JPH09329091A - スクロール型流体装置 - Google Patents

スクロール型流体装置

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JPH09329091A
JPH09329091A JP15200496A JP15200496A JPH09329091A JP H09329091 A JPH09329091 A JP H09329091A JP 15200496 A JP15200496 A JP 15200496A JP 15200496 A JP15200496 A JP 15200496A JP H09329091 A JPH09329091 A JP H09329091A
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scroll
movable
drive pin
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slide
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Withdrawn
Application number
JP15200496A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Yoshimura
恵司 吉村
Mikio Kajiwara
幹央 梶原
Yoshitaka Shibamoto
祥孝 芝本
Shusaku Ueda
秀作 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロール圧縮機構16の可動スクロール2
3のボス部25に、架構13の軸受孔14に挿通された
クランク軸31の偏心ドライブピン32を嵌挿し、可動
スクロール23のボス部25内面とドライブピン32外
面との間に、可動スクロール23の公転時の遠心力を打
ち消す遠心力を発生するカウンタウェイト部41cを有
するスライドブッシュ41を径方向に移動可能に嵌挿
し、このスライドブッシュ41を軸方向に支持するため
のつば部をクランク軸31に設けたスクロール圧縮機に
対し、クランク軸31につば部を不要化し、クランク軸
31の軸受孔14に対する挿通方向の制限をなくすとと
もに、クランク軸31の材料費や加工費を低減してコス
トダウンを図る。 【解決手段】 架構13上面において軸受孔14周縁
に、スライドブッシュ41を軸方向に支持するスラスト
支持部43を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール圧縮機
構を備えたスクロール型流体装置に関し、特に、可動ス
クロールとその駆動軸のドライブピンとの間にスライド
ブッシュを介在させて可動スクロールを径方向にスライ
ド可能としたものの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のスクロール型流体装置
において、固定及び可動スクロール間の圧縮室を気密シ
ールするためのシール構造として、駆動軸先端の偏心し
たドライブピンに可動スクロールのボス部を隙間なく回
転可能に嵌挿して、可動スクロールをドライブピンに径
方向に移動一体に支持し、固定及び可動スクロールの渦
巻体間に間隙を形成して、その間隙をガスに混入した油
によって気密シールするようにしたものと、可動シーブ
をドライブピンに対し径方向にスライド移動可能に嵌合
してその偏心量を可変とし、可動スクロールの渦巻体を
固定スクロールの渦巻体に押し付けて、両渦巻体間の圧
縮室を気密シールするようにしたものとに大別される。
【0003】上記後者のものでは、可動シーブのボス部
内周面とドライブピン外周面との間に円筒状のスライド
ブッシュをドライブピン外周面に対し隙間をあけて径方
向に移動可能に嵌挿し、このスライドブッシュの移動に
より可動スクロールを径方向にスライド移動可能とする
ようになされている。
【0004】ところで、可動スクロールは、その公転時
に遠心力が働くので、この遠心力の作用により可動スク
ロールを径方向にスライドさせて、その渦巻体を固定ス
