JPH093647A - 熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品及びその製造方法 - Google Patents
熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品及びその製造方法Info
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- JPH093647A JPH093647A JP15131095A JP15131095A JPH093647A JP H093647 A JPH093647 A JP H093647A JP 15131095 A JP15131095 A JP 15131095A JP 15131095 A JP15131095 A JP 15131095A JP H093647 A JPH093647 A JP H093647A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】断面半径方向、または長手方向に温度分布が大
きく形成されて、耐熱被覆層において熱応力を緩和して
熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品及び製造方法を提供
し、プラントの信頼性を向上させることにある。 【構成】構造体部品の表面に耐熱性材質の被覆層を、柱
状晶組織,微細結晶粒組織、あるいは柱状晶組織と微細
結晶粒組織で積層させる。この耐熱被覆層は熱応力の負
荷により膜厚方向に微細なクラックを生じて熱応力と緩
和する。 【効果】耐熱,耐熱衝撃性、優れた熱応力緩和型被覆耐
熱性構造体部品及びその製造方法を提供できる。
きく形成されて、耐熱被覆層において熱応力を緩和して
熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品及び製造方法を提供
し、プラントの信頼性を向上させることにある。 【構成】構造体部品の表面に耐熱性材質の被覆層を、柱
状晶組織,微細結晶粒組織、あるいは柱状晶組織と微細
結晶粒組織で積層させる。この耐熱被覆層は熱応力の負
荷により膜厚方向に微細なクラックを生じて熱応力と緩
和する。 【効果】耐熱,耐熱衝撃性、優れた熱応力緩和型被覆耐
熱性構造体部品及びその製造方法を提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱被覆層を設けた構
造体部品及びその製造方法に係り、特に、断面半径方
向、または長手方向に温度分布が形成されている中空円
筒,中実円筒,中空円板,中実円板状,軸対称的な構造
の中のいずれかの構造であり、且つ熱応力を受ける熱応
力緩和型被覆耐熱性構造体部品及びその製造方法に関す
るものである。
造体部品及びその製造方法に係り、特に、断面半径方
向、または長手方向に温度分布が形成されている中空円
筒,中実円筒,中空円板,中実円板状,軸対称的な構造
の中のいずれかの構造であり、且つ熱応力を受ける熱応
力緩和型被覆耐熱性構造体部品及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の断面半径方向に温度分布が形成さ
れている中空円筒,中空円板での応力発生状況を図9か
ら図18を用いて説明する。図9,図10は中空円筒1
の周囲をながれる流体2,3と中空円筒1の断面に発生
する温度分布の関係を示す。図11は内周が外周よりも
温度が高い場合に中空円筒に発生する断面肉厚方向応力
分布を示し、図12は同じ温度条件の場合の中空円板に
発生する断面肉厚方向応力分布を示す。図13は外周が
内周よりも温度が高い場合に中空円筒に発生する断面肉
厚方向応力分布を示し、図14は同じ温度条件の場合の
中空円板に発生する断面肉厚方向応力分布を示す。図1
5,図16は中空円板と中空円筒の中間に属する有限長
さの円筒の例であり、しかも、端面に曲率を有する軸対
称体の場合の温度,応力分布を示す。図17は内周高温
外周低温の場合、図18は内周低温外周高温の場合の内
周側,外周側に発生する熱応力とひずみの関係を示す。
れている中空円筒,中空円板での応力発生状況を図9か
ら図18を用いて説明する。図9,図10は中空円筒1
の周囲をながれる流体2,3と中空円筒1の断面に発生
する温度分布の関係を示す。図11は内周が外周よりも
温度が高い場合に中空円筒に発生する断面肉厚方向応力
分布を示し、図12は同じ温度条件の場合の中空円板に
発生する断面肉厚方向応力分布を示す。図13は外周が
内周よりも温度が高い場合に中空円筒に発生する断面肉
厚方向応力分布を示し、図14は同じ温度条件の場合の
中空円板に発生する断面肉厚方向応力分布を示す。図1
5,図16は中空円板と中空円筒の中間に属する有限長
さの円筒の例であり、しかも、端面に曲率を有する軸対
称体の場合の温度,応力分布を示す。図17は内周高温
外周低温の場合、図18は内周低温外周高温の場合の内
周側,外周側に発生する熱応力とひずみの関係を示す。
【0003】各図中の符号は以下の内容を示している。
すなわち、1は円筒、2は高温流体、3は低温流体、4
は内周表面、5は円筒外周部である。
すなわち、1は円筒、2は高温流体、3は低温流体、4
は内周表面、5は円筒外周部である。
【0004】図9,図10は中空円筒1の周囲を流れる
流体2,3と中空円筒1の断面に発生する温度分布の関
係を示す。図9は、基本的に円筒の内周表面4の温度が
円筒外周部5の温度よりも高い場合の条件を示してい
る。すなわち、図9(a)は円筒内部を流れる流体2が
円筒外周部5を流れる流体3よりも温度が高く、その結
果、円筒内周の温度は他の部分よりも高くなり、図中に
示したように半径方向の温度分布を示すものである。図
9(b)は円筒の温度が当初低く、急激に円筒内部に高
温の流体2が流れる場合の条件である。長時間経過する
と、断面全体は一定温度になるが、流体が流れ始めた当
初は、半径方向に温度分布ができる。図9(c)は円筒
の温度が高く、急激に円筒外周部に低温の流体3が流れ
る場合の条件である。図9(b)同様に、長時間経過す
ると、断面全体は一定温度になるが、流体の流れ始めた
当初は、半径方向に温度分布ができる。
流体2,3と中空円筒1の断面に発生する温度分布の関
係を示す。図9は、基本的に円筒の内周表面4の温度が
円筒外周部5の温度よりも高い場合の条件を示してい
る。すなわち、図9(a)は円筒内部を流れる流体2が
円筒外周部5を流れる流体3よりも温度が高く、その結
果、円筒内周の温度は他の部分よりも高くなり、図中に
示したように半径方向の温度分布を示すものである。図
9(b)は円筒の温度が当初低く、急激に円筒内部に高
温の流体2が流れる場合の条件である。長時間経過する
と、断面全体は一定温度になるが、流体が流れ始めた当
初は、半径方向に温度分布ができる。図9(c)は円筒
の温度が高く、急激に円筒外周部に低温の流体3が流れ
る場合の条件である。図9(b)同様に、長時間経過す
ると、断面全体は一定温度になるが、流体の流れ始めた
当初は、半径方向に温度分布ができる。
【0005】一方、図10は、基本的に円筒の内周表面
4の温度が円筒外周部5の温度よりも低い場合の条件を
示している。すなわち、図10(a)は円筒内部の流体
3が円筒外周部5を流れる流体2よりも温度が低く、そ
の結果、円筒内周の温度は他の部分より高くなり、図中
に示したような半径方向の温度分布を示すものである。
図10(b)は円筒の温度が当初低く、急激に円筒外周
に高温の流体2が流れる場合の条件である。長時間経過
すると、断面全体は一定温度になるが、流体が流れた当
初は、半径方向に温度分布ができる。図10(c)は円
筒の温度が当初高く、急激に円筒内周部に低温の流体3
が流れる場合の条件である。図10(b)と同様に、長時
