JPH09329184A - 減衰特性を有する磁気バネ及び該磁気バネを有する振動機構 - Google Patents
減衰特性を有する磁気バネ及び該磁気バネを有する振動機構Info
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Abstract
を有する磁気バネと、この磁気バネを利用した非線形振
動機構と係数励振振動機構を提供することにより、安価
で簡素な構成の動特性制御系あるいは高能率機関を実現
すること。 【解決手段】 少なくとも二つの永久磁石2,4を互い
に離間せしめ、永久磁石間の幾何学的寸法を運動行程内
機構あるいは外力により入出力で変化させ、(1)その
運動系内で反発力に変換させることにより、二つの永久
磁石の平衡位置からの入力側の反発力より出力側の反発
力を大きくし、あるいは、(2)磁気バネの減衰項をひ
きだし、非線形の減衰+バネ特性構造にした。
Description
有する磁気バネに関し、更に詳しくは、複数の永久磁石
の反発力を利用した正、0又は負の減衰特性を有する磁
気バネ、及び、該磁気バネを有し減衰機能構造を持たな
いが安定である非線形振動機構あるいは係数励振振動機
構に関する。
実用化されている。一般的に、振動特性には、負荷質量
依存性と入力依存性がある。負荷質量依存性は荷重−変
位特性の曲率と相関があり、入力依存性は荷重−変位特
性のヒステリシスと相関があると考えられている。
れば、道路条件、操縦安定性、インピーダンス(の差)
条件などがサスペンションシステムのバネ定数など乗り
心地に関する調整のポイントになる。すべての条件下で
最適を求めるとすれば、能動的制御が必要となる。悪路
走行と高速走行では、低周波大振幅の領域で大きな差が
生じる。減衰性が低い場合は、変位の伝達率が高くな
り、共振点は低周波側へ移動する。減衰性を上げるに
は、ダンパーの減衰比を大きくするか、あるいは、バネ
定数を小さくする必要がある。そのため、従来の受動的
な振動モデルでは、その性能に限界が生じる。
について述べる。サスペンションシートとは、主に土工
機械、リクリエ−ショナルビークル(RV)等のオフロ
ード車、及び、トラック、バス等の長距離走行車両に搭
載され、除振機構を持つシートであり、除振機構として
は、例えば金属バネ、エアサスペンション、エアダンパ
等が使用されている。これらのシートは、約1.5〜1
2Hz、特に3〜5Hzの範囲内の振動絶縁性の改善に
注目されてきた。そのため、サスペンションシートの共
振周波数は、1〜2.5Hzの間に設定されている。
動特性を示す。図51において、(a)は剛体シート
を、(b)はサスペンションシートを、(c)はバネリ
ッチシートを、(d)はダンパーの無いサスペンション
シートを示している。
では、衝撃や低周波の振動に暴露されたときに大きな動
的変位が発生する。例えば、ペダルの踏み込み等のドラ
イバーの運転操作を妨げないように、サスペンション機
構のストロークは、通常100mm以下に制限されてい
る。そのため、大きく変位したときサスペンションの端
部まで達し、底付き感が発生する。
スペンションシートの性能に及ぼす影響を調査するため
トラクターで実車走行評価実験を行った。その結果、サ
スペンションシートの45%がドライバーに加わる加速
度を上昇させ、底付きによる振動絶縁性の劣化が明らか
にされている。底付き感、及び、車両への急激で瞬間的
な衝撃荷重が加わった時の対処法としてショックアブソ
ーバが使用されている。
付け、振動をアクティブ制御することにより着座感を向
上したアクティブサスペンションシートも提案されてい
る。
ネ、エアサスペンション、エアダンパ等を使用した除振
機構は、車体フロアから伝わる振動のうち4〜20Hz
の振動の周波数を低下させて着座感あるいは使用感をさ
らに向上させることはできなかった。
トは重たく高価であるばかりでなく、アクチュエータを
常に作動させておく必要があり、アクチュエータをOF
Fにすると振動がアクチュエータを介して乗員に直接伝
わり、着座感が損なわれるという問題があった。
スペンションシートにおいて、減衰が大きすぎるとサス
ペンションの減衰域、共振周波数の約1.4倍以上で、
シート本来の振動絶縁性を劣化させる可能性がある。
題点に鑑みてなされたものであり、永久磁石を利用して
正、0又は負の減衰特性を有する磁気バネを提供すると
ともに、この磁気バネを利用し減衰機能構造を持たない
が安定である非線形振動機構あるいは係数励振振動機構
を提供することにより、安価で簡素な構成の動特性制御
系あるいは高能率機関を実現することを目的としてい
る。
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、少なくと
も二つの永久磁石を互いに離間せしめ、上記少なくとも
二つの永久磁石間の幾何学的寸法を運動行程内機構ある
いは外力により入出力で変化させ、その運動系内で反発
力に変換させることにより、上記少なくとも二つの永久
磁石の平衡位置からの入力側の反発力より出力側の反発
力を大きくしたことを特徴とする0又は負の減衰特性を
有する磁気バネである。
くとも二つの永久磁石の最近接位置あるいは最近接位置
を過ぎた位置で最大反発力を発生するようにしたことを
特徴とする。
くとも二つの永久磁石の離間距離、対向面積、磁束密
度、磁界のいずれか一つを変化させることにより上記幾
何学的寸法を変化させるようにしたことを特徴とする。
とも二つの永久磁石を互いに離間せしめ、上記少なくと
も二つの永久磁石間の幾何学的寸法を運動行程内機構あ
るいは外力により入出力で変化させて減衰項を引き出す
ことにより非線形の減衰・ばね構造としたことを特徴と
する正の減衰特性を有する磁気バネである。
に記載の発明において、上記少なくとも二つの永久磁石
の最近接位置で最大反発力を発生するようにしたことを
特徴とする。
に記載の発明において、上記少なくとも二つの永久磁石
の離間距離、対向面積、磁束密度、磁界のいずれか一つ
を変化させることにより上記幾何学的寸法を変化させる
ようにしたことを特徴とする。
離間する少なくとも二つの永久磁石間の幾何学的寸法を
運動行程内機構あるいは外力により変化させることによ
り0又は負の減衰特性を示す磁気バネを有し、持続ある
いは発散振動にエネルギを変換する構造を有することを
特徴とする係数励振振動機構である。
に記載の発明において、上記幾何学的寸法を外力により
変化させて上記機構の運動系内のバネ定数と減衰係数を
バネ構造系で変化させるようにしたことを特徴とする。
に記載の発明において、上記幾何学的寸法を運動行程内
機構あるいは外力により変化させることにより振動特性
を改善したことを特徴とする。
7に記載の発明において、上記幾何学的寸法を運動行程
内機構あるいは外力により変化させて励振あるいは共振
振動数を可変とし、該共振振動数を追尾させて常に周波
数特性の共振振動数の低下するところ、あるいは、振幅
の変動を少なくするところで動作するようにしたことを
