JPH0935488A - 不揮発性記憶装置 - Google Patents

不揮発性記憶装置

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JPH0935488A
JPH0935488A JP18307595A JP18307595A JPH0935488A JP H0935488 A JPH0935488 A JP H0935488A JP 18307595 A JP18307595 A JP 18307595A JP 18307595 A JP18307595 A JP 18307595A JP H0935488 A JPH0935488 A JP H0935488A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】時間の経過に伴うメモリセルのしきい値電圧の
遷移によるデ−タの化けを回避でき、高信頼性、高容量
の不揮発性記憶装置を実現する。 【構成】メモリ装置10の中に二つ以上、たとえば六つ
のメモリチップ11〜16、リフレッシュ機能を有する
リフレッシュ機能ブロック17、クロック機能ブロック
18および電池19を備え、リフレッシュ機能ブロック
により各メモリチップあるいは各メモリセクタ−毎に最
後の書き込み時からの経過時間を計時し、この経過時間
とあらかじめ設定された限界電荷保持時間とを比較し、
経過時間が限界電荷保持時間に達したときに各メモリチ
ップあるいはメモリセクタ−に対して再書き込みを行
う。これにより、時間の経過に伴う記憶デ−タの化けを
回避でき、信頼性および記憶容量の大幅な向上を図れる
不揮発性記憶装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的に書き換え可能
な不揮発性記憶装置、たとえば、EEPROM、または
フラッシュEEPROMなどの不揮発性記憶装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】フロ−ティングゲ−トを有する電気的に
書き換えのできるメモリ、たとえば、EEPROMまた
はフラッシュEEPROMにおいては、フロ−ティング
ゲ−トに電荷を注入させるあるいは放出させることによ
って、メモリセルのしきい値電圧Vthを変動させ、デ−
タを記憶することができる。これまでにこの種の記憶装
置として、フロ−ティングゲ−トに電荷の注入または放
出する方法、あるいはメモリセルの配置の仕方によっ
て、幾つか仕様の異なるものが提案されている。
【0003】図7(a)はこのような書き換え可能な不
揮発性記憶装置の基本的な構成例を示すメモリセルの簡
略断面図である。図7(a)において、1はフロ−ティ
ングゲ−ト(FG)、2はコントロ−ルゲ−ト(C
G)、3は基板、4はソ−ス拡散層(以下、ソ−スとい
う)、5はドレイン拡散層(以下、ドレインという)、
e- はフロ−ティングゲ−ト1に注入された電荷(電
子)をそれぞれ示している。なお、ここでは、たとえば
ソ−ス4およびドレイン5はn型とし、基板3はp型と
する。以下にメモリセルの書き込みおよび読み出し動作
を説明する。
【0004】このように構成されたメモリセルにおいて
は、デ−タの書き込みは図7(b)に示すように、コン
トロ−ルゲ−ト2に高いレベルの電圧、たとえば12V
の電圧VG を印加し、メモリセルのドレイン5に、たと
えば6Vの電圧VD を印加し、ソ−ス4に接地電位(0
V)を印加することによって行われる。
【0005】メモリセルがこのようにバイアスされたと
き、メモリセルがオン状態となり、メモリセルのドレイ
ン5からソ−ス4に向かって電流が流れ、これと反対方
向に、メモリセルのソ−ス4からドレイン5に向かって
電子が流れることになる。ドレイン5近傍のピンチオフ
領域で加速された電子の一部がチャネルホットエレクト
ロン(CHE)となり、これがフロ−ティングゲ−ト1
に捕獲される。すなわちホットエレクトロンとなる一部
