JPH093515A - 低珪素濃度溶銑の脱硫方法 - Google Patents
低珪素濃度溶銑の脱硫方法Info
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Abstract
おいて経済的、かつ極めて高い脱硫効率を提供する。 【構成】 生石灰とAl灰の混合フラックスにより、低
珪素濃度の溶銑を脱硫処理するに際し、脱硫剤中のCa
OとAl2 O3 の混合比がAl2 O3 で33〜37.7
重量%の範囲となるように混合したものを、あるいは前
記混合比になるよう生石灰、Al灰を添加して脱硫処理
を行う。あるいは更に、前記フラックスを22mesh以下
の粉体よりなし、溶銑に添加する。 【効果】 安価なフラックスで、従来に無い高い脱硫効
率を得ることができ、処理費用が安価となる。
Description
理方法に関するものであって、溶銑予備処理分野に広く
利用される。
より鋼材の特性を劣化させる性質を持つ。例えば、対サ
ワー用鋼管などでは5ppm という低いレベルの硫黄濃度
が要求されている。
おいては脱硫処理技術が発展してきた。脱硫処理のうち
溶銑段階での処理は生石灰、あるいはカーバイド、ソー
ダ灰等、塩基性の高い酸化物や金属Mgなどを利用して
CaS,Na2 S,MgS等の硫化物を生成させてスラ
グとして分離除去する方法が採られている。また、極低
硫黄濃度を達成するためには粗精錬溶鋼を更にCaO系
フラックスを用いて脱硫処理することも行われている。
リ金属あるいはアルカリ土類金属との結合力が高く、こ
れらの元素と下式の通り反応し硫化物を生成させて除去
しようとするのが脱硫処理である。これらのうちでもN
a,Mg,Caの順でその結合力が高いが、工業的規模
で安価で安定に供給し得る材料としてCaOを主成分と
する生石灰や石灰石、Na2 CO3 主成分とするソーダ
灰、あるいはCaC2を主成分とするカルシウムカーバ
イト、金属Mgが用いられているわけである。これらの
うち、Na系、Mg系に比べて硫黄との結合力は弱いも
ののCaOを主成分とする石灰系フラックスは資源量が
豊富でかつ安価で取り扱いも容易なことから、鉄鋼精錬
においては工業的に広く用いられている。 CaO+S→CaS+O ‥‥(1) Na2 CO3 +S→Na2 S+CO2 +O ‥‥(2) Mg+S→MgS ‥‥(3)
常に高く、単に溶鉄と接触させても固体状態に留まる。
この場合、脱硫反応は固体CaO内のSの固相拡散によ
って進行することになるが、この過程は一般に非常に遅
いことが知られている。従って、固体CaOのままでは
反応性に乏しいため、単体では脱硫速度が遅いという欠
点を有する。そこで、通常はCaF2 等、滓化、溶融性
を高め、反応性を上げるための副剤添加する、あるいは
これらと事前に焼成して融点を下げる等の工夫がなされ
ている。
の脱硫処理時に比べて低温であり、(1)式の反応が高
温程右へ進み易いので温度の点で溶鋼での処理に比べて
不利ではあるが、CaF2 等滓化助剤を添加すると溶鋼
段階の方が著しく耐火物の損耗が進むこと、溶銑中に多
量に含まれる炭素による溶鉄中の硫黄の活量上昇による
利点もあり、積極的に溶銑脱硫処理が採用されている。
られる石灰系フラックスとしては、特公昭55−249
25号公報、特公昭63−195208号公報に見られ
るように、CaOとAl2 O3 を特定配合組成で混合溶
融する旨の記述がある。これらの方法はその精錬上の改
善効果は認められるものの、事前焼成を行うことは著し
いエネルギーを要し、フラックスコスト高を招くために
安価であるという生石灰系フラックスの特徴を逸脱する
ので、一部の高級鋼向けに二次精錬で使用されることは
あっても、普通一般鋼へ広く適用出来ない方法である。
