JPH09329594A - 潤滑油中の不溶解分測定装置 - Google Patents

潤滑油中の不溶解分測定装置

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JPH09329594A
JPH09329594A JP14455396A JP14455396A JPH09329594A JP H09329594 A JPH09329594 A JP H09329594A JP 14455396 A JP14455396 A JP 14455396A JP 14455396 A JP14455396 A JP 14455396A JP H09329594 A JPH09329594 A JP H09329594A
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lubricating oil
passage
measuring
measurement
oil
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JP14455396A
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Naoya Kato
直也 加藤
Toru Saito
徹 斉藤
Yoshimasa Kodama
好正 児玉
Michiyasu Moritsugu
通泰 森次
Rie Oosaki
理江 大▲崎▼
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Denso Corp
Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定装置の光の透過面に汚れが付着するのを
確実に防止して内燃機関の潤滑油中の不溶解分の濃度を
高い精度で測定する。 【解決手段】 機関から潤滑油を取り出して油温制御部
1において一定の温度としてから潤滑油貯溜部2のチャ
ンバ15内に貯溜する。潤滑油中の不溶解分の測定は時
間間隔をおいて短時間ずつ行われるから、測定待ちの間
は流速制御部4に設けられたチェック弁24のような絞
り手段を有する通路を介して絶えず小流量の潤滑油を通
過させ、潤滑油貯溜部2内の一定の温度の潤滑油を測定
部3内に流入させて、測定室16内の潤滑油やセンサの
温度を一定に維持する。測定が実施される短時間の間
は、バイパス通路20を開いて大流量の潤滑油を流し
て、測定室16内のセンサ17の光の透過面を噴流によ
って洗浄する。その間もチャンバ15の容量により、測
定室16内の潤滑油やセンサの温度を一定に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンオイルの
ような潤滑油が長期間の使用によって劣化したときに含
まれている比較的大きなカーボン粒子(スーツ)のよう
な不溶解分の濃度を、高い精度で測定するための潤滑油
中の不溶解分測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンオイルのような潤滑油には添加
剤の一つとして分散剤が混入されているので、オイルが
新しい間は微粒の炭素のような異物が多少混入しても潤
滑性能に問題を生じるようなことはないが、オイルが古
くなると次第に分散剤が消耗して効果がなくなるので、
微粒の異物が凝集して大きなカーボン粒子(スーツ)の
ようなものに成長し、それが不溶解分となってオイルの
潤滑性能を低下させる。不溶解分が多く含まれている劣
化したオイルを使用していると、エンジン内部の摺動部
分における摩耗が激しくなってエンジンの寿命を縮める
ことになる。従って、エンジンオイルのような潤滑油
は、その中にどの程度の不溶解分が含まれているかとい
うことを監視している必要があり、不溶解分の濃度はエ
ンジンオイルの劣化の程度を示すものとして、その濃度
が所定値を越えたときに速やかにオイルを交換すること
が望ましい。
【0003】このような理由から、エンジンオイルのよ
うな潤滑油中の不溶解分の濃度を検出する装置の一つが
特開平7−20049号公報に記載されている。この検
出装置においては、断面5角形のプリズムの上部におけ
る左右の対称傾斜面に発光部と受光部を付設し、プリズ
