JPH0933908A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JPH0933908A JPH0933908A JP7206715A JP20671595A JPH0933908A JP H0933908 A JPH0933908 A JP H0933908A JP 7206715 A JP7206715 A JP 7206715A JP 20671595 A JP20671595 A JP 20671595A JP H0933908 A JPH0933908 A JP H0933908A
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- liquid crystal
- anisotropic element
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- crystal display
- optical
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-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F2413/00—Indexing scheme related to G02F1/13363, i.e. to birefringent elements, e.g. for optical compensation, characterised by the number, position, orientation or value of the compensation plates
- G02F2413/10—Indexing scheme related to G02F1/13363, i.e. to birefringent elements, e.g. for optical compensation, characterised by the number, position, orientation or value of the compensation plates with refractive index ellipsoid inclined, or tilted, relative to the LC-layer surface O plate
- G02F2413/105—Indexing scheme related to G02F1/13363, i.e. to birefringent elements, e.g. for optical compensation, characterised by the number, position, orientation or value of the compensation plates with refractive index ellipsoid inclined, or tilted, relative to the LC-layer surface O plate with varying inclination in thickness direction, e.g. hybrid oriented discotic LC
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】視野角特性が大幅に改善されると共にその特性
が高温下で、長時間にわたって変化しない液晶表示装置
を提供する。 【解決手段】2枚の電極基板間にツイストネマティック
液晶を挟持してなる液晶セルと、その両端に配置された
2枚の偏光素子を有し、前記液晶セルと前記偏光素子の
間に、負の一軸性であると共に光軸が面に対して法線方
向にある光学異方素子(A)と、円盤状化合物を含む層
からなる光学異方素子(B)もしくは負の一軸性である
と共に光軸が面に対する法線方向から5°〜50°傾斜
した光学異方素子(C)もくしは光学的チルト角が連続
的に変化する光学異方素子(D)を備えた液晶表示素子
であって、光学異方素子(A)が酢酸基及びプロピオン
酸基を有する脂肪酸セルロースエステルである液晶表示
装置。
が高温下で、長時間にわたって変化しない液晶表示装置
を提供する。 【解決手段】2枚の電極基板間にツイストネマティック
液晶を挟持してなる液晶セルと、その両端に配置された
2枚の偏光素子を有し、前記液晶セルと前記偏光素子の
間に、負の一軸性であると共に光軸が面に対して法線方
向にある光学異方素子(A)と、円盤状化合物を含む層
からなる光学異方素子(B)もしくは負の一軸性である
と共に光軸が面に対する法線方向から5°〜50°傾斜
した光学異方素子(C)もくしは光学的チルト角が連続
的に変化する光学異方素子(D)を備えた液晶表示素子
であって、光学異方素子(A)が酢酸基及びプロピオン
酸基を有する脂肪酸セルロースエステルである液晶表示
装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に関
し、特にTN−LCDの表示コントラスト及び表示色の
視野角特性が改善され、且つその経時変化が小さい液晶
表示装置に関する。
し、特にTN−LCDの表示コントラスト及び表示色の
視野角特性が改善され、且つその経時変化が小さい液晶
表示装置に関する。
【0002】日本語ワードプロセッサやデスクトップパ
ソコン等のOA機器の表示装置は、主流であるCRTか
ら、薄型軽量、低消費電力という大きな利点を持った液
晶表示素子(以下LCD)に変換されつつある。現在普
及しているLCDの多くは、ねじれネマティック液晶を
用いている。このような液晶を用いた表示方式として
は、複屈折モードと旋光モードの2つの方式に大別でき
る。
ソコン等のOA機器の表示装置は、主流であるCRTか
ら、薄型軽量、低消費電力という大きな利点を持った液
晶表示素子(以下LCD)に変換されつつある。現在普
及しているLCDの多くは、ねじれネマティック液晶を
用いている。このような液晶を用いた表示方式として
は、複屈折モードと旋光モードの2つの方式に大別でき
る。
【0003】複屈折モードを用いた表示素子(STN型
LCD)は、液晶分子配列のねじれ角が90゜以上ある
もので、急峻な電気光学特性を持つため、能動素子(薄
膜トランジスタやダイオード)がなくても単純なマトリ
ックス状の電極構造で時分割駆動により大容量の表示が
得られる。しかし、応答速度が遅く(数百ミリ秒)、階
調表示が困難という欠点を持ち、能動素子を用いた液晶
表示素子(TFT−LCDやMIM−LCD)の表示性
能を越えるまでにはいたらない。
LCD)は、液晶分子配列のねじれ角が90゜以上ある
もので、急峻な電気光学特性を持つため、能動素子(薄
膜トランジスタやダイオード)がなくても単純なマトリ
ックス状の電極構造で時分割駆動により大容量の表示が
得られる。しかし、応答速度が遅く(数百ミリ秒)、階
調表示が困難という欠点を持ち、能動素子を用いた液晶
表示素子(TFT−LCDやMIM−LCD)の表示性
能を越えるまでにはいたらない。
【0004】TFT−LCDやMIM−LCDには、液
晶分子の配列状態が90゜ねじれた旋光モードの表示方
式(TN型LCD)が用いられている。この表示方式
は、応答速度が速く(数十ミリ秒)、容易に白黒表示が
得られ、高い表示コントラストを示すことから他の方式
のLCDと比較しても最も有力な方式である。しかし、
ねじれネマティック液晶を用いているため、表示方式の
原理上、見る方向によって表示色や表示コントラストが
変化するといった視野角特性上の問題点があり、CRT
の表示性能を越えるまでにいたっていない。
晶分子の配列状態が90゜ねじれた旋光モードの表示方
式(TN型LCD)が用いられている。この表示方式
は、応答速度が速く(数十ミリ秒)、容易に白黒表示が
得られ、高い表示コントラストを示すことから他の方式
のLCDと比較しても最も有力な方式である。しかし、
ねじれネマティック液晶を用いているため、表示方式の
原理上、見る方向によって表示色や表示コントラストが
変化するといった視野角特性上の問題点があり、CRT
の表示性能を越えるまでにいたっていない。
【0005】特開平4−229828号、特開平4−2
58923号公報などに見られるように、一対の偏光板
とTN型液晶セルとの間に、位相差フイルムを配置する
ことによって視野角を拡大しようとする方法が提案され
ている。上記特許公報で提案された位相差フイルムは、
液晶セルに対して、垂直な方向の位相差はほぼゼロのも
のであり、真正面からは何ら光学的な作用を及ぼさず、
傾いた方向から観察したときに位相差が発現し、液晶セ
ルで発現する位相差を補償しようというものである。し
かし、これらの方法によってもLCDの視野角、具体的
には、画面法線方向から正視角方向または左右方向に傾
けたときの表示画像の着色(着色現象)や白黒が反転す
る現象(反転現象)が著しく、特に、車載用やCRTの
代替として考えた場合には、全く対応ができないのが現
状である。
58923号公報などに見られるように、一対の偏光板
とTN型液晶セルとの間に、位相差フイルムを配置する
ことによって視野角を拡大しようとする方法が提案され
ている。上記特許公報で提案された位相差フイルムは、
液晶セルに対して、垂直な方向の位相差はほぼゼロのも
のであり、真正面からは何ら光学的な作用を及ぼさず、
傾いた方向から観察したときに位相差が発現し、液晶セ
ルで発現する位相差を補償しようというものである。し
かし、これらの方法によってもLCDの視野角、具体的
には、画面法線方向から正視角方向または左右方向に傾
けたときの表示画像の着色(着色現象)や白黒が反転す
る現象(反転現象)が著しく、特に、車載用やCRTの
代替として考えた場合には、全く対応ができないのが現
状である。
【0006】また、特開平4−366808号、特開平
4−366809号公報では、光学軸が傾いたカイラル
ネマティック液晶を含む液晶セルを位相差フイルムとし
て用いて視野角を改良しているが、2層液晶方式となり
コストが高く、非常に重たいものとなっている。さらに
特開平4−113301号、特開平5−80323号、
特開平5−157913号公報に、液晶セルに対して、
高分子鎖、光軸または光学弾性軸が傾斜している位相差
フイルムを用いている方法が提案されているが、一軸性
のポリカーボネートを斜めにスライスして用いる等、大
面積の位相差フイルムを低コストでは得難いという問題
があった。また、STN−LCDに関しての視野角改善
については言及しているもののTN−LCDの視野角改
善について何ら具体的効果が示されていない。また、特
開平5−215921号公報においては一対の配向処理
された基板に硬化時に液晶性を示す棒状化合物を挟持し
た形態の複屈折板によりLCDの光学補償をする案が提
示されているが、この案では従来から提案されているい
わゆるダブルセル型の補償板と何ら変わることがなく、
大変なコストアップになり事実上大量生産には向かな
い。さらに、TN型LCDの全方位視野角改善について
はその効果が示されていない。また、特開平3−932
6号、特開平3−291601号公報においては配向膜
が設置されたフイルム状基盤に高分子液晶を塗布するこ
とによりLCD用の光学補償板とする案が記載されてい
るが、この方法では分子を斜めに配向させることは不可
能であるため、やはりTN型LCDの全方位視野角改善
は望めない。
4−366809号公報では、光学軸が傾いたカイラル
ネマティック液晶を含む液晶セルを位相差フイルムとし
て用いて視野角を改良しているが、2層液晶方式となり
コストが高く、非常に重たいものとなっている。さらに
特開平4−113301号、特開平5−80323号、
特開平5−157913号公報に、液晶セルに対して、
高分子鎖、光軸または光学弾性軸が傾斜している位相差
フイルムを用いている方法が提案されているが、一軸性
のポリカーボネートを斜めにスライスして用いる等、大
面積の位相差フイルムを低コストでは得難いという問題
があった。また、STN−LCDに関しての視野角改善
については言及しているもののTN−LCDの視野角改
善について何ら具体的効果が示されていない。また、特
開平5−215921号公報においては一対の配向処理
された基板に硬化時に液晶性を示す棒状化合物を挟持し
た形態の複屈折板によりLCDの光学補償をする案が提
示されているが、この案では従来から提案されているい
わゆるダブルセル型の補償板と何ら変わることがなく、
大変なコストアップになり事実上大量生産には向かな
い。さらに、TN型LCDの全方位視野角改善について
はその効果が示されていない。また、特開平3−932
6号、特開平3−291601号公報においては配向膜
が設置されたフイルム状基盤に高分子液晶を塗布するこ
とによりLCD用の光学補償板とする案が記載されてい
るが、この方法では分子を斜めに配向させることは不可
能であるため、やはりTN型LCDの全方位視野角改善
は望めない。
【0007】さらに、EP0576304A1において
は、屈折率特性が負の一軸性を示し、その光軸が傾斜し
ている位相差板を用いることにより、視角特性を改良す
る方法が記載されている。この方法では確かに視野角は
従来のものと比較し大幅に改善されるが、それでもCR
T代替を検討する程の視野角改善は不可能であった。そ
こで本発明者らは、EP0646829A1に示すよう
に、光学的に負の一軸性でその光軸がフイルムの法線方
向から傾斜している光学異方素子および光学的に負の一
軸性でその光軸がフイルムの法線方向にある光学異方素
子を合わせ持つ位相差板により、TN型LCDの視野角
が著しく改善される事を見いだした。光軸がフイルムの
法線方向にある光学異方素子は従来の製膜方法が利用さ
れるものであるが、液晶表示装置に利用される光学異方
素子は、複屈折や厚みのムラが表示特性に大きく影響す
るため、実際には溶液製膜以外の溶融製膜等による方法
は不適である。しかし、溶液製膜では製造時に残留溶剤
をゼロにする事は不可能であり、素材に対して数%の割
合で溶剤がどうしても残ってしまう。しかし、この残留
溶剤は時間をかけて徐々に揮散し、分子の面配向が促進
する事により、厚み方向屈折率の減少とそれに伴うRTH
の経時的増大現象が起こる。ここでRTHとは、フイルム
の面内の屈折率をnx ,ny 厚さ方向の屈折率をnz 、
厚さをdとしたときに、{(nx +ny )/2−nz }
*dで定義されるものであり、詳細は後述する。また、
RTHは使用される液晶の光学特性に応じて最適化される
ものであり、RTHの経時的変化は、即表示性能の経時的
悪化を伴う事になる。
は、屈折率特性が負の一軸性を示し、その光軸が傾斜し
ている位相差板を用いることにより、視角特性を改良す
る方法が記載されている。この方法では確かに視野角は
従来のものと比較し大幅に改善されるが、それでもCR
T代替を検討する程の視野角改善は不可能であった。そ
こで本発明者らは、EP0646829A1に示すよう
に、光学的に負の一軸性でその光軸がフイルムの法線方
向から傾斜している光学異方素子および光学的に負の一
軸性でその光軸がフイルムの法線方向にある光学異方素
子を合わせ持つ位相差板により、TN型LCDの視野角
が著しく改善される事を見いだした。光軸がフイルムの