は、生石灰に溶融滓化助剤としてAl2 O3 を添加し、
高温の溶銑に吹き付けることにより、フラックスを溶融
させて硫反応を促進させる旨の記述がある。CaO−A
l2 O3 二元系の場合、混合比が重量で1:1の所で最
も融点の低い組成となり、その融点は1400℃程度で
あることが知られている。しかし、この方法では溶銑側
の温度に制約が生じる。例えば、溶銑予備脱りん後の1
350℃前後の温度では使えないという問題がある。
aO−Al2 O3 系により滓化溶融性を向上させるため
にSiO2 あるいはCaF2 を混合する旨の記述があ
る。SiO2 は珪石等の形で安価に多量に入手可能な副
材として滓化剤として使い易いものの、スラグの脱硫能
力を落とすものであるから、SiO2 を滓化助剤とする
ことは本来好ましくない。鉄鋼精錬において工業的に用
し得る副材料の中では生石灰の滓化を最も良く助け、か
つスラグの脱硫能力を低下させないことが知られている
ものとしてCaF2 があるが、これは耐火物を著く浸食
するので、例えば特に極低硫黄濃度が要求される一部の
高級鋼向けに二次精錬においてCaOとCaF2 の混合
フラックスが用いられているに過ぎない。
でも無く、微粉として吹き込むことにより、固体生石灰
中のSの拡散距離を短くし、脱硫速度が大きく出来るこ
とは良く知られている。そのため、例えば、特公昭54
−37020号公報には溶銑に吹き込むCaOの粒径を
0.4mm以下とする旨の記述がある。一方、生石灰粒径
があまり細かい飛散してしまう等ハンドリング上の問題
が生じること、吹き込み用のホッパー、ブロータンク、
配管内への付着が起き、操業が不可能となる等の問題が
あり、微粉化には自ずと工業的に利用出来る限界があ
る。
存元素により脱硫効率が大きく影響を受けることが知ら
れている。例えば鉄と鋼vol.61(1975),p.2
9に記されているように、溶銑が珪素を含有する場合に
は、(1)式で生成する自由な酸素によって珪素が酸化
され、生石灰表面に高融点酸化物である3CaO・Si
O2 (融点:2150℃)、2CaO・SiO2 (融
点:2180℃)が生成し、Sの生石灰粒内への拡散を
阻害し脱硫速度を低下させることが知られている。これ
を避ける手段として特公昭56−23220号公報に
は、粉末AlをAl2 O3 やCaOとともに溶銑に吹き
込んで事前に溶銑中のAl濃度を調整して、更にCa
O,CaC2 を吹き込んで脱硫する旨の記述がある。A
lは酸素による珪素の酸化反応を抑制する目的で添加す
るとの記述があり、Al添加量を(4)式で規定してい
る。 [%Al]=(0.01〜0.1)[%Si]+(0.2〜1.0)×Δ[%S]‥‥(4) 但し、[%Si]:溶銑中の珪素濃度(重量%) Δ[%S]:狙いとする脱硫幅(重量%)
やはり珪素の酸化抑制の観点からAlをCaOと同に吹
き込む旨の記述がある。この点について本発明者らは本
発明に至る詳細な研究により、Alを添加する場合には
珪素濃度の低い溶銑で脱硫することが望ましいこと、こ
のような条件下では非常に高い脱硫効率が得られること
を明らかにしたが、珪素濃度の高い溶銑では、添加した
Alの効果が最大限に発揮されないという問題があっ
た。
号公報にはカルシウムカーバイト20〜90%、生石灰
75〜5%、およびAl残灰1〜5%とした脱硫剤の記
述があるが、その組成についての技術的根拠は曖昧であ
る。
ラックスによる溶銑脱硫処理は依然としてある程度微粉
化した生石灰そのものを溶銑に吹き込む方法が広く行わ
れているのが現状である。このような状況に鑑み、本発
明は安価で効率の高い溶銑の脱硫処理を可能とする石灰
系脱硫剤を提供することを目的とするものである。
フラックスによる溶銑の脱硫処理に際し、脱硫剤中のC
aOとAl2 O3 の混合比がAl2 O3 で33〜37.
