JPH0935849A - 内燃機関用温測プラグ - Google Patents

内燃機関用温測プラグ

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JPH0935849A
JPH0935849A JP18695195A JP18695195A JPH0935849A JP H0935849 A JPH0935849 A JP H0935849A JP 18695195 A JP18695195 A JP 18695195A JP 18695195 A JP18695195 A JP 18695195A JP H0935849 A JPH0935849 A JP H0935849A
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JP
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center electrode
insulator
temperature
internal combustion
combustion engine
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JP18695195A
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Inventor
Takahiro Nishikawa
高弘 西川
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関用温測プラグ1の耐久性を低下させ
ることなく耐熱性を向上し、シース型CA熱電対10の
指示温度のバラツキを抑え、内燃機関用温測プラグ1の
耐熱補正を安定させる。 【解決手段】 絶縁碍子4と中心電極5の接合をグラス
シール8および無機質接着剤9により行うようにし、無
機質接着剤9を絶縁碍子4の内周段部18付近の内周と
中心電極5の棒状部24の鍔状部25付近の外周との間
に形成される環状空隙内に充填することにより、内燃機
関の高温燃焼時に燃焼室内に無機質接着剤9が吹き出さ
ないようにすると共に、絶縁碍子4の先端側に伝わる高
温ガスの熱が中心電極5に伝わらないようにして中心電
極5の先端温度が上昇することを防いだ。そして、中心
電極5の挿入孔26内に差し込まれる熱電対をシース型
CA熱電対10にて構成することにより、繰り返し使用
した場合の指示温度に対する耐久性を向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関に取り
付けられるスパークプラグの中心電極に形成された軸方
向の挿入孔内に差し込まれた熱電対によって、スパーク
プラグの先端温度を検出することが可能な内燃機関用温
測プラグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】それぞれの内燃機関(以下エンジンと言
う)には、そのエンジンの性能を最大限に引き出せるス
パークプラグ(以下プラグと略す)が用いられる。エン
ジンには、一般乗用車に使われるものから二輪車用エン
ジン、レース用エンジン、ガスエンジン、更には航空機
用エンジンまで多種多様にわたり、それぞれに合ったプ
ラグが開発されている。この多種多様のエンジンの性能
をそれぞれ十分発揮させるために行われるのが実機での
性能評価試験で、プラグ適合試験またはマッチング試験
と呼ばれている。
【0003】通常、この性能評価試験は温測プラグによ
って各車速に対するプラグ先端温度を測定し、およその
適合プラグの目安を付けることから始まる。このように
してプレイグニッションに対する進角余裕度、自己清浄
車速を測定し、さらに必要に応じて耐久性をそれぞれの
エンジンについて試験し、そのエンジンに最も適合する
プラグ、すなわち、そのエンジンに最も適合したプラグ
形状と熱価値を決定する。
【0004】ここで、図7に従来の内燃機関用一般プラ
グを示し、図8に従来の内燃機関用温測プラグ(従来
例)を示した。内燃機関用一般プラグ100および内燃
機関用温測プラグ200は、内燃機関に取り付けるため
の主体金具101、201、この主体金具101、20
1内に保持された筒状の絶縁碍子102、202、この
絶縁碍子102、202の軸孔103、203内に嵌め
込まれた中心電極104、204等から構成されてい
る。
【0005】そして、中心電極104、204の先端部
