JPH0932740A - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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Publication number
JPH0932740A
JPH0932740A JP25916395A JP25916395A JPH0932740A JP H0932740 A JPH0932740 A JP H0932740A JP 25916395 A JP25916395 A JP 25916395A JP 25916395 A JP25916395 A JP 25916395A JP H0932740 A JPH0932740 A JP H0932740A
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JP
Japan
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suction
cam ring
passage
plate member
side plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP25916395A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Hayashi
哲司 林
Kenichi Hisaie
健一 久家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0932740A publication Critical patent/JPH0932740A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ベーンポンプの小型軽量化と吸込効率を確保
する。 【解決手段】 ボディと間でカムリング8を挟持するサ
イドプレートを内部で支持し、外周でボディと係合した
カバーと、カムリング8とサイドプレートの上方半円形
外周部部分とカバーの内周間の所定間隙よりなる吸入通
路20、それに面したボディに開口された供給連通路
と、カムリング8内周の吸込み領域と対向するボディ端
面に形成され、吸込み領域と吸入通路20とを二股状低
圧分配用凹部溝により連通する吸入ポートと、カムリン
グ8に対向するサイドプレートの端面において、ベーン
ポンプの吸込み領域に対応するサイドプレート外周から
吸入凹部43L,43Rを設け、これらに対応する吸込
通路20よりサイドプレート外周沿い二股間隙通路20
A,20Bから吸込凹部43L,43Rへ作動油の流入
をはかるため、導入通路部47,46U,46Lを形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベーンポンプに関し、
特に車両のパワーステアリング装置等の油圧源として最
適なベーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両では油圧を用いたパワー
ステアリング装置を備えており、油圧供給源としては、
図13〜図15に示すようなベーンポンプが採用されて
おり、これについて説明すると、ポンプカートリッジ1
10とサイドプレート108とを収装したボディ101
の端部をカバー102で封止したもので、ポンプカート
リッジ110は筒状のカムリング111の内部に駆動軸
109と結合したロータ112と、カムリング111の
内周と摺接するベーン113を備え、ベーンポンプカー
トリッジ110からの高圧の作動油は、サイドプレート
108を介してボディ101の吐出通路120へ流入
し、流量調整弁105から外部へ圧送される。
【0003】一方、流量調整弁105で余剰となった作
動油及び吸入管路130からの低圧の作動油は、ボディ
101に形成された吸入連通路131からカバー102
の内部へ流入し、カバー102の内部に屈曲形成された
二股状の分岐吸入通路132及び吸入ポート140を介
してポンプカートリッジ110の吸い込み側に供給され
る。
【0004】ここで、ポンプカートリッジ110の吸入
ポートは、図15に示すように、カムリング111のカ
