JPH09328455A - 第三級ブチルエステル誘導体 - Google Patents

第三級ブチルエステル誘導体

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JPH09328455A
JPH09328455A JP14716096A JP14716096A JPH09328455A JP H09328455 A JPH09328455 A JP H09328455A JP 14716096 A JP14716096 A JP 14716096A JP 14716096 A JP14716096 A JP 14716096A JP H09328455 A JPH09328455 A JP H09328455A
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tertiary butyl
group
solvent
formula
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JP14716096A
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English (en)
Inventor
Shuichi Yokohama
秀一 横濱
Keiichi Kawagoe
敬一 川越
Yasuyuki Takeda
泰幸 武田
Yoshihiro Yokomizo
善啓 横溝
Aki Yokomizo
亜紀 横溝
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、アルキル基又はアルコキシル
基を示し、R2 は、アミノ基又はニトロ基を示す〕で表
わされる第三級ブチルエステル誘導体又はそれらの光学
異性体。 【効果】 医薬の合成中間体として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗潰瘍剤等の医薬
として有用なアミノフェノール誘導体等の合成中間体と
して有用な第三級ブチルエステル誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】医薬を製造する過程において、分子内に
2又はそれ以上のエステル結合が存在する場合、それら
を区別して反応を行うことは効率的に合成を行う上で極
めて重要である。この点でカルボン酸の第三級ブチルエ
ステル誘導体は、一般にアルカリに対し安定であり、酸
で処理することにより容易に除去できることから、他の
アルキルエステル又はベンジルエステル等との区別が可
能である。従って、低分子の第三級ブニルエステル誘導
体を提供することは有用な医薬の合成原料又は合成中間
体を提供することとなり、産業上有益である。
【0003】一方、コレシストキニン拮抗剤の中には末
端に2−(3−アミノフェニル)酢酸あるいは2−(3
−アミノフェニル)プロピオン酸を部分構造に有する化
合物が報告されている(特表平5−504967号公
報)。しかし、それらの優れた合成原料である2−(3
−アミノフェニル)酢酸あるいは2−(3−アミノフェ
ニル)プロピオン酸等の第三級ブチルエステル体はこれ
まで合成されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、医薬
の合成原料あるいは合成中間体として有用な第三級ブチ
ルエステル誘導体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは種々
のアミノフェニルアルカン酸の第三級エステル例えば、
アミノフェニル−2−メトキシ酢酸、アミノフェニル酢
酸、アミノフェニルプロピオン酸等の第三級エステルを
合成し、これを利用した医薬品の合成を試みたところ、
抗コレシストキニン剤及び抗潰瘍剤として有用な化合物
を工業的に有利に製造できることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は次の一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】〔式中、R1 は水素原子、アルキル基又は
アルコキシル基を示し、R2 はアミノ基又はニトロ基を
示す〕で表わされる第三級ブチルエステル誘導体又はそ
れらの光学異性体を提供するものである。なお、本発明
化合物(1)は、不斉炭素を有するため、光学異性体が
存在するが、本発明化合物(1)は、これらのすべてを
含むものである。
【0009】
【発明の実施の形態】上記一般式(1)中、R1 で表わ
される基のうち、アルキル基としては、炭素数1〜4の
ものが好ましく、具体的にはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基が挙げら
