JPH0935185A - 車両通信システム及び車両 - Google Patents

車両通信システム及び車両

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Publication number
JPH0935185A
JPH0935185A JP7186901A JP18690195A JPH0935185A JP H0935185 A JPH0935185 A JP H0935185A JP 7186901 A JP7186901 A JP 7186901A JP 18690195 A JP18690195 A JP 18690195A JP H0935185 A JPH0935185 A JP H0935185A
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JP
Japan
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transceiver
vehicle
signal
packet
roadside
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Application number
JP7186901A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nitori
一彦 似鳥
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報種類毎の通信構成を設けずに、路車間及
び車両間で多くの情報を授受し得ると共に、群走行制御
や自動走行制御をも実現可能にする。 【構成】 車両に、走行方向を指向する第1の送受信器
1と走行方向の逆方向を指向する第2の送受信器2とを
搭載すると共に、路側に、所定間隔毎に路側通信網に接
続されている送受信器3を設ける。各種類の送受信器は
それぞれ、(1) データパケットの送受信手段と、(2) 自
己が発信元のデータパケットを搬送する信号の送信時刻
と、そのデータパケットに対する相手送受信器による返
信データパケットを搬送する返信信号の受信時刻との
差、及び、相手送受信器からの信号の入射角度を計測
し、その計測値に基づいて、自己送受信器及び他送受信
器間の相対位置情報を得る相対位置検出手段とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両通信システム、及
び、その車両通信システムを構築し得る車両に関し、特
に、車両及び路側間(以下、路車間と呼ぶ)だけでなく
車両相互間をも同一の通信システム要素によって通信し
得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両(自動車や二輪車等)と路側
通信網との間に路車間通信路を提供するものとして、文
献1に記載されている路車間情報システムがあった。こ
れは、路上に数100m〜数km間隔に配置した路上局
(ビーコン)と車両との間に、スポット的な60m程度
の電波又は光波を用いる無線エリアを形成して、路車間
に間欠的な通信路を提供し、車両がその無線エリアを通
過する毎に間欠的に通信を行なうものであった。
【0003】文献1『中潟紀雄、山田豊著、「路車間情
報実験システム」、沖電気研究開発Vol.57、No.3、pp.4
5-48、1990年7月』 また、他の通信システムとして、路側に漏洩同軸ケーブ
ルを敷設し、この漏洩同軸ケーブルと車両の間で連続的
な通信路を提供する方法も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高速道路等
において、1群の車両の走行を路側や他の車両から制御
したり(以下、群走行と呼ぶ)ある車両の走行を路側か
ら自動制御したり(以下、自動走行と呼ぶ)できれば安
全性がより高くなると共に滑らかな走行も実現できる。
また、走行環境情報や危険警告等をある車両に路側又は
他の車両から提供できたりすれば、滑らかな走行を実現
できると共に安全性も高くなる。そのため、将来におい
ては、電話情報等を含め1車両が授受する情報種類がか
なり多くなり、このような多くの情報種類に共通に使用
される情報通信基盤の実現が望まれている。言い換える
と、情報種類毎の通信装置を車両等に設けることは通信
資源の重複が多くなり、好ましいことはではない。
【0005】上述した前者の通信システムは、路車間通
信が間欠的であること、車両の位置情報の精度が不十分
であること、車両間通信に対応できないこと等から、自
動走行や群走行に対応できず、多くの情報種類に共通に
使用される情報通信基盤を構築するシステムとして適用
することはできない。
【0006】また、後者の通信システムでは、車両の位
置情報を得ることができず、そのため、自動走行や群走
行には使えず、多くの情報種類に共通に使用される情報
通信基盤を構築するシステムとして適用することはでき
ない。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の本発明による車両
通信システムは、道路上を走行する車両相互間、及び、
車両と路側通信網との間に、無線通信路を提供するもの
であって、以下の点を特徴とする。
【0008】車両に、走行方向を指向する第1の送受信
器と走行方向の逆方向を指向する第2の送受信器とを搭
載すると共に、路側に、所定間隔毎に路側通信網に接続
されている送受信器を設けている。そして、各種類の送
受信器がそれぞれ、(1) データパケットの送受信手段
と、(2) 自己が送信元のデータパケットを搬送する信号
の送信時刻と、そのデータパケットに対する相手送受信
