JPH0933770A - 光ファイバ心線又はコード - Google Patents
光ファイバ心線又はコードInfo
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- JPH0933770A JPH0933770A JP8120342A JP12034296A JPH0933770A JP H0933770 A JPH0933770 A JP H0933770A JP 8120342 A JP8120342 A JP 8120342A JP 12034296 A JP12034296 A JP 12034296A JP H0933770 A JPH0933770 A JP H0933770A
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- optical fiber
- weight
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- fiber core
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- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光ファイバ心線又はコードに要求される耐熱
性、耐寒性、機械特性などの種々の特性を満足し、廃棄
に際して重金属化合物の溶出や多量の煙、腐食性ガスの
発生がない光ファイバ心線又はコードを提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂(a1)20重量
%以上、及びハードセグメントとしてポリスチレン、ソ
フトセグメントとしてブタジエン及び/又はイソプレン
(共)重合体の水素化物を有するスチレン系熱可塑性エ
ラストマー(a2)40〜80重量%を含有する樹脂成
分(A)100重量部に対して、ポリリン酸アンモニウ
ム系難燃剤(B)を30〜70重量部又は金属水和物
(C)を80〜120重量部配合してなる組成物の被覆
層2を、光ファイバ素線1及び/又は心線の外周に形成
させた光ファイバ心線又はコード。
性、耐寒性、機械特性などの種々の特性を満足し、廃棄
に際して重金属化合物の溶出や多量の煙、腐食性ガスの
発生がない光ファイバ心線又はコードを提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂(a1)20重量
%以上、及びハードセグメントとしてポリスチレン、ソ
フトセグメントとしてブタジエン及び/又はイソプレン
(共)重合体の水素化物を有するスチレン系熱可塑性エ
ラストマー(a2)40〜80重量%を含有する樹脂成
分(A)100重量部に対して、ポリリン酸アンモニウ
ム系難燃剤(B)を30〜70重量部又は金属水和物
(C)を80〜120重量部配合してなる組成物の被覆
層2を、光ファイバ素線1及び/又は心線の外周に形成
させた光ファイバ心線又はコード。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ心線及
び光ファイバコードに関し、詳しくは、優れた可とう
性、引張特性、耐摩耗性、難燃性、耐熱性、耐寒性を有
し、埋立、燃焼などの廃棄時において、重金属化合物の
溶出や、多量の煙、腐食性ガスの発生がない光ファイバ
心線及びコードに関する。
び光ファイバコードに関し、詳しくは、優れた可とう
性、引張特性、耐摩耗性、難燃性、耐熱性、耐寒性を有
し、埋立、燃焼などの廃棄時において、重金属化合物の
溶出や、多量の煙、腐食性ガスの発生がない光ファイバ
心線及びコードに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】光ファ
イバ心線又はコードには、引張特性、耐摩耗性などの機
械的特性、可とう性、難燃性、耐熱性、耐寒性など種々
の特性が要求されている。このため、光ファイバ心線又
はコードの被覆材料としては、ポリ塩化ビニルコンパウ
ンドあるいはハロゲン系難燃剤を配合したエチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合
体、エチレン・プロピレンゴムなどのエチレン系共重合
体や該共重合体とポリエチレンの混合物を主成分とする
組成物が使用されている。近年、ポリ塩化ビニルやハロ
ゲン系難燃剤を含有する被覆材料を適切な処理をせずに
廃棄した場合、配合されている可塑剤や重金属安定剤が
溶出したり、多量の煙や腐食性ガスを発生するという問
題が議論されており、ポリ塩化ビニルやハロゲン系難燃
剤を含有する被覆材料の代わりに金属水和物を高充填し
たノンハロゲン難燃被覆材料の検討が行われている。こ
れらのノンハロゲン難燃被覆材料には、金属水和物を高
充填する必要上、エチレン・酢酸ビニル共重合体やエチ
レン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・プロピレ
ンゴムなどのエチレン系共重合体がベースポリマーとし
て使用されている。
イバ心線又はコードには、引張特性、耐摩耗性などの機
械的特性、可とう性、難燃性、耐熱性、耐寒性など種々
の特性が要求されている。このため、光ファイバ心線又
はコードの被覆材料としては、ポリ塩化ビニルコンパウ
ンドあるいはハロゲン系難燃剤を配合したエチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合
体、エチレン・プロピレンゴムなどのエチレン系共重合
体や該共重合体とポリエチレンの混合物を主成分とする
組成物が使用されている。近年、ポリ塩化ビニルやハロ
ゲン系難燃剤を含有する被覆材料を適切な処理をせずに
廃棄した場合、配合されている可塑剤や重金属安定剤が
溶出したり、多量の煙や腐食性ガスを発生するという問
題が議論されており、ポリ塩化ビニルやハロゲン系難燃
剤を含有する被覆材料の代わりに金属水和物を高充填し
たノンハロゲン難燃被覆材料の検討が行われている。こ
れらのノンハロゲン難燃被覆材料には、金属水和物を高
充填する必要上、エチレン・酢酸ビニル共重合体やエチ
レン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・プロピレ
ンゴムなどのエチレン系共重合体がベースポリマーとし
て使用されている。
【0003】しかしながら、これらの被覆材料の引張強
度は10MPa、融点は100℃程度であり、現在、光
ファイバコードの被覆材料として主に使用されているポ
リ塩化ビニルコンパウンドの特性(引張強度15〜20
MPa、120℃加熱変形率約10%)と比較して、要
求される特性を満足するものではなかった。かかる課題
を解決するため、機械的強度や耐熱性に優れるポリプロ
ピレン系樹脂をベースポリマーとした組成物及び電線の
例が、特開昭62−131052号公報、特開平6−7
6645号公報に開示されているが、これらを被覆した
光ファイバ心線又はコードは、その可とう性と耐寒性が
問題であった。
度は10MPa、融点は100℃程度であり、現在、光
ファイバコードの被覆材料として主に使用されているポ
リ塩化ビニルコンパウンドの特性(引張強度15〜20
MPa、120℃加熱変形率約10%)と比較して、要
求される特性を満足するものではなかった。かかる課題
を解決するため、機械的強度や耐熱性に優れるポリプロ
ピレン系樹脂をベースポリマーとした組成物及び電線の
例が、特開昭62−131052号公報、特開平6−7
6645号公報に開示されているが、これらを被覆した
光ファイバ心線又はコードは、その可とう性と耐寒性が
問題であった。
【0004】具体的には、これらを被覆した光ファイバ
心線又はコードは、配線、接続の際に座屈したり、特に
光ファイバコードにおいては0℃以下の低温領域におい
て、被覆材料が収縮し、中心の光ファイバ心線に曲がり
が生じ、伝送損失の増加を起こすという問題があった。
本発明は、上述の問題を解決し、優れた引張特性、耐摩
耗性、可とう性、難燃性、耐熱性、耐寒性を有し、埋
立、燃焼などの廃棄時において、重金属化合物の溶出
や、多量の煙、腐食性ガスの発生がない光ファイバ心線
又はコードの提供を目的とするものである。
心線又はコードは、配線、接続の際に座屈したり、特に
光ファイバコードにおいては0℃以下の低温領域におい
て、被覆材料が収縮し、中心の光ファイバ心線に曲がり
が生じ、伝送損失の増加を起こすという問題があった。
本発明は、上述の問題を解決し、優れた引張特性、耐摩
耗性、可とう性、難燃性、耐熱性、耐寒性を有し、埋