法線方向にある光学異方素子は従来の製膜方法が利用さ
れるものであるが、液晶表示装置に利用される光学異方
素子は、複屈折や厚みのムラが表示特性に大きく影響す
るため、実際には溶液製膜以外の溶融製膜等による方法
は不適である。しかし、溶液製膜では製造時に残留溶剤
をゼロにする事は不可能であり、素材に対して数%の割
合で溶剤がどうしても残ってしまう。しかし、この残留
溶剤は時間をかけて徐々に揮散し、分子の面配向が促進
する事により、厚み方向屈折率の減少とそれに伴うRTH
の経時的増大現象が起こる。ここでRTHとは、フイルム
の面内の屈折率をnx ,ny 厚さ方向の屈折率をnz 、
厚さをdとしたときに、{(nx +ny )/2−nz }
*dで定義されるものであり、詳細は後述する。また、
RTHは使用される液晶の光学特性に応じて最適化される
ものであり、RTHの経時的変化は、即表示性能の経時的
悪化を伴う事になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、TN
型LCDの視野角特性を著しく改善すると共にその視野
角特性が高温下で長時間保存した後でも変化しない光学
異方素子を使用したLCDを提供する事である。
型LCDの視野角特性を著しく改善すると共にその視野
角特性が高温下で長時間保存した後でも変化しない光学
異方素子を使用したLCDを提供する事である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題は、(1)2枚
の電極基板間にツイストネマティック液晶を挟持してな
る液晶セルと、その両端に配置された2枚の偏光素子を
有し、前記液晶セルと前記偏光素子の間に、1枚もしく
は2枚以上の光学的に負の一軸性であると共に光軸が面
に対して法線方向にある光学異方素子(A)と、少なく
とも1枚の円盤状化合物を含む層から形成される光学異
方素子(B)を備えた液晶表示素子であって、前記光学
異方素子(A)が酢酸基及びプロピオン酸基を有する脂
肪酸セルロースエステルであることを特徴とする液晶表
示装置。 (2)2枚の電極基板間にツイストネマティック液晶を
挟持してなる液晶セルと、その両端に配置された2枚の
偏光素子を有し、前記液晶セルと前記偏光素子の間に、
1枚もしくは2枚以上の光学的に負の一軸性であると共
に光軸が面に対して法線方向にある光学異方素子(A)
と、少なくとも1枚の光学的に負の一軸性であると共に
光軸が面に対する法線方向から5゜〜50゜傾斜した光
学異方素子(C)を備えた液晶表示素子であって、前記
光学異方素子(A)が酢酸基及びプロピオン酸基を有す
る脂肪酸セルロースエステルであることを特徴とする液
晶表示装置。 (3)光学異方素子(C)が、円盤状化合物を含む光学
異方素子であることを特徴とする前記(2)記載の液晶
表示装置。 (4)光学異方素子(C)が、少なくとも透明フイルム
の両面に剪断力を加えることによってひずみを与える工
程を通して得られたものであることを特徴とする前記
(2)記載の液晶表示装置。 (5)光学異方素子(C)が、少なくとも一種の光異性
化物質を含むことを特徴とする前記(2)記載の液晶表
示装置。 (6)光学異方素子(C)が、少なくとも2つの層から
形成され、その1つの層(α)が正の一軸性を有し、そ
の光軸が面の法線方向から傾斜したものであって、もう
1つの層(β)が厚さ方向の屈折率が最小であると共に
最大主屈折率の方向が面内にあり、前記(α)の光軸の
方向と前記(β)の最大主屈折率の方向とが直交してい
ることを特徴とする前記(2)記載の液晶表示装置。 (7)2枚の電極基板間にツイストネマティック液晶を
挟持してなる液晶セルと、その両端に配置された2枚の
偏光素子を有し、前記液晶セルと前記偏光素子の間に、
1枚もしくは2枚以上の光学的に負の一軸性であると共
に光軸が面に対して法線方向にある光学異方素子(A)
と少なくとも1枚の光学的チルト角が連続的に変化する
光学異方素子(D)を備えた液晶表示装置であって、前
記光学異方素子(A)の少なくとも1つが、酢酸基及び
プロピオン酸基を有する混合脂肪酸セルロースエステル
であることを特徴とする液晶表示装置。 (8)光学異方素子(D)が、円盤状化合物を含む光学
異方素子であることを特徴とする前記(7)記載の液晶
表示装置。 (9)光学異方素子(D)が、液晶転移温度以下ではガ
ラス状態となる液晶性高分子であることを特徴とする前
記(7)記載の液晶表示装置。 (10)前記酢酸基及びプロピオン酸基を有する混合脂肪
酸セルロースエステルが、酢酸置換度2.0〜2.7
で、且つプロピオン酸置換度が0.1〜0.9である混
合脂肪酸セルロースエステルであることを特徴とする前
記(1)乃至(9)記載の液晶表示装置。 (11)前記酢酸基及びプロピオン酸基を有する混合脂肪
酸セルロースエステルから形成される光学異方素子の面
内の主屈折率をnx 、ny とし、厚さ方向の主屈折率を
nz としたときの{(nx +ny )/2−nz }・dで
示されるレターデーション値RTHが20〜150nmで
あると共に、偏光素子と液晶セル側に保護フィルムを有
し、保護フィルムが光学的に負の一軸性で光軸が法線方
向にあり、前記光学異方素子と保護フィルムのRTHの合
計値が50nm〜400nmであることを特徴とする前
記(1)乃至(9)記載の液晶表示装置。 (12)前記酢酸基及びプロピオン酸基を有する混合脂肪
酸セルロースエステルの(nx −ny )・dで示される
正面レターデーション値Reが0〜40nmであること
を特徴とする前記(1)乃至(9)記載の液晶表示装置
によって達成された。
の電極基板間にツイストネマティック液晶を挟持してな
る液晶セルと、その両端に配置された2枚の偏光素子を
有し、前記液晶セルと前記偏光素子の間に、1枚もしく
は2枚以上の光学的に負の一軸性であると共に光軸が面
に対して法線方向にある光学異方素子(A)と、少なく
とも1枚の円盤状化合物を含む層から形成される光学異
方素子(B)を備えた液晶表示素子であって、前記光学
異方素子(A)が酢酸基及びプロピオン酸基を有する脂
肪酸セルロースエステルであることを特徴とする液晶表
示装置。 (2)2枚の電極基板間にツイストネマティック液晶を
挟持してなる液晶セルと、その両端に配置された2枚の
偏光素子を有し、前記液晶セルと前記偏光素子の間に、
1枚もしくは2枚以上の光学的に負の一軸性であると共
に光軸が面に対して法線方向にある光学異方素子(A)
と、少なくとも1枚の光学的に負の一軸性であると共に
光軸が面に対する法線方向から5゜〜50゜傾斜した光
学異方素子(C)を備えた液晶表示素子であって、前記
光学異方素子(A)が酢酸基及びプロピオン酸基を有す
る脂肪酸セルロースエステルであることを特徴とする液
晶表示装置。 (3)光学異方素子(C)が、円盤状化合物を含む光学
異方素子であることを特徴とする前記(2)記載の液晶
表示装置。 (4)光学異方素子(C)が、少なくとも透明フイルム
の両面に剪断力を加えることによってひずみを与える工
程を通して得られたものであることを特徴とする前記
(2)記載の液晶表示装置。 (5)光学異方素子(C)が、少なくとも一種の光異性
化物質を含むことを特徴とする前記(2)記載の液晶表
示装置。 (6)光学異方素子(C)が、少なくとも2つの層から
形成され、その1つの層(α)が正の一軸性を有し、そ
の光軸が面の法線方向から傾斜したものであって、もう
1つの層(β)が厚さ方向の屈折率が最小であると共に
最大主屈折率の方向が面内にあり、前記(α)の光軸の
方向と前記(β)の最大主屈折率の方向とが直交してい
ることを特徴とする前記(2)記載の液晶表示装置。 (7)2枚の電極基板間にツイストネマティック液晶を
挟持してなる液晶セルと、その両端に配置された2枚の
偏光素子を有し、前記液晶セルと前記偏光素子の間に、
1枚もしくは2枚以上の光学的に負の一軸性であると共
に光軸が面に対して法線方向にある光学異方素子(A)
と少なくとも1枚の光学的チルト角が連続的に変化する
光学異方素子(D)を備えた液晶表示装置であって、前
記光学異方素子(A)の少なくとも1つが、酢酸基及び
プロピオン酸基を有する混合脂肪酸セルロースエステル
であることを特徴とする液晶表示装置。 (8)光学異方素子(D)が、円盤状化合物を含む光学
異方素子であることを特徴とする前記(7)記載の液晶
表示装置。 (9)光学異方素子(D)が、液晶転移温度以下ではガ
ラス状態となる液晶性高分子であることを特徴とする前
記(7)記載の液晶表示装置。 (10)前記酢酸基及びプロピオン酸基を有する混合脂肪
酸セルロースエステルが、酢酸置換度2.0〜2.7
で、且つプロピオン酸置換度が0.1〜0.9である混
合脂肪酸セルロースエステルであることを特徴とする前
記(1)乃至(9)記載の液晶表示装置。 (11)前記酢酸基及びプロピオン酸基を有する混合脂肪
酸セルロースエステルから形成される光学異方素子の面
内の主屈折率をnx 、ny とし、厚さ方向の主屈折率を
nz としたときの{(nx +ny )/2−nz }・dで
示されるレターデーション値RTHが20〜150nmで
あると共に、偏光素子と液晶セル側に保護フィルムを有
し、保護フィルムが光学的に負の一軸性で光軸が法線方
向にあり、前記光学異方素子と保護フィルムのRTHの合
計値が50nm〜400nmであることを特徴とする前
記(1)乃至(9)記載の液晶表示装置。 (12)前記酢酸基及びプロピオン酸基を有する混合脂肪
酸セルロースエステルの(nx −ny )・dで示される
正面レターデーション値Reが0〜40nmであること
を特徴とする前記(1)乃至(9)記載の液晶表示装置
によって達成された。
【0010】以下、図面を用いてTN型液晶表示素子を
例にとり本発明の作用を説明する。図1、図2は、液晶
セルに閾値電圧以上の充分な電圧を印加した場合の液晶
セル中を伝搬する光の偏光状態を示したものである。コ
ントラストの視野角特性には、特に電圧印加時の光の透
過率特性が大きく寄与するため、印加電圧時を例にとり
説明する。図1は、液晶セルに光が垂直に入射した場合
の光の偏光状態を示した図であり、自然光L0が偏光軸
PAを持つ偏光板Aに垂直に入射したとき、偏光板PA
を透過した光は直線偏光L1となる。
例にとり本発明の作用を説明する。図1、図2は、液晶
セルに閾値電圧以上の充分な電圧を印加した場合の液晶
セル中を伝搬する光の偏光状態を示したものである。コ
ントラストの視野角特性には、特に電圧印加時の光の透
過率特性が大きく寄与するため、印加電圧時を例にとり
説明する。図1は、液晶セルに光が垂直に入射した場合
の光の偏光状態を示した図であり、自然光L0が偏光軸
PAを持つ偏光板Aに垂直に入射したとき、偏光板PA
を透過した光は直線偏光L1となる。
【0011】TN型液晶セルに十分に電圧を印加した時
の液晶分子の配列状態を、概略的に1つの液晶分子でモ
デル的に示すと、概略図中LCのようになる。液晶セル
中の液晶分子でモデル的に示すと、概略図中LCの分子
長軸が光の進路と平行な場合、入射面(光の進路に垂直
な面内)での屈折率の差が生じないので、液晶セルを透
過しても直線偏光のまま伝搬する。偏光板Bの偏光軸P
Bを偏光板Aの偏光軸PAと垂直に設定すると、液晶セ
ルを透過した直線偏光L2は偏光板Bを透過することが
できず暗状態となる。
の液晶分子の配列状態を、概略的に1つの液晶分子でモ
デル的に示すと、概略図中LCのようになる。液晶セル
中の液晶分子でモデル的に示すと、概略図中LCの分子
長軸が光の進路と平行な場合、入射面(光の進路に垂直
な面内)での屈折率の差が生じないので、液晶セルを透
過しても直線偏光のまま伝搬する。偏光板Bの偏光軸P
Bを偏光板Aの偏光軸PAと垂直に設定すると、液晶セ
ルを透過した直線偏光L2は偏光板Bを透過することが
できず暗状態となる。
【0012】図2は、液晶セルに光が斜めに入射した場
合の光の偏光状態を示した図である。自然光L0が斜め
に入射した場合、偏光板Aを透過した偏光L1はほぼ直
線偏光になる。(実際の場合、偏光板の特性により楕円
偏光になる。)この場合、液晶の屈折率異方性により液
晶セルの入射面において屈折率の差が生じ、液晶セルを
透過する光L2は楕円偏光に変調されており偏光板Bで
は完全に遮断されない。このように、斜方入射において
は暗状態での光の遮断が不十分となり、コントラストの
大幅な低下を招き好ましくない。
合の光の偏光状態を示した図である。自然光L0が斜め
に入射した場合、偏光板Aを透過した偏光L1はほぼ直
線偏光になる。(実際の場合、偏光板の特性により楕円
偏光になる。)この場合、液晶の屈折率異方性により液
晶セルの入射面において屈折率の差が生じ、液晶セルを
透過する光L2は楕円偏光に変調されており偏光板Bで
は完全に遮断されない。このように、斜方入射において
は暗状態での光の遮断が不十分となり、コントラストの
大幅な低下を招き好ましくない。
【0013】本発明は、このような斜方入射におけるコ
ントラストの低下を防ぎ、視野角特性を改善しようとす
るものである。本発明においては、少なくとも1枚の、
光軸が面に対して法線方向にある光学的に負の一軸性の
光学異方素子と、光軸が面に対する法線方向から傾斜し
た光学的に負の一軸性の光学異方素子または光軸的チル
ト角が連続的に変化する光学異方素子いずれかとを組み
合わせて使用する。これらの光学異方素子は液晶セルの
片側に配置されても良いし、両サイドにセパレートに配
置されても良い。
ントラストの低下を防ぎ、視野角特性を改善しようとす
るものである。本発明においては、少なくとも1枚の、
光軸が面に対して法線方向にある光学的に負の一軸性の
光学異方素子と、光軸が面に対する法線方向から傾斜し
た光学的に負の一軸性の光学異方素子または光軸的チル
ト角が連続的に変化する光学異方素子いずれかとを組み
合わせて使用する。これらの光学異方素子は液晶セルの
片側に配置されても良いし、両サイドにセパレートに配
置されても良い。
【0014】本発明によって、液晶表示素子の視野角が
大幅に拡大できたことについては以下のように推定して
いる。TN−LCDの多くは、ノーマリーホワイトモー
ドが採用されている。このモードでは、視野角を大きく
することに伴って、黒表示部からの光の透過率が著しく
増大し、結果としてコントラストの急激な低下を招いて
いることになる。黒表示は電圧印加時の状態であるが、
この時TN型液晶セル内の液晶分子は図3(a)のモデ
ルのように並んでおり、液晶セル内部の液晶分子を正の
一軸性光学異方体に見なせるのであれば、それによる複
屈折を補償するためには、分子の基板面に対するチルト
角が連続的に変化する光学異方性素子を用いればよい。
大幅に拡大できたことについては以下のように推定して
いる。TN−LCDの多くは、ノーマリーホワイトモー
ドが採用されている。このモードでは、視野角を大きく
することに伴って、黒表示部からの光の透過率が著しく
増大し、結果としてコントラストの急激な低下を招いて
いることになる。黒表示は電圧印加時の状態であるが、
この時TN型液晶セル内の液晶分子は図3(a)のモデ
ルのように並んでおり、液晶セル内部の液晶分子を正の
一軸性光学異方体に見なせるのであれば、それによる複
屈折を補償するためには、分子の基板面に対するチルト