器による返信データパケットを搬送する返信信号の受信
時刻との差、及び、相手送受信器からの信号の入射角度
を計測し、その計測値に基づいて、自己送受信器及び他
送受信器間の相対位置情報を得る相対位置検出手段とを
有している。
【0009】第2の本発明による車両は、道路上を走行
する車両相互間、及び、車両と路側通信網との間に、無
線通信路を提供する車両通信システムを構築し得る車両
であって、以下の点を特徴とする。
【0010】走行方向を指向する第1の送受信器と走行
方向の逆方向を指向する第2の送受信器とを搭載してい
る。そして、各種類の送受信器がそれぞれ、(1) データ
パケットの送受信手段と、(2) 自己が送信元のデータパ
ケットを搬送する信号の送信時刻と、そのデータパケッ
トに対する相手送受信器による返信データパケットを搬
送する返信信号の受信時刻との差、及び、相手送受信器
からの信号の入射角度を計測し、その計測値に基づい
て、自己送受信器及び他送受信器間の相対位置情報を得
る相対位置検出手段とを有している。
【0011】
【作用】第1及び第2の本発明によれば、路側の送受信
器と、車両が搭載している送受信器との間でデータパケ
ットを変調した信号を授受し合うことにより、各種情報
を授受し得ると共に、その変調信号の往復時間や到来方
向によって、相互に相対位置情報を得ることができ、ま
た、異なる車両に搭載されている送受信器間でデータパ
ケットを変調した信号を授受し合うことにより、各種情
報を授受し得ると共に、その変調信号の往復時間や到来
方向によって、相互に相対位置情報を得ることができ
る。
【0012】その結果、情報種類毎の通信構成を設ける
ことなく、路車間及び車両間で多くのデータを授受し得
ると共に、そのような共通の通信構成を用いて得られる
相対位置情報を利用した群走行制御や自動走行制御をも
実現可能にできる。
【0013】
【実施例】以下、本発明による車両通信システム及び車
両の一実施例を図面を参照しながら詳述する。
【0014】(A−1)実施例の構成 図1は、この実施例の車両通信システムの概略構成を示
す道路鳥瞰図であり、2車線でなる片方向道路を取出し
て示している。
【0015】図1において、車両の前部及び後部にはそ
れぞれ、後述する図2に示す詳細構成を有する前部送受
信器1及び後部送受信器2が取り付けられている。一
方、ほぼ一定間隔で路側に設置された支柱には、後述す
る図3に示す詳細構成を有する路側送受信器3が取り付
けられる。なお、路側送受信器3が設置されている支柱
は、この通信システム専用のものであっても良く、照明
灯等を取り付けた既存の支柱を併用したものであっても
良い。
【0016】車両に設けられた前部送受信器1及び後部
送受信器2のアンテナの指向性はそれぞれ、車両の前方
及び後方の向きに、しかも、同一方向に係る同一車線や
隣接車線を走行する先行車両及び後続車両との間には電
波による双方向の直接の通信回線4を形成できる程度の
拡がり角を持つように選定されている。一方、路側送受
信器3のアンテナの指向性は、車両の走行方向とは逆の
方向を向き、しかも、当該路側送受信器3と各走行車両
の前部送受信器1との間に電波による両方向の直接の通
信回線5が形成できる程度の拡がり角を持つように選定
されている。
【0017】図2は、上述のような車両通信システムを
構築する車載通信装置を示すブロック図である。
【0018】図2において、車載通信装置は、上述した
前部送受信器1及び後部送受信器2に加えて、通信制御
器6及び入出力装置7を備えている。
【0019】入出力装置7は、当該車載通信装置を利用
する各種の装置(以下、通信利用装置と呼ぶ)を当該車
載通信装置、具体的には、通信制御器6に接続させる入
出力インタフェースである。このような各種通信利用装
置は、一般の情報通信のために用いられる通信端末装置
(例えば、電話端末やファクシミリ端末)や情報端末装
置(例えば、携帯型パソコン)等に加えて、走行制御器
や、警報器や、車両の状態変数を収集してコード化する
データ符号器等の車両の走行や運転のために用いられる
装置が該当する。
【0020】通信制御器6は、直接的には、前部送受信
器1及び後部送受信器2を制御して、前方側の先行車両
の後部送受信器2や路側送受信器3との通信や、後方側
の後続車両の前部送受信器1との通信を制御するもので
ある。すなわち、通信制御器6は、入出力装置7を介し
て、図示しない通信利用装置から与えられたデータを、
前部送受信器1及び後部送受信器2を制御して、前方側
の先行車両の後部送受信器2や路側送受信器3や後続車
両の前部送受信器1へ送出したり、前部送受信器1及び
後部送受信器2からの受信データを、入出力装置7を介
して、図示しない通信利用装置に出力したりする制御動
作を行なう。また、後述する各種データパケットをその
段階の通信シーケンスに従って、送信したり受信させた
りするものである。さらには、先行車両や後続車両や路
側装置との相対位置情報を得るものである。
【0021】前部送受信器1及び後部送受信器2はほぼ
同一構成でなり、それぞれ、後述する図4に詳細構成を
示す送信器11、21、送信アンテナ12、22、後述
する図5に詳細構成を示す受信アンテナ13、23、後
述する図7に詳細構成を示す受信器14、24、タイマ
15、25、及び、後述する図5に詳細構成を示す角度
測定器16、26を備えている。
【0022】前部送受信器1及び後部送受信器2とで異
なる点は、前者の送信器11からの搬送波周波数がf1
であるのに対して後者の送信器21からの搬送波周波数
がf2 である点、及び、前者の受信器14が受信可能な
搬送波周波数がf2 であるのに対して後者の受信器24
が受信可能な搬送波周波数がf1 である点である。すな