立、燃焼などの廃棄時において、重金属化合物の溶出
や、多量の煙、腐食性ガスの発生がない光ファイバ心線
又はコードの提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明においては、(1)ポリプロピレン系樹脂
(a1)20重量%以上、及びハードセグメントとして
ポリスチレン、ソフトセグメントとしてブタジエン及び
/又はイソプレン(共)重合体の水素化物を有するスチ
レン系熱可塑性エラストマー(a2)40〜80重量%
を含有する樹脂成分(A)100重量部に対して、ポリ
リン酸アンモニウム系難燃剤(B)を30〜70重量部
又は金属水和物(C)を80〜120重量部配合してな
る組成物の被覆を、光ファイバ素線の外周、及び/又は
抗張力繊維を縦添えもしくは撚り合わせた光ファイバ心
線の外周に形成させたことを特徴とする光ファイバ心線
又はコード、(2)ポリプロピレン系樹脂(a1)20
重量%以上、及びハードセグメントとしてポリスチレ
ン、ソフトセグメントとしてブタジエン及び/又はイソ
プレン(共)重合体の水素化物を有するスチレン系熱可
塑性エラストマー(a2)40〜80重量%を含有する
樹脂成分(A)100重量部に対して、ポリリン酸アン
モニウム系難燃剤と金属水和物との混合物(D)30〜
120重量部を配合してなる組成物の被覆を、光ファイ
バ素線の外周、及び/又は抗張力繊維を縦添えもしくは
撚り合わせた光ファイバ心線の外周に形成させたことを
特徴とする光ファイバ心線又はコード、(3)前記樹脂
成分(A)が、エチレン系共重合体(a3)を30重量
%以下の範囲で含有することを特徴とする(1)又は
(2)項記載の光ファイバ心線又はコード、及び(4)
前記組成物が、常温から−20℃へ温度を降下させたと
きの収縮力が5MPa以下であることを特徴とする
(1)、(2)又は(3)項記載の光ファイバ心線又は
コードが提供される。
めに本発明においては、(1)ポリプロピレン系樹脂
(a1)20重量%以上、及びハードセグメントとして
ポリスチレン、ソフトセグメントとしてブタジエン及び
/又はイソプレン(共)重合体の水素化物を有するスチ
レン系熱可塑性エラストマー(a2)40〜80重量%
を含有する樹脂成分(A)100重量部に対して、ポリ
リン酸アンモニウム系難燃剤(B)を30〜70重量部
又は金属水和物(C)を80〜120重量部配合してな
る組成物の被覆を、光ファイバ素線の外周、及び/又は
抗張力繊維を縦添えもしくは撚り合わせた光ファイバ心
線の外周に形成させたことを特徴とする光ファイバ心線
又はコード、(2)ポリプロピレン系樹脂(a1)20
重量%以上、及びハードセグメントとしてポリスチレ
ン、ソフトセグメントとしてブタジエン及び/又はイソ
プレン(共)重合体の水素化物を有するスチレン系熱可
塑性エラストマー(a2)40〜80重量%を含有する
樹脂成分(A)100重量部に対して、ポリリン酸アン
モニウム系難燃剤と金属水和物との混合物(D)30〜
120重量部を配合してなる組成物の被覆を、光ファイ
バ素線の外周、及び/又は抗張力繊維を縦添えもしくは
撚り合わせた光ファイバ心線の外周に形成させたことを
特徴とする光ファイバ心線又はコード、(3)前記樹脂
成分(A)が、エチレン系共重合体(a3)を30重量
%以下の範囲で含有することを特徴とする(1)又は
(2)項記載の光ファイバ心線又はコード、及び(4)
前記組成物が、常温から−20℃へ温度を降下させたと
きの収縮力が5MPa以下であることを特徴とする
(1)、(2)又は(3)項記載の光ファイバ心線又は
コードが提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の光ファイバ心線又はコードに使用される
被覆用組成物を構成する各成分とその配合割合について
説明する。 (a1)ポリプロピレン系樹脂 本発明において用いられるポリプロピレン系樹脂として
は、ポリプロピレン単独重合体、エチレン・プロピレン
ブロック共重合体、エチレン・プロピレンランダム共重
合体、プロピレン・1−ブテンブロック共重合体、プロ
ピレン・1−ブテンランダム共重合体、プロピレン・4
−メチルペンテン−1ブロック共重合体、プロピレン・
4−メチルペンテン−1ランダム共重合体、プロピレン
・1−ヘキセンブロック共重合体、プロピレン・1−ヘ
キセンランダム共重合体などから選ばれる樹脂の1種又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。これら
のうち、エチレン・プロピレンブロック共重合体、エチ
レン・プロピレンランダム共重合体が好ましい。エチレ
ン・プロピレンブロック共重合体、エチレン・プロピレ
ンランダム共重合体のメルトフローレート(MFR)
は、0.5〜15g/10分(荷重2.16kgf、温
度230℃)の範囲のものが好ましい。
まず、本発明の光ファイバ心線又はコードに使用される
被覆用組成物を構成する各成分とその配合割合について
説明する。 (a1)ポリプロピレン系樹脂 本発明において用いられるポリプロピレン系樹脂として
は、ポリプロピレン単独重合体、エチレン・プロピレン
ブロック共重合体、エチレン・プロピレンランダム共重
合体、プロピレン・1−ブテンブロック共重合体、プロ
ピレン・1−ブテンランダム共重合体、プロピレン・4
−メチルペンテン−1ブロック共重合体、プロピレン・
4−メチルペンテン−1ランダム共重合体、プロピレン
・1−ヘキセンブロック共重合体、プロピレン・1−ヘ
キセンランダム共重合体などから選ばれる樹脂の1種又
は2種以上を組み合わせて用いることができる。これら
のうち、エチレン・プロピレンブロック共重合体、エチ
レン・プロピレンランダム共重合体が好ましい。エチレ
ン・プロピレンブロック共重合体、エチレン・プロピレ
ンランダム共重合体のメルトフローレート(MFR)
は、0.5〜15g/10分(荷重2.16kgf、温
度230℃)の範囲のものが好ましい。
【0007】(a2)スチレン系熱可塑性エラストマー 本発明において用いられるスチレン系熱可塑性エラスト
マーは、ハードセグメントとしてポリスチレン、ソフト
セグメントとしてブタジエン及び/又はイソプレン
(共)重合体の水素化物を有するものである。これはポ
リスチレンからなるブロックセグメントAと、ブタジエ
ンもしくはイソプレンの単独重合体又はそれらの共重合
体からなるブロックBから構成されるブロック状共重合
体を水素化したものである。ブロックAとしては、ポリ
スチレン、ポリo−メチルスチレン、ポリm−メチルス
チレン、ポリp−メチルスチレン、ポリα−メチルスチ
レン、ポリβ−メチルスチレン、ポリジメチルスチレ
ン、ポリトリメチルスチレンなどが、ブロックBとして
は、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン・イ
ソプレン共重合体などが挙げられる。
マーは、ハードセグメントとしてポリスチレン、ソフト
セグメントとしてブタジエン及び/又はイソプレン
(共)重合体の水素化物を有するものである。これはポ
リスチレンからなるブロックセグメントAと、ブタジエ
ンもしくはイソプレンの単独重合体又はそれらの共重合
体からなるブロックBから構成されるブロック状共重合
体を水素化したものである。ブロックAとしては、ポリ
スチレン、ポリo−メチルスチレン、ポリm−メチルス
チレン、ポリp−メチルスチレン、ポリα−メチルスチ
レン、ポリβ−メチルスチレン、ポリジメチルスチレ
ン、ポリトリメチルスチレンなどが、ブロックBとして
は、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン・イ
ソプレン共重合体などが挙げられる。
【0008】また、スチレン系熱可塑性エラストマー
(a2)は、A−B−A型トリブロック共重合体のほ
か、流動性を向上させるためにブロックBのビニル結合
量を低下させたブロックB’を用いたA−B−B’型ト
リブロック共重合体の使用も可能であり、これらを2種
以上組み合わせることも可能である。これらのブロック
共重合体の水素化物は、ブロックAがほとんど水素化さ
れておらず、ブロックB、B’が選択的に水素化されて
いるものが好ましい。このようなものとしては、「KR
ATON」(商品名、SHELL社製)、「ダイナロ
ン」(商品名、日本合成ゴム社製)などが市販されてい
る。
(a2)は、A−B−A型トリブロック共重合体のほ
か、流動性を向上させるためにブロックBのビニル結合
量を低下させたブロックB’を用いたA−B−B’型ト