角が連続的に変化する光学異方性素子を用いればよい。
【0015】また、この液晶分子の配列を光学的に正の
一軸性の屈折率楕円体で近似すると図3(b)のように
なり、TN型液晶セルは光学軸がセルの表面に対する法
線方向から若干傾いた正の一軸性光学異方体2枚と、該
法線方向と光学軸が同じ方向を向いた正の一軸性光学異
方体2枚、合計4枚の積層体とみなすことができる。液
晶セルが正の一軸性光学異方体4枚の積層体と見なせる
のであれば、それを補償するためには該積層体と同じ光
軸傾斜角の組み合わせからなる負の一軸性光学異方体、
すなわち、1枚もしくは2枚以上の光学的に負の一軸性
であると共に光軸が面に対して法線方向にある光学異方
素子(A)と少なくとも1枚の光学的に負の一軸性であ
ると共に光軸が面に対する法線方向から5゜〜50゜傾
斜した光学異方素子(B)を用いればよい。このような
理由から本発明における光学補償フイルムによって視野
角特性が大幅に改善されたものと推定する。
一軸性の屈折率楕円体で近似すると図3(b)のように
なり、TN型液晶セルは光学軸がセルの表面に対する法
線方向から若干傾いた正の一軸性光学異方体2枚と、該
法線方向と光学軸が同じ方向を向いた正の一軸性光学異
方体2枚、合計4枚の積層体とみなすことができる。液
晶セルが正の一軸性光学異方体4枚の積層体と見なせる
のであれば、それを補償するためには該積層体と同じ光
軸傾斜角の組み合わせからなる負の一軸性光学異方体、
すなわち、1枚もしくは2枚以上の光学的に負の一軸性
であると共に光軸が面に対して法線方向にある光学異方
素子(A)と少なくとも1枚の光学的に負の一軸性であ
ると共に光軸が面に対する法線方向から5゜〜50゜傾
斜した光学異方素子(B)を用いればよい。このような
理由から本発明における光学補償フイルムによって視野
角特性が大幅に改善されたものと推定する。
【0016】本発明に用いる光学異方素子(A)として
は、光透過率が良好であることに加えてわずかに面配向
していることが必要になる。本発明にいう面配向とは、
フイルムの三軸屈折率の関係が、 nx =ny >nz を満たす状態である。ここで、nx 、ny はフイルム面
内の主屈折率で、nz はフイルム厚み方向の主屈折率で
ある。また、nx とny の値は厳密に等しい必要はな
く、ほぼ等しければ十分である。具体的には、 |nx −ny |/|nx −nz |≦0.3 であれば実用上問題はないが、ベースフイルムの厚さを
dとしたとき、 20≦RTH<150 (nm) の条件を満足することが好ましい。ここで、RTH=
{(nx +ny )/2−nz}×dであり、 20≦RTH<50 (nm) の条件を満足することがより好ましい。また、光学異方
素子(A)の厚さは、30μm≦d≦200μmである
事が好ましい。
は、光透過率が良好であることに加えてわずかに面配向
していることが必要になる。本発明にいう面配向とは、
フイルムの三軸屈折率の関係が、 nx =ny >nz を満たす状態である。ここで、nx 、ny はフイルム面
内の主屈折率で、nz はフイルム厚み方向の主屈折率で
ある。また、nx とny の値は厳密に等しい必要はな
く、ほぼ等しければ十分である。具体的には、 |nx −ny |/|nx −nz |≦0.3 であれば実用上問題はないが、ベースフイルムの厚さを
dとしたとき、 20≦RTH<150 (nm) の条件を満足することが好ましい。ここで、RTH=
{(nx +ny )/2−nz}×dであり、 20≦RTH<50 (nm) の条件を満足することがより好ましい。また、光学異方
素子(A)の厚さは、30μm≦d≦200μmである
事が好ましい。
【0017】偏光素子は通常保護フイルムを有してい
る。保護フイルムは光学的に等方的であることが好まし
いが、一般にわずかに光学的異方性を有している。この
保護フイルムが液晶セルの外側にある場合は、液晶表示
装置の視野角特性に影響しないが、通常偏光素子の両側
に保護フイルムが用いられるため、液晶セル側の保護フ
イルムは本発明の光学異方素子(A)と同様な作用を有
する。このため、偏光素子の液晶セル側の保護フイルム
と光学異方素子(A)のそれぞれのレターデーション値
RTHの合計値が50nm〜400nm、さらに好ましく
は、50nm〜250nmにすることが重要である。
る。保護フイルムは光学的に等方的であることが好まし
いが、一般にわずかに光学的異方性を有している。この
保護フイルムが液晶セルの外側にある場合は、液晶表示
装置の視野角特性に影響しないが、通常偏光素子の両側
に保護フイルムが用いられるため、液晶セル側の保護フ
イルムは本発明の光学異方素子(A)と同様な作用を有
する。このため、偏光素子の液晶セル側の保護フイルム
と光学異方素子(A)のそれぞれのレターデーション値
RTHの合計値が50nm〜400nm、さらに好ましく
は、50nm〜250nmにすることが重要である。
【0018】次に、光学的に負の一軸性で光軸が法線方
向にある光学異方素子(A)として酢酸基及びプロピオ
ン酸基を有する脂肪酸セルロ−スエステルが優れている
点に付いて説明する。光学異方素子(A)として利用さ
れるためには、前述のように、好ましくは20≦RTH<
150nmであり、d=100μmと仮定したとき、Δ
n=(nx+ny )/2−nz は、0.0002〜0.
0015であり、一般的には等方性と言えるほどに複屈
折が小さい事が必要である。このような低複屈折異方素
子を形成するためには、素材の固有複屈折値が小さい事
が必要であり、一般的にはゼオネックス(日本ゼオ
ン)、ARTON(日本合成ゴム)、フジタック(富士
写真フイルム)等の商品名で売られているものが好まし
い。また、上記の素材が、光学異方素子(A)として利
用されるためには複屈折や厚みのムラを最小限に抑える
ためには前述したように、溶液製膜でフイルム状に形成
しなければならない。しかし、溶液製膜時、どうしても
残留溶剤が数%残り、長時間をかけて、溶剤が抜けてい
く過程で、厚み収縮による面配向が促進し、厚さ方向の
屈折率の漸減ひいては、RTHの増加を伴う。ところで、
従来知られたフジタック、ゼオネックス、ARTONで
は、初期残留揮発分を、2%に抑えても、85℃での1
000時間の強制条件で、RTHが10%から20%増加
し、LCDの視野角を大幅に低減する事が判明した。し
かし、本発明による酢酸基およびプロピオン酸基を有す
る脂肪酸セルロースでは、RTHの増加は同条件で5%以
下に抑制できた。これの原因については、まだ十分に判
明していないが、この素材の固有複屈折値が、ゼオネッ
クス、ARTON、フジタックより更に小さい事が関係
しているものと考えている。
向にある光学異方素子(A)として酢酸基及びプロピオ
ン酸基を有する脂肪酸セルロ−スエステルが優れている
点に付いて説明する。光学異方素子(A)として利用さ
れるためには、前述のように、好ましくは20≦RTH<
150nmであり、d=100μmと仮定したとき、Δ
n=(nx+ny )/2−nz は、0.0002〜0.
0015であり、一般的には等方性と言えるほどに複屈
折が小さい事が必要である。このような低複屈折異方素
子を形成するためには、素材の固有複屈折値が小さい事
が必要であり、一般的にはゼオネックス(日本ゼオ
ン)、ARTON(日本合成ゴム)、フジタック(富士
写真フイルム)等の商品名で売られているものが好まし
い。また、上記の素材が、光学異方素子(A)として利
用されるためには複屈折や厚みのムラを最小限に抑える
ためには前述したように、溶液製膜でフイルム状に形成
しなければならない。しかし、溶液製膜時、どうしても
残留溶剤が数%残り、長時間をかけて、溶剤が抜けてい
く過程で、厚み収縮による面配向が促進し、厚さ方向の
屈折率の漸減ひいては、RTHの増加を伴う。ところで、
従来知られたフジタック、ゼオネックス、ARTONで
は、初期残留揮発分を、2%に抑えても、85℃での1
000時間の強制条件で、RTHが10%から20%増加
し、LCDの視野角を大幅に低減する事が判明した。し
かし、本発明による酢酸基およびプロピオン酸基を有す
る脂肪酸セルロースでは、RTHの増加は同条件で5%以
下に抑制できた。これの原因については、まだ十分に判
明していないが、この素材の固有複屈折値が、ゼオネッ
クス、ARTON、フジタックより更に小さい事が関係
しているものと考えている。
【0019】次いで、本発明の混合脂肪酸セルロースエ
ステルの置換度、すなわち、酢酸置換度(DSAC)とプ
ロピオン酸置換度(DSpr)について説明する。本発
明の混合脂肪酸セルロースエステルは、酢酸置換度(D
SAC)が2.0〜2.7、プロピオン酸置換度(DSp
r)が0.1から0.9である。ここで、置換度とは、
いわゆる結合脂肪酸量であり、セルロース単位重量当た
りの結合脂肪酸重量の百分率をいい、ASTM:D−8
17−91(セルロースアセテート等の試験方法)にお
けるアセチル化度の測定および計算に準じて測定および
計算をしたものである。本発明の混合脂肪酸セルロース
エステルの全置換度、すなわち、酢酸置換度(DSAC)
とプロピオン酸置換度(DSpr)との和は、2.0〜
3.0の間において任意に選択できる。
ステルの置換度、すなわち、酢酸置換度(DSAC)とプ
ロピオン酸置換度(DSpr)について説明する。本発
明の混合脂肪酸セルロースエステルは、酢酸置換度(D
SAC)が2.0〜2.7、プロピオン酸置換度(DSp
r)が0.1から0.9である。ここで、置換度とは、
いわゆる結合脂肪酸量であり、セルロース単位重量当た
りの結合脂肪酸重量の百分率をいい、ASTM:D−8
17−91(セルロースアセテート等の試験方法)にお
けるアセチル化度の測定および計算に準じて測定および
計算をしたものである。本発明の混合脂肪酸セルロース
エステルの全置換度、すなわち、酢酸置換度(DSAC)
とプロピオン酸置換度(DSpr)との和は、2.0〜
3.0の間において任意に選択できる。
【0020】次に本発明で用いる混合脂肪酸セルロース
エステルは、極限粘度により算出した重合度が270か
ら400のアセチルセルロースが好ましい。重合度は、
溶液流延におけるポリマー溶液の粘度を制御する因子で
あり、製膜工程の経済性と成形されるフィルムの面状を
最適なものにするため、あるいは、成形フィルムの機械
的強度をあるレベル以上に保持するために、本発明の範
囲にあることが必須である。ここで、極限粘度により算
出した重合度とは、宇田らの方法(宇田和夫、斉藤秀
夫、繊維学会誌、第18巻第1号、105頁から120
頁、1962年)により求めたものである。すなわち、
メチレンクロリド/メタノール:9/1(w/w)の混
合溶剤を用いて得られた溶液(単位g/リットル)中で測定
した極限粘度(以下「η」で表す)と重合度(以下「D
P」で表す)との関係は、上記25頁に記載の通り、下
記の式に示される。 〔η〕=(Km×DP)a ここで、a=1と近似できるので、定数Kmの値を、置
換度2.8以上では、5.2から5.4×10-4とし
て、重合度は下記の式で表される。 DP=〔η〕÷Km
エステルは、極限粘度により算出した重合度が270か
ら400のアセチルセルロースが好ましい。重合度は、
溶液流延におけるポリマー溶液の粘度を制御する因子で
あり、製膜工程の経済性と成形されるフィルムの面状を
最適なものにするため、あるいは、成形フィルムの機械
的強度をあるレベル以上に保持するために、本発明の範
囲にあることが必須である。ここで、極限粘度により算
出した重合度とは、宇田らの方法(宇田和夫、斉藤秀
夫、繊維学会誌、第18巻第1号、105頁から120
頁、1962年)により求めたものである。すなわち、
メチレンクロリド/メタノール:9/1(w/w)の混
合溶剤を用いて得られた溶液(単位g/リットル)中で測定
した極限粘度(以下「η」で表す)と重合度(以下「D
P」で表す)との関係は、上記25頁に記載の通り、下
記の式に示される。 〔η〕=(Km×DP)a ここで、a=1と近似できるので、定数Kmの値を、置
換度2.8以上では、5.2から5.4×10-4とし
て、重合度は下記の式で表される。 DP=〔η〕÷Km
【0021】また、本発明の混合脂肪酸セルロースエス
テルは、綿花リンターから合成されたものでも、木材パ
ルプから合成されたものでも、あるいは両者の混合され
たものであってもよい。混合の割合を変えることにより
流延後剥ぎ取り時の負荷を軽減できフィルムの面状を良
化するからである。
テルは、綿花リンターから合成されたものでも、木材パ
ルプから合成されたものでも、あるいは両者の混合され
たものであってもよい。混合の割合を変えることにより
流延後剥ぎ取り時の負荷を軽減できフィルムの面状を良
化するからである。
【0022】本発明に用いられる、光学的に負の一軸性
でその光軸がフイルムの法線方向から5゜〜50゜傾斜
している光学異方素子(B)は、光透過率が80%以上
であると同時に、該光学異方素子の主屈折率をnx' 、
ny' 、nz'、厚さをd' とすると、三軸の主屈折率の
関係が、nx'=ny'>nz'を満足し、RTHを{(nx'+
ny')/2−nz'}・d' としたとき、 30nm≦RTH≦400nm 好ましくは、 50nm≦RTH≦200nm である。ただし、nx'、ny'の値は厳密に等しい必要は
なく、ほぼ等しければ十分である。具体的には、以下で
あれば実用上問題はない。 |nx'−ny'|/|nx'−nz'|≦0.2 また、光軸がフイルムの法線方向となす角については、
10゜〜50゜であることがさらに好ましい。本発明の
光学異方素子(B)を作成する方法としては、円盤状化
合物を斜めに配向させる方法、フイルムの両面に剪断力
をかけて歪を付与する方法、アゾベンゼン等の光により
異性化する化合物に偏光を照射する方法等があり、以下
にそれらについて説明する。
でその光軸がフイルムの法線方向から5゜〜50゜傾斜
している光学異方素子(B)は、光透過率が80%以上
であると同時に、該光学異方素子の主屈折率をnx' 、
ny' 、nz'、厚さをd' とすると、三軸の主屈折率の
関係が、nx'=ny'>nz'を満足し、RTHを{(nx'+
ny')/2−nz'}・d' としたとき、 30nm≦RTH≦400nm 好ましくは、 50nm≦RTH≦200nm である。ただし、nx'、ny'の値は厳密に等しい必要は
なく、ほぼ等しければ十分である。具体的には、以下で
あれば実用上問題はない。 |nx'−ny'|/|nx'−nz'|≦0.2 また、光軸がフイルムの法線方向となす角については、
10゜〜50゜であることがさらに好ましい。本発明の
光学異方素子(B)を作成する方法としては、円盤状化
合物を斜めに配向させる方法、フイルムの両面に剪断力
をかけて歪を付与する方法、アゾベンゼン等の光により
異性化する化合物に偏光を照射する方法等があり、以下
にそれらについて説明する。
【0023】まず、光学異方素子(B)として、円盤状
化合物を斜めに配向させる方法に付いて説明する。本発
明の円盤状化合物とは、例えば、C.Destrade
らの研究報告、Mol.Cryst.71巻、111頁
(1981年)に記載されているベンゼン誘導体や、
B.Kohneらの研究報告、Angew.Chem.