の電子がフロ−ティングゲ−ト1に蓄積されることにな
る。
【0006】上記のように、フロ−ティングゲ−ト1に
電子が注入されることになる。ここでは、フロ−ティン
グゲ−ト1に注入される電子の量はフロ−ティングゲ−
ト1の電圧または注入電圧の印加時間によって決定され
る。フロ−ティングゲ−ト1に電子が注入されると、コ
ントロ−ルゲ−ト2によって制御されるトランジスタ
(メモリセル)のしきい値電圧Vthが上昇する。これら
のしきい値電圧Vthに応じて、”1”または”0”レベ
ルに対応させる。
【0007】図8はフロ−ティングゲ−ト1に電子が注
入されている場合および注入されていない場合のメモリ
セルのしきい値電圧Vthの分布を示す図である。実際に
メモリセルのしきい値電圧Vthはある程度にバラツキが
あって、このバラツキを考慮すると、メモリセルのしき
い値電圧Vthは、図8に示すような分布を呈すると考え
られる。
【0008】図8は、たとえばメモリ回路の電源電圧V
CCが5Vのとき、フロ−ティングゲ−ト1に電子を注入
することによるメモリセルのしきい値電圧Vthの変化を
示す。図8においては、横軸はしきい値電圧Vth、縦軸
はメモリセルの分布する数(bit数)を示している。
さらに図8においては、Aはフロ−ティングゲ−ト1に
電子が注入されていないメモリセルのしきい値電圧の分
布領域、Bはフロ−ティングゲ−ト1に電子が注入され
ているメモリセルのしきい値電圧の分布領域をそれぞれ
示している。
【0009】ここで、たとえば、フロ−ティングゲ−ト
1に電子が注入されていないメモリセルにおいては、そ
のしきい値電圧Vthは2.5V以下になっている。一
方、フロ−ティングゲ−ト1に電子が注入されたメモリ
セルにおいては、そのしきい値電圧Vthが5.5V以上
に上昇している。すなわち、フロ−ティングゲ−ト1に
電子が注入されているメモリセルのしきい値電圧Vth
電源電圧VCCより高くなっている。
【0010】このような分布を呈するしきい値電圧Vth
を有するメモリセルにおいては、たとえばコントロ−ル
ゲ−トに2.5V以上、5.5V以下の電圧VG が印加
された場合、フロ−ティングゲ−ト1に電子が注入され
ていないメモリセルがオン状態となり、読み出し電流が
流れる。一方、フロ−ティングゲ−ト1に電子が注入さ
れているメモリセルがオフ状態となり、読み出し電流が
流れない。この読み出し電流の有無をセンス回路を用い
て検出し、”0”あるいは”1”レベルとして認識す
る。このようにメモリセルに電子の注入に伴うメモリセ
ルのオン・オフ状態の違いによって、メモリセルに記録
されているデ−タを読み出すことができる。
【0011】具体的に、メモリセルからのデ−タの読み
出しは図7(c)に示すように、コントロ−ルゲ−ト2
に高いレベルの電圧、たとえば5Vの電圧を印加し、ド
レイン5に低いレベルの電圧、たとえば2Vの電圧を印
加し、メモリセルのソ−ス4に接地電位を印加すること
によって行われる。
【0012】メモリセルがこのようにバイアスされる
と、フロ−ティングゲ−ト1に電子が注入されているか
否かによって、メモリセルに読み出し電流が流れるか否
かが決定される。ここで、たとえば書き込み時にフロ−
ティングゲ−ト1に電子が注入されていないメモリセル
が図7(c)のようにバイアスされると、メモリセルが
オン状態となり、読み出し電流が流れる。一方、書き込
み時にフロ−ティングゲ−ト1に電子が注入された場合
は、メモリセルのしきい値電圧が上昇したため、このよ
うにバイアスされても、メモリセルがオフ状態のままで
あり、読み出し電流が流れない。
【0013】したがって、この読み出し電流による電圧
降下をドレイン5の電極に接続されているセンス回路に
より検出し、出力することによって、各メモリセルに記
憶されているデ−タを読み出すことができる。
【0014】一般的に、書き換えのときに低い印加電
圧、短い書き込み時間でメモリセルのしきい値電圧Vth
を大きくシフトすることが望まれる。一方、長時間の放