リブロック共重合体の使用も可能であり、これらを2種
以上組み合わせることも可能である。これらのブロック
共重合体の水素化物は、ブロックAがほとんど水素化さ
れておらず、ブロックB、B’が選択的に水素化されて
いるものが好ましい。このようなものとしては、「KR
ATON」(商品名、SHELL社製)、「ダイナロ
ン」(商品名、日本合成ゴム社製)などが市販されてい
る。
【0009】本発明の光ファイバ心線又はコードの被覆
用組成物には、難燃性を付与するためにポリリン酸アン
モニウム系難燃剤及び/又は金属水和物が配合される。 ポリリン酸アンモニウム系難燃剤 本発明においてはポリリン酸アンモニウム系難燃剤(リ
ン系難燃剤)として、トリス−(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、メラミン、ポリリン酸アミドな
どの窒素含有化合物を含むポリリン酸アンモニウムが用
いられる。このようなものとしては、「Hostafl
am AP745」(商品名、HOECHST社製)、
「スミセーフPM」(商品名、住友化学社製)などが市
販されている。
用組成物には、難燃性を付与するためにポリリン酸アン
モニウム系難燃剤及び/又は金属水和物が配合される。 ポリリン酸アンモニウム系難燃剤 本発明においてはポリリン酸アンモニウム系難燃剤(リ
ン系難燃剤)として、トリス−(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、メラミン、ポリリン酸アミドな
どの窒素含有化合物を含むポリリン酸アンモニウムが用
いられる。このようなものとしては、「Hostafl
am AP745」(商品名、HOECHST社製)、
「スミセーフPM」(商品名、住友化学社製)などが市
販されている。
【0010】金属水和物 金属水和物としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、水和珪酸アルミニウム、水和珪酸マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイトなど
の水酸基もしくは結晶水を有する無機化合物の1種又は
2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの
金属水和物のうち、水酸化マグネシウムが好ましく、特
に表面処理を施したものが好ましい。このようなものと
しては、「キスマ5、5A、5B、5E、5J」(商品
名、協和化学社製)などの市販品を用いることができ
る。
ネシウム、水和珪酸アルミニウム、水和珪酸マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロタルサイトなど
の水酸基もしくは結晶水を有する無機化合物の1種又は
2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの
金属水和物のうち、水酸化マグネシウムが好ましく、特
に表面処理を施したものが好ましい。このようなものと
しては、「キスマ5、5A、5B、5E、5J」(商品
名、協和化学社製)などの市販品を用いることができ
る。
【0011】これらポリリン酸アンモニウム系難燃剤、
金属水和物の難燃効果を高めるために「SFR−10
0」(商品名、GENERAL ELECTRIC社
製)などのシリコーン化合物、「クリスタライト、ヒュ
ーズレックス」(商品名、龍森社製)などの石英ガラス
フィラーを配合することも可能である。また、金属水和
物や石英ガラスフィラーなどを使用する場合の機械特性
の低下を改善するために「Nポリマー」(商品名、日本
石油化学社製)などのポリオレフィンを不飽和カルボン
酸又はその誘導体で変性した変性ポリオレフィンを使用
してもよい。
金属水和物の難燃効果を高めるために「SFR−10
0」(商品名、GENERAL ELECTRIC社
製)などのシリコーン化合物、「クリスタライト、ヒュ
ーズレックス」(商品名、龍森社製)などの石英ガラス
フィラーを配合することも可能である。また、金属水和
物や石英ガラスフィラーなどを使用する場合の機械特性
の低下を改善するために「Nポリマー」(商品名、日本
石油化学社製)などのポリオレフィンを不飽和カルボン
酸又はその誘導体で変性した変性ポリオレフィンを使用
してもよい。
【0012】(a3)エチレン系共重合体 さらに、本発明の光ファイバ心線又はコードの発煙性を
低下させたり、難燃性を向上させることを目的として、
エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・
アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン・アク
リル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン・メタクリ
ル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・アクリル
酸共重合体(EAA)、エチレン・メタクリル酸共重合
体(EMAA)などのエチレン系共重合体(a3)を樹
脂成分中において30重量%未満の範囲で配合すること
ができる。これらのエチレン系共重合体のうち、EV
A、EEAが好ましい。エチレン系共重合体のMFR
は、0.5〜10g/10分(荷重2.16kgf、温
度190℃)の範囲のものが好ましい。
低下させたり、難燃性を向上させることを目的として、
エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・
アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン・アク
リル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン・メタクリ
ル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・アクリル
酸共重合体(EAA)、エチレン・メタクリル酸共重合
体(EMAA)などのエチレン系共重合体(a3)を樹
脂成分中において30重量%未満の範囲で配合すること
ができる。これらのエチレン系共重合体のうち、EV
A、EEAが好ましい。エチレン系共重合体のMFR
は、0.5〜10g/10分(荷重2.16kgf、温
度190℃)の範囲のものが好ましい。
【0013】次に、被覆用組成物におけるポリプロピレ
ン系樹脂(a1)、スチレン系熱可塑性エラストマー
(a2)、エチレン系共重合体(a3)、ポリリン酸ア
ンモニウム系難燃剤、及び金属水和物の各々の配合割合
について説明する。組成物中におけるポリプロピレン系
樹脂(a1)の使用割合は、樹脂成分(A)、即ち、ポ
リプロピレン系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマ
ー、エチレン系共重合体などからなる樹脂成分の総量の
20重量%以上であり、25〜50重量%が好ましい。
この割合が20重量%以上の場合は、その組成物で被覆
した光ファイバ心線又はコードの耐摩耗性、引張特性な
どの機械特性が良好であり、従来のポリ塩化ビニルで被
覆した光ファイバ心線又はコードと比較して、加熱変形
率、加熱老化特性などの耐熱姓が優れる。
ン系樹脂(a1)、スチレン系熱可塑性エラストマー
(a2)、エチレン系共重合体(a3)、ポリリン酸ア
ンモニウム系難燃剤、及び金属水和物の各々の配合割合
について説明する。組成物中におけるポリプロピレン系
樹脂(a1)の使用割合は、樹脂成分(A)、即ち、ポ
リプロピレン系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマ
ー、エチレン系共重合体などからなる樹脂成分の総量の
20重量%以上であり、25〜50重量%が好ましい。
この割合が20重量%以上の場合は、その組成物で被覆
した光ファイバ心線又はコードの耐摩耗性、引張特性な
どの機械特性が良好であり、従来のポリ塩化ビニルで被
覆した光ファイバ心線又はコードと比較して、加熱変形
率、加熱老化特性などの耐熱姓が優れる。
【0014】スチレン系熱可塑性エラストマー(a2)
の割合は、樹脂成分(A)中の40〜80重量%であ
り、好ましい範囲は50〜70重量%である。樹脂成分
中におけるスチレン系熱可塑性エラストマーの割合が4
0重量%より少なくなると、従来の被覆材料と同様、光
ファイバ心線又はコードの可とう性や耐寒性が問題とな
る。逆にこの割合が80重量%をこえる場合、材料の流