96巻、70頁(1984年)に記載されたシクロヘキ
サン誘導体及びJ.M.Lehnらの研究報告、J.C
hem.Commun.1794頁(1985年)、
J.Zhangらの研究報告、J.Am.Chem.S
oc.116巻、2655頁(1994年)に記載され
ているアザクラウン系やフェニルアセチレン系マクロサ
イクル等が挙げられ、一般にこれらを分子中心の母核と
し、直鎖のアルキル基やアルコキシ基、置換ベンゾイル
オキシ基等がその直鎖として放射状に置換された構造で
あり、液晶性を示し、一般にディスコティック液晶と呼
ばれるものが含まれる。ただし、分子自身が負の一軸性
を有し、一定の配向を付与できるものであれば、上記記
載に限定されるものではない。また、本発明において、
円盤状化合物から形成した層とは、最終的にできた層が
前記化合物である必要はなく、例えば、前記低分子ディ
スコティック液晶が熱、光等で反応する基を有してお
り、結果的に熱、光等で反応により重合または架橋し、
高分子量化して液晶性を失ったものも含まれるものとす
る。
化合物を斜めに配向させる方法に付いて説明する。本発
明の円盤状化合物とは、例えば、C.Destrade
らの研究報告、Mol.Cryst.71巻、111頁
(1981年)に記載されているベンゼン誘導体や、
B.Kohneらの研究報告、Angew.Chem.
96巻、70頁(1984年)に記載されたシクロヘキ
サン誘導体及びJ.M.Lehnらの研究報告、J.C
hem.Commun.1794頁(1985年)、
J.Zhangらの研究報告、J.Am.Chem.S
oc.116巻、2655頁(1994年)に記載され
ているアザクラウン系やフェニルアセチレン系マクロサ
イクル等が挙げられ、一般にこれらを分子中心の母核と
し、直鎖のアルキル基やアルコキシ基、置換ベンゾイル
オキシ基等がその直鎖として放射状に置換された構造で
あり、液晶性を示し、一般にディスコティック液晶と呼
ばれるものが含まれる。ただし、分子自身が負の一軸性
を有し、一定の配向を付与できるものであれば、上記記
載に限定されるものではない。また、本発明において、
円盤状化合物から形成した層とは、最終的にできた層が
前記化合物である必要はなく、例えば、前記低分子ディ
スコティック液晶が熱、光等で反応する基を有してお
り、結果的に熱、光等で反応により重合または架橋し、
高分子量化して液晶性を失ったものも含まれるものとす
る。
【0024】本発明における円盤状化合物とは、下記に
列挙するようなディスコティック液晶の他に、ディスコ
ティック液晶間の反応やディスコティック液晶と他の低
分子化合物、またはポリマーとの反応によりもはや液晶
性を示さなくなったディスコティック液晶の反応生成物
なども含まれ、基本的には分子自身が光学的に負の一軸
性を有する化合物であれば差し支えない。
列挙するようなディスコティック液晶の他に、ディスコ
ティック液晶間の反応やディスコティック液晶と他の低
分子化合物、またはポリマーとの反応によりもはや液晶
性を示さなくなったディスコティック液晶の反応生成物
なども含まれ、基本的には分子自身が光学的に負の一軸
性を有する化合物であれば差し支えない。
【0025】
【化1】
【0026】
【化2】
【0027】
【化3】
【0028】
【化4】
【0029】上記円盤状化合物に代表されるディスコテ
ィック液晶は、透明支持体上に設けた有機配向膜をラビ
ング処理した後塗布、あるいは無機配向膜上に塗布し、
一旦等方相に加熱して液晶相で一定時間保つことで斜め
に配向させることができる。
ィック液晶は、透明支持体上に設けた有機配向膜をラビ
ング処理した後塗布、あるいは無機配向膜上に塗布し、
一旦等方相に加熱して液晶相で一定時間保つことで斜め
に配向させることができる。
【0030】上記の有機配向膜素材としては、ポリイミ
ド、ポリスチレン誘導体、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール等が挙げられる。これらは全てラビング処理を施す
ことにより、ディスコティック液晶を斜めに配向させる
ことができる。中でもアルキル変性のポリビニルアルコ
ールは特に好ましく、ディスコティック液晶を均一に配
向させる能力に優れている。これは配向膜表面のアルキ
ル鎖とディスコティック液晶のアルキル側鎖との強い相
互作用のためと推測している。上記アルキル変性ポリビ
ニルアルコールは、下記に列記するような末端にアルキ
ル基を有するものであり、ケン化度80%以上、重合度
200以上が好ましい。また、市販品として、MP10
3、MP203、R1130(クラレ)等が入手でき
る。
ド、ポリスチレン誘導体、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール等が挙げられる。これらは全てラビング処理を施す
ことにより、ディスコティック液晶を斜めに配向させる
ことができる。中でもアルキル変性のポリビニルアルコ
ールは特に好ましく、ディスコティック液晶を均一に配
向させる能力に優れている。これは配向膜表面のアルキ
ル鎖とディスコティック液晶のアルキル側鎖との強い相
互作用のためと推測している。上記アルキル変性ポリビ
ニルアルコールは、下記に列記するような末端にアルキ
ル基を有するものであり、ケン化度80%以上、重合度
200以上が好ましい。また、市販品として、MP10
3、MP203、R1130(クラレ)等が入手でき
る。
【0031】また、LCDの液晶配向膜として広く用い
られているポリイミド膜も有機配向膜として好ましく、
これはポリアミック酸(例えば、LQ/LXシリーズ
(日立化成)、SEシリーズ(日産化学)等)を基板面
に塗布し100〜300℃で、0.5〜1時間焼成後ラ
ビングすることにより得られる。
られているポリイミド膜も有機配向膜として好ましく、
これはポリアミック酸(例えば、LQ/LXシリーズ
(日立化成)、SEシリーズ(日産化学)等)を基板面
に塗布し100〜300℃で、0.5〜1時間焼成後ラ
ビングすることにより得られる。
【0032】
【化5】
【0033】また、前記ラビング処理とは、LCDの液
晶配向処理工程として広く普及しているものと同一手法
で、配向膜の表面を紙、ガーゼ、フェルト、ラバー、あ
るいはナイロン、ポリエステル繊維等を用いて一定方向
に擦ることにより配向を得る方法である。一般には長さ
と太さが均一な繊維を平均的に植毛した布等を用いて数
回程度ラビングを行う。
晶配向処理工程として広く普及しているものと同一手法
で、配向膜の表面を紙、ガーゼ、フェルト、ラバー、あ
るいはナイロン、ポリエステル繊維等を用いて一定方向
に擦ることにより配向を得る方法である。一般には長さ
と太さが均一な繊維を平均的に植毛した布等を用いて数
回程度ラビングを行う。
【0034】また、無機斜方蒸着膜の蒸着物質としては
SiOを代表としTiO2 、MgF2 、ZnO2 等の金
属酸化物やフッ化物、Au、Al等の金属が挙げられ
る。なお、金属酸化物は高誘電率のものであれば斜方蒸
着物質として用いることができ、上記に限定されるもの
ではない。蒸着膜の形成には基板固定型の方法とフイル
ムへの連続蒸着型の方法の両者が使え、蒸着物質として
SiOを例にとると蒸着角度αが約65゜〜88゜にお
いて、ディスコティック液晶はその光学軸が蒸着粒子カ
ラムの方向とおおよそ直交する方向に均一に配向する。
SiOを代表としTiO2 、MgF2 、ZnO2 等の金
属酸化物やフッ化物、Au、Al等の金属が挙げられ
る。なお、金属酸化物は高誘電率のものであれば斜方蒸
着物質として用いることができ、上記に限定されるもの
ではない。蒸着膜の形成には基板固定型の方法とフイル
ムへの連続蒸着型の方法の両者が使え、蒸着物質として
SiOを例にとると蒸着角度αが約65゜〜88゜にお
いて、ディスコティック液晶はその光学軸が蒸着粒子カ
ラムの方向とおおよそ直交する方向に均一に配向する。
【0035】上記配向膜は、その上に塗設されたディス
コティック液晶分子の配向方向を決める作用がある。た
だし、ディスコティック液晶の配向は配向膜に依存する
ため、その組み合わせを最適化する必要がある。次に、
均一配向をしたディスコティック液晶分子はフイルムの
法線とある角度をもって配向するが、傾斜角は配向膜の
種類によってはあまり変化せず、ディスコティック液晶
分子固有の値をとることが多い。また、ディスコティッ
ク液晶を2種以上、あるいはディスコティック液晶に似
た化合物を混合するとその混合比によりある範囲内で傾
斜角を調製できる。従って、斜め配向の傾斜角制御には
ディスコティック液晶を選択する、あるいは混合する等
の方法がより有効である。
コティック液晶分子の配向方向を決める作用がある。た
だし、ディスコティック液晶の配向は配向膜に依存する
ため、その組み合わせを最適化する必要がある。次に、
均一配向をしたディスコティック液晶分子はフイルムの
法線とある角度をもって配向するが、傾斜角は配向膜の
種類によってはあまり変化せず、ディスコティック液晶
分子固有の値をとることが多い。また、ディスコティッ
ク液晶を2種以上、あるいはディスコティック液晶に似
た化合物を混合するとその混合比によりある範囲内で傾
斜角を調製できる。従って、斜め配向の傾斜角制御には
ディスコティック液晶を選択する、あるいは混合する等
の方法がより有効である。
【0036】本発明における光学異方素子(B)は、そ
の製造工程において均一な斜め配向を得るための工程を
必要とする。具体的には、ラビング処理した有機配向
膜、あるいは無機配向膜の形成された基板にディスコテ
ィック液晶を塗布し、その後液晶相、より好ましくはデ
ィスコティックネマティック相形成温度まで昇温するこ
とである。これにより、該液晶は斜め配向をし、その後
の冷却により配向を保ったまま、常温では固体状態をと
る。また、ディスコティックネマティック液晶相形成温
度はディスコティック液晶に固有のものであるが、異な
るものを2種以上混合することにより、任意に調製する
ことができる。本発明に用いるディスコティック液晶の
ディスコティックネマティック液晶相/固相転移温度と
しては、好ましくは70℃〜300℃、特に好ましくは
70℃〜150℃である。
の製造工程において均一な斜め配向を得るための工程を
必要とする。具体的には、ラビング処理した有機配向
膜、あるいは無機配向膜の形成された基板にディスコテ
ィック液晶を塗布し、その後液晶相、より好ましくはデ
ィスコティックネマティック相形成温度まで昇温するこ
とである。これにより、該液晶は斜め配向をし、その後
の冷却により配向を保ったまま、常温では固体状態をと
る。また、ディスコティックネマティック液晶相形成温
度はディスコティック液晶に固有のものであるが、異な
るものを2種以上混合することにより、任意に調製する
ことができる。本発明に用いるディスコティック液晶の
ディスコティックネマティック液晶相/固相転移温度と
しては、好ましくは70℃〜300℃、特に好ましくは
70℃〜150℃である。
【0037】基板上に塗設された円盤状化合物を斜めに
配向させる上記以外の方法として、磁場配向や電場配向
がある。この方法においては、円盤状化合物を支持体上
に塗設後、所望の角度に磁場、電場等を利用して円盤状
化合物を斜めに配向させることができる。
配向させる上記以外の方法として、磁場配向や電場配向
がある。この方法においては、円盤状化合物を支持体上
に塗設後、所望の角度に磁場、電場等を利用して円盤状
化合物を斜めに配向させることができる。
【0038】このようにして得られる円盤状化合物の斜
め配向を、高温高湿条件下でも維持するためには、あら
かじめ円盤状化合物に重合性不飽和基、エポキシ基、水
酸基、アミノ基、カルボキシル基等の官能基を持たせ、
熱または光重合開始剤による重合性不飽和基のラジカル
重合、あるいは光酸発生によるエポキシ基の開環重合、
多価イソシアナート、多価エポキシ化合物による架橋反
応等によって円盤状化合物自身を架橋することが好まし
い。この場合、同様の官能基を有する別の化合物を含有
させてもかまわない。
め配向を、高温高湿条件下でも維持するためには、あら
かじめ円盤状化合物に重合性不飽和基、エポキシ基、水
酸基、アミノ基、カルボキシル基等の官能基を持たせ、
熱または光重合開始剤による重合性不飽和基のラジカル
重合、あるいは光酸発生によるエポキシ基の開環重合、
多価イソシアナート、多価エポキシ化合物による架橋反
応等によって円盤状化合物自身を架橋することが好まし
い。この場合、同様の官能基を有する別の化合物を含有
させてもかまわない。
【0039】また、本発明における光学異方素子(B)
は、少なくとも透明フイルムの両面に図4に示すような
装置で剪断力を加える工程を経ることによって得られ
る。具体的には、周速が異なる2つのロール間に熱可塑
性樹脂からなり、光透過性を有するフイルムを挟み込ん
で、該フイルムに剪断力を付与することによって効率的
に得られる。ここで使用される熱可塑性樹脂としては、
光の透過率が70%、より好ましくは85%であれば全
く問題がなく、特に他の制約はない。具体的には、ポリ
カーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
フェニレンオキシド、ポリアリルスルホン、ポリビニル
アルコール、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィ
ン、二元系または三元系各種重合体、グラフト共重合
体、ブレンド物等が好適に利用される。
は、少なくとも透明フイルムの両面に図4に示すような
装置で剪断力を加える工程を経ることによって得られ
る。具体的には、周速が異なる2つのロール間に熱可塑
性樹脂からなり、光透過性を有するフイルムを挟み込ん
で、該フイルムに剪断力を付与することによって効率的
に得られる。ここで使用される熱可塑性樹脂としては、
光の透過率が70%、より好ましくは85%であれば全
く問題がなく、特に他の制約はない。具体的には、ポリ
カーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポ
リエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ
フェニレンオキシド、ポリアリルスルホン、ポリビニル
アルコール、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィ
ン、二元系または三元系各種重合体、グラフト共重合
体、ブレンド物等が好適に利用される。
【0040】本発明における光異性化物質とは、光によ
り立体異性化または構造異性化を起こすものであり、好
ましくは、さらに別の波長の光または熱によってその逆
異性化を起こすものである。これらの化合物としては、
一般的に構造変化と共に可視域での色調変化を伴うもの
で、フォトクロミック化合物としてよく知られているも
のが多い。具体的には、アゾベンゼン化合物、ベンザル
ドキシム化合物、アゾメチン化合物、フルギド化合物、
ジアリールエテン化合物、ケイ皮酸系化合物、レチナー
ル化合物、ヘミチオインジゴ化合物等が挙げられる。な
お、代表的な化合物を化6、化7に示す。
り立体異性化または構造異性化を起こすものであり、好
ましくは、さらに別の波長の光または熱によってその逆
異性化を起こすものである。これらの化合物としては、
一般的に構造変化と共に可視域での色調変化を伴うもの
で、フォトクロミック化合物としてよく知られているも
のが多い。具体的には、アゾベンゼン化合物、ベンザル
ドキシム化合物、アゾメチン化合物、フルギド化合物、
ジアリールエテン化合物、ケイ皮酸系化合物、レチナー
ル化合物、ヘミチオインジゴ化合物等が挙げられる。な
お、代表的な化合物を化6、化7に示す。
【0041】
【化6】
【0042】
【化7】
【0043】
【化8】
【0044】また、少なくとも2つの層から形成され、
その1つの層(α)が正の一軸性を有し、その光軸が面
の法線方向から傾斜したものであって、もう1つの層
(β)が厚さ方向の屈折率が最小であると共に最大主屈
折率の方向が面内にあり、前記(α)の光軸の方向と前
記(β)の最大主屈折率の方向とが直交していることを
特徴とする光学異方素子とは、具体的には次のような態
様によって実現できる。例えば、前記層(α)は透明フ
イルム(支持体)上に配向膜を塗布しラビングしたもの
の上にネマティック液晶を塗布することによって得ら
れ、もう1つの層(β)は、固有複屈折が正の一軸延伸
フイルム等によって得られる。従って、層(β)として
一軸延伸フイルムを使用し、その上に層(A)を形成す