ム面とベーン113に面してカバー102に開口形成さ
れた吸入ポート140と、同様にカム面とベーン113
に面してサイドプレート108に凹部として形成された
吸入凹部141がそれぞれ一対となって形成され、カム
リング111には対向する吸入ポート140と吸入凹部
141を連通するバランス油路150、150が駆動軸
109と平行して内部に貫通形成される。
【0005】分岐吸入通路132からカバー102の内
部の吸入ポート140へ流入した作動油は、吸入ポート
140からポンプカートリッジ110へ供給されるが、
一部はバランス油路150を介してサイドプレート10
8側の吸入凹部141からも供給され、図15におい
て、ベーン113はカムリング111の両端面側からそ
れぞれ作動油の供給を受け、吸い込み効率を確保するも
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のベーンポンプにおいては、カムリング111に連通
油路150を貫通形成するため、部分的に肉厚が薄くな
るため強度を確保するためには肉厚を増大する必要があ
り、カムリング111の外径が増大してベーンポンプの
小型化、軽量化を阻害するという問題があった。
【0007】さらに、カバー102の内部には分岐吸入
通路132を形成する必要があり、このため、中子を用
いて鋳造成型しなければならず、成型の際に中子の鋳砂
処理等の工程が必要となって製造コストの低減を阻害す
るのに加えて、カバー102は内部に分岐吸入通路13
2を二股状に形成するため肉厚を低減して小型化を行う
と強度が低下するという問題があった。
【0008】そこで本発明は、吸い込み効率及びカムリ
ング及びカバーの強度を確保しながら小型化を可能とす
るとともに、中子を用いることなく容易にカバーを成型
して製造コストの低減を実現できるベーンポンプを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、駆動軸と
結合したローターと、これに出入り自在に設けたベーン
とを回転自在に収装するカムリングと、前記駆動軸を軸
支して、前記カムリングの一方の端面と当接する端面
に、カムリングの吸い込み領域に対応する吸込ポート
と、同じく吐出領域に対応する吐出ポートとをそれぞれ
対照的に設け、かつ、カムリング外周の上方半円形外周
部に対応する端面部分には前記吸込ポートに向けて二股
状に分岐した低圧分配用溝部を凹設した第1のボディ
と、前記第1ボディと協同してカムリングを挟持するよ
うに配設されたプレート部材と、これらローターとカム
リング及びプレート部材を内部に収装するとともに、前
記第1ボディと係合する開口端面周縁部と、前記プレー
ト部材の端面と係合する底部とを有し、前記カムリング
及びプレート部材の外周を取り囲み、その下方半円形外
周面と当接する一方で、上方半円形外周面との間に所定
の二股状の間隙を形成する第2のボディと、前記間隙に
面した第1ボディ端面の低圧分配用溝部の頂部に開口形
成された吸入連通路と、前記プレート部材のカムリング
側端面の所定位置に、前記間隙に連通するよう形成され
て前記第1ボディ端面の吸込ポートと対向するよう形成
された吸込凹部と、前記第1ボディ端面の吐出ポートと
対向するよう形成された吐出凹部とを備え、更に、上記
プレート部材のカムリング側端面には前記間隙から前記
吸込凹部へ作動油を導く導入通路部を付加形成する。
【0010】また、第2の発明は、前記プレート部材に
対称的に配置された吸込凹部に対する導入通路の形状
は、一方が、前記ローターの回転方向に沿って延設さ
れ、他方が、回転方向と逆方向に延設される。
【0011】また、第3の発明は、前記プレート部材の
導入通路部が、プレート部材端面に設けたテーパー面取
部によって形成される。
【0012】
【作用】したがって、第1の発明は、第1ボディの端面
とプレート部材の間にはポンプカートリッジが挟持さ
れ、このポンプカートリッジを構成するカムリングとプ
レート部材はプレート部材の端面で当接した第2ボディ
の内周に収装支持される。
【0013】カムリングが当接する第1ボディの当接面
にはカムリングの吸込領域に対応する吸込ポートと吐出
領域に対応する吐出ポートとがそれぞれ対称的に設けら
れ、かつカムリング外周の上方半円形外周部に対応する