特徴とする。
7に記載の発明において、上記幾何学的寸法を運動行程
内機構あるいは外力により変化させて、変位が小さいと
きは負の減衰で変位の増大とともに正の減衰とし、正と
負の減衰が釣り合う振幅で振動を定常的にしたことを特
徴とする。
に離間する少なくとも二つの永久磁石間の幾何学的寸法
を運動行程内機構あるいは外力により変化させることに
より正の減衰特性を示す磁気バネを有し、上記運動行程
内機構のバネ特性より減衰特性を大きくしたことを特徴
とする非線形振動機構である。
12に記載の発明において、上記幾何学的寸法を運動行
程内機構あるいは外力により変化させることにより振動
特性を改善したことを特徴とする。
12に記載の発明において、上記幾何学的寸法を運動行
程内機構あるいは外力により変化させて共振振動数を可
変とし、該共振振動数を追尾させて常に周波数特性の共
振振動数の低下するところ、あるいは、振幅の変動を少
なくするところで動作するようにしたことを特徴とす
る。
に離間する少なくとも二つの永久磁石間の幾何学的寸法
を運動行程内機構あるいは外力により変化させて共振振
動数を可変とし、該共振振動数を追尾させて常に周波数
特性の共振振動数の高いところ、あるいは、振幅の変動
の大きなところで動作するように、小さな入力で大きな
加速度あるいは振幅を生み出すようにしたことを特徴と
する非線形振動機構である。
て、図面を参照しながら説明する。互いに離間し同磁極
を対向させた少なくとも二つの永久磁石を有する磁気バ
ネ構造体の場合、離間した永久磁石同士は非接触のた
め、構造体自体の摩擦損失が無視できる程小さいとき可
逆的で、その静特性は入力時(行き)と同一ライン上を
非線形で出力され(帰り)、さらに、非接触対偶特有の
自由度、浮上制御系の不安定度を利用することにより、
小さな入力で静磁界(磁石の配置)を変化させることで
負の減衰を生じやすい。
であり、二つの永久磁石間の幾何学的寸法を運動行程内
機構あるいは外力により入力側(行き)と出力側(帰
り)で変化させ、その運動系内で反発力に変換させるこ
とにより、二つの永久磁石の平衡位置からの入力側の反
発力より出力側の反発力を大きくしている。
1は、入力側と出力側における二つの永久磁石2,4の
平衡位置を示した模式図で、図2は、いずれか一方の永
久磁石に加えられた荷重と、二つの永久磁石の平衡位置
からの変位量との関係を示した磁気バネ構造体の基本特
性を示している。
る永久磁石4の入力側の平衡位置とバネ定数をそれぞれ
x0,k1とし、出力側の平衡位置とバネ定数をそれぞ
れx1,k2とすると、x0〜x1の間で面積変換が行わ
れ、各平衡位置では次の関係が成立する。 −k1/x0+mg=0 −k2/x1+mg=0 k2>k1
うに負の減衰特性を示し、位置x1と位置x0における
ポテンシャルの差が発振のポテンシャルエネルギと考え
ることができる。
量との関係を、荷重を加える時間を変えて実測したとこ
ろ、図3に示されるようなグラフが得られた。これは、
二つの永久磁石2,4が最近接位置に近づくと、大きな
反発力が作用すること、また、平衡位置からの変位量が
微小に変化すると摩擦損失が磁気バネのダンパー効果に
より発生し、そのことにより減衰項が現れたものと解釈
される。
場合のグラフで、(a)、(b)、(c)の順で荷重を
加えた時間が短くなっている。すなわち、荷重の加え方
により静特性が異なり、荷重を加える時間が長いほど力
積が大きい。
依存しない。つまり、内部磁気モーメントが磁界による
影響を受けにくいので、減磁曲線上で磁化の強さはほと
んど変化せず、ほぼその飽和磁化の強さの値を保ってい
る。従って、希土類磁石では、端面上に磁荷が均一に分
布していると仮定したチャージモデルを用いて、入出力
が考えられる。
小単位の磁石の集合と定義し、各単位磁石間の力の関係
を三つに分類して計算したものである。 (a)吸引(r,mとも同一なので、2タイプを1つで
定義する) f(1)=(m2/r2)dx1dy1dx2dy2 fx (1)=f(1)cosθ fz (1)=f(1)sinθ (b)反発 fx (2)=f(2)cosθ fz (2)=f(2)sinθ (c)反発 fx (3)=f(3)cosθ fz (3)=f(3)sinθ 従って、 −fx=2fx (1)−fx (2)−fx (3) −fz=2fz (1)−fz (2)−fz (3) ここで、クーロンの法則は次のように表されるので、 上記−fx,−fzを磁石の寸法の範囲で積分して力を求
めることができる。
石を各磁気ギャップ毎に完全にラップした状態(x軸移
動量=0mm)から完全にずれた状態(x軸移動量=5
0mm)まで移動させて計算したのが図6のグラフであ
る。ただし、「内部磁気モーメントは一定」と定義して
あるが、磁気ギャップが小さいときは磁石の周辺で乱れ
が生じるので、補正している。
り、図2のポイントaからbに移動させる力がx方向荷
重で、出力はz方向荷重で表されており、不安定系故の
入力<出力の関係が静的に明確になっている。
距離を3mmに保持し、完全にずれた状態から完全にラ
ップした状態まで移動させ、さらにこの状態から完全に
ずれた状態まで移動した時の関係を表したグラフであ
る。このグラフは、x方向荷重の絶対値は同じで出力方
向が逆になって出てくる特性で、完全ラップ状態に近づ
く場合は抵抗つまり減衰となり、完全ラップ状態から完
全にずれた状態に移行する場合は加速されることを示し
ている。この特性を非接触ダンパに活用することで、従
来のダンパでは達成できなかった人が認知できる低・中
・高周波領域(0〜50Hz)の振動エネルギの低減つ
まり振動伝達率の改善が可能になった。
石の回転角度を変化させると、図9に示されるようなグ
ラフが得られた。当然のことながら、対向面積が減少す
ると最大荷重が減少し、所定の入力を加えることによる
面積変換を介して出力を変化させることが可能なことを
示している。
を採用した場合の磁石間距離と荷重との関係を示すグラ
フであり、反発力は質量増加とともに増加する。ここ
で、反発力Fは、 F∝Br2×(幾何学的寸法) Br:磁化の強さ で表され、幾何学的寸法とは、対向する磁石の離間距
離、対向面積、磁束密度、磁界の強さ等により決定され
る寸法を意味する。磁石材料が同一の場合、磁化の強さ
(Br)は一定であるので、幾何学的寸法を変化させる
ことにより磁石の反発力を変えることができる。
化させることにより幾何学的寸法を変化させるようにし
た第一の具体的な磁気バネモデルを示している。図11
において、互いに平行に延在する基台6と頂板8とは、
2本のリンク10a,10bからなる左右一対のXリン
ク10により互いに接続されている。リンク10a,1
0bの一端は、基台6と頂板8にそれぞれ枢着されると
ともに、リンク10a,10bの他端は、頂板8に摺動
自在に取り付けられた上部スライダ12と、基台6に摺
動自在に取り付けられた下部スライダ14にそれぞれ枢
着されている。
され、永久磁石2が載置された磁石載置台18がリニア