クロールの渦巻体に押し付けることで、両渦巻体間の圧
縮室を気密シールすることができる。
【0005】このとき、可動スクロールの遠心力は駆動
軸の回転速度(可動スクロールの公転速度)に応じて増
減変化し、その回転速度が速くなるほど渦巻体同士の押
付け力が増大する。しかし、渦巻体間の圧縮室からのガ
ス漏れが大きく生じるのは低速回転時であり、このとき
の遠心力は小さいので、上記のように遠心力で可動スク
ロールをスライドさせるものでは、圧縮室からのガス漏
れを防止する特性の要求に正確に合わなくなる。
【0006】そこで、従来、例えば実開昭62―823
92号公報等に示されるように、上記スライドブッシュ
にカウンタウェイト部を一体に形成し、このカウタウェ
イト部に発生する遠心力で可動スクロールの遠心力を相
殺することにより、可動スクロールの遠心力を実質的に
なくすようにすることが提案されている。そして、この
ものでは、圧縮室内で圧縮されるガスの圧力により可動
スクロールをスライドさせて、その渦巻体を固定スクロ
ールの渦巻体に押し付けてシールするようになされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
ものでは、駆動軸につば部を一体に形成し、このつば部
により上記カウンタウェイト付きのスライドブッシュの
軸方向の荷重を受けている。このため、上記つば部の分
だけ、駆動軸の材料の量が多くなり、しかも、そのつば
部を加工する工程が必要であり、コストの面で不利であ
る。
【0008】また、上記駆動軸は架構の軸受孔に挿通さ
れて支持されているが、その駆動軸の軸受孔に対する挿
通方向が限定される。すなわち、駆動軸は、可動スクロ
ール駆動用のモータに連結されていて、その駆動軸とモ
ータのロータ(回転子)とは焼嵌めにより固定一体化さ
れている。その場合、上記つば部があると、予め駆動軸
にモータのロータを焼嵌めして一体化してサブアッセン
ブリしたとき、その後、駆動軸支持用の架構の軸受孔に
駆動軸をモータ側から挿通するのはつば部の干渉によっ
て不可能である。従って、先ず、駆動軸を軸受孔にモー
タと反対側から挿通し、その後に駆動軸にロータを焼嵌
めする必要がある。そして、その焼嵌めにより軸受部が
熱影響を受ける等の問題が生じる。
【0009】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記のスライドブッシュの支持構造を
改良することで、駆動軸につば部を不要化し、駆動軸の
軸受孔に対する挿通方向の制限をなくすとともに、駆動
軸の材料費や加工費を低減してコストダウンを図ること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、駆動軸を支持する架構に、スライド
ブッシュの軸方向の荷重を受けるスラスト支持部を形成
することで、そのスライドブッシュは架構でスラスト支
持するようにした。
【0011】具体的には、請求項1の発明では、図1及
び図3に示すように、軸受孔(14)を有する架構(1
3)と、鏡板(18)及び該鏡板(18)に突設された
渦巻体(20)を有する固定スクロール(17)、並び
に、中心にボス部(25)が形成された鏡板(24)及
び該鏡板(24)に突設され、上記固定スクロール(1
7)の渦巻体(20)に対し圧縮室(28)を区画形成
するように噛合する渦巻体(26)を有する可動スクロ
ール(23)からなり、可動スクロール(23)の公転
動作により上記圧縮室(28)でガスを圧縮するスクロ
ール圧縮機構(16)と、上記架構(13)の軸受孔
(14)に回転可能に支持され、先端に上記可動スクロ
ール(23)のボス部(25)内に回転可能に嵌合され
かつ回転軸心に対し偏心したドライブピン(32)を有
し、可動スクロール(23)を公転させるように駆動す
る駆動軸(31)と、上記可動スクロール(23)のボ
ス部(25)内面とドライブピン(32)外面との間に
径方向に移動可能に嵌挿され、回転に伴い上記可動スク
ロール(23)の公転時の遠心力を打ち消す方向の遠心
力を発生するカウンタウェイト部(41c)を有するス
ライドブッシュ(41)とを備えたスクロール型流体装
置が前提である。