端面部分には前記吸込ポートに向け二股状に分岐した低
圧分配用溝部を凹設する一方、前記第2ボディにおいて
は、カムリング及びプレート部材の外周を取り囲み、そ
の上方半円形外周面との間に所定の二股状の間隙を形成
し、また、前記プレート部材んのカムリング側端面には
上記間隙に連通して前記第1ボディ端面の吸込ポートと
対向するように形成された吸込凹部と、前記第1ボディ
端面の吐出ポートと対向するよう形成された吐出凹部と
を備え、さらに、上記間隙から吸込凹部への作動油の流
入を容易にするための導入通路部を形成する。
【0014】駆動軸を回転してローターを回転すると、
吸い込み側の作動油は、カムリングの一方の端面では、
第1ボディ端面の二股状に分岐された低圧分配用通溝部
を経て吸込ポートから、また、他方の端面では、第1ボ
ディの供給連通路から第2ボディ内周の二股状の間隙へ
流入した後、プレート部材のカムリング側端面の所定位
置に形成された吸込凹部からカムリングの吸込領域へそ
れぞれ吸入され、カムリングの両端面からほぼ均等に吸
入されるため、吸入効率を確保することができ、この
際、プレート部材の吸込凹部への作動油はカムリングと
当接するプレート部材端面の導入通路部によって流入し
易くされ、しかも、これら低圧側通路は、第2ボディに
カムリングやプレート部材を収装することにより形成さ
れる隙間を利用して構成されるため、中空中子成形等に
よる中空通路を成形する必要がないと共にカムリングの
両端面を連通する為の作動油のバランス油路をカムリン
グに形成する必要がなくなって、小型、軽量化を推進す
るとともに、第2ボディやカムリングの強度を容易に確
保することができ、さらに、プレート部材の吸込凹部は
段部として形成されるため、中子を使用する鋳造に限定
されることなく任意の成型方法を採用することができ、
加工コストの低減を果すことができる。
【0015】また、第2の発明は、プレート部材に対称
に配置された吸込凹部に対する導入通路部の形状をロー
ターの回転方向に合わせて、一方が回転方向に沿って延
設され、他方が回転方向と逆方向に延設形成したため、
吸入側の各通路面積を増大しながらローターの回転方向
に起因したベーンポンプの吸い込み特性の均一化を図る
ことができる。
【0016】また、第3の発明は、プレート部材の導入
通路部が、プレート部材端面に設けたテーパー面取部に
よって形成したため、吸入側の各通路面積を確保するの
にプレート部材の強度を損なうことがなく吸込効率の向
上と小型軽量化を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図11に本発明をベーンポ
ンプに適用した場合の一実施形態を示す。
【0018】図1〜図7において、1は駆動軸9を軸支
するとともに、流量調整弁5を収装するベーンポンプの
第1のボディで、ボディ1にはローター6を回転自在に
収装したカムリング8などからなるポンプカートリッジ
3及びほぼ円板状の部材で形成されたプレート部材とし
てのサイドプレート4を収装する第2ボディとしてのカ
バー2が結合される。
【0019】ボディ1のほぼ中央部を貫通した駆動軸9
は軸受メタル16を介して軸支され、ボディ1の上部か
ら一体的に突設された吸入コネクタ10には図示しない
油圧管路が結合される。なお、駆動軸9の図中右端には
図示しないプーリ等が結合される。
【0020】そして、ボディ1の内部には流量調整弁5
が収装され、流量を調整された作動油が図3、図4に示
す吐出口5Aからベーンポンプの外部へ圧送される。
【0021】図1に示すように、カバー2に面したボデ
ィ1の端面1Aにはポンプカートリッジ3が当接してお
り、ポンプカートリッジ3は、凹状に形成されたカバー
2の底部と係合した円板状のサイドプレート4と端面1
Aとの間で挟持される。
【0022】ここで、ポンプカートリッジ3は図2に示
すように、筒状のカムリング8の内周で駆動軸9とスプ
ライン結合したロータ6と、ロータ6に支持されてカム
リング8の内周と摺接するベーン7とから構成され、カ
ムリング8はボディ1から突設された一対のダウエルピ
ン18、18で回動を規制され、カムリング8の内周は
後述するように、ポンプカートリッジ3と対向するボデ
ィ1の端面1Aに形成された吸入ポート14、14及び