は、軸孔103、203の先端よりも突出して外側電極
105、205との間に火花放電ギャップを形成してい
る。また、中心電極104、204の後端に形成された
鍔状部106、206は、内周段部107、207に係
止されている。さらに、鍔状部106、206は、高圧
端子208の中軸109、209が嵌合している。な
お、内燃機関用一般プラグ100の高圧端子は図示しな
い。
【0006】さらに、中心電極104、204の鍔状部
106、206は、滑石充填粉末110、210により
絶縁碍子102、202内に封着されている。中心電極
104、204の内部には熱伝導を良くするために銅芯
111、211が埋め込まれている。
【0007】なお、内燃機関用温測プラグ200の中心
電極204および中軸209の内部には、CA熱電対2
20を挿入するための挿入孔212、213が軸方向に
貫通するように形成されている。CA熱電対220は、
クロメル線とアルメル線(いずれも商標)とをセラミッ
ク製の二つ穴碍管内に入れたもので、中心電極204の
先端に形成された開口に嵌めた金属チップをアルゴン溶
接することにより、クロメル線とアルメル線との接点2
21を形成しているCA熱電対温度センサである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の内燃
機関用温測プラグ200においては、中心電極204の
軸心付近に挿入孔212を開けることにより、中心電極
204全体の体積中の銅芯211の量が減少することに
よって、中心電極204の熱伝導性が低下して熱引きが
悪くなり、耐熱性が内燃機関用一般プラグ100に対し
て低下するという問題が生じていた。
【0009】そこで、内燃機関用温測プラグ200で
は、中心電極204の外周と絶縁碍子202の脚長部2
14の内周との間に形成される環状空隙全体に無機質接
着剤215を充填することにより、絶縁碍子202の脚
長部214で受けた熱を中心電極204に積極的に逃が
すようにして、内燃機関用温測プラグ200の耐熱性を
補正していた。
【0010】ところが、内燃機関用温測プラグ200に
おいては、絶縁碍子202の脚長部214の先端まで無
機質接着剤215を充填した構造であり、脚長部214
の先端部は中心電極204の先端部よりも例えば100
度程度高温のため、絶縁碍子202の脚長部214で受
けた熱が中心電極204に積極的に伝わってしまう。こ
のため、上記構造ではない温測プラグよりも、中心電極
204の先端温度が上昇してしまい、中心電極204の
過熱につながる可能性があり、内燃機関用温測プラグ2
00の耐久性が非常に低下するという問題が生じてい
た。
【0011】また、内燃機関用温測プラグ200は上記
構造であるため、エンジンの高温燃焼時に脚長部214
の先端側が高温の燃焼熱に晒されることにより、脚長部
214の先端側と中心電極204の先端側との間に充填
された無機質接着剤215が変質して脆くなり、内燃機
関の燃焼室内に吹き出てしまう。これにより、実機での
使用後に、CA熱電対220の指示温度に変化が生じた
りするという問題も生じていた。
【0012】さらに、最近、中心電極と絶縁碍子との接
合を行うことができるグラスシール構造のプラグが多く
なっている。ところが、従来の内燃機関用温測プラグ2
00は、滑石充填粉末210を備えた滑石充填構造であ
りグラスシール構造ではないので、エンジンの正規使用
プラグがグラスシール構造である場合には、内部構造の
違いによるCA熱電対220の指示温度の信頼性の問題
が生じていた。
【0013】この発明の目的は、耐久性を低下させるこ
となく耐熱性を向上することが可能な内燃機関用温測プ
ラグを提供することにある。また、熱電対の指示温度の
バラツキを抑え、且つ耐熱補正を安定させることが可能
な内燃機関用温測プラグを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内部に軸方向の軸孔を有し、且つこの軸孔の途中に
係止部を有する筒状の絶縁碍子と、前記軸孔内に嵌め込
まれて前記絶縁碍子に保持されると共に、内部に軸方向
の挿入孔を有し、且つ前記係止部に係止される被係止部
を有する筒状の中心電極と、この中心電極の被係止部を
前記軸孔内に封着して前記絶縁碍子と前記中心電極とを
接合するグラスシールと、前記絶縁碍子の係止部付近の
内周と前記中心電極の被係止部付近の外周との間に形成
される環状空隙内のみに配されて前記絶縁碍子と前記中