わち、先行車両の後部送受信器2又は路側送受信器3と
の間では、送信周波数f1 、受信周波数f2 で通信を行
ない、後続車両の前部送受信器1との間では、送信周波
数f2 、受信周波数f1 で通信を行なうようになされて
いる。さらに言い換えると、走行方向に向いた通信路で
は周波数f1 で通信し、走行方向の逆方向に向いた通信
路では周波数f2 で通信するようになされている。
【0023】これは、当該走行車線での通信路と反対車
線の通信路とを確実に切り分けるためである。
【0024】通信制御器6からの指令により、各送信器
11、21はそれぞれ、搬送波周波数f1及びf2の送
信信号を発生して対応する送信アンテナ12、22に送
り、送信アンテナ12、22から送信電波を放射させる
と共に、対応するタイマ15、25の計時動作を起動す
るようになされている。
【0025】各受信アンテナ13、23はそれぞれ、搬
送波周波数f2 、f1 の信号を受信し、対応する受信器
14、24及び角度測定器16、26に送るものであ
る。各受信器14、24はそれぞれ、受信信号に含まれ
ている情報(データパケット)を復調して共通の通信制
御器6に与えると共に、その情報に含まれる同期パター
ンを検出してトリガを発生し、対応するタイマ15、2
5のその時点の計時時刻を読出させるものである。各角
度測定器16、26はそれぞれ、受信信号の到来方向を
計測するものである。
【0026】図3は、上述した路側送受信器3を含めた
この実施例の路側装置のブロック図である。
【0027】路側装置は、路側送受信器3、通信制御器
8及び網接続装置9を備えている。路側送受信器3は、
図2に示す車両の後部送受信器2と同様な構成を有す
る。すなわち、送信器31、送信アンテナ32、受信ア
ンテナ33、受信器34、タイマ35及び角度測定器3
6を備えており、各部の機能は車両の後部送受信器2に
おける対応要素と同一であるのでその説明は省略する。
通信制御器8は、路側送受信器3と網接続装置9とに接
続され、路側固定網及び車両間の通信を制御するもので
ある。網接続装置9は、一群の路側装置を相互接続する
ための路側固定通信網とのインタフェース機能を担うも
のである。
【0028】図4は、この実施例における前部送受信器
1、後部送受信器2又は路側送受信器3内に設けられて
いる送信器i1(iは1〜3)の詳細構成を示すブロッ
ク図である。
【0029】送信器i1(iは1〜3)は、通信制御器
6又は8から与えられたデータを、そのデータを含むデ
ータパケットに組み立てるパケット構成器41と、この
パケット構成器41から出力されるデータパケットの中
の同期パターンを検出してトリガを発生する同期検出器
42と、データパケットにより無線搬送波(搬送波周波
数はf1 又はf2 )を変調する変調器43と、この変調
器43の出力を電力増幅して送信アンテナi2に与える
電力増幅器44とからなる。
【0030】図5は、この実施例の前部送受信器1、後
部送受信器2又は路側送受信器3内に設けられている角
度測定器i6、及び、受信アンテナi3の詳細構成を示
すブロック図である。
【0031】受信アンテナi3は、走行面に対して平行
に設けられている2個のホーンアンテナi31及びi3
2から構成されている。各ホーンアンテナi31、i3
2による受信信号がそれぞれ角度測定器i6に与えられ
るようになされている。なお、受信器i4に対しては、
一方のホーンアンテナi31又はi32の受信信号を与
えるようになされている。
【0032】角度測定器i6は、90度位相シフタ5
1、加算器52、2個の自乗検波器53及び54、並び
に、角度計算器55から構成されている。
【0033】一方のホーンアンテナi32からの受信信
号は、90度位相シフタ51を介して90度移相されて
加算器52に加えられ、他方のホーンアンテナi31か
らの受信信号は、加算器52及び自乗検波器54に与え
られる。加算器52は、2個の入力信号を加算合成して
自乗検波器53に与える。各自乗検波器53、54は、
入力信号に対する自乗検波信号を得て角度計算器55に
与える。角度計算器55は、これら2個の自乗検波信号
に対して所定の演算式を適用して、受信信号の到来方向
の計測データを得て出力する。
【0034】図6は、角度測定器i6による角度(到来
方向)の測定原理の説明図である。受信アンテナi3の
2個のホーンアンテナi31及びi32の中心点の間隔
をd、受信信号の到来方向をアンテナの指向中心軸に対
してθ、電波の波長をλ、信号振幅をA、円周率をπと
する。2個のホーンアンテナi31及びi32の中心点
間隔dに比べて、通信相手(先行車両や後続車両や路側
装置)までの距離は格段的に長いので、2個のホーンア
ンテナi31及びi32の捕捉電波は平行と見なすこと
ができる。従って、2個のホーンアンテナi31及びi
32の捕捉電波における伝搬距離はd sinθだけ異な
り、位相に直すと2πd sinθ/λだけ異なる。従っ
て、加算器52からの出力信号に対して自乗検波した自
乗検波器53からの出力信号aは、(1) 式で表すことが
できる。一方、受信信号に対して自乗検波した自乗検波
器54からの出力信号bは、(2) 式で表すことができ
る。
【0035】 a=A2 {1+sin(2πd sinθ/λ)} …(1) b=A2 /2 …(2) これら2式から、角度計算器55において、(3) 式に従
う演算を実行することにより、受信信号の到来方向θが
得られることが分かる。
【0036】 θ= sin-1{λ sin-1(a/2b−1)/2πd} …(3) 図7は、この実施例における前部送受信器1、後部送受
信器2又は路側送受信器3内に設けられているの受信器
i4の詳細構成を示すブロック図である。
【0037】図7において、受信器i4は、増幅器6