ることによって得ることもできる。
その1つの層(α)が正の一軸性を有し、その光軸が面
の法線方向から傾斜したものであって、もう1つの層
(β)が厚さ方向の屈折率が最小であると共に最大主屈
折率の方向が面内にあり、前記(α)の光軸の方向と前
記(β)の最大主屈折率の方向とが直交していることを
特徴とする光学異方素子とは、具体的には次のような態
様によって実現できる。例えば、前記層(α)は透明フ
イルム(支持体)上に配向膜を塗布しラビングしたもの
の上にネマティック液晶を塗布することによって得ら
れ、もう1つの層(β)は、固有複屈折が正の一軸延伸
フイルム等によって得られる。従って、層(β)として
一軸延伸フイルムを使用し、その上に層(A)を形成す
ることによって得ることもできる。
【0045】本発明で定義される光学異方素子(C)
は、見かけ上3本の主屈折率で光学特性を定義できない
ものであるが、該光学異方素子を多数の薄層の積層体と
見なしたとき、該薄層が近似的に光学的に一軸性の特性
を有するものであり、本発明の目的では負の一軸性であ
ることが好ましい。また、本発明で定義される光学的チ
ルト角とは、近似的に一軸性と見なされる該薄層の光軸
と液晶セルの基板面に対する法線との為す角度を意味す
る。
は、見かけ上3本の主屈折率で光学特性を定義できない
ものであるが、該光学異方素子を多数の薄層の積層体と
見なしたとき、該薄層が近似的に光学的に一軸性の特性
を有するものであり、本発明の目的では負の一軸性であ
ることが好ましい。また、本発明で定義される光学的チ
ルト角とは、近似的に一軸性と見なされる該薄層の光軸
と液晶セルの基板面に対する法線との為す角度を意味す
る。
【0046】また、光学的チルト角が連続的に変化する
光学異方素子(C)として前記の円盤状化合物を用いる
ことにより実現できる。ただし、該円盤状化合物の光学
チルト角を厚さ方向で連続的に変化させるためには、以
下の処理が必要になる。一般に、ネマティック液晶を用
いた液晶セルの場合、該液晶の両側をラビング処理した
配向膜で挟むと液晶分子の光軸が一定の方向へ配向す
る。すなわち、液晶層の両側にある配向膜の配向規制力
により液晶分子は厚さ方向で均一な配向をしている。従
って、該配向膜の配向規制力を両側でアンバランスにす
ることにより、厚さ方向で連続的に分子の配向を変化さ
せることができる。この考え方は、ディスコティック液
晶についても応用することができる。具体的には、ラビ
ング処理した有機配向膜または無機配向膜の形成された
基板にディスコティック液晶を塗布し、該液晶層の片側
を開放系(空気層)のまま液晶相、より好ましくはディ
スコティック相形成温度まで昇温することである。
光学異方素子(C)として前記の円盤状化合物を用いる
ことにより実現できる。ただし、該円盤状化合物の光学
チルト角を厚さ方向で連続的に変化させるためには、以
下の処理が必要になる。一般に、ネマティック液晶を用
いた液晶セルの場合、該液晶の両側をラビング処理した
配向膜で挟むと液晶分子の光軸が一定の方向へ配向す
る。すなわち、液晶層の両側にある配向膜の配向規制力
により液晶分子は厚さ方向で均一な配向をしている。従
って、該配向膜の配向規制力を両側でアンバランスにす
ることにより、厚さ方向で連続的に分子の配向を変化さ
せることができる。この考え方は、ディスコティック液
晶についても応用することができる。具体的には、ラビ
ング処理した有機配向膜または無機配向膜の形成された
基板にディスコティック液晶を塗布し、該液晶層の片側
を開放系(空気層)のまま液晶相、より好ましくはディ
スコティック相形成温度まで昇温することである。
【0047】これにより該液晶相は厚さ方向で連続的に
変化した斜め配向をし、その後の冷却により配向を保っ
たまま、常温では固体状態をとる。この場合、配向膜近
傍でのチルト角は、ディスコティック液晶素材、配向膜
素材、ラビング等でコントロールすることができ、その
チルト角は0゜〜85゜が好ましく、さらに好ましくは
0゜〜50゜である。また、空気層近傍のチルト角は、
ディスコティック液晶素材、可塑剤、バインダー、界面
活性剤等で厚さ方向の配向変化の度合いをコントロール
することができる。
変化した斜め配向をし、その後の冷却により配向を保っ
たまま、常温では固体状態をとる。この場合、配向膜近
傍でのチルト角は、ディスコティック液晶素材、配向膜
素材、ラビング等でコントロールすることができ、その
チルト角は0゜〜85゜が好ましく、さらに好ましくは
0゜〜50゜である。また、空気層近傍のチルト角は、
ディスコティック液晶素材、可塑剤、バインダー、界面
活性剤等で厚さ方向の配向変化の度合いをコントロール
することができる。
【0048】可塑剤としては、使用するディスコティッ
ク液晶と相溶するものであれば特に制限はない。ただ
し、耐熱性付与の観点から反応性の置換基を有すること
が好ましい。ディスコティック液晶に対する添加量は、
重量比で0.1wt%〜50wt%が好ましい。バイン
ダーとしては、使用するディスコティック液晶の配向性
を著しく阻害するものでなければ特に制限はないが、セ
ルロースアセテートブチレート等のセルロース系高分子
誘導体が好ましい。
ク液晶と相溶するものであれば特に制限はない。ただ
し、耐熱性付与の観点から反応性の置換基を有すること
が好ましい。ディスコティック液晶に対する添加量は、
重量比で0.1wt%〜50wt%が好ましい。バイン
ダーとしては、使用するディスコティック液晶の配向性
を著しく阻害するものでなければ特に制限はないが、セ
ルロースアセテートブチレート等のセルロース系高分子
誘導体が好ましい。
【0049】ディスコティックネマティック液晶相形成
温度はディスコティック液晶に固有のものであるが、異
なるものを2種以上混合すること、前記可塑剤を混合す
ることにより任意に調整することができる。本発明によ
るディスコティック液晶のディスコティックネマティッ
ク液晶相/固相転移温度としては、70℃〜300℃が
好ましく、70℃〜170℃がさらに好ましい。
温度はディスコティック液晶に固有のものであるが、異
なるものを2種以上混合すること、前記可塑剤を混合す
ることにより任意に調整することができる。本発明によ
るディスコティック液晶のディスコティックネマティッ
ク液晶相/固相転移温度としては、70℃〜300℃が
好ましく、70℃〜170℃がさらに好ましい。
【0050】また、本発明の光学的チルト角が連続的変
化する光学異方素子(C)は、少なくともホメオトロピ
ック配向性液晶性高分子とホモジニアス配向性高分子か
らなる液晶性高分子組成物であって、液晶転移温度以下
ではガラス状態となる液晶性高分子、すなわち、液晶転
移以上の温度ではネマチック相もしくはカイラルネマチ
ック相をもち、液晶転移温度以下の温度ではガラス状態
になるものを用いることにより実現できる。これらの液
晶高分子組成物を一旦液晶温度においてポリマー分子を
配向させ、次いで冷却することによりその液晶状態を固
定化する。液晶転移温度以下の温度でガラス状態をとる
のが好ましいのは、結晶相を有する液晶高分子組成物を
使用すると一度得られた配向状態が破壊してしまうおそ
れがあるためである。
化する光学異方素子(C)は、少なくともホメオトロピ
ック配向性液晶性高分子とホモジニアス配向性高分子か
らなる液晶性高分子組成物であって、液晶転移温度以下
ではガラス状態となる液晶性高分子、すなわち、液晶転
移以上の温度ではネマチック相もしくはカイラルネマチ
ック相をもち、液晶転移温度以下の温度ではガラス状態
になるものを用いることにより実現できる。これらの液
晶高分子組成物を一旦液晶温度においてポリマー分子を
配向させ、次いで冷却することによりその液晶状態を固
定化する。液晶転移温度以下の温度でガラス状態をとる
のが好ましいのは、結晶相を有する液晶高分子組成物を
使用すると一度得られた配向状態が破壊してしまうおそ
れがあるためである。
【0051】このようにして得られる液晶性高分子組成
物は基板上に配向させた場合、従来のホメオトロピック
配向でもホモジニアス配向でもなく、その中間的な配向
性を実現できる。すなわち、組成物を構成するポリマー
の長軸が、基板面にもかつ基板法線方向とも異なるよう
に配向させることができる。さらに、ポリマー中に光学
活性単位を導入するか、もしくは組成物中に光学活性物
質を共存させることにより、チルト配向しつつねじれ構
造(ラセン構造)を有する構造を実現できる。また、本
発明の組成物は液晶相より低温部にガラス相を有するた
め、液晶状態をガラス固定化した透明な材料とすること
ができる。チルト角としては、0゜〜85゜が好まし
く、0゜〜50゜がさらには好ましい。
物は基板上に配向させた場合、従来のホメオトロピック
配向でもホモジニアス配向でもなく、その中間的な配向
性を実現できる。すなわち、組成物を構成するポリマー
の長軸が、基板面にもかつ基板法線方向とも異なるよう
に配向させることができる。さらに、ポリマー中に光学
活性単位を導入するか、もしくは組成物中に光学活性物
質を共存させることにより、チルト配向しつつねじれ構
造(ラセン構造)を有する構造を実現できる。また、本
発明の組成物は液晶相より低温部にガラス相を有するた
め、液晶状態をガラス固定化した透明な材料とすること
ができる。チルト角としては、0゜〜85゜が好まし
く、0゜〜50゜がさらには好ましい。
【0052】本発明の液晶高分子を具体的に述べる。ま
ず、ホメオトロピック配向性高分子とホモジニアス配向
性高分子に共通な特徴について述べる。用いられる液晶
性ポリマーの種類は特に限定されず、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリエステルイミド等の
主鎖型液晶ポリマー、あるいはポリアリレート、ポリメ
タクリレート、ポリマロネート、ポリシロキサン等の側
鎖型液晶ポリマー等を例示することができる。なかで
も、合成の容易さ、配向性、ガラス転移等の面からポリ
エステルが好ましい。かかるポリエステルの構成単位と
しては、特に限定されないが、好適な例としては、
(a)ジカルボン酸より誘導される単位(以下、ジカル
ボン酸単位という。)、(b)ジオール類より誘導され
る単位(以下、ジオール単位という。)、(c)1つの
単位中にカルボキシル基と水酸基を同時にもつオキシカ
ルボン酸類より誘導される単位(以下、オキシカルボン
酸単位という)等が挙げられる。構成単位としては不斉
炭素をもつ化合物(光学活性なもの、またはラセミ体)
から誘導される単位も用いることができ、光学活性な単
位を含むポリマーのほとんどは液晶相としてカイラルネ
マチック相(ねじれネマチック相、コレステリック相)
を示すことになる。一方、光学活性単位を含まないもの
は液晶相としてネマチック相を示す。ポリエステル構造
としては、(a)+(b)型、(a)+(b)+(c)
型、(c)単独型がある。
ず、ホメオトロピック配向性高分子とホモジニアス配向
性高分子に共通な特徴について述べる。用いられる液晶
性ポリマーの種類は特に限定されず、ポリエステル、ポ
リアミド、ポリカーボネート、ポリエステルイミド等の
主鎖型液晶ポリマー、あるいはポリアリレート、ポリメ
タクリレート、ポリマロネート、ポリシロキサン等の側
鎖型液晶ポリマー等を例示することができる。なかで
も、合成の容易さ、配向性、ガラス転移等の面からポリ
エステルが好ましい。かかるポリエステルの構成単位と
しては、特に限定されないが、好適な例としては、
(a)ジカルボン酸より誘導される単位(以下、ジカル
ボン酸単位という。)、(b)ジオール類より誘導され
る単位(以下、ジオール単位という。)、(c)1つの
単位中にカルボキシル基と水酸基を同時にもつオキシカ
ルボン酸類より誘導される単位(以下、オキシカルボン
酸単位という)等が挙げられる。構成単位としては不斉
炭素をもつ化合物(光学活性なもの、またはラセミ体)
から誘導される単位も用いることができ、光学活性な単
位を含むポリマーのほとんどは液晶相としてカイラルネ
マチック相(ねじれネマチック相、コレステリック相)
を示すことになる。一方、光学活性単位を含まないもの
は液晶相としてネマチック相を示す。ポリエステル構造
としては、(a)+(b)型、(a)+(b)+(c)
型、(c)単独型がある。
【0053】(a)のジカルボン酸単位としては、例え
ば、
ば、
【0054】
【化9】
【0055】(Xは水素、塩素、臭素等のハロゲン、炭
素数1〜4のアルキル基(例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチ
ル基等が挙げられる)もしくはアルコキシ基(例えば、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等
が挙げられる)またはフェニル基を示す。kは0〜2で
ある、以下同様)、
素数1〜4のアルキル基(例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチ
ル基等が挙げられる)もしくはアルコキシ基(例えば、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等
が挙げられる)またはフェニル基を示す。kは0〜2で
ある、以下同様)、
【0056】
【化10】
【0057】
【化11】
【0058】(*印は光学活性炭素を示す。以下同様)
【0059】
【化12】
【0060】等が挙げられる。
【0061】(b)のジオール単位としては、例えば
【0062】
【化13】
【0063】
【化14】
【0064】等が挙げられる。
【0065】(c)のオキシカルボン酸単位としては、
例えば
例えば
【0066】
【化15】
【0067】等が挙げられる。
【0068】次にホメオトロピック配向性のポリマーと
ホモジニアス配向性のポリマーの代表的なものを例示す
る。
ホモジニアス配向性のポリマーの代表的なものを例示す
る。
【0069】ホメオトロピック配向性のポリマーとそれ
以外のホモジニアス配向性を持つポリマーとしては、代
表的には前記ポリエステル系ポリマーにおいて、前記構
成単位の一部の置換構成単位もしくは追加の構成単位と
して、置換基もしくは置換基の一部として炭素数3以
上、好ましくは3〜12のアルキル基を有する芳香族単
位を含むポリエステルが挙げられる。
以外のホモジニアス配向性を持つポリマーとしては、代
表的には前記ポリエステル系ポリマーにおいて、前記構
成単位の一部の置換構成単位もしくは追加の構成単位と
して、置換基もしくは置換基の一部として炭素数3以
上、好ましくは3〜12のアルキル基を有する芳香族単
位を含むポリエステルが挙げられる。
【0070】かかる構成単位のうち、置換基もしくは置
換基の一部として炭素数3以上のアルキル基を持つ芳香
族単位としては、例えば、
換基の一部として炭素数3以上のアルキル基を持つ芳香
族単位としては、例えば、
【0071】
【化16】
【0072】(Rは炭素数3〜12のアルキル基)等が
挙げられる。また、フッ素または含フッ素置換基を有す
る芳香族単位としては、
挙げられる。また、フッ素または含フッ素置換基を有す
る芳香族単位としては、
【0073】
【化17】
【0074】等が挙げられる。
【0075】また、本発明の液晶性高分子組成物の配向
構造を固定するためには、液晶相より低温部で結晶化を
起こさずガラス状態をとるものを用いるのが好ましい。
組成物の液晶構造を固定する場合、一旦液晶温度におい
てポリマー分子を配向させ、次いで固定化のための冷却
を行うが、結晶相を有する組成物を使用した場合、一度
得られた配向状態が破壊してしまうおそれがあるからで
ある。例えば、前記例示で示したポリエステル系ポリマ
ーの場合、結晶化を抑える構成単位としては、オルソ置
換芳香族単位が好ましく用いられ、かかる単位を有する
ポリエステル系ポリマーが好適に挙げられる。ここでい
うオルソ置換芳香族単位とは、主鎖をなす結合を互いに
オルソ単位とする構造単位を意味する。組成物が液晶相
により低温部で結晶化を起こさずにガラス状態をとるた
めには、組成物を形成するホメオトロピック配向性のポ
リマーもしくはホモジニアス配向性のポリマーの少なく
とも一方がこれらの構造単位を含有することが好まし
い。これらのオルソ置換芳香族単位としては、具体的に
は次に示すようなカテコール単位、サリチル酸単位、フ
タル酸単位およびこれらの基のベンゼン環に置換基を有
するもの等が挙げられ、例えば、
構造を固定するためには、液晶相より低温部で結晶化を
起こさずガラス状態をとるものを用いるのが好ましい。
組成物の液晶構造を固定する場合、一旦液晶温度におい
