセットレベル補正部
131により解消できる。 (2)リニアイメージセンサを構成する画素毎に感度が
異なる場合がある不具合を感度ばらつき補正部132に
より解消することができる。 (3)欠陥画素が存在する場合がある不都合を欠陥画素
補正部133により解消することができる。 (4)解像度を向上させたいという要望に対して解像度
向上補正部134により答えることができる。 (5)リニアイメージセンサの受光部(光電変換画素の
連結部)に副走査方向の湾曲が存在することを原因とし
て発生する再現画像上の色ずれを、副走査湾曲補正部1
36により解消することができる。 (6)奇数画素と偶数画素とで、リニアリティが異なる
場合がある不都合を奇偶差補正部137による処理によ
り解消することができる。 (7)主走査方向内で倍率が異なる場合がある不都合
を、主走査収差および倍率補正部138による処理によ
り解決することができる。 (8)輝度信号を濃度信号に変換する際に雑音の影響が
現れる場合があるという不具合を、濃度変換補正部13
9および濃度依存平均化補正部140による処理により
解消することができる。 (9)輝度信号レベルが低い高濃度レベル部分側でリニ
アイメージセンサのノイズを原因とするざらつき感が発
生する場合があるという不都合を、濃度変換補正部13
9および濃度依存平均化補正部140による処理により
解消することができる。
【0116】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、入力画像信号に対して一連の補正処理を施すことに
より、出力画像が高階調で高品位の画像となる画像信号
を得ることができるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用される透過原稿
用画像読取装置の概略的構成を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施の形態が適用される反射原稿
用画像読取装置の概略的構成を示す断面図である。
【図3】この発明の全体構成の説明に供されるブロック
図である。
【図4】オフセットレベル補正処理の作用説明に供され
る線図である。
【図5】感度補正処理の作用説明に供される補正前のA
/Dレベルに係る線図である。
【図6】感度補正処理の作用説明に供される補正後のA
/Dレベルに係る線図である。
【図7】解像度向上補正処理の作用説明に供される2/
3画素変位に係る線図である。
【図8】解像上向上補正処理後の画像データの構成を示
す線図である。
【図9】副走査湾曲補正処理の作用説明に供される線図
である。
【図10】リニアイメージセンサの副走査湾曲状態を示
す特性図である。
【図11】奇偶差補正処理を実施するための構成を示す
回路ブロック図である。
【図12】濃度変換補正処理を実施するための構成を示
す線図である。
【図13】濃度依存平均化補正処理を実施するための構
成を示すブロック図である。
【図14】一般的に半導体パッケージ構造のリニアイメ
ージセンサの構成を示す線図である。
【符号の説明】
1(1r、1g、1b)…リニアイメージセンサ 2…受光部 3(3o、3e)
…画素転送部 27…ピエゾ素子 32(32r、32g、32b)…色分解プリズム 101…画像信号補正装置 103…画像信号
補正システム 131…オフセットレベル補正部 132…感度ばら
つき補正部 133…欠陥画素補正部 134…解像度向
上補正部 135…副走査湾曲・奇偶差補正部 136…副走査湾
曲補正部 137…奇偶差補正部 138…主走査収
差および倍率補正部 139…濃度変換補正部 140…濃度依存
平均化補正部 F…原稿 L…画像情報を含
む光 Se…偶数画素信号 So…奇数画素信
号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/60 H04N 1/40 D 1/405 B 1/40 101Z 1/48 1/46 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿に担持された画像情報を含む光を3色
    分解光学系に導き、この3色分解光学系に一体的に取り
    付けられたR、G、B用各リニアイメージセンサにより
    前記原稿を主走査方向に1ライン毎に読み取るととも
    に、前記原稿を前記3色分解光学系に対して相対的に副
    走査方向に移送することで、前記原稿に担持された画像