間経過すると、断面全体は一定温度になるが、流体が流
れ始めた当初は、半径方向に温度分布ができる。
4の温度が円筒外周部5の温度よりも低い場合の条件を
示している。すなわち、図10(a)は円筒内部の流体
3が円筒外周部5を流れる流体2よりも温度が低く、そ
の結果、円筒内周の温度は他の部分より高くなり、図中
に示したような半径方向の温度分布を示すものである。
図10(b)は円筒の温度が当初低く、急激に円筒外周
に高温の流体2が流れる場合の条件である。長時間経過
すると、断面全体は一定温度になるが、流体が流れた当
初は、半径方向に温度分布ができる。図10(c)は円
筒の温度が当初高く、急激に円筒内周部に低温の流体3
が流れる場合の条件である。図10(b)と同様に、長時
間経過すると、断面全体は一定温度になるが、流体が流
れ始めた当初は、半径方向に温度分布ができる。
【0006】中空円筒、及び中空円板に上述したような
温度分布が存在するときに、断面肉厚に発生する応力分
布を図11から図14に示す。図11,図12はそれぞ
れ円筒と円板について、内周の温度が高く、肉厚方向に
温度分布がある場合の弾性応力分布を示す。円筒,円板
共に、温度が高いために、内周は圧縮応力を示し、外周
は引張応力を示しているのが分かる。一方、図13,図
14は外周の温度が高い場合の弾性応力分布を示す。こ
の場合、内周は引張応力を示し、外周は圧縮応力を示し
ているのが分かる。
温度分布が存在するときに、断面肉厚に発生する応力分
布を図11から図14に示す。図11,図12はそれぞ
れ円筒と円板について、内周の温度が高く、肉厚方向に
温度分布がある場合の弾性応力分布を示す。円筒,円板
共に、温度が高いために、内周は圧縮応力を示し、外周
は引張応力を示しているのが分かる。一方、図13,図
14は外周の温度が高い場合の弾性応力分布を示す。こ
の場合、内周は引張応力を示し、外周は圧縮応力を示し
ているのが分かる。
【0007】さらに、図15は端面に曲率を有する有限
長さの円筒の軸対称の場合の温度分布を示す。曲率を有
する部分も高温流体の影響を受けるために、図に示すよ
うに内表面の形状にほぼ平行な温度を示している。その
結果、発生する熱応力も、図16に示すように、内表面
の形状にほぼ平行でしかも、内表面近くは圧縮応力,外
表面に近づくと引張応力になる。
長さの円筒の軸対称の場合の温度分布を示す。曲率を有
する部分も高温流体の影響を受けるために、図に示すよ
うに内表面の形状にほぼ平行な温度を示している。その
結果、発生する熱応力も、図16に示すように、内表面
の形状にほぼ平行でしかも、内表面近くは圧縮応力,外
表面に近づくと引張応力になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように発生する熱
応力は、接触する流体によって半径方向の温度分布が変
化し、これによって、熱応力値も変化する。図11から
図14には、弾性応力値を示したが、半径方向の温度分
布が大きくなれば、発生する熱応力も大きくなる。図1
7,図18はそれぞれ内周高温外周低温の場合、内周低
温外周高温の場合の内周側,外周側に発生する熱応力ひ
ずみの関係を示す。熱応力が大きくなると、高温側では
体力が低いため、低温側に比し早期に塑性変形を生じ
る。
応力は、接触する流体によって半径方向の温度分布が変
化し、これによって、熱応力値も変化する。図11から
図14には、弾性応力値を示したが、半径方向の温度分
布が大きくなれば、発生する熱応力も大きくなる。図1
7,図18はそれぞれ内周高温外周低温の場合、内周低
温外周高温の場合の内周側,外周側に発生する熱応力ひ
ずみの関係を示す。熱応力が大きくなると、高温側では
体力が低いため、低温側に比し早期に塑性変形を生じ
る。
【0009】その結果、発生する非弾性ひずみも大きく
なる。流体の流れがプラントの起動,停止によって繰返
されることにより、繰返し全ひずみ範囲も低温側に比
し、高温側の方が大きくなる。また、低サイクル疲労強
度も低温よりも高温雰囲気の方が低い。その結果、温度
の高い方の寿命が低くなり、繰返しの早期に熱疲労き裂
が発生することがあり、また、延性の低い材料であれ
ば、一回の負荷にてき裂が発生することになる。
なる。流体の流れがプラントの起動,停止によって繰返
されることにより、繰返し全ひずみ範囲も低温側に比
し、高温側の方が大きくなる。また、低サイクル疲労強
度も低温よりも高温雰囲気の方が低い。その結果、温度
の高い方の寿命が低くなり、繰返しの早期に熱疲労き裂
が発生することがあり、また、延性の低い材料であれ
ば、一回の負荷にてき裂が発生することになる。
【0010】例えば、ピストンの移動によって管内に充
填された気体が圧縮される圧縮管と、該ピストンの駆動
源である高圧気体が貯蔵される高圧空気貯槽と、圧縮管
に接続され、ピストンの移動によって断熱圧縮された気
体によって圧縮される試験気体が充填される衝撃波管
と、衝撃波管端において圧縮された試験気体を膨張させ
て高速気流を発生させるノズルとノズル下流に設置され
るテストセクション及びダンプタンクとからなるフリー
ピストン型衝撃風洞装置において、試験気体の高速気流
に曝される衝撃波管端のスリーブ、及びノズル部のエン
ドプレート,ノズルスロートの構造体部品が高熱流速域
の運転条件において高寿命化を図る必要がある。
填された気体が圧縮される圧縮管と、該ピストンの駆動
源である高圧気体が貯蔵される高圧空気貯槽と、圧縮管
に接続され、ピストンの移動によって断熱圧縮された気
体によって圧縮される試験気体が充填される衝撃波管
と、衝撃波管端において圧縮された試験気体を膨張させ
て高速気流を発生させるノズルとノズル下流に設置され
るテストセクション及びダンプタンクとからなるフリー
ピストン型衝撃風洞装置において、試験気体の高速気流
に曝される衝撃波管端のスリーブ、及びノズル部のエン
ドプレート,ノズルスロートの構造体部品が高熱流速域
の運転条件において高寿命化を図る必要がある。
【0011】上記のように、熱応力及び繰返し熱応力に
より、構造体1にき裂が発生し、き裂が進展する恐れが
あり、したがって、高温流体の影響を受ける構造体部品
においては、き裂防止対策を施し、プラントの信頼性の
向上を図る必要がある。
より、構造体1にき裂が発生し、き裂が進展する恐れが
あり、したがって、高温流体の影響を受ける構造体部品
においては、き裂防止対策を施し、プラントの信頼性の
向上を図る必要がある。
【0012】つまり、断面半径方向、または長手方向に
温度分布が形成されている中空円筒,中実円筒,中空円
板,中実円板状、及び軸対称的に構造を示す構造体にお
いて、断面半径方向、または長手方向に温度分布が非常
に大きくなり、熱応力が大きくなり、き裂が発生すると
高温流体の気流に乱流を生じ、目的とする気流特性が得
られず、プラントの信頼性に大きな影響を与える。
温度分布が形成されている中空円筒,中実円筒,中空円
板,中実円板状、及び軸対称的に構造を示す構造体にお
いて、断面半径方向、または長手方向に温度分布が非常
に大きくなり、熱応力が大きくなり、き裂が発生すると
高温流体の気流に乱流を生じ、目的とする気流特性が得
られず、プラントの信頼性に大きな影響を与える。
【0013】本発明の目的は、断面半径方向、または長
手方向に温度分布が形成されても、熱応力を低減させる
熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品及び製造方法を提供
し、プラントの信頼性を向上させることにある。
手方向に温度分布が形成されても、熱応力を低減させる
熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品及び製造方法を提供