ムの底面を検査対象の液体であるエンジンオイルと接触
させて、プリズムの底面において全反射される入射角に
おいて発光部からプリズムの底面に向かって光を照射す
ると、その光の一部がプリズムの底面からオイルの中へ
エバネッセント波として入射すると共に、比較的浅い層
で反射して再びプリズムの中へ戻って全反射光と共に受
光部に到達するが、その時にエバネッセント波の一部が
オイル中の不溶解分の粒子群に当たって吸収される結
果、受光部へ到達する光の量が発光部から照射された光
の量よりも減少するので、その減少の程度からオイル中
の不溶解分の濃度を算出するように構成されている。
【0004】この測定装置においては、オイルと接触し
て発光部からの光の一部をオイルに入射させると共に、
オイルからの反射光の入射を受け入れるプリズムの底面
のような光の透過面に不溶解分の粒子が付着し、光の透
過率が次第に低下して、測定結果に誤差を生じるように
なるという問題がある。これはカーボン粒子のような不
溶解分の粒子は帯電していることが多く、プリズムの表
面のような絶縁体の表面は帯電した粒子を吸引し易い性
質があるためで、粒子はプリズムの光の透過面に付着し
て光を透過しない膜を形成する。
【0005】この問題を解消するために、前述の従来技
術においては、検出装置のプリズムの底面に接触するよ
うにエンジンオイルを収容している収容室内に、洗浄部
材と称する比較的硬度の低いフッ素樹脂、ガラス、セラ
ミック、或いは金属のようなプリズムを傷つける恐れが
ない材料からなる小球を複数個収容することにしてい
る。そして、収容室の入口と出口は金網のようなもので
塞いで、洗浄部材がエンジンオイルと共に収容室から流
出するのを防止する。作動状態において、小球状の洗浄
部材は収容室内におけるエンジンオイルの流れに乗って
プリズムの底面に繰り返して衝突するので、プリズムの
底面にカーボン粒子等が付着しようとするのを妨げて光
の透過率の低下を防止する。
【0006】潤滑油劣化検出装置における測定部材の汚
れを防止する他の方法として、特開昭5−180765
号公報には、潤滑油を保持する検出セルが一対の透明な
窓板材を有しており、それらの窓板材を挟んで赤外線の
放出手段と赤外線センサが対向して設けられていると共
に、その窓板材の内面に、テトラフルオルエチレン、フ
ルオルカーボン、ポリエチレン、ポリプロピレン或いは
メチルシロキサン等の表面エネルギーの低い物質によっ
てコーティング層を形成することによって、潤滑油中の
汚れが窓板材に付着するのを防止するものが記載されて
いる。
【0007】更に他の方法として、特開昭61−164
144号公報には、発光部からの光をオイルを通して受
光し、光透過率の変化に基づいてオイルの劣化を検知す
る装置において、オイル通路を挟んでオイルの移動方向
と直交して対向するように配置された発光部及び受光部
と、発光部及び受光部のオイル境界面に接しながらオイ
ルの移動方向及びその逆方向に摺動可能なクリーニング
用摺動子を設けて、このクリーニング用摺動子がオイル
の流れによってオイル通路内を下流側或いは上流側へ移
動するときに、発光部及び受光部のオイル境界面を払拭
してそれに付着した汚れを除去するように構成された汚
れ除去手段が記載されている。
【0008】以上の従来技術による潤滑油中の不溶解分
の検出装置は、いずれも自動車用エンジンに付設され
て、エンジンオイルに含まれるスーツの濃度が例えば3
%というような所定の値に達したときに、警告灯を点灯
して運転者にオイル交換の時期が来たことを知らせる警
告装置として開発されたものであるから、特に高い検出
精度を必要としないものである。そのため、汚れが光の
透過面に付着するのを機械的に払拭したり、汚れが付着
し難い材料を透過面にコーティングするというような手
段を用いることによって実用上十分に汚れの付着防止が
でき、且つ目的とするオイル交換の時期を大まかに把握
することはできるが、検出装置に流入するエンジンオイ
ルの温度が一定でないことと、流量制御も行われていな
いために、測定結果の精度は高いとは言えず、潤滑油中
のスーツ等の濃度を正確に測定するための計測器として
使用するのには適していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おけるこのような問題に対処して、比較的簡単な構成に