てポリマー分子を配向させ、次いで固定化のための冷却
を行うが、結晶相を有する組成物を使用した場合、一度
得られた配向状態が破壊してしまうおそれがあるからで
ある。例えば、前記例示で示したポリエステル系ポリマ
ーの場合、結晶化を抑える構成単位としては、オルソ置
換芳香族単位が好ましく用いられ、かかる単位を有する
ポリエステル系ポリマーが好適に挙げられる。ここでい
うオルソ置換芳香族単位とは、主鎖をなす結合を互いに
オルソ単位とする構造単位を意味する。組成物が液晶相
により低温部で結晶化を起こさずにガラス状態をとるた
めには、組成物を形成するホメオトロピック配向性のポ
リマーもしくはホモジニアス配向性のポリマーの少なく
とも一方がこれらの構造単位を含有することが好まし
い。これらのオルソ置換芳香族単位としては、具体的に
は次に示すようなカテコール単位、サリチル酸単位、フ
タル酸単位およびこれらの基のベンゼン環に置換基を有
するもの等が挙げられ、例えば、
【0076】
【化18】
【0077】本発明の液晶組成物を構成するホメオトロ
ピック配向性ポリマーとホモジニアス配向性ポリマーに
ついて、好適なポリエステルとしては次のようなポリマ
ーを具体的に例示することができる。
ピック配向性ポリマーとホモジニアス配向性ポリマーに
ついて、好適なポリエステルとしては次のようなポリマ
ーを具体的に例示することができる。
【0078】まず、ホメオトロピック配向性のポリマー
としては、
としては、
【0079】
【化19】
【0080】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=100/0〜20/80、
好ましくは95/5〜30/70である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=100/0〜20/80、
好ましくは95/5〜30/70である)
【0081】
【化20】
【0082】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=98/2〜20/80、好
ましくは95/5〜30/70である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=98/2〜20/80、好
ましくは95/5〜30/70である)
【0083】
【化21】
【0084】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、m、nは単位に組成割合(モル)を示すも
のであり、k=l+m、l/m=98/2〜20/8
0、好ましくは95/5〜30/70、l/n=98/
2〜20/80、好ましくは95/5〜30/70であ
る)
中、k、l、m、nは単位に組成割合(モル)を示すも
のであり、k=l+m、l/m=98/2〜20/8
0、好ましくは95/5〜30/70、l/n=98/
2〜20/80、好ましくは95/5〜30/70であ
る)
【0085】
【化22】
【0086】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=98/2〜20/80、好
ましくは95/5〜30/70である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=98/2〜20/80、好
ましくは95/5〜30/70である)
【0087】
【化23】
【0088】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=98/2〜20/80、好
ましくは95/5〜30/70であり、nは2〜12の
整数である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=98/2〜20/80、好
ましくは95/5〜30/70であり、nは2〜12の
整数である)
【0089】
【化24】
【0090】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=98/2〜20/80、好
ましくは95/5〜30/70である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=98/2〜20/80、好
ましくは95/5〜30/70である)
【0091】
【化25】
【0092】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、m、nは単位に組成割合(モル)を示すも
のであり、k+1=l+m、k/l=100/0〜0/
100、好ましくは95/5〜5/95、m/n=98
/2〜20/80、好ましくは95/5〜30/70で
ある)
中、k、l、m、nは単位に組成割合(モル)を示すも
のであり、k+1=l+m、k/l=100/0〜0/
100、好ましくは95/5〜5/95、m/n=98
/2〜20/80、好ましくは95/5〜30/70で
ある)
【0093】
【化26】
【0094】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=100/0〜0/100、
好ましくは98/2〜2/98である、nは2〜12の
整数である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=100/0〜0/100、
好ましくは98/2〜2/98である、nは2〜12の
整数である)
【0095】等が挙げられる。もちろん、これらの式に
おいて、各構造単位k、l、m等の組成割合は、単にモ
ル比を示すものであり、ブロック状単位を示すものでは
ない。
おいて、各構造単位k、l、m等の組成割合は、単にモ
ル比を示すものであり、ブロック状単位を示すものでは
ない。
【0096】また、ホモジニアス配向性のポリマーとし
ては、例えば、
ては、例えば、
【0097】
【化27】
【0098】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
【0099】
【化28】
【0100】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
【0101】
【化29】
【0102】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
【0103】
【化30】
【0104】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、m、nは単位に組成割合(モル)を示すも
のであり、k=l+m、l/m=80/20〜20/8
0、好ましくは75/25〜25/75、l/n=80
/20〜20/80、好ましくは75/25〜25/7
5である)
中、k、l、m、nは単位に組成割合(モル)を示すも
のであり、k=l+m、l/m=80/20〜20/8
0、好ましくは75/25〜25/75、l/n=80
/20〜20/80、好ましくは75/25〜25/7
5である)
【0105】
【化31】
【0106】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、m、nは単位に組成割合(モル)を示すも
のであり、k=l+m、l/m=80/20〜20/8
0、好ましくは75/25〜25/75、l/n=80
/20〜20/80、好ましくは75/25〜25/7
5である)
中、k、l、m、nは単位に組成割合(モル)を示すも
のであり、k=l+m、l/m=80/20〜20/8
0、好ましくは75/25〜25/75、l/n=80
/20〜20/80、好ましくは75/25〜25/7
5である)
【0107】
【化32】
【0108】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
【0109】
【化33】
【0110】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k=l+m、l/m=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75である)
【0111】
【化34】
【0112】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k+l=m+n、k/l=80/20〜20/8
0、好ましくは75/25〜25/75、m/n=80
/20〜20/80、好ましくは75/25〜25/7
5であり、pは2〜12である)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k+l=m+n、k/l=80/20〜20/8
0、好ましくは75/25〜25/75、m/n=80
/20〜20/80、好ましくは75/25〜25/7
5であり、pは2〜12である)
【0113】
【化35】
【0114】の構造単位から構成されるポリマー(式
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k+l=m、k/l=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75、pは2〜12であ
る)
中、k、l、mは単位に組成割合(モル)を示すもので
あり、k+l=m、k/l=80/20〜20/80、
好ましくは75/25〜25/75、pは2〜12であ
る)
【0115】等が挙げられる。
【0116】これらのポリマーの分子量は、各種溶媒
中、例えばフェノール/テトラクロロエタン(60/4
0(重量比))混合溶媒中、30℃で測定した対数粘度
が通常0.05〜3.0が好ましく、さらに好ましくは
0.07〜2.0の範囲である。対数粘度が0.05よ
り小さい場合、得られた高分子液晶の強度が弱くなり好
ましくない。また、3.0より大きい場合は液晶形成時
の粘度が高すぎて、配向性の低下や配向に要する時間の
増加等問題点が生じる。
中、例えばフェノール/テトラクロロエタン(60/4
0(重量比))混合溶媒中、30℃で測定した対数粘度
が通常0.05〜3.0が好ましく、さらに好ましくは
0.07〜2.0の範囲である。対数粘度が0.05よ
り小さい場合、得られた高分子液晶の強度が弱くなり好
ましくない。また、3.0より大きい場合は液晶形成時
の粘度が高すぎて、配向性の低下や配向に要する時間の
増加等問題点が生じる。
【0117】これらのポリマーの合成法は特に制限され
るものではなく、当該分野で公知の重合法、例えば溶融
重合法あるいは対応するジカルボン酸の酸クロライドを
用いる酸クロライド法で合成される。溶融重合法で合成
する場合、例えば、対応するジカルボン酸と対応するジ
オールのアセチル化物を、高温、高真空下で重合させる
ことによって製造でき、分子量は重合時間のコントロー
ルによって容易に行える。重合反応を促進させるために
は、従来から公知の酢酸ナトリウム等の金属塩を使用す
ることもできる。また、溶液重合法を用いる場合は、所
定量のジカルボン酸クロライドとジオールを溶媒に溶解
し、ピリジン等の酸受容体の存在下に加熱することによ
り、容易に目的のポリエステルを得ることができる。
るものではなく、当該分野で公知の重合法、例えば溶融
重合法あるいは対応するジカルボン酸の酸クロライドを
用いる酸クロライド法で合成される。溶融重合法で合成
する場合、例えば、対応するジカルボン酸と対応するジ
オールのアセチル化物を、高温、高真空下で重合させる
ことによって製造でき、分子量は重合時間のコントロー
ルによって容易に行える。重合反応を促進させるために
は、従来から公知の酢酸ナトリウム等の金属塩を使用す
ることもできる。また、溶液重合法を用いる場合は、所
定量のジカルボン酸クロライドとジオールを溶媒に溶解
し、ピリジン等の酸受容体の存在下に加熱することによ
り、容易に目的のポリエステルを得ることができる。
【0118】本発明の液晶性高分子組成物は、前述の通
り、少なくとも上記のホメオトロピック配向性のポリマ
ーとホモジニアス配向性のポリマーとを含むことが大き
な特徴であるが、組成物の配向構造にねじれを与えるた
めにさらに光学活性な物質を添加することができる。こ
の場合、前述したように、ホメオトロピック配向性のポ
リマーおよび/またはホモジニアス配向性のポリマーの
骨格中に光学活性な単位を含む場合も同様に、組成物は
液晶相として通常カイラルネマティック相をとる。
り、少なくとも上記のホメオトロピック配向性のポリマ
ーとホモジニアス配向性のポリマーとを含むことが大き
な特徴であるが、組成物の配向構造にねじれを与えるた
めにさらに光学活性な物質を添加することができる。こ
の場合、前述したように、ホメオトロピック配向性のポ
リマーおよび/またはホモジニアス配向性のポリマーの
骨格中に光学活性な単位を含む場合も同様に、組成物は
液晶相として通常カイラルネマティック相をとる。
【0119】かかる添加物として光学活性物質は光学活
性を有する化合物であれば低分子化合物、高分子化合物
のいずれでも使用できるが、ベースとなる液晶性ポリマ
ーとの相溶性の観点から光学活性な液晶性化合物である
ことが好ましく、具体的には次のような化合物を例示す
ることができる。
性を有する化合物であれば低分子化合物、高分子化合物
のいずれでも使用できるが、ベースとなる液晶性ポリマ
ーとの相溶性の観点から光学活性な液晶性化合物である
ことが好ましく、具体的には次のような化合物を例示す
ることができる。
【0120】
【化36】
【0121】
【化37】
【0122】のコレステロール誘導体等である。
【0123】また、かかる光学活性物質として、他に光
学活性なポリマーを挙げることができる。分子内に光学
活性な基を有するポリマーであればいずれでも使用する
ことができるが、ベースポリマーとの相溶性の観点から
液晶性ポリマーであることが望ましい。例えば、光学活
性のポリアリレート、ポリマロネート、ポリシロキサ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリペプチド、ポリカ
ーボネート、あるいはポリペプチド、セルロース等を挙
げることができる。なかでもベースとなるネマティック
液晶性ポリマーとの相溶性から、芳香族主体の光学活性
なポリエステルが好ましい。具体的には、次のようなポ
リマーを例示することができる。
学活性なポリマーを挙げることができる。分子内に光学
活性な基を有するポリマーであればいずれでも使用する
ことができるが、ベースポリマーとの相溶性の観点から
液晶性ポリマーであることが望ましい。例えば、光学活
性のポリアリレート、ポリマロネート、ポリシロキサ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリペプチド、ポリカ
ーボネート、あるいはポリペプチド、セルロース等を挙
げることができる。なかでもベースとなるネマティック
液晶性ポリマーとの相溶性から、芳香族主体の光学活性
なポリエステルが好ましい。具体的には、次のようなポ
リマーを例示することができる。
【0124】
【化38】
【0125】
【化39】
【0126】の構造単位から構成されるポリマー、
【0127】
【化40】
【0128】(n=2〜12)の構造単位から構成され
るポリマー、
るポリマー、
【0129】
【化41】
【0130】の構造単位から構成されるポリマー、
【0131】
【化42】
【0132】の構造単位から構成されるポリマー、
【0133】
【化43】
【0134】の構造単位から構成されるポリマー、
【0135】
【化44】
【0136】の構造単位から構成されるポリマー、
【0137】
【化45】
【0138】の構造単位から構成されるポリマー、
【0139】
【化46】
【0140】の構造単位から構成されるポリマー、
【0141】
【化47】
【0142】の構造単位から構成されるポリマー、
【0143】
【化48】
【0144】の構造単位から構成されるポリマー、これ
らのポリマー中に占める光学活性な基の割合は、通常
0.5モル%〜80モル%であり、好ましくは5モル%
〜60モル%が望ましい。
らのポリマー中に占める光学活性な基の割合は、通常
0.5モル%〜80モル%であり、好ましくは5モル%
〜60モル%が望ましい。
【0145】これらのポリマーの分子量は、例えば、フ
ェノール/テトラクロロエタン中、30℃で測定した対
数粘度が0.55〜5.0の範囲が好ましい。対数粘度
が5.0を越える場合は粘度が高すぎて結果的に配向性
の低下を招くので好ましくない場合があり、また、0.