    情報を2次元的に読み取り、前記各イメージセンサから
    出力される奇数画素信号と偶数画素信号とを交互に取り
    込んで画素信号の列からなる出力信号としての画像信号
    を得、この画像信号の補正方法において、 オフセット補正処理、感度補正処理、副走査湾曲・奇偶
    差補正処理、主走査収差および倍率補正処理、濃度変換
    補正処理の順での補正処理を備え、 前記オフセット補正処理では、 各ラインの画像信号の取り込み後に、さらに転送クロッ
    クを供給し続け、空となった転送部のレベル(空転送レ
    ベル)を求め、現ラインの画像信号を構成する各画素信
    号のオフセットを補正する際に、前ラインの空転送レベ
    ルと現ラインの空転送レベルとの傾斜平均により各画素
    信号の補正オフセット量を算出してオフセットを補正
    し、 前記感度補正処理では、 白色原稿または透明原稿を直接読み取るとともに、所定
    濃度のフィルタを通じて読み取った画像信号に基づき、
    前記各イメージセンサを構成する各画素の感度ばらつき
    を補正し、 前記副走査湾曲・奇偶差補正処理では、各イメージセン
    サにより、主走査方向に延びる直線画像を担持した原稿
    を、連続する複数ライン分読み取った後、1つのイメー
    ジセンサを基準に残り2つのイメージセンサの副走査方
    向の画素ずれ量を求めて補正するとともに、前後の補正
    前画素信号のレベルの平均値と差に基づき、補正前当該
    画素信号または補正後当該画素信号を選択して出力する
    ことにより前記奇数画素信号と前記偶数画素信号のレベ
    ルのばらつきを補正し、 前記主走査収差および倍率補正処理では、 主走査方向に等間隔でマークが設けられた基準チャート
    を各イメージセンサにより読み取った後、前記等間隔マ
    ークの読取画像信号に基づく再生画像が等間隔となるよ
    うに各画素についての電気的倍率を計算することで、主
    走査方向の収差と倍率を補正し、 前記濃度変換補正処理では、 輝度・濃度変換テーブルにより各イメージセンサから得
    られた輝度レベルの画像信号を濃度レベルの画像信号に
    変換することを特徴とするリニアイメージセンサの出力
    画像信号の補正方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記濃度変換補正処理の次に濃度依存平均化補正処理を
    挿入し、 この濃度依存平均化補正処理では、濃度レベル変換後の
    画像信号(Sとする。)の濃度レベルが低い場合には画
    像信号Sをそのまま出力し、濃度レベルが高い場合には
    画像信号Sを所定のマスクサイズで平均化した画像信号
    (Uとする。)のレベルに応じた補正係数をk(kは0
    〜1の値をとる。)とするとき、S′=S×k+U×
    (1−k)で得られる画像信号S′を出力するようにし
    たことを特徴とするリニアイメージセンサの出力画像信
    号の補正方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法において、 前記副走査湾曲・奇偶差補正処理の直前に、解像度向上
    補正処理を挿入するとともに、前記濃度変換補正処理の
    直後に濃度依存平均化補正処理を挿入し、 前記解像度向上補正処理を行う場合には、前記原稿を主
    走査方向に1ライン毎に読み取るときに、前記各イメー
    ジセンサを主走査方向にPp・q・2/(2・m+1)
    (ただし、Ppは隣接する画素の中心間の距離、mは1
    以上の整数)を満足するように、qを0から2kまで各
    ライン毎に順次変えることで変位させて読み取って解像
    度を(2・m+1)倍に上げた後、解像度向上後の画像
    信号について連続する(2m+1)個の画素信号の移動
    平均を取り、最終的な解像度向上後の画素信号とし、 前記濃度依存平均化補正処理では、濃度レベル変換後の
    画像信号(Sとする。)の濃度レベルが低い場合には画
    像信号Sをそのまま出力し、濃度レベルが高い場合には
    画像信号Sを所定のマスクサイズで平均化した画像信号
    (Uとする。)のレベルに応じた補正係数をk(kは0
    〜1の値をとる。)とするとき、S′=S×k+U×