よって潤滑油中の不溶解分の濃度を高い精度で測定する
ことができると共に、光の透過面に汚れが付着するのを
確実に防止して測定精度を維持することができるよう
な、改良された不溶解分測定装置を提供することを目的
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載された潤滑油中の不溶解分測定装置を提供する。
【0011】請求項1記載の解決手段によれば、内燃機
関のオイルラインから加圧された潤滑油が取り出されて
流入通路によって本発明の測定装置に流入し、まず油温
制御部において一定の温度まで加熱又は冷却された後
に、油温制御部の下流側に接続された潤滑油貯溜部内に
貯溜される。潤滑油中の不溶解分の測定は、かなり長い
時間間隔をおいて短時間ずつ行われるから、測定待ちの
間は、流速制御部に設けられた小流量の潤滑油を通過さ
せることができる絞り手段を有する通路が、比較的小流
量の潤滑油を測定部の測定室から流出通路を経て潤滑油
を内燃機関へ送り返すので、潤滑油貯溜部内の一定の温
度の潤滑油が少量ずつ連結通路から測定部の測定室に流
入して、測定室内の潤滑油の温度を一定に維持する結
果、測定室に設けられたセンサの温度も一定になる。
【0012】間欠的な測定が実施されるとき、流速制御
部のバイパス通路を開閉する弁が開弁し、測定室内にあ
った潤滑油が大流量でバイパス通路を通過し、流出通路
から内燃機関へ戻るので、潤滑油貯溜部と測定部との連
結通路から測定室内へ流入する潤滑油の流速も高くな
り、ジェット噴流となって測定室内のセンサの検出端を
洗うため、検出端に付着する不溶解分が洗い流されて光
の透過率の低下が防止される。また、本発明の潤滑油中
の不溶解分測定装置においては、油温制御部と潤滑油貯
溜部を設けており、測定待ちの間も小流量の潤滑油を測
定装置内に流通させていて、各部分の温度や、特に潤滑
油貯溜部に収容されている比較的多量の潤滑油の温度が
一定の値に維持されているため、測定を実施している短
時間に測定室におけるセンサ周辺の潤滑油の温度が一定
となり、温度変化の影響を受けない高精度の測定を行う
ことが可能になる。
【0013】請求項2記載の解決手段においては流速制
御部における絞り手段を有する通路がチェック弁を備え
ており、また請求項3記載の解決手段においては固定の
絞りを備えているので、いずれの場合も、測定装置が測
定待ちの状態にある間に、絞り手段を有する通路を通じ
て小流量の潤滑油を流し続けることになり、比較的大量
の潤滑油を収容している潤滑油貯溜部や、測定部の測定
室内にある潤滑油の温度がそれぞれ一定の値に維持され
るので、実際に測定を実施する短時間の間に大量の潤滑
油を測定室を通じて流しても、測定室内の潤滑油の温度
を一定とすることが可能となって、測定結果に高い精度
をもたらすことができる。特に、請求項3記載の解決手
段では絞り手段を有する通路としてチェック弁を使用す
るので、流出通路側から測定部へ潤滑油が逆流する恐れ
がなく、測定室における潤滑油の温度を一定に維持する
作用が確実に保障される。
【0014】請求項4記載の解決手段によれば、バイパ
ス通路を開閉する弁として、バイパス通路と絞り手段を
有する通路とを選択的に流出通路へ接続する三方切換弁
を使用するので、測定を実施している間は、絞り手段を
有する通路が閉じられて、潤滑油貯溜部側の連結通路か
ら測定部の測定室へ流入する潤滑油をセンサの検出端の
方向に集中させるように設定することができる。そのた
め、センサの検出端は潤滑油の強い噴流によって洗われ
て、検出端に不溶解分の粒子が付着することがなくな
り、センサの高い検出精度が保障される。
【0015】請求項5記載の解決手段によれば、測定部
の測定室内に潤滑油と共に小球が収容されているので、
測定室内へ潤滑油貯溜部側の連結通路から噴射される潤
滑油の流れに乗って測定室内を運動する小球が、センサ
の検出端に衝突してそれを機械的に洗浄するので、検出
端に付着しようとする不溶解分の粒子が小球によって機
械的に除去されてセンサの高い検出精度が維持される。
【0016】請求項6記載の解決手段によれば、潤滑油
貯溜部のチャンバ内に設けられた混合防止板は、チャン