心電極とを接合する接着剤と、前記挿入孔内に差し込ま
れて前記中心電極に保持された金属シース、この金属シ
ースに被覆され、前記中心電極の温度を測定する二種類
の異なった金属線を有する熱電対とを備えた技術手段を
採用している。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関用温測プラグに加えて、前記接着剤を、前記
中心電極の被係止部より前記中心電極の先端に向かって
2mm以上4mm以下の範囲で充填したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記
載の内燃機関用温測プラグに加えて、前記接着剤を、前
記絶縁碍子の係止部より前記絶縁碍子の先端に向かって
2mm以上4mm以下の範囲で前記絶縁碍子の内周面に塗布
したことを特徴とする。
【0016】
【発明の作用および効果】請求項1に記載の発明によれ
ば、絶縁碍子に中心電極を接合する接着剤が、絶縁碍子
の係止部付近の内周と中心電極の被係止部付近の外周と
の間に形成される環状空隙内のみに配されているので、
中心電極の先端部で受けた熱が集中的に中心電極の被係
止部付近から接着剤を通って絶縁碍子の係止部付近に伝
わる。このため、中心電極の熱引きが良好となるので、
中心電極の耐熱性を向上することができる。
【0017】また、内燃機関が高温で燃焼する際に、仮
に絶縁碍子の先端側が燃焼室の雰囲気に晒されて中心電
極の先端よりも絶縁碍子の先端側が高温となっていて
も、絶縁碍子の先端側から中心電極に高温の熱が伝わり
難くなるので、中心電極の先端部の高温化を抑えること
ができる。したがって、中心電極が極端に過熱されるこ
とがなくなり中心電極の耐久性を向上することができ
る。
【0018】さらに、接着剤が絶縁碍子の先端側と中心
電極の先端側との間に形成される環状空隙内に配されて
いないので、内燃機関の高温燃焼時に接着剤が燃焼室内
に吹き出すことはない。したがって、内燃機関用温測プ
ラグの耐熱性が安定し、熱電対の指示温度のバラツキが
小さい。そして、金属シースにより二種類の異なった金
属線を被覆した熱電対を設けているので、一般の熱電対
と比較して繰り返し使用した場合の熱電対の指示温度に
対する耐久性が向上する。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、内燃機関
の高温燃焼時に、絶縁碍子の先端側が高温に晒されて
も、絶縁碍子の係止部付近の内周と中心電極の被係止部
付近の外周との間に形成される環状空隙内のみに配され
ているので、無機質接着剤が変質して脆くなり、燃焼室
内に吹き出てしまうことを抑えることができる。請求項
3に記載の発明によれば、絶縁碍子の軸孔内に中心電極
を差し込むことにより、絶縁碍子の係止部付近の内周と
中心電極の被係止部付近の外周との間に形成される環状
空隙内のみに接着剤を充填することができる。
【0020】
【実施例】
〔実施例の構成〕次に、この発明の内燃機関用温測プラ
グを図に示した実施例に基づいて説明する。図1および
図2は内燃機関用温測プラグを示した図で、図3はシー
ス型CA熱電対を示した図である。
【0021】内燃機関用温測プラグ1は、プラグ適合試
験またはマッチング試験を行う際に内燃機関(ガソリン
エンジン)のシリンダヘッド(図示せず)に取り付けら
れ、そのエンジンに適合する適合プラグの目安を付ける
ために各車速または各エンジン回転数に対するプラグ先
端温度を測定する内燃機関用中軸温測プラグである。な
お、シリンダヘッドには、エンジン冷却水(例えば80
℃)が循環するウォータジャケット(図示せず)が形成
されている。
【0022】内燃機関用温測プラグ1は、外側電極2を
保持する主体金具3、この主体金具3内に保持された絶
縁碍子4、この絶縁碍子4の先端側に保持された中心電
極5、絶縁碍子4の後端側に保持された高圧端子6、絶
縁碍子4の中間部に配されたシールパイプ7、中心電極
5とシールパイプ7との間に封入されたグラスシール
8、絶縁碍子4と中心電極5との間に充填された無機質
接着剤9、および中心電極5と高圧端子6を貫通するよ
うに配されたシース型CA熱電対10等から構成されて
いる。
【0023】次に、外側電極2を図1および図2に基づ
いて説明する。この外側電極2は、先端側に形成された
放電端面が中心電極5の先端面に対向配置されるように
略C字形状に形成され、中心電極5の先端面との間に火