【0012】そして、上記架構(13)に、上記スライ
ドブッシュ(41)を軸方向に支持するスラスト支持部
(43)を設ける。
【0013】この構成により、架構(13)にスラスト
支持部(43)が設けられ、このスラスト支持部(4
3)によりスライドブッシュ(41)が軸方向に支持さ
れるので、従来の如く駆動軸(31)につば部を設ける
必要がなくなる。このため、そのつば部の分だけ駆動軸
(31)の材料費や加工費を低減してコストダウンを図
ることができる。
【0014】また、駆動軸(31)につば部がないの
で、駆動軸(31)は架構(13)の軸受孔(14)に
対していずれの方向からも挿通することができ、駆動軸
(31)の組付性を向上させることができる。また、予
め駆動軸(31)にモータ(37)のロータ(39)を
焼嵌めして一体化した後、その駆動軸(31)を軸受孔
(14)に挿通して、その先端のドライブピン(32)
に可動スクロール(23)のボス部(25)を嵌合する
ことができ、軸受部分が焼嵌め時の熱影響を受けること
もなくなる。
【0015】請求項2の発明では、図2に示す如く、上
記ドライブピン(32)の外周に、圧縮室(28)のガ
ス圧が可動スクロール(23)の渦巻体(26)を固定
スクロール(17)の渦巻体(20)に押し付ける押付
方向に延びるピン側スライド面(45)を設ける一方、
スライドブッシュ(41)内周に、上記ピン側スライド
面(45)に摺接するブッシュ側スライド面(46)を
設ける。
【0016】また、上記ドライブピン(32)の外径
(d2)とスライドブッシュ(41)の内径(d1)と
の差によりドライブピン(32)外面とスライドブッシ
ュ(41)内面との間に所定の間隙(42)を形成し
て、その間隙(42)により可動スクロール(23)の
上記押付方向のスライド量を規制するように構成する。
【0017】こうすれば、ドライブピン(32)のピン
側スライド面(45)でスライドブッシュ(41)のブ
ッシュ側スライド面(46)を摺接させてスライド移動
させることにより、スライドブッシュ(41)の内周面
のスライド方向後側がドライブピン(32)の外周面に
当接するまで可動スクロール(23)がその渦巻体(2
6)の押付方向に移動案内される。従って、その可動ス
クロール(23)のスライド案内を行いながら、ドライ
ブピン(32)及びスライドブッシュ(41)自体で可
動スクロール(23)の同方向の移動規制を行うことが
でき、可動スクロール(23)のスライド量を規制する
ための部材が別途不要で、部品点数の低減等を図ること
ができる。
【0018】しかも、上記のようにドライブピン(3
2)の外径(d2)とスライドブッシュ(41)の内径
(d1)との差による両者間の間隙(42)により可動
スクロール(23)の押付方向のスライド量が規制され
るので、圧縮室(28)内のガス圧が高くない状態で
も、固定及び可動スクロール(17),(23)の渦巻
体(20),(26)同士の相対位置が適正に維持さ
れ、装置の組立てが良好に行われたかどうかを検査する
ために、可動スクロール(23)の駆動公転により圧縮
室(28)内に空気を吸い込ませて圧縮する圧縮トルク
のチェックを容易に行うことができる。
【0019】また、スライドブッシュ(41)をドライ
ブピン(32)に嵌合するときには、ドライブピン(3
2)のピン側スライド面(45)にスライドブッシュ
(41)のブッシュ側スライド面(46)が合致するよ
うに組み付ければよく、その組付けを容易に行うことが
できる。
【0020】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
の発明のスクロール型流体装置において、ドライブピン
(32)の外周に、スライドブッシュ(41)が軸方向
に移動するのを規制する止めリング(48)を取り付け
る。このことで、簡単な構造の止めリング(48)によ
りスライドブッシュ(41)の軸方向の移動を規制する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図3は本発明の実施形態に係るス
クロール型流体装置としての冷凍装置用のスクロール圧
縮機(C)を示し、(1)は上下方向に延びる密閉円筒