れる。このうちメチル基が好ましい。また、R1 におい
てアルコキシル基としては、炭素数1〜4のアルコキシ
ル基が挙げられ、このうち炭素数1又は2のもの、すな
わちメトキシル基又はエトキシル基が好ましい。また、
2 はアミノ基又はニトロ基を示す。
【0010】本発明化合物(1)のうち好ましいものと
しては、次のものが例示される。 1)第三級ブチル 2−(3−ニトロフェニル)アセテ
ート(1−1) 2)第三級ブチル 2−(3−アミノフェニル)アセテ
ート(1−2) 3)第三級ブチル (±)−2−(3−ニトロフェニ
ル)プロピオネート(1−3) 4)第三級ブチル (±)−2−(3−アミノフェニ
ル)プロピオネート(1−4) 5)第三級ブチル (±)−2−(3−ニトロフェニ
ル)−2−メトキシアセテート(1−5) 6)第三級ブチル (±)−2−(3−アミノフェニ
ル)−2−メトキシアセテート(1−6)
【0011】本発明化合物(1)は、前記した如く光学
異性体が存在するため、ラセミ体や光学活性体が存在す
るが、これらはいずれも本発明に含まれる。また本発明
化合物(1)には、水和物等の溶媒和物の形態も含まれ
る。
【0012】本発明の化合物(1)の製造方法について
説明する。本発明化合物(1)の中で、分子内に不斉炭
素を有するものは、公知の技術を用いて光学分割するか
又は光学活性である原料を用いることにより、光学活性
体を製造することができる。従って、本明細書の中では
ラセミ体の製造について説明する。本発明化合物(1)
は、例えば次の反応式で示される方法により製造するこ
とができる。
【0013】
【化3】
【0014】〔式中、R3 は第三級ブチル以外のアルキ
ル基を示し、tBuは第三級ブチル基を示し、R1 及び
2 は前記と同じ〕
【0015】すなわち、化合物(2)をアルカリ存在下
に加水分解して化合物(3)とし、次いでこれに塩基の
存在下にジ(第三級)ブチル ジカーボネートを反応さ
せることにより本発明化合物(1)を製造することがで
きる。
【0016】式(2)で表わされる化合物のうち、R1
がアルコキシル基である化合物(5)は、例えば次式の
如く、フェニル酢酸エステル(4)に水酸化アルカリの
存在下にヨードベンゼンジアセテート及びアルコールを
反応させることにより得られる。
【0017】
【化4】
【0018】〔式中、R4 はアルキル基を示し、R2
びR3 は前記と同じ〕
【0019】この反応は、より詳細には化合物(4)に
アルコールとヨードベンゼンジアセテートを水酸化カリ
ウム存在下に0〜40℃、好ましくは室温で行われる。
この反応で用いるアルコールは目的とするR4 によって
異なり、R4 がメチル基である化合物を製造する場合に
はメタノールを、またR4 がエチル基である化合物を製
造する場合にはエタノールを用いる。
【0020】化合物(3)は、化合物(2)を、メタノ
ール、エタノール、テトラヒドロフラン等の溶媒中で、
水酸化ナトリウム水溶液等の水酸化アルカリ液中で加水
分解することにより製造することができる。また、この
反応は含水溶媒中、例えば含水メタノール中に水酸化ア
ルカリ、例えば水酸化リチウムを用いても同様に行うこ
とができる。
【0021】本発明化合物(1)は、化合物(3)とジ
(第三級)ブチル ジカーボネートとを溶媒中、4−ジ
メチルアミノピリジン等の塩基の存在下に10〜50℃
で反応させることにより製造することができる。本反応
に用いる溶媒としては、第三級ブタノールあるいは、第
三級ブタノールとテトラヒドロフランの混合溶媒が好ま
しい。
【0022】また、式(1)において、R2 がアミノ基
である化合物は、式(1)において、R2 がニトロ基で
ある化合物を一般的に行われる接触還元法で還元するこ
とにより製造することができる。より具体的にはニトロ
体を、エタノール、メタノール、テトラヒドロフランあ
るいはその混合液を溶媒として、パラジウム−炭素ある
いはラネーニッケル等の触媒存在下に水素添加すること
により行うことができる。この反応は通常、室温で行う
が、加温してもよく、水素ガスの圧力は通常1気圧で行
うが、加圧することもできる。このニトロ基の還元反応
では、他の一般的に知られているニトロ基の還元法を用
いることもできる。
【0023】本発明化合物(1)を用いれば医薬として
有用な前記公知化合物も製造できるが、抗潰瘍剤として
有用な下記化合物(A)も製造することができる。
【0024】
【化5】
【0025】〔式中、Xは酸素原子又は硫黄原子を示
し、Aは直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、R5
びR6 は同一又は異なって水素原子又はアルキル基を示