    (1−k)で得られる画像信号S′を出力するようにし
    たことを特徴とするリニアイメージセンサの出力画像信
    号の補正方法。
  4. 【請求項4】原稿に担持された画像情報を含む光を3色
    分解光学系に導き、この3色分解光学系に一体的に取り
    付けられたR、G、B用各リニアイメージセンサにより
    前記原稿を主走査方向に1ライン毎に読み取るととも
    に、前記原稿を前記3色分解光学系に対して相対的に副
    走査方向に移送することで、前記原稿に担持された画像
    情報を2次元的に読み取り、前記各イメージセンサから
    出力される奇数画素信号と偶数画素信号とを交互に取り
    込んで画素信号の列からなる出力信号としての画像信号
    を得、この画像信号の補正方法において、 オフセット補正処理、感度補正処理、副走査湾曲・奇偶
    差・濃度変換補正処理、主走査収差および倍率補正処理
    の順での補正処理を備え、 前記オフセット補正処理では、 各ラインの画像信号の取り込み後に、さらに転送クロッ
    クを供給し続け、空となった転送部のレベル(空転送レ
    ベル)を求め、現ラインの画像信号を構成する各画素信
    号のオフセットを補正する際に、前ラインの空転送レベ
    ルと現ラインの空転送レベルとの傾斜平均により各画素
    信号の補正オフセット量を算出してオフセットを補正
    し、 前記感度補正処理では、 白色原稿または透明原稿を直接読み取るとともに所定濃
    度のフィルタを通じて読み取った画像信号に基づき、前
    記各イメージセンサを構成する各画素の感度ばらつきを
    補正し、 前記副走査湾曲・奇偶差・濃度変換補正処理では、 各イメージセンサにより、主走査方向に延びる直線画像
    を担持した原稿を、連続する複数ライン分読み取った
    後、1つのイメージセンサを基準に残り2つのイメージ
    センサの副走査方向の画素ずれ量を求めて補正するとと
    もに、前後の補正前画素信号のレベルの平均値と差に基
    づき、補正前当該画素信号または補正後当該画素信号を
    選択して出力することにより前記奇数画素信号と前記偶
    数画素信号のレベルのばらつきを補正し、かつ、輝度・
    濃度変換テーブルにより各イメージセンサから得られた
    輝度レベルの画像信号を濃度レベルの画像信号に変換
    し、 前記主走査収差および倍率補正処理では、 主走査方向に等間隔でマークが設けられた基準チャート
    を各イメージセンサにより読み取った後、前記等間隔マ
    ークの読取画像信号に基づく再生画像が等間隔となるよ
    うに各画素についての電気的倍率を計算することで、主
    走査方向の収差と倍率を補正することを特徴とするリニ
    アイメージセンサの出力画像信号の補正方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の方法において、 前記副走査湾曲・奇偶差・濃度変換補正処理の次、また
    は主走査収差および倍率補正処理の次に濃度依存平均化
    補正処理を挿入し、 この濃度依存平均化補正処理では、濃度レベル変換後の
    画像信号(Sとする。)の濃度レベルが低い場合には画
    像信号Sをそのまま出力し、濃度レベルが高い場合には
    画像信号Sを所定のマスクサイズで平均化した画像信号
    (Uとする。)のレベルに応じた補正係数をk(kは0
    〜1の値をとる。)とするとき、S′=S×k+U×
    (1−k)で得られる画像信号S′を出力するようにし
    たことを特徴とするリニアイメージセンサの出力画像信
    号の補正方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の方法において、 前記副走査湾曲・奇偶差・濃度変換補正処理の直前に、
    解像度向上補正処理を挿入するとともに、前記副走査湾
    曲・奇偶差・濃度変換補正処理の後であれば順番を問わ
    ずに濃度依存平均化補正処理を挿入し、 前記解像度向上補正処理を行う場合には、前記原稿を主
    走査方向に1ライン毎に読み取るときに、前記各イメー
    ジセンサを主走査方向にPp・q・2/(2・m+1)
    (ただし、Ppは隣接する画素の中心間の距離、mは1
    以上の整数)を満足するように、qを0から2kまで各