05未満の場合は組成のコントロールが難しくなり好ま
しくない場合がある。
ェノール/テトラクロロエタン中、30℃で測定した対
数粘度が0.55〜5.0の範囲が好ましい。対数粘度
が5.0を越える場合は粘度が高すぎて結果的に配向性
の低下を招くので好ましくない場合があり、また、0.
05未満の場合は組成のコントロールが難しくなり好ま
しくない場合がある。
【0146】本発明の組成物は、必須の成分であるホメ
オトロピック配向性ポリマーとホモジニアス配向性ポリ
マーを、あるいはかかる必須成分に任意の成分、例えば
光学活性な化合物を混合することによって得ることがで
きる。このときの条件は特に限定されることなく、公知
の方法により適宜選択されるものである。
オトロピック配向性ポリマーとホモジニアス配向性ポリ
マーを、あるいはかかる必須成分に任意の成分、例えば
光学活性な化合物を混合することによって得ることがで
きる。このときの条件は特に限定されることなく、公知
の方法により適宜選択されるものである。
【0147】ホメオトロピック配向性ポリマーとホモジ
ニアス配向性ポリマーの混合比は、ポリマーによりまた
目的に応じて異なり一概には言えないが、通常、重量比
で99:1〜0.5:99.5、より好ましくは98:
2〜1:99、さらに好ましくは95:5〜2:98で
ある。ホメオトロピック配向性ポリマーが0.5重量%
未満の場合は、組成物の性質がホモジニアス配向性ポリ
マー単独の時とほとんど変わらず、目的とする新規な配
向構造が得られないことがあり、またホモジニアス配向
性ポリマーが1重量%未満の時は同様に性質がホメオト
ロピック配向性ポリマー単独の時とほとんど変わらない
ものになってしまう場合がある。
ニアス配向性ポリマーの混合比は、ポリマーによりまた
目的に応じて異なり一概には言えないが、通常、重量比
で99:1〜0.5:99.5、より好ましくは98:
2〜1:99、さらに好ましくは95:5〜2:98で
ある。ホメオトロピック配向性ポリマーが0.5重量%
未満の場合は、組成物の性質がホモジニアス配向性ポリ
マー単独の時とほとんど変わらず、目的とする新規な配
向構造が得られないことがあり、またホモジニアス配向
性ポリマーが1重量%未満の時は同様に性質がホメオト
ロピック配向性ポリマー単独の時とほとんど変わらない
ものになってしまう場合がある。
【0148】また、光学活性物質を添加する場合、これ
が組成物中に占める割合は、通常50重量%以下、好ま
しくは40重量%以下、さらに好ましくは0.1〜35
重量%が望ましい。
が組成物中に占める割合は、通常50重量%以下、好ま
しくは40重量%以下、さらに好ましくは0.1〜35
重量%が望ましい。
【0149】本発明の組成物は、光学活性物質を含ま
ず、かつ必須成分であるホメオトロピック配向性のポリ
マーおよびホモジニアス配向性のポリマーのいずれもが
光学活性な単位を含まないときはネマティック相をも
ち、0重量%を越える時はねじれネマチック相もしくは
カイラルネマチック相をもつことになるが、負の一軸性
で光学的チルト角が傾斜した本発明の態様のためにはカ
イラルネマチック相である事が好ましい。ただし、光学
活性物質が50重量%を越える場合、組成物中で相分離
が起こり易い傾向がある。
ず、かつ必須成分であるホメオトロピック配向性のポリ
マーおよびホモジニアス配向性のポリマーのいずれもが
光学活性な単位を含まないときはネマティック相をも
ち、0重量%を越える時はねじれネマチック相もしくは
カイラルネマチック相をもつことになるが、負の一軸性
で光学的チルト角が傾斜した本発明の態様のためにはカ
イラルネマチック相である事が好ましい。ただし、光学
活性物質が50重量%を越える場合、組成物中で相分離
が起こり易い傾向がある。
【0150】
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。
る。
【0151】実施例1 <負の一軸性で光軸が法線方向にある光学異方素子の作
製>酢酸置換度が2.2、プロピオン酸置換度が0.7
のセルロ−スエステル(以下CAP),ARTONG,
ゼオネックス、酢酸置換度2.81のセルロ−ストリア
セテ−ト(CTA)を各々12.7重量部とり、塩化メ
チレン87.3重量部にそれぞれ溶解し、金属バンド上
に流延し、乾燥した。また、必要に応じテンタ−延伸と
縦一軸延伸を行い、残留揮発分2.5%でRTHの等しい
各種光学異方素子(A)を作製した。 <RTHの測定>まず、該光学異方素子にアクリル系感圧
粘着剤を転写し、厚さ1mmの光学的に等方性の石英板
に貼り付け、エリプソメ−タ−(島津製作所製、AEP
−100)を用いて、正面及び法線から40゜傾斜した
ときのレタ−デ−ション値及び平均屈折率から、屈折率
楕円体の3つの主屈折率を計算で求め、その値からRTH
を計算で求めた。また、上記光学異方素子(A)を貼っ
た石英板を85℃1000時間の条件で保った後、前記
同様にRTHを測定した。結果を表1に示す。
製>酢酸置換度が2.2、プロピオン酸置換度が0.7
のセルロ−スエステル(以下CAP),ARTONG,
ゼオネックス、酢酸置換度2.81のセルロ−ストリア
セテ−ト(CTA)を各々12.7重量部とり、塩化メ
チレン87.3重量部にそれぞれ溶解し、金属バンド上
に流延し、乾燥した。また、必要に応じテンタ−延伸と
縦一軸延伸を行い、残留揮発分2.5%でRTHの等しい
各種光学異方素子(A)を作製した。 <RTHの測定>まず、該光学異方素子にアクリル系感圧
粘着剤を転写し、厚さ1mmの光学的に等方性の石英板
に貼り付け、エリプソメ−タ−(島津製作所製、AEP
−100)を用いて、正面及び法線から40゜傾斜した
ときのレタ−デ−ション値及び平均屈折率から、屈折率
楕円体の3つの主屈折率を計算で求め、その値からRTH
を計算で求めた。また、上記光学異方素子(A)を貼っ
た石英板を85℃1000時間の条件で保った後、前記
同様にRTHを測定した。結果を表1に示す。
【0152】
【表1】
【0153】<光学異方素子の作製>前記前記光学異方
素子(A)であるCAPフイルム上に、0.1μmのゼ
ラチン薄膜を塗設し、その上に長鎖アルキル変性ポリビ
ニルアルコ−ル(MP203:商品名 クラレ製)を塗
布し、40℃温風にて乾燥させた後、ラビング処理を行
い配向膜を形成した。この配向膜上に、ディスコティッ
ク液晶TE−8のm=6に光重合開始剤として1wt
%のミヒラ−ケトン+ベンゾフェノン(重量比、1:
1)を加え、それらをメチルエチルケトンに溶解し、全
体として30wt%溶液とし、バ−塗布を行い、145
℃まで昇温し、3分間保持し、600mW/cm2 の照度
で1秒間紫外線を照射し、円盤状化合物の層(光学異方
素子(B))を形成し、光学異方素子(A)、(B)よ
りなる光学異方素子を作製した。CTAフイルム上に
も、同様に円盤上化合物の層を形成し、光学異方素子
(A)、(B)よりなる光学異方素子を作製した。ま
た、円盤状化合物単独の光学特性を見積もるために、光
学的に等方性の石英板上に、同様の条件でディスコティ
ック液晶化合物を塗布し、紫外線照射を行った後、実施
例1と同様に屈折率楕円体を仮定し、エリプソメ−タ−
で正面レタ−デ−ション、40゜及び−40゜傾斜した
ときのレタ−デ−ションを測定し、光軸傾斜角及びRTH
を計算で決定した。尚、円盤状化合物の光学特性は石英
板でもCAP上でもCTA上でも等しいため、石英板上
での特性を、CAP,CTAの場合にも使用した。 <液晶表示装置への組み込み>偏光子の両面をRTHが6
5nmのフイルムで保護した偏光子2枚の偏光素子の間
に、ネマチック液晶が90゜の捻れ角で、かつ4.5μ
mのギャップサイズとなる様に挟み込まれた液晶セルを
有し、この偏光素子と液晶セルとの間に、前記光学異方
素子を、図5の構成で2枚組み込んだ液晶表示素子を作
製した。ただし、液晶セルの下側のラビング方向と、上
側の光学異方素子nZ'のフイルム面への投影方向、およ
び液晶セルの上側のラビング方向と、下側の光学異方素
子のnZ'のフイルム面への投影方向とは一致させてあ
る。また、偏光素子の偏光軸は直交させてあり、ノ−マ
リ−ホワイトモ−ドのTN型液晶表示装置とした。この
TN型液晶表示装置に55HZ の矩形波の電圧を印加
し、正面方向および上/下及び左/右方向へ傾いた方向
からのコントラストを大塚電子製LCD−5000を用
いて測定し、正面コントラストおよびコントラストが1
0以上となる上/下、左/右の視野角を求めた。また、
上記TN型液晶表示素子を85℃の環境に1000時間
保持した後、同様の視野角特性を測定した。結果を表2
に示す。
素子(A)であるCAPフイルム上に、0.1μmのゼ
ラチン薄膜を塗設し、その上に長鎖アルキル変性ポリビ
ニルアルコ−ル(MP203:商品名 クラレ製)を塗
布し、40℃温風にて乾燥させた後、ラビング処理を行
い配向膜を形成した。この配向膜上に、ディスコティッ
ク液晶TE−8のm=6に光重合開始剤として1wt
%のミヒラ−ケトン+ベンゾフェノン(重量比、1:
1)を加え、それらをメチルエチルケトンに溶解し、全
体として30wt%溶液とし、バ−塗布を行い、145
℃まで昇温し、3分間保持し、600mW/cm2 の照度
で1秒間紫外線を照射し、円盤状化合物の層(光学異方
素子(B))を形成し、光学異方素子(A)、(B)よ
りなる光学異方素子を作製した。CTAフイルム上に
も、同様に円盤上化合物の層を形成し、光学異方素子
(A)、(B)よりなる光学異方素子を作製した。ま
た、円盤状化合物単独の光学特性を見積もるために、光
学的に等方性の石英板上に、同様の条件でディスコティ
ック液晶化合物を塗布し、紫外線照射を行った後、実施
例1と同様に屈折率楕円体を仮定し、エリプソメ−タ−
で正面レタ−デ−ション、40゜及び−40゜傾斜した
ときのレタ−デ−ションを測定し、光軸傾斜角及びRTH
を計算で決定した。尚、円盤状化合物の光学特性は石英
板でもCAP上でもCTA上でも等しいため、石英板上
での特性を、CAP,CTAの場合にも使用した。 <液晶表示装置への組み込み>偏光子の両面をRTHが6
5nmのフイルムで保護した偏光子2枚の偏光素子の間
に、ネマチック液晶が90゜の捻れ角で、かつ4.5μ
mのギャップサイズとなる様に挟み込まれた液晶セルを
有し、この偏光素子と液晶セルとの間に、前記光学異方
素子を、図5の構成で2枚組み込んだ液晶表示素子を作
製した。ただし、液晶セルの下側のラビング方向と、上
側の光学異方素子nZ'のフイルム面への投影方向、およ
び液晶セルの上側のラビング方向と、下側の光学異方素
子のnZ'のフイルム面への投影方向とは一致させてあ
る。また、偏光素子の偏光軸は直交させてあり、ノ−マ
リ−ホワイトモ−ドのTN型液晶表示装置とした。この
TN型液晶表示装置に55HZ の矩形波の電圧を印加
し、正面方向および上/下及び左/右方向へ傾いた方向
からのコントラストを大塚電子製LCD−5000を用
いて測定し、正面コントラストおよびコントラストが1
0以上となる上/下、左/右の視野角を求めた。また、
上記TN型液晶表示素子を85℃の環境に1000時間
保持した後、同様の視野角特性を測定した。結果を表2
に示す。
【0154】
【表2】
【0155】実施例2 <光学異方素子の作製>幅30cm、厚さ50μmの無
配向ポリカ−ボネ−トフイルムを図4に示す2つのロー
ルに挟み、以下の条件にて、成型した。 ロールR1及びR2の周速:1.003m/min,
1.00m/min ロ−ルR1及びR2の温度:138℃ ロ−ル間に加わる力 :3000Kg ロ−ルR1及びR2の径 :15cm また、該成型フイルムを160℃の温度で幅方向に3.