状のハウジングで、その内部の上側には仕切板(2)が
配置されており、この仕切板(2)によってハウジング
(1)内の空間が仕切板(2)上側の高圧室(6)と下
側の低圧室(7)とに区画されている。上記仕切板
(2)の下面中心部には凹陥部(3)が形成され、この
凹陥部(3)の底部には高圧室(6)まで貫通する吐出
孔(4)が形成されている。また、仕切板(2)の上面
の中心部には上記吐出孔(4)を開閉する吐出弁(9)
がリング状の弁押え(10)によって取付固定され、こ
の吐出弁(9)は、凹陥部(3)内(後述の圧縮機構
(16)の吐出ポート(19))の圧力が高圧室(6)
よりも高いときには吐出孔(4)を開くが、逆に低いと
きには閉じる逆止弁からなる。(11)は上記弁押え
(10)を仕切板(2)に取り付けるためのボルトであ
る。
【0022】上記低圧室(7)には仕切板(2)の下側
に仕切板(2)と所定の間隔をあけて架構(13)が配
設されている。この架構(13)は、上方に開放された
略有底円筒状の本体(13a)と、その本体(13a)
の上端外周部から半径方向外側に突出するフランジ部
(13b)と、本体(13a)の底壁中心部から下方に
延びる円筒部(13c)とからなり、フランジ部(13
b)の外周縁で架構(13)がハウジング(1)内面に
固定されている。また、上記円筒部(13c)内には本
体(13a)の底壁を上下方向に貫通する貫通孔からな
る軸受孔(14)が開口されている。
【0023】上記仕切板(2)と架構(13)との間の
低圧室(7)にはスクロール圧縮機構(16)が配置さ
れている。このスクロール圧縮機構(16)は、ハウジ
ング(1)に対し回転不能に固定された上側の固定スク
ロール(17)と、この固定スクロール(17)に組み
合わされて公転(回転)する下側の可動スクロール(2
3)とからなる。上記固定スクロール(17)は円板状
の鏡板(18)と、該鏡板(18)の下面に突設された
渦巻状(インボリュート状)の渦巻体(20)とを備
え、上記鏡板(18)の外周縁部には下側に延びる円筒
部(18a)が一体に形成されており、固定スクロール
(17)は、この円筒部(18a)にて締結ボルト(2
1)により上記架構(13)つまりハウジング(1)に
固定されている。
【0024】また、固定スクロール(17)の鏡板(1
8)上面の中心部には、上記仕切板(2)下面の凹陥部
(3)内に気密シール状態で嵌合される突出部(18
b)が一体形成され、この突出部(18b)の上面から
鏡板(18)下面の中心部まで貫通する吐出ポート(1
9)が形成されている。
【0025】一方、可動スクロール(23)は上記固定
スクロール(17)と同様の構造のもので、下面が上記
架構(13)の上端面に摺動可能に支持された円板状の
鏡板(24)と、該鏡板(24)の上面に突設された渦
巻状の渦巻体(26)とを備え、この渦巻体(26)
は、固定スクロール(17)の渦巻体(20)に対し両
者間に上記吐出ポート(19)に連通する圧縮室(2
8)を区画形成するように噛合している。また、鏡板
(24)は架構(13)に対しオルダム継手(30)を
介して支持されており、このオルダム継手(30)によ
り可動スクロール(23)をその自転を規制しながら公
転させ、この可動スクロール(23)の公転動作により
両スクロール(17),(23)間の圧縮室(28)に
両渦巻体(20),(26)の外周縁から低圧室(7)
内の冷媒ガスを吸い込んだ後、その圧縮室(28)でガ
スを圧縮して固定スクロール(17)の鏡板(18)中
心の吐出ポート(19)から吐出させるようになってい
る。
【0026】上記架構(13)の中心部の軸受孔(1
4)には駆動軸としてのクランク軸(31)の上端部が
回転可能に挿通され、このクランク軸(31)の下端部
は、ハウジング(1)内下端部に取付固定した軸受部材
(34)中心の軸受部(35)に軸方向のスラスト荷重
を受けた状態で回転可能に支持されている。そして、ク
ランク軸(31)の上端部(先端部)は、架構(13)
の軸受孔(14)からその本体(13a)内に突出して
いて、クランク軸(31)の回転軸心に対し所定量だけ
偏心したドライブピン(32)とされている。また、上
記可動スクロール(23)の鏡板(24)下面の中心部