し、R7は置換基を有することもあるアルキル又はアル
ケニル基を示し、R8 は水酸基、アルコキシル基、アラ
ルキル基、アリール基、置換基を有することもあるシク
ロアルキル基又は-N(R9)R10(ここでR9 及びR10は同
一又は異なって水素原子、置換基を有することもあるア
ルキル基、アルコキシル基、置換基を有することもある
フェニル基、置換基を有することもあるアラルキル基、
置換基を有することもあるピリジル基又は置換基を有す
ることもあるチアゾリル基を意味するか、あるいはR9
及びR10が隣接する窒素原子と一緒になって置換基を有
することもある飽和又は不飽和の複素環を形成する)を
示し、R1 は前記と同じ〕
【0026】この化合物(A)は、例えば次の反応式に
従って製造することができる。
【0027】
【化6】
【0028】〔式中、R5 〜R8 、X及びAは前記と同
じものを示し、R11は還元反応で脱離し得る保護基を示
し、R12は酸で脱離し得るアミノ保護基を示し、Y及び
Zはハロゲン原子を示す〕 以下、上記の反応を詳細に説明する。
【0029】原料化合物(6)における酸素又は硫黄の
保護基すなわちR11としては、ベンジル基、ベンズヒド
リル基等が好ましい。また、R12として示されるアミノ
保護基としては第三級ブトキシカルボニル基等が好まし
い。また、Y、Zで示されるハロゲン原子としては臭素
原子、塩素原子、ヨウ素原子が好ましい。
【0030】化合物(6)と化合物(7)との反応は、
例えばジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフ
ラン、酢酸エチル等の不活性溶媒中で、N,N’−ジシ
クロヘキシルカルボジイミドあるいは1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
等の縮合剤存在下、0〜40℃で反応させることにより
化合物(8)が得られる。本反応において、縮合剤とし
て1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カ
ルボジイミド塩酸塩を用いる場合は、塩酸を中和する量
の塩基を必要とし、通常は過剰量の4−ジメチルアミノ
ピリジンを加えることができる。
【0031】化合物(8)から化合物(10)を製造す
るには、例えばテトラヒドロフラン等の不活性溶媒中
で、化合物(8)に、30〜60℃、好ましくは50〜
60℃で水素化ナトリウム、水素化カリウム等の塩基を
反応させた後、冷却下、化合物(9)を反応させるのが
好ましい。
【0032】化合物(10)中のXの保護基であるR11
を除去して化合物(11)を製造するには、化合物(1
0)を接触還元することによって行うことができる。こ
の反応で用いる溶媒としては、エタノール、メタノー
ル、テトラヒドロフラン、酢酸エチルあるいはそれらの
混合溶液を用い、触媒としては、パラジウム−炭素を用
いるのが一般的である。反応は通常、室温、1気圧で行
うが、加温、加圧することもできる。
【0033】化合物(13)は、N,N−ジメチルホル
ムアミド中、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基存
在下に化合物(11)に、化合物(12)を室温〜70
℃、好ましくは50〜70℃で反応させることにより製
造することができる。ここで用いる化合物(12)のう
ち、R8 が-N(R9)R10である化合物(12−1)は、例
えば次の反応式に従って製造することができる。
【0034】
【化7】
【0035】〔式中、R9 、R10、A、Y及びZは前記
と同じものを示す〕 詳細には次の如くして化合物(12−1)を製造するこ
とができる。
【0036】式(19)で表わされる化合物は、塩基、
例えばピリジン存在下に化合物(17)と無水トリフル
オロ酢酸(18)とを0〜40℃、好ましくは室温で反
応させることにより製造することができる。本反応は、
通常、無溶媒で行うが、クロロホルム等の不活性溶媒を
用いることもできる。化合物(21)は、N,N′−ジ
メチルホルムアミド等の溶媒中、塩基、例えば炭酸カリ
ウムあるいは炭酸ナトリウムの存在下に10〜60℃、
好ましくは20〜50℃で化合物(19)と化合物(2
0)とを反応させることにより製造することができる。
【0037】化合物(22)は、化合物(21)のトリ
フルオロアセチル基を一般的に行われる加水分解反応を
用いて除去することにより製造することができる。すな
わち、化合物(22)は、化合物(21)をテトラヒド
ロフラン等の溶媒中、室温で水酸化アルカリ水溶液、例
えば1N水酸化ナトリウム水溶液で処理することにより
製造することができる。この反応に用いる溶媒として
は、この他メタノール、エタノール等も有用である。