吐出ポート15、15と所定の位相で連通する。なお、
ロータ6は駆動軸9に設けたサークリップ17によって
図1の左側への変位を規制される。
【0023】一方、ボディ1に形成される作動油通路
は、図1において、吸入コネクタ10の内周で鉛直方向
に形成された供給通路11の下部は、図中ほぼ水平方向
に配設されて端面1Aに開口する供給連通路12と連通
し、さらに、この供給連通路12の右端は流量調整弁5
の余剰流量を排出するバイパス側と連通して、端面1A
に開口した供給連通路12からカバー2の内周へ作動油
が流れ込む。
【0024】そして、端面1Aには図3に示すように、
一対の吸入ポート14、14が駆動軸9を挟んだ水平方
向の直径上でそれぞれ所定の深さの溝部として形成され
る。
【0025】これら吸入ポート14と供給連通路12と
を連通する二股状の凹溝通路部12A、12Bが、図3
に示すように、カムリング8の外周に沿った上方半円形
外周部分において端面1Aに開口した供給連通路12と
吸入ポート14を連通するように所定の深さの溝状に形
成され、吸入ポート14と凹溝通路部12A、12Bは
一体となった溝部を構成する。ここで、上方とは図3に
おいて、駆動軸9の軸線を通る水平方向の直径より供給
連通路12側を示し、側方とは、同じく図3において、
駆動軸9の軸線を通る水平方向の直径上の左右方向を示
しており、以下同様とする。
【0026】凹溝通路部12A、12B及び吸入ポート
14、14は相互に当接したカムリング8の端面とボデ
ィ1の端面1Aとの間に間隙を形成して端面1Aに開口
した供給連通路12からポンプカートリッジ3の側方へ
回り込んだ二股状の凹溝通路部12A、12Bを介して
吸入ポート14、14へ作動油を供給する一方の低圧分
配路を構成する。
【0027】カムリング8の吐出領域はは、カムリング
8のカム面内周にローター6を収装して形成される閉じ
込み空間とローター6の回転方向によって決まる所定の
位置で、図1、図2に示すように、駆動軸9を挟んだボ
ディ1の端面で図中上下に開口した一対の吐出ポート1
5、15が対向位置で連通し、これら吐出ポート15、
15はボディ1の内部に形成された環状の連通路19に
よって相互に連通するとともに、吐出通路13を介して
流量調整弁5と連通し、流量調整弁5で余剰流量を調整
された圧油が図4に示す吐出口5Aから外部へ圧送され
る。
【0028】なお、ボディ1の端面1におけるローター
6内のベーン7の基端に対応する所定の位置には環状の
背圧導入溝31が形成されて、後述するサイドプレート
4の背圧導入孔44を介してベーン7の基端への背圧が
導かれる。
【0029】ここで、カバー2は図1、図5、図6に示
すように、内部に収装したポンプカートリッジ3及びサ
イドプレート4の外周との間に後述するような間隙を形
成可能な凹状に形成されて、その開口端面周縁部をボデ
ィ1側の端面にシール26を介して締結される。
【0030】駆動軸9の端部と対向するカバー2の内周
底部のほぼ中央には、ポンプカートリッジ3を貫通した
駆動軸9を軸支するために筒状のボス部23がボディ1
側へ向けた軸方向(駆動軸9の軸線方向)に突設され、
このボス部23の内周には軸受メタル27が設けられ
る。
【0031】このボス部23の外周のカバー2の底部に
は、駆動軸9と直交する平面として底面28が形成され
サイドプレート4の端面40Aと当接する。
【0032】底面28と隣り合うカバー2の内周には、
サイドプレート4の外周と係合する環状の係合面22が
軸方向に形成されてサイドプレート4の厚みのほぼ半分
まで嵌合し、この底面28とボス部23との間にはサイ
ドプレート4の端面40Aとの間に油室40を形成する
ために所定の深さの凹部21が環状に形成される。
【0033】そして、カバー2は所定の内径を備えて、
図1及び図5に示すように、カムリング8及びサイドプ
レート4の外周とカバー2内周との間に所定の間隙を形
成して吸入通路20を画成し、この吸入通路20はボデ
ィ1の端面1Aに開口した供給連通路12と連通して、
カムリング8及びサイドプレート4の上方半円形外周面
を取り囲む低圧流路を構成する。
【0034】一方、カムリング8及びサイドプレート4
の間隙と反対側の下方外周面は、カバー2の内周面とほ