1、復調器62、パケット分解器63及び同期検出器6
4から構成されている。受信アンテナの一方のホーンア
ンテナからの受信信号は増幅器61に与えられて増幅さ
れた後、復調器62でデータの形に復調される。同期検
出器64は、このような復調データから同期パターンを
検出するものであり、この検出結果は、タイマi5の動
作を停止させるためのトリガとして出力される。パケッ
ト分解器63は、復調器62からの復調データ(データ
パケット)から所望のデータを抜き出して通信制御器6
又は8に与えるものである。
【0038】図8は、この実施例のデータパケットの種
類毎の構成を示すフォーマット図である。
【0039】この通信システムでは4種類のデータパケ
ットを使用しており、図8(a)に構成を示す質問パケ
ット、図8(b)に構成を示す応答パケット、図8
(c)に構成を示す応答確認パケット、図8(d)に構
成を示す再確認パケットとがある。
【0040】図8において、いずれのパケット共に、パ
ケット先頭には同期符号SYNCが設けられており、こ
の同期符号SYNCは他には現れないユニークなパター
ンをもつ符号である。上述した同期検出器42又は64
はこの同期信号SYNCを検出している。
【0041】この同期符号SYNCの次には、パケット
種別を表す符号Q(質問パケット)、R(応答パケッ
ト)、RA(応答確認パケット)又はA(再確認パケッ
ト)が挿入される。
【0042】その次には、発信元識別符号IDが挿入さ
れており、さらにその次には、メッセージ番号MSSN
が挿入されている。発信元識別符号IDは各車両、各路
側送受信器に固有の番号である。メッセージ番号MSS
Nは1回の交信(1つの質問パケットに対する応答パケ
ット、応答確認パケット、再確認パケットからなる)で
は一定の値をとるものであり、交信が次に進むと一連番
号の次の値に更新されるものである。
【0043】応答パケット、応答確認パケット及び再確
認パケットに設けられているRIDは直前に受信したパ
ケットに含まれている発信元識別符号IDがそのまま挿
入されるものであり、言い換えると、着信先を規定して
いるものである。
【0044】応答パケット及び応答確認パケットに設け
られているOFSは、直前の受信パケットからその次の
送信パケットの送信までにかかるオフセット時間であ
る。オフセット時間OFSは、車両間等の距離算出に利
用される。また、このオフセット時間OFSは固定では
なく、通信状況によって変更されることがある。
【0045】質問パケット及び応答パケットに設けられ
ているデータDATAは、各車両の通信端末、情報端末
等が送受信すべきデータや、車両の群走行、自動走行に
必要な他の車両の状態に関するデータ等である。
【0046】最後尾に設けられている符号誤り検出ビッ
トCRCは、パケット全体で符号誤りが発生したかどう
かを判断し、可能ならば誤りを訂正するための符号であ
る。この符号誤り検出ビットCRCによる訂正動作でも
訂正できないデータパケットは廃棄される。
【0047】(A−2)実施例の動作 図9は、この実施例の車両通信システムの通信シーケン
スの一例を示すものであり、以下、この図9をも参照し
ながら、この実施例の車両通信システムの動作を説明す
る。なお、図9は、各送受信器においてパケットの衝突
がない場合を示しており、また、無線伝送路では変調信
号で伝送されるがパケット名で示している。さらに、以
下の動作説明では、車両の違い等を明らかにするため
に、後続車両の構成を示す符号にはその末尾にsを付与
し、先行車両の構成を示す符号にはその末尾にtを付与
し、路側装置の構成を示す符号にはその末尾にuを付与
している。
【0048】各走行車両は、通信制御器6からの制御下
で、一定周期(T)毎に、前部送受信器1(図9では1
sで示している)から、所定周波数f1 の質問信号(質
問パケットQ1による変調信号)を送信すると共に、内
部タイマ15sの計時を起動する。
【0049】このとき、送信器11sでは、通信制御器
6sから送られたデータを基にパケット構成器41sに
よって図8(a)に示す質問パケットQ1が組み立てら
れ、通信制御器6sからの送信トリガをきっかけとして
この質問パケットQ1がビット直列に変調器43sに送
られて2相位相変調され、この変調信号(質問信号)が
電力増幅器44sで電力増幅された後、送信アンテナ1
2sから送信される。また、パケット構成器41sから
出力された質問パケットQ1は同期検出器42にも与え
られ、同期符号SYNCが送出された時点t0でトリガ
が発生されてタイマ15sによる計時が起動される。
【0050】この質問パケットQ1に係る質問信号を受
信した先行車両の後部送受信器2tは、この質問信号の
到来方向を角度測定器26tによって計測して、その結
果を通信制御器6tに与えると共に、通信制御器6tの
制御下で、受信時点から、その時点で自己に設定されて
いる後方向けのオフセット時間OFS11だけ経過した
時点より、周波数f2 の応答信号(応答パケットR11
による変調信号)を返送すると共に、この返送開始時点
からタイマ25tの計時を起動する。同様に、上記質問
信号を受信した路側送受信器3uは、この質問信号の到
来方向を角度測定器36uによって計測して、その結果
を通信制御器8uに与えると共に、通信制御器8uの制
御下で、受信時点から、その時点で自己に設定されてい
る後方向けのオフセット時間OFS12だけ経過した時
点より、周波数f2 の応答信号(応答パケットR12に
よる変調信号)を返送すると共に、この返送開始時点か
らタイマ35uの計時を起動する。
【0051】なお、角度測定器26t、36uの動作は
上述した動作原理に従ってなされる。また、質問信号
は、各受信器24t、34uにおいて、増幅器61t、
