JPH09327447A - 医療用カプセル装置 - Google Patents

医療用カプセル装置

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JPH09327447A
JPH09327447A JP8145986A JP14598696A JPH09327447A JP H09327447 A JPH09327447 A JP H09327447A JP 8145986 A JP8145986 A JP 8145986A JP 14598696 A JP14598696 A JP 14598696A JP H09327447 A JPH09327447 A JP H09327447A
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medical
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medical capsule
observation
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寛伸 瀧澤
Yasuo Hirata
康夫 平田
Hideyuki Adachi
英之 安達
Tsuyoshi Ozawa
剛志 小澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力補給のために患者に不自由を強いること
が少なく、長時間生体内に留置して使用できる医療用カ
プセル装置を提供すること。 【解決手段】観察装置11及び照明装置12を内蔵した
球体状の内部カプセル3は梁4に突設したピン6及びモ
ータ回転軸8で回転自在に支持され、かつ梁4はその頂
部に取り付けた電磁モータ9のモータ回転軸10が球体
状の外殻カプセル2に固定され、これら電磁モータ7、
9の回転により観察方向を任意の方向に設定可能にし、
更に内部カプセル3内には電磁発電機13のステータ側
が固定され、ステータ側に対し,回転自在で電磁コイル
を取り付けた回転軸16には偏心した重り17が固着さ
れ、この重り17により回転軸16に回転力が働くよう
にして発生した電気エネルギを蓄電池15で蓄電する構
成にして、長時間にわたり電力の補給をしないでも生体
内に留置して観察可能にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内に留置さ
れ、生体内の情報の検出、医療処置等を行うめの医療用
カプセル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】体内に留置される医療用カプセル或いは
カプセル装置の従来例としては、特開平6−63030
号公報があり、体内に留置されるカプセルに内蔵された
各種機能手段に電源を供給する内蔵バッテリを有し、内
蔵バッテリは、カプセルに着脱可能な体内から体外に延
びる導線を通して、体外にある外部電源から電源の補給
を行うものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この特開平6−630
30号公報の従来例では、カプセルに内蔵されたバッテ
リに電力を補給する際に、導線が経口的もしくは経皮的
に患者の体内に挿入されるため、患者に不自由を強いた
り、患者の苦痛が大きかった。
【0004】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、電力の補給の際に患者に不自由を強い
ることが少なく、長時間生体内に留置して使用できる医
療用カプセル装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】各種機能手段を備えた医
療用カプセル装置において、回転自在に支持された回転
部材を有し、その回転部材が回転することによって電気
エネルギを発生する発電手段と、前記回転部材に偏心し
た状態で固着された偏心体と、前記発電手段からの電力
を蓄え、前記各種機能手段に電力を供給する蓄電手段
と、を設けることにより、発電手段により、各種機能手
段に電源を供給することができ、電力の補給の際に患者
に不自由を強いたり、苦痛を強いることなく、長時間生
体内に留置して観察機能等を働かすことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の医療用カ
プセル装置を示し、図2は電磁発電機を示し、図3は医
療用カプセル装置の電気系のブロック構成を示し、図4
は医療用カプセルシステムの構成を示す。
【0007】図1に示すように生体内に留置される医療
用カプセル装置1は、気密構造で透明な球体状の外殻カ
プセル2と、この外殻カプセル2に同心状に内蔵される
同じく球体状の内部カプセル3の二重のカプセル構造と
なっている。内部カプセル3は、内部カプセル支持部材
として、例えば半円形状の梁4によって、内部カプセル
3の中心Oを通る軸上で支えられるようにしている。
【0008】この内部カプセル3は、該内部カプセル3
の中心Oを通る1つの回転軸5を中心に回動することが
できるように梁4で支持されている。つまり、内部カプ
セル3は回転軸5上に位置する半球状の梁4に取り付け
たピン6と、このピン6と反対側で回転軸5上に位置す
るように内部カプセル3に内蔵されている電磁モータ7
から内部カプセル3の外側に突出し、梁4に取り付けら
れたモータ回転軸8とによって、梁4により回転可能に
支持されている。この回転軸5は半球状の梁4の中心を
通るようにも設定されている。
【0009】上記内部カプセル3の中心Oを通り回転軸
5と直交する軸上となる梁4の位置(図1では上部或い
は頂部)には電磁モータ9が固定されており、この電磁
モータ9のモータ回転軸10は、内部カプセル3表面の
法線方向を向いている。そして、この電磁モータ9のモ
ータ回転軸10は、内部カプセル3の中心Oと外殻カプ
セル2の中心が一致する位置で外殻カプセル2に固定さ
れている。
【0010】この構成により、内側の内部カプセル3
は、外側の外殻カプセル2内で、その中心Oが一致する
状態で、直交する二つの電磁モータ7、電磁モータ9を
回転駆動することによって自由に姿勢を変えることがで
きる。
【0011】内部カプセル3内には、観察を行う機能を
備えた観察装置11、照明を行う機能を備えた照明装置
12、内部カプセル3を回転駆動することにより、その
姿勢を変える電磁モータ7、発電手段として電磁的に発