ウェイ16に摺動自在に取り付けられる一方、もう一つ
の永久磁石4が頂板8に固定されている。基台6にはさ
らに支持台20が固定され、この支持台20に第1アー
ム22aと第2アーム22bからなるL字状レバー22
の中央部が枢着されている。第1アーム22aの一端は
磁石載置台18に枢着されるとともに、第2アーム22
bにはバランスウェイト24が取り付けられている。
えられ、基台6が頂板8に向かって移動すると、バラン
スウェイト24の慣性力により磁石載置台18はリニア
ウェイ16に沿って図中右方向に移動する。その結果、
二つの永久磁石2,4の対向面積が徐々に増加して、永
久磁石2,4の最近接位置あるいはこの位置を過ぎた位
置で最大反発力が発生するとともに、反発力により基台
6は下方に移動する。基台6が頂板8に対し一往復する
間に、図11の磁気バネは図3に示されるような負の減
衰特性を示す。なお、バランスウェイト24は基台6に
対し多少の位相遅れがあるので、最大反発力が発生する
位置は、入力に応じてバランスウェイト24を第2アー
ム22bに対して移動させることにより適宜調節するこ
とができる。また、永久磁石4を上部スライダ12と連
動させることにより、タイミング、対向面積の調節も可
能である。
と頂板8にそれぞれ固定し、他の二つの永久磁石26,
28間のギャップ(離間距離)を可変とすることによ
り、幾何学的寸法を変化させるようにしたものである。
図12において、永久磁石28は、永久磁石4とは逆に
S極を下方に向けた状態で頂板8に固定される一方、永
久磁石26は、永久磁石2とは逆にS極を上方に向けた
状態で揺動レバー30の一端に固定されている。揺動レ
バー30は、その中央部が支持台20に揺動自在に取り
付けられ、永久磁石26の反対側の揺動レバー30には
バランスウェイト24が取り付けられている。
た二つの永久磁石2,26は逆磁極を対向させているの
で、永久磁石2,26間に吸引力が働き、この吸引力が
バランスバネとして作用する。基台6にある入力が加え
られ、基台6が頂板8に向かって移動すると、バランス
ウェイト24の慣性力により、永久磁石26は永久磁石
2との吸引力に抗して上方に向かって揺動する。その結
果、永久磁石26,28間のギャップが徐々に変化し
て、その最近接位置あるいはこの位置を過ぎた位置で最
大反発力が発生するとともに、反発力により基台6は下
方に移動する。基台6が頂板8に対し一往復する間に、
図12の磁気バネは図3に示されるような負の減衰特性
を示す。なお、最大反発力が発生する位置は、入力に応
じてバランスウェイト24を揺動レバー30に対して移
動させることにより適宜調節することができることは図
11のモデルと同様である。
二つの永久磁石2,4の幾何学的寸法を変化させるよう
にしたものである。図13において、永久磁石2は基台
6に固定され、この永久磁石2に対向する永久磁石4
は、基台6上に立設されたフレーム32に摺動自在に取
り付けられた取付台34に固定されている。取付台34
にはリンク36の一端が枢着され、その他端は、下部ス
ライダ14の片側に固定された第1支持台38に枢着さ
れている。
支持台40が固定され、第2支持台40に一端が枢着さ
れたレバー42の他端にはピン44が取り付けられてい
る。このピン44は、リンク36の中間部に穿設された
長孔36aに遊挿されるとともに、頂板8に枢着された
アーム46の下端に取り付けられている。
えられ基台6が頂板8に向かって移動すると、レバー4
2が図中矢印方向に回転し、二つの永久磁石2,4は互
いに接近する。永久磁石2,4は同一磁極を対向させて
いるので、レバー42の回転とともに反発力が徐々に増
大し、永久磁石2,4が最近接位置を通過すると、その
反発力により永久磁石2,4は互いに離反する。基台6
が頂板8に対し一往復する間に、図13の磁気バネはレ
バー比が変わることで図3に示されるような負の減衰特
性を示す。
何学的寸法を変化させるようにした磁気バネを示してい
る。図14において、基台6に回動自在に取り付けられ
た永久磁石2には小径プーリ48が一体的に固定されて
おり、このプーリ48は、基台6に回動自在に固定され
た大径プーリ50にベルト52で連結されている。プー
リ50の中心にはリンク54の一端が固定されるととも
に、リンク54の他端にはバランスウェイト24が取り
付けられたレバー56が固定されている。なお、バラン
スウェイト24の下端位置は、頂板8にブラケット58
を介して取り付けられたバネ部材60により規制されて
いる。
えられ基台6が頂板8に向かって移動すると、バランス
ウェイト24の慣性力により、大径プーリ50が図中矢
印方向に回転し、ベルト52を介して永久磁石2が同一
方向に回転する。その結果、永久磁石2のS極が、頂板
8に固定された永久磁石4のN極に引き寄せられるが、
バランスウェイト24が多少の位相遅れの後追随する
と、永久磁石2が矢印の逆方向に回転することとなり、
永久磁石2のN極が対向する。同一磁極が対向すること
により反発力が発生し、基台6が頂板8から離反するよ
うに下降するが、基台6が一往復する間に、図14の磁
気バネは図3に示されるような負の減衰特性を示す。
ることにより幾何学的寸法を変化させるようにした磁気
バネを示している。図15において、基台6に固定され
た第1支持プレート62と、この第1支持プレート62
と所定距離離間して平行に延在する第2支持プレート6
4に、複数の遮蔽板66の両端がそれぞれ枢着されてい
る。第2支持プレート64の一端は、アーム68を介し
てL字状レバー70の中間部に枢着されるとともに、L
字状レバー70の一端は、基台6に固定された支持台7
2に枢着され、その他端側にはバランスウェイト24が
取り付けられている。
えられ基台6が頂板8に向かって移動すると、バランス
ウェイト24の慣性力により、第2支持プレート64が
図中矢印方向に移動し、永久磁石2の上方が遮蔽板66
によりある程度遮蔽される。その結果、基台6に取り付
けられた永久磁石2の磁束密度が低下し、頂板8に取り
付けられた永久磁石4との反発力が減少する。
後追随すると、第2支持プレート64は矢印の逆方向に
移動するので、永久磁石2の上方が開放されて永久磁石
2,4の反発力が増大し、基台6が頂板8から離反する
ように下降するが、基台6が一往復する間に、図15の
磁気バネは図3に示されるような負の減衰特性を示す。
される簡略化した基本モデルを状態方程式で説明する。
図16の入力Fが、永久磁石の面積変換等の幾何学的寸
法変化によってもたらされた力である。
2、厚さ10mmの二つの永久磁石(Nd−Fe−B
系)を互いに反発し合うように対向させたとき、磁石表
面間距離(x)と反発力(f)の関係を示したものであ
る。実線はLevenberg-Marquardtアルゴリズムを使用
し、回帰分析を行った結果で、f=66/xの関係によ
く従うことを示している。即ち、磁石間に働く反発力は
k/xで与えられる。
化を行い、運動方程式を立案した。磁石間に働く反発力