動性が著しく低下するため、押出成形加工性に問題が生
じ、光ファイバ心線やコードの外周へ押出被覆すること
が難しくなる。
の割合は、樹脂成分(A)中の40〜80重量%であ
り、好ましい範囲は50〜70重量%である。樹脂成分
中におけるスチレン系熱可塑性エラストマーの割合が4
0重量%より少なくなると、従来の被覆材料と同様、光
ファイバ心線又はコードの可とう性や耐寒性が問題とな
る。逆にこの割合が80重量%をこえる場合、材料の流
動性が著しく低下するため、押出成形加工性に問題が生
じ、光ファイバ心線やコードの外周へ押出被覆すること
が難しくなる。
【0015】ポリリン酸アンモニウム系難燃剤(B)の
割合は、樹脂成分(A)100重量部に対して、30〜
70重量部であり、好ましくは40〜60重量部であ
る。30重量部より少ないと、光ファイバコードに要求
される難燃性が得られない。一方、70重量部をこえる
と、燃焼時に発生する煙やガスが多くなるため好ましく
ない。金属水和物(C)の割合は、樹脂成分(A)10
0重量部に対して、80〜120重量部であり、好まし
くは95〜105重量部である。金属水和物の配合量が
80重量部よりも少ないと、光ファイバ心線又は光ファ
イバコードとして十分な難燃性が得られない。一方、1
20重量部をこえると、耐摩耗性や引張特性などの機械
特性が低下したり、押出成形加工性に問題が生じるため
好ましくない。ポリリン酸アンモニウム系難燃剤と金属
水和物の混合物(D)の割合は、樹脂成分(A)100
重量部に対して、30〜120重量部であり、好ましく
は50〜100重量部である。30重量部より少ない
と、光ファイバ心線又はコードに要求される十分な難燃
性が得られない。一方、120重量部をこえると、耐摩
耗性や引張特性などの機械特性が低下したり、押出成形
加工性に問題が生じるため好ましくない。
割合は、樹脂成分(A)100重量部に対して、30〜
70重量部であり、好ましくは40〜60重量部であ
る。30重量部より少ないと、光ファイバコードに要求
される難燃性が得られない。一方、70重量部をこえる
と、燃焼時に発生する煙やガスが多くなるため好ましく
ない。金属水和物(C)の割合は、樹脂成分(A)10
0重量部に対して、80〜120重量部であり、好まし
くは95〜105重量部である。金属水和物の配合量が
80重量部よりも少ないと、光ファイバ心線又は光ファ
イバコードとして十分な難燃性が得られない。一方、1
20重量部をこえると、耐摩耗性や引張特性などの機械
特性が低下したり、押出成形加工性に問題が生じるため
好ましくない。ポリリン酸アンモニウム系難燃剤と金属
水和物の混合物(D)の割合は、樹脂成分(A)100
重量部に対して、30〜120重量部であり、好ましく
は50〜100重量部である。30重量部より少ない
と、光ファイバ心線又はコードに要求される十分な難燃
性が得られない。一方、120重量部をこえると、耐摩
耗性や引張特性などの機械特性が低下したり、押出成形
加工性に問題が生じるため好ましくない。
【0016】エチレン系共重合体(a3)の配合は、こ
れを配合することによって、被覆用組成物の発煙性や難
燃性をより改善させることが可能となる。但し、その割
合は、樹脂成分(A)中の30重量%未満であることが
好ましく、さらに好ましくは5〜25重量%である。3
0重量%以上になると光ファイバ心線又はコードの加熱
変形率、加熱老化特性などの耐熱性の低下がおこる場合
がある。さらに、得られる光ファイバ心線又はコードの
難燃性を向上させるために、被覆用組成物にカーボンブ
ラック、赤リンなどを添加してもよい。また、必要に応
じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、銅害防止剤、分散
剤、顔料などを添加してもよい。
れを配合することによって、被覆用組成物の発煙性や難
燃性をより改善させることが可能となる。但し、その割
合は、樹脂成分(A)中の30重量%未満であることが
好ましく、さらに好ましくは5〜25重量%である。3
0重量%以上になると光ファイバ心線又はコードの加熱
変形率、加熱老化特性などの耐熱性の低下がおこる場合
がある。さらに、得られる光ファイバ心線又はコードの
難燃性を向上させるために、被覆用組成物にカーボンブ
ラック、赤リンなどを添加してもよい。また、必要に応
じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、銅害防止剤、分散
剤、顔料などを添加してもよい。
【0017】また、本発明の光ファイバ心線又はコード
の被覆材料として使用される組成物は、常温から−20
℃へ温度を降下させたときの収縮力が5MPa以下のも
のが好適である。例えば、図2に示されるようなルーズ
構造の光ファイバコードが屋外環境に近い場所で使用さ
れた場合、従来のポリプロピレン系樹脂組成物では常温
から−20℃の低温に温度が低下したときの収縮力が5
MPa以上であるため、被覆材料の収縮力により中心の
光ファイバ心線に曲がりが生じ波長1.3μmで0.1
dB以上の伝送ロス増加が生じる。この温度降下時の伝
送ロス増加を解消するために、被覆材料の低温降下時の
収縮力を5MPa以下にすることが通常必要である。
の被覆材料として使用される組成物は、常温から−20
℃へ温度を降下させたときの収縮力が5MPa以下のも
のが好適である。例えば、図2に示されるようなルーズ
構造の光ファイバコードが屋外環境に近い場所で使用さ
れた場合、従来のポリプロピレン系樹脂組成物では常温
から−20℃の低温に温度が低下したときの収縮力が5
MPa以上であるため、被覆材料の収縮力により中心の
光ファイバ心線に曲がりが生じ波長1.3μmで0.1
dB以上の伝送ロス増加が生じる。この温度降下時の伝
送ロス増加を解消するために、被覆材料の低温降下時の
収縮力を5MPa以下にすることが通常必要である。
【0018】被覆材料の低温収縮力は以下のようにして
測定を行うことができる。 (方法)JIS K7113(1981)に準拠する引
っ張り試験器を使用し、掴み具の部分を恒温槽内にい
れ、上記組成物の短冊片(長さ50mm、幅2.5m
m、厚さ2mm)、もしくは管状片を間隔20mm掴み
具に取り付ける。そして恒温槽内の温度を+20℃にし
5mm/min以下の速度で試験片を引っ張りチャート
の引っ張り応力が0kgになるようにセットする。この
状態から1時間で−20℃まで恒温槽内の温度を降下さ
せたとき材料の収縮により生じる力をチャートより読み
取り、単位断面積あたりの力としたものを材料の低温収
縮力とする。
測定を行うことができる。 (方法)JIS K7113(1981)に準拠する引
っ張り試験器を使用し、掴み具の部分を恒温槽内にい
れ、上記組成物の短冊片(長さ50mm、幅2.5m
m、厚さ2mm)、もしくは管状片を間隔20mm掴み
具に取り付ける。そして恒温槽内の温度を+20℃にし
5mm/min以下の速度で試験片を引っ張りチャート
の引っ張り応力が0kgになるようにセットする。この
状態から1時間で−20℃まで恒温槽内の温度を降下さ
せたとき材料の収縮により生じる力をチャートより読み
取り、単位断面積あたりの力としたものを材料の低温収
縮力とする。
【0019】本発明の光ファイバ心線又はコードに用い
られる被覆用組成物は、上記各成分を溶融混練すること
により得ることができる。各成分を溶融混練するには、
2軸混練押出機、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、
ロールなどの公知の装置の使用が可能である。ポリプロ
ピレン系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、エチ
レン系共重合体、ポリリン酸アンモニウム系難燃剤、金
属水和物の各成分は、どのような順序で混練してもよ
く、室温にてドライブレンドした後に溶融混練してもよ
い。
られる被覆用組成物は、上記各成分を溶融混練すること
により得ることができる。各成分を溶融混練するには、
2軸混練押出機、加圧ニーダー、バンバリーミキサー、
ロールなどの公知の装置の使用が可能である。ポリプロ
ピレン系樹脂、スチレン系熱可塑性エラストマー、エチ
レン系共重合体、ポリリン酸アンモニウム系難燃剤、金
属水和物の各成分は、どのような順序で混練してもよ
く、室温にてドライブレンドした後に溶融混練してもよ
い。
【0020】本発明の光ファイバ心線又はコードは、汎
用の押出被覆装置を使用して、上述の組成物を被覆層と