電を行う電磁発電機13、これら観察装置11等の動作
制御等を行う電子回路が形成された回路基板14、電磁
発電機13で発電された電気エネルギを蓄積する蓄電手
段としての蓄電池15がそれぞれ設けられている。これ
らの内蔵物は、内部カプセル3の内面にそれぞれとりつ
けられており、内部カプセル3全体の重心が内部カプセ
ル3の中心(以下に説明する重り17がない場合)にく
るように配置されている。
【0012】この電磁発電機13は、その回転軸16が
回転することによって電力を発生するものであり、この
電磁発電機13は、そのステータ側が回転軸16が回転
軸5上となるように内部カプセル3内に固定されてい
る。また、この回転自在の回転部材としての回転軸16
には、(その重心の位置を偏心させる偏心体として)例
えば円板形状で金属製で質量を有する重り17が回転軸
16に対して偏心した状態で取り付けられている。
【0013】この重り17は例えばステンレススチール
等のように比重が大きい金属、つまり小さい体積でその
質量を大きくできる質量体である。この他に医療用カプ
セル装置1のサイズに応じて,プラスチック製、或いは
セラミックス製等の質量体でも重り17を形成すること
もできる。
【0014】図2は、電磁発電機13の構成を示してい
る。図2(A)は電磁発電機13のの回転軸16に重り
17を偏心させてとりつけている状態を斜視図で示し、
図2(B)は電磁発電機13の内部構成を示している。
電磁発電機13の内部は、ステータ側となる永久磁石1
8がN極、S極が交互に回転軸16を向く方向に、円周
上に例えば4つ固定されている。
【0015】ステータ側に対し、回転自在の回転軸16
には、電磁コイル19が、例えば4つ均等にとりつけら
れている。永久磁石18がつくる磁界の中を回転軸16
と共に電磁コイル19が回転することによって、電磁コ
イルに誘導起電力が生じ、電磁発電機13が起電力を発
生することになる。
【0016】そして、重り17を取り付けない状態で
は、この回転軸16の延長線(つまり回転軸5)上に回
転部材の重心が位置し、回転軸16に偏心して取付けら
れた重り17により、その重心位置が重り17の重心位
置側に移動し、回転軸16から移動した位置に応じて重
力による回転力が回転部材(具体的には回転軸16及び
電磁コイル19)に作用し、各電磁コイル19が永久磁
石18による磁束を横切ることにより電磁コイル19に
は交流の起電力が発生するようにしている。
【0017】観察装置11と照明装置12は、並設して
内部カプセル3内面にとりつけられており、その部分の
内部カプセル壁は光が透過できるよう透明になってい
る。観察装置11と照明装置12は、内部カプセル3の
回転軸5から最も遠い内部カプセル3内面にとりつけら
れている。この位置にとりつけることにより、電磁モー
タ7、9の回転によって全球面の任意の方向(但し、電
磁モータ9に対向した状態での視野方向を除く)の観察
ができるようにしている。
【0018】図3は本医療用カプセル装置1の各機能部
品の接続状態を示している。医療用カプセル装置1が動
くことにより、電磁発電機13の回転軸16にとりつけ
られた重り17が回転軸16を回転させ、電磁発電機1
3が交流電力を生成する。発生した交流電力は、回路基
板14上に設けられた整流回路20に入力され、整流さ
れて直流にされた後、充電可能な二次電池としての蓄電
池15に入力され、蓄電される。
【0019】この蓄電池15に蓄えられた直流電力は回
路基板14上の電源回路21に入力され、電圧が変換さ
れる等して観察装置11、照明装置12、電磁モータ
7、電磁モータ9及び回路基板14上の各回路の駆動用
に使用される。
【0020】回路基板14上の制御回路22は、観察装
置11、照明装置12、電磁モータ7、電磁モータ9、
整流回路20、受信回路23、発信回路24、処理回路
25及び電源回路21の制御を行う。照明装置12は、
生体内の患部等の観察のため、その部位を照らす。この
ため、内部にランプ或いはLED等の発光素子或いは発
光手段を有する。
【0021】観察装置11はその部位の映像を捉え、そ
の情報を処理回路25に送る。具体的には、観察装置1
1は、結像する対物光学系とその結像位置に配置された
CCD等の撮像素子を有し、撮像素子で光電変換された
映像情報としての撮像信号を処理回路25に送る。
【0022】この処理回路25はその映像情報を変換し
て、映像信号にして制御回路22を経て発信回路24に
送り、発信回路24はその映像信号を高周波の搬送波信
号で変調等してアンテナ26から、電波として発信す
る。そして患者の体外にある体外システム30側に伝送
できるようにしている。
【0023】また、制御回路22は蓄電池15の端子電
圧を検出するなどして、その蓄電された容量、或いは充
電率等を監視する。そして、その容量、充電率に対応す
る信号を発信回路24を経てアンテナ26から電波とし
て発射する。
【0024】また、アンテナ26は受信回路23と接続
され、図4に示す体外システム30側から送信される搬
送波の周波数を選択する同調回路と、変調された信号成
分を取り出すための検波回路或いは復調回路とを有し、
復調された信号を制御回路22に出力する。制御回路2
2は受信回路24から入力される信号を監視し、その信
号に対応した動作を行うように医療用カプセル装置1の
各部の動作を制御する。
【0025】図4は医療用カプセル装置1と体外システ
ム30とからなる医療用カプセルシステム29を示す。
患者27の生体内にある医療用カプセル装置1全体は体
外システム30によって制御される。
【0026】この体外システム30は、医療用カプセル
装置1を制御する機能を備えたパソコン本体31と、こ
のパソコン本体31に接続され、コマンド、データ等の
入力を行うキーボード32と、パソコン本体31に接続
され、画像等を表示する表示手段としてのモニタ33
と、パソコン本体31に接続され、医療用カプセル装置
1を制御する制御信号の発信及び医療用カプセル装置1
からの信号を受信するアンテナ34とを有する。
【0027】この医療用カプセル装置1を制御する制御
信号は、キーボード32からのキー入力或いはパソコン
本体31内のハードディスク等に格納された制御プログ
ラムに基づいて生成され、パソコン本体31内の発信回
路を経て所定の周波数の搬送波で変調され、アンテナ3
4から発信される。
【0028】そして、医療用カプセル装置1の回路基板
14上のアンテナ26によって受信され、受信回路23
の同調回路によりその搬送波が選択的に抽出され、検波