ぼ半円形の下方外周面部分で当接支持されている。
【0035】カバー2とポンプカートリッジ3との間に
介装されるサイドプレート4は、図7〜図11に示すよ
うに構成される。
【0036】図7において、サイドプレート4は、中央
部に駆動軸9を挿通するための貫通孔を備えて、内周を
カバー2のボス部23の外周に嵌合するとともに、前記
したように、外周をカバー2の係合面22に嵌合する。
【0037】サイドプレート4がカバー2と対向する側
を端面40A、カムリング8と当接する側を端面40B
とし、カバー2の底面28と当接する端面40Aの外周
には段部40Cが環状に形成されて図1に示すように、
カバー2との間にシール25を収装する一方、端面40
Aの内周とボス部23の外周との間にはシール24を介
装しており、端面40Aとカバー2の凹部21との間に
は油室40が画成されるとともに、油室40はシール2
4、25によって封止される。
【0038】サイドプレート4は外周の所定の位置に係
合孔45、45を備えて、カムリング8を貫通したダウ
エルピン18、18と係合して、カムリング8及びボデ
ィ1と所定の位相で結合する。
【0039】そして、上記ボディ1の端面1Aに形成し
た吐出ポート15、15と対向する位置には端面40B
と端面1Aとを連通する圧力連通孔41、41が貫通形
成され、ポンプの吐出ポートと油室40が連通する。
【0040】さらに、圧力連通孔41の内周側(駆動軸
9側)には、ボディ1の背圧導入溝31と対向する位置
に環状の背圧導入溝42が所定の深さに形成され、この
背圧導入溝42の所定の位置には油室40と連通する背
圧導入孔44、44がサイドプレート4に貫通形成され
て、油室40の油圧をベーン7の基端への背圧として導
入する。
【0041】ボディ1の端面1Aに形成された吸入ポー
ト14、14と対向するサイドプレート4の端面40B
には、図7(A)、(B)及び図8に示すように、外周
からカムリング8の吸い込み領域におけるカム面内周位
置までの段部として吸入凹部43L、43Rが所定の深
さで形成され、これら対向吸入ポートとしての吸入凹部
43L、43Rはカムリング8との当接面及びカム面内
周との間に間隙を形成してサイドプレート4の外周に開
口する。
【0042】これら吸入凹部43L、43Rは、図8、
9において水平方向の直径上に対称的に配設され、駆動
軸9を挟んだサイドプレート4の外周側方でそれぞれ開
口するが、カムリング8の形状と、作動油の流入通路形
状やベーン回転方向などを考慮してベーンポンプの吸い
込み特性が最適になるように吸入凹部43L、43Rは
異なる形状で構成される。
【0043】カムリング8とサイドプレート4の当接面
は、図8の斜線で示すように、カムリング8の吸込領域
と対向したサイドプレート4の側方、すなわち、駆動軸
9を挟んでほぼ水平方向に配設された一対の吸入凹部4
3L、43Rを境に、上部当接面30Aと下部当接面3
0Bに分かれ、下部当接面30B側のカムリング8にお
ける上方半円形の外周部分及びサイドプレート4の外周
はカバー2の内周に当接支持される一方、上部当接面3
0Aに対応するサイドプレート4及びカムリング8にお
ける上方半円形の外周部分はカバー2との間に所定の間
隙20を形成して、これらの外周に沿って図9に示すよ
うな吸込及び43L、43Rに向かう二股の通路20
A、20Bを構成する。上記カムリング8及びサイドプ
レート4の下方半円形外周はカバー2の内周と当接する
ため、図8、9においてカバー2の下方半円形部分の内
径はサイドプレート4又はカムリング8の外径にほぼ等
しく設定することができ、カバー2の外径を縮小しなが
ら作動油の通路を確保している。
【0044】図8、図9において、サイドプレート4に
おける吸入凹部43L、43Rの二股通路側の開口縁4
3A、43Bでは、ローター6及びベーン7の回転方向
に応じて二股通路20A20Bからの低圧作動油の流入
を容易にするための導入通路部としてのテーパー部46
U、46Lがそれぞれ形成される。なお、これらテーパ
ー部は任意の断面形状としても良い。
【0045】これらテーパー部46U、46L、47に
よってサイドプレート4とカムリング8の当接面の外周
では図10、図11に示すような溝状の通路部46A、
47Aがそれぞれ形成され、カバー2の内周との間に形