61u、復調器62t、62uによって増幅、復調され
て質問パケットQ1に戻された後、パケット分解器63
t、63uによって、同期検出器64t、64uによる
同期検出信号に基づいて、質問パケットQ1が分解され
て通信制御器6t、8uに与えられる。
【0052】通信制御器6t、8uは、分解されて得ら
れたデータを、分解されて得られた送信元符号IDやメ
ッセージ番号MSSNを伴って、入出力装置7t又は網
接続装置9uを介して入出力端末や路側固定網に与え
る。また、通信制御器6t、8uは、入出力装置7t又
は網接続装置9uを介して入出力端末や路側固定網から
与えられたデータや、分解されて得られた送信元符号I
D及びメッセージ番号MSSNや、その時点で自己に設
定されている後方向けのオフセット時間OFS11、O
FS12を、送信器21t、31uに与えて応答信号の
送出を起動する。この際の送信器21t、31uの動作
は、送信器11sが質問信号を形成する際の動作とほぼ
同様であるのでその説明は省略する。
【0053】ここでは、先行車両の後部送受信器2tか
らの応答信号(応答パケットR11に対応)と、路側送
受信器3uからの応答信号(応答パケットR12に対
応)とは、質問信号を送信した前部送受信器1sの搭載
車両からのそれら送受信器との距離の相違や、応答信号
を送信したそれら送受信器についてその時点で設定され
ている後方向けのオフセット時間の相違等によって、質
問信号を送信した前部送受信器1sに確実に弁別できる
時間差をもって到達したとする。
【0054】先行車両の後部送受信器2tからの応答信
号(応答パケットR11に対応)を受信した前部送受信
器1sは、その受信時点でのタイマ15sの計時時間T
1を通信制御部6sに出力させ、その応答信号に基づく
角度測定器16sによる到来方向を計測値を通信制御器
6sに出力させると共に、先行車両の後部送受信器2t
に向けた応答確認信号(応答確認パケットRA11に対
応)を送信する。
【0055】前部送受信器1sは、路側送受信器3uか
らの応答信号(応答パケットR12に対応)を受信した
ときにも同様な動作を行なう。すなわち、その受信時点
でのタイマ15sの計時時間T2を通信制御部6sに出
力させ、その応答信号に基づく角度測定器16sによる
到来方向の計測値を通信制御器6sに出力させると共
に、路側送受信器3uに向けた応答確認信号(応答確認
パケットRA12に対応)を送信する。
【0056】このような応答信号受信時の動作をより詳
細に説明すると以下の通りである。なお、角度測定器1
6sの動作は上述した動作原理に従ってなされるのでそ
の説明は省略する。また、先行車両の後部送受信器2t
からの応答信号(応答パケットR11に対応)を受信し
た場合を例に説明する。
【0057】応答信号は、受信器14sにおいて、増幅
器62s、復調器63sによって増幅、復調されて応答
パケットR11に戻された後、パケット分解器63sに
よって、同期検出器64sによる同期検出信号に基づい
て、応答パケットR11が分解されて通信制御器6sに
与えられる。上述した同期検出信号がタイマ15sに与
えられて、計時時間T1を通信制御部6sに送出させ
る。通信制御器6sは、分解されたパケット種類R及び
着信先識別符号RIDに基づいて、自己宛ての応答パケ
ットであることを認識する。また、分解された発信元識
別符号IDに基づいて、その応答パケットR11の発信
元が先行車両の後部送受信器2tであることを認識す
る。また、通信制御器6sは、タイマ15sの計時時間
(最初に与えられた計時時間)T1と、分解されたオフ
セット時間OFS11との差から、先行車両の送受信器
2tとの間の距離を算出し、応答信号の到来方向の計測
値(最初の計測値)と組み合わせて、先行車両と自車と
の相対位置を算出する。このような位置情報やパケット
分解で得られたデータを、分解されて得られた発信元識
別符号IDやメッセージ番号MSSNを伴って、入出力
装置7sを介して入出力端末に与える。
【0058】また、通信制御器6sは、分解されて得ら
れた発信元識別符号ID及びメッセージ番号MSSN
や、その時点で自己に設定されている前方向けのオフセ
ット時間OFS13を、送信器11sに与えて応答確認
信号(応答確認パケットRA11の変調信号)の送出を
起動する。この際の送信器11sの動作は、質問信号の
送出動作とほぼ同様であるのでその説明は省略する。
【0059】路側送受信器3uからの応答信号に対して
も同様に処理し、計時時間T2等に基づいて路側送受信
器3uに対する自車両の相対位置情報を得て、入出力装
置7sを介して入出力端末に与えると共に、送信器11
sから路側送受信器3uを着信先とする応答確認信号
(応答確認パケットRA12の変調信号)を送出させ
る。なお、応答パケットR12のデータ部に路側送受信
器3uの絶対位置情報が挿入されているときには、自車
両の絶対位置情報を得ることもできる。
【0060】また、先行車両と自車両との距離はほぼ変
化しないのに対して、路側送受信器3uと自車両との距
離は変化するので、その点を考慮して距離算出式を異な
るようにしても良く、また、入出力装置7sを介して自
車両の速度を取込んで路側送受信器3uと自車両との距
離を求めるようにしても良い。
【0061】応答確認信号(応答確認パケットRA11
に対応)を受信した先行車両の後部送受信器2tは、そ
の受信時点でのタイマ25tによる計時時間T11を通
信制御器6tに与えると共に、角度測定器26tによる
受信信号の到来方向の計測値を通信制御器6tに与え
て、通信制御器6tにおいて後続車両の相対位置を捕ら
えるようにし、また、応答確認信号に対する確認信号で
ある再確認信号(再確認パケットA11の変調信号)を
送出させる。