等されて制御信号が復調され、制御回路22に入力され
る。制御回路22は、その入力された信号を制御回路2
2内のROM等に記録されたコマンド等の情報を参照す
ることにより、制御信号に対応するコマンドの解釈を行
い、医療用カプセル装置1の各構成回路等を制御する。
【0029】体外システム30は、医療用カプセル装置
1の観察装置11からの映像信号、蓄電池15の充電率
等の情報を受け取り、モニタ33上に表示し、操作者に
伝える。蓄電池15の容量が不足している場合は、患者
に適度な運動をさせ、電磁発電機13を稼動させ、蓄電
池15を充電させる。
【0030】本実施の形態の医療用カプセル装置1によ
る動作を以下に説明する。図3に示すように、患者27
の例えば胃35内部を長時間にわたり観察する必要があ
る場合には、患者が容易に飲み込み可能な大きさの球形
状の医療用カプセル装置1を患者27に飲み込んで貰
い、胃35内に留置された状態にする。
【0031】胃35内の観察が終了した後は医療用カプ
セル装置1は、胃35や腸などの蠕動運動によって、十
二指腸、小腸、大腸を経由し、肛門から取り出される。
この間、医療用カプセル装置1は消化管全体の内部を観
察することが可能である。
【0032】図3に示す胃35内部に留置された状態に
なるまでに、医療用カプセル装置1は食道内を移動する
際等に電磁発電機13の回転軸16に偏心して取り付け
た重り17が揺動等して交流電力を発生し、整流回路2
0を経て蓄電池15を充電することになる。
【0033】長時間体内に留置する場合にはその留置を
行う前に、医療用カプセル装置1を回転させる等してそ
の蓄電池15の充電率がほぼ100パーセント付近に設
定しておくとさらに良い場合がある。
【0034】そして、胃35内部を観察する必要がある
場合には、例えばキーボード32から観察開始のコマン
ドに対応するキー入力を行い、アンテナ34を経て電波
で放射し、医療用カプセル装置1側に送る。医療用カプ
セル装置1では制御回路22は受信回路23を経て入力
される信号を監視し、動作開始の信号を検出すると、照
明装置12、観察装置11、処理回路25,発信回路2
4等を動作状態、つまりこれらに駆動電力を供給する状
態にする。
【0035】照明装置12は観察装置11の視野方向に
照明光を出射し、照明された部分の視野範囲の像が観察
装置12の撮像素子に結像され、光電変換された後、処
理回路25で映像信号に変換され、発信回路24で変調
され、アンテナ26から電波で放射される。
【0036】この電波は体外システム30のアンテナ3
4で受信され、パソコン本体31内の受信回路で復調さ
れ、パソコン本体31内のA/Dコンバータでデジタル
信号に変換され、メモリに格納されると共に、所定の速
度で読み出されモニタ33に撮像素子で撮像された画像
がカラー表示される。操作者或いは術者はこの画像を観
察することにより、患者27の胃35内部を観察するこ
とができる。なお、この画像は図示しない画像記録装置
に記録することもできるようにしている。
【0037】また、観察方向を変える場合にはキーボー
ド32の電磁モータ7或いは9の動作に対応付けられた
キー等を操作することにより,電磁モータ7或いは9を
回転させることができ、外殻カプセル2に対して内部カ
プセル3を回転させて、その回転により観察及び照明方
向を変えて、つまり姿勢を変えて操作者の望む任意の方
向への照明及び観察が可能になる。
【0038】患部等の注目する部位を観察できる状態に
保持するには,静止のコマンドに対応するキー入力を行
うことにより、2つの電磁モータ7、9のモータ回転軸
8、10は図示しないブレーキ機構で回転しない状態に
設定される。このブレーキ機構として、電磁モータ7、
9が電磁発電機13と同様の構造である場合には、それ
らの電磁コイルの両端を短絡する状態に設定して,その
電磁制動により静止状態を保持させるものでも良い。
【0039】対象部位の観察を行った後、観察を行わな
い場合には観察終了に対応するキー入力を行うことによ
り、その信号が医療用カプセル装置1側に送られ、制御
回路22はこのコマンドを判断すると、観察動作の停止
に対応する制御を行う。
【0040】具体的には、照明装置12、観察装置1
1、処理回路25,発信回路24に電源回路21から駆
動電力が供給されない状態にする。この場合、受信回路
23及び制御回路22は動作状態を維持する。また、電
磁モータ7及び9の少なくとも電磁モータ7は回転可能
な状態に設定され(ブレーキ解除)、重り17により電
磁発電機13で発生した交流電力は整流回路20を経て
蓄電池15を充電する状態を維持する。
【0041】従って、次に使用するまでの間(時間)に
蓄電池15は充電されるので、導線等を介して電力の補
給を行うことが殆ど必要としない。このため、このよう
な補給の際に患者に不自由或いは苦痛を強いることを解
消でき、長時間生体内に留置して使用できる。
【0042】本実施の形態は以下の効果を有する。医療
用カプセル装置1が障害物に当たり、姿勢を変えられな
い場合でも、内部カプセル3が自由に向きを変えられる
ため、効率よく観察ができる。
【0043】また、医療用カプセル装置1が二重構造に
なっているため、観察のための距離が確保されており、
観察対象部位が観察装置11に近すぎて焦点が合わなか
ったり、赤玉になったりすることがなく、快適な観察が
できる。
【0044】さらに、電磁発電機13を内蔵しているこ
とで、導線等により外部から電力の補給を行うことをし
ないでも、長時間留置して生体内部の観察等に使用で
き、従って特に電力の補給の際に患者に与える苦痛も少
なくすみ、患者の行動範囲を制限しない。
【0045】(第1の実施の形態の変形例)なお、第1
の実施の形態における電磁モータ7、9は静電モータや
超音波モータでも良い。また、電磁発電機13の構成
は、永久磁石と電磁コイルからなるものならば特に限定
されない。
【0046】電磁発電機13は、回転エネルギを電気エ
ネルギに変換するものであれば、他の発電機でも良い。
外殻カプセル2は、内部カプセル3が自由に姿勢を変え
られる形状であれば、特に球体である必要はない。
【0047】内部カプセル3は、内部カプセル3が外殻
カプセル2内で自由に姿勢を変えられる形状であれば、
特に球体である必要はない。観察装置11、照明装置1
2に加えて、処置を行う処置手段として例えばレーザ光
により治療を行うレーザ治療装置或いはレーザ照射装置
を設けても良い。
【0048】また、蓄電を行う蓄電手段は蓄電池15に