7重量%の範囲となるように混合したもの、または添加
後のCaOとAl2 O3 の混合比がAl2 O3 で33〜
37.7重量%の範囲となる量の生石灰、Al灰を添加
することを特徴とする低珪素濃度溶銑の脱硫方法。 (2)原料の粒度が22mesh以下の粉体から成るフラッ
クスを吹き込む前項(1)記載の溶銑の脱硫剤である。
される。
(6)式のように、スラグ側のCaO,Al2 O3 ,C
aSの活量aCaO ,aAl2 O 3 ,aCaS 、溶銑中のAl
濃度を用いて表される。 平衡到達[%S]={(aCaS aAl2 O 3 )/(KaCaO [%Al]2 )}1/3 ‥‥(6)
状態であるため、固体スラグと溶銑間の反応を考慮すれ
ば良い。即ち、同一CaO−Al2 O3 の比率であれば
平衡硫黄濃度は溶銑中のAl濃度の2/3乗に反比例し
て低下することとなる。従って、溶銑のAl濃度上昇の
点からはAl灰を出来るだけ多量に添加した方が良い。
1350℃におけるCaO,Al2 O3 の活量を推定す
ると、図1のようになる。即ち、トリカルシウムアルミ
ネート(3CaO・Al2 O3 )の理論的Al2 O3 濃
度である37.7重量%まではaCaO は最大値1に保た
れ、aAl2 O 3の活量は最低値に留まっている。しか
し、Al2 O3 濃度が7%を超えるとaCaO が低下し、
aAl2 O 3 が上昇する。この結果と(6)式より、Al
灰混合比と平衡到達硫黄濃度の関係を求めると図2のよ
うになる。ここでは、Al灰として表1の組成で示され
る産業廃棄物である低級グレードのAl灰の利用を考慮
した。到達硫黄濃度が最低値となるAl灰混合比はトリ
カルシウムアルミネート(3CaO・Al2 O3 )が生
成する点である。従って、生石灰とAl灰の混合フラッ
クス大の脱硫効率が得られるのは、CaOとAl灰中の
Al2 O3 の混合比率がモル比で3:1となる点である
という結論を得るに至った。
を実施した。即ち、生石灰と表1の組成の産業廃棄物で
ある低級グレードのAl灰を混合して溶銑の脱硫処理を
行い、図3の結果を得た。生石灰とAl灰の重量混合比
が約1:1で最大の脱硫率が得られることが明らかとな
ったが、この最適な組成は図2の結果で到達硫黄濃度が
最低となる組成と良く一致した。
とAl灰を事前に重量比で1:1に混合したフラックス
を吹き込む試験を実施したが、低珪素溶銑の場合には溶
銑側のAl濃度の増加とともにフラックスの脱硫効率K
値が増加するという図4の結果を得た。
フラックスで脱硫処理したところ、Al濃度0.015
%程度でAl添加の効果が飽和する傾向があり、低珪素
濃度の場合と異なった。溶銑側に0.25%以上の珪素
が溶解していると同一フラックスを用いてもあまり大き
な脱硫効率改善効果は得られなかったが、これは生石灰
表面に高融点のGehlenite(2CaO・SiO2 ・Al2
O3 、融点:1600℃)が生成し、固体生石部への硫
黄の拡散が妨げられるためである。
構に関する詳細な実験、検討を行った。すなわち、ロー
タリーキルンを用いて1000℃で石灰石を焼成して作
成した塊状の生石灰を研磨し、直径約20mmの球形に成
形したものを溶銑に浸漬し、120分間溶銑と反応させ
た後、生石灰を研磨して、生石灰断面の溶銑との接触面
付近をX線マイクロアナライザーで分析した。
%、アルミニウムを0.07%、硫黄を0.05%含ま
せた場合のX線マイクロアナライザーによる観察結果で
ある。この場合に、二次電子線像(SEM像)で、
d1 ,d2 ,d3 ,d4 で示す位置の定量分析を実施し