には、架構(13)の本体(13a)内に位置する下方
に開放された有底円筒状のボス部(25)が一体に形成
され、このボス部(25)に上記クランク軸(31)の
上端(先端)のドライブピン(32)が回転可能に嵌合
されている。
【0027】さらに、低圧室(7)の下部には、上記可
動スクロール(23)を駆動するための電動モータ(3
7)が配設されている。このモータ(37)は、ハウジ
ング(1)内面に固定された略円筒状のステータ(3
8)と、このステータ(38)内に回転可能に配置され
た円筒状のロータ(39)とからなり、このロータ(3
9)の中心孔に上記クランク軸(31)の略中央部が回
転一体に焼嵌めにより固定されており、クランク軸(3
1)の回転により可動スクロール(23)をオルダム継
手(30)により自転規制しつつ公転させるようになっ
ている。
【0028】上記可動スクロール(23)のボス部(2
5)内面とドライブピン(32)外面との間にはスライ
ドブッシュ(41)が径方向に移動可能に嵌挿されてい
る。このスライドブッシュ(41)は、図1及び図2に
拡大詳示するように、内径(d1)がドライブピン(3
2)の外径(d2)よりも所定寸法だけ大径とされて該
ドライブピン(32)周りに所定の間隙(42)をあけ
た状態で外嵌合された略円筒状のブッシュ本体(41
a)と、このブッシュ本体(41a)の下端外周の所定
の一側部に連結部(41b)を介して一体に連結され、
かつボス部(25)の外側に位置し、可動スクロール
(23)の渦巻体(26)に対応する所定の重さを有す
るカウンタウェイト部(41c)とからなる。そして、
スライドブッシュ(41)の回転に伴い、そのカウンタ
ウェイト部(41c)により上記可動スクロール(2
3)の公転時の遠心力を打ち消す方向(図1及び図2で
左方向)の遠心力を発生させるようにしている。
【0029】そして、上記架構(13)には、その本体
(13a)内底面において軸受孔(14)の周囲部を上
方に突出させてなるスラスト支持部(43)が形成され
ており、このスラスト支持部(43)の上端に上記スラ
イドブッシュ(41)をその下面を当接させた状態で軸
方向に支持するようにしている。
【0030】また、図2に示す如く、上記ドライブピン
(32)の外周には、該外周を上記両スクロール(1
7),(23)の渦巻体(20),(26)間の圧縮室
(28)のガス圧が可動スクロール(23)の渦巻体
(26)を固定スクロール(17)の渦巻体(20)に
押し付ける押付方向(A)に延びるように平面状に切り
欠いてなるピン側スライド面(45)が形成されてい
る。一方、スライドブッシュ(41)内周には、該内周
を上記ピン側スライド面(45)に摺接するように平面
状に膨出させてなるブッシュ側スライド面(46)が設
けられている。そして、ドライブピン(32)の外径
(d2)とスライドブッシュ(41)の内径(d1)と
の差による、ドライブピン(32)外面とスライドブッ
シュ(41)内面との間の所定の間隙(42)により、
可動スクロール(23)の上記押付方向(A)のスライ
ド量を規制するようにしている。
【0031】さらに、上記ドライブピン(32)の外周
上端部には略C形状のC型止めリング(48)が取り付
けられており、このC型止めリング(48)により、ス
ライドブッシュ(41)が軸方向上側に移動するのを規
制するようになされている。
【0032】尚、図3中、(50)はハウジング(1)
の側壁にそれを貫通して低圧室(7)に連通するように
取付固定された吸入管、(51)はハウジング(1)の
上壁にそれを貫通して高圧室(6)に連通するように取
付固定された吐出管、(52)はハウジング(1)内下
部に設けられて潤滑油を溜める油溜りである。また、
(53)はクランク軸(31)の下端部に設けられたオ
イルポンプで、上記油溜り(52)内の潤滑油を吸入し
て吐出し、その後にクランク軸(31)内を軸方向に延
びるオイル通路(図示せず)を介してスクロール圧縮機
構(16)の所定部分や架構(13)の軸受孔(14)
等に供給するものである。
【0033】したがって、上記実施形態のスクロール圧
縮機(C)においては、その運転時、電動モータ(3