して、光ファイバ素線の周囲に、又は抗張力繊維を縦添
えもしくは撚り合わせた光ファイバ心線の周囲に押出被
覆することにより、製造される。このときの押出被覆装
置の温度は、シリンダー部で約180℃、クロスヘッド
部で約180〜200℃程度にすることが好ましい。本
発明の光ファイバ心線は、用途によってはさらに周囲に
被覆層を設けないでそのまま使用される。なお、本発明
の光ファイバ心線又はコードは、上述の組成物を被覆層
として、光ファイバ素線又は心線の外周に被覆されたも
のすべてを包含し、特にその構造を制限するものではな
い。被覆層の厚さ、光ファイバ心線に縦添え又は撚り合
わせる抗張力繊維の種類、量などは、光ファイバコード
の種類、用途などによって異なり、適宜に設定すること
ができる。
用の押出被覆装置を使用して、上述の組成物を被覆層と
して、光ファイバ素線の周囲に、又は抗張力繊維を縦添
えもしくは撚り合わせた光ファイバ心線の周囲に押出被
覆することにより、製造される。このときの押出被覆装
置の温度は、シリンダー部で約180℃、クロスヘッド
部で約180〜200℃程度にすることが好ましい。本
発明の光ファイバ心線は、用途によってはさらに周囲に
被覆層を設けないでそのまま使用される。なお、本発明
の光ファイバ心線又はコードは、上述の組成物を被覆層
として、光ファイバ素線又は心線の外周に被覆されたも
のすべてを包含し、特にその構造を制限するものではな
い。被覆層の厚さ、光ファイバ心線に縦添え又は撚り合
わせる抗張力繊維の種類、量などは、光ファイバコード
の種類、用途などによって異なり、適宜に設定すること
ができる。
【0021】図1〜3に本発明の光ファイバ心線及びコ
ードの構造例を示す。図1は、光ファイバ素線1の外周
に直接、被覆用組成物からなる被覆層2を設けた本発明
の光ファイバ心線の一実施例の断面図である。図2は、
複数の抗張力繊維4を縦添えした1本の光ファイバ心線
3の外周に被覆層5を形成した本発明の光ファイバコー
ドの一実施例の断面図である。図3は、2本の光ファイ
バ心線3及び3の外周にそれぞれ複数の抗張力繊維4を
縦添えし、さらにその外周に被覆層6を形成した本発明
の光ファイバコード(光ファイバ2心コード)の一実施
例の断面図である。
ードの構造例を示す。図1は、光ファイバ素線1の外周
に直接、被覆用組成物からなる被覆層2を設けた本発明
の光ファイバ心線の一実施例の断面図である。図2は、
複数の抗張力繊維4を縦添えした1本の光ファイバ心線
3の外周に被覆層5を形成した本発明の光ファイバコー
ドの一実施例の断面図である。図3は、2本の光ファイ
バ心線3及び3の外周にそれぞれ複数の抗張力繊維4を
縦添えし、さらにその外周に被覆層6を形成した本発明
の光ファイバコード(光ファイバ2心コード)の一実施
例の断面図である。
【0022】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明をさ
らに詳しく説明する。 実施例1〜15、比較例1〜11 表1〜4に示す各成分を各配合割合で、室温にてドライ
ブレンドし、加圧ニーダーを用いて、混練温度180
℃、混練時間15分の条件で溶融混練することによっ
て、各実施例、比較例に対応する組成物(被覆材料)を
得た。次に、汎用の押出被覆装置を用いて、得られた組
成物を抗張力繊維(アラミド繊維)(4)を添えた外径
(φ)0.90mmの光ファイバナイロン心線(3)の
外周に厚み0.35mmで押出被覆した図2の構造の光
ファイバコードと、組成物を直接、φ0.25mmの光
ファイバ素線(1)上に被覆し外径0.9mmとした図
1の構造の光ファイバ心線を作製した。引っ張り特性に
ついては、各光ファイバコードの被覆層の引張試験によ
る引張強度(MPa)、伸び(%)を測定して評価し
た。試験条件は標線間25mm、引張速度200mm/
minとした。
らに詳しく説明する。 実施例1〜15、比較例1〜11 表1〜4に示す各成分を各配合割合で、室温にてドライ
ブレンドし、加圧ニーダーを用いて、混練温度180
℃、混練時間15分の条件で溶融混練することによっ
て、各実施例、比較例に対応する組成物(被覆材料)を
得た。次に、汎用の押出被覆装置を用いて、得られた組
成物を抗張力繊維(アラミド繊維)(4)を添えた外径
(φ)0.90mmの光ファイバナイロン心線(3)の
外周に厚み0.35mmで押出被覆した図2の構造の光
ファイバコードと、組成物を直接、φ0.25mmの光
ファイバ素線(1)上に被覆し外径0.9mmとした図
1の構造の光ファイバ心線を作製した。引っ張り特性に
ついては、各光ファイバコードの被覆層の引張試験によ
る引張強度(MPa)、伸び(%)を測定して評価し
た。試験条件は標線間25mm、引張速度200mm/
minとした。
【0023】各光ファイバコードの耐熱性、耐寒性は、
加熱変形試験、及び図2の構造の光ファイバコード被覆
後のヒートサイクル試験時における損失増加により評価
した。光ファイバコードの加熱変形試験は、JIS C
3005の絶縁体加熱変形試験に準じて評価した。試験
温度は120℃、荷重は306gfとし、変形率30%
以下のものを合格(○)とした。ヒートサイクル試験
は、−20〜80℃の温度で4サイクル行い、0〜80
℃の高温領域における測定波長1.3μmの伝送損失が
0.05dB/km以下のものを耐熱性○、−20〜0
℃の低温領域における測定波長1.3μmの伝送損失が
0.05dB/km以下のものを耐寒性○とした。
加熱変形試験、及び図2の構造の光ファイバコード被覆
後のヒートサイクル試験時における損失増加により評価
した。光ファイバコードの加熱変形試験は、JIS C
3005の絶縁体加熱変形試験に準じて評価した。試験
温度は120℃、荷重は306gfとし、変形率30%
以下のものを合格(○)とした。ヒートサイクル試験
は、−20〜80℃の温度で4サイクル行い、0〜80
℃の高温領域における測定波長1.3μmの伝送損失が
0.05dB/km以下のものを耐熱性○、−20〜0
℃の低温領域における測定波長1.3μmの伝送損失が
0.05dB/km以下のものを耐寒性○とした。
【0024】また、耐摩耗性は、自動車規格(JASO
D611−86)の耐摩耗試験のブレード往復法に基
づいて、各被覆組成物のシート片を軸方向に10mm以
上の長さに渡りブレードで往復し摩耗減少量(mm)を
測定した。ブレードは先端にφ0.75mmのピアノ線
を取り付けたものを使用し、重りは700gfとした。
そしてブレードを毎分60回の早さで往復させたときの
摩耗減少量が0.50mm以下のものを合格(○)とし
た。難燃性については、φ0.25mmの光ファイバ素
線(1)上に組成物を被覆し外径0.9mmとした図1
の構造の光ファイバ心線について、JIS C3005
に準じて評価した。接炎時間は15秒とし、バーナーの
炎を取り去った後の光ファイバ心線の炎が自然に消える
までの時間を測定した。5サンプル試験を行い全て30
秒以内で消えるものを合格(○)とした。
D611−86)の耐摩耗試験のブレード往復法に基
づいて、各被覆組成物のシート片を軸方向に10mm以
上の長さに渡りブレードで往復し摩耗減少量(mm)を
測定した。ブレードは先端にφ0.75mmのピアノ線
を取り付けたものを使用し、重りは700gfとした。
そしてブレードを毎分60回の早さで往復させたときの
摩耗減少量が0.50mm以下のものを合格(○)とし
た。難燃性については、φ0.25mmの光ファイバ素
線(1)上に組成物を被覆し外径0.9mmとした図1
の構造の光ファイバ心線について、JIS C3005
に準じて評価した。接炎時間は15秒とし、バーナーの
炎を取り去った後の光ファイバ心線の炎が自然に消える
までの時間を測定した。5サンプル試験を行い全て30
秒以内で消えるものを合格(○)とした。
【0025】発煙性は、各被覆材料の熱プレスシートを
作成し、NBS発煙性試験によって評価した。比光学密
度が125以下のものを○、125〜175のものを
△、175以上のものを×とした。
作成し、NBS発煙性試験によって評価した。比光学密
度が125以下のものを○、125〜175のものを
△、175以上のものを×とした。
【0026】押出成形加工性については、シリンダ径3
5mmの押出被覆装置を使用して、シリンダ温度180
℃、クロスヘッド温度200℃で、図2のように0.9
0mmφの光ファイバ心線の周囲に抗張力繊維(ケブラ
ー)を縦添えし、その外周に組成物を厚み0.35mm
で押出被覆した場合、外観良好な光ファイバコードが得
られる押出被覆速度が50m/分以上のものを○、50