花放電ギャップを形成する接地電極である。この外側電
極2は、耐熱性、耐食性に優れたニッケル合金よりなる
電極である。
【0024】次に、主体金具3を図1および図2に基づ
いて説明する。この主体金具3は、絶縁碍子4の支持お
よび内燃機関への取り付けの役目をする導電性金属より
なるハウジングである。そして、主体金具3の先端面に
は外側電極2が抵抗溶接等の接合手段を用いて接合され
ている。さらに、主体金具3の外周には、内燃機関のシ
リンダヘッドに取り付けるための取付ねじ部11および
締付け用レンチ等の工具を係合させるための六角部12
が形成されている。また、主体金具3は、絶縁碍子4を
2個のリング13およびセラミック充填粉末14を介し
てかしめる等して内部に保持固定している。
【0025】次に、絶縁碍子4を図1および図2に基づ
いて説明する。この絶縁碍子4は、酸化アルミニウム
(Al2 3 :アルミナ)を主体とするセラミックス焼
結体である。この絶縁碍子4は、中心電極5および高圧
端子6と主体金具3とを電気的に絶縁する絶縁体であ
る。
【0026】絶縁碍子4は、内部に軸方向の軸孔15
(内径がφ3.0mm〜φ4.7mm)を有し、先端側の脚
長部16が内燃機関の燃焼室内の雰囲気(高温ガス)に
晒される。また、絶縁碍子4のコルゲーション部17を
含む後端側は、主体金具3の後端より突出している。そ
して、絶縁碍子4の内周には、中心電極5を係止する内
周段部(係止部)18が形成されている。
【0027】脚長部16は、主体金具3の取付ねじ部1
1の内周との間に燃焼室内の高温ガスが侵入するガスボ
リューム19を形成している。コルゲーション部17
は、内周に高圧端子6を取り付けるためのめねじ部20
を形成している。
【0028】なお、軸孔15は、内周段部18より絶縁
碍子4(脚長部16)の先端までの間に設けられた小孔
21、およびこの小孔21よりも内径が大きく、内周段
部18より絶縁碍子4(コルゲーション部17)の後端
までの間に設けられた大孔22よりなる。
【0029】次に、中心電極5を図1および図2に基づ
いて説明する。この中心電極5は、外径が例えばφ2.
5mmで、耐熱性、耐食性に優れたニッケル合金よりなる
電極母材内に、熱伝導性に優れる金属(例えば銅や銅合
金)よりなる銅芯23を封入した複合中心電極である。
そして、中心電極5は、冷間鍛造加工により一体成形さ
れ、断面形状が円形状の棒状部24、およびこの棒状部
24よりも後端側に設けられた鍔状部25等を有してい
る。
【0030】棒状部24は、先端部が軸孔15より突出
した状態で軸孔15(小孔21)内に嵌め込まれること
によって絶縁碍子4の脚長部16内に保持されている。
鍔状部25は、棒状部24より外径が大きく、軸孔15
(大孔22)内に嵌め込まれて絶縁碍子4の内周段部1
8に係止される被係止部である。さらに、中心電極5の
内部には、軸方向に挿入孔26が形成されている。この
挿入孔26内には、シース型CA熱電対10が差し込ま
れている。
【0031】次に、高圧端子6を図1に基づいて説明す
る。この高圧端子6は、点火コイルで発生した高電圧が
センターコード、ディストリビュータ、ハイテンション
コード(いずれも図示せず)を介して印加される。そし
て、高圧端子6は、導電性金属(例えば軟鋼)により一
体成形され、後端部が軸孔15の後端よりも突出した状
態で絶縁碍子4のめねじ部20に螺合するおねじ部2
7、およびハイテンションコードのプラグキャップ(図
示せず)に覆われる端子部28を有している。そして、
高圧端子6の内部には、軸方向に貫通する貫通孔29が
挿入孔26と同一軸心上に形成されている。この貫通孔
29内には、シース型CA熱電対10が差し込まれてい
る。
【0032】次に、シールパイプ7を図1に基づいて説
明する。このシールパイプ7は、軸孔15(大孔22)
内に挿入され、グラスシール8を加圧すると共に、シー
ス型CA熱電対10を被覆してシース型CA熱電対10
を保護するものである。そして、シールパイプ7の外周
には、おねじ部30が形成されている。さらに、シール
パイプ7の内部には、軸方向に貫通する貫通孔31が挿
入孔26および貫通孔29と同一軸心上に形成されてい
る。この貫通孔31内には、シース型CA熱電対10が
差し込まれている。
【0033】次に、グラスシール8を図1および図2に
基づいて説明する。このグラスシール8は、軸孔15内
に充填され、絶縁碍子4内にシース型CA熱電対10を
固定し、中心電極5の鍔状部25と絶縁碍子4とを封着