バ内において潤滑油の部分的な流速を一定に揃えるの
で、チャンバ内で潤滑油の混合、攪拌が起こるのが防止
され、測定を実施している時間が比較的長くなっても、
チャンバ内へ新たに流入する温度の異なる潤滑油によっ
て一定の温度で貯溜していたチャンバ内の潤滑油の温度
が変化するのを防止することができる。従って、測定を
実施している間に測定室内の潤滑油の温度を一定に維持
することが可能になり、これもまた、高い測定精度を維
持するための一助となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1か
ら図3を用いて説明する。第1の実施形態としての潤滑
油中の不溶解分を測定する装置Mは、図1に示されてい
るように潤滑油の流れの上流側から下流側に向かって順
に直列に接続された油温制御部1と、潤滑油貯溜部2
と、測定部3と、更に流速制御部4から構成されてい
る。これらの図面には示されていないが、油温制御部1
から流速制御部4までの各機器の他に、測定部3の検出
信号に基づいて必要な演算を行ったり、場合によっては
油温制御部1や流速制御部4等に対する通電制御を行っ
たりするために、例えばマイクロプロセッサを含む電子
式の計測・制御装置等を設ける。
【0018】一方、図2に示すように、第1の実施形態
のような測定装置Mによって不溶解分の濃度を測定すべ
き潤滑油を使用して運転される内燃機関Eにおいては、
オイルパン5からストレーナ6を介してオイルポンプ7
によって汲み上げられて所定の油圧まで加圧された潤滑
油が、共通のオイルライン8から分岐する多数の潤滑油
通路へ分配され、それらの分岐潤滑油通路によってピス
トン9の周囲や、カムシャフト10、或いは軸受等の潤
滑を必要とする部分へ供給されるように構成されてい
る。
【0019】測定装置Mは、内燃機関Eの内部を循環し
ている潤滑油の一部を共通のオイルライン8から取り出
して、その中に含まれている不溶解分の濃度を計測する
と共に、計測が終わった潤滑油をオイルパン5へ送り返
すために、オイルライン8から分岐している流入通路1
1と、オイルパン5に接続された流出通路12との間に
設けられる。なお、図1に示された潤滑油貯溜部2と測
定部3との間は、所定の方向を有する好ましくはノズル
状の連結通路13によって接続されている。また、油温
制御部1から下流側の測定部3にかけての各機器や通路
等は、その中を流れる潤滑油の温度がなるべく変化しな
いように、断熱材等によって覆うことによって保温を図
っている。
【0020】図示の実施形態における潤滑油中の不溶解
分の測定装置Mにおいて最も上流側にある油温制御部1
は、内部を流れる潤滑油の温度を所定の高さまで上昇さ
せる定温加熱ヒーター14を備えている。定温加熱ヒー
ター14は通電によって発熱する電熱線やセラミックヒ
ーターのようなものが好適であって、図示しないサーモ
スタットを設けて通電量を制御したり、場合によっては
加熱された潤滑油の温度を検出する図示しない温度セン
サを油温制御部1の下流側に設けて、その検出温度に応
じて作動するやはり図示しない計測・制御装置によっ
て、定温加熱ヒーター14への通電量を制御して発熱量
を調節することができる。なお、図示の実施形態では油
温制御部1は潤滑油を加熱する一定の温度に到達させる
ものとしているが、場合によっては、油温制御部1は潤
滑油を冷却して一定の温度に到達させるものとしてもよ
い。
【0021】潤滑油貯溜部2は、前述の油温制御部1に
おいて所定の温度まで加熱或いは冷却された潤滑油を少
量ずつ流しながら、できるだけ温度一定のままで一時的
に貯溜するために、所定の大きさの容量を有する断熱空
間としてのチャンバ15を備えており、連結通路13に
よって下流側の測定部3へ所定の温度の潤滑油を供給す
ることができる。
【0022】測定部3は、図3に拡大して示されている
ように、連結通路13から流入する所定の温度の潤滑油
を受け入れる測定室16と、その中へ検出端が臨むよう
に取り付けられている光を利用するセンサ17を備えて
いる。測定室16には、その中へ潤滑油を受け入れるた
めに潤滑油貯溜部2から延びる連結通路13が接続され
る入口部18を設けられていると共に、少なくとも測定
待ちの間に測定室16から下流側へ潤滑油を流出させる