置あるいは読み出し時のフロ−ティングゲ−ト1の電子
の保持特性も重要である。
【0015】フロ−ティングゲ−ト1は電気的に浮遊し
ており、その周囲はシリコン酸化膜によって電気的に絶
縁されているため、一旦フロ−ティングゲ−ト1に注入
された電子が長い時間で保持されることになる。
【0016】また、フロ−ティングゲ−ト1に注入され
た電子の量を調整することによって、一つのメモリセル
により多くの情報を書き込もうとする、いわゆる多値メ
モリ技術が提案されている。図9はこの技術を用いて書
き込まれたメモリセルのしきい値電圧Vthの分布を示す
図である。
【0017】図9においては、メモリセルのフロ−ティ
ングゲ−ト1に全く電子を注入せず、メモリセルのしき
い値電圧Vthが上昇していない場合に、メモリセルのし
きい値電圧の分布領域をA、フロ−ティングゲ−ト1に
少量の電子を注入し、メモリセルのしきい値電圧Vth
少し上昇した場合に、メモリセルのしきい値電圧の分布
領域をB、それよりメモリセルのフロ−ティングゲ−ト
1に少し多めの電子を注入し、メモリセルのしきい値電
圧Vthがある程度上昇した場合に、メモリセルのしきい
値電圧Vthの分布領域をC、さらにメモリセルのフロ−
ティングゲ−ト1に大量の電子を注入することによっ
て、メモリセルのしきい値電圧Vthが大きく上昇した場
合に、メモリセルのしきい値電圧の分布領域をDとす
る。
【0018】図9に示すように、領域Aにおいては、メ
モリセルのしきい値電圧Vthが0.5V〜1.5V、領
域Bにおいては、メモリセルのしきい値電圧Vthが2.
0V〜3.0V、領域Cにおいては、メモリセルのしき
い値電圧Vthが3.5V〜4.5V、さらに領域Dにお
いては、メモリセルのしきい値電圧Vthが5.5V以上
にそれぞれの電圧レベル範囲内に分布している。こうす
ることによって、一つのメモリセルにより多くの情報、
たとえば4値をとるデ−タを記録することが可能であ
り、いわゆる多値メモリを実現できる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的にメ
モリセルのフロ−ティングゲ−トに電子を注入し、メモ
リセルのしきい値電圧Vthを所定の値に上昇させたあと
メモリセルを放置すると、時間の経過につれて、メモリ
セルのしきい値電圧Vthのシフト(遷移)現象が起こ
る。図10は放置時間に伴い、メモリセルのしきい値電
圧Vthのシフト状況を表すグラフである。
【0020】このシフト現象の原因は、メモリセルのフ
ロ−ティングゲ−ト1に注入された電子が時間の経過に
つれて、フロ−ティングゲ−ト1から放出してしまうか
らである。図10に示すように、メモリセルの放置時間
がtO に達すると、メモリセルのしきい値電圧Vthが電
圧ΔVth分だけシフトする、たとえば低下することにな
る。
【0021】メモリセルのしきい値電圧Vthのシフトに
よって生じた問題を図11および図12に関連付けて説
明する。図11および図12によると、時間が経過する
につれて、メモリセルのフロ−ティングゲ−ト1から電
子が放出してしまうことによって、メモリセルのしきい
値電圧Vthが下方にシフトし、すなわちしきい値電圧V
thが低下していく傾向がある。従来の2値メモリの場合
は、電源電圧が十分高いとき、図11に示すように、し
きい値電圧Vthには十分のマ−ジンがあったため、しき
い値電圧Vthが多少低下しても記録された情報の読み出
しにはさほど影響しない。
【0022】しかし、一つのメモリセルには3値以上の
情報を記録しようとすると、図12に示すように、しき
い値電圧Vthのマ−ジンが非常に小さくなり、放置によ
り生じたしきい値電圧VthのシフトによるVthの低下が
無視できなくなる。すなわち、しきい値電圧Vthのシフ
トにより、所定の情報を表すしきい値電圧が下がってし
まい、他の値を表すしきい値電圧の分布領域に入る。読
み出しのとき、この変化によって、デ−タが他のデ−タ
に変換されてしまう。