して絶縁碍子4内に中心電極5を固定する導電性ガラス
層である。
【0034】次に、無機質接着剤9を図1および図2に
基づいて説明する。この無機質接着剤9は、絶縁碍子4
の内周と中心電極5の棒状部24の外周とを接合するも
のである。そして、無機質接着剤9は、絶縁碍子4の内
周段部18付近の内周と中心電極5の鍔状部25付近の
外周との間に形成される環状空隙内のみに充填されてい
る。
【0035】この実施例では、絶縁碍子4の内周段部1
8より先端に向かって4mmの範囲内に絶縁碍子4の内周
面に無機質接着剤9を塗布した後に、絶縁碍子4の軸孔
15(小孔21)内に中心電極5の棒状部24を差し込
むことによって、中心電極5の鍔状部25の直下部分
(鍔状部25より4mmの範囲内)に充填される。
【0036】次に、シース型CA熱電対10を図1ない
し図3に基づいて説明する。このシース型CA熱電対1
0は、低温(例えば−200℃)から高温(例えば12
00℃)までの広い範囲で使用可能で、プラグ先端温
度、つまり中心電極5の先端温度を測定するシース型ク
ロメル−アルメル熱電対温度センサである。
【0037】そして、シース型CA熱電対10は、貫通
孔29より後方に突出した状態で、挿入孔26および貫
通孔29、31内に差し込まれて中心電極5、高圧端子
6、シールパイプ7およびグラスシール8に保持されて
いる。このシース型CA熱電対10は、ニッケルとクロ
ムを主体としたニッケルクロム合金製のクロメル線(第
1金属線)32、ニッケルを用いたアルメル線(第2金
属線)33、およびクロメル線32とアルメル線33を
収容する金属シース34等から構成されている。
【0038】クロメル線32およびアルメル線33は、
二種類の異なった金属線であって、線径が例えばφ0.
3mmの導電性金属である。クロメル線32とアルメル線
33との接点35は、中心電極5の電極母材の先端をア
ルゴン溶接することにより、クロメル線32、アルメル
線33および電極母材を溶融させて形成している。
【0039】金属シース34は、ステンレス鋼製で例え
ば外径がφ1.0mmの円管形状に形成され、クロメル線
32とアルメル線33を被覆して保護すると共に、中心
電極5と高圧端子6とを電気的に接続する導電体であ
る。
【0040】〔実施例の作用〕次に、この実施例の内燃
機関用温測プラグ1の作用を図1ないし図3に基づいて
簡単に説明する。
【0041】点火コイルで発生した高電圧がセンターコ
ード、ディストリビュータ、ハイテンションコードを通
って高圧端子6に供給されると、高圧端子6の貫通孔2
9内に差し込まれた金属シース34を通って中心電極5
に高電圧が印加される。すると、中心電極の5の先端面
と外側電極2の放電端面との間の火花放電ギャップに点
火火花が発生し、内燃機関の燃焼室内の混合気が着火し
燃焼する。
【0042】ここで、内燃機関の燃焼室内の燃焼ガスの
燃焼温度は2000℃以上に達し、内燃機関用温測プラ
グ1、特に外側電極2、中心電極5の先端部および絶縁
碍子4の脚長部16は常時このような高温ガス(燃焼ガ
ス)に晒されることになる。したがって、燃焼ガスから
受けた熱を早く逃がさなければ外側電極2や中心電極5
等が溶けてしまうので、この熱を逃がす必要がある。
【0043】この実施例の内燃機関用温測プラグ1の高
温ガスから受けた熱を逃がす経路は、例えば次の通りで
ある。内燃機関の燃焼室内に突出して設けられる外側電
極2で受けた熱(例えば外側電極2の先端温度は800
℃)は、主体金具3の取付ねじ部11からシリンダヘッ
ドへ伝わって放熱したり、六角部12付近から大気中に
放散したりする。また、主体金具3の先端側内周との間
のガスボリューム19内に高温ガスが侵入する絶縁碍子
4の脚長部16先端で受けた熱(例えば900℃)は、
脚長部16の後端(内周段部18付近)で例えば300
℃程度となり、主体金具3の六角部12に伝わって放熱
する。
【0044】さらに、高温ガスから中心電極5の先端部
で受けた熱(例えば中心電極5の先端温度は800℃)
は、熱伝導性に優れる銅芯23内をシース型CA熱電対
10が挿通しているので一般プラグに比べて熱引きが悪
いが、中心電極5の鍔状部25の直下部分(鍔状部25
より4mmの範囲内)に絶縁碍子4の脚長部16との間を
埋めるように無機質接着剤9が充填されている。これに
より、中心電極5の先端部で受けた熱は、棒状部24→
鍔状部25の直下部分→絶縁碍子4を通って主体金具3
に伝わる。