5%延伸し、光学異方素子(B)を作製した。尚、光学
異方性素子(B)と実施例1のCAPフイルム及びゼオ
ネックスフイルムを各々感圧接着剤で貼合し、光学異方
性素子(A),(B)からなる光学異方性素子を2種類
作製した。 <液晶表示装置への組み込み>実施例2と同様に、液晶
表示素子に光学異方素子を組み込み、視野角特性を測定
した。結果を表2に示す。
配向ポリカ−ボネ−トフイルムを図4に示す2つのロー
ルに挟み、以下の条件にて、成型した。 ロールR1及びR2の周速:1.003m/min,
1.00m/min ロ−ルR1及びR2の温度:138℃ ロ−ル間に加わる力 :3000Kg ロ−ルR1及びR2の径 :15cm また、該成型フイルムを160℃の温度で幅方向に3.
5%延伸し、光学異方素子(B)を作製した。尚、光学
異方性素子(B)と実施例1のCAPフイルム及びゼオ
ネックスフイルムを各々感圧接着剤で貼合し、光学異方
性素子(A),(B)からなる光学異方性素子を2種類
作製した。 <液晶表示装置への組み込み>実施例2と同様に、液晶
表示素子に光学異方素子を組み込み、視野角特性を測定
した。結果を表2に示す。
【0156】実施例3 実施例1のCAPフイルム上に、ディスコティック液晶
TE−8(m=4)1.6g,フェノ−ルEO変性
(n=1)アクリレ−ト(M101東亜合成)0.4
g,セルロ−スアセテ−トブチレ−ト(CAB531−
1 イ−ストマンケミカル)0.05g、イルガキュア
−907 0.01gを3.65gのメチルエチルケト
ンに溶解した塗布液を、ワイヤバ−(#4バ−使用)で
塗布し、金属の枠に貼り付けて120℃の恒温槽中で3
分間加熱し、ディスコティック液晶を配向させた後、6
00mw/cm2 の照度で1秒間照射し、円盤状化合物を
含む層を形成し、光学異方性素子(A)、(C)からな
る光学異方素子を作製した。ARTONGフイルム上に
も、同様に円盤状化合物の層を形成し、光学異方素子
(A)、(C)よりなる光学異方素子を作製した。ま
た、円盤状化合物単独の光学特性を見積もるために、光
学的に等方性の石英板上に、同様の条件でディスコティ
ック液晶化合物を塗布し、紫外線照射を行った。このよ
うにして得られた光学異方素子(B)のレタ−デ−ショ
ンを、ラビング軸を含み位相差板面に垂直な面におい
て、ラビング軸を起点に40゜から140゜までを5゜
刻みで、島津製作所製エリプソメ−タ−(AEP−10
0)を用いて測定したところ、レタ−デ−ションが0と
なる方向が存在しなかった。また、レタ−デ−ションが
最小となる方向はフイルム法線方向でも面方向でもなか
った。また、光学異方素子(C)を薄層の積層と仮定し
たとき、一枚の薄層では光学的に負の一軸性になるもの
とし、光軸の傾斜角が厚み方向で変化するという仮定で
シミュレ−トした結果、円盤状化合物の層の光学的チル
ト角は20゜から50゜まで連続的に変化しており、該
薄層のRTHの積算値は70nmであることがわかった。
円盤状化合物の特性はCAP上でもARTONG上でも
等しいため、石英板上での特性を、CAP、ARTON
Gの場合にも使用した。 <液晶表示装置への組み込み>上記光学異方性素子を実
施例2と同様の条件で液晶表示素子に組み込み、視野角
特性を測定した。結果を表2に示す。
TE−8(m=4)1.6g,フェノ−ルEO変性
(n=1)アクリレ−ト(M101東亜合成)0.4
g,セルロ−スアセテ−トブチレ−ト(CAB531−
1 イ−ストマンケミカル)0.05g、イルガキュア
−907 0.01gを3.65gのメチルエチルケト
ンに溶解した塗布液を、ワイヤバ−(#4バ−使用)で
塗布し、金属の枠に貼り付けて120℃の恒温槽中で3
分間加熱し、ディスコティック液晶を配向させた後、6
00mw/cm2 の照度で1秒間照射し、円盤状化合物を
含む層を形成し、光学異方性素子(A)、(C)からな
る光学異方素子を作製した。ARTONGフイルム上に
も、同様に円盤状化合物の層を形成し、光学異方素子
(A)、(C)よりなる光学異方素子を作製した。ま
た、円盤状化合物単独の光学特性を見積もるために、光
学的に等方性の石英板上に、同様の条件でディスコティ
ック液晶化合物を塗布し、紫外線照射を行った。このよ
うにして得られた光学異方素子(B)のレタ−デ−ショ
ンを、ラビング軸を含み位相差板面に垂直な面におい
て、ラビング軸を起点に40゜から140゜までを5゜
刻みで、島津製作所製エリプソメ−タ−(AEP−10
0)を用いて測定したところ、レタ−デ−ションが0と
なる方向が存在しなかった。また、レタ−デ−ションが
最小となる方向はフイルム法線方向でも面方向でもなか
った。また、光学異方素子(C)を薄層の積層と仮定し
たとき、一枚の薄層では光学的に負の一軸性になるもの
とし、光軸の傾斜角が厚み方向で変化するという仮定で
シミュレ−トした結果、円盤状化合物の層の光学的チル
ト角は20゜から50゜まで連続的に変化しており、該
薄層のRTHの積算値は70nmであることがわかった。
円盤状化合物の特性はCAP上でもARTONG上でも
等しいため、石英板上での特性を、CAP、ARTON
Gの場合にも使用した。 <液晶表示装置への組み込み>上記光学異方性素子を実
施例2と同様の条件で液晶表示素子に組み込み、視野角
特性を測定した。結果を表2に示す。
【0157】
【発明の効果】本発明によれば、視野角特性を著しく改
善すると共にその視野角特性が高温下で長時間保存した
後でも変化しないTN型液晶表示装置を提供できる。ま
た、本発明をTFTのみならず、MIMなどの3端子素
子、TFDなどの2端子素子を用いたアクティブマトリ
ックス液晶表示素子に応用しても優れた効果が得られる
ことは言うまでもない。
善すると共にその視野角特性が高温下で長時間保存した
後でも変化しないTN型液晶表示装置を提供できる。ま
た、本発明をTFTのみならず、MIMなどの3端子素
子、TFDなどの2端子素子を用いたアクティブマトリ
ックス液晶表示素子に応用しても優れた効果が得られる
ことは言うまでもない。
【図1】液晶セルに自然光が垂直に入射した場合の光の
偏光状態を示した図である。
偏光状態を示した図である。
【図2】液晶セルに自然光が斜めに入射した場合の光の
偏光状態を示した図である。
偏光状態を示した図である。
【図3】液晶セルの電圧印加時における液晶分子の配列
状態および近似化した配列状態を示した図である。
状態および近似化した配列状態を示した図である。
【図4】異周速ロ−ラ−で、フイルム両面にせん断力を
付加する工程の図である。
付加する工程の図である。
【図5】実施例で、視野角特性を測定したときの偏光板
の偏光軸、液晶セルのラビング方向、光学異方素子の位
置を示した図である。
の偏光軸、液晶セルのラビング方向、光学異方素子の位
置を示した図である。
TNC:TN型液晶セル A,B:偏光板 PA,PB:偏光軸 LO :自然光 L1 :直線偏光 L2 :液晶セルを通過した後の変調光 LC:TN型液晶セルに十分に電圧を印加したときの液
晶分子の配列状態 RF1 ,RF2 :光学異方素子 BL:バックライト
晶分子の配列状態 RF1 ,RF2 :光学異方素子 BL:バックライト
Claims (12)
- 【請求項1】 2枚の電極基板間にツイストネマティッ
ク液晶を挟持してなる液晶セルと、その両端に配置され
た2枚の偏光素子を有し、前記液晶セルと前記偏光素子
の間に、1枚もしくは2枚以上の光学的に負の一軸性で
あると共に光軸が面に対して法線方向にある光学異方素
子(A)と、少なくとも1枚の円盤状化合物を含む層か
ら形成される光学異方素子(B)を備えた液晶表示素子
であって、前記光学異方素子(A)が酢酸基及びプロピ
オン酸基を有する脂肪酸セルロースエステルであること
を特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 2枚の電極基板間にツイストネマティッ
ク液晶を挟持してなる液晶セルと、その両端に配置され
た2枚の偏光素子を有し、前記液晶セルと前記偏光素子
の間に、1枚もしくは2枚以上の光学的に負の一軸性で
あると共に光軸が面に対して法線方向にある光学異方素
子(A)と、少なくとも1枚の光学的に負の一軸性であ
ると共に光軸が面に対する法線方向から5゜〜50゜傾
斜した光学異方素子(C)を備えた液晶表示素子であっ
て、前記光学異方素子(A)が酢酸基及びプロピオン酸
基を有する脂肪酸セルロースエステルであることを特徴
とする液晶表示装置。 - 【請求項3】 光学異方素子(C)が、円盤状化合物を
含む光学異方素子であることを特徴とする請求項2記載
の液晶表示装置。 - 【請求項4】 光学異方素子(C)が、少なくとも透明
フイルムの両面に剪断力を加えることによってひずみを
与える工程を通して得られたものであることを特徴とす
る請求項2記載の液晶表示装置。 - 【請求項5】 光学異方素子(C)が、少なくとも一種
の光異性化物質を含むことを特徴とする請求項2記載の
液晶表示装置。 - 【請求項6】 光学異方素子(C)が、少なくとも2つ
の層から形成され、その1つの層(α)が正の一軸性を
有し、その光軸が面の法線方向から傾斜したものであっ
て、もう1つの層(β)が厚さ方向の屈折率が最小であ
ると共に最大主屈折率の方向が面内にあり、前記(α)
の光軸の方向と前記(β)の最大主屈折率の方向とが直
交していることを特徴とする請求項2記載の液晶表示装
置。 - 【請求項7】 2枚の電極基板間にツイストネマティッ
ク液晶を挟持してなる液晶セルと、その両端に配置され
た2枚の偏光素子を有し、前記液晶セルと前記偏光素子
の間に、1枚もしくは2枚以上の光学的に負の一軸性で
あると共に光軸が面に対して法線方向にある光学異方素
子(A)と少なくとも1枚の光学的チルト角が連続的に
変化する光学異方素子(D)を備えた液晶表示装置であ
って、前記光学異方素子(A)の少なくとも1つが、酢
酸基及びプロピオン酸基を有する混合脂肪酸セルロース
エステルであることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項8】 光学異方素子(D)が、円盤状化合物を
含む光学異方素子であることを特徴とする請求項7記載
の液晶表示装置。 - 【請求項9】 光学異方素子(D)が、液晶転移温度以
下ではガラス状態となる液晶性高分子であることを特徴
とする請求項7記載の液晶表示装置。 - 【請求項10】 前記酢酸基及びプロピオン酸基を有す
る混合脂肪酸セルロースエステルが、酢酸置換度2.0
〜2.7で、且つプロピオン酸置換度が0.1〜0.9
である混合脂肪酸セルロースエステルであることを特徴
とする請求項1乃至9記載の液晶表示装置。 - 【請求項11】 前記酢酸基及びプロピオン酸基を有す
る混合脂肪酸セルロースエステルから形成される光学異
方素子の面内の主屈折率をnx 、ny とし、厚さ方向の
主屈折率をnz としたときの{(nx +ny )/2−n
z }・dで示されるレターデーション値RTHが20〜1
50nmであると共に、偏光素子の液晶セル側に保護フ
ィルムを有し、保護フィルムが光学的に負の一軸性で光
軸が法線方向にあり、前記光学異方素子と保護フィルム
のRTHの合計値が50nm〜400nmであることを特
徴とする請求項1乃至9記載の液晶表示装置。 - 【請求項12】 前記酢酸基及びプロピオン酸基を有す
る混合脂肪酸セルロースエステルの(nx −ny )・d
で示される正面レターデーション値Reが0〜40nm
であることを特徴とする請求項1乃至9記載の液晶表示
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7206715A JPH0933908A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7206715A JPH0933908A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0933908A true JPH0933908A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16527916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7206715A Pending JPH0933908A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0933908A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000111914A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | セルロースの低級脂肪酸エステルフイルム用レターデーション上昇剤、光学補償シートおよび液晶表示装置 |
| JP2007298706A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Fujifilm Corp | 光学補償シートおよび液晶表示装置 |
| JP2008262198A (ja) * | 1999-10-21 | 2008-10-30 | Konica Minolta Holdings Inc | バーティカルアラインメント型液晶表示装置 |
| JP2009288816A (ja) * | 2009-09-10 | 2009-12-10 | Fujifilm Corp | Vaモードの液晶表示装置 |
| WO2010146910A1 (ja) * | 2009-06-19 | 2010-12-23 | コニカミノルタオプト株式会社 | 長尺傾斜位相差フィルム、長尺傾斜位相差フィルムの製造方法、偏光板および液晶表示装置 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP7206715A patent/JPH0933908A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000111914A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | セルロースの低級脂肪酸エステルフイルム用レターデーション上昇剤、光学補償シートおよび液晶表示装置 |
| JP2008262198A (ja) * | 1999-10-21 | 2008-10-30 | Konica Minolta Holdings Inc | バーティカルアラインメント型液晶表示装置 |
| JP2007298706A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Fujifilm Corp | 光学補償シートおよび液晶表示装置 |
| WO2010146910A1 (ja) * | 2009-06-19 | 2010-12-23 | コニカミノルタオプト株式会社 | 長尺傾斜位相差フィルム、長尺傾斜位相差フィルムの製造方法、偏光板および液晶表示装置 |
| JP2009288816A (ja) * | 2009-09-10 | 2009-12-10 | Fujifilm Corp | Vaモードの液晶表示装置 |
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