m/分未満のものを×とした。
5mmの押出被覆装置を使用して、シリンダ温度180
℃、クロスヘッド温度200℃で、図2のように0.9
0mmφの光ファイバ心線の周囲に抗張力繊維(ケブラ
ー)を縦添えし、その外周に組成物を厚み0.35mm
で押出被覆した場合、外観良好な光ファイバコードが得
られる押出被覆速度が50m/分以上のものを○、50
m/分未満のものを×とした。
【0027】なお、表1〜4に示す各成分は下記のもの
を使用した。 (01)宇部興産社製 エチレン・プロピレンランダム
共重合体;MFR5g/10分(230℃、2.16k
gf) 商品名 RF338A (02)宇部興産社製 エチレン・プロピレンブロック
共重合体;MFR3g/10分(230℃、2.16k
gf) 商品名 J903HK (03)SHELL社製 スチレン系熱可塑性エラスト
マー;MFR10g/10分(200℃、5kgf) 商品名 クレイトンG1652 (04)日本合成ゴム社製 スチレン系熱可塑性エラス
トマー;MFR3.5g/10分(230℃、2.16
kgf) 商品名 ダイナロン1320P (05)三井デュポンポリケミカル社製 エチレン・酢
酸ビニル共重合体;MFR1.0g/10分(190
℃、2.16kgf) 酢酸ビニル含有量28wt% 商品名 エバフレックスEV−270
を使用した。 (01)宇部興産社製 エチレン・プロピレンランダム
共重合体;MFR5g/10分(230℃、2.16k
gf) 商品名 RF338A (02)宇部興産社製 エチレン・プロピレンブロック
共重合体;MFR3g/10分(230℃、2.16k
gf) 商品名 J903HK (03)SHELL社製 スチレン系熱可塑性エラスト
マー;MFR10g/10分(200℃、5kgf) 商品名 クレイトンG1652 (04)日本合成ゴム社製 スチレン系熱可塑性エラス
トマー;MFR3.5g/10分(230℃、2.16
kgf) 商品名 ダイナロン1320P (05)三井デュポンポリケミカル社製 エチレン・酢
酸ビニル共重合体;MFR1.0g/10分(190
℃、2.16kgf) 酢酸ビニル含有量28wt% 商品名 エバフレックスEV−270
【0028】(06)三井デュポンポリケミカル社製
エチレン・アクリル酸エチル共重合体;MFR0.5g
/10分(190℃、2.16kgf) 酢酸ビニル含有量15wt% 商品名 エバフレックスA−710 (07)日本石油化学社製 変性ポリオレフィン;MF
R1.0g/10分(190℃、2.16kgf) 商品名 NポリマーL6100M (08)日本合成ゴム社製 エチレン・プロピレンゴ
ム;商品名 EP01P (09)理研ビニル工業社製 ポリ塩化ビニルコンパウ
ンド;商品名 IG−5071 (10)住友化学社製 ポリリン酸アンモニウム系難燃
剤A;商品名 スミセーフPM (11)HOECHST社製 ポリリン酸アンモニウム
系難燃剤B;商品名 HOSTAFLAM AP745 (12)協和化学工業社製 水酸化マグネシウム;商品
名 キスマ5A (13)GENERAL ELECTRIC社製 シリ
コーン;商品名 SFR−100 (14)CIBA−GEIGY社製 ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト];商品名 IRGANOX1010
エチレン・アクリル酸エチル共重合体;MFR0.5g
/10分(190℃、2.16kgf) 酢酸ビニル含有量15wt% 商品名 エバフレックスA−710 (07)日本石油化学社製 変性ポリオレフィン;MF
R1.0g/10分(190℃、2.16kgf) 商品名 NポリマーL6100M (08)日本合成ゴム社製 エチレン・プロピレンゴ
ム;商品名 EP01P (09)理研ビニル工業社製 ポリ塩化ビニルコンパウ
ンド;商品名 IG−5071 (10)住友化学社製 ポリリン酸アンモニウム系難燃
剤A;商品名 スミセーフPM (11)HOECHST社製 ポリリン酸アンモニウム
系難燃剤B;商品名 HOSTAFLAM AP745 (12)協和化学工業社製 水酸化マグネシウム;商品
名 キスマ5A (13)GENERAL ELECTRIC社製 シリ
コーン;商品名 SFR−100 (14)CIBA−GEIGY社製 ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト];商品名 IRGANOX1010
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】表1〜4の結果から、以下のことがわか
る。比較例1は、ポリ塩化ビニルコンパウンドを被覆材
料として用いた例であって種々の特性に優れるが、その
燃焼時において多量の煙や腐食性ガスを発生するという
問題がある。比較例2は、ベースポリマーとして、エチ
レン・プロピレンランダム共重合体のみを使用した例で
ある。このものは機械的強度に優れたノンハロゲン難燃
材料で被覆されているが、光ファイバ心線又はコードと
した場合、低温における可とう性に問題があり、特に光
ファイバコードとした場合、低温領域において伝送損失
が著しく増大するという問題がある。比較例3は、被覆
用組成物のベースポリマーとしてエチレン・酢酸ビニル
共重合体を、難燃剤として水酸化マグネシウムを使用し
た例である。ベースポリマーと金属水和物との相溶性を
向上させることを目的として、変性ポリオレフィンを配
合しているが、引張特性、耐摩耗性などの機械特性が低
いという問題がある。また、ベースポリマーに依存し
て、耐熱性が低い。
る。比較例1は、ポリ塩化ビニルコンパウンドを被覆材
料として用いた例であって種々の特性に優れるが、その
燃焼時において多量の煙や腐食性ガスを発生するという
問題がある。比較例2は、ベースポリマーとして、エチ
レン・プロピレンランダム共重合体のみを使用した例で
ある。このものは機械的強度に優れたノンハロゲン難燃
材料で被覆されているが、光ファイバ心線又はコードと
した場合、低温における可とう性に問題があり、特に光
ファイバコードとした場合、低温領域において伝送損失
が著しく増大するという問題がある。比較例3は、被覆
用組成物のベースポリマーとしてエチレン・酢酸ビニル
共重合体を、難燃剤として水酸化マグネシウムを使用し
た例である。ベースポリマーと金属水和物との相溶性を
向上させることを目的として、変性ポリオレフィンを配
合しているが、引張特性、耐摩耗性などの機械特性が低
いという問題がある。また、ベースポリマーに依存し
て、耐熱性が低い。
【0034】比較例4、5は、スチレン系熱可塑性エラ
ストマーの配合量を本発明の範囲外としたものである。
比較例4と実施例1の対比から、スチレン系熱可塑性エ
ラストマーの配合量を樹脂成分の40重量%未満とした
場合、引張強度は向上するが、低温領域における伝送損
失の増加は改善されないことがわかる。また、比較例5
と実施例2の対比から、スチレン系熱可塑性エラストマ
ーの配合量が80重量%をこえた場合、低温領域におけ
る伝送損失の増加は改善されているが、一方、引張光度
の低下や押出成形加工性の低下が問題となることがわか
る。
ストマーの配合量を本発明の範囲外としたものである。
比較例4と実施例1の対比から、スチレン系熱可塑性エ
ラストマーの配合量を樹脂成分の40重量%未満とした
場合、引張強度は向上するが、低温領域における伝送損
失の増加は改善されないことがわかる。また、比較例5
と実施例2の対比から、スチレン系熱可塑性エラストマ
ーの配合量が80重量%をこえた場合、低温領域におけ
る伝送損失の増加は改善されているが、一方、引張光度
の低下や押出成形加工性の低下が問題となることがわか
る。
【0035】比較例6は、スチレン系熱可塑性エラスト
マーを配合せず、エチレン・プロピレンゴムを配合した
例である。実施例3、4などとの対比でわかるように、
引張強度が低い。
マーを配合せず、エチレン・プロピレンゴムを配合した
例である。実施例3、4などとの対比でわかるように、
引張強度が低い。
【0036】比較例7、8はポリリン酸アンモニウム系
難燃剤の配合量を本発明の範囲外としたものである。実
施例3、4との比較でわかるように、ポリリン酸アンモ
ニウム系難燃剤の配合量を樹脂成分100重量部に対し
て、30重量部未満とした場合、燃焼試験における自消
時間が伸びることから難燃性に問題が生じ、70重量部
をこえた場合、発煙性が問題となり、この点に関して問
題を有する比較例1のポリ塩化ビニルコンパウンドの場
合と何ら変わらない。
難燃剤の配合量を本発明の範囲外としたものである。実