ための通常の出口部19と、測定を実施するときに潤滑
油を大量に流すために、後述の比較的大径のバイパス通
路20に接続されるバイパス出口部21との2つの出口
部が設けられている。なお、センサ17としては、例え
ば、前述の特開平7−20049号公報に記載されてい
るプリズムを備えた液体性状検出装置と同様なものを使
用することができる。
【0023】流速制御部4を構成するものとして、測定
部3における測定室16の通常の出口部19にはボール
22とスプリング23からなるチェック弁24が設けら
れ、チェック弁24の下流側の流路は、三方切換弁25
の1つの入口ポートへ接続される。なお、この実施形態
においては、通常の出口部19とチェック弁24が所謂
「絞り手段を有する通路」を構成することになる。ま
た、大径のバイパス通路20の下流側端部は、三方切換
弁25の他の1つの入口ポートへ接続される。そして、
三方切換弁25の出口ポートは前述のような流出通路1
2によって内燃機関Eのオイルパン5へ接続される。ま
たこの実施形態では、図示しない計測・制御装置に対し
て、測定部3のセンサ17が出力する信号が入力され、
計測・制御装置から出力される制御信号が、油温制御部
1の定温加熱ヒーター14と流速制御部4の三方切換弁
25へ供給されるものとする。
【0024】本発明の第1の実施形態としての潤滑油中
の不溶解分を測定する装置Mはこのように構成されてい
るので、測定対象の潤滑油を使用している内燃機関Eの
運転中において、少なくとも測定待ちの間は、三方切換
弁25によって測定部3の測定室16に設けられた通常
の出口部19が流出通路12に連通しているので、内燃
機関Eのオイルライン8から一定の少ない流量の潤滑油
が分流して、測定装置M内へ流入している。測定待ちの
間に測定装置Mへ流入している比較的小流量の潤滑油
は、油温制御部1の定温加熱ヒーター14によって一定
の温度まで加熱されて潤滑油貯溜部2のチャンバ15に
貯溜され、連結通路13を経て測定部3の測定室16に
流入し、通常の出口部19からチェック弁24を押し開
くと共に、その時に開弁している三方切換弁25から流
出通路12を通って内燃機関Eのオイルパン5へ戻ると
いう循環を繰り返している。
【0025】なお、測定待ちの間だけでなく測定を実施
している間を含めて、常時、通常の出口部19から潤滑
油を流出させるようにすれば、三方切換弁25を省略す
ることができる。この場合は、通常の出口部19に接続
されているチェック弁24又はそれに代わる固定の絞り
を流出通路12に直結すると共に、大径のバイパス通路
20と流出通路12との間に、図示しない計測・制御装
置或いは手動の制御装置によって開閉制御される電磁弁
のような単なる開閉弁を設けるように構成を変更すれば
よい。また、図示の実施形態においては、通常の出口部
19を通って流れる潤滑油の量を一定の小流量に制御す
るため、出口部19とチェック弁24が絞り手段として
の通路を構成するが、その作用を強めるために、チェッ
ク弁24の下流側等に更に固定の絞り、又は流量を調整
することができる流量制御弁を設けてもよい。
【0026】このようにして、測定待ちの間も一定の小
流量の潤滑油が測定装置Mの中を循環して流れているの
で、潤滑油貯溜部2のチャンバ15内に貯溜されている
潤滑油や測定部3の測定室16内にある潤滑油の温度が
それぞれ一定になっており、センサ17の検出端の温度
も一定になっている。また、測定室16内に絶えず潤滑
油の流れが生じていて、センサ17の検出端であるプリ
ズムの底面が常時潤滑油の流れによって洗われているの
で、プリズムの底面にカーボン粒子等の汚れが付着し難
い状態になっている。この作用を強めるために、連結通
路13を末端を絞ったノズル形状として、その方向をセ
ンサ17の検出端に向けるよい。なお、図示実施形態に
おけるチェック弁24は、測定待ちの間の潤滑油の循環
流量を絞ると共に、流出通路12側から測定室16側へ
潤滑油の逆流が生じた時にその流れを阻止する作用をす
る。
【0027】一般に内燃機関の潤滑油中の不溶解分の濃
度は例えば0.1wt%程度であり、それが機関の運転中
に急に変化する訳ではなく、その増加速度は0.05wt
%程度のものであるから、濃度測定は常時行う必要がな
く、最短でも数分間という時間間隔をおいて間欠的に行