【0023】一方、2値メモリの場合でも、低電源電圧
化によって、しきい値電圧Vthには十分のマ−ジンが取
れないことが生じる。このため、メモリの放置により、
しきい値電圧Vthがシフトし、所定の値を表すしきい値
電圧Vthが他のデ−タを表すしきい値電圧領域に入って
しまい、読み出しのときに、いわゆるデ−タの化けが生
じる可能性がある。
【0024】また、従来技術におけるもう一つの問題
は、メモリセルのフロ−ティングゲ−トに電子を注入す
るとき、すなわち書き込むときに生じる。具体的に説明
すると、メモリセルに対して、書き込みを行うとき、た
とえば図7(b)に示すようにメモリセルをバイアスす
る。すなわち、メモリセルのコントロ−ルゲ−ト2に高
電圧、たとえば12Vの高電圧のパルスVG を印加し、
同時にメモリセルのソ−ス4を接地電位にし、メモリセ
ルのドレイン5に高電圧、たとえば5V電圧のパルスV
D を印加することによって、フロ−ティングゲ−ト1に
電子の注入を行う。図13は、メモリセルのコントロ−
ルゲ−ト2およびドレイン5に印加されたパルスを示す
波形図である。
【0025】一般的に、メモリセルのコントロ−ルゲ−
ト2に印加された電圧VG のレベルを高くすることによ
って、フロ−ティングゲ−ト1に電子の注入時間を短縮
できる。しかし、図14に示すように、単にコントロ−
ルゲ−ト2に印加された電圧VG のレベルを高くするだ
けでは、書き込み初期において、書き込む速度が遅くな
るという問題がある。
【0026】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、経時的なしきい値電圧のシフト
による記録された情報の化けを防止でき、ひいては、記
憶装置のサイズを増大させることなく、より大容量の情
報を記録でき、また、異なる電源電圧に対応でき、しか
も高速に書き込むことができる不揮発性記憶装置を提供
することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電荷蓄積量に応じてしきい値電圧が遷移
する電荷蓄積層を有するメモリセルを備え、電源電圧の
印加状態に応じて上記電荷蓄積層の電荷蓄積量を調整し
て、複数の値をとるデ−タのうち一の値のデ−タを上記
メモリセルへ書き込む不揮発性記憶装置であって、補助
用内部電源と、上記メモリセルに対して、最後に書き込
み動作が行われてからの経過時間を計時する計時手段
と、上記計時手段による計時時間と、あらかじめ設定し
た限界電荷保持時間とを比較し、計時時間が限界電荷保
持時間に達したならば、上記補助用電源の電圧を上記メ
モリセルに対して供給し、再度の書き込みを行うリフレ
ッシュ手段とを有する。
【0028】また、本発明では、上記メモリセルへ書き
込まれるデ−タの値は少なくとも3値である。
【0029】また、本発明では、上記リフレッシュ手段
による再書き込み動作は、セクタ−単位で行われる。
【0030】さらに、本発明では、電荷蓄積量に応じて
しきい値電圧が遷移する電荷蓄積層を有するメモリセル
を備え、電源電圧の印加状態に応じて上記電荷蓄積層の
電荷蓄積量を調整して、複数の値をとるデ−タのうち一
の値のデ−タを上記メモリセルへ書き込む不揮発性記憶
装置であって、それぞれ供給電圧値が異なる複数の電源
と、上記複数の電源のうちの一の電源を選択し、その電
源電圧の値に応じた時間だけ当該電圧を上記メモリセル
に供給する手段とを有する。
【0031】
【作用】本発明の不揮発性記憶装置によれば、計時手段
により各メモリチップあるいは各メモリセクタ−に最後
に書き込みを行ってからの経過時間が得られる。そし
て、この経過時間とあらかじめ設定した限界電荷保持時
間とを比較し、計時時間が限界電荷保持時間に達したな
らば、補助用電源による電源電圧に基づいて各メモリチ
ップあるいはメモリセクタ−に対して、再書き込み動作
が行われる。
【0032】また、書き込みを行うとき、メモリセルの
しきい値電圧を調整することによって、3値以上をとる