た。その定量結果をCaO−SiO2 −Al2 O3 三元
系状態図上にプロットとして示す。極表面付近のd2 に
はGehlenite(2CaO・Al2 O3 ・SiO3 )の生成
が認められた。また定性写真から、生石灰内部への硫
黄、アルミニウムの浸透深さは10ミクロン程度しか生
じていないことが明らかである。
アルミニウムを0.021%含ませた溶銑に上記球形生
石灰を120分間浸漬し、反応を行わせた後の生石灰断
面の表面付近のX線マイクロアナライザー定性分析結果
である。この場合には図5の結果に比べ、硫黄、アルミ
ニウムの生石灰内部への浸透深さは大きく、かつ、硫黄
も高濃度で濃化していることが明らかである。
の場合、反応の初期の段階で(5)式の反応のみならず
(7)式の反応が併発し、CaO,Al2 O3 とともに
Gehlenite(2CaO・Al2 O3 ・SiO2 )を生成
し、緻密な保護膜を形成するために硫黄、Alの生石灰
内部への浸透を妨げているものと推察される。従って、
図4で高珪素濃度溶銑の場合、Al濃度が0.02%ま
では脱硫効率が向上するものの、それ以上では多少アル
ミニウム濃度を高めても脱硫効率がさほど向上しなくな
るのである。従って(5)式の脱硫反応をより有効に進
めるためには、珪素濃度の低い条件が望ましく、本発明
者らは、珪素濃度は0.25%以下が望ましいことを明
らかとした。 2CaO(固体)+2S+Si=2CaS(固体)+SiO2 (固体) ‥‥(7)
な結論となる。 (イ)スラグ側の条件として、CaOとAl2 O3 の混
合比率は最大3CaO・Al2 O3 の化学等量までAl
2 O3 を混合しても良いが、これ以上になると、CaO
の活量低下を招き、好ましくない。 (ロ)溶銑中にAl濃度は高い程脱硫効率を上げ得る
が、珪素が0.25%以上存在すると、生石炭表面に高
融点で緻密質のGehlenite を生成して生石灰粒子内部へ
の硫黄の浸透を防げ、好ましくない。
ム、Al2 O3 のとしては産業廃棄物として多量に発生
するAl灰が安価で利用価値が高いが、これを工業的に
利用する手段として生石灰と混合して利用する本発明を
開示したのである。また、産業廃棄物であるAl灰の品
質のばらつき、即ち、Al2 O3 含有率のばらつきを考
慮すれば、CaOとAl2 O3 のモル比率を厳密に3:
1とすることはなかなか難しいが、本発明者らが行った
試験によれば、Al2 O3 に対するCaO重量比が1.
65〜2.0の範囲であればほぼ同様な効果が得られる
ことが明らかとなった。
灰程、溶銑中のAl濃度が高くなり、脱硫効率は高くな
るから、脱硫効率向上の上では望ましいが、一方で金属
Al含有率が高いAl灰はAlの原料として価値がある
ため一般には高価であり、コスト面からは好ましくな
い。
に入手可能であれば何等問題無く本法が適用できる。ま
た、不純物としてSiO2 ,P2 O5 ,B2 O3 等脱硫
作用を悪化させる作用のある酸性酸化物の濃度が高いも
のは好ましく無く、目安としてこれら酸性酸化物の濃度
が総和で15%以下のAl灰を使用することが望まし
い。また、フラックス中の金属Alの濃度が3%以下に
なってしまうと溶銑側のAl濃度があまり上昇しないの
で、脱硫効率は生石灰単味を使用した場合とあまり変わ
らなくなる。従って、フラックス中の金属Al含有率は
3%以上とするのが望ましい。また、CaOとAl灰が
予め焼成されたものであっても良い。
の反応を基本とするため、脱硫剤の粒径が大きな塊状で