えば十分である。濃度測定が実施されるときには、三方
切換弁25が切り換えられて、大径のバイパス通路20
が流出通路12へ接続される。通常の出口部19は前述
のようにチェック弁24を介して流出通路12へ接続さ
れたままにしてもよいが、第1の実施形態ではセンサ1
7に衝突する潤滑油の流れを強めるために、測定を実施
している間は通常の出口部19を三方切換弁25によっ
て遮断するように構成している。濃度測定を行うときに
大径のバイパス通路20が開くことによって、潤滑油貯
溜部2のチャンバ15内に貯溜されていた一定の温度の
潤滑油が、連結通路13から一時的に大きな流量で測定
部3の測定室16に流入する。そのときに、センサ17
の検出端であるプリズムの底面は、連結通路13から噴
射される潤滑油のジェット噴流によって洗われて、その
付近にカーボン粒子等の汚れが付着しようとしていて
も、それが高速となった潤滑油の流れによって洗い流さ
れることになる。
【0028】従って、本発明の第1の実施形態の測定装
置Mによれば、いつでもセンサ17の検出端が汚れのな
い状態で光を透過させて測定を行うことができる。しか
も、測定を実施するときに一時的にバイパス通路20を
開いて大量の潤滑油を測定装置Mから放出するが、その
潤滑油は、油温制御部1によって常時一定の温度まで加
熱されて潤滑油貯溜部2のチャンバ15内に貯溜されて
いたものであるから、測定を行っている比較的短時間の
間は、測定室16やセンサ17に温度変化を生じないの
で、いつでも一定の温度において測定を実施することが
でき、温度変化による測定結果の変動がないので、きわ
めて精度の高い測定が可能になる。測定を行っていない
ときはシステムの温度を一定にするために常時小流量の
潤滑油を流しているが、その流量は小さいので潤滑油の
温度を一定に制御することが容易であり、潤滑油の温度
を一定に維持したり、それを常時循環させるための電力
等も僅かである。
【0029】図4に、本発明の第2の実施形態としての
測定装置の測定部3’を示す。この測定部3’が第1の
実施形態に係るものとして図3に示す測定部3と比較し
て異なる点は、前述の特開平7−20049号公報に記
載されている従来技術と同様に、測定部3’の測定室1
6’の中に、比較的硬度の低いフッ素樹脂、ガラス、セ
ラミック或いは金属のような、センサ17の検出端であ
るプリズムの表面を傷つける恐れがない材料からなる小
球26を複数個、洗浄用に収容していることである。小
球26が測定室16’から流出しないように、入口部1
8には金網27が、また、通常の出口部19とバイパス
出口部21には共通の金網28を張っておく。このよう
に小球26を測定室16’内に収容しておくことによっ
て、連結通路13から測定室16’内へ流入する潤滑油
の噴流による、センサ17のプリズムのような検出端の
表面の洗浄効果が強化される。
【0030】図5及び図6に本発明の第3の実施形態と
しての測定装置の潤滑油貯溜部2’の構造を示す。油温
制御部1は第1の実施形態のそれと同様なものであって
もよいが、潤滑油貯溜部2’のチャンバ15’内には混
合防止板29と呼ぶ多孔板が流路を遮るように設けられ
る。そして混合防止板29の中心部には比較的小径の多
数の孔30が穿孔されていると共に、周辺部には比較的
大径の多数の孔31が穿孔されている。この混合防止板
29が設けられていない場合、流入通路11を通って油
温制御部1側からチャンバ15’へ流入する潤滑油の流
れの部分的な流速は中心部において大きく、周辺部にお
いて小さくなるから、測定を実施している間に急にチャ
ンバ15’に流入する潤滑油の流量が増えると、チャン
バ15’内にある一定の温度の潤滑油の中へ、それと異
なる温度の潤滑油が流入して混合するため、比較的短い
時間で測定部3の潤滑油の温度が変化することになる。
【0031】しかしながら、本発明の第3の実施形態に
おいては、チャンバ15’内に混合防止板29を設けて
おり、それが大小の孔30,31を備えているので、チ
ャンバ15’内の潤滑油の部分的な流速が概ね一定にな
る。それによってチャンバ15’内で温度の異なる潤滑
油が混合することが防止されるので、測定部3には比較
的長い時間、一定の温度の潤滑油が存在することにな
る。従って、比較的時間をかけて不溶解分の濃度測定を