デ−タのうち1のデ−タをメモリセルに書き込み、いわ
ゆる多値メモリを実現する。
【0033】また、リフレッシュ機能ブロックにより、
メモリセルに対して、再書き込みを行うとき、メモリセ
クタ−単位で再書き込みが行われる。
【0034】さらに、複数の電圧の異なる電源を備えた
場合は、それぞれの電源電圧に応じた書き込み時間で書
き込みが行われる。これにより、所定のしきい値電圧を
持つメモリセルが得られる。
【0035】
【実施例】図1は本発明に係る不揮発性記憶装置の一実
施例を示す回路図である。図1において、10は不揮発
性記憶装置、11〜16は、たとえば図7に示すような
フロ−ティングゲ−トを持つ、セル構造を有するフラッ
シュEEPROMからなるメモリチップ、17はリフレ
ッシュ機能を有するリフレッシュ機能ブロック、18は
各メモリチップ11〜16およびリフレッシュ機能ブロ
ック17にクロックを提供するクロック機能ブロック、
19は補助用内部電源としての電池をそれぞれ示してい
る。メモリチップ11〜16の各メモリセルに2値以
上、たとえば4値のデ−タが記憶可能である。すなわ
ち、メモリチップ11〜16は多値メモリである。
【0036】リフレッシュ機能ブロック17は各メモリ
チップあるいは各メモリセクタ−毎に最後書き込みを行
った時間を記録し、そしてクロック機能ブロック18か
ら供給されるクロックにより、各メモリチップあるいは
各メモリセクタ−毎に最後書き込みを行ってからの経過
時間を計時し、この経過時間とあらかじめ設定した限界
電荷保持時間とを比較する。経過時間が限界電荷保持時
間に達したとき、メモリチップあるいはメモリセクタ−
に対して、再度書き込みの動作を行うよう命令を発す
る。
【0037】クロック機能ブロック18はリフレッシュ
機能ブロック17に対して、経過時間を計時するため、
安定した周期を持つクロック信号を供給する。内部電源
としての電池19は、不揮発性記憶装置10の外部電源
が切られても、リフレッシュ機能ブロック17およびク
ロック機能ブロック18の動作に必要な電源電圧を供給
する。このため、不揮発性記憶装置10が外部電源に依
存せずに、電池19の電源電圧の供給によりリフレッシ
ュの動作が保証される。
【0038】また、各メモリチップあるいは各メモリセ
クタ−が最後の書き込み時間およびあらかじめ設定した
限界電荷保持時間を表すデ−タをリフレッシュ機能ブロ
ックに備えた専用のメモリに記憶するか、あるいはメモ
リチップ11〜16の中に所定のメモリ領域に記憶する
こともできる。
【0039】なお、限界電荷保持時間、すなわちメモリ
セルに記憶されているデ−タの化ける時間は、メモリセ
ルに対して書き込みを行ったあと、放置によりメモリセ
ルのしきい値電圧Vthの遷移特性、すなわち図10に示
すしきい値電圧Vthの遷移と放置時間との関係を示すグ
ラフより容易に推定できる。そして、この推定の結果を
メモリセルの限界電荷保持時間として、あらかじめリフ
レッシュ機能ブロック17にあるメモリ、あるいはメモ
リチップ11〜16の中に所定のメモリ領域に記憶して
おき、各メモリチップ11〜16あるいはメモリセクタ
−に対してリフレッシュを行うか否かを決定するのに用
いる。
【0040】すなわち、各メモリチップあるいはメモリ
セクタ−単位に、最後に書き込みを行ってからの経過時
間をあらかじめ設定したメモリセルの限界電荷保持時間
とを比較し、仮に経過時間がメモリセルの限界電荷保持
時間に達したならば、メモリチップあるいはメモリセク
タ−に対してリフレッシュ動作を行うように命令を下
す。こうすることによって、メモリチップ11〜16に
記憶したデ−タが時間の経過につれて化けることがなく
なり、記憶装置の信頼性が高まる。
【0041】また、一つのメモリセルに対して、フロ−
ティングゲ−トに電子の注入量を調整する方法として、
しきい値電圧Vthと書き込み時高電圧の印加時間との依
存性を利用する。メモリセルのしきい値電圧Vthと高電
圧の印加時間との依存性を図2のグラフに示す。この図