は上述したようにk/zで与えられるから、図16にお
いて、上部永久磁石4の質量とこの磁石4に加わる荷重
を合わせた質量をm、バネ定数をk、減衰係数をr、質
量mに入力される調和振動をF(t)とすると、その状
態方程式は、
変位をyとすると、
=xeiωtとおくと、
逆の関係になっている。つまり、非線形であるため、動
作点の設定位置及び磁気回路の調整で、荷重−変位特性
の最適な曲率を求めることができれば、共振点を一定に
することができる。
すこともできる。
減衰項が表れているが、式(3)をさらに簡単なイメー
ジに置き換えると、
に対して、絶えず一定の反発力((b/2)x0 2)が加
わっていて、その力で周期的外力を減衰させることにな
る。つまり、永久磁石の運動の軌跡を調整することによ
り、ダンパー機構を付与しなくても減衰効果を得ること
ができる。
体の動特性を調べたところ図19及び図20に示される
ような結果が得られた。
互いに対向せしめ、面積変換することなくXリンク10
を介してその離間距離を変更するようにした装置であ
る。
周波数(Hz)を示し、縦軸は振動伝達率(G/G)を
示している。また、図19において、(a),(b),
(c),(d),(e),(f)はそれぞれ、50×5
0×10mm,50×50×15mm,50×50×2
0mm,75×75×15mm,75×75×20m
m,75×75×25mmの磁石を使用して、同じ負荷
30kgを加えているのに対し、図20においては、5
0×50×20mmの同じ磁石を使用して、53kgと
80kgの異なる負荷を加えたものである。
を示したもので、両図から、負荷質量が同一の場合は、
磁石の対向面積が大きくなると磁石間距離が大きくな
り、共振点は低周波域へ移行し、振動伝達率も下がる。
つまり、金属バネや空気バネとは逆の挙動を示す。一
方、磁石サイズが同じ場合には、負荷質量が変わっても
共振点は変化せず、負荷質量を大きくすると振動伝達率
は下がっている。つまり、負荷の軽重で共振点における
振動伝達率に大小が生ずることがわかる。
荷重−変位曲線を設計することで、低周波領域のみであ
るが、負荷質量が変動しても共振点を一定に保ち、振動
伝達率を小さく抑えることができる。これらは、式
(4)、(5)、(6)で述べているバネ定数kと負荷
質量mによる減衰効果である。
用車シートの動特性を示すグラフであり、振動伝達率が
全体として高く、負荷の変動にともない共振点及び振動
伝達率はともに変動している。
る永久磁石間の幾何学的寸法を運動行程内機構(反発系
の中で、永久磁石を動かすメカニズム)あるいは外力に
より変化させると、バネ定数kは、図22に示されるよ
うに、時間とともに変化する長方形波k(t)であっ
て、周期T=2π/ωにおいて、+k’と−k’の値を
1/2周期毎に交互にとる。従って、式(1)は次のよ
うに表される。
x0、平衡位置からの変位をy1とすると、
おくと、
1=xeiωtとおくと、
るバネ−質量系と置き換えることができ、振動中に外部
から振動エネルギが導入されるが、実際に発生する振動
は、質点に空気抵抗や各種の抵抗が発生し、エネルギを
消失する。
する磁気バネに外力として振動エネルギが導入される
と、上記したように、y1<y2で発散し、発散し続け
ると振幅が次第に増大し系が破壊されるか、あるいは、
変位の増大とともに大きくなる減衰項を上記状態方程式
に追加することにより、正の減衰が作用し負の減衰と釣
り合った状態で定常的な振動を行うようになる。すなわ
ち、バネ定数k(t)と同様、減衰係数も可変で、式
(1)はさらに次のように書き直すこともできる。
振動、発散振動を誘発するエネルギ変化・変換系が振動
系内部に存在しており、上記状態方程式に正の減衰項を
機構的に加えることにより、さらに次の状態方程式を得
ることができる。
大すると左辺3項が大きくなり、かつ、バネ項の減衰項
により正の減衰が働く。従って、永久磁石による内部励
振特性として、変位が小さい時は負の減衰で、変位の増
大とともに正の減衰が働き、正と負の減衰がつりあう振
幅で振動が定常的になる。
のうち一つ以上について、その大きさが時間とともに変
化する場合、これによって生じる振動を係数励振振動と
呼ばれているが、上記式(7),(8),(9)は励振
源自体が振動する係数励振振動となっており、系内の非
振動的エネルギが系内部で振動的な励振に変換されて振
動を発生させる。
が変換したものであるから、動力エネルギに上限がある
と供給エネルギにも限りがあり、これが消費エネルギに
等しくなった時点で振幅が抑えられる。永久磁石による
ポテンシャルエネルギは、その系の動力エネルギとは独
立しており、消費エネルギとの格差を広げることができ
るが、永久磁石の質量当たりの最大エネルギ積が増大す
れば、さらにこの格差を大幅に広げることも可能で、1
サイクル中で、負の減衰による供給エネルギを減衰によ
る消費エネルギよりも大きくすることにより、振動エネ
ルギは増大する。
係数r及びバネ定数(係数)kは自由に制御することが
可能で、例えば図1の模式図において、永久磁石4が最
下端にある時、永久磁石2との対向面積を最大とするこ
とで振幅を減衰でき、磁力ブレーキ、動吸振器等に応用
することができる。また、最下端から最上端に向かって
永久磁石4が離れ出してから対向面積を最大にすること
で反発力を増大することができるので、発電機やアンプ
等に応用することもできる。
に、本発明の係数励振振動系は、負荷の変動によって固
有振動数が変化しても、励振振動数を移動させることで
振幅の変動を少なくすることができる。すなわち、励振
振動数を可変とし、手動又は自動的に共振振動数を追尾
させて、常に周波数特性の共振振動数が低下するところ
で動作させることが可能で、自動車用シートの除振装置
として使用することにより、振動絶縁性が向上でき、そ
の個別性能を改善することができる。例えば、共振点を
4Hz以下に下げることもできる。また、負の減衰を利
用することによる低周波の改善と永久磁石の持つ非線形
特性を特化させることによる体重差の吸収が可能とな
る。
たパッドあるいは本発明の磁気バネ構造を採用したベッ
ド型除振ユニットを使用して振動実験を行ったところ、
図23に示されるような結果が得られた。
とともに本発明の磁気バネ構造を採用したものは、パッ
ドのみを採用したものに比べ、共振周波数が半分以下の
3Hzまで減少し、除振ユニットとして極めて有効であ
ることが認められた。さらに、セミアクティブ制御を行
うことにより、共振点における振動伝達率を1/3程度
に減少することができた。
itation:磁気浮上)ユニットの動特性を調べたとこ
ろ、図25のような結果が得られた。
上に複数の揺動レバー76を介してシート78を揺動自
在に支承し、基台74の上面に二つの永久磁石80,8
2を所定距離離間せしめて固定する一方、この永久磁石
80,82に対し同磁極が対向する永久磁極84をシー
ト78の下面に固定している。なお、永久磁極80,8
2,84としては、75×75×25mmのものを使用
した。