限定されるものでなく、ニッケル・カドニュウム電池、
ニッケル・水素電池等の二次電池でも良いし、コンデン
サ等でも良い。
【0049】(第2の実施の形態)図5ないし図7は本
発明の第2の実施の形態に係り、図5は第2の実施の形
態の医療用カプセル装置を示し、図5は図5の右側から
電磁発電機をみた様子を示し、図7はこの実施の形態が
管腔臓器内で移動しやすいことを示す説明図である。
【0050】図5に示す第2の実施の形態の医療用カプ
セル装置41は円筒形状の外殻カプセル42と、この外
殻カプセル42の内側に回転自在に配置された円筒形状
の内部カプセル43を有する。外殻カプセル42及び内
部カプセル43は、円筒の一端がそれぞれ半球形状にさ
れ、かつ開口する他端に半球形状のキャップ44、45
が取り付けられてそれぞれの開口を閉塞している。
【0051】内部カプセル43内には、その半球形状の
閉塞部側に電磁発電機46が配置され、その回転軸47
は半球形状の閉塞部内壁に一部を埋め込むようにして固
定されている。この場合、回転軸47は内部カプセル4
3の円筒の中心軸48に沿って閉塞部に固定されてい
る。
【0052】また、この電磁発電機46には、固定され
た回転軸47に対して相対的に回転自在となる回転部材
となる発電機本体に重り49が偏心して取り付けられて
いる。図6は電磁発電機46に偏心して重り49が取り
付けられている様子を示している。重り49が取り付け
てない状態では、発電機本体の重心は回転軸47上にあ
り、回転力が作用しないが、偏心体としての重り49を
取り付けることにより、重心位置が回転軸47上から偏
心し、回転力が作用する構造にしている。また、内部カ
プセル43内には観察装置51、照明装置52、蓄電池
53、回路基板54が取り付けられている。この回路基
板54にはアンテナ55が取り付けられている。
【0053】また、キャップ45の内側には電磁モータ
56が取り付けられ、そのモータ回転軸57は内部カプ
セル43の中心軸48に沿ってこのキャップ45の外部
に突出し、このキャップ45の外側に対向する外殻カプ
セル42に接着剤等で固定されている。この場合、モー
タ回転軸57は外殻カプセル42の円筒の中心軸に沿っ
た半球状の一端に固定されている。
【0054】また、内部カプセル43における中心軸4
8を通る他端側の半球部分の外表面には凹部が形成さ
れ、この半球部分を覆うように配置された外殻カプセル
42の開口端部に取り付けられたキャップ44の中心位
置に内側に突出するように接着剤等で固定された支持軸
59が前記凹部に嵌合するように挿入され、この支持軸
59で回転自在に内部カプセル43は支持されている。
【0055】つまり、外殻カプセル42に対して内部カ
プセル43は同軸状に配置され、この配置で支持する一
端は支持軸59で回転自在に支持し、他方の軸は電磁モ
ータ56のモータ回転軸57となっている。
【0056】このように本実施の形態では、内部カプセ
ル43の回転自在の中心軸48は、円筒の軸と一致し、
内部カプセル43駆動用の電磁モータ56は一つであ
り、外殻カプセル42と内部カプセル43は、片側がこ
の電磁モータ56によって直接接続されており、もう一
方は回転自由な支持軸59で接続されている。
【0057】また、電磁発電機46は,この電磁発電機
46の回転軸47の一端が内部カプセル43に固定され
ている。よって、電磁発電機46本体(図2の永久磁石
18側)は内部カプセル43に対して回転自在になって
いる。
【0058】この電磁発電機46の回転軸47に固定さ
れた電磁コイルに導通する配線は、回転軸47の他端か
ら取り出せるようになっており、電磁発電機46本体の
回転を妨げない。電磁発電機46本体には、回転軸47
に対して電磁発電機46本体の重心が偏心するように、
偏った位置に重り49が固着してあり、この重り49に
より回転軸47の周りで永久磁石側が回転或いは回転振
動することにより交流電力を発生するようにしている。
【0059】第1の実施の形態と同様に観察装置51、
照明装置52は並設して、内部カプセル43の円筒面内
に設けられており、円筒面法線方向の外側が観察できる
向きに配置してある。本実施の形態における回路基板5
4を含む電気系の構成は図3において、1つの電磁モー
タ7にした場合と同様の構成である。
【0060】次に本実施の形態の作用を説明する。医療
用カプセル装置41が生体内で動くことにより、重心が
偏心している電磁発電機46がその回転軸47を中心に
回転する。電磁発電機46の回転軸47に対して回転す
ることで電力を発生し、回路基板54内の整流回路を経
由して蓄電池53に蓄えられる。電力を蓄えた蓄電池5
3が医療用カプセル装置41の駆動源となる。
【0061】内部カプセル43は電磁モータ56を駆動
することにより、外殻カプセル42内で回転し、観察の
向きを任意に変えることができる。医療用カプセル装置
41の形状が円筒形であるために、図7のように管腔臓
器60内での進入に適しており、管腔内の内壁一周を観
察したいときに有利である。
【0062】本実施の形態は以下の効果を有する。電磁
発電機46本体に偏心用の重り49を固定しているた
め、場所をとらず、医療用カプセル装置41を小型化で
きる。従って、患者に与える苦痛を軽減することができ
る。
【0063】また、医療用カプセル装置41が円筒形で
あるため、管腔臓器60内での進入等の移動がしやす
く、患者に与える苦痛を軽減できると共に,進行方向を
軸にして内部カプセル43の向きを自由に変えられるた
め、管腔臓器60の内壁一周の観察に適している。つま
り、観察性を向上できる。その他は第1の実施の形態に
同じ効果を有する。
【0064】(第3の実施の形態)図8及び図9は本発
明の第3の実施の形態に係り、図8は第3の実施の形態
の医療用カプセル装置を示し、図9は駆動装置の構成を
示す。図8に示すように医療用カプセル装置61は気密
で透明で球状の外殻カプセル62と、外殻カプセル62
に内蔵される同じく球状の内部カプセル63からなる。
【0065】内部カプセル63の外表面には、正四面体
の頂点に位置するところに4つの球体64が回動自在に
埋設されている。各球体64は内部カプセル63に埋設
された状態で、外殻カプセル62の内表面に接する。四
つの球体64のうち少なくとも一つには、電磁モータを
2つ内蔵した駆動装置65がとりつけられている。
【0066】図9に示すようにこの駆動装置65に内蔵
された2つの電磁モータ66と電磁モータ67は、一方