行うことができる。これはまた、チャンバ15’の容積
を小さくして測定装置全体をより小型化することを可能
にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明装置の測定対象となる潤滑油によって運
転されている内燃機関と、本発明の装置との接続関係を
示す全体構成図である。
【図3】第1の実施形態の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図4】第2の実施形態の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図5】第3の実施形態の要部を示す拡大断面図であ
る。
【図6】図5の一部の側面図である。
【符号の説明】
E…内燃機関 M…潤滑油中の不溶解分を測定する装置 1…油温制御部 2,2’…潤滑油貯溜部 3,3’…測定部 4…流速制御部 5…オイルパン 7…オイルポンプ 8…オイルライン 11…流入通路 12…流出通路 13…連結通路 14…定温加熱ヒーター 15,15’…チャンバ 16,16’…測定室 17…センサ 18…入口部 19…通常の出口部 20…バイパス通路 21…バイパス出口部 24…チェック弁 25…三方切換弁 26…小球 27,28…金網 29…混合防止板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 好正 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 森次 通泰 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 大▲崎▼ 理江 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のオイルラインから加圧された
    潤滑油を取り出す流入通路と、前記流入通路の下流側に
    接続される油温制御部と、前記油温制御部の下流側に接
    続される潤滑油貯溜部と、前記潤滑油貯溜部の下流側に
    接続される連結通路と、前記連結通路の下流側に接続さ
    れて内部に光によって潤滑油中の不溶解分の濃度を検出
    するセンサを備えている測定部と、前記測定部の下流側
    に接続される流速制御部と、更に前記流速制御部の下流
    側に接続されて潤滑油を前記内燃機関へ送り返す流出通
    路とよりなり、前記流速制御部が、少なくとも測定待ち
    の間に小流量の潤滑油を通過させることができる絞り手
    段を有する通路と、前記絞り手段を有する通路に対して
    並列に設けられて測定を実施している間に大流量の潤滑
    油を通過させることができるバイパス通路と、前記バイ
    パス通路を開閉する弁とを備えていることを特徴とす
    る、潤滑油中の不溶解分測定装置。
  2. 【請求項2】 前記絞り手段を有する通路がチェック弁
    を備えていることを特徴とする、請求項1記載の潤滑油
    中の不溶解分測定装置。
  3. 【請求項3】 前記絞り手段を有する通路が固定の絞り
    を備えていることを特徴とする、請求項1記載の潤滑油
    中の不溶解分測定装置。
  4. 【請求項4】 前記バイパス通路を開閉する弁が、前記
    バイパス通路と前記絞り手段を有する通路とを選択的に
    前記流出通路へ接続する三方切換弁であることを特徴と
    する、請求項1ないし3のいずれかに記載の潤滑油中の
    不溶解分測定装置。
  5. 【請求項5】 前記測定部の測定室内に小球が収容され
    ていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか
    に記載の潤滑油中の不溶解分測定装置。
  6. 【請求項6】 前記潤滑油貯溜部のチャンバ内に部分的
    な潤滑油の流速を一定にする混合防止板が設けられてい
    ることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記
    載の潤滑油中の不溶解分測定装置。
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