【0038】化合物(12−1)は、化合物(22)を
原料として、一般的に行われるアミンのアシル化法を用
いることにより製造することができる。すなわち、化合
物(12−1)はクロロホルム等の不活性溶媒中、塩基
の存在下に化合物(22)と化合物23)とを0〜40
℃で反応させることにより製造することができる。反応
に用いる塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリ
ジン等の有機塩基が一般的であるが、本反応においては
ピリジンがより好ましい。
【0039】化合物(12−1)を得るための上記反応
式において、Y及びZはハロゲン原子であるが、塩素原
子又は臭素原子が好ましく、YとZは通常同じである。
また、R9 は前記と同じであり、R10はアルキル基を意
味する。
【0040】化合物(14)は、化合物(13)をジク
ロロメタン等の溶媒中、0℃〜室温にて、酸、好ましく
はトリフルオロ酢酸で処理することにより製造すること
ができる。
【0041】化合物(16)は、化合物(14)をテト
ラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド等の不
活性溶媒中、0〜60℃、好ましくは室温でN,N′−
カルボニルジイミダゾール(CDI)を反応させて中間
体のイミダゾライド(15)を生成させ、このイミダゾ
ライド(15)を単離して又は単離することなく第三級
ブチルエステル誘導体のアミン体(1−N)とトルエン
中加熱還流することにより製造することができる。得ら
れた化合物(16)を酸加水分解、例えばジクロロメタ
ン等の溶媒中、0℃〜室温にてトリフルオロ酢酸で処理
することにより、化合物(A)を効率よく製造すること
ができる。
【0042】
【発明の効果】本発明の第三級ブチルエステル誘導体を
合成中間体として用いれば医薬として有用なアミノフェ
ノール誘導体(A)等を工業的に有利に製造することが
できる。
【0043】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0044】参考例1 メチル (±)−2−メトキシ
−(3−ニトロフェニル)アセテート(5−1):メチ
ル 3−ニトロフェニルアセテート(4−1)(5.0
g)、水酸化カリウム(4.3g)のメタノール(80
ml)溶液を氷冷し、ヨードベンゼンジアセテート(8.
3g)を加え、室温で一晩撹拌した。反応溶液に2N塩
酸を加えて酸性とし、減圧下で溶媒を留去した。残渣を
クロロホルムに溶解し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、
1.57gの化合物(5−1)を油状物として得た。
【0045】1H-NMR(CDCl3)δ:3.48 (3H, s), 3.76 (3
H, m), 4.89(1H,s), 7.55-8.54 (4H, m)
【0046】参考例2 (±)−2−メトキシ−2−
(3−ニトロフェニル)酢酸(3−1):化合物(5−
1)の1.32gをメタノール(90ml)及び水(30
ml)の混合液に溶解し、氷冷撹拌下、水酸化リチウム1
水和物(0.30g)を加え、一晩撹拌した。反応溶液
に1N塩酸を加えて酸性とし、クロロホルムで抽出し
た。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、0.66gの
化合物(3−1)を粉末として得た。
【0047】1H-NMR(CDCl3)δ:3.52 (3H, s), 4.91 (1
H, s), 7.57-7.62 (1H, m),7.80-7.82, (1H, m), 8.22-
8.34 (2H, m)
【0048】実施例1 第三級ブチル 2−(3−ニト
ロフェニル)アセテート(1−1):2−(3−ニトロ
フェニル)酢酸(3−2)(10.0g)の第三級ブタ
ノール及びテトラヒドロフランの混合溶液(70ml)に
室温撹拌下にジ(第三級)ブチル ジカーボネート(1
8.1g) 及び4−ジメチルアミノピリジン(1.4
g)を加え、同温で1時間撹拌した。反応液を氷水中に
加え、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を1N塩
酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に
溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=20:1で溶
出)で精製し、13.3gの化合物(1−1)を得た。
【0049】1H-NMR(CDCl3)δ:1.46 (9H, s), 3.65 (2
H, s), 7.50 (1H, m), 7.62 (1H, d),8.13 (1H, d), 8.