成された吸入通路20内の低圧の作動油は、図9に示す
ように、上方からサイドプレート4の円周方向に分岐し
た後に吸入凹部43L、43Rへ吸い込まれる、このと
き、吸入通路20は図中上方からサイドプレート4の円
周方向へ回り込む二股状の通路20A、20Bに分岐
し、これら通路20A、20Bではサイドプレート4と
カムリング8との間に形成された通路部46A、47A
によって流路断面積を拡大される。
【0046】ここで、吸入凹部43Lと43Rの形状の
違いは、図8に示すように、吸入凹部43L、43Rは
それぞれ外周から半径方向中心に向け所定の距離Wまで
の段部として形成されるが、吸入凹部43Lは、開口端
43Aから外周上方へ向けて図中αの角度で立ち上がる
テーパー部47を備えるのに対し、吸入凹部43Rは、
開口端43Aから外周へ向けて所定の角度βで傾斜した
テーパー部46Lと、開口端43Bからサイドプレート
4の外周に沿ってベーンローターの回転方向に所定の位
置まで延設された導入通路部としてのテーパー部46U
を備える。なお、角度α、βはそれぞれ軸線を通る水平
面とテーパー部が径方向でなす角度であり、これら吸入
凹部43L、43Rの形状はカムリング8のカム面の形
状に応じて設定される。
【0047】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0048】駆動軸9の回転によってポンプカートリッ
ジ3のロータ6が駆動されると、吸入コネクタ10の供
給通路11内の作動油及び流量調整弁5から余剰となっ
た作動油は、供給連通路12を介してケース2の内部に
画成された低圧流路としての吸入通路20へ流入する。
【0049】吸入通路20へ流入した作動油は、ボディ
1の端面1Aとカムリング8外周及びカバー2、サイド
プレート4の外周にそれぞれ溝状に形成された二股状の
凹溝通路部12A、12B及び通路20A、20Bを介
して吸入ポート14、14、吸込凹部43L、43Rへ
流入する。
【0050】ボディ1とサイドプレート4との間に挟持
されたカムリング8は、ボディ1の端面1A及びサイド
プレート4の端面40Bにそれぞれ形成した2組の吸入
ポート14、14及び吸入凹部43L、43Rからカム
リング8の内周の吸込領域へ作動油を供給し、ベーン7
は図1において、カムリング8の両端面(図中左右方
向)及び図3、図9における水平方向の直径上の左右か
らほぼ均一に作動油を吸い込むことができる。
【0051】吸入通路20へ供給された低圧の作動油
は、図12に示すように、カバー2内部の上方から二股
状の通路20A、20B、12A、12Bを介して吸入
通路20の上部から下方へ流れてカムリング8の外周側
方へ導かれた後、ほぼ軸線と平行な方向へ向かうように
カムリング8のカム面内周へそれぞれ流入するため、カ
ムリング8は軸方向の前後からほぼ均一に作動油を吸入
するとともに、ローター6の回転方向に応じて異なる形
状で軸対称な配置された吸入凹部43L、43Rによっ
て外周側方の左右からもほぼ均一に作動油を吸入するこ
とができ、吸い込み特性をローター6の回転方向の影響
を受け内容に均一化して吸い込み効率を向上させること
ができる。
【0052】その際、本実施形態においては、サイドプ
レート4及びカムリング8の上方及び側方を取り囲むよ
うに形成した吸入通路20から二股状の間隙による通路
20A、20Bへ分岐させ、サイドプレート4の側方に
開口した吸入凹部43L、43Rから低圧の作動油をベ
ーン7の吸入側へ供給するようにしたため、前記従来例
のようにカムリング8の内部にバランス油路を形成する
必要がなくなって、カムリング8の強度の不均一を抑制
するとともに、カムリング8の肉厚の低減を行いながら
も強度を確保することが可能となって、肉厚の低減によ
ってカムリング8の外径を縮小することができ、ベーン
ポンプの小型化、軽量化を可能になる。
【0053】さらに、カバー2の内部には、前記従来例
のように屈曲した中空の低圧通路を形成する必要がなく
なって、軸方向の寸法を縮小してベーンポンプの小型化
を推進することができ、また、カバー2の成型は、屈曲
した油路がないため鋳造で行う場合には中子が不要とな
って成型工程を簡素にし、製造コストの低減を推進で