【0062】同様に、応答確認信号(応答確認パケット
RA12に対応)を受信した路側送受信器3uは、その
受信時点でのタイマ35uによる計時時間T12を通信
制御器8uに与えると共に、角度測定器36uによる受
信信号の到来方向の計測値を通信制御器8uに与えて、
通信制御器8uにおいて応答確認信号の送信車両の相対
位置を捕らえるようにし、また、応答確認信号に対する
確認信号である再確認信号(再確認パケットA11の変
調信号)を送出させる。
【0063】このような応答確認信号受信時の動作をよ
り詳細に説明すると以下の通りである。なお、角度測定
器26t、36uの動作は上述した動作原理に従ってな
されるのでその説明は省略する。また、先行車両の後部
送受信器2tが応答確認信号(応答確認パケットRA1
1に対応)を受信した場合を例に説明する。
【0064】応答確認信号は、受信器24tにおいて、
増幅器62t、復調器63tによって増幅、復調されて
応答確認パケットRA11に戻された後、同期検出器6
4tによる同期検出信号に基づいて、パケット分解器6
3tによって分解されて通信制御器6tに与えられる。
また、上述した同期検出信号がタイマ25tに与えられ
て、計時時間T11を通信制御部6tに送出させる。通
信制御器6tは、分解されたパケット種類RA及び着信
先識別符号RIDに基づいて、自己宛ての応答確認パケ
ットであることを認識する。また、分解された発信元識
別符号IDに基づいて、その応答確認パケットR11の
発信元が直前に質問信号を送信してきた後続車両の前部
送受信器1sであることを認識する。また、通信制御器
6tは、タイマ25tの計時時間T11と、分解された
オフセット時間OFS13との差から、後続車両の送受
信器1sとの間の距離を算出し、応答確認信号の到来方
向の計測値(最初の計測値)と組み合わせて、後続車両
と自車との相対位置を算出する。このような位置情報
を、分解されて得られた発信元識別符号IDやメッセー
ジ番号MSSNを伴って、入出力装置7tを介して入出
力端末に与える。
【0065】また、通信制御器6tは、分解されて得ら
れた発信元識別符号ID及びメッセージ番号MSSN
や、その時点で自己に設定されている後方向けのオフセ
ット時間OFS11を、送信器21tに与えて再確認信
号(再確認パケットA11の変調信号)の送出を起動す
る。この際の送信器21tの動作は、応答信号の送出動
作とほぼ同様であるのでその説明は省略する。
【0066】路側送受信器3uにおいても、受信された
応答確認信号に対して同様な処理を行なう。すなわち、
計時時間T12等に基づいてその信号の送信車両の相対
位置情報を得て、網接続装置9uを介して固定網側に与
えると共に、その送信車両を着信先とする再確認信号
(再確認パケットA12の変調信号)を送信器31uか
ら送出させる。
【0067】なお、先行車両の後部送受信器2tには路
側送受信器3uに向けた応答確認信号も到達し、また、
路側送受信器3uには先行車両の後部送受信器2tに向
けた応答確認信号も到達するが、各送受信器2t、3u
の通信制御器6t、8uにおいては、復調して得た応答
確認パケットの着信先識別符号RIDに基づいて、他の
送受信器に宛てたパケットであることを認識して、その
応答確認パケットに対する所定の処理は実行しない。
【0068】先行車両の後部送受信器2tからの再確認
信号(再確認パケットA11に対応)を受信した後続車
両の前部送受信器1s(通信制御器6s)は、先行車両
の後部送受信器2tとの1回の交信が終了したことを認
識し、また、この前部送受信器1s(通信制御器6s)
は、路側送受信器3uからの再確認信号(再確認パケッ
トA12に対応)を受信したときには、路側送受信器3
uとの1回の交信が終了したことを認識する。そして、
メッセージ番号MSSNが1インクリメントされた次の
質問パケットQ1aの作成等の送信準備を行ない、次の
送信時点t1になるのを待ち受ける。
【0069】なお、再確認信号の受信時にも、応答確認
信号の送信時点からの経過時間等に基づいて、先行車両
の後部送受信器2tや路側送受信器3u等との相対位置
を求めるようにしても良い。
【0070】一方、路側送受信器3u及び先行車両の後
部送受信器2tは、質問パケットが誤りなく受信された
ならば応答パケットを送出して応答確認パケットの到着
を待ち、応答確認パケットが誤りなく受信されたならば
再確認パケットを送出して1回の交信を終了する。交信
が正常に終了したならば、応答パケットのデータ部DA
TAに挿入するデータを次のデータに更新して次回の交
信に備える。
【0071】以上のように、この実施例においては、後
続車両の前部送受信器1sと、先行車両の後部送受信器
2t又は路側送受信器3uとの間で、質問パケット、応
答パケット、応答確認パケット及び再確認パケットをこ
の順序で授受しあうことにより、所望のデータを授受し
あうことができると共に、後続車両は先行車両又は路側
送受信器との相対位置情報を得ることができ、また、先
行車両は後続車両との相対位置情報を得ることができ、
さらに、路側送受信器は走行車両との相対位置情報を得
ることができる。
【0072】以上、パケットの衝突等がなく交信が正常
終了するような場合の動作例を説明したが、以下では、
パケットの衝突が生じた場合等の交信が正常終了しない
場合の動作について説明する。
【0073】後続車両の前部送受信器1及び通信制御器
6は、応答パケットや再確認パケットの衝突等によるデ
ータ破壊によって応答パケットや再確認パケットに回復
できない誤りがあったり、これらパケットが受信できな
かったりした場合等の交信が正常に終了しない場合に
は、メッセージ番号MSSNとデータDATAの更新は
行なわず、同じ質問パケットを次の送信時刻に再送す
る。