7)によりクランク軸(31)が回転し、このクランク
軸(31)の上端のドライブピン(32)に鏡板(2
4)下面のボス部(25)にて連結されている可動スク
ロール(23)が駆動されてオルダム継手(30)によ
り自転を規制されながら公転する。この可動スクロール
(23)の公転に伴い、その渦巻体(26)と固定スク
ロール(17)の渦巻体(20)との間に形成されてい
る圧縮室(28)の容積が減少変化し、このことで、ハ
ウジング(1)内の低圧室(7)にある冷媒ガスが上記
固定及び可動スクロール(17),(23)間の圧縮室
(28)に両渦巻体(20),(26)の外周部から吸
入されてその圧縮室(28)の容積の減少により圧縮さ
れ、その圧縮ガスは固定スクロール(17)の鏡板(1
8)中心の吐出ポート(19)を経て仕切板(2)の吐
出孔(4)に至り、吐出弁(9)の開弁により吐出孔
(4)から高圧室(6)に供給された後、その高圧室
(6)から吐出管(51)に吐出される。
【0034】また、このとき、上記可動スクロール(2
3)のボス部(25)とドライブピン(32)との間に
配置されているスライドブッシュ(41)もクランク軸
(31)の軸心回りに回転してそのカウンタウェイト部
(41c)により遠心力が発生し、この遠心力が可動ス
クロール(23)の遠心力を打ち消して該可動スクロー
ル(23)の遠心力が実質的になくなり、上記可動スク
ロール(23)の渦巻体(26)は圧縮室(28)のガ
ス圧により固定スクロール(17)の渦巻体(20)に
押し付けられて、圧縮室(28)が気密シールされる。
【0035】そして、上記スライドブッシュ(41)
は、架構(13)の本体(13a)内底面において軸受
孔(14)周囲部に突設されているスラスト支持部(4
3)により軸方向に支持されながら回転する。このた
め、従来のようにクランク軸(31)にスライドブッシ
ュ(41)を支持するためのつば部を設けずとも済み、
そのつば部の分だけクランク軸(31)の材料費や加工
費を低減してコストダウンを図ることができる。
【0036】また、このようにクランク軸(31)につ
ば部が設けられていないので、クランク軸(31)の組
付時、そのクランク軸(31)を架構(13)の軸受孔
(14)に架構(13)下側から挿通することができ、
クランク軸(31)の組付性を向上させることができ
る。しかも、こうしてクランク軸(31)を軸受孔(1
4)に架構(13)下側から挿通できるので、クランク
軸(31)にモータ(37)のロータ(39)を組み付
ける場合、先ず、クランク軸(31)にモータ(37)
のロータ(39)を焼嵌めして一体化した後、そのクラ
ンク軸(31)を軸受孔(14)に架構(13)下側か
ら挿通して、その上端のドライブピン(32)にスライ
ドブッシュ(41)を介して可動スクロール(23)の
ボス部(25)を嵌合すればよく、これとは逆に、クラ
ンク軸(31)を架構(13)の軸受孔(14)に挿通
した状態でモータ(37)のロータ(39)に焼嵌めす
る場合のように、クランク軸(31)の軸受部分が焼嵌
め時の熱影響を受けることはない。
【0037】また、上記ドライブピン(32)の外周
に、圧縮室(28)のガス圧が可動スクロール(23)
の渦巻体(26)を固定スクロール(17)の渦巻体
(20)に押し付ける押付方向(A)に延びるように切
り欠いてなるピン側スライド面(45)が形成され、ス
ライドブッシュ(41)内周には上記ピン側スライド面
(45)に摺接するブッシュ側スライド面(46)が設
けられ、ドライブピン(32)の外径(d2)とスライ
ドブッシュ(41)の内径(d1)との差によりドライ
ブピン(32)外面とスライドブッシュ(41)内面と
の間に所定の間隙(42)が形成されて、この間隙(4
2)により可動スクロール(23)の上記押付方向
(A)のスライド量が規制されているので、可動スクロ
ール(23)の公転時(スライドブッシュ(41)の回
転時)、スライドブッシュ(41)がそのブッシュ側ス
ライド面(46)をドライブピン(32)のピン側スラ
イド面(45)で摺接させてスライド移動し、スライド
ブッシュ(41)内周面のスライド方向後側がドライブ
ピン(32)外周面に当接するまで可動スクロール(2