の電磁モータ66のモータ回転軸68と、電磁モータ6
7のモータ回転軸69が一平面内で直交するように配置
されている。そしてモータ回転軸68、モータ回転軸6
9には、球体64と接する部分にはそれぞれ円筒形状の
弾性体70a,70bが取り付けてある。内部カプセル
63の内部には、第1の実施の形態と同様に照明装置、
観察装置、電磁発電機、蓄電池、回路基板が配置されて
いる。
【0067】次に本実施の形態の作用を説明する。駆動
装置65に内蔵されている電磁モータ66、電磁モータ
67が回転駆動すると、駆動装置65内の球体64を任
意に回動させることが可能である。この球体64が回動
することによって、内部カプセル63内に回動自在に埋
設されている球体64全てがタイヤとなり、内部カプセ
ル63が外殻カプセル62に対して自由に姿勢を変える
ことが可能になる。外殻カプセル62と内部カプセル6
3の間には、観察装置と照明装置の妨げとなるものが無
いので死角の無い観察が可能である。
【0068】本実施の形態は以下の効果を有する。死角
のない観察が可能なため、観察性能が向上する。その他
は第1の実施の形態に同じ効果を有する。
【0069】(第4の実施の形態)図10は本発明の第
4の実施の形態の医療用カプセル装置71を示す。この
医療用カプセル装置71は気密で透明で球状の外殻カプ
セル72に内蔵される同じく気密で球状の内部カプセル
73からなる。
【0070】外殻カプセル72と内部カプセル73の間
は、内部カプセル73全体の密度と同じ密度の透明な液
体74で満たされている。内部カプセル73の内部に
は、第1の実施の形態と同様に観察装置75、照明装置
76、電磁発電機、蓄電池、回路基板が配置されてい
る。さらに、内部カプセル73全体の重心を観察装置7
5の観察向きと逆側に位置させるための重り77が内部
カプセル73内に設けられている。
【0071】次に本実施の形態の作用を説明する。内部
カプセル73は、外殻カプセル72の中で、内部カプセ
ル73と同じ密度の液体74の中で浮いている。内部カ
プセル73の重心は、観察方向と逆向きなので、内部カ
プセル73は外殻カプセル72の姿勢によらず常に重力
向上向きを観察することができる。また、内部カプセル
73の姿勢を制御するために電力を要しないので効率的
である。
【0072】本実施の形態は以下の効果を有する。内部
カプセル73の姿勢を制御するために電力を要しないの
で効率的であり、上方向など所定の方向に対する観察性
能を向上できる。また、この場合、所定方向の観察に対
する姿勢変更に電力を要しないため、効率的である。そ
の他は第1の実施の形態とほぼ同じ効果を有する。
【0073】(第4の実施の形態の変形例)観察装置7
5、照明装置76の代わりに超音波による観察像を得る
超音波診断装置を設ける。この場合、外殻カプセル7
2、内部カプセル73は超音波を伝播し易い材質でつく
られる必要があり、また、中の液体74も超音波を伝播
し易い液体である必要がある。
【0074】内部カプセル73の重心の位置を観察方向
に偏らせることで、常に下向きの観察ができるようにす
ることも可能である。
【0075】(第5の実施の形態)図11は本発明の第
5の実施の形態の形態の医療用カプセル装置1′を示
す。この医療用カプセル装置1′は,例えば図1の医療
用カプセル装置1において、電磁モータ7を除去し、モ
ータ回転軸8の代わりに回転自在に支持するピン8′が
用いられている。
【0076】図1における電磁発電機13の発電機能と
電磁モータ7の(内部カプセル3を回転駆動して)姿勢
(具体例では観察及び照明の方向)を変更する姿勢変更
機能を兼ねる発電手段13′(具体的な構成は図1の電
磁発電機13と同じ)にはその回転軸16′が内部カプ
セル3の内壁に固定され、この回転軸16′に対して永
久磁石側(発電機本体と記す)が回転自在に支持され、
この発電機本体には回転軸16′に対して発電機本体の
重心の位置が偏心するように重り17′が固着されてい
る。この発電手段13′は回転軸16′側からリード線
が延出され、回路基板14′に接続されている(図示
略)。
【0077】また、図1と同様に電磁モータ9は梁4に
固着され、そのモータ回転軸10は外殻カプセル2に固
着されている。この電磁モータ9は梁4及びピン8′内
部を通したリード線により回路基板14′に接続されて
いる。
【0078】本実施の形態では発電手段13′は内部カ
プセル3の姿勢を変更したり、観察方向を固定する場合
以外には発電機として作用するように回路基板14′の
制御回路22で制御される。具体的には、電磁コイルは
整流回路20に接続され、発生した電力は整流回路20
に入力されて整流されて蓄電池15に供給される。
【0079】また、姿勢を変更する場合には,電磁コイ
ルには電源回路21の出力端から出力される駆動電力が
制御回路22を介して供給される。また、観察方向を維
持する場合には制御回路22により、電磁コイルの両端
が短絡されて、電磁制動によりその状態を維持するよう
に設定される。
【0080】電磁モータ9に対しては第1の実施の形態
と同様である。その他の構成及び動作は第1の実施の形
態と同様である。本実施の形態によれば、姿勢を変更す
る駆動手段と発電する発電手段を兼用しているので、よ
り小型化及び軽量化できる。その他の効果は第1の実施
の形態と同様である。
【0081】なお、図11における電磁モータ9側も発
電手段と姿勢を変更する回転駆動手段とを兼用する構成
にしても良い。このようにすると、さらに発電機能を向
上できる。
【0082】なお、上述の実施の形態では発電手段はロ
ータ側或いはステータ側を回転自在の回転部材とし、そ
の回転部材にはその重心位置を回転部材の中心軸から偏
心させる偏心体としての重りを取り付けて回転部材に回
転力が作用する構造にしているが、回転部材自体の重心
位置をその回転自在となる軸上から偏心する構造にした
場合には特に偏心体を設けなくても,その機能を有する
ことになる。
【0083】なお、例えば図4の体外システム30から
放射される電波を図3の受信回路23の同調回路及びダ
イオードにより検波し、コンデンサで平滑化して直流電
力を生成し、その電圧をDC−DCコンバータで昇圧し
て蓄電池15を充電するようにして電気エネルギの発生
手段を形成するようにしても良い。
【0084】また、患者が充電用の発信装置を持ち、必
要に応じて発信装置を動作させて,充電できるようにし
ても良い。この場合、患者自身も蓄電池15の充電状態
をモニタできる装置を持ち、充電が必要な場合に発信装