g,80kgの異なる負荷を加えたが、図25に示され
るように、負荷の変動による振動伝達率の差を小さく抑
えることができるとともに、共振点を略一致させること
ができた。
ートA、サスペンションシートB、及び、本発明にかか
るマグレブユニットの乗り心地評価を調べたところ、図
26のような結果が得られた。なお、マグレブユニット
の負荷は53kgとし、75×75×25mmの永久磁
石を使用した。また、図中、「固定」はシートをサスペ
ンションに固定しただけの状態を示すとともに、ウレタ
ン、ゲル、スチレンはユニットの上に取り付けたクッシ
ョン材を示している。
paper 820309”に記載され次式で表される乗り心地指数
R(Ride Number)を使用した。 R=K/(A・B・fn) 変数A,B,fnはシートの伝達関数(T.F.)から求
められ、それぞれ次の値を示している。 A: T.F.の最大値 B: 10HzにおけるT.F.値 fn:共振周波数あるいはAが現れた周波数 K: 全く異なったシートを表現する乗り心地係数(多
様なシートを使用したので、K値は"1”と定めた) ISO乗り心地評価は小さい数値で乗り心地が良いこと
を表すのに対し、上記乗り心地指数Rはその数値が大き
いほど良い乗り心地を意味している。
したシートのうち、乗用車用シートは0.2〜0.3(オ
ールウレタン系)、0.3〜0.5(バネ系)、体重調整
を行ったサスペンションシートは0.5〜0.7の値を示
し、本発明のマグレブユニットの乗り心地は他のシート
より良く、53kgの負荷に対して0.75〜1.60の
乗り心地評価定数が得られた。
ブユニットの乗り心地評価定数を示しており、この図か
らわかるように、どの負荷に対しても0.7以上の乗り
心地評価定数が得られ、本発明にかかるマグレブユニッ
トの乗り心地の良さを示している。
ンションシートA、サスペンションシートB、及び、本
発明にかかるマグレブユニットの動特性を示しており,
図中、(a)は乗用車用シート、(b),(c)はサス
ペンションシートAにそれぞれ53kg及び75kgの
負荷を加えたもの、(d),(e)はサスペンションシ
ートBにそれぞれ45kg及び75kgの負荷を加えた
もの、(f),(g)は本発明にかかるマグレブユニッ
トにおいてクッション材を変えたもの、(h)は本発明
にかかるマグレブユニットをセミアクティブ制御したも
のをそれぞれ示している。
トの共振点は2〜3Hzの間にあり、低・高周波領域の
振動伝達率も小さいことがわかる。さらに、セミアクテ
ィブ制御を行うことにより、共振点をさらに減少させる
ことができるとともに、その振動伝達率を広範囲の周波
数領域において低減できることが確認できた。
励振振動系に衝突振動を活用することもできる。衝突
は、摩擦とともに代表的な機械系の非線形現象であり、
衝突を生ずると物体の変形抵抗のように急に運動を妨げ
るものが作用するので、急速に減速して非常に大きな加
速度を生ずる。磁気バネも衝突と同一の現象(疑似)を
起こしている。
と接触部の変形、すなわち、塑性変形仕事、接触表面の
摩擦仕事、物体内部への弾性波動、外部への音響エネル
ギとして散逸し、残りが弾性エネルギに変換し、運動エ
ネルギに再変換される。前述したように、磁気バネの場
合、非接触のため大きな損失がなく、その静特性として
同一ライン上を非線形で帰り、負の減衰を生じさせやす
い。
たらない場合は、加速度に変換され+αの反発力で自励
させたり、非接触故の低減衰振動ながら、人体に悪影響
を与えない振動特性を示す。さらに、金属バネとの組合
せにより、加速度が減衰を越える場合ハードバネによる
完全弾性衝突を誘発させ自励させて、2次共振を防ぐこ
ともできる。エネルギ損失分は磁場のポテンシャルエネ
ルギの変換によって補うこともできる。
量効果、振動絶縁、振動減衰、振動干渉、伝播の指向性
を考慮する必要があり、弾性支持すると、上下動や横揺
れを惹起するので、防振基礎を重たくかつ大きくし、支
持スパンを長くとればよい。また、粘性ダンパ、摩擦ダ
ンパの併用で減衰を与えると、衝撃によって与えられた
エネルギをダンパ等で次の衝撃までに速やかに消散して
振れを減衰させることができる。
パを弾性支持することにより対向衝撃を利用して防振と
エネルギ変換を行い、磁気バネの反発力不足を補うこと
もできる。
モデルを示しており、弾性支持部材のバネ定数kを所定
の加速度あるいは振幅を吸収可能で、かつ、可変とし、
バネ定数kを適宜調節して共振点を調節できるようにし
たものである。
振幅がストッパに加わると、弾性支持部材が弾性変形す
ることにより摩擦減衰を抑制し、その対向衝撃を利用し
て磁気バネの反発力不足を補償するとともに、除振性能
を向上させることができる。
さ10mmの磁石で、摩擦ロスを極力小さく抑えたスラ
イド型原理モデルの入出力の実験値を示したものであ
り、このときの負荷質量は3.135kgであった。
50→1250mm2)のスライド型から、面積変化の
度合いが非線形の回転型で、面積変換率を50%(対向
面積:625→1250mm2)に変えた場合を考え
る。
さ10mmの磁石を対向させ、一方の磁石の重心位置を
回転中心として面積変換させた回転型原理モデルの入出
力の実験値を示しており、図32は、同じ回転型原理モ
デルの入力と出力の実験値を表したものである。
は、(見かけ上の出力/入力)の差を大きくしていくこ
とで、見かけ上エネルギーを生み出していることにな
る。図33は、入出力原理モデルの要点を示す。非接触
系であるため、加速度も活用でき、より大きなエネルギ
ーを見かけ上生み出すことができる。磁石間に働く反発
力は、仮想仕事の原理が適用され、磁石の移動による蓄
積磁気エネルギーの変化分と磁石の移動による仕事量が
等しくなっている。磁気エネルギーの引き出し方が倍力
アクチュエータのポイントになる。
限の位置に設置するために仕事が必要になる。一度設置
すると、例えば、反発系の永久磁石の対向する面積を変
えることをトリガーとすることで、その設置に使われた
仕事、即ち蓄積された磁気エネルギーを開放して出力と
して利用し、アンプのように力を増幅させることができ
る。
するトランジスタと同じ効果となるが、このアンプの特
徴は蓄積された磁気エネルギーを効率よく力学的エネル
ギーに変換し、利用することにある。即ち、見かけ上、
小さな入力(仕事)で大きな出力(仕事)をすることに
なる。
転型モデルは、 −ΔWm(h)≒ΔW となり mg・Δh≒2ΔW となっている。
が小さく磁束密度が一様とすると、 Wm(h)=1/2BHV=B2Sh/(2μ0) となる。このときのBは空隙部の磁束密度、Hは空隙部
の磁界、Vは空隙部の体積、hは空隙部の距離、Sは磁
石断面積を示す。磁石のΔhだけの移動による蓄積磁気
エネルギーの変化分は、 ΔWm(h)=B2SΔh/(2μ0) となる。磁石間の反発力をFとすると、移動による仕事
量は、FΔhとなる。 ΔWm(h)=FΔh となり、反発力Fは、 F=B2S/(2μ0) (N) で表される。Br=1.0T、対向面積100×100
mm2、厚さ10mmをチャージモデルで計算すると、
図34が得られる。
しており、使用した磁石は、対向面積50×25m
m2、厚さ10mmである。
36は、図37で示す金属バネモデルで、mg=10
N、k=1N/mm、L=200mmに設定し、摩擦0
で機械的変形なしの理想状態の計算値である。
は同じ傾向を示す。しかしながら、磁気浮上対偶は、従
来の機械的対偶に比べて低次対偶となり、非線形性及び
加速度の活用という面を加えると、効率を含めて実用上
大きな差が生じる。図38は回転型の原理モデルを、図
39はスライド型の原理モデルを示している。図38の
回転型原理モデルにおいて、下部永久磁石2は基台90
に回動自在に取り付けられており、上部永久磁石4はス
ライダ92に上下方向に摺動自在に取り付けられてい
る。従って、互いに対向する二つの永久磁石2,4は、
その離間距離あるいは対向面積を変更することにより、
図35に示されるような荷重−変位特性を示す。
いて、下部永久磁石2は基台90に水平方向に摺動自在
に取り付けられており、上部永久磁石4はスライダ92
に上下方向に摺動自在に取り付けられている。従って、
互いに対向する二つの永久磁石2,4は、その離間距離
あるいは対向面積を変更することにより、図36に示さ
れるような入出力仕事特性を示す。
置あるいは駆動装置としての特性を調べたところ、図4
0及び図41のような結果が得られた。詳述すると、図
11の磁気バネモデルにおいて、磁石載置台18、L字
状レバー22、バランスウェイト24を取り除いた状態
で、図40の加速度を得るためには図中点線で示される
推力が必要であった。一方、磁石載置台18、L字状レ
バー22、バランスウェイト24を取り付け、バランス
ウェイト24の位置を調節した図11の磁気バネモデル
の場合、実線で示される入力で前記加速度を得ることが
でき、周波数約5.5Hzにおける最小入力時大きな
(0.9〜1G)加速度を生み出すことができた。ま
た、振幅についても、図41に示されるように、かなり
増幅することができた。
いわゆる幾何学的寸法を変化させることにより、その磁
気バネの共振周波数を利用して、小さな駆動力(入力)
で大きな加速度及び振幅を得ることができる。図11の
磁気バネモデルで言えば、ギャップ量と対向面積が変数
になる。例えば、ギャップ量(入力)の変化に応じてバ
ランスウェイト24により二つの永久磁石2,4の対向
面積を追従させることにより、磁気バネのバネ定数の任
意の共振点に追従させることが可能である。
る磁気力の応用を考える。まず、図42を参照して金属
導体中の磁場について述べる。図42において、(a)
は円柱状磁石と金属導体の座標を、(b)は円柱状磁石
の円柱座標を、(c)は金属導体中の電流密度をそれぞ
れ示している。
磁化Mの円柱状磁石で下面の任意の点(x,y)が、導
体中の任意の点(ξ,0,z)に作る磁場dHLは、
を使うと、 x=r・cos(ψ)・y=r・sin(ψ)ds=r
dψdr であるから、
における磁場の垂直成分Hz(ξ,0,z)は、 Hz(ξ,0,z)=Hz L(ξ,0,z)+Hz u(ξ,0,
z) から求めることができる。
磁石が接近すると、下向き(z方向)の磁束が増加する
ので、それを妨げる方向に起電力eが生じる。
域内の磁束である。接近する速度をvとすると、 v=−dz/dt=−Δz/Δt ∴Δt=Δz/|v| 式(10)より、円周Rに沿う電圧Vは、 V=|e|=v・Δφ(R,z)/Δz=v・dφ(R,z)/dz …(11) となる。
れる。図42(c)に示されるように、半径ξの円周と
半径ξ+dξの円周で囲まれた部分の磁界は、Hz(ξ,
0,z)で与えられ、その面積は2πξ・dξであるか
ら、Δφ(ξ,z)=μ0Hz(ξ,0,z)・2πξ・d
ξ ∴φ(ξ,z)=∫0 Rμ0Hz(ξ,0,z)・2πξ・d
ξ となる。
路の断面積をS、回路の長さをd=2πRとすると、電
流密度Jは、 J(R,z)=1/s=V/(ρd)=V/(2πR・ρ) …(12) 式(12)に式(11)を代入して、 J(R,z)=v/(2πR・ρ)・dφ(R,z)/dz …(13)
について述べる。磁束が変化したことにより、導体中に
増加した電流エネルギー、即ち磁気エネルギー密度um
は、
は、
離、z2は導体下面までの距離である。
で囲まれた領域内の磁束で、z1、z2は、それぞれ導体
上面、下面の座標で、Fzは導体の厚さT=z2−z1に
依存する。
置に応用した事例であり、(a)は除振装置全体を、
(b)は(a)の除振装置の側面図で、上下方向の減衰
構造を、(c)は(a)の除振装置の上部に揺動自在に
取り付けられた水平方向の除振ユニットを示している。
図中、2,4,94,96は永久磁石を示しており、9
8は導体としての銅板を示している。
磁石2,4による反発系で得て、それを平行リンク10
0,100で支持し、前後及び上下方向の電磁誘導によ
る減衰構造が着脱できるサスペンションシート用除振装
置である。また、銅板98の板厚を変えることで電磁誘
導による減衰力を変化させることができる。
有無による振動特性を比較したグラフであり、低周波領
域における振動伝達率が電磁誘導によりある程度抑制さ
れている。
反発磁極が対向しているので、磁石は互いに減磁界中に
置かれていることに相当し、使用中に減磁することが心
配される。減磁対策として、疑似的消磁構造、即ち磁極
が交互に並ぶように配置することにより減磁界が小さく
なる。このとき、磁壁に相当する交互磁石間で漏れ磁界
が生じ、対向磁石が接近したとき、より強い反発力が得
られることになる。従って、対向磁石間の距離の関数と
しての反発力は、交互磁石数に依存する。図45はこの
様子を示したものである。
極,(c)3極,(d)田形4極の磁石配置は、対向面
積(75×75mm2)、体積(75×75×25m
m3)及びBr値(11.7KG)は同一であるが、パー
ミアンス係数が下記のように異なっている。なお、
(e)は(d)田形4極における矢印方向から見た図で
ある。 パーミアンス係数 (a) 0.10 (b) 0.37 (c) 0.54 (d) 0.49
石配置における磁石間距離と反発力との関係を示したグ
ラフである。このグラフからわかるように、対向磁石が
互いに接近した場合には、上述したように磁壁に相当す
る交互磁石間で漏れ磁界が生じることから、極数が多い
ほど反発力が大きい。
使用して、田形4極と2極の振動特性を比較したところ
図47のような結果が得られた。このグラフからわかる
ように、田形4極は吸引力による減衰効果もあり、2極
より内臓、脊柱の共振周波数帯の振動伝達率を下げてい
る。なお、加振条件は、加速度一定で0.3G、LOG-SWE
EPのサイン波を使用し、負荷質量は53kgに設定し
た。
衡点まわりのkは10〜30N/mmの間にあり、負荷
質量が増すと底付き傾向となる。逆に、負荷質量が減少
すると、共振周波数が内臓あるいは脊柱の共振方向にず
れたり、振動伝達率が上昇する。そのため、バネ、減衰
機能を付与するウレタンフォームをパッド層に用い、金
属バネでソフトバネリッチ構造としている。また、減衰
機能を強化するためには、ショックアブソーバーを用い
ている。これらの各種機能部品を使用し、自動車用シー
トは、振動絶縁性、減衰性、人体支持圧、姿勢保持性を
バランスさせている。
で振動伝達率が1.0G/G以下で、高周波域での2次
共振がなく、かつ、フワフワ感もないという特性を両立
させることは困難とされている。
に、金属バネと空気バネとは逆の挙動を示す磁気バネ特
性を用いることで、滑らかな固有振動数変化と荷重−た
わみ特性が設計できる。また、図49に示されるような
特性を有するサスペンションユニットで、図50に示さ
れるように、2〜3.5Hzで振動伝達率が1.0G/G
をきり、3.5〜50Hz間で0.4G/Gをきる理想的
な状態を達成できた。
ペンションシートに組み込むことにより、 (1)低周波域2〜3.5Hzで振動伝達率2.0G/G
以下という条件下でのサスペンションシートでは、体重
調整、ダンパーのハード・ソフト調整機能が不要にな
る。 (2)低周波域2〜3.5Hzで振動伝達率1.0G/G
以下という条件下でのサスペンションシートでは、体重
調整が必要になる。 (3)底付き対応機能として磁気バネ特性を組み合わせ
ることで、加速度一定で0.3G、LOG-SWEEPのサイン波
では、サスペンションユニットは、高周波域5〜50H
zで高い振動絶縁性を達成できる。
機構とすることで、小さな入力で大きな出力を出すアン
プが実現できる。これを能動的制御に応用した場合、 (1)駆動部と可動部が非接触なので、隔壁で仕切られ
たところでも動力の伝達が可能になる。 (2)駆動部と可動部が別空間なので、レイアウトの自
由度が広がる。 (3)倍力機能を有し、かつ、駆動部と可動部とも殆ど
そんしつないため、低騒音で省エネとなる。 (4)アクチュエータ機能をOFFにしても、振動絶縁
性を有する構造である。つまり、バネ性と減衰性を有す
る柔構造のアクチュエータとなる。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。対
向する少なくとも二つの永久磁石間の幾何学的寸法を外
力により入力側と出力側で変化させ、その運動系内で反
発力に変換させることにより、永久磁石の平衡位置から
の入力側の反発力より出力側の反発力を大きくしたの
で、パッシブコントロール、セミアクティブコントロー
ル、アクティブコントロールのいずれも同一構想で対処
できる。
るいは最近接位置を過ぎた位置で最大反発力を発生する
ようにしたので、ポテンシャルの場としての磁場を有効
利用することができ、廉価な磁力ブレーキ、動吸振器、
発電機、アンプ等が実現できる。
いは係数励振振動系は、正、0又は負の減衰特性を示す
磁気バネを利用して、減衰あるいは持続あるいは発散振
動にエネルギを変換する構造としたので、自動車用シー
トあるいは救急車用ベッド等の除振装置に組み込むこと
により、高周波領域の振動伝達率の低減、体重差の吸
収、及び、共振点の低下等低周波領域の振動エネルギの
低減にも効果がある。
久磁石の入力側と出力側の平衡位置を示した模式図であ
る。
永久磁石の平衡位置からの変位量との関係を示す基本特
性のグラフである。
フである。
ると仮定したチャージモデルにおける入出力の考え方を
示す模式図であり、(a)は吸引を、(b)は反発を、
(c)は(b)とは異なる部位の反発をそれぞれ示して
いる。
を他方に対し移動させた(対向面積を変えた)場合の模
式図である。
対するX軸及びZ軸方向の荷重を示すグラフである。
一方を他方に対し完全にずれた状態から完全にラップし
た状態まで移動し、さらにこの状態から完全にずれた状
態まで移動させた時の変位量と荷重との関係を示すグラ
フである。
を他方に対し回転させた(対向面積を変えた)場合の模
式図である。
対向面積に対する最大荷重を示すグラフである。
場合の磁石間距離と荷重との関係を示すグラフである。
り幾何学的寸法を変化させるようにした第一の磁気バネ
モデルの正面図である。
より幾何学的寸法を変化させるようにした第二の磁気バ
ネモデルの正面図である。
変化させるようにした第三の磁気バネモデルの正面図で
ある。
うにした第四の磁気バネモデルの正面図である。
せるようにした第五の磁気バネモデルの正面図である。
ルである。
力との関係を示すグラフである。
性を得るために使用された装置の正面図である。
の動特性を示しており、(a)は50×50×10mm
の磁石を使用した場合の、(b)は50×50×15m
mの磁石を使用した場合の、(c)は50×50×20
mmの磁石を使用した場合の、(d)は75×75×1
5mmの磁石を使用した場合の、(e)は75×75×
20mmの磁石を使用した場合の、(f)は75×75
×25mmの磁石を使用した場合のグラフである。
の動特性を示しており、同じ磁石を使用して負荷を変え
た場合のグラフである。
特性を示すグラフである。
び係数の時間に対する変化を示すグラフである。
バネを使用した場合、及び、さらにセミアクティブ制御
した場合のベッド型除振ユニットの動特性を示すグラフ
である。
れたマグレブユニットの正面図である。
されたマグレブユニットの動特性を示すグラフである。
用して測定された乗り心地評価定数を示すグラフであ
る。
マグレブユニットの乗り心地評価定数を示すグラフであ
る。
用して測定された動特性を示すグラフである。
み込んだモデルの模式図である。
示すグラフである。
グラフである。
グラフである。
る。
と反発力及び磁束密度との関係を示すグラフである。
反発力との関係を示すグラフである。
性を示すグラフである。
る。
スウェイトがある場合とない場合の入力あるいは要求推
力と加速度との関係を示すグラフである。
スウェイトがある場合とない場合の周波数に対する振幅
及び加速度の関係を示すグラフである。
(a)は円柱状磁石と金属導体の座標を、(b)は円柱
状磁石の円柱座標を、(c)は金属導体中の電流密度を
示す図である。
ペンションシート用除振装置を示しており、(a)は除
振装置全体の正面図を、(b)はその側面図を、(c)
は(a)の除振装置の上部に揺動自在に取り付けられた
水平方向の除振ユニットの斜視図である。
特性を示すグラフである。
おり、(a)は単極磁気バネの正面図を、(b)は2極
磁気バネの正面図を、(c)は3極磁気バネの正面図を
(d)は田形4極磁気バネの正面図を、(e)は(d)
における矢印方向から見た平面図である。
グラフである。
たサスペンションシート用除振装置の振動特性を示すグ
ラフである。
は金属バネの振動特性を、(b)は空気バネの振動特性
を、(c)は磁気バネの振動特性を示すグラフである。
トの静特性を示すグラフである。
を採用したサスペンションユニットの振動特性を示すグ
ラフである。
動特性を示すグラフである。
Claims (15)
- 【請求項1】 少なくとも二つの永久磁石を互いに離間
せしめ、上記少なくとも二つの永久磁石間の幾何学的寸
法を運動行程内機構あるいは外力により入出力で変化さ
せ、その運動系内で反発力に変換させることにより、上
記少なくとも二つの永久磁石の平衡位置からの入力側の
反発力より出力側の反発力を大きくしたことを特徴とす
る0又は負の減衰特性を有する磁気バネ。 - 【請求項2】 上記少なくとも二つの永久磁石の最近接
位置あるいは最近接位置を過ぎた位置で最大反発力を発
生するようにした請求項1に記載の0又は負の減衰特性
を有する磁気バネ。 - 【請求項3】 上記少なくとも二つの永久磁石の離間距
離、対向面積、磁束密度、磁界のいずれか一つを変化さ
せることにより上記幾何学的寸法を変化させるようにし
た請求項1に記載の0又は負の減衰特性を有する磁気バ
ネ。 - 【請求項4】 少なくとも二つの永久磁石を互いに離間
せしめ、上記少なくとも二つの永久磁石間の幾何学的寸
法を運動行程内機構あるいは外力により入出力で変化さ
せて減衰項を引き出すことにより非線形の減衰・ばね構
造としたことを特徴とする正の減衰特性を有する磁気バ
ネ。 - 【請求項5】 上記少なくとも二つの永久磁石の最近接
位置で最大反発力を発生するようにした請求項4に記載
の正の減衰特性を有する磁気バネ。 - 【請求項6】 上記少なくとも二つの永久磁石の離間距
離、対向面積、磁束密度、磁界のいずれか一つを変化さ
せることにより上記幾何学的寸法を変化させるようにし
た請求項4に記載の正の減衰特性を有する磁気バネ。 - 【請求項7】 互いに離間する少なくとも二つの永久磁
石間の幾何学的寸法を運動行程内機構あるいは外力によ
り変化させることにより0又は負の減衰特性を示す磁気
バネを有し、持続あるいは発散振動にエネルギを変換す
る構造を有することを特徴とする係数励振振動機構。 - 【請求項8】 上記幾何学的寸法を外力により変化させ
て上記機構の運動系内のバネ定数と減衰係数をバネ構造
系で変化させるようにした請求項7に記載の係数励振振
動機構。 - 【請求項9】 上記幾何学的寸法を運動行程内機構ある
いは外力により変化させることにより振動特性を改善し
た請求項7に記載の係数励振振動機構。 - 【請求項10】 上記幾何学的寸法を運動行程内機構あ
るいは外力により変化させて励振あるいは共振振動数を
可変とし、該共振振動数を追尾させて常に周波数特性の
共振振動数の低下するところ、あるいは、振幅の変動を
少なくするところで動作するようにした請求項7に記載
の係数励振振動機構。 - 【請求項11】 上記幾何学的寸法を運動行程内機構あ
るいは外力により変化させて、変位が小さいときは負の
減衰で変位の増大とともに正の減衰とし、正と負の減衰
が釣り合う振幅で振動を定常的にした請求項7に記載の
係数励振振動機構。 - 【請求項12】 互いに離間する少なくとも二つの永久
磁石間の幾何学的寸法を運動行程内機構あるいは外力に
より変化させることにより正の減衰特性を示す磁気バネ
を有し、上記運動行程内機構のバネ特性より減衰特性を
大きくしたことを特徴とする非線形振動機構。 - 【請求項13】 上記幾何学的寸法を運動行程内機構あ
るいは外力により変化させることにより振動特性を改善
した請求項12に記載の非線形振動機構。 - 【請求項14】 上記幾何学的寸法を運動行程内機構あ
るいは外力により変化させて共振振動数を可変とし、該
共振振動数を追尾させて常に周波数特性の共振振動数の
低下するところ、あるいは、振幅の変動を少なくすると
ころで動作するようにした請求項12に記載の非線形振
動機構。 - 【請求項15】 互いに離間する少なくとも二つの永久
磁石間の幾何学的寸法を運動行程内機構あるいは外力に
より変化させて共振振動数を可変とし、該共振振動数を
追尾させて常に周波数特性の共振振動数の高いところ、
あるいは、振幅の変動の大きなところで動作するよう
に、小さな入力で大きな加速度あるいは振幅を生み出す
ようにしたことを特徴とする非線形振動機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08804797A JP3747112B2 (ja) | 1996-04-08 | 1997-04-07 | 減衰特性を有する磁気バネ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8512596 | 1996-04-08 | ||
| JP8-85125 | 1996-04-08 | ||
| JP08804797A JP3747112B2 (ja) | 1996-04-08 | 1997-04-07 | 減衰特性を有する磁気バネ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09329184A true JPH09329184A (ja) | 1997-12-22 |
| JP3747112B2 JP3747112B2 (ja) | 2006-02-22 |
Family
ID=26426155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08804797A Expired - Fee Related JP3747112B2 (ja) | 1996-04-08 | 1997-04-07 | 減衰特性を有する磁気バネ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3747112B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2419281A (en) * | 2004-10-25 | 2006-04-26 | Keith Dixon | Magnetically-suspended chair |
| JP2018203040A (ja) * | 2017-06-02 | 2018-12-27 | デルタ工業株式会社 | サスペンション機構 |
| CN112659995A (zh) * | 2019-10-15 | 2021-04-16 | 丰田自动车株式会社 | 车辆的减振控制装置 |
| JP2023044402A (ja) * | 2021-09-17 | 2023-03-30 | 株式会社東芝 | 診断方法、診断装置、及び診断プログラム |
-
1997
- 1997-04-07 JP JP08804797A patent/JP3747112B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2018203040A (ja) * | 2017-06-02 | 2018-12-27 | デルタ工業株式会社 | サスペンション機構 |
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| JP3747112B2 (ja) | 2006-02-22 |
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