3)がその渦巻体(26)の押付方向(A)に移動案内
される。それ故、可動スクロール(23)のスライド案
内を行いながら、ドライブピン(32)及びスライドブ
ッシュ(41)自体で可動スクロール(23)の同方向
(A)の移動規制を行うことができ、可動スクロール
(23)のスライド量を規制するためのピン等が別途不
要で、部品点数の低減等を図ることができる。
【0038】しかも、上記のようにドライブピン(3
2)の外径(d2)とスライドブッシュ(41)の内径
(d1)との差による両者間の間隙(42)により可動
スクロール(23)の押付方向(A)のスライド量が規
制されるので、圧縮室(28)内の圧力が高くない状態
でも、固定及び可動スクロール(17),(23)の渦
巻体(20),(26)同士の相対位置が適正に維持さ
れる。従って、圧縮機(C)の組立後に、その組立てが
良好に行われたかどうかを検査するために、可動スクロ
ール(23)の駆動公転により圧縮室(28)内に冷媒
ガスではなくて空気を吸い込ませて圧縮する圧縮トルク
をチェックする際、そのチェックを容易に行うことがで
きる。
【0039】また、圧縮機(C)の組立時に上記スライ
ドブッシュ(41)をドライブピン(32)に嵌合する
ときには、ドライブピン(32)のピン側スライド面
(45)にスライドブッシュ(41)のブッシュ側スラ
イド面(46)が合致するように組み付ければよく、そ
の組付けを容易に行うことができる。
【0040】さらに、上記ドライブピン(32)の外周
上端にC型止めリング(48)が取り付けられて、この
止めリング(48)によりスライドブッシュ(41)の
軸方向への移動が規制されているので、簡単な構造の止
めリング(48)によりスライドブッシュ(41)の軸
方向の移動を規制することができる。
【0041】尚、上記実施形態は、冷凍装置用のスクロ
ール圧縮機(C)に適用した場合であるが、本発明は、
その他のスクロール型流体装置に対しても適用すること
ができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、スクロール圧縮機構の可動スクロールのボス部
に、架構の軸受孔に挿通された駆動軸の偏心ドライブピ
ンを嵌挿し、可動スクロールのボス部内面とドライブピ
ン外面との間に、可動スクロールの公転時の遠心力を打
ち消す遠心力を発生するカウンタウェイト部を有するス
ライドブッシュを径方向に移動可能に嵌挿したスクロー
ル型流体装置において、上記架構に、スライドブッシュ
を軸方向に支持するスラスト支持部を設けたことによ
り、従来の如く、スライドブッシュを軸方向に支持する
ためのつば部を駆動軸に設ける必要がなくなり、そのつ
ば部の分だけ駆動軸の材料費や加工費を低減してコスト
ダウンを図ることができるとともに、駆動軸の架構の軸
受孔に対する挿通方向の制限をなくして、その組付性の
向上等を図ることができる。
【0043】請求項2の発明によると、上記ドライブピ
ンの外周に、固定及び可動スクロール間の圧縮室のガス
圧が可動スクロールの渦巻体を固定スクロールの渦巻体
に押し付ける押付方向に延びるピン側スライド面を切欠
形成し、スライドブッシュ内周に上記ピン側スライド面
に摺接するブッシュ側スライド面を設け、ドライブピン
外面とスライドブッシュ内面との間の所定の間隙を利用
して可動スクロールの押付方向のスライド量を規制する
ようにしたことにより、可動スクロールの渦巻体の押付
方向への移動案内を行いながら、ドライブピン及びスラ
イドブッシュ自体で可動スクロールの同方向の移動規制
を行って、部品点数の低減等を図ることができるととも
に、固定及び可動スクロールの渦巻体同士の相対位置を
適正に維持して空気圧縮による圧縮トルクチェックの容
易化、及びスライドブッシュのドライブピンへの組付け
の容易化を図ることができ、請求項3の発明によると、
ドライブピンの外周に、スライドブッシュが軸方向に移
動するのを規制する止めリングを取り付けたことによ
り、簡単な構造の止めリングによりスライドブッシュの
軸方向の移動を規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るスクロール圧縮機の全
体構成を示す断面図である。