置を動作させるようにしても良い。また、充電が必要な
場合には発信装置を自動的に動作させるようにしても良
い。
【0085】(第6の実施の形態)図12ないし図14
は本発明の第6の実施の形態に係り、図12は第6の実
施の形態の医療用カプセル装置を示し、図13は医療用
カプセル装置の内部構造を示し、図14は図13を分解
した状態で示す。
【0086】図12に示すように本発明の第1の実施の
形態の医療用カプセル装置81は、ほぼ円筒形状のカプ
セル本体を形成する筒体82の先端部分に例えば、胃・
腸などの消化管内部のpH値の測定を行うpHセンサ部
83を設けると共に、この筒体82の表面には力を受け
ての変形の際に電気を起こすPVDF,PZT等の圧電
性高分子材料をフィルム状にして形成された複数の圧電
性起電力発生素子84を設けて、電力供給手段を形成し
ている。
【0087】図13に示すようにこの医療用カプセル装
置81は先端部を半球形状にした筒体82のその先端側
中にはpHセンサ部83、このpHセンサ部83の後方
側に隣接して配置され、遠隔計測機能を形成したテレメ
ータ回路基板85、このテレメータ回路基板85の後方
側に隣接して配置され、圧電性起電力発生素子84で生
じる電力を蓄積する蓄電手段としてのコンデンサ86が
設けられている。
【0088】また、この筒体82の後端の開口はキャッ
プ87で蓋をすることによりその開口は密封され、外部
から水が内部に入ることを防止する液密構造にしてい
る。pHセンサ部83は、pH感応電極88、比較電極
89が設けられ、エポキシ等の合成樹脂材料からなるセ
ンサ本体90の中に封入固定されている。
【0089】さらに、電極88,89はともに従来用い
られてきたガラス電極、アンチモン電極に対して強度、
耐ノイズ性、測定精度の面で優れているイリジウムをベ
ースとした金属酸化物薄膜より成る針状電極である。ま
た、センサ本体90の内部には一対のKCL(塩化カリ
ウム)溶液の収納部91a,91bが形成されている。
そして、比較電極89の先端は一方のKC1溶液の収納
部91a内に挿入されている。
【0090】他方のKCL溶液の収納部91b内には例
えばセラミック材料によって形成された棒状の液連絡部
92が配設されている。この液連絡部92の一端はセン
サ本体90の先端面から外部側に少し突出された状態、
他端はKCL溶液の収納部91a内に挿入された状態で
装着されている。
【0091】この液連絡部92とセンサ本体90との接
触部は液密状にシールされており、KCL溶液の収納部
91a,91bの内部にはKCL溶液が外部側に漏出し
ないように保持されている。また、pH感応電極88、
液連絡部92は、センサ本体90の先端面から外部側に
少し突出された状態で設置されている。
【0092】また、テレメータ回路基板85は筒体82
の筒内に配設されている。この場合、テレメータ回路基
板85は例えば2枚の回路基板(第1の回路基板85a
および第2の回路基板85b)が設けられている。これ
らの2枚の回路基板85a,85b間には絶縁材料より
成るスペーサ93が介設されている。なお、2枚の回路
基板85a,85b間は図示しないリード線を介して電
気的に接続されている。
【0093】さらに、pHセンサ部83とテレメータ回
路基板85とは、図示しない信号線により接続されてい
る。まず、pHセンサ部83の各電極88,89に接続
された信号線がテレメータ回路基板85の第1の回路基
板85aに接続され、そこから接続されている第2の回
路基板85bには信号に変換された計測情報を体外に伝
送するためのアンテナ(図示せず)が内蔵されている。
【0094】また、pHセンサ部83とは反対側の端部
には、コンデンサ86が設けられており、センサ本体8
2の外周面に設けられている圧電性起電力発生素子84
とテレメータ回路基板85と配線されている。
【0095】図14に示すように、pHセンサ部83、
テレメータ回路基板85等を筒体82の中に入れてしま
い、テレメータ回路基板5と圧電線起電力発生素子84
からの配線を接続し、後端部をキャップ87で密封でき
るようにしている。
【0096】次に本実施の形態の動作を説明する。医療
用カプセル装置81の使用時には、あらかじめ患者に飲
み込ませて、経口的に胃内に取り込ませ、留置させる。
この時、医療用カプセル装置81は、ぜん動運動により
表面の圧電性起電力発生素子84が圧力を受けたり、医
療用カプセル装置81自身が回転したりすることで管壁
に当たり圧電性起電力発生素子84に圧力がかかる。ま
た、胃内に留置後も胃壁に医療用カプセル装置81が当
たることで圧電性起電力発生素子84は力を受けること
になる。
【0097】すると、圧電性起電力発生素子84により
起こされた起電力がコンデンサ86に蓄積されていき、
そこに蓄積された電力を使ってテレメータ回路基板85
は電気的に駆動され、pHセンサ部83は動作する。医
療用カプセル装置81が壁面等に当たり圧力を受けるた
びに起電力を発生し、コンデンサ86に蓄積されてい
く。
【0098】そして、例えば胃・腸などの消化管内部の
pH値を測定するときには、pHセンサ部83の表面に
突出しているpH感応電極88と液連絡部92とが消化
管内の分泌液と接触し、消化管内の分泌液は液連絡部9
2のセラミック材質に形成されている無数の微細孔を介
して一方のKCL溶液収納部91bを経て、他方のKC
L溶液収納部91aの内部のKCL溶液中に導入され
る。
【0099】そしてこのKCL溶液中でイオン交換が行
われて、その分泌のpH値に応じた電圧がpH感応電極
88と比較電極89との間に設けられ、この電圧値がテ
レメータ回路基板85へ入力されpH値が算出され、さ
らにテレメータ回路基板85の表面等に設けたアンテナ
を通して体外へ伝送される。体外の受信装置等でこの搬
送波を受信することで消化管内のpH値を測定すること
ができる。
【0100】本実施の形態は以下の効果を有する。医療
用カプセル装置81が動いている間、常に電力を蓄積し
ており、電池切れによる計測の中断を解消ないしは少な
くでき、長時間継続した計測を行うことが可能である。
【0101】なお、本実施の形態では,生体内の情報を
検出する情報検出手段としてpHを計測するPhセンサ
部83を設けたが、患部等の温度を計測する温度センサ
を設けるようにしても良い。また、患部の組織を切除す
るための鉗子等、開閉して患部組織を除去する処置手段
を設けるようにしても良い。
【0102】(第7の実施の形態)図15は本発明の第