き、成型方法としては、切削加工、プレス、射出等の構
成材料に応じた加工方法を選択でき、成型工程の簡素化
を図ることで製造コストの低減を推進することができ
る。
【0054】ここで、図9において、サイドプレート4
に形成された吸入凹部43L、43Rは外周側方に面し
て開口するが、吸入凹部43L、43Rの開口位置を境
にしたサイドプレート4の下方半円形外周部分がカバー
2の内周と当接するため、半径方向におけるケース2の
内径を、サイドプレート4またはカムリング8の外径に
等しく設定して小型軽量化を進めることができる一方、
サイドプレート4における上方半円形の外周に沿って吸
入凹部43L、43Rと連通する間隙として二股状の通
路20A、20Bを形成したため、ベーンポンプの吸入
側の低圧通路面積を確保することで吸入効率を保持し、
小型でありながら効率の高いベーンポンプを構成するも
のである。
【0055】また、吸入凹部43Rには分岐した通路2
0Bに面してローター6の回転方向に沿って低圧作動油
の導入面積を確保するためのテーパー部46Uを設ける
ことで、流路断面積を拡大することができ、ベーンポン
プのローター6回転方向に応じて低圧作動油の吸入抵抗
を低減することができるとともに、反対側の吸込凹部4
3Lに対し、作動油の回転方向に起因した導入効果の差
異をなくし、左右のバランスの良く吸込作用を得ること
ができるのである。
【0056】一方、吐出ポート15から圧送された作動
油は、ボディ1内部の連通路19を介して流量調整弁5
へ導かれ、必要流量のみが吐出口5Aから供給されて、
余剰流量は供給連通路12へ還流する。
【0057】ポンプカートリッジ3の吐出圧は、圧力連
通ス孔41を介して油室40へ導かれ、サイドプレート
4は油室40に加わる油圧に応じてボディ1へ向けて付
勢されカムリング8はボディ1の端面1Aに押圧され、
ベーン7及びローター6と端面1A及びガイドプレート
4端面40Bとの間隙を所定値に維持して、作動油の漏
れを低減しながら円滑な回転を保持することができる。
【0058】このとき、カバー2は油室40から凹部2
1に加わる吐出圧を支持可能な材質であればよく、金属
材料に限定されることはなく、樹脂などによって構成す
ることができ、さらなる軽量化を推進しながらも製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸入通路
の作動油は駆動軸に沿ったカートリッジの両端面側から
ほぼ均等に吸入されるため、吸入効率を確保することが
でき、このカートリッジの両端面への作動油はカムリン
グ及びサイドプレートの外周に形成された間隙による二
股状の吸入通路を介して行われるため、カムリング自体
いカムリングを挟持対向配置された吸込ポートと吸込凹
部とを連通するための作動油通路を形成する必要がなく
なってポンプの小型、軽量化を可能にするとともに、カ
ムリングの強度を容易に確保することができ、さらに、
プレート部材の吸入凹部は段部として形成されるため、
中子を使用する鋳造に限定されることなく任意の成型方
法を採用することができる。しかもプレーと部材のカム
リング側端面には、前記外周間隙による二股状の吸込通
路からプレート部材の吸込凹部へ作動油の流入を容易に
するための導入通路部を形成したので、低圧油の吸込特
性を損なうことがない。
【0060】また、第2の発明は、前記プレート部材に
対称的に配置された吸込凹部に対する導入通路部の形状
は、一方が、前記ローターの回転方向に沿って延設され
他方が回転方向と逆方向に延設された、異なる形状とし
たため、ポンプカートリッジの吸入側の通路面積を増大
しながら、しかも、ベーンローターの回転方向に起因し
たポンプの吸い込み特性の均一化を図ることができ、小
型軽量でありながら効率の高いベーンポンプを提供でき
る。
【0061】また、第3の発明は、プレート部材の導入
通路部が、プレート部材端面に設けたテーパー面取部に
よって形成されるようにしたため、吸込側の各通路面積
を確保するのにプレート部材の強度を損なうことがな
く、吸込効率の向上と、小型軽量化を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すベーンポンプの断面図
である。
【図2】同じく図1のC−C矢視図である。