施例3、4との比較でわかるように、ポリリン酸アンモ
ニウム系難燃剤の配合量を樹脂成分100重量部に対し
て、30重量部未満とした場合、燃焼試験における自消
時間が伸びることから難燃性に問題が生じ、70重量部
をこえた場合、発煙性が問題となり、この点に関して問
題を有する比較例1のポリ塩化ビニルコンパウンドの場
合と何ら変わらない。
【0037】比較例9、10は、難燃剤として、金属水
和物を本発明の範囲外の量で使用した場合の例である。
実施例5、6との対比により、樹脂成分100重量部に
対して、金属水和物の配合量が80重量部未満の場合、
難燃性に問題が生じ、120重量部をこえる場合には、
引張特性や耐摩耗性などの機械特性が低下する問題が生
じることがわかる。比較例11は、エチレン系共重合体
の配合量が樹脂成分中30重量%をこえた場合の例であ
る。実施例11と対比すると、エチレン系共重合体の配
合量が増加した場合、ポリプロピレン系樹脂を使用する
ことによって向上した引張特性が低下することがわか
る。
和物を本発明の範囲外の量で使用した場合の例である。
実施例5、6との対比により、樹脂成分100重量部に
対して、金属水和物の配合量が80重量部未満の場合、
難燃性に問題が生じ、120重量部をこえる場合には、
引張特性や耐摩耗性などの機械特性が低下する問題が生
じることがわかる。比較例11は、エチレン系共重合体
の配合量が樹脂成分中30重量%をこえた場合の例であ
る。実施例11と対比すると、エチレン系共重合体の配
合量が増加した場合、ポリプロピレン系樹脂を使用する
ことによって向上した引張特性が低下することがわか
る。
【0038】実施例7は、ポリプロピレン系樹脂とし
て、エチレン・プロピレンブロック共重合体を使用した
例である。ランダム共重合体と同様に、ブロック共重合
体を使用することができることがわかる。被覆材料の耐
熱性を重視する場合は、ブロック共重合体が好ましい。
実施例8は、スチレン系熱可塑性エラストマーとして、
A−B−A型のものを使用した例である。他の例で使用
しているA−B−B’型のものと比較すると、押出成形
加工性が若干低下するが、被覆材料として問題となるレ
ベルではなく、引張強度が向上する。実施例9は、スチ
レン系熱可塑性エラストマーとして、A−B−A、A−
B−B’型の2つを使用した例であり、A−B−A型の
もつ高い機械特性と、A−B−B’型のもつ優れた成形
加工性を有することができる。
て、エチレン・プロピレンブロック共重合体を使用した
例である。ランダム共重合体と同様に、ブロック共重合
体を使用することができることがわかる。被覆材料の耐
熱性を重視する場合は、ブロック共重合体が好ましい。
実施例8は、スチレン系熱可塑性エラストマーとして、
A−B−A型のものを使用した例である。他の例で使用
しているA−B−B’型のものと比較すると、押出成形
加工性が若干低下するが、被覆材料として問題となるレ
ベルではなく、引張強度が向上する。実施例9は、スチ
レン系熱可塑性エラストマーとして、A−B−A、A−
B−B’型の2つを使用した例であり、A−B−A型の
もつ高い機械特性と、A−B−B’型のもつ優れた成形
加工性を有することができる。
【0039】実施例10は、含まれる窒素含有化合物の
異なるポリリン酸アンモニウム系難燃剤を使用した例で
あるが、特性上問題はみられない。実施例13は、ポリ
リン酸アンモニウム系難燃剤とシリコーン化合物を併用
した例である。シリコーン化合物を被覆材料に使用する
ことにより、本発明の光ファイバ心線又はコードの難燃
性が向上することがわかる。実施例14は、金属水和物
を難燃剤として使用する系において、変性ポリオレフィ
ンを配合した例であり、ベースポリマーと金属水和物と
の相溶性を向上させることを目的として、変性ポリオレ
フィンの配合も可能であることを示す。
異なるポリリン酸アンモニウム系難燃剤を使用した例で
あるが、特性上問題はみられない。実施例13は、ポリ
リン酸アンモニウム系難燃剤とシリコーン化合物を併用
した例である。シリコーン化合物を被覆材料に使用する
ことにより、本発明の光ファイバ心線又はコードの難燃
性が向上することがわかる。実施例14は、金属水和物
を難燃剤として使用する系において、変性ポリオレフィ
ンを配合した例であり、ベースポリマーと金属水和物と
の相溶性を向上させることを目的として、変性ポリオレ
フィンの配合も可能であることを示す。
【0040】
【発明の効果】本発明は、それぞれ特定比率で用いられ
る、ポリプロピレン系樹脂(a1)及びハードセグメン
トとしてポリスチレン、ソフトセグメントとしてブタジ
エン及び/又はイソプレン(共)重合体の水素化物を有
するスチレン系熱可塑性エラストマー(a2)を含んで
なる樹脂成分(A)、並びにポリリン酸アンモニウム系
難燃剤(B)、金属水和物(C)又はポリリン酸アンモ
ニウム系難燃剤と金属水和物との混合物(D)から構成
される被覆用組成物で被覆した光ファイバ心線又は光フ
ァイバコードであり、引張特性、耐摩耗性、可とう性、
難燃性、耐寒性など光ファイバ心線又は光ファイバコー
ドに要求される種々の特性を満足するだけでなく、これ
らを廃棄するにあたっても、重金属化合物の溶出や多量
の煙、腐食性ガスの発生がないという優れた特徴を有す
る。光ファイバ心線又はコードとしては、従来の被覆材
料であるPVCを用いたものより、優れた耐熱性、耐寒
性を有することから、広範囲の温度領域での使用が可能
であり、被覆厚を現状より薄くして細径化を行った場合
にも従来と同等の機械特性を有することが可能となる。
る、ポリプロピレン系樹脂(a1)及びハードセグメン
トとしてポリスチレン、ソフトセグメントとしてブタジ
エン及び/又はイソプレン(共)重合体の水素化物を有
するスチレン系熱可塑性エラストマー(a2)を含んで
なる樹脂成分(A)、並びにポリリン酸アンモニウム系
難燃剤(B)、金属水和物(C)又はポリリン酸アンモ
ニウム系難燃剤と金属水和物との混合物(D)から構成
される被覆用組成物で被覆した光ファイバ心線又は光フ
ァイバコードであり、引張特性、耐摩耗性、可とう性、
難燃性、耐寒性など光ファイバ心線又は光ファイバコー
ドに要求される種々の特性を満足するだけでなく、これ
らを廃棄するにあたっても、重金属化合物の溶出や多量
の煙、腐食性ガスの発生がないという優れた特徴を有す
る。光ファイバ心線又はコードとしては、従来の被覆材
料であるPVCを用いたものより、優れた耐熱性、耐寒
性を有することから、広範囲の温度領域での使用が可能
であり、被覆厚を現状より薄くして細径化を行った場合
にも従来と同等の機械特性を有することが可能となる。
【図1】光ファイバ素線の外周に直接、被覆層を設けた
本発明の光ファイバ心線の一実施例の断面図である。
本発明の光ファイバ心線の一実施例の断面図である。
【図2】複数の抗張力繊維を縦添えした1本の光ファイ
バ心線の外周に被覆層を形成した本発明の光ファイバコ
ードの一実施例の断面図である。
バ心線の外周に被覆層を形成した本発明の光ファイバコ
ードの一実施例の断面図である。
【図3】2本の光ファイバ心線の外周にそれぞれ複数の
抗張力繊維を縦添えし、さらにその外周に被覆層を形成
した本発明の光ファイバコードの別の実施例の断面図で
ある。
抗張力繊維を縦添えし、さらにその外周に被覆層を形成
した本発明の光ファイバコードの別の実施例の断面図で
ある。
1 光ファイバ素線 2 被覆層 3 光ファイバ心線 4 抗張力繊維 5 被覆層 6 被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/10 LCN C08L 23/10 LCN 53/02 LLY 53/02 LLY
Claims (7)
- 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂(a1)20重量
%以上、及びハードセグメントとしてポリスチレン、ソ
フトセグメントとしてブタジエン及び/又はイソプレン
(共)重合体の水素化物を有するスチレン系熱可塑性エ
ラストマー(a2)40〜80重量%を含有する樹脂成
分(A)100重量部に対して、ポリリン酸アンモニウ
ム系難燃剤(B)を30〜70重量部又は金属水和物
(C)を80〜120重量部配合してなる組成物の被覆
を、光ファイバ素線及び/又は光ファイバ心線の外周に
形成させたことを特徴とする光ファイバ心線又はコー
ド。 - 【請求項2】 ポリプロピレン系樹脂(a1)20重量
%以上、及びハードセグメントとしてポリスチレン、ソ
フトセグメントとしてブタジエン及び/又はイソプレン