は反応が遅く、良い結果をもたらさないために微粉とす
るのが良く、目安として22mesh以下が望ましい。これ
より大きな粒径の場合、図7に示すように、Al灰を混
合しても大して脱硫効率が向上しないからである。最も
望ましくは微粉として溶銑中へ吹き込むのが良い。これ
が困難な場合には、溶銑上から高速のキャリアガスで搬
送して吹き付ける、いわゆるブラスティング法も採用し
得る。一方、あまり細かいと粉砕費用が過大となり、飛
散してしまう等ハンドリング上の問題が生じること、吹
き込み用のホッパー、ブロータンク、配管内への付着が
起き、操業が不可能となる等の問題があり、微粉化には
自ずと工業的に利用出来る限界があり、利用し得る範囲
の粒径とすれば良いが、現在工業的に行われている範囲
での微粉で十分である。
製鉄所では既に溶銑予備処理設備として脱珪処理あるい
は脱りん処理設備を有しているので、これらの処理後溶
銑を使えば、本発明法の高い脱硫効率が容易に得られる
ことになる。また、珪素濃度0.25%以下の溶銑を原
料としているような場合、本発明法を適用するだけの目
的でこれらの予備処理を行うことは不必要である。ま
た、反応容器としてはトーピードカー、溶銑鍋、誘導溶
解炉などいずれでも良く、単に脱硫剤吹き込み装置とそ
れに付随する若干の設備追加等、従来の設備技術の範囲
で十分実施し得るものである。
銑予備処理炉にて脱珪脱りん処理を行った後、鍋に移し
換え、生石灰52%、表2の組成のAl灰48%の比率
で混合した脱硫ラックスを浸漬ランスを通じてN2 ガス
をキャリアーとして吹き込み脱硫処理をった。脱硫剤の
吹き込み速度は約150kg/minであった。処理前の珪素
濃度は0.01%以下であり、処理前の溶銑温度は12
90℃であった。15min 間の処理で溶銑中の硫黄濃度
0.020%が0.002%に低下した。この時、溶銑
の温度低下は約16℃であった。この時のCaO原単位
は溶銑1tあたり4.0kg/t-pで脱硫反応のK値は0.
50と高い値が得られた。ただし、K値は(8)式で示
す、生石灰の利用効率を表す指標である。 K=ln([%S]i /[%S]f ) /WCaO ‥‥(8) 但し、[%S]i :処理前硫黄濃度(%) [%S]f :処理後硫黄濃度(%) WCaO :生石灰原単位(kg/t)
ミルスケールなどの脱珪剤を投入して脱珪処理しつつト
ーピードカーへ移し換え、更に溶銑予備処理炉で脱りん
処理を行った。その後、溶銑鍋に移し換えた後、上吹き
ランスを通じてN2 ガスをキャリアーガスとし生石灰3
3%、表3の組成のAl灰67%の比率で混合した脱硫
フラックスのブラスティングによる脱硫処理を実施し
た。処理前の珪素濃度は0.10%であった。脱硫剤の
供給速度は130kg/minであった。ノズル出口での線流
速は350m/秒であった。15min 間の処理で溶銑中
の硫黄濃度は0.022%から0.003%に低下し
た。この時、温度降下はわずか12℃であった。この時
CaO原単位は2.24kg/tであり、K値として0.
9という極めて高い値が得られた。
ドカーで受銑し、混入した高炉滓を除去した後、ミルス
ケール、酸素ガスを吹き込んで脱珪処理を行った。その
後、脱珪滓を除滓した後、生石灰54%、表2の組成の
Al灰46%の混合フラックスを吹き込み、脱硫処理行
った。処理前の珪素濃度は0.17%であった。脱硫剤
の供給速度は60kg/minであった。45min で硫黄濃度
は0.019%から0.001%まで低下した。この時
の溶銑の温度降下は25℃であった。生石灰原単位5.