において、横軸は対数目盛りで表す時間、縦軸はメモリ
セルのしきい値電圧Vthである。
【0042】なお、図2に示すグラフはコントロ−ルゲ
−トに12Vの電圧を印加した場合のデ−タである。実
際に、コントロ−ルゲ−トに印加された電圧によって、
またデバイスや使用状況などによって、このデ−タが変
化する。
【0043】図2に示すように、たとえば0.1msの
書き込み時間によって、メモリセルのしきい値電圧は約
2.5Vになり、1.0msの書き込み時間によって、
メモリセルのしきい値電圧は約4.0Vになり、さらに
10msの書き込み時間によって、メモリセルのしきい
値電圧は約6Vになる。
【0044】メモリセルのしきい値電圧と書き込み時間
の依存性を利用して、フロ−ティングゲ−ト1に対し
て、電子を注入する場合、注入時間、すなわち書き込み
時間を調整して、所定のしきい値電圧Vthが得られるよ
うに行う。これによって、フロ−ティングゲ−ト1の電
子蓄積量を任意の値に調整することができ、すなわちメ
モリセルのしきい値電圧Vthは任意の値に調整すること
ができ、一つのメモリセルに3値以上をとるデ−タの記
録が可能であり、いわゆる多値メモリを実現できる。
【0045】また、複数の異なる電源電圧下で動作する
場合は、それぞれの電源電圧レベルに応じて、メモリセ
ルのしきい値電圧Vthを設定することが必要である。上
述のメモリセルのしきい値電圧と書き込み時高電圧の印
加時間との依存性を利用して、それぞれの電圧レベルに
対応する書き込み時間を設定することによって、メモリ
セルのしきい値電圧Vthを異なる値に設定することがで
きる。すなわち、記憶装置が複数の電源電圧に対応でき
る。
【0046】たとえば、図3に示すように、電源電圧が
3.3Vの場合は、メモリセルのしきい値電圧の分布が
領域Bになるように書き込みを行う。一方、電源電圧が
5.5Vになると、メモリセルのしきい値電圧の分布が
領域Cになるように書き込みを行う。
【0047】図4は、たとえば電源電圧がそれぞれ3.
3Vまたは5.5Vの場合、書き込み時にメモリセルの
コントロ−ルゲ−ト2に印加される高電圧パルスの波形
を示している。書き込みを行うとき、電源電圧に応じた
書き込み時間で書き込み用の高電圧パルスをメモリセル
のコントロ−ルゲ−ト2に印加することにより、所定の
しきい値電圧が得られる。たとえば、電源電圧が5.5
Vのとき、書き込みのためにコントロ−ルゲ−ト2への
書き込みパルスの印加時間が、図4(a)に示すように
100msとし、これによって、メモリセルのしきい値
電圧が図3の領域Cに分布し、5.5Vの電源電圧に対
応できる。
【0048】また、電源電圧が3.3Vにのとき、書き
込みのためにコントロ−ルゲ−ト2への書き込みパルス
の印加時間が、図4(b)に示すように、たとえば10
msとし、これによって、メモリセルのしきい値電圧が
図3の領域Bに分布し、3.3Vの電源電圧に対応でき
る。
【0049】これによって、電源電圧に応じた書き込み
時間だけ書き込みパルスを所定のメモリセルのコントロ
−ルゲ−トに印加し、メモリセルのしきい値電圧を調整
することにより、異なる電源電圧に対応する。また、低
電源電圧化の場合には書き込み時間を短縮することがで
きる。
【0050】さらに、メモリセルのフロ−ティングゲ−
ト1に電子を注入するとき、電子の注入量が常に最大に
なるように、コントロ−ルゲ−ト2に印加する電圧を調
整することによって、短い注入時間でメモリセルのしき
い値電圧Vthを所定の電圧レベルまでに上昇させること
ができる。
【0051】本実施例においては、コントロ−ルゲ−ト
2に図5に示すような電圧可変な高電圧のパルスを印加
することによって、フロ−ティングゲ−ト1に電子を注
入するとき、常に電子の注入量が最大に保たれるため、
フロ−ティングゲ−ト1への電子の注入時間を短くする
ことができる。
【0052】図6は図5に示す可変電圧のパルスによる
フロ−ティングゲ−ト1への電子の注入時間と、図13