(共)重合体の水素化物を有するスチレン系熱可塑性エ
ラストマー(a2)40〜80重量%を含有する樹脂成
分(A)100重量部に対して、ポリリン酸アンモニウ
ム系難燃剤と金属水和物との混合物(D)30〜120
重量部を配合してなる組成物の被覆を、光ファイバ素線
及び/又は光ファイバ心線の外周に形成させたことを特
徴とする光ファイバ心線又はコード。 - 【請求項3】 前記ポリプロピレン系樹脂(a1)が、
エチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン・プ
ロピレンブロック共重合体のいずれか、もしくはそれら
の混合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載
の光ファイバ心線又はコード。 - 【請求項4】 前記金属水和物が、水酸化マグネシウム
であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の光
ファイバ心線又はコード。 - 【請求項5】 前記樹脂成分(A)が、エチレン系共重
合体(a3)を30重量%以下の範囲で含有することを
特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の光ファイバ
心線又はコード。 - 【請求項6】 前記エチレン系共重合体(a3)が、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エ
チル共重合体のいずれか、もしくはそれらの混合物であ
ることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバ心線又
はコード。 - 【請求項7】 前記組成物が、常温から−20℃へ温度
を降下させたときの収縮力が5MPa以下であることを
特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の光
ファイバ心線又はコード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8120342A JPH0933770A (ja) | 1995-05-15 | 1996-05-15 | 光ファイバ心線又はコード |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-138899 | 1995-05-15 | ||
| JP13889995 | 1995-05-15 | ||
| JP8120342A JPH0933770A (ja) | 1995-05-15 | 1996-05-15 | 光ファイバ心線又はコード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0933770A true JPH0933770A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=26457942
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8120342A Pending JPH0933770A (ja) | 1995-05-15 | 1996-05-15 | 光ファイバ心線又はコード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0933770A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0943945A3 (de) * | 1998-03-18 | 2000-08-30 | Alcatel | Flammwidriges optisches Kabel |
| WO2001002888A1 (en) * | 1999-06-30 | 2001-01-11 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber cord |
| US6646205B2 (en) | 2000-12-12 | 2003-11-11 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Electrical wire having a resin composition covering |
| JP2009216836A (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-24 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバコード |
| WO2013150878A1 (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-10 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 光ケーブル |
-
1996
- 1996-05-15 JP JP8120342A patent/JPH0933770A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0943945A3 (de) * | 1998-03-18 | 2000-08-30 | Alcatel | Flammwidriges optisches Kabel |
| US6236791B1 (en) | 1998-03-18 | 2001-05-22 | Alcatel | Flame-resistant optical cable |
| WO2001002888A1 (en) * | 1999-06-30 | 2001-01-11 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber cord |
| US6893719B1 (en) | 1999-06-30 | 2005-05-17 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber cord |
| EP1109045A4 (en) * | 1999-06-30 | 2005-06-01 | Furukawa Electric Co Ltd | Optical fiber cord |
| US7153570B2 (en) | 1999-06-30 | 2006-12-26 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber cord |
| US6646205B2 (en) | 2000-12-12 | 2003-11-11 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Electrical wire having a resin composition covering |
| US6756440B2 (en) | 2000-12-12 | 2004-06-29 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Fire resistant resin composition and electrical wire having fire resistant covering |
| US6809140B2 (en) | 2000-12-12 | 2004-10-26 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | Fire resistant resin composition and electrical wire having fire resistant covering |
| JP2009216836A (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-24 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバコード |
| WO2013150878A1 (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-10 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 光ケーブル |
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