【符号の説明】 (C) スクロール圧縮機 (1) ハウジング (13) 架構 (14) 軸受孔 (16) スクロール圧縮機構 (17) 固定スクロール (18) 鏡板 (20) 渦巻体 (23) 可動スクロール (24) 鏡板 (25) ボス部 (26) 渦巻体 (28) 圧縮室 (31) クランク軸(駆動軸) (32) ドライブピン (d2) ドライブピン外径 (37) モータ (39) ロータ (41) スライドブッシュ (41c) カウンタウェイト部 (d1) スライドブッシュ内径 (42) 間隙 (43) スラスト支持部 (44) ピン側スライド面 (45) ブッシュ側スライド面 (48) C型止めリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝本 祥孝 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内 (72)発明者 植田 秀作 大阪府堺市築港新町3丁12番地 ダイキン 工業株式会社堺製作所臨海工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受孔(14)を有する架構(13)
    と、 鏡板(18)及び該鏡板(18)に突設された渦巻体
    (20)を有する固定スクロール(17)と、中心にボ
    ス部(25)が形成された鏡板(24)及び該鏡板(2
    4)に突設され、上記固定スクロール(17)の渦巻体
    (20)に対し圧縮室(28)を区画形成するように噛
    合する渦巻体(26)を有する可動スクロール(23)
    とからなり、可動スクロール(23)の公転動作により
    上記圧縮室(28)でガスを圧縮するスクロール圧縮機
    構(16)と、 上記架構(13)の軸受孔(14)に回転可能に支持さ
    れ、先端に上記可動スクロール(23)のボス部(2
    5)内に回転可能に嵌合されかつ回転軸心に対し偏心し
    たドライブピン(32)を有し、可動スクロール(2
    3)を公転させるように駆動する駆動軸(31)と、 上記可動スクロール(23)のボス部(25)内面とド
    ライブピン(32)外面との間に径方向に移動可能に嵌
    挿され、回転に伴い上記可動スクロール(23)の公転
    時の遠心力を打ち消す方向の遠心力を発生するカウンタ
    ウェイト部(41c)を有するスライドブッシュ(4
    1)とを備えたスクロール型流体装置において、 上記架構(13)に、上記スライドブッシュ(41)を
    軸方向に支持するスラスト支持部(43)を設けたこと
    を特徴とするスクロール型流体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスクロール型流体装置に
    おいて、 ドライブピン(32)の外周に、圧縮室(28)のガス
    圧が可動スクロール(23)の渦巻体(26)を固定ス
    クロール(17)の渦巻体(20)に押し付ける押付方
    向に延びるピン側スライド面(45)を設ける一方、ス
    ライドブッシュ(41)内周に、上記ピン側スライド面
    (45)に摺接するブッシュ側スライド面(46)を設
    け、 上記ドライブピン(32)の外径(d2)とスライドブ
    ッシュ(41)の内径(d1)との差によりドライブピ
    ン(32)外面とスライドブッシュ(41)内面との間
    に所定の間隙(42)を形成して、該間隙(42)によ
    り可動スクロール(23)の上記押付方向のスライド量
    を規制するように構成したことを特徴とするスクロール
    型流体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のスクロール型流体
    装置において、 ドライブピン(32)の外周に、スライドブッシュ(4
    1)が軸方向に移動するのを規制する止めリング(4
    8)を取り付けたことを特徴とするスクロール型流体装
    置。
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