【0074】なお、質問パケットの送出時点から、許容
されている閾値時間内に応答パケットを受信し得ない場
合には応答パケットを受信できないと判断し、また、応
答確認パケットの送出時点から、許容されている閾値時
間内に再確認パケットを受信し得ない場合には再確認パ
ケットを受信できないと判断する。かかる判断のための
計時時間情報もタイマ15による計時時間を利用する。
【0075】また、先行車両の後部送受信器が異常な状
態になっている場合には、異常な応答パケットの受信が
繰り返される。この場合には、この先行車両からの信号
を無視するか、又は、質問パケットのデータ部DATA
等にこの先行車両の後部送受信器の動作を強制的に停止
させるための情報を盛り込んで送信する。
【0076】応答パケットが受信されない場合には、路
側送受信器3又は先行車両の後部送受信器2において、
他の車両から送信された質問信号との衝突が起こったも
のとみなす。各走行車両は同じ周期で質問信号を送出す
るため、次の質問信号も衝突を起こす可能性が高い。そ
こで、次回の質問信号の衝突を避けるために、次の送信
時刻を、通信制御器6内の乱数発生器が発生した疑似乱
数に基づきシフトさせる。
【0077】応答パケットは受信されたが再確認パケッ
トが受信されない場合には、路側送受信器3又は先行車
両の後部送受信器2において、応答確認パケットの衝突
が生じたものとみなす。そして、次の質問信号に対応す
る応答確認信号の送信時刻を、通信制御器6内の乱数発
生器が発生した疑似乱数に基づきシフトさせる。また、
シフト量に応じて応答確認パケットのオフセット時間O
FSを変更し、シフトしたことを路側送受信器3又は先
行車両の後部送受信器2に伝える。
【0078】路側送受信器3及び通信制御器8、又は、
先行車両の後部送受信器2及び通信制御器6は、質問パ
ケットを受信したが応答確認パケットを受信できない場
合には(タイマ35又は25の計時時間が許容閾値時間
を越えた場合等)、質問信号を送信した車両の前部送受
信器1において応答パケットの衝突が生じたものとみな
し、次の質問パケットに対する応答パケットの送出時刻
を、通信制御器8、6内の乱数発生器が発生した疑似乱
数に基づきシフトさせ、シフト量に応じて応答パケット
のオフセット時間OFSを変更する。
【0079】各路側装置のサービス範囲(セルと呼ぶ)
は部分的に重なるように路側装置を設置すれば、路側通
信網と走行車両の間に連続的な通信路を形成することが
できる。この場合、セルが重なる部分では、1個の質問
信号に対して複数の路側装置から応答信号があるが、応
答信号の到達時間が異なるため干渉は生じない。しか
し、路側通信網に複数の同一パケットが送り出されるた
め、路側通信網又は相手車両は冗長なパケットを捨てる
ことを行なう。
【0080】(A−3)実施例の効果 以上のように、上記実施例によれば、走行車両相互間、
及び、走行車両と路側の通信網との間に、連続的でかつ
相互干渉のない通信路が形成されるので、電話をはじめ
とする各種の通信端末、情報端末を用いる連続的な情報
通信が可能になる。それと同時に、車両内装置及び路側
装置が位置計測機能をもつため、各走行車両の位置情報
が得られ、この情報を用いた車両の群走行、自動走行も
が可能になる。従って、一つのシステムで情報通信と走
行制御の両方の要求に応えることができ、道路上の情報
通信基盤として共通に広く用いることができる。また、
走行車両相互間の通信及び位置計測機能のみを用いるこ
とにより、路側装置が設置されていない道路においても
群走行が可能になる。
【0081】(B)他の実施例 上記実施例においては、路側送受信器及び後部送受信器
の送信周波数が等しいものを示したが、路側送受信器及
び後部送受信器の送信周波数を変えると共に、前部送受
信器の受信構成として路側送受信器に対向する構成と後
部送受信器に対向する構成との2系統設け、路側送受信
器及び後部送受信器からの信号の干渉を確実に防止する
ようにしても良い。同様に、前部送受信器からの送信周
波数も、路側送受信器に向けるものと後部送受信器に向
けるものとで変えるようにしても良い。なお、この場合
でもパケット構成器までを共用させる。
【0082】また、上記実施例においては、前部送受信
器がほぼ同時に通信し得る相手が複数のものを示した
が、質問信号に対する最初の応答信号を送信してきた相
手とのみ交信を行なうようにしても良い。
【0083】さらに、上記実施例においては、前部送受
信器が質問信号を送出して1回の交信を開始するものを
示したが、路側送受信器や後部送受信器が質問信号を送
出して1回の交信を開始するようにしても良い。
【0084】さらにまた、上記実施例においては、路側
装置が走行方向の逆方向を指向する路側送受信器だけを
備えるものを示したが、この路側送受信器に加えて、走
行方向を指向する路側送受信器(車両の前部送受信器と
同様な構成)を設けるようにしても良い。この場合には
セルの範囲が拡大し、路側装置の設置間隔を長くでき
る。
【0085】また、上記実施例においては、受信アンテ
ナとしてホーンアンテナを用いているものを示したが、
これと同等の機能をもつスロットアンテナ、マイクロス
トリップアンテナ等の他の方式のアンテナを用いること
もできる。送信アンテナも、ホーンアンテナ、スロット
アンテナ、マイクロストリップアンテナ等のいずれを適
用しても良い。また、受信アンテナ及び送信アンテナ
を、1個の送受共用アンテナを適用するようにしても良
い。
【0086】さらに、上記実施例においては、データパ
ケットのデジタル変調方式として2相位相変調方式を適
用しているが、4相位相変調方式等の他の変調方式を用
いることもできる。
【0087】さらにまた、車両に設けられる前部送受信