16 (1H, s)
【0050】実施例2 第三級ブチル2−( 3−アミノフェニル)アセテート
(1−2):化合物(1−1)(5.2g)のメタノー
ル(80ml)溶液に5%パラジウム−炭素(1.0g、
50%wet)を加え、1気圧の水素雰囲気中室温で3時
間接触還元に付した。反応液を濾過後、溶媒を減圧下に
留去し、4.3gの化合物(1−2)を得た。
【0051】1H-NMR(CDCl3)δ:1.44 (9H, s), 3.42 (2
H, s), 3.63(2H, brs), 6.56-6.60 (2H, m), 6.65(1
H, d), 7.09 (1H, t)
【0052】実施例3 第三級ブチル (±)−2−
(3−ニトロフェニル)プロピオネート(1−3):
(±)−2−(3−ニトロフェニル)プロピオン酸(3
−3)(18.2g)及び4−ジメチルアミノピリジン
(1.2g)の第三級ブタノール溶液(100ml)に、
室温撹拌下ジ(第三級)ブチル ジカーボネート(3
0.5g)の第三級ブタノール(50ml)溶液を加え、
35〜40℃で20分間撹拌した。減圧下に溶媒を留去
した後、残渣を酢酸エチルに溶解し、1N塩酸、水、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去
し、23.4gの化合物(1−3)を得た。
【0053】1H-NMR(CDCl3)δ:1.41 (9H, s), 1.51 (3
H, d), 3.73 (1H, q), 7.50 (1H, t),7.64 (1H, d), 8.
12 (1H, dd), 8.19 (1H, d)
【0054】実施例4 第三級ブチル (±)−2−
(3−アミノフェニル)プロピオネート(1−4):化
合物(1−3)(5.0g)のメタノール(100ml)
溶液に5%パラジウム−炭素(1.0g、50%wet)
を加え、1気圧の水素雰囲気中室温で4時間接触還元に
付した。反応液を濾過後、溶媒を減圧下に留去した。残
渣をクロロホルムに溶解し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧下に留去し、4.2gの化合物(1−
4)を得た。
【0055】1H-NMR(CDCl3)δ:1.40 (9H, s), 1.41 (3
H, d), 3.50 (1H, q), 3.63 (2H, brs),6.56 (1H, d),
6.63 (1H, s), 6.69 (1H, d), 7.10 (1H, t)
【0056】実施例5 第三級ブチル (±)−2−メ
トキシ−2−(3−ニトロフェニル)アセテート(1−
5):化合物(3−1)(0.66g)及び4−ジメチ
ルアミノピリジン(38.1mg)の第三級ブチルアルコ
ール(60ml)溶液に、ジ(第三級)ブチル ジカルボ
ネート(1.02g)を加え、40℃で3時間撹拌し
た。溶媒を減圧下留去後、残渣をクロロホルムに溶解
し、1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽
和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧下留去後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=4:1)
で精製し、0.83gの化合物(1−5)を得た。
【0057】1H-NMR(CDCl3)δ:1.42 (9H, s), 3.47 (3
H, s), 4.75 (1H, s), 7.53-7.57 (1H, m),7.80-7.81
(1H, m), 8.18-8.21 (1H, m), 8.34 (1H, s)
【0058】実施例6 第三級ブチル (±)−2−
(3−アミノフェニル)−2−メトキシアセテート(1
−6):化合物(1−5)(0.83g)のエタノール
(100ml)溶液に5%パラジウム−炭素(0.25
g、50%wet)を加え、1気圧の水素雰囲気中室温で
6時間接触還元に付した。反応液を濾過後、溶媒を減圧
下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(クロロホルム/メタノール=20:1で溶出)で
精製し、0.47gの化合物(1−6)を得た。
【0059】1H-NMR(CDCl3)δ:1.41 (9H, s), 3.38 (3
H, s), 3.67 (2H, brs), 4.53(1H,s),6.62-6.65 (1H,
m), 6.77-6.80 (2H, m), 7.10-7.14 (1H, m)
【0060】式(1)で表される本発明の化合物から最
終目的である化合物(A)を合成する工程を以下に説明
する。
【0061】
【化8】
【0062】参考例3 N−(2−ベンジルオキシフェニル) −2−(N−第三
級ブトキシカルボニルアミノ)アセタミド(8−1):
2−ベンジルオキシアニリン(6−1)(16.4
g), ジメチルアミノピリジン(11.0g), 及びN
−第三級ブトキシカルボニルグリシン(14.4g)の
ジクロロメタン溶液に1−エチルー3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(16.3g)
を加え室温で12時間撹拌した。 反応液を1N塩酸、
水、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次
洗浄し、 無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 減圧下溶媒
を留去し、 11.5gの化合物(8−1)を白色粉末と
して得た。
【0063】mp 80-82℃。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.41 (9H, s), 3.91 (2H, d), 5.12
(2H, s), 5.18 (1H, brs),6.93-7.03 (3H, m), 7.35-7.