し、プラントの信頼性を向上させることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願第一発明は、温度分布が形成されている中空円
筒,中実円筒,中空円板,中実円板状,軸対称的な構造
のうちいずれかの構造であり、且つ熱応力を受ける構造
体部品において、高温側の温度を有する構造体部品の表
面に耐熱被覆層を設け、該耐熱被覆層は膜厚方向に対し
て柱状晶組織,微細結晶粒組織、あるいは柱状晶組織と
微細結晶粒組織の積層組織を呈し、該耐熱被覆層は熱応
力の負荷により膜厚方向にクラックを生じることを特徴
とする熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品としたもので
ある。
に、本願第一発明は、温度分布が形成されている中空円
筒,中実円筒,中空円板,中実円板状,軸対称的な構造
のうちいずれかの構造であり、且つ熱応力を受ける構造
体部品において、高温側の温度を有する構造体部品の表
面に耐熱被覆層を設け、該耐熱被覆層は膜厚方向に対し
て柱状晶組織,微細結晶粒組織、あるいは柱状晶組織と
微細結晶粒組織の積層組織を呈し、該耐熱被覆層は熱応
力の負荷により膜厚方向にクラックを生じることを特徴
とする熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品としたもので
ある。
【0015】本願第二発明は、耐熱被覆層の構成が柱状
晶組織のタングステン,柱状晶組織のレニウム,柱状晶
組織のニオブ,微細結晶粒組織のタングステン/レニウ
ム合金、あるいは該柱状晶組織のタングステン,レニウ
ム,ニオブの少なくとも一種の被覆層の上に微細結晶粒
組織のタングステン/レニウム合金,タングステン/ニ
オブ合金,ニオブ/レニウム合金の少なくとも一種から
なる被覆層を積層させた構成であるのがよい。
晶組織のタングステン,柱状晶組織のレニウム,柱状晶
組織のニオブ,微細結晶粒組織のタングステン/レニウ
ム合金、あるいは該柱状晶組織のタングステン,レニウ
ム,ニオブの少なくとも一種の被覆層の上に微細結晶粒
組織のタングステン/レニウム合金,タングステン/ニ
オブ合金,ニオブ/レニウム合金の少なくとも一種から
なる被覆層を積層させた構成であるのがよい。
【0016】本願第三発明は、構造体部品は金属からな
り、その材質はCu,Ni,Mo,Feが好ましい。ま
た、それらの合金からなることが好ましい。
り、その材質はCu,Ni,Mo,Feが好ましい。ま
た、それらの合金からなることが好ましい。
【0017】本願第四発明は、構造体部品と耐熱被覆層
の境界部は、構造体部品と耐熱被覆層の材質成分を含有
した拡散層が形成されていることがよい。
の境界部は、構造体部品と耐熱被覆層の材質成分を含有
した拡散層が形成されていることがよい。
【0018】本願第五発明は、耐熱被覆層は厚さが前記
構造体部品の断面の半径方向,長手方向に発生する圧縮
応力がゼロとなる位置近傍とすることがよい。
構造体部品の断面の半径方向,長手方向に発生する圧縮
応力がゼロとなる位置近傍とすることがよい。
【0019】本願第六発明は、温度分布が形成されてい
る中空円筒,中実円筒,中空円板,中実円板状,軸対称
的な構造のうちいずれかの構造であり、且つ熱応力を受
ける構造体部品において、高温側の温度を有する構造体
部品の表面に耐熱被覆層を設け、該耐熱被覆層のタング
ステン,レニウム,ニオブ、あるいはタングステン/レ
ニウム合金,タングステン/ニオブ合金,ニオブ/レニ
ウム合金はタングステン,レニウム、及びニオブのハロ
ゲンガスを水素ガスで還元して製造することとしたもの
である。
る中空円筒,中実円筒,中空円板,中実円板状,軸対称
的な構造のうちいずれかの構造であり、且つ熱応力を受
ける構造体部品において、高温側の温度を有する構造体
部品の表面に耐熱被覆層を設け、該耐熱被覆層のタング
ステン,レニウム,ニオブ、あるいはタングステン/レ
ニウム合金,タングステン/ニオブ合金,ニオブ/レニ
ウム合金はタングステン,レニウム、及びニオブのハロ
ゲンガスを水素ガスで還元して製造することとしたもの
である。
【0020】本願第七発明は、耐熱被覆層を設けた構造
体部品は真空中、あるいは不活性ガス雰囲気中におい
て、600℃から2000℃の加熱保持の熱処理をして
製造することとしたものである。
体部品は真空中、あるいは不活性ガス雰囲気中におい
て、600℃から2000℃の加熱保持の熱処理をして
製造することとしたものである。
【0021】本願第八発明は、ピストンの移動によって
管内に充填された気体が圧縮される圧縮管と、該ピスト
ンの駆動源である高圧気体が貯蔵される高圧空気貯槽
と、圧縮管に接続され、ピストンの移動によって断熱圧
縮された気体によって圧縮される試験気体が充填される
衝撃波管と、衝撃波管端において圧縮された試験気体を
膨張させて高速気流を発生させるノズルとノズル下流に
設置されるテストセクション及びダンプタンクとからな
るフリーピストン型衝撃風洞装置において、前記試験気
体の高速気流に曝される前記衝撃波管の端のスリーブ及
びノズル部のエンドプレートとノズルスロートの表面部
に耐熱被覆層を設け、該耐熱被覆層は膜厚方向に対して
柱状晶組織,微細結晶粒組織あるいは柱状晶組織と微細
結晶粒組織の積層組織を呈し、該耐熱被覆層は熱応力の
負荷により膜厚方向に微細なクラックを生じるもので、
構成が柱状晶組織のタングステン,柱状晶組織のレニウ
ム,柱状晶組織のニオブ,微細結晶粒組織のタングステ
ン/レニウム合金、あるいは該柱状晶組織のタングステ
ン,レニウム,ニオブの少なくとも一種の被覆層の上に
微細結晶粒組織のタングステン/レニウム合金,タング
ステン/ニオブ合金,ニオブ/レニウム合金の少なくと
も一種からなる被覆層を積層した構成を特徴とするフリ
ーピストン型衝撃風洞装置としたものである。
管内に充填された気体が圧縮される圧縮管と、該ピスト
ンの駆動源である高圧気体が貯蔵される高圧空気貯槽
と、圧縮管に接続され、ピストンの移動によって断熱圧
縮された気体によって圧縮される試験気体が充填される
衝撃波管と、衝撃波管端において圧縮された試験気体を
膨張させて高速気流を発生させるノズルとノズル下流に
設置されるテストセクション及びダンプタンクとからな
るフリーピストン型衝撃風洞装置において、前記試験気
体の高速気流に曝される前記衝撃波管の端のスリーブ及
びノズル部のエンドプレートとノズルスロートの表面部
に耐熱被覆層を設け、該耐熱被覆層は膜厚方向に対して
柱状晶組織,微細結晶粒組織あるいは柱状晶組織と微細
結晶粒組織の積層組織を呈し、該耐熱被覆層は熱応力の
負荷により膜厚方向に微細なクラックを生じるもので、
構成が柱状晶組織のタングステン,柱状晶組織のレニウ
ム,柱状晶組織のニオブ,微細結晶粒組織のタングステ
ン/レニウム合金、あるいは該柱状晶組織のタングステ
ン,レニウム,ニオブの少なくとも一種の被覆層の上に
微細結晶粒組織のタングステン/レニウム合金,タング
ステン/ニオブ合金,ニオブ/レニウム合金の少なくと
も一種からなる被覆層を積層した構成を特徴とするフリ
ーピストン型衝撃風洞装置としたものである。
【0022】
【作用】本発明の構成と作用を説明する。
【0023】本発明では、構造体部品の表面に熱応力を
緩和する作用の高融点材料からなる耐熱性の被覆層を形
成する。被覆層の厚さは熱応力の発生により生じる圧縮
応力がゼロとなる領域の厚さにすることにより、被覆層
と構造体部品の境界部における応力の集中による剥離な
どの損傷を防げる。
緩和する作用の高融点材料からなる耐熱性の被覆層を形
成する。被覆層の厚さは熱応力の発生により生じる圧縮
応力がゼロとなる領域の厚さにすることにより、被覆層
と構造体部品の境界部における応力の集中による剥離な
どの損傷を防げる。
【0024】耐熱被覆層は熱応力の負荷よりは膜厚方向