に示す従来例の固定電圧パルスによる電子の注入時間と
の比較結果を示している。図6によると、メモリセルの
しきい値電圧Vthを所定のレベルまで上昇させるため
に、可変パルスによるフロ−ティングゲ−ト1への電子
の注入時間は、従来の固定パルスによる電子の注入時間
より、約一桁短くなる。すなわち、本実施例の可変電圧
パルスによるフロ−ティングゲ−ト1への電子の注入
は、短い時間でできる利点がある。
【0053】ここで、図1の不揮発性記憶装置10の全
体的な動作について説明する。通常、不揮発性記憶装置
10は外部電源により、メモリチップ11〜16に対す
る書き込みおよび読み出しが行われる。書き込み動作を
行った後は、リフレッシュ機能ブロック17によって、
各メモリチップ毎に、あるいは各メモリセクタ−毎に書
き込みを行った時間が所定のメモリに記憶される。
【0054】一方、不揮発性記憶装置10が放置されて
いるとき、内部電源としての電池19により電源電圧が
供給され、リフレッシュ機能ブロック17およびクロッ
ク機能ブロック18の機能が維持される。そして、クロ
ック機能ブロック18から供給されるクロックにより、
各メモリチップあるいは各メモリセクタ−毎に最後書き
込みを行ってからの経過時間が計時され、この経過時間
とあらかじめ設定した限界電荷保持時間とが比較され
る。比較の結果、経過時間が限界電荷保持時間に達した
とき、メモリチップあるいはメモリセクタ−に対する再
書き込み命令が発せられ、再書き込み動作が行われ、時
間経過に基づくデ−タの化けが防止される。
【0055】以上述べたように、本実施例によれば、記
憶装置の中に、二つ以上、たとえば六つのメモリチップ
11〜16、またはリフレッシュ機能ブロック17、ク
ロック機能ブロック18および電池19を備え、メモリ
チップあるいはメモリチップの中にあるメモリセクタ−
毎に最後に書き込みを行ってから経過した時間とあらか
じめ記憶された限界電荷保持時間、すなわちデ−タの化
ける時間とを比較し、比較結果により各メモリチップあ
るいはメモリチップの中にあるメモリセクタ−に対して
リフレッシュする命令を発するので、外部電源が切られ
ても内部の電池19によりリフレッシュの機能が維持さ
れ、メモリセル11〜16のしきい値電圧Vthのシフト
により、記録されたデ−タの化けを避けることができ
る。
【0056】また、記憶装置の中に備えた電池19は、
クロック機能および数箇月、数年起きに実行されるリフ
レッシュ動作を10年間保証すればよいことから、従来
のSRAMなどのバックアップ電源に比較すれば格段に
低容量の電池で済む。さらにリフレッシュ機能ブロック
17およびクロック機能ブロック18はメモリチップ1
1〜16と比較すれば格段に小さい面積しか占有しない
ため、半導体装置または半導体システムのレイアウト面
積の増大を来すことはほとんどない。
【0057】また、メモリセルのしきい値電圧と書き込
み時間との依存性を利用して、フロ−ティングゲ−トに
対して、高電圧の印加時間、すなわち書き込み時間を調
整することにより、所定のしきい値電圧が得られる。こ
れにより、一つのメモリセルに2つ以上、たとえば4つ
の値を記録することができ、いわゆる多値メモリを実現
できる。
【0058】また、供給電圧値が異なる複数の電源を設
け、メモリセルのしきい値電圧と書き込み時間との依存
性を利用して、複数の電源電圧に対応し、各々の電源電
圧レベルに応じたメモリセルのしきい値電圧を調整する
ことによって、複数の電源電圧に対応できる不揮発性記
憶装置を実現できる。
【0059】さらに、メモリセルの書き込み時に、メモ
リセルのコントロ−ルゲ−トに可変電圧のパルスを印加
することによって、フロ−ティングゲ−トへの電子注入
量が常に最大に保たれ、書き込み時間を短くすることが
できる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の不揮発性記憶装置にリフレッシュ機能ブロック、
クロック機能ブロックおよび小容量の電池のみを追加す