41 (5H, m), 8.37-8.38 (2H, m)
【0064】参考例4 N−メチル−N−フェニル−2−[N−(2−ベンジル
オキシフェニル)−N−[2−(N−第三級ブトキシカ
ルボニルアミノ)アセチル]アミノ]アセタミド(10
−1):水素化ナトリウム(60% inoil)(0.18
g)をテトラヒドロフラン(20ml)に懸濁し、氷冷撹
拌下、化合物(8−1)(1.1g)のテトラヒドロフ
ラン(20ml)溶液を加え、55〜60℃で1.5時間
撹拌した。 反応液を冷却し、 N−メチル−N−フェニル
−2−ブロモアセタミド(1.8g)のテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液を加え、 室温で更に2時間撹拌し
た。 不溶物を濾去し、 濾液を濃縮後、 残渣にクロロホル
ム及び1N塩酸を加え二層を分離した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。 減圧
下溶媒を留去し、 1.1gの化合物(10−1)を粉末
として得た。
【0065】mp 168-170℃。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.38 (9H, s), 3.27 (3H, s), 3.37
(1H, d), 3.56 (1H, dd),3.80 (1H, dd), 4.78 (1H,
d), 4.95 (1H, d), 5.00 (1H, d),5.38 (1H, brs), 6.9
4-7.00 (2H, m), 7.12 (2H, m),7.21-7.35 (6H, m), 7.
37-7.43 (3H, m), 7.66-7.68 (1H, m)
【0066】参考例5 N−メチル−N−フェニル−2−[N−[2−(N−第
三級ブトキシカルボニルアミノ)アセチル]−N−(2
−ヒドロキシフェニル)アミノ]アセタミド(11−
1):化合物(10−1)(41g)及び5%パラジウ
ム炭素(50%wet)(8.15g)を、 テトラヒドロ
フラン−エタノール(900ml:300ml)の混合液に
懸濁し、1気圧の水素雰囲気中、2時間撹拌した。 触媒
を濾去し、 濾液を減圧下濃縮した。 残渣をクロロホルム
に溶解し、 溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下溶媒を留去し、32gの化合物(11−1)を得
た。
【0067】mp 185-188℃。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.39 (9H, s), 3.30 (1H, d), 3.34
(3H, s), 3.56 (1H, dd),3.80 (1H, dd), 4.74 (1H,
d), 5.19 (1H, brs), 6.81 (1H, m),6.91 (1H, m), 7.0
3 (1H, m),7.23-7.33 (3H, m), 7.42-7.49 (3H, m),10.
6 (1H, s)
【0068】参考例6 N−メチル−N−(3−メチルフェニル)−2−[2−
[N−[2−(N−第三級ブトキシカルボニルアミノ)
アセチル]−N−(N−メチル−N−フェニルカルバモ
イルメチル)アミノ]フェノキシ]アセタミド(13−
1):化合物(11−1)(5g)、N−メチル−N−
(3−メチルフェニル)−2−ブロモアセタミド(2.
9g)及び無水炭酸カリウム(2.1g)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(100ml)溶液を70℃で12時
間撹拌した。反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メ
タノール=100:1で溶出)で精製し、6.9gの化
合物(13−1)を粉末として得た。
【0069】1H-NMR(CDCl3)δ:1.37 (9H, s), 2.39 (3
H, s), 3.22 (3H, s), 3.27 (3H, s),3.54 (2H, m), 3.