に微細なクラックを生じることにより緩和する。そのた
め、被覆層の組織は膜厚方向に対して柱状晶組織、ある
いは微細結晶粒組織、さらには柱状晶組織と微細結晶粒
組織の積層組織を呈しているようにしたものである。
に微細なクラックを生じることにより緩和する。そのた
め、被覆層の組織は膜厚方向に対して柱状晶組織、ある
いは微細結晶粒組織、さらには柱状晶組織と微細結晶粒
組織の積層組織を呈しているようにしたものである。
【0025】耐熱性は高融点材料を用いることで確保す
る。それにはセラミックス,金属間化合物,高融点金属
などがあるが、高温域での靭性に優れている高融点金属
が望ましい。すなわち、熱衝撃などにより大きな熱応力
が発生した際に、脆性材料のセラミックスなどは破壊し
て損傷する可能性がある。高融点金属としては高温域に
おいて強度の高い材質としてタングステン,レニウム,
ニオブ、及びタングステン/レニウム合金,タングステ
ン/ニオブ合金,ニオブ/レニウム合金がよい。
る。それにはセラミックス,金属間化合物,高融点金属
などがあるが、高温域での靭性に優れている高融点金属
が望ましい。すなわち、熱衝撃などにより大きな熱応力
が発生した際に、脆性材料のセラミックスなどは破壊し
て損傷する可能性がある。高融点金属としては高温域に
おいて強度の高い材質としてタングステン,レニウム,
ニオブ、及びタングステン/レニウム合金,タングステ
ン/ニオブ合金,ニオブ/レニウム合金がよい。
【0026】これを被覆層として形成する方法は、高純
度で緻密な被膜が得られる化学気相蒸着法(CVD:Chemi
cai Vaper Deposition)がよい。処理は、加熱保持され
た構造体部品である基材の表面に原料ガスのタングステ
ン,レニウムあるいはニオブのハロゲン化物ガス(WF
6 ,ReF6 ,NbF5 )と水素ガスを供給し、還元反
応させることできる。被覆時の基材温度は、例えばタン
グステン/レニウム合金の場合では250から600℃
であり、特に被膜生成速度を大きく、かつ均一な微細組
織を得るためには、400〜500℃の温度範囲が最適
である。基板温度が200℃以下では生成する膜が不均
一な形態の膜となる。また、基板温度が600℃以上に
なると添加元素のレニウムの含有量が少なくなるために
微細組織が得られない。なお、成膜速度を大きくするた
めにはCVD圧力が常圧に近いことが好ましい。また、
微細組織のW−Re合金に含まれるReの量は2.5 〜
26wt%であることが微細組織形成上好ましい。
度で緻密な被膜が得られる化学気相蒸着法(CVD:Chemi
cai Vaper Deposition)がよい。処理は、加熱保持され
た構造体部品である基材の表面に原料ガスのタングステ
ン,レニウムあるいはニオブのハロゲン化物ガス(WF
6 ,ReF6 ,NbF5 )と水素ガスを供給し、還元反
応させることできる。被覆時の基材温度は、例えばタン
グステン/レニウム合金の場合では250から600℃
であり、特に被膜生成速度を大きく、かつ均一な微細組
織を得るためには、400〜500℃の温度範囲が最適
である。基板温度が200℃以下では生成する膜が不均
一な形態の膜となる。また、基板温度が600℃以上に
なると添加元素のレニウムの含有量が少なくなるために
微細組織が得られない。なお、成膜速度を大きくするた
めにはCVD圧力が常圧に近いことが好ましい。また、
微細組織のW−Re合金に含まれるReの量は2.5 〜
26wt%であることが微細組織形成上好ましい。
【0027】それぞれの製造条件を満足することで、タ
ングステン,レニウムあるいはニオブの被覆層は柱状晶
組織となり、またタングステン/レニウム合金,タング
ステン/ニオブ合金,ニオブ/レニウム合金は微細結晶
粒組織が得られる。ここで柱状晶組織とは、被覆のまま
で結晶粒径が0.1から10.0μm程度である。この柱
状晶組織は、熱応力の負荷により膜厚方向に微細なクラ
ックを生じる。これにより応力を緩和する作用を果た
す。また微細結晶粒組織とは、被覆のままで結晶粒径が
0.2から0.7μm程度である。通常の粉末焼結で鍛
造,線引き加工した材料は、1300から1500℃の
温度で結晶粒径が50から100μm程度に成長して脆
化するのに対して、例えば、本発明の被覆層のタングス
テン/レニウム合金は、1300から1500℃の温度
まで微細結晶粒組織は殆ど変化しない。より高温の16
00から2000℃の温度で結晶の成長が観察される
が、その場合においても結晶粒径は10μm以下で小さ
く、高温に加熱しても成長しにくい特徴がある。柱状晶
組織と微細結晶粒組織の積層構造の組織の場合は、柱状
晶組織は熱応力の負荷よりは膜厚方向に微細なクラック
を生じ、これにより応力を緩和する。そして、微細結晶
粒組織が高温に加熱しても成長しにくいため、クラック
の成長を抑える効果がある。
ングステン,レニウムあるいはニオブの被覆層は柱状晶
組織となり、またタングステン/レニウム合金,タング
ステン/ニオブ合金,ニオブ/レニウム合金は微細結晶
粒組織が得られる。ここで柱状晶組織とは、被覆のまま
で結晶粒径が0.1から10.0μm程度である。この柱
状晶組織は、熱応力の負荷により膜厚方向に微細なクラ
ックを生じる。これにより応力を緩和する作用を果た
す。また微細結晶粒組織とは、被覆のままで結晶粒径が
0.2から0.7μm程度である。通常の粉末焼結で鍛
造,線引き加工した材料は、1300から1500℃の
温度で結晶粒径が50から100μm程度に成長して脆
化するのに対して、例えば、本発明の被覆層のタングス
テン/レニウム合金は、1300から1500℃の温度
まで微細結晶粒組織は殆ど変化しない。より高温の16
00から2000℃の温度で結晶の成長が観察される
が、その場合においても結晶粒径は10μm以下で小さ
く、高温に加熱しても成長しにくい特徴がある。柱状晶
組織と微細結晶粒組織の積層構造の組織の場合は、柱状
晶組織は熱応力の負荷よりは膜厚方向に微細なクラック
を生じ、これにより応力を緩和する。そして、微細結晶
粒組織が高温に加熱しても成長しにくいため、クラック
の成長を抑える効果がある。
【0028】したがって、この被覆層のタングステン/
レニウム合金,タングステン/ニオブ合金,ニオブ/レ
ニウム合金は高熱流速域の条件に曝されて、600〜20
00℃の高温に加熱されて熱応力の負荷を受けても、耐熱
性,強度の低下などを防止して性能の向上に有効に作用
するため、高負荷のニーズに対応した耐熱性被覆部品に
なる。
レニウム合金,タングステン/ニオブ合金,ニオブ/レ
ニウム合金は高熱流速域の条件に曝されて、600〜20
00℃の高温に加熱されて熱応力の負荷を受けても、耐熱
性,強度の低下などを防止して性能の向上に有効に作用
するため、高負荷のニーズに対応した耐熱性被覆部品に
なる。
【0029】これらの作用は、基材がCu,Ni,M
o,Fe、及びそれらの合金においても同様である。例
えば、耐熱性より熱伝導性を重視して熱伝導の良いCu
あるいはCu合金等を基材とし、この上に耐熱被覆層を
CVDで形成しても良い。しかし、耐熱被覆部品は、使
用用途により材質が使いわけられているため、材質によ
って被覆のための前処理,中間層の形成、さらには後処
理の工夫は、必要であるが、本発明はそれを限定するも
のではない。
o,Fe、及びそれらの合金においても同様である。例
えば、耐熱性より熱伝導性を重視して熱伝導の良いCu
あるいはCu合金等を基材とし、この上に耐熱被覆層を
CVDで形成しても良い。しかし、耐熱被覆部品は、使
用用途により材質が使いわけられているため、材質によ
って被覆のための前処理,中間層の形成、さらには後処
理の工夫は、必要であるが、本発明はそれを限定するも
のではない。
【0030】以上の構成により、Cu,Ni,Mo,F
e、及びそれらの合金などの金属からなる基材上に耐熱