器及び後部送受信器の設置位置は図1に示す位置に限定
されるものではなく、屋根の中央部等に設けられていて
も良い。要は、前部送受信器が走行方向前方に存在する
送受信器と通信を行なうことができ、後部送受信器が走
行方向の逆方向後方に存在する送受信器と通信を行なう
ことができるのであればその設置位置は任意である。
【0088】また、上記実施例においては、車両に搭載
されている送受信器の送信周波数や受信周波数が固定の
ものを示したが、可変し得るようにしても良い。例え
ば、高速道路の上り車線と下り車線とで使用する周波数
を分けておき、各車両は、上り車線を走行する場合と下
り車線を走行する場合とで手操作によって又は自動的に
周波数を切り換えるようにしても良い。
【0089】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、路側の
送受信器と、車両が搭載している送受信器との間でデー
タパケットを変調した信号を授受し合うことにより、各
種情報を授受し得ると共に、その変調信号の往復時間や
到来方向によって、相互に相対位置情報を得ることがで
き、また、異なる車両に搭載されている送受信器間でデ
ータパケットを変調した信号を授受し合うことにより、
各種情報を授受し得ると共に、その変調信号の往復時間
や到来方向によって、相互に相対位置情報を得ることが
できるので、情報種類毎の通信構成を設けることなく、
路車間及び車両間で多くの情報を授受し得ると共に、そ
のような共通の通信構成を用いて得られる相対位置情報
を利用した群走行制御や自動走行制御をも実現可能にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の車両通信システムの概略構成を示す道
路鳥瞰図である。
【図2】実施例の車両の通信構成を示すブロック図であ
る。
【図3】実施例の路側装置の通信構成を示すブロック図
である。
【図4】実施例の各種送受信器内の送信器構成を示すブ
ロック図である。
【図5】実施例の各種送受信器内の角度測定器構成を示
すブロック図である。
【図6】角度測定原理の補助的説明図である。
【図7】実施例の各種送受信器内の受信器構成を示すブ
ロック図である。
【図8】実施例のデータパケット構成を示すフォーマッ
ト図である。
【図9】実施例の通信シーケンス例を示すシーケンス図
である。
【符号の説明】
1…前部送受信器、2…後部送受信器、3…路側送受信
器、6、8…通信制御器、11、21、31…送信器、
12、22、32…送信アンテナ、13、23、33…
受信アンテナ、14、24、34…受信器、15、2
5、35…タイマ、16、26、36…角度測定器、4
1…パケット構成器、42、64…同期検出器、51…
90度位相シフタ、52…加算器、53、54…自乗検
波器、55…角度計算器、63…パケット分解器。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路上を走行する車両相互間、及び、車
    両と路側通信網との間に、無線通信路を提供する車両通
    信システムであって、 車両に、走行方向を指向する第1の送受信器と走行方向
    の逆方向を指向する第2の送受信器とを搭載すると共
    に、路側に、所定間隔毎に上記路側通信網に接続されて
    いる送受信器を設け、 各種類の上記送受信器がそれぞれ、 データパケットの送受信手段と、 自己が送信元のデータパケットを搬送する信号の送信時
    刻と、そのデータパケットに対する相手送受信器による
    返信データパケットを搬送する返信信号の受信時刻との
    差、及び、相手送受信器からの信号の入射角度を計測
    し、その計測値に基づいて、自己送受信器及び他送受信
    器間の相対位置情報を得る相対位置検出手段とを有する
    ことを特徴とする車両通信システム。
  2. 【請求項2】 上記相対位置検出手段における応答信号
    の入射角度計測構成が、 2個のホーンアンテナ又はそれと同等の機能をもつ受信
    アンテナと、 上記受信アンテナの一方の出力を90度移相して他方の
    出力と加算した後自乗検波して得られる第1の検波後出
    力と、上記受信アンテナの一方の出力を自乗検波して得
    られる第2の検波後出力とに基づき角度を計算する角度
    測定部とからなることを特徴とする請求項1に記載の車
    両通信システム。
  3. 【請求項3】 上記各データパケット送受信手段は、 相手送受信器からのある種類の返信信号を受信できない
    ときには、その返信信号を求める種類の自己からの送信
    信号の次回送信時刻を、疑似乱数に基づきシフトさせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両通信システム。
  4. 【請求項4】 道路上を走行する車両相互間、及び、車
    両と路側通信網との間に、無線通信路を提供する車両通
    信システムを構築し得る車両であって、 走行方向を指向する第1の送受信器と走行方向の逆方向
    を指向する第2の送受信器とを搭載し、 各種類の上記送受信器がそれぞれ、 データパケットの送受信手段と、 自己が送信元のデータパケットを搬送する信号の送信時
    刻と、そのデータパケットに対する相手送受信器による
    返信データパケットを搬送する返信信号の受信時刻との
    差、及び、相手送受信器からの信号の入射角度を計測
    し、その計測値に基づいて、自己送受信器及び他送受信
    器間の相対位置情報を得る相対位置検出手段とを有する
    ことを特徴とする車両。
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