7kgでありK値として0.5という高い値が得られた。
ドカーより溶銑予備処理炉にて脱珪脱りん処理を行った
後、鍋に移し換え、微粉の生石灰とソーダ灰混合脱硫剤
を浸漬ランスを通じてN2 ガスをキャリアーとして吹き
込み脱硫処理を行った。脱硫剤の生石灰とソー灰混合重
量比は4:1であった。脱硫剤の吹き込み速度は約15
0kg/minであった。処理前の珪素濃度は0.1%以下で
あった。また処理前の溶銑温度は1305℃であった。
30min 間の処理で溶銑中の硫黄濃度0.020%が
0.003%に低下したに留まった。この時、溶銑の温
度低下は約50℃と大きく、鍋への付着が発生した。ソ
ーダ灰と生石灰を合わせた脱硫剤原単位は15.6kg/
t、生石灰のみでも12.5kg/tと多量に要し、脱硫
生石灰のK値は0.15と低い値しか得られなかった。
ドカーより受銑し、更に溶銑予備処理炉に移し換えて脱
珪脱りん処理を行った。更に鍋に移し換え、微粉の生石
灰を浸漬ランスを通じてN2 ガスをキャリアーとして吹
き込み脱硫処理を行った。脱硫剤の粒度は200mh以下
と超微粉を用いた。脱硫剤の吹き込み速度は約150kg
/minであった。処理の溶銑温度は1307℃であった。
30min 間の処理で溶銑中の硫黄濃度0.020%が
0.00%に低下したに留まった。この時、溶銑の温度
低下は約50℃と大きく、鍋への付着が発生した。ま
た、K値は0.12と低かった。
ドカーにより受銑し、高炉スラグを除滓した後、生石灰
31%、表3の組成のAl灰69%をN2 ガスをキャリ
アーガスとして浸漬ランスをて吹き込み、脱硫処理を行
った。処理前の溶銑の珪素濃度は0.52%であった。
脱硫剤の吹き込み速度は60kg/minであった。45min
の処理で硫黄濃度は0.020%から0.011%まで
低下したに留まった。K値は0.2に留まった。
ドカーより溶銑予備処理炉にて脱珪脱りん処理を行った
後、鍋に移し換え、微粉の生石灰47%と表2の組成の
Al灰53%より成る混合脱剤を浸漬ランスを通じてN
2 ガスをキャリアーとして吹き込み脱硫処理を行った。
脱硫剤の吹き込み速度は約150kg/minであった。処理
前の珪素濃度は0.1%以下であった。また処理前の溶
銑温度は1305℃であった。30min 間の処理で溶銑
中の硫黄濃度0.020%が0.012%に低下したに
留まり、目標の0.010%以下に低減出来なかった。
この時、溶銑の温度低下は約25℃であった。脱硫生石
灰のK値は0.17と低い値しか得られなかった。この
原因は脱硫剤中のCaO/Al2 O3 比が1.5と、最
適範ある1.65〜2.0から低い方へ大きく逸脱して
いたためである。
価でかつ耐火物損耗の大きなCaF2を含む生石灰系ラ
ックス、あるいは耐火物損耗が大きく、温度低下の大き
なソーダ灰系フラックスを使用せず、また産業廃棄物で
ある低級グレードのAl残灰等の安価な原料を単に混合
したのみの安価な脱硫剤を利用した効率の良い脱硫方法
を提供する。これにより、安価なコストで0.001%
以下の低硫黄濃度の溶銑が温度降下も少なく、容易に得
られる。このように、本発明は工業的規模において、容
易かつ確実に、安価に極低硫黄鋼を溶製し得る脱硫剤を
提供する。
体におけるAl2 O3 重量濃度とCaO,Al量の関係
を示す図。
衡到達硫黄濃度の関係を示す図。
灰とAl2 O3 換算のAl灰混合比脱硫率の関係を示す
図。
を示す図。
む溶銑と脱硫反応を行った生石灰粒子表面近傍の電子線
マイクロアナライザー分析結果を示す図。
と脱硫反応を行った生石灰粒子表面近傍の電子線マイク
ロアナライザー分析結果を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 生石灰を主成分とするフラックスとAl
灰の混合フラックスによる溶銑の脱硫処理に際し、脱硫
剤中のCaOとAl2 O3 の混合比がAl2O3 で33
〜37.7重量%の範囲となるように混合したもの、ま
たは添加後のCaOとAl2 O3 の混合比がAl2 O3
で33〜37.7重量%の範囲となる量の生石灰、Al
灰を添加することを特徴とする低珪素濃度溶銑の脱硫方
法。 - 【請求項2】 原料の粒度が22mesh以下の粉体から成
るフラックスを吹き込む請求項1記載の溶銑の脱硫剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14792995A JP3704180B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 低珪素濃度溶銑の脱硫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14792995A JP3704180B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 低珪素濃度溶銑の脱硫方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093515A true JPH093515A (ja) | 1997-01-07 |
| JP3704180B2 JP3704180B2 (ja) | 2005-10-05 |
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ID=15441270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14792995A Expired - Fee Related JP3704180B2 (ja) | 1995-06-14 | 1995-06-14 | 低珪素濃度溶銑の脱硫方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3704180B2 (ja) |
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