ることによって、記憶装置のレイアウトの面積を増大す
ることがほとんどなく、多値メモリを実現でき、また、
時間の経過に伴うデ−タの化けが避けられ、従来のメモ
リチップと比較すれば、たとえば2倍の情報を記録する
ことが可能となる利点がある。
【0061】また、本発明によれば、メモリセルのしき
い値電圧と書き込み時間との依存性を利用して、メモリ
セルに多値のデ−タを書き込むことができるほか、複数
の電源電圧に対応できる不揮発性記憶装置を実現できる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性記憶装置の実施例を示す
ブロック図である。
【図2】しきい値電圧と書き込み時間との関係を示すグ
ラフである。
【図3】電源電圧としきい値電圧の分布を示す図であ
る。
【図4】メモリセルの書き込み時間を示す図である。
【図5】電子注入時の電圧可変コントロ−ルゲ−ト電圧
とドレイン電圧の波形を示す図である。
【図6】書き込み時間としきい値電圧の関係を示す図で
ある。
【図7】メモリセルの簡略断面図である。
【図8】電子の注入によるしきい値電圧の分布を示す図
である。
【図9】注入電子を調整することによりしきい値電圧の
分布を示す図である。
【図10】放置時間に伴うしきい値電圧の遷移を示すグ
ラフである。
【図11】放置によるしきい値電圧の分布の変化を示す
図である(2値)。
【図12】放置によるしきい値電圧の分布の変化を示す
図である(4値)。
【図13】従来例の電子注入時の固定コントロ−ルゲ−
ト電圧とドレイン電圧の波形を示す図である。
【図14】書き込み時間としきい値電圧との関係を示す
図である。
【符号の説明】
1…フロ−ティングゲ−ト 2…コントロ−ルゲ−ト 3…基板 4…ソ−ス 5…ドレイン 10…不揮発性記憶装置 11〜16…メモリチップ 17…リフレッシュ機能ブロック 18…クロック機能ブロック 19…電池 VG …コントロ−ルゲ−ト電圧 VD …ドレイン電圧 VS …ソ−ス電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷蓄積量に応じてしきい値電圧が遷移
    する電荷蓄積層を有するメモリセルを備え、電圧の印加
    状態に応じて上記電荷蓄積層の電荷蓄積量を調整して、
    複数の値をとるデ−タのうち一の値のデ−タを上記メモ
    リセルへ書き込む不揮発性記憶装置であって、 補助用内部電源と、 上記メモリセルに対して、最後に書き込み動作が行われ
    てからの経過時間を計時する計時手段と、 上記計時手段による計時時間と、あらかじめ設定した限
    界電荷保持時間とを比較し、計時時間が限界電荷保持時
    間に達したならば、上記補助用内部電源の電圧を上記メ
    モリセルに対して供給し、再度の書き込みを行うリフレ
    ッシュ手段とを有する不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記メモリセルへ書き込まれるデ−タの
    値は少なくとも3値である請求項1記載の不揮発性記憶
    装置。
  3. 【請求項3】 上記リフレッシュ手段による再書き込み
    動作は、セクタ−単位で行われる請求項1記載の不揮発
    性記憶装置。
  4. 【請求項4】 電荷蓄積量に応じてしきい値電圧が遷移
    する電荷蓄積層を有するメモリセルを備え、電圧の印加
    状態に応じて上記電荷蓄積層の電荷蓄積量を調整して、
    複数の値をとるデ−タのうち一の値のデ−タを上記メモ
    リセルへ書き込む不揮発性記憶装置であって、 それぞれ供給電圧値が異なる複数の電源と、 上記複数の電源のうちの一の電源を選択し、その電源電
    圧の値に応じた時間だけ当該電圧を上記メモリセルに供
    給する手段とを有する不揮発性記憶装置。
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