性,密着性,耐久性が優れた熱応力緩和型の耐熱被覆層
が得られ、それからなる熱応力緩和型被覆耐熱構造体部
品が得られる。
e、及びそれらの合金などの金属からなる基材上に耐熱
性,密着性,耐久性が優れた熱応力緩和型の耐熱被覆層
が得られ、それからなる熱応力緩和型被覆耐熱構造体部
品が得られる。
【0031】また、フリーピストン型衝撃風洞装置の試
験気体の高速気流に曝される衝撃波管端のスリーブ、及
びノズル部のエンドプレート,ノズルスロートを熱応力
緩和型被覆耐熱性構造体部品とすることにより、高熱流
速域の運転条件において高寿命化を図れる。
験気体の高速気流に曝される衝撃波管端のスリーブ、及
びノズル部のエンドプレート,ノズルスロートを熱応力
緩和型被覆耐熱性構造体部品とすることにより、高熱流
速域の運転条件において高寿命化を図れる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0033】(実施例1)本実施例では、秒速数kmの
速度を有する気流を供給するフリーピストン型衝撃風洞
装置の、高温高圧の試験気体の高速流に曝される構造体
部品への適用例である。
速度を有する気流を供給するフリーピストン型衝撃風洞
装置の、高温高圧の試験気体の高速流に曝される構造体
部品への適用例である。
【0034】宇宙往還機が大気圏に再突入する際に受け
る空力加熱状態を、地上実験設備で実現するためには秒
速数kmの速度の気流を発生させる必要がある。この秒
速数kmの速度の気流を発生させるためには、風洞の貯
気槽状態として、約一万度,一千気圧の高エンタルピー
状態を作り出さなければならない。この種の高温高圧状
態は衝撃波を利用して達成される。実験設備として衝撃
波を発生させるものに衝撃波管がある。衝撃波管は高圧
状態の駆動ガスにより、低圧状態の試験ガスを圧縮する
もので、高圧ガスが低圧ガス側に膨脹するときに発生す
る衝撃波により低圧ガスを圧縮し、更に低圧ガスの衝撃
波管端側でこの衝撃波が反射するときに高温高圧状態が
発生する。この時の圧力及び温度の上昇は、管内を伝ぱ
する衝撃波の強さによって決まる。衝撃波の強さは高圧
側と低圧側のガスの圧力比と音速比に依存する。圧力比
が同じなら音速比を大きくしたほうがより高エンタルピ
ー状態を発生し易い。この目時の為に駆動側のガスには
通常ヘリウムが用いられる。フリーピストン型風洞では
ピストンによる圧縮作用によってヘリウムを高温高圧状
態にして、これを駆動ガスとして用い、衝撃波管端側で
高エンタルピー状態の試験気体を得る。
る空力加熱状態を、地上実験設備で実現するためには秒
速数kmの速度の気流を発生させる必要がある。この秒
速数kmの速度の気流を発生させるためには、風洞の貯
気槽状態として、約一万度,一千気圧の高エンタルピー
状態を作り出さなければならない。この種の高温高圧状
態は衝撃波を利用して達成される。実験設備として衝撃
波を発生させるものに衝撃波管がある。衝撃波管は高圧
状態の駆動ガスにより、低圧状態の試験ガスを圧縮する
もので、高圧ガスが低圧ガス側に膨脹するときに発生す
る衝撃波により低圧ガスを圧縮し、更に低圧ガスの衝撃
波管端側でこの衝撃波が反射するときに高温高圧状態が
発生する。この時の圧力及び温度の上昇は、管内を伝ぱ
する衝撃波の強さによって決まる。衝撃波の強さは高圧
側と低圧側のガスの圧力比と音速比に依存する。圧力比
が同じなら音速比を大きくしたほうがより高エンタルピ
ー状態を発生し易い。この目時の為に駆動側のガスには
通常ヘリウムが用いられる。フリーピストン型風洞では
ピストンによる圧縮作用によってヘリウムを高温高圧状
態にして、これを駆動ガスとして用い、衝撃波管端側で
高エンタルピー状態の試験気体を得る。
【0035】図4はフリーピストン型風洞装置の一例で
その概略を示した断面図である。図5は図4の第二隔膜
近傍部の詳細構造を示すもので、本実施例ではこのノズ
ルスロートが本発明の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部
品からなるものである。図4で、ピストン12によって
ヘリウムガスを圧縮する圧縮管10と、その圧縮された
ヘリウムによって試験気体(本実施例では空気ガスであ
る)を圧縮する衝撃波管16と、衝撃波管端に発生した
高エンタルピー状態の試験気体を膨張させて秒速数km
の速度の気流を発生させる超音速ノズル17と試験モデ
ル25が設置され試験状態が観測されるテストセクショ
ン24,テストセクション下流に設置されるダンプタン
ク26で構成される。また、圧縮管と衝撃波管の間に
は、ヘリウムガスと試験気体を仕切る第一隔膜19が設
置されており、衝撃波管と超音速ノズルの間には第二隔
膜20が設置されている。この第二隔膜は、図5の詳細
構造で見ると、衝撃波管端のスリーブ21とエンドプレ
ート22,ノズルスロート23で保持されている。な
お、圧縮管10には衝撃波管16の接続側と反対側にピ
ストン12を駆動するための高圧空気を供給する高圧空
気貯槽11が設置されている。
その概略を示した断面図である。図5は図4の第二隔膜
近傍部の詳細構造を示すもので、本実施例ではこのノズ
ルスロートが本発明の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部
品からなるものである。図4で、ピストン12によって
ヘリウムガスを圧縮する圧縮管10と、その圧縮された
ヘリウムによって試験気体(本実施例では空気ガスであ
る)を圧縮する衝撃波管16と、衝撃波管端に発生した
高エンタルピー状態の試験気体を膨張させて秒速数km
の速度の気流を発生させる超音速ノズル17と試験モデ
ル25が設置され試験状態が観測されるテストセクショ
ン24,テストセクション下流に設置されるダンプタン
ク26で構成される。また、圧縮管と衝撃波管の間に
は、ヘリウムガスと試験気体を仕切る第一隔膜19が設
置されており、衝撃波管と超音速ノズルの間には第二隔
膜20が設置されている。この第二隔膜は、図5の詳細
構造で見ると、衝撃波管端のスリーブ21とエンドプレ
ート22,ノズルスロート23で保持されている。な
お、圧縮管10には衝撃波管16の接続側と反対側にピ
ストン12を駆動するための高圧空気を供給する高圧空
気貯槽11が設置されている。
【0036】ダンプタンク26を真空状態にして、衝撃
波管内の試験気体と圧縮管内のヘリウムを所定の圧力に
設定した後に高圧空気貯槽から高圧空気をピストンの背
面に供給してピストンを駆動させる。ピストン駆動によ
って圧縮管内のヘリウムは圧縮され高温高圧状態にな
る。ヘリウムの圧力が第一隔膜の破裂圧力に達すると、
高温高圧のヘリウムガスは第一隔膜を通過して圧縮管内
に流入して試験気体を圧縮する。高温高圧の試験気体は
第二隔膜を通過して超音波ノズルにより膨張して高速流
を発生する。
波管内の試験気体と圧縮管内のヘリウムを所定の圧力に
設定した後に高圧空気貯槽から高圧空気をピストンの背
面に供給してピストンを駆動させる。ピストン駆動によ
って圧縮管内のヘリウムは圧縮され高温高圧状態にな
る。ヘリウムの圧力が第一隔膜の破裂圧力に達すると、
高温高圧のヘリウムガスは第一隔膜を通過して圧縮管内
に流入して試験気体を圧縮する。高温高圧の試験気体は
第二隔膜を通過して超音波ノズルにより膨張して高速流
を発生する。
【0037】この際、第二隔膜近傍部の構造体部品は、
高温高圧の試験気体の高速流に曝される。そのため、こ
れらの構造体部品の高速流に曝され表面は高エネルギー
の熱流速を受け、その結果大きな熱応力を生じる。
高温高圧の試験気体の高速流に曝される。そのため、こ
れらの構造体部品の高速流に曝され表面は高エネルギー
の熱流速を受け、その結果大きな熱応力を生じる。
【0038】本実施例では、ノズルスロートの表面に耐