    ライン毎に順次変えることで、変位させて読み取り、各
    イメージセンサを構成する1画素を、0、1・2/(2
    ・m+1)、…、2m・2/(2・m+1)個分の画素
    信号で移動平均した(2・m+1)個の画素信号に分解
    し、 前記濃度依存平均化補正処理では、濃度レベル変換後の
    画像信号(Sとする。)の濃度レベルが低い場合には画
    像信号Sをそのまま出力し、濃度レベルが高い場合には
    画像信号Sを所定のマスクサイズで平均化した画像信号
    (Uとする。)のレベルに応じた補正係数をk(kは0
    〜1の値をとる。)とするとき、S′=S×k+U×
    (1−k)で得られる画像信号S′を出力するようにし
    たことを特徴とするリニアイメージセンサの出力画像信
    号の補正方法。
  7. 【請求項7】原稿に担持された画像情報を含む光を3色
    分解光学系に導き、この3色分解光学系に一体的に取り
    付けられたR、G、B用各リニアイメージセンサにより
    前記原稿を主走査方向に1ライン毎に読み取るととも
    に、前記原稿を前記3色分解光学系に対して相対的に副
    走査方向に移送することで、前記原稿に担持された画像
    情報を2次元的に読み取り、前記各イメージセンサから
    出力される画素信号を取り込んで画素信号の列からなる
    出力信号としての画像信号を得、この画像信号の補正方
    法において、 オフセット補正処理、感度補正処理、副走査湾曲・濃度
    変換補正処理、主走査収差および倍率補正処理の順での
    補正処理を備え、 前記オフセット補正処理では、 各ラインの画像信号の取り込み後に、さらに転送クロッ
    クを供給し続け、空となった転送部のレベル(空転送レ
    ベル)を求め、現ラインの画像信号を構成する各画素信
    号のオフセットを補正する際に、前ラインの空転送レベ
    ルと現ラインの空転送レベルとの傾斜平均により各画素
    信号の補正オフセット量を算出してオフセットを補正
    し、 前記感度補正処理では、 白色原稿または透明原稿を直接読み取るとともに所定濃
    度のフィルタを通じて読み取った画像信号に基づき、前
    記各イメージセンサを構成する各画素の感度ばらつきを
    補正し、 前記副走査湾曲・濃度変換補正処理では、 各イメージセンサにより、主走査方向に延びる直線画像
    を担持した原稿を、連続する複数ライン分読み取った
    後、1つのイメージセンサを基準に残り2つのイメージ
    センサの副走査方向の画素ずれ量を求めて補正するとと
    もに、輝度・濃度変換テーブルにより各イメージセンサ
    から得られた輝度レベルの画像信号を濃度レベルの画像
    信号に変換し、 前記主走査収差および倍率補正処理では、 主走査方向に等間隔でマークが設けられた基準チャート
    を各イメージセンサにより読み取った後、前記等間隔マ
    ークの読取画像信号に基づく再生画像が等間隔となるよ
    うに各画素についての電気的倍率を計算することで、主
    走査方向の収差と倍率を補正することを特徴とするリニ
    アイメージセンサの出力画像信号の補正方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法
    において、 前記感度補正処理の直後に、欠陥画素補正処理を挿入
    し、 この欠陥画素補正処理では、予め、リニアイメージセン
    サを構成する各光電変換画素によりハイライト側近傍に
    対応する光量とシャドウ側近傍に対応する光量に係る画
    素信号レベルを読み取り、その信号レベル間を結ぶ直線
    式を得、次に、前記シャドウ側近傍に対応する光量より
    も小さい光量に係る画素信号レベルを読み取り、この画
    素信号レベルが、前記直線式から推定される推定値に対
    して所定値以上ずれていた場合に欠陥画素と特定し、特
    定した欠陥画素番号を記憶しておき、実際に、この欠陥
    画素番号に係る欠陥画素信号を読み取ったとき、この欠
    陥画素信号に代替して前後の画素信号のレベルの平均レ
    ベルを有する信号を出力することを特徴とするリニアイ
    メージセンサの出力画像信号の補正方法。
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