7の実施の形態の医療用カプセル装置95を示す。図1
5に示すように、複数の圧電性起電力発生素子96を医
療用カプセル装置95の筒体82の後端に取り付けられ
る例えばキャップ87部分に設けた構成とした。この場
合、各圧電性起電力発生素子96はキャップ87の後方
側に突出するように取り付けられ、突出する部分が変形
し易いようにしている。その他の構成は第6の実施の形
態と同じである。
【0103】本実施の形態は各圧電性起電力発生素子9
6が第1の実施の形態の場合よりも変形し易いこと以外
は同じ動作となる。
【0104】本実施の形態は以下の効果を有する。圧電
性起電力発生素子84を変形しやすいように配置してい
るため、起電力が起こしやすく、その起電力を蓄積しや
すい。
【0105】(第8の実施の形態)第6の実施の形態に
示すような圧電性高分子材料からなる圧電性起電力発生
素子84を用いて電力を起こしてその電力を照明・視覚
・処置機能等各機能の動作のための電力供給手段に用い
る構成とする。
【0106】圧電性高分子材料からなる圧電性起電力発
生素子84の動作は第6の実施の形態と同じとなる。照
明・視覚・処置機能の動作は第1の実施の形態等とほぼ
同じとなる。本実施の形態は第1の実施の形態に同じ効
果を有する。
【0107】なお、上述した各実施の形態等を部分的等
で組み合わせて構成される実施の形態も本発明に属す
る。
【0108】[付記] 1.各種機能手段を備えた医療用カプセル装置におい
て、回転自在に支持された回転部材を有し、その回転部
材が回転することによって電気エネルギを発生する発電
手段と、前記回転部材に偏心した状態で固着された偏心
体と、前記発電手段からの電力を蓄え、前記各種機能手
段に電力を供給する蓄電手段と、を設けたことを特徴と
する医療用カプセル装置。
【0109】(付記1の効果)発電手段を内蔵している
ことで、長時間留置でき、患者に与える苦痛も少なくす
み、患者の行動範囲を制限しない。
【0110】2.前記発電手段が電磁発電機である付記
1記載の医療用カプセル装置。 3.前記偏心体が金属製の質量体である付記1記載の医
療用カプセル装置。 4.前記偏心体がプラスチック製の質量体である付記1
記載の医療用カプセル装置。 5.前記偏心体がセラミックス製の質量体である付記1
記載の医療用カプセル装置。
【0111】6.前記機能手段が観察手段である付記1
記載の医療用カプセル装置。 7.前記機能手段が処置手段である付記1記載の医療用
カプセル装置。 8.前記機能手段が情報検出手段である付記1記載の医
療用カプセル装置。 9.前記観察手段が光学的観察手段である付記6記載の
医療用カプセル装置。
【0112】10.前記観察手段が超音波観察手段であ
る付記6記載の医療用カプセル装置。 11.前記処置手段がレーザ照射装置である付記7記載
の医療用カプセル装置。 12.前記処置手段が開閉する鉗子である付記7記載の
医療用カプセル装置。 13.前記処置情報検出手段がpHセンサである付記8
記載の医療用カプセル装置。
【0113】14.前記情報検出手段が温度センサであ
る付記8記載の医療用カプセル装置。 15.各種機能手段を備えた医療用カプセル装置におい
て、前記機能手段を内蔵する内部カプセルと、前記内部
カプセルを収納する外部カプセルと、前記内部カプセル
と前記外部カプセルの間に設けられた回動手段と、前記
回動手段を駆動するための回動駆動手段と、を設けたこ
とを特徴とする。
【0114】(付記15の作用)カプセルが二重構造に
なっていることで、外部カプセルが障害物等によって動
きを抑制されても、内部カプセルは自在に姿勢を変えら
れるという作用を持つ。 (付記15の効果)医療用カプセル装置が障害物に当た
り、姿勢を変えられない場合でも、内部カプセルが自由
に向きを変えられるため、効率よく観察ができる。ま
た、医療用カプセル装置が二重構造になっているため、
観察のための距離が確保されており、観察対象が観察装
置に近すぎて焦点が合わなかったり、赤玉になったりす
ることがなく、快適な観察ができる。
【0115】16.前記外部カプセルが球体である付記
15記載の医療用カプセル装置。 17.前記外部カプセルが円筒形状である付記15記載
の医療用カプセル装置。 18.前記外部カプセルが立方体である付記15記載の
医療用カプセル装置。 19.前記外部カプセルが直方体である付記15記載の
医療用カプセル装置。
【0116】20.前記外部カプセルが光学的に透明で
ある付記15記載の医療用カプセル装置。 21.前記外部カプセルが超音波伝導物質でできている
付記15記載の医療用カプセル装置。 22.前記内部カプセルが球体である付記15記載の医
療用カプセル装置。 23.前記内部カプセルが円筒形状である付記15記載
の医療用カプセル装置。 24.前記内部カプセルが立方体である付記15記載の
医療用カプセル装置。
【0117】25.前記内部カプセルが直方体である付
記15記載の医療用カプセル装置。 26.前記内部カプセルが光学的に透明である付記15
記載の医療用カプセル装置。 27.前記内部カプセルが超音波伝導物質でできている
付記15記載の医療用カプセル装置。 28.前記回動駆動手段が電磁モータである付記15記
載の医療用カプセル装置。
【0118】29.前記回動駆動手段が静電モータであ
る付記15記載の医療用カプセル装置。 30.前記回動駆動手段が超音波モータである付記15
記載の医療用カプセル装置。 31.前記機能手段が観察手段である付記15記載の医
療用カプセル装置。 32.前記機能手段が処置手段である付記15記載の医
療用カプセル装置。
【0119】33.前記機能手段が情報検出手段である
付記15記載の医療用カプセル装置。 34.前記観察手段が光学的観察手段である付記31記
載の医療用カプセル装置。 35.前記観察手段が超音波観察手段である付記31記
載の医療用カプセル装置。 36.前記処置手段がレーザ照射装置である付記32記
載の医療用カプセル装置。 37.前記情報検出手段が温度センサである付記33記
載の医療用カプセル装置。
【0120】(付記15〜37の背景)従来技術として
は、体内にあるカプセルが、観察や医療装置を行う際
に、カプセル本体から流体を噴出させてカプセルの姿勢
変えるというアイディア等が知られている。カプセル本
体から流体を噴出し、カプセルの姿勢を変えるもので
は、カプセルの周囲に障害物がある場合などは、思い通
りに姿勢の変更が出来なかった。
【0121】(付記15〜37の目的)その目的は、カ