【0045】〔実施例の効果〕以上のように、内燃機関
用温測プラグ1は、無機質接着剤9を絶縁碍子4の脚長
部16の先端側の内周と中心電極5の棒状部24の先端
側の外周との間に充填していないので、先端側において
は中心電極5よりも100度程度高温の絶縁碍子4から
中心電極5へ熱が伝わることはない。これにより、中心
電極5の先端温度が過上昇することはなく、中心電極5
の過熱を防げるので、内燃機関用温測プラグ1、特に中
心電極5の耐久性を向上することができる。
【0046】また、上記のように、無機質接着剤9を絶
縁碍子4の脚長部16の先端側の内周と中心電極5の棒
状部24の先端側の外周との間に充填していないので、
内燃機関の高温燃焼時に、無機質接着剤9が変質して燃
焼室内に無機質接着剤9が吹き出ることはない。したが
って、内燃機関用温測プラグ1の耐熱性を一般プラグと
ほぼ同レベルまで補正することができる。そして、熱電
対の指示温度にバラツキの要因が少なくなり、常に安定
した性能(指示温度の安定化)を得ることができる。
【0047】15上のことから、シース型CA熱電対1
0の指示温度(プラグ先端温度、つまり中心電極5の先
端温度)は、繰り返し使用しても安定した値(例えば8
00℃)を示すことになり、シース型CA熱電対10の
指示温度に対する信頼性を向上できる。また、一般プラ
グで多く使用されているグラスシール構造の温測プラグ
1であるため、シース型CA熱電対10の指示温度に対
する信頼性の問題を解消できる。
【0048】さらに、この実施例の内燃機関用温測プラ
グ1は、プラグ先端温度を測定する温度センサとして金
属シース34によりクロメル線32とアルメル線33を
被覆したシース型CA熱電対10を使用しているので、
シース型ではない従来例のCA熱電対220と比較して
繰り返し使用した場合に指示温度に対する耐久性が向上
する。
【0049】〔実験結果〕次に、図2に示した実施例、
図4に示した従来例、図5に示した比較例を使用して、
基準温測プラグに対する内燃機関用温測プラグ1、20
0、60の指示温度のバラツキ幅の測定を行い、その実
験結果を図6のグラフに示した。
【0050】ここで、図2は、シール構造としてグラス
シール8を備えたグラスシール構造を用い、温度センサ
としてシース型CA熱電対10を用い、絶縁碍子4の脚
長部16の内周と中心電極5の棒状部24の外周との間
の環状空隙全体に無機質接着剤9を部分的(中心電極5
の鍔状部25の直下部分より4mmの範囲内)に充填した
構造の内燃機関用温測プラグ1(実施例)を示した図で
ある。
【0051】また、図4は、シール構造として滑石充填
粉末210を滑石充填構造を用い、温度センサとしてC
A熱電対220を用い、絶縁碍子4の脚長部16の内周
と中心電極5の棒状部24の外周との間の環状空隙全体
に無機質接着剤215を充填した構造の内燃機関用温測
プラグ200(従来例)を示した図である。
【0052】そして、図5は、シール構造として抵抗入
り一般プラグをベースとしたグラスシール59を備えた
グラスシール構造を用い、温度センサとしてシース型C
A熱電対10を用い、絶縁碍子4の脚長部16の内周と
中心電極5の棒状部24の外周との間の環状空隙に接着
剤を充填しない内燃機関用温測プラグ60(比較例)を
示した図である。
【0053】図6のグラフからも分かるように、従来例
ではCA熱電対220の指示温度のバラツキが約60度
であり、比較例ではシース型CA熱電対10の指示温度
のバラツキが約45度であったのに対し、実施例の内燃
機関用温測プラグ1ではシース型CA熱電対10の指示
温度のバラツキが約30度となった。
【0054】なお、完成品の内燃機関用温測プラグ1の
温度検定を行う場合に、基準温測プラグに対して、完成
品中のバラツキが少なくなり歩留りが向上した。すなわ
ち、実施例の内燃機関用温測プラグ1は、従来例および
比較例と比較して、シース型CA熱電対10の指示温度
のバラツキを抑える効果に優れることが確認できる。
【0055】〔変形例〕この実施例では、中心電極5の
電極母材の先端をアルゴン溶接することにより、クロメ
ル線32、アルメル線33および電極母材を溶融させて
クロメル線32とアルメル線33との接点35を形成し
ているが、中心電極5を軸方向に貫通させて貫通孔(挿
入孔)を形成して、中心電極5の先端開口にクロメル線
32とアルメル線33の先端部を被覆した金属チップを
嵌め込み、その金属チップをアルゴン溶接等をすること