【図3】同じく図1のA−A矢視図である。
【図4】同じく図1のB−B矢視断面図である。
【図5】同じくカバーの断面図である。
【図6】同じくカバーの正面図である。
【図7】同じくサイドプレートを示し、(A)はポンプ
カートリッジ側の側面図、(B)は(A)のE−E矢視
断面図、(C)はカバー側の側面図をそれぞれ示す。
【図8】図1のD−D矢視断面図である。
【図9】図1のE−E矢視断面図である。
【図10】図8のG矢視断面図である。
【図11】図8のH矢視断面図である。
【図12】吸入通路を示す概念図。
【図13】従来の例を示すベーンポンプの断面図であ
る。
【図14】図13のJ−J断面図。
【図15】図14のK−K断面図。
【符号の説明】
1 ボディ 2 カバー 3 ポンプカートリッジ 4 サイドプレート 6 ロータ 7 ベーン 8 カムリング 11 供給通路 12 供給連通路 13 吐出通路 14 吸入ポート 15 吐出ポート 20 吸入通路 20A、20B 間隙通路 28 底面 40 油室 40A 端面 40B 端面 43L、43R 吸入凹部 46U、46L、47 テーパー部 46A、47A 溝状の通路部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸と結合したローターと、これに出
    入り自在に設けたベーンとを回転自在に収装するカムリ
    ングと、前記駆動軸を軸支して、前記カムリングの一方
    の端面と当接する端面に、カムリングの吸い込み領域に
    対応する吸込ポートと、同じく吐出領域に対応する吐出
    ポートとをそれぞれ対照的に設け、かつ、カムリング外
    周の上方半円形外周部に対応する端面部分には前記吸込
    ポートに向けて二股状に分岐した低圧分配用溝部を凹設
    した第1のボディと、前記第1ボディと協同してカムリ
    ングを挟持するように配設されたプレート部材と、これ
    らローターとカムリング及びプレート部材を内部に収装
    するとともに、前記第1ボディと係合する開口端面周縁
    部と、前記プレート部材の端面と係合する底部とを有
    し、前記カムリング及びプレート部材の外周を取り囲
    み、その下方半円形外周面と当接する一方で、上方半円
    形外周面との間に所定の二股状の間隙を形成する第2の
    ボディと、前記間隙に面した第1ボディ端面の低圧分配
    用溝部の頂部に開口形成された吸入連通路と、前記プレ
    ート部材のカムリング側端面の所定位置に、前記間隙に
    連通するよう形成されて前記第1ボディ端面の吸込ポー
    トと対向するよう形成された吸込凹部と、前記第1ボデ
    ィ端面の吐出ポートと対向するよう形成された吐出凹部
    とを備え、更に、上記プレート部材のカムリング側端面
    には前記間隙から前記吸込凹部へ作動油を導く導入通路
    部を付加形成したことを特徴とするベーンポンプ。
  2. 【請求項2】 前記プレート部材に対称的に配置された
    吸込凹部に対する導入通路の形状は、一方が、前記ロー
    ターの回転方向に沿って延設され、他方が、回転方向と
    逆方向に延設されたことを特徴とする請求項1に記載の
    ベーンポンプ。
  3. 【請求項3】 前記プレート部材の導入通路部が、プレ
    ート部材端面に設けたテーパー面取部によって形成され
    ることを特徴とする請求項2に記載のベーンポンプ。
JP25916395A 1995-07-12 1995-07-12 ベーンポンプ Pending JPH0932740A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6203303B1 (en) 1998-12-11 2001-03-20 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Vane pump
CN108087268A (zh) * 2017-12-08 2018-05-29 中国航发贵州红林航空动力控制科技有限公司 一种高压隔爆型齿轮泵壳体

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