プセルの姿勢が任意に変えることで、より確実な観察、
処置等ができる医療用カプセル装置を提供することであ
る。この目的を達成するために、付記15〜37の構成
にした。
【0122】38.カプセル本体と、このカプセル本体
に設けられた生体の情報を検出する生体情報検出手段
と、前記カプセル本体表面に設けられた圧電性変換素子
と、この圧電性変換素子からの電力を蓄積する電力蓄積
部と、この電力で駆動され前記生体情報検出手段で検出
された情報を体外へ送信する送信手段と、を具備するこ
とを特徴とする医療用カプセル装置。
【0123】39.付記38項からなる医療用カプセル
装置において、生体情報検出手段は、pH値センサであ
る。 40.付記38項からなる医療用カプセル装置におい
て、生体情報検出手段は、画像情報検出手段である。 41.付記38項からなる医療用カプセル装置におい
て、生体情報検出手段は、生体組織を取る組織採取手段
と、その組織を調べる組織判別手段とからなる。
【0124】42.付記38項からなる医療用カプセル
装置において、前記圧電性変換素子は、フィルム状であ
る。 43.付記38項からなる医療用カプセル装置におい
て、前記圧電性変換素子は、PVDF,PZT,ピエゾ
ゴム等からなる。 44.付記38項からなる医療用カプセル装置におい
て、前記圧電性変換素子を外表面に複数個設けた。 45.付記38項からなる医療用カプセル装置におい
て、前記圧電性変換素子を外表面の周上概等間隔に設け
た。 46.付記38項からなる医療用カプセル装置におい
て、電力蓄積部はコンデンサからなる。
【0125】(付記38〜46の背景)生体内に留置し
て、生体内の観察や医療処置等を行う医療用カプセルに
関する。近年、pH等の生体情報をセンサで検出し、検
出された生体情報を生体情報信号として体外へ送信する
医療用カプセル或いは医療用カプセル装置が知られてい
る。この種記載の医療用カプセルは、生体情報を検出す
るセンサの他にセンサから出力された生体情報信号を変
調して体外に送信する送信回路や、この送信回路を駆動
する電源部としてのバッテリを備えている。
【0126】ところで、このような医療用カプセルで
は、カプセル内にバッテリが内蔵されているため、カプ
セルを小型化しようとした場合に限界がある。そこで、
カプセルの小型化を容易とするために、pH検出用の電
極としてゲルマニウム半導体電極とマンガン電極を用
い、これら両電極間に生じた電圧を駆動用電力として利
用する医療用カプセルが特公昭49−15425号公報
に開示されている。
【0127】(解決しようとする課題)しかしながら、
上記のような医療用カプセルでは、水銀電池等のバッテ
リが不要となるが、電極間に生ずる電圧が生体内のpH
値によって増減するため、送信回路の動作が不安定にな
るという問題があった。
【0128】(付記38〜46の目的)その目的はセン
サで検出した生体情報を体外へ送信する送信回路を安定
に長時間継続して駆動することができ、かつカプセルの
小型化を図ることができる医療用カプセル装置を提供し
ようとするものである。この目的を達成するために、付
記38〜46の構成にした。
【0129】(付記38〜46の効果)胃・腸などの消
化管の検査・観察等を行うカプセルにおいて、長時間継
続して使用することができ、カプセルを取り出して電池
を交換するという作業を必要とせず、効率的である。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
種機能手段を備えた医療用カプセル装置において、回転
自在に支持された回転部材を有し、その回転部材が回転
することによって電気エネルギを発生する発電手段と、
前記回転部材に偏心した状態で固着された偏心体と、前
記発電手段からの電力を蓄え、前記各種機能手段に電力
を供給する蓄電手段と、を設けているので、発電手段に
より、各種機能手段に電源を供給することができ、電力
の補給の際に患者に不自由を強いたり、苦痛を強いるこ
となく、長時間生体内に留置して観察機能等を働かすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の医療用カプセル装
置を示す断面図。
【図2】電磁発電機の構成を示す図。
【図3】医療用カプセル装置の電気系のブロック構成を
示す図。
【図4】医療用カプセルシステムの構成及び使用例を示
す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の医療用カプセル装
置を示す断面図。
【図6】電磁発電機及び偏心して取り付けられた重りを
示す図。
【図7】管腔臓器内での移動が容易等であることの説明
図。
【図8】本発明の第3の実施の形態の医療用カプセル装
置を示す断面図。
【図9】駆動装置の内部構成を示す図。
【図10】本発明の第4の実施の形態の医療用カプセル
装置を示す断面図。
【図11】本発明の第5の実施の形態の医療用カプセル
装置を示す断面図。
【図12】本発明の第6の実施の形態の医療用カプセル
装置を示す斜視図。
【図13】医療用カプセル装置の内部構造を示す断面
図。
【図14】医療用カプセル装置の内部構造を分解して示
す断面図。
【図15】本発明の第7の実施の形態の医療用カプセル
装置を示す斜視図。
【符号の説明】
1…医療用カプセル装置 2…外殻カプセル 3…内部カプセル 4…梁 5…回転軸 6…ピン 7,9…電磁モータ 8,10…モータ回転軸 11…観察装置 12…照明装置 13…電磁発電機 14…回路基板 15…蓄電池 16…回転軸 17…重り 18…永久磁石 19…電磁コイル 20…整流回路 21…電源回路 22…制御回路 23…受信回路 24…発信回路 25…処理回路 26…アンテナ 30…体外システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 剛志 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各種機能手段を備えた医療用カプセル装置
    において、 回転自在に支持された回転部材を有し、その回転部材が
    回転することによって電気エネルギを発生する発電手段
    と、 前記回転部材に偏心した状態で固着された偏心体と、 前記発電手段からの電力を蓄え、前記各種機能手段に電
    力を供給する蓄電手段と、 を設けたことを特徴とする医療用カプセル装置。
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