により接点を形成しても良い。
【0056】この実施例では、中心電極5の鍔状部25
の直下部分より4mmの範囲内で、絶縁碍子4の内周段部
18付近の内周と中心電極5の鍔状部25付近の棒状部
24の外周との間の環状空隙内に無機質接着剤9を充填
したが、絶縁碍子4の脚長部16の軸方向寸法に応じて
無機質接着剤9の充填範囲を設定すれば良い。例えば絶
縁碍子4の脚長部16の軸方向寸法に応じて、中心電極
5の鍔状部25の直下部分より2mm〜4mmの範囲内で無
機質接着剤9の充填範囲を設定する。
【0057】さらに、実機に取り付ける一般プラグが貴
金属プラグ(例えば白金プラグ)の場合には、外側電極
2の放電端面に、白金やイリジウム等の貴金属やこの貴
金属を主体とする貴金属合金よりなる貴金属チップをレ
ーザー溶接、電子ビーム溶接、抵抗溶接等の接合手段を
用いて接合しても良い。あるいは、中心電極5の先端面
に、白金やイリジウム等の貴金属やこの貴金属を主体と
する貴金属合金よりなる貴金属チップをレーザー溶接、
電子ビーム溶接、抵抗溶接等の接合手段を用いて接合し
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関用温測プラグの全体構造を示した断面
図である(実施例)。
【図2】図1の内燃機関用温測プラグの主要部を示した
断面図である(実施例)。
【図3】シース型CA熱電対を示した側面図である(実
施例)。
【図4】内燃機関用温測プラグの主要部を示した断面図
である(従来例)。
【図5】内燃機関用温測プラグの主要部を示した断面図
である(比較例)。
【図6】従来例、比較例および実施例における指示温度
のバラツキ幅を示したグラフである。
【図7】従来の内燃機関用一般プラグの主要部を示した
断面図である。
【図8】内燃機関用温測プラグの全体構造を示した断面
図である(従来例)。
【符号の説明】
1 内燃機関用温測プラグ 4 絶縁碍子 5 中心電極 8 グラスシール 9 無機質接着剤 10 シース型CA熱電対 15 軸孔 16 脚長部 18 内周段部(係止部) 24 棒状部 25 鍔状部(被係止部) 26 挿入孔 32 クロメル線(金属線) 33 アルメル線(金属線) 34 金属シース 35 接点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)内部に軸方向の軸孔を有し、且つこ
    の軸孔の途中に係止部を有する筒状の絶縁碍子と、 (b)前記軸孔内に嵌め込まれて前記絶縁碍子に保持さ
    れると共に、内部に軸方向の挿入孔を有し、且つ前記係
    止部に係止される被係止部を有する筒状の中心電極と、 (c)この中心電極の被係止部を前記軸孔内に封着して
    前記絶縁碍子と前記中心電極とを接合するグラスシール
    と、 (d)前記絶縁碍子の係止部付近の内周と前記中心電極
    の被係止部付近の外周との間に形成される環状空隙内の
    みに配されて前記絶縁碍子と前記中心電極とを接合する
    接着剤と、 (e)前記挿入孔内に差し込まれて前記中心電極に保持
    された金属シース、この金属シースに被覆され、前記中
    心電極の温度を測定する二種類の異なった金属線を有す
    る熱電対とを備えた内燃機関用温測プラグ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の内燃機関用温測プラグに
    おいて、 前記接着剤は、前記中心電極の被係止部より前記中心電
    極の先端に向かって2mm以上4mm以下の範囲で充填され
    ていることを特徴とする内燃機関用温測プラグ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の内燃機関
    用温測プラグにおいて、 前記接着剤は、前記絶縁碍子の係止部より前記絶縁碍子
    の先端に向かって2mm以上4mm以下の範囲で前記絶縁碍
    子の内周面に塗布されていることを特徴とする内燃機関
    用温測プラグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2018025440A1 (ja) * 2016-08-04 2018-08-02 日本特殊陶業株式会社 点火プラグ、制御システム、内燃機関、内燃機関システム

Cited By (2)

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