76 (1H, dd), 4.35 (2H, s), 4.74 (1H, d),5.37 (1H,
s), 6.64 (1H, d), 6.94-7.01 (11H, m), 7.70 (1H, d)
【0070】参考例7 N−メチル−N−(3−メチルフェニル)−2−[2−
[N−(2−アミノアセチル)−N−(N−メチル−N
−フェニルカルバモイルメチル)アミノ]フェノキシ]
アセタミド(14−1):化合物(13−1)(5.0
g)のジクロロメタン(50ml)溶液に氷冷下、トリフ
ルオロ酢酸(30ml)を加え、同温で1時間撹拌した。
反応液を減圧下濃縮後、残渣をクロロホルムに溶解し、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
を留去し、4.1gの化合物(14−1)を粉末として
得た。
【0071】1H-NMR(CDCl3)δ:1.97 (2H, brs), 2.38
(3H, s), 3.20 (2H, s), 3.22 (3H, s),3.28 (3H, s),
3.46 (1H, d), 4.35 (2H, s), 4.74 (1H, d),6.64 (1H,
d), 6.95-7.02 及び 7.18-7.42 (11H, m), 7.68 (1H,
d)
【0072】参考例8 第三級ブチル 2−[3−[3−[N−[2−[N−メ
チル−N−(3−メチルフェニル)カルバモイルメチル
オキシ]フェニル]−N−(N−メチル−N−フェニル
カルバモイルメチル)カルバモイルメチル]ウレイド]
フェニル]アセテート(16−1):参考例7の化合物
(14−1)(3.0g)のテトラヒドロフラン(50
ml)溶液にN,N’−カルボニルジイミダゾール(1.
12g)を加え、この混合物を室温で15分間撹拌し
た。反応液を減圧下濃縮後、残渣をクロロホルムに溶解
し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をト
ルエン(50ml)に溶解した。この溶液に第三級ブチル
2−(3−アミノフェニル)アセテート(2.6g)
を加え、この混合物を2時間加熱還流後、減圧下濃縮、
残渣をクロロホルム及び1N塩酸に分配した。二層を分
離し、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
メタノール=50:1で溶出)で精製した。溶出液を濃
縮し、得られた残渣をジクロロメタン/ジエチルエーテ
ルより結晶化を行い、2.7gの化合物(16−1)を
結晶性粉末として得た。
【0073】mp 128-130℃。1 H-NMR(CDCl3)δ:1.41 (9H, s), 2.39 (3H, s), 3.23
(3H, s), 3.27 (3H, s),3.44 (2H, s), 3.50 (1H, d),
3.94 (2H, d), 4.42 (2H, s),4.68 (1H, d), 5.98 (1H,
brs), 6.60 (1H, d), 6.87 (1H, d),6.95-7.37 (15H,
m), 7.69 (1H, d) MS(m/z): 708(M+1)+
【0074】参考例9 2−[3−[3−[N−[2−[N−メチル−N−(3
−メチルフェニル)カルバモイルメチルオキシ]フェニ
ル]−N−(N−メチル−N−フェニルカルバモイルメ
チル)カルバモイルメチル]ウレイド]フェニル]酢酸
(A−1):化合物(16−1)(1.5g)のジクロ
ロメタン(20ml)溶液に氷冷下、トリフルオロ酢酸
(20ml)を加え、混合物を室温で2時間半撹拌した。
反応液を減圧下濃縮後、残渣をクロロホルムに溶解し、
有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノ
ール=15:1で溶出)で精製し、0.87gの表記化
合物(A−1)を粉末として得た。
【0075】mp 195-199℃。1 H-NMR(DMSO-d6)δ:2.40 (3H, s), 3.21 (3H, s), 3.24
(3H, s), 3.52 (2H, s),3.56-3.60 (2H, m), 3.84 (1
H, dd), 4.56 (3H, brs), 6.34 (1H, brs),6.85 (1H,
d), 6.93 (1H, brs), 7.09-7.51 (14H, m), 7.67 (1H,
d),8.86 (1H, s) MS(m/z): 652(M+1)+
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横溝 善啓 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 横溝 亜紀 東京都江戸川区北葛西一丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は水素原子、アルキル基又はアルコキシル
    基を示し、R2 はアミノ基又はニトロ基を示す〕で表わ
    される第三級ブチルエステル誘導体又はそれらの光学異
    性体。
  2. 【請求項2】 第三級ブチル 2−(3−アミノフェニ
    ル)アセテート。
  3. 【請求項3】 第三級ブチル 2−(3−アミノフェニ
    ル)プロピオネート又はその光学異性体。
  4. 【請求項4】 第三級ブチル 2−(3−アミノフェニ
    ル)−2−メトキシアセテート又はその光学異性体。
  5. 【請求項5】 第三級ブチル 2−(3−ニトロフェニ
    ル)アセテート。
  6. 【請求項6】 第三級ブチル 2−(3−ニトロフェニ
    ル)プロピオネート又はその光学異性体。
  7. 【請求項7】 第三級ブチル 2−(3−ニトロフェニ
    ル)−2−メトキシアセテート又はその光学異性体。
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