熱被覆層を設けた熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品で
構成した。すなわち、ノズルスロートの基材をMo合金
(Ti,Zr含有)とし、この表面に耐熱被覆層を設け
た。表1に耐熱被覆層の仕様を示す。
熱被覆層を設けた熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品で
構成した。すなわち、ノズルスロートの基材をMo合金
(Ti,Zr含有)とし、この表面に耐熱被覆層を設け
た。表1に耐熱被覆層の仕様を示す。
【0039】
【表1】
【0040】耐熱被覆層の材質は、1.タングステン,
2.レニウム,3.タングステン−レニウム,4.タン
グステンとタングステン−レニウムを積層した4種類と
し、その厚さを約0.5mmと1.3mmの2種類とし、CV
D法で被覆した。CVDは、先ず基材を水素ガス雰囲気
中で450℃に加熱し、次いでWF6 、あるいはReF6、
またはWF6 とReF6 とを含む混合ガスを基材上に導
入して行った。処理中は均一な被覆をするために約10
rpm で基材を回転した。回転しながら耐熱被覆層を形成
した後、1100℃での真空熱処理を1時間行った。こ
の熱処理は、不活性ガス雰囲気中で実施しても良い。こ
の時の微細結晶粒組織の粒径は0.9 から4.5μm で
あった。次にこのノズルスロートをフリーピストン型衝
撃風洞装置に組込み、運転条件として熱流速を3条件設
定し、3回の繰返しの実負荷試験を行った。評価は、試
験後の外観観察,表面の電子顕微鏡観察,切断した断面
の光学顕微鏡組織観察により行った。表1に試験結果を
まとめたものを示す。その結果は、本発明の熱応力緩和
型被覆耐熱性構造体部品のノズルスロートでは、柱状晶
組織のタングステン、あるいはレニウムのみの場合は熱
流速が大きくなると大きなクラックが生じたが、微細結
晶粒組織のタングステン−レニウム、あるいはタングス
テンとタングステン−レニウムを積層したものは、高熱
流速において表面に微細なクラックがランダムに形成さ
れたものの気流性能に悪影響のない表面粗さ、及びクラ
ックの幅のサイズであった。したがって、高熱流速域の
試験が可能であった。なお、この被覆層であっても、厚
さが薄い場合には被覆層の剥離が見られた。Wでは、貯
気状態25MJ/kgのときは、厚さ0.5及び1.3mmの
相方で剥離したが、20MJ/kgのときには厚さ1.3m
m で剥離しなかった。W/Reの場合には、貯気状態2
0,25MJ/kgのとき、厚さ0.5mm で剥離し、厚さ
1.3mm で剥離しなかった。WとW/Reの積層のもの
についても、貯気状態20,25MJ/kgのとき、厚さ
W(0.2mm),W−Re(0.3mm)で剥離し、厚さ
(0.6mm),W−Re(0.7mm)のとき剥離しなかっ
た。この様に20,25MJ/kgのときおおよそ厚さ
0.6mm 以上で剥離しないことがわかった。これは急激
な温度勾配による熱応力発生の範囲内に、構造体部品で
ある基材と被覆層の界面があったために、大きな応力に
耐えられなかったものである。なお、従来例としては比
較品のMo材,Mo合金Ti,Zr含有),W合金(C
u−W,Ni−W)は低熱流速での試験では損傷はなか
ったが、熱流速が大きくなるとMo材あるいはMo合金
では円周方向及び気流方向の斜め方向にもクラックが見
られ、これは試験回数の増加で成長した。また、断面組
織では表面から1mm程度の領域で結晶粒が粗大化した再
結晶組織を呈しているので観察された。したがって、こ
の領域はMo材が再結晶する千数百℃の温度域に加熱さ
れる条件に曝されたことが分かった。W合金は外観では
クラックの発生とともに、表面形態が粗くなっている状
況が観察された。断面組織でこれは融点の低いCu及び
Niの組成部分が溶融し、損耗していた。
2.レニウム,3.タングステン−レニウム,4.タン
グステンとタングステン−レニウムを積層した4種類と
し、その厚さを約0.5mmと1.3mmの2種類とし、CV
D法で被覆した。CVDは、先ず基材を水素ガス雰囲気
中で450℃に加熱し、次いでWF6 、あるいはReF6、
またはWF6 とReF6 とを含む混合ガスを基材上に導
入して行った。処理中は均一な被覆をするために約10
rpm で基材を回転した。回転しながら耐熱被覆層を形成
した後、1100℃での真空熱処理を1時間行った。こ
の熱処理は、不活性ガス雰囲気中で実施しても良い。こ
の時の微細結晶粒組織の粒径は0.9 から4.5μm で
あった。次にこのノズルスロートをフリーピストン型衝
撃風洞装置に組込み、運転条件として熱流速を3条件設
定し、3回の繰返しの実負荷試験を行った。評価は、試
験後の外観観察,表面の電子顕微鏡観察,切断した断面
の光学顕微鏡組織観察により行った。表1に試験結果を
まとめたものを示す。その結果は、本発明の熱応力緩和
型被覆耐熱性構造体部品のノズルスロートでは、柱状晶
組織のタングステン、あるいはレニウムのみの場合は熱
流速が大きくなると大きなクラックが生じたが、微細結
晶粒組織のタングステン−レニウム、あるいはタングス
テンとタングステン−レニウムを積層したものは、高熱
流速において表面に微細なクラックがランダムに形成さ
れたものの気流性能に悪影響のない表面粗さ、及びクラ
ックの幅のサイズであった。したがって、高熱流速域の
試験が可能であった。なお、この被覆層であっても、厚
さが薄い場合には被覆層の剥離が見られた。Wでは、貯
気状態25MJ/kgのときは、厚さ0.5及び1.3mmの
相方で剥離したが、20MJ/kgのときには厚さ1.3m
m で剥離しなかった。W/Reの場合には、貯気状態2
0,25MJ/kgのとき、厚さ0.5mm で剥離し、厚さ
1.3mm で剥離しなかった。WとW/Reの積層のもの
についても、貯気状態20,25MJ/kgのとき、厚さ
W(0.2mm),W−Re(0.3mm)で剥離し、厚さ
(0.6mm),W−Re(0.7mm)のとき剥離しなかっ
た。この様に20,25MJ/kgのときおおよそ厚さ
0.6mm 以上で剥離しないことがわかった。これは急激
な温度勾配による熱応力発生の範囲内に、構造体部品で
ある基材と被覆層の界面があったために、大きな応力に
耐えられなかったものである。なお、従来例としては比
較品のMo材,Mo合金Ti,Zr含有),W合金(C
u−W,Ni−W)は低熱流速での試験では損傷はなか
ったが、熱流速が大きくなるとMo材あるいはMo合金
では円周方向及び気流方向の斜め方向にもクラックが見
られ、これは試験回数の増加で成長した。また、断面組
織では表面から1mm程度の領域で結晶粒が粗大化した再
結晶組織を呈しているので観察された。したがって、こ
の領域はMo材が再結晶する千数百℃の温度域に加熱さ
れる条件に曝されたことが分かった。W合金は外観では
クラックの発生とともに、表面形態が粗くなっている状
況が観察された。断面組織でこれは融点の低いCu及び
Niの組成部分が溶融し、損耗していた。
【0041】これらの従来の材料からなるノズルスロー
トでは、大きなクラックの存在、あるいは表面粗さの増
大のために、気流の流れに乱れを生じてしまう。このた
めに、以後の運転はできなくなり、高熱流束域での試験
はできないことになる。
トでは、大きなクラックの存在、あるいは表面粗さの増
大のために、気流の流れに乱れを生じてしまう。このた
めに、以後の運転はできなくなり、高熱流束域での試験
はできないことになる。
【0042】以上のように、本発明の熱応力緩和型被覆
耐熱性構造体部品のノズルスロートは、高熱流束域での
運転条件においても従来材料による部品に比べて優れた
特性が得られ、風洞の性能ならびにプラントの信頼性を
向上させるものである。
耐熱性構造体部品のノズルスロートは、高熱流束域での
運転条件においても従来材料による部品に比べて優れた
特性が得られ、風洞の性能ならびにプラントの信頼性を
向上させるものである。
【0043】(実施例2)図7は図4,図5の衝撃波管
端にあるスリーブ21の詳細を示すもので、本実施例で
はこのスリーブが本発明の熱応力緩和型被覆耐熱性構造
体部品から成るものである。スリーブの基材はニッケル
−クローム−鉄合金(インコネル)とし、内周面に図3
の耐熱被覆層を設けた。耐熱被覆層はタングステン−レ
ニウムで、その厚さは圧縮応力が発生している範囲より
深く、約1.2mm とした。このスリーブを用いて、実施
例1と同様にフリーピストン型衝撃風洞装置に組込み、
運転条件としてエンタルピーの値を25MJ/kgで、3
回繰返しの実負荷試験を行った。その結果、表面に微細
なクラックがランダムに形成されたものの気流性能に悪
影響のない表面粗さ、及びクラックの幅のサイズであっ
た。したがって、高熱流速域の試験が可能であった。
端にあるスリーブ21の詳細を示すもので、本実施例で
はこのスリーブが本発明の熱応力緩和型被覆耐熱性構造
体部品から成るものである。スリーブの基材はニッケル
−クローム−鉄合金(インコネル)とし、内周面に図3
の耐熱被覆層を設けた。耐熱被覆層はタングステン−レ
ニウムで、その厚さは圧縮応力が発生している範囲より
深く、約1.2mm とした。このスリーブを用いて、実施
例1と同様にフリーピストン型衝撃風洞装置に組込み、
運転条件としてエンタルピーの値を25MJ/kgで、3
回繰返しの実負荷試験を行った。その結果、表面に微細
なクラックがランダムに形成されたものの気流性能に悪
影響のない表面粗さ、及びクラックの幅のサイズであっ
た。したがって、高熱流速域の試験が可能であった。
【0044】以上のように、本発明の熱応力緩和型被覆
耐熱性構造体部品のスリーブは、高熱流速域での運転条
件においても従来材料による部品に比べて優れた特性が
得られ、風洞の性能ならびにプラントの信頼性を向上さ
せるものである。
耐熱性構造体部品のスリーブは、高熱流速域での運転条
件においても従来材料による部品に比べて優れた特性が
得られ、風洞の性能ならびにプラントの信頼性を向上さ
せるものである。
【0045】(実施例3)図8は図4,図5のエンドプ
レートの詳細を示すもので、本実施例ではこのエンドプ
レートの衝撃波管端側面が本発明の熱応力緩和型被覆耐
熱性構造体部品からなるものである。エンドプレートの
基材はCuとし、この衝撃波管端側面に図1の耐熱被覆
層を設けた。耐熱被覆層はタングステンとタングステン
−レニウムを積層したもので、その厚さは圧縮応力が発
生している範囲より深く、それぞれ約0.6mm とした。
このエンドプレートを用いて、実施例1と同様にフリー
ピストン型衝撃風洞装置に組込み、運転条件としてエン
タルピーの値を25MJ/kgで、3回の繰返しの実負荷
試験を行った。その結果、表面に微細なクラックがラン
ダムに形成されたものの気流性能に悪影響のない表面粗
さ、及びクラックの幅のサイズであった。したがって、
高熱流束域の試験が可能であった。
レートの詳細を示すもので、本実施例ではこのエンドプ
レートの衝撃波管端側面が本発明の熱応力緩和型被覆耐
熱性構造体部品からなるものである。エンドプレートの
基材はCuとし、この衝撃波管端側面に図1の耐熱被覆
層を設けた。耐熱被覆層はタングステンとタングステン
−レニウムを積層したもので、その厚さは圧縮応力が発
生している範囲より深く、それぞれ約0.6mm とした。
このエンドプレートを用いて、実施例1と同様にフリー
ピストン型衝撃風洞装置に組込み、運転条件としてエン
タルピーの値を25MJ/kgで、3回の繰返しの実負荷
試験を行った。その結果、表面に微細なクラックがラン
ダムに形成されたものの気流性能に悪影響のない表面粗
さ、及びクラックの幅のサイズであった。したがって、
高熱流束域の試験が可能であった。
【0046】以上のように、本発明の熱応力緩和型被覆
耐熱性構造体部品のエンドプレートは、高熱流速域での
運転条件においても従来材料による部品に比べて優れた
特性が得られ、風洞の性能ならびにプラントの信頼性を
向上させるものである。
耐熱性構造体部品のエンドプレートは、高熱流速域での
運転条件においても従来材料による部品に比べて優れた
特性が得られ、風洞の性能ならびにプラントの信頼性を
向上させるものである。
【0047】
【発明の効果】温度分布が形成される構造体部品の熱応
力を低減させることが出来るという効果を生じる。ま
た、熱応力を低減できる熱応力緩和型被覆耐熱性構造体
部品及びその製造方法が提供できる。
力を低減させることが出来るという効果を生じる。ま
た、熱応力を低減できる熱応力緩和型被覆耐熱性構造体
部品及びその製造方法が提供できる。
【図1】本発明の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品の
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品の
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品の
断面図である。
断面図である。
【図4】フリーピストン型風洞装置の一例でその概略を
示した断面図である。
示した断面図である。
【図5】図4の第二隔膜近傍部の部分拡大断面図であ
る。
る。
【図6】図5のノズルスロートの部分拡大断面図であ
る。
る。
【図7】図5の衝撃波管端にあるスリーブの部分拡大図
である。
である。
【図8】図5のエンドプレートの部分拡大図である。
【図9】中空円筒の半径方向の温度分布発生状況(内周
が高温の場合)を説明する図。
が高温の場合)を説明する図。
【図10】中空円筒の半径方向の温度分布発生状況(外
周が高温の場合)を説明する図。
周が高温の場合)を説明する図。
【図11】中空円筒に発生する断面肉厚方向応力分布
(内周が高温の場合)を説明する特性図。
(内周が高温の場合)を説明する特性図。
【図12】中空円板に発生する断面肉厚方向応力分布
(内周が高温の場合)を説明する特性図。
(内周が高温の場合)を説明する特性図。
【図13】中空円筒に発生する断面肉厚方向応力分布
(外周が高温の場合)を説明する特性図。
(外周が高温の場合)を説明する特性図。
【図14】中空円板に発生する断面肉厚方向応力分布
(外周が高温の場合)を説明する特性図。
(外周が高温の場合)を説明する特性図。
【図15】中空円筒で端面に曲率を有する軸対称の場合
の温度分布を説明する図。
の温度分布を説明する図。
【図16】中空円筒で端面に曲率を有する軸対称の場合
の応力分布を説明する図。
の応力分布を説明する図。
【図17】内周高温外周低温の場合の内、外周の熱応力
とひずみの関係を説明する図。
とひずみの関係を説明する図。
【図18】内周低温外周低温の場合の内、外周の熱応力
とひずみの関係を説明する図。
とひずみの関係を説明する図。
1…円筒、2…高温流体、3…低温流体、4…内周表
面、5…円筒外周部、6…基材、7…境界層、8…耐熱
被覆層、8a…微細柱状晶組織、8b…微細結晶粒組
織、10…圧縮管、11…高圧空気貯槽、12…ピスト
ン、13…減圧排気系接続配管、14…高圧空気供給配
管、15…大気排気管、16…衝撃波管、17…超音速
ノズル、18…慣性質量、19…第一隔膜、20…第二
隔膜、21…スリーブ、22…エンドプレート、23…
ノズルスロート、24…テストセクション、25…試験
モデル、26…ダンプタンク。
面、5…円筒外周部、6…基材、7…境界層、8…耐熱
被覆層、8a…微細柱状晶組織、8b…微細結晶粒組
織、10…圧縮管、11…高圧空気貯槽、12…ピスト
ン、13…減圧排気系接続配管、14…高圧空気供給配
管、15…大気排気管、16…衝撃波管、17…超音速
ノズル、18…慣性質量、19…第一隔膜、20…第二
隔膜、21…スリーブ、22…エンドプレート、23…
ノズルスロート、24…テストセクション、25…試験
モデル、26…ダンプタンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児島 慶享 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 馬場 昇 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高草木 常彦 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 伊丹 博幸 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 中野 晋 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 松田 憲昭 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】温度分布が形成されている中空円筒,中実
円筒,中空円板,中実円板状軸対称的な構造の中のいず
れかの構造であり、且つ熱応力を受ける構造体部品にお
いて、高温側の温度を有する構造体部品の表面に耐熱被
覆層を設け、該耐熱被覆層は膜厚方向に対して柱状晶組
織,微細結晶組織あるいは柱状晶組織と微細結晶粒組織
の積層組織を呈し、該耐熱被覆層は熱応力の負荷により
膜厚方向にクラックを生じることを特徴とする熱応力緩
和型被覆耐熱性構造体部品。 - 【請求項2】前記耐熱被覆層は、被覆層の構成が柱状晶
組織のタングステン,柱状晶組織のレニウム,柱状晶組
織のニオブ,微細結晶粒組織のタングステン/レニウム
合金、あるいは該柱状晶組織のタングステン,レニウ
ム,ニオブの少なくとも一種からなる被覆層の上に微細
結晶粒組織のタングステン/レニウム合金,タングステ
ンテン/ニオブ合金,ニオブ/レニウム合金の少なくと
も一種からなる被覆層を積層させた構成であることを特
徴とする請求項1記載の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体
部品。 - 【請求項3】前記被覆層を設ける前記構造体部品は金属
からなり、該金属はCu,Ni,Mo,Feのうち少な
くとも一種あるいは、Cu,Ni,Mo,Feのうち少
なくとも一種を含む合金からなることを特徴とする請求
項1に記載の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品。 - 【請求項4】前記構造体部品と前記耐熱被覆層の境界部
は、前記構造体部品と前記耐熱被覆層の材質成分を含有
した拡散層が形成されていることを特徴とする請求項1
に記載の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品。 - 【請求項5】前記耐熱被覆層は、厚さが前記構造体部品
の断面の半径方向又は、長手方向に発生する圧縮応力が
ゼロとなる位置近傍とすることを特徴とする請求項1に
記載の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品。 - 【請求項6】温度分布が形成されている中空円筒,中実
円筒,中空円板,中実円板状軸対称的な構造の中のいず
れかの構造であり、且つ熱応力を受ける構造体部品の製
造方法において、高温側の温度を有する構造体部品の表
面に耐熱被覆層を設け、該耐熱被覆層であるタングステ
ン,レニウム,ニオブ,タングステン/レニウム合金,
タングステン/レオブ合金,ニオブ/レニウム合金のう
ちのいずれかは、タングステン,レニウム又はニオブの
ハロゲンガスを水素ガスで還元して被覆したことを特徴
とする熱応力緩和被覆耐熱性構造体部品の製造方法。 - 【請求項7】前記構造体部品は、真空中あるいは不活性
ガス雰囲気中において、600℃から2000℃の過渡
範囲で加熱保持する熱処理を施すことを特徴とする請求
項6記載の熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品の製造方
法。 - 【請求項8】ピストンの移動によって管内に充填された
気体が圧縮される圧縮管と、該ピストンの駆動源である
高圧気体が貯蔵される高圧空気貯槽と、圧縮管に接続さ
れピストンの移動によって断熱圧縮された気体によって
圧縮される試験気体が充填される衝撃波管と、衝撃波管
端において圧縮された試験気体を膨張させて高速気流を
発生させるノズルと、ノズル下流に設置されるテストセ
クション及びダンプタンクとを有するフリーピストン型
衝撃風洞装置において、前記試験気体の高速気流に曝さ
れる前記衝撃波管の端のスリーブ及びノズル部のエンド
プレートとノズルスロートの表面部に耐熱被覆層を設
け、該耐熱被覆層は膜厚方向に対して柱状晶組織,微細
結晶組織あるいは柱状晶組織と微細結晶粒組織の積層組
織を呈し、該耐熱被覆層は熱応力の負荷により膜厚方向
にクラックを生じることを特徴とするフリーピストン型
衝撃風洞装置。 - 【請求項9】前記スリーブ及びノズル部のエンドプレー
ト,ノズルスロートの耐熱被覆層は、被覆層の構成が柱
状晶組織のタングステン,柱状晶組織のレニウム,柱状
晶組織のニオブ,微細結晶粒組織のタングステン/レニ
ウム合金、あるいは該柱状晶組織のタングステン,レニ
ウム,ニオブの一種類以上の被覆層の上に微細結晶組織
のタングステン/レニウム合金,タングステン/ニオブ
合金,ニオブ/レニウム合金の少なくとも一種類以上か
らなる被覆層を積層させた構成であることを特徴とする
請求項8記載のフリーピストン型衝撃風洞装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15131095A JPH093647A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15131095A JPH093647A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093647A true JPH093647A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15515864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15131095A Pending JPH093647A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 熱応力緩和型被覆耐熱性構造体部品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH093647A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018507320A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-03-15 | ポスコPosco | 密着性に優れためっき鋼板及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-06-19 JP JP15131095A patent/JPH093647A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018507320A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-03-15 | ポスコPosco | 密着性に優れためっき鋼板及びその製造方法 |
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