JPH09329430A - 物体の損傷程度計測方法及び装置、並びに物体の修理費算出装置 - Google Patents

物体の損傷程度計測方法及び装置、並びに物体の修理費算出装置

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JPH09329430A
JPH09329430A JP15101896A JP15101896A JPH09329430A JP H09329430 A JPH09329430 A JP H09329430A JP 15101896 A JP15101896 A JP 15101896A JP 15101896 A JP15101896 A JP 15101896A JP H09329430 A JPH09329430 A JP H09329430A
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JP15101896A
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Eiji Yamakawa
英二 山川
Toshihiko Karasaki
敏彦 唐崎
Norio Matsunaga
紀雄 松長
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】個人の主観によることなく客観的に損傷程度を
計測することができ、計測の再現性も良好な物体の損傷
程度計測方法及び装置、並びに物体の修理費算出装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】物体に生じた損傷部の損傷程度を計測する
方法であって、損傷部DMに、損傷部DMの領域を示す
ためのターゲット15及び寸法の基準となる標尺14を
配置し、損傷部DMを互いに異なる2つの角度から撮影
してターゲット15及び標尺14を含む少なくとも2つ
の画像を生成し、2つの画像に基づいて損傷部DMの面
積及び深さを計測する。計測した損傷程度に基づいて修
理費データベースを検索し、修理費を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の損傷程度計
測方法及び装置、並びに物体の修理費算出装置に関し、
例えば自動車の修理費用の見積もり、特に自動車事故な
どにより生じた外板の損傷の修理に先立って行われる修
理費用の見積もりに利用される。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車事故などによって損傷を
受けた自動車を修理する場合の修理費には、交換部品
費、交換作業費、板金修理費、及び塗装費がある。
【0003】損傷を受けた部品の交換が必要であるか否
かは、損傷部の損傷の程度に依存する。したがって、交
換部品費及び交換作業費は部品の損傷の程度に依存す
る。また、板金修理費及び塗装費も損傷部の損傷の程度
に依存する。これらの損傷の程度は、損傷部の面積と損
傷の深さにより判断される。したがって、修理費の見積
もりを行うためには、損傷部の面積と深さとを測定する
ことが重要である。
【0004】従来において、損傷部の損傷の程度を測定
するに当たって、物差し等を用いて現物の損傷部を直接
に測定することにより行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来から行われている
損傷程度の測定方法では、損傷の範囲の判定、又は凹み
の深さを測定する位置の決定などが、個人の主観による
判断で行われている。そのため、損傷部の面積及び深さ
などの測定値は、測定する個人によって異なった値にな
ることが多く、修理費の見積もり金額も個人によって異
なった額になることが多かった。
【0006】また、通常、見積書には、損傷部の測定結
果と見積もり金額のみしか記録されず、損傷程度を客観
的に示す資料が添付されない。そのため、例えば自動車
修理工場などで行われた見積もりの内容を、後日におい
て第三者がチェックすることができなかった。
【0007】請求項1乃至請求項4の発明は、上述の問
題に鑑みてなされたもので、個人の主観によることなく
客観的に損傷程度を計測することができ、計測の再現性
も良好な物体の損傷程度計測方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】請求項5の発明は、個人の主観によること
なく客観的に修理費を算出することができ、これによっ
て作成された見積もりの内容を後日において第三者がチ
ェックすることも可能な物体の修理費算出装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、物体に生じた損傷部の損傷程度を計測する方法で
あって、前記損傷部に、損傷部の領域を示すためのター
ゲット及び寸法の基準となる基準尺を配置し、前記損傷
部を互いに異なる2つの角度から撮影して前記ターゲッ
ト及び前記基準尺を含む少なくとも2つの画像を生成
し、前記2つの画像に基づいて前記損傷部の面積及び深
さを計測する。
【0010】請求項2の発明に係る装置は、物体に生じ
た損傷部の損傷程度を計測する装置であって、前記損傷
部を互いに異なる2つの角度から撮影して得られた少な
くとも2つの損傷部画像を格納する損傷部画像格納手段
と、前記損傷部画像よりも広い範囲を撮影して得られた
前記物体の画像である物体画像を格納する物体画像格納
手段と、前記損傷部画像に基づいて前記損傷部の面積及
び深さを演算する演算装置と、前記損傷部画像及び前記
物体画像を表示する表示手段と、を有して構成される。
【0011】請求項3の発明に係る装置は、前記損傷部
の領域を示すために前記損傷部の周囲に配置されるター
ゲットと、前記損傷部の寸法の基準とするために前記損
傷部の近傍に配置される基準尺と、を有して構成され
る。
【0012】請求項4の発明に係る装置では、前記ター
ゲットは、可撓性を有したシート状体にパターンが付さ
れて構成される。請求項5の発明に係る装置は、物体に
生じた損傷部の損傷程度を測定する損傷程度測定手段
と、物体の損傷程度とその損傷程度に応じた物体の修理
費とを対応付けて記憶した修理費データベースと、前記
損傷程度測定手段によって測定された損傷程度と前記修
理費データベースとに基づいて物体の修理費を算出する
修理費算出手段と、を有して構成される。
【0013】2つの損傷部画像に基づいて、ステレオ法
などによって損傷部の面積及び損傷部の深さが算出され
る。損傷部の領域は、損傷部に取り付けられたターゲッ
トにより決定され、その寸法は基準尺に基づいて決定さ
れる。
【0014】修理費データベースには、例えば物体が自
動車である場合に、自動車の車種毎の部品費、その交換
作業費、板金修理費、及び塗装費などが格納されてい
る。修理費算出手段は、損傷部の面積及び損傷部の深さ
に基づいて修理費データベースの検索を行い、その損傷
程度に対応した板金修理費及び塗装費を読み出し、ま
た、交換の必要な部品の費用、その交換にかかる作業費
を読み出す。これらの費用を合計することによって修理
費が算出される。
【0015】物体画像によって、損傷部画像に写った物
体が計測の対象となる物体であるか否かが確認される。
例えば物体が自動車である場合に、対象の車種やナンバ
ーが物体画像によって確認される。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、第1の実施例を説明する。
図1は本発明に係る損傷程度計測方法を適用した見積も
り装置1を示す図、図2はカメラ11の電気的な構成を
示すブロック図、図3は処理装置12の構成を示すブロ
ック図、図4は標尺14を拡大して示す図である。
【0017】見積もり装置1は、例えば自動車修理工場
又はその営業所などに設置され、事故などによって損傷
を受けた自動車の修理費の見積もりを行うために用いら
れる。
【0018】図1において、見積もり装置1は、カメラ
11、処理装置12、接続ケーブル13、標尺14、及
びターゲット15からなる。図2において、カメラ11
は、撮影レンズ21、CCDセンサ22、信号処理回路
23、A/Dコンバータ24、MPU(マイクロプロセ
ッシングユニット)25、撮影した画像の画像データを
記憶するメモリ26、メモリ26内の画像データを外部
に転送するためのインタフェース27などからなる。
【0019】カメラ11は、修理費の見積もりの対象と
なる自動車の車体の画像を撮影するために用いられる。
カメラ11によって、車体の損傷部を互いに異なる2つ
の角度から撮影した2つの損傷部画像FDM、及び車体
の全体の画像である1つの車体画像FWHを得る。これ
らの損傷部画像FDM及び車体画像FWHのデータは、
メモリ26に記憶される。メモリ26に記憶されたデー
タは、接続ケーブル13が接続されると、インタフェー
ス27を介して外部に出力される。このようなカメラ1
1として、例えばデジタルスチルカメラが用いられる。
【0020】なお、本明細書において、損傷部画像FD
M又は車体画像FWHのデータを、単に損傷部画像FD
M又は車体画像FWHと記載することがある。図3をも
参照して、処理装置12は、処理装置本体41、ディス
プレイ装置42、キーボード43及びマウス44などの
入力装置、磁気ディスク装置などの外部記憶装置45、
及びプリンタ装置46からなる。
【0021】処理装置本体41は、接続ケーブル13を
介して入力された損傷部画像FDM及び車体画像FWH
を、外部記憶装置45に一旦格納し、それらの画像を解
析して損傷部の損傷程度を計測し、それに応じた修理費
の見積もりのための演算処理及び見積もり結果の出力を
行う。損傷部の損傷程度の計測に当たっては、損傷部画
像FDMに基づいて前記損傷部の面積及び深さが求めら
れる。処理装置本体41は、本発明における修理費算出
手段に相当する。外部記憶装置45は、本発明における
損傷部画像格納手段及び物体画像格納手段に相当する。
【0022】外部記憶装置45には、自動車の車種毎
に、部品費、その交換作業費、板金修理費、及び塗装費
についてのデータが、修理費データベースDB1として
格納されている。処理装置本体41は、損傷部画像FD
Mの解析結果と修理費データベースDB1のデータとに
基づいて修理費の見積もりを行う。
【0023】ディスプレイ装置42は、損傷部画像FD
M及び車体画像FWHを画面に表示し、また見積もり結
果を画面に表示する。プリンタ装置46は、見積もり結
果を見積もり書として印刷する。
【0024】処理装置12として、例えば画像の解析及
び見積もりのための演算を行うプログラムなどが格納さ
れたワークステーション又はパーソナルコンピュータな
どが用いられる。
【0025】接続ケーブル13は、カメラ11と処理装
置12とを着脱可能に接続するものである。図4におい
て、標尺14は、帯板状の基線部材51a〜cが正三角
形状に連結された形状の本体51、本体51の頂点部分
に設けられた測定のためのターゲット52a〜c、ター
ゲット52a〜cとは反対側の面に取り付けられたバネ
53a〜c、及びバネ53a〜cの先端部に取り付けら
れたマグネット54a〜cからなる。
【0026】ターゲット52a〜cは、円形の黒い丸印
であり、塗料を用いて本体51に書き込まれているか又
はそのような部材が本体51の表面に貼り付けられてい
る。各ターゲット52a〜cの相互間の間隔Lは互いに
等しく、既知である。標尺14は、損傷部の撮影の際に
車体の損傷部の近傍にマグネット54a〜cを利用して
取り付けられる。損傷部画像FDMには標尺14の画像
も含められる。ターゲット52a〜cの間隔Lは、損傷
部の面積及び深さを求める際の基準寸法を与える。ター
ゲット52a〜cの位置及び基線部材51a〜cの方向
は、2つの損傷部画像FDMの撮影の際のカメラ11の
位置及び撮影角度を求めるために用いられる。
【0027】ターゲット15は、円形のマグネット又は
粘着シートからなり、車体の損傷部の領域を示すために
その周囲及び凹みの底部などに張り付けて用いる。一方
のターゲット15aは黒色、他方のターゲット15bは
白色であり、車体の色に応じて選択的に用いられる。例
えば、車体が明るい色である場合には黒色のターゲット
15aを、車体が暗い色である場合には白色のターゲッ
ト15bを、というように、車体からターゲット15を
識別しやすいように使い分ける。
【0028】次に、見積もり装置1の処理動作又は操作
について説明する。 〔撮影のための準備〕図5は損傷を受けた車体JTの撮
影準備完了状態を示す図、図6は車体JTの損傷部DM
を拡大して示す図である。なお、ここでは、ターゲット
15の符号をTGで示す。
【0029】図5及び図6において、車体JTは、左前
側のドアの下方に損傷部DMが発生している。損傷部D
Mには、その外周に面積の計測のための5個のターゲッ
トTG1〜TG5が、その中央の凹みの最も深い底部に
深さの計測のための1個のターゲットTG6が、損傷し
ていない部分に深さ計測の基準となる2個のターゲット
TG7,8が、それぞれ取り付けられている。
【0030】撮影時のカメラ11の位置及び角度を求め
るために、損傷部DMの近傍に標尺14が取り付けられ
ている。 〔撮影〕図7は車体JTの全体の画像である車体画像F
WHを示す図、図8は車体JTの損傷部DMを撮影した
2つの損傷部画像FDM1,2を示す図、図9は車体J
Tとカメラ11との位置関係を説明するための図であ
る。
【0031】図9においては、損傷部画像FDM1を撮
影する第1の撮影位置P1、及び損傷部画像FDM2を
撮影する第2の撮影位置P2において、それぞれ、カメ
ラ11の撮影レンズ21及びCCDセンサ22が示され
ている。
【0032】撮影に当たっては、損傷部DMが車体JT
のどの部分にあたるのかが分かるように、カメラ11に
よって損傷部DMを含めた車体全体の画像を撮影する
(図7を参照)。次に、損傷部DMの損傷程度の計測の
ために、損傷部DMのほぼ正面から損傷部DMの全体を
示す損傷部画像FDM1を撮影し、少し左方に角度を変
えて同じく損傷部DMの全体を示す損傷部画像FDM2
を撮影する(図8を参照)。
【0033】図8に示すように、損傷部画像FDM1,
2のそれぞれにおいて、画像の中心を原点として、水平
方向にx軸を垂直方向にy軸をとり、このxy平面で表
される座標を「写真座標」とする。
【0034】図9において、標尺14のターゲット52
bの位置を原点O1とし、原点O1からターゲット52
cの方向へ基線部材51bに沿ってX軸をとり、X軸と
直交するY軸をとり、原点O1から紙面の手前側へ向か
ってZ軸をとり、このXYZ空間で表される座標を「モ
デル座標」とする。
【0035】そこで、ターゲット52a〜cのモデル座
標を、それぞれ、Pa(Xa,Ya,Za),Pb(X
b,Yb,Zb),Pc(Xc,Yc,Zc)とする
と、各ターゲット間の距離がLであるから、 Xa=L/2、Ya=31/2 L/2、Za=0 Xb=0、Yb=0、Zb=0 Xc=L、Yc=0、Zc=0 となる。
【0036】カメラ11の2か所の撮影位置P1,2の
それぞれにおける撮影レンズ21の中心を原点O21,
O22として、それぞれ写真座標のx軸、y軸に平行で
方向が反対であるx軸、y軸をとり、原点O21,O2
2からCCDセンサ22の方向にz軸をとる。それぞれ
のxyz空間で表される座標をそれぞれの「カメラ座
標」とする。
【0037】第1の撮影位置P1における原点O21、
すなわち撮影レンズ21の中心の位置について、そのモ
デル座標(X1,Y1,Z1)を、第1の撮影位置P1
におけるカメラ11の位置とする。図に示すκ1、φ
1、ω1はカメラ11の回転角度である。
【0038】同様に、第2の撮影位置P2における原点
O22、すなわち撮影レンズ21の中心の位置につい
て、そのモデル座標(Xr,Yr,Zr)を、第2の撮
影位置P2におけるカメラ11の位置とする。図に示す
κr、φr、ωrはカメラ11の回転角度である。 〔見積もり処理〕図10は損傷部DMの面積を計測する
処理を説明するための図、図11は面積の計測結果を示
す図、図12は見積もり処理の流れを示すフローチャー
トである。
【0039】カメラ11を、接続ケーブル13を用いて
処理装置12に接続し、撮影して得られた車体画像FW
H及び損傷部画像FDM1,2を処理装置12に入力す
る。見積もり処理のプログラムを起動する。
【0040】まず、ディスプレイ装置42の画面に車体
画像FWHが表示される(#11)。車体画像FWHに
表示されるナンバープレート又は車種などを確認し、画
像の車体JTが見積もり依頼のあった車体JTであるこ
とを確認し、車種などを入力する(#12)。また、損
傷部DMが車体JTのどの部分であるかを確認し、その
部位を入力する(#13)。入力された車種及び部位に
応じて、修理費データベースDB1の中の該当するデー
タが選択される。
【0041】次のステップ#14〜18において、損傷
部画像FDM1,2を撮影したときの車体JTに対する
カメラ11の位置および角度を計算する。実際には車体
JTに対する位置を直接計算するのではなく、車体JT
に取り付けた標尺14を基準にしてカメラ11の位置を
計算する。
【0042】次のステップ#19〜20において、ター
ゲットTG1〜TG8の3次元座標の計算を行う。損傷
部DMの面積を測定し(#21)、深さを測定する(#
22)。測定されたデータに基づいて修理費の見積もり
を行う(#23〜28)。
【0043】次に、見積もり処理の内容を詳細に説明す
る。ステップ#14において、損傷部画像FDM1,2
をディスプレイ装置42の画面に表示する。損傷部画像
FDM1又は損傷部画像FDM2を、それぞれ左損傷部
画像FDM1、右損傷部画像FDM2、又は、左画像、
右画像ということがある。
【0044】ステップ#15において、マウス44を用
いて画面上でカーソルを移動させ、左損傷部画像FDM
1におけるターゲット52a〜cの写真座標PLa(x
1a,y1a)、PLb(x1b,y1b)、PLc
(x1c,y1c)を入力する。
【0045】ステップ#16において、同様に、右損傷
部画像FDM2におけるターゲット52a〜cの写真座
標PRa(xra,yra)、PRb(xrb,yr
b),PRc(xrc,yrc)を入力する。
【0046】ステップ#17において、ステップ#15
で入力されたターゲット52a〜cの写真座標PLa
(x1a,y1a)、PLb(x1b,y1b)、PL
c(x1c,y1c)、ターゲット52a〜cのモデル
座標Pa(Xa,Ya,Za)、Pb(Xb,Yb,Z
b)、Pc(Xc,Yc,Zc)、及び撮影レンズ21
の焦点距離F1に基づいて、単写真標定法と呼称される
周知の方法を用いて、第1の撮影位置P1におけるカメ
ラ11の位置(X1,Y1,Z1)、及び角度κ1、φ
1、ω1を計算する。
【0047】同様に、ステップ#18において、ステッ
プ#16で入力されたターゲット52a〜cの写真座標
PRa(xra,yra)、PRb(xrb,yr
b)、PRc(xrc,yrc)、ターゲット52a〜
cのモデル座標Pa(Xa,Ya,Za)、Pb(X
b,Yb,Zb)、Pc(Xc,Yc,Zc)、及び撮
影レンズ21の焦点距離F1に基づいて、第2の撮影位
置P2におけるカメラ11の位置(Xr,Yr,Z
r)、及び角度κr、φr、ωrを計算する。
【0048】ステップ#19において、左右の損傷部画
像FDM1,2の対応点を入力する。つまり、まず、左
損傷部画像FDM1のターゲットTG1の写真座標PL
1(x11,y11)を入力し、続いて右損傷部画像F
DM2のターゲットTG1の写真座標PR1(xr1,
yr1)を入力する。
【0049】同様にして、他のターゲットTG2〜TG
8のそれぞれの左右画像上の写真座標を入力する。ステ
ップ#20において、ターゲットTGの写真座標PL1
(x11,y11)〜PL8(x18,y18)、PR
1(xr1,yr1)〜PR8(xr8,yr8)、カ
メラ11の位置(X1,Y1,Z1)、(Xr,Yr,
Zr)、角度κ1、φ1、ω1、κr、φr、ωr、及
び撮影レンズ21の焦点距離F1に基づいて、周知の方
法を用いて、ターゲットTG1〜TG8の3次元座標を
計算する。
【0050】得られた各ターゲットTG1〜TG8の座
標を、それぞれ、P51(X51,Y51,Z51)、
P52(X52,Y52,Z52)…、P58(X5
8,Y58,Z58)とする。
【0051】次に、図10及び図11を参照して損傷部
DMの面積及び深さの計測の方法を説明する。図10に
は左損傷部画像FDM1が示されており、そこにはター
ゲットTG1〜TG8がそれぞれの座標位置P51〜P
58に表示されている。
【0052】ステップ#21において、損傷部DMの面
積を測定する。面積を測定するために、ディスプレイ装
置42の画面上で、左損傷部画像FDM1又は右損傷部
画像FDM2を見ながら、損傷部DMの概略の外形を示
す5個のターゲットTG1〜TG5の位置P51、P5
2、P53、P54、P55を、それぞれマウス44を
用いて選択する。
【0053】選択された5つの点で構成される多角形P
51P52P53P54P55は、3つの三角形P51
P52P53、P51P53P54、P51P54P5
5に分けられる。
【0054】三角形P51P52P53の辺P51P5
2の長さをa1、辺P52P53の長さをb1、辺P5
3P51の長さをc1とすると、三角形P51P52P
53の面積S1は次のようにして求められる。
【0055】a1=〔(x51−x52)2 +(y51
−y52)2+(z51−z52)2 1/2 b1=〔(x52−x53)2 +(y52−y53)2
+(z52−z53)2 1/2 c1=〔(x53−x54)2 +(y53−y54)2
+(z53−z54)2 1/2 h1=(a1+b1+c1)/2 S1=〔h1(h1−a1)(h1−b1)(h1−c
1)〕1/2 同様にして、他の三角形P51P53P54、及び三角
形P51P54P55の面積S2、S3が計算され、そ
れらの結果に基づいて、多角形P51P52P53P5
4P55の面積S0は、S0=S1+S2+S3として
求められる。
【0056】上述の測定の例では、ターゲットTGを5
個用いて面積の測定を行ったが、もっと正確に面積を測
定する必要がある場合には、撮影の際にさらに多くのタ
ーゲットTGを張り付けておき、損傷部DMの面積をさ
らに正確になぞれるようにすればよい。
【0057】ステップ#22において、損傷部DMの深
さを測定する。マウス44を用い、深さを測定する点と
してP56を選択し、深さの基準となる点としてP57
及びP58を選択する。
【0058】損傷部DMの深さを次のように定義する。
すなわち、損傷部DMの深さは、基準となる点P57と
P58を結ぶ線分へ点P56からおろした垂線の長さで
あるとする。三角形P56P57P58の面積S4は、
各辺の長さをa4、b4、c4として次のように求めら
れる。
【0059】a4=〔(x56−x57)2 +(y56
−y57)2+(z56−z57)2 1/2 b4=〔(x57−x58)2 +(y57−y58)2
+(z57−z58)2 1/2 c4=〔(x58−x56)2 +(y58−y56)2
+(z58−z56)2 1/2 h4=(a4+b4+c4)/2 S4=〔h4(h4−a4)(h4−b4)(h4−c
4)〕1/2 したがって、点P56から線分P57P58へおろした
垂線の長さD56は次のようになる。
【0060】D56=(S4/b4)×2 図11には測定結果の画面が示されている。この図にお
いて損傷部画像FDM1,2に表示された1〜11の数
字は、測定点に付けられた番号であり、対応点を入力し
た順に1から番号が付けられている。画面上の十字記号
及びバツ記号は、測定点の位置を示している。特に、バ
ツ記号は深さを測定した測定点であることを示してい
る。
【0061】画面の右下には、面積の測定値「S=13
25cm2 」、及び面積の測定に当たって使用した測定
点の番号「4,5,6,7,8」がそれぞれ表示されて
いる。損傷部画像FDM上の測定点4、5、6、7、
8、4を順次結んだ実線は面積を測定した範囲を示して
いる。画面の右下に表示された「D=4.6cm」は、
損傷部DMの深さの測定値である。その下に表示された
「10、11」は深さの測定点の番号であり、測定点1
0、11を結ぶ直線を基準にしたことを示している。
【0062】ステップ#24においては、以下のデータ
を測定データとしてファイルに記録する。 ・撮影レンズ21の焦点距離F1、車体画像FWH、損
傷部画像FDM1,2 ・カメラ11の位置(X1,Y1,Z1Z)、(Xr,
Yr,Zr)、角度κ1、φ1、ω1、κr、φr、ω
r ・標尺14上のターゲット52a〜cの左右の画像上の
写真座標PLa(x1a,y1a)、PLb(x1b,
y1b)、PLc(x1c,y1c)、PRa(xr
a,yra)、PRb(xrb,yrb)、PRc(x
rc,yrc)、モデル座標Pa(Xa,Ya,Z
a)、Pb(Xb,Yb,Zb)、Pc(Xc,Yc,
Zc) ・ターゲットTG1〜TG8の左右の画像上の写真座標
PL1(x11,y11)〜PL8(x18,y1
8)、PR1(xr1,yr1)〜PR8(xr8,y
r8)、モデル座標P51(X51,Y51,Z51)
〜P58(X58,Y58,Z58) ・面積S0、面積測定に用いた点P51,P52,P5
3,P54,P55の番号 ・深さD56、深さを測定した点P56の番号、測定の
基準とした点P57、P58の番号 ステップ#24〜28においては、測定したデータに基
づいて、修理費の見積もりを行う。ステップ#24で
は、求められた損傷部DMの位置、面積S0、及び深さ
D56に基づいて、交換の必要な部品があればそれをリ
ストアップし、ユーザが入力する。ステップ#25で
は、損傷を受けた部分のうち、板金修理と塗装で対応す
る部品をリストアップし、ユーザーが入力する。
【0063】ステップ#26では、交換の必要な部品の
費用、及びその交換にかかる作業費を修理費データベー
スDB1から検索する。ステップ#27では、板金修理
と塗装にかかる費用を修理費データベースDB1から検
索する。ステップ#28では、それらの費用を合計し、
これによって修理費の見積もりを完了する。見積もりの
結果は、ディスプレイ装置42の画面に表示され、また
プリンタ装置46によって所定の様式で印刷される。
【0064】上述の実施例においては、車体JTに対す
るカメラ11の位置及び角度の計算に当たって単写真標
定法を用いているが、相互標定法など他の方法を用いて
もよい。
【0065】上述の見積もり装置1によると、個人の主
観によることなく客観的に損傷程度を計測することがで
きる。損傷部画像FDMを用いて測定を何回でもやり直
すことができる。測定点にターゲット15を張り付けて
いるので、どのポイントを測定したのかがはっきりと分
かる。したがって、計測の再現性が高い。
【0066】また、損傷部画像を電送することによっ
て、車体のある場所から遠く離れた場所において見積も
りを行うことができる。車体画像FWHによって、車体
JTの確認を容易に行うことができ、損傷部DMがどの
部位にあるかを容易に確認することができる。損傷部画
像FDMと計測の結果とを一緒に保存することによっ
て、どのような計測又は測定が行われたのかを後で確認
することが容易であり、計測の客観性が保たれる。 〔他の実施例〕次に他の実施例を説明する。
【0067】第1の実施例で用いた標尺14は、3個の
ターゲット52a〜cが同一平面上に配置された形態と
なっているが、4個以上のターゲットを配置した標尺を
用いてもよい。ターゲットの個数が多いほど、カメラ1
1の位置及び角度が高精度に求められる。
【0068】図13は他の実施例のターゲット15c,
dを示す図である。ターゲット15cは、中央部が暗い
色であり、周辺部が明るい色である。これとは逆に、タ
ーゲット15dは中央部が明るい色であり、周辺部が暗
い色である。第1の実施例で用いたターゲット15a,
bは、単色であるため、車体JTの色とターゲット15
a,bの色とが充分に識別されるように、車体JTの色
に応じて使い分ける必要がある。
【0069】この実施例のターゲット15c,dは、そ
の周辺が中央部と異なる色で縁取られているので、車体
JTの色に関係なく使用でき、容易に背景の画像から識
別することができる。
【0070】図14は他の実施例のターゲット15Aを
示す図、図15はターゲット15Aを用いた場合の損傷
部画像FDM3の例を示す図である。ターゲット15A
は、伸縮性のある透明なプラスチックファイルムに、上
述したターゲット15cと同じパターンPRaが多数印
刷してある。それらのパターンPRaの中に、縦横5個
毎に直径の大きなパターンPRbが入いっており、測定
の工程において対応点の入力が容易なようになってい
る。
【0071】ターゲット15Aは、裏面に接着剤が塗布
されており、車体JTに貼り付けて用いられる。ターゲ
ット15Aを車体JTに貼り付けて撮影すると、図15
に示すような損傷部画像FDM3が得られる。損傷部画
像FDM3には、損傷部DM、標尺14、ターゲット1
5Aなどが示されている。
【0072】先に述べたターゲット15a〜dでは、撮
影を行う人が設置したターゲット15a〜d以外の場所
については測定ができないため、測定点は撮影を行う人
の主観によって決まってしまう。これに対して、このタ
ーゲット15Aを使用すれば、簡単に非常に多くの測定
点が設定できるので、損傷部DMの範囲の決定、及び凹
みの最も深い部分の決定が客観的に行える。
【0073】上述の実施形態においては、カメラ11と
処理装置12とを接続ケーブル13で接続して使用する
例を説明したが、カメラ11に記憶された画像を通信回
線によって電送し、遠隔地に設置した処理装置12によ
ってその画像を受信し、見積もり処理を行うこともでき
る。また、カメラ11に記憶された画像を、フロッピィ
ディスク又はカード型のメモリなどの記憶媒体に格納
し、その記憶媒体によって、遠隔地に設置された処理装
置12に入力してもよい。したがって、例えば、カメラ
11のみを修理工場に設置し、処理装置12を本社に設
置し、修理工場に持ち込まれた自動車の修理費の見積も
りを本社において行うようにすることも可能である。
【0074】上述の実施形態においては、本発明を車体
JTの損傷部DMの修理費の見積もりに利用した場合を
説明したが、本発明は、車体JT以外の物体に適用で
き、また修理費の見積もり以外に、種々の物体の損傷程
度の計測に適用することができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によると、
個人の主観によることなく客観的に損傷程度を計測する
ことができ、計測の再現性も良好である。
【0076】また、損傷部画像を電送することによっ
て、物体のある場所から遠く離れた場所において損傷程
度の計測を行うことができる。請求項2の発明による
と、損傷部画像よりも広い範囲を撮影して得られた物体
画像によって、対象物体の確認、及び損傷部が物体のど
の部位にあるかの確認を容易に行うことができる。
【0077】また、損傷部画像及び物体画像と、計測の
結果とを一緒に保存することができるので、結果である
計測値のみではなく、どのような計測又は測定が行われ
たのかがそれらの画像から良く分かり、計測の客観性が
保たれる。
【0078】請求項4の発明によると、多数の測定点を
容易に設定することができ、損傷部の範囲の決定、及び
凹みの最も深い部分の決定が客観的に行える。請求項5
の発明によると、個人の主観によることなく客観的に修
理費を算出することができる。したがって、修理費算出
の再現性も良好であり、修理費の見積もりの内容を後日
において第三者がチェックすることも可能である。ま
た、損傷部画像を電送して損傷程度を測定することによ
って、物体のある場所から遠く離れた場所においても修
理費の見積もりを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る損傷程度計測方法を適用した見積
もり装置を示す図である。
【図2】カメラの電気的な構成を示すブロック図であ
る。
【図3】処理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】標尺を拡大して示す図である。
【図5】損傷を受けた車体の撮影準備完了状態を示す図
である。
【図6】車体の損傷部を拡大して示す図である。
【図7】車体の全体の画像である車体画像を示す図であ
る。
【図8】車体の損傷部を撮影した2つの損傷部画像を示
す図である。
【図9】車体とカメラとの位置関係を説明するための図
である。
【図10】損傷部の面積を計測する処理を説明するため
の図である。
【図11】面積の計測結果を示す図である。
【図12】見積もり処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図13】他の実施例のターゲットを示す図である。
【図14】他の実施例のターゲットを示す図である。
【図15】図14に示すターゲットを用いた場合の損傷
部画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1 見積もり装置(物体の損傷程度計測装置、物体の修
理費算出装置) 12 処理装置(演算装置) 14 標尺(基準尺) 15a〜d ターゲット 15A ターゲット 41 処理装置本体(演算装置、損傷程度測定手段、修
理費算出手段) 42 ディスプレイ装置(表示手段) 45 外部記憶装置(損傷部画像格納手段、物体画像格
納手段) DM 損傷部 FWH 車体画像(物体画像) FDM 損傷部画像(2つの画像)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体に生じた損傷部の損傷程度を計測する
    方法であって、 前記損傷部に、損傷部の領域を示すためのターゲット及
    び寸法の基準となる基準尺を配置し、 前記損傷部を互いに異なる2つの角度から撮影して前記
    ターゲット及び前記基準尺を含む少なくとも2つの画像
    を生成し、 前記2つの画像に基づいて前記損傷部の面積及び深さを
    計測する、 ことを特徴とする物体の損傷程度計測方法。
  2. 【請求項2】物体に生じた損傷部の損傷程度を計測する
    装置であって、 前記損傷部を互いに異なる2つの角度から撮影して得ら
    れた少なくとも2つの損傷部画像を格納する損傷部画像
    格納手段と、 前記損傷部画像よりも広い範囲を撮影して得られた前記
    物体の画像である物体画像を格納する物体画像格納手段
    と、 前記損傷部画像に基づいて前記損傷部の面積及び深さを
    演算する演算装置と、 前記損傷部画像及び前記物体画像を表示する表示手段
    と、 を有してなることを特徴とする物体の損傷程度計測装
    置。
  3. 【請求項3】前記損傷部の領域を示すために前記損傷部
    の周囲に配置されるターゲットと、 前記損傷部の寸法の基準とするために前記損傷部の近傍
    に配置される基準尺と、 を有してなる請求項2記載の物体の損傷程度計測装置。
  4. 【請求項4】前記ターゲットは、可撓性を有したシート
    状体にパターンが付されて構成されたものである請求項
    3記載の物体の損傷程度計測装置。
  5. 【請求項5】物体に生じた損傷部の損傷程度を測定する
    損傷程度測定手段と、 物体の損傷程度とその損傷程度に応じた物体の修理費と
    を対応付けて記憶した修理費データベースと、 前記損傷程度測定手段によって測定された損傷程度と前
    記修理費データベースとに基づいて物体の修理費を算出
    する修理費算出手段と、 を有することを特徴とする